JPH10313103A - キャパシタを有する半導体装置 - Google Patents

キャパシタを有する半導体装置

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JPH10313103A
JPH10313103A JP9122188A JP12218897A JPH10313103A JP H10313103 A JPH10313103 A JP H10313103A JP 9122188 A JP9122188 A JP 9122188A JP 12218897 A JP12218897 A JP 12218897A JP H10313103 A JPH10313103 A JP H10313103A
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capacitor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーク電流が小さく、かつ比誘電率の高いキ
ャパシタ誘電体層を含むキャパシタを有する半導体装置
を提供する。 【解決手段】 プラグ層9を通じてMOSトランジスタ
20のソース/ドレイン領域15と接するように層間絶
縁層27上にストレージノード1が形成されている。こ
のストレージノード1と対向するようにキャパシタ誘電
体層を介してセルプレート5が形成されている。ストレ
ージノード1は、Ruよりなり、Ruの(002)配向
度が95%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャパシタを有す
る半導体装置に関し、より特定的には、高誘電率材料を
含むキャパシタ誘電体層を1対の電極で挟んでなるキャ
パシタを有する半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータなどの情報機器の目
ざましい普及によって、半導体装置の需要が急速に拡大
している。また機能的には、大規模な記憶容量を有し、
かつ高速動作が可能なものが要求されている。これに伴
って、半導体装置の高集積化および高速応答性あるいは
高信頼性に関する技術開発が進められている。
【0003】半導体装置のなかで、記憶情報のランダム
な入出力が可能なものとして、DRAM(Dynamic Rand
om Access Memory)が一般的に知られている。このDR
AMは、多数の記憶情報を蓄積する記憶領域であるメモ
リセルアレイと、外部との入出力に必要な周辺回路とか
ら構成されている。
【0004】このように構成されるDRAMの半導体チ
ップ上において、メモリセルアレイは大きな面積を占め
ている。また、このメモリセルアレイには、単位記憶情
報を蓄積するためのメモリセルがマトリックス状に複数
個配列されて形成されている。このメモリセルは、通常
1個のMOS(Metal oxide Semiconductor )トランジ
スタと、これに接続された1個のキャパシタとから構成
されており、1トランジスタ1キャパシタ型のメモリセ
ルとして広く知られている。このような構成を有するメ
モリセルは、その構造が簡単なためメモリセルアレイの
集積度を向上させることが容易であり、大容量のDRA
Mに広く用いられている。
【0005】DRAMの高集積化を1Gbit(ギガビ
ット)に代表されるGbit級へと押し進めた場合、メ
モリセルサイズの縮小が余儀なくされる。このメモリセ
ルサイズの縮小に伴って、キャパシタの平面的な占有面
積も同時に縮小される。そのため、キャパシタに蓄えら
れる電荷量(1ビットのメモリセルに蓄えられる電荷
量)が低下することになり、記憶領域としてのDRAM
の動作が不安定なものとなり、信頼性が低下する。
【0006】係るDRAMの動作の不安定化を防止する
ため、限られた平面占有面積内においてキャパシタの容
量を増加させる必要がある。その手段の1つとして、キ
ャパシタ誘電体層に、いわゆる高誘電率材料と呼ばれる
材料を採用する方法が検討されている。ここで高誘電率
材料とは、一般にシリコン酸化膜の数倍から数百倍の誘
電率を有する材料であり、この高誘電率材料をキャパシ
タ誘電体層に用いることにより、キャパシタの形状を比
較的単純な形状に維持したまま、容易に容量の増加を図
ることが可能となる。
【0007】なお、この高誘電率材料と呼ばれる材料の
一例としては、チタン酸バリウムストロンチウム((B
a,Sr)TiO3 :BST)、 酸化タンタル(Ta
2 5 )、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)
