JPH10313268A - 電灯線搬送式スペクトラム拡散通信装置 - Google Patents

電灯線搬送式スペクトラム拡散通信装置

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JPH10313268A
JPH10313268A JP9123712A JP12371297A JPH10313268A JP H10313268 A JPH10313268 A JP H10313268A JP 9123712 A JP9123712 A JP 9123712A JP 12371297 A JP12371297 A JP 12371297A JP H10313268 A JPH10313268 A JP H10313268A
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JP9123712A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Okumura
康之 奥村
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Publication date
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インピーダンス変化の激しい電灯線のような
伝送路を使って通信を行う電灯線搬送式スペクトラム通
信装置において、電灯線のように、インピーダンス変化
の激しい伝送路の伝送特性を示す伝達関数の位相偏差に
対して強い電灯線搬送式通信装置を提供することを目的
としている。 【解決手段】 一次変調した情報を疑似雑音で拡散変調
する電灯線搬送式スペクトラム拡散通信方式の送信装置
において、拡散変調させた情報の矩形波パルス列の主ロ
ーブ帯域を、電灯線の伝達関数の位相変化の小さくなる
周波数範囲に位置するように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として電灯線等
のインピーダンス変化が激しい伝送路を介して通信を行
う場合の電灯線搬送式スペクトラム拡散通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、インピーダンス変化の激しい電灯
線のような伝送路を用いる伝送方式にスペクトラム拡散
通信方式が注目されるようになってきた。
【0003】スペクトラム拡散通信方式は、音声やデー
タ等の狭帯域な情報に広帯域なスペクトラムを持つ矩形
波パルス列により広帯域に拡散変調して送出し、受信側
でその信号を相関検出(逆拡散)することにより、もと
の狭帯域な情報を再生する通信方式である。このスペク
トラム拡散通信方式は、従来の方式に比べ、雑音や妨害
に強く、秘話性に富む等の特徴をもつことから、近年非
常に有効な通信装置として注目されている。
【0004】この方式の一つとして、直接拡散方式が知
られており、この種のスペクトラム拡散通信方式では、
送信装置側で、情報によって一次変調された搬送波を疑
似雑音、すなわち特定の符号パターンを持つ矩形波パル
ス列によって拡散変調する方法がとられている。さらに
受信装置側で、送信機側の疑似雑音である矩形波パルス
列に同期した同一の符号パターンを持つ矩形波パルス列
を、拡散した情報信号と乗積することにより復調する同
期検波方式が用いられ、このため受信装置側では、送信
装置側の疑似雑音と同期をとる必要があった。同期をと
るための一般的な手段としては、例えば、「スプレッド
・スペクトラム・システム」 (アール・シー・ディク
ソン、ジョン・ウイリー・アンド・サン、1976
年("Spread Spectrum System"
R.C.Dixon,John Willy& Son
s Inc,1976))に紹介されているような遅延
ロック追跡やタウ・ティザ追跡等のような同期追跡方法
が知られている。これらの同期追跡方法は、受信装置側
に送信装置側で使用される系列と全く同じ系列を持つ同
期用疑似雑音を発生させて、そこで発生する疑似雑音と
受信した送信側の同期用疑似雑音との相互相関をとるこ
とにより、同期したときの相互相関値のピーク値が最大
値となることを利用して、受信側で発生する疑似雑音の
タイミングと位相を帰還ループを用いて制御する方法で
あった。
【0005】さて、電灯線搬送通信では、拡散帯域を電
波法で制約された10KHzから450KHzの範囲内
しか利用できず、比較的低周波帯であるため、ベースバ
ンドスペクトラム拡散方式がとられている。このような
