JPH10310863A - 機能性薄膜の形成方法及び形成装置 - Google Patents

機能性薄膜の形成方法及び形成装置

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JPH10310863A
JPH10310863A JP9117863A JP11786397A JPH10310863A JP H10310863 A JPH10310863 A JP H10310863A JP 9117863 A JP9117863 A JP 9117863A JP 11786397 A JP11786397 A JP 11786397A JP H10310863 A JPH10310863 A JP H10310863A
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JP
Japan
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plate
substrate
functional
thin film
film
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Application number
JP9117863A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Okazaki
禎之 岡崎
Toshiaki Kunieda
敏明 国枝
Toshibumi Kamiyama
俊文 神山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置内の汚染を低減し、生産性を高め、連続
して膜質の安定した機能性薄膜を真空蒸着により形成す
ること。 【解決手段】 機能性材料9を一旦プレート7に真空蒸
着で薄膜形成した後、プレート7に形成された機能性材
料9を基板1に真空蒸着で薄膜形成するので、蒸着時の
機能性材料9が突沸を起こさず、基板1にスプラッシュ
やピンホールが無い高品質な機能性薄膜を長時間連続に
形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能性薄膜の形成
方法及び形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在機能性を有する薄膜として、光記録
媒体,カラーフィルター,干渉フィルター,偏向フィル
ター,マイクロレンズ,薄膜ELパネル,ITO膜や受
光素子と様々な分野で多数存在している。最近は光学特
性を有する機能性材料としてTiO2,SiO2などの酸
化物材料、Al,Al合金などの金属材料、ZnS,C
aS,SrSなどの硫化物材料をはじめ、近年のエレク
トロニクス分野からのニーズとして情報記録用色素,情
報表示用色素,エネルギー変換用色素,医療診断用色素
などの機能性色素が開発されている。これらは何れも真
空蒸着法で薄膜形成することができる。機能性色素を使
用した例として追記型光ディスク(CD−R)の利便性
がとくに注目視されている。CD−Rは有機色素材料を
記録層に用い追記を可能とし、CDと同じフォーマット
形式で、1回だけ書き込みが行えCDプレーヤやCD−
ROMドライブで読み出すことができるディスクであ
る。しかしこれは記録層が色素溶液の塗布により形成さ
れたものであり、これに対し、均一な膜が形成し易い蒸
着で記録層を形成した光記録媒体が考えられている。例
えば、特公平8−13572号公報には、モリブデンボ
ートから蒸着により基板上に有機薄膜を形成させた光記
録媒体が記載されている。一方装置としては、特公平7
−62249号公報に光ディスクの記録層を蒸着により
形成させる装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記真空
蒸着法では、有機色素材料を加熱した時の突沸や真空チ
ャンバー内壁に堆積した材料の汚れがピンホールやスプ
ラッシュの膜欠陥を引き起こしたり、真空蒸着室の清掃
回数が生産性を悪くしたりする。
【0004】またこれらピンホールやスプラッシュの膜
欠陥の原因は、有機色素材料に限らず上記機能性材料で
も同様である。
【0005】本発明は、それらの課題を解決し、膜質が
安定し、装置内の汚染を低減して生産性を高くし、連続
