JPH1031091A - 原子炉出力制御装置 - Google Patents
原子炉出力制御装置Info
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Abstract
を実現する 【解決手段】 原子炉出力制御装置60は、発電機出力
49が発電機出力の設定値86より大きなときだけ、そ
の偏差信号92を比例積分回路(72,73)に入力
し、原子炉出力設定値85と原子炉出力46の偏差信号
96からこの比例積分回路(72,73)の出力信号9
7を差し引いた信号を、原子炉熱出力の偏差信号98と
して出力し、炉心流量制御信号51あるいは制御棒操作
信号52として利用する。これにより、発電機出力上限
値86に対応する原子炉出力と、原子炉出力上限値85
とのいずれか小さい方に原子炉出力を制御することがで
き、100%原子炉出力を定格点とする自動運転を、安
全に実現することができ、プラントの運転効率を向上さ
せることができる。
Description
プラントの出力制御装置に係り、特に、原子力発電の運
転効率を高めるのに好適な原子炉出力制御装置に関す
る。
力上昇は、起動開始→臨界到達→炉水温度および原子炉
圧力上昇→定格圧力到達→発電機併入→発電機出力上昇
→定格電気出力到達の手順で進められる。このうち、発
電機併入から定格電気出力到達までの過程は発電機出力
制御モ−ドと呼ばれ、タービン蒸気加減弁の開度を調整
して蒸気タービンへの蒸気供給量を制御し、蒸気タービ
ンに結合された発電機の電気出力(以下、発電機出力と
いう。)を制御する。また、この発電機出力モ−ドで
は、タービン蒸気加減弁とタービンバイパス弁の開度を
調整して原子炉から流出する蒸気量を制御し、原子炉圧
力をほぼ一定に保っている。
発生する熱出力(以下、原子炉出力という。)を制御す
る方法として、制御棒操作による方法と、炉心の冷却材
流量(以下、炉心流量という。)を制御する方法があ
る。制御棒には核分裂反応を起こす熱中性子を吸収しや
すい物質が充填されており、炉心内への制御棒の挿入量
を調整することで、核分裂反応により発生する熱量を制
御することができる。例えば、炉心への制御棒の挿入量
を増加させると、原子炉出力は減少する。また、炉心流
量を減少させると、原子炉出力は減少する。これは、炉
心内で冷却水の一部が蒸発して蒸気に変わるため、炉心
流量を減少させると、炉心内の全冷却材(水+蒸気)に
対する蒸気の体積割合(以下、ボイド率という。)が増
加するためである。即ち、蒸気は、核分裂反応で発生し
た高速中性子を核分裂反応をおこす熱中性子に変える作
用が水に比べて弱いため、ボイド率が増加すると原子炉
出力は減少する。
加率(単位時間当りの発電機出力増加量)に従い、目標
とする発電機出力の時間テ−ブルを計画する。このテ−
ブルに従って、出力の低い領域では主に制御棒を、出力
の高い領域では主に炉心流量を制御して原子炉出力を増
加させる。制御棒制御時には、制御棒の引抜量と引き抜
きのタイミングを適切に選定し、炉心流量制御時には、
再循環ポンプの回転数を適切に変えて炉心流量を制御
し、原子炉出力を制御する。この制御時には、原子炉圧
力や原子炉水位がほぼ一定になるようにする。
完了後は、発電機出力が常に定格値(100%)になる
ように原子炉を運転している。発電機出力100%時の
原子炉出力は、蒸気タービンの復水器を冷却する海水温
度によって異なり、海水温度の高い夏でほぼ100%、
海水温度の低い冬ではそれより5%程度低い。従って、
特に冬場には、原子炉が熱的にはまだ余裕があるのに出
力を出していない状況が存在する。原子炉の運転期間は
予め決まっているので、1年間を通して熱出力を定格1
00パーセントで運転できれば、最も運転効率が良く経
済的であるそこで従来は、特開昭61−218996号
公報記載の様に、原子炉熱出力が設定値となるように原
子炉を運転する技術が提案されている。この従来技術で
は、原子炉熱出力とその設定値との偏差信号を求め、こ
の偏差信号を出力変更要求信号として、再循環ポンプの
速度を調整するようにしている。
に、原子炉熱出力を定格100パーセントとして運転す
るためにこの定格点を設定値にすると、蒸気タ−ビンや
発電機の負荷は、発電機出力100パーセントの定格運
転時に比べて大きくなることがある。蒸気タ−ビンや発
