JPH10310755A - 接着剤 - Google Patents
接着剤Info
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- JPH10310755A JPH10310755A JP13777097A JP13777097A JPH10310755A JP H10310755 A JPH10310755 A JP H10310755A JP 13777097 A JP13777097 A JP 13777097A JP 13777097 A JP13777097 A JP 13777097A JP H10310755 A JPH10310755 A JP H10310755A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ホルムアルデヒドを原料とした熱硬化性樹脂
を用いた接着剤であって、その接着性能を損なうことな
く、ホルムアルデヒドの放出量を低下させた接着剤を提
供する。 【解決手段】 ホルムアルデヒドを原料とする熱硬化性
樹脂(A)を含有するI液と、式(1) 【化1】 で表される無水マレイン酸単位、式(2) 【化2】 で表されるマレイミド単位および式(3) 【化3】 (式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ水素原子、ア
ルキル基またはシクロアルキル基を表す)で表される構
造単位からなる共重合体の塩基性物質による中和物
(B)を含有するII液からなる接着剤。
を用いた接着剤であって、その接着性能を損なうことな
く、ホルムアルデヒドの放出量を低下させた接着剤を提
供する。 【解決手段】 ホルムアルデヒドを原料とする熱硬化性
樹脂(A)を含有するI液と、式(1) 【化1】 で表される無水マレイン酸単位、式(2) 【化2】 で表されるマレイミド単位および式(3) 【化3】 (式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ水素原子、ア
ルキル基またはシクロアルキル基を表す)で表される構
造単位からなる共重合体の塩基性物質による中和物
(B)を含有するII液からなる接着剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は接着剤、より詳しく
は、ホルムアルデヒドを原料とする熱硬化性樹脂を構成
成分の1つとする接着剤に関する。本発明によって提供
される接着剤は、ホルムアルデヒドの放出量が少なく、
特に木材用接着剤として有用である。
は、ホルムアルデヒドを原料とする熱硬化性樹脂を構成
成分の1つとする接着剤に関する。本発明によって提供
される接着剤は、ホルムアルデヒドの放出量が少なく、
特に木材用接着剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、各種フェノール類とホルムアルデ
ヒドとの反応によって得られるフェノール樹脂、尿素と
ホルムアルデヒドとの反応によって得られる尿素樹脂、
メラミンとホルムアルデヒドとの反応によって得られる
メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂が合板や家具の製造な
どに用いられる木材用接着剤のベースポリマーとして広
く使用されている。しかしながら、ホルマリンを原料と
するこれらの樹脂を使用した接着剤は未反応のホルムア
ルデヒドを含有しており、このホルムアルデヒドが大気
中に放出され、使用時の作業環境を悪くするという問題
点を有している。また、ホルムアルデヒドを原料とする
上記の樹脂を用いた接着剤を住宅用合板や家具の製造に
使用した場合、近年になって住宅の密閉性が高まってい
ることから、これらの合板や家具から放出されたホルム
アルデヒドが室内に充満し、人体への悪影響を及ぼす恐
れがあることが指摘されている。このようなホルムアル
デヒドの放出に伴う問題点を解決すべく、ホルムアルデ
ヒドを原料とする熱硬化性樹脂を使用した接着剤に炭酸
アンモニウム、重炭酸アンモニウム、炭酸グアニジンな
どのホルムアルデヒド抑制物質を添加剤として含有させ
ることが提案されている(特開平5−287253号公
報参照)。
ヒドとの反応によって得られるフェノール樹脂、尿素と
ホルムアルデヒドとの反応によって得られる尿素樹脂、
メラミンとホルムアルデヒドとの反応によって得られる
メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂が合板や家具の製造な
どに用いられる木材用接着剤のベースポリマーとして広
く使用されている。しかしながら、ホルマリンを原料と
するこれらの樹脂を使用した接着剤は未反応のホルムア
ルデヒドを含有しており、このホルムアルデヒドが大気
中に放出され、使用時の作業環境を悪くするという問題
点を有している。また、ホルムアルデヒドを原料とする
上記の樹脂を用いた接着剤を住宅用合板や家具の製造に
使用した場合、近年になって住宅の密閉性が高まってい
ることから、これらの合板や家具から放出されたホルム
アルデヒドが室内に充満し、人体への悪影響を及ぼす恐
れがあることが指摘されている。このようなホルムアル
デヒドの放出に伴う問題点を解決すべく、ホルムアルデ
ヒドを原料とする熱硬化性樹脂を使用した接着剤に炭酸
アンモニウム、重炭酸アンモニウム、炭酸グアニジンな
どのホルムアルデヒド抑制物質を添加剤として含有させ
ることが提案されている(特開平5−287253号公
報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにホルムアルデヒド抑制物質を添加剤として使用す
る方法では、ホルムアルデヒド抑制物質の添加量を増大
させることによって接着剤中に含まれるホルムアルデヒ
ド量を減少させることができるが、逆に接着力が低下
し、合板等の製造において原板のめくれやずれが起こっ
たりする他、得られた合板の耐水性が低下するという問
題がある。
ようにホルムアルデヒド抑制物質を添加剤として使用す
る方法では、ホルムアルデヒド抑制物質の添加量を増大
させることによって接着剤中に含まれるホルムアルデヒ
ド量を減少させることができるが、逆に接着力が低下
し、合板等の製造において原板のめくれやずれが起こっ
たりする他、得られた合板の耐水性が低下するという問
題がある。
【0004】一方、ホルムアルデヒドを含有しない接着
剤として、イソブチレンと無水マレイン酸の共重合体の
塩基性物質による中和物を含有する接着剤(特公昭49
