JPH10316447A - 光学ガラス - Google Patents
光学ガラスInfo
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- JPH10316447A JPH10316447A JP9123976A JP12397697A JPH10316447A JP H10316447 A JPH10316447 A JP H10316447A JP 9123976 A JP9123976 A JP 9123976A JP 12397697 A JP12397697 A JP 12397697A JP H10316447 A JPH10316447 A JP H10316447A
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Abstract
アッベ数(νd)が60から75という範囲の光学恒数
を有し、かつ紫外域透過性に優れていること。 【解決手段】 この光学ガラスは、重量パーセントで以
下の組成、P2 O5 は50〜80で、SiO2 は1〜5
で、Al2 O3 は5〜20で、B2 O3 は0〜5で、R
1 2Oは0〜20で、R2 Oは0〜40で、As2 O3 ま
たはSb2 O3 は0.1〜0.5で、F2 は1〜5であ
り、ただし、R1 2OはLi2 O、Na2 OおよびK2 O
の群から選ばれた少なくとも1つ、もしくはこれらの中
の2つ以上の組み合わせよりなり、R2 OはMgO、C
aO、SrO、BaOおよびZnOの群から選ばれた少
なくとも1つ、もしくはこれらの中の2つ以上の組み合
わせよりなり、F2 (フッ素)は酸化物中で、この酸化
物の一部の酸素イオンがフッ素イオンで置換されてフッ
化物として存在していて、屈折率が1.5〜1.6、お
よびアッベ数が60〜75で、かつ紫外域透過性に優れ
ている。
Description
散の、特に紫外域透過性の高い光学ガラスに関する。
という低屈折率で、アッベ数(νd)が60から75で
あるような光学恒数を有するガラスとして、P2 O5 −
B2 O3 −Al2 O3 −R1 2O−R2 Oという組成から
なるリン酸クラウンガラスが知られている(文献:
(社)日本硝子製品工業会発行 ガラス組成データブッ
ク1991 p.100 特殊リン酸クラウンガラスP
KS1)。例えばこの文献中の光学ガラスの組成は、重
量%でP2 O5 が70.4、B2 O3 が4.0、Al2
O3 が9.0、K2 Oが11.6、MgOが4.0、A
s2 O3 が1.0であった。また、この光学ガラスの屈
折率(nd)は1.518で、アッベ数(νd)は6
9.6であった。ここで、R1 2Oはガラス中に含有され
るアルカリ金属酸化物を、R2 Oは含有されるアルカリ
土類金属酸化物および酸化亜鉛のいずれか一方または双
方を、それぞれ表すことにする。
内にあるガラスは、失透のない優れた性質を有する。
ようなP2 O5 を主成分とするリン酸クラウンガラスに
おいては、ガラス成分中のP2 O5 の含有量の増加に伴
い、一般的に用いられている溶融槽の材質である白金
の、ガラスへの溶出が促進される。溶出した白金はガラ
スの紫外域の透過性を低下させる。また、白金の溶出は
溶解温度の上昇によっても促進され、さらに還元雰囲気
下においては溶出が著しい。
た失透に対して安定なガラスを得るためにはP2 O5 の
含有量は十分に多量でなければならない。
の坩堝を用いることが当然考えられるが、石英坩堝を用
いるとガラス中にSiO2 が溶け出してしまい、その結
果均質性のよいガラスは少量しか得られない。
る。このため、現在は主に白金坩堝を用いてガラスを製
造している。
として、過剰量の脱泡剤の使用も挙げられる。ガラス中
に生じる泡を除去する方法として脱泡剤を使用する代わ
りに、溶融温度の上昇、アルカリ成分の増量、酸化アル
ミニウム等の高粘性化成分の減量などガラス融液の粘度
を低下させる方法が考えられる。しかし、白金のガラス
中への混入による透過性の低下は著しく、また、化学的
耐久性が悪化するおそれもあることから、従来の組成系
のリン酸クラウンガラスにおいては、屈折率(nd)が
1.50から1.60で、アッベ数(νd)が60から
75という光学恒数を有し、かつ紫外域の透過性の高い
光学ガラスを得ることは困難であった。
で、屈折率(nd)が1.50から1.60で、アッベ
数(νd)が60から75という光学恒数の範囲を満足
し、かつ紫外域の透過性の高い光学ガラスの出現が望ま
れていた。
意研究を重ねた結果、リン酸P2 O5 、ケイ酸SiO
2 、酸化アルミニウムAl2 O3 を必須成分とし、従来
