JPH10314664A - 耐汚染性に優れたプレコート鋼板 - Google Patents

耐汚染性に優れたプレコート鋼板

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JPH10314664A
JPH10314664A JP13220697A JP13220697A JPH10314664A JP H10314664 A JPH10314664 A JP H10314664A JP 13220697 A JP13220697 A JP 13220697A JP 13220697 A JP13220697 A JP 13220697A JP H10314664 A JPH10314664 A JP H10314664A
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JP
Japan
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steel sheet
fluorosilicone
melamine resin
coating film
resin
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Withdrawn
Application number
JP13220697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sugawara
広志 菅原
Tatsutoshi Takahana
達利 高花
Koichiro Ueda
耕一郎 上田
Hiromitsu Fukumoto
博光 福本
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤や洗剤を必要とせず乾拭きで付着油を容
易に除去できるプレコート鋼板を提供する。 【解決手段】 このプレコート鋼板は、数平均分子量1
0,000〜35,000,水酸基価50〜5のポリエ
ステル樹脂100重量部に対しメチルエーテル化ヘキサ
メチロールメラミン樹脂20〜50重量部,数平均分子
量10,000未満のフロロシリコーンオイル0.1〜
2.0重量部を配合した塗膜が鋼板表面の表面処理皮膜
上に形成されている。 【効果】 塗膜表層にメラミン樹脂及びフロロシリコー
ンが濃化しているので、付着油に対して優れた耐汚染性
を示し、加工性にも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンジフード,換気
扇,キッチンパネル等の油や食品等による汚染に曝され
る厨房機器用材料として使用される耐汚染性に優れたプ
レコート鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】家電製品等で一般に使用されているポリ
エステル樹脂塗膜を設けたプレコート鋼板は、安価で加
工性に優れるが、耐汚染性が十分でない。この欠点を補
うために、数平均分子量15,000〜30,000の
ポリエステル樹脂とヘキサメトキシメチロールメラニン
樹脂とを重量比で75/25〜55/45に配合したポ
リエステル・メラミン樹脂100重量部にドデシルベン
ゼンスルホン酸のアミンブロック体1〜2重量部を配合
した塗膜を形成することが特公平6−8400号公報に
紹介されている。厨房機器等で要求される耐汚染性とし
ては、塗膜上を油性インキで描画し、室温で24時間放
置した後に、エタノール等の溶剤を浸したガーゼ等で拭
き取れるレベルである。最近では、溶剤や洗剤を使用せ
ず乾拭きで拭き取れる性能が要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
要求に応えるべく案出されたものであり、メラミン樹脂
及びフロロシリコーンオイルを配合した塗膜を形成する
ことにより、長時間経過後の付着油でもガーゼ等の乾拭
きで完全に拭き取ることができる耐汚染性に優れたプレ
コート鋼板を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のプレコート鋼板
は、その目的を達成するため、数平均分子量10,00
0〜35,000,水酸基価50〜5のポリエステル樹
脂100重量部に対しメチルエーテル化ヘキサメチロー
ルメラミン樹脂20〜50重量部及び数平均分子量1
0,000未満のフロロシリコーンオイル0.1〜2.
0重量部を配合した塗膜が鋼板表面の表面処理皮膜上に
形成されていることを特徴とする。
【0005】
【実施の形態】本発明では、Znめっき鋼板,Zn−A
l合金めっき鋼板,Alめっき鋼板,ステンレス鋼板等
が塗装原板として使用される。塗装原板は、金属表面を
清浄且つ活性化するために脱脂後、機械的研磨,化学研
磨又は電解研磨により表面酸化皮膜が除去される。次い
で、クロムを5〜200mg/m2 (好ましくは5〜4
0mg/m2 )含むクロム酸塩系又はリン酸クロム酸塩
系皮膜を化成処理皮膜として研磨表面に形成させること
により表面調整する。必要に応じ、防錆顔料を含む下塗
り塗装を施しても良い。表面調整された塗装原板に、ポ
リエステル樹脂、メラミン樹脂、フロロシリコーンを主
成分とする上塗り塗膜が形成される。
【0006】3つの主成分が十分に攪拌され、均一に分
散した上塗り塗料が鋼板に塗布される。塗料の乾燥・焼
付け過程で、ポリエステル樹脂(表面自由エネルギー=
