JPH10317150A - 成膜方法及び成膜装置 - Google Patents

成膜方法及び成膜装置

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JPH10317150A
JPH10317150A JP9140917A JP14091797A JPH10317150A JP H10317150 A JPH10317150 A JP H10317150A JP 9140917 A JP9140917 A JP 9140917A JP 14091797 A JP14091797 A JP 14091797A JP H10317150 A JPH10317150 A JP H10317150A
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formation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマCVD法による成膜において、反応
生成物でなる微粒子が膜質に悪影響を与えることを抑制
する。 【解決手段】 シランを成膜ガスとしたプラズマCVD
法において、高周波放電を持続させた状態において、シ
ランガスの供給を停止し、代わりに放電ガスでなる水素
ガスの供給を行う。そして所定の時間水素ガスの分解に
よる成膜を従わないプラズマを形成する。この状態で
は、被形成面に負の自己バイアスが加わっているので、
負に帯電した微粒子は、被形成面に付着しない。そし
て、雰囲気内の微粒子が排気された状態で放電を停止さ
せる。こうして、被形成面に微粒子が付着しない状態と
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本明細書で開示する発明は、
プラズマCVD法を用いた成膜方法、及び該成膜方法を
実施できる成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】非晶質珪素膜や酸化珪素膜の成膜方法と
して、プラズマCVD法が知られている。
【0003】プラズマCVD法による各種薄膜の成膜に
おいては、成膜時に発生するパーティクルやフレークと
いった微粒子が問題となる。
【0004】この微粒子は、 (1)成膜を重ねて毎に反応チャンバーの内壁や電極に
成膜された反応生成物が、放電の最中に何らかのエネル
ギーを得て剥がれ落ちたもの。 (2)気相中で生成され、薄膜の形成に寄与しなかった
もの。でもって主に構成されている。いずれにせよ上記
微粒子は成膜に用いられる原料ガスによる反応生成物で
ある。
【0005】この微粒子は、成膜される膜に付着し、膜
質を著しく低下させる要因となる。
【0006】この問題を解決するためには、チャンバー
内のクリーニング回数を増やすことが有効である。
【0007】しかし、たとえ1回の成膜毎にクリーニン
グを行っても、上記(1)に起因して発生する微粒子の
数を減らせるだけで根本的な解決にはならない。
【0008】しかも、チャンバーのクリーニング回数を
増やすことは、生産性を低下させ、また作業を複雑化す
ることになるので、産業上好ましくない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本明細書で開示する発
明は、プラズマCVD法により成膜時に発生する微粒子
の存在が、成膜される薄膜の膜質に悪影響を与えること
を抑制する技術を提供することを課題とする。
【0010】〔発明に到る過程〕上述したような反応生
成物でなる微粒子が成膜される膜にどの時点で付着する
のかを鋭意追求した結果、微粒子が成膜の終了前後に膜
に付着し、膜質に悪影響を与えることが判明した。
【0011】以下に上記知見を得た過程を示す。一般に
プラズマCVD法は、図1に示すような平行平板型の構
造を有し、接地電位に保持された一方の電極12上に試
料(基板)11が配置され、対向する他方の電極15に
高周波電源16が接続された構造を有している。
【0012】図7に一般的な成膜を行う場合の原料ガス
の供給と高周波放電(RF放電)とのタイミング関係を
示す。
【0013】一般に高周波放電によりプラズマが生成さ
れている状態において、図8に示すようなバイアス電圧
が電極間に加わる。
【0014】このバイアス電圧は、給電電極15側で大
きな負の電圧となり、接地電極12側で比較的小さな負