して機能性薄膜を真空蒸着法により形成する形成方法及
び形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、基板に真空中で機能性薄膜を形成する方法
であって、蒸発源と対向したプレート上に蒸発源から機
能性材料を蒸着形成し、その後プレートの蒸着形成面側
と基板とを対向させプレートを加熱して基板に機能性薄
膜を蒸着形成する機能性薄膜の形成方法で、機能性材料
を一旦プレートに真空蒸着した後、前記プレートに形成
された機能性材料膜を真空中で蒸発もしくは昇華させ基
板に機能性薄膜を形成することで、蒸着時の突沸をなく
する様にした機能性薄膜の形成方法としたものである。
【0007】また本発明は、基板に真空蒸着により機能
性薄膜を形成する薄膜の形成装置であって、蒸発源に対
向してプレートを設け、蒸発源からプレートに蒸着によ
り機能性材料を蒸着形成する手段と、前記プレートの蒸
着形成面と基板とを対向させる動作手段とプレートを加
熱及び冷却する手段とを備えた機能性薄膜の形成装置
で、蒸発源から機能性材料を真空中でプレートに蒸着形
成し、前記プレートに形成された機能性材料膜を基板に
蒸着形成するために、前記プレートに形成された機能性
材料膜面と基板を対向させ、前記プレートに形成された
機能性材料膜を真空中で蒸発もしくは昇華させるために
一定温度に加熱することができる様にした機能性薄膜の
形成装置である。
【0008】上記構成をとることにより、スプラッシュ
やピンホールの無い高品質な機能性薄膜を形成すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基板に真空中で機能性薄膜を形成する方法であっ
て、蒸発源と対向したプレート上に蒸発源から蒸着によ
り機能性材料を蒸着形成し、その後プレートの蒸着形成
面側と基板とを対向させプレートを加熱して基板に機能
性薄膜を蒸着形成する機能性薄膜の形成方法としたもの
であり、蒸発源より機能性材料をプレートに蒸着形成す
ると、前記プレート面に緻密で均一な機能性材料膜が形
成される。
【0010】しかし前記プレート面に形成された機能性
材料膜にはスプラッシュが存在する。これは機能性材料
が蒸発源で加熱されると蒸発もしくは昇華を開始する
が、熱伝達の悪い部分は蒸発もしくは昇華できず、蒸発
粒子もしくは昇華粒子に押し上げられて突沸を起こすた
めである。
【0011】続いて前記プレートに蒸着形成された機能
材料膜を基板に対向させ前記プレートを加熱すると、機
能性材料は緻密な膜であるため均一に熱が伝達され突沸
を起こさずに蒸発もしくは昇華する。その時前記プレー
トから緻密な機能性材料粒子が均等に蒸発もしくは昇華
するため、前記基板に均質な機能性材料膜を形成するこ
とができる。
【0012】またスプラッシュ部分は緻密な膜より熱伝
達が悪く、蒸発温度もしくは昇華温度に達しない。その
ため前記プレートの機能性材料膜を蒸発もしくは昇華さ
せた後には、スプラッシュ部分は前記プレート上に残
り、前記基板にスプラッシュやピンホールの無い高品質
な機能性薄膜を形成することができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、基板に真空蒸着
により機能性薄膜を形成する薄膜形成装置であって、蒸
発源に対向してプレートを設け、蒸発源からプレートに
蒸着により機能性材料を蒸着形成する手段と、前記プレ
ートの蒸着形成面と基板とを対向させる動作手段とプレ
ートを加熱及び冷却する手段とを備えた機能性薄膜の形
成装置としたものであり、蒸発源と対向した前記プレー
トは、蒸発源から機能性材料を真空中で前記プレートに
蒸着形成するためのものである。
【0014】次に前記プレートに形成された機能性材料
膜を前記基板と対向することで、前記プレートに形成さ
れた機能性材料膜が蒸発もしくは昇華した時、蒸発粒子
もしくは昇華粒子を前記基板面に堆積することができ
る。
【0015】また前記プレートを一定温度に加熱するこ
とで、前記プレートに形成された機能性材料膜を真空中
で蒸発もしくは昇華させることができ、前記基板に機能
性薄膜を形成できるという作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、プレートが凹面
形状である請求項1記載の機能性薄膜の形成方法とした
ものであり、請求項4に記載の発明は、プレートが凹面