3 :PZT)、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛((P
b,La)(Zr,Ti)O3 :PLZT)、チタン酸
ストロンチウム(SrTiO3 :STO)、チタン酸バ
リウム(BaTiO3:BTO)などが挙げられる。
【0008】以下、キャパシタ誘電体層に高誘電率材料
を用いた従来のメモリセル構造について説明する。
【0009】図7は、従来の半導体装置の構成を概略的
に示す断面図である。図7を参照して、素子分離絶縁層
13によって分離されたシリコン基板11の表面には、
MOSトランジスタ20が形成されている。
【0010】MOSトランジスタ20は、1対のソース
/ドレイン領域15と、ゲート絶縁層17と、ゲート電
極層19とを有している。1対のソース/ドレイン領域
15は、互いに距離を隔ててシリコン基板11の表面に
形成されている。このソース/ドレイン領域15は、低
不純物濃度領域15aと高不純物濃度領域15bとから
なるLDD(Lightly Doped Drain )構造を有してい
る。ゲート電極層19は、1対のソース/ドレイン領域
15に挟まれる領域上にゲート絶縁層17を介在して形
成されている。
【0011】ゲート電極層19の周囲は絶縁層21で覆
われており、またソース/ドレイン領域15の一方に
は、ビット線23が電気的に接続されている。このビッ
ト線23を覆うように絶縁層25が形成されている。そ
してMOSトランジスタ20、ビット線23などを覆う
ように層間絶縁層27が形成されている。この層間絶縁
層27には、ソース/ドレイン領域15の他方に達する
コンタクトホール27aが形成されている。このコンタ
クトホール27aを埋込むようにプラグ層9が形成され
ており、このプラグ層9を通じてソース/ドレイン領域
15と電気的に接続するようにキャパシタ110が形成
されている。
【0012】キャパシタ110は、ストレージノード1
01と、キャパシタ誘電体層103と、セルプレート1
05とを有している。ストレージノード101は、層間
絶縁層27上に形成され、プラグ層9と電気的に接続さ
れている。キャパシタ誘電体層103は、上述したいわ
ゆる高誘電率材料よりなっており、ストレージノード1
01を覆うように形成されている。セルプレート105
は、このキャパシタ誘電体層103を介在してストレー
ジノード101と対向するように形成されている。
【0013】このキャパシタ110を覆うように層間絶
縁層31が形成されており、その層間絶縁層31上に、
所望の形状にパターニングされた導電層33が形成され
ている。またこの導電層33を覆うように層間絶縁層3
5が形成されており、この層間絶縁層35上に所定の形
状にパターニングされた導電層37が形成されている。
【0014】キャパシタ誘電体層103に高誘電率材料
を用いた場合には、ストレージノード101の材料に
は、酸化物を作りにくく、酸化物となっても導電性を維
持でき、かつキャパシタ誘電体層103のペロブスカイ
ト構造を得やすい材料が求められる。これらの特性を満
たす材料として、Ru(ルテニウム)、Ir(イリジウ
ム)、Re(レニウム)、Pt(白金)、Pd(パラジ
ウム)、Rh(ロジウム)などが選ばれる。
【0015】そしてこの場合、ストレージノード101
とセルプレート105との電気的特性の非対称性をなく
すために、セルプレート105にはストレージノード1
01と同じ材質が用いられることが好ましい。
【0016】従来の半導体装置の製造方法では、ストレ
ージノード101とセルプレート105とは、上述の材
質で形成される場合、基板温度:室温〜200℃、スパ
ッタ圧力:5〜10mTorr、スパッタガス:アルゴ
ン100%の条件でスパッタリングにより成膜される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来のキャパシタで
は、キャパシタ誘電体層のリーク電流が大きく、かつキ
ャパシタ誘電体層の比誘電率も小さく、Gbit級のD
RAMなどへ適用するには必ずしも十分とは言えず、改
善の余地があった。
【0018】それゆえ、本発明の目的は、リーク電流が
小さく、かつ比誘電率の高いキャパシタ誘電体層を含む
キャパシタを有する半導体装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のキャパシタを有
する半導体装置は、高誘電率材料を含むキャパシタ誘電
体層を第1および第2の電極で挟んでなるキャパシタを
有する半導体装置であって、第1および第2の電極の少
なくともいずれかの材料のX線回折における(002)
回折ピーク強度が、第1および第2の電極の積層方向に
