JPH10316464A - 二重床材料用水硬性組成物及び硬化体 - Google Patents

二重床材料用水硬性組成物及び硬化体

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JPH10316464A
JPH10316464A JP14117197A JP14117197A JPH10316464A JP H10316464 A JPH10316464 A JP H10316464A JP 14117197 A JP14117197 A JP 14117197A JP 14117197 A JP14117197 A JP 14117197A JP H10316464 A JPH10316464 A JP H10316464A
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Masahiro Senyo
雅浩 仙誉
Toru Konishi
亨 小西
Fumitaka Sato
文隆 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不燃性に優れた二重床材料用水硬性組成物を提
供すること。 【解決手段】高炉水砕スラグ、超微粉状物質、水溶性高
分子、硬化刺激剤、骨材、合成繊維および水を含有する
水硬性組成物であって、高炉水砕スラグと超微粉状物質
の合計重量100重量部に対して合成繊維を0.1重量
部〜3重量部含み、又、水硬性組成物中の水の含有割合
が30〜40重量%である二重床材料用水硬性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重床材料用とし
て不燃性に優れた水硬性組成物及びその硬化体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている、高炉水砕スラ
グ、超微粉状物質、水溶性高分子、硬化刺激剤、骨材、
パルプ等の天然有機繊維及び水等を含有する水硬性組成
物の硬化体は、基本的には建設省告示第1828号の基
材試験に合格する不燃材料であり、例えば壁材、屋根
材、床材等の建築材料として使用できることが知られて
いる。
【0003】しかしながら、材料の靭性を向上させるた
めに、ポリプロピレン繊維、ビニロン繊維などの合成繊
維を多量に添加して補強した場合、これらの繊維は発熱
量が大きいため、そのような量の繊維を添加した硬化体
の基材試験温度が建設省告示1828号における合格温
度上限50℃を越え不合格になるといった問題があっ
た。また合成繊維を加えないと、強度など諸物性が低下
し、高強度であることが要求される二重床材料の規格値
を満足しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、寸法安定
性、耐水性、強度等の二重床材料に対する諸要求物性を
満たし、かつ不燃性に優れた材料を与える水硬性組成物
及びその硬化体を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成す
るに至った。すなわち本発明は、
【0006】(1)高炉水砕スラグ、超微粉状物質、水
溶性高分子、硬化刺激剤、骨材、合成繊維および水を含
有する水硬性組成物であって、高炉水砕スラグと超微粉
状物質の合計重量100重量部に対して合成繊維0.1
〜3重量部、又、水硬性組成物中の水の含有割合が30
〜40重量%である二重床材料用水硬性組成物、(2)
合成繊維がビニロン繊維及び/又はポリプロピレン繊維
であある上記(1)記載の水硬性組成物、(3)上記
(1)〜(2)記載のいずれか1項に記載の水硬性組成
物を混合、混練し、必要により成形した後養生硬化して
なる硬化体に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明における高炉水砕スラグは、その比表面積が通常
2,000cm2 /g以上、好ましくは3,000cm
2 /g以上、更に好ましくは4,000cm2/g以上
のものが用いられる。
【0008】本発明における超微粉状物質は、その平均
粒径が通常1μm以下、好ましくは0.05〜1μmの
ものを用いる。用いうる超微粉状物質の具体例としては
シリカフューム、フライアッシュ、珪石粉、クレー、メ
タカオリン、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、陶磁
器粉砕粉、チタニア、アルミナ、ジルコニア、アエロジ
ル等が挙げられるが、混練後の水硬性組成物の成形性、
及び最終的に得られる硬化体の力学的物性を考慮すると