形状である請求項2記載の機能性薄膜の形成装置とした
ものである。
【0017】これらにより、前記プレートを加熱して凹
面形状面に形成された機能性材料膜を蒸発もしくは昇華
すると、蒸発もしくは昇華する機能性材料粒子は、凹面
形状面に立てた垂線を中心とした円形に広がるが、凹面
に立てたあらゆる垂線は一点で交わるため、垂線の交わ
る一点を前記基板の中心に合わせることで、前記基板内
に蒸発粒子もしくは昇華粒子を集めることができる。そ
のため前記プレートから蒸発もしくは昇華する粒子は、
前記基板の外に漏れることが無く、前記基板に効率よく
機能性薄膜を均一に形成でき、前記プレートから前記基
板に機能性薄膜を形成する時の装置内に付着する機能性
材料の汚染が防止できるという作用を有する。
【0018】請求項5に記載の発明は、基板に真空中で
機能性薄膜を形成する方法であって、蒸発源と対向した
プレート上に蒸発源から機能性材料を蒸発形成する行程
と、その後プレートの蒸着形成面側と基板とを対向さ
せ、プレートを150℃〜500℃の範囲で加熱して基
板に機能性薄膜を蒸着形成する行程と、続いてプレート
を15℃〜150℃の範囲に冷却して蒸発源と対向さ
せ、プレート上に蒸発源から機能性材料を再度蒸着形成
する行程と、その後プレートの蒸着形成面側と基板とを
対向させ、プレートを再度150℃〜500℃の範囲で
加熱して基板に機能性薄膜を蒸着形成する行程を有し、
これらの行程を繰り返すことを特徴とする機能性薄膜の
形成方法、としたものであり、前記プレートに蒸着形成
された機能性色素膜を昇華させる時には、前記プレート
は機能性色素の昇華温度である必要がある。機能性色素
の昇華温度は150℃以上で機能性色素の種類により異
なるが、500℃を越えると全ての機能性色素材料は分
解してしまい好ましくない。つまり加熱は500℃以下
で、機能性色素材料の種類に於いて任意に温度設定でき
る必要がある。
【0019】また、昇華を終えた前記プレートは機能性
色素の昇華温度に達しており、蒸発源から再度前記プレ
ートに機能性色素膜を形成する時に、前記プレート上に
蒸発源より昇華して飛んできた機能性色素粒子が、前記
プレート上で再昇華を起こし機能性色素膜を形成するこ
とができない。そのため前記プレートは機能性色素の昇
華温度以下にすばやく下げる必要がある。
【0020】前記プレートの下げる温度は、機能性色素
の場合150℃以下であれば前記プレート上にα型の機
能性色素膜の結晶が得られ、さらに、15℃以上であれ
ば前記プレートに対する機能性色素膜のb軸方向を一定
にすることができ、前記プレートを加熱して機能性色素
を昇華する時に、機能性色素膜の熱伝達がさらに均等に
なり、瞬時に機能性色素が昇華して基板に機能性色素膜
を形成することができる。
【0021】そのため前記プレートを繰り返し連続して
使用することができ、生産性良く基板に高品質な機能性
薄膜を均一に形成することができるという作用を有す
る。
【0022】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。図1、図2及び図3は本発明の
機能性薄膜の形成方法及び形成装置を、図4は本実施例
に於いて製造される光記録媒体の基本構造の一例を説明
する図である。
【0023】図4に於いて、基板1は、ポリカボネー
ト,ポリオレフィン,ポリメチルメタアクリレート,エ
ポキシ,ガラス等の光ディスク基板材料でスパイラル状
のグルーブが設けられている、光記録膜層2は、フタロ
シアニン系,ナフタロシアニン系,スクアリリウム系,
コロコニウム系,ピリリウム系,ナフトキノン系,アン
トラキノン系,キサンテン系,トリフェニルメタン系,
アズレン系,テトラヒドロコリン系,フェナンスレン
系,トリフェノチアジン系染料,ポリメチン系色素等の
機能性色素を真空蒸着で形成し、金属反射膜層3は金,
銀,Al等をスパッタ法で形成する、保護膜層4は紫外
線硬化樹脂,熱硬化樹脂,熱可塑性樹脂等をスピンコー
タ法で塗布し硬化される。
【0024】本実施例では1.2mm厚のポリカボネー
トを基板1とし、膜厚0.15μmの機能性色素からな
る光記録膜層2を蒸着形成し、さらに光記録膜層2上に
0.1μmの銀反射膜層3をスパッタ法により形成し、
さらに紫外線硬化樹脂からなる保護膜層4をスピンコー
タ法により5μm形成して光記録媒体を作製した。
【0025】(実施の形態1)図1に示す本実施の形態