おいて、(101)回折ピーク強度の7倍以上である。
【0020】上記局面において好ましくは、第1および
第2の電極の積層方向において、(002)回折ピーク
強度は、(100)の回折ピーク強度の17.5倍以上
である。
【0021】上記局面において好ましくは、第1および
第2の電極の積層方向において、(002)回折ピーク
強度は、(102)、(103)、(110)、(11
2)の各回折ピーク強度の28倍以上である。
【0022】上記局面において好ましくは、第1および
第2の電極の少なくともいずれかの材料の95%以上の
結晶が第1および第2の電極の積層方向に対して(00
2)方位を有している。
【0023】上記局面において好ましくは、第1および
第2の電極の少なくともいずれかの結晶粒径は0.1μ
m以下である。
【0024】上記局面において好ましくは、第1および
第2の電極のいずれかは、チタンおよびチタン化合物の
少なくともいずれかを含む層上に形成されており、チタ
ンおよびチタン化合物の少なくともいずれかを含む層に
接する面と対向する面においてキャパシタ誘電体層と接
している。
【0025】上記局面において好ましくは、第1および
第2の電極のいずれかは、RuおよびReの少なくとも
いずれかの材料を有している。
【0026】上記局面において好ましくは、キャパシタ
誘電体層に含まれる高誘電率材料は、チタン酸バリウム
ストロンチウム、酸化タンタル、チタン酸ジルコン酸
鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、チタン酸ストロン
チウム、チタン酸バリウムよりなる群から選ばれる1種
以上の材料を有している。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図に基づいて説明する。
【0028】実施の形態1 図1は、本発明の実施の形態1におけるキャパシタを有
する半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。図
1を参照して、ここではキャパシタを有する半導体装置
の一例としてDRAMのメモリセル構造について説明す
る。
【0029】素子分離絶縁層13によって分離されたシ
リコン基板11の表面には、MOSトランジスタ20が
形成されている。
【0030】MOSトランジスタ20は、1対のソース
/ドレイン領域15と、ゲート絶縁層17と、ゲート電
極層19とを有している。1対のソース/ドレイン領域
15は、互いに距離を隔ててシリコン基板11の表面に
形成されている。このソース/ドレイン領域15は、低
不純物濃度領域15aと高不純物濃度領域15bとから
なるLDD構造を有している。ゲート電極層19は、た
とえばドープト多結晶シリコンよりなり、1対のソース
/ドレイン領域15に挟まれる領域上にゲート絶縁層1
7を介在して形成されている。
【0031】ゲート電極層19の周囲は、たとえばシリ
コン酸化膜よりなる絶縁層21で覆われており、またソ
ース/ドレイン領域15の一方には、たとえばドープト
多結晶シリコンよりなるビット線23が電気的に接続さ
れている。このビット線23の周囲は、たとえばシリコ
ン酸化膜よりなる絶縁層25で覆われている。そしてM
OSトランジスタ20、ビット線23などを覆うように
上部表面が平坦化された、たとえばBPSG(Boron-do
ped Phospho-Silicate Glass)よりなる層間絶縁層27
が形成されている。この層間絶縁層27には、ソース/
ドレイン領域15の他方に達するコンタクトホール27
aが形成されている。このコンタクトホール27aを埋
込むように、たとえばドープト多結晶シリコンよりなる
プラグ層9が形成されており、このプラグ層9を通じて
ソース/ドレイン領域15と電気的に接続するようにキ
ャパシタ10が形成されている。
【0032】キャパシタ10は、ストレージノード1
と、キャパシタ誘電体層3と、セルプレート5とを有し
ている。ストレージノード1は、層間絶縁層27上に形
成され、かつプラグ層9と電気的に接続されている。バ
リア層7は、たとえば窒化チタンの単層構造、または窒
化チタンとチタンとの2層構造、またはチタンと窒化チ
タンとチタンとの3層構造により形成されている。キャ
パシタ誘電体層3は、上述したいわゆる高誘電率材料よ
りなっており、ストレージノード1を覆うように形成さ
れている。セルプレート5は、このキャパシタ誘電体層
3を介在してストレージノード1と対向するように形成
されている。
【0033】ストレージノード1は、たとえば金属ルテ
ニウム(Ru)よりなっており、そのRuのX線回折に
おける(002)回折ピーク強度が、(101)回折ピ