シリカフュームが好ましい。超微粉状物質の使用量は、
使用する高炉水砕スラグの比表面積や骨材の種類と量等
によって異なるが、概ね高炉水砕スラグと超微粉状物質
の合計量100重量部のうち3〜50重量部、好ましく
は5〜30重量部、より好ましくは7〜20重量部を占
める量を用いる。
【0009】本発明で用いうる水溶性高分子の具体例と
してはヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の
セルロース誘導体、ポリアクリルアマイド、ポリ(メ
タ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸のアルカリ金
属塩、アクリルアミドとポリ(メタ)アクリル酸の金属
塩との共重合体、アクリル酸とマレイン酸の共重合体の
金属塩等が挙げられるが、水溶性高分子であればこれら
に限定されない。
【0010】これら水溶性高分子の中では、ポリ(メ
タ)アクリル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸カ
リウム、ポリ(メタ)アクリル酸リチウム等のポリ(メ
タ)アクリル酸塩やカルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース誘導体
が好ましく、特にポリアクリル酸ナトリウムが好まし
い。また、これらの水溶性高分子は単独使用だけではな
く、2種以上を併用することもできる。
【0011】これら水溶性高分子は水硬性組成物の成形
方法により適する分子量のものを選定することが好まし
く、特に限定されるものではないが、ポリアクリル酸ナ
トリウムを例にとると、押出成形を行う場合は分子量が
通常100,000以上、好ましくは500,000以
上のものを用いる。また、流込み成形を行う場合、水溶
性高分子の分子量は、ポリアクリル酸ナトリウムを例に
とると、通常1,000〜100,000、好ましくは
5,000〜50,000のものが用いられる。分子量
分布は単一分子量分布のものでも、低分子のものから高
分子のものまで幅広い分布を持つものでも良い。
【0012】これらの水溶性高分子は、水硬性組成物を
混練するときに均一に水硬性組成物中に混練されること
が好ましく、細かく粉砕したパウダー状、ビーズ状のも
のまたは必要により水溶液としたものを用いることが好
ましい。水溶性高分子の使用量は、本発明の硬化体が二
重床材料として要求される特性や水硬性組成物の成形方
法によって異なるが高炉水砕スラグと超微粉状物質の合
計量100重量部に対して、通常0.3〜20重量部、
好ましくは0.5〜7重量部、より好ましくは2〜3重
量部である。
【0013】硬化刺激剤としては、種々のアルカリ性物
質が使用できる。硬化刺激剤の用いうる具体例として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム等のアルカリ金属の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化
物、(メタ)珪酸ナトリウム、(メタ)珪酸カリウム、
(オルソ)珪酸ナトリウム、水ガラス等の珪酸塩が挙げ
られるが、硬化刺激剤として使用できればこれらに特に
限定されない。これらの硬化刺激剤の中でアルカリ金属
の水酸化物が好ましく、水酸化ナトリウムが特に好まし
い。これらの硬化刺激剤は1種類でも2種類以上を併用
しても良い。
【0014】これら硬化刺激剤の使用量は、高炉水砕ス
ラグの比表面積、超微粉状物質の種類と量、骨材の種類
と量、及びこれらを混合、混練するのに必要な水量によ
って異なるが、概ね高炉水砕スラグと超微粉状物質の合
計量100重量部に対して、通常0.1〜10重量部、
好ましくは2〜3重量部である。硬化刺激剤は、そのま
ま用いても良いが、水溶液として用いるほうが好まし
い。
【0015】本発明で用いうる骨材の具体例としては
砂、珪砂、珪石粉、パーライト、中空微小球のセラミッ
クフィラー、フライアッシュバルーン等が挙げられる。
これらの骨材は1種類でも2種類以上を併用しても良
い。
【0016】骨材の使用量は特に限定されないが高炉水
砕スラグと超微粉状物質の合計量100重量部に対し
て、通常2〜300重量部、好ましくは5〜100重量
部である。
【0017】本発明で用いる水としては、通常の工業用
水が使用でき、上水、井戸水、イオン交換水等でも良
く、特に限定されない。水の使用量は、高炉水砕スラグ
の粒径、超微粉状物質の添加量、骨材の種類と粒度及び
量、合成繊維の量、必要に応じて用いる混和剤の種類と
量、及び所望の混合、混練状態によって異なるが、水硬