における装置に於いて、真空チャンバー5は、真空ポン
プ6により1×10-5Torrに保たれている。グルー
ブを形成された直径120mmの基板1は基板ホルダー
21に設置され30℃の一定温度に保持される。プレー
ト7は蒸発源8からプレート7の形状、大きさにより2
0〜70mmの距離範囲で蒸発源8に対向して静止す
る。プレート7の形状、大きさは下記で示す理由によ
り、直径70〜80mmの円形形状で凹面形状であるこ
とが最も好ましい。
【0026】蒸発源8は抵抗加熱で、加熱立ち上がりの
容易なモリブデンボートが好ましい。またプレート7は
円形形状が好ましく、円形形状であることで蒸発源の蒸
気分布の兼ね合いより蒸発源8からの蒸着効率を90%
以上とすることができ、装置の汚染を防ぐことができ
る。蒸発源8の中には、機能性材料9として機能性色素
が充填されており抵抗加熱にて昇華させ、プレート7に
機能性色素膜12を形成する。
【0027】ここで、水晶振動子10により昇華レート
がモニターされており、所定の膜厚に達したら蒸発源の
加熱を止め、次に、プレート7の蒸着面を基板1に対向
するように反転し、プレート7の蒸着面と基板1との距
離を100〜300mmに調整した後、シャッター11
を開く。
【0028】基板1との距離はプレート7の形状によっ
て異なり、プレート7の形状が直径70mmの円に外接
する多角形であればプレート7からの蒸気分布が近似的
に直径70mmの円形形状のプレートから昇華する蒸気
分布と同じになり、基板1との距離は150〜200m
mとなる。
【0029】さらに図2に示すようにプレート7の蒸着
面が凹面形状であれば基板1との距離は凹面の深さを1
0〜70mmに変化することで150〜90mmとな
り、蒸着効率、装置の汚染防止の面でより好ましい。続
いてプレート7を機能性色素膜12の昇華温度まで加熱
源23で加熱し、プレート7に形成された機能性色素膜
12を昇華して基板1に機能性色素膜12を形成する。
【0030】加熱源23としては赤外線ランプ、ニクロ
ム線の抵抗加熱等が使用でき、プレート7の内部に組み
込んで、プレート7の蒸着面に陰を付けずに温度を上げ
ることができるニクロム線の抵抗加熱が好ましい。また
プレート7は円形形状が好ましく、直径70〜140m
mであれば基板1に均一な薄膜が得られるが、直径を7
0〜80mmとすることで、プレート7からの輻射熱に
よる基板1及び真空チャンバー5内部の温度上昇を抑え
られるので好ましい。
【0031】次に、水晶振動子13により昇華レートは
モニターされており規定の膜厚に達したらシャッター1
1が閉まる。尚、真空槽外に設けられた直流電源14は
10〜200Aの出力を有し、これにより蒸発源8の加
熱を行い、真空槽外に設けられた温度コントローラ15
は、プレート7の温度を制御している。
【0032】防着板16は、機能性色素の蒸発粒子が真
空槽内の搬送する機械部品を汚染することを防止してい
る。水晶振動子10は、機能性色素粒子の蒸発量を検出
し、真空槽外に設けられた蒸発速度計17に表示すると
共に温度コントローラ15及び反転モータ18を制御し
ている。超音波センサー26は位置合わせモータ25を
制御している。水晶振動子13は、有機色素粒子の蒸発
量を検出し、真空槽外に設けられた蒸発速度計19に表
示すると共に温度コントローラ15及びシャッタ開閉モ
ータ20を制御している。
【0033】以上のように構成された本発明の機能性薄
膜の形成方法及び形成装置について、図1を用いてその
動作を説明する。
【0034】グルーブを形成された光ディスク用基板1
は基板ホルダー21に設置される。基板ホルダー21
は、プレート7を加熱した時の輻射熱による基板温度上
昇の防止と、基板温度を一定に保ち蒸着膜の基板1に対
する分子配向を揃え付着力を高めるため15℃〜60℃
に温度コントローラ22で制御されている。またシャッ
ター11は基板1への蒸着を開始するまで閉じられてい
る。
【0035】蒸発源8に取り付けられた熱電対24によ
り蒸発源8の温度が直流電源14を制御し、蒸発源8に
直流電源14より直流電流が徐々に印加され蒸発源8の
温度を上げる。蒸発源8には機能性色素からなる機能性
材料9が充填されている。
【0036】蒸発源8は機能性材料9の昇華温度まで加
熱され昇華が行われ、プレート7に機能性色素膜12を
形成する。機能性色素膜12が形成された後に、直流電
