JPH1030286A - パネル材、木造建築物およびその施工方法 - Google Patents

パネル材、木造建築物およびその施工方法

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JPH1030286A
JPH1030286A JP20528396A JP20528396A JPH1030286A JP H1030286 A JPH1030286 A JP H1030286A JP 20528396 A JP20528396 A JP 20528396A JP 20528396 A JP20528396 A JP 20528396A JP H1030286 A JPH1030286 A JP H1030286A
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明 須森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送コストを安くする。施工される木造建築物
に占めるスペースを小さくする。気密性を高める。 【解決手段】パネル材10は函体11と断熱板12とか
ら成る。函体11は、底面および開口部が四角形状であ
って開口部周縁にフランジ13を有する。函体11は、
気密性および防湿性を有する。函体11は、開口部付近
に函の深さとフランジの幅とを相対的に変えるための複
数の折り曲げ線を外周と同心状に有する。断熱板12は
函体11の内部に嵌合して収容され、函体11の内面に
両面粘着テープで接着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気密性を高めるパ
ネル材、そのパネル材を用いた木造建築物およびその施
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパネル材、木造建築物およびその
建築方法としては、特公平7−54015号公報に示す
ものがある。すなわち、合板の室内面に密閉用フィルム
を介してパネル下地枠を添着し、合板の室外面に断熱板
を添着してパネル材が構成され、このパネル材のパネル
下地枠を壁面用フレームの開口部に嵌合して木造建築物
を施工するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、断熱板が柱の厚みより外側に張り出している
ため、1枚当りの容積が大きく、施工現場までの延べ搬
送回数が増えて搬送コストが嵩むうえ、施工される木造
建築物の壁厚が厚くなり、その分、スペースを取られる
という問題点があった。また、密閉用フィルムを壁面用
フレームに外側から釘で固定しているため、密閉用フィ
ルムと壁面用フレームの外面との間に隙間ができると、
気密性を損なうという問題点があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、搬送コストを安くするとともに、
施工される木造建築物に占めるスペースを小さくし、か
つ、気密性を高めるパネル材、木造建築物およびその施
工方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の本発明に係るパネル材は、気密性を有
し、開口部周縁にフランジを有する函体と、この函体の
内部に嵌合して収容される断熱板とから成ることを特徴
とする。
【0006】函体は、アルミ箔と合成樹脂とを張り合わ
せたもの、合成樹脂単体、ゴム、その他、気密性を有す
る材質であれば、いかなる材質から成ってもよい。函体
の内部には、補強材を設けてもよい。断熱板は、函体の
内部に単に嵌合しただけでもよいが、両面粘着テープや
接着剤などで函体に接着してもよい。フランジの枠組み
固定面および函体側面には、両面粘着テープを張り付け
てあってもよい。断熱板は、函体の底面との間に間隙を
設けて、函体の内側側面に密着して函体の内部に収容さ
れてもよい。この場合、函体の底面との間隙により、防
振、防音および断熱効果を高めることができる。
【0007】請求項1の本発明に係るパネル材は、木造
建築物の施工の際、その格子状に組まれた梁の枠組みま
たは2本の柱と根太と梁とで構成される枠組みに函体を
嵌め込むことで、枠組みの内面と気密性の函体の側面と
が接触して気密性が保たれる。さらに、フランジを枠組
みの外面に固定することで、枠組みとの接触面積が増
え、気密性を確実にすることができる。断熱板は函体の
内部に嵌合して収容されるため、全体がコンパクトにな
り、施工される木造建築物の枠組みの厚みに断熱板が収
まって床厚または壁厚を薄くすることができる。断熱板
は、枠組みの内側に収まってその構造を強化する。
【0008】請求項2の本発明に係るパネル材では、請
求項1のパネル材において、前記函体は、函の深さとフ
ランジの幅とを相対的に変えるための折り曲げ線を外周
と同心状に有することを特徴とする。
【0009】パネル材には、任意の折り曲げ線で折り曲
げたとき、フランジに歪みができないよう、フランジの
コーナーから函体側面のコーナーの一部にかけてミシン
目を設け、ミシン目に沿って容易に切込みを入れられる
ようにしてもよい。
【0010】請求項2の本発明に係るパネル材は、嵌め
込まれる木造建築物の枠組みの厚さに応じて気密体の函
の深さが合うよう折り曲げ線を折ることができるので、
枠組みの厚さにかかわらず厚さを調節して使用すること