の電圧となる。
【0015】一般にチャンバー11内に浮遊する微粒子
は、負に帯電する。従って、放電中においては、電極1
2から微粒子は反発された状態であり、電極12上に置
かれた基板上に微粒子が付着することは少ない。
【0016】即ち、図7の成膜が行われている最中にお
いては、微粒子が膜に付着するとは少ない。
【0017】しかし、放電が終了すると、図8に示すよ
うな自己バイアスの印加状態は消滅し、それ従い微粒子
は基板上に舞い下りて来て、被形成面上に付着する。ま
た、静電気により、基板の表面(被形成面の表面)に微
粒子が付着する。
【0018】
【課題を解決するための手段】本明細書で開示する発明
は、上述した放電の終了時点で基板が置かれた電極に加
わる自己バイアスが消滅し、そのことに起因して基板の
表面に微粒子が付着するという現象に着目したものであ
る。
【0019】そこで、本明細書で開示する発明では、成
膜の終了後も放電が持続するような状態とする。
【0020】そして、雰囲気中に存在する微粒子が全て
排気されてしまった後に放電を停止させることにより、
膜の表面に微粒子が付着することを抑制する。
【0021】即ち、成膜の終了後に微粒子が排気されて
しまうまで、図8に示すような自己バイアスが形成され
た状態を維持するようにする。
【0022】上記の状態を実現するために本明細書で開
示する発明では、高周波放電を持続させた状態におい
て、雰囲気を成膜ガスから放電ガスに切り換える。
【0023】こうすることで、成膜ガスの供給が終了
し、成膜が終了しても放電は持続させ、その間、図8に
示すバイアス状態は維持された状態とすることができ
る。
【0024】そのしてこの状態をしばらく維持すること
で、雰囲気中の負に帯電した微粒子は、基板に付着でき
ない状態で外部に排気させる。
【0025】そして、微粒子が外部に排気された状態
で、即ち雰囲気が入れ代わった状態で高周波放電を停止
させ、さらに放電用のガスの供給を停止する。
【0026】こうすることで、成膜される膜の表面に微
粒子が付着することを防ぐことができる。
【0027】なお、成膜ガスとは成膜される膜の成分を
含み、かつ微粒子を構成する成分を含むガスのことい
う。
【0028】成膜ガスの種類としては、珪素膜を成膜す
るのであれば、シランやジシラン、硬質炭素被膜を成膜
するのであれば、メタンを挙げることをできる。
【0029】放電ガスとは、それ単体では成膜や微粒子
の形成に寄与せず、ただ単に放電が起こりプラズマの形
成に寄与するガスのことをいう。放電ガスとしては、水
素ガスやヘリウムガスの例を挙げることができる。
【0030】成膜される膜の種類としては、特に限定さ
れるものでなく、一般的な半導体膜や絶縁膜を挙げるこ
とができる。また成膜される膜としては、化合物の膜で
あってもよい。
【0031】本明細書で開示する発明の一つは、成膜ガ
スを供給した状態で高周波放電を行わせてプラズマを形
成し成膜を行わす第1の段階と、成膜ガスから放電ガス
に切り換えて引き続いて高周波放電を行わせて成膜を従
わないプラズマ形成を行う第2の段階と、を有すること
を特徴とする。
【0032】上記構成において、第1の段階と第2の段
階とで雰囲気中の圧力を一定に保つことは重要である。
これは、プラズマが形成される条件を変化させないよう
にするためである。
【0033】例えば、雰囲気の圧力が急激に変化する
と、アーク放電のような突発的な放電が発生し、成膜さ
れる膜質が大きく損なわれることがある。そのようなこ
とを防ぐために上述したように第1の段階と第2の段階
とで雰囲気中の圧力を一定に保つようにする。
【0034】他の発明の構成は、成膜ガスを供給した状
態で高周波放電を行わせてプラズマを形成して成膜を行
う第1の段階と、成膜ガスから放電ガスに切り換えて引
き続いて高周波放電を行わせて成膜を従わないプラズマ
形成を行う第2の段階と、を行う機能を有する成膜装置
であることを特徴とする。
【0035】この構成において、第1の段階と第2の段
階とで雰囲気中の圧力を一定に保つ機能を有することは
重要である。
【0036】また、他の発明の構成は、平行平板型の電
極間に高周波放電を起こしてプラズマ気相反応により成
膜を行う方法であって、被形成面に自己バイアスが加わ
った状態で成膜用のガスの供給を停止し、同時に放電用
のガスを供給することで、成膜の終了後も被形成面に自