源14の印可電流の供給を止め、蒸発源8からの昇華を
終える。
【0037】昇華が終了した時点でプレート7は反転用
モータ18により反転し、プレート7の機能性色素膜1
2を基板1に対向させ、位置合わせモータ25により基
板1と所定の距離になるように位置合わせが行われる。
【0038】次に、シャッター開閉モータ20によりシ
ャッター11を開く。加熱源23によりプレート7は機
能性色素膜12の昇華温度まで加熱される。基板1に有
機色素粒子が到達して光記録膜層2が形成される。
【0039】このときプレート7の機能性色素膜12は
緻密な薄膜で熱伝導がよいため突沸な昇華は起こらず、
面昇華となるため蒸気分布の指向性が緩やかとなり、基
板1に均一な機能性色素膜が効率よく形成できる。さら
に、プレート7が図2に示す様な凹面形状であること
で、基板1との距離を近づけることができ基板1に均一
な機能性色素膜がさらに効率よく形成され、均質な光記
録層を形成することができ、装置の汚染も低減すること
ができる。最後に、光記録膜層2を形成後、シャッター
開閉モータ20がシャッター11を閉じる。
【0040】(実施の形態2)図3に示す本実施の形態
の装置に於いて、真空チャンバー5は、真空ポンプ6に
より1×10-5Torrに保たれている。グルーブを形
成された直径120mmの基板1と基板27は基板ホル
ダー21に設置され30℃の一定温度に保持される。プ
レート7は30℃の一定温度に保持され、蒸発源8から
プレート7の形状、大きさにより20〜70mmの距離
範囲で蒸発源8に対向して静止する。
【0041】プレート7の形状、大きさは下記で示す理
由により、直径70〜80mmの円形形状で凹面形状で
あることが最も好ましい。蒸発源8は抵抗加熱で、加熱
立ち上がりの容易なモリブデンボートが好ましい。また
プレート7は円形形状が好ましく、円形形状であること
で蒸発源の蒸気分布の兼ね合いより蒸発源8からの蒸着
効率を90%以上とすることができ、装置の汚染を防ぐ
ことができる。
【0042】蒸発源8の中には、機能性材料9として機
能性色素が充填されており抵抗加熱にて昇華させ、プレ
ート7に機能性色素膜12を形成する。また、水晶振動
子10により昇華レートがモニターされており、所定の
膜厚に達したら蒸発源の加熱を止める。プレート7の蒸
着面を基板1に対向するように反転し、基板1との距離
100〜300mmの位置で調整され、基板1の部分だ
けシャッター11を開く。この時基板27はシャッター
11で遮蔽されている。基板との距離はプレート7の形
状によって異なり、プレート7の形状が直径70mmの
円に外接する多角形であればプレート7からの蒸気分布
が近似的に直径70mmの円形形状のプレートから昇華
する蒸気分布と同じになり、基板1との距離は150〜
200mmとなる。
【0043】さらに図2に示すような凹面形状であれば
基板1との距離は凹面の深さを10〜70mmに変化す
ることで150〜90mmとなり、蒸着効率、装置の汚
染防止の面でより好ましい。続いてプレート7を機能性
色素膜12の昇華温度まで加熱源23で加熱し、プレー
ト7に形成された機能性色素膜12を昇華して基板1に
機能性色素膜を形成する。
【0044】加熱源23としては赤外線ランプ、ニクロ
ム線の抵抗加熱等が使用でき、プレート7の内部に組み
込んで、プレート7の蒸着面に陰を付けずに温度を上げ
ることができるニクロム線の抵抗加熱が好ましい。
【0045】またプレート7は円形形状が好ましく、直
径70〜140mmであれば基板1に均一な薄膜が得ら
れるが、直径を70〜80mmとすることで、プレート
7からの輻射熱による基板1及び真空チャンバー5内部
の温度上昇を抑えられるので好ましい。
【0046】水晶振動子13により昇華レートはモニタ
ーされており規定の膜厚に達したらシャッター11が閉
まる。次にプレート7は冷却されて30℃の一定温度に
保持され、蒸発源8からプレート7の形状、大きさによ
り20〜70mmの距離範囲で蒸発源8に対向して静止
する。
【0047】蒸発源8の中の機能性材料9を再び抵抗加
熱にて昇華させ、プレート7に機能性色素膜12を形成
する。水晶振動子10により昇華レートがモニターされ
ており、所定の膜厚に達したら蒸発源の加熱を止める。
【0048】次に、プレート7の蒸着面を基板27に対
向するように反転し、プレート7の蒸着面と基板27と
の距離を100〜300mmに調整した後、基板27の
