JPH10312973A - {111}配向性の高いアルミニウムインターコネクトを実現するTi/TiN/TiN▲x▼下層 - Google Patents

{111}配向性の高いアルミニウムインターコネクトを実現するTi/TiN/TiN▲x▼下層

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JPH10312973A
JPH10312973A JP10122623A JP12262398A JPH10312973A JP H10312973 A JPH10312973 A JP H10312973A JP 10122623 A JP10122623 A JP 10122623A JP 12262398 A JP12262398 A JP 12262398A JP H10312973 A JPH10312973 A JP H10312973A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子移動の性能を改善しまたリソグラフィー
プロセスステップを有利にする目的で、バリア層のアル
ミニウムの{111}含有率を上げる。 【解決手段】 IMP技術を用いて(Ti又はTi
X)/TiN/TiNXバリア層を堆積する場合に、T
i又はTiNX である第1層の厚さを約100オングス
トローム以上、〜約500オングストロームまで(表面
形状の幾何関係がこの厚みの上限を制限する)までの範
囲に厚くし、TiNの第2層を約100オングストロー
ム以上約800オングストローム以下(好ましくは約6
00オングストローム以下)の範囲に薄くし、TiNX
の第3層の形成を制御してTi含有率が約50原子パー
セントチタン(ストイキオメトリック)〜約100原子
パーセントチタンとなるようにすることにより、(Ti
又はTiNX)/TiN/TiNXバリア層を改良するこ
とができる。第1層がTiNXである場合は、Tiの原
子パーセントは少なくとも約40パーセントである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、{111}結晶配
向アルミニウムの程度の高いアルミニウム充填を与えつ
つもアスペクト比の高いバイアをウォームアルミニウム
で充填することを可能にする、特定の(Ti又はTiN
X)/TiN/TiNXの、バリア/ウェット層構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】隣接し合うアルミニウムやシリコン等の
材料の層と層の間の拡散を防止するためのバリア層とし
て、窒化チタン層が半導体デバイス構造に用いられてき
た。しかし、窒化チタンバリア層の表面上に堆積するア
ルミニウムの結晶配向は通常、多結晶であり、多結晶ア
ルミニウムは電子移動に対する抵抗性が低い。
【0003】Ti/TiN/TiNXスタック等の集積
回路のインターコネクト(相互接続部)を形成する場合
において、形成されたアルミニウムの{111}結晶配
向の程度が高くない場合、アルミニウム層中のアルミニ
ウム原子の電子移動が問題となる。アルミニウム原子の
電子移動が生じれば、集積回路内にオープンサーキット
が発生することがあるため、このような電子移動は抑制
又は排除されるべきである。アルミニウムの電子移動
は、充填されたバイアにおいても同様に生じることがあ
り、コンタクトの導電性を損ねてしまう。
【0004】1990年7月31日発行のLuらへの米国
特許第4、944,961号には、半導体ウエハ等の基
板上にメタルやメタルアロイを部分的にイオンビームに
より堆積するためのプロセスが記載されている。るつぼ
から気化したメタルはるつぼの出口でその一部がイオン
化し、このイオン化した蒸気がバイアスの作用により基
板に引き付けられる。基板温度を制御することにより、
トレンチやバイア等のステップ状の表面を倣わずに(非
共形に)覆うことができることが記載されている。高温
を用いればステップ状の表面を平坦にできる。そこに与
えられている実施例はアルミニウムの堆積のためのもの
であり、基板温度が約150℃〜約200℃で非共形の
堆積が遂行され、基板温度が約250℃〜約350℃で
平坦化の堆積が遂行される。
【0005】S.M.Rossnagel及びJ.Hopwoodは、J. Vac.
Sci. Technol. B. Vol. 12, No. 1,Jan/Feb 1994 の "M
etal ion deposition from ionized magnetron sputter
ingdischarge"(イオン化マグネトロンスパッタリング
放電からのメタルイオンの堆積)と題する論文におい
て、従来のマグネトロンスパッタリングを、スパッタリ
ングカソードと基板の間の領域で高密度の誘導結合RF
プラズマに組み合わせる技術を開示している。そこに与
えられている実施例の1つは反応性スパッタリングを用
いた窒化チタン膜の堆積のためのものであり、チタンカ
ソードを用い、アルゴンガスと窒素ガスの混合ガスから
生成したプラズマと組み合わせるものである。
【0006】1993年11月16日発行のChoらへの
米国特許第5、262,361号には、シリコン(11
1)等の基板上に単結晶アルミニウム膜を形成するため
の方法が記載される。その目的は、アルミニウム(11
1)結晶配向を量的に増加させて、アルミニウムの電子
移動に対する抵抗性を高めるというものである。温度約
300℃〜約400℃でシリコンウエハ表面上に真空蒸
着技術により、電気的に中性なアルミニウムが堆積され
る。
【0007】1996年8月6日発行のYamadaへの米国
特許第5,543,357号には、半導体デバイスの製
造方法であって、アルミニウムアロイ膜に対する下層と
して窒化チタン膜を用いて、このアルミニウムアロイ膜
のデバイス特性の劣化を防ぐ技術が記載される。窒化チ
タン膜の厚みは、アルミニウムアロイ膜の厚さの10%
以下に設定され、厚くても25nmである。シリコンを
含有しないアルミニウムアロイの場合では、チタン膜の
厚みはアルミニウムアロイ膜の厚みの5%以下に設定さ
れる。アルミニウム膜の形成は、基板温度200℃以下
でスパッタリングプロセスにより行われ、アルミニウム
膜又はアルミニウムアロイ膜がバイアホールを充填する
際、アルミニウムが流動化するよう基板が加熱される。
アルミニウム膜の形成及びこの流動化を行っている間の
圧力は、10-7トール以下である。窒化チタンバリア層
を層間絶縁膜の上(又はこの絶縁膜の上に予め形成した
チタン膜の上)に形成し、この窒化チタン膜の上にチタ
ン膜を形成し、そしてこのチタン膜の上にアルミニウム
膜を形成してもよい。窒化チタンバリア層の形成後に、
窒素雰囲気下でハロゲンランプによりバリア層を約60
0〜700℃に加熱し、窒化していないチタンを窒化す
る。未窒化のチタンが層中に存在すれば窒化チタンバリ