電機等の原子力発電設備は、当然、熱出力100パーセ
ントの定格での運転に耐えられるようにも設計されてお
り、発電機出力100パーセントの定格運転時における
蒸気タービン負荷,発電機負荷に比べてこれら負荷が高
くなる熱出力100パーセント運転に充分対応できる。
発電において、蒸気タービンや発電機の負荷の最大増加
量を海水温度に依存させて運転することが好ましくない
のはいうまでもなく、蒸気タービンや発電機等の構造材
の強度等から定まる上限値を人為的に設定可能にするの
が信頼性の点で優れている。上述した特開昭61−21
8996号公報記載の従来技術にこの上限値を設定しよ
うとすると、上限値をそのときの海水温度等を考慮して
熱出力の値に換算し、原子炉熱出力の設定値をこの換算
値に設定しなければならず、制御が複雑になって返って
信頼性を阻害する虞がある。
ったまま沸騰水型原子力発電プラントの運転効率を高め
ることができる原子炉出力制御装置を提供することにあ
る。
を制御する原子炉出力制御装置において、発電機出力の
設定値と原子炉出力の設定値を入力する入力手段と、前
記発電機出力設定値に対応する原子炉出力と前記原子炉
出力設定値とのいずれか小さい方に原子炉出力を制御す
る制御手段とを設けることで、達成される。
上限設定値との偏差信号に基づき原子炉出力が前記原子
炉出力上限設定値となるように制御する原子炉出力制御
装置において、原子炉出力が前記原子炉出力上限設定値
に達する前に発電機出力が発電機出力上限設定値に達し
たとき原子炉出力を前記発電機出力上限設定値に対応す
る原子炉出力に制限する手段を設けることで、達成され
る。
に原子力発電プラントを運転するように設定しても、発
電機出力がその上限値に達したときは、その発電機出力
上限値を優先して出力制御するため、安全性,信頼性が
阻害されることはない。
を参照して説明する。図2は、本発明の一実施形態に係
る原子炉出力制御装置60を適用したBWRシステムの
概略構成図である。原子炉1内には炉心2が設けられ、
炉心2内には複数本の制御棒3が分散して設置されてい
る。制御棒駆動部4は、制御棒3を炉心2内へ挿入/引
抜するが、この制御棒駆動部4は、原子炉出力制御装置
60から指令を受けた制御棒駆動制御装置62によって
制御される。また、炉心2には複数の中性子束検出器7
が設置され、炉心2の下部支持板には炉心流量を検出す
る炉心流量検出器8が設置されている。
61によって制御される内蔵型の再循環ポンプ5が設置
されている。この図では、再循環ポンプ5は2基しか示
されていないが、実際には10台程度の再循環ポンプ5
が原子炉底部にリング状に配置されている。再循環ポン
プ5は炉心2に冷却材である水を供給し、炉心2内の燃
料棒を冷却する。冷却水の一部は炉心2で蒸気になり、
蒸気タ−ビン14ヘ送られる。再循環ポンプ5の回転数
を変えて炉心流量を変化させると、原子炉出力を調節で
きる。例えば炉心流量が増加すると、炉心2内のボイド
率が減少し、原子炉出力は増加する。再循環流量制御装
置61も原子炉出力制御装置60からの指令に基づいて
炉心流量を制御している。
を経て蒸気タ−ビン14へ導かれ、タ−ビン翼を回転さ
せた後に復水器15で凝縮され水に戻る。蒸気タ−ビン
14には発電機16が結合し、発電機16から電力が発
生する。主蒸気配管6には、全蒸気流量検出器21と、
原子炉圧力検出器20と、タ−ビン蒸気加減弁11aが
設けられている。蒸気の一部は、タ−ビンバイパス弁1
2aを備えたタ−ビンバイパス配管19を経て、蒸気タ
−ビン14を通らずに直接復水器15で凝縮される。原
子炉圧力制御装置40は、タ−ビン蒸気加減弁調節器1
1bでタ−ビン蒸気加減弁11aの弁開度を調節して蒸
気流量を調整し、所定の発電機出力を得るとともに、タ
−ビンバイパス弁調節器12bでタ−ビンバイパス弁1
2aの弁開度を調節して原子炉1の圧力を一定に保つ機
能を有する。復水器15で凝縮した水は、給水ポンプ1
7と給水加減弁13を備えた給水配管18を通って原子
炉1に給水される。
的に集合体熱出力が増加したり、集合体流量が減少し
て、有効な除熱が行えなくなる可能性がある。それを防
ぐために、これから行う操作後の炉心3次元の出力分布
や限界出力比を予測する炉心性能計算装置64が設けら
れている。この炉心性能計算装置64には、中性子束検