スペクトラム拡散通信方式を、電灯線搬送方式に利用し
た例としては、特開昭61−93744号公報および特
開昭61−93745号公報の従来例などに記載されて
いる。
【0006】このような従来技術では、同期用疑似雑音
の矩形波パルス列の周波数スペクトラムにおいて、主ロ
ーブ帯域の一部分を拡散帯域に選ぶ以下に示す方法がよ
く使われていた。
【0007】以下、その電灯線搬送式スペクトラム拡散
通信装置について図7〜図9を参照しながら説明する。
【0008】図7において、従来の電灯線搬送式スペク
トラム拡散通信装置の同期用疑似雑音の矩形波パルス列
の周波数スペクトラムの副ローブ帯域幅を例えば600
KHz付近に設定した場合の要部の周波数スペクトラム
を図示したものであり、(ニ)は送信装置の内部で発生
させた同期用疑似雑音の周波数スペクトラムで、副ロー
ブ帯域幅を例えば600KHz付近とする標本化関数の
自乗となるエンベロープを持つ櫛形状の周波数スペクト
ラムを描いていた。(ホ)は、送信装置の内部で発生し
た同期用疑似雑音(ニ)を情報により変調し、さらに、
電波法で規定された10KHz〜450KHzの周波数
範囲に帯域制限して電灯線等の伝送路に送出される拡散
情報の周波数スペクトラムである。
【0009】図8において、負荷を接続した電灯線に拡
散情報(ニ)を送出したときの送端と受端における電灯
線の伝達特性を示す伝達関数の位相と周波数との関係を
示したグラフであり、拡散帯域で位相は約−0.9π〜
+0.8πradの範囲で大きく変化していることがわ
かる。主ローブ帯域には、拡散情報の矩形波パルス列の
形状を保持するために必要な大部分の成分が含まれてい
るので、同期用疑似雑音が電灯線を通過することによっ
て、同期用疑似雑音の矩形波パルス列の主ローブに相当
する周波数範囲(0KHz〜600KHz)のほぼ半分
以上に相当する同期用疑似雑音の拡散帯域(10KHz
〜450KHz)において、位相が大きく変化するため
に、同期用疑似雑音の矩形波パルス列は、大きな波形ひ
ずみを生じていた。
【0010】図9において、従来技術による電灯線搬送
式スペクトラム拡散通信装置の要部の波形を示すタイム
チャートで、(j)は送信装置より送出される送信端に
おける拡散情報、(k)は電灯線を通過した後の、受信
端における拡散情報で、電灯線等の伝送路の伝送特性に
より大きな位相偏差の影響を受け、大きな波形ひずみを
生じている。(l)は受信装置側で発生させた同期用疑
似雑音を図示したタイムチャートである。
【0011】前述した従来技術の遅延ロック追跡による
同期方式は、受信した拡散情報と、送信側の同期用疑似
雑音と同一系列の符号パターンを持つ同期用疑似雑音の
相関値を検出し、これらが同期している時の相関値がピ
ーク値をとることを利用して、受信装置側で発生させる
同期用疑似雑音のタイミングと位相を帰還ループを用い
て制御する方法であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、図7で示したように、同期用疑似雑音の矩形波パル
ス列の主ローブ帯域の一部分を拡散帯域として送出して
いたため、拡散情報が電灯線等のインピーダンス変化の
激しい伝送路を通過する際に、電灯線の伝送特性の位相
偏差の影響を大きく受け、拡散情報の矩形波パルス列の
波形ひずみが大きくなると、受信した拡散情報(k)
と、受信装置側で発生させた同期用疑似雑音(l)との
相互相関値は、同期した状態での相関値のピーク(以
降、相関ピークと称す)値と、同期していない状態での
相関値との差が小さくなるか、または、相関ピークが完
全に消滅することよって同期はずれを起こし、通信不良
をおこすという課題があり、インピーダンス変化の激し
い電灯線のような伝送路を使って通信をする場合でも、
信頼性の高い通信ができることが要求されている。
【0013】また、上記課題を解決するための実現手段
としての回路構成は、でき得る限り実装に要するスペー
スをとらず、かつ、コスト高とならないようにするとい
う課題があり、小型で安価な回路構成であることが要求
されている。
【0014】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、インピーダンス変化の激しい電灯線のよう
な伝送路を使って通信をする場合において、伝送路の伝
送特性の位相偏差の影響に対して強い、また、小型で安
価な回路構成で実現することができる電灯線搬送式スペ
クトラム拡散通信装置を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の電灯線搬送式ス