ア層はバリア層としてよくないと述べられている。
【0008】1996年11月5日に発行のchenらの米
国特許第5,571,752号には、集積回路のサブミ
クロン半導体層のパターニングの方法が開示される。具
体例の1つでは、チタン又は窒化チタンがスパッタ堆積
により厚さ約300〜2000オングストロームで形成
され、これがコンタクト開口の底部に達する。このチタ
ン又は窒化チタンの上には、高融点金属又は高融点金属
シリサイドの共形な導電層が化学気相堆積(CVD)に
より形成される。そして、この共形導電層の上に、第2
の導電層(典型的にはアルミニウム)が形成される。こ
のアルミニウムは、好ましくは約100℃〜400℃の
温度にてスパッタされる。この方法では、アルミニウム
膜にサイズの大きな粒子(グレイン)が形成されること
を防止することにより、デバイス幾何設計を小さくする
要請があるコンタクト開口を充填することが可能になる
と述べられている。
【0009】1995年8月7日に出願のXuらによる米
国特許出願第08/511,825号では、キャリア層
として作用する窒化チタン含有バリア層を形成する方法
を記載する。このキャリア層により、従来技術の方法よ
りも低い温度において、アスペクト比の高いバイア、ホ
ールやトレンチ等のアパーチャを充填することができ、
また、このキャリア層の上に堆積した導電膜を平坦化す
ることができる。
【0010】1996年11月21日に出願のNganらに
よる米国特許出願第08/753,251号では、コン
タクトバイアの表面上に窒化チタン含有バリア層を生成
する方法が記載される。ある特定のコンタクトの幾何関
係に対して、窒化チタン万有バリア層の形成中にリアク
タの圧力を下げれば、バイアの側壁上のバリア層の厚み
は増加する。このことにより、アルミニウムの充填につ
いてはバイアの側壁沿って移動することが容易となり、
その結果、バイアの充填が良好になる。特に、バリア層
がアルミニウムとわずかに反応してアルミニウムをバイ
アの側壁に沿って引き込むためには、バリア層を備えた
窒化チタンには最小厚みと最小チタン含有率とが必要に
なる。
【0011】Nganによる出願中の米国特許出願(Attorne
y Docket No. 1819)には、堆積した窒化チタンバリア層
の結晶配向を制御するために用いることができる様々な
処理技術が開示されている。更に、窒化チタンバリア層
の{200}結晶配向を増加させることにより、この層
の抵抗率が上昇する。
【0012】「従来型のスパッタリングによる」窒化チ
タン含有膜ないし層は、アルゴン等の不活性ガスを窒素
ガスと組み合わせて生成したプラズマにチタンターゲッ
トを接触させることにより、基板上に堆積する。ターゲ
ットからスパッタされたチタンの一部は、プラズマによ
り既に活性化している窒素ガスと反応して窒化チタンを
生成し、この気相混合物が基板に接触して基板上に層を
形成する。このような従来型のスパッタリングによる窒
化チタン含有層はコンタクトバイアのホットアルミニウ
ムフィル(充填)に対する濡れ層として作用することが
できるが、基板表面温度が約500℃よりも低くては、
一般に、バイアに良好な充填性を与えることができな
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】低い温度でのアルミニ
ウム充填を与えるため、Xuら(米国特許出願第08/5
11,825号に記載)は、低い温度(例えば約350
℃程度)でもアルミニウムがバリア層表面に流動するこ
とを可能にする、スムーズなキャリア層として作用する
窒化チタン含有バリア層を生成する技術を開発した。Xu
らに記載された典型的なバリア層は、3つの層の組み合
わせであり、これは、バイア表面上に堆積したチタンの
第1層(Ti)と、チタンの第1層の表面上に堆積した
窒化チタンの第2層(TiN)と、TiNの第2層の上
に堆積したTiNX層である。これら3層はイオンメタ
ルプラズマ(IMP)技術により抵抗率されるが、この
技術については後述する。典型的な態様では、チタンの
第1層は厚さ100オングストローム〜200オングス
トロームであり、TiNの第2層は厚さ800オングス
トローム、TiNXの第3層は厚さ60オングストロー
ムである。直径0.25μmでアスペクト比が約5の穴
を有するコンタクトバイアへ良好な充填が実現できたも
のの、アルミニウムの結晶配向は{111}の割合が低
く、その結果、アルミニウムインターコネクトの電子移
動(EM)性能が低くなる。更に、ナノスコープで測定
したこのアルミニウムの反射率は、Siを参照値とした
場合に約50%未満であり、その後のリソグラフィーに
おけるインデックスが非常に困難になる。従って、EM
性能を改善しまたリソグラフィープロセスステップを有
利にする目的で、アルミニウムの{111}含有率を上
げることが望ましい。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、IMP技
術を用いて(Ti又はTiNX)/TiN/TiNXバリ
ア層を堆積する場合に、Ti又はTiNX である第1層
の厚さを約100オングストローム以上、〜約500オ
ングストロームまで(表面形状の幾何関係がこの厚みの
上限を制限する)の範囲に厚くし、TiNの第2層を約
100オングストローム以上約800オングストローム
以下(好ましくは約600オングストローム以下)の範
囲に薄くし、TiNXの第3層の形成を制御してTi含
有率が約50原子パーセントチタン(ストイキオメトリ
ック)〜約100原子パーセントチタンとなるようにす
ることにより、(Ti又はTiNX)/TiN/TiNX
バリア層を改良することができる。第1層がTiNX
ある場合は、Tiの原子パーセントは少なくとも約40
パーセントである。この第1層は、100原子パーセン
トチタンであることが好ましい。更に、TiNX第3層
の形成が、TiN第2層の形成の終了時に行われ、Ti
含有率の勾配が、ストイキオメトリックなTi含有率で
始まりTi含有率が約100原子パーセントで終わるよ
うな勾配を示すことが好ましい。TiNX第3層の厚み
は、約15オングストローム〜約500オングストロー
ムであることが好ましく、100原子パーセントTiの
分の厚さが約15オングストローム〜約300オングス
トロームであることが好ましい。この優れた(Ti又は
TiNX)/TiN/TiNXバリア層により、アルミニ
ウムインターコネクトやアルミニウムバイア充填部を堆
積する際にこのアルミニウムが高い{111}結晶配向
性を示すようにすることが可能となる。更に、このよう
に得られたアルミニウム層は、436nmでの反射率が
150パーセント以上を示す。このような構造を有する
(Ti又はTiNX)/TiN/TiNXバリア層が表面
形状のライン形成に用いられる場合は、サイズが約0.
