JPH10310941A - スピンドルモータ制御システムを有する紡績機械 - Google Patents

スピンドルモータ制御システムを有する紡績機械

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JPH10310941A
JPH10310941A JP13588897A JP13588897A JPH10310941A JP H10310941 A JPH10310941 A JP H10310941A JP 13588897 A JP13588897 A JP 13588897A JP 13588897 A JP13588897 A JP 13588897A JP H10310941 A JPH10310941 A JP H10310941A
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spindle
spinning machine
spindle motor
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Motonobu Hattori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造コストや保守・点検コストを抑え、低電圧
系回路の動作を安定させたスピンドルモータ制御システ
ムを有する紡績機械を提供する。 【解決手段】スピンドルモータ制御システムを有する紡
績機械において、各三相電源供給線のうち少なくとも二
相の各電源供給線の途中に、各一対の導電性接触子を電
気的に接触させた状態で設け、この各一対の導電性接触
子を、絶縁ユニットを挿入した際に離間し、抜き取った
後に再び接触するように構成し、この絶縁ユニットを挿
入する際にこの各スピンドルを個別に制動するための制
動装置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピンドルモータ
制御システムを有する紡績機械(以下、単に「紡績機
械」という)に関する。詳しくは、天然繊維若しくは合
成繊維の塊又は繊維を生成する前の状態(以下、これら
を「繊維塊」という)から細長い繊維を引き出し、この
引き出した繊維に撚りをかけるためのスピンドルの回転
を少なくとも一時的に停止するものに関する。
【0002】
【従来の技術】図21〜28を参照しながら、紡績機械
の一例であるリング精紡機について説明する。リング紡
績機は、繊維塊を糸にする紡績工程の最終工程である精
紡工程で用いられる。図21はリング精紡機1の全体斜
視図、図22はスピンドル部8のボビン9bと管糸18
を示す図、図23はスピンドル9sを上から見た図、図
24は個別停止制御部13の要部拡大図、図25は図2
4のVーV線を含む仮想切断面を矢印方向に見た図、図2
6は管糸18をスピンドルブレード9sから抜き取った
状態を示す図、図27はボビン9bを被せた管糸18を
示す図及び図28は図26のVIIIーVIII線を含む仮想切
断面を矢印方向に見た図である。
【0003】図21に示すように、これまでのリング精
紡機1の構成は、概ね次の通りである。すなわち、繊維
塊としての複数のロービング3rからなる最上部にある
ロービング部3と、このロービング部3の真下にあるド
ラフト部5と、このドラフト部5から垂れる糸6を案内
するためのスネールワイヤ部(ガイド体)7と、このス
ネールワイヤ部が案内する糸6を下方で巻き取るための
スピンドル部8と、このスピンドル部8を下方から駆動
するためのスピンドルモータ部(駆動部)11と、各ス
ピンドルモータ12を個別に停止させるための個別停止
制御部13(以下、制御部」と略称する)を主要部とし
てリング精紡機1が構成される。なお、ロービング部3
rとドラフト部5とスネールワイヤ部と駆動部11と
は、何れも同数(この例においては6)であるので、以
下においては、特に明示しないかぎり、各部材は何れも
同数であり互いに対応しているものとして説明する。
【0004】ロービング部3の構成は、次の通りであ
る。すなわち、2本の支持棒体を平行に並べたクリール
Cと、このクリールCから吊り下げた6基のロービング
3r・3r・ ・・・からロービング部3は構成されて
いる。各ロービング3rから取り出した糸6は、案内棒
14を経由してドラフト部5へ引き延ばされている。ド
ラフト部5は、バックローラ5r1とミドルローラ5r
2とフロントローラ5r3を一組とする複数のローラ群
5rから構成されている。バックローラ5r1とミドル
ローラ5r2とフロントローラ5r3の表面速度は、お
よそ1:2:20に設定されている。このような速度の
違いにより、ロービング3rに索伸を加えられて所要の
太さと弾力と強さが与えられる。
【0005】スネールワイヤ部7の構成は、次の通りで
ある。すなわち、うず巻状のワイヤ体7wを支持棒7s
に取り付けたものからスネールワイヤ部が構成される。
各ローラ群5rの真下に各ワイヤ体7wが配されてい
る。ドラフト部5から垂れ下がる糸6は、各ワイヤ体7
wのうず巻の中を通過させられ、これにより、隣接する
糸6同士の絡み合いが防止されている。
【0006】スピンドル部8は、複数のスピンドル9か
ら構成され、各スピンドル9は次の通り構成されてい
る。すなわち、棒状の回転体であるスピンドルブレード
9s(図26及び28参照)と、このスピンドルブレー
ド9sの外側に被せた糸6を巻き取るためのボビン9b
と、スネールワイヤ部7を経由して送られる糸6に撚り
を加えるリング状のトラベラ15と、このトラベラ15
を案内するためのリング17によりスピンドル9が構成
されている。トラベラ15は、図23が示すように、撚
りを加えた糸6をボビン9bの上に幾重にも巻き取るた
めに、ボビン9bの周りを滑走できるようになってい
る。図22及び23において符号18が示すのは、ボビ
ン9bに巻かれた糸が作る管糸である。図26及び27
が示すのは、管糸18をスピンドルブレード9sから抜
き取った状態及びスピンドルブレード9sに再びボビン
9bを被せて管糸18を製造する状態である。
【0007】なお、スピンドルブレード9sは、インサ
ート9iを介して非回転部であるボルスタ11b(後
述)に回転自在に支持されている。インサート9iは、
スピンドルブレード9sの衝撃を吸収するためのもので
ある。また、スピンドルブレード9sの下端部周面に
は、スピンドルモータ部11と対応させたロータ9rが
取り付けられている。
【0008】図21における符号19aは、アンチノー
ドリングを示す。アンチノードリング19aは、スピン
ドル9の上部に位置して糸6を安定させるためのもので
ある。また、符号19bは、リングレールを示す。リン
グレール19bは、リング17を支持するための板状体
である。リング17には、その長手方向にスピンドル9
を通させる複数の通し穴(図示せず)を並べて開け、こ
れらの穴の中に複数のスピンドル9を受け入れさせてい
る。
【0009】図21及び22に示すように、スピンドル
モータ部11は、複数のスピンドルモータ12からな
り、各スピンドル9毎にスピンドルレール20に支持さ
れたスピンドルモータ12が直接取り付けられている。
すなわち、スピンドルモータ12は、箱状の中空ケース
12c一時巻線を巻いたステータ12sが組み込まれ、
このステータ12sに先に述べたロータ9rが対応する
ようになっている。各スピンドルモータ12は、図21
に示すように、スイッチ11sが操作されることにより
制御部13が機能して停止し又は再始動するようになっ
ている。
【0010】制御部13は、次の通り構成されている。
すなわち、図24に示すようにケース体としての防塵防
水構造のダクト21と、このダクト21内に組み込まれ
た複数の制御回路基板23と、複数の電源供給線基板2
5から制御部13が構成されている。電源供給線基板2
5には、外部に設けたインバータ電源26の出力が被覆
された電源供給線27を介して接続されている。また、
制御回路基板23に低電圧を供給するための低圧系信号
線及び低圧系電源供給線29が、同じく電源供給線基板
25に接続されている。なお、図24において符号31
が示すのは、制御部13と他の制御部13とを接続する
ための電源供給接続線である。
【0011】次に、図26〜28に基づいて、リング精
紡機1の運転状態を説明する。まず、インバータ電源に
より電力が供給され、これによりスピンドルモータ12
が駆動する。スピンドルモータ12の駆動により、これ
と一体のスピンドル19sが回転し、これに伴いボビン
9bが回転する。リング17上のトラベラ15は、ボビ
ン9bに巻き取られようとする糸6に引っ張られてボビ
ン9s(スピンドル9s)の回転に近い速さで回転す
る。このとき、ボビン9bとトラベラ15との回転差
が、ボビン9bに糸6を巻き取らせる。フロントローラ
5r3から出た糸6が送り出される速さは、ボビン9b
の巻き取りの速さと同じである。また、この糸6には、
トラベラ15が一回転する毎に一回の撚りが加えられ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図26及び
27が示すように、糸6を巻き取って管糸18を形成し
ているときに、スネールワイヤ部7とスピンドル部8と
の間、或いはドラフト部5とスネールワイヤ部7との間
で糸6が切れてしまうことがある。スピンドルの回転が
不適当であるために、糸6に余分な力が働いたことなど
が、糸切れの原因として考えられる。リング精紡機に限
らずリング撚糸機やダブルツイスタ等のスピンドル制御
システムを有する他の紡績機械でも同じである。
【0013】切れた糸をつなぐためには、まず、スピン
ドルモータ12を停止させなければならない。スピンド
ルモータ12の停止は、スイッチ11sを操作して各ス
ピンドルモータ12に設けられている制御回路基板23
を個別に機能させることにより行う。このような制御回