出器7の中性子束検出信号と、炉心流量検出器8の流量
検出信号と、全蒸気流量検出信号45と、原子炉圧力検
出信号44と、タ−ビン蒸気加減弁11aの弁開度検出
信号47と、タ−ビンバイパス弁12aの弁開度検出信
号48等が入力される。
報をもとに、炉心核熱水力計算により、現在の状態での
炉心内の3次元情報(詳細出力分布,集合体流量配分,
限界出力比など)の計算や、制御棒や炉心流量により原
子炉出力を変えたときの限界出力比の予測計算をする。
限界出力比は集合体の除熱の状況を示す指標であり、こ
れが炉心内全ての場所で制限値を下回らないことが必要
である。予測計算でこの条件が満足したとき、炉心性能
計算装置64は原子炉出力制御装置60に対し制御確認
信号90を出力する。
3が接続されており、運転員から指示や数値デ−タが入
力できると共に、原子炉出力制御装置60からの情報が
表示される。
0の構成図である。原子炉圧力制御装置40は、圧力制
御器42とタ−ビン速度制御器41からなる。圧力制御
器42は、原子炉圧力信号44と原子炉圧力設定値をも
とに、原子炉圧力を設定値に追従させるために必要な全
蒸気流量要求信号46を算出する。この全蒸気流量要求
信号46は、原子炉出力制御装置60でも使用される。
タ−ビン速度制御器41は、タ−ビン速度信号43とタ
−ビン速度設定値をもとに、タ−ビン蒸気流量要求信号
50を算出する。全蒸気流量要求信号46とタ−ビン蒸
気流量要求信号50の小さい方の値が、タ−ビン蒸気加
減弁開度要求信号47になり、全蒸気流量要求46とこ
のタ−ビン蒸気加減弁開度要求信号47との差が、バイ
パス蒸気加減弁開度要求信号48になる。
である。原子炉出力制御装置60は、負値のみをそのま
ま通過させ正値を零として出力する負値通過フィルタ7
8a,78bと、PI制御器を構成する比例要素72お
よび積分要素73と、上下限リミッタ77と、スイッチ
81,82と、制御棒操作信号算出器84からなる。こ
の原子炉出力制御装置60には、図2の入出力装置63
から、制御モ−ド信号88と、流量制御/制御棒制御の
選択信号91と、熱出力制御モ−ド原子炉出力設定値
(上限値)85(以下、原子炉出力設定値という。)
と、熱出力制御モ−ド発電機出力設定値(上限値)86
(以下、発電機出力設定値という。)が運転員により入
力される。原子炉出力制御装置60には、このほか、発
電機出力信号49と、原子炉出力に相当する全蒸気流量
要求信号46と、炉心性能計算装置64で計算され出力
上昇後の炉心の局所的な除熱性能が維持できると予測さ
れたときにONになる制御確認信号90とが入力され
る。
を説明する。制御モ−ド信号88として熱出力制御モ−
ドを選択する信号が入力されると、積分要素73の初期
値がゼロクリアされる。例えば、熱出力100パーセン
トの運転を行うときの発電機負荷の上限値(例えば、1
03パーセント)を設定する発電機出力設定値86から
発電機出力49が差し引かれた偏差信号92は、負値通
過フィルタ78aを通過後、比例要素72と積分要素7
3を有するPI制御器に入力される。このPI制御器の
出力は負値通過フィルタ78bを通過し、補償信号97
になる。
は、100パーセント)から現在の熱出力を表す全蒸気
流量要求信号46の値が差し引かれ、原子炉出力偏差信
号96が生成される。この原子炉出力偏差信号96と、
前記の補償信号97とが加算され、熱出力制御モ−ド偏
差信号98になる。即ち、原子炉の熱出力100パーセ
ントで運転しているときに、発電機出力が上限値103
パーセントを越えた場合には、越えた値に対応する偏差
信号(負値となる)がPI制御器(72,73)を通っ
て補償信号97となり、原子炉出力偏差信号96から差
し引かれる。
ド偏差信号98は、スイッチ81,82のON/OFF
状態により、再循環流量制御系または制御棒制御系に与
えられる。制御確認信号90がONとなっており且つ流
量制御/制御棒制御の選択信号91が「流量制御」を選
択していることを示していれば、スイッチ81がON、
スイッチ82がOFFになる。制御棒制御が選択されて
いれば、スイッチ82がON、スイッチ81がOFFに
なる。
いる時には、偏差信号98は上下限リミッタ77を通過
して範囲が制限された後、再循環流量制御系で使用する
出力変更要求偏差信号51として出力される。制御棒制
