JPH10299847A - ベルト張力調整部材及びベルト伝動装置 - Google Patents

ベルト張力調整部材及びベルト伝動装置

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JPH10299847A
JPH10299847A JP11143197A JP11143197A JPH10299847A JP H10299847 A JPH10299847 A JP H10299847A JP 11143197 A JP11143197 A JP 11143197A JP 11143197 A JP11143197 A JP 11143197A JP H10299847 A JPH10299847 A JP H10299847A
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JP
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belt
tension adjusting
vane motor
belt tension
oil passage
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JP11143197A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Hasuda
康彦 蓮田
Shinji Yasuhara
伸二 安原
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ベルト張力調整部材において、小型であるこ
と、また、ベルト張力を迅速に調整できること。 【解決手段】テンショナプーリ20を支持した揺動部材24
を回動軸線Lの回りに揺動自在に支持する。付勢部材28
によってテンショナプーリ20をベルト2側へ押し付け
る。回動軸線Lの回りに配置したベーンモータ21に作動
油を供給して揺動部材24を変位させ、テンショナプーリ
20の動作位置を変更する。ベーンモータ21のケーシング
Kの端面板36,37 の内周面と、ロータとしてのスリーブ
39の外周面との間を一対のOリング61,62 でシールす
る。両Oリング61,62 間の領域を、径方向油路68、低圧
側油路65及び連通路67を介してベーンモータ21内の低圧
領域に連通させる。軸方向外側のOリング61の負荷を軽
減し油漏れを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】例えば、可変径プーリを有す
る無段変速機等のベルト伝動装置に適用され、可変径プ
ーリの有効径を変更させるべくベルトの張力を調整する
ベルト張力調整部材、およびこれを含むベルト伝動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ベルト伝動装置は、例えば、
自動車のカーコンプレッサやオイルポンプ等の補機を駆
動するために用いられている。このベルト伝動装置で
は、エンジンのクランク軸からプーリ及びベルトを介し
て一定の変速比で駆動力が伝達されており、クランク軸
の回転数の増加と共に各種補機の回転数が増加する。そ
の回転数の増加と共に各種補機の効率も増加するが、あ
る回転数以上では逆に効率が低下する。
【0003】したがって、補機を必要以上の回転数で回
転させることは、エネルギを無駄に消費し、補機の耐久
性にも影響を与える。そこで、可変径プーリを用いて補
機の回転数を調整し得るようにした無段変速機が提案さ
れている(例えば、公表特許公報平2−500261
号)。この公報の無段変速機では、ベルトに張力を負荷
することにより可変径プーリの有効径を変化させる変速
比設定用のテンショナを備えている。このテンショナで
は、ベルトに係合する回転自在なプーリの動作位置を、
油圧アクチュエータによって変位させて変位後の位置を
ロックすることにより、可変径プーリの有効径を変化さ
せるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の変速比設定用の
テンショナは、車両のエンジンルーム内において、各種
の補機が密集されているスペースに配置する必要がある
ので、できるだけ小型のものが望まれており、このた
め、上記油圧アクチュエータに関しても、できるだけ小
型で高圧を発生できることが好ましい。
【0005】そこで、本願発明者は、上記の油圧アクチ
ュエータとしてベーンモータを用いることを考えた。一
般に、このベーンモータは、筒状のケーシング内に、相