路基板は、各スピンドルモータ12ごとに設けておかな
ければならない。紡績機械の種類にもよるが、大きいも
のはほぼ1000基ものスピンドルモータを備えている
ものもあるので、この場合にはほぼ1000個もの制御
回路基板が必要である。しかし、1000もの糸が同時
に切れることは到底あり得ないので、すべての制御回路
基板を同時に必要とすることはない。いつ必要となるの
かわからないのに制御回路基板をいくつも備えていなけ
ればならないということは、その製造コストや保守・点
検コストの点から見てたいへん不経済であった。この経
済的問題を解決するのが、本発明が解決しようとする第
1の課題である。
【0014】また、大きな規模のリング精紡機となる
と、全長が40メートルに及ぶものがあり、この規模の
リング精紡機は、約1000錘程の管糸を備えている。
このような大規模のリング精紡機には、隣接する機械ブ
ロックの制御部13に電源供給接続線31を介してイン
バータ電源26から電力が供給される。低圧系電源につ
いてもこれと同様に、低圧系信号線・低圧系電源供給線
29を介して数十メートルもの長い距離を経て、制御部
13の制御回路基板23に低電圧の電力や信号が送られ
る。このような長い低圧系信号線・低圧系電源供給線2
9を使用すると不要信号を拾い易くなる等の原因から、
低電圧系回路の動作を不安定にしてリング精紡機全体の
制御にも悪影響を受ける場合がある。この悪影響を取り
除くことが本発明が解決しようとする第2の課題であ
る。
【0015】本発明が解決しようとする最後の課題は、
電力供給の効率化、すなわち、電力供給線27の持つ電
気抵抗による電圧降下を小さく抑えることと、配線作業
の高能率化を図ることである。すなわち、収納ダクト6
7の中には、被服された電源供給線27等が組み込まれ
ており、電気抵抗を小さくするためには、電源供給線2
7をできるだけ太く(断面積をできるだけ大きく)する
必要がある。しかし、収納ダクト67等の大きさの制約
から太くするにも限度がある。また、配線作業は電力供
給線27を被服を剥がして行わなければならないので、
必ずしも効率的なものとはいえない。これを解決するの
が、第3の課題である。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した第1の課題を解
決するために鋭意研究を重ねた発明者は、従来の紡績機
械におけるすべてのスピンドルモータが個別に制御回路
基板を備えていなければならないという発想を捨て、制
御回路基板は必要なとき必要なところにあれば足りるの
だということに着目した。また、第2の課題を解決する
ために、低電圧の電力や信号を送る代わりとなる方法を
開発した。さらに、第3の課題を解決するために被服線
を使わずに裸線を使用し、その形状や構成に配線作業の
高能率化のための工夫を加えた。本発明は、このような
観点からなされたものである。以下、項を改めた上で詳
しく説明する。
【0017】すなわち、請求項1に記載した発明に係る
紡績機械は、天然繊維又は合成繊維の塊から細長い繊維
を引き出し、この引き出した繊維に撚りをかけるための
複数個のスピンドルと、このスピンドル毎に取り付けた
このスピンドルと同数個のスピンドルモータと、このス
ピンドルモータに駆動電力を供給するためのインバータ
電源と、これらの各スピンドルモータと前記インバータ
電源とを個別に接続する三相電源供給線とを含み、必要
に応じてこれら以外の部材や装置を備えている。この紡
績機械の特徴は、これらの各三相電源供給線のうち少な
くとも二相の各電源供給線の途中に、電源供給を遮断す
るための開閉機構と、これらの開閉機構を開く際に前記
各スピンドルを個別に制動するための制動装置を設けた
ことにある。
【0018】上述した特徴を有する紡績機械は、従来の
紡績機械が備えていた個別の制御回路基板を備えていな
い。その代わりに、各電源供給線の途中に開閉機構を設
けてこれを開くことにより電源供給を遮断し閉じること
により供給を再開するようにした。電力の供給がなくな
れば、スピンドルモータは慣性力によりすぐには止まら
ないので、制動装置(ブレーキ)の働きにより、これを
直接間接に減速又は停止させる。停止する(適度に減速
する)のを待って、切れた糸をつなげばよい。制動装置
の働きにより、いち早く糸つなぎの作業に入れるので、
その効率を高められる。つないだ後は、開閉機構を閉じ
て電源を供給してスピンドルモータを再び始動させる。
この構成を採用すれば、従来の紡績機械に比べて遙かに
安く作れるので、経済的に大幅な改善ができる(第1の
課題の解決)さらに、長い低圧系信号線・低圧系電源供
給線を省略できるので、これらが拾う不要信号等を間接
的な原因とする精紡機全体が受ける悪影響を取り除くこ
とができる(第2の課題の解決)。
【0019】本明細書における「紡績機械」は、前述し
た特徴を有するものであればどのようなものでもよく、
そのようなものとして、たとえば、リング精紡機やリン
グ撚糸機の他、ダブルツイスタ等がある。同様に「開閉
機構」は、電源の供給と遮断のために十分な定格を備え
るものであれば、機械的なものでも電気的なものでもこ
れら以外のものでもよい。なお、各三相電源供給線のう
ち「少なくとも二相」とあるのは、二相でも三相全部で
もよいという意味である。
【0020】同様に「制動」は、スピンドル(スピンド
ルモータ)の回転を抑えて減速或いは停止させることを
いい、「制動装置」は、制動する機能を備えたものであ
ればどのようなものでもよい。制動装置の例として、ス
ピンドルモータに直流電圧を印加するなどして制動する
電気的制動装置や、スピンドル(スピンドルモータ)が
回転する運動エネルギを摩擦によって吸収して減速停止
させる機械的制動装置等がある。機械的制動装置の例と
して、回転しているスピンドル等に直接間接に機械的摩
擦を与える手動ブレーキや真空ブレーキや空気ブレーキ
等がある。
【0021】請求項2に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項1に記載したものと同様な構成と作用効果を
基本的に備えていて、その大きな特徴は、開閉機構にあ
る。すなわち、電気的に接触させた一対の導電性接触子
とこの一対の導電性接触子間に差し込み抜き取り自在な
絶縁ユニットを含み、この一対の導電性接触子は、この
絶縁ユニットを挿入した際に離間し抜き取った後に再び
接触するようになっていることにこの開閉機構の特徴が
ある。
【0022】この開閉機構によれば、個別部材は導電性
接触子だけであり絶縁ユニットを共通部材として使用で
きるので、それだけ開閉機構自体の構造が簡単になりコ
ストもより低く抑えられる。なお、「一対の導電性接触
子」は、両者が電気的に接触できるものであって、絶縁
ユニットを挿入したり抜き取ったりすることにより電力
の供給を遮断し再開できるものであれば、どのような材
質でできていようとどのような形状をしていようとかま
わない。また、「電気的に接触」とは、直接間接に電気
が流れるように接触するということである。さらに「絶
縁ユニット」は、差し込んだ(挿入した)際に各一対の
導電性接触子が離間し、抜きとった後に再び接触するよ
うにできるものであればどのようなものでもよく、その
ようなものとして、たとえば、合成樹脂板のようにその
もの自体が絶縁性を有するものや、そのもの自体は導電
性を有するものではあるが何らかの方法により導電を遮
断する構造を持たせたものがある。
【0023】請求項3に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項1に記載したものと同様な構成と作用効果を
基本的に備えていて、その大きな特徴は、請求項1と同
様に開閉機構にある。すなわち、一対の導電性接触子と
この一対の導電性接触子間に摺動可能に設けた開閉部材
を含み、この開閉部材を摺動させることによりこの挿入
部材に設けた絶縁部と導電部をこの各一対の導電性接触
子と選択的に接触させられるようになっていることにこ
の開閉機構の特徴がある。
【0024】この開閉機構によれば、開閉機構を摺動、
すなわち、抜き取らずに開閉部材を移動させるだけで、
絶縁部と接触していた導電性接触子(電気は流れない)
を導電部と接触させて通電させたり、この逆を行わせた
りできる。開閉部材は導電性接触子間から抜き取れない
ように構成してもよいが、好ましくは、抜き取れるよう
に構成するとよい。抜き取れるように構成すれば、請求
項2と同様にこの開閉部材を共通部材として使用できる
ので、開閉機構自体の構造が簡単になりコストもより低
く抑えられる。なお、この場合において、開閉部材を抜
き取った際に一対の導電性接触子同士を電気的に接触す
るようにしておくとよい。
【0025】請求項4に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項1に記載したものと同様な構成と作用効果を
基本的に備えていて、その大きな特徴は、請求項1と同
様に開閉機構にある。すなわち、離間させた一対の導電
性接触端子と、閉じる際すなわち通電する際にこの一対
の導電性接触端子を電気的に連結するための連結部材と
を含むものであることにこの開閉機構の特徴がある。
【0026】この開閉機構における導電性接触端子と連
結部材の形態は、その目的と定格のを満足する範囲内で
あればどのようなものでもよい。連結部材は、取り付け
取り外しができるものでもできないものでもよい。
【0027】請求項5に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項1乃至4の何れかに記載したものと同様な構
成と作用効果を基本的に備えていて、その大きな特徴
は、機械的な制動装置にある。すなわち、スピンドルに
摩擦接触させるための摩擦片と、この摩擦片を固定した
ブレーキアームと、このブレーキアームとこのスピンド
ルを近づけたり離したりするための作動レバー部と、こ
の作動レバー部を回転自在に支持する支持部と、このブ