ーク強度の7倍以上であり、(100)の回折ピーク強
度の17.5倍以上であり、(102)、(103)、
(110)、(112)の各回折ピーク強度の28倍以
上である。つまり、ストレージノード1のRuの95%
以上の結晶粒が、膜厚方向(シリコン基板11の表面に
対して垂直方向)に(002)の方位に揃っている。
【0034】また、ストレージノード1の平面投影寸法
はたとえば1GbitDRAMにおいて0.2μm×
0.5μm程度であり、このストレージノード1を構成
するRuの結晶粒径は0.1μm以下であることが好ま
しい。
【0035】なお、セルプレート5も、ストレージノー
ド1と同様、たとえばRuよりなっており、そのRuの
結晶方位はストレージノード1と同様であってもよい。
【0036】このキャパシタ10を覆うように層間絶縁
層31が形成され、その層間絶縁層31上に、パターニ
ングされた導電層33が形成されている。この導電層3
3上に層間絶縁層35が形成され、この層間絶縁層35
上にパターニングされた導電層37が形成されている。
この導電層33および37は、たとえばアルミニウムを
含む材料よりなっている。
【0037】上記のようなストレージノード1における
Ruの配向性および結晶粒径を得る成膜条件は、たとえ
ば基板温度:350℃、スパッタガス圧:12mTor
r、スパッタガス:アルゴン/酸素=90/10であ
る。なお、この条件に限られず、基板温度:200〜6
00℃、スパッタガス圧:1.5〜24mTorr、ス
パッタガス:アルゴン/酸素=95/5〜70/30の
範囲であれば、上述の配向性および結晶粒径を有するR
uを作製可能である。上記の条件でスパッタガスに酸素
を加えているのは酸素混入により結晶粒の成長を抑制
し、粒径微細化を達成するためである。この場合、Ru
膜中の酸素濃度は0.01原子%〜1原子%となる。
【0038】次に、本願発明者が行なった実験について
説明する。まず図1および図7に示すように層間絶縁層
27のコンタクトホール27a中を埋込むドープト多結
晶シリコンよりなるプラグ層9と直接接するように層間
絶縁層27上全面にRu膜を、本実施の形態および従来
例における各条件でスパッタリングにより成膜した。こ
のRu膜上にシリコン酸化膜を50nmの膜厚で成膜
し、通常の写真製版技術およびエッチング技術によって
このシリコン酸化膜をパターニングした。このパターニ
ングされたシリコン酸化膜をマスクとしてRu膜を、酸
素を主成分とするガス中でRIE(Reactive Ion Etchi
ng)によりパターニングにしてストレージノードパター
ンを得た。
【0039】このパターニング後のストレージノードの
形状をSEMで観察したところ、ストレージノードは大
別して図2および図3に示す2種類の形状となっている
ことが確認された。
【0040】図2は従来例の条件で、また図3は本実施
の形態の条件で成膜された場合のストレージノードパタ
ーンの形状を示す平面図(a)、断面図(b)である。
【0041】図2を参照して、従来例の条件で成膜され
たRuよりなるストレージノード101では、結晶粒が
大きく、かつX線回折評価によれば結晶方位がランダム
であった。一方、図3を参照して、本実施の形態の条件
で成膜されたRuよりなるストレージノード1では、結
晶粒が細かく均一であり、同様なX線回折評価によれば
(002)系統の回折ピーク強度が非常に強く、膜厚方
向(矢印D方向)においてこの方位に優先配向している
ことがわかった。また、断面形状から見ると従来例の条
件で製造されたストレージノード101(図2)では、
一方の側壁が矩形に抉れ、ストレージノードの寸法も予
定されていたものより小さな仕上がりとなっていた。こ
れに対し、本実施の形態の条件で製造されたストレージ
ノード1(図3)では各側壁が層間絶縁層27の表面に
対してほぼ垂直な形状となっていた。
【0042】また図2と図3とに示すストレージノード
1、101をなすRuの結晶粒1a、101aの配向性
について調べた。その結果、図3に示すストレージノー
ド1では(002)の配向度は95%以上であったのに
対し、図2に示すストレージノード101ではこれより
も低いものであった。
【0043】このRuの(002)配向度については、
以下のようにX線回折ピーク強度を用いて測定した。図
2や図3に示すストレージノードをX線回折評価した場
合、たとえば図4に示すようなX線回折ピークの分布が
得られる。この図4において回折角度15°〜105°
においては、Ruの(002)の回折ピーク以外に、比
較的強い(100)、(101)、(102)、(10
3)、(110)、(112)が認められる可能性があ