己バイアスが加わった状態を維持することを特徴とする
気相反応方法であることを特徴とする。
【0037】また、他の発明の構成は、平行平板型の電
極間に高周波放電を起こしてプラズマ気相反応により成
膜を行う装置であって、被形成面に自己バイアスが加わ
った状態で成膜用のガスの供給を停止し、同時に放電用
のガスを供給することで、成膜の終了後も被形成面に自
己バイアスが加わった状態を維持する機能を有すること
を特徴とする成膜装置であることを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】シランを成膜ガスとしてプラズマ
CVD法による非晶質珪素膜の成膜において、成膜の終
了時にシランガスと水素ガスとを入れ換える。この際、
高周波放電は持続した状態とする。
【0039】こうすると、被形成面に負の自己バイアス
が加わった状態を成膜が終了した後も維持することがで
きる。そして、負に帯電している反応生成物である微粒
子が雰囲気外に排気されるまで水素ガスによる放電をし
ばらく続けることで、微粒子が被形成面に付着すること
を防ぐことができる。
【0040】
【実施例】
〔実施例1〕 (成膜装置の説明)まず、本実施例で利用する成膜装置
の概要を説明する。図1に非晶質珪素膜を成膜するため
のプラズマCVD装置の概略を示す。
【0041】この装置は、ステンレスで構成された減圧
チャンバー10の内部に一対の平行平板電極12と15
が備えられている。
【0042】接地電位に接続されている一方の電極12
上には基板(試料)11が配置される。また、他方の電
極15には、高周波電源16が接続されている。また、
図では省略されているが、電極15と高周波電源16と
の間には、マッチング回路が配置されている。
【0043】高周波電源は、必要とする出力の高周波電
力を出力する機能を有している。高周波電力の周波数と
しては、一般に13.56 MHzが利用される。勿論他の周
波数を利用するのでもよい。ただし、図8に示すような
自己バイアスが形成される周波数であることが必要であ
る。
【0044】減圧チャンバー10には、その内部にガス
を供給するためのガス供給系17、18が配置されてい
る。
【0045】ここで、17がシランガスを供給するため
のガスラインであり、18が水素ガスを供給するための
ガスラインである。
【0046】減圧チャンバー10には、内部を必要とす
る減圧状態とするための排気ポンプ14を備えた排気系
13が備えられている。
【0047】また、図示しないが、減圧チャンバー10
には、外部から装置内に基板を搬入するための扉を備え
ている。
【0048】本実施例では、電極として面積が490cm2
矩形状のものが配置されている。また、高周波電源16
からは、周波数13.56 MHz、出力20Wの高周波電力
が図示しないマッチング回路を介して電極15に供給さ
れる。
【0049】(非晶質珪素膜の成膜方法)ここでは、本
明細書で開示する方法を利用して非晶質珪素膜を成膜す
る場合の例を示す。
【0050】まず減圧チャンバーに備えられた図示しな
い扉を開放し、チャンバー10内に基板11を搬入す
る。基板11は、接地電位に接続された電極12上に配
置される。
【0051】次に図示しない扉を閉鎖し、減圧チャンバ
ー10を密閉状態とする。そして、排気ポンプ14を動
作させて、減圧チャンバー10内を減圧状態とする。
【0052】ここで、チャンバー内の不純物を排除する
ために図示しないガス供給系から窒素ガスを供給し、一
旦チャンバー内を窒素ガスで充填して、しかる後に減圧
チャンバー10内を減圧状態とすることが好ましい。
【0053】この段階では、チャンバー10内を極力高
真空状態とすることが好ましい。
【0054】次に図2に示すタイミングチャートに従っ
て基板11上に非晶質珪素膜の成膜を行う。
【0055】まず、減圧チャンバー10内を超高真空状
態(極力排気をした状態)にする。そして、ガス供給系
17からシランガス(SiH4 ガス)を100sccm
の流量で供給する。本実施例では、この条件で減圧チャ
ンバー10内の圧力は0.5 Torrとなる。(流量と圧
力との関係は、チャンバーの容積や排気ポンプの能力に
よって異なる)
【0056】そして、チャンバー10内が所定の圧力に
なった状態で高周波電源16からの高周波電力(RF電
力)(出力20W)を供給する。
【0057】高周波電力の供給を開始する時点を成膜の
