JPH10315225A - 2液の混合性を改良したスプレーガン用ミキシングモジュール - Google Patents

2液の混合性を改良したスプレーガン用ミキシングモジュール

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JPH10315225A
JPH10315225A JP9129828A JP12982897A JPH10315225A JP H10315225 A JPH10315225 A JP H10315225A JP 9129828 A JP9129828 A JP 9129828A JP 12982897 A JP12982897 A JP 12982897A JP H10315225 A JPH10315225 A JP H10315225A
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mixing
chamber
mixing chamber
liquid
liquids
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JP9129828A
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Hirohide Sakaguchi
博英 坂口
Shinichiro Kajikawa
真一郎 梶川
Yukio Masuzumi
幸夫 増住
Yuji Sato
裕司 佐藤
Hiroyuki Katayama
裕之 片山
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反応性が高く高粘度の材料に対しても混合性能
が良好で、安定した状態で長時間の運転を行いうるスプ
レーガン用ミキシングモジュールを提供する。 【解決手段】2液衝突混合方式のスプレーガン用ミキシ
ングモジュール(1)において、ミキシングチャンバー
(11)内へ2液をそれぞれ導入する2個以上の流入孔
(14a,14b)の向きを、ミキシングチャンバーか
らの混合液の吐出方向に対して逆向きに、かつ、ミキシ
ングチャンバーの中心軸(O)を含む平面(PO )であ
って流入孔の中心軸を含む平面(P1 ,P2 )とは直交
する平面(PO )に対する角度(θ)を45〜85度の
範囲内に設定すると共に、各流入孔のミキシングチャン
バーへの開口部がミキシングチャンバーの中心軸(O)
と直交する平面内で同一円周上にあるように構成したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2成分の液を高圧
で衝突、混合せしめて噴射するスプレーガン用ミキシン
グモジュールの構造に関し、特に硬化速度の速い樹脂材
料を短時間で混合、攪拌するのに適し、ウレタン、エポ
キシ、不飽和ポリエステル樹脂等の吹付け成形に好適に
使用し得るミキシングモジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】2成分の液を混合する方法としては、機
械混合方式(回転するプロペラで混合)や静的混合方式
(スタティックミキサー)等が一般的であるが、反応速
度の速い材料はスプレーガンに導く以前に既に混合装置
内で硬化が始まり、混合装置の洗浄も困難となるため、
噴射直前にスプレーガン内で2液を混合する衝突混合方
式が用いられている。衝突混合方式は、2液を混合する
ミキシングチャンバーの容積が小さく、液の滞留時間が
短いため、反応速度の速い材料の使用に適している。ま
た、ミキシングチャンバーの洗浄方式としては、機械式
(クリーニングロッドの出し入れによる方法)や、エア
ークリーニング方式(高圧エアーをミキシングチャンバ
ー内に導入しクリーニングする)、溶剤洗浄方式があ
り、いずれの場合も洗浄は瞬時に行われるようになって
いる。このような衝突混合方式の混合特性を改良する方
法として、特開平4−93204号公報や特開平4−9
3205号公報には、2液の衝突機会を増やすことによ
り混合性を向上させるようにしたミキシングモジュール
が開示されており、具体的には、液の流入孔の数を増し
たり、流入位置を工夫する等の手段が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、衝突混合方式
では2液の衝突エネルギーだけで混合を行うため、液の
粘度が高かったり、相溶性が悪い場合には混合不良が生
じ、硬化不良や未硬化となり易い。上記公報に記載のも
のも、その点で必ずしも満足のゆくものではなかった。
