JPH103078A5 - - Google Patents

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JPH103078A5
JPH103078A5 JP1996255192A JP25519296A JPH103078A5 JP H103078 A5 JPH103078 A5 JP H103078A5 JP 1996255192 A JP1996255192 A JP 1996255192A JP 25519296 A JP25519296 A JP 25519296A JP H103078 A5 JPH103078 A5 JP H103078A5
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Description

【0002】
【従来の技術】
携帯情報端末に搭載されるディスプレイは、まず第一に低消費電力である必要がある。従ってこの用途には、バックライトが不要な反射型液晶装置が最適である。しかしながら従来の反射型液晶装置はモノクロ表示が主流であって、未だ良好な反射型カラー表示が得られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来よりも明るく鮮やかな色が表示できる反射型液晶装置を提供し、またこれを利用した電子機器を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明の反射型液晶装置は、一対の基板が対向配置され、前記一対の基板のうち一方の基板側には反射層が形成されてなり、前記一対の基板の内面側に形成された電極間において複数のドットが構成され、当該複数のドットに対応して各々色が異なる複数のカラーフィルタが配置された反射型液晶装置であって、各前記ドットの外周部分に対応する領域には、当該ドット内の領域に設けた前記カラーフィルタの光の吸収よりも小さい吸収を有するカラーフィルタが設けられていることを特徴とする。この構成は、要はドット外にブラックマスクやカラーフィルタの重なりを設けないことを意味している。またドット外に何も設けないのではなく、一部あるいは全部にカラーフィルタが設けられていることを意味している。このように構成することにより、反射型カラー液晶装置において、明るい表示が得られるという利点がある。これは、特に視差がある場合は表示の明るさが開口率のほぼ2乗に比例するためにブラックマスクを設けると非常に暗くなるためであり、逆にドット外に全くカラーフィルタを設けないとコントラストが著しく低下するためである。
【0036】
また、本発明の電子機器は、表示部として上記反射型液晶装置を備えたことを特徴とする。このように構成することにより、本発明の反射型液晶装置を備えた電子機器は、低消費電力で、薄型軽量、かつ直射日光下でも視認性が良いという利点がある。
【0037】
また、本発明の電子機器は、上述の電子機器において、周囲光を観察者に効率よく反射できるよう、表示部が本体に対し動かせるよう取り付けたことを特徴とする。このように構成することにより、どのような照明条件下であっても、明るい表示を得ることが出来るという利点がある。
【0044】
(実施例1)
図1は本発明に係る反射型液晶装置の構造の要部を示す図である。まず構成を説明する。101は上側偏光板、102は対向基板、103は液晶、104は素子基板、105は光散乱板、106は偏光分離反射板であり、対向基板102上にはカラーフィルタ107と、対向電極(走査線)108を設け、素子基板104上には信号線109、画素電極110、MIM素子111を設けた。ここで101と102、104と105、105と106は、離して描いてあるが、これは図を明解にするためであって、実際には糊で接着している。また対向基板102と素子基板104の間も広く離して描いてあるが、これも同様の理由からであって実際には数μmから十数μm程度のギャップしかない。また、図1は反射型カラー液晶装置の要部を示しているため、3×3の9ドット分しか図示していないが、本実施例ではそれ以上のドット数を有し、480×640の307200ドット又はそれ以上のドットを有する場合もある。
【0052】
(実施例2)
図3は、本発明に係る反射型液晶装置の、カラーフィルタの分光特性を示す図である。実施例2の構成は、図1に示した実施例1の場合と同様であり、やはり赤とシアンの2色から成るカラーフィルタを備えている。図3の横軸は光の波長、縦軸は透過率であり、301が赤フィルタのスペクトル、302がシアンフィルタのスペクトルを示している。いずれの色のカラーフィルタも、450nmから660nmの波長範囲で、50%以上の透過率を有している。また同じ波長範囲での平均透過率は、赤フィルタが71%、シアンフィルタが78%であった。