性組成物中の含有割合として通常30〜40重量%であ
る。使用量が30重量%より少ないと混練が困難にな
る。また使用量が40重量%より多いと成形時の保形性
が悪い、強度が低下する、耐水性が悪くなる等の問題が
生じる。
【0018】本発明の水硬性組成物には、得られる硬化
体の靭性の向上を目的として合成繊維を使用する。用い
うる合成繊維の具体例としては、ナイロン繊維、ビニロ
ン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、アク
リル繊維、アラミド繊維等が挙げられ、通常建築材料中
に用いられる合成繊維であれば特に限定されないが、好
ましくはビニロン繊維又はポリプロピレン繊維である。
これらは1種類でも2種類以上併用してもよい。繊維長
は特に限定されないが通常12mm以下のものを用い
る。合成繊維の使用量は高炉水砕スラグと超微粉状物質
の合計量100重量部に対して通常0.1〜3重量部、
好ましくは0. 2〜1重量部である。
【0019】本発明の水硬性組成物には、更に必要に応
じて種々の混和剤を使用することができる。用いうる混
和剤の具体例としては、粉砕された徐冷スラグ、フェロ
クロムスラグ、ウォラストナイト、シリカ、アルミナ、
フライアッシュ、パーライト、タルク、珪砂、珪石粉、
クレー、カオリン、炭酸カルシウム、陶磁器粉砕物、チ
タニア、ジルコニア、マイカ、砂利等の無機充填材、カ
ーボン繊維、ガラス繊維、スチール繊維等の無機繊維
材、パルプ繊維などの天然繊維あるいはこれらの誘導
体、木片、発泡スチロール等の軽量化材、砂糖、グルコ
ース等の硬化遅延剤、(高性能)減水剤、シランカップ
リング剤、表面処理剤、顔料等が挙げられる。
【0020】これらの混和剤は、無機充填材の場合には
高炉水砕スラグと超微粉状物質の合計量100重量部に
対して通常10〜300重量部が、又無機繊維材、天然
繊維、減水剤、軽量化材剤、硬化遅延剤、シランカップ
リング剤、表面処理剤、顔料等の場合には同様に0.1
〜30重量部が必要に応じて用いられる。
【0021】次に、本発明の水硬性組成物の製造方法に
関して述べる。まず、高炉水砕スラグと超微粉状物質、
骨材、合成繊維及び水溶性高分子等をミキサーに入れ、
粉体混合しておく。次に、所定量の硬化刺激剤を含む水
溶液をミキサーに添加し混合撹拌することにより、本発
明の水硬性組成物が得られる。通常このようにして本発
明の水硬性組成物が得られるが、必要に応じて混和剤を
添加、混合する場合には、前述の粉体混合の際にそれら
を添加した後に、所定量の硬化刺激剤を含む水溶液をミ
キサーに添加し混合撹拌する事により、本発明の水硬性
組成物が得られる。
【0022】こうして得られた本発明の水硬性組成物を
そのままもしくは必要により流込み成形、プレス成形又
は押出成形法等を用いて所望の形状に成形した成形体を
養生硬化させることにより、本発明の硬化体を得ること
ができる。養生硬化は、通常室温から200℃までいず
れの温度でも良いが、湿潤状態を保った状態がより好ま
しい。特に養生硬化の初期においては、成形体を飽和水
蒸気下におく、あるいは成形体をビニールで覆う等の手
段によって乾燥しないようにするのが好ましい。養生時
間は、養生温度が高いほど十分に硬化するまでの養生時
間は短くてすむ傾向があり、特に制限されないが、通常
4時間から28日程度である。また、水中養生、蒸気養
生あるいは加圧下でのオートクレーブ養生でも良いが簡
便にしかも短時間に高強度の硬化体を得るには60〜9
0℃で6〜24時間の蒸気養生で十分である。
【0023】こうして得られた本発明の硬化体を二重床
材料としての使用するには、通常本発明の硬化体を切
断、あるいは必要により研削して所望の二重床パネルの
形状とする。こうして得られた二重床パネルを、スラブ
上に立設された複数の支持体上に敷設することにより二
重床構造とすることができる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例で更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されない。
【0025】実施例1 ブレーン比表面積4,000cm2 /gの高炉水砕スラ
グ90重量部、シリカフューム10重量部、パーライト
20重量部、珪砂20重量部、重量平均分子量150万
のポリアクリル酸ナトリウム2重量部、ビニロン繊維
(平均長6mm)0.5重量部、パルプ4重量部を仕込
みミキサーにて混合した後、水34重量部に水酸化ナト
リウム5重量部を溶解させた水溶液を添加し更に混合し