−47892号公報、特開昭49−93447号公報な
どを参照)、水性のビニルウレタンを含有する接着剤、
ポリ酢酸ビニルを含有する接着剤などが提案され、また
市販されているが、ホルムアルデヒドを原料とする熱硬
化性樹脂を使用した接着剤に比べると、価格、接着性
能、接着時の作業性等の点で今一つ満足し得るものでは
ない。
剤として、イソブチレンと無水マレイン酸の共重合体の
塩基性物質による中和物を含有する接着剤(特公昭49
−47892号公報、特開昭49−93447号公報な
どを参照)、水性のビニルウレタンを含有する接着剤、
ポリ酢酸ビニルを含有する接着剤などが提案され、また
市販されているが、ホルムアルデヒドを原料とする熱硬
化性樹脂を使用した接着剤に比べると、価格、接着性
能、接着時の作業性等の点で今一つ満足し得るものでは
ない。
【0005】しかして本発明は、上記の従来技術の問題
点に鑑みてなされたものであって、ホルムアルデヒドを
原料とした熱硬化性樹脂を用いた接着剤であって、その
接着性能を損なうことなく、ホルムアルデヒドの放出量
を低下させた接着剤を提供することを課題とする。
点に鑑みてなされたものであって、ホルムアルデヒドを
原料とした熱硬化性樹脂を用いた接着剤であって、その
接着性能を損なうことなく、ホルムアルデヒドの放出量
を低下させた接着剤を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題は、ホルムアルデヒドを原料とする熱硬化性樹脂
(A)を含有するI液と、式(1)
課題は、ホルムアルデヒドを原料とする熱硬化性樹脂
(A)を含有するI液と、式(1)
【0007】
【化4】
【0008】で表される無水マレイン酸単位、式(2)
【0009】
【化5】
【0010】で表されるマレイミド単位および式(3)
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ
水素原子、アルキル基またはシクロアルキル基を表す)
で表される構造単位からなる共重合体(以下、これを無
水マレイン酸共重合体と略称する)の塩基性物質による
中和物(B)を含有するII液からなる接着剤を提供する
ことによって解決される。
水素原子、アルキル基またはシクロアルキル基を表す)
で表される構造単位からなる共重合体(以下、これを無
水マレイン酸共重合体と略称する)の塩基性物質による
中和物(B)を含有するII液からなる接着剤を提供する
ことによって解決される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の接着剤を構成するホルム
アルデヒドを原料とする熱硬化性樹脂(A)としては、
従来より接着剤、特に木材用接着剤において使用されて
いるものを用いることができ、例えば、フェノール、レ
ゾルシノール等のフェノール類とホルムアルデヒドの反
応によって得られるフェノール樹脂、尿素とホルムアル
デヒドの反応によって得られる尿素樹脂、メラミンとホ
ルムアルデヒドの反応によって得られるメラミン樹脂な
どが挙げられる。
アルデヒドを原料とする熱硬化性樹脂(A)としては、
従来より接着剤、特に木材用接着剤において使用されて
いるものを用いることができ、例えば、フェノール、レ
ゾルシノール等のフェノール類とホルムアルデヒドの反
応によって得られるフェノール樹脂、尿素とホルムアル
デヒドの反応によって得られる尿素樹脂、メラミンとホ
ルムアルデヒドの反応によって得られるメラミン樹脂な
どが挙げられる。
【0014】また、本発明の接着剤を構成する無水マレ
イン酸共重合体の塩基性物質による中和物(B)におい
て、その原料となる無水マレイン酸共重合体を構成する
式(3)で表される構造単位は、下記の式(4)で表さ
れる単量体から誘導される。
イン酸共重合体の塩基性物質による中和物(B)におい
て、その原料となる無水マレイン酸共重合体を構成する
式(3)で表される構造単位は、下記の式(4)で表さ
れる単量体から誘導される。
【0015】
【化7】
【0016】上記の式(3)および式(4)においてR
1 、R2 およびR3 が表すアルキル基としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、n−オクチル基などが挙げられるが、炭素
数が1〜8のものが好ましい。また、R1 、R2 および
R3 が表すシクロアルキル基としては、例えばシクロプ
ロピル基、シクロヘキシル基などが挙げられるが、炭素
数が3〜12のものが好ましい。
1 、R2 およびR3 が表すアルキル基としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、n−オクチル基などが挙げられるが、炭素
数が1〜8のものが好ましい。また、R1 、R2 および
R3 が表すシクロアルキル基としては、例えばシクロプ
ロピル基、シクロヘキシル基などが挙げられるが、炭素
数が3〜12のものが好ましい。
【0017】ここで、式(4)で表される単量体として
は、直鎖状または分岐状のα−オレフィンなどが挙げら
れる。式(4)で表される単量体としては、例えば、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、1−
ペンテン、2−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、2
−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、
4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ブテン、
ジイソブチレンなどが挙げられるが、これらの中でもイ
ソブチレンが好ましい。式(4)で表される単量体は、
単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
は、直鎖状または分岐状のα−オレフィンなどが挙げら
れる。式(4)で表される単量体としては、例えば、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、1−
ペンテン、2−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、2
−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、
4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ブテン、