ペクトラム拡散通信装置は上記目的を達成するために、
搬送波の周波数を100KHzから200KHzの範囲
内に設定し、前記疑似雑音発生手段のクロックとして5
0KHz以下の周波数に設定することを特徴としたもの
である。
【0016】本発明によれば、拡散変調した情報の主ロ
ーブ帯域に相当する周波数範囲において、電灯線の伝達
関数の位相偏差がπrad以下となるように設定するこ
とができ、インピーダンス変化の激しい電灯線のような
伝送路を通過しても、伝送路の伝送特性の位相偏差の影
響による波形ひずみを小さくおさえて伝送することがで
き、インピーダンス変化の激しい電灯線のような伝送路
を使って通信をする場合において、伝送路の伝送特性の
位相偏差の影響に対して強い電灯線搬送式スペクトラム
拡散通信装置を提供することができる。
【0017】また他の手段は、前記搬送波の周波数を1
0KHzから50KHzの範囲内に設定し、前記疑似雑
音発生手段のクロックとして30KHz以下の周波数に
設定することを特徴としたものである。
【0018】そして本発明によれば、拡散変調した情報
の主ローブ帯域に相当する周波数範囲において、電灯線
の伝達関数の位相偏差がπrad以下となるように設定
することができ、インピーダンス変化の激しい電灯線の
ような伝送路を通過しても、伝送路の伝送特性の位相偏
差の影響による波形ひずみを小さくおさえて伝送するこ
とができ、インピーダンス変化の激しい電灯線のような
伝送路を使って通信をする場合において、伝送路の伝送
特性の位相偏差の影響に対して強い電灯線搬送式スペク
トラム拡散通信装置を提供することができる。
【0019】また他の手段は、疑似雑音発生手段のクロ
ックとして、搬送波を1以上の分周比で分周して得られ
るクロック・パルスを使うことを特徴としたものであ
る。
【0020】そして本発明によれば、疑似雑音発生手段
のクロックを発生するための発振部と、搬送波を発生さ
せるための発振部を共有化することができ、回路構成の
省スペース化と低コスト化を図った小型で安価な電灯線
搬送式スペクトラム拡散通信装置を提供することができ
る。
【0021】また他の手段は、情報変調部および疑似雑
音発生手段に入力する搬送波クロックには、情報の伝送
速度を決めるボーレイト用発振器の発振周波数を分周し
て用いることを特徴とするものである。
【0022】そして本発明によれば、搬送波クロックを
発生させるための発振部を、情報の伝送速度を決めるボ
ーレイト用発振器と共有化することができ、回路構成の
省スペース化と低コスト化を図った小型で安価な電灯線
搬送式スペクトラム拡散通信装置を提供することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明は、情報の変化に対応させ
て搬送波を変調する情報変調部と、疑似雑音を発生する
疑似雑音発生手段と、前記情報変調部の出力を疑似雑音
発生手段の出力で拡散変調するための変調器と、拡散変
調した情報をインピーダンス変化の激しい伝送路に出力
する結合器を具備し、一次変調した情報を前記疑似雑音
で拡散変調する電灯線搬送式スペクトラム拡散通信方式
の送信装置において、前記搬送波の周波数を100KH
zから200KHzの範囲内に設定し、前記疑似雑音発
生手段のクロックとして50KHz以下の周波数に設定
したものであり、拡散変調した情報の主ローブ帯域を、
主ローブ帯域に相当する周波数範囲において、電灯線の
伝達関数の位相偏差がπrad以下となるような、電灯
線の伝達関数の位相変化の安定した周波数範囲内に設定
することになる。拡散情報の矩形波パルス列の形状を保
持するのに必要な周波数成分は、主として、拡散情報の
周波数スペクトラムの主ローブ帯域にあるので、電灯線
のようなインピーダンス変化の激しい伝送路を通過した
後も、拡散情報の矩形波パルス列の形状は、受信端にお
いて、送信端とほぼ同一のパルス形状を保持することが
できる。さらに、受信装置では、送信装置より送出され
た拡散情報の矩形波パルス列とほぼ同じ形状をもつ拡散
情報と、受信装置内部で発生させた疑似雑音との相互相
関において、同期したときの相関ピーク値は十分大きな
値を確保し得るので、受信装置内で適切なタイミングの
同期信号を発生することができるという作用を有する。
【0024】また、搬送波の周波数を10KHzから5
0KHzの範囲内に設定し、前記疑似雑音発生手段のク
ロックとして30KHz以下の周波数に設定したもので
あり、拡散変調した情報の主ローブ帯域を、主ローブ帯
域に相当する周波数範囲において、電灯線の伝達関数の
位相偏差がπrad以下となるような、電灯線の伝達関