た。混合物をニーダールーダー型混練機に移し、約5分
間混練し、本発明の水硬性組成物を得た。
【0026】次いで、前記で得られた水硬性組成物を真
空押出機によって約20mmHgの減圧下で厚さ10mm、幅
100mm、長さ600mmの板状物に成形した後、9
0℃、相対湿度98%のもとで24時間養生硬化させ
た。こうして得られた硬化体を80℃の乾燥器中で3日
乾燥したところ比重1.6の本発明の硬化体が得られ
た。
【0027】この板状硬化体を押出方向に長く幅30m
m、長さ180mmに切り出して試験片を作成し、万能
引張試験機(テンシロン:(株)オリエンテック製)を
用いて2点支持1点載荷曲げ強度試験をスパン間150
mm、載荷速度0.5mm/分で行ったところ、曲げ強
度が230kgf/cm2 、曲げ弾性率が1.5×10
5 kgf/cm2 であった。
【0028】また、この板状硬化体をたて40mm×よ
こ40mmに切り出して、105℃の乾燥器中で3日間
乾燥し、これを5枚重ね合わせて基材試験試験体を作成
し、建設省告示第1828号に基く基材試験を行ったと
ころ温度上昇は40℃以下(合格)であり、表面試験に
おいても溶融、亀裂、変形もなく、残炎時間も30秒以
下であり合格であった。さらに得られた硬化体は耐水
性、耐衝撃性に優れ、寸法安定性も良好であった。
【0029】実施例2 ポリプロピレン繊維0. 3重量部、パルプ5重量部を添
加し、水の量を38重量部にした以外は実施例1と同様
な操作を行うことによって比重1.6、曲げ強度210
kgf/cm2 、曲げ弾性率1.6×105 kgf/c
2 の板状の本発明の硬化体を得た。
【0030】この硬化体を実施例1と同様に基材試験を
行ったところ温度上昇は45℃以下であり合格であっ
た。又、表面試験においても溶融、亀裂、変形もなく、
残炎時間も30秒以下であり合格であった。
【0031】実施例3 ブレーン比表面積4,000cm2 /gの高炉水砕スラ
グ90重量部、シリカフューム10重量部、パーライト
20重量部、珪砂20重量部、重量平均分子量150万
のポリアクリル酸ナトリウム3重量部、パルプ5重量
部、ビニロン繊維0.3重量部を仕込みミキサーにて混
合した後、水50重量部に水酸化ナトリウム4重量部を
溶解させた水溶液を添加し更に混合した。混合物をニー
ダールーダー型混練機に移し、約5分間混練し、本発明
の水硬性組成物を得た。
【0032】この硬化体を実施例1と同様に基材試験を
行ったところ温度上昇は45℃以下であり合格であっ
た。又、表面試験においても溶融、亀裂、変形もなく、
残炎時間も30秒以下であり合格であった。さらに得ら
れた硬化体は耐水性、耐衝撃性にも優れ、寸法安定性も
良好であった。
【0033】
【発明の効果】本発明によって、寸法安定性、耐水性、
強度等の諸要求物性を満たし、なおかつ靭性向上を目的
とした合成繊維の添加によっても不燃性を損なうことの
ない、不燃性に優れた二重床材料用水硬性組成物を得る
ことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高炉水砕スラグ、超微粉状物質、水溶性高
    分子、硬化刺激剤、骨材、合成繊維および水を含有する
    水硬性組成物であって、高炉水砕スラグと超微粉状物質
    の合計重量100重量部に対して合成繊維0.1〜3重
    量部、又、水硬性組成物中の水の含有割合が30〜40
    重量%である二重床材料用水硬性組成物。
  2. 【請求項2】合成繊維がビニロン繊維及び/又はポリプ
    ロピレン繊維である請求項1記載の水硬性組成物。
  3. 【請求項3】請求項1〜2記載のいずれか1項に記載の
    水硬性組成物を混合、混練し、必要により成形した後養
    生硬化してなる硬化体。
JP14117197A 1997-05-16 1997-05-16 二重床材料用水硬性組成物及び硬化体 Pending JPH10316464A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001163656A (ja) * 1999-12-03 2001-06-19 Tajima Roofing Co Ltd 水硬性組成物とこれによる建材。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001163656A (ja) * 1999-12-03 2001-06-19 Tajima Roofing Co Ltd 水硬性組成物とこれによる建材。

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