このため、反応性が高く高粘度の材料に対しても混合性
が良好で、安定した状態で長時間の運転を行いうるスプ
レーガン用ミキシングモジュールが求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討の結果、ミキシングチャンバーの構
造を最適化することで2液の混合性を大幅に改善するこ
とができた。即ち、本発明は、2液衝突混合方式のスプ
レーガン用ミキシングモジュールにおいて、ミキシング
チャンバー内へ2液をそれぞれ導入する2個以上の流入
孔の向きを、ミキシングチャンバーからの混合液の吐出
方向に対して逆向きに、かつ、ミキシングチャンバーの
中心軸を含む平面であって流入孔の中心軸を含む平面と
は直交する平面に対する角度を45〜85度の範囲内に
設定すると共に、各流入孔のミキシングチャンバーへの
開口部がミキシングチャンバーの中心軸と直交する平面
内で同一円周上にあるように構成したことを特徴とする
ものである。
【0005】本発明の望ましい形態においては、ミキシ
ングチャンバー内に、上記流入孔の開口部を介してノズ
ル部とは反対側に、ノズル部の直径と同一直径の副混合
室を設けると共に、ノズル部の長さL1と副混合室の長
さL2の比がL1:L2=1:0.05〜0.3の範囲内と
なるように構成する。
【0006】また、上記2個以上の流入孔を、それらそ
れぞれの中心軸が、ミキシングチャンバーの中心軸を含
む任意の平面からそれぞれ所定距離離れた平行な平面内
に含まれるように偏心させて(以下、単に「偏心」とい
う。)設け、各流入孔から噴出した液がミキシングチャ
ンバー内部で渦を巻くように構成することも推奨され
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつゝ本発明を
具体的に説明する。図1は、本発明に係るスプレーガン
用ミキシングモジュールで、2個の流入孔を有するエア
ーフラッシュ方式の一形態を示す断面図、図2は、本発
明に係るスプレーガン用ミキシングモジュールで、4個
の流入孔を有する機械洗浄方式の一形態を示す断面図で
ある。図1中、1はミキシングモジュール、11はミキ
シングチャンバー、12はノズル部、13は副混合室、
14a,14bは流入孔である。また、図2中、14a
〜14dは流入孔であり、15はクリーニングロッドで
ある。
【0008】まず、図1に示した実施形態のものから説
明する。なお、図1の左側には、ミキシングモジュール
1をその周壁に明けた流入孔14a及び14bの中心軸
を含む平面で切断した断面図(右側のN−N線に沿った
断面図)が示されており、右側には、ミキシングモジュ
ール1の副混合室13の部分でその中心軸に直角な平面
で切断した断面図(左側のM−M線に沿った断面図)が
示されている。
【0009】本発明に係るミキシングモジュール1の特
徴は、まず第1に、ミキシングチャンバー11内に導入
される2液の流入角度θ(即ち、流入孔14a,14b
の角度θ)を、混合液の吐出方向に対して逆向き(後ろ
向き)に45〜85度とした点にある。より厳密には、
流入孔14a,14bの向きを、ミキシングチャンバー
からの混合液の吐出方向に対して逆向きに、かつ、ミキ
シングチャンバーの中心軸Oを含む平面PO であって、
流入孔の中心軸を含む平面P1 ,P2 とは直交する平面
O に対する角度θを45〜85度の範囲内に設定する
ものである。従来のミキシングモジュールにおける液の
流入角度は、通常、液の吐出方向に対して90度である
が、この角度を逆向きにすることで、ミキシングチャン
バー内での液の滞留時間を延ばすことと、液の進行方向
が変化することにより発生する乱流により攪拌・混合性
が向上し、粘度が高くても十分な攪拌・混合が行われ、
未硬化部分の発生をなくすことができる。なお、流入角
度が85度を超えると攪拌・混合性が向上せず、45度
未満では2液の衝突性が低下するため、45〜85度の
範囲が適当である。
【0010】本発明の第2の特徴は、各流入孔14a,
14bのミキシングチャンバー11内への開口部がミキ
シングチャンバーの中心軸と直交する平面内で同一円周
上にあるように構成した点にある。このように、ミキシ
ングチャンバー内への液の流入口が同一円周上にあるこ
とが重要で、同一円周上にあることによって、2液がミ
キシングチャンバー内に同時に流入することになり、そ
のため吐出開始時より吹付けが可能となると共に、終了
時も2液の配合比が適正値に保たれるため、そのまま終
了することができる。特に、図2に示すようなクリーニ