ジイソブチレンなどが挙げられるが、これらの中でもイ
ソブチレンが好ましい。式(4)で表される単量体は、
単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0018】上記の無水マレイン酸共重合体は、無水マ
レイン酸単位、マレイミド単位および式(3)で表され
る構造単位の組成モル比を変えることにより、種々の特
性を有するものとなる。各構造単位の組成モル比は、必
ずしも限定されるものではないが、通常、(〔無水マレ
イン酸単位〕+〔マレイミド単位〕):〔式(3)で表
される構造単位〕=1:1である。そして、無水マレイ
ン酸単位とマレイミド単位のモル比は、通常、〔無水マ
レイン酸単位〕/〔マレイミド単位〕=10/90〜9
0/10であるが、得られた接着剤からのホルムアルデ
ヒドの放出量を低いレベルとし、かつ接着時の作業性に
優れたものとするためには、〔無水マレイン酸単位〕/
〔マレイミド単位〕=80/20〜40/60であるこ
とが好ましい。なお、無水マレイン酸単位とマレイミド
単位のモル比は赤外吸収スペクトル、酸価の測定値など
から算出することが可能である。
レイン酸単位、マレイミド単位および式(3)で表され
る構造単位の組成モル比を変えることにより、種々の特
性を有するものとなる。各構造単位の組成モル比は、必
ずしも限定されるものではないが、通常、(〔無水マレ
イン酸単位〕+〔マレイミド単位〕):〔式(3)で表
される構造単位〕=1:1である。そして、無水マレイ
ン酸単位とマレイミド単位のモル比は、通常、〔無水マ
レイン酸単位〕/〔マレイミド単位〕=10/90〜9
0/10であるが、得られた接着剤からのホルムアルデ
ヒドの放出量を低いレベルとし、かつ接着時の作業性に
優れたものとするためには、〔無水マレイン酸単位〕/
〔マレイミド単位〕=80/20〜40/60であるこ
とが好ましい。なお、無水マレイン酸単位とマレイミド
単位のモル比は赤外吸収スペクトル、酸価の測定値など
から算出することが可能である。
【0019】また、上記の無水マレイン酸共重合体の数
平均分子量は、通常1,000〜500,000である
が、接着時の作業性および硬化物の強度などの観点から
は、5,000〜100,000であることが好まし
い。なお、上記の無水マレイン酸共重合体は、本発明の
主旨を損なわない範囲内でメチルビニルエーテル、塩化
ビニル、酢酸ビニル、スチレン、スチレンスルホン酸、
(メタ)アクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸ブチルなどの他の成分が共重合
されていてもよい。
平均分子量は、通常1,000〜500,000である
が、接着時の作業性および硬化物の強度などの観点から
は、5,000〜100,000であることが好まし
い。なお、上記の無水マレイン酸共重合体は、本発明の
主旨を損なわない範囲内でメチルビニルエーテル、塩化
ビニル、酢酸ビニル、スチレン、スチレンスルホン酸、
(メタ)アクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸ブチルなどの他の成分が共重合
されていてもよい。
【0020】上記の無水マレイン酸共重合体は、無水マ
レイン酸、マレイミドおよび式(4)で表される単量体
(以下、これらを原料モノマーと略称する)から、常法
に従って製造することができる。例えば、原料モノマー
を反応容器に仕込み、アセトン、ベンゼン、酢酸エチル
等の溶媒中、ベンゾイルパーオキサイド、2,2´−ア
ゾビスイソブチロニトリル等のラジカル重合開始剤を用
いて溶液重合法等により共重合させることによって製造
することができる。
レイン酸、マレイミドおよび式(4)で表される単量体
(以下、これらを原料モノマーと略称する)から、常法
に従って製造することができる。例えば、原料モノマー
を反応容器に仕込み、アセトン、ベンゼン、酢酸エチル
等の溶媒中、ベンゾイルパーオキサイド、2,2´−ア
ゾビスイソブチロニトリル等のラジカル重合開始剤を用
いて溶液重合法等により共重合させることによって製造
することができる。
【0021】また、本発明で使用する無水マレイン酸共
重合体は、無水マレイン酸および式(4)で表される単
量体の共重合体において、その無水マレイン酸単位の所
望量をマレイミド単位に変換することによっても製造す
ることができる。無水マレイン酸単位をマレイミド単位
に変換する方法としては、例えば、無水マレイン酸単位
をアンモニアと反応させて、マレイン酸のモノアミド単
位とした後、120℃程度以上に加熱することにより閉
環させてマレイミド単位とする方法などが挙げられる。
重合体は、無水マレイン酸および式(4)で表される単
量体の共重合体において、その無水マレイン酸単位の所
望量をマレイミド単位に変換することによっても製造す
ることができる。無水マレイン酸単位をマレイミド単位
に変換する方法としては、例えば、無水マレイン酸単位
をアンモニアと反応させて、マレイン酸のモノアミド単
位とした後、120℃程度以上に加熱することにより閉
環させてマレイミド単位とする方法などが挙げられる。
【0022】無水マレイン酸共重合体の塩基性物質によ
る中和物(B)を構成する塩基性物質としては、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化
物;アンモニア;メチルアミン、エチルアミン、プロピ
ルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチ
ルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン
などのアミン類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの
アルカリ金属の炭酸塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム
などのアルカリ金属の酢酸塩;酢酸アンモニウム;リン
酸三ナトリウムなどのアルカリ金属のリン酸塩などが挙
げられる。これらの中でも水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムまたはアンモニアが好ましい。これらの塩基性物
質は単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合せて
使用してもよい。
る中和物(B)を構成する塩基性物質としては、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化