ができる。
【0011】請求項3の本発明に係るパネル材では、請
求項1のパネル材において、前記函体は、ゴムから成る
ことを特徴とする。ゴムは、天然ゴム、合成ゴムのほ
か、ゴム状弾性を有するものであれば、いかなるものか
ら成ってもよい。
【0012】請求項3の本発明に係るパネル材は、函体
がゴムから成るため、木造建築物の格子状に組まれた梁
の枠組みに設けたとき、床の上を歩いたり物を落とした
りしたときの振動や音を吸収し、防振および防音効果を
もたらす。パネル材は、函体を木造建築物の枠組みに嵌
め込んだとき、フランジで支えられ、その上に乗って作
業をすることができる。
【0013】請求項4の本発明に係る木造建築物は、土
台と根太と柱と梁とで構成される軸組を有する木造建築
物であって、格子状に組まれた梁の枠組みに請求項1,
2または3のパネル材の函体を嵌め込み、前記フランジ
を前記枠組みの上面に固定して構成されることを特徴と
する。
【0014】請求項4の本発明に係る木造建築物は、梁
の枠組みにパネル材の函体を嵌め込むことで床が作られ
ている。函体の側面が枠組の内面に接触して気密性が保
たれ、フランジが枠組みの外面に固定されて気密性を確
実にしている。断熱板は函体の内部に嵌合して収容さ
れ、枠組みの厚みに収まって床厚を薄くすることができ
る。断熱板は、枠組みの内側に収まってその構造を強化
する。函体はゴムから成るため、床、特に2階の床の上
を歩いたり物を落としたりしたときの振動や音を吸収
し、防振および防音効果をもたらす。なお、本明細書中
で、「梁」の概念には、桁を含む。また、「柱」の概念
には、支柱、間柱、束を含む。
【0015】請求項5の本発明に係る木造建築物の施工
方法は、土台と根太と柱と梁とで構成される軸組を有す
る木造建築物の施工方法であって、格子状に組まれた梁
の枠組みまたは2本の柱と根太と梁とで構成される枠組
みに請求項1,2または3のパネル材の函体を嵌め込む
工程と、前記フランジを前記枠組みの上面に固定する工
程とを有することを特徴とする。
【0016】請求項5の本発明に係る木造建築物の施工
方法では、梁の枠組みまたは2本の柱と根太と梁とで構
成される枠組みにパネル材の函体を嵌め込み、フランジ
を枠組みに固定することにより、簡単かつ短時間で、気
密性を高めた床または壁を作ることができる。梁の枠組
みにパネル材を嵌め込んで床を施工する場合には、フラ
ンジで支えられたパネル材の上に乗って作業をすること
により、作業性を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態について説明する。図1および図2は、本発明の
実施の形態を示している。図1に示すように、パネル材
10は、函体11と、断熱板12とから成っている。函
体11は、底面11aおよび開口部11bが四角形状で
あって開口部周縁にフランジ13を有している。函体1
1は、厚さ3ミリ程度の薄くて引張強度の強い材質から
成り、折り曲げ可能である。函体11は、片面がアルミ
箔で覆われ、反対面が防湿性合成樹脂で覆われており、
気密性および防湿性を有している。
【0018】函体11は、寒い地域では、アルミ箔側の
面が室内側を向くように用いることで、室内を暖かく保
つことができ、暑い地域では、アルミ箔側の面が室外側
を向くように用いることで、室内を涼しく保つことがで
きる。図2に示すように、函体11は、開口部11b付
近に函の深さとフランジの幅とを相対的に変えるための
複数の折り曲げ線14を外周と同心状に有している。折
り曲げ線14は、例えば、函体11に溝を作ることで形
成されている。
【0019】断熱板12は、函体11の底面11aおよ
び開口部11bと同じ四角形状の面12aを有し、函体
11の深さと一致する厚さを有する。断熱板12は、函
体11の内部に嵌合して収容され、函体11の内面に両
面粘着テープで接着される。
【0020】次に作用を説明する。パネル材10を用い
て施工される木造建築物は、土台と根太と柱と梁とで構
成される軸組を有する木造建築物である。図1に示すよ
うに、まず、格子状に組まれた梁の枠組みAに上方から
パネル材10の函体11を嵌め込む。函体11の側面
は、枠体Aの内面に密着させる。次に、フランジ13を
枠組みAの上面に釘Bで固定する。なお、釘Bで固定す
る前に、フランジ13を気密性の両面粘着テープで枠組
みAに張り付けてもよい。釘Bの上には、気密性粘着テ
ープ(図示せず)を張り付ける。2本の柱と根太と梁と
で構成される壁側の枠組みにも、同様にパネル材10が
設けられる。こうしてできた床および壁に内装および外
装を行う。
【0021】パネル材10は、断熱板12を有し、枠組
みAに嵌め込んで固定することにより、簡単かつ短時間
で、気密性を高めた床および壁を作ることができる。床
を施工する際には、フランジ13で支えられたパネル材
10の上に乗って作業をすることにより、作業性を向上
させることができる。
【0022】パネル材10は、工場で組み立てる際に、
枠組みAの厚さから函体11の函の深さを計算してお
き、折り曲げ線14を折っておく。このため、施工の際
には、枠組みAの厚さに応じて函体11の函の深さを合
わせることができる。なお、折り曲げ線14を折る際に
は、四隅が歪まないよう必要に応じて函体11の四隅を
切断し、折り曲げた後、気密性の粘着テープで切断箇所
を接着する。このように、パネル材10は、函体11が
