JPH10315142A - 研磨シート - Google Patents
研磨シートInfo
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- JPH10315142A JPH10315142A JP14590897A JP14590897A JPH10315142A JP H10315142 A JPH10315142 A JP H10315142A JP 14590897 A JP14590897 A JP 14590897A JP 14590897 A JP14590897 A JP 14590897A JP H10315142 A JPH10315142 A JP H10315142A
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- JP
- Japan
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- fiber
- fibers
- polishing sheet
- fibrillated
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- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基材表面に大きな傷をつけることなく、均一
に研磨することができ、しかも研削量の多い研磨シート
を提供すること。 【解決手段】 本発明の研磨シートはフィブリル化して
絡んだ繊維を含む不織布からなる。
に研磨することができ、しかも研削量の多い研磨シート
を提供すること。 【解決手段】 本発明の研磨シートはフィブリル化して
絡んだ繊維を含む不織布からなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は研磨シート、特に磁
気記録媒体などの精密機器を製造する際の、テクスチャ
ー加工に使用することのできる研磨シートに関する。
気記録媒体などの精密機器を製造する際の、テクスチャ
ー加工に使用することのできる研磨シートに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、磁気ディスクのような磁気記録
媒体を製造する場合、アルミ合金などの基材にアルマイ
ト処理やニッケル−リンメッキなどの非磁性メッキ処理
を施して非磁性メッキ基材を形成し、その非磁性メッキ
基材表面のテクスチャー加工を行った後、その上に、順
次、下地層(一般にクロムなどからなる)、磁性薄膜層
(一般にコバルト系合金などからなる)、及び保護層
(一般に炭素質などからなる)を被覆する。こうして製
造される磁気記録媒体においては、磁気ディスクと磁気
ヘッドとの間隔(すなわち、浮上量)をますます小さく
することが要請されているため、磁気ディスク表面に突
起が存在しないように、平滑化することが必要である。
媒体を製造する場合、アルミ合金などの基材にアルマイ
ト処理やニッケル−リンメッキなどの非磁性メッキ処理
を施して非磁性メッキ基材を形成し、その非磁性メッキ
基材表面のテクスチャー加工を行った後、その上に、順
次、下地層(一般にクロムなどからなる)、磁性薄膜層
(一般にコバルト系合金などからなる)、及び保護層
(一般に炭素質などからなる)を被覆する。こうして製
造される磁気記録媒体においては、磁気ディスクと磁気
ヘッドとの間隔(すなわち、浮上量)をますます小さく
することが要請されているため、磁気ディスク表面に突
起が存在しないように、平滑化することが必要である。
【0003】一方、磁気ディスク面の平滑化が進み過ぎ
ると、磁気ディスク面に磁気ヘッドが吸着してしまい、
浮上しない現象が起こる場合がある。これを防止するた
め、前記の非磁性メッキ基材に微細な溝を形成するテク
スチャー加工が一般的に行われている。すなわち、テク
スチャー加工とは、前記の非磁性メッキ基材の表面を研
磨して、微細な傷跡(テクスチャー)を均一に形成する
工程である。
ると、磁気ディスク面に磁気ヘッドが吸着してしまい、
浮上しない現象が起こる場合がある。これを防止するた
め、前記の非磁性メッキ基材に微細な溝を形成するテク
スチャー加工が一般的に行われている。すなわち、テク
スチャー加工とは、前記の非磁性メッキ基材の表面を研
磨して、微細な傷跡(テクスチャー)を均一に形成する
工程である。
【0004】このテクスチャー加工で使用する研磨材と
しては、従来、繊維径3μm前後の繊維をウレタン樹脂
で固定した不織布や、繊維径5μm程度の繊維からなる
織物や、或は繊維径14μm程度の繊維を植毛した植毛
シートなどがあった。
しては、従来、繊維径3μm前後の繊維をウレタン樹脂
で固定した不織布や、繊維径5μm程度の繊維からなる
織物や、或は繊維径14μm程度の繊維を植毛した植毛
シートなどがあった。
【0005】しかしながら、繊維径3μm前後の繊維を
ウレタン樹脂で固定した不織布は、繊維に自由度がない
ためか、研磨の際に基材表面に大きな傷をつけてしまっ
たり、ウレタン樹脂が脱落して基材表面に付着してしま
い、かえって基材表面を不均一にしてしまうものであっ
た。また、繊維径5μm程度の繊維からなる織物も繊維
に自由度がないためか、基材表面に大きな傷をつけてし
まうものであり、更に、植毛シートは基材表面に対して
垂直に繊維が配列しているため、基材表面に大きな傷を
つけやすいものであった。
ウレタン樹脂で固定した不織布は、繊維に自由度がない
ためか、研磨の際に基材表面に大きな傷をつけてしまっ
たり、ウレタン樹脂が脱落して基材表面に付着してしま
い、かえって基材表面を不均一にしてしまうものであっ
た。また、繊維径5μm程度の繊維からなる織物も繊維
に自由度がないためか、基材表面に大きな傷をつけてし
まうものであり、更に、植毛シートは基材表面に対して
垂直に繊維が配列しているため、基材表面に大きな傷を
つけやすいものであった。
【0006】そのため、本願出願人は特願平9−231
49号において、繊維径10μm以下の繊維を80%以
上含む、絡合不織布又はメルトブロー不織布の層を少な
くとも片面に有する研磨シートを提案した。この研磨シ
ートは上記の問題を解決した、基材表面に大きな傷をつ
けることなく、均一に研磨して微細な傷跡を均一に形成
できるものである。しかしながら、繊維径が小さい繊維
からなる不織布を使用しているが故に、研削量が少な
く、つまり研削速度が遅いという新たな問題点を包含す
るものであった。
49号において、繊維径10μm以下の繊維を80%以
上含む、絡合不織布又はメルトブロー不織布の層を少な
くとも片面に有する研磨シートを提案した。この研磨シ
ートは上記の問題を解決した、基材表面に大きな傷をつ
けることなく、均一に研磨して微細な傷跡を均一に形成
できるものである。しかしながら、繊維径が小さい繊維
からなる不織布を使用しているが故に、研削量が少な
く、つまり研削速度が遅いという新たな問題点を包含す
るものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためになされたものであり、基材表面に大き
な傷をつけることなく、均一に研磨することができ、し
かも研削量の多い研磨シートを提供することを目的とす
る。
を解決するためになされたものであり、基材表面に大き
な傷をつけることなく、均一に研磨することができ、し
かも研削量の多い研磨シートを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨シートはフ
ィブリル化して絡んだ繊維を含む不織布からなる。この
ようにフィブリル化した繊維を含んでおり、微細な研磨
粒子の保持性に優れているため、基材表面を均一に研磨
し、微細なテクスチャーを形成することができる。ま
た、フィブリル化した繊維が絡んでいることによって、
ある程度の融通性を有するように繊維を固定しており、
基材表面に対して、研磨粒子を強引に押圧しないので、
基材表面に大きな傷をつけにくい。更に、フィブリル化
した繊維が絡んでいることによって、従来のように繊維
径10μm以下の繊維を使用した場合よりも繊維の融通
性を抑制しており、研磨粒子をしっかりと基材表面に押
圧できるため、研削量の多い研磨シートである。つま
り、フィブリル化した繊維が絡んでいることによって繊
維が適度に固定されているため、研磨粒子を基材表面に
対して適度に押圧できる研磨シートである。
ィブリル化して絡んだ繊維を含む不織布からなる。この
ようにフィブリル化した繊維を含んでおり、微細な研磨
粒子の保持性に優れているため、基材表面を均一に研磨
し、微細なテクスチャーを形成することができる。ま
た、フィブリル化した繊維が絡んでいることによって、
ある程度の融通性を有するように繊維を固定しており、
基材表面に対して、研磨粒子を強引に押圧しないので、
基材表面に大きな傷をつけにくい。更に、フィブリル化
した繊維が絡んでいることによって、従来のように繊維
径10μm以下の繊維を使用した場合よりも繊維の融通