25μmでアスペクト比が6:1にもなる表面形状に対
して、スパッタアルミニウムによりこの表面形状を完全
に充填することが可能となる。
【0015】TiNX第3層の堆積は、基板温度が約5
0℃〜約500℃(好ましくは約200℃)で行われ
る。デバイス構造体がインターコネクトである場合は、
TiNX第3層の堆積は、圧力約5mT〜約40mTで
行うことが可能である。デバイス表面形状がバイアであ
る場合は、TiNX第3層の堆積は、より低い圧力約5
mT〜約10mT(好ましくは約10mT)にて行う方
がよい。次いで、アルミニウム充填物が、基板温度約3
50℃〜約500℃(好ましくは約400℃)で堆積さ
れる。このアルミニウムの堆積は、低い圧力約1mT〜
約4mT(好ましくは約2mT)で行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の開示内容は、Ti/Ti
N/TiNXバリア層の構造体及びこの構造体の形成方
法に関するものである。このTi/TiN/TiNX
リア層構造体によれば、この上に堆積するアルミニウム
層が、{111}結晶配向の含有率が高くなり反射率が
約150%よりも高くなる。更に、このバリア層によ
り、サイズが約0.25μmでアスペクト比が5:1以
上の表面形状に対して、「ウォームアルミニウム」でバ
イアを充填することが可能になる。
【0017】(1.定義)詳細な説明に入る前に、明細
書及び特許請求の範囲の記載においては、特に明記した
場合を除いて、単数で示されているものには複数も含ま
れることとする。従って、例えば、「半導体」なる語に
は半導体の特性を有することが知られている種々多様な
材料が含まれるものであり、「プラズマ」にはRFグロ
ー放電により活性化したガスないしガス反応物が含ま
れ、「コンタクト材料」には、ここに記載される温度範
囲においてスパッタすることが可能となるような融点を
有する導電材料、例えばアルミニウム、アルミニウムア
ロイやその他の導電材料が含まれる。
【0018】本発明を説明するに当たり特に重要な語を
以下に定義する。
【0019】「AFM」(Atomic Force Microscope)な
る語は、膜表面粗さの測定に通常用いられる技術のこと
であり、マイクロプローブを膜表面に接触させて膜の端
から端まで走査し、このマイクロプローブの機械運動を
デジタル信号に変換してこれをプロットするものであ
る。一連のプロットを編集して、その編集結果から表面
粗さを算出する。
【0020】「アルミニウム」なる語には、半導体産業
で通常一般に用いられるタイプのアルミニウムのアロイ
が含まれる。このアロイには、例えば、アルミニウム−
銅アロイやアルミニウム−銅−シリコンアロイが含まれ
る。ここに記載される好ましい具体例では、銅約0.5
%を有するアルミニウムに対して用いられている。
【0021】「アスペクト比」なる語は、電気接触部が
配置される開口の高さ寸法と幅寸法の比のことをいう。
例えば典型例としては、多数の層を貫いて管状に伸びる
バイア開口は高さと直径を有しているが、この場合アス
ペクト比はこの管状部の高さを直径で除したものであ
る。トレンチのアスペクト比は、トレンチの高さをその
底部における最小行程幅で除したものである。
【0022】「表面形状」なる語は、基板表面の立体形
状を形成するコンタクト、バイア、ホール、トレンチそ
の他の構造体のことをいう。
【0023】「スパッタイオン堆積」なる語及び「イオ
ンメタルプラズマ(IMP)」なる語は、スパッタ堆積
(好ましくはマグネトロンスパッタリング:ターゲット
の裏側にマグネットアレイが配置される)のことをい
う。高密度誘導結合RFプラズマをスパッタリングカソ
ードと基板支持電極の間に配置することにより、スパッ
タ放出物の少なくとも一部が基板表面に到達する時点で
イオンの形態になっている。
【0024】「反応性イオン堆積」又は「反応性イオン
メタルプラズマ(IMP)」なる語は、イオン堆積スパ
ッタリングにおいて、スパッタリング工程中に反応性ガ
スを供給して、これをスパッタされたイオン化材料と反
応させ、反応性ガスの元素を含むスパッタイオン堆積化
合物を生成するものをいう。
【0025】「反射率」なる語は、Siを参照としてナ
ノスコープにより測定された反射率をいう。
【0026】「SEM」なる語は、走査電子顕微鏡のこ
とをいう。
【0027】「従来型のスパッタリング」なる語は、基
板上に膜層を形成する方法であって、ターゲットをスパ
ッタしターゲットからスパッタされた材料がターゲット
と基板の間を通過して基板上に膜層を形成するものであ
り、ターゲットからスパッタされた材料の大部分を基板
到達前にイオン化させるための手段を有していないもの
をいう。このような従来型のスパッタリングのための装
置構成の1つが、米国特許第5,320,728号に開
示されている。このような従来型のスパッタリングの構
成においては、ターゲットからスパッタされたターゲッ
ト材料の中でイオン化された分のパーセンテージは10
%未満であり、更に典型的には1%未満である。
【0028】「ウォームアルミニウム」なる語は、従来
型のスパッタリング技術を用い、アルミニウム形成中の
基板温度を約350℃〜約450℃にして形成したアル
ミニウムをいう。
【0029】「XPS(X-ray Photoelectron Spectrosc
opy)」なる語は、X線光電子分光(ESCA:Electron
Specroscopy for Chemical Analysisとしても知られて
いる)のことをいい、X線ビームを被検体に照射する技
術である。被検体の原子組成及びこれに対応する各元素
の結合エネルギーの特性である光電子が放出され、これ
を電子エネルギーアナライザにより検出する。測定され
た光電子の運動エネルギーを、感度係数を用いて、被検
体中の元素組成の原子パーセントに変換する。被検体表
面の原子パーセント組成の検出に加えて、厚さプロファ
イルにより、被検体の厚さ方向の組成の情報も得ること
ができる。このケースでは、被検体の物質が、アルゴン
イオン等の不活性ガスイオンを用いて増加的にスパッタ
される。これら各増分についてXPS分析が行われる。
【0030】「XRD(X-Ray Diffraction):X線回折」
なる語は、結晶配向の測定に通常用いられる技術のこと
をいい、被測定材料に特定の波長の放射を通過させ、こ
の通過の際に当該材料により生じた放射の回折を測定す
るものである。回折パターンを表すマップを作成し、こ
のマップを基に結晶配向を計算する。
【0031】(2.本発明を実施するための装置)本発
明の方法を遂行することができる装置としては、アプラ
イドマテリアルズ社のエンデュラ統合型処理システムが
挙げられる。このプロセスシステムを特に図面には示さ
ないが、図1に示される処理要素は、上記の統合型処理
システムに含まれる低圧プロセスチャンバの1つの内部
で動作させることが可能なものである。上記のシステム
は米国特許第5,186,718号及び米国特許第5,
236,868号に開示されている。図1に示されるよ
うに、表面がスムーズで抵抗率の低い本発明の窒化チタ
ンバリア層を形成するための低圧プロセスチャンバは、
標準的なスパッタマグネット110(スパッタリングプ
ラズマを閉じ込めてスパッタリング速度の上昇を可能に