部分だけシャッター11を開く。この時基板1はシャッ
ター11で遮蔽されている。基板との距離はプレート7
の形状によって異なり、プレート7の形状が直径70m
mの円に外接する多角形であればプレート7からの蒸気
分布が近似的に直径70mmの円形形状のプレートから
昇華する蒸気分布と同じになり、基板27との距離は1
50〜200mmとなる。
【0049】さらに図2に示すような凹面形状であれば
基板27との距離は凹面の深さを10〜70mmに変化
することで150〜90mmとなり、蒸着効率、装置の
汚染防止の面でより好ましい。続いてプレート7を機能
性色素膜12の昇華温度まで加熱源23で加熱し、プレ
ート7に形成された機能性色素膜12を昇華して基板2
7に機能性色素膜を形成する。
【0050】水晶振動子13により昇華レートはモニタ
ーされており規定の膜厚に達したらシャッター11が閉
まる。真空槽外に設けられた直流電源14は10〜20
0Aの出力を有し、これにより蒸発源8の加熱を行って
いる。
【0051】真空槽外に設けられた温度コントローラ1
5は、プレート7の温度を制御している。防着板16
は、機能性色素の蒸発粒子が真空槽内の搬送する機械部
品を汚染することを防止している。水晶振動子10は、
機能性色素粒子の蒸発量を検出し、真空槽外に設けられ
た蒸発速度計17に表示すると共に温度コントローラ1
5及び反転モータ18を制御している。超音波センサー
26は位置合わせモータ25を制御している。水晶振動
子13は、有機色素粒子の蒸発量を検出し、真空槽外に
設けられた蒸発速度計19に表示すると共に温度コント
ローラ15及びシャッタ開閉モータ20を制御してい
る。
【0052】以上のように構成された本発明の機能性薄
膜の形成方法及び形成装置について、図3を用いてその
動作を説明する。
【0053】グルーブを形成された光ディスク用基板1
と基板27は基板ホルダー21に設置される。基板ホル
ダー21は、プレート7を加熱した時の輻射熱による基
板温度上昇の防止と、基板温度を一定に保ち蒸着膜の基
板1に対する分子配向を揃え付着力を高めるため15℃
〜60℃に温度コントローラ22で制御されている。ま
たシャッター11は基板1もしくは基板27への蒸着を
開始するまで閉じられている。プレート7は再昇華を防
ぐため、温度コントローラ15により15〜150℃で
一定に保たれている。真空チャンバー5内部の温度上昇
を考慮すると15〜60℃が好ましい。
【0054】蒸発源8に取り付けられた熱電対24によ
り蒸発源8の温度が直流電源14を制御し、蒸発源8に
直流電源14より直流電流が徐々に印加され蒸発源8の
温度を上げる。蒸発源8には機能性色素からなる機能性
材料9が充填されている。蒸発源8は機能性材料9の昇
華温度まで加熱され昇華が行われ、プレート7に機能性
色素膜12を形成する。機能性色素膜12が形成された
後、直流電源14の印可電流の供給を止め、蒸発源8か
らの昇華を終える。
【0055】昇華が終了した時点でプレート7は反転用
モータ18により反転し、プレート7の機能性色素膜1
2を基板1に対向させ、位置合わせモータ25により基
板1と所定の距離になるように位置合わせが行われる。
シャッター開閉モータ20により基板1の部分だけシャ
ッター11を開く。加熱源23によりプレート7は機能
性色素膜12の昇華温度まで加熱される。基板1に有機
色素粒子が到達して光記録膜層2が形成される。
【0056】このときプレート7の機能性色素膜12は
緻密な薄膜で熱伝導がよいため突沸な昇華は起こらず、
面昇華となるため蒸気分布の指向性が緩やかとなり、基
板1に均一な機能性色素膜が効率よく形成できる。さら
に、プレート7が図2に示す様な凹面形状であること
で、基板1との距離を近づけることができ基板1に均一
な機能性色素膜がさらに効率よく形成され、均質な光記
録層を形成することができ、装置の汚染も低減すること
ができる。
【0057】光記録膜層2形成後シャッター開閉モータ
20によりシャッター11を閉じる。プレート7を反転
用モータ18により反転し、再昇華を防ぐため、温度コ
ントローラ15により15〜150℃に冷却され、一定
温度に保たれる。真空チャンバー5内部の温度上昇を考
慮すると15〜60℃が好ましい。
【0058】蒸発源8に取り付けられた熱電対24によ
り蒸発源8の温度が直流電源14を制御し、蒸発源8に
