JPH10317509A - 鋼構造物におけるボルト接合構造 - Google Patents

鋼構造物におけるボルト接合構造

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JPH10317509A
JPH10317509A JP14578197A JP14578197A JPH10317509A JP H10317509 A JPH10317509 A JP H10317509A JP 14578197 A JP14578197 A JP 14578197A JP 14578197 A JP14578197 A JP 14578197A JP H10317509 A JPH10317509 A JP H10317509A
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JP
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JP14578197A
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Koji Ota
孝二 大田
Masataka Takagi
優任 高木
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 工事現場における施工作業が従来と同等程度であるにも
かかわらず、すべり強度において優れた鋼構造物のボル
ト接合構造を提供する。 【解決手段】 2つの被接合部材2,3の端部外面の一
方又は双方にテーパー面2a,3aを長手方向に設け、
2枚の添接板4,5の一方又は双方にテーパー面4a,
5aを設け、テーパー面2a,3aとテーパー面4a,
5aを接触させることによって高力ボルト10で締め付
け固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】 本発明は、鋼構造物におけ
る部材間の接合構造に関するものであり、より詳しく
は、高力ボルト摩擦接合継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋼構造物における部材の作業現
場における接合では、熱影響がなくて、熟練を必要とせ
ず、確実で作業能率が良いなどの理由から、図10に示
したように平板からなる被接合部材22,23と添接板
24,25とを高力ボルト26により締め付け、被接合
部材22,23と添接板24,25の界面の摩擦によっ
て力を伝達する高力ボルト摩擦接合継手が多用されてい
る。この継手では、被接合部材22,23と添接板2
4,25との間にすべりが生じると、鋼構造物の変形が
大きくなるため、設計上はすべりを生じないようにする
必要がある。しかしながら、平板を用いて接合すると、
ボルト1本あたりの摩擦抵抗力は部材の強度に依存せ
ず、一定値であるから、大型の部材、つまりは板厚の厚
い部材を接合する場合には、必要となるボルト本数が多
大となり、施工作業量が膨大となることや、すべり強度
が低下するため、事実上接合が困難になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、工事現場における施工作業が従来と同等程度で
あるにもかかわらず、すべり強度において優れた鋼構造
物のボルト接合構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】 以下、添付図面中の参
照符号を用いて説明すると、本発明の特徴は、鋼構造物
1における2つの被接合部材2,3の端部の両側に2枚
の添接板4,5を添接させて行なうボルト接合構造にお
いて、接合部材2,3の端部の両外面と各添接板4,5
にテーパー面を設けたことである。すなわち、本発明の
ボルト接合構造では、各被接合部材2,3の端部の両側
の外面に、被接合部材2,3の厚さ中心線L1 に対して
傾斜して厚さ中心線L1 との間の距離が突き合わせ端面
2b,3bに向かう程増大するテーパー面2a,3aを
長手方向に設け、テーパー面2a,3aを貫通するボル
ト孔6,7を被接合部材2,3に設ける。各添接板4,
5には、添接板4,5の厚さ中心線L2 に対して傾斜し
て厚さ中心線L2 との間の距離が端面4b,5bに向か
う程増大するテーパー面4a,5aを長手方向に設け、
該テーパー面4a,5aを貫通するボルト孔8,9を添
接板4,5に設ける。そして、添接板4,5のテーパー
面4a,5aを被接合部材2,3のテーパー面2a,3
aに添接させ、ボルト孔6,7,8,9を通る複数の高
力ボルト10によって締め付け固定する。