の必須成分であるほう酸B2 O3 とアルカリ金属酸化物
R1 2Oを任意成分とする光学ガラス組成によって、所望
の光学恒数を有し、紫外域の透過性が高く、また失透に
対する安定性に優れたリン酸クラウンガラスが得られる
ことを見いだし、この発明をなすに至った。
で下記の組成、 P2 O5 50〜80 SiO2 1〜5 Al2 O3 5〜20 B2 O3 0〜5 R1 2O 0〜20 R2 O 0〜40 As2 O3 またはSb2 O3 0.1〜0.5 F2 1〜5 ただし、R1 2OはLi2 O、Na2 OおよびK2 Oの群
から選ばれた少なくとも1つ、もしくはこれらの中の2
つ以上の組み合わせよりなり、R2 OはMgO、Ca
O、SrO、BaOおよびZnOの群から選ばれた少な
くとも1つ、もしくはこれらの中の2つ以上の組み合わ
せよりなり、上記のフッ素F2 は酸化物中で、酸化物の
一部の酸素イオンがフッ素イオンで置換されてフッ化物
として存在していて、屈折率(nd)が1.50から
1.60、およびアッベ数(νd)が60から75の光
学恒数を有し、かつ紫外域透過性に優れていることを特
徴とする。
だされたものであり、各成分の範囲限定の理由は次の通
りである。
であり、ガラスを低屈折率にする必須成分であるが、失
透に対する安定性を維持するためには50重量%以上含
有されていることが好ましく、化学的耐久性を維持する
ため、また白金の多量の溶出を抑えるためには80重量
%以下にするのがよい。
するとともに、リン酸P2 O5 の溶出を抑制する必須成
分であるが、SiO2 単独ではガラス融液表面に未溶融
物が生じやすく、溶融温度の上昇を必要とする。しか
し、フッ素化合物(例えばSiF2 )として導入すれ
ば、溶融温度を上げることなく含有量を増やすことが可
能である。ただし、失透に対する安定性を維持するた
め、また、多量のSiF2 の揮発によるガラスの均質性
の悪化を防ぐためにもケイ酸の含有量は1重量%以上で
5重量%以下がよい。
ラスの化学的耐久性を高めるための必須成分であるが、
5重量%以上で効果が顕著に現れる。また、失透に対す
る安定性を維持するため、また、溶融温度を上昇させる
原因となる融液の粘性を高くさせないためにも、20重
量%以下の含有量が好ましい。
物質を適量添加させるとガラスの光学恒数をさらに所望
の値に近づけることができ、また、溶融温度が低下して
溶融が容易となり、したがって坩堝の侵蝕によるガラス
への悪影響を軽減することができる。
う酸B2 O3 は、リン酸P2 O5 の揮発を抑制する成分
であるが、化学的耐久性を維持するためには5重量%以
下の含有量にするのが好ましい。
a2 O+K2 O)は、溶融温度を下げることができ、屈
折率を低くすることができる成分であるが、坩堝の白金
の溶出を抑え、化学的耐久性を維持するため、また分相
傾向(ガラス融液が成分の異なる液相に分離して混ざり
合わなくなる。)を増大させないためにも20重量%以
下の含有量が好ましい。また、アルカリ金属酸化物とし
てはLi2 O、Na2OおよびK2 Oの中から1つを選
んで含有させてもよいし、これらの中の2つ以上を選ん
で含有させてもよい。なお、Li2 O+Na2 O+K2
Oは、R1 2Oが、成分Li2 O、Na2 OおよびK2 O
の合計した含有量で表されるということを意味してい
る。
あるR2 O(MgO+CaO+SrO+BaO+Zn
O)は一般的にガラス形成能が大きく、失透に対する安
定性を向上させる成分とされているが、リン酸P2 O5
の含有量を相対的に考慮すると、ガラスの屈折率を増加
させないために40重量%以下がよい。また、アルカリ
土類金属酸化物および酸化亜鉛としては、MgO、Ca
O、SrO、BaOおよびZnOの中から1つを選んで
含有させてもよいし、これらの中の2つ以上を選んで含
有させてもよい。なお、MgO+CaO+SrO+Ba
O+ZnOは、R2 Oが、成分MgO、CaO、Sr
O、BaOおよびZnOの合計した含有量で表されると
いうことを意味している。
もに、ガラス表面のリン酸P2 O5の溶出を抑制する成
分であるが、効果を得るためには1重量%以上含有され
る必要がある。また、失透に対する安定性を維持するた
め、さらに多量の揮発に伴う均質性の悪化を防ぐために
も5重量%以下の含有量が好ましい。
ンチモン(III )Sb2 O3 は、脱泡剤として用いる
が、十分に脱泡させるためには0.1重量%以上含有さ
せる必要がある。また、屈折率を増加させる要因となり
ガラスの内部透過率を低下させるので0.5重量%以下
の含有量にするのがよい。
化物中で、酸化物の一部の酸素イオンがフッ素イオンで
