JPH10316520A - 印象材 - Google Patents

印象材

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JPH10316520A
JPH10316520A JP9127455A JP12745597A JPH10316520A JP H10316520 A JPH10316520 A JP H10316520A JP 9127455 A JP9127455 A JP 9127455A JP 12745597 A JP12745597 A JP 12745597A JP H10316520 A JPH10316520 A JP H10316520A
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JP
Japan
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alginate
water
impression
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JP9127455A
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English (en)
Inventor
Sunao Urabe
素直 浦部
Toru Ono
透 小野
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印象材としての物性を低下させることなく、
輸送コストを下げ、さらに印象採取時の水との混練性の
良好なペースト状の印象材を提供する。 【解決手段】 (1)アルギン酸塩、例えば、アルギン
酸カリウム、(2)硫酸カルシウムおよび/またはケイ
酸鉛、(3)非水溶媒、例えば、流動パラフィン、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、オレイルアルコール、オリーブ油等を含ん
でなるペースト状印象材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルギン酸塩を主成分
とする型取り用印象材に関する。
【0002】
【従来の技術】アルギン酸塩と硫酸カルシウム等の多価
の金属塩を成分とする印象材は、アルギン酸塩系印象材
あるいはアルジネート印象材と称されて、主として歯牙
の治療修復の際の歯牙の型取りのために使用されてい
る。
【0003】上記アルギン酸塩印象材は、印象精度が良
い、微細な部分を再現することができる、印象操作が容
易である等の特徴を有しており、歯科用の印象材として
最も多く使用されている。
【0004】アルギン酸塩系印象材には、粉体状とペー
スト状の二種類がある。粉体状印象材は、アルギン酸塩
と硫酸カルシウム等の多価の金属塩および充填材等の成
分すべてが粉体状で混合されており、歯科医院等で印象
を採る際に水と混練し、ペースト状にして使用される。
他方、ペースト状印象材は、アルギン酸塩を水と混練し
たペーストを予め調製しておき、使用に際して硫酸カル
シウム等の多価の金属塩が混合される。多価の金属塩
は、粉体のまま加えられてもよく、水と混練されたペー
スト状で加えられてもよい。
【0005】粉体状印象材では、印象材を水で練和する
と、アルギン酸塩と多価の金属塩が水に溶解し、アルギ
ン酸のカルボキシル基が多価の金属イオンによって架橋
し、ゲル化し、弾性を有する硬化体となる。ペースト状
印象材も同様にアルギン酸塩のペーストに多価の金属塩
が加えられると架橋し、ゲル化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のペースト状印象
材は、計量を流量制御により自動的に行うことができ、
印象採取時の混合操作が簡便である。このため、最近で
はペースト状印象材の需要が増大している。しかし、ペ
ースト状印象材は、上記したようにアルギン酸塩が既に
水と混練されてペーストを形成している。アルギン酸塩
の印象材の最終混練物中に占める割合は通常2〜10重
量%であるので、ペースト中のアルギン酸塩の量はわず
かであり、ペーストの大部分は水である。したがって、
ペースト状印象材は全体の重量に占める水の割合が多
く、製造者から使用者への輸送においてコスト上昇の問
題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
ペースト状印象材の問題を解決するために種々検討した
結果、アルギン酸塩および多価の金属塩に、非水溶媒を
混合することにより、印象材としての物性に悪影響を与
えることなく、上記問題を解決できることを見出し、本
発明を提案するに至った。
【0008】即ち、本発明は、(1)アルギン酸塩、
(2)硫酸カルシウムおよび/またはケイ酸鉛、および
(3)非水溶媒、を含んでなるペースト状印象材であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のペースト状印象材は使用
時に水と練和される。水と印象材が混合されるとペース
ト状印象材中のアルギン酸塩と硫酸カルシウムおよび/
またはケイ酸鉛が水に溶解し、反応してゲル状のゴム弾
性を有する硬化体となる。
【0010】本発明で用いるアルギン酸塩としては従来
のアルギン酸塩印象材に用いられている公知のものが何
ら制限なく使用される。特に好適に使用されるものを具
体的に例示すると、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸
カリウム、アルギン酸トリエタノールアミン等を挙げる
ことができる。アルギン酸塩は一般に印象材の最終練和
物中に2〜10重量%含有される。アルギン酸塩の分子
量は特に限定されないが一般的にはアルギン酸塩の1重
