JPH10317850A - ブラインド - Google Patents

ブラインド

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JPH10317850A
JPH10317850A JP12765997A JP12765997A JPH10317850A JP H10317850 A JPH10317850 A JP H10317850A JP 12765997 A JP12765997 A JP 12765997A JP 12765997 A JP12765997 A JP 12765997A JP H10317850 A JPH10317850 A JP H10317850A
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芳久 竹林
Takayuki Akimoto
孝之 秋元
Yoshifumi Ooi
慶史 多井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眩しすぎずに、窓際から室奥にまで均一に昼
間の自然光を届かせることのできるブラインドを提供す
る。 【解決手段】 水平方向に延びるスラット11を鉛直方
向に間隔を持って多数配列し、太陽光の射し込む窓面2
に取り付けることで、室内1への採光を調節するブライ
ンド10において、スラットに反射した太陽光Hが、上
部のスラットほど室奥Bの天井5に向かい、下部のスラ
ットほど窓際Aの天井5に向かうように、スラットの傾
斜角度を、上部のスラットから下部のスラットにかけて
順次変化させる。特に、スラットの間隔を保持するラダ
ーの調整により、前記スラットの傾斜角度を設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窓面に取り付ける
ブラインドに関する。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、階高の限定された
オフィス空間において室内1の照明に自然光を積極的に
利用しようとする場合、(a)に示すように、窓面2を
完全開放すると直射日光が眩しすぎるので、(b)、
(c)に示すように、窓面2に反射板(ライトシェル
フ)3やプリズム4を設置する等の方法が提案されてい
る。しかし、建物形態が大きく変化することや、メンテ
ナンス及びイニシャルコストの問題から、あまり採用さ
れなかった。従って、通常はブラインドを窓面に設置し
て、採光を調節しているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のブライ
ンドはスラット角が上から下まで一定であるため、開度
調整しても窓際と室奥の照度に大きな差が出たり、室奥
まで光を届かせようと大きく開放すると窓際の作業者に
とって眩しすぎたりするという問題があった。また、上
部のスラットと下部のスラットで角度に差を付けたもの
もあるが、やはり均一に室内を照明するまでには至らな
いという問題があった。
【0004】本発明は、上記事情を考慮し、眩しすぎず
に、窓際から室奥にまで均一に昼間の自然光を届かせる
ことのできるブラインドを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のブライ
ンドは、水平方向に延びるスラットを鉛直方向に間隔を
持って多数配列し、太陽光の射し込む窓面に取り付ける
ことで、室内への採光を調節するブラインドにおいて、
前記スラットに反射した太陽光が、上部のスラットほど
室奥の天井に向かい、下部のスラットほど窓際の天井に
向かうように、前記スラットの傾斜角度を、上部のスラ
ットから下部のスラットにかけて順次変化させたことを
特徴とする。
【0006】請求項2の発明のブラインドは、請求項1
において、前記スラットの上下間隔を保持するためのラ
ダーの調整により、前記スラットの傾斜角度を設定した
ことを特徴とする。
【0007】請求項3の発明のブラインドは、請求項2
において、前記ラダーのスラット幅方向前側及び後側の
紐のうち、一方の紐のスラット支持ピッチを一定とし、
他方の紐のスラット支持ピッチを順次変化させること
で、前記スラットの傾斜角度を設定したことを特徴とす
る。なお、ここで「前側」は屋外側、「後側」は屋内側
を意味する。
【0008】請求項4の発明のブラインドは、請求項2
において、前記ラダーのスラット幅方向前側及び後側の
紐のうち、一方の紐のスラット支持ピッチを一定とし、
該一方の紐のスラット支持位置を基準として該基準に対
する偏差を順次与えることで他方の紐のスラット支持位
置を決定し、両方の紐のスラット支持位置にて各スラッ
トを支持することで前記スラットの傾斜角度を設定した
ことを特徴とする。
【0009】請求項5の発明のブラインドは、請求項2
において、前記ラダーのスラット幅方向前側及び後側の
紐のスラット支持ピッチをそれぞれ一定とし、且つ、前