直流電源14より直流電流が徐々に印加され蒸発源8の
温度を上げる。蒸発源8は機能性材料9の昇華温度まで
再び加熱され昇華が行われ、プレート7に機能性色素膜
12を形成し、その後、直流電源14の印可電流の供給
を止め、蒸発源8からの昇華を終える。
【0059】昇華が終了した時点でプレート7は反転用
モータ18により反転し、プレート7の機能性色素膜1
2を基板27に対向させ、位置合わせモータ25により
基板27と所定の距離になるように位置合わせが行われ
る。シャッター開閉モータ20により基板27の部分だ
けシャッター11を開く。加熱源23によりプレート7
は機能性色素膜12の昇華温度まで加熱される。基板2
7に有機色素粒子が到達して光記録膜層2が形成され
る。このときプレート7の機能性色素膜12は緻密な薄
膜で熱伝導がよいため突沸な昇華は起こらず、面昇華と
なるため蒸気分布の指向性が緩やかとなり、基板27に
均一な機能性色素膜が効率よく形成できる。
【0060】
【実施例】
(実施例1)(実施の形態2)に於いて、直径75mm
の円形形状のプレート7を使用し、機能性色素9に銅フ
タロシアニン色素を使用して光記録層2を基板1と基板
27に形成し、光記録媒体を100ロット200枚作製
した。
【0061】(実施例2)(実施の形態2)に於いて、
直径75mmの円形形状で最深深さ30mmの凹面形状
を施したプレート7を使用し、機能性色素9に銅フタロ
シアニン色素を使用して光記録層2を基板1と基板27
に形成し、光記録媒体を100ロット200枚作製し
た。
【0062】(比較例)プレート7を使わずに機能性色
素9に銅フタロシアニン色素を使用して蒸発源8より直
接基板1に光記録層2を形成し、光記録媒体を100ロ
ット100枚作製した。
【0063】上記のようにして得られた光記録媒体と従
来の真空蒸着法で得られた光記録媒体のそれぞれ100
ロットについて、ビットエラーレートと全領域でピンホ
ール数が10個を越えたディスクの枚数を測定した。ま
た100ロット作製後の装置内壁に付着した機能性色素
材料の目視試験を行った。
【0064】(1)ビットエラーレート ビットエラーレートは1sec当たりのバイトエラー数
で、176400バイト/secで構成したとき、1バ
イトのエラー発生頻度がビットエラーレート5.6×1
-6に相当する。
【0065】(2)ピンホール ピンホールは記録膜の形成されていない点欠陥で、ディ
スクの裏面から光を照射し、光の抜けた大きさが30μ
m以上の個数を目視でカウントする。
【0066】得られた結果(実施例1)に於いては、2
00枚の平均ビットエラーレートは2.0×10-5で、
全領域でピンホール数が10個を超えたディスクは3枚
であった。また装置内壁の上部側面に機能性色素の付着
が確認された。
【0067】(実施例2)に於いては、200枚の平均
ビットエラーレートは1.0×10 -5で、全領域でピン
ホール数が10個を超えたディスクは0枚であった。ま
た装置内壁に機能性色素の付着は確認されなかった。
【0068】(比較例)に於いては、100枚の平均ビ
ットエラーレートは22.0×10 -5で全領域でピンホ
ール数が10個を超えたディスクは32枚であった。ま
た装置内壁に機能性色素の付着が全面に確認された。
【0069】上記のように一旦プレートに機能性色素膜
を真空蒸着で形成後、形成された機能性色素膜を用いて
基板に真空蒸着を行えば、ビットエラーレートに優れピ
ンホールの無い均一な機能性色素膜が形成でき光記録媒
体の品質が向上する。また凹面形状部に機能性色素膜を
形成することで、さらに長時間ビットエラーレートに優
れピンホールの無い均一な機能性色素膜が形成でき光記
録媒体の品質が向上する。また装置内壁の汚染も防止で
きる。その結果、装置の連続稼働時間が飛躍的に向上す
る。
【0070】以上の実施例に於いて、機能性色素として
銅フタロシアニン色素を用いた場合についてのみ述べた
が、ナフタロシアニン系,スクアリリウム系,コロコニ
ウム系,ピリリウム系,ナフトキノン系,アントラキノ
ン系,キサンテン系,トリフェニルメタン系,アズレン
系,テトラヒドロコリン系,フェナンスレン系,トリフ
ェノチアジン系染料,ポリメチン系色素等をはじめとす
るその他の機能性色素に於いても、同様の効果を得るこ
とができる。また、光記録媒体以外の機能性材料を用い
た薄膜の形成にも本発明は利用できる。例えばマイクロ