性を抑制しており、研磨粒子をしっかりと基材表面に押
圧できるため、研削量の多い研磨シートである。つま
り、フィブリル化した繊維が絡んでいることによって繊
維が適度に固定されているため、研磨粒子を基材表面に
対して適度に押圧できる研磨シートである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の研磨シートはフィブリル
化して絡んだ繊維の働きにより、基材表面に大きな傷を
つけることなく、均一に研磨することができ、しかも研
削量の多いものである。このフィブリル化した状態と
は、微細繊維が完全に分離した状態にはなく、微細繊維
のどこかで他の繊維と繋がっている状態をいう。この状
態は電子顕微鏡写真により容易に確認することができ
る。
化して絡んだ繊維の働きにより、基材表面に大きな傷を
つけることなく、均一に研磨することができ、しかも研
削量の多いものである。このフィブリル化した状態と
は、微細繊維が完全に分離した状態にはなく、微細繊維
のどこかで他の繊維と繋がっている状態をいう。この状
態は電子顕微鏡写真により容易に確認することができ
る。
【0010】また、絡んでいる状態とは、接着剤等を使
用することなく、形態安定性のある状態をいい、例え
ば、接着剤等を使用していない不織布の少なくとも一方
向における引張伸度が60%以下である状態をいう。こ
の引張伸度はインストロン型引張強伸度測定機を用いて
測定した値をいう。なお、測定条件は、試験片として5
cm幅×23cm長の不織布を用い、チャック間隔10
0mm、引張速度100mm/分で不織布が破断するま
でに要する距離D(mm)を測定する。この測定結果か
ら、次の式により引張伸度を算出できる。 引張伸度(%)=D/100×100=D
用することなく、形態安定性のある状態をいい、例え
ば、接着剤等を使用していない不織布の少なくとも一方
向における引張伸度が60%以下である状態をいう。こ
の引張伸度はインストロン型引張強伸度測定機を用いて
測定した値をいう。なお、測定条件は、試験片として5
cm幅×23cm長の不織布を用い、チャック間隔10
0mm、引張速度100mm/分で不織布が破断するま
でに要する距離D(mm)を測定する。この測定結果か
ら、次の式により引張伸度を算出できる。 引張伸度(%)=D/100×100=D
【0011】このフィブリル化した繊維又はフィブリル
化可能な繊維としては、例えば、液晶ポリエステル系繊
維、芳香族ポリアミド系繊維、合成パルプ、木材パル
プ、植物パルプ、溶剤紡糸法により形成したセルロース
繊維、特開平2−175915等に開示されているよう
なアクリル繊維、溶剤湿式冷却ゲル紡糸法により形成し
たビニロン繊維などを1種類以上使用できる。これらの
中でも液晶ポリエステル系繊維は繊維の剛性が高く、研
削量を多くでき、また、本発明の研磨シートは研磨粒子
を含むスラリー液を供給しながら研磨するのが好適であ
るが、湿潤時において強度が低下しないため、好適に使
用できる。
化可能な繊維としては、例えば、液晶ポリエステル系繊
維、芳香族ポリアミド系繊維、合成パルプ、木材パル
プ、植物パルプ、溶剤紡糸法により形成したセルロース
繊維、特開平2−175915等に開示されているよう
なアクリル繊維、溶剤湿式冷却ゲル紡糸法により形成し
たビニロン繊維などを1種類以上使用できる。これらの
中でも液晶ポリエステル系繊維は繊維の剛性が高く、研
削量を多くでき、また、本発明の研磨シートは研磨粒子
を含むスラリー液を供給しながら研磨するのが好適であ
るが、湿潤時において強度が低下しないため、好適に使
用できる。
【0012】この好適である液晶ポリエステル系繊維は
液晶ポリエステル系樹脂を紡糸することによって形成で
きる。本明細書において、液晶ポリエステル系樹脂と
は、異方性溶融相を形成することのできるポリマーをい
う。この種のポリマーは分子鎖に規則的な平行配列を含
んでおり、一般に細長く、扁平で、分子の長軸方向に剛
性が高い。異方性溶融相は、例えば、直交偏光子を用い
る通常の偏向測定法によって確認できる。
液晶ポリエステル系樹脂を紡糸することによって形成で
きる。本明細書において、液晶ポリエステル系樹脂と
は、異方性溶融相を形成することのできるポリマーをい
う。この種のポリマーは分子鎖に規則的な平行配列を含
んでおり、一般に細長く、扁平で、分子の長軸方向に剛
性が高い。異方性溶融相は、例えば、直交偏光子を用い
る通常の偏向測定法によって確認できる。
【0013】本発明で用いる液晶ポリエステル系樹脂
は、特に限定するものではないが、芳香族ジオール、芳
香族ジカルボン酸、芳香族ヒドロキシカルボン酸を単独
で、又は適宜組み合わせた、全芳香族ポリエステル樹脂
からなるのが好ましい。この全芳香族ポリエステル樹脂
の中でも、p−ヒドロキシ安息香酸と2−ヒドロキシナ
フタレン−6−カルボン酸との共重合体からなる液晶ポ
リエステル繊維は適度な剛性を有しているため好適に使
用できる。
は、特に限定するものではないが、芳香族ジオール、芳
香族ジカルボン酸、芳香族ヒドロキシカルボン酸を単独
で、又は適宜組み合わせた、全芳香族ポリエステル樹脂
からなるのが好ましい。この全芳香族ポリエステル樹脂
の中でも、p−ヒドロキシ安息香酸と2−ヒドロキシナ
フタレン−6−カルボン酸との共重合体からなる液晶ポ
リエステル繊維は適度な剛性を有しているため好適に使
用できる。
【0014】この芳香族ジオール、芳香族ジカルボン
酸、及び芳香族ヒドロキシカルボン酸としては、例え
ば、次のものを使用できる。 (1)芳香族ジオール
酸、及び芳香族ヒドロキシカルボン酸としては、例え
ば、次のものを使用できる。 (1)芳香族ジオール
【化1】 (式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子、
ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子、フッ素原子)、アルキル基(例えば、炭素数1〜4
の低級アルキル基)、フェニル基、又は、ハロゲン原子
(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原
子)若しくはアルキル基(例えば、炭素数1〜4の低級
アルキル基)で置換されたフェニル基である)
ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子、フッ素原子)、アルキル基(例えば、炭素数1〜4
の低級アルキル基)、フェニル基、又は、ハロゲン原子
(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原
子)若しくはアルキル基(例えば、炭素数1〜4の低級
アルキル基)で置換されたフェニル基である)
【化2】 (式中、Aは−CH2−、−C(CH3)2−、又は−S
O2−である)
O2−である)
【化3】 (2)芳香族ジカルボン酸
【化4】 (式中、R3は、水素原子、ハロゲン原子(例えば、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子)、或いは
アルキル基(例えば、炭素数1〜4の低級アルキル基)
である)
素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子)、或いは
アルキル基(例えば、炭素数1〜4の低級アルキル基)
である)
【化5】 (3)芳香族ヒドロキシカルボン酸
【化6】 (式中、R4は、水素原子、ハロゲン原子(例えば、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子)、又はア
ルキル基(例えば、炭素数1〜4の低級アルキル基)で
ある)
素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子)、又はア
ルキル基(例えば、炭素数1〜4の低級アルキル基)で
ある)
【化7】
【0015】なお、液晶ポリエステル系樹脂を紡糸する
際に、紡糸性を向上させるために、芳香族環に置換基を
導入したり、非直線性モノマーを利用したり、屈曲鎖を
導入しても良い。
際に、紡糸性を向上させるために、芳香族環に置換基を
導入したり、非直線性モノマーを利用したり、屈曲鎖を
導入しても良い。
【0016】このような液晶ポリエステル系樹脂を紡糸
して得られる液晶ポリエステル系繊維は、液晶ポリエス
テル系樹脂の融点よりも50℃程度低い温度で熱処理を
することにより、剛性を向上させることができるが、長
時間熱処理をすると、フィブリル化しにくくなるため、
長時間熱処理をしない方が好ましい。フィブリル化しや
すいように、繊維を紡糸した後に全く熱処理をしていな
い液晶ポリエステル系繊維を使用するのが好ましい。
して得られる液晶ポリエステル系繊維は、液晶ポリエス
テル系樹脂の融点よりも50℃程度低い温度で熱処理を
することにより、剛性を向上させることができるが、長
時間熱処理をすると、フィブリル化しにくくなるため、