側の紐のスラット支持ピッチよりも後側の紐のスラット
支持ピッチを小さい値に設定することで、前記スラット
の傾斜角度を設定したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は実施形態のブラインド10を
窓面2に取り付けた状態を示す側面図、図2はブライン
ド10の要部拡大図である。このブラインド10は、水
平方向に延びるスラット11を鉛直方向に間隔を持って
多数配列したものであり、スラット11に反射した太陽
光Hが、上部のスラット11ほど室奥Bの天井5に向か
い、下部のスラット11ほど窓際Aの天井5に向かうよ
うに、スラット11の傾斜角度(スラット角)βを、上
部のスラット11から下部のスラット11にかけて順次
変化させたものである。即ち、上方のスラット11から
下方のスラット11に行くに従い、順次スラット角βを
小さく設定することにより、上記の反射の態様を達成し
ている。このように設定することで、居住者Kに直接ス
ラット11からの反射光が当たらないようになり、室奥
まで自然光が届くことになる。
【0011】この場合、スラット11は図2に示すよう
に、ラダー(はしご紐)12で上下方向に間隔を持って
保持されているので、ラダー12のスラット幅方向の前
側のラダーテープ(前側の紐)12Aのスラット支持ピ
ッチPAを一定にした場合、前側のラダーテープ12A
によるスラット支持位置を基準として、後側のラダーテ
ープ(後側の紐)12Bのスラット支持位置のずらし寸
法dkを順次計算に基づいて変化させることで、スラッ
ト角βを変化させることができる。あるいは、計算によ
り後側のラダーテープ12Bのスラット支持ピッチPB
kを求めて、そのピッチPBkでスラット11の後端を
支持してもよい。
【0012】次に、スラット11の傾斜角度の設定の仕
方について述べる。図3は太陽からの入射光とスラット
11による反射光の関係を示す図である。ここでは、太
陽光線のプロフィール角度をP(°)、スラット角度を
β(°)、反射光が天井面に達した位置の窓面からの距
離をd、反射スラットの天井面からの距離をhとしてあ
る。但し、プロフィール角度Pについては、太陽高度h
s、太陽方位αs、窓面方位αwより、下式で定義され
ている。 tan(P)=tan(hs)/cos(αs−αw)
【0013】上記P、β、d、hの関係を求めるため、
図4の反射の原理を考えると、 γ=P+90°−β θ=γ+90°−β であるから、 θ=180°−2β+P ・・・・・・・・・・・・・・・(1) となる。図3より tanθ=h/d ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2) であるから、(1)、(2)式より、 tan(180°−2β+P)=h/d ・・・・・・・・(3) となる。
【0014】上記の値d、P、hが定まっていて、βを
求める場合は、(3)式より 180°−2β+P=tan-1(h/d) となる。ゆえに β=〔180°+P−tan-1(h/d)〕/2 ・・・・(4) となる。
【0015】上記(4)式に基づいて、太陽高度77
°、54°、31°の各場合について計算した結果を、
表1、表2、表3に示す。但し、条件は、ブラインドの
高さが2.1m、室内の奥行き寸法が15mの場合であ
る。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】また、上記表1、表2、表3のデータを整
理して、スラット位置hとスラット角度βの関係を求め
たものを表4に示す。
【0020】
【表4】
【0021】次に、表4のスラット角度を、図2に示し
た後側のラダーテープ12Bのスラット支持位置の基準
位置に対する高低差dkに換算したデータを表5に示
す。但し、スラットの幅は2.5cmとして計算してあ
る。また、表中の正負符号は、基準より上側を正
(+)、基準より下側を負(−)としてある。
【0022】
【表5】
【0023】表5で示したdkの値から、スラット間の
後側ラダーテープの長さの差〔dk−d(k−1)〕を
求めると、表6のようになる。
【0024】
【表6】
【0025】後側のラダーテープ12Bのスラット支持
ピッチPBkは、前側のラダーテープ12Aのスラット
支持ピッチPAとラダーテープの差〔dk−d(k−
1)〕より、次式によって求めることができる。 PBk=PA−〔dk−d(k−1)〕
【0026】従って、このスラット支持ピッチPBkに
基づいて、各スラット11を支持していけば、目的のス
ラット角度βの変化が得られることになる。この場合、
表6より分かるように、後側のラダーテープ12Bの差
〔dk−d(k−1)〕は太陽高度によりあまり大きな
差がない。つまり、スラット支持ピッチPBkが太陽高
度によりあまり大きな差を生じないため、一度このピッ
チでスラットを取り付けたブラインドを作成すれば、太
陽高度が変化しても、スラット間隔を変化させる必要は
ない。
【0027】なお、上記の例では、前側のラダーテープ