物;アンモニア;メチルアミン、エチルアミン、プロピ
ルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチ
ルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン
などのアミン類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの
アルカリ金属の炭酸塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム
などのアルカリ金属の酢酸塩;酢酸アンモニウム;リン
酸三ナトリウムなどのアルカリ金属のリン酸塩などが挙
げられる。これらの中でも水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムまたはアンモニアが好ましい。これらの塩基性物
質は単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合せて
使用してもよい。
【0023】塩基性物質は、無水マレイン酸共重合体に
対し、中和度が好ましくは0.1〜0.9、より好まし
くは0.2〜0.7の範囲となる量を使用する。ここで
中和度とは、無水マレイン酸共重合体中の酸基と塩基性
物質との比率を示すものであり、無水マレイン酸共重合
体中のカルボキシル基のモル数がx(モル)、使用した
塩基性物質の量がy(グラム当量)であるときy/xで
与えられる。なお、無水マレイン酸共重合体中の酸無水
マレイン酸単位は、カルボキシル基2個に相当するもの
として計算する。
対し、中和度が好ましくは0.1〜0.9、より好まし
くは0.2〜0.7の範囲となる量を使用する。ここで
中和度とは、無水マレイン酸共重合体中の酸基と塩基性
物質との比率を示すものであり、無水マレイン酸共重合
体中のカルボキシル基のモル数がx(モル)、使用した
塩基性物質の量がy(グラム当量)であるときy/xで
与えられる。なお、無水マレイン酸共重合体中の酸無水
マレイン酸単位は、カルボキシル基2個に相当するもの
として計算する。
【0024】無水マレイン酸共重合体と塩基性物質の反
応は、常法に従って実施できるが、水の存在下に実施
し、無水マレイン酸共重合体の中和物(B)を水溶液と
して得る方法が簡便である。本発明の接着剤において、
無水マレイン酸共重合体の中和物(B)の使用量は、特
に制限されるものではないが、ホルムアルデヒドを原料
とする熱硬化性樹脂(A)100重量部に対して通常
0.1〜1000重量部であり、好ましくは1〜100
重量部である。
応は、常法に従って実施できるが、水の存在下に実施
し、無水マレイン酸共重合体の中和物(B)を水溶液と
して得る方法が簡便である。本発明の接着剤において、
無水マレイン酸共重合体の中和物(B)の使用量は、特
に制限されるものではないが、ホルムアルデヒドを原料
とする熱硬化性樹脂(A)100重量部に対して通常
0.1〜1000重量部であり、好ましくは1〜100
重量部である。
【0025】本発明の接着剤においては、ホルムアルデ
ヒドを原料とする熱硬化性樹脂(A)を使用した従来の
接着剤において使用されている、該硬化性樹脂(A)に
対する硬化剤を添加することが好ましい。かかる硬化剤
としては、例えば塩化アンモニウムなどが挙げられる。
ヒドを原料とする熱硬化性樹脂(A)を使用した従来の
接着剤において使用されている、該硬化性樹脂(A)に
対する硬化剤を添加することが好ましい。かかる硬化剤
としては、例えば塩化アンモニウムなどが挙げられる。
【0026】また、本発明の接着剤においては、初期接
着力、常態接着力等の接着性能や耐水性を向上させるこ
とを目的として、イソブチレンと無水マレイン酸の共重
合体を用いた接着剤において従来から使用されている多
価金属塩、多価金属酸化物や架橋剤を添加してもよい。
なお、ここでいう金属とは、ホウ素やケイ素などの類金
属をも包含する。多価金属塩としては、例えば、カルシ
ウム、マグネシウム、亜鉛、バリウム、アルミニウム、
鉄、ニッケル等の2価以上の金属の硫酸塩、硝酸塩、酢
酸塩、炭酸塩、塩化物、ケイ酸塩などの塩が挙げられ
る。
着力、常態接着力等の接着性能や耐水性を向上させるこ
とを目的として、イソブチレンと無水マレイン酸の共重
合体を用いた接着剤において従来から使用されている多
価金属塩、多価金属酸化物や架橋剤を添加してもよい。
なお、ここでいう金属とは、ホウ素やケイ素などの類金
属をも包含する。多価金属塩としては、例えば、カルシ
ウム、マグネシウム、亜鉛、バリウム、アルミニウム、
鉄、ニッケル等の2価以上の金属の硫酸塩、硝酸塩、酢
酸塩、炭酸塩、塩化物、ケイ酸塩などの塩が挙げられ
る。
【0027】また、多価金属酸化物としては、例えば、
マグネシウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、アルミニ
ウム、チタン、ホウ素、ケイ素、ビスマス、マンガン、
鉄もしくはニッケルの酸化物またはこれらの酸化物がそ
の構成成分となっているべントナイト、シリカ、ゼオラ
イト、クレー、タルク、サチン白などが挙げられるが、
これらの中でもケイ素、カルシウムまたはアルミニウム
の酸化物が好ましい。これらの多価金属塩や多価金属酸
化物は、1種類のものを使用してもよいし、2種以上を
併用してもよい。多価金属塩および/または多価金属酸
化物の使用量は、無水マレイン酸共重合体の中和物
(B)100重量部に対し、通常、10〜2000重量
部、好ましくは10〜400重量部の範囲である。
マグネシウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、アルミニ
ウム、チタン、ホウ素、ケイ素、ビスマス、マンガン、
鉄もしくはニッケルの酸化物またはこれらの酸化物がそ
の構成成分となっているべントナイト、シリカ、ゼオラ
イト、クレー、タルク、サチン白などが挙げられるが、
これらの中でもケイ素、カルシウムまたはアルミニウム
の酸化物が好ましい。これらの多価金属塩や多価金属酸
化物は、1種類のものを使用してもよいし、2種以上を
併用してもよい。多価金属塩および/または多価金属酸
化物の使用量は、無水マレイン酸共重合体の中和物
(B)100重量部に対し、通常、10〜2000重量
部、好ましくは10〜400重量部の範囲である。
【0028】また、架橋剤としては、エポキシ基を分子
中に2個以上有する化合物を使用することができ、例え