開始点と見ることができる。
【0058】成膜の終了は、シランガスの供給を停止さ
せることで行う。ここでは、シランガスの供給を停止さ
せるのと同時に水素ガスの供給をガス系18から行う。
【0059】水素ガスの供給は、100sccmとす
る。これは、ガスの切替えに従うチャンバー内の圧力変
化を極力小さくするためである。
【0060】こうすることで放電を持続させた状態(プ
ラズマを生成させた状態)で成膜を停止させることがで
きる。
【0061】本実施例では、ガスの切替えに従う圧力変
化が極力ないように切替えタイミングの設定を行う。
【0062】ここでは、シンガスの停止に従う過渡状態
の時間と水素ガスの供給開始に従う過渡状態の時間とを
同じに設定し、さらに両過渡状態が重なるように設定す
る。なお、過渡状態に時間は2秒間である。
【0063】シランガスの供給停止が行われることで成
膜は終了する。そして水素ガスによいる放電を所定時間
t持続させる。
【0064】このtの値は、チャンバーの容積やガス供
給能力、さらに排気系の能力等によって異なる。
【0065】大事なことは、チャンバー内のガスが入れ
代わる時間(これをt’とする)よりもtの値を大きく
することである。即ち、t>t’とすることである。
【0066】こうすることで、放電を停止させた状態に
おいて、雰囲気中に微粒子が存在することがないものと
することができ、成膜された膜の表面に微粒子が付着す
ることを防ぐことができる。
【0067】上記t>t’で示される関係を守らない
と、放電を停止させた後に雰囲気中に微粒子が浮遊した
状態が実現され、膜の表面に微粒子が付着することにな
る。この場合、発明の効果を得ることができなくなる。
【0068】放電を停止させた後、水素ガスの供給を停
止する。こうして成膜の工程が終了する。
【0069】図2に示す成膜方法は、成膜停止のタイミ
ングと放電停止のタイミングとをずらしたことに特徴が
ある。即ち、成膜が終了した後も成膜に影響のないプラ
ズマの形成が持続するように放電を持続させ、図8に示
すような自己バイアスが形成されるようにする。
【0070】こうすることで、成膜の終了後に微粒子が
膜に付着することを防止することができる。
【0071】〔実施例2〕本実施例では、実施例1に示
した非晶質珪素膜の成膜方法を利用して薄膜トランジス
タを作製する工程を示す。
【0072】図3に本実施例の作製工程を示す。まず図
3(A)に示すようにガラス基板101上に下地膜とし
て酸化珪素膜102をプラズマCVD法により300n
mの厚さに成膜する。
【0073】次に実施例1に示した方法により非晶質珪
素膜103を50nmの厚さに成膜する。こうして図3
(A)に示す状態を得る。
【0074】次にレーザー光の照射を行い非晶質珪素膜
103を結晶化させる。非晶質珪素膜の結晶化の方法と
しては、加熱、加熱と強光照射の組み合わせ、加熱とレ
ーザー光照射の組み合わせ、等の方法を利用することが
できる。
【0075】次に得られた結晶性珪素膜をパターニング
して図3(B)の104で示すパターンを得る。
【0076】さらにゲイト絶縁膜として機能する酸化珪
素膜105をプラズマCVD法により100nmの厚さ
に成膜する。
【0077】さらにアルミニウムでなる膜を400nm
の厚さにスパッタ法で成膜する。そしてこのアルミニウ
ム膜をレジストマスク107を利用してパターニングす
る。こうして、106で示すパターンを得る。このパタ
ーン106は、後にゲイト電極を形成する基となる。
【0078】こうして図3(B)に示す状態を得る。次
にレジストマスク107を残存させた状態でアルミニウ
ムパターン106を陽極とした陽極酸化を行う。ここで
は、電解溶液として3体積%の蓚酸を含んだ水溶液を用
い、パターン106を陽極、白金を陰極として陽極酸化
を行う。
【0079】この工程では、レジストマスク107が存
在する関係上アルミウムパターン106の側面に陽極酸
化膜108が図3(C)に示すような状態で形成され
る。
【0080】この陽極酸化膜108の膜厚は400nm
とする。この工程で形成される陽極酸化膜108は、多
孔質状(ポーラス状)を有したものとして得られる。
【0081】図3(C)に示す状態を得たら、レジスト
マスク107を除去する。そして、再度の陽極酸化を行
う。ここでは、電解溶液として、3体積%の酒石酸を含