折り曲げ線14を有するので、枠組みAの厚さにかかわ
らず厚さを調節して使用することができる。
【0023】パネル材10は、枠組みAに函体11を嵌
め込むことで、枠組みAの内面と気密性の函体11の側
面とが接触して気密性が保たれる。さらに、フランジ1
3を枠組みAの外面に固定することで、枠組みAとの接
触面積が増え、気密性を確実にすることができる。パネ
ル材10は、気密性の函体11の側面とフランジ13と
で枠組みAに対し二重に気密するので、気密性を高める
ことができる。
【0024】断熱板12は函体11の内部に嵌合して収
容されるため、パネル材10はコンパクトになる。この
ため、施工される木造建築物の枠組みAの厚みに断熱板
12が収まって床厚を薄くし、パネル材10の占めるス
ペースを小さくして、その分、天井高さを高くすること
ができる。また、パネル材10は、コンパクトのため、
搬送コストを安くすることができる。断熱板12は、枠
組みAの内側に収まってその構造を強化することができ
る。
【0025】なお、パネル材10は、函体11がゴムで
作られてもよい。この場合、梁の枠組みAに設けたと
き、床、特に、2階の床の上を歩いたり物を落としたり
したときの振動や音を吸収し、防振および防音効果をも
たらす。また、パネル材10の上に重量がかかると、函
体11のフランジ13および側面と枠組みAとの摩擦が
大きくなるため、パネル材10が枠組みAから抜け落ち
るのを防止する効果が生じる。また、函体11の内部に
は、函の構造を強化するため、内枠や筋交いなどの補強
材を設けてもよい。補強材は、断熱板12の内部に組み
込んでもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るパネル材、木造建築物およ
びその施工方法によれば、断熱板が函体の内部に収容さ
れるため、パネル材がコンパクトになって、その搬送コ
ストを安くすることができ、また、施工される木造建築
物の壁厚を薄くしてパネル材の占めるスペースを小さく
することができ、さらに、気密性の函体の側面とフラン
ジとで枠組みに対し二重に気密するので、気密性を高め
ることができる。
【0027】特に、請求項2の本発明に係るパネル材
は、折り曲げ線を有するので、枠組みの厚さにかかわら
ず厚さを調節して使用することができる。
【0028】特に、請求項3の本発明に係るパネル材
は、函体がゴムから成るので、木造建築物の格子状に組
まれた梁の枠組みに設けたとき、防振および防音効果を
もたらすことができ、また、その上に乗って作業をする
ことで作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のパネル材の施工の際の分
解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態のパネル材の折り曲げ線を
示す説明図である。
【符号の説明】
10 パネル材 11 函体 12 断熱板 13 フランジ 14 折り曲げ線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 622 E04B 2/56 622B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気密性を有し、開口部周縁にフランジを有
    する函体と、この函体の内部に嵌合して収容される断熱
    板とから成ることを特徴とするパネル材。
  2. 【請求項2】前記函体は、函の深さとフランジの幅とを
    相対的に変えるための折り曲げ線を外周と同心状に有す
    ることを特徴とする請求項1記載のパネル材。
  3. 【請求項3】前記函体は、ゴムから成ることを特徴とす
    る請求項1記載のパネル材。
  4. 【請求項4】土台と根太と柱と梁とで構成される軸組を
    有する木造建築物であって、格子状に組まれた梁の枠組
    みに請求項1,2または3記載のパネル材の函体を嵌め
    込み、前記フランジを前記枠組みの上面に固定して構成
    されることを特徴とする木造建築物。
  5. 【請求項5】土台と根太と柱と梁とで構成される軸組を
    有する木造建築物の施工方法であって、格子状に組まれ
    た梁の枠組みまたは2本の柱と根太と梁とで構成される
    枠組みに請求項1,2または3記載のパネル材の函体を
    嵌め込む工程と、前記フランジを前記枠組みの上面に固
    定する工程とを有することを特徴とする木造建築物の施
    工方法。
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JPH11310991A (ja) * 1998-04-30 1999-11-09 Okubo Seibinsho:Kk 発泡セラミック複合ボード
JPH11310992A (ja) * 1998-04-30 1999-11-09 Okubo Seibinsho:Kk 発泡セラミック複合ボード

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11310991A (ja) * 1998-04-30 1999-11-09 Okubo Seibinsho:Kk 発泡セラミック複合ボード
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