ば、グリセリンジグリシジルエーテル、エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジ
グリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル等の多価アルコール類のジグリシジルエーテル;
グリセリントリグリシジルエーテル等の多価アルコール
類のトリグリシジルエーテル;ソルビトールポリグリシ
ジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエ
ーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル等のポ
リグリシジルエーテル類;コハク酸ジグリシジルエステ
ル等のカルボキシル基を分子中に2個以上含む化合物の
グリシジルエステル;ビスフェノールAのジグリシジル
エーテル等のエポキシ樹脂など、本発明の接着剤を構成
するI液またはII液に均一に分散するものが使用され
る。架橋剤の使用量は、無水マレイン酸共重合体の中和
物(B)100重量部に対し、通常0.1〜500重量
部、好ましくは10〜200重量部の範囲である。
中に2個以上有する化合物を使用することができ、例え
ば、グリセリンジグリシジルエーテル、エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジ
グリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル等の多価アルコール類のジグリシジルエーテル;
グリセリントリグリシジルエーテル等の多価アルコール
類のトリグリシジルエーテル;ソルビトールポリグリシ
ジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエ
ーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル等のポ
リグリシジルエーテル類;コハク酸ジグリシジルエステ
ル等のカルボキシル基を分子中に2個以上含む化合物の
グリシジルエステル;ビスフェノールAのジグリシジル
エーテル等のエポキシ樹脂など、本発明の接着剤を構成
するI液またはII液に均一に分散するものが使用され
る。架橋剤の使用量は、無水マレイン酸共重合体の中和
物(B)100重量部に対し、通常0.1〜500重量
部、好ましくは10〜200重量部の範囲である。
【0029】また、本発明の接着剤は、必要に応じて水
性ラテックスを添加し、常態接着力および耐水接着力等
の接着性能を向上させることができる。ここで水性ラテ
ックスとは、天然あるいは合成高分子の水性エマルジョ
ンを意味する。具体的には、スチレン、スチレン誘導
体、ブタジエン、アクリロニトリル、クロロプレン、イ
ソプレン、イソブテン、アクリル酸エステル、メタアク
リル酸エステル、酢酸ビニル、エチレン、塩化ビニル、
塩化ビニリデンなどから選ばれた1種または共重合可能
な2種以上の不飽和単量体からなる重合体またはその変
性物の水性エマルジョン(たとえば、ポリ酢酸ビニルの
水性エマルジョン、スチレン−ブタジエン共重合体ラテ
ックス、スチレン−イソプレン共重合体ラテックス、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス)、天然ゴムラ
テックスなどが挙げられる。水性ラテックスの使用量
は、該水性ラテックス中の高分子の重量が、無水マレイ
ン酸共重合体の中和物(B)100重量部当り、通常1
000重量部以下、好ましくは10〜500重量部とな
る範囲である。
性ラテックスを添加し、常態接着力および耐水接着力等
の接着性能を向上させることができる。ここで水性ラテ
ックスとは、天然あるいは合成高分子の水性エマルジョ
ンを意味する。具体的には、スチレン、スチレン誘導
体、ブタジエン、アクリロニトリル、クロロプレン、イ
ソプレン、イソブテン、アクリル酸エステル、メタアク
リル酸エステル、酢酸ビニル、エチレン、塩化ビニル、
塩化ビニリデンなどから選ばれた1種または共重合可能
な2種以上の不飽和単量体からなる重合体またはその変
性物の水性エマルジョン(たとえば、ポリ酢酸ビニルの
水性エマルジョン、スチレン−ブタジエン共重合体ラテ
ックス、スチレン−イソプレン共重合体ラテックス、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス)、天然ゴムラ
テックスなどが挙げられる。水性ラテックスの使用量
は、該水性ラテックス中の高分子の重量が、無水マレイ
ン酸共重合体の中和物(B)100重量部当り、通常1
000重量部以下、好ましくは10〜500重量部とな
る範囲である。
【0030】また、本発明の接着剤は、必要に応じて、
木粉、小麦粉、大麦グルーなどの充填剤や増量剤を加え
て、接着剤の粘度や固形分濃度を調整することが可能で
ある。また、本発明の接着剤は、ホルムアルデヒドの放
出量をさらに低減させることを目的として他のホルムア
ルデヒド抑制物質を添加することができる。かかるホル
ムアルデヒド抑制物質としては、従来、木材用接着剤に
おいてホルマリンキャッチャーとして使用されているも
のを用いることができ、例えば、尿素、炭酸アンモニウ
ム、重炭酸アンモニウム、炭酸グアニジンなどが挙げら
れる。ホルムアルデヒド抑制物質の添加量は、ホルムア
ルデヒドを原料とする熱硬化性樹脂(A)100重量部
に対して、通常0.1〜10重量部である。
木粉、小麦粉、大麦グルーなどの充填剤や増量剤を加え
て、接着剤の粘度や固形分濃度を調整することが可能で
ある。また、本発明の接着剤は、ホルムアルデヒドの放
出量をさらに低減させることを目的として他のホルムア
ルデヒド抑制物質を添加することができる。かかるホル
ムアルデヒド抑制物質としては、従来、木材用接着剤に
おいてホルマリンキャッチャーとして使用されているも
のを用いることができ、例えば、尿素、炭酸アンモニウ
ム、重炭酸アンモニウム、炭酸グアニジンなどが挙げら
れる。ホルムアルデヒド抑制物質の添加量は、ホルムア
ルデヒドを原料とする熱硬化性樹脂(A)100重量部
に対して、通常0.1〜10重量部である。
【0031】本発明の接着剤は、ホルムアルデヒドを原
料とする熱硬化性樹脂(A)を含有するI液および無水
マレイン酸共重合体の塩基性物質による中和物(B)を
含有するII液からなる構成とすることが必要であるが、
該熱硬化性樹脂(A)に対する硬化剤、多価金属塩、多
価金属酸化物、架橋剤、ホルムアルデヒド抑制物質等の
他の成分については、I液またはII液のいずれに添加し