ングロッド15の出し入れによる機械洗浄方式のスプレ
ーガンの場合、流入口の位置がずれていると吹付け開始
時及び終了時に液の配合比が狂うため、必ず液を捨てる
操作が必要となるから、流入口が同一円周上にあること
は重要である。
【0011】而して、本発明に係るミキシングモジュー
ルにおいては、ミキシングチャンバー11内に、上記流
入孔の開口部を介してノズル部12とは反対側に、ノズ
ル部の直径と同一直径の副混合室13を設けると共に、
ノズル部の長さL1と副混合室の長さL2の比がL1:
L2=1:0.05〜0.3の範囲内となるように構成する
ことが推奨される。このような副混合室を設けることに
より、2液の攪拌・混合効果が一層増大する。副混合室
13の直径は、ノズル部の直径より小さくても大きくて
も混合室にデッドスペースが発生するため、同一の径と
するのが良い。L1とL2の比率は0.05未満では混合
性が改善されず、0.3を超えるとスプレーパターンが広
がらず小さくなったり、密度差が発生したりする。
【0012】更にまた、上記2個以上の流入孔14a,
14bを、それらそれぞれの中心軸が、ミキシングチャ
ンバーの中心軸Oを含む任意の平面PX からそれぞれ所
定距離離れた平行な平面内P1 ,P2 に含まれるように
偏心させて設け、各流入孔14a,14bから噴出した
液がミキシングチャンバー11内部で渦を巻くように構
成することが推奨される。そうすることにより、ミキシ
ングチャンバー内での2液の攪拌・混合作用が一層向上
する。
【0013】なお、ミキシングチャンバーへの流入孔の
数は、各液について2〜3個位(2液で合計6個位)ま
でが適当である。
【0014】また、本発明のミキシングモジュールの洗
浄方式としては、エアーフラッシュ方式、クリーニング
ロッドの出し入れによる機械洗浄方式、或いは、溶剤洗
浄方式のいずれも可能である。
【0015】図2には、クリーニングロッド15の出し
入れによる機械洗浄方式とした本発明のミキシングモジ
ュールが示されている。スプレー作業中は、左上の断面
図に示す如く、クリーニングロッド15は左側に引き込
められ、クリーニングロッド15の先端と流入孔14a
〜14dの開口部との間に長さL2の副混合室が形成さ
れる。スプレー作業終了後は、左下の断面図に示す如
く、クリーニングロッド15をミキシングチャンバー1
1の内部全体に押し出して、チャンバーの洗浄を行うも
のである。
【0016】なお、図2に示した形態の流入孔14a〜
14dは、A液を導入する14aとB液を導入する14
dを対向させ、同様にA液を導入する14bとB液を導
入する14cを対向させて設けることにより、2液が回
転することなく直接衝突するように構成してある。
【0017】而して、本発明のミキシングモジュールを
装着したスプレーガンに吹付け用の2液の材料を供給す
る高圧2液吐出マシンとしては、液圧を100kgf/
cm 2 程度に昇圧することのできるタイプのものであれ
ば特に形式にこだわらず使用できる。実際の例として
は、ギヤポンプを用いた東レエンジニアリング社製TH
D−2、アクシャルピストンポンプを用いた東邦機械工
業社製NR−230型高圧ウレタン発泡機、プランジャ
ーポンプを用いたガスマー社(米国)製H−2000
型、プランジャーポンプ式高圧マシンであるイソテルム
社(スイス)製PSM−70型等を使用できる。
【0018】また、本発明のミキシングモジュールを装
着するスプレーガンとしては、エアーフラッシュ方式の
グラスクラフト社(米国)製のプロブラーガン、クリー
ニングロッドの出し入れによる機械洗浄方式のガスマー
社(米国)製GX−7ガン、イソテルム社(スイス)製
SP−300ガン、或いは溶剤洗浄型のビンクス社(米
国)製43Pガン等を使用できる。これらの衝突混合型
のスプレーガンには、いずれもそれらに装着すべき標準
型のミキシングモジュールが用意されているが、それら
はいずれも吐出方向に対し90度で液が流入する構造と
なっている。この標準品の代わりに本発明に係るミキシ
ングモジュールを装着、使用することにより、2液の混
合特性は大幅に向上し、反応性の高い高粘度の2液材料
を均一に攪拌、混合し、長時間安定した状態で高品質の
吹付け成形を行うことが可能となるものである。
【0019】
【実施例】本発明に係るミキシングモジュールを用い、
下記2種類の材料により吹付け成形を行った。 (1)速硬化ウレタンスプレー材として市販されている三
井東圧化学社製のリムスプレーF−1000。その特性
を表1に示す。 (2)粘度の高い材料として特別に調整した試作品No.