る。なお、図4においてはRuの(100)、(10
2)、(110)の回折ピークは認められてはいない。
【0044】ここでRuの(002)回折ピーク強度
が、(101)に対しては7倍以上、(100)に対し
ては17.5倍以上、(102)、(103)、(11
0)、(112)に対してはそれぞれ28倍以上であれ
ば、ストレージノードのRu結晶粒の95%以上が膜厚
方向に(002)の方位に揃っていることになる。
【0045】さらに、ストレージノードのRuの配向度
の変化に対するキャパシタ誘電体層のリーク電流と比誘
電率との変化について調べた。その結果を図5に示す。
【0046】図5を参照して、ストレージノードのRu
の(002)配向度が高くなるほどキャパシタ誘電体層
のリーク電流値は低くなり、かつ比誘電率は高くなっ
た。
【0047】特に、(002)配向度が93%ではキャ
パシタ誘電体層のリーク電流値は105nA/cm2
あり、(002)配向度が95%では68nA/cm2
であった。
【0048】このことより、本願発明者は、キャパシタ
誘電体層のリーク電流および比誘電率が、ストレージノ
ードのRuの(002)配向度に依存していることを見
出した。
【0049】(002)配向度が低くなるとリーク電流
値が高くなるのは、(002)配向度が低くなることで
Ruの結晶方位が図2に示すようにランダムとなり、あ
る結晶粒ではエッチングの結晶方位依存性が顕著に現れ
ることでストレージノード101の側壁に抉れによる鋭
角部分が生じ、この鋭角部分で電界集中が引起こされる
ためと考えられる。
【0050】また(002)配向度が高くなるとキャパ
シタ誘電体層の比誘電率が高くなるのは、(002)の
結晶方位は、ペロブスカイト構造を持つ高誘電率材料の
キャパシタ誘電体層と整合性がよいため、この(00
2)配向度の高いストレージノード上にキャパシタ誘電
体層を成長させることにより、結晶性の良いキャパシタ
誘電体層が得られるためと考えられる。
【0051】以上より、従来例においてキャパシタ誘電
体層のリーク電流値が高く、比誘電率が低くなっていた
理由は、ストレージノードのRuの(002)配向度が
低かったためと判明した。
【0052】さらに本願発明者は、図5の結果より、1
00nA/cm2 以下のキャパシタ誘電体層のリーク電
流値を得るためには、Ru結晶粒の(002)配向度が
95%以上でなければならないことを見出した。ここで
キャパシタ誘電体層のリーク電流値が100nA/cm
2 以上としたのは、キャパシタ誘電体層がこれ以上のリ
ーク電流を有している場合には、Gbit級のDRAM
への応用に問題が生ずるからである。
【0053】以上より、Gbit級のDRAMに適用す
るためには、(002)配向度を、従来例の製法では得
られなかった95%以上にする必要があることがわかっ
た。
【0054】また上述したように本実施の形態の条件で
Ruよりなるストレージノードを形成した場合には、R
uの(002)配向度が95%以上となり、上述の(0
02)配向度の条件を満たしている。したがって、本実
施の形態では、キャパシタ誘電体層のリーク電流が少な
く、かつ比誘電率の高いキャパシタを得ることができ
る。
【0055】なお、図1において、ストレージノード1
をなすRu結晶粒の大きさは上述のように方位が揃って
いれば大きくても構わないが、1GbitDRAMで
は、キャパシタの平面投影サイズが0.2μm×0.5
μm程度と考えられるため、0.1μm以下に微細化さ
れていることが好ましい。
【0056】また図1に示す本実施の形態においてはス
トレージノード1の材質としてRuについて説明した
が、Reでも同様の効果が得られる。
【0057】本実施の形態では、ストレージノード1の
X線回折における(002)回折ピーク強度が(10
1)回折ピーク強度の7倍以上となるため、結晶粒の
(002)配向度を95%以上にすることができる。こ
のため、ストレージノード1のパターニングした際のエ
ッチング時にストレージノード1の側壁をほぼ平坦にす
ることができる。よって、ストレージノード1の側壁に
生じた抉れ部に電界集中が生じることでキャパシタ誘電
体層3のリーク電流が増大することを防止することがで
きる。したがって、キャパシタ誘電体層3のリーク電流
の少ないキャパシタ10を得ることができる。
【0058】また、結晶粒の(002)配向は、ペロブ
スカイト構造を持つ高誘電率材料よりなるキャパシタ誘
電体層3と整合性がよい。このため、結晶粒の(00
2)配向度が95%以上となると、そのストレージノー
ド1上に形成されるキャパシタ誘電体層3は良い結晶性
を有することになる。したがって、キャパシタ誘電体層
3の比誘電率の高いキャパシタ10を得ることができ