てもよいし、I液とII液の両方に添加してもよい。さら
にこれらの他の成分をI液およびII液とは別の溶液とし
て調製しておき、接着剤の使用時においてI液および/
またはII液と混合してもよい。また、本発明では、I液
としてホルムアルデヒドを原料とする熱硬化性樹脂
(A)および該熱硬化性樹脂(A)に対する硬化剤を構
成成分とする従来の接着剤を使用してもよい。本発明の
接着剤は、通常、水等の溶剤に溶解してI液、II液とい
った形態で調製されるが、その際の固形分濃度は、通
常、接着剤全体で10〜70重量%、好ましくは20〜
60重量%である。
料とする熱硬化性樹脂(A)を含有するI液および無水
マレイン酸共重合体の塩基性物質による中和物(B)を
含有するII液からなる構成とすることが必要であるが、
該熱硬化性樹脂(A)に対する硬化剤、多価金属塩、多
価金属酸化物、架橋剤、ホルムアルデヒド抑制物質等の
他の成分については、I液またはII液のいずれに添加し
てもよいし、I液とII液の両方に添加してもよい。さら
にこれらの他の成分をI液およびII液とは別の溶液とし
て調製しておき、接着剤の使用時においてI液および/
またはII液と混合してもよい。また、本発明では、I液
としてホルムアルデヒドを原料とする熱硬化性樹脂
(A)および該熱硬化性樹脂(A)に対する硬化剤を構
成成分とする従来の接着剤を使用してもよい。本発明の
接着剤は、通常、水等の溶剤に溶解してI液、II液とい
った形態で調製されるが、その際の固形分濃度は、通
常、接着剤全体で10〜70重量%、好ましくは20〜
60重量%である。
【0032】本発明の接着剤は、通常、一方の接着面に
I液を、他方の接着面にII液を塗工するという形態で使
用され、次いで、両塗工面を向い合わせて被着体同士を
圧着することにより被着体の接着が行われる。なお、上
記において、多価金属塩、架橋剤等の他の成分をI液お
よびII液とは別の溶液として調製した場合には、I液お
よび/またはII液の塗工の前または後にこの別の溶液を
別途接着面に塗工することができる。
I液を、他方の接着面にII液を塗工するという形態で使
用され、次いで、両塗工面を向い合わせて被着体同士を
圧着することにより被着体の接着が行われる。なお、上
記において、多価金属塩、架橋剤等の他の成分をI液お
よびII液とは別の溶液として調製した場合には、I液お
よび/またはII液の塗工の前または後にこの別の溶液を
別途接着面に塗工することができる。
【0033】本発明の接着剤は合板用、フラッシュパネ
ル、パーティクルボード用、つき板、建具、家具、運動
具その他の木工製品などの木材用接着剤として特に好適
であるが、その他の、例えば、段ボール、紙、布などを
接着する場合にも適用できる。さらに本発明の接着剤は
前記被着体のうち同一素材同士を接着するのみならず、
2種以上の素材を接着する場合にも有効である。
ル、パーティクルボード用、つき板、建具、家具、運動
具その他の木工製品などの木材用接着剤として特に好適
であるが、その他の、例えば、段ボール、紙、布などを
接着する場合にも適用できる。さらに本発明の接着剤は
前記被着体のうち同一素材同士を接着するのみならず、
2種以上の素材を接着する場合にも有効である。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例および比較例において、接着剤の各種
性能は以下の方法により評価した。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例および比較例において、接着剤の各種
性能は以下の方法により評価した。
【0035】初期接着力(引張り剪断強度) 日本接着剤工業会規格(JAI−5)の「α−オレフィ
ン−無水マレイン酸樹脂木材接着剤」に規定された
「5.5.9 接着立上がり強さ」の試験方法に準じ、
ラワン合板の接着面への接着剤の塗布量をI液とII液を
合計で200g/m2 となる量とし、圧締め時間を10
分、30分、50分として作製した試験片について引張
り剪断強度を測定した。
ン−無水マレイン酸樹脂木材接着剤」に規定された
「5.5.9 接着立上がり強さ」の試験方法に準じ、
ラワン合板の接着面への接着剤の塗布量をI液とII液を
合計で200g/m2 となる量とし、圧締め時間を10
分、30分、50分として作製した試験片について引張
り剪断強度を測定した。
【0036】常態接着力(圧縮剪断強度) 日本接着剤工業会規格(JAI−5)の「α−オレフィ
ン−無水マレイン酸樹脂木材接着剤」に規定された
「5.5.1 圧縮せん断接着強さ(常態)」の試験方
法に準じ、樺材の接着面への接着剤の塗布量をI液とII
液を合計で250g/m2 として作製した試験片につい
て圧縮剪断強度を測定した。
ン−無水マレイン酸樹脂木材接着剤」に規定された
「5.5.1 圧縮せん断接着強さ(常態)」の試験方
法に準じ、樺材の接着面への接着剤の塗布量をI液とII
液を合計で250g/m2 として作製した試験片につい
て圧縮剪断強度を測定した。
【0037】耐水接着力(圧縮剪断強度) 日本接着剤工業会規格(JAI−5)の「α−オレフィ
ン−無水マレイン酸樹脂木材接着剤」に規定された
「5.5.2 圧縮せん断接着強さ(耐水)」に準じ、
樺材の接着面への接着剤の塗布量をI液とII液を合計で
250g/m2 として作製した試験片について圧縮剪断
強度を測定した。
ン−無水マレイン酸樹脂木材接着剤」に規定された
「5.5.2 圧縮せん断接着強さ(耐水)」に準じ、
樺材の接着面への接着剤の塗布量をI液とII液を合計で
250g/m2 として作製した試験片について圧縮剪断
強度を測定した。
【0038】耐温水接着力(圧縮剪断強度) 日本接着剤工業会規格(JAI−5)の「α−オレフィ
ン−無水マレイン酸樹脂木材接着剤」に規定された
「5.5.3 圧縮せん断接着強さ(耐温水)」に準
じ、樺材の接着面への接着剤の塗布量をI液とII液を合
計で250g/m2 として作製した試験片について圧縮
剪断強度を測定した。
ン−無水マレイン酸樹脂木材接着剤」に規定された
「5.5.3 圧縮せん断接着強さ(耐温水)」に準
じ、樺材の接着面への接着剤の塗布量をI液とII液を合
計で250g/m2 として作製した試験片について圧縮
剪断強度を測定した。
【0039】ホルムアルデヒドの放出量試験片の作製 縦15cm×横15cm×厚さ1mmの厚紙を2枚用意
し、この厚紙の接着面のそれぞれにI液とII液を合わせ
て250g/m2 となる割合で均一に塗布し、これらの