対回転自在に収容されたロータを収容しており、このロ
ータの外周面に円周等配に配置され径方向に進退する複
数のベーンを備えている。また、ケーシングは、筒状部
(いわゆるカムリング)と端面板(いわゆるサイドプレ
ート)とを備えている。そして、ケーシングとロータと
の相対回転中に、筒状部の内周面とロータの外周面との
間の空間が、ベーンによって高圧室と低圧室とに区画さ
れ、両室間に差圧に応じた回転駆動力が得られるように
なっている。
【0006】ところで、上記の高圧室等の作動油を漏ら
さないためには、上記の端面板をベーンの端面に密着さ
せていることが好ましいが、そうした場合、端面板がベ
ーンの回転に与える摩擦抵抗が大きくなり、トルクロス
を生じる。したがって、端面板とベーンの端面との間に
は、所定のクリアランスが確保されているのが通例であ
るが、この場合、作動油漏れが大きいので、ベーンモー
タ内を高圧にすることが困難となる。このため、有効径
変更のための十分な回転駆動力が得られなくなったり、
ベーンモータの回転が遅くなって有効径を迅速に変更で
きなかったりするおそれがある。
【0007】そこで、シール性を向上させて作動油漏れ
を抑制するために、例えば二段にOリングを使用するこ
と等も考えられるが、この場合、特に高圧時におけるO
リングの締付け力の増大の影響で、摩擦トルクによるロ
スが大きくなってしまう。このような問題は油圧アクチ
ュエータとして、上記のベーンモータ以外に回転形のア
クチュエータを用いた場合にも、生ずる問題である。
【0008】本発明の第1の課題は、小型化を達成でき
るベルト張力調整部材を提供することである。また本発
明の第2の課題は、小型でありながら迅速にベルト張力
を調整して有効径を変更することのできるベルト張力調
整部材及びこれを含むベルト伝動装置を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を達成す
るため、請求項1記載の発明のベルト張力調整部材は、
可変径プーリの有効径を変更するためにベルトの張力を
調整するベルト張力調整部材において、固定部材と、基
端部が上記固定部材に回動軸線の回りに揺動自在に支持
された揺動部材と、この揺動部材の先端部に回動自在に
支持され、且つベルトに係合されるテンショナプーリ
と、このテンショナプーリがベルトを弾力的に押圧する
方向に上記揺動部材を回動付勢する付勢部材と、上記回
動軸線の回りに配置され、テンショナプーリの動作位置
を揺動部材を介して能動的に変更する油圧アクチュエー
タとを備えたことを特徴とするものである。
【0010】この場合、テンショナプーリの動作位置を
変更するためのアクチュエータとして、揺動部材の回動
軸線の回りにいわゆる回転形の油圧アクチュエータを配
置することになり、小型化を達成できる。また、揺動部
材の揺動中心に力を与えることができ、力のロスを少な
くすることができる。また、本発明の第2の課題を達成
するため、請求項2記載の発明のベルト張力調整部材
は、請求項1において、上記油圧アクチュエータはベー
ンモータからなり、このベーンモータは、筒状のケーシ
ングと、このケーシング内に相対回転自在に収容された
ロータと、このロータの外周面に配置され径方向に延び
る複数のベーンと、ケーシングの環状の端面板の内周面
とロータの外周面との間に介在し軸方向に離間した一対
のOリングと、これら一対のOリング間の領域をベーン
モータ内の低圧領域に連通させる油路とを含むことを特
徴とするものである。
【0011】この構成では、一対のOリング間の領域を
ベーンモータ内の低圧領域に連通させたので、軸方向外
側のOリングに負荷される圧力を低減できる。この軸方
向外側のOリングは、低圧をシールすれば良いので、作
動油の漏れを容易に防止することができる。また、上記
の軸方向外側のOリングのロータに対する接触圧を低く
することができる結果、当該Oリングがロータに与える
回転摩擦抵抗(いわゆる摩擦トルク)を低減することが
できる。
【0012】また、可変径プーリの有効径の変更前は、
ベーンモータへの作動油の供給、排出を断つことによ
り、付勢部材によって揺動部材を回動付勢してテンショ
ナプーリをベルトに追従させつつ、揺動部材の揺動をベ
ーンモータ内に発生する粘性抵抗により減衰させること
ができる。この場合、油圧回路にオリフィスを設けてお
けば、簡単な構造にて所要の減衰性能を得ることができ
る。このように変速比調整用のテンショナ(本ベルト張
力調整部材)にダンパ機能を持たせることにより、ベル
トに発生する振動を効果的に抑制することも可能とな