するための)と、約24kWの電力レベルで動作が可能
なスパッタリングターゲットカソード112とを採用し
ている。
【0032】(第1例)本発明のTi/TiN/TiN
Xバリア層を形成するには、直径14インチ(35.5
cm)のチタンターゲットカソードが用いられ、このカ
ソードに対して約4kW〜約8kWの範囲のDC電力が
印加される。直径8インチ(20.3cm)のシリコン
ウエハを含む基板118が、ターゲットカソード112
から約5.5インチ(14cm)の距離で配置される。
巻き数が少なくとも1巻き〜10巻き(好ましくは約1
〜3巻き)のコイル114に対してRF電力を約100
kHz〜約60MHz(好ましくは約2MHz)の範囲
及び約0.5kW〜約6kW(好ましくは約1.5kW
〜約4.0kW)の範囲のワット数で印加することによ
り、高密度誘導結合RFプラズマが、ターゲットカソー
ド112と基板118の間に生成する。典型的には、こ
のコイルは水冷が可能なメタルの管から作製され、直径
は約0.125インチ(0.32cm)である。しか
し、所望の機能を与えるシートやリボンその他の形態か
ら作製されてもよい。コイル114はターゲット112
と基板118の間のプラズマ領域を包囲している。典型
的には、基板118又は基板支持体120に0〜約−3
00VのDCの基板バイアス電圧を印加して(好ましく
は約100W)、プラズマからのイオンを基板に引き付
けるDC自己バイアスを発生させてもよい。
【0033】窒化チタンバリア層の形成のための好まし
い装置では、プラズマに誘導結合してスパッタ材料をイ
オン化するためにコイルを用いているが、チタンのイオ
ン化のための他の手段も考慮できる。例えば、米国特許
第4,911,814号に図示及び記載されるようなE
CRソースや、米国特許第4,990,229号に図示
されるようなヘリコンタイプのカップリングデバイスが
具体的に考慮される。イオン化パーセンテージが10〜
100%の堆積粒子のイオン化流を供給できるその他の
同様の装置であれば、本発明に有用なものとして考慮さ
れる。チタン原子をイオン化して窒素イオンと反応させ
窒化チタンを形成するためためのチタン原子の形成用の
好ましい装置はスパッタリングの技術を用いて形成され
ることが好ましいが、チタン原子を形成するための他の
手段を考慮することもできる。例えば、米国特許第4,
944,961号に記載されるような、るつぼ内でメタ
ルやメタルアロイを気化させるための技術等のチタン気
化技術が具体的に考慮される。
【0034】(3.(Ti又はTiNX)/TiN/T
iNXバリア層の構造)我々は、スムーズな窒化チタン
含有バリア層を作製することを可能にしたが、それは、
表面形状サイズが約0.25μmでアスペクト比が5:
1以上である集積回路のバイア、スルーホールやトレン
チ内に、電気コンタクトを製造することが可能になるこ
とが示されたものである。本発明のスムーズなバリア層
によれば、アスペクト比の高い導電コンタクトの形成が
可能になることに加えて、電気コンタクト材料(アルミ
ニウム等)とその下の半導体基板材料(シリコン等)の
間の相互拡散を防止する拡散バリアが与えられる。
【0035】スムーズなバリア層の構造体は、3層のス
タックを備えている。更に好ましい態様では、第1層
(シリコンや二酸化シリコン等の基板の上に直接形成す
る層)は、イオン堆積によるチタン(Ti)である。こ
の第1層の上に形成する第2層は、イオン堆積による窒
化チタン(TiN)である。この第2層の上に形成する
第3層は、イオン堆積によるTiNXの層であり、この
層の組成は、約50原子%チタン〜約100原子%チタ
ンの間で変化する。好ましくは、チタン濃度は、ほぼス
トイキオメトリックなTiNから純粋なTiへの勾配上
にある。TiNXの表面がその上に次いで堆積するウォ
ームアルミニウムと反応する可能性を低減するために
は、この層の表面のTi濃度を制御することが必要であ
る。TiNX層の最適なTiの含有率は、その適用対象
が水平な導電インターコネクトであるか、あるいはアス
ペクト比の高いバイアであるかによるだろう。アスペク
ト比の高いバイアでは、バイア内へアルミニウムを充填
するための熱力学的引力を与えるために、TiNX層の
Ti含有率は高いことが必要である。しかし、Tiの含
有率が高すぎる場合は、TiAl3が生成することとな
り、デバイスの性能に悪影響を与える。アスペクト比が
高いバイアに適用する場合で、TiNX層のチタン含有
率が原子濃度で約50%〜約100%Tiの勾配上にあ
る場合は、ウォームアルミニウムをバイア内に完全に充
填する方法で引き込むに十分なTi上面の厚みは約15
オングストロームである一方、純粋なTi上面の厚みが
約300オングストロームを越えればTiAl3の生成
量が有害な程度になることを、我々は見出した。
【0036】このスムーズなバリア層構造体の上に、電
気コンタクト層ないし導電層を形成する。ここに説明す
るコンタクト層ないし導電層は、銅を約0.5重量%含
むアルミニウムであるが、他の導電材料を用いても、こ
こに記載した本発明のスムーズなバリア層の利益を得る
ものである。この次に形成する導電材料の結晶学的な
{111}含有率とその反射率については、ここに記載
されるコンセプトを用いて調製することが可能である。
ウォームアルミニウムについて、この開示内容における
好ましい具体例では、アルミニウムの形成はスパッタリ
ング以外の方法、例えばエバポレーション等の方法で行
うことが可能である。アルミニウムをIMPで形成する
場合は、バイアの充填に対して、バイア側壁上に高い共
形性を与える点で利点を与えるが、従来型のスパッタリ
ングによるアルミニウムの方が、アルミニウム形成の方
法としてコストが小さいため好ましい。従来型のスパッ
タリングにより、ウォームアルミニウム(約350℃〜
約450℃)として形成されるアルミニウムについて
は、アルミニウムの形成は圧力約0.5mT〜約50m
Tで行われることが好ましく、この圧力は好ましくは約
1mT〜30mT、更に好ましくは約1mT〜約4mT
である。アルミニウムの厚みは、用途に依存する。
【0037】図2は、本発明のスムーズなバリア層構造
体200を有するトレンチ又はバイア213を模式的に
示す。この構造体200は、シリコンベース210とそ
の上に二酸化シリコン層211とを備える半導体基板上
に形成される。バイア又はトレンチ213は、二酸化シ
リコン層211を貫通してシリコンベース210に至る
までドライエッチングを行うことにより、形成される。
この構造体200はTi/TiN/TiNXの3層を備
える。チタンの第1層は、イオン堆積スパッタリングに
より、二酸化シリコン層211及びシリコンベース21
0の両方の表面上に形成される。第2層は反応性イオン
堆積スパッタリングによる窒化チタン層214として、
第1のチタン層212の上に堆積される。第3の反応性
イオン堆積スパッタリングによる窒化チタン含有層21
6は、窒化チタン層214の上に堆積される(チタン層
212のイオンスパッタリングにおいては、通常、高温
アニールにおいてバイア213の底部に珪化チタンの薄
い層224が形成される。)。その後、構造体200に
は導電層219が充填される。バイアないしトレンチ2
