JPH10311542A - 厨房器具 - Google Patents
厨房器具Info
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- JPH10311542A JPH10311542A JP12410997A JP12410997A JPH10311542A JP H10311542 A JPH10311542 A JP H10311542A JP 12410997 A JP12410997 A JP 12410997A JP 12410997 A JP12410997 A JP 12410997A JP H10311542 A JPH10311542 A JP H10311542A
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- JP
- Japan
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- cooking unit
- kitchen appliance
- oxide film
- wall
- metal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面に食品等の付着物がこびりつくことがな
く、製造が容易で、かつ美観に優れた調理部の内壁面を
有する厨房器具を提供すること。 【解決手段】 食品などを加熱調理するときに用いる厨
房器具1において、上記厨房器具は食品等が搬入され加
熱される調理部2を有し、この調理部2の壁体3の少な
くとも一部が金属により構成され、かつこの金属表面が
酸化被膜により覆われていることを特徴としている。
く、製造が容易で、かつ美観に優れた調理部の内壁面を
有する厨房器具を提供すること。 【解決手段】 食品などを加熱調理するときに用いる厨
房器具1において、上記厨房器具は食品等が搬入され加
熱される調理部2を有し、この調理部2の壁体3の少な
くとも一部が金属により構成され、かつこの金属表面が
酸化被膜により覆われていることを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は厨房器具に係り、特
に電子オーブンレンジなどの厨房器具内壁面の表面処理
に関する。
に電子オーブンレンジなどの厨房器具内壁面の表面処理
に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の電子オーブンレンジについ
て、図1に基づいて説明する。図1は電子オーブンレン
ジの構成を示す概略図である。電子オーブンレンジ1
は、被加熱体である食品の加熱調理を行うための調理部
2を有し、この調理部2に食品等を収納して加熱調理を
行うが、この電子オーブンレンジは電子レンジとしての
機能とオーブンとしての機能とを兼ね備えている。その
ため、調理部2の内壁面3の耐熱性が高く、かつこの内
壁面3に食品等が付着した場合、付着物が加熱されても
こびりつかずに剥がれやすい性質を有していることが要
求される。
て、図1に基づいて説明する。図1は電子オーブンレン
ジの構成を示す概略図である。電子オーブンレンジ1
は、被加熱体である食品の加熱調理を行うための調理部
2を有し、この調理部2に食品等を収納して加熱調理を
行うが、この電子オーブンレンジは電子レンジとしての
機能とオーブンとしての機能とを兼ね備えている。その
ため、調理部2の内壁面3の耐熱性が高く、かつこの内
壁面3に食品等が付着した場合、付着物が加熱されても
こびりつかずに剥がれやすい性質を有していることが要
求される。
【0003】また、家庭用電化製品である電子オーブン
レンジ1では内壁面3の美観性も損なわせないものであ
る必要があり、この美観向上のため、内壁面3は黒色等
が望ましいものとなっている。
レンジ1では内壁面3の美観性も損なわせないものであ
る必要があり、この美観向上のため、内壁面3は黒色等
が望ましいものとなっている。
【0004】ここで、内壁面3の表面が鉄などの金属で
ある場合、この表面に食品等が付着して、高温加熱を行
うと剥れ難くなる。すなわち、フライパンの表面に何等
食用油などを用いずに加熱調理を行うが如くである。こ
の表面への付着物のこびりつきを防止し、かつオーブン