12Aのピッチを一定にし、後側のラダーテープ12B
のピッチを変化させる場合について示したが、反対に、
後側のラダーテープのピッチを一定にし、前側のラダー
テープのピッチを変化させてもよい。また、上記の表に
示した例では、スラット支持ピッチが7cmの場合を示
しているが、スラット支持ピッチがより小さい場合は、
それに応じて更に細かくプロット点を増やせばよい。
【0028】次に上記ブラインド10による効果の実証
のための実験の内容について説明する。図5は実験の条
件を示す図である。実験は、次の4通りの場合について
行った。 (a)従来のブラインド20を遮蔽した場合 (b)従来のブラインド20を開放(スラット角90
度)した場合 (c)上部のスラットを開放し、下部のスラットを遮蔽
した従来のブラインドの場合 (d)本発明のブラインド10の場合
【0029】照度計の向きは図6に示すように3通りで
あり、窓向きの鉛直面照度Ew、上向き水平面照度E
c、室奥向き鉛直面照度Eiの3種類を測定した。但
し、日照条件は同じである。
【0030】その結果、図7に示すデータを得た。これ
によれば、(b)、(c)の場合は窓側と室奥の照度の
差が大きく、特に窓向きの鉛直面照度Ew及び上向き水
平面照度Ecが窓付近のポイントで大きいため、窓側の
作業者にとって眩しすぎることが分かる。それに対し
て、(d)の場合は窓側と室奥の照度が全体にわたり均
一であり、眩しさが少ないことが分かる。
【0031】また、図8は窓面からの光の量と室内側か
らの光の量の比(Ew/Ei)を示す。これによれば、
(d)の場合(本発明のブラインド)は、窓面からの光
の量と室内側からの光の量の差が少ないため、手暗がり
の状態でシルエット現象が生じることが少ないことが分
かる。
【0032】また、図9は窓面の最大輝度を示す。
(b)の場合あるいは(c)の場合は、窓面の最大輝度
が非常に大きいが、(d)の場合は窓面の最大輝度が小
さい。従って、窓面の眩しさが少ないことが分かる。
【0033】なお、上記実施形態では、前側のラダーテ
ープ12Aのスラット支持ピッチPAを一定にし、後側
のラダーテープ12Bのスラット支持ピッチPBkを変
化させる場合について示したが、後側のラダーテープ1
2Bのスラット支持ピッチPB(後述するように変化さ
せないから、符号中の「k」を省く)を、前側のスラッ
ト支持ピッチPAよりも小さな一定値(例えばスラット
幅=25mm、前側のスラット支持ピッチPA=21m
mの場合、後側のスラット支持ピッチPB=20.7m
mとする)に設定しても、スラット傾斜角度を段階的に
変化させることができる。但し、この場合は、スラット
幅や前側のスラット支持ピッチPAに応じて、後側のス
ラット支持ピッチPBの最適値を求める必要がある。
【0034】図10は、後側のスラット支持ピッチPB
を一定にした場合の室内の明るさの測定結果の一例を示
す。図10において、横軸は窓面からの室奥方向への距
離(窓面からの奥行き)を示し、縦軸は明るさを示す。
図中の特性線(a)は、計算によって求めた最適なスラ
ット支持ピッチPBkでスラットを取り付けたブライン
ドの場合(先の実施形態の場合)、曲線bは、一定のス
ラット支持ピッチPBでスラットを取り付けたブライン
ドの場合を示す。(b)の場合も(a)に近い特性が得
られることが分かる。このように、スラット支持ピッチ
PBを一定にすると、生産が容易になる利点が得られ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
ブラインドによれば、居住者に直接ブラインドからの反
射光が当たらない上、その反射光が天井に当たった上で
室内を照らす間接光となるため、眩しくなく、しかも柔
らかい光で室内を窓際から室奥まで均一に照らすことが
できる。よって、視環境を損なうことなく自然光を取り
込むことができ、階高の限定された空間における昼光利
用が可能となって、事務所ビルの消費エネルギの削減に
寄与することができる。また、このブラインドでは、ス
ラットの傾斜角度に変化があるため、窓際の遮光、室奥
への採光を行いながら、同時に目線の高さの眺望をも確
保することができる。また、このブラインドは、使用時
の全体角度の設定により、下方のスラットは遮蔽、上方
は開放とすることができ、これにより採光効果以外に
も、目線の高さを目隠ししながら、上方から空が見えて
開放感が得られるという状態を作り出すことも可能であ
る。このことは、例えば密集した住宅街において使用す
る場合、有用な効果である。
【0036】また、請求項2の発明によれば、スラット
の間隔を保持するラダーの調整により、ブラインドを構
成するスラットの傾斜角度を変化させたので、上記の効
果を簡単な調整で確実に得ることができる。特に、請求
項3、4の発明によれば、ラダーのスラット幅方向前側
及び後側の紐のうち、一方の紐のスラット支持ピッチを
一定としたので、製作に際しての基準が明確であり、ば
らつきの少ない製