る。
【0013】さらに、請求項3記載の発明のベルト張力
調整部材は、請求項2において、上記ケーシングは、筒
状部と上記端面板とを含み、上記端面板は、筒状部に一
体に形成された環状の第1の端面板と、この第1の端面
板とベーンとの間に軸方向に関して浮動状に配置された
環状の第2の端面板とを含み、両端面板の互いの対向面
同士によって低圧側油路および高圧側油路が形成されて
いると共に両油路は上記対向面間に介在するOリングを
境に互いに区画されており、高圧側油路の面積は低圧側
油路の面積よりも広くされていることを特徴とするもの
である。
【0014】この構成では、テンショナプーリの動作状
態に応じて、下記の働きをすることになる。すなわち、
まず、テンショナプーリの揺動しない位置の場合、すな
わち可変径プーリの有効径の変更前には、上記の高圧側
油路および低圧側油路はオリフィスにより連絡され、ベ
ーンモータ内の油室に等しい低圧の状態であるので、第
2の端面板とベーンとの密着性がOリングにより維持さ
れ、作動油漏れは発生しない。
【0015】また、テンショナプーリが揺動される場合
には、ベーンモータ内の油室が高圧となり、この高圧に
よって浮動状の第2の端面板がベーンから離されようと
する。一方、第1および第2の端面板間において、すな
わち第2の端面板の背面において高圧側油路の面積を相
対的に広くしてあるので、この第2の端面板をベーンモ
ータ内の高圧に抗してベーン側に押し付ける背圧を得る
ことができる。これにより、第2の端面板とベーンとの
間を通して、ベーンモータ内の高圧が漏れ出ることを少
なくすることができる。
【0016】更に油路および油室が低圧、高圧になって
いる状態で、テンショナプーリが揺動した位置で固定さ
れている場合であっても、ベーンモータ内の油室の高圧
に抗して、第2の端面板をベーン側へ押し付ける力が働
いているので、第2の端面板とベーンとの間からの作動
油の漏れは少ない。請求項4記載の発明のベルト伝動装
置は、請求項2又は3記載のベルト張力調整部材と、こ
のベルト張力調整部材のテンショナプーリの動作位置を
変更して可変径プーリの有効径を変化させるようにベー
ンモータへの作動油の流出入を制御する油圧回路とを備
え、この油圧回路は、ベーンモータへの作動油の出入り
を許容する状態と禁止する状態とに切り換える弁手段を
含むことを特徴とするものである。
【0017】この構成では、弁手段によってベーンモー
タへの作動油の流出入を許容して、テンショナプーリの
動作位置を変更させ、可変径プーリの有効径を調整する
ことができる。また、弁手段によってベーンモータへの
作動油の流出入を禁止し、例えば、オリフィスにより低
圧側油路と高圧側油路を連絡させることにより、ベーン
モータを粘性ダンパとして機能させ、ベルトの振動を減
衰させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態を添付
図面を参照しつつ説明する。図1は本発明のベルト張力
調整部材が適用されたベルト伝動装置の概略図である。
以下に提示する本発明の実施の形態の説明においては、
ベルトで駆動されるベルト伝動装置中の、駆動プーリだ
けを可変径プーリとしてある構成に即して説明してい
く。ただし、1のシステムにおいて、1ないし2つ以上
の従動プーリを可変径プーリとすることも可能であり、
また、そうした場合には、駆動プーリを可変径プーリと
してもしなくても良いことになる。
【0019】図1において、ベルト2で駆動される一連
の補機類(これら補機類とは、それらにそれぞれ備えら
れているプーリによって代表して表されている)を備え
たベルト伝動装置1の全体概略図である。補機類は、こ
こではあくまで具体例として提示したものであるが、例
えば、エアーポンプ3、オルタネータ4、エアコンディ
ショナ用コンプレッサ5、パワーステアリング用ポンプ
6及びウォータポンプ7等を含むものであり、それら全
てが、エンジンのクランクシャフトに連結してある可変
径プーリ8によって駆動されている。
【0020】ベルト2、可変径プーリ8、各補機3〜7
のプーリ、ベルト2への張力を調整可能な変速比調整用
のテンショナとしてのベルト張力調整部材10、電磁弁
11、コントローラ12及び速度センサ13,14によ
って、補機に駆動力を伝達するためのベルト伝動装置1
が構成されている。また、オルタネータ4のプーリ及び
エアーコンディショナ用コンプレッサ5のプーリの両者
の間には、アイドラプーリ9が介在している。
【0021】また、エアポンプ3のプーリとオルタネー
タ4のプーリとの間には、上記ベルト張力調整部材10