の機能にも耐え得る耐熱性を有し、さらに美観を損なわ
ないものとするため、この内壁面3には、従来より、所
定の塗料が塗布されている。この塗料は、一般に用途に
応じた耐熱性を有しており、その構成は、素材との接着
の役目を果たすバインダーと、酸化チタンや焼成酸化物
といった黒色の着色を目的とした顔料、および焼き付け
温度の低下、焼き付け時間の短縮を目的とする硬化剤、
および塗料の製造および塗装作業性などを考慮して必要
に応じて用いられる添加剤、バインダーを溶融させる溶
剤が含有されたものとなっている。
ある場合、この表面に食品等が付着して、高温加熱を行
うと剥れ難くなる。すなわち、フライパンの表面に何等
食用油などを用いずに加熱調理を行うが如くである。こ
の表面への付着物のこびりつきを防止し、かつオーブン
の機能にも耐え得る耐熱性を有し、さらに美観を損なわ
ないものとするため、この内壁面3には、従来より、所
定の塗料が塗布されている。この塗料は、一般に用途に
応じた耐熱性を有しており、その構成は、素材との接着
の役目を果たすバインダーと、酸化チタンや焼成酸化物
といった黒色の着色を目的とした顔料、および焼き付け
温度の低下、焼き付け時間の短縮を目的とする硬化剤、
および塗料の製造および塗装作業性などを考慮して必要
に応じて用いられる添加剤、バインダーを溶融させる溶
剤が含有されたものとなっている。
【0005】これらの成分を、要求される用途に応じた
耐熱性を具備するように、種々成分を変えて形成してい
る。ここで、内壁面3に用いられる塗料Aには、上記の
成分を有して耐熱性を備えるようにした特殊なものとな
っている。
耐熱性を具備するように、種々成分を変えて形成してい
る。ここで、内壁面3に用いられる塗料Aには、上記の
成分を有して耐熱性を備えるようにした特殊なものとな
っている。
【0006】この塗料Aは通常の液体と比較して大きな
粘性を有しているため、上記内壁面3表面へこの塗料A
を塗布する場合には、上記電子オーブンレンジ1の調理
部2が組み立てられた後に、スプレーなどの塗装手段に
よって塗布していた。
粘性を有しているため、上記内壁面3表面へこの塗料A
を塗布する場合には、上記電子オーブンレンジ1の調理
部2が組み立てられた後に、スプレーなどの塗装手段に
よって塗布していた。
【0007】しかしながら、このように調理部2が組み
立てられた後に、この内壁面3を塗装すると、加工に時
間を要するものとなるため、板状材料の段階であらかじ
め塗料を塗布することが望ましい。この場合、塗料Aよ
りも耐熱性の低く、かつ黒色顔料が加えられた塗料Bが
用いられている。この塗料Bは、塗料Aと比較して粘性
が小さく、そのために調理部2を構成する、例えば板状
部材に対して迅速に塗布することが可能となっている。
これらは一般的にプレート鋼板と呼ばれている。
立てられた後に、この内壁面3を塗装すると、加工に時
間を要するものとなるため、板状材料の段階であらかじ
め塗料を塗布することが望ましい。この場合、塗料Aよ
りも耐熱性の低く、かつ黒色顔料が加えられた塗料Bが
用いられている。この塗料Bは、塗料Aと比較して粘性
が小さく、そのために調理部2を構成する、例えば板状
部材に対して迅速に塗布することが可能となっている。
これらは一般的にプレート鋼板と呼ばれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、塗料Bを用
いて塗装を行う場合、この塗料Bは粘性が小さく表面に
沿って拡散されるために板状部材の塗装時間については
好適なものとなっているが、この塗料Bは耐熱性が低く
(約150℃)、そのために内壁面3に用いることが困
難となっている。すなわち、電子オーブンレンジ1にお
いては、ヒータが直接接触するため、内壁面3の温度が
約400℃以上となる。
いて塗装を行う場合、この塗料Bは粘性が小さく表面に
沿って拡散されるために板状部材の塗装時間については
好適なものとなっているが、この塗料Bは耐熱性が低く
(約150℃)、そのために内壁面3に用いることが困
難となっている。すなわち、電子オーブンレンジ1にお
いては、ヒータが直接接触するため、内壁面3の温度が
約400℃以上となる。
【0009】そのために、塗料Bは内壁面3の塗装に好
ましくなく、塗料Aを用いることとなるが、上述の塗料
Aは、粘性が大きいために、塗装に手間を要するととも