る。
【0059】実施の形態2 図6は、本発明の実施の形態2におけるキャパシタを有
する半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。図
6を参照して、本実施の形態の構成は、図1に示す実施
の形態1の構成と比較して、密着層7を設けた点で異な
る。
【0060】密着層7は、ストレージノード1と層間絶
縁層27との間に位置し、かつストレージノード1とプ
ラグ層9とを電気的に接続している。この密着層7は、
たとえばTiN(窒化チタン)/Ti(チタン)の積層
構造よりなっており、より正確な表現を取ればTiN/
TiN/Tiの積層構造、TiN/TiSiN/TiS
iの積層構造、あるいはTiN/TiSiN/Tiの積
層構造よりなっている。
【0061】また、ストレージノード1は、たとえばR
uよりなり、層間絶縁膜27の表面に垂直な方向に対し
てRuの(002)の配向度が99%以上である。
【0062】なお、これ以外の構造については図1に示
す実施の形態1と同様であるため、同一の部材について
は同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0063】本願発明者は、Ruよりなるストレージノ
ード1の配向性が下地に依存することを調べる実験を行
なった。
【0064】下地構造としてドープト多結晶シリコンよ
りなるプラグ層9上に密着層Ti/TiN/Tiあるい
はTiN/Ti構造を形成した。具体的には、密着層は
以下の工程により形成した。まずTiを成膜した後、ウ
ェハを取出し、ランプ加熱によってTiSi(下地シリ
コンとチタンとを反応させる)を作製した。このランプ
加熱は窒素中あるいはアンモニア雰囲気中で行なわれる
ため、同時にTiの表面側にTiNが形成された。なお
このTiNの組成分析を行なったところ、Ti−Si−
Nが混在して検出されたため、TiSiNとなっている
ことも考えられる。この後、再びTiNを成膜し、通常
の窒素雰囲気でのランプ加熱処理を施して、上述のTi
N/Ti構造を作製した。
【0065】上述のような工程でTiN/Ti構造を作
製したため、この密着層は、正確にはTiN/TiN/
Tiの積層構造、TiN/TiSiN/TiSiの積層
構造、あるいはTiN/TiSiN/Tiの積層構造に
なっているものと考えられる。
【0066】このようなTiN/Ti構造の密着層上
に、実施の形態1で示した条件でRuよりなるストレー
ジノードをスパッタリング法により成膜し、そのストレ
ージノード上に高誘電率誘電体膜としてチタン酸バリウ
ムストロンチウムをCVD(Chemical Vapor Depositio
n )法で成膜した。
【0067】この後、X線回折評価を行ない、そのX線
回折パターンを見ると、回折角度15°〜105°にお
いては、Ruの(002)回折ピークの他にRuの(1
01)、(103)、(112)回折ピークが認められ
た。Ruの(002)回折ピーク強度が(101)に対
しては約70倍、かつ(103)、(112)に対して
は約300倍となっており、Ru結晶粒の99%以上が
(002)方位であることが判明した。またキャパシタ
誘電体層の電気特性についても、比誘電率が約185で
あり、リーク電流密度が1.5V印加時において約50
nA/cm2 であった。
【0068】また、下地構造として上述した密着層を形
成すれば、基板温度を室温からと低温にし、またスパッ
タガスもアルゴン/酸素=100/0として酸素を含め
なくとも、ストレージノードにおいて95%以上のRu
の(002)配向度を得ることが可能となる。また、ス
パッタガスがアルゴン/酸素=100/0であっても、
上述の密着層を下地構造とする場合には、ストレージノ
ードのRu結晶粒の大きさを0.1μm以下とすること
ができる。
【0069】また、下地構造として上述の密着層を形成
すると、電気特性の安定性が向上し、キャパシタ誘電体
層の比誘電率のばらつきは165±25であったものが
185±15に、キャパシタ誘電体層のリーク電流密度
は1.5V印加時に約50±30nA/cm2 であった
ものが50±20nA/cm2 にそれぞれ向上した。
【0070】なお、本実施の形態においても、ストレー
ジノードの材料としてRuの他にReを用いても同様の
効果が得られる。
【0071】また本願発明者は、従来の一般的な方法で
得られた密着層上に、従来例の条件でストレージノード
を形成した場合、ストレージノードのRu結晶粒の(0
02)配向度は70%〜90%程度しかないことも確認
した。つまり、従来のストレージノードおよび密着層の
形成プロセスおよび条件を用いる限り、95%以上の