置換されてフッ化物として存在している。フッ化物とし
てガラス中に導入されたフッ素は、適量の範囲内におい
て上述したように、化学的耐久性の向上や、溶融温度の
低下に寄与する成分となっている。
成としては、例えば以下のような組成例を挙げることが
できる。
は2.0、Al2 O3 は16.4、K2 Oは6.7、C
aOは1.2、As2 O3 は0.1、F2 は1.9で、
R1 2OはK2 O6.7であり、R2 OはCaO1.2で
ある。
所望の光学恒数を有しており、失透に対する安定性およ
び化学的耐久性に優れている。また紫外域における透過
性にも優れている。
内部透過率の80%値(τ80%(nm))が330n
m以下であることを特徴とする。
透過率が80%となる、ガラスへ入射した光の波長であ
り、ここでは、数値が小さいほど紫外域の透過性が高く
なることを示している。紫外域の透過性が高いというこ
とは、この発明においては紫外域透過性に優れているこ
とを意味する。この発明の光学ガラスは10mm内部透
過率の80%値を330nmにすることができる。すな
わち最大でも330nmであるため、従来と比較すると
低波長にすることができ、紫外域の透過性を高くするこ
とができる。
例を挙げて具体的に説明する。なお、以下の説明中で挙
げる使用材料およびその量、その他の数値的条件、並び
に処理方法は、好適な発明の範囲内の一例に過ぎず、し
たがってこの発明ではなんらこれに限定されるものでは
ない。
製造した。
る酸化物、炭酸塩、硝酸塩、フッ化物、およびこれらの
化合物等を使用し、所望の割合で、それぞれ秤量して、
粉末、または溶液中で十分に混合して、これを調合原料
とした。それぞれの原料には不純物である遷移金属、特
に鉄の含有率が1ppm以下であるものを使用した。次
にこれを1000℃から1350℃に加熱された電気炉
中の、白金または石英坩堝に投入して溶解、清澄の後、
攪拌して均質化した。その後あらかじめ加熱されている
鉄製の鋳型に鋳込み、徐冷した。
量パーセント)、光学恒数(屈折率(nd)、アッベ数
(νd))、および10mm厚の各組成例のガラスの内
部透過率が80%となる波長(τ80%(nm))を表
1に示す。
陽イオンを酸化物として計算した場合の酸化物の重量パ
ーセントで表し、その中で酸素イオンは一部表記してあ
るフッ素イオンで置換されている。また、限定範囲内で
含有量や成分を変えたものが7通りの組成で表記されて
いる。紫外域の透過性の指標となる、10mm厚のガラ
スの内部透過率が80%となる波長(τ80%(n
m))については、まず、10mm厚の内部透過率の測
定は、ダブルビーム方式の分光光度計を用い、参照光側
に2mm厚の試料(ガラス)を挿入して、試料光側に1
2mm厚の試料(ガラス)を挿入して各波長における透
過率を読み取ることにより行う。そして表1には、従来
のガラスの紫外域の透過性と比較するための目安として
各組成例のガラスの内部透過率が80%となる波長を示
してある。
P2 O5 は71.6、SiO2 は2.0、Al2 O3 は
16.4、K2 Oは6.7、CaOは1.2、As2 O
3 は0.1、F2 は1.9である。この例のR1 2OはK
2 O6.7であり、R2 OはCaO1.2である。
63.9、SiO2 は0.9、Al2 O3 は5.0、B
2 O3 は0.8、BaOは3.8、ZnOは24.5、
As2 O3 は0.2、F2 は0.9である。この例では
R1 2Oは含有されていない。R2 OはBaOとZnOで
あるため、含有量は28.3である。
0.8、SiO2 は1.6、Al2 O3 は14.5、N
a2 Oは0.3、K2 Oは5.6、MgOは0.5、C
aOは3.8、SrOは0.8、As2 O3 は0.1、
F2 は2.0である。この例のR1 2OはNa2 OとK2
Oであるため含有量は5.9であり、R2 OはMgOと
CaOとSrOであるため含有量は5.1である。
4.7、SiO2 は1.1、Al2 O3 は17.1、L
i2 Oは0.2、K2 Oは3.3、CaOは2.2、A
s2 O3 は0.1、F2 は1.3である。この例ではR
1 2OはLi2 OとK2 Oであるため含有量は3.5であ
り、R2 OはCaO2.2である。
1.0、SiO2 は4.7、Al2 O3 は5.6、K2
Oは15.4、CaOは8.7、BaOは6.0、Zn
Oは3.2、Sb2 O3 は0.2、F2 は5.2であ
る。この例のR1 2OはK2 O15.4であり、R2 Oは
CaOとBaOとZnOであるため含有量は17.9で
ある。
3.0、SiO2 は1.8、Al2 O3 は17.5、L
i2 Oは0.2、K2 Oは5.7、As2 O3 は0.