に、特殊な塗料であるために塗料自体が高価なものとな
っている。そのために、内壁面3の表面の塗装にはコス
トが掛かるものとなっている。
ましくなく、塗料Aを用いることとなるが、上述の塗料
Aは、粘性が大きいために、塗装に手間を要するととも
に、特殊な塗料であるために塗料自体が高価なものとな
っている。そのために、内壁面3の表面の塗装にはコス
トが掛かるものとなっている。
【0010】また、内壁面3の塗装を作業者が上述のよ
うにスプレーにて行う場合、周囲の雰囲気に塗料Aの微
小粒子が飛散するため、この作業環境は好ましいものと
はなっていない。
うにスプレーにて行う場合、周囲の雰囲気に塗料Aの微
小粒子が飛散するため、この作業環境は好ましいものと
はなっていない。
【0011】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、表面に食品等被加熱体
の付着物がこびりつくことがなく、製造が容易で、かつ
美観に優れた調理部の内壁面を有する厨房器具を提供し
ようとするものである。
ので、その目的とするところは、表面に食品等被加熱体
の付着物がこびりつくことがなく、製造が容易で、かつ
美観に優れた調理部の内壁面を有する厨房器具を提供し
ようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
食品などを加熱調理するときに用いる厨房器具におい
て、上記厨房器具は食品等が搬入され加熱される調理部
を有し、この調理部の壁体の少なくとも一部が金属によ
り構成され、かつこの金属表面が酸化被膜により覆われ
ていることを特徴としている。
食品などを加熱調理するときに用いる厨房器具におい
て、上記厨房器具は食品等が搬入され加熱される調理部
を有し、この調理部の壁体の少なくとも一部が金属によ
り構成され、かつこの金属表面が酸化被膜により覆われ
ていることを特徴としている。
【0013】請求項2記載の発明は、上記酸化被膜は略
0.1μ以上の厚さを有していることを特徴とする請求
項1記載の厨房器具である。請求項3記載の発明は、上
記壁体の少なくとも一部を構成する金属の表面は、成形
加工する前に酸化被膜が形成されていることを特徴とす
る請求項1または請求項2記載の厨房器具である。
0.1μ以上の厚さを有していることを特徴とする請求
項1記載の厨房器具である。請求項3記載の発明は、上
記壁体の少なくとも一部を構成する金属の表面は、成形
加工する前に酸化被膜が形成されていることを特徴とす
る請求項1または請求項2記載の厨房器具である。
【0014】請求項4記載の発明は、上記壁体の少なく
とも一部を構成する金属は、クロムを10〜25重量%
の範囲で含有する鉄クロム合金であり、この鉄クロム合
金の表面が酸化被膜で覆われて形成されていることを特
徴とする請求項1ないし請求項3記載の厨房器具であ
る。
とも一部を構成する金属は、クロムを10〜25重量%
の範囲で含有する鉄クロム合金であり、この鉄クロム合
金の表面が酸化被膜で覆われて形成されていることを特
徴とする請求項1ないし請求項3記載の厨房器具であ
る。
【0015】請求項5記載の発明は、上記壁体の少なく
とも一部を構成する金属は、クロムを10〜25重量%
の範囲で含有し、かつチタンを0.01〜5重量%の範
囲で含有し、残部が鉄からなる合金より形成されている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の厨房器
具である。
とも一部を構成する金属は、クロムを10〜25重量%
の範囲で含有し、かつチタンを0.01〜5重量%の範
囲で含有し、残部が鉄からなる合金より形成されている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の厨房器
具である。
【0016】請求項6記載の発明は、上記厨房器具は、
電子オーブンレンジであることを特徴とする請求項1な
いし請求項5記載の厨房器具である。請求項1の発明に
よると、上記調理部の壁体の少なくとも一部が金属によ
り構成され、この金属表面が酸化被膜により覆われてい
るため、金属表面が優れた耐熱性を有するとともに、食
品とのなじみ性が悪くなり、付着し難くなる。そのた
め、食品等の付着物が加熱された場合でも、こびりつき