【0055】
(実施例3)
図1は本発明に係る反射型液晶装置の構造の要部を示す図である。また図2はカラーフィルタの分光特性を示す図である。実施例3の構成は、基本的に実施例1記載の反射型液晶装置と同様であるから、各々の符号の説明を省略する。但し、液晶103のΔn×dを0.42μmに設定した。またドットピッチは縦横ともに160μmとし、駆動面積率を75%とした。
【0059】
(実施例4)
図5は、本発明に係る反射型液晶装置の、カラーフィルタの分光特性を示す図である。実施例3の構成は、図1に示した実施例1の場合と同様であり、やはり赤とシアンの2色から成るカラーフィルタを備えている。図5の横軸は光の波長、縦軸は透過率であり、501が赤フィルタのスペクトル、502がシアンフィルタのスペクトルを示している。いずれの色のカラーフィルタも、450nmから660nmの波長範囲で、60%以上の透過率を有している。また同じ波長範囲での平均透過率は、赤フィルタが75%、シアンフィルタが80%であった。
【0062】
(実施例5)
図6は本発明に係る反射型液晶装置の構造の要部を示す図である。まず構成を説明する。601は偏光板、602は対向基板、603は液晶、604は素子基板、605は光散乱板、606は偏光分離反射板であり、対向基板602上にはカラーフィルタ607と、対向電極(走査線)608を設け、素子基板604上には信号線609、画素電極610、MIM素子611を設けた。
【0065】
(実施例6)
図7は、本発明に係る反射型液晶装置の、カラーフィルタの分光特性を示す図である。実施例2の構成は、図6に示した実施例5と同様であるが、赤とシアンの代わりに緑とマゼンタの2色から成るカラーフィルタを備えている。図7の横軸は光の波長、縦軸は透過率であり、701が緑フィルタのスペクトル、702がマゼンタフィルタのスペクトルを示している。いずれの色のカラーフィルタも、450nmから660nmの波長範囲で、50%以上の透過率を有している。また同じ波長範囲での平均透過率は、緑フィルタが76%、マゼンタフィルタが78%であった。
【0068】
(実施例7)
図8は本発明に係る反射型液晶装置の構造の要部を示す図である。まず構成を説明する。801は偏光板、802は対向基板、803は液晶、804は素子基板、805は光散乱板、806は偏光分離反射板であり、対向基板802上にはカラーフィルタ807と、対向電極(走査線)808を設け、素子基板804上には信号線809、画素電極810、MIM素子811を設けた。上側偏光板上には照明光のぎらつきを抑える目的で弱いアンチグレア処理を施した。
【0072】
(実施例8)
図10は、本発明に係る反射型液晶装置の構造の要部を示す図である。まず構成を説明する。1001は偏光板、1002は素子基板、1003は液晶、1004は対向基板、1005は光散乱板、1006は偏光分離反射板であり、対向基板1004上には対向電極(走査線)1011とカラーフィルタ1010を設け、素子基板1002上には信号線1007、MIM素子1008、画素電極1009を設けた。カラーフィルタ1010は顔料分散タイプであって、赤(図中「R」で示した)、緑(図中「C」で示した)、青(図中「B」で示した)の3色から成っている。
【0075】
(実施例9)
図12は、本発明に係る反射型液晶装置の、カラーフィルタの分光特性を示す図である。実施例9の構成は、図8に示した実施例7の場合と同様であり、やはり赤、緑、青の3色から成るカラーフィルタを備えている。図12の横軸は光の波長、縦軸は透過率であり、1201が赤フィルタのスペクトル、1202が緑フィルタのスペクトル、1203が青フィルタのスペクトルを示している。ここで緑フィルタだけは、450nmから660nmの波長範囲で、50%以上の透過率を有している。また赤フィルタの450nmから660nmの範囲の波長の光に対する最小透過率は、青フィルタ、緑フィルタに比べてはっきりと小さい。このような赤フィルタを用いることにより、最も人間の目にアピールする赤色を鮮やかに表示することが出来る。また赤を濃くしたことを補償する目的で、青フィルタのスペクトル1203をシアン色に近くした。このため、明るく色付きが小さい白が表示できた。
【0077】
(実施例10)
図10は本発明に係る反射型液晶装置の構造の要部を示す図である。構成を説明する。1001は偏光板、1002は素子基板、1003は液晶、1004は対向基板、1005は光散乱板、1006は偏光分離反射板であり、対向基板1004上には対向電極(走査線)1011とカラーフィルタ1010を設け、素子基板1002上には信号線1007、MIM素子1008、画素電極1009を設けた。カラーフィルタ1010は顔料分散タイプであって、赤(図中「R」で示した)、緑(図中「C」で示した)、青(図中「B」で示した)の3色から成っている。