1、F2は1.7である。この例のR1 2OはLi2 Oと
K2 Oであるため含有量は5.9であり、R2 Oは含有
されていない。
1.3、SiO2 は1.7、Al2 O3 は4.9、K2
Oは5.2、MgOは14.4、CaOは0.7、Sb
2 O3は0.2、F2 は1.6である。この例のR1 2O
はK2 Oであるため含有量は5.2であり、R2 OはM
gOとCaOであるため含有量は15.1である。
で挙げた文献の特殊リン酸クラウンガラスPKS1)の
組成は重量%で、P2 O5 は70.4、Al2 O3 は
9.0、B2 O3 は4.0、K2 Oは11.6、MgO
は4.0、As2 O3 は1.0である。このガラスのR
1 2OはK2 Oでその含有量は11.6であり、R2 Oは
MgOで含有量は4.0である。
屈折率(nd)は1.50から1.60の範囲内にあ
り、またアッベ数(νd)も60から75の範囲内にあ
る。このような光学恒数を有するガラスは、失透に対す
る安定性および化学的耐久性に優れている。また、10
mm厚の内部透過率が80%となる波長は、全ての組成
例において従来のガラス(表1の従来品)の波長(34
6nm)よりも低波長となっており、τ80%(nm)
を330nm以下、すなわち最大でも330nmにする
ことができる。これは従来よりも紫外域の透過性が向上
したことを示していて、どれも紫外域の高い透過性が必
要な光学系に用いて好適である。これらの組成例のガラ
スの中でもとくに優れているものを強いて挙げるとすれ
ば、組成例1のガラスで、その10mm厚の内部透過率
が80%となる波長(τ80%(nm))は319nm
である。
(nd)が1.50から1.60の範囲内にあり、アッ
ベ数(νd)が60から75の範囲内にある、紫外域透
過性に優れ、かつ失透に対して安定な光学ガラスを得る
ことができる。
ば、屈折率(nd)が1.50から1.60、アッベ数
(νd)が60から75の光学恒数の範囲を満足し、か
つ紫外域の透過性に優れた光学ガラスを得ることができ
る。このため、紫外域における高い透過性が必要な光学
系、例えば縮小露光投影機や蛍光顕微鏡などのレンズと
して用いることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量パーセントで下記の組成 P2 O5 50〜80 SiO2 1〜5 Al2 O3 5〜20 B2 O3 0〜5 R1 2O 0〜20 R2 O 0〜40 As2 O3 またはSb2 O3 0.1〜0.5 F2 1〜5 ただし、R1 2OはLi2 O、Na2 OおよびK2 Oの群
から選ばれた少なくとも1つ、もしくはこれらの中の2
つ以上の組み合わせよりなり、 R2 OはMgO、CaO、SrO、BaOおよびZnO
の群から選ばれた少なくとも1つ、もしくはこれらの中
の2つ以上の組み合わせよりなり、 前記F2 (フッ素)は酸化物中で、該酸化物の一部の酸
素イオンがフッ素イオンで置換されてフッ化物として存
在していて、 屈折率(nd)が1.50から1.60、およびアッベ
数(νd)が60から75の光学恒数を有し、かつ紫外
域透過性に優れていることを特徴とする光学ガラス。 - 【請求項2】 請求項1に記載の光学ガラスにおいて、 10mm内部透過率の80%値が330nm以下である
ことを特徴とする光学ガラス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9123976A JPH10316447A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 光学ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9123976A JPH10316447A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 光学ガラス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10316447A true JPH10316447A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14873975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9123976A Pending JPH10316447A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 光学ガラス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10316447A (ja) |
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1997
- 1997-05-14 JP JP9123976A patent/JPH10316447A/ja active Pending
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