【0005】本発明の別の態様では、被接合部材2,3
と添接板4,5のテーパー面は片側にのみ設けられる。
すなわち、被接合部材2,3の端部の一方の外面に、被
接合部材2,3の厚さ中心線L1 に対して傾斜して厚さ
中心線L1 との間の距離が突き合わせ端面2b,3bに
向かう程増大するテーパー面2a,3aを長手方向に形
成し、該端部の他方の外面には、厚さ中心線L1 に対し
て平行である平行面2c,3cを長手方向に設け、該テ
ーパー面2a,3a又は平行面2c,3cを貫通するボ
ルト孔6,7を被接合部材2,3に設ける。添接板4,
5の一方には、添接板4,5の厚さ中心線L2 に対して
傾斜して厚さ中心線L2 との間の距離が端面4b,5b
に向かう程増大するテーパー面4a,5aを長手方向に
設け、添接板4,5の他方には、厚さ中心線L2 に対し
て平行な平行面4c,5cを長手方向に設け、該テーパ
ー面4a,5a又は平行面4c,5cを貫通するボルト
孔8,9を添接板4,5に設ける。そして、添接板4,
5のテーパー面4a,5a又は平行面4c,5cを被接
合部材2,3のテーパー面2a,3a又は平行面2c,
3cにそれぞれ添接させ、ボルト孔6,7,8,9を通
る複数の高力ボルト10によって締め付け固定する。
【0006】このボルト接合構造では、被接合部材2,
3の端部のテーパー面2a,3aと添接板4,5のテー
パー面4a,5aを相互に噛み合わせることによって、
被接合部材2,3の軸方向の引張力に対して、すべりを
抑制することができる。また、引張力によって被接合部
材2,3と添接板4,5にずれが生じると、ボルト位置
での板厚が相対的に厚くなり、ボルト軸力が増す。高力
ボルト摩擦接合のすべり強度はボルト軸力に比例するこ
とから、本発明のテーパー面を介する接合構造によれ
ば、従来の平板を用いた継手構造と比べて高いすべり強
度を得ることができる。
【0007】本発明において高力ボルトとは、JIS
B1186 摩擦接合用高力六角ボルト・六角ナット・
平座金のセットに規定されるF8TおよびF10T、ま
たは日本道路協会規格 摩擦接合用トルシア形高力ボル
ト・六角ナット・平座金のセット(1983)に規定さ
れるS10Tをいう。
【0008】
【発明の実施の形態】 図1から図4に示した実施例で
は、鋼板よりなる被接合部材2,3の端部の両外面にテ
ーパー面2a,3aが設けられ、当該端部以外すなわち
被接合部材2,3の主体部分の両外面は平行面2d,3
dに形成されている。また、鋼板よりなる両添接板4,
5には、被接合部材2,3に当接する側にテーパー面4
a,5aが2個ずつ互いに逆傾斜に設けられている。こ
れら鋼板としては、鋼材圧延時にテ−パ−をつけたテ−
パ−鋼板を使用することができる。また、切削によりテ
ーパー面を形成加工することもできる。その寸法精度
は、被接合部材2,3の厚さにもよるが、被接合部材
2,3と添接板4,5の接触面に肌隙きができない程度
である。なお、テ−パ−の傾斜度合、ならびに高力ボル
ト10の本数は被接合部材2,3の寸法、強度により異
なる。被接合部材2,3のテーパー面2a,3aは、厚
さ中心線L1 に関して対称に2個ずつ設けられている。
添接板4,5のテーパー面4a,5aは、添接板4,5
の長手方向中心部に関して対称に2個ずつ設けられてい
る。
【0009】本実施例では、まず最初に被接合部材2,
3の端部同士を突き合わせ、添接板4,5を被接合部材
2,3の端部に外側から挟み込むように被せる。被接合
部材2,3のボルト孔6,7と添接板4,5のボルト孔
8,9に高力ボルト10を挿通し、高力ボルト10の先
端部に平座金11とナット12を嵌め、高力ボルト10
に所定の軸力が導入されるまでナット12の締め付けを
行ない固定する。これにより、軸方向に引張荷重が載荷
されて被接合部材2,3と添接板4,5の界面の摩擦力
が限界に達し、すべろうとした場合にも、互いに逆向き
の被接合部材2,3のテーパー面2a,3aと添接板
4,5のテーパー面4a,5aとの噛み合わせにより、
界面のすべりが抑制される。また、両者の間にずれが生
じた場合にも、相対的に板厚が増してボルト軸力が増す
ため、すべり強度を高くすることが可能である。
【0010】図5と図6に示した別の実施例では、鋼板
よりなる被接合部材2,3の端部外面の一方のみにテー
パー面2a,3aが設けられ、端部外面の他方は平行面
2c,3cに形成されている。当該端部以外すなわち被
接合部材2,3の主体部分の両外面は平行面2d,3d
に形成され、主体部分の片側の平行面2d,3dは端部
の前記平行面2c,3cと同一平面に形成されている。
また、鋼板よりなる添接板4,5は、一方の添接版4の
みに2個のテーパー面4aが互いに逆傾斜に設けられ、