塗布面を向い合わせて2枚の厚紙を貼り合わせた後、プ
レス機にはさみ、20〜25℃、10kgf/cm2 の
条件で10分間圧締めを行い試験片とした。放出されたホルムアルデヒドの量の定量 JIS R3503に規定されている大きさのデシケー
ターの底部に300ccの蒸留水を入れた直径12c
m、高さ6cmの結晶皿を置き、その上に金網を敷い
て、上記で作製した試験片を乗せ、ガラス蓋をして完全
に密閉した後、20〜25℃で24時間放置して、試験
片から放出されるホルムアルデヒドを蒸留水に吸収させ
て試料溶液とする。上記で得られた試験溶液を、アセチ
ルアセトン法により、波長415nmにおける比色分析
にて分析し、放出されたホルムアルデヒドの量を算出し
た。
し、この厚紙の接着面のそれぞれにI液とII液を合わせ
て250g/m2 となる割合で均一に塗布し、これらの
塗布面を向い合わせて2枚の厚紙を貼り合わせた後、プ
レス機にはさみ、20〜25℃、10kgf/cm2 の
条件で10分間圧締めを行い試験片とした。放出されたホルムアルデヒドの量の定量 JIS R3503に規定されている大きさのデシケー
ターの底部に300ccの蒸留水を入れた直径12c
m、高さ6cmの結晶皿を置き、その上に金網を敷い
て、上記で作製した試験片を乗せ、ガラス蓋をして完全
に密閉した後、20〜25℃で24時間放置して、試験
片から放出されるホルムアルデヒドを蒸留水に吸収させ
て試料溶液とする。上記で得られた試験溶液を、アセチ
ルアセトン法により、波長415nmにおける比色分析
にて分析し、放出されたホルムアルデヒドの量を算出し
た。
【0040】参考例1 イソブチレンと無水マレイン酸の共重合体〔イソブチレ
ン単位:無水マレイン酸単位=1:1(モル比)、数平
均分子量:約60000、イソバン04(商品名)、
(株)クラレ製〕10.0gとアンモニア11gを内容
積300ccのオートクレーブに仕込み、密閉下に15
0℃で4時間加熱、撹拌することにより、上記のイソブ
チレンと無水マレイン酸の共重合体における無水マレイ
ン酸単位の一部をマレイミド単位に変換した。100℃
に冷却した後、オートクレーブ内の圧力を常圧に戻し、
窒素ガスをオートクレーブに導入して未反応のアンモニ
アを除去し、無水マレイン酸共重合体1〔イソブチレン
単位:無水マレイン酸単位:マレイミド単位=1:0.
55:0.45(モル比)〕を得た。
ン単位:無水マレイン酸単位=1:1(モル比)、数平
均分子量:約60000、イソバン04(商品名)、
(株)クラレ製〕10.0gとアンモニア11gを内容
積300ccのオートクレーブに仕込み、密閉下に15
0℃で4時間加熱、撹拌することにより、上記のイソブ
チレンと無水マレイン酸の共重合体における無水マレイ
ン酸単位の一部をマレイミド単位に変換した。100℃
に冷却した後、オートクレーブ内の圧力を常圧に戻し、
窒素ガスをオートクレーブに導入して未反応のアンモニ
アを除去し、無水マレイン酸共重合体1〔イソブチレン
単位:無水マレイン酸単位:マレイミド単位=1:0.
55:0.45(モル比)〕を得た。
【0041】参考例2 参考例1においてアンモニアガスの使用量を5.5gに
代えたこと以外は参考例1と同様の操作を行い、無水マ
レイン酸共重合体2〔イソブチレン単位:無水マレイン
酸単位:マレイミド単位=1:0.8:0.2(モル
比)〕を得た。
代えたこと以外は参考例1と同様の操作を行い、無水マ
レイン酸共重合体2〔イソブチレン単位:無水マレイン
酸単位:マレイミド単位=1:0.8:0.2(モル
比)〕を得た。
【0042】実施例1 尿素・メラミン樹脂の水溶液〔大鹿振興(株)社製:P
WP−513(商品名)、固形分濃度:55重量%〕1
00gに、小麦粉40gと塩化アンモニウム1gを加え
て均一に撹拌してI液とした。次に、参考例1で得られ
た無水マレイン酸共重合体1の10gを0.7gのアン
モニア (中和度が0.6となる量)を含有する水溶液2
5.7gに加熱溶解し、無水マレイン酸共重合体1のア
ンモニアによる中和物の水溶液(固形分濃度:30重量
%)を得た。室温まで冷却した後、この無水マレイン酸
共重合体1の中和物の水溶液20gに炭酸カルシウム9
gおよびSBRラテックス (カルボン酸変性物:固形分
濃度48%) 18.8gを加えて均一に混合し、続いて
グリセリントリグリシジルエーテル2.4gを加えて均
一に撹拌して、II液とした。その後、直ちに、I液とII
液を両者の比率がI液/II液=1/1(重量比)となる
割合で使用して接着剤とし、前記〜の方法に従って
各種性能を評価した。結果を表1に示す。
WP−513(商品名)、固形分濃度:55重量%〕1
00gに、小麦粉40gと塩化アンモニウム1gを加え
て均一に撹拌してI液とした。次に、参考例1で得られ
た無水マレイン酸共重合体1の10gを0.7gのアン
モニア (中和度が0.6となる量)を含有する水溶液2
5.7gに加熱溶解し、無水マレイン酸共重合体1のア
ンモニアによる中和物の水溶液(固形分濃度:30重量
%)を得た。室温まで冷却した後、この無水マレイン酸
共重合体1の中和物の水溶液20gに炭酸カルシウム9
gおよびSBRラテックス (カルボン酸変性物:固形分
濃度48%) 18.8gを加えて均一に混合し、続いて
グリセリントリグリシジルエーテル2.4gを加えて均
一に撹拌して、II液とした。その後、直ちに、I液とII
液を両者の比率がI液/II液=1/1(重量比)となる
割合で使用して接着剤とし、前記〜の方法に従って
各種性能を評価した。結果を表1に示す。
【0043】実施例2 実施例1において、II液の調製に使用されるグリセリン
トリグリシジルエーテルの量を4.8gに変更したこと
以外は実施例1と同様にして接着剤を調製し、その各種
接着性能の評価を行った。結果を表1に示す。
トリグリシジルエーテルの量を4.8gに変更したこと
以外は実施例1と同様にして接着剤を調製し、その各種
接着性能の評価を行った。結果を表1に示す。
【0044】実施例3 実施例1において、I液とII液の比率をI液/II液=1
/2(重量比)に代えたこと以外は実施例1と同様にし
て接着剤を調製し、その各種性能の評価を行った。結果
を表1に示す。
/2(重量比)に代えたこと以外は実施例1と同様にし
て接着剤を調製し、その各種性能の評価を行った。結果
を表1に示す。
【0045】実施例4 実施例1において、I液の調製に際して、さらに重炭酸
アンモニウム4.2gを添加したこと以外は実施例1と
同様にして接着剤を調製し、その各種性能の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