(002)配向度は得られないことが判明した。
【0072】ここで、従来の一般的な密着層の製造方法
とは、密着層としてTiとTiNとを連続成膜した後、
アニール(窒素雰囲気でのランプ加熱)によりTiN/
TiSi(下地シリコンとチタンとを反応させる)を得
る方法である。
【0073】本実施の形態では、ストレージノード1と
層間絶縁層27との間に密着層7となるTiN/Ti構
造が形成されているため、99%以上の(002)配向
度を実現することができる。したがって、実施の形態1
よりもより一層リーク電流が少なく、かつ比誘電率の高
いキャパシタ誘電体層を得ることができる。
【0074】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0075】
【発明の効果】本発明のキャパシタを有する半導体装置
では、第1および第2の電極の少なくともいずれかのX
線回折における(002)回折ピーク強度が(101)
回折ピーク強度の7倍以上となるため、結晶粒の(00
2)配向度を95%以上にすることができる。このた
め、第1および第2の電極の少なくともいずれかのパタ
ーニングした際のエッチング時にこれらの電極の側壁面
をほぼ平坦にすることができる。よって、これらの電極
の側壁に生じた抉れ部に電界集中が生じることでリーク
電流が増大することを防止することができる。したがっ
て、低いリーク電流を有するキャパシタ誘電体層を実現
することができる。
【0076】また、第1および第2の電極の少なくとも
いずれかの結晶粒の(002)の配向は、ペロブスカイ
ト構造を持つ高誘電率材料よりなるキャパシタ誘電体層
と整合性がよい。このため、結晶粒の(002)配向度
が95%以上になると、電極上に形成されるキャパシタ
誘電体層はよい結晶性を有することになる。したがっ
て、高い比誘電率を有するキャパシタ誘電体層を実現す
ることができる。
【0077】上記局面において好ましくは、第1および
第2の電極の積層方向において、第1および第2の電極
の少なくともいずれかの材料のX線回折における(00
2)回折ピーク強度が、(100)の回折ピーク強度の
17.5倍以上である。これにより、リーク電流が少な
く、かつ比誘電率の高いキャパシタ誘電体層を得ること
ができる。
【0078】上記局面において好ましくは、第1および
第2の電極の積層方向において、(002)回折ピーク
強度は、(102)、(103)、(110)、(11
2)の各回折ピーク強度の28倍以上である。これによ
り、上述した95%以上の(002)配向度を実現する
ことができ、リーク電流が少なく、かつ比誘電率の高い
キャパシタ誘電体層を得ることができる。
【0079】上記局面において好ましくは、第1および
第2の電極の少なくともいずれかの材料の95%以上の
結晶が第1および第2の電極の積層方向に対して(00
2)方位を有している。これにより、リーク電流が少な
く、かつ比誘電率の高いキャパシタ誘電体層を得ること
ができる。
【0080】上記局面において好ましくは、第1および
第2の電極の少なくともいずれかの結晶粒径は0.1μ
m以下である。これにより、1GbitDRAMのスト
レージノードへの適用が容易となる。
【0081】上記局面において好ましくは、第1および
第2の電極のいずれかは、チタンおよびチタン化合物の
少なくともいずれかを含む層上に形成されており、チタ
ンおよびチタン化合物の少なくともいずれかを含む層に
接する面と対向する面においてキャパシタ誘電体層と接
している。これにより、99%以上の(002)配向度
を実現することができ、より一層リーク電流が少なく、
かつ比誘電率の高いキャパシタ誘電体層を得ることがで
きる。
【0082】上記局面において好ましくは、第1および
第2の電極の少なくともいずれかは、RuおよびReの
少なくともいずれかの材料を有している。このように電
極に適切な材料を選択することにより、リーク電流が少
なく、かつ比誘電率の高いキャパシタ誘電体層を得るこ
とができる。
【0083】上記局面において好ましくは、ペロブスカ
イト構造を有する高誘電率材料は、チタン酸バリウムス
トロンチウム、酸化タンタル、チタン酸ジルコン酸鉛、
チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、チタン酸ストロンチウ
ム、チタン酸バリウムよりなる群から選ばれた1種以上
よりなる。このように適切な材料を選択することによ
り、キャパシタの電荷量を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるキャパシタを
有する半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。