レーキアームをこのスピンドルから離れる方向に付勢す
るための付勢手段とをこの制動装置が含んでいることに
この制動装置の特徴がある。
【0028】この機械的制動装置は、個々のスピンドル
に取り付けるものでもよいし、必要に応じて任意のスピ
ンドルに取り付けるような着脱式のものでもよい。摩擦
片又はブレーキアームの個数は、少なくとも1個あれば
足りるが、少なくとも相対する2方向から同時に(同心
的に)押し付けるように構成することが好ましい。なぜ
なら、一般にスピンドルモータのステータとロータの間
のギャップは極めて小さいので、一方からのみ摩擦片を
押し付けるようにするとスピンドルにぶれが生じて両者
が接触してしまう恐れがあるからである。また、コスト
的構造的に許されるのであれば、3個の摩擦片を用いこ
れらを120度づつずらして配置し、三者を同時に(同
心的に)スピンドルに押し付けるように構成してもよ
い。作動レバー部の作動方向は、上下方向でも水平方向
でも、これら以外の方向でもよい。
【0029】請求項6に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項1乃至4の何れかに記載したものと同様な構
成と作用効果を基本的に備えていて、その大きな特徴
は、請求項5と同様に制動装置にある。すなわち、スピ
ンドルモータに制動用直流電圧を印加するための制動電
圧電源装置を含むスピンドルモータに制動用直流電圧を
印加するための制動電圧電源装置を含んでいることにこ
の制動装置の特徴がある。
【0030】この電気的制動装置は、制動電圧は、スピ
ンドルを制動するのに十分な電圧であることはいうまで
もなく、請求項5に記載した機械的制動装置と同様に個
々のスピンドルに取り付けるものでもよいし、必要に応
じて任意のスピンドルに取り付けるような着脱式のもの
でもよい。なお、この制動電圧は、スピンドルを制動す
るのに十分なものであることは言うまでもない。
【0031】請求項7に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項1乃至4の何れかに記載したものと同様な構
成と作用効果を基本的に備えていて、その大きな特徴
は、制動電圧電源装置が印加する直流電圧にある。すな
わち、先に説明した各三相電源供給線の三相又は何れか
二相を整流したものであること、すなわち、スピンドル
モータの駆動電源であるインバータ電源から取り出した
交流電圧を整流したものであることにこの直流電圧の特
徴がある。
【0032】このようにして直流電圧を取り出すように
構成することにより、制動用の電圧を取り出すための電
源を特別に用意する必要がなくなるので、その分だけ紡
績機械全体のコストを抑えることができる。
【0033】請求項8に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項1乃至7の何れかに記載したものと同様な構
成と作用効果を基本的に備えていて、これまに述べた各
開閉機構の開閉と、制動装置の制動とその解除が連動す
るように構成したことに最大の特徴がある。
【0034】このように両者を連動するように構成する
と、開閉機構を開くという操作により併せて制動装置を
働かせることができ、逆に、開閉機構を閉じる操作に併
せてその制動を解除させることができる。これにより一
つの操作(ワンアクション)により複数の作用を生じさ
せることができるので、操作手順が簡略になりその分だ
け糸つなぎ等の作業をより迅速に効率よく行えるように
なる。開閉機構の開閉操作と制動装置の制動(解除)操
作の何れを主とし何れを従とするかは、設計者の設計思
想や開閉機構(制動装置)の構造等に基づいて決定する
とよい。どのようにして両者を連動させるかについて
も、当業者が採りうるあらゆる方法を用いることができ
る。
【0035】請求項9に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項1乃至8の何れかに記載したものと同様な構
成と作用効果を基本的に備えていて、その大きな特徴
は、開閉機構の取付方法にある。すなわち、各スピンド
ルモータを構成するステータ巻線部の周りを合成樹脂材
で固め、この合成樹脂材の形態を、各開閉機構の一部又
は全部を取り付けられるように形成したことに特徴があ
る。
【0036】このように構成することにより、ステータ
巻線部を保護等するために一般に用いられているモータ
ケースを省略できるので、その分だけ組み立ての手間を
省けるしコスト的にも有利だからである。合成樹脂材を
使用したのは、ステータ巻線部や開閉機構の形態等に合
わせて比較的広い自由度を持ってその形態を設計できる
とともに、各開閉機構間や各構成部品間等を容易に絶縁
できるからである。なお、本明細書において「開閉機構
の一部又は全部」としたのは、この開閉機構の構成部品
が単品である場合のその一部又は全部という意味と、複
数ある場合に、これらのうちの一部の構成部品(の一部
又は全部)と全部の構成部品(の一部又は全部)という
意味の双方を含む趣旨である。取付方法は、どのような
ものでもよい。
【0037】請求項10に記載した発明に係る紡績機械
は、天然繊維又は合成繊維の塊から細長い繊維を引き出
し、この引き出した繊維に撚りをかけるための複数個の
スピンドルと、この前記スピンドル毎に取り付けた当該
スピンドルと同数個のスピンドルモータと、この前記ス
ピンドルモータに駆動電力を供給するためのインバータ
電源と、この前記各スピンドルモータと前記インバータ
電源とを個別に接続する三相電源供給線とを含むもので
あり、これらの各三相電源供給線のうち少なくとも二相
の各電源供給線の途中に、各々一対の導電性接触子を電
気的に接触させた状態で設け、この一対の導電性接触子
を、両者間に次項で述べる回路ユニットを差し込み抜き
取り自在な構成を有している。
【0038】このように構成した紡績機械は、従来の紡
績機械が備えていた個別の制御回路基板を備えておらな
い点で請求項1に記載したものと同様な作用効果を生じ
させる。請求項1に記載したものとこの構造上の主な違
いは、開閉機構として一対の導電性接触子及び回路ユニ
ットを用いている点、及び制動装置の機能をこの回路ユ
ニットに持たせた点である。すなわち、この回路ユニッ
トに、直流制動モードと、三相電源供給遮断モードと三
相電源供給モード及び直流弱制動モードの少なくとも三
つのモードうち少なくとも一つのモードを設定して、切
替スイッチを操作することにより直流制動モードと設定
した少なくとも一つのモードのうち何れか一つのモード
を選択できるように構成している。つまり、この回路ユ
ニットは、直流制動モードを必須として、他の少なくと
も三つのモードから選択できるようになっている。この
回路ユニットは、差し込んで各々一対の導電性接触子を
離間させた際に動作可能となる一方、抜き取った後にこ
の各々一対の導電性接触子が再び接触するようになって
いる。
【0039】ここで、「他の少なくとも三つのモードか
ら選択」とあるのは、選択したモード(たとえば、三相
電源供給遮断モード)だけを回路ユニットに設定する場
合と、二つ(たとえば、三相電源供給遮断モードと三相
電源供給モード)或いは三つのモードを設定しておきこ
れらのうち必要なものを選択する場合の双方の意味であ
る。すなわち、前者の場合は、三相電源供給遮断モード
だけを設定(選択)したことになり、直流制動モードと
三相電源供給遮断モードの何れかを選択する。一方、後
者において二つのモードを設定した場合は、直流制動モ
ードと三相電源供給遮断モードと三相電源供給モードの
何れかを選択する。このことは、これら三つのモード以
外の第4のモードを設定したときも同じである。
【0040】回路ユニットに設定する各モードの内容
は、次の通りである。すなわち、直流制動モードのとき
は、この回路ユニットの外部又は内部に設けた制動電圧
電源装置から得た直流電圧を前記各スピンドルモータに
印加して制動するように構成し、三相電源供給遮断モー
ドのときは、各スピンドルモータへの三相交流電力を遮
断するように構成し、三相電源供給モードのときは、各
スピンドルモータへの三相交流電力を供給するように構
成し、さらに、直流弱制動モードのときは、制動電圧電
源装置から得た直流弱電圧を前記各スピンドルモータに
印加して停止時の各スピンドルが自然回転するのを妨ぐ
ように構成している。
【0041】上述した「回路ユニット」の形態は、各一
対の導電性接触子の形態等に合わせてつくるとよい。
「制動電圧供給回路」は、スピンドルモータを糸つなぎ
作業ができる程度に制動するために必要な直流電圧を供
給できるものであればどのようなものでもよい。また、
「自然回転」は、外力を受けたスピンドルモータが受動
的に行う回転を意味し、電力の供給を受けて能動的に行
う回転とは異なる。糸つなぎは切れた糸同士を撚って
(回転させて)行うものであるから、この際にスピンド
ルモータは外力を受けて自然回転する。自然回転する
と、思うように糸を撚れない。そこで、この自然回転を
妨げるために、制動用の直流電圧より低い直流弱電圧を
スピンドルモータに印加する。回路ユニットが作用する
のは、導電性接触子間に挿入したときだけであって、抜
き取った後はスピンドルモータに三相交流が印加され
る。
【0042】請求項11に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項10に記載したものと同様な構成と作用効果
を基本的に備えていて、その大きな特徴は、制動電圧電
源装置にある。すなわち、インバータ電源に接続した各
三相電源供給線の三相又は何れか二相から取り出した交
流電圧を整流して直流電圧及び直流弱電圧を得るように
構成したことにこの制動電圧電源装置の特徴がある。
【0043】このようにすれば、簡単な回路により直流
電圧を得ることができるので、制動電圧電源回路の構成
が単純になるためコスト的にたいへん有利になる。ま