13のアスペクト比は、寸法222対寸法220によっ
て例示され、およそ20:1であり、寸法220は約
0.25μmであった。
【0038】従来のスパッタリングでは、アルミニウム
は基板200上に約500℃の基板温度でスパッタされ
ていた。場合によっては、500℃で残りのアルミニウ
ムの堆積を行う前に、基板温度50℃でコールドアルミ
ニウム核形成層を堆積していた。IMPを用いて得られ
たバリア層構造体200の側壁の表面が改善されること
により、コールドアルミニウム核形成層を用いる必要を
排除することにより、必要なアルミニウム堆積チャンバ
が1つだけとすることができるようになった。更に、約
350℃〜約450℃の温度でのウォームアルミニウム
の堆積が実現可能になった。本発明の特殊なバリア層構
造体200を用いる場合は、{111}結晶配向の高い
アルミニウムが得られるという更なる利点がある。更
に、アスペクト比が非常に高いバイアにも充填すること
が可能となる。
【0039】(第2例)アルミニウムの結晶学的な{1
11}含有率を十分高くして電子移動を防止するよう
な、バイアへのアルミニウム充填を行うために、Ti/
TiN/TiNXバリア層200の構造を以下のように
調節した。
【0040】イオン堆積スパッタリングによるTiの第
1層212の厚みを約300オングストローム、反応性
イオン堆積スパッタリングによるTiNの第2層214
の厚みを約250オングストローム、反応性イオン堆積
スパッタリングによるTiNXの第3層216の厚みを
約250オングストロームとした。TiNX層216の
組成は、50原子%Tiから始まり、層216の表面に
向かうにつれ、約100原子%Tiに向かって変化す
る。
【0041】アルミニウムのスパッタリングは、従来型
のスパッタリングを用い、温度約400℃、圧力約2m
Tでバイア213の表面の上に行われたアルミニウム充
填物の結晶学的{111}含有率は、約100%であっ
た(XRDカーブには{200}がみられなかった)。
更に、アルミニウム表面の反射率は約199%であっ
た。
【0042】図3(a)〜3(d)には、フラットな二
酸化シリコン表面の上に形成されたTi/TiN/Ti
Xバリア層の表面の上に形成したウォームアルミニウ
ムについてのXRDカーブを示す。
【0043】図3(a)は、上述の技術を用いて作製し
たTi/TiN/TiNXバリア層の表面上に形成した
ウォームアルミニウムのXRDカーブ310であり、T
i第1層の厚みが約100オングストローム、TiN第
2層の厚みが約800オングストローム、TiNX第3
層の厚みが約150オングストロームである。このバリ
ア層の作製中に用いたプロセス条件には、各層の形成中
の基板(ウエハ)温度200℃、DC/RF電力比(こ
の電力比については後ほど詳細に説明する)約3.3、
基板へのバイアス約100W、各層の形成中のプロセス
チャンバ圧力約30mTが含まれていた。ウォームアル
ミニウムのTi/TiN/TiNXバリア層の表面上へ
のスパッタリングは、従来型のスパッタリングを用い基
板温度が約400℃、圧力が約2mTで行われた。上述
の電力比は、スパッタリングターゲットへ印加するDC
電力を、イオン形成装置(コイル)へのRF電力で除し
たものをいい、一例を挙げれば、スパッタリングターゲ
ットへ7kW、RFコイルへ2kWの場合は、電力比が
3.5である。
【0044】回折強度を任意の単位でy軸にとり312
で示し2θ(入射角の倍)を「度」でx軸にとり314
で示したXRDカーブ310により示されるように、ア
ルミニウムの結晶配向のアルミニウム含有率は、所望の
{111}結晶配向316と、不要な{200}結晶配
向319(拡大が318で示される)の両方を有してい
る。ピーク高さが約3000程度の弱い{111}結晶
配向の信号が更に、ウォーム堆積したこのアルミニウム
の多結晶性が高い性質を示している。不要な{200}
結晶配向のアルミニウムが存在することが、TiN層の
厚さが800オングストロームであることに寄与してい
る。
【0045】図3(b)は、上述の技術を用いて形成し
たTi/TiN/TiNXバリア層の表面上に形成した
ウォームアルミニウムのXRDカーブ320であり、T
i第1層の厚さは100オングストローム、TiN第2
層の厚さは約250オングストローム、TiNX第3層
の厚さは約150オングストロームであった。このバリ
ア層の製造中に用いたプロセス条件には、各層の形成中
の基板(ウエハ)温度200℃、DC/RF電力比約
3.3、基板へのバイアス約100W、各層の形成中の
プロセスチャンバ圧力約30mTが含まれていた。ウォ
ームアルミニウムが従来型のスパッタリング技術を用い
て、基板温度が約400℃、圧力約2mTでTi/Ti
N/TiNXバリア層の表面上にスパッタされた。
【0046】回折強度を任意の単位でy軸にとり322
で示し2θ(入射角の倍)を「度」でx軸にとり324
で示したXRDカーブ320により示されるように、ア
ルミニウムの結晶配向は、所望の{111}結晶配向の
みに限られ、不要な{200}結晶配向(拡大が328
で示される)は含まれない。ピーク高さが約14000
もの強い{111}結晶配向の信号が更に、ウォーム堆
積したこのアルミニウムの{111}含有率の程度が高
いことを示している。
【0047】図3(b)に示されるXRDカーブを有す
るアルミニウムの堆積を可能にするバリア層構造体は、
本発明の更に好ましい具体例の1つである。
【0048】図3(c)は、上述の技術を用いて形成し
たTi/TiN/TiNXバリア層の表面上に形成した
ウォームアルミニウムのXRDカーブ330であり、T
i第1層の厚さは100オングストローム、TiN第2
層の厚さは約250オングストローム、TiNX第3層
の厚さは約150オングストロームであった。このバリ
ア層の製造中に用いたプロセス条件には、各層の形成中
の基板(ウエハ)温度400℃、DC/RF電力比約
3.3、基板へのバイアス約100W、各層の形成中の
プロセスチャンバ圧力約30mTが含まれていた。ウォ
ームアルミニウムが従来型のスパッタリング技術を用い
て、基板温度が約400℃、圧力約2mTでTi/Ti
N/TiNXバリア層の表面上にスパッタされた。
【0049】回折強度を任意の単位でy軸にとり332
で示し2θ(入射角の倍)を「度」でx軸にとり334
で示したXRDカーブ330により示されるように、ア
ルミニウムの結晶配向のアルミニウム含有率は、所望の
{111}結晶配向336と、不要な{200}結晶配
向339(拡大が338で示される)の両方を有してい
る。ピーク高さが約32程度の非常に弱い{111}結
晶配向の信号が更に、ウォーム堆積したこのアルミニウ
ムの多結晶性の程度が図3(a)に例示されるアルミニ
ウム層よりも更に高いことを示している。このことは、
アルミニウムの{200}結晶配向成分のピーク高さが
更に大きくなっていることによっても支持されている。
不要な{200}結晶配向のアルミニウムが存在するこ
とが、3つのバリア層それぞれに対して堆積温度が40
0℃であることに寄与している。
【0050】図3(d)は、上述の技術を用いて形成し
たTi/TiN/TiNXバリア層の表面上に形成した
ウォームアルミニウムのXRDカーブ340であり、T