長時間熱処理をしない方が好ましい。フィブリル化しや
すいように、繊維を紡糸した後に全く熱処理をしていな
い液晶ポリエステル系繊維を使用するのが好ましい。
【0017】前述のようなフィブリル化した繊維の含有
量は不織布の状態によって異なるが、不織布が1層から
なる場合には不織布中に、不織布が2層以上からなる場
合には、少なくとも片表面層中に、3mass%以上含
まれていれば良く、5mass%以上含まれているのが
好ましく、10mass%以上含まれているのが最も好
ましい。フィブリル化した繊維の含有量が3mass%
未満であると、研磨粒子の保持性及び繊維の適度な融通
性が得られない可能性がある。他方、フィブリル化した
繊維の含有量が50mass%を越えると、繊維の融通
性がなくなり、基材表面に大きな傷をつけてしまう可能
性があるため、50mass%以下であるのが好まし
い。
量は不織布の状態によって異なるが、不織布が1層から
なる場合には不織布中に、不織布が2層以上からなる場
合には、少なくとも片表面層中に、3mass%以上含
まれていれば良く、5mass%以上含まれているのが
好ましく、10mass%以上含まれているのが最も好
ましい。フィブリル化した繊維の含有量が3mass%
未満であると、研磨粒子の保持性及び繊維の適度な融通
性が得られない可能性がある。他方、フィブリル化した
繊維の含有量が50mass%を越えると、繊維の融通
性がなくなり、基材表面に大きな傷をつけてしまう可能
性があるため、50mass%以下であるのが好まし
い。
【0018】このフィブリル化した繊維以外の繊維とし
ては、微細な研磨粒子の保持性に優れ、基材表面を均一
に研磨して微細なテクスチャーを形成できるように、繊
維径10μm以下の極細繊維を含んでいるのが好まし
く、繊維径8μm以下の極細繊維を含んでいるのがより
好ましく、繊維径6μm以下の極細繊維を含んでいるの
が最も好ましい。他方、研磨する際の摩擦によって極細
繊維が破断しないように、繊維径0.01μm以上であ
るのが好ましく、繊維径1μm以上であるのがより好ま
しい。なお、極細繊維の断面形状が非円形からなる場合
には、断面積と同じ面積を有する円の直径を極細繊維の
繊維径とみなす。また、この極細繊維の含有量はフィブ
リル化した繊維との関係から50〜97mass%であ
るのが好ましく、より好ましくは50〜95mass%
であり、最も好ましくは50〜90mass%である。
ては、微細な研磨粒子の保持性に優れ、基材表面を均一
に研磨して微細なテクスチャーを形成できるように、繊
維径10μm以下の極細繊維を含んでいるのが好まし
く、繊維径8μm以下の極細繊維を含んでいるのがより
好ましく、繊維径6μm以下の極細繊維を含んでいるの
が最も好ましい。他方、研磨する際の摩擦によって極細
繊維が破断しないように、繊維径0.01μm以上であ
るのが好ましく、繊維径1μm以上であるのがより好ま
しい。なお、極細繊維の断面形状が非円形からなる場合
には、断面積と同じ面積を有する円の直径を極細繊維の
繊維径とみなす。また、この極細繊維の含有量はフィブ
リル化した繊維との関係から50〜97mass%であ
るのが好ましく、より好ましくは50〜95mass%
であり、最も好ましくは50〜90mass%である。
【0019】この繊維径10μm以下の極細繊維は、例
えば、2種類以上の樹脂成分からなり、物理的及び/又
は化学的処理により極細繊維に分割可能な分割性繊維を
分割したり、メルトブロー法により形成することができ
る。これらの中でも、分割性繊維を分割して発生させた
極細繊維はより繊維強度が優れ、研磨する際の摩擦によ
って極細繊維がより破断しにくいので好適に使用でき
る。なお、物理的処理としては、例えば、ニードル、水
流などの流体流、カレンダー処理などがあり、化学的処
理としては、例えば、溶媒により樹脂成分を溶解除去し
たり、樹脂成分を膨潤させる処理などがある。
えば、2種類以上の樹脂成分からなり、物理的及び/又
は化学的処理により極細繊維に分割可能な分割性繊維を
分割したり、メルトブロー法により形成することができ
る。これらの中でも、分割性繊維を分割して発生させた
極細繊維はより繊維強度が優れ、研磨する際の摩擦によ
って極細繊維がより破断しにくいので好適に使用でき
る。なお、物理的処理としては、例えば、ニードル、水
流などの流体流、カレンダー処理などがあり、化学的処
理としては、例えば、溶媒により樹脂成分を溶解除去し
たり、樹脂成分を膨潤させる処理などがある。
【0020】好適である分割性繊維から極細繊維を発生
させる場合に使用できる分割性繊維としては、例えば、
図1に繊維断面模式図を示すように、除去剤で除去可能
なA成分中に、このA成分の除去剤に難除去性のB成分
を島状に配置及び/又は分散させた海島型繊維があり、
この海島型繊維のA成分を除去することにより、B成分
からなる極細繊維を発生させることができる。なお、A
成分が物理的作用により分割可能であれば、物理的作用
を施すことにより、少なくともA成分からなる極細繊維
とB成分からなる極細繊維の2種類の極細繊維を発生可
能である。また、島成分は1種類の樹脂成分からなる必
要はなく、2種類以上の樹脂成分からなっていても良
い。更に、島成分の大きさは均一である必要はなく、大
小様々な大きさの島成分が混在していると、基材表面に
大きな傷をつけることなく、より均一に研磨することが
できる。より具体的には、繊維径1〜5μm(好ましく
は2〜3μm)の極細繊維と繊維径0.8μm以下(好
ましくは0.5μm以下)の極細繊維とを含んでいるの
が好ましい。また、繊維径1〜5μm(好ましくは2〜
3μm)の極細繊維の数と繊維径0.8μm以下(好ま
しくは0.5μm以下)の極細繊維の数の比は、0.
1:99.9〜5:95(好ましくは1:99〜3:9
7)であるのが好ましい。
させる場合に使用できる分割性繊維としては、例えば、
図1に繊維断面模式図を示すように、除去剤で除去可能
なA成分中に、このA成分の除去剤に難除去性のB成分
を島状に配置及び/又は分散させた海島型繊維があり、
この海島型繊維のA成分を除去することにより、B成分
からなる極細繊維を発生させることができる。なお、A
成分が物理的作用により分割可能であれば、物理的作用
を施すことにより、少なくともA成分からなる極細繊維
とB成分からなる極細繊維の2種類の極細繊維を発生可
能である。また、島成分は1種類の樹脂成分からなる必
要はなく、2種類以上の樹脂成分からなっていても良
い。更に、島成分の大きさは均一である必要はなく、大
小様々な大きさの島成分が混在していると、基材表面に
大きな傷をつけることなく、より均一に研磨することが
できる。より具体的には、繊維径1〜5μm(好ましく
は2〜3μm)の極細繊維と繊維径0.8μm以下(好
ましくは0.5μm以下)の極細繊維とを含んでいるの
が好ましい。また、繊維径1〜5μm(好ましくは2〜
3μm)の極細繊維の数と繊維径0.8μm以下(好ま
しくは0.5μm以下)の極細繊維の数の比は、0.
1:99.9〜5:95(好ましくは1:99〜3:9
7)であるのが好ましい。
【0021】なお、除去剤としては、樹脂成分によって
異なるが、例えば、溶剤、酵素、微生物などがあり、こ
れらの中でも、溶剤は除去速度が速く、取り扱いやすい
ので好適に使用できる。この溶剤の中でも、水系のもの
であると、より扱いやすく、処理しやすいので、好適に
使用できる。本発明における除去可能とは、樹脂成分の
95mass%以上除去可能であることをいい、難除去
性とは、除去剤で除去可能な樹脂成分を除去する際の条
件下に樹脂成分をさらした時に、この樹脂成分の30m
ass%以下しか質量低下がない場合をいう。
異なるが、例えば、溶剤、酵素、微生物などがあり、こ
れらの中でも、溶剤は除去速度が速く、取り扱いやすい
ので好適に使用できる。この溶剤の中でも、水系のもの
であると、より扱いやすく、処理しやすいので、好適に
使用できる。本発明における除去可能とは、樹脂成分の
95mass%以上除去可能であることをいい、難除去
性とは、除去剤で除去可能な樹脂成分を除去する際の条
件下に樹脂成分をさらした時に、この樹脂成分の30m
ass%以下しか質量低下がない場合をいう。
【0022】本発明で使用できる別の分割性繊維として
は、例えば、図2に繊維断面模式図を示すように、A成
分と、A成分とは貧相溶性のB成分とを交互に層状に積
層した多重バイメタル型繊維があり、この多重バイメタ
ル型繊維に物理的作用を施せば、A成分からなる極細繊
維とB成分からなる極細繊維の2種類の極細繊維を発生
可能である。なお、図2は分割性繊維が2種類の樹脂成
分からなる場合であるが、3種類の樹脂成分からなれば
3種類の極細繊維を発生させることができ、4種類の樹
脂成分からなれば4種類の極細繊維を発生させることが
できる。なお、A成分とB成分とが貧相溶性でなく、除
去剤に対する溶解性や膨潤性の異なる樹脂成分を組み合
わせた場合には、除去剤によって極細繊維を発生させる