御が選択されている時には、偏差信号98は、制御棒操
作判定器84に入力される。制御棒操作判定器84で
は、偏差信号98は、A<B<0<C<Dなる値に対
し、D≦偏差信号98のとき制御棒引き抜き信号を、偏
差信号98≦Aのとき制御棒挿入信号を、B≦偏差信号
98≦Cのとき制御棒停止信号を出力する。この判定器
84はヒステリシス特性を有し、A<偏差信号98<B
の区間では停止か挿入、C<偏差信号98<Dの区間で
は停止か引き抜き信号を出力する。
機能する。発電機出力49が発電機出力設定値86より
小さいときには、負値通過フィルタ78の機能により、
補償信号97はゼロになる。このため、熱出力制御モ−
ド偏差信号98は、原子炉出力偏差96そのものにな
る。もし、常に発電機出力49が発電機出力設定値86
より小さければ、原子炉出力設定値85と原子炉出力に
相当する全蒸気流量要求信号46が一致するように原子
炉出力を制御する。原子炉出力設定値85として100
%を入力すれば、100%原子炉出力運転が実現でき
る。
設定値86より大きくなると、補償信号97は負値にな
る。補償信号97の絶対値は、積分要素73の効果で偏
差信号92が減少しない限り、時間とともに増加する。
その結果、全蒸気流量要求信号46が低下する方向に制
御が進む。この時、発電機出力49が熱出力制御モ−ド
発電機出力設定値86と一致し、原子炉出力は原子炉出
力設定値85よりは小さくなる。
用したが、逆に、発電機出力49から発電機出力設定値
86を差し引いた偏差信号を使用する場合には、負値を
ゼロにする正値通過フィルタを使用し、PI制御を施し
て得られた補償信号を原子炉出力偏差信号96から減じ
る構成を採用しても、結果は全く同様な熱出力制御モ−
ド偏差信号98が得られる。また、図1に示す実施形態
では、現在の原子炉出力を表す信号として全蒸気流量要
求信号46を利用したが、原子炉出力に相当する信号で
あれば、他の信号を利用することも可能である。さら
に、この実施形態では、熱出力制御モ−ドの原子炉出力
設定値85と、熱出力制御モ−ドの発電機出力設定値8
6とを入出力装置63から入力しているが、原子炉出力
制御装置60に設けた記憶装置に予め記憶させておいて
も良い。
原子炉の全熱出力と発電機の電気出力の上限値を設定す
れば運転員がどちらの上限値がリミティングになるか指
示しなくても、発電機出力上限設定値に対応した原子炉
出力または全熱出力設定値(上限値)のいずれか小さい
方に追従した運転を自動的におこなうことが実現でき
る。従って、100%原子炉出力を定格点とする自動運
転を、安全に実現することができる。その結果、プラン
トの運転効率を向上させることができる。
子炉出力制御装置60の構成図であり、本実施形態の原
子炉出力制御装置60は、発電機併入から発電機出力定
格値(100%)に到達するまでを自動的に制御する発
電機出力制御モ−ドの制御器と、本実施形態の特徴に係
る熱出力制御モ−ドの制御器とから構成してある。図1
で詳細に述べた原子炉出力制御装置は、現在の原子炉出
力を大きく変更する出力制御には適していない。これに
対し図4に示した原子炉出力制御装置60は、出力制御
範囲の広い発電機出力制御モ−ドの制御器も有している
ため、広範囲の出力制御が可能になる。またその結果、
この原子炉出力制御装置60は、熱出力の定格運転,発
電機出力の定格運転のいずれの運転にも対応できる。す
なわち、入出力装置63から運転員により入力された制
御モ−ド信号88により、発電機出力一定運転と原子炉
熱出力一定運転のいずれかを選できる。
で選択されている状態を示す。発電機出力制御モ−ドが
選択されると、スイッチ79は下側のライン、スイッチ
83は左側のラインが接続され、スイッチ80はON状
態になる。熱出力制御モ−ドが選択されると、スイッチ
79は上側のライン、スイッチ83は右側のラインが接
続され、スイッチ80はOFF状態になる。
過フィルタ78bが上下限リミッタ76に置き変わって
いるが、どちらも基本的にはスル−パスなので動作は全
く変わらない。従って、以下では発電機出力制御モ−ド
での動作を説明する。
力制御装置60へは、入出力装置63から入力された発
電機出力時間変化率87と、流量制御/制御棒制御の選
択信号91と、発電機出力信号49と、原子炉圧力制御