に含まれるテンショナプーリ20が介在している。この
テンショナプーリ20は、ベルト2への張力を増す方向
と減らす方向へ変位可能に設けられており、ベルト張力
調整部材10に内蔵された油圧アクチュエータとしての
ベーンモータ21によって、図1において、実線で示す
第1の位置と破線で示す第2の位置との間に変位され
る。
【0022】上記の第1の位置に対応して可変径プーリ
8はベルト2に対して最大有効径となると共に、第2の
位置に対応して可変径プーリ8は最小有効径となり(具
体的には、動力伝達リング15が破線で示すように可変
径プーリ8の中心に対して偏心する)、これら最大と最
小の間の有効径を所望に設定することにより、無段変速
が達成されている。なお、テンショナプーリ20の変位
位置を予め複数段階に設定しておき、これら複数段階の
変位に応じて複数段階の変速を行なっても良い。
【0023】一方、テンショナプーリ20の動作は、コ
ントローラ12によって制御されている。このコントロ
ーラ12は、可変径プーリ8の回転速度を検出する状態
量検出手段としての第1の速度センサ13の出力信号、
及びアイドラプーリ9の回転速度を検出する状態量検出
手段としての第2の速度センサ14の出力信号を入力し
ている。可変径プーリ8の回転速度はエンジン回転数に
等しく、アイドラプーリ9の回転速度はベルト2の走行
速度に相当している。上記の電磁弁11は、ベルト張力
調整部材10に内蔵された上記ベーンモータ21と、こ
のベーンモータ21に作動油を供給する油圧源22との
間に介在し、ベーンモータ21への作動油の出入りを許
容する状態と、禁止する状態とに切り換えるものであ
る。コントローラ12は、上記電磁弁11に対して信号
を出力して、電磁弁11の状態を切り換える。
【0024】そして、コントローラ12による制御とし
ては、第1の速度センサ13からの出力信号を入力して
エンジンの回転速度を検出し、例えば、エンジン回転数
が所定レベルよりも低い状態で上記第1の位置に変位さ
せておくことにより、エンジン回転数に対して補機の回
転数を相対的に高くし、また、エンジン回転数が所定レ
ベル以上の状態で上記第2の位置に変位させておくこと
により、エンジン回転数に対して補機の回転数を相対的
に低くすることができる。さらに、コントローラ12
は、第2の速度センサ14からの出力信号の入力によ
り、ベルト2の走行速度を検出し、この走行速度がエン
ジンの回転数に対して所定の割合になるように、ベーン
モータ21によるテンショナプーリ20の変位量を調整
する。
【0025】次いで、図2はベルト張力調整部材10の
概略断面図を示している。図2を参照して、このベルト
張力調整部材10は、車両の駆動源のボディ等に固定さ
れる固定部材23と、この固定部材23に基端部25が
回動軸線Lの回りに揺動自在に支持された揺動部材24
とを備えている。この揺動部材24の先端部26に、上
記のテンショナプーリ20が、転がり軸受27を介して
回動自在に支持されており、このテンショナプーリ20
がベルト2に係合している。
【0026】また、上記の回動軸線Lと同心に配置され
たねじりコイルばねからなる付勢部材28が、固定部材
23と揺動部材24とに係合している。この付勢部材2
8は、テンショナプーリ20がベルト2を弾力的に押圧
する方向(図3において時計回り)に上記揺動部材24
を回動付勢している。60は揺動部材24の揺動角度を
所定範囲内に規制するストッパピンである。
【0027】上記の固定部材23は、ボス29を有する
下部材30と、この下部材30にねじ31により一体的
に固定された二重筒状の上部材32とを備えている。こ
の上部材32は、図において下向きに開いた内筒部33
と、図において上向きに開いた外筒部34とを有してい
る。また、外筒部34には上記のねじりコイルばねから
なる付勢部材28が収容されている。一方、揺動部材2
4の基端部25には、回動軸線Lと同心の筒状部71が
形成されており、この筒状部71も付勢部材28の一部
を収容している。
【0028】上記の内筒部33は、筒状部35とこの筒
状部35の上端に一体に形成された環状の第1の端面板
36とからなり、この第1の端面板36の内面に隣接し
て、第2の端面板37が隣接配置されている。そして、
この第2の端面板37と上記固定部材23の下部材30
および上部材32の内筒部33によって、ベーンモータ
21のケーシングKが構成されている。
【0029】一方、固定部材23の下部材30のボス2
9には、揺動部材24の基端部にねじ38によって一体
回動自在に固定されたスリーブ39が、揺動自在に嵌め