数の位相変化の安定した周波数範囲内に設定することに
なる。拡散情報の矩形波パルス列の形状を保持するのに
必要な周波数成分は、主として、拡散情報の周波数スペ
クトラムの主ローブ帯域にあるので、電灯線のようなイ
ンピーダンス変化の激しい伝送路を通過した後も、拡散
情報の矩形波パルス列の形状は、受信端において、送信
端とほぼ同一のパルス形状を保持することができる。さ
らに、受信装置では、送信装置より送出された矩形波パ
ルス列とほぼ同じ形状をもつ拡散情報と、受信装置内部
で発生させた疑似雑音との相互相関値において、同期し
たときの相関ピーク値は十分大きな値を確保し得るの
で、受信装置内で適切なタイミングの同期信号を発生す
ることができるという作用を有する。
【0025】また、疑似雑音発生手段は、搬送波を分周
して分周信号を得る分周器と、この分周器の出力をクロ
ック信号として疑似雑音を発生する疑似雑音発生器を具
備し、分周器の分周比は1以上に設定したものであり、
疑似雑音発生器のクロックを発生するための発振部と、
搬送波を発生させるための発振部を共有化することがで
きる。
【0026】また、情報変調部および疑似雑音発生手段
に入力する搬送波クロックには、情報の伝送速度を決め
るボーレイト用発振器の発振周波数を分周して用いるよ
うにしたものであり、搬送波クロックを発生させるため
の発振部を、情報の伝送速度を決めるボーレイト用発振
器と共有化することができる。
【0027】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について、図1〜
図6を参照しながら説明する。
【0028】図1に示すように、1は搬送波クロック発
生手段で、ボーレイトを決める例えば4.9152MH
zを発振するボーレイト用発振器の発振周波数を32分
周して得られる153.6KHzを搬送波クロックとし
て出力する。2は、情報信号に応じて前記搬送波クロッ
クを位相変調する情報変調部。3は搬送波クロック発生
手段1の出力を分周した出力をクロックとして第1の疑
似雑音を発生する第1の疑似雑音発生手段。4は、情報
変調部2の出力で疑似雑音発生手段3の出力を位相変調
する変調器。5は、変調器出力を帯域制限する帯域制限
器。6および6’は帯域制限器5の出力を電灯線等の伝
送路に送出、あるいは電灯線を介して受信するトランス
あるいはコンデンサなどで構成された結合器。7は、電
灯線を介して受信した結合器6’の出力である受信信号
を帯域ろ波する第1のバンドパスフィルタ。8は結合器
より出力された信号を増幅するとともに、利得を自動的
に制御する自動利得制御器。9は自動利得制御器8の出
力と後述する第2の疑似雑音発生器10の出力とを乗じ
て相関検出を行う相関検出器。11は相関検出器9の出
力を帯域ろ波し搬送周波数帯域の成分のみを出力する第
2のバンドパスフィルタ。12は第2のバンドパスフィ
ルタ11の出力を含絡線検波して、自動利得制御器8の
利得制御入力端子を印加するように接続される含絡線検
波部。13は自動利得制御器8の出力、すなわち、受信
した拡散情報を入力し、拡散情報に含まれる疑似雑音の
矩形波パルス列が特定の符号パターンに同期した時点で
同期信号SYNCを出力する同期信号発生手段。14は
前記同期信号SYNCを、トリガ入力端子に印加するよ
うに接続され、拡散情報に含まれる疑似雑音に同期した
搬送波クロック発生手段1が発生する搬送波クロックと
同一周波数のクロックCKを発生するクロック発生手
段。15は前記クロックCKを、例えば4分の1の分周
比で分周する第2の分周器。10は前記同期信号SYN
Cが、トリガ入力端子に印加されるように接続され、第
2の分周器の出力をクロックとして、拡散情報に含まれ
る疑似雑音に同期した第2の疑似雑音を発生する第2の
疑似雑音発生器。16は前記クロックCKと、前記第2
のバンドパスフィルタ11の出力を乗積するミキサ。1
7はミキサ16の出力を低域ろ波して、低域成分のみを
出力するローパスフィルタ。
【0029】以上のような構成において、以下その動作
を図2に示すタイム・チャートおよび図5に示す周波数
スペクトラムを参照して詳細に説明する。
【0030】情報変調部2は、図2(a)に示すような
送りたい情報信号によって、搬送波クロック発生手段1
より発生させた図2(b)に示すような搬送波クロック
bを例えば位相変調して、図2(c)に示すような一次
変調信号cを出力する。
【0031】ここで、搬送波クロックbはボーレイトを
決める例えば4.9152MHzを発振するボーレイト
用発振器の発振周波数を32分周して得られる153.