難くなる。
電子オーブンレンジであることを特徴とする請求項1な
いし請求項5記載の厨房器具である。請求項1の発明に
よると、上記調理部の壁体の少なくとも一部が金属によ
り構成され、この金属表面が酸化被膜により覆われてい
るため、金属表面が優れた耐熱性を有するとともに、食
品とのなじみ性が悪くなり、付着し難くなる。そのた
め、食品等の付着物が加熱された場合でも、こびりつき
難くなる。
【0017】請求項2の発明によると、上記酸化被膜は
略0.1μ以上の厚さを有しているため、上記厨房器具
の長期間の使用に対しての酸化被膜の強度が十分とな
り、そのため酸化被膜が損傷されてこの酸化被膜で覆わ
れていた金属材料が腐食されることがなくなる。また折
り曲げにより板状部材を形成しても、この酸化被膜が損
傷され難くなる。
略0.1μ以上の厚さを有しているため、上記厨房器具
の長期間の使用に対しての酸化被膜の強度が十分とな
り、そのため酸化被膜が損傷されてこの酸化被膜で覆わ
れていた金属材料が腐食されることがなくなる。また折
り曲げにより板状部材を形成しても、この酸化被膜が損
傷され難くなる。
【0018】請求項3の発明によると、上記壁体の少な
くとも一部を構成する金属の表面は、成形加工する前に
酸化被膜が形成されているため、酸化に要する時間が短
縮でき、よって上記厨房器具の生産性が向上することと
なる。
くとも一部を構成する金属の表面は、成形加工する前に
酸化被膜が形成されているため、酸化に要する時間が短
縮でき、よって上記厨房器具の生産性が向上することと
なる。
【0019】請求項4の発明によると、上記壁体の少な
くとも一部を構成する金属は、クロムを10〜25重量
%の範囲で含有する鉄クロム合金であり、この鉄クロム
合金の表面が酸化被膜で覆われているため、表面がより
酸化されやすくなるとともに、この表面の強度も向上す
ることとなる。
くとも一部を構成する金属は、クロムを10〜25重量
%の範囲で含有する鉄クロム合金であり、この鉄クロム
合金の表面が酸化被膜で覆われているため、表面がより
酸化されやすくなるとともに、この表面の強度も向上す
ることとなる。
【0020】請求項5の発明によると、上記壁体の少な
くとも一部を構成する金属はクロムを10〜25重量%
の範囲で含有し、かつチタンを0.01〜5重量%の範
囲で含有し、残部が鉄からなる合金より形成されている
ため、上記壁体表面が酸化されやすくなるとともに、チ
タンの黒色性により表面の美観が向上する。
くとも一部を構成する金属はクロムを10〜25重量%
の範囲で含有し、かつチタンを0.01〜5重量%の範
囲で含有し、残部が鉄からなる合金より形成されている
ため、上記壁体表面が酸化されやすくなるとともに、チ
タンの黒色性により表面の美観が向上する。
【0021】請求項6の発明によると、上記厨房器具は
電子オーブンレンジであるため、壁体表面に食品等の付
着物がこびりつきにくく、かつ製造コストを低減可能な
電子オーブンレンジを形成することが可能となる。
電子オーブンレンジであるため、壁体表面に食品等の付
着物がこびりつきにくく、かつ製造コストを低減可能な
電子オーブンレンジを形成することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、従来技術で用いた図1に基づき説明する。厨房器
具の一種である電子オーブンレンジ1は、内部に食品等
を搬入して加熱調理するための調理部2を有している。
この調理部2は形状を箱状として、電子オーブンレンジ
1の前面に設けられた扉を開閉することにより、調理部
2を閉塞し、あるいは開放することが可能に設けられて
いる。
いて、従来技術で用いた図1に基づき説明する。厨房器
具の一種である電子オーブンレンジ1は、内部に食品等
を搬入して加熱調理するための調理部2を有している。
この調理部2は形状を箱状として、電子オーブンレンジ
1の前面に設けられた扉を開閉することにより、調理部
2を閉塞し、あるいは開放することが可能に設けられて
いる。
【0023】この調理部2の外方には、調理部2の内壁
面3の一部を加熱するためのヒータと、この調理部2に
電子を放出するためのマグネトロンが設けられている。
このマグネトロンによっては、調理部2の内壁面3がそ
れ程加熱されないものとなっているが、電流により発熱
