JPH10304807A - 有害小動物捕獲用粘着剤組成物 - Google Patents

有害小動物捕獲用粘着剤組成物

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JPH10304807A
JPH10304807A JP11708497A JP11708497A JPH10304807A JP H10304807 A JPH10304807 A JP H10304807A JP 11708497 A JP11708497 A JP 11708497A JP 11708497 A JP11708497 A JP 11708497A JP H10304807 A JPH10304807 A JP H10304807A
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ethylene
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vinyl
pressure
polymer
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JP11708497A
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Kazuhiro Katsumata
和宏 勝又
Masaru Matsushima
勝 松島
Shuji Suyama
修治 須山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の粘着力および流れ出し防止効果を保持
しつつ、濡れネズミのように体表面に水分を含むような
小動物に対しても捕獲性を発揮できる優れた粘着力を有
する有害小動物捕獲用粘着剤組成物を提供する。 【解決手段】 有害小動物捕獲用の粘着剤組成物は、
(A)数平均分子量300〜2500のポリブテン、
(B)前記ポリブテンに可溶で、かつ粘度平均分子量が
10000〜2500000であるゴム状有機高分子化
合物、および(C)エチレン系重合体セグメントとビニ
ル系重合体セグメントが結合しているグラフト共重合体
とよりなる。グラフト共重合体は、ビニル系重合体セグ
メントが極性基を有し、粘着剤組成物を基材に塗布した
とき表面側に配向し、濡れネズミを容易に捕獲できる機
能を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は特に、粘着力およ
び流れ出し防止効果が従来品と同等以上であり、かつ濡
れネズミのような体表面に水分を含むような小動物に対
しても捕獲性を損なうことのない優れた粘着力を有する
有害小動物捕獲用粘着剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小動物、中でもネズミに代表されるげっ
歯類動物による被害は甚大なものとなっている。例え
ば、田畑の作物、倉庫などの貯蔵食品などをはじめ、地
中に埋設されたガス管、電線、通信ケーブルなどにもそ
の被害が及んでいる。従来より、ネズミなどの有害小動
物を捕獲するための方法として幾つかのものが実施され
ている。中でも粘着剤を厚紙、プラスチックシートなど
のシート状台紙に塗布し、小生動物の通り道に設置する
方法が衛生上の観点などから一般的に行われている。
【0003】しかしながら、この場合、粘着剤の粘着性
が優れているのは勿論のこと、粘着剤を台紙に塗布する
ときの作業性も優れていなければならない。さらに、あ
らかじめ台紙に粘着剤を塗布しておく場合には、保管時
あるいは使用時に粘着剤が台紙上から流れ出したり、台
紙に浸透してしみ出したりしないことが望まれる。
【0004】この種の粘着剤組成物としては、ポリブテ
ンとゴム状有機高分子化合物を配合した系にアタクチッ
クポリプロピレンまたはポリエチレンなどを添加した組
成物が知られている(特公平1−28722号公報、特
公平2−57521号公報、特開昭58−180402
号公報など)。これらの組成物においては、ゴム状有機
高分子化合物を粘着性付与剤として、アタクチックポリ
プロピレンまたはポリエチレンなどが粘着剤塗布時の流