6KHzを搬送波クロックとして出力する。第1の疑似
雑音発生手段3は、搬送波クロックbを例えば4分周し
た38.4KHzの周波数のクロックパルスをクロック
として、図2(d)に示すような第1の疑似雑音dを発
生する。ここで、疑似雑音dの電力の周波数スペクトラ
ムは、図5(イ)に示すように、副ローブ帯域幅を3
8.4KHzとする標本化関数の自乗のエンベロープを
もつ櫛形状のスペクトラムを描く。変調器4は、前記一
次変調信号cを、前記疑似雑音dによって拡散変調し、
図2(e)のような拡散情報eを出力する。ここで、拡
散情報eの電力のスペクトラムは、搬送波周波数である
153.6KHzを主ローブの中心点に、主ローブ帯域
を76.8KHzとする標本化関数の自乗のエンベロー
プを持つ図5(ロ)に示すようなスペクトラムを描く。
【0032】帯域制限器5は、前記拡散情報eを電波法
で規定される10KHzから450KHzの周波数範囲
に帯域制限した図5(ハ)に示すような電力の周波数ス
ペクトラムに帯域ろ波し、その帯域ろ波した成分は結合
器6を介して電灯線に出力する。電灯線を通過し受信装
置側の結合器6’の出力より得られる拡散情報f'は、
図2(f)で示すように電灯線インダクタンス成分とキ
ャパシタンス成分によって構成される伝達関数の影響に
より多少の位相変化を受けるが、後述する理由から、従
来例と比較して波形ひずみの小さなパルス列となる。第
1のバンドパスフィルタ7は、120KHz以下に集中
する機器雑音を取り除くため、拡散情報f'の150K
Hzから450KHzの成分を帯域ろ波し、次段の自動
利得制御器8に出力する。同期信号発生手段13は、自
動利得制御器8により、適当な振幅に制御された拡散情
報を入力し、受信した拡散情報と送信装置側の疑似雑音
の相互相関値が最大となる時点で、同期信号SYNCを
出力する。クロック発生手段14は、前記同期信号SY
NCがクロック発生手段14のトリガ入力端子を印加す
るように接続されており、拡散情報の矩形波パルス列
(f')に同期し、搬送波クロック発生手段1の出力す
るクロックと同一周波数のクロックCKを、図2(C
K)に示すように出力する。前記同期信号SYNCは、
第2の疑似雑音発生器10のトリガ入力端子を印加する
ようにも接続されているので、第2の疑似雑音発生器1
0は、受信した拡散情報f'に含まれる疑似雑音に同期
し、前記クロックCKを第2の分周器15によって4分
の1の分周比で分周した出力をクロックとする疑似雑音
gを図2(g)に示すように出力する。相関検出器9
は、自動利得制御器8により適当な振幅に制御された拡
散情報f'と前記疑似雑音gの相互相関値を出力する。
さらに、第2のバンドパスフィルタ11は相関検出器9
の出力の搬送周波数成分のみを帯域ろ波して、図2
(h)に示すような波形を出力する。これは、図2
(c)に示す送信器の一次変調信号cであり、この一次
変調信号が復調されたことになる。
【0033】第2のバンドパスフィルタ11の出力h
は、包絡線検波部12にも供給され、包絡線検波されて
自動利得制御器8の利得制御入力端子に印加される。第
2のバンドパスフィルタ11、包絡線検波部12、自動
利得制御器8、相関検出器9で形成される負帰還ループ
により、包絡線検波部12の出力は一定値に保持され、
自動利得制御器8の利得制御入力端子に印加されるの
で、自動利得制御器8の出力は一定振幅となる。
【0034】ミキサ16は、第2のバンドパスフィルタ
11の出力hと前記クロックCKを乗積し、図2(i)
に示すような波形を出力する。これは、第2図(a)で
示す送信器の情報信号であり、この情報信号が復調され
たことになる。以上説明した各回路ブロックの動作によ
り、ローパスフィルタ17の出力には送信装置の情報信
号が復調されることになる。