んだエチレングリコール溶液をアンモニア水で中和した
ものを用いる。
【0082】この工程では、電解溶液が多孔質状の陽極
酸化膜108の内部に侵入する関係から、図3(D)の
109で示されるように陽極酸化膜が形成される。陽極
酸化膜109の膜厚は70nmとする。ここで、110
で示されるパターンがゲイト電極となる。
【0083】この工程で形成される陽極酸化膜109は
緻密な膜質を有したものとなる。
【0084】こうして図3(D)に示す状態を得る。次
に図4(A)に示す状態で不純物元素のドーピングを行
う。ここでは、Nチャネル型のTFTを作製するために
プラズマドーピング法でもって燐のドーピングを行う。
【0085】ここでは、燐イオンを含んだプラズマから
燐イオンを電界でもって引出し、さらにそれを電気的に
加速してドーピングを行うプラズマドーピング法を用い
る。しかし、質量分離を行った後に燐イオンを電気的に
加速注入するイオン注入法をドーピング手段として用い
てもよい。
【0086】このドーピングは、通常のソース及びドレ
イン領域を形成する条件でもって行う。こうして、図4
(A)に示すように111、115の領域に自己整合的
に燐のドーピングが行われる。ここで111がソース領
域、115がドレイン領域となる。
【0087】次に多孔質状の陽極酸化膜108を除去
し、図4(B)を状態を得る。そして、再度燐のドーピ
ングをプラズマドーピング法でもって行う。
【0088】このドーピングは、先の図4(A)の状態
で行ったドーピングに比較してライトドーピングの条件
で行う。
【0089】この工程において、低濃度不純物濃度領域
112、114が自己整合的に形成される。また113
の領域がチャネル形成領域として画定する。(図4
(B))
【0090】ここで低濃度不純物濃度というのは、ソー
ス領域111、ドレイン領域115に比較して、ドーパ
ント(この場合は燐)の濃度が低いという意味である。
【0091】ドーピングが終了したら、レーザー光の照
射を行うことにより、ドーピングが行われた領域の結晶
性の改善とドーピントの活性化とを行う。
【0092】ここでは、レーザー光の照射を行う例を示
すが、強光の照射による方法を用いてもよい。
【0093】次に図4(C)に示すように窒化珪素膜1
16をプラズマCVD法により150nmの厚さに成膜
し、さらに酸化珪素膜117をプラズマCVD法により
400nmの厚さに成膜する。
【0094】さらにアクリル樹脂を塗布し、樹脂膜11
8を成膜する。樹脂膜を利用するとその表面を平坦にで
きる。アクリル樹脂以外には、ポリイミド、ポリイミド
アミド、ポリアミド、エポキシ等の樹脂材料を利用する
ことができる。
【0095】次にコンタクトホールの形成を行い、ソー
ス電極119、ドレイン電極120を形成する。こうし
てTFTが完成する。
【0096】本実施例では、基板としてガラス基板を用
いた例を示した。しかし、他に石英基板や絶縁膜を成膜
した半導体基板や金属基板を用いてもよい。(これらを
総称して絶縁表面を有する基板という)
【0097】また、本実施例では、TFTの活性層を構
成する半導体膜が結晶性珪素膜である場合の例を示した
が、活性層を非晶質珪素膜でもって構成する場合でもあ
ってもよい。
【0098】また、本実施例では、ゲイト電極にアルミ
ニウムを用いる場合の例を示したが、他の珪素材料やシ
リサイド材料、さらには適当な金属材料を用いたものと
してもよい。
【0099】また、本実施例では、ゲイト電極が活性層
より上部にあるトップゲイト型のTFTの例を示した
が、ゲイト電極が活性層の下側(基板側)にあるボトム
ゲイト型のTFTとしてもよい。
【0100】〔実施例3〕本実施例は、実施例1に示す
構成をさらに改良した場合の例である。
【0101】本実施例では、図5に示すタイミングチャ
ートに従って成膜を行う。図5のタイミングチャートに
おいて重要なのは、成膜終了後(即ちシランガスの供給
停止後)の放電において、放電電力を段階的に小さくし
ていくことになる。
【0102】こうすることで、チャンバーの内壁に付着
した微粒子が雰囲気中に放出されることを抑制すること
ができる。また、成膜された膜にプラズマダメージが及
ぶことを抑制することができる。
【0103】ここでは、20Wの放電電力を成膜終了後
(シランガスの供給停止後)に5Wに低下させる例を示
した。
【0104】放電電力の変化の仕方は、さらに段階的に