れ出し防止剤として用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの成
分よりなる粘着剤組成物は、通常の使用環境では良好な
粘着性を示すものの、体表面に水分を含んだ濡れネズミ
などに対する粘着力が著しく低下するという問題点があ
った。
【0006】この発明は、そのような従来技術に存在す
る問題点に鑑みてなされたものである。その目的とする
ところは、通常の粘着力および流れ出し防止効果を保持
しつつ、濡れネズミのように体表面に水分を含むような
小動物に対しても捕獲性を発揮できる優れた粘着力を有
する有害小動物捕獲用粘着剤組成物を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明の有害小動物捕獲用粘着剤組成物は、
(A)数平均分子量が300〜2500のポリブテン、
(B)前記ポリブテンに可溶で、かつ粘度平均分子量が
10000〜2500000のゴム状有機高分子化合
物、および(C)エチレン系重合体セグメントとビニル
系重合体セグメントが結合しているグラフト共重合体を
含有するものである。
【0008】第2の発明は、第1の発明の有害小動物捕
獲用粘着剤組成物において、前記(C)グラフト共重合
体は、ビニル系重合体セグメントがビニル芳香族単量
体、(メタ)アクリル酸エステル単量体、(メタ)アク
リロニトリルおよびビニルエステル単量体から選ばれる
少なくとも1種の単量体から形成されるものである。
【0009】第3の発明は、第1または第2の発明の有
害小動物捕獲用粘着剤組成物において、前記(C)グラ
フト共重合体は、エチレン系重合体セグメントが低密度
ポリエチレン、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル
共重合体およびエチレン−ビニルエステル共重合体から
選ばれる少なくとも1種の重合体から形成されるもので
ある。
【0010】なお、この明細書においては、アクリルと
メタクリルを(メタ)アクリルと総称する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の有害小動物捕獲
用粘着剤組成物の実施形態について詳細に説明する。
【0012】有害小動物捕獲用粘着剤組成物は、(A)
数平均分子量が300〜2500のポリブテン、(B)
前記ポリブテンに可溶で、かつ粘度平均分子量が100
00〜2500000のゴム状有機高分子化合物、およ
び(C)エチレン系重合体セグメントとビニル系重合体
セグメントが結合しているグラフト共重合体を含有す
る。
【0013】前記ポリブテン(A)は、ナフサ分解によ
り生成するC4 (炭素数が4)留分からブタジエンを除
いたブタンとブテン留分を重合することにより製造され
る。このポリブテン(A)は、蒸気圧式分子量測定装置
により測定された数平均分子量300〜2500、好ま
しくは500〜2000のものである。このポリブテン
の数平均分子量が300未満の場合には、粘着剤組成物
の粘着性が低く、かつ粘度が低くなり、流れ出しが起こ
る。さらに、引火点が低くなり、粘着剤組成物の製造時
あるいは火気のある所での使用時における取扱い性が低
下する。また、数平均分子量が2500より大きい場合
には、粘着剤組成物の粘度が大きくなりすぎるため、表
面のタック性が低下し、かつ塗布時の作業性も悪くなっ
て好ましくない。
【0014】また、ポリブテンの種類としては通常の二
重結合を有するもの、水素添加により二重結合に水素を
付加して飽和させたもののいずれでもよい。ポリブテン
の含有量は、粘着剤組成物全体に対して、好ましくは8
0〜99.8重量%、さらに好ましくは85〜95重量
%である。含有量が80重量%未満の場合には、粘着剤
の粘度が高くなり、タック性が低下し、かつ塗布時の作
業性も悪くなる。一方、99.8重量%を超えた場合に
は、粘着剤組成物の粘度および粘着力が著しく低下し、
有害小動物の捕獲効果が十分ではなくなる。
【0015】次に、ゴム状有機高分子化合物(B)は、
前記ポリブテンに可溶、かつ粘度平均分子量が1000
0〜2500000、好ましくは50000〜2000
000を有するものである。ここで、粘度平均分子量と
は、ゴム状有機高分子化合物の希薄溶液の固有粘度の測