ことができる。
は、例えば、図2に繊維断面模式図を示すように、A成
分と、A成分とは貧相溶性のB成分とを交互に層状に積
層した多重バイメタル型繊維があり、この多重バイメタ
ル型繊維に物理的作用を施せば、A成分からなる極細繊
維とB成分からなる極細繊維の2種類の極細繊維を発生
可能である。なお、図2は分割性繊維が2種類の樹脂成
分からなる場合であるが、3種類の樹脂成分からなれば
3種類の極細繊維を発生させることができ、4種類の樹
脂成分からなれば4種類の極細繊維を発生させることが
できる。なお、A成分とB成分とが貧相溶性でなく、除
去剤に対する溶解性や膨潤性の異なる樹脂成分を組み合
わせた場合には、除去剤によって極細繊維を発生させる
ことができる。
【0023】なお、貧相溶性とは、対象となる2種類の
樹脂から貼り合わせ型複合繊維を紡糸し、この貼り合わ
せ型複合繊維に対して指で剪断力を加えることによっ
て、個々の樹脂成分に分割できる場合をいう。
樹脂から貼り合わせ型複合繊維を紡糸し、この貼り合わ
せ型複合繊維に対して指で剪断力を加えることによっ
て、個々の樹脂成分に分割できる場合をいう。
【0024】本発明で使用できる別の分割性繊維として
は、例えば、図3及び図4に繊維断面模式図を示すよう
に、A成分を繊維の内部(好適には繊維軸)から繊維表
面に伸びる、A成分とは貧相溶性のB成分で分割した菊
花型繊維があり、この菊花型繊維に物理的作用を施せ
ば、A成分からなる極細繊維とB成分からなる極細繊維
の2種類の極細繊維を発生可能である。なお、図3及び
図4は分割性繊維が2種類の樹脂成分からなる場合であ
るが、3種類の樹脂成分からなれば3種類の極細繊維を
発生させることができ、4種類の樹脂成分からなれば4
種類の極細繊維を発生可能である。なお、A成分とB成
分とが貧相溶性でなく、除去剤に対する溶解性や膨潤性
の異なる樹脂成分からなる場合には、除去剤によって極
細繊維を発生させることができる。
は、例えば、図3及び図4に繊維断面模式図を示すよう
に、A成分を繊維の内部(好適には繊維軸)から繊維表
面に伸びる、A成分とは貧相溶性のB成分で分割した菊
花型繊維があり、この菊花型繊維に物理的作用を施せ
ば、A成分からなる極細繊維とB成分からなる極細繊維
の2種類の極細繊維を発生可能である。なお、図3及び
図4は分割性繊維が2種類の樹脂成分からなる場合であ
るが、3種類の樹脂成分からなれば3種類の極細繊維を
発生させることができ、4種類の樹脂成分からなれば4
種類の極細繊維を発生可能である。なお、A成分とB成
分とが貧相溶性でなく、除去剤に対する溶解性や膨潤性
の異なる樹脂成分からなる場合には、除去剤によって極
細繊維を発生させることができる。
【0025】更に、本発明で使用できる別の分割性繊維
としては、例えば、海島型繊維の島成分が海島型になっ
ているもの(図5参照)、海島型繊維の島成分が多重バ
イメタル型又は菊花型になっているもの、多重バイメタ
ル型繊維の少なくとも1つの樹脂成分が海島型になって
いるもの(図6参照)、多重バイメタル型繊維の少なく
とも1つの樹脂成分が多重バイメタル型又は菊花型にな
っているもの、菊花型繊維の少なくとも1つの樹脂成分
が海島型になっているもの(図7参照)、或は、菊花型
繊維の少なくとも1つの樹脂成分が多重バイメタル型又
は菊花型になっているもの、などがある。これらの分割
性繊維を使用すれば、繊維径の小さい極細繊維を容易に
発生させることができる。
としては、例えば、海島型繊維の島成分が海島型になっ
ているもの(図5参照)、海島型繊維の島成分が多重バ
イメタル型又は菊花型になっているもの、多重バイメタ
ル型繊維の少なくとも1つの樹脂成分が海島型になって
いるもの(図6参照)、多重バイメタル型繊維の少なく
とも1つの樹脂成分が多重バイメタル型又は菊花型にな
っているもの、菊花型繊維の少なくとも1つの樹脂成分
が海島型になっているもの(図7参照)、或は、菊花型
繊維の少なくとも1つの樹脂成分が多重バイメタル型又
は菊花型になっているもの、などがある。これらの分割
性繊維を使用すれば、繊維径の小さい極細繊維を容易に
発生させることができる。
【0026】この分割性繊維を構成する樹脂成分として
は、繊維形成能があり、物理的及び/又は化学的処理に
より分割可能な、2種類以上の樹脂成分の組み合わせか
らなれば良く、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン系共重合体などのポリアミド、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート系共重合体、
ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート系共重合体などのポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィ
ン、ポリウレタン、ポリアクリロニトリル、ビニル重合
体、或いは、ポリグリコール酸、グリコール酸共重合
体、ポリ乳酸、乳酸共重合体などの脂肪族ポリエステル
系重合体、この脂肪族ポリエステル系重合体にカプラミ
ド、テトラメチレンアジパミド、ウンデカナミド、ラウ
ロラクタミド、ヘキサメチレンアジパミドなどの脂肪族
アミドが共重合した脂肪族ポリエステルアミド系共重合
体などの樹脂を適宜組み合わせれば良い。
は、繊維形成能があり、物理的及び/又は化学的処理に
より分割可能な、2種類以上の樹脂成分の組み合わせか
らなれば良く、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン系共重合体などのポリアミド、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート系共重合体、
ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート系共重合体などのポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィ
ン、ポリウレタン、ポリアクリロニトリル、ビニル重合
体、或いは、ポリグリコール酸、グリコール酸共重合
体、ポリ乳酸、乳酸共重合体などの脂肪族ポリエステル
系重合体、この脂肪族ポリエステル系重合体にカプラミ
ド、テトラメチレンアジパミド、ウンデカナミド、ラウ
ロラクタミド、ヘキサメチレンアジパミドなどの脂肪族
アミドが共重合した脂肪族ポリエステルアミド系共重合
体などの樹脂を適宜組み合わせれば良い。
【0027】なお、研磨シートで研磨する方法として、
研磨粒子を含むスラリー液を供給しながら行なうのが好
ましいため、研磨粒子が凝集して基材表面に大きな傷を
つけにくいように、親水性に優れるポリアミドからなる
極細繊維を発生可能な分割性繊維が好ましい。また、研
磨粒子による研削量を多くできるように、剛性のより高
いポリエステル極細繊維を発生可能な分割性繊維が好ま
しい。よって、少なくともポリアミド極細繊維とポリエ
ステル極細繊維とを発生可能な分割性繊維を使用するの
が最も好ましい。
研磨粒子を含むスラリー液を供給しながら行なうのが好
ましいため、研磨粒子が凝集して基材表面に大きな傷を
つけにくいように、親水性に優れるポリアミドからなる
極細繊維を発生可能な分割性繊維が好ましい。また、研
磨粒子による研削量を多くできるように、剛性のより高
いポリエステル極細繊維を発生可能な分割性繊維が好ま
しい。よって、少なくともポリアミド極細繊維とポリエ
ステル極細繊維とを発生可能な分割性繊維を使用するの
が最も好ましい。
【0028】このような、本発明で使用できる分割性繊
維は、常法の複合紡糸法、混合紡糸法、或はこれらを適
宜組み合わせることにより、容易に紡糸することができ
る。また、紡糸性や繊維強度を低下させない範囲内で、
難燃剤、帯電防止剤、吸湿剤、着色剤、染色剤、導電
剤、親水化剤などを混合しても良い。
維は、常法の複合紡糸法、混合紡糸法、或はこれらを適
宜組み合わせることにより、容易に紡糸することができ
る。また、紡糸性や繊維強度を低下させない範囲内で、
難燃剤、帯電防止剤、吸湿剤、着色剤、染色剤、導電
剤、親水化剤などを混合しても良い。
【0029】本発明の研磨シートは前述のようなフィブ
リル化して絡合した繊維を含む不織布からなる。このフ
ィブリル化して絡合した繊維が水流により絡合している
と、フィブリル化した繊維が高度に絡合しているため、
繊維の融通性をより抑制し、その結果、研削量を多くす
ることができるため好適な研磨シートである。また、水
流により絡合した不織布は均一に絡合しているため、基
材表面を均一に研磨することができ、しかもより低面密
度の薄い不織布であることもできるため、研磨シートを
巻回して使用する場合には、巻長さを長くすることがで
きる。
リル化して絡合した繊維を含む不織布からなる。このフ
ィブリル化して絡合した繊維が水流により絡合している
と、フィブリル化した繊維が高度に絡合しているため、
繊維の融通性をより抑制し、その結果、研削量を多くす