【0080】
(実施例11)
図15は本発明に係る反射型液晶装置の構造の要部を示す図である。まず構成を説明する。1501は偏光板、1502は素子基板、1503は液晶、1504は対向基板、1505は光散乱板、1506は偏光分離反射板であり、対向基板1504上には対向電極(走査線)1511とカラーフィルタ1510を設け、素子基板1502上には信号線1507、MIM素子1508、画素電極1509を設けた。なお1ドット中で光変調可能な領域は、素子基板上の凹型形状のITOと、対向基板上の短冊形状のITOが重なる領域であって、対向基板のITO上に破線でその輪郭を示した。(一部カラーフィルタと重なって見えないが、同様の輪郭を示した図20を参照して欲しい。)
対向電極1511と画素電極1509は透明なITOで形成し、信号線1507は金属Taで形成した。MIM素子は絶縁膜Ta2O5を金属Taと金属Crで挟んだ構造である。液晶1503は90度ねじれたネマチック液晶であり、液晶セルのΔn×dが1.34μmになるよう、液晶のΔnとセルギャップdを選択した。また上下の偏光板は、その吸収軸が隣接基板のラビング軸と平行になるように配置した。これは最も明るく着色の少ないTNモードの構成である。またカラーフィルタ1510は互いに補色の関係にある赤(図中「R」で示した)とシアン(図中「C」で示した)の2色から成っているが、光変調可能な領域の一部にのみ設けた。
【0086】
(実施例12)
実施例12も、本発明に係る反射型液晶装置である。その構造は図15に示した実施例11の反射型液晶装置と同様であるが、カラーフィルタの特性が異なる。
【0091】
(実施例13)
図20は本発明に係る反射型液晶装置の構造の要部を示す図である。構成を説明する。2001は偏光板、2002は素子基板、2003は液晶、2004は対向基板、2005は光散乱板、2006は偏光分離反射板であり、対向基板2004上には対向電極(走査線)2011とカラーフィルタ2010を設け、素子基板2002上には信号線2007、MIM素子2008、画素電極2009を設けた。また1ドット中で光変調可能な領域は、素子基板上の凹状のITOと、対向基板上の短冊状のITOが重なる領域であって、対向基板のITO上に破線でその輪郭を示した。
【0093】
(実施例14)
図21は本発明に係る反射型カラー液晶装置の構造の要部を示す図である。構成を説明する。2101は偏光板、2102は素子基板、2103は液晶、2104は対向基板、2105は光散乱板、2106は偏光分離反射板であり、対向基板2104上には対向電極(走査線)2112とカラーフィルタ2111を設け、素子基板2102上には信号線2107、MIM素子2108、画素電極2109を設けた。
【0096】
(実施例15)
実施例5は、本発明に係る反射型液晶装置である。しかしながらその構造は、図15に示した実施例12の反射型液晶装置、図20に示した実施例13記載の反射型液晶装置、図21に示した実施例14記載の反射型カラー液晶装置と同様である。
【0099】
(実施例16)
図23は、本発明に係る反射型液晶装置の、カラーフィルタ基板の構造を示す図である。(a)が正面図であり、(b)が断面図である。まず、構成を説明する。(a)の破線で囲んだ長方形領域2304が1ドットを示す。2309はガラス基板、2301は赤フィルタ、2303は緑フィルタ、2302は青フィルタ、2305はドット間ギャップ、ハッチング領域2308はアクリル、2307は保護膜、2306はITO透明電極である。
【0105】
(実施例17)
図28は、本発明に係る反射型液晶装置の、カラーフィルタ基板の構造を示す図である。(a)が正面図であり、(b)が断面図である。まず、構成を説明する。(a)の破線で囲んだ長方形領域2804が1ドットを示す。2808はガラス基板、2807はITO電極、2801は赤カラーフィルタ、2803は緑カラーフィルタ、2802は青カラーフィルタ、ハッチング領域2806はアクリルである。
【0116】
(実施例21)
図33は本発明に係る反射型液晶装置の構造の要部を示す図である。構成を説明する。3301は上側偏光板、3302は素子基板、3303は液晶、3304は対向基板、3305は光散乱板、3306は偏光分離反射板であり、対向基板3304上には対向電極(走査線)3311とカラーフィルタ3310を設け、素子基板3302上には信号線3307、MIM素子3308、画素電極3309を設けた。
【0122】
(実施例22)