定により得られる平均分子量をいう。
【0016】これらのゴム状有機高分子化合物として
は、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ポリイソプレンゴ
ム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、天然ゴ
ムなどが挙げられる。これらの中でも、ポリイソブチレ
ンやブチルゴムがポリブテンへの溶解性が良好で、ゴム
弾性に優れており、しかも高分子量であるため、少量の
添加量で粘着剤組成物の粘度と粘着力を向上させること
ができる。
【0017】ゴム状有機高分子化合物の粘度平均分子量
が10000より小さい場合、粘着剤組成物の粘着力の
低下が起き、かつ流れ出しが起こる。さらに、粘度平均
分子量の前記範囲内のものと同等の粘着力を得るには、
添加量を増大させねばならず経済的でない。また、粘度
平均分子量が2500000より大きい場合、粘着剤組
成物の粘度が高くなり、表面のタック性が低下し、かつ
塗布時の作業性も悪くなる。
【0018】このゴム状有機高分子化合物の含有量は、
組成物全体に対して、好ましくは0.1〜10重量%、
さらに好ましくは1〜8重量%である。この含有量が
0.1重量%未満の場合、水の存在下における粘着剤組
成物の粘着力が著しく低下し、濡れネズミなどの有害小
動物の捕獲効果が十分ではなくなる。一方、10重量%
を超えた場合、粘着剤組成物の粘度が高くなり、表面の
タック性が低下し、かつ塗布時の作業性も悪くなる。
【0019】次に、グラフト共重合体(C)は、エチレ
ン系重合体セグメントにビニル系重合体セグメントが結
合したものであり、電離性放射線を照射する方法や溶液
グラフト重合法などにより製造される。
【0020】各種製造法の中でも、よりグラフト効率の
高いグラフト共重合体を製造する方法としては、例えば
次のような方法が挙げられる。すなわち、まずエチレン
系重合体に(メタ)アクリル酸エステル、ビニル芳香族
などのビニル系単量体と、ラジカル重合性または共重合
性の有機過酸化物と、ラジカル重合開始剤とを含浸せし
め、ビニル系単量体とラジカル重合性または共重合性の
有機過酸化物とをエチレン系重合体中において共重合さ
せる。その後、得られる重合体を溶融下、混練すること
により、エチレン系重合体とグラフト化反応させる。
【0021】この場合、エチレン系重合体中でビニル系
単量体とラジカル重合性有機過酸化物を共重合させるた
め、エチレン系重合体中に有機過酸化物を含むビニル系
重合体が存在することになる。これを溶融、混練するこ
とにより、ビニル系重合体中に含まれる過酸化物結合が
分解し、その分解残基がエチレン系重合体から水素を引
き抜く。それにより、生成したエチレン系重合体中のラ
ジカルとビニル系重合体中の過酸化物分解残基が結合し
てグラフト化が起こる。
【0022】このグラフト共重合体は、エチレン系重合
体セグメントが幹となり、通常極性基を有するビニル系
重合体セグメントが枝となった構造を有している。そし
て、粘着剤組成物を基材に塗布した場合、グラフト共重
合体のエチレン系重合体セグメントが基材側に配向し、
ビニル系重合体セグメントが表面側に配向すると推定さ
れる。
【0023】前記グラフト共重合体中のエチレン系重合
体としては、例えば低密度エチレン重合体、エチレンと
(メタ)アクリル酸グリシジルとを共重合して得られる
エポキシ基含有エチレン系共重合体、エチレンと(メ
タ)アクリル酸エステルからなるエチレン系共重合体、
エチレンとビニルエステルからなるエチレン系共重合体
等が挙げられる。
【0024】具体的には、低密度ポリエチレン、エチレ
ン−メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン−酢酸
ビニル−メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン−
アクリル酸エチル−メタクリル酸グリシジル共重合体、
エチレン−アクリル酸グリシジル共重合体、エチレン−
酢酸ビニル−アクリル酸グリシジル共重合体、エチレン
−(メタ)アクリル酸メチル共重合体、エチレン−(メ