46dyn/cm),メラミン樹脂(表面自由エネルギ
ー=38dyn/cm)、フロロシリコーン(表面自由
エネルギー=22dyn/cm)のうち、表面自由エネ
ルギーの低いフロロシルコーン及びメラミン樹脂は、表
面自由エネルギー的な安定化により塗膜表層へブリード
する。同時に、温度上昇するメラミン樹脂は、ポリエス
テル樹脂中の水酸基と架橋反応を開始し、3次元構造を
もつ塗膜が成長する。このとき、ポリエステル樹脂との
架橋に必要な量以上にメラミン樹脂を配合しているの
で、塗膜表層でメラミン樹脂の自己縮合反応が併発す
る。
【0007】メラミン樹脂は、自己縮合層が硬く緻密で
あるため、耐汚染性に優れている。メラミン樹脂の自己
縮合層を塗膜表層に集中させ、更に自己縮合層中にフロ
ロシリコーンを分散させるとき、油性インキを乾拭きで
拭き取れるレベルまで耐汚染性が著しく向上する。ポリ
エステル樹脂との架橋に必要な量以上にメラミン樹脂を
配合することにより、メラミン樹脂の自己縮合層が塗膜
表層に促進して形成される。しかし、メラミン樹脂、特
にその自己縮合層は硬く加工性に乏しいので、メラミン
樹脂の多量配合はプレコート鋼板の加工性を劣化させる
原因になる。そこで、本発明においては、ポリエステル
樹脂とフロロシリコーンを選定し、メラミン樹脂の配合
量を調整することにより、プレコート鋼板の必要条件で
ある加工性を犠牲にすることなく、フロロシリコーンを
含んだメラミン樹脂の自己縮合層を形成させている。
【0008】本発明で使用するポリエステル樹脂には、
酸成分としてイソフタル酸、オルトフタル酸、アジピン
酸等を有するネオペンチルグリコール系のポリエステル
樹脂があり、酸性分の種類等は特に制約されない。しか
し、ポリエステル樹脂中の水酸基の量(水酸基価)は、
メラミン樹脂を塗膜表層にスムーズに移動させるため水
酸基価50〜5とした。この水酸基価に相当するのは分
子量(=数平均分子量/ポリスチレン換算)で10,0
00〜35,000のポリエステル樹脂であり、分子量
が大きくなるに従って水酸基価が小さくなる。水酸基価
が50を超えるものでは、メラミン樹脂の大半がポリエ
ステル樹脂の水酸基と架橋し、塗膜中に強固な3次元構
造が形成され、塗膜表層へのメラミン樹脂のスムーズな
移動が阻害される。また、塗膜表層にメラミン樹脂の自
己縮合層を形成させるため多量のメラミン樹脂の配合が
必要になり、加工性が著しく低下する。しかし、水酸基
価が5未満のものでは、直鎖型の高分子ポリエステルで
数平均分子量は35,000〜40000以上になる。
このような高分子量のポリエステル樹脂は、塗料化する
際に高粘度になり、ロールコート用塗料には適さない。
【0009】水酸基価50〜5のポリエステル樹脂を使
用することにより、必要以上に塗膜が3次元構造化する
ことが抑えられ、塗膜表層にメラミン樹脂がスムーズに
移動し、ポリエステル樹脂との架橋に使用されるメラミ
ン樹脂が少なくて済み、塗膜表層に移動するメラミン樹
脂の割合が増加する。メラミン樹脂の配合量は、メラミ
ン樹脂1単位に対してポリエステル樹脂中の水酸基が4
〜6個となる割合がポリエステル樹脂とメラミン樹脂と
を架橋反応させる上での適当量である。具体的には、メ
ラミン樹脂の自己縮合分を考慮し、ポリエステル樹脂1
00重量部に対しメラミン樹脂20〜50重量部を配合
する。メラミン樹脂の配合量が20重量部に満たないと
耐汚染性が不十分となり、逆に50重量部を超える配合
量ではプレコート鋼板の加工性が低下する。
【0010】更に、数平均分子量10,000未満のフ
ロロシリコーン0.1〜2.0重量部をポリエステル樹
脂に配合する。フロロシリコーンは、表面自由エネルギ
ーが低いため塗膜表層にブリードし、耐汚染性に優れた
塗膜表面を形成する。数平均分子量が10,000以上
のフロロシリコーンは、粘度が高く塗料に均一分散し難
いため、十分な耐汚染性を呈さない。また、フロロシリ
コーンの配合量が0.1重量部未満ではフロロシリコー
ン配合の効果が顕著でなく、逆に2重量部を超える配合
量では塗装外観を劣化させる原因となる。
【0011】
【実施例】Zn付着量が片面当り45g/m2 で板厚
0.5mmの溶融Znめっき鋼板をアルカリ脱脂した
後、表面調整剤を用いて表面活性化し、塗布型クロメー
ト剤を用いてクロム付着量が40±10mg/m2 とな
るように塗装前処理を施した。塗装前処理後、耐食性及
び塗膜密着性を向上させるため、防錆顔料を含んだ下塗
り塗装として、塗料不揮発分に対して10〜50重量%
のストロンチウムクロメートを配合したエポキシ変性ポ
リエステル樹脂塗料(日本ペイント株式会社製スーパー
ラックDIF/P47)を乾燥膜厚が4〜6μmとなる
ように塗布し、乾燥・焼付けした。
【0012】次いで、表1に示した配合量の上塗り塗料
を乾燥膜厚が11〜15μmとなるようにバーコータで
塗布し、250℃の熱風オーブンに60秒保持すること
により乾燥・焼付けした。加熱時の最高到達板温は23
0±10℃に設定した。フロロシリコーンには、次の構
造式をもつものを使用した。フロロシリコーンAの数平
均分子量は3,000〜4,000、フロロシリコーン
Bの数平均分子量は20,000〜22,000であっ
た。
【0013】
【0014】得られた各プレコート鋼板から試験片を切
り出し、塗装外観を観察すると共に乾拭き試験,加工性
試験に供した。調査結果を表2に示す。塗装外観の調査
では、塗膜表面を目視観察し、良好な表面状態にあるも