するオーブンヒータによって内壁面3の一部は加熱され
るようになっている。
面3の一部を加熱するためのヒータと、この調理部2に
電子を放出するためのマグネトロンが設けられている。
このマグネトロンによっては、調理部2の内壁面3がそ
れ程加熱されないものとなっているが、電流により発熱
するオーブンヒータによって内壁面3の一部は加熱され
るようになっている。
【0024】そのため調理部2は、高温に耐える材質で
あることが必要であるとともに、調理部2に搬入される
食品等が付着した場合でも、この表面が腐食されない必
要がある。さらに、付着物が加熱されてもこびりつきに
くいものである必要がある。すなわち、洗剤などを用い
て拭き取った場合に、こびりついた付着物がほとんど残
らずに、拭き取れることが必要である。
あることが必要であるとともに、調理部2に搬入される
食品等が付着した場合でも、この表面が腐食されない必
要がある。さらに、付着物が加熱されてもこびりつきに
くいものである必要がある。すなわち、洗剤などを用い
て拭き取った場合に、こびりついた付着物がほとんど残
らずに、拭き取れることが必要である。
【0025】このために、本発明では鉄−クロム合金あ
るいは鉄−クロム−チタン合金もしくはこれらにアルミ
ニウムやケイ素などを添加した成分組成を有する金属材
料を用いて、この表面に所定の膜厚を有する酸化被膜を
形成して、上記要件を満たすようにしている。
るいは鉄−クロム−チタン合金もしくはこれらにアルミ
ニウムやケイ素などを添加した成分組成を有する金属材
料を用いて、この表面に所定の膜厚を有する酸化被膜を
形成して、上記要件を満たすようにしている。
【0026】ここで、調理部2を構成する材質のうち、
表1に示すような成分組成を有する材質で、厚さ0.5
mmの板状部材について、以下に示す加熱調理の実験を
行った。
表1に示すような成分組成を有する材質で、厚さ0.5
mmの板状部材について、以下に示す加熱調理の実験を
行った。
【0027】
【表1】
【0028】上述のような成分組成を有する試料(1〜
6)について、大気中で約800℃で30分ほど加熱し
て、表面に酸化被膜を形成させた。この結果、上述のよ
うなそれぞれの成分組成を有する試料(1〜6)につい
て形成された酸化被膜の膜厚は、表2に示すような結果
となった。
6)について、大気中で約800℃で30分ほど加熱し
て、表面に酸化被膜を形成させた。この結果、上述のよ
うなそれぞれの成分組成を有する試料(1〜6)につい
て形成された酸化被膜の膜厚は、表2に示すような結果
となった。
【0029】
【表2】 さらに、上記のような成分組成および膜厚を有する試料
(1〜6)について、表面の明度を測定したところ、表
3に示すような結果となった。
(1〜6)について、表面の明度を測定したところ、表
3に示すような結果となった。
【0030】
【表3】
【0031】このような成分組成および酸化被膜の膜厚
を有する板状部材の金属材質に対して、曲げなどの所定
の機械加工を施して調理部2を形成する。なお、上述の
ように所定の成分組成の表面に酸化被膜が形成された板
状部材の金属材質に所定の機械加工を施す以外にも、あ
らかじめ調理部を形成した後に表面に酸化被膜を形成さ
せても構わない。この場合にはコストは掛かるが、金属
表面の酸化被膜の形成はより一層好ましいものとなる。
を有する板状部材の金属材質に対して、曲げなどの所定
の機械加工を施して調理部2を形成する。なお、上述の
ように所定の成分組成の表面に酸化被膜が形成された板
状部材の金属材質に所定の機械加工を施す以外にも、あ
らかじめ調理部を形成した後に表面に酸化被膜を形成さ
せても構わない。この場合にはコストは掛かるが、金属
表面の酸化被膜の形成はより一層好ましいものとなる。
【0032】このようなそれぞれの試料について、卵を
付着させ、約300℃で10分加熱後に中性洗剤を付け
た布で拭き取るようにしてみた。ここで、鉄を何等酸化
せずに卵を付着させて加熱した場合には、油を引かずに
加熱調理した卵の如く、鉄表面にこびりついてしまい、
中性洗剤を付けた布で拭き取ってもかなり取れにくい部
分が生じるが、金属表面を酸化させた試料1〜6につい
て上述のような卵の加熱調理を行ったが、いずれの成分
組成を有する金属についても、中性洗剤を付けた布で拭