図37は本発明に係る反射型液晶装置の構造の概略を示す図であり、(a)が正面図、(b)が断面図である。構成を説明する。3701は枠ケース、3702は偏光板、3703は上側基板、3704のハッチング領域はカラーフィルタ、3705は下側基板、3706は光散乱板を貼りつけた偏光分離反射板である。図面が煩雑になるため、透明電極、非線形素子、信号線、配向膜等は省略した。また3711は駆動表示領域、3712は有効表示領域、3713はカラーフィルタを設けた領域である。(b)は横の断面図であるが、縦の断面図も(b)と同様である。なお「駆動表示領域」と「有効表示領域」という用語は、日本電子機械工業会規格(EIAJ)のED−2511Aにおいて、それぞれ「液晶表示デバイスで表示機能を保有する領域」「駆動表示領域とそれに続く画面として有効な領域」と定義されている。つまり駆動表示領域とは液晶に電圧をかけることができる領域であり、有効表示領域とは枠ケースに隠されない液晶パネル領域全てである。
【0124】
(実施例23)
透過型カラー液晶装置では、一般にドット外にブラックマスクを設けるが、反射型液晶装置にブラックマスクを設けると、高コントラストが得られる反面、表示が極端に暗くなる。特にTNモードやSTNモードのように視差が避けられない液晶モードでは、光が入射するときと出射するときの2回ブラックマスクで吸収されるため、明るさが開口率のほぼ2乗に比例するという性質がある。従って反射型液晶装置にブラックマスクを設けることは出来ないが、逆にドット外に全く光吸収体を設けないと、コントラストが著しく低下し、好ましくない。そこで本発明では、ドット外にブラックマスクを設けず、代わりにドット内の領域と同程度かそれよりも小さい吸収を有するカラーフィルタを設けたことを特徴とする図38は本発明に係る反射型液晶装置のカラーフィルタ配置を示す図である。基本的な構成ならびにカラーフィルタの分光特性は実施例5の図6ならびに図6と同様であるが、ドット外の領域におけるカラーフィルタの配置に工夫を凝らした。図38において、3801に示した「横凸」状の領域は、対向電極と画素電極が重なっていて、液晶に電界が印加される領域であり、請求項11のドットに相当する。また右上から左下に斜めにハッチングを施した領域3802はシアンフィルタであり、クロスにハッチングを施した領域3803は赤フィルタである。
【0126】
(実施例24)
図39は本発明に係る反射型液晶装置のカラーフィルタ配置を示す図である。基本的な構成ならびにカラーフィルタの分光特性は実施例9の図8と図12と同様であるが、ドット外の領域におけるカラーフィルタの配置に工夫を凝らした。図39において、3901に示した「横凸」状の領域は、対向電極と画素電極が重なっていて、液晶に電界が印加される領域であり、請求項11のドットに相当する。また左上から右下に斜めにハッチングを施した領域3902は青フィルタであり、右上から左下に斜めにハッチングを施した領域3903は緑フィルタであり、クロスにハッチングを施した領域3904は赤フィルタである。
【0128】
(実施例25)
図40は本発明に係る反射型液晶装置の要部を示す図である。まず構成を説明する。4001は上側偏光板、4002は対向基板、4003は液晶、4004は素子基板、4005は光散乱板、4006は偏光分離反射板であり、対向基板4002上にはカラーフィルタ4007と、対向電極(走査線)4008を設け、素子基板4004上には信号線4009、画素電極4010、MIM素子4011を設けた。このカラーフィルタは、PC等のデータディスプレイで一般的なストライプ配列である。なおカラーフィルタの分光特性は実施例9の図12と同様である。
【0129】
図41は本発明に係る反射型液晶装置のカラーフィルタ配置を示す図である。図41において、4101に示した「横凸」状の領域は、対向電極と画素電極が重なっていて、液晶に電界が印加される領域であり、ドットに相当する。また左上から右下に斜めにハッチングを施した領域4102は青フィルタであり、右上から左下に斜めにハッチングを施した領域4103は緑フィルタであり、クロスにハッチングを施した領域4104は赤フィルタである。
【0134】
(実施例27)
実施例27は本発明に係る反射型液晶装置であるが、その構造は実施例1の図1、実施例6の図6、実施例7の図8と同様である。その特徴は反射板側に位置する基板104、604、804上に、MIM素子111、611、811を設けたことにある。このように配置することによって、その逆の構成、即ち基板102、602、802上にMIM素子を設けた場合に比べて、不要な表面反射が減り、高いコントラストが得られた。その理由は三つある。一つは信号線109、609、809とMIM素子による反射がカラーフィルタ107、607、807によって一部吸収されることであり、二つ目は信号線自体が金属Ta上に金属Crを重ねた構造であり、TaよりもCrの方が反射率が小さいことである。三つ目は反射光が液晶層103、603、803を通ることによって複屈折干渉による吸収が生じることである。