装置40の出力である全蒸気流量要求信号46と、炉心
性能計算装置64の出力である制御確認信号90とが入
力される。
ておいたブレ−クポイントの情報と発電機出力時間変化
率87とから、目標とする発電機出力の時間テ−ブルを
作成する。目標とする発電機出力と実際の発電機出力4
9との偏差信号93は、制御の安定性を高める目的で、
入力がゼロ近傍で出力をゼロにする不感帯71を通過さ
せたのち、比例要素72と積分要素73を有するPI制
御器に入力される。
機出力より応答の早い原子炉出力目標値に相当するPI
出力バイアスを以下の方法で計算する。まず、進み補償
回路74で原子炉出力と発電機出力の時間差分(約十
秒)だけ進んだ時刻の発電機出力目標値を算出する。次
に、PI出力バイアス設定器75は、進んだ発電機出力
目標値に対する原子炉出力に相当するPI出力バイアス
を出力する。発電機出力と原子炉出力の関係は正確なも
のを入力する必要はなく、発電機出力(%)=PI出力
バイアス(%)としてもよい。PI出力バイアスとPI
制御器出力を加算した信号は、上下限リミッタ76を通
過させたのち、原子炉出力に相当する全蒸気流量要求信
号46を差し引いて、発電機出力制御モ−ド偏差信号9
5とする。以後の発電機出力制御モ−ド偏差信号95の
取り扱いは、熱出力制御モ−ド偏差信号98と同じであ
る。
は、発電機出力より応答の早い原子炉出力を使って制御
するため、制御が安定化する。また、発電機出力と原子
炉出力の関係が不正確でも、発電機出力目標値と発電機
出力49が一致すると出力変更要求偏差51がゼロにな
る特性を有している。また原子炉出力を、広範囲に変更
する機能に優れている。
機出力制御モ−ドを利用する。熱出力一定運転をすると
きには、まず発電機出力制御モ−ドを利用し、発電機出
力を設定値まで上昇させる。それから、熱出力制御モ−
ドに切り替え、熱出力を設定値まで上昇させる。熱出力
制御モ−ドの制御ロジックは、原子炉出力を増加させる
ばかりでなく、減少させる機能もあり、発電機出力制御
モ−ドで原子炉出力が上限値を超えた場合には、熱出力
制御モ−ドに切り替えたときに、発電機出力を低下させ
ることができる。
100%発電機出力のいずれかを定格点とする運転を選
択できる効果がある。また、発電機出力制御モ−ド制御
器と熱出力制御モ−ド制御器を一部重複して構成してい
るため、部品数削減の効果がある。
子炉出力制御装置の構成図である。本実施形態は、図4
の実施形態と同様に、原子炉出力の定格運転と発電機出
力の定格運転に対応できるようになっている。その構成
は、図4に示す発電機出力制御モ−ドの制御器を基本と
しているが、発電機出力目標加算器94が追加されてい
る。発電機出力目標加算器94は、制御モ−ド信号88
が発電機出力制御モ−ドのときは、常にゼロを出力する
ようになっているため、原子炉出力制御装置60の動作
は図4の実施形態と等しい。
設定値85と原子炉出力に相当する全蒸気流量要求信号
46との差が原子炉出力偏差信号96として生成され、
この原子炉出力偏差信号96と、発電機出力設定値86
と、リミッタ76から出力される発電機出力制御モ−ド
偏差信号95が発電機出力目標加算器94に入力され、
この加算器94の出力と発電機出力時間変化率87とが
発電機出力目標設定器70に入力される。発電機出力4
9から設定器70の出力を差し引いて偏差信号93が生
成される。
説明する。原子炉出力偏差信号96が正値すなわち原子
炉出力設定値85が全蒸気流量要求信号46より大き
く、かつ発電機出力制御モ−ド偏差信号95がゼロ近傍
の値のときは、発電機出力は当面の目標に達したが、原
子炉出力は設定値より低いことを表している。そこで、
発電機出力目標加算器94は、発電機出力を一定量(た
とえば0.5%)だけ増加させるように増分を計算し、
発電機出力目標設定器70の出力にこの増分を加算する
ように指令する。ただし、加算した結果、発電機出力設
定値86より大きくなると判定したときには、増加指令
はしない。
り構成が単純な点にある。発電機出力制御モ−ドの制御
器に発電機出力目標加算器94を追加するだけで両方の
定格運転に対応できる。
電機出力がその上限値より大きなときは、両者の偏差信
号を比例積分回路に入力し、原子炉出力目標値と原子炉
出力の偏差信号から前記比例積分回路の出力信号を差し