2。 この試作品No.2の詳細は次の通りである。A液(イ
ソシアネート)は、ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI−PH;三井東圧化学社製)522g、液状M
DI(MDI−LK;三井東圧化学社)522g、PP
G Diol−3000が1500gを、3000gの
セパラブルフラスコに装入して80℃で3時間反応さ
せ、NCO%=11.2%、粘度(cps/25℃)=1
500の末端イソシアネート基含有プレポリマー(A−
2)を得た。B液は、PPG EP−330N(EOキ
ャップPPG、OH価=36;三井東圧化学社製)68.
9重量部、R−15HT(末端水酸基含有ポリブタジエ
ン;出光石油)12.1部、ジエチルトルエンジアミン
(アルデマール浅野社)17部、触媒としてオクチル酸
鉛の25%DOP溶液を1.0部、安定剤としてイルガノ
ックス#1010及びチヌビン#327を各0.5部の割
合で配合して得た(B−2)。粘度(cps/25℃)
=1400、比重=1.02であった。この試作品No.
2のA液及びB液の調製結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】以下、実施例1〜5及び比較例1〜2につ
いて説明する。それらの概略は最後に表2にまとめて示
してある。なお、混合性の確認においては、スプレーを
行う条件設定(温度、圧力)をカタログ記載の標準設定
値より低目とし、混合性を標準状態より悪くした状態
で、硬化性及び硬化物の物性を測定し、確認することと
した。
【0022】[実施例1]米国グラスクラフト社製プロ
ブラーガンに装着して用い得るよう、本発明に係る図1
に示す形態のミキシングモジュール(エアーフラッシュ
方式)を下記のサイズで作製した。ノズル径(D)=1.
5mm、ノズルの長さ(L1)=18mm、副混合室の
長さ(L2)=1.5mm、液の流入孔の直径(S)は1.
1mm、角度(θ)は75度とした。この場合のチャン
バーのL1:L2比は1:0.08となる。液の流入孔は
2個とし、これらを偏心させて設け、液に回転力が加わ
るようにした。なお、参考までに、従来のフラットチャ
ンバー(先端のチップが無く、スプレーパターンが円
形)#1のサイズは、それぞれD=1.5,L1=19.