た、回路ユニット自体を小型軽量化できるので、紡績工
場内での持ち運びにとても便利である。
【0044】請求項12に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項10又は11に記載したものと同様な構成と
作用効果を基本的に備えていて、その大きな特徴は、次
に述べる中継ユニットにある。すなわち、この中継ユニ
ットは、回路ユニットと各一対の導電性接触子を電気的
に中継するものであって、この回路ユニットの代わりに
各一対の導電性接触子に差し込み抜き取りができるよう
なっている。また、この中継ユニットは、回路ユニット
を差し込み抜き取り自在になっている。さらに、この中
継ユニットを単独で挿入した際に、各導電性接触子間を
絶縁するようになっている。
【0045】すなわち、この紡績機械は、回路ユニット
を導電性接触子間に直に差し込む(接続)のではなく、
中継ユニットを介して行うことに大きな特徴がある。つ
まり、挿入してあった中継ユニットから回路ユニットを
抜き取った場合や、中継ユニットを単独で挿入した場合
に、この中継ユニットは絶縁ユニットとして働き、スピ
ンドルモータへの電力供給を遮断する。中継ユニットを
設けた理由は、回路ユニットを抜き取った後もスピンド
ルモータを停止させておきたい何らかの理由がある場合
に特に便利だからである。回路ユニットを抜き取っても
各導電性接触子間は絶縁されたままであるから、スピン
ドルモータは停止し続ける。中継ユニットを単独で挿入
すれば、請求項2に記載した絶縁ユニットとしても使用
できる。
【0046】請求項13に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項10乃至12の何れかに記載したものと同様
な構成と作用効果を基本的に備えていて、その大きな特
徴は、一対の導電性接触子の取付方法にある。すなわ
ち、各スピンドルモータを構成するステータ巻線部の周
りを合成樹脂材で固め、この合成樹脂材の形態を、各一
対の導電性接触子を取り付けられるように形成したこと
に特徴がある。
【0047】このように構成することにより、請求項1
3に記載したものとほぼ同様な作用効果を得ることがで
きる。なお、一対の導電性接触子の取付方法は、この導
電性接触子の持つ機能を損なわずに取り付けられるので
あればどのような方法でもよく、取付方向の制限もな
い。
【0048】請求項14に記載した発明に係る紡績機械
は、天然繊維又は合成繊維の塊から細長い繊維を引き出
し、この引き出した繊維に撚りをかけるための複数個の
スピンドルと、これらのスピンドル毎に取り付けたこれ
らのスピンドルと同数個のスピンドルモータと、これら
のスピンドルモータに駆動電力を供給するためのインバ
ータ電源と、これらの各スピンドルモータとインバータ
電源とを個別に接続する三相電源供給線とを含むもので
あるという基本的構成を有しており、その特徴は、各三
相電源供給線にある。
【0049】すなわち、三相電源供給線の特徴は、イン
バータ電源に接続した三相裸母線、すなわち、被覆して
いない三相母線とこの三相裸母線と各スピンドルモータ
を接続するための分配線から構成し、少なくともこれら
の三相裸母線を絶縁材でできたケース体内に埋設すると
ともにその一部をこのケース体から露出させ、これによ
り、電力供給の効率化と配線作業の高効率化を図ること
ができることにある(第3の課題の解決)。すなわち、
絶縁材料である合成樹脂等を成形したケース体内に被覆
していないたとえば裸の銅バー(銅棒)を埋設してこれ
らを各三相母線として使用すれば、各銅バーの間に入り
込んだ合成樹脂が被覆(絶縁体)の役目を果たすので各
三相母線を被覆しておく必要がなくなり、その分だけ各
銅バーすなわち三相裸母線を太く(断面積を大きく)す
ることができるからである。銅バーの代わりに、他の導
電体を用いてもよい。銅バーの露出面の形態は、配線作
業を行える限りどのようなものでもよい。
【0050】請求項15に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項14に記載したものと同様な構成と作用効果
を基本的に有するものであって、その特徴は、各三相裸
母線のうち少なくとも露出させた部分を平面状にしたこ
とにある。このように構成したのは、先に述べたように
露出面の形態に何らの制限はないが、他の導電体(銅バ
ー)等を接続する際に両者の接触面積をできるだけおお
きくして接触抵抗を小さくするために好ましいからであ
る。また、平面状にしておけば、圧着端子等の取り付け
も容易に行えるという利点もある。
【0051】請求項16に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項14又は15に記載したものと同様な構成と
作用効果を基本的に有するものであって、その特徴は、
ケース体から露出させた三相裸母線に、前記分配線をを
取り付け取り外しするための着脱端子を設けたことにあ
る。このような着脱端子を設けたことにより、この着脱
端子を介して前記分配線の取り付け取り外しができるの
で、配線作業の高能率化を図ることができる。また、必
要に応じてこの分配線以外の線材や電気回路等を接続し
てもよい。この「着脱端子」は、ネジ止め形でもジャッ
ク形でもこれら以外のものでもよい。このようなものと
して、たとえば、バナナ形状をしたバナナジャック(バ
ナナプラグ)等がある。
【0052】請求項17に記載した発明に係る紡績機械
は、天然繊維又は合成繊維の塊から細長い繊維を引き出
し、この引き出した繊維に撚りをかけるための複数個の
スピンドルと、これらのスピンドル毎に取り付けたこれ
らのスピンドルと同数個のスピンドルモータと、これら
のスピンドルモータに駆動電力を供給するためのインバ
ータ電源と、これらの各スピンドルモータとこのインバ
ータ電源とを個別に接続する三相電源供給線とを含み、
これらの各三相電源供給線を、このインバータ電源に接
続した三相裸母線とこの三相裸母線と各スピンドルモー
タを接続するための分配線から構成した点において、請
求項12に記載したものと同様な構成と作用効果を有し
ている。この構成によれば、少なくとも三相裸母線をケ
ース体内に所定間隔を介して配したことにあり、これに
より、限られたケース体内において被覆がない分だけ三
相裸母線の断面積を大きくすることができる。
【0053】請求項18に記載した発明に係る紡績機械
は、請求項17に記載したものと同様な構成を基本的に
有するものであって、その特徴は、三相裸母線間に絶縁
材を充填したことにある。この構成によれば、三相裸母
線間の絶縁性が高まるので、紡績機械の電気的な安全性
を高めることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】次に、各図を参照しながら、本発
明の実施の形態(本明細書において、「実施形態」とい
う)について説明する。本発明に係るリング紡績機(紡
績機械)が従来の技術の欄で既に説明した紡績機械と異
なるのは、スピンドルモータ及びその制御システムに関
する部分である。このため、共通する部材には従来の紡
績機械で使用したものと同一の符号を使用し、それらに
ついての説明を省略する。
【0055】図1は第1の実施形態であるリング精紡機
の全体斜視図であり、図2はスピンドルとスピンドルモ
ータの縦断面図である。図3は図2の要部を拡大した図
であり、図4は制御部の部分拡大図である。図5は図4
のXーX線を含む仮想断面を矢印方向に見た図であり、図
6はIVーIV線を含む仮想断面を矢印方向に見た図であ
る。図7は回路基板を接触子の間に挿入する前の状態を
示す図であり、図8は同じく挿入した状態を示す図であ
り、さらに図9は同じく挿入し終わった状態を示す図で
ある。図10は導電性接触子を保持部に組み込んだ状態
を示す図であり、図11は三相電源供給機の三相を整流
する回路図である。図12は各モードの状態を示す回路
図であり、図13は第2の実施形態を示す概略図であ
る。図14は第3の実施形態を示す概略図であり、図1
5は第4の実施形態を示す概略図である。図16は中継
コネクタの部分拡大図であり、図17は第5の実施形態
を示す概略図である。図18は図17の正面図であり、
図19は図18のYーY線を含む仮想断面を矢印方向に
見た図である。図20は、第6の実施形態の概略図であ
り、図21乃至23は開閉機構の概略構造を示す正面図
である。図24及び25は、第7の実施形態を示す概略
断面図である。
【0056】図21は従来のリング精紡機の一例を示す
全体斜視図であり、図22はスピンドル部のボビンと管
糸とを示す図である。図23はスピンドルを上から見た
状態を示す図であり、図24は個別停止制御部の要部を
拡大した図である。図25は図24のVーV線を含む仮想
断面を矢印方向に見た図であり、図26は管糸をスピン
ドルブレードから抜き取った状態を示す図である。図2
7はスピンドルブレードにボビンを被せて管糸を製造す
る状態を示す図であり、図28は図26のVIIIーVIII線
を含む仮想断面を矢印方向に見た図である。
【0057】(第1の実施形態)図1及び2において、
符号12Aが示すのは、スピンドルモータである。スピ
ンドルモータ12Aは、中空ケース12cの中に入って
いる。この中空ケース12cに挿入部33を設け、ここ
から回路基板ユニット(回路ユニット)49を挿入でき
るようにする。図2及び3に示すように、挿入部33の
中にスピンドルモータ12Aへ電力を送る三相電源供給
線35を挿入部33の中へ通す。三相電源供給線35
を、その中継点35pで切断し、そこに一対の導電性接
触子37,39を接続する。一方の導電性接触子37と
他方の導電性接触子39とを、互いに接触させて電気が
流れるようにする。導電性接触子37をインバータ電源
26(図21)に、導電性接触子39をスピンドルモー
タ12Aに、それぞれ接続する。本実施形態において