合わされている。このスリーブ39の内周面とボス29
の外周面との間には、軸方向に並ぶ一対の筒状の摺動部
材51が介在している。また、この摺動部材51よりも
下方で、スリーブ39の内周面とボス29の外周面との
間を密封する一対のOリング52が、軸方向に距離を隔
てて配置されている。そして上記のスリーブ39がベー
ンモータ21のロータを構成しており、このロータを構
成するスリーブ39の外周面には、径方向に延びる矩形
板からなる複数のベーン40が円周等配に一体に形成さ
れている(図2のV−V線に沿う断面図である図5参
照)。
【0030】図2の拡大図である図4、およびこの図2
のV−V線に沿う断面図である図5を参照して、ケーシ
ングK内に円周等配に配置された断面扇形の仕切部材4
1によって複数の室53に仕切られている。上記の仕切
部材41を貫通した固定軸42が、第2の端面板36お
よび仕切部材41を、固定部材23の下部材30に固定
している。そして、上記の複数の室53の各々に、上記
のベーン40がそれぞれ収容されており、各室53内が
ベーン40によって一対の油室54,55に仕切られて
いる。各油室54,55には、開口56,57がそれぞ
れ設けられており、各開口56,57は、油路58,5
9および電磁弁11を介して図1で示した駆動源(油圧
供給源)22に接続されている。そして、テンショナプ
ーリ20の動作位置を変更する場合には、例えば高圧側
の油室54に作動油が供給され低圧側の油室55から作
動油が排出されることにより、各ベーン40がロータと
してのスリーブ39と共に回転され、揺動部材24およ
びテンショナプーリ20を、ベルト張力を増す方向に揺
動変位させる駆動力が得られるようになっている。
【0031】揺動部材24の基端部25には、貫通孔4
4が形成され、この貫通孔44にフランジ付カラー45
が挿通されている。上記のねじ38は、このフランジ付
カラー45を貫通して固定部材23の下部材30のボス
29にねじ込まれている。これにより、フランジ付カラ
ー45がねじ38の頭部とボス29の上端面との間で挟
持された状態で回動不能に固定され、揺動部材24の揺
動を支持する支軸となっている。
【0032】46は、フランジ付カラー45のフランジ
下面と揺動部材24の基端部25の落とし込み段部との
間に挟持された摺動部材である。この摺動部材46は、
スリーブ39の上面に取り付けられたピン47によって
スリーブ39と一体回動可能に連結されている。また、
48は、スリーブ39と揺動部材24とを一体回転可能
に連結するピンである。
【0033】49は固定部材23の第1の端面板36の
上面と、これに対向する揺動部材24の下面との間に介
在する環状板からなる摺動部材である。この摺動部材4
9はピン50によって揺動部材24に一体回動可能に連
結されている。第1の端面板36の内周面に周方向に沿
って形成された環状溝には、スリーブ39の外周面に摺
接するOリング61が収容されている。また、第2の端
面板37の内周面に周方向に沿って形成された環状溝に
は、スリーブ39の外周面に摺接するOリング62が収
容されている。そして、これら一対のOリング61,6
2によって、ロータとしてのスリーブ39とケーシング
Kの端面板36,37との間が密封されている。一方、
固定部材23の下部材30と上部材32との合わせ面
は、シール部材70によって密封されている。
【0034】図6は図4のVI−VI線に沿う断面図で
ある。すなわち、図6は第2の端面板37の外面を示し
ている。図4および図6を参照して、第2の端面板37
の外面は、第1の端面板36の内面の環状溝に収容され
る、バックアッププレート付きのOリング63によって
内外の領域に分けられており、このOリング63を挟ん
で外側に環状の高圧側油路64が形成され、内側に低圧
側油路65が形成されている。高圧側油路64は第2の
端面板37を軸方向に貫通する連通路66をそれぞれ介
して高圧側の各油室54に連通しており、また、低圧側
油路65は第2の端面板37を軸方向に貫通する連通路
67をそれぞれ介して低圧側の各油室55に連通してい
る。このようにして互いに連通された高圧側の各油室5
4同士は互いに等しい圧に保たれ、同様に低圧側の油室
55同士も互いに等しい圧に保たれる。
【0035】また、第2の端面板37の外面には、低圧
側油路65から径方向内方に延びてスリーブ39の外周
面に至る一対の径方向溝68が形成されている。これら
の径方向溝68によって、スリーブ39の外周面におけ
る一対のOリング61,62間の領域が、低圧側油路6