ることができるため好適な研磨シートである。また、水
流により絡合した不織布は均一に絡合しているため、基
材表面を均一に研磨することができ、しかもより低面密
度の薄い不織布であることもできるため、研磨シートを
巻回して使用する場合には、巻長さを長くすることがで
きる。
【0030】本発明の研磨シートは上記のような不織布
からなるものであるが、本発明の研磨シートは研磨粒子
を含むスラリー液を供給しながら研磨するのが好適であ
る。そのため、研磨粒子を分散させている水が少なくな
ると、研磨粒子が凝集して基材表面に大きな傷をつけや
すくなるため、上述のような不織布以外に、親水性繊維
を含む層、例えば、親水性繊維を含む不織布や編織物の
層を設けるのが好ましい。
からなるものであるが、本発明の研磨シートは研磨粒子
を含むスラリー液を供給しながら研磨するのが好適であ
る。そのため、研磨粒子を分散させている水が少なくな
ると、研磨粒子が凝集して基材表面に大きな傷をつけや
すくなるため、上述のような不織布以外に、親水性繊維
を含む層、例えば、親水性繊維を含む不織布や編織物の
層を設けるのが好ましい。
【0031】この親水性繊維とは公定水分率が5%以上
の繊維をいい、例えば、レーヨン繊維、ポリノジック繊
維、キュプラ繊維、アセテート繊維、テンセル繊維(溶
剤抽出法により得られるセルロース繊維)などの繊維を
使用できる。これらの中でもレーヨン繊維やテンセル繊
維は湿潤時に柔らかくなり、研磨粒子を基材表面に強引
に押圧しないので好適に使用でき、テンセル繊維は湿潤
時の強度低下が小さいため、より好適に使用できる。な
お、この親水性繊維は層中20mass%以上含まれて
いるのが好ましく、この親水性繊維を含む層は不織布に
水分を供給できるように、不織布に隣接しているのが好
ましい。
の繊維をいい、例えば、レーヨン繊維、ポリノジック繊
維、キュプラ繊維、アセテート繊維、テンセル繊維(溶
剤抽出法により得られるセルロース繊維)などの繊維を
使用できる。これらの中でもレーヨン繊維やテンセル繊
維は湿潤時に柔らかくなり、研磨粒子を基材表面に強引
に押圧しないので好適に使用でき、テンセル繊維は湿潤
時の強度低下が小さいため、より好適に使用できる。な
お、この親水性繊維は層中20mass%以上含まれて
いるのが好ましく、この親水性繊維を含む層は不織布に
水分を供給できるように、不織布に隣接しているのが好
ましい。
【0032】また、本発明の研磨シートで研磨する際に
寸法変化が生じると、基材表面を均一に研磨することが
できないので、研磨シートに形態安定性を付与するため
に、補強層を設けるのが好ましい。この補強層とは、こ
の補強層を設けたことによって、研磨シートが下記の条
件を満足する層をいう。 記 5cm幅の研磨シートを10cm間隔を有するチャック
間に固定し、この研磨シートに2kgfの荷重を加えた
時に、研磨シートの中央部(チャック間の中央部)にお
ける、研磨シートの幅の減少が2mm以下である
寸法変化が生じると、基材表面を均一に研磨することが
できないので、研磨シートに形態安定性を付与するため
に、補強層を設けるのが好ましい。この補強層とは、こ
の補強層を設けたことによって、研磨シートが下記の条
件を満足する層をいう。 記 5cm幅の研磨シートを10cm間隔を有するチャック
間に固定し、この研磨シートに2kgfの荷重を加えた
時に、研磨シートの中央部(チャック間の中央部)にお
ける、研磨シートの幅の減少が2mm以下である
【0033】このような補強層としては、例えば、糸、
ネット、織物、熱可塑性繊維により固定した不織布又は
編織物、或はフィルムなどを使用できる。これらの中で
も、フィルムは厚みが均一で、しかも強度的に優れてい
るため、好適に使用できる。なお、研磨シートが親水性
繊維を含む層と補強層とを有する場合には、上述のよう
に、親水性繊維を含む層が不織布に隣接しているのが好
ましいため、この補強層は親水性繊維層に隣接して最外
層を形成しているのが好ましい。また、親水性繊維と熱
可塑性繊維とからなり、熱可塑性繊維で固定した層のよ
うに、補強層と親水性繊維を含む層とが同一の層からな
っていても良い。
ネット、織物、熱可塑性繊維により固定した不織布又は
編織物、或はフィルムなどを使用できる。これらの中で
も、フィルムは厚みが均一で、しかも強度的に優れてい
るため、好適に使用できる。なお、研磨シートが親水性
繊維を含む層と補強層とを有する場合には、上述のよう
に、親水性繊維を含む層が不織布に隣接しているのが好
ましいため、この補強層は親水性繊維層に隣接して最外
層を形成しているのが好ましい。また、親水性繊維と熱
可塑性繊維とからなり、熱可塑性繊維で固定した層のよ
うに、補強層と親水性繊維を含む層とが同一の層からな
っていても良い。
【0034】以下、本発明の研磨シートの製造方法につ
いて簡単に説明する。
いて簡単に説明する。
【0035】まず、フィブリル化した繊維及び/又はフ
ィブリル化可能な繊維を用意する。好ましくは繊維径1
0μm以下の極細繊維を発生可能な分割性繊維、繊維径
10μm以下の極細繊維、メルトブロー法又はスパンボ
ンド法により繊維ウエブを形成可能な熱可塑性樹脂の中
の少なくとも1つを用意する。フィブリル化した繊維は
フィブリル化可能な繊維をビーターやレファイナーなど
によって形成することができる。フィブリル化可能な繊
維は市販されているため、容易に入手できる。分割性繊
維は常法によって紡糸することもできるし、市販されて
いるため容易に入手できる。繊維径10μm以下の極細
繊維は分割性繊維を物理的及び/又は化学的処理により
分割して、容易に形成できる。メルトブロー法又はスパ
ンボンド法により繊維ウエブを形成可能な熱可塑性樹脂
は市販されているため容易に入手できる。
ィブリル化可能な繊維を用意する。好ましくは繊維径1
0μm以下の極細繊維を発生可能な分割性繊維、繊維径
10μm以下の極細繊維、メルトブロー法又はスパンボ
ンド法により繊維ウエブを形成可能な熱可塑性樹脂の中
の少なくとも1つを用意する。フィブリル化した繊維は
フィブリル化可能な繊維をビーターやレファイナーなど
によって形成することができる。フィブリル化可能な繊
維は市販されているため、容易に入手できる。分割性繊
維は常法によって紡糸することもできるし、市販されて
いるため容易に入手できる。繊維径10μm以下の極細
繊維は分割性繊維を物理的及び/又は化学的処理により
分割して、容易に形成できる。メルトブロー法又はスパ
ンボンド法により繊維ウエブを形成可能な熱可塑性樹脂
は市販されているため容易に入手できる。
【0036】次いで、これら繊維を含む繊維ウエブを、
例えば、カード法やエアレイ法などの乾式法、湿式法、
或いはメルトブロー法やスパンボンド法などの直接法に
より形成する。なお、繊維ウエブの形成方法によって繊
維長が異なり、乾式法により形成する場合には、20〜
110mmの繊維を使用し、湿式法により形成する場合
には、1〜30mmの繊維を使用する。また、フィブリ
ル化した繊維の繊維径は10μm以下であるのが好まし
く、フィブリル化可能な繊維は繊維径10μm以下のフ
ィブリルを発生可能な繊維径であれば良く、20μm以
下であるのが好ましい。更に分割性繊維の繊維径は繊維
径10μm以下の極細繊維を発生可能であれば良く、特
に限定するものではない。なお、繊維ウエブは2種類以
上の繊維ウエブを積層したものであっても良い。
例えば、カード法やエアレイ法などの乾式法、湿式法、
或いはメルトブロー法やスパンボンド法などの直接法に
より形成する。なお、繊維ウエブの形成方法によって繊
維長が異なり、乾式法により形成する場合には、20〜
110mmの繊維を使用し、湿式法により形成する場合
には、1〜30mmの繊維を使用する。また、フィブリ
ル化した繊維の繊維径は10μm以下であるのが好まし
く、フィブリル化可能な繊維は繊維径10μm以下のフ
ィブリルを発生可能な繊維径であれば良く、20μm以
下であるのが好ましい。更に分割性繊維の繊維径は繊維
径10μm以下の極細繊維を発生可能であれば良く、特
に限定するものではない。なお、繊維ウエブは2種類以
上の繊維ウエブを積層したものであっても良い。
【0037】なお、フィブリル化可能な繊維(好適には
分割性繊維も含む)を使用した場合、不織布を形成する
までのどの段階でフィブリル化(分割)しても良いが、
製造上、不織布形成と同時、又は不織布形成後にフィブ
リル化(分割)するのが好ましい。本発明においては、
フィブリル化した繊維が絡合している必要があるため、
更なる絡合工程の必要のない不織布形成と同時にフィブ
リル化するのが好ましい。なお、フィブリル化方法とし
ては、例えば、ニードル、水流などの流体流、カレンダ
ー処理などがある。
分割性繊維も含む)を使用した場合、不織布を形成する
までのどの段階でフィブリル化(分割)しても良いが、
製造上、不織布形成と同時、又は不織布形成後にフィブ
リル化(分割)するのが好ましい。本発明においては、
フィブリル化した繊維が絡合している必要があるため、