【0035】図6は、負荷を接続した電灯線の、伝達特
性を示す伝達関数の位相と周波数の関係を示したグラフ
である。
【0036】図6に示すように、本発明の送受信装置の
拡散情報の主ローブ帯域に相当する周波数範囲115.
2KHz〜192.0KHzにおいて、伝達関数の位相
は約−0.6π〜−0.2πの範囲で変化しており、位相
偏差は約0.4πradとなることを示している。従来
例のように、拡散情報の主ローブ帯域の一部分を拡散範
囲10KHz〜450KHzとした場合の位相偏差約
1.7πに比べて、電灯線通過による伝送信号の位相偏
差は著しく小さくなることを示している。拡散情報の矩
形波パルス列の形状を決定する大部分の成分は主ローブ
帯域内に含まれているので、主ローブ帯域での、伝送に
よる信号の位相変化を小さくおさえることにより、波形
ひずみを小さくおさえることができる。
【0037】本発明の請求項1で規定した電灯線搬送式
スペクトラム拡散通信装置は、拡散情報の主ローブ帯域
の下限を50KHz以上、上限を250KHz以下と
し、主ローブ帯域幅を100KHz以下に設定すること
を意味している。図6において、50KHz〜250K
Hzの周波数範囲の周波数範囲において、位相偏差はπ
radを越えない範囲内におさまっており、電灯線の伝
達関数の位相偏差をπradを越えない範囲内におさえ
ることができる。
【0038】さらに、位相が周波数に対して線形に変化
する伝送路を用いる場合、拡散情報の主ローブ帯域内に
おいて、位相偏差がπrad以下の範囲内で変化する矩
形波パルス列と、これに同期した、位相が変化する前の
矩形波パルス列との相互相関値は、完全に同期がとれて
いる状態での位相変化しない矩形波パルス列の自己相関
値の約75%の値となることがわかっている。これは、
拡散情報と疑似雑音の相互相関値を検出して、同期タイ
ミングを得る同期追跡方式において、主ローブ帯域内で
の位相偏差が少なくともπrad以下であれば、十分な
同期タイミングをとれることを意味している。
【0039】このように本発明の実施例の電灯線搬送式
スペクトラム拡散通信装置によれば、搬送波の周波数を
100KHzから200KHzの範囲内に設定し、前記
疑似雑音発生手段のクロックとして50KHz以下の周
波数に設定することによって、拡散情報の主ローブ帯域
に相当する周波数範囲での電灯線の伝達関数の位相偏差
をπrad以下となる場所に設定することができ、イン
ピーダンス変化の激しい伝送路を通過しても、拡散情報
の矩形波パルス列は、位相変化による波形ひずみを小さ
くおさえることができる。
【0040】さらに、受信装置では、送出された拡散情
報の矩形波パルス列とほぼ同じ形状をもつ波形ひずみの
小さな拡散情報と、受信装置で発生させた疑似雑音との
相互相関をとることにより、同期した時の相関ピーク値
は十分大きな値を確保でき、同期信号発生手段10は適
切なタイミングで同期信号を発生することができる。さ
らに、受信した拡散情報と、適切なタイミングで同期し
た疑似雑音との相関をとることにより、情報信号を正確
に復調することができ、信頼性の高いデータ通信を行う
ことができる。
【0041】また、搬送波クロックを分周したものを疑
似雑音発生器のクロックとして用いる事により、疑似雑
音発生手段のクロックを発生するための発振部と、搬送
波を発生させるための発振部を共有化することができ、
回路構成の省スペース化と低コスト化を図った小型で安
価な電灯線搬送式スペクトラム拡散通信装置を提供する
ことができる。
【0042】また、情報変調部および疑似雑音発生手段
に入力する搬送波クロックには、情報の伝送速度を決め
るボーレイト用発振器の発振周波数を分周して用いるこ
とで、搬送波クロックを発生させるための発振部を、情
報の伝送速度を決めるボーレイト用発振器と共有化する