き取ったところ、ほとんど卵の付着が取れる結果となっ
た。
付着させ、約300℃で10分加熱後に中性洗剤を付け
た布で拭き取るようにしてみた。ここで、鉄を何等酸化
せずに卵を付着させて加熱した場合には、油を引かずに
加熱調理した卵の如く、鉄表面にこびりついてしまい、
中性洗剤を付けた布で拭き取ってもかなり取れにくい部
分が生じるが、金属表面を酸化させた試料1〜6につい
て上述のような卵の加熱調理を行ったが、いずれの成分
組成を有する金属についても、中性洗剤を付けた布で拭
き取ったところ、ほとんど卵の付着が取れる結果となっ
た。
【0033】また、酸化被膜の耐久性および耐熱性を測
るため、上述の試料1〜6について温度を600℃に設
定して500時間加熱して試験を行った結果、いずれの
金属表面、すなわち酸化被膜にも何等変化が生じないも
のとなった。
るため、上述の試料1〜6について温度を600℃に設
定して500時間加熱して試験を行った結果、いずれの
金属表面、すなわち酸化被膜にも何等変化が生じないも
のとなった。
【0034】さらに表3の結果については明度は全て良
好なものとなり、特にチタンを含有した場合には、表面
の美観性が向上したものとなっている。これら表1およ
び表3の結果より、鉄ークロム合金においては、クロム
含有率は10〜25重量%、好ましくは13〜20重量
%であることが好適であり、また、鉄−クロム−チタン
合金においては、クロム含有率は10〜25重量%、好
ましくは13〜20重量%、チタン含有率は0.01〜
5重量%、好ましくは0.1〜2重量%であることが好
適である。また、膜を緻密にするなどの目的でアルミニ
ウムやシリコンを少量添加しても良い。
好なものとなり、特にチタンを含有した場合には、表面
の美観性が向上したものとなっている。これら表1およ
び表3の結果より、鉄ークロム合金においては、クロム
含有率は10〜25重量%、好ましくは13〜20重量
%であることが好適であり、また、鉄−クロム−チタン
合金においては、クロム含有率は10〜25重量%、好
ましくは13〜20重量%、チタン含有率は0.01〜
5重量%、好ましくは0.1〜2重量%であることが好
適である。また、膜を緻密にするなどの目的でアルミニ
ウムやシリコンを少量添加しても良い。
【0035】また、表2の膜厚を有する材質に対して上
記のような条件で実験を行っても、何等変化が生じない
という結果より、酸化被膜の膜厚は、0.1〜3μ、好
ましくは0.1〜2μの範囲が望ましいものとなってい
る。
記のような条件で実験を行っても、何等変化が生じない
という結果より、酸化被膜の膜厚は、0.1〜3μ、好
ましくは0.1〜2μの範囲が望ましいものとなってい
る。
【0036】この範囲の成分組成を有する材質に酸化被
膜を形成すれば、耐熱性、耐蝕性および強度など、いず
れについても良好な結果が得られるようになっている。
ここで、上記の成分組成を有する金属表面においては、
表面に微小凹凸が形成されるが、この微小凹凸は、大気
中で酸化膜を表面に形成する場合の方が、より大きな凹
凸が生じやすくなっている。すなわち、大気中で酸化し
た場合には、表面に微小孔が多数形成されてしまう。そ
のため、より滑らかな金属表面を形成するには、露点が
制御された湿潤水素中で酸化を行うことが望ましい。こ
の場合には、上記凹凸に引っ掛かって食品等の付着物が
取れ難くなる、といった不具合をより一層防止可能とな
っている。
膜を形成すれば、耐熱性、耐蝕性および強度など、いず
れについても良好な結果が得られるようになっている。
ここで、上記の成分組成を有する金属表面においては、
表面に微小凹凸が形成されるが、この微小凹凸は、大気
中で酸化膜を表面に形成する場合の方が、より大きな凹
凸が生じやすくなっている。すなわち、大気中で酸化し
た場合には、表面に微小孔が多数形成されてしまう。そ
のため、より滑らかな金属表面を形成するには、露点が
制御された湿潤水素中で酸化を行うことが望ましい。こ
の場合には、上記凹凸に引っ掛かって食品等の付着物が
取れ難くなる、といった不具合をより一層防止可能とな
っている。
【0037】以上のような金属材質を有する電子オーブ
ンレンジ1の調理部2の構成によると、調理部2が塗料
などで覆われずに酸化被膜で覆われているため、金属の
酸化被膜が有する優れた耐熱性を備えるとともに、この