は、導電性接触子37,39と回路ユニット49の組み
合わせにより電源供給を遮断するための開閉機構を構成
する。この開閉機構と、後述するような制動装置を組み
合わせるとよい。
【0058】図7〜10を参照しながら、導電性接触子
37,39及び保持部41,43について説明する。導
電性接触子39は導電性接触子37と同じものであり、
保持部43と保持部41も同じものであるから、それぞ
れ前者の説明のみ行い後者については省略する。導電性
接触子37は、導電性の高い金属片を釣り針状に折り曲
げてつくり、これを保持部41に設けた取付溝41cに
取り付ける。図9に示すように、導電性接触子37の背
面の一部を切り欠いて斜め後方に立ち上げてストッパ4
4をつくり、このストッパ44を保持部41に設けた係
止穴41hに引っ掛ける。これで、導電性接触子37が
保持部41から抜けなくなる。
【0059】図7〜8に示す符号45は、挿入部33の
内側(図の下から上)の方向に保持部41を押し付ける
ためのバネである。バネ45,45の働きにより押し付
けられる保持部41と保持部43は、弾発的にその間隔
を広げたり縮めたりする。導電性接触子37を弾性の高
い材質でつくり、これにバネ45の働きを兼ね備えさせ
てもよい。保持部41と保持部43の対向面を、図10
に示すような末広がり状につくり、そこに開口47を形
成する。このように構成することにより、開口47から
回路ユニット49(後述)を挿入した際に導電性接触子
37と39が離間し、回路ユニット49を抜き取ると、
バネ45,45の働きにより導電性接触子37と39が
再び接触する。
【0060】次に、図3を参照しながら、回路ユニット
49について説明する。回路ユニット49は、その一端
部49eを挿入部33に嵌め込み固定できるようになっ
ている。回路ユニット49は、その両端を開口したケー
ス部51と、ケース部51の開放端51eの内側に長手
方向に摺動自在となるように嵌め込んだ可動体53と、
可動体53の中心部に取り付けた回路基板55と、回路
基板に設けた切替スイッチ59を有している。切替スイ
ッチ59は、接続線60により回路基板55に接続す
る。なお、本実施形態における回路ユニット49はそれ
自体を直接掻入部33に挿入するように構成したが、回
路ユニット49と掻入部33の間に延長ケーブル等を接
続し、これらの先端に取り付けたコネクタ等を挿入する
ようにしてもよい。このように構成すれば、回路ユニッ
ト49の操作を挿入部33から離れた位置で行うことが
できて便利である。
【0061】回路基板55には制御回路57を設け、本
実施形態における制御回路57には直流制動モードとと
もに、三相電源供給遮断モードと、三相電源供給モード
と、直流弱制動モードのモードを設定する。必要に応じ
てこれら四つのモード以外のモードを設定してもよい。
これらのモードの切替は、切替スイッチ59の操作によ
り行う。直流制動モードは、各三相電源供給線35U,
35V,35Wの三相(又は何れか二相)を整流してで
きる直流電圧を前記各スピンドルモータ12Aに印加し
て停止させるためのものである。三相電源供給遮断モー
ドは、各スピンドルモータ12A,12A...への三
相交流電力を遮断するためのものである。三相電源供給
モードは、スピンドルモータ12A,12A...への
三相交流電力を供給するためのものである。さらに、直
流弱制動モードは、各三相電源供給線35U,35V,
35Wの三相又は何れかの二相を整流してできる直流弱
電圧を前記各スピンドルモータ12Aに印加して停止時
の各スピンドルが自然回転するのを妨ぐためのものであ
る。
【0062】三相電源遮断供給モードを本実施形態にお
いて設けたのは、何らかの理由によりスピンドルモータ
への電力供給を遮断しなければならないときに、インバ
ータ電源26のメインスイッチを切らなくても済むよう
にするためである。同様に三相電源供給モードを設けた
のは、たとえば、糸つなぎを終えてそのつなぎ具合を見
るためにスピンドルモータを一時的に回転させるときに
便利だからである。すなわち、スピンドルモータ12A
を回転させるためには、回路ユニット49を挿入部33
から抜き取れば足りる。しかし、糸つなぎが不完全で、
すぐに回路ユニット49を挿入して停止させなければな
らない場合がある。このように、いちいち抜き取ったり
挿入したりするのは面倒である。そこで、三相電源供給
モードを使って一時的にスピンドルモータを回転させれ
ば、そのような面倒を解消できる。同様に直流弱制動モ
ードを設けたのは、先に述べたように糸つなぎを効率よ
く行えるようにするためである。
【0063】回路基板55の先端部55eの両面に、図
7に示すような導電部61,61を設け、挿入部33に
挿入したときに導電性接触子37,39と接触するよう
にする(図8及び9)。制御基板55への通電は、これ
らの導電部61,61を通して行う。回路基板55に
は、三相電源供給線35の何れか二相を整流するための
整流回路と、DC/DC変換回路を持つ電源回路65を
組み込む。電源回路63は、直流制動モードと直流弱制
動モードを選択したときにスピンドルモータ12A印加
するための直流電圧を得るためのものである。電源回路
63の代わりに、電池や外部電源を用いてもよい。
【0064】上述した回路ユニット49を、図7〜9に
示すように挿入部33に挿入する。すなわち、回路基板
55を挿入するとその先端部55eがバネ45,45の
弾発力に逆らいながら保持部41,43(導電性接触子
37,39)を離間し、インバータ電源26からスピン
ドルモータ12Aへの電力の供給を遮断する。逆に回路
ユニット49を抜き取ると離間した保持部41,43
(導電性接触子37,39)がバネ45,45の弾発力
により元の位置に戻され再び電気的な接触を行う。これ
により電力が供給され、スピンドルモータ12Aが再始
動する。
【0065】図21〜22に示すのは、開閉機構の一部
を構成する回路ユニット49の変形例である。図21に
おける符号49aは、合成樹脂製の絶縁ユニットを示
す。導電性接触子37と39の間にこの絶縁ユニット4
9aを差し込むことにより両者を離間させて電力供給を
遮断し(図21(a))、抜き取ることにより両者を接
触させて電力供給を再開する(図21(b))ようにな
っている。
【0066】一方、図22における符号49bは開閉部
材を示し、この開閉部材49bは上記した絶縁ユニット
49aの一端にこの絶縁ユニットの表と裏を導電させる
金属端子(導電部)49dを設けたものである。導電性
接触子37と39の間に挿入した状態で摺動した際に、
これらの導電性接触子37,39と金属端子49dとそ
れ以外の部分(絶縁部49c)とを選択的に接触させら
れるように構成する。すなわち、金属端子49dと接触
させたときに電力を供給し、絶縁部49cと接触させた
ときに供給を遮断するように構成する。本実施形態にお
ける開閉部材49bは、導電性接触子37,39間から
抜き取れるように構成してあり、抜き取ったときに両者
が電気的に接触して電力を供給するように構成してあ
る。
【0067】図23に示す開閉機構は、一対の導電性接
触子37,39と両者間に設けた回転開閉部材49fに
より概ね構成してあり、回転開閉部材49fを図中の矢
印の方向に回転させることにより、絶縁部49g,49
gと導電部49hを選択的に接触させられるようになっ
ている。
【0068】次に、図4〜6を中心に図1をも参照しな
がら、制御部13Aについて説明する。制御部13A
は、収納ダクト(ケース体)67と、収納ダクト67の
中に埋設した三相母線(銅バー)69で構成する。三相
母線69は、三相電源供給線35の一部を構成する。収
納ダクト67は、プラスチック等の絶縁材でつくり、基
体67bと当て板73とカバー75で構成する。基体6
7bの長手方向に、三相母線69を埋設するための4本
の条溝67b1〜67b4を並列に形成する。条溝67
b1〜67b4に、3本の三相母線69とアース71を
埋め込んでから当て板73で蓋をし、さらに、この当て
板73をカバー75で覆う。4本の条溝67b1〜67
b4の形態を工夫して三相母線69とアース71が抜け
落ちないようにし、当て板73を省略してもよい。
【0069】収納ダクト67各三相母線69とアース7
1の一部は、収納ダクト67の外部に臨ませて(露出さ
せて)おくとよい。これらの露出面69oと71oにネ
ジ固定した電線74により、スピンドルモータ12Aへ
電力を供給する。本実施形態における収納ダクト67
は、2個のスピンドル9,9を接続し、これををいくつ
か繋げてリング精紡機1Aの構成上都合の良い錘数(こ
こでは24錘)毎に一連の収納ダクトとなるように構成
している。
【0070】ここで、図11及び12を参照しながら本
実施形態で使用する電気回路について説明する。図11
が示す制御回路57は、三相電源供給線35から供給さ
れた三相交流の各相を半波整流するとともに位相制御し
て得る直流電圧を、スピンドルモータ12Aに印加する
ためのものである。制御回路57の構成は、次の通りで
ある。すなわち、三相電源のスイッチングと整流と位相
制御を行う主素子回路57Aと、各サイリスタの位相制
御と点弧制御を行う位相制御(点弧制御)回路57B
と、位相制御のために用いる位相検出回路57Cから制
御回路57を構成する。
【0071】主素子回路57Aには、6個のサイリスタ
を使用する。双方向サイリスタTHU1とTHV1及び
THW1により三相電源の供給と遮断を行う。THU2
とTHV3とTHW1及びTHV2により直流電圧をつ
くるための三相半波整流制御を行う。さらに、THU2
及びTHV3により直流電圧の値を変える位相制御を行
う。なお、符号D1は、還流電流を流すための還流ダイ
オードである。
【0072】図12(1)が示す主素子回路57Aは、
三相電源供給モードを選択したときのものである。挿入
部33に回路基板55を挿入すると、三相母線側の接触
子37U、37V、37Wと、これらと接触する61