5,S=1.1,θ=90である。吹付け成形に際して
は、高圧2液吐出マシンとして米国ガスマー社製H−2
000型を使用した。吹付け材料としては、前記速硬化
型ウレタン吹付け材F−1000A/B(三井東圧化学
社製)を使用し、液温度60℃、圧力100kgf/c
2 の標準条件でPP板上に2mm厚に吹付け成形し
た。その結果、指触乾燥時間は6秒と、カタログに示さ
れた標準値8〜18秒に比べて大幅に短く、ゴム弾性の
発現も1.5分とカタログ標準値の2〜4分より短かっ
た。更に発熱量も多いことから、ミキシングチャンバー
内での2液の攪拌が良好であり、硬化が促進されたこと
が理解できる。一週間室温で養生後、JIS K−63
01に準拠し物性を測定したところ、硬さは90A、引
張強さは190kgf/cm2 、伸びは480%、引裂
強さは68kg/cmと、いずれもカタログ標準値を大
幅に上回っており、従来のミキシングモジュールに比較
して攪拌・混合性が良好であることが確認された。
【0023】[実施例2]ミキシングモジュールの形
状、2液の材料及び使用する高圧2液吐出マシンは実施
例1と同様とし、成形条件を変えてスプレーを行った。
液温度は標準条件の60℃より10℃下げて50℃と
し、圧力は標準条件より10kgf/cm2 下げて90
kgf/cm2 で行った。衝突混合式のガンでは、低粘
度(液温度が高い)で衝突圧が高い方が混合性は良好に
なるので、この場合、成型条件を標準条件より下げて悪
くし、過酷な条件で実施したことになる。その結果、指
触乾燥時間は8秒、ゴム弾性の発現は2分と、カタログ
標準値の最短時間となっており、成形条件を下げても混
合性が向上し、全く問題のないことが判明した。物性
を、実施例1と同様の方法で測定したところ、硬さは9
0A、引張強さは160kgf/cm2 、伸びは460
%、引裂強さは66kg/cmと、いずれもカタログ標
準値を上回っており、従来のミキシングモジュールと比
較して攪拌・混合性が極めて良好であることが確認され
た。
【0024】[実施例3]実施例1と同様に図1に示し
た形態のミキシングモジュール(エアーフラッシュ方
式)を用い、但し、実施例1と比べ、副混合室の長さを
長くすると共に、流入孔の角度を変更して作製した。ノ
ズル径(D)=1.5mm、ノズルの長さ(L1)=17
mm、副混合室の長さ(L2)=2.5mm、液の流入孔
の直径(S)は1.1mm、角度(θ)は60度とした。
この場合のL1:L2比は1:0.15となる。液の流入
孔は2個とし、それらを偏心させて液に回転力が加わる
ようにした。2液の材料及び使用する高圧2液吐出マシ
ンは実施例1の場合と同様とした。成形条件として、液
温度は標準値より20℃下げて40℃とし、圧力は20
kgf/cm2 下げて80kgf/cm2 で行った。そ
の結果、指触乾燥時間は14秒、ゴム弾性の発現は3分
と、カタログ値の範囲に収まっており、成形条件を下げ
ても問題の無いことが判明した。物性は、実施例1と同
様の方法で測定したところ、硬さは90A、引張強さは
125kgf/cm2 、伸びは410%、引裂強さは5
9kg/cmといずれの数値もカタログ値を上回ってお
り、従来のミキシングモジュールと比較して成形条件を
下げても攪拌・混合性が良好であることが確認された。
【0025】[実施例4]イソテルム社製の衝突混合ガ
ンSP−300に装着して用いるための本発明に係るミ
キシングモジュールで、図2に示す形態のもの(機械洗
浄方式)を下記のサイズで作製した。ノズル径(D)=
1.0mm、ノズルの長さ(L1)=12mm、副混合室
の長さ(L2)=2.4mm、液の流入孔の直径(S)は
0.6mm、角度(θ)は50度とした。この場合のL
1:L2比は1:0.2となる。液の流入孔は4個とし、
各2個を互いに対向させて設けることにより、2液が回
転することなく直接衝突する方式とした。クリーニング
方式はロッドが出入りする「機械式」である。成形に際
しては、高圧2液吐出マシンとして同社製のプランジャ
ーポンプ式高圧マシンであるPSM−70型を使用し
た。吹付け材料としては、速硬化型ウレタン吹付け材と
して調整した前記試作品No.2のA−2/B−2を、
液温度50℃、圧力90kg/cm2 の条件で使用し、
PP板上に2mm厚に吹付け成形した。その結果、指触