タ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−(メタ)ア
クリル酸ブチル共重合体、エチレン−プロイピオン酸ビ
ニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−カプロン酸ビニル共重合体等が挙げられる。
【0025】これらのうち、好ましいエチレン系重合体
は、低密度ポリエチレン、エチレン−メタクリル酸グリ
シジル共重合体およびエチレン−ビニルエステル共重合
体の少なくとも1種である。これらのエチレン系重合体
は、粘着剤組成物の粘着力を改善できるとともに、粘着
剤組成物の流れ出し防止効果に優れているからである。
エチレン−ビニルエステル共重合体としては、エチレン
−アクリル酸エチル共重合体およびエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体が挙げられる。
【0026】また、エチレン系重合体中のエチレンの含
有量は、好ましくは50重量%以上、さらに好ましくは
80重量%以上である。このエチレンの含有量が50重
量%未満の範囲では、グラフト共重合体として粘着剤組
成物に添加すると、粘着剤組成物の流れ出し防止効果が
低下する。
【0027】また、グラフト共重合体中のビニル系重合
体としては、例えば、ビニル芳香族単量体、(メタ)ア
クリル酸エステル単量体、(メタ)アクリロニトリル、
ビニルエステル単量体から選ばれる少なくとも1種を重
合させて得られるビニル系重合体が好ましい。これらの
ビニル系重合体は極性を有し、その極性に基づいて、水
の存在下における粘着剤組成物の粘着性を向上させるこ
とができるからである。
【0028】具体的には、スチレン重合体、クロロスチ
レン重合体、メチルスチレン重合体、(メタ)アクリル
酸の炭素数1〜7のアルキルエステル重合体、(メタ)
アクリロニトリル重合体、酢酸ビニル系重合体、プロピ
オン酸ビニル系重合体、アクリロニトリル−スチレン共
重合体、アクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル共重合
体などが挙げられる。これらのうち、メタクリル酸メチ
ル重合体およびスチレン重合体が好ましい。このビニル
系重合体セグメントは、通常前記エチレン系重合体セグ
メントを含まない。
【0029】以上より、エチレン系重合体セグメントに
ビニル系重合体セグメントが結合したグラフト共重合体
としては、エチレン重合体−g−(メタ)アクリル酸メ
チル重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重
合体−g−(メタ)アクリル酸メチル重合体、エチレン
−(メタ)アクリル酸エチル共重合体−g−(メタ)ア
クリル酸メチル重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸
ブチル共重合体−g−(メタ)アクリル酸メチル重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体−g
−スチレン重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチ
ル共重合体−g−スチレン重合体、エチレン−(メタ)
アクリル酸ブチル共重合体−g−スチレン重合体、エチ
レン−(メタ)アクリル酸グリシジル共重合体−g−
(メタ)アクリル酸メチル重合体、エチレン−(メタ)
アクリル酸グリシジル共重合体−g−スチレン重合体、
エチレン−プロピオン酸ビニル共重合体−g−(メタ)
アクリル酸メチル重合体、エチレン−プロピオン酸ビニ
ル共重合体−g−スチレン重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体−g−(メタ)アクリル酸メチル重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体−g−スチレン重合体など
が挙げられる。なお、上記−g−は、グラフト共重合体
であることを表す。
【0030】これらのうち好ましいのは、エチレン重合
体−g−アクリル酸メチル重合体、エチレン−アクリル
酸エチル共重合体−g−メタクリル酸メチル重合体、エ