ことができ、回路構成の省スペース化と低コスト化を図
った小型で安価な電灯線搬送式スペクトラム拡散通信装
置を提供することができる。
【0043】以上、本実施例によれば、電灯線のような
インピーダンス変化の激しい伝送路を使って通信をする
場合において、伝送路の伝送特性の位相偏差の影響に対
して、確実にデータ伝送を行うことができる、小型で安
価な電灯線搬送式スペクトラム拡散通信装置を提供する
ことができる。
【0044】(実施例2)実施例1では、搬送波の周波
数を100KHzから200KHzの範囲内に設定し、
疑似雑音発生手段のクロックとして50KHz以下の周
波数を設定する事により、拡散情報の主ローブ帯域を、
電灯線の伝達関数の位相特性の影響が小さくなる、主ロ
ーブ帯域の下限を50KHz、上限を250KHzとす
る周波数範囲に設定する請求項1の場合について述べた
が、搬送波の周波数を10KHzから50KHzの範囲
内に設定し、前記疑似雑音発生手段のクロックとして3
0KHz以下の周波数を設定する事により、拡散情報の
主ローブ帯域の下限を0KH-z、上限を80KHzに
設定する請求項2に述べた場合についても同様の効果を
得ることができる。
【0045】(実施例3)図3において1は搬送波クロ
ックbを発生する搬送波クロック発生手段で、ボーレイ
トを決める例えば4.1952MHzを発振するボーレ
イト用発振器の発振周波数を32分周して得られる15
3.6KHzを搬送波クロックbとして出力する。19
は前記搬送波クロックbを例えば4分周して38.4K
Hzのクロックを出力する分周器。18は分周器19の
出力する38.4KHzのクロックパルスをクロックと
して第1の疑似雑音dを発生する第1の疑似雑音発生
器。3は第1の分周器19および第1の疑似雑音発生器
18を有する第1の疑似雑音発生手段。
【0046】以上のような構成において、第1の疑似雑
音発生器18に与えるクロックを発生する発振部は、情
報変調部に与える搬送波クロック1を分周して発生させ
ているので、発振部を共有化することにより、回路構成
の省スペース化と低コスト化を図った小型で安価な電灯
線搬送式スペクトラム拡散装置を提供することができ
る。
【0047】(実施例4)図4において、20はボーレ
イトを決める例えば4.9152MHzのクロックを発
振するボーレイト用発振器。21はボーレイト用発振器
20の発振周波数をたとえば256分周して得られるボ
ーレイト9.6bpsの情報信号aを生成する情報信号
生成部。22はボーレイト発振器20の発振周波数をた
とえば32分周して得られる153.6KHzを搬送波
クロックbとして出力する分周器。1は分周器22を有
する搬送波クロック発生手段。
【0048】上記構成において、搬送波クロックbを発
生させるのに、情報信号のボーレイトを決めるボーレイ
ト用発振器20を分周して得ているので、発振部を共有
化することにより、回路構成の小スペース化と低コスト
化を図った小型で安価な電灯線搬送式スペクトラム拡散
装置を提供することができる。
【0049】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、送信装置側では、拡散情報の主ローブ帯域
を、電灯線の伝送特性を示す伝達関数の位相偏差がπr
ad以下となる周波数範囲に設定することで、拡散情報
が電灯線のようなインピーダンス変化の激しい伝送路を
通過しても、伝送路の受信端において、送信端とほぼ同
一形状の、波形ひずみの小さな矩形波パルス列をもつ拡
散情報を受信することができる。さらに、受信装置で
は、送出された拡散情報の矩形波パルス列とほぼ同じ形
状をもつ波形ひずみの小さな拡散情報と、受信装置で発
生した疑似雑音の相互相関値において、同期した時の相
関ピーク値は十分大きな値を確保できるので、適切なタ