【0135】
(実施例28)
実施例28は本発明に係る反射型カラー液晶装置であるが、その全体の構造は、例えば実施例7の図8等と同様である。その特徴はMIM素子の配線方法にある。
【0140】
(実施例29)
図45は本発明に係る反射型液晶装置の特性を示す。実施例2と同様の構成をとり、駆動面積率を50%から100%に変えた時の、駆動面積率とコントラスト、及び駆動面積率と反射率の関係を示している。ここで駆動面積率は、画素内の金属配線やMIM素子等の不透明な部分を除いた領域の中で、液晶が駆動される領域がしめる割合として定義される。横軸に駆動面積率、縦軸にコントラストと反射率をとり、4501は本実施例のコントラスト、4502は比較例のコントラスト、4503は本実施例のシアン表示時の反射率、4504は比較例のシアン表示時の反射率である。
【0142】
(実施例30)
反射型液晶装置においては、偏光分離反射板の特性が、明るさやコントラスト、視角特性を大きく左右する。偏光分離反射は鏡面反射特性をもつ。反射型液晶装置向けには、明るさとコントラストを重視して散乱性の弱いものが望ましいが、入射光の95%よいも大きい光が30度コーンの中に反射されるようだと、視角特性が著しく狭く実用に耐えない。従って、本発明においては、特定の散乱特性を持つ光散乱板を偏光分離反射板と液晶パネルとの間に設けている。図46と図47は、本発明に係る反射型液晶装置の偏光分離反射板と光散乱板とからなる層の特性を示す図である。図46において、4604は偏光分離反射板に光散乱板を貼りつけた層、4601は散乱反射板表面に45゜の角度で入射する光、4602はその正反射光、4603は正反射を中心にした30度コーンである。また図47の横軸は反射光の受光角、縦軸は相対反射強度である。実施例30の反射板は、入射光の約95%が、図46の30゜コーンの中に反射する特性を有する。これが80%未満になると、通常の室内環境のもとで、1:10以上のコントラスト比が得られなくなる。
【0147】
(実施例32)
実施例32は、本発明に係る反射型液晶装置に関するものであるが、基本的な構成、およびカラーフィルタの分光特性は、実施例5の図6、図3と同様である。その特徴は、TNモードのセル条件が反射型液晶装置用に最適化されていることにある。
【0150】
(実施例33)
実施例33は、本発明に係る反射型液晶装置に関するものであるが、基本的な構成は実施例2の図1と同様である。その特徴は、TNモードのセル条件が反射型液晶装置用にさらに最適化されていることにある。
【0158】
(実施例34)
図52は本発明に係る反射型液晶装置の要部を示す図である。まず構成を説明する。5201は上側偏光板、5202は位相差フィルム、5203は上側基板、5204は液晶、5205は下側基板、5206は光散乱板、5207は偏光分離反射板であり、上側基板5203上にはカラーフィルタ5208と、走査電極5209を設け、下側基板5205上には信号電極5210を設けた。位相差フィルム5202はポリカーボネートの一軸延伸フィルムで、正の位相差を示す。またカラーフィルタは、実施例2の図3と同様の分光特性を有している。
【0161】
(実施例35)
図55は本発明に係る反射型液晶装置の構造の要部を示す図である。まず構成を説明する。5501は偏光板、5502は位相差フィルム、5503は上側基板、5504は液晶、5505は下側基板、5506は光散乱、5507は偏光分離反射板であり、上側基板5503上にはカラーフィルタ5508と、走査電極5509を設け、下側基板5505上には信号電極5510を設けた。位相差フィルム5502はポリカーボネートの一軸延伸フィルムで、正の587nmの位相差を有する。液晶のΔnとセルギャップの積Δn×dは0.85μmである。
【0169】
上記実施例ではMIM素子を用いたが、その代わりにTFT素子を用いることもできる。図58は本発明に係る反射型カラー液晶装置をTFT素子を用いて作成した場合の構造の要部を示す図である。まず構成を説明する。5801は上側偏光板、5802は対向基板、5803は液晶、5804は素子基板であり、対向基板5802上にはカラーフィルタ5805と、対向電極(共通電極)5806を設け、素子基板5804上にはゲート信号線5807、ソース信号線5808、TFT素子5809、散乱反射板を兼ねた画素電極5810を設けた。MIM素子の場合は金属配線が上下方向に走るだけであったが、TFT素子では上下方向と左右方向に金属配線が走るため、開口率が低下する。幸いこの実施例37では下側偏光板を必要としない。そこでTFT素子を利用する場合には、素子、信号線のレイヤー上に絶縁膜を設け、その上に改めて画素電極を兼ねる反射板を設け、コンタクトホールを通して両者を接続する手法を取ることが好ましい。