引いた信号を、原子炉出力偏差信号として、炉心流量制
御あるいは制御棒制御信号として利用するため、夏と冬
で海水温度が変化して原子炉出力と発電器出力との関係
が不明でも、原子炉の全熱出力と発電機の電気出力を監
視して、双方が設定値(上限値)を超えないようにする
ことができる。
到達するまでの原子炉出力を制御する発電機出力制御モ
−ド制御器と、目標発電機出力からさらに出力を増加さ
せ、原子炉出力設定値(上限値)と発電機出力設定値
(上限値)に対応した原子炉出力のいずれか小さい方に
一致するように原子炉出力を制御する熱出力制御モ−ド
制御器を備えるため、原子炉の出力を発電機出力設定値
か原子炉出力設定値のいずれでも設定できる制御装置を
実現できる。
運転方法を実現する自動出力制御装置は、発電機出力制
御モ−ド制御器で、発電機併入時から100%発電機出
力に到達するまでの原子炉出力を制御し、00%発電機
出力に到達したあとで、熱出力制御モ−ド制御器を使っ
て、原子炉出力上限値と発電機出力上限値に対応する原
子炉出力のいずれか小さい方に一致するように、原子炉
出力を制御することができる。このため、これらの実施
形態によれば、信頼性,安全性を高く保ったまま、原子
炉の稼働効率を向上させることができる。
限値を設定する共に発電機の電気出力の上限値を設定す
ることで、運転員がどちらの上限値がリミティングにな
るか指示しなくても、発電機出力上限値に対応する原子
炉出力と原子炉出力上限値とのいずれか小さい方に原子
炉出力を制御することができ、100%原子炉出力を定
格点とする自動運転を、安全且つ信頼性よく実現するこ
とができる。その結果、プラントの運転効率を向上させ
ることができる。
置の構成図である。
備えた原子炉の一構成例を示す図である。
る。
置の構成図である。
置の構成図である。
部、5…内臓型再循環ポンプ、6…主蒸気配管、7…中
性子束検出器、8…炉心流量検出器、11a…タ−ビン
蒸気加減弁、11b…タ−ビン蒸気加減弁調節器、12
a…タ−ビンバイパス弁、12b…タ−ビンバイパス弁
調節器、13…給水加減弁、14…蒸気タ−ビン、15
…復水器、16…発電機、17…給水ポンプ、18…給
水配管、19…タ−ビンバイパス配管、20…原子炉圧
力検出器、21…全蒸気流量検出器、40…原子炉圧力
制御装置、41…タ−ビン速度制御器、42…圧力制御
器、43…タ−ビン速度信号、44…原子炉圧力信号、
45…全蒸気流量信号、46…全蒸気流量要求信号、4
7…タ−ビン蒸気加減弁開度要求信号、48…タ−ビン
バイパス弁開度要求信号、49…発電機出力、50…タ
−ビン流量要求信号、51…出力偏差要求信号、52…
制御棒操作信号、60…原子炉出力制御装置、61…再
循環流量制御装置、62…制御棒駆動制御装置、63…
入出力装置、64…炉心性能計算装置、70…発電機出
力目標設定器、71…不感帯、72…比例要素、73…
積分要素、74…進み補償回路、75…PI出力バイア
ス設定器、76、77…上下限リミッタ、78a、78
b…負値通過フィルタ、79〜83…スイッチ、84…
制御棒操作判定器、85…熱出力制御モ−ド原子炉出力
設定値、86…熱出力制御モ−ド発電機出力設定値、8
7…発電機出力時間変化率、88…制御モ−ド信号、8
9…発電機出力目標加算器、90…制御確認信号、91
…流量制御/制御棒制御選択信号、92、93…発電機
出力偏差信号、94…発電機出力目標加算器、95…発
電機出力制御モ−ド偏差信号、96…原子炉出力偏差信
号、97…補償信号。
Claims (5)
- 【請求項1】 原子炉の出力を制御する原子炉出力制御
装置において、発電機出力の設定値と原子炉出力の設定
値を入力する入力手段と、前記発電機出力設定値に対応
する原子炉出力と前記原子炉出力設定値とのいずれか小
さい方に原子炉出力を制御する制御手段とを設けたこと
を特徴とする原子炉出力制御装置。 - 【請求項2】 原子炉の出力を制御する原子炉出力制御
装置において、発電機出力が発電機出力設定値より大き
なときだけその偏差信号を取り込んで比例積分処理を行
う比例積分手段と、原子炉出力設定値と原子炉出力との
偏差信号から前記比例積分手段の出力信号を差し引いた
信号を原子炉出力偏差信号として炉心流量制御あるいは
制御棒制御信号を生成する出力制御手段とを備えること