酸化被膜の表面に食品等の付着物が生じて加熱された場
合でも、この表面にこびりつき難くなる。
ンレンジ1の調理部2の構成によると、調理部2が塗料
などで覆われずに酸化被膜で覆われているため、金属の
酸化被膜が有する優れた耐熱性を備えるとともに、この
酸化被膜の表面に食品等の付着物が生じて加熱された場
合でも、この表面にこびりつき難くなる。
【0038】また、上記のような成分組成を有する金属
表面に酸化被膜を形成し、従来用いられていた樹脂系の
塗料をスプレーなどにより塗布する作業工程が存在しな
い構成であるため、作業環境が良好なものとなり、よっ
て工業的に有用なものとなる。
表面に酸化被膜を形成し、従来用いられていた樹脂系の
塗料をスプレーなどにより塗布する作業工程が存在しな
い構成であるため、作業環境が良好なものとなり、よっ
て工業的に有用なものとなる。
【0039】さらに、本実施の形態では板状部材に酸化
被膜を形成した後に、厨房器具へと成形加工することが
可能であるため、個々の酸化処理する必要がなく、酸化
に要する時間を大幅に短縮することが可能となり、その
ために調理部2の生産性が向上することとなる。
被膜を形成した後に、厨房器具へと成形加工することが
可能であるため、個々の酸化処理する必要がなく、酸化
に要する時間を大幅に短縮することが可能となり、その
ために調理部2の生産性が向上することとなる。
【0040】以上、本発明の一実施の形態について述べ
たが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。以下これについて述べる。上記実施の形態では、厨
房器具として電子オーブンレンジについて述べたが、こ
れ以外の厨房器具、例えば電気鍋やホットプレートなど
にも適用することが可能である。
たが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。以下これについて述べる。上記実施の形態では、厨
房器具として電子オーブンレンジについて述べたが、こ
れ以外の厨房器具、例えば電気鍋やホットプレートなど
にも適用することが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、上記調理部の壁体の少なくとも一部が金属
により構成され、この金属表面が酸化被膜により覆われ
ているため、金属表面が優れた耐熱性を有するととも
に、食品等の付着物が加熱された場合でも、この表面に
こびりつきにくくなる。
明によると、上記調理部の壁体の少なくとも一部が金属
により構成され、この金属表面が酸化被膜により覆われ
ているため、金属表面が優れた耐熱性を有するととも
に、食品等の付着物が加熱された場合でも、この表面に
こびりつきにくくなる。
【0042】請求項2記載の発明によると、上記酸化被
膜は略0.1μ以上の厚さを有しているため、酸化被膜
の強度が十分であり、また折り曲げにより板状部材を形
成しても、この酸化被膜が損傷され難くなる。
膜は略0.1μ以上の厚さを有しているため、酸化被膜
の強度が十分であり、また折り曲げにより板状部材を形
成しても、この酸化被膜が損傷され難くなる。
【0043】請求項3記載の発明によると、上記壁体の
少なくとも一部を構成する金属の表面は、成形加工する
前に酸化被膜が形成されているため、酸化に要する時間
が短縮でき、よって上記厨房器具の生産性が向上するこ
ととなる。
少なくとも一部を構成する金属の表面は、成形加工する
前に酸化被膜が形成されているため、酸化に要する時間
が短縮でき、よって上記厨房器具の生産性が向上するこ
ととなる。
【0044】請求項4記載の発明によると、上記壁体の
少なくとも一部を構成する金属は、クロムを10〜25
重量%の範囲で含有する鉄クロム合金であり、この鉄ク
ロム合金の表面が主としてクロムの酸化被膜で覆われて
いるため、食品等の付着物がこびりつきにくくなる。
少なくとも一部を構成する金属は、クロムを10〜25
重量%の範囲で含有する鉄クロム合金であり、この鉄ク
ロム合金の表面が主としてクロムの酸化被膜で覆われて
いるため、食品等の付着物がこびりつきにくくなる。
【0045】請求項5記載の発明によると、上記壁体の
少なくとも一部を構成する金属は、クロムを10〜25
重量%の範囲で含有し、かつチタンを0.01〜5重量