i第1層の厚さは300オングストローム、TiN第2
層の厚さは約250オングストローム、TiNX第3層
の厚さは約150オングストロームであった。このバリ
ア層の製造中に用いたプロセス条件には、各層の形成中
の基板(ウエハ)温度200℃、DC/RF電力比約
3.3、基板へのバイアス約100W、Ti層及びTi
N層の形成中のプロセスチャンバ圧力約30mT、Ti
X層の形成中では10mTが含まれていた。ウォーム
アルミニウムが従来型のスパッタリング技術を用いて、
基板温度が約400℃、圧力約2mTでTi/TiN/
TiNXバリア層の表面上にスパッタされた。
【0051】回折強度を任意の単位でy軸にとり342
で示し2θ(入射角の倍)を「度」でx軸にとり344
で示したXRDカーブ340により示されるように、ア
ルミニウムの結晶配向のアルミニウム含有率は、アルミ
ニウムの結晶配向は、所望の{111}結晶配向346
のみに限られ、不要な{200}結晶配向(拡大が33
8で示される)は含まれない。ピーク高さが約2700
0もの非常に強い{111}結晶配向の信号が更に、ウ
ォーム堆積したこのアルミニウムの{111}含有率の
程度が高いことを示している(図3(b)に例示され
る、TiNX層を30mTで堆積した本発明の他の好ま
しい具体例について得られたような非常に高い程度)。
図3(d)に示されるXRDカーブを有するアルミニウ
ムの堆積を可能にするバリア層構造体は、本発明の更に
好ましい具体例の1つである。
【0052】図4は、上述のアルミニウム/Ti/Ti
N/TiNX構造体の4層の3つ及び別の構造体1つの
反射率を例示する。特に、棒グラフ400は。y軸にパ
ーセント反射率(Siを参照とした)をとり410で示
す。x軸上のそれぞれの棒(バー)は、異なるアルミニ
ウム/Ti/TiN/TiNX構造体を表している。
【0053】バー412は、図3(b)で示されるXR
Dカーブで例示されるアルミニウム/Ti/TiN/T
iNX構造体のアルミニウム層の反射率を示す。バー4
14は、Ti/TiN/TiNX構造体の上に堆積した
アルミニウム層の反射率を示すが、このとき、アルミニ
ウム/Ti/TiN/TiNX構造体全体の形成に用い
る方法は図3(b)の構造体全体の製造に用いた方法と
同じであるが、Tiの厚さが300オングストロームで
あった。バー416は、図3(a)のXRDカーブに例
示されるアルミニウム/Ti/TiN/TiNX構造体
のアルミニウム層の反射率を示す。バー418は、図3
(c)のXRDカーブに例示されるアルミニウム/Ti
/TiN/TiNX構造体のアルミニウム層の反射率を
示す。
【0054】図4は、アルミニウムの{111}結晶配
向が高いことが、アルミニウムの反射率の高さに直接相
関することを示す。
【0055】第3層TiNXの組成の勾配を変えること
により、反射率を更に向上させること(そしてこれに付
随してアルミニウム層の表面粗さを小さくすること)が
可能となる。TiNXの堆積のステップの最後に堆積さ
せるピュアなTiの厚みを増やすことにより、反射率が
向上し表面のスムーズさが高くなったアルミニウムをえ
ることができることを我々は見出した。特に、反射率は
約210%から約220%に上がり、表面粗さ(AFM
を用いて測定)は78オングストロームから47オング
ストロームへと小さくなった。
【0056】図5(a)及び図5(b)は、TiNX
堆積の最後におけるTiの厚みを変えたTi/TiN/
TiNXバリア層の表面上に形成したウォームアルミニ
ウムについてのXRDカーブを示す。バリア層構造体の
形成は、上述の技術を用いて行われた。特に、それぞれ
の場合において第1のTi層の厚さを300オングスト
ローム、第2のTiN層の厚さを250オングストロー
ムとした。全てのバリア層の堆積を、基板温度約200
℃、プロセスチャンバ圧力10mTで行った。
【0057】図5(a)は、Ti/TiN/TiNX
リア層の表面上に形成したウォームアルミニウムについ
てのXRDカーブ510を示すものであり、このときT
iNXの堆積時間を約15秒間としTiNX層の厚さが約
180オングストロームであった。回折強度をy軸にと
り512で示し、2θをx軸にとり514で示す。カー
ブ510は、強度が約28000と強い{111}アル
ミニウム結晶配向ピーク516を示し、{200}結晶
配向の存在は検出されなかった。このアルミニウム表面
の反射率は、約210%であり、AFM表面粗さは約7
8オングストロームである。
【0058】図5(b)は、Ti/TiN/TiNX
リア層の表面上に形成したウォームアルミニウムについ
てのXRDカーブ520を示すものであり、このときT
iNXの堆積時間を約30秒間としTiNX層の厚さが約
360オングストロームであった。回折強度をy軸にと
り522で示し、2θをx軸にとり524で示す。カー
ブ520は、強度が約39000と強い{111}アル
ミニウム結晶配向ピーク526を示し、{200}結晶
配向の存在は検出されなかった。このアルミニウム表面
の反射率は、約220%であり、AFM表面粗さは約4
7オングストロームである。
【0059】(4.バリア層及びアルミニウムの形成の
方法)ここに説明する好ましい具体例の製造を行うため
の装置は、前出のエンデュラ統合型処理システムであ
り、図1に示される部品は、この統合型処理システムの
中に含まれる低圧プロセスチャンバの1つの中にある。
【0060】(第3例)以下の説明は、アスペクト比が
約5:1で表面形状サイズが0.25μmのバイアの表
面上にTi/TiN/TiNXバリア層を形成すること
に関する。
【0061】図2に示されるように、バイアの形成は、
二酸化シリコン層211を貫通してシリコンベースに至
るまでドライエッチングを行うことによって形成され
た。構造体200はTi/TiN/TiNXの3層を備
えていた。チタンの第1層は、イオン堆積スパッタリン
グ(IMPスパッタリング)により、二酸化シリコン層
211及びシリコンベース210の両方の表面上に形成
された。第2層は反応性イオン堆積スパッタリング(反
応性IMP)による窒化チタン層214として、第1の
チタン層212の上に堆積された。第3の反応性イオン
堆積スパッタリングによる窒化チタン含有層216は、
窒化チタン層214の上に堆積された(チタン層212
のイオンスパッタリングにおいては、通常、高温アニー
ルにおいてバイア213の底部に珪化チタンの薄い層2
24が形成される。)。その後、構造体200には導電
層219が充填された。
【0062】直径8インチ(20.3cm)の基板の表
面上へTiをイオン堆積スパッタリングする際毎分約7
00オングストロームの速度を得るため、チタンターゲ
ットカソード112にDC電力4kWを印加しつつ、2
MHz(2.5kWにほぼ等しい)のRF電力をコイル
114に印加し、また基板支持プラーテン120に約1
00ワットのDCバイアスを印加した。Tiの堆積工程
は約30mTで行われた。この圧力は、アルゴン供給流
量約65sccmに相当するものである。基板表面の温
度は約200℃であった。
【0063】Ti第1層の表面上へTiNを反応性イオ
ン堆積スパッタリングする際毎分約250オングストロ
ームの速度を得るため、チタンターゲットカソード11