を特徴とする原子炉出力制御装置。 - 【請求項3】 原子炉の出力を制御する原子炉出力制御
装置において、目標とする発電機出力の時間変化を入力
して発電機出力が前記目標に追従するように原子炉出力
を制御する手段と、発電機出力設定値と原子炉出力設定
値を取り込み該発電機出力設定値に対応する原子炉出力
と前記原子炉出力設定値とのいずれか小さい方に原子炉
出力を制御する手段とを有することを特徴とする原子炉
出力制御装置。 - 【請求項4】 原子炉の出力を制御する原子炉出力制御
装置において、目標とする発電機出力の時間変化を入力
して発電機出力が前記目標に追従するように原子炉出力
を制御する第1原子炉制御モ−ドと、発電機出力設定値
に対応する原子炉出力と原子炉出力設定値とのいずれか
小さい方に原子炉出力を制御する第2原子炉制御モ−ド
とを備えることを特徴とする原子炉出力制御装置。 - 【請求項5】 原子炉出力と原子炉出力上限設定値との
偏差信号に基づき原子炉出力が前記原子炉出力上限設定
値となるように制御する原子炉出力制御装置において、
原子炉出力が前記原子炉出力上限設定値に達する前に発
電機出力が発電機出力上限設定値に達したとき原子炉出
力を前記発電機出力上限設定値に対応する原子炉出力に
制限する手段を設けたことを特徴とする原子炉出力制御
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18502896A JP3362603B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 原子炉出力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18502896A JP3362603B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 原子炉出力制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1031091A true JPH1031091A (ja) | 1998-02-03 |
| JP3362603B2 JP3362603B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=16163526
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18502896A Expired - Lifetime JP3362603B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 原子炉出力制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3362603B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017194312A (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 原子力プラントの出力制御装置及び方法 |
| JP2019148539A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 負荷追従装置及びそれを有する原子力発電プラント |
-
1996
- 1996-07-15 JP JP18502896A patent/JP3362603B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017194312A (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 原子力プラントの出力制御装置及び方法 |
| JP2019148539A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 負荷追従装置及びそれを有する原子力発電プラント |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3362603B2 (ja) | 2003-01-07 |
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