チレン−メタクリル酸グリシジル共重合体−g−メタク
リル酸メチル重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体−
g−メタクリル酸メチル重合体である。
【0031】このとき、グラフト共重合体中のエチレン
系重合体セグメントは50〜99.5重量%であること
が好ましい。50重量%未満の場合、極性基である例え
ばエステル基の占める割合が高くなり、ポリブテンとの
相溶性が低下し、粘着力の低下を引き起こし、かつ濡れ
ネズミの捕獲性も低下傾向となる。
【0032】グラフト共重合体の含有量は、組成物全体
に対して、好ましくは0.1〜10重量%、さらに好ま
しくは1〜8重量%である。この含有量が0.1重量%
未満の場合には、水の存在下における粘着力が著しく低
下し、濡れネズミなどの捕獲効果が十分ではなくなる。
一方、10重量%を超える場合、添加量に見合うだけの
粘着効果を発現できず、不経済である。
【0033】以上のような(A)ポリブテン、(B)ゴ
ム状有機高分子化合物および(C)エチレン系重合体セ
グメントとビニル系重合体セグメントが結合しているグ
ラフト共重合体を含有する粘着剤組成物は、例えば次の
ようにして製造される。すなわち、ポリブテンとポリイ
ソブチレンを90〜110℃に設定されたニーダー内で
均一になるまで2〜3時間混練し、さらにグラフト共重
合体を添加して110〜130℃で均一になるまで2〜
3時間混練することにより、所望の粘着剤組成物が得ら
れる。
【0034】この粘着剤組成物は、そのまま小動物また
は小生物の捕獲用に使用できるが、(A)成分、(B)
成分および(C)成分の配合割合の範囲内において、適
宜水素化石油樹脂や水素化テルペン樹脂などの粘着性付
与剤、小生物誘引剤または酸化防止剤などを添加するこ
とができる。
【0035】粘着剤組成物を有害小動物捕獲用に使用す
る場合、基材として例えば表面をポリエチレンなどで被
覆した厚さ1mmのボール紙に、粘着剤組成物を140℃
程度に加温して1mmの厚さに塗布し、粘着剤のシートを
作成する。このシートをネズミなどの有害小動物の通り
道に並べ、有害小動物を捕獲するために使用する。有害
小動物としては、ネズミ以外にハエ、ゴキブリ等の害虫
が挙げられる。
【0036】以上のような実施形態によれば、次のよう
な効果が発揮される。・ 実施形態の有害小動物捕獲用
粘着剤組成物によれば、エチレン系重合体セグメントに
ビニル系重合体セグメントが結合したグラフト共重合体
を配合することにより、従来の粘着剤と比較して粘着性
および表面のタック性に優れており、さらには水濡れに
対する粘着性が数段優れている。
【0037】このため、体表面に水分を含む濡れネズミ
など、どのような環境下でも、ネズミをはじめとする有
害小動物の捕獲に優れた性能を発揮でき、工業的利用価
値は高い。・ 実施形態の有害小動物捕獲用粘着剤組成
物においては、エチレン系重合体セグメントにビニル系
重合体セグメントが結合したグラフト共重合体が配合さ
れている。このグラフト共重合体は、ビニル系重合体セ
グメントが通常極性基を有している。
【0038】このため、この粘着剤組成物を基材に塗布
したとき、エチレン系重合体セグメントが基材側に配向
し、極性を有するビニル系重合体セグメントが表面側に
配向する。従って、この極性を有するビニル系重合体セ
グメントに基づいて水の存在下における粘着剤組成物の
粘着性が向上し、濡れネズミなどの有害小動物の捕獲性
が向上する。・ また、グラフト共重合体中のエチレン
系重合体セグメントがポリブテン−ゴム状有機高分子化
合物層に相溶し、このグラフト共重合体が容易にブリー
ドアウトしない、いわゆるアンカー効果を発揮すると同
時に、ポリブテン−ゴム状有機高分子化合物層の流れ出
しが効果的に防止される。
【0039】
【実施例】以下、前記実施形態を実施例および比較例に
よりさらに具体的に説明する。 (実施例1〜6および比較例1〜4)次のような方法に
より、下記表1および表2に示した組成の各種粘着剤組
成物を製造した。すなわち、表1および表2に示した所
定量のポリブテンとポリイソブチレンを100℃に設定
されたニーダー内で2時間混練し、さらに実施例では表
1記載のグラフト共重合体を、比較例では表2記載の樹