他方の添接板5には、平行面5cが2個形成されてい
る。それ以外の構成は上記実施例とほぼ同様であり、す
べりの抑制とすべり強度の増大がなされる。
【0011】図7と図8に示した他の実施例では、鋼板
よりなる被接合部材2,3の端部外面には、互いに反対
側の片面のみにテーパー面2a,3aが設けられ、端部
外面の他面は平行面2c,3cに形成されている。ま
た、鋼板よりなる添接板4,5は、テーパー面4aと平
行面5cが1個ずつ設けられている。それ以外の構成は
前記実施例とほぼ同様であり、すべりの抑制とすべり強
度の増大がなされる。
【0012】図9に示した更に別の実施例では、鋼板よ
りなる被接合部材2,3の端部の両外面の最先端側部分
にテーパー面2a,3aが設けられ、最先端側部分に引
き続いた基部側部分の両外面が平行面2c,3cに形成
されている。当該端部以外すなわち被接合部材2,3の
主体部分の両外面は平行面2d,3dに形成され、主体
部分の両側の平行面2d,3dは前記基部側部分の両側
の平行面2c,3cと同一平面に形成されている。ま
た、鋼板よりなる両添接板4,5には、被接合部材2,
3に当接する側の中央部分にテーパー面4a,5aが2
個ずつ互いに逆傾斜に設けられ、該中央部分に引き続い
た添接板4,5の両端部には平行面4c,5cが2個ず
つ形成されている。被接合部材2,3の端部には、テー
パー面2a,3a及び平行面2c,3cを貫通するボル
ト孔6,7が設けられ、添接板4,5にテーパー面4
a,5a及び平行面4c,5cを貫通するボルト孔8,
9が設けられる。添接板4,5のテーパー面4a,5a
を被接合部材2,3のテーパー面2a,3aに添接さ
せ、添接板4,5の平行面4c,5cを被接合部材2,
3の平行面2c,3cに添接させ、ボルト孔6,7,
8,9を通る複数の高力ボルト10によって締め付け固
定する。それ以外の構成は前記実施例とほぼ同様であ
り、すべりの抑制とすべり強度の増大が達成される。
【0013】
【発明の効果】 以上のように本発明では、2つの被接
合部材2,3の端部外面の一方又は双方にテーパー面2
a,3aを長手方向に設け、2枚の添接板4,5の一方
又は双方にテーパー面4a,5aを設け、テーパー面2
a,3aとテーパー面4a,5aを接触させることによ
って高力ボルト10で締め付け固定するため、単なる平
板を用いた従来の接合構造よりも高いすべり強度が得ら
れる。このすべり強度の増大によって、所要摩擦力を確
保するためのボルト本数を削減できるので、従来と比べ
てコンパクトな継手構造を提供でき、また、施工作業量
は従来と同程度であるか低減できるので、鋼構造物のボ
ルト接合による組立作業を能率良く進めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るボルト接合構造を示
す斜視図である。
【図2】 図1のボルト接合構造の右側面図である。
【図3】 図2のA−A線断面図である。
【図4】 図1のボルト接合構造の分解状態の右側面図
である。
【図5】 本発明の別の実施例に係るボルト接合構造の
右側面図である。
【図6】 図5のB−B線断面図である。
【図7】 本発明の他の実施例に係るボルト接合構造の
右側面図である。
【図8】 図7のC−C線断面図である。
【図9】 本発明の更に別の実施例に係るボルト接合構
造の右側面図である。
【図10】 従来の鋼構造物におけるボルト接合構造を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 鋼構造物 2 被接合部材 2a 被接合部材のテーパー面 2b 被接合部材の突き合わせ端面 2c 被接合部材の平行面 3 被接合部材 3a 被接合部材のテーパー面 3b 被接合部材の突き合わせ端面 3c 被接合部材の平行面 4 添接板 4a 添接板のテーパー面 4b 添接板の端面 4c 添接板の平行面 5 添接板 5a 添接板のテーパー面 5b 添接板の端面 5c 添接板の平行面 6 被接合部材のボルト孔 7 被接合部材のボルト孔 8 添接板のボルト孔 9 添接板のボルト孔 10 高力ボルト 11 平座金 12 ナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼構造物1における2つの被接合部材
    2,3の端部の両側に2枚の添接板4,5を添接させて
    行なうボルト接合構造において、各被接合部材2,3の
    端部の両側の外面に、被接合部材2,3の厚さ中心線L
    1 に対して傾斜して厚さ中心線L1 との間の距離が突き
    合わせ端面2b,3bに向かう程増大するテーパー面2