5に連通されることになる。これにより、軸方向外側に
位置するOリング61に負荷される圧力を低減できる。
その結果、作動油の漏れを防止できる。また、この軸方
向外側のOリング61のスリーブ39(ロータ)に対す
る接触圧を低くできる結果、当該Oリング61がスリー
ブ39に与える摩擦トルクを低減できる。
【0036】また、高圧側油路64を外周側に配置し、
低圧側油路65を内周側に配置することにより、第2の
端面板37の外面(背面)にかかる背圧を高め、ベーン
モータ21内の高圧に抗して第2の端面板37がベーン
40の端面との間のクリアランスを所定に維持できるよ
うになっている。その結果、特にテンショナプーリ20
が揺動される場合において、ベーンモータ21内の油室
からの作動油漏れを確実に抑制できる。
【0037】なお、電磁弁11が閉じられてベーンモー
タ21への作動油の流出入が禁止され、またオリフィス
が閉じられている時、これによりテンショナプーリ20
は揺動した位置に固定され、ベーンモータ21の高圧側
油路64および低圧側油路65は、低圧および高圧の状
態で固定されるが、第2の端面板37とベーン40の端
面との密着性が維持される結果、作動油漏れのおそれは
殆どない。
【0038】また、電磁弁11を閉じてベーンモータ2
1への作動油の流出入を禁止しオリフィスが開けられた
状態では、両油室54,55はともに低圧となり、油室
54と油室55との間の作動油の流通が、所定の絞り抵
抗を持って許容される結果、本ベルト張力調整部材10
はダンパ機能を発揮し、ベルト2に発生する振動を効果
的に抑制することができる。
【0039】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
るものではなく、例えば油圧源22として、パワーステ
アリング用ポンプ6を用いることが可能である。また、
摺動部材46又は摺動部材49を摩擦部材で構成し、テ
ンショナプーリ20の揺動に摩擦抵抗を与えて、ベルト
振動を減衰させるようにしても良い。また、第1の端面
板36に形成した環状溝を用いて高圧側油路64や低圧
側油路65を形成しても良い。
【0040】その他、本発明の範囲で種々の変更を施す
ことができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、テンショナプ
ーリの動作位置を変更するための油圧アクチュエータ
を、揺動部材の回動軸線の回りに配置したので、小型化
を達成できる。また油圧アクチュエータの力を揺動中心
に働かせることができ、力のロスを少なくすることがで
きる。
【0042】請求項2記載の発明では、密封用の一対の
Oリング間の領域を、ベーンモータ内の低圧領域に連通
させたので、軸方向外側のOリングに負荷される圧力を
低減できる。したがって、作動油の漏れを防止でき、ま
た、軸方向外側のOリングのロータに対する接触圧を低
くできる結果、当該Oリングがロータに与える摩擦トル
クを低減できる。また、変速比調整用の本ベルト張力調
整部材(テンショナ)にダンパ機能を持たせることによ
り、ベルトに発生する振動を効果的に抑制することも可
能となる。
【0043】請求項3記載の発明では、特にテンショナ
プーリが揺動される場合において、浮動状の第2の端面
板に背圧を与えることにより、ベーンモータ内の高圧に
抗して当該第2の端面板をベーン側に押し付けることが
できるので、ベーンモータ内の油室からの作動油漏れを
確実に抑制できる。なお、揺動しない位置の場合には、
上記の高圧側油路および低圧側油路は、互いに等しい圧
にあるので、第2の端面板とベーンとの密着性が維持さ
れる結果、作動油漏れのおそれは殆どない。
【0044】請求項4記載の発明では、弁手段によって
ベーンモータへの作動油の流出入を許容して、テンショ
ナプーリの動作位置を変更させ、可変径プーリの有効径
を調整することができる。また、弁手段によってベーン
モータへの作動油の流出入を禁止しオリフィスにより低
圧側油路と高圧側油路を連絡することにより、ベーンモ
ータを粘性ダンパとして機能させベルトの振動を減衰さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のベルト張力調整部材を含
むベルト伝動装置の概略図である。
【図2】ベルト張力調整部材の断面図である。
【図3】ベルト張力調整部材の平面図である。