脂をそれぞれ所定量添加して120℃のニーダー内で2
時間混練することにより、各粘着剤組成物を得た。
【0040】この粘着剤組成物について、以下の評価方
法により性能を評価した。その結果を表1および表2に
示した。 粘着力:JIS Z0237に準拠し、縦15cm、
横22cm、厚さ0.2mmのポリエチレンをラミネートし
たクラフト紙に粘着剤組成物を塗布し、同じクラフト紙
で挟んで1時間圧着した。その後、それを縦15cm、横
3cmの短冊状に切断して、片方の紙を他方のから引き離
すのに必要な応力を23℃で引張試験機により測定し
た。
【0041】また、濡れに対する粘着性は、粘着剤組成
物を塗布し、その塗布量の20重量%の水分を霧吹きで
均一に噴霧した後、クラフト紙に挟んで圧着を行った。 流れ出しおよびしみ出し性:厚さ1mmのボール紙に
粘着剤組成物を1mmの厚さに塗布し、45度に傾斜させ
た台上に固定し、40℃で20時間静置した後の粘着剤
組成物の流れ出しとしみ出しを測定した。流れ出しは、
塗布量に対する流れ出した量の割合で表した。 ネズミ捕獲性:厚さ1mmのボール紙に粘着剤組成物
を1mmの厚さに塗布し、ネズミの通路に設置し、捕獲性
を評価した。また、濡れに対しては、用意した濡れネズ
ミを所定の通路で走らせることにより評価した。
【0042】なお、表1および表2におけるa〜lの略
号は、次の意味を表す。 a: 日本油脂(株)製、ニッサンポリブテン、ポリビ
ス30N、数平均分子量1350 b: 日本油脂(株)製、ニッサンポリブテン、ポリビ
ス200N、数平均分子量2650 c: 日本油脂(株)製、モディパーA5200(EE
A−g−PMMA)、MI=3. 4(g/10分) d: 日本油脂(株)製、モディパーA4200(EG
MA−g−PMMA)、MI=0. 6(g/10分) e: 日本油脂(株)製、モディパーA6200(EV
A−g−PMMA)、MI=0. 7(g/10分) f: 日本油脂(株)製、モディパーA1200(LD
PE−g−PMMA)、MI=1. 9(g/10分) g: 三菱化学(株)製、アタクチックポリマー、K−
4 h: 住友化学(株)製、スミカセン G401 i: 日本ポリオレフィン(株)製、ジェイレクスEE
A A4200 j: 日本ポリオレフィン(株)製、ジェイレクスEV
A EL12−5 k: エクソン化学(株)製、ビスタネックスMML−
140、重量平均分子量1395000 l: エクソン化学(株)製、ビスタネックスMML−
100、重量平均分子量937000
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】 表1に示したように、実施例1〜6においては、常温、
濡れのいずれの環境下でも良好な粘着力を有し、かつネ
ズミの捕獲性も優れている。また、流れ出しやしみ出し
がなく、塗布時の作業性も良好である。
【0045】これに対し、表2に示したように、比較例
1では、実施例1のエチレン系重合体セグメントにビニ
ル系重合体セグメントが結合したグラフト共重合体の代
わりにポリプロピレンを添加した粘着剤であるが、通常
時、濡れ条件時ともに粘着力が低く、濡れネズミの捕獲
性も悪い。さらに、粘着剤の流れ出しが見られた。
【0046】比較例2は、比較例1のポリプロピレンを
ポリエチレンに変更した粘着剤であるが、濡れ条件での
剥離応力に乏しく、濡れネズミを捕獲できなかった。比
較例3、 4は、実施例1、 3のエチレン系重合体セグメ
ントにビニル系重合体セグメントが結合したグラフト共
重合体のベースとなっているエチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体(EEA)やエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)を用いた系であるが、実施例の系に比較して
粘着力や濡れネズミ捕獲性の点で劣る結果であった。
【0047】なお、前記実施形態より把握される技術的
思想について以下に記載する。 ・ 前記(A)ポリブテンの含有量が80〜99.8重
量%、(B)ゴム状有機高分子化合物の含有量が0.1
〜10重量%、(C)グラフト共重合体の含有量が0.