U、61V、61Wを介して制御回路57に電力が供給
される。このとき、三相U,V,Wの各々に直列に接続
した双方向サイリスタTHU1,THV1,THW1が
オン状態になるように、ゲート信号57aと57bをオ
ン状態にする。このようにして入力された三相電圧は、
各三相母線側の接触子37U,37V,37Wを介して
出力される。
【0073】図12(2)が示す主素子回路57Aは、
三相電源遮断モードを選択したときのものである。図に
示すようにゲート信号57aと57bがオン状態となる
ようにサイリスタTHU1,THV1,THW1をオフ
状態にすると、入力された三相電圧は接触子37U,3
7V,37Wには出力されない。なお、この場合におい
て、整流制御用のサイリスタTHV2は、オン状態とオ
フ状態の何れでもよい。
【0074】図12(3)が示す主素子回路57Aは、
直流制動モードを選択したときのものである。ゲート信
号57aとTHU1とTHV1は、いずれもオフ状態で
ある。ここで、ゲート信号57b,57c,57e,5
7aをオン状態にしてW相直列のTHW1と、整流制御
用のTHV2と、位相制御用のTHU2及びTHV3を
オン状態にすると、V相とU相とW相による三相半波整
流回路を形成する。この半波整流回路が出力する直流電
圧を印加してスピンドルモータを制動する。
【0075】一方、直流制動モードの状態で、位相制御
用のサイリスタTHV3の点弧位相を遅らせると、スピ
ンドルモータに印加される直流電圧の値が小さくなるの
で、制動力が弱くなる(直流弱制動モード)。この場合
の直流電圧が停止しているスピンドルモータの自然回転
を阻止する程度となるように、点弧位相を制御する。電
圧が低すぎると、スピンドルモータが自然回転してしま
い思うように糸つなぎの作業ができなくなるので注意す
る。
【0076】上述した各モードの切り替え(選択)は、
先に述べたように回路基板55に設けたモード切替スイ
ッチ59(図3参照)を操作することにより行う。本実
施形態におけるモード切替スイッチ59を単一のスイッ
チで構成しているが、複数のスイッチを用いてモードを
切り替えるようにしてもよい。タイマを組み込んでおい
て、たとえば、直流制動モードから一定時間後に直流弱
制動モードへ自動的に切り替わるようにしてもよい。
【0077】上述した各モードのうち直流制動モード以
外のものは、状況に応じて何れも省略が可能であり、直
流制動モードと何れかのモードだけの構成にしてもよ
い。すなわち、たとえば、必要に応じて直流制動モード
と直流弱制動モードという二者だけの構成(三相電源供
給遮断モードと三相電源供給モードを省略)としたり、
これらに三相電源供給モードを加えて三者の構成(三相
電源供給遮断モードを省略)としたりできる。要する
に、直流制動モードは必ず必要であるが、他のモードは
必要に応じて少なくとも一つあればよい。
【0078】(第2の実施形態)次に、図13を参照し
ながら第2の実施形態について説明する。符号1Bは、
紡績機械の一種であるリング撚糸機を示している。リン
グ撚糸機1Bが、リング精紡機1Aと基本的に異なるの
は、後者が有するドラフト部5を有しない点と、後者が
有しないロービング部3から糸を引き出すためのローラ
5rを有する点である。これら以外は、リング撚糸機と
リング精紡機は異なるところがない。このため、リング
精紡機1Aと共通する部材については、これらと同一の
符号を図13に使用している。また、共通する部材につ
いての説明は重複を避けるために省略する。したがっ
て、リング撚糸機1Bを使用することにより得られる作
用効果もリング紡績機1Aのそれらと異なるところがな
い。
【0079】(第3の実施形態)次に、図14を参照し
ながら第3の実施形態について説明する。符号1Cは紡
績機械の一種であるダブルツイスタを示している。次
に、図14を参照して紡績機械であるダブルツイスタ1
Cについて説明する。このダブルツイスタ1Cにあって
も基本的にはリング精紡機1Aやリング撚糸機1Bと同
様の手法が採用されており、その構成要素であるスピン
ドル9を回転するスピンドルモータ12をスピンドルモ
ータ制御システムAで制御するようになっている。な
お、図14において、巻取りパッケージ80−巻取りド
ラム82−フィードローラ等のローラ84−バルーンガ
イド85を経由して給糸パッケージ88に繊維が巻き付
けられるようになっている。したがって、リング撚糸機
1Bを使用することにより得られる作用効果もリング紡
績機1Aのそれらと異なるところがない。
【0080】(第4の実施形態)図15の(1)及び
(2)を参照しながら、第4の実施形態について説明す
る。第4の実施形態が第1の実施形態と異なるのは、第
1の実施形態が有しない中継ユニットを第4の実施形態
が有する点である。ここでは、開閉機構の一部を構成す
る中継ユニット80についての説明だけを行い、それら
以外の部材についての説明を省略する。
【0081】中継ユニット80は回路ユニット49と挿
入部33の間に入れて、回路ユニット49の機能を中継
させるためのものである。中継ユニット80を設ける主
な利点は、先にも述べたように回路ユニット49を挿入
せずにスピンドルモータ12Aを停止させておけること
にある。中継ユニット80の構成は、次の通りである。
すなわち、中空ケース81と、この中空ケース81の内
部に組み込んだ中継基板82と、この中継基板82の後
端に取り付けた中継コネクタから中継ユニット80を構
成する。中空ケース81は回路ユニット49より僅かに
大きめにつくり、回路ユニット49を嵌め込めるように
する。中継基板の前端は、回路基板55の前端55eと
同じように各保持部41,43(各導電性接触子37,
39)の間に挿入できるようにする。中継コネクタ83
の開放端は、各保持部41,43と同じように回路ユニ
ット49の回路基板55を挿入できるようにする。
【0082】図16を参照しながら、中継コネクタ83
の構成について説明する。中継コネクタ83は、一対の
支持部84,84と、これらの支持部84、84に挟ま
れた一対の導電性接触子85,85を有している。中継
コネクタ83の一方側(図の左側)から中継基板82を
差し込んで固定する。このとき、中継基板82の各導電
面82a,82aと導電性接触子85,85の各々を電
気的に接触させ、これにより挿入部33の導電性接触子
37,39のそれぞれと間接的に接触させる。導電性接
触子85,85を弾性率の高い導電材で構成し、回路ユ
ニット49の回路基板55を挿入し抜き取るときに矢印
で示すように弾性変形するようにするとともに、導電面
55a,55aと電気的に接触するように構成する。こ
れにより、回路基板55挿入部33の各導電性接触子3
7,39が電気的に接続され、スピンドルモータ12A
を制御(制動)することができる。
【0083】なお、回路基板55を挿入していない状態
の導電性接触子85,85の開放端は、図16に示すよ
うに互いに離間していて電気的に接触していない。した
がって、この状態のままの中継ユニット83を挿入する
と、挿入部33の各導電性接触子37、39を離間させ
てスピンドルモータ12Aへの電力の供給を遮断する。
この場合のの中継ユニット83は、電力を遮断するため
の絶縁ユニットとしても作用する。中継ユニット83を
絶縁ユニットとして使用する場合は、中継ユニット83
を単独で挿入して電力を遮断し、スピンドルモータ12
Aが自然に停止するのを待って糸6をつなぐ。
【0084】図15(2)に戻り、第4の実施形態の変
形例について説明する。この変形例の特徴は、回路ユニ
ット49(回路基板55)と電気的に接続した延長ケー
ブル88とその開放端に接続したコネクタ89を設けた
点である。延長ケーブル88とコネクタ89は、挿入部
33から離れた場所でスピンドルモータ12Aの制御を
可能とするためのものである。この変形例における回路
ユニット49を中空ケースの代わりに密閉ケースで構成
するとよい。このようにすれば、ゴミや異物が入り込ん
で回路基板55を短絡させる等の事故を防げるからであ
る。コネクタ89の構成は、各導電性接触子85,85
との電気的接触を満足に行うことができ、かつ、挿入抜
き取りが簡単に行えるような外観を有するものであれば
どのようなものでもよい。
【0085】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態について、図17を参照しながら説明する。符
号100が示すのは、各スピンドルモータ12に取り付
けた制動装置である。制動装置100は、概ね次の部材
から構成する。すなわち、作業者が手で押し下げるため
の作動レバー部101と、この作動レバー部101が上
下動できるように支える支持部102と、作動レバー部
101の下側から突き出した突起部103と、2本のブ
レーキアーム110,111から概ね構成する。突起部
103の先端103aは、緩やかな円錐形状になってい
て、作動レバー部101を押し下げたときに、図23に
示すようにブレーキアーム110,112のカム面11
1,113(後述)に接触してこれらを押し広げるられ
るように構成する。制動装置100は、図27に示すよ
うに、ブレーキアーム110,112でスピンドルを挟
むように配置する。スピンドルブレードを制動するとき
に、両者から均等な制動力が加えられるように、すなわ
ち、同心的に加えられるように注意する。
【0086】ブレーキアーム110,112は、図18
に示すようにそれぞれがS字型をしており、両者の先端
110a,112aは枢軸114にて回転自在に固定す
る。さらに、両者の途中にガイド孔116,117を厚
み方向に貫通させて移動軸115を通し、ブレーキアー
ム110,112がガイド孔116,117に案内され
て移動できるようにする。移動軸115の上端に、支持
部102を固定する。移動軸115の上端ブレーキアー
ム110,112の開放端110bと112bには、先
に述べたテーパ状のカム面111と113を設ける。ブ