更なる絡合工程の必要のない不織布形成と同時にフィブ
リル化するのが好ましい。なお、フィブリル化方法とし
ては、例えば、ニードル、水流などの流体流、カレンダ
ー処理などがある。
【0038】次いで、この繊維ウエブを、例えば、水流
による方法やニードルによる方法などにより絡合する。
これらの中でも、水流による方法であると、フィブリル
化した繊維が高度に絡合でき、繊維の融通性をより抑制
できるため好適である。また、繊維ウエブ全体を均一に
絡合することができ、しかもより低面密度で薄い研磨シ
ートを形成できるという特長もある。なお、フィブリル
化可能な繊維(好適には分割性繊維も含む)を含んでい
る場合には、この絡合処理によって絡合すると同時にフ
ィブリル化することができる。
による方法やニードルによる方法などにより絡合する。
これらの中でも、水流による方法であると、フィブリル
化した繊維が高度に絡合でき、繊維の融通性をより抑制
できるため好適である。また、繊維ウエブ全体を均一に
絡合することができ、しかもより低面密度で薄い研磨シ
ートを形成できるという特長もある。なお、フィブリル
化可能な繊維(好適には分割性繊維も含む)を含んでい
る場合には、この絡合処理によって絡合すると同時にフ
ィブリル化することができる。
【0039】この好適な絡合方法である水流絡合の条件
としては、例えば、ノズル径0.05〜0.3mm、好
適には0.08〜0.2mm、ピッチ0.2〜3mm、
好適には0.4〜2mmで一列以上に配列したノズルプ
レートを使用し、圧力1MPa〜30MPa、好適には
5MPa〜25MPaの水流を噴出する。なお、水流の
圧力は変化させたり、ノズルを揺動又は振動させても良
い。また、水流で絡合する際に繊維ウエブを搬送する、
ネットやメッシュなどの支持体の非開孔部が大きいと、
外観上、孔を有する不織布を形成でき、支持体の非開孔
部が小さいと、外観上、孔のない均一な不織布を形成で
きる。精密機器を研磨する場合には、基材表面をより均
一に研磨できるように、線径0.25mm以下の細いワ
イヤーからなる、50メッシュ以上の目の細かいネット
や、これに相当する多孔板を使用するのが好ましい。
としては、例えば、ノズル径0.05〜0.3mm、好
適には0.08〜0.2mm、ピッチ0.2〜3mm、
好適には0.4〜2mmで一列以上に配列したノズルプ
レートを使用し、圧力1MPa〜30MPa、好適には
5MPa〜25MPaの水流を噴出する。なお、水流の
圧力は変化させたり、ノズルを揺動又は振動させても良
い。また、水流で絡合する際に繊維ウエブを搬送する、
ネットやメッシュなどの支持体の非開孔部が大きいと、
外観上、孔を有する不織布を形成でき、支持体の非開孔
部が小さいと、外観上、孔のない均一な不織布を形成で
きる。精密機器を研磨する場合には、基材表面をより均
一に研磨できるように、線径0.25mm以下の細いワ
イヤーからなる、50メッシュ以上の目の細かいネット
や、これに相当する多孔板を使用するのが好ましい。
【0040】なお、分割性繊維として化学的に分割可能
なものを使用したり、分割性繊維の分割が不十分な場合
には、絡合処理の後に、溶媒により樹脂成分を溶解除去
して分割したり、樹脂成分を膨潤させて分割したり、カ
レンダー処理により十分に分割するのが好ましい。
なものを使用したり、分割性繊維の分割が不十分な場合
には、絡合処理の後に、溶媒により樹脂成分を溶解除去
して分割したり、樹脂成分を膨潤させて分割したり、カ
レンダー処理により十分に分割するのが好ましい。
【0041】親水性繊維を含む層としては、不織布や編
織物からなれば良く、不織布の形成方法としては、ニー
ドルや水流によって絡合する方法、バインダーによって
固定する方法、親水性繊維以外に熱可塑性繊維を含ませ
ておき、この熱可塑性繊維の融着により固定する方法な
どがある。なお、フィブリル化した繊維及び/又はフィ
ブリル化可能な繊維を含む繊維ウエブに、親水性繊維を
含む繊維ウエブを積層し、フィブリル化した繊維及び/
又はフィブリル化可能な繊維の絡合と同時に、親水性繊
維を含む繊維ウエブも絡合すると、不織布と親水性繊維
を含む層とを一体化する工程を省略できるので、好適な
親水性繊維を含む層の形成方法である。但し、この方法
により親水性繊維を含む層を形成する場合には、親水性
繊維を含む繊維ウエブを構成する繊維が、研磨シートの
研磨表面に露出しないように、フィブリル化した繊維及
び/又はフィブリル化可能な繊維を含む繊維ウエブ側か
らのみ絡合処理を施すのが好ましい。なお、この親水性
繊維を含む層は、親水性繊維以外に熱可塑性繊維を混合
しておき、この熱可塑性繊維の可塑化(親水性繊維を含
む層が補強層でもある)により、或は、別のバインダー
により不織布と一体化することができる。この別のバイ
ンダーにより不織布と一体化する場合には、親水性繊維
を含む層から不織布への水分の移行を妨げないように、
部分的に接着するのが好ましい。
織物からなれば良く、不織布の形成方法としては、ニー
ドルや水流によって絡合する方法、バインダーによって
固定する方法、親水性繊維以外に熱可塑性繊維を含ませ
ておき、この熱可塑性繊維の融着により固定する方法な
どがある。なお、フィブリル化した繊維及び/又はフィ
ブリル化可能な繊維を含む繊維ウエブに、親水性繊維を
含む繊維ウエブを積層し、フィブリル化した繊維及び/
又はフィブリル化可能な繊維の絡合と同時に、親水性繊
維を含む繊維ウエブも絡合すると、不織布と親水性繊維
を含む層とを一体化する工程を省略できるので、好適な
親水性繊維を含む層の形成方法である。但し、この方法
により親水性繊維を含む層を形成する場合には、親水性
繊維を含む繊維ウエブを構成する繊維が、研磨シートの
研磨表面に露出しないように、フィブリル化した繊維及
び/又はフィブリル化可能な繊維を含む繊維ウエブ側か
らのみ絡合処理を施すのが好ましい。なお、この親水性
繊維を含む層は、親水性繊維以外に熱可塑性繊維を混合
しておき、この熱可塑性繊維の可塑化(親水性繊維を含
む層が補強層でもある)により、或は、別のバインダー
により不織布と一体化することができる。この別のバイ
ンダーにより不織布と一体化する場合には、親水性繊維
を含む層から不織布への水分の移行を妨げないように、
部分的に接着するのが好ましい。
【0042】本発明の補強層は、例えば、糸、ネット、
織物、熱可塑性繊維により固定した不織布又は編織物、
或はフィルムなどからなれば良く、例えば、熱可塑性繊
維により固定した不織布は、乾式法及び/又は湿式法に
より形成した繊維ウエブを、熱カレンダーロール間を通
すことによって可塑化し、固定することによって形成で
きる。なお、この補強層と、不織布又は親水性繊維を含
む層と一体化する方法としては、フィブリル化した繊維
及び/又はフィブリル化可能な繊維を含む繊維ウエブ、
又は親水性繊維を含む層となるもの(例えば、繊維ウエ
ブ)に、補強層となる繊維ウエブを積層し、フィブリル
化した繊維及び/又はフィブリル化可能な繊維を含む繊
維ウエブの絡合と同時に、補強層を一体化できる。ま
た、バインダーにより一体化したり、補強体が熱可塑性
であれば、補強体の熱可塑性を利用して一体化しても良
い。なお、補強層がフィルムからなる場合には、溶融押
出したフィルムを不織布又は親水性繊維を含む層に積層
し、必要であれば加圧することにより容易に一体化でき
る。
織物、熱可塑性繊維により固定した不織布又は編織物、
或はフィルムなどからなれば良く、例えば、熱可塑性繊
維により固定した不織布は、乾式法及び/又は湿式法に
より形成した繊維ウエブを、熱カレンダーロール間を通
すことによって可塑化し、固定することによって形成で
きる。なお、この補強層と、不織布又は親水性繊維を含
む層と一体化する方法としては、フィブリル化した繊維
及び/又はフィブリル化可能な繊維を含む繊維ウエブ、
又は親水性繊維を含む層となるもの(例えば、繊維ウエ
ブ)に、補強層となる繊維ウエブを積層し、フィブリル
化した繊維及び/又はフィブリル化可能な繊維を含む繊
維ウエブの絡合と同時に、補強層を一体化できる。ま
た、バインダーにより一体化したり、補強体が熱可塑性
であれば、補強体の熱可塑性を利用して一体化しても良
い。なお、補強層がフィルムからなる場合には、溶融押
出したフィルムを不織布又は親水性繊維を含む層に積層
し、必要であれば加圧することにより容易に一体化でき
る。
【0043】このようにして得られる研磨シートは、基
材表面に大きな傷をつけることなく、均一に研磨するこ
とができ、しかも研削量の多いものであるため、磁気デ
ィスク(例えば、ハードディスク)用基材から磁気記録
媒体を製造する際の研磨工程、特にテクスチャー工程に
おいて、好適に使用することができる。特に、磁気ディ
スク用非磁性メッキ基材のテクスチャー加工に好適に使
用することができる。なお、磁気ディスク用非磁性メッ
キ基材のテクスチャー加工に使用する場合、特開平8−
96355号公報に記載されているように、研磨粒子を
含むスラリー液を供給しながら、基材表面を研磨するこ