量%水溶液の粘度が50〜1000cpsのものが使用
される。
【0011】本発明で用いる硫酸カルシウムとしては、
硫酸カルシウム2水塩、硫酸カルシウム半水塩、無水硫
酸カルシウム等が使用できる。硫酸カルシウムおよび/
またはケイ酸鉛はアルギン酸塩の架橋を十分に行って型
取りに必要な弾性を有する硬化体を得るため、および、
硫酸カルシウムおよび/またはケイ酸鉛の無駄な使用を
避けるためには、アルギン酸塩100重量部に対して3
0〜500重量部、さらに50〜300重量部が好まし
い。
【0012】次に、非水溶媒は、常温で液体であればど
のような非水溶媒も使用可能である。アルギン酸塩と硫
酸カルシウムおよび/またはケイ酸鉛は非水溶媒にはほ
とんど溶解しないため、これらが混合された状態であっ
てもペーストを形成していても反応することはない。
【0013】非水溶媒としては、水と任意の割合で相溶
し得るものと、そうでないものの2種類が存在する。本
発明においてはこれら両者を用いることができる。水と
任意の割合で相溶しない非水溶媒を、印象材の使用時の
混練に使用する水と二相を形成するような量比で使用す
る場合は、後述する界面活性剤を用いて、これら両者を
相溶させることが好ましい。
【0014】非水溶媒の具体例としては、炭化水素:塩
素化炭化水素:フッ素化炭化水素:脂肪族アルコール、
環式アルコール、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、グリセリン等の一価または多価のアルコール:
脂肪酸、その塩またはそのエステル等を例示することが
できる。この中でも、炭素数8〜20の高級アルコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリ
セリン等の一価または多価アルコール、流動パラフィン
等の炭化水素、オリーブ油等の炭素数8〜20の高級脂
肪酸を好適に使用することができる。
【0015】非水溶媒はペースト化が可能な量であれば
よいが、アルギン酸塩100重量部に対して25〜60
0重量部、さらに100〜300重量部の範囲で好適に
使用できる。
【0016】本発明の印象材は、本発明の目的を損なわ
ない範囲において上記必須成分の他に、充填材としてア
ルミニウムまたはケイ素等に代表される金属または半金
属の酸化物または水酸化物、粘度鉱物等を加えてもよ
い。該充填材の具体例として、珪藻土、タルク、シリ
カ、水酸化アルミニウム等が挙げられる。また、印象材
のゲル化を遅延させる目的でリン酸ナトリウム等のリン
酸塩、あるいはシュウ酸あるいはその塩等のゲル化遅延
剤を加えてもよい。更に、ケイフッ化ナトリウムやフッ
化チタンカリウム等のフッ素化合物を加えてもよい。
【0017】また印象材の硬化体の強度や弾性を向上さ
せるためにカルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、チタ
ン、ニッケル、バリウム、ストロンチウム、チタン、ジ
ルコニウム、スズの酸化物、または水酸化物等に代表さ
れる金属化合物を加えてもよい。これらの具体例として
水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、水酸
化亜鉛、酸化鉄、水酸化鉄、酸化チタン、酸化ニッケ
ル、酸化ストロンチウム、水酸化ストロンチウム、酸化
ジルコニウム、酸化スズ等が挙げられる。
【0018】これら金属化合物は1種類でもよく2種以
上を組合わせて使用してもよい。またそれらの配合量の
合計はアルギン酸塩100重量部に対して、3〜100
重量部であることが好ましい。
【0019】更には、ペースト状印象材と水との練和を
容易にし、印象材と水が均一に混合するために界面活性
剤を添加することができる。界面活性剤としては非イオ
ン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性
剤および両性界面活性剤等が使用できる。その中でも特
にアルコールの脂肪酸エステル、ポリオキシエチレング
リコールの脂肪酸エステル、ポリグリセリンの脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非イ
オン界面活性剤が好適に使用できる。界面活性剤の使用
量は、アルギン酸塩1000重量部に対して0.5〜2
00重量部、さらには1〜50重量部の範囲であること
が好ましい。
【0020】ペースト状印象材を練和する水には必要に
応じて上記したゲル化遅延剤、フッ素化合物、金属化合
物および界面活性剤が添加されてもよい。
【0021】また、ペースト状印象材と水を練和した後
の練和物の粘度を上昇させるために不飽和カルボン酸重
合体またはその塩を添加することができる。不飽和カル
ボン酸重合体の具体例としてはアクリル酸、メタアクリ
ル酸、イタコン酸、マレイン酸、グルタコン酸、アコニ
ット酸、シトラコン酸、メサコン酸、テグリン酸、フマ
ル酸、アリルマロン酸、クロトン酸、ビニル酢酸等の不
飽和カルボン酸の単独重合体およびこれらの共重合体並
びにそれらのナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、
アンモニウム塩が挙げられる。
【0022】本発明のペースト状印象材は1つのペース
ト中にアルギン酸塩とその硬化材としての硫酸カルシウ
ムおよび/またはケイ酸鉛を含有しているため、使用時
には水と練和するだけで印象を採取するためのペースト
状物を容易に得ることができる。
【0023】本発明の印象材を水と練和する方法として
はゴム性のラバーボールとスパチュラーを用いて、手動
操作で練和することもできるが、自動練和装置を用いて
自動的に練和することもできる。自動練和装置で練和す
る具体的方法としては一般に本発明のペースト状印象材
と水を攪拌混合機構部に所定量吐出し、自動的に混合練
和する方法がある。
【0024】攪拌混合機構としては攪拌羽根、スクリュ
ー、噴射を用いる方法およびラインミキサーを用いる方
法等がある。
【0025】自動練和装置を用いて、ペースト状印象材
と水とを混合する場合、目的の性能を得るためには印象
材に対する水の量を一定範囲以内に調節することが重要
であるが、ペースト状印象材および水がともに液体であ
るため混合比の調節が容易に行え好適な粘度の印象材練
和物を得ることができることが大きな利点である。更に
はペーストと水との混合は粉と水の混合に比べると均一
な混合物が得られやすい。
【0026】これに対して粉末状の印象材の場合は、粉
末量を正確に調節するためには重量を測定しなければな
らないため自動練和装置の構造が複雑になる。また、粉
体と水とを混合し均一なスラリーを得るには複雑な混合
機構が必要である。
【0027】本発明の印象材は、種々の目的の型取りに
使用し得る。例えば歯牙の治療修復における歯牙あるい
は歯肉の形状の型取りに使用することもできるし、ま
た、金属鋳造用の鋳型の製作における鋳造すべき形状の
原形模型の型取りにも使用し得る。さらにプラスチック
成型における成型すべき形状の原形模型の型取りにも使
用可能である。
【0028】
【発明の効果】以上に説明してきた本発明の印象材は、
アルギン酸塩、硫酸カルシウムおよび/またはケイ酸
鉛、非水溶媒が混合されることによって、1つのペース
ト状になっているため、印象採取時には水と混合するだ
けで使用できる態様になっており、使用方法が簡便で容
易であり、また装置を用いてペースト状印象材と水を混
合することも比較的容易であるという特長を有してい
る。
【0029】すなわち、従来の粉末状印象材に比べる
と、印象材の計量が重量だけでなく体積でも行えるた
め、ペーストと水との混合比の調節がより簡単に行うこ
とができる。また、ペースト状印象材は粉末状に比べて
水との混合、練和が容易で簡単に均一な練和物が得られ
る。
【0030】また、ペースト状印象材と混合する水の量
を調節することによって、印象材最終混練物の粘度を自
由に調節できるため、印象の目的に合った流動性を有す
る混練物を得ることができる。
【0031】さらに、従来のアルギン酸塩を水に溶解し
たペースト状印象材が硫酸カルシウム粉末や硫酸カルシ
ウムと非水溶媒との混合ペーストと練和しなければなら
なかったことに比べて、本発明のペースト状印象材は水
と練和するだけで印象を採取することができ、使用操作
が簡便である。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに制限されるものではな
い。
【0033】実施例1 表1に示す構成成分を各配合割合に従って計量し、攪拌
羽根を有する混合機で混合練和することによってペース
ト状印象材を作製した。その時の粘度は900ポイズで
あった。
【0034】このペースト状印象材10gを水10gと
混合し、JIS T−6505に従って、ゲル化時間、
弾性歪および永久歪を測定したところ、ゲル化時間は2
分30秒、弾性歪13.5%、永久歪3.0%であっ
た。
【0035】
【表1】
【0036】実施例2 表2に示す成分と配合割合によって実施例1と同様にし
て粘度1000ポイズのペースト状印象材を作製した。
このペースト状印象材10gと水10gを混合、練和し
たところ、ゲル化時間は2分10秒、弾性歪14.0
%、永久歪3.5%であった。
【0037】
【表2】
【0038】実施例3〜8 実施例1において、非水溶媒の流動パラフィンと界面活
性剤であるポリオキシエチレンラウリルエーテルの代り
に表3に示す非水溶媒と界面活性剤を使用したこと以外
は同様の方法で印象材を作製したところ表3に示す物性
が得られた。
【0039】
【表3】
【0040】実施例9〜13 実施例1において、ペースト状印象材と混合する水の量
を変えたところ、表4の結果が得られた。
【0041】
【表4】
【0042】実施例14 表5に示す構成成分を各配合割合に従って計量し、攪拌
羽根を有する混合機で混合、練和することによってペー
スト状印象材を作製した。その時の粘度は700ポイズ
であった。
【0043】このペースト状印象材10gを水7gと混
合し、実施例1と同様にして物性を測定したところ、ゲ
ル化時間は2分40秒、弾性歪14.0%、永久歪3.
5%であった。
【0044】
【表5】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)アルギン酸塩、(2)硫酸カルシウ
    ムおよび/またはケイ酸鉛、および(3)非水溶媒を含
    んでなるペースト状印象材。
JP9127455A 1997-05-16 1997-05-16 印象材 Pending JPH10316520A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087922A (ja) * 2000-09-08 2002-03-27 Gc Corp 歯科用アルギン酸塩印象材組成物
JP2005206541A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Mitsubishi Kagaku Iatron Inc 歯科用アルギン酸塩印象材組成物
WO2014017360A1 (ja) * 2012-07-25 2014-01-30 株式会社トクヤマデンタル 硬化材ペースト及びアルジネート硬化性組成物調製用キット
JP2015040194A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 株式会社トクヤマデンタル アルジネート硬化性組成物の調製方法

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