レーキアーム110,112の内側には、摩擦片11
8,118を取り付け、その外側にはコイルバネ11
9,119を取り付けて、ブレーキアーム110とブレ
ーキアーム112を引き離す方向に働かせておく。この
状態で、カム面111とカム面113には、両者を引き
寄せる方向にコイルバネ119,119のバネ力が働い
ている。
【0087】第5の実施形態の作用は、次の通りであ
る。電源供給線に絶縁ユニットを挿入して電力供給を遮
断して作動レバー部101を作業者が手で押し下げる
と、支持部102の働きにより図19に仮想線で示すよ
うな状態になり、このとき突起部103の先端がカム面
111,113と接触する。図19に実線で示すのが、
接触した状態である。さらに作動レバー部101を押し
下げると、図25に仮想線で示すような状態になり、突
起部先端103aの分力がカム面111,113にそれ
ぞれ働いて突起部ブレーキアーム110の開放端110
bとブレーキアーム112の開放端112bを、コイル
バネ(付勢手段)119,119のバネ力に逆らいなが
ら押し広げる。すると、移動軸115にガイド孔11
6,117が案内され、この結果、ブレーキアーム11
0と112が枢軸114の周りに回転(回動)して摩擦
片118,118が互いに近づいてスピンドル9sを制
動する。
【0088】摩擦片118,118は、図18に示すよ
うに、同心的にスピンドルブレードに接触するようにな
っているので、一方の制動力が他方のそれより大きくな
ったり小さくなったりせず均等に加えられる。制動を解
除するときは、作動レバー部101を離せばよい。コイ
ルバネ119,119の働きにより、カム面111,1
13が互いに近づけられて突起部先端103aを押し上
げるので、作動レバー部101は、自動的に元の位置に
戻る。なお、第5の実施形態においては付勢手段として
コイルバネを用いているが、これに限る必要はない。ブ
レーキアーム110と112を常に広がる方向(スピン
ドルから離れる方向)に付勢できるものであればどのよ
うなものでもよい。たとえば、摩擦片118やブレーキ
アーム110,112等が弾性を有しているときに、こ
れが付勢手段として働く。つまりこの場合は、摩擦片1
18がスピンドルと接触するときに変形し、制動のため
の外力を受けなくなったときに弾性復帰して両ブレーキ
アーム110,112を拡げる働きをする。
【0089】(第6の実施形態)図20に基づいて、本
発明の第6の実施形態を説明する。第6の実施形態は、
基本的に第5の実施形態と同じ作用効果を奏するもので
ある。その大きな特徴は、第5の実施形態においては、
作動レバー部を押し下げることによりスピンドルブレー
ドを制動するようになっていたのに対し、第6の実施形
態においては、プライヤーのように構成した制動装置の
ハンドル111,111を握ることにより行うようにな
っている点にある。この場合も、コイルバネ119が付
勢手段として働くようになっている。第5の実施形態に
おいて説明したように、コイルバネ119を省略して摩
擦片118や等を付勢手段として使用してもよい。
【0090】(第7の実施形態)図24及び25に基づ
いて、本発明の第7の実施形態を説明する。本実施形態
においては、開閉機構の開閉と制動装置の制動とその解
除が連動するようになっている。両者を連動させること
ができる限り開閉機構と制動装置の組み合わせは自由に
定めることができるが、図24は、図22の開閉機構と
図17の機械的制動装置を組み合わせたものを示してい
る。重複説明を避けるために、共通する部材については
共通の符号と名称を用い、その部材についての説明を省
略する。
【0091】すなわち、作動レバー部101の中央部下
端に開閉部材49fを固定し、作動レバー部101を支
持部102を枢軸として矢印の示す方向に回転(回動)
させたときに、両導電性接触子37,39間においてこ
の開閉部材49bが摺動するように構成する。本実施形
態においては、作動レバー部101を引き上げたときに
両導電性接触子37,39と開閉部材49fの絶縁部4
9c(図22参照)とが接触して開閉機構が開いた状態
になり、引き下げたときに導電部49dと接触して閉じ
た状態になる。作動レバー部101の引き上げと連動し
て突起部103がブレーキアーム112に作用してスピ
ンドル9sを制動し、引き下げと連動してその制動を解
除する。
【0092】なお、図25における符号150は、スピ
ンドルモータのステータ巻線(点線で示す)を固めた合
成樹脂製のカバー部材(合成樹脂材)を示している。こ
のように本実施形態においては、モータケースの機能を
持ちうるとともに、開閉部材49fを取り付けられるよ
うにカバー部材150の形態を形成してある。カバー部
材150の形態は、開閉機構等の形状に合わせて形成す
る。
【0093】また、導電性接触子37,39の代わり
に、図25に示すように離間させた一対の導電性接触端
子37a,39aを用いてもよい。両導電性接触端子3
7a,39a間の導通は、作動レバー部101をスプリ
ング101bのスプリング力に抗しながら押し下げてそ
の下端に絶縁固定した導電性の連結部材101aを両端
子に接触させることにより行う。作動レバー部101を
放すとスプリング101bのスプリング力により作動レ
バー部が押し上げられて連結部材101aの接触がなく
なるとともに、これと連動して突起部103がブレーキ
アーム112に作用する。
【0094】
【発明の効果】本発明に係る紡績機械を使用すれば、次
のような効果が得られる。第1に制御回路基板が少なく
なるので、その製造コストや保守・点検コストを抑える
ことができる。第2にな長い低圧系信号線・低圧系電源
供給線が不要になるので不要信号等を拾うことがなくな
り、これにより、低電圧系回路の動作が安定するので紡
績機械の制御も安定する。最後に電力供給の効率化と、
配線作業の高能率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態であるリング精紡機の全体
斜視図である。
【図2】 スピンドルとスピンドルモータの縦断面図
である。
【図3】 図2の要部を拡大した図である。
【図4】 制御部の部分拡大図である。
【図5】 図4のXーX線を含む仮想断面を矢印方向に
見た図である。
【図6】 図4のIVーIV線を含む仮想断面を矢印方向
に見た図である。
【図7】 回路基板を接触子の間に挿入する前の状態
を示す図である。
【図8】 回路基板を接触子の間に挿入した状態を示
す図である。
【図9】 回路基板を接触子の間に挿入し終わった状
態を示す図である。
【図10】 導電性接触子を保持部に組み込んだ状態を
示す図である。
【図11】 三相電源供給機の三相を整流する回路図で
ある。
【図12】 各モードの状態を示す回路図である。
【図13】 第2の実施形態を示す概略図である。
【図14】 第3の実施形態を示す概略図である。
【図15】 第4の実施形態を示す概略図である。
【図16】 中継コネクタの部分拡大図である。
【図17】 第5の実施形態を示す概略図である。
【図18】 図17の正面図である。
【図19】 図18のYーY線を含む仮想断面を矢印方
向に見た図である。
【図20】 第6の実施形態の概略図である。
【図21】 開閉機構の概略構造を示す正面図である。
【図22】 開閉機構の概略構造を示す正面図である。
【図23】 開閉機構の概略構造を示す正面図である。
【図24】 第7の実施形態を示す概略図である。
【図25】 第7の実施形態を示す概略図である。
【図26】 従来のリング精紡機1の全体斜視図であ
る。
【図27】 スピンドル部8のボビン9bと管糸18を
示す図である。
【図28】 スピンドル9sを上から見た図である。
【図29】 個別停止制御部13の要部拡大図である。
【図30】 図24のVーV線を含む仮想切断面を矢印方
向に見た図である。
【図31】 管糸18をスピンドルブレード9sから抜
き取った状態を示す図である。
【図32】 ボビン9bを被せた管糸18を示す図であ
る。
【図33】 図26のVIIIーVIII線を含む仮想切断面を
矢印方向に見た図である。
【符号の説明】
1A〜1C 紡績機械 A スピンドルモータ制御システム 3r 繊維の塊 9 スピンドル 12A スピンドルモータ 26 インバータ電源 35 三相電源供給線 37 導電性接触子 39 導電性接触子 49 回路基板ユニット 59 操作スイッチ 67 ケース体 69 露出部 80 中継ユニット 83 中継コネクタ 84 支持部 89 コネクタ 100 制動装置 101 作動レバー部 102 支持部 103 突起部 110 制動装置 111 カム面 119 付勢手段

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然繊維又は合成繊維の塊から細長い繊
    維を引き出し、この引き出した繊維に撚りをかけるため
    の複数個のスピンドルと、 前記スピンドル毎に取り付けた当該スピンドルと同数個
    のスピンドルモータと、 前記スピンドルモータに駆動電力を供給するためのイン
    バータ電源と、 前記各スピンドルモータと前記インバータ電源とを個別
    に接続する三相電源供給線とを含むスピンドルモータ制
    御システムを有する紡績機械において、 前記各三相電源供給線のうち少なくとも二相の各電源供
    給線の途中に、電源供給を遮断するための開閉機構と、
    これらの開閉機構を開く際に前記各スピンドルを個別に
    制動するための制動装置を設けたことを特徴とするスピ
    ンドルモータ制御システムを有する紡績機械。
  2. 【請求項2】 前記各開閉機構は、電気的に接触させた
    一対の導電性接触子とこの一対の導電性接触子間に差し
    込み抜き取り自在な絶縁ユニットを含み、この一対の導
    電性接触子は、この絶縁ユニットを挿入した際に離間し
    抜き取った後に再び接触するようになっていることを特