    a,3aを長手方向に設け、テーパー面2a,3aを貫
    通するボルト孔6,7を被接合部材2,3に設け、各添
    接板4,5には、添接板4,5の厚さ中心線L2 に対し
    て傾斜して厚さ中心線L2 との間の距離が端面4b,5
    bに向かう程増大するテーパー面4a,5aを長手方向
    に設け、該テーパー面4a,5aを貫通するボルト孔
    8,9を添接板4,5に設け、添接板4,5のテーパー
    面4a,5aを被接合部材2,3のテーパー面2a,3
    aに添接させ、ボルト孔6,7,8,9を通る複数の高
    力ボルト10によって締め付け固定することを特徴とす
    る鋼構造物におけるボルト接合構造。
  2. 【請求項2】 鋼構造物1における2つの被接合部材
    2,3の端部の両側に2枚の添接板4,5を添接させて
    行なうボルト接合構造において、被接合部材2,3の端
    部の片側の外面に、被接合部材2,3の厚さ中心線L1
    に対して傾斜して厚さ中心線L1 との間の距離が突き合
    わせ端面2b,3bに向かう程増大するテーパー面2
    a,3aを長手方向に形成し、該端部の他方側の外面に
    は、厚さ中心線L1 に対して平行である平行面2c,3
    cを長手方向に設け、該テーパー面2a,3a又は平行
    面2c,3cを貫通するボルト孔6,7を被接合部材
    2,3に設け、添接板4,5の一方には、添接板4,5
    の厚さ中心線L2 に対して傾斜して厚さ中心線L2 との
    間の距離が端面4b,5bに向かう程増大するテーパー
    面4a,5aを長手方向に設け、添接板4,5の他方に
    は、厚さ中心線L2 に対して平行な平行面4c,5cを
    長手方向に設け、該テーパー面4a,5a又は平行面4
    c,5cを貫通するボルト孔8,9を添接板4,5に設
    け、添接板4,5のテーパー面4a,5a又は平行面4
    c,5cを被接合部材2,3のテーパー面2a,3a又
    は平行面2c,3cにそれぞれ添接させ、ボルト孔6,
    7,8,9を通る複数の高力ボルト10によって締め付
    け固定することを特徴とする鋼構造物におけるボルト接
    合構造。
  3. 【請求項3】 2枚の添接板4,5はテーパー面4a,
    5aに引き続き、平行面4c,5cを有し、2つの被接
    合部材2,3はテーパー面2a,3aに引き続き平行面
    2c,3cを有することを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の鋼構造物におけるボルト接合構造。
  4. 【請求項4】 2つの被接合部材2,3の端部にテーパ
    ー面2a,3a及び平行面2c,3cを貫通するボルト
    孔6,7を設け、2枚の添接板4,5にテーパー面4
    a,5a及び平行面4c,5cを貫通するボルト孔8,
    9を設け、添接板4,5のテーパー面4a,5aを被接
    合部材2,3のテーパー面2a,3aに添接させ、添接
    板4,5の平行面4c,5cを被接合部材2,3の平行
    面2c,3cに添接させ、ボルト孔6,7,8,9を通
    る複数の高力ボルト10によって締め付け固定すること
    を特徴とする請求項3に記載の鋼構造物におけるボルト
    接合構造。
JP14578197A 1997-05-20 1997-05-20 鋼構造物におけるボルト接合構造 Withdrawn JPH10317509A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013233923A (ja) * 2012-05-07 2013-11-21 Boeing Co:The 胴体の組立てに使用される方法及びシステム
JP2019060440A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 大和ハウス工業株式会社 締結部材及び締結方法
WO2019156274A1 (ko) * 2018-02-09 2019-08-15 조채영 고장력 볼트의 장력 도입으로 거더 처짐을 제어하는 가설교량 시공 방법

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JP2019060440A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 大和ハウス工業株式会社 締結部材及び締結方法
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