レンズ,カラーフィルター,干渉フィルターの形成等に
於いて、本発明を適用することにより、従来の真空蒸着
法やスピンコート法では得られなかった薄膜品質の向上
と生産性の向上が期待される。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板に機
能性薄膜を形成する時に機能性材料の突沸を起こさず、
また機能性材料粒子の飛散する方向を制御することで、
装置内の汚染を防止して装置の連続稼働時間を向上し、
スプラッシュやピンホールの無い高品質な機能性薄膜を
連続して得られるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に於ける機能性薄膜の形
成装置を示す図
【図2】本発明の実施例2に於けるプレートの形状を示
す図
【図3】本発明の実施の形態2に於ける機能性薄膜の形
成装置を示す図
【図4】本発明の実施例である光記録媒体の拡大断面を
示す図
【符号の説明】
1 基板 2 光記録膜層 3 金属反射膜層 4 保護膜層 5 真空チャンバー 6 真空ポンプ 7 プレート 8 蒸発源 9 機能性色素 10,13 水晶振動子 11 シャッター 12 機能性色素膜 14 直流電源 15 温度コントローラ 16 防着板 17 蒸発速度計 18 反転モータ 19 蒸発速度計 20 シャッター開閉モータ 21 基板ホルダー 22 温度コントローラ 23 加熱源 24 熱電対 25 位置合わせモータ 26 超音波センサー 27 基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に真空中で機能性薄膜を形成する方法
    であって、蒸発源と対向したプレート上に蒸発源から機
    能性材料を蒸着形成し、その後プレートの蒸着形成面側
    と基板とを対向させ、プレートを加熱して基板に機能性
    薄膜を蒸着形成する機能性薄膜の形成方法。
  2. 【請求項2】基板に真空蒸着により機能性薄膜を形成す
    る薄膜形成装置であって、蒸発源に対向してプレートを
    設け、蒸発源からプレートに蒸着により機能性材料を形
    成する手段と、前記プレートの蒸着形成面と基板とを対
    向させる動作手段とプレートを加熱及び冷却する手段と
    を備えた機能性薄膜の形成装置。
  3. 【請求項3】前記プレートが凹面形状である請求項1記
    載の機能性薄膜の形成方法。
  4. 【請求項4】前記プレートが凹面形状である請求項2記
    載の機能性薄膜の形成装置。
  5. 【請求項5】基板に真空中で機能性薄膜を形成する方法
    であって、蒸発源と対向したプレート上に蒸発源から機
    能性材料を蒸発形成する行程と、 その後プレートの蒸着形成面側と基板とを対向させ、プ
    レートを150℃〜500℃の範囲で加熱して基板に機
    能性薄膜を蒸着形成する行程と、 続いてプレートを15℃〜150℃の範囲に冷却して蒸
    発源と対向させ、プレート上に蒸発源から機能性材料を
    再度蒸着形成する行程と、 その後プレートの蒸着形成面側と基板とを対向させ、プ
    レートを再度150℃〜500℃の範囲で加熱して基板
    に機能性薄膜を蒸着形成する行程を有し、 これらの行程を繰り返すことを特徴とする機能性薄膜の
    形成方法。
JP9117863A 1997-05-08 1997-05-08 機能性薄膜の形成方法及び形成装置 Pending JPH10310863A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011195916A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Hitachi Zosen Corp 蒸着装置
JP2013503256A (ja) * 2009-08-26 2013-01-31 株式会社テラセミコン 蒸着ガス供給装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013503256A (ja) * 2009-08-26 2013-01-31 株式会社テラセミコン 蒸着ガス供給装置
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Effective date: 20040511