とができる。
材表面に大きな傷をつけることなく、均一に研磨するこ
とができ、しかも研削量の多いものであるため、磁気デ
ィスク(例えば、ハードディスク)用基材から磁気記録
媒体を製造する際の研磨工程、特にテクスチャー工程に
おいて、好適に使用することができる。特に、磁気ディ
スク用非磁性メッキ基材のテクスチャー加工に好適に使
用することができる。なお、磁気ディスク用非磁性メッ
キ基材のテクスチャー加工に使用する場合、特開平8−
96355号公報に記載されているように、研磨粒子を
含むスラリー液を供給しながら、基材表面を研磨するこ
とができる。
【0044】以下に、本発明の実施例を記載するが、以
下の実施例に限定されるものではない。
下の実施例に限定されるものではない。
【0045】
(実施例1)フィブリル化可能な繊維として、p−ヒド
ロキシ安息香酸と2−ヒドロキシナフタレン−6−カル
ボン酸との共重合体からなる、紡糸後に熱処理をしてお
らず、水流によりフィブリル化可能な、繊維径16μ
m、繊維長51mmの液晶ポリエステル繊維(ベクトラ
ンNT、クラレ(株)製)を用意した。他方、分割性繊
維として、図4に示すような、ポリエステル成分(A)
を繊維の中心から繊維表面に向かって伸びるポリアミド
成分(B)で8区分に分割した、菊花型の断面形状を有
し、水流で分割可能な、繊度3デニール、繊維長51m
mの繊維(DF−5、大和紡(株)製、ポリエステル成
分からなる繊維径4.6μmの極細繊維を8本と、ポリ
アミド成分からなる繊維径4.6μmの極細繊維を8本
発生可能)を用意した。
ロキシ安息香酸と2−ヒドロキシナフタレン−6−カル
ボン酸との共重合体からなる、紡糸後に熱処理をしてお
らず、水流によりフィブリル化可能な、繊維径16μ
m、繊維長51mmの液晶ポリエステル繊維(ベクトラ
ンNT、クラレ(株)製)を用意した。他方、分割性繊
維として、図4に示すような、ポリエステル成分(A)
を繊維の中心から繊維表面に向かって伸びるポリアミド
成分(B)で8区分に分割した、菊花型の断面形状を有
し、水流で分割可能な、繊度3デニール、繊維長51m
mの繊維(DF−5、大和紡(株)製、ポリエステル成
分からなる繊維径4.6μmの極細繊維を8本と、ポリ
アミド成分からなる繊維径4.6μmの極細繊維を8本
発生可能)を用意した。
【0046】次いで、液晶ポリエステル繊維30mas
s%と分割性繊維70mass%とを混綿し、カーディ
ングした一方向性繊維ウエブと、この一方向性繊維ウエ
ブと同様にして形成した一方向性繊維ウエブをクロスレ
イヤーにより交差させた交差繊維ウエブとを、質量比
1:4で積層して積層繊維ウエブを形成した。
s%と分割性繊維70mass%とを混綿し、カーディ
ングした一方向性繊維ウエブと、この一方向性繊維ウエ
ブと同様にして形成した一方向性繊維ウエブをクロスレ
イヤーにより交差させた交差繊維ウエブとを、質量比
1:4で積層して積層繊維ウエブを形成した。
【0047】次いで、この積層繊維ウエブを線径0.1
5mmのワイヤーからなる100メッシュのネットに載
置した後、径0.15mm、ピッチ0.6mmのノズル
プレートから、圧力12Mpaで水を噴出して、積層繊
維ウエブの両面を3度づつ交互に処理して、液晶ポリエ
ステル繊維のフィブリル化、分割性繊維の分割、及びこ
れら繊維の絡合を行って、面密度80g/m2、厚さ
0.32mm、引張伸度40%の絡合不織布を形成し
た。
5mmのワイヤーからなる100メッシュのネットに載
置した後、径0.15mm、ピッチ0.6mmのノズル
プレートから、圧力12Mpaで水を噴出して、積層繊
維ウエブの両面を3度づつ交互に処理して、液晶ポリエ
ステル繊維のフィブリル化、分割性繊維の分割、及びこ
れら繊維の絡合を行って、面密度80g/m2、厚さ
0.32mm、引張伸度40%の絡合不織布を形成し
た。
【0048】他方、未延伸ポリエステル繊維(繊度5デ
ニール、繊維長38mm)40mass%と、延伸ポリ
エステル繊維(繊度3デニール、繊維長64mm)60
mass%とを混綿し、カーディングして一方向性繊維
ウエブを形成した。そして、この一方向性繊維ウエブを
絡合不織布の一方向性繊維ウエブ側に積層し、温度20
0℃、線圧力60kg/cmのカレンダーロール間を通
すことにより、一方向性繊維ウエブを結合(結果として
補強層)すると同時に、絡合不織布と接着一体化して、
面密度130g/m2、厚さ0.22mmの研磨シート
を形成した。なお、絡合不織布を構成している極細繊維
は融着していなかった。また、研磨シート(5cm幅)
を10cm間隔を有するチャック間に固定し、この研磨
シートに2kgfの荷重を加えた時に、研磨シートの中
央部(チャック間の中央部)における、研磨シートの幅
の減少は0mmであった。
ニール、繊維長38mm)40mass%と、延伸ポリ
エステル繊維(繊度3デニール、繊維長64mm)60
mass%とを混綿し、カーディングして一方向性繊維
ウエブを形成した。そして、この一方向性繊維ウエブを
絡合不織布の一方向性繊維ウエブ側に積層し、温度20
0℃、線圧力60kg/cmのカレンダーロール間を通
すことにより、一方向性繊維ウエブを結合(結果として
補強層)すると同時に、絡合不織布と接着一体化して、
面密度130g/m2、厚さ0.22mmの研磨シート
を形成した。なお、絡合不織布を構成している極細繊維
は融着していなかった。また、研磨シート(5cm幅)
を10cm間隔を有するチャック間に固定し、この研磨
シートに2kgfの荷重を加えた時に、研磨シートの中
央部(チャック間の中央部)における、研磨シートの幅
の減少は0mmであった。
【0049】(実施例2)フィブリル化可能な繊維を5
mass%と分割性繊維を95mass%とを使用した
こと以外は実施例1と全く同様にして、面密度80g/
m2、厚さ0.35mm、引張伸度50%の絡合不織布
を形成した。次いで、実施例1と全く同様にして、この
絡合不織布に補強層を付与し、面密度130g/m2、
厚さ0.22mmの研磨シートを形成した。なお、絡合
不織布を構成している極細繊維は融着していなかった。
また、研磨シート(5cm幅)を10cm間隔を有する
チャック間に固定し、この研磨シートに2kgfの荷重
を加えた時に、研磨シートの中央部(チャック間の中央
部)における、研磨シートの幅の減少は0mmであっ
た。
mass%と分割性繊維を95mass%とを使用した
こと以外は実施例1と全く同様にして、面密度80g/
m2、厚さ0.35mm、引張伸度50%の絡合不織布
を形成した。次いで、実施例1と全く同様にして、この
絡合不織布に補強層を付与し、面密度130g/m2、
厚さ0.22mmの研磨シートを形成した。なお、絡合
不織布を構成している極細繊維は融着していなかった。
また、研磨シート(5cm幅)を10cm間隔を有する
チャック間に固定し、この研磨シートに2kgfの荷重
を加えた時に、研磨シートの中央部(チャック間の中央
部)における、研磨シートの幅の減少は0mmであっ
た。
【0050】(比較例1)レーヨン繊維とポリエステル
繊維との混紡糸からなる、面密度200g/m2の平織
物に、繊維径13.7μm、長さ0.6mmのナイロン
パイルを静電植毛した植毛シートを研磨シートとした。
繊維との混紡糸からなる、面密度200g/m2の平織
物に、繊維径13.7μm、長さ0.6mmのナイロン
パイルを静電植毛した植毛シートを研磨シートとした。
【0051】(比較例2)図1に示すような海島型の分
割性繊維を使用して繊維ウエブを形成し、絡合した後、
分割性繊維の海成分を溶解除去して形成した、繊維径
2.5〜3.5μmのナイロン繊維からなる絡合繊維ウ
エブを、40g/m2量程度のウレタン樹脂で固定し
た、面密度100g/m2、厚さ0.5mmの不織布
(東レ(株)製、エクセーヌ)を研磨シートとした。
割性繊維を使用して繊維ウエブを形成し、絡合した後、
分割性繊維の海成分を溶解除去して形成した、繊維径
2.5〜3.5μmのナイロン繊維からなる絡合繊維ウ
エブを、40g/m2量程度のウレタン樹脂で固定し
た、面密度100g/m2、厚さ0.5mmの不織布
(東レ(株)製、エクセーヌ)を研磨シートとした。
【0052】(比較例3)繊維径5.1μmのポリエス
テル極細繊維を主体とした面密度200g/m2、厚さ
0.3mmの平織物(鐘紡(株)製、ザヴィーナ)を研
磨シートとした。
テル極細繊維を主体とした面密度200g/m2、厚さ
0.3mmの平織物(鐘紡(株)製、ザヴィーナ)を研
磨シートとした。
【0053】(比較例4)繊維径12.4μm、繊維長
38mmの延伸ポリエステル繊維を使用したこと以外
は、実施例1と全く同様にして、面密度100g/
m2、厚さ0.5mmの絡合不織布を形成した。この絡
合不織布を研磨シートとした。
38mmの延伸ポリエステル繊維を使用したこと以外
は、実施例1と全く同様にして、面密度100g/
m2、厚さ0.5mmの絡合不織布を形成した。この絡
合不織布を研磨シートとした。