乾燥時間は12秒、ゴム弾性の発現は2分であり発熱量
も多いことから、ミキシングチャンバー内での2液の攪
拌が良好で、硬化が促進されたことが理解できる。一週
間室温で養生後、物性を測定したところ、硬さは83
A、引張強さは130kgf/cm2 、伸びは470
%、引裂強さは59kg/cmと材料の粘度が高く、成
形温度及び圧力が通常の成形条件よりも低いにもかかわ
らず良好であることから、本ミキシングモジュールの攪
拌・混合性能が良好であることが確認された。
【0026】[実施例5]実施例4と同じミキシングモ
ジュール、高圧2液吐出マシン及び2液材料を使用し、
成形条件のみ、液の圧力を10kgf/cm2 下げて8
0kgf/cm2として成形を行った。その結果、指触
乾燥時間は16秒、ゴム弾性の発現は2.5分であり発熱
量も多いことから、2液の攪拌が良好であり硬化が促進
されたことが判明した。一週間室温で養生後、物性を測
定したところ、硬さは82A、引張強さは110kgf
/cm2 、伸びは450%、引裂強さは55kg/cm
と、材料の粘度が高く、成形温度及び圧力が通常の成形
条件よりも低いにもかかわらず、結果は良好であること
から、本ミキシングモジュールの攪拌・混合性能が良好
であることが確認された。
【0027】[比較例1]実施例1と同じ高圧2液吐出
マシン及び2液材料を使用し、米国グラスクラフト社製
プロブラーガンにその標準品として用意されているラウ
ンド#1のミキシングモジュールを装着して比較した。
この標準品のミキシングモジュールは、ノズル径(D)
=1.5mm、ノズルの長さ(L1)=19.5mm、副
混合室は無く、液の流入孔の直径(S)は1.1mm、角
度(θ)は90度である。液の流入孔は2個で、これら
を偏心させて設け、液に回転力が加わるようにしてあ
る。成形条件は、混合・攪拌特性を確認するため、カタ
ログに示された標準成形条件より低い実施例3と同様の
条件(温度:40℃、圧力:80kgf/cm2 )で行
った。その結果、指触乾燥時間は40秒とカタログ値の
8〜18秒に比べて大幅に長く、ゴム弾性の発現も7分
とカタログ値の2〜4分より長かった。更に、発熱量も
少ないことから、2液の攪拌が十分に行われず、不良で
あることが判明した。一週間室温で養生後、物性を測定
したところ、硬さは86A、引張強さは60kgf/c
2 、伸びは250%、引裂強さは38kg/cmとい
ずれの数値もカタログ値を大幅に下回っており、成形条
件を低下させたため攪拌・混合性が不十分となることが
確認された。
【0028】[比較例2]実施例4と同じ高圧2液吐出
マシン及び2液材料を使用し、スプレーガンは実施例4
と同じくイソテルム社製SP−300を用い、これに標
準品であるミキシングモジュールSP−300#4を装
着、使用した。このミキシングモジュールは、ノズル径
(D)=1.0mm、ノズルの長さ(L1)=14mm、
副混合室は無く、液の流入孔の直径(S)は0.6mm、
角度(θ)は90度である。液の流入孔は2個で、偏心
しておらず、2液が直接衝突する方式となっている。ま
た、クリーニング方式はロッドが出入りする「機械式」
である。成形条件は、混合・攪拌特性を確認するため、
実施例4と同様の条件(温度:50℃、圧力:90kg
f/cm2 )として行った。その結果、指触乾燥時間は
30秒、ゴム弾性の発現は6分であり、発熱量も少ない
ことから、2液の攪拌が十分に行われず、不良であるこ
とが判明した。一週間室温で養生後、物性を測定したと
ころ、硬さは74A、引張強さは53kgf/cm2
伸びは220%、引裂強さは23kg/cmであり、成
形条件が同じである実施例4及びより低い実施例5に比
較し、大幅に劣ることからミキシングモジュール内での
攪拌・混合性が不十分であることが確認された。
【0029】以上の実施例1〜5及び比較例1〜2につ
いて、それらの概略をまとめて表2に示す。なお、表2
には、参考のためカタログ標準値も併記した。
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、2成分系の速硬
化型の樹脂衝突混合方式のスプレーガン用のミキシング
モジュールにおいて、2液の混合・攪拌性能を向上させ
るため、2液が衝突・混合されるミキシングチャンバー
の構造を改良した。具体的にはチャンバー内に導入され