2にDC電力5kWを印加しつつ、2MHz(2.5k
Wにほぼ等しい)のRF電力をコイル114に印加し、
また基板支持プラーテン120に約100ワットのDC
バイアスを印加した。Tiの堆積工程は約30mTで行
われた。この圧力は、アプライドマテリアルズ社のエン
デュラ統合型処理システムにおいてアルゴン供給流量約
10sccm及び窒素供給流量約70sccmに相当す
るものである。基板表面の温度は約200℃であった。
【0064】TiN第2層の表面上へTiNXを反応性
イオン堆積スパッタリングする際毎分約600オングス
トロームの速度を得るため、プロセス条件をTiN第2
層で決めた条件で設定したが、TiNX層のスパッタリ
ングの最初では、窒素ガスのプロセスチャンバへの流入
を止めた。TiNの堆積工程中にチタンターゲットが窒
化するため、窒素ガスの流量を止めた後のある限られた
時間中にTiNが生成し続ける。典型的には、チャンバ
への窒素ガスの流入を止めた以外はTiN堆積について
言及された操作条件の下では、ターゲットの窒化した部
分は、5〜10秒以内にスパッタされてなくなる。Ti
N第2層が厚くなれば、ターゲットの窒化部分がスパッ
タされてなくなるまでの時間が長くなる。この特別な例
においては、プロセスチャンバへの窒素ガスの流入を止
めた後、TiNX層の堆積は約15秒間行われた。
【0065】次いで、従来型のスパッタリングの技術を
用い、基板温度が約400℃、圧力が約2mTで、バイ
ア表面上にアルミニウム層を6000オングストローム
スパッタした。上述のように作製したTi/TiN/T
iNXのバリア/ウェット層を用いて、コンタクトバイ
アに対して完全に充填する(顕微鏡写真ではボイドはほ
ぼゼロであった)ことが実現された。
【0066】(5.バリア層構造体におけるそれぞれの
層の組成)図6(a)〜(c)は、3つのバリア層の原
子組成を示すものであり、分析は上層から行われ、先ず
TiNX第3層、次にTiN第2層、そしてシリコン酸
化物基板上のTi第1層で行われた。
【0067】図6(a)のグラフ610は、XPS分析
プロセス中にバリア層がスパッタされて飛ばされる際
の、当該バリア層の組成を例示している。アルゴンイオ
ンを用いスパッタされる材料の原子組成をy軸にとり6
12で示し、単位は原子パーセントである。分析プロセ
スの時間をx軸にとり614で示し、単位は秒である。
カーブ616は被分析対象の層のTi含有率を示し、カ
ーブ618は被分析対象の層のN含有率を示している。
カーブ620は、分析プロセスのスパッタリング中に基
板にクレーターが発生した結果生じた酸素を示してい
る。カーブ622も、分析技術の結果生じた珪素を示し
ている。
【0068】グラフ610は、Tiの厚さが100オン
グストローム、TiNの厚さが約250オングストロー
ム、TiNXの厚さが約100オングストロームのバリ
ア層を表しており、これは、堆積プロセスチャンバへの
窒素ガス流入を停止した後TiNX層の堆積を8秒間行
ったものである。
【0069】図6(b)のグラフ630は、図6(a)
について説明した分析技術を用いて得られた第2のバリ
ア層の組成を示す。被分析層の原子組成をy軸にとり6
32で示し、単位は原子パーセントである。分析プロセ
スの時間をx軸にとり634で示し、単位は秒である。
カーブ636は被分析層のTi含有率を示し、カーブ6
38は被分析対象の層のN含有率を示している。カーブ
640は分析の結果生じた酸素を、カーブ642は分析
の結果生じた珪素を示している。
【0070】グラフ630は、Tiの厚さが200オン
グストローム、TiNの厚さが約500オングストロー
ム、TiNXの厚さが約100オングストロームのバリ
ア層を表しており、これは、堆積プロセスチャンバへの
窒素ガス流入を停止した後TiNX層の堆積を8秒間行
ったものである。
【0071】図6(c)のグラフ650は、図6(a)
について説明した分析技術を用いて得られた第3のバリ
ア層の組成を示す。被分析層の原子組成をy軸にとり6
52で示し、単位は原子パーセントである。分析プロセ
スの時間をx軸にとり654で示し、単位は秒である。
カーブ656は被分析層のTi含有率を示し、カーブ6
58は被分析対象の層のN含有率を示している。カーブ
660は分析の結果生じた酸素を、カーブ662は分析
の結果生じた珪素を示している。
【0072】グラフ650は、Tiの厚さが200オン
グストローム、TiNの厚さが約250オングストロー
ム、TiNXの厚さが約250オングストロームのバリ
ア層を表しており、これは、堆積プロセスチャンバへの
窒素ガス流入を停止した後TiNX層の堆積を20秒間
行ったものである。
【0073】これらの構造体は、1つのTiスパッタリ
ングターゲットを用いて単一のプロセスチャンバにより
得ることが可能であり、連続プロセスで作製可能であ
る。これらバリア層の作製が容易であることは、これら
バリア層の機能が優れていることと合わせて、半導体デ
バイスの作製においてこれらバリア層を非常に魅力的な
ものにする。特に、このバリア層の構造及びここに開示
した製造法を用いれば、電子移動の問題を低減する{1
11}アルミニウム結晶配向が高いアルミニウム含有層
の形成を可能にする。更に、このバリア層の構造及びこ
こに開示した製造法を用いれば、リソグラフィーのイン
デクシングにおいて有用な反射率の高いアルミニウム含
有層を形成することが可能となる。
【0074】上記した好ましい具体例は、本発明の範囲
を限定する意図はなく、いわゆる当業者は本発明の開示
内容に鑑みて、これら具体例を本発明の特許請求の範囲
の特定事項に対応して拡大できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】イオンメンタルプラズマ(IMP)により強化
された物理気相堆積工程を行うことが可能なプロセスチ
ャンバの部品の模式的線図である。
【図2】本発明で開示の方法及び装置を用いて、アスペ
クト比の高い倍213の中に形成された導電コンタクト
218の模式的な製図である。
【図3】図3(a)は、Xuらによる米国特許出願第08
/511,825号に記載された種類のTi/TiN/
TiNXバリア層の上に堆積されたアルミニウム膜のX
線回折(XRD)カーブを示すグラフであり、このアル
ミニウム膜の{111}結晶配向含有率が望まれるより
も低く、また、反射率も約50%未満である(Siを参
照にしてナノスコープで測定)ことが示されている。図
3(b)は、ここに記載した第1の好ましい具体例を用
いて形成されたTi/TiN/TiNXバリア層の上に
堆積されたアルミニウム膜のXRDカーブを示すグラフ
であり、このアルミニウム膜は高い{111}含有率と
195%もの反射率を有していることが示される。図3
(c)は、バリア層の堆積中の基板温度をかなり高くし
たこと以外は図3(b)に例示されるバリア層の生成に
用いたと同じ好ましい具体例の方法を用いてTi/Ti
N/TiNXバリア層の上に堆積されたアルミニウム膜
のXRDカーブを示すグラフであり、このアルミニウム
膜の{111}結晶配向含有率が望まれるよりも低く、
また、反射率も約50%未満であることが示されてい
る。図3(d)は、ここに記載した第2の好ましい具体
例を用いて形成されたTi/TiN/TiNXバリア層