アンモニウム4.2gを添加したこと以外は実施例1と
同様にして接着剤を調製し、その各種性能の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0046】実施例5 尿素・メラミン樹脂の水溶液〔大鹿振興(株)社製:P
WP−513(商品名)〕100gに、小麦粉40gと
塩化アンモニウム1gを加えて均一に撹拌してI液とし
た。次に、参考例2で得られた無水マレイン酸共重合体
2の10gを0.45gのアンモニア (中和度が0.6
となる量)を含有する水溶液24.5gに加熱溶解し、
無水マレイン酸共重合体2のアンモニアによる中和物の
水溶液(固形分濃度:30重量%)を得た。室温まで冷
却した後、この無水マレイン酸共重合体2の中和物の水
溶液20gに炭酸カルシウム9gおよびSBRラテック
ス (カルボン酸変性物:固形分濃度48%) 18.8g
を加えて均一に混合し、続いてグリセリントリグリシジ
ルエーテル2.4gを加えて均一に撹拌して、II液とし
た。その後直ちに、I液とII液を両者の比率がI液/II
液=1/1(重量比)となる割合で使用して接着剤と
し、前記〜の方法に従って各種性能を評価した。結
果を表1に示す。
WP−513(商品名)〕100gに、小麦粉40gと
塩化アンモニウム1gを加えて均一に撹拌してI液とし
た。次に、参考例2で得られた無水マレイン酸共重合体
2の10gを0.45gのアンモニア (中和度が0.6
となる量)を含有する水溶液24.5gに加熱溶解し、
無水マレイン酸共重合体2のアンモニアによる中和物の
水溶液(固形分濃度:30重量%)を得た。室温まで冷
却した後、この無水マレイン酸共重合体2の中和物の水
溶液20gに炭酸カルシウム9gおよびSBRラテック
ス (カルボン酸変性物:固形分濃度48%) 18.8g
を加えて均一に混合し、続いてグリセリントリグリシジ
ルエーテル2.4gを加えて均一に撹拌して、II液とし
た。その後直ちに、I液とII液を両者の比率がI液/II
液=1/1(重量比)となる割合で使用して接着剤と
し、前記〜の方法に従って各種性能を評価した。結
果を表1に示す。
【0047】比較例1 実施例1におけるI液のみを用い、これを前記の評価方
法において規定されたI液とII液の合計と同じ塗布量と
なるように被着体の接着面(両面)に塗布して接着を行
い、前記〜の方法に従って各種性能を評価した。結
果を表1に示す。
法において規定されたI液とII液の合計と同じ塗布量と
なるように被着体の接着面(両面)に塗布して接着を行
い、前記〜の方法に従って各種性能を評価した。結
果を表1に示す。
【0048】比較例2 実施例4におけるI液のみを用い、これを前記の評価方
法において規定されたI液とII液の合計と同じ塗布量と
なるように被着体の接着面(両面)に塗布して接着を行
い、前記〜の方法に従って各種性能を評価した。結
果を表1に示す。
法において規定されたI液とII液の合計と同じ塗布量と
なるように被着体の接着面(両面)に塗布して接着を行
い、前記〜の方法に従って各種性能を評価した。結
果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、ホルムアルデヒドを原
料とする熱硬化性樹脂から構成される接着剤でありなが
ら、ホルムアルデヒドの放出量が少なく、しかも良好な
接着性能を有する接着剤が提供される。
料とする熱硬化性樹脂から構成される接着剤でありなが
ら、ホルムアルデヒドの放出量が少なく、しかも良好な
接着性能を有する接着剤が提供される。
Claims (1)
- 【請求項1】 ホルムアルデヒドを原料とする熱硬化性
樹脂(A)を含有するI液と、式(1) 【化1】 で表される無水マレイン酸単位、式(2) 【化2】 で表されるマレイミド単位および式(3) 【化3】 (式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ水素原子、ア
ルキル基またはシクロアルキル基を表す)で表される構
造単位からなる共重合体の塩基性物質による中和物
(B)を含有するII液からなる接着剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13777097A JPH10310755A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13777097A JPH10310755A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 接着剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10310755A true JPH10310755A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=15206433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13777097A Pending JPH10310755A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 接着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10310755A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6774172B1 (en) | 1998-12-28 | 2004-08-10 | Bridgestone Corporation | Adhesive composition, resin material, rubber article and pneumatic tire |
-
1997
- 1997-05-12 JP JP13777097A patent/JPH10310755A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6774172B1 (en) | 1998-12-28 | 2004-08-10 | Bridgestone Corporation | Adhesive composition, resin material, rubber article and pneumatic tire |
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