【0054】(研磨特性の評価)実施例1〜2及び比較
例1〜4の研磨シートを50mmに裁断した試験テープ
を使用し、平均粒径0.3μmのダイヤモンドスラリー
(砥粒濃度=0.4mass%)を用いて、下記の条件
で図8に示すような試験機を用いて、市販のニッケル−
リンメッキ処理を施したアルミニウム製ディスク基板の
テクスチャー加工を行った。 記 ディスク基板の回転数 : 250rpm オシレーション数 : 1000回/分 オシレーション振幅 : 2mm 試験テープのディスクへの押し圧 : 196kPa 試験テープの送り速度 : 5mm/秒 研磨時間 : 50秒 スラリー供給量 : 10ml/分
例1〜4の研磨シートを50mmに裁断した試験テープ
を使用し、平均粒径0.3μmのダイヤモンドスラリー
(砥粒濃度=0.4mass%)を用いて、下記の条件
で図8に示すような試験機を用いて、市販のニッケル−
リンメッキ処理を施したアルミニウム製ディスク基板の
テクスチャー加工を行った。 記 ディスク基板の回転数 : 250rpm オシレーション数 : 1000回/分 オシレーション振幅 : 2mm 試験テープのディスクへの押し圧 : 196kPa 試験テープの送り速度 : 5mm/秒 研磨時間 : 50秒 スラリー供給量 : 10ml/分
【0055】このテクスチャー加工の後、ディスク基板
表面を電子顕微鏡で観察し、大きな傷があるかどうかを
確認した。また、ディスク基板の平均表面粗さRa(小
さな値ほど良好である)、及びディスク基板表面の凹凸
の平均点から凹部の最大深さRv(数値が大きい程、深
い(大きい)傷が発生している)を、表面粗さ・微細形
状測定装置(テンコールP−12;テンコール社製)に
より測定した。更に、テクスチャー加工前後における重
量変化、つまり研削量を算出した。これらの結果は表1
に示す通りであった。この結果から、本発明の研磨シー
トは基材表面に大きな傷をつけることなく、均一に研磨
することができ、しかも研削量の多いものであることが
わかる。
表面を電子顕微鏡で観察し、大きな傷があるかどうかを
確認した。また、ディスク基板の平均表面粗さRa(小
さな値ほど良好である)、及びディスク基板表面の凹凸
の平均点から凹部の最大深さRv(数値が大きい程、深
い(大きい)傷が発生している)を、表面粗さ・微細形
状測定装置(テンコールP−12;テンコール社製)に
より測定した。更に、テクスチャー加工前後における重
量変化、つまり研削量を算出した。これらの結果は表1
に示す通りであった。この結果から、本発明の研磨シー
トは基材表面に大きな傷をつけることなく、均一に研磨
することができ、しかも研削量の多いものであることが
わかる。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】本発明の研磨シートはフィブリル化して
絡んだ繊維を含む不織布からなる。このようにフィブリ
ル化した繊維を含んでおり、微細な研磨粒子の保持性に
優れているため、基材表面を均一に研磨し、微細なテク
スチャーを形成することができる。また、フィブリル化
した繊維が絡んでいることによって、ある程度の融通性
を有するように繊維を固定しており、基材表面に対し
て、研磨粒子を強引に押圧しないので、基材表面に大き
な傷をつけにくい。更に、フィブリル化した繊維が絡ん
でいることによって、従来のように繊維径10μm以下
の繊維を使用した場合よりも繊維の融通性を抑制してお
り、研磨粒子をしっかりと基材表面に押圧できるため、
研削量の多い研磨シートである。つまり、フィブリル化
した繊維が絡んでいることによって繊維が適度に固定さ
れているため、研磨粒子を基材表面に対して適度に押圧
できる研磨シートである。
絡んだ繊維を含む不織布からなる。このようにフィブリ
ル化した繊維を含んでおり、微細な研磨粒子の保持性に
優れているため、基材表面を均一に研磨し、微細なテク
スチャーを形成することができる。また、フィブリル化
した繊維が絡んでいることによって、ある程度の融通性
を有するように繊維を固定しており、基材表面に対し
て、研磨粒子を強引に押圧しないので、基材表面に大き
な傷をつけにくい。更に、フィブリル化した繊維が絡ん
でいることによって、従来のように繊維径10μm以下
の繊維を使用した場合よりも繊維の融通性を抑制してお
り、研磨粒子をしっかりと基材表面に押圧できるため、
研削量の多い研磨シートである。つまり、フィブリル化
した繊維が絡んでいることによって繊維が適度に固定さ
れているため、研磨粒子を基材表面に対して適度に押圧
できる研磨シートである。
【図1】 本発明で使用できる分割性繊維の断面形状の
一例
一例
【図2】 本発明で使用できる分割性繊維の断面形状の
他例
他例
【図3】 本発明で使用できる分割性繊維の断面形状の
他例
他例
【図4】 本発明で使用できる分割性繊維の断面形状の
他例
他例
【図5】 本発明で使用できる分割性繊維の断面形状の
他例
他例
【図6】 本発明で使用できる分割性繊維の断面形状の
他例
他例
【図7】 本発明で使用できる分割性繊維の断面形状の
他例
他例
【図8】 本発明の研磨シートを用いて非磁性メッキ基
材をテクスチャー加工している状態を示す説明図
材をテクスチャー加工している状態を示す説明図
A 樹脂成分 B 樹脂成分 a 樹脂成分 b 樹脂成分 11 スラリー供給ノズル 12 ディスク基板 13 試験テープ 14 押し当てローラ
Claims (10)
- 【請求項1】 フィブリル化して絡んだ繊維を含む不織
布からなることを特徴とする研磨シート。 - 【請求項2】 フィブリル化した繊維が液晶ポリエステ
ル系繊維からなることを特徴とする、請求項1記載の研
磨シート。 - 【請求項3】 液晶ポリエステル系繊維がp−ヒドロキ
シ安息香酸と2−ヒドロキシナフタレン−6−カルボン
酸との共重合体からなることを特徴とする請求項2記載
の研磨シート。 - 【請求項4】 フィブリル化した繊維を3mass%以
上含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記
載の研磨シート。 - 【請求項5】 フィブリル化した繊維以外に、繊維径1
0μm以下の極細繊維を含むことを特徴とする、請求項
1〜4のいずれかに記載の研磨シート。 - 【請求項6】 極細繊維として、ポリエステル極細繊維
を含んでいることを特徴とする、請求項5記載の研磨シ
ート。 - 【請求項7】 水流により絡んでいることを特徴とす
る、請求項1〜6のいずれかに記載の研磨シート。 - 【請求項8】 親水性繊維を含む層を有することを特徴
とする、請求項1〜7のいずれかに記載の研磨シート。 - 【請求項9】 補強層を有することを特徴とする、請求
項1〜8のいずれかに記載の研磨シート。 - 【請求項10】 磁気記録媒体製造用であることを特徴
とする、請求項1〜9のいずれかに記載の研磨シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14590897A JPH10315142A (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | 研磨シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14590897A JPH10315142A (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | 研磨シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10315142A true JPH10315142A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15395858
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14590897A Pending JPH10315142A (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | 研磨シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10315142A (ja) |
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| JP2013159887A (ja) * | 2012-02-09 | 2013-08-19 | Kuraray Co Ltd | 耐久性に優れた高性能ワイピング材 |
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- 1997-05-19 JP JP14590897A patent/JPH10315142A/ja active Pending
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