行ってもよい。また連続的に変化させるのでもよい。ま
た、段階的な変化と連続的な変化とを組み合わせたもの
としてもよい。
【0105】〔実施例4〕本実施例は、実施例1に示す
構成において、放電の開始に配慮した構成に関する。
【0106】実施例1で示した図2のようなタイミング
で成膜を行った場合、放電の開始と成膜の開始とは一致
している。即ち、この場合、放電を開始することにより
成膜を開始している。換言すれば、プラズマの生成の開
始と同時に成膜が開始されている。
【0107】しかし、電極の構造等に違いによっては、
放電の開始時に放電状態が安定しない期間が数秒間続く
場合がある。
【0108】この問題を抑制するために本実施例では、
まず雰囲気を放電用のガスとし、その状態で放電を行わ
せる。次にガスを成膜用のガスに切替え、放電を持続さ
せた状態で成膜を行わせる。
【0109】非晶質珪素膜を成膜するのでれば、放電用
のガスとして、水素を用い、成膜用のガスとしてはシラ
ンを用いる。
【0110】図6に本実施例の成膜を行う場合のタイミ
ングチャートを示す。本実施例においてもガスの切替え
に従う雰囲気の圧力変化は、極力小さい方が好ましい。
【0111】図6に示すようなタイミングで成膜を行う
ことで、放電開始時のtで示す期間における放電の不安
定性が成膜に影響を与えることを防ぐことができる。
【0112】図6に示すように本実施例では、成膜の開
始直前と成膜の開始直後において、放電を行わすためだ
けに(プラズマを生成させるためだけに)放電ガスであ
る水素ガスの導入を行う。
【0113】こうすることで、放電の開始時における不
安定性が成膜に影響を与えることを防ぎ、かつ成膜後の
微粒子が膜の表面に付着することを防ぐことができる。
【0114】〔実施例5〕本実施例は、DLC膜(ダイ
ヤモンドライクカーボン膜)に代表されるような硬質炭
素膜を成膜する場合の例である。
【0115】硬質炭素膜の種類としては、DLC膜以外
にも多様な種類があり、その分類方法や評価は定まった
ものがない。そこで、ここでは保護膜や耐摩耗性を有し
た被膜として利用される炭素膜を総称して硬質炭素膜と
いうこととする。
【0116】硬質炭素膜を成膜する場合は、強い自己バ
イアスを利用して炭素のイオンを被形成面に叩きつける
ようにして成膜を行う方法が利用される。
【0117】この様な成膜方法では、図1に示すような
プラズマCVD装置の高周波電源16に接続された電極
15側に被形成面が配置される。
【0118】即ち、基板11(またはそれに代わる基
体)は、電極15側に配置される。
【0119】このような構成においても本明細書で開示
する発明は有用である。即ち、図2に示すようなタイミ
ングチャートに従って成膜を行うことで、成膜された膜
の表面に微粒子が付着することを防ぐことができる。
【0120】この場合も成膜が終了した後にプラズマの
形成に従う自己バイアスが被形成面に加わった状態と
し、さらに、チャンバー内の雰囲気が入れ代わった状態
で放電を停止させることで、微粒子が被形成面に付着す
ることを防ぐことができる。
【0121】〔実施例6〕本実施例は、本明細書で開示
する発明を連続成膜を行う場合に利用した場合の例であ
る。
【0122】多数の成膜チャンバーを直列あるいは並列
に連結したマルチチャンバー方式の成膜装置において、
異なる膜を多層に積層する場合には、下地となる膜上に
残存する微粒子の存在が特に問題となる。
【0123】そこで、例えば実施例1に示したような方
法を各成膜において実行する。こうすることで、上記問
題を解決することができる。
【0124】以上の説明においては、実施例1を基本に
そのバリエーションを説明した。しかし、各実施例は必
要に応じて組み合わすことができる。
【0125】
【発明の効果】本明細書で開示する発明を利用すること
で、プラズマCVD法において成膜時に発生する反応生
成物でなる微粒子の存在が成膜される薄膜の膜質に悪影
響を与えることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プラズマCVD装置の概略の構成を示す図。
【図2】 ガスの供給と高周波電力(RF)の供給との
タイミングを示す図。
【図3】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図4】 薄膜トランジスタの作製工程を示す図。