のを良(○),柚肌やハジキ等が観察されたものをやや
不良(△),柚肌,ハジキ,油分浮き等が多いものを著
しく不良(×)と判定した。乾拭き試験では、塗膜表面
に油性インキでマーキングし、常温に24時間放置した
後、ティッシュペーパで乾拭きした。乾拭きした表面の
汚染状態を目視観察し、油性インキが完全に拭き取れた
ものを耐汚染性良好(○),若干のシミが残ったものを
耐汚染性やや良好(△),油性インキが拭き取れなかっ
たものを耐汚染性不良(×)と判定した。
【0015】加工性試験では、試験片の板厚の3倍の厚
みをもつ板を挟んで180度曲げ加工(3t曲げ)し
た。そして、曲げ加工部を10倍のルーペで観察し、塗
膜に割れが検出されなかったものを加工性良好(○),
中程度の塗膜割れがみられたものを加工性やや良好
(△),ひどい塗膜割れが発生したものを加工性不良
(×)と判定した。更に、塗膜表層にメラミン自己縮合
層及びフロロシリコーンが集中していることを確認する
ため、FT−IR分析により塗膜中のメラミン及びフロ
ロシリコーンの分布を測定した。FT−IR分析では、
赤外線入射光を38〜60度の範囲で変更することによ
り異なる深さまでの分布状況を分析した。本発明例4に
ついて塗膜深さ方向に関するメラミン及びフロロシリコ
ーンの濃度分布を図1及び図2にそれぞれ示す。
【0016】
【0017】表2にみられるように、本発明に従ったプ
レコート鋼板は、何れも油性インキが乾拭きで簡単に除
去できる優れた耐汚染性を呈し、加工性,塗装外観も良
好であった。これは、図1,2に示すように塗膜表層に
メラミン樹脂及びフロロシリコーンが濃縮していること
に由来するものと推察される。これに対し、フロロシリ
コーンを配合していない比較例1では、油性インキを乾
拭きで除去できず、耐汚染性に劣っていた。フロロシリ
コーンを配合した場合でも、配合量が少なすぎる比較例
2では耐汚染性が不良であった。過剰量のフロロシリコ
ーンを配合した比較例3では、加工性が不良であった。
同様に過剰のフロロシリコーンを配合した比較例4で
は、油性インキの拭き取り性が不良で、塗装外観も劣っ
ていた。分子量の大きなフロロシリコーンを配合した比
較例5,6では、油性インキの乾拭き性が不良で、更に
塗料中に添加する場合に粘度が高いため分散・添加が困
難であり、塗装外観も劣っていた。
【0018】分子量が低く水酸基価が高過ぎるポリエス
テル樹脂を使用した比較例7では、フロロシリコーンを
添加しても耐汚染性が改善されず、加工性も劣ってい
た。更に、分子量が大きく水酸基価が低過ぎるポリエス
テル樹脂を使用した比較例8では、フロロシリコーンを
配合しても耐汚染性に改善がみられなかった。この対比
から明らかなように、適正な分子量及び水酸基価をもつ
ポリエステル樹脂に特定量のメラミン樹脂及びフロロシ
リコーンを配合して塗膜を形成するとき、耐汚染性,加
工性,塗装外観の何れもが優れたプレコート鋼板が得ら
れることが確認された。
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のプレコ
ート鋼板は、塗膜の主樹脂であるポリエステル樹脂の分
子量及び水酸基価を特定し、且つメラミン樹脂及びフロ
ロシリコーンの配合量を特定することにより、耐汚染
性,加工性,塗装外観の何れもが優れたプレコート鋼板
が得られる。このようにして得られたプレコート鋼板
は、溶剤や洗剤を必要とせず乾拭きで付着油を容易に除
去できるため、過酷な汚染雰囲気に曝される各種厨房機
器として使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明例4において塗膜深さ方向に関するメ
ラミンの濃度分布を示すグラフ
【図2】 本発明例4において塗膜深さ方向に関するフ
ロロシリコーンの濃度分布を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福本 博光 千葉県市川市高谷新町7番1号 日新製鋼 株式会社技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量10,000〜35,00
    0,水酸基価50〜5のポリエステル樹脂100重量部
    に対しメチルエーテル化ヘキサメチロールメラミン樹脂
    20〜50重量部及び数平均分子量10,000未満の
    フロロシリコーンオイル0.1〜2.0重量部を配合し
    た塗膜が鋼板表面の表面処理皮膜上に形成されているプ
    レコート鋼板。
JP13220697A 1997-05-22 1997-05-22 耐汚染性に優れたプレコート鋼板 Withdrawn JPH10314664A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107531018A (zh) * 2015-04-28 2018-01-02 新日铁住金株式会社 预涂金属板

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107531018A (zh) * 2015-04-28 2018-01-02 新日铁住金株式会社 预涂金属板
CN107531018B (zh) * 2015-04-28 2018-11-09 新日铁住金株式会社 预涂金属板

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Effective date: 20040803