【図4】図2の要部拡大断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ベルト伝動装置 2 ベルト 8 可変径プーリ 10 ベルト張力調整部材 11 電磁弁 12 コントローラ 13,14 速度センサ 20 テンショナプーリ 21 ベーンモータ 22 油圧源 23 固定部材 24 揺動部材 25 基端部 26 先端部 28 付勢部材 L 回動軸線 K ケーシング 35 筒状部 36 第1の端面板 37 第2の端面板 39 スリーブ(ロータ) 40 ベーン 54 高圧側の油室 55 低圧側の油室 58,59 油路(油圧回路) 61,62 Oリング 63 Oリング 64 高圧側油路 65 低圧側油路 67 連通路 68 径方向油路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルトの張力を調整するベルト張力調整部
    材において、 固定部材と、 基端部が上記固定部材に回動軸線の回りに揺動自在に支
    持された揺動部材と、 この揺動部材の先端部に回動自在に支持され、且つベル
    トに係合されるテンショナプーリと、 このテンショナプーリがベルトを弾力的に押圧する方向
    に上記揺動部材を回動付勢する付勢部材と、 上記回動軸線の回りに配置され、テンショナプーリの動
    作位置を揺動部材を介して能動的に変更する油圧アクチ
    ュエータとを備えることを特徴とするベルト張力調整部
    材。
  2. 【請求項2】上記油圧アクチュエータはベーンモータで
    あり、 このベーンモータは、 筒状のケーシングと、 このケーシング内に相対回転自在に収容されたロータ
    と、 このロータの外周面に配置され径方向に延びる複数のベ
    ーンと、 ケーシングの環状の端面板の内周面とロータの外周面と
    の間に介在し軸方向に離間した一対のOリングと、 これら一対のOリング間の領域をベーンモータ内の低圧
    領域に連通させる油路とを含むことを特徴とする請求項
    1記載のベルト張力調整部材。
  3. 【請求項3】上記ケーシングは、筒状部と上記端面板と
    を含み、 上記端面板は、筒状部に一体に形成された環状の第1の
    端面板と、この第1の端面板とベーンとの間に軸方向に
    関して浮動状に配置された環状の第2の端面板とを含
    み、 両端面板の互いの対向面同士によって低圧側油路および
    高圧側油路が形成されていると共に両油路は上記対向面
    間に介在するOリングを境に互いに区画されており、 高圧側油路の面積は低圧側油路の面積よりも広くされて
    いることを特徴とする請求項2記載のベルト張力調整部
    材。
  4. 【請求項4】請求項2又は3記載のベルト張力調整部材
    と、 このベルト張力調整部材のテンショナプーリの動作位置
    を変更して可変径プーリの有効径を変化させるようにベ
    ーンモータへの作動油の流出入を制御する油圧回路とを
    備え、 この油圧回路は、ベーンモータへの作動油の出入りを許
    容する状態と禁止する状態とに切り換える弁手段を含む
    ことを特徴とするベルト伝動装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1464809A3 (de) * 2003-04-02 2004-10-27 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Mit einem Reibrad kombinierter Riementrieb für Aggregate einer Brennkraftmaschine
US9151366B2 (en) 2010-09-10 2015-10-06 Litens Automotive Partnership Intelligent belt drive system and method
US9447850B2 (en) 2012-04-28 2016-09-20 Litens Automotive Partnership Adjustable tensioner
US9464697B2 (en) 2011-09-05 2016-10-11 Litens Automotive Partnership Intelligent belt drive system and method
US9989129B2 (en) 2011-05-13 2018-06-05 Litens Automotive Partnership Intelligent belt drive system and method

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