1〜10重量%である請求項1〜3のいずれかに記載の
有害小動物捕獲用粘着剤組成物。
【0048】このように構成した場合、粘着剤の粘度を
向上させ、表面のタック性を発揮できるとともに、水の
存在下における粘着力を向上させることができ、濡れネ
ズミなどの有害小動物を効果的に捕獲することができ
る。 ・ 前記ゴム状有機高分子化合物が、ポリイソブチレン
またはブチルゴムである請求項1〜3のいずれかに記載
の有害小動物捕獲用粘着剤組成物。
【0049】このように構成した場合、ポリイソブチレ
ンまたはブチルゴムはポリブテンへの溶解性が良好で、
ゴム弾性に優れるとともに、高分子量であるため少量の
添加で粘着剤組成物の粘着力を向上させることができ
る。 ・ 前記エチレン系重合体セグメントが、低密度ポリエ
チレン、エチレン−メタクリル酸グリシジル共重合体、
エチレン−アクリル酸エチル共重合体及びエチレン−酢
酸ビニル共重合体から選ばれる少なくとも1種の重合体
より形成されるものである請求項3に記載の有害小動物
捕獲用粘着剤組成物。
【0050】このように構成した場合、粘着剤組成物の
粘着力を改善できるとともに、粘着剤組成物の流れ出し
を防止することができる。 ・ 前記ビニル系重合体セグメントがメタクリル酸メチ
ル重合体またはスチレン重合体より形成されるものであ
る請求項2に記載の有害小動物捕獲用粘着剤組成物。
【0051】このように構成した場合、ビニル系重合体
セグメントが極性を有し、その極性に基づいて、水の存
在下における粘着剤組成物の粘着性を向上させることが
でき、有害小動物を効果的に捕獲することができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
次のような効果を奏する。第1の発明の有害小動物捕獲
用粘着剤組成物によれば、エチレン系重合体セグメント
にビニル系重合体セグメントが結合したグラフト共重合
体を配合することにより、粘着性および表面のタック性
に優れており、さらには水の存在下における粘着性に優
れている。このため、どのような環境下でも、ネズミを
はじめとする有害小動物の捕獲に優れた性能を発揮で
き、工業的利用価値が高い。
【0053】第2の発明の有害小動物捕獲用粘着剤組成
物によれば、第1の発明の効果に加え、水の存在下にお
ける粘着剤組成物の粘着性をより向上させることがで
き、有害小動物を効果的に捕獲することができる。
【0054】第3の発明の有害小動物捕獲用粘着剤組成
物によれば、第1または第2の発明の効果に加え、粘着
剤組成物の流れ出しを効果的に防止することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)数平均分子量が300〜2500
    のポリブテン、(B)前記ポリブテンに可溶で、かつ粘
    度平均分子量が10000〜2500000のゴム状有
    機高分子化合物、および(C)エチレン系重合体セグメ
    ントとビニル系重合体セグメントが結合しているグラフ
    ト共重合体を含有する有害小動物捕獲用粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記(C)グラフト共重合体は、ビニル
    系重合体セグメントがビニル芳香族単量体、(メタ)ア
    クリル酸エステル単量体、(メタ)アクリロニトリルお
    よびビニルエステル単量体から選ばれる少なくとも1種
    の単量体から形成されるものである請求項1に記載の有
    害小動物捕獲用粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記(C)グラフト共重合体は、エチレ
    ン系重合体セグメントが低密度ポリエチレン、エチレン
    −(メタ)アクリル酸エステル共重合体およびエチレン
    −ビニルエステル共重合体から選ばれる少なくとも1種
    の重合体から形成されるものである請求項1または請求
    項2に記載の有害小動物捕獲用粘着剤組成物。
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