る2液の流入角度(θ)の調整と、チャンバー後部に副
混合室を設けること、及びチャンバーに流入する液の流
入孔の数と偏心程度である。このように、既存のミキシ
ングモジュールのチャンバーの構造を改良するだけで、
2液の混合・攪拌性能が改善され、高粘度の材料の使用
が可能となり、成形条件が悪くても(温度及び圧力が低
くても)良好な硬化性及び物性が確保できる。これによ
り、未硬化や物性のバラツキが防止でき、作業性も向上
する。
【0032】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のでなく、その目的の範囲内において上記の説明から当
業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスプレーガン用ミキシングモジュ
ールで、2個の流入孔を有するエアーフラッシュ方式の
一形態を示す断面図である。
【図2】本発明に係るスプレーガン用ミキシングモジュ
ールで、4個の流入孔を有する機械洗浄方式の一形態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 ミキシングモジュール 11 ミキシングチャンバー 12 ノズル部 13 副混合室 14a〜d 流入孔 15 クリーニングロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 裕司 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 片山 裕之 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2液衝突混合方式のスプレーガン用ミキシ
    ングモジュール(1)において、ミキシングチャンバー
    (11)内へ2液をそれぞれ導入する2個以上の流入孔
    (14a,14b)の向きを、ミキシングチャンバーか
    らの混合液の吐出方向に対して逆向きに、かつ、ミキシ
    ングチャンバーの中心軸(O)を含む平面(PO )であ
    って流入孔の中心軸を含む平面(P1 ,P2 )とは直交
    する平面(PO )に対する角度(θ)を45〜85度の
    範囲内に設定すると共に、各流入孔のミキシングチャン
    バーへの開口部がミキシングチャンバーの中心軸(O)
    と直交する平面内で同一円周上にあるように構成したこ
    とを特徴とする2液の混合性を改良したスプレーガン用
    ミキシングモジュール。
  2. 【請求項2】ミキシングチャンバー(11)内に、上記
    流入孔(14a,14b)の開口部を介してノズル部
    (12)とは反対側に、ノズル部の直径(D)と同一直
    径の副混合室(13)を設けると共に、ノズル部の長さ
    L1と副混合室の長さL2の比がL1:L2=1:0.0
    5〜0.3の範囲内となるように構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載のスプレーガン用ミキシングモジュー
    ル。
  3. 【請求項3】上記2個以上の流入孔(14a,14b)
    を、それらそれぞれの中心軸が、ミキシングチャンバー
    の中心軸(O)を含む任意の平面(PX )からそれぞれ
    所定距離離れた平行な平面(P1 ,P2 )内に含まれる
    ように偏心させて設け、各流入孔(14a,14b)か
    ら噴出した液がミキシングチャンバー内部で渦を巻くよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    スプレーガン用ミキシングモジュール。
JP9129828A 1997-05-20 1997-05-20 2液の混合性を改良したスプレーガン用ミキシングモジュール Pending JPH10315225A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100853251B1 (ko) 2007-09-11 2008-08-20 아진테크주식회사 우레탄 고압 발포기 헤드

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