%の範囲で含有し、残部が鉄からなる合金より形成され
ているため、上記壁体表面の酸化が向上するとともに、
チタンの添加による黒色性により表面の美観が向上す
る。
少なくとも一部を構成する金属は、クロムを10〜25
重量%の範囲で含有し、かつチタンを0.01〜5重量
%の範囲で含有し、残部が鉄からなる合金より形成され
ているため、上記壁体表面の酸化が向上するとともに、
チタンの添加による黒色性により表面の美観が向上す
る。
【0046】請求項6記載の発明によると、上記厨房器
具は電子オーブンレンジであるため、壁体表面に食品等
の付着物がこびりつきにくく、かつ製造コストを低減可
能な電子オーブンレンジを形成することが可能となる。
具は電子オーブンレンジであるため、壁体表面に食品等
の付着物がこびりつきにくく、かつ製造コストを低減可
能な電子オーブンレンジを形成することが可能となる。
【図1】従来および本実施の形態に係わる電子オーブン
レンジの構成を示す図。
レンジの構成を示す図。
1…電子オーブンレンジ 2…調理部 3…内壁面
Claims (6)
- 【請求項1】 食品などを加熱調理加工するときに用い
る厨房器具において、 上記厨房器具は食品等が搬入され加熱される調理部を有
し、この調理部の壁体の少なくとも一部が金属により構
成され、かつこの金属表面の少なくとも内壁面が酸化被
膜により覆われていることを特徴とする厨房器具。 - 【請求項2】 上記酸化被膜は略0.1μ以上の厚さを
有していることを特徴とする請求項1記載の厨房器具。 - 【請求項3】 上記壁体の少なくとも一部を構成する金
属の表面は、成形加工する前に酸化被膜が形成されてい
ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の厨房
器具。 - 【請求項4】 上記壁体の少なくとも一部を構成する金
属は、クロムを10〜25重量%の範囲で含有する鉄ク
ロム合金であり、この鉄クロム合金の表面が酸化被膜で
覆われて形成されていることを特徴とする請求項1ない
し請求項3のいずれかに記載の厨房器具。 - 【請求項5】 上記壁体の少なくとも一部を構成する金
属は、クロムを10〜25重量%の範囲で含有し、かつ
チタンを0.01〜5重量%の範囲で含有し、残部が鉄
からなる合金より形成されていることを特徴とする請求
項1ないし請求項3のいずれかに記載の厨房器具。 - 【請求項6】 上記厨房器具は、電子オーブンレンジで
あることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれ
かに記載の厨房器具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12410997A JPH10311542A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 厨房器具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12410997A JPH10311542A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 厨房器具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10311542A true JPH10311542A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=14877150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12410997A Pending JPH10311542A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 厨房器具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10311542A (ja) |
-
1997
- 1997-05-14 JP JP12410997A patent/JPH10311542A/ja active Pending
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