    徴とする請求項1に記載したスピンドルモータ制御シス
    テムを有する紡績機械。
  3. 【請求項3】 前記各開閉機構は、一対の導電性接触子
    とこの一対の導電性接触子間に摺動可能に設けた開閉部
    材を含み、この開閉部材を摺動させることによりこの挿
    入部材に設けた絶縁部と導電部をこの各一対の導電性接
    触子と選択的に接触させられるようになっていることを
    特徴とする請求項1に記載したスピンドルモータ制御シ
    ステムを有する紡績機械。
  4. 【請求項4】 前記各開閉機構は、離間させた一対の導
    電性接触端子と、閉じる際にこの一対の導電性接触端子
    を電気的に連結するための連結部材とを含むものである
    ことを特徴とする請求項1に記載したスピンドルモータ
    制御システムを有する紡績機械。
  5. 【請求項5】 前記制動装置は、前記スピンドルに摩擦
    接触させるための摩擦片と、この摩擦片を固定したブレ
    ーキアームと、このブレーキアームとこのスピンドルを
    近づけたり離したりするための作動レバー部と、この作
    動レバー部を回転自在に支持する支持部と、このブレー
    キアームをこのスピンドルから離れる方向に付勢するた
    めの付勢手段とを、含むものであることを特徴とする請
    求項1乃至5の何れかに記載したスピンドルモータ制御
    システムを有する紡績機械。
  6. 【請求項6】 前記制動装置は、前記スピンドルモータ
    に制動用直流電圧を印加するための制動電圧電源装置を
    含むものであることを特徴とする請求項1乃至5の何れ
    かに記載したスピンドルモータ制御システムを有する紡
    績機械。
  7. 【請求項7】 前記制動電圧電源装置が印加する直流電
    圧は、前記各三相電源供給線の三相又は何れか二相を整
    流したものであることを特徴とする請求項6に記載した
    スピンドル制御システムを有する紡績機械。
  8. 【請求項8】 前記各開閉機構の開閉と、前記制動装置
    の制動とその解除が連動するように構成したことを特徴
    とする請求項1乃至7の何れかに記載したスピンドルモ
    ータ制御システムを有する紡績機械。
  9. 【請求項9】 前記各スピンドルモータを構成するステ
    ータ巻線部の周りを合成樹脂材で固め、当該合成樹脂材
    の形態を、前記各開閉機構の一部又は全部を取り付けら
    れるように形成したことを特徴とする請求項1乃至8の
    何れかに記載したスピンドルモータ制御システムを有す
    る紡績機械。
  10. 【請求項10】 天然繊維又は合成繊維の塊から細長い
    繊維を引き出し、当該引き出した繊維に撚りをかけるた
    めの複数個のスピンドルと、 前記スピンドル毎に取り付けた当該スピンドルと同数個
    のスピンドルモータと、 前記スピンドルモータに駆動電力を供給するためのイン
    バータ電源と、 前記各スピンドルモータと前記インバータ電源とを個別
    に接続する三相電源供給線とを含むスピンドルモータ制
    御システムを有する紡績機械において、 前記各三相電源供給線のうち少なくとも二相の各電源供
    給線の途中に、各々一対の導電性接触子を電気的に接触
    させた状態で設け、 前記一対の導電性接触子を、両者間に回路ユニットを差
    し込み抜き取り自在に構成し、 前記回路ユニットに、直流制動モードと、三相電源供給
    遮断モードと三相電源供給モード及び直流弱制動モード
    の少なくとも三つのモードうち少なくとも一つのモード
    を設定して、切替スイッチを操作することによりこの直
    流制動モードと設定した少なくとも一つのモードのうち
    何れか一つのモードを選択できるように構成し、 前記直流制動モードのときの前記回路ユニットを、この
    回路ユニットの外部又は内部に設けた制動電圧電源装置
    から得た直流電圧を前記各スピンドルモータに印加して
    制動するように構成し、 前記三相電源供給遮断モードのときの前記回路ユニット
    を、前記各スピンドルモータへの三相交流電力を遮断す
    るように構成し、 前記三相電源供給モードのときの前記回路ユニットを、
    前記各スピンドルモータへの三相交流電力を供給するよ
    うに構成し、 前記直流弱制動モードのときの前記当該回路ユニット
    を、前記制動電圧電源装置から得た直流弱電圧を前記各
    スピンドルモータに印加して停止時の当該各スピンドル
    が自然回転するのを妨ぐように構成し、 前記回路ユニットを差し込んで前記各々一対の導電性接
    触子を離間させた際に、当該回路ユニットが動作可能と
    なる一方、当該回路ユニットを抜き取った後に前記各々
    一対の導電性接触子が再び接触するように構成したこと
    を特徴とするスピンドル制御システムを有する紡績機
    械。
  11. 【請求項11】 前記制動電圧電源装置は、前記各三相
    電源供給線の三相又は何れか二相を整流して前記直流電
    圧及び前記直流弱電圧を得るように構成したことを特徴
    とする請求項9に記載したスピンドル制御システムを有
    する紡績機械。
  12. 【請求項12】 前記回路ユニットと前記各一対の導電
    性接触子を電気的に中継する中継ユニットを、当該回路
    ユニットの代わりに当該各一対の導電性接触子に差し込
    み抜き取り自在に構成し、かつ、当該中継ユニットに当
    該回路ユニットを差し込み抜き取り自在に構成し、 中継ユニットを単独で挿入した際に、前記各導電性接触
    子間を絶縁するように構成したことを特徴とする請求項
    9又は10に記載したスピンドル制御システムを有する
    紡績機械。
  13. 【請求項13】 前記各スピンドルモータを構成するス
    テータ巻線部の周りを合成樹脂材で固め、当該合成樹脂
    材の形態を、前記各一対の導電性接触子を取り付けられ
    るように形成したことを特徴とする請求項10乃至12
    の何れかに記載したスピンドルモータ制御システムを有
    する紡績機械。
  14. 【請求項14】 天然繊維又は合成繊維の塊から細長い
    繊維を引き出し、当該引き出した繊維に撚りをかけるた
    めの複数個のスピンドルと、 前記スピンドル毎に取り付けた当該スピンドルと同数個
    のスピンドルモータと、 前記スピンドルモータに駆動電力を供給するためのイン
    バータ電源と、 前記各スピンドルモータと前記インバータ電源とを個別
    に接続する三相電源供給線とを含むスピンドルモータ制
    御システムを有する紡績機械において、 前記各三相電源供給線を、前記インバータ電源に接続し
    た三相裸母線とこの三相裸母線と各スピンドルモータを
    接続するための分配線から構成し、 少なくとも前記三相裸母線を絶縁材でできたケース体内
    に埋設するとともにその一部を当該ケース体から露出さ
    せたことを特徴とするスピンドルモータ制御システムを
    有する紡績機械。
  15. 【請求項15】 前記各三相裸母線のうち少なくとも露
    出させた部分を平面状にしたことを特徴とする請求項1
    2に記載したスピンドルモータ制御システムを有する紡
    績機械。
  16. 【請求項16】 前記ケース体から露出させた前記三相
    裸母線に、前記分配線をを取り付け取り外しするための
    着脱端子を設けたことを特徴とする請求項12又は13
    に記載したスピンドルモータ制御システムを有する紡績
    機械。
  17. 【請求項17】 天然繊維又は合成繊維の塊から細長い
    繊維を引き出し、当該引き出した繊維に撚りをかけるた
    めの複数個のスピンドルと、 前記スピンドル毎に取り付けた当該スピンドルと同数個
    のスピンドルモータと、 前記スピンドルモータに駆動電力を供給するためのイン
    バータ電源と、 前記各スピンドルモータと前記インバータ電源とを個別
    に接続する三相電源供給線とを含むスピンドルモータ制
    御システムを有する紡績機械において、 前記各三相電源供給線を、前記インバータ電源に接続し
    た三相裸母線とこの三相裸母線と各スピンドルモータを
    接続するための分配線から構成し、 少なくとも前記三相裸母線をケース体内に所定間隔を介
    して配したことを特徴とするスピンドルモータ制御シス
    テムを有する紡績機械。
  18. 【請求項18】 前記三相裸母線間に絶縁材を充填した
    ことを特徴とする請求項15に記載したスピンドルモー
    タ制御システムを有する紡績機械。
JP13588897A 1996-05-11 1997-05-10 スピンドルモータ制御システムを有する紡績機械 Pending JPH10310941A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000055404A1 (fr) * 1999-03-15 2000-09-21 Motonobu Hattori Systeme de moteur pour commander directement les broches de metier a filer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000055404A1 (fr) * 1999-03-15 2000-09-21 Motonobu Hattori Systeme de moteur pour commander directement les broches de metier a filer

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