の上に堆積されたアルミニウム膜のXRDカーブを示す
グラフであり、このアルミニウム膜は高い{111}含
有率と210%もの反射率を有していることが示され
る。
【図4】ここに記載した第1具体例及び第2具体例の構
造を有しその方法で形成されたTi/TiN/TiNX
バリア層の上に堆積されたアルミニウム膜の相対的な反
射率を、従来技術の構造を有し従来技術の方法で作製さ
れたTi/TiN/TiNXバリア層の上に堆積された
アルミニウム膜の反射率と比較する棒グラフである。
【図5】図5(a)は、ここに記載した第3の好ましい
具体例を用いて形成されたTi/TiN/TiNXバリ
ア層の上に堆積されたアルミニウム膜のXRDカーブを
示すグラフであり、このアルミニウム膜は、AFM表面
形状粗さ(rms)約78オングストロームを示してい
る。図5(b)は、ここに記載した第4の好ましい具体
例を用いて形成されたTi/TiN/TiNXバリア層
の上に堆積されたアルミニウム膜のXRDカーブを示す
グラフであり、このアルミニウム膜は、AFM表面形状
粗さ(rms)約47オングストロームを示している。
【図6】図6(a)は、断面厚さが、Tiが100オン
グストローム、TiNが250オングストローム、Ti
Xが100オングストロームのTi/TiN/TiNX
バリア層の原子組成プロファイルを示すグラフである。
図6(b)は、断面厚さが、Tiが200オングストロ
ーム、TiNが500オングストローム、TiNXが1
00オングストロームのTi/TiN/TiNXバリア
層の原子組成プロファイルを示すグラフである。図6
(c)は、断面厚さが、Tiが200オングストロー
ム、TiNが250オングストローム、TiNXが25
0オングストロームのTi/TiN/TiNXバリア層
の原子組成プロファイルを示すグラフである。
【符号の説明】
200…バリア層構造体、210…シリコンベース、2
11…二酸化珪素層、213…トレンチ又はバイア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 セシャドリ ラマスワミ アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サン ノゼ, ジャーヴィス コート 1503

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)約100オングストローム〜約500
    オングストロームの厚さを有する、Ti又はTiNX
    第1層と、 b)約100オングストローム〜約800オングストロ
    ームの厚さを有するTiNの第2層と、 c)約15オングストローム〜約500オングストロー
    ムの厚さを有する第3層とを備えた構造を有するバリア
    層。
  2. 【請求項2】 前記第1の層がTiNXである場合のT
    i含有率が少なくとも40原子パーセントである請求項
    1に記載のバリア層。
  3. 【請求項3】 TiNの前記第2層の厚さが、約500
    オングストローム以下である請求項1に記載のバリア
    層。
  4. 【請求項4】 TiNXの前記第3層の厚さが約400
    オングストローム以下である請求項3に記載のバリア
    層。
  5. 【請求項5】 TiNXの前記第3層のTi含有率が、
    約50原子パーセント〜約100原子パーセントの範囲
    にあり、且つ前記第3層の開始部分が約50原子パーセ
    ントで終了部分が約100原子パーセントである勾配に
    従う、請求項1に記載のバリア層。
  6. 【請求項6】 前記100原子パーセントのTi成分で
    ある厚みが約15オングストローム〜約300オングス
    トロームである請求項5に記載のバリア層。
  7. 【請求項7】 TiNXの前記第3層の表面上に形成さ
    れたアルミニウム含有導電層を有する請求項1に記載の
    バリア層。
  8. 【請求項8】 TiNXの前記第3層の表面上に形成さ
    れたアルミニウム含有導電層を有する請求項5に記載の
    バリア層。
  9. 【請求項9】 前記アルミニウム含有層のアルミニウム
    含有率が、少なくとも90原子パーセントである請求項
    7に記載のバリア層。
  10. 【請求項10】 前記アルミニウム含有層のアルミニウ
    ム含有率が、少なくとも90原子パーセントである請求
    項8に記載のバリア層。
  11. 【請求項11】 前記アルミニウム含有層が、結晶学的
    な{200}含有率がほぼゼロを示す請求項9に記載の
    バリア層。
  12. 【請求項12】 前記アルミニウム含有層が、結晶学的
    な{200}含有率がほぼゼロを示す請求項10に記載
    のバリア層。
  13. 【請求項13】 前記アルミニウム含有層が、150パ
    ーセントを越える反射率を示す請求項11に記載のバリ
    ア層。
  14. 【請求項14】 前記アルミニウム含有層が、190パ
    ーセントを越える反射率を示す請求項12に記載のバリ
    ア層。
  15. 【請求項15】 アルミニウム含有層/Ti/TiN/
    TiNX構造体を製造する方法であって、前記アルミニ
    ウム含有層の結晶配向がほぼ{111}であり、前記方
    法が、 a)IMP技術を用いて、Ti又はTiNXの第1層を
    厚さ約100オングストローム〜約500オングストロ
    ームに形成し、 b)反応性IMP技術を用いて、TiNの第2層を厚さ
    約100オングストローム〜約800オングストローム
    に形成し、 c)反応性IMP技術を用いて、TiNXの第3層を厚
    さ約15オングストローム〜約150オングストローム
    に形成する工程を備える方法。
  16. 【請求項16】 TiNXの前記第3層の反応性IMP
    堆積の前記工程で、窒素の含有率を制御して、TiNX
    の前記第3層の表面のTi成分を100原子パーセント
    とする請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記100原子パーセントのTi成分
    である厚みが約15オングストローム〜約300オング
    ストロームである請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記バリア層の堆積が、約400℃未
    満の基板温度で行われる請求項15に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記バリア層の堆積が、約200℃以
    下の基板温度で行われる請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 TiNXの前記第3層の形成が、約
    0.5mT〜約30mTのプロセスチャンバ圧力で行わ
    れる請求項18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記圧力が約10mT以下である請求
    項20に記載の方法。
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