【0204】
図69は本発明に係る反射型カラー液晶装置の要部を示した図である。6901は散乱板、6902は上側偏光板、6903は位相差板、6904は上側基板、6905は液晶、6906は下側基板、6907は対向電極(走査線)、6908は信号線、6909は画素電極兼鏡面反射板、6910はMIM素子、6911はカラーフィルタである。画素と画素の間隔を信号線に直交、平行の両方向共に160μmとし、信号線の幅を10μm、信号線と画素電極の間隙を10μm、隣り合う画素電極と画素電極の間隔を10μmとした。
【0228】
図59は本発明に係る反射型液晶装置No.1、No.2の断面図である。まず構成を説明する。5901は散乱板、5902は上側偏光板、5903は上側基板、5904は上側電極、5905は液晶、5906は下側電極、5907は下側基板、5908は下側偏光板、5909は鏡面反射板である。液晶5905はセル内で90度にねじっており、No.1は偏光板5902、5908の吸収軸が近接する界面の液晶5905の遅相軸に一致、No.2は偏光板5902の吸収軸、5908の吸収軸がそれぞれ近接する界面の液晶5905の遅相軸に一致するTNモードである。液晶5905の厚さdと複屈折率Δnの積Δn×dは0.48μmである。
【0230】
図73は本発明に係る反射型液晶装置の電圧透過率特性を示す図である。ここで7301はNo.1の電圧に対する透過率の変化の様子であり、7302はNo.2の電圧に対する透過率の変化の様子である。No.1はノーマリーホワイト、No.2はノーマリーブラックの表示である。
【0235】
実施例40は本発明に係る反射型液晶装置であり、1ドットで1画素を構成することを特徴とする。画素とは表示に必要な機能を実現できる最小単位のことであり、通常のカラー液晶装置では、1画素は赤緑青各1ドット計3ドットで構成される。従って480×640画素のVGAの表示を行うためには、480×640×3ドットが必要であった。シアンと赤の2色カラーフィルタを用いる場合には、480×640×2ドットが必要であった。しかしながら実施例40は、カラー液晶装置でありながら480×640画素でVGA表示を行うことができる。
【0239】
図75は、本発明に係る電子機器の一例を示す図である。これはいわゆるPDA(Personal Digital Assistant)であって、携帯情報端末の一種である。7501は反射型液晶装置であり、その前面にはペン入力のためのタブレットを装着した。PDA用のディスプレイには、従来反射型モノクロ液晶装置、あるいは透過型液晶装置が利用されていた。これらを反射型カラー液晶装置で置き換えることによって、前者に比べるとカラー表示による情報量の飛躍的増大というメリットが、また後者に比べるとに電池寿命の長期化と小型軽量化というメリットがあった。
【0240】
図76は、本発明に係る電子機器の一例を示す図である。これはいわゆるデジタルスチルカメラである。7601は反射型液晶装置であって、本体に対してその角度が変えられるように取り付けてある。また図示されていないが、レンズはこの反射型カラー液晶装置取り付け部の裏側にある。デジタルスチルカメラ用のディスプレイには、従来透過型カラー液晶装置が利用されていた。これを反射型カラー液晶装置に置き換えることによって、電池寿命の長期化と小型化はもちろんのこと、直射日光下での視認性が格段に向上した。なぜならば、透過型カラー液晶装置はバックライトの明るさが限られているため直射日光下で表面反射が大きくなると見えにくくなるが、反射型カラー液晶装置は周囲光が明るくなるほど表示も明るくなるからである。この周囲光を有効に利用するためにも、液晶装置の角度が変えられるように取り付けることが有効である。

Claims (3)

  1. 一対の基板が対向配置され、前記一対の基板のうち一方の基板側には反射層が形成されてなり、前記一対の基板の内面側に形成された電極間において複数のドットが構成され、当該複数のドットに対応して各々色が異なる複数のカラーフィルタが配置された反射型液晶装置であって、
    各前記ドットの外周部分に対応する領域には、当該ドット内の領域に設けた前記カラーフィルタの光の吸収よりも小さい吸収を有するカラーフィルタが設けられていることを特徴とする反射型液晶装置。
  2. 請求項1に記載の反射型液晶装置を備えたことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2記載の電子機器であって、
    前記反射型液晶装置が電子機器の本体に対し可動であることを特徴とする電子機器。
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