イミングで同期信号を発生することができ、同期はずれ
による通信不良の課題を解消することができ、電灯線の
ようなインピーダンス変化の激しい伝送路を使って通信
をする場合において、伝送路の伝送特性の位相偏差の影
響に対して信頼性の高い電灯線搬送式スペクトラム拡散
通信装置を提供することができる。
【0050】また、疑似雑音発生手段のクロックを発生
するための発振部と、搬送波を発生させるための発振部
を共有化することで、回路構成の省スペース化と低コス
ト化を図った小型で安価な電灯線搬送式スペクトラム拡
散通信装置を提供することができる。
【0051】また、搬送波クロックを発生させるための
発振部を、情報の伝送速度を決めるボーレイト用発振器
と共有化することで、回路構成の省スペース化と低コス
ト化を図った小型で安価な電灯線搬送式スペクトラム拡
散通信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電灯線搬送式スペクトラム
拡散通信装置の送受信装置を示したブロック図
【図2】同送受信装置の動作を示したタイムチャート
【図3】同疑似雑音発生手段を示したブロック図
【図4】同情報信号生成および搬送波クロック発生部を
示したブロック図
【図5】同送受信装置の要部の電力の周波数スペクトラ
ムを示す図
【図6】同電灯線搬送式スペクトラム拡散通信装置の位
相偏差を示したグラフ
【図7】従来の電灯線搬送式スペクトラム拡散通信装置
の要部の電力の周波数スペクトラムを示す図
【図8】従来の電灯線搬送式スペクトラム拡散通信装置
の位相変化を示したグラフ
【図9】従来の電灯線搬送式スペクトラム拡散通信装置
の要部の動作を示したタイムチャート
【符号の説明】
1 搬送波クロック発生手段 2 情報変調部 3 第1の疑似雑音発生手段 4 変調器 6 結合器 18 第1の疑似雑音発生器 19 第1の分周器 20 ボーレイト用発振器 22 分周器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の変化に対応させて搬送波を変調す
    る情報変調部と、疑似雑音を発生する疑似雑音発生手段
    と、前記情報変調部の出力を疑似雑音発生手段の出力で
    拡散変調するための変調器と、拡散変調した情報をイン
    ピーダンス変化の激しい伝送路に出力する結合器を具備
    し、一次変調した情報を前記疑似雑音で拡散変調する電
    灯線搬送式スペクトラム拡散通信方式の送信装置におい
    て、前記搬送波の周波数を100KHzから200KH
    zの範囲内に設定し、前記疑似雑音発生手段のクロック
    として50KHz以下の周波数に設定することを特徴と
    する電灯線搬送式スペクトラム拡散通信装置。
  2. 【請求項2】 搬送波の周波数を10KHzから50K
    Hzの範囲内に設定し、疑似雑音発生手段のクロックと
    して30KHz以下の周波数に設定することを特徴とす
    る請求項1記載の電灯線搬送式スペクトラム拡散通信装
    置。
  3. 【請求項3】 疑似雑音発生手段は、搬送波を分周して
    分周信号を得る分周器と、この分周器の出力をクロック
    信号として疑似雑音を発生する疑似雑音発生器を具備
    し、分周器の分周比は1以上に設定することを特徴とす
    る請求項1記載の電灯線搬送式スペクトラム拡散通信装
    置。
  4. 【請求項4】 情報変調部および疑似雑音発生手段に入
    力する搬送波クロックには、情報の伝送速度を決めるボ
    ーレイト用発振器の発振周波数を分周して用いることを
    特徴とする請求項1記載の電灯線搬送式スペクトラム拡
    散通信装置。
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