【図2】 従来例の条件でストレージノードを形成した
場合のストレージノードの構造を示す平面図(a)、断
面図(b)である。
【図3】 本発明の実施の形態1における条件でストレ
ージノードを形成した場合のストレージノードの構造を
示す平面図(a)、断面図(b)である。
【図4】 Ruをストレージノードに用いた場合のスト
レージノードのX線回折評価を行なった場合の回折ピー
ク強度の分布を示す図である。
【図5】 ストレージノードのRuの(002)配向度
とキャパシタ誘電体層のリーク電流と比誘電率との関係
を示すグラフである。
【図6】 本発明の実施の形態2におけるキャパシタを
有する半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。
【図7】 従来例のキャパシタを有する半導体装置の構
成を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 ストレージノード、3 キャパシタ誘電体層、5
セルプレート、10キャパシタ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高誘電率材料を含むキャパシタ誘電体層
    を第1および第2の電極で挟んでなるキャパシタを有す
    る半導体装置であって、 前記第1および第2の電極の少なくともいずれかの材料
    のX線回折における(002)回折ピーク強度が、前記
    第1および第2の電極の積層方向において(101)回
    折ピーク強度の7倍以上である、キャパシタを有する半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の電極の積層方向に
    おいて、前記(002)回折ピーク強度は、(100)
    の回折ピーク強度の17.5倍以上である、請求項1に
    記載のキャパシタを有する半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の電極の積層方向に
    おいて、前記(002)回折ピーク強度は、(10
    2)、(103)、(110)、(112)の各回折ピ
    ーク強度の28倍以上である、請求項2に記載のキャパ
    シタを有する半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の電極の少なくとも
    いずれかの材料の95%以上の結晶が前記第1および第
    2の電極の積層方向に対して(002)方位を有してい
    る、請求項1に記載のキャパシタを有する半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の電極の少なくとも
    いずれかの結晶粒径は0.1μm以下である、請求項1
    に記載のキャパシタを有する半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の電極のいずれか
    は、チタンおよびチタン化合物の少なくともいずれかを
    含む層上に形成されており、前記チタンおよびチタン化
    合物の少なくともいずれかを含む層に接する面と対向す
    る面において前記キャパシタ誘電体層と接している、請
    求項1に記載のキャパシタを有する半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2の電極のいずれか
    は、RuおよびReの少なくともいずれかの材料を有し
    ている、請求項1に記載のキャパシタを有する半導体装
    置。
  8. 【請求項8】 前記キャパシタ誘電体層に含まれる前記
    高誘電率材料は、チタン酸バリウムストロンチウム、酸
    化タンタル、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸ジルコン
    酸ランタン鉛、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリ
    ウムよりなる群から選ばれる1種以上の材料を有してい
    る、請求項1に記載のキャパシタを有する半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000174226A (ja) * 1998-12-01 2000-06-23 Fujitsu Ltd 高誘電体キャパシタ、半導体装置、およびその製造方法
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