【図5】 ガスの供給と高周波電力(RF)の供給との
タイミングを示す図。
【図6】 ガスの供給と高周波電力(RF)の供給との
タイミングを示す図。
【図7】 従来におけるガスの供給と高周波電力(R
F)の供給とのタイミングを示す図。
【図8】 高周波放電中における自己バイアスの状態を
示す図。
【符号の説明】
10 チャンバー 11 基板(試料) 12 電極 13 排気系 14 排気ポンプ 15 電極 16 高周波電源 17 シランガス供給系 18 水素ガス供給系 101 ガラス基板 102 下地膜(酸化珪素膜) 103 非晶質珪素膜 104 活性層(結晶性珪素膜) 105 ゲイト絶縁膜 106 アルミニウムパターン 107 レジストマスク 108 多孔質状の陽極酸化膜 109 緻密な膜質を有する陽極酸化膜 110 ゲイト電極 111 ソース領域 115 ドレイン領域 112 低濃度不純物領域 114 低濃度不純物領域 113 チャネル形成領域 116 窒化珪素膜 117 酸化珪素膜 118 アクリル樹脂膜 119 ソース電極 120 ドレイン電極

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成膜ガスを供給した状態で高周波放電を行
    わせてプラズマを形成し成膜を行わす第1の段階と、 成膜ガスから放電ガスに切り換えて引き続いて高周波放
    電を行わせて成膜を従わないプラズマ形成を行う第2の
    段階と、 を有することを特徴とする成膜方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 第1の段階と第2の段階とで雰囲気中の圧力を一定に保
    つことを特徴とする成膜方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、 成膜ガスとしてシランが利用され、 放電ガスとして水素が利用されることを特徴とする成膜
    方法。
  4. 【請求項4】請求項1において、 高周波放電は、平行平板型の電極間において行われ、 被形成面は接地電位に保持された電極側に配置されてい
    ることを特徴とする成膜方法。
  5. 【請求項5】第2の段階を持続させる時間は、雰囲気が
    入れ代わる時間よりも長いことを特徴とする成膜方法。
  6. 【請求項6】成膜ガスを供給した状態で高周波放電を行
    わせてプラズマを形成して成膜を行う第1の段階と、 成膜ガスから放電ガスに切り換えて引き続いて高周波放
    電を行わせて成膜を従わないプラズマ形成を行う第2の
    段階と、 を行う機能を有する成膜装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、 第1の段階と第2の段階とで雰囲気中の圧力を一定に保
    つ機能を有することを特徴とする成膜装置。
  8. 【請求項8】請求項6において、 成膜ガスとしてシランが供給され、 放電ガスとして水素が供給される機能を有する成膜装
    置。
  9. 【請求項9】請求項6において、 平行平板型の電極構造を有し、 被形成面は接地電位に保持された電極側に配置されるこ
    とを特徴とする成膜装置。
  10. 【請求項10】平行平板型の電極間に高周波放電を起こ
    してプラズマ気相反応により成膜を行う方法であって、 被形成面に自己バイアスが加わった状態で成膜用のガス
    の供給を停止し、同時に放電用のガスを供給すること
    で、成膜の終了後も被形成面に自己バイアスが加わった
    状態を維持することを特徴とする成膜方法。
  11. 【請求項11】請求項10において、成膜の終了後に被
    形成面に自己バイアスが加わった状態が維持される時間
    は、雰囲気が入れ代わる時間よりも長いことを特徴とす
    る成膜方法。
  12. 【請求項12】平行平板型の電極間に高周波放電を起こ
    してプラズマ気相反応により成膜を行う装置であって、 被形成面に自己バイアスが加わった状態で成膜用のガス
    の供給を停止し、同時に放電用のガスを供給すること
    で、成膜の終了後も被形成面に自己バイアスが加わった
    状態を維持する機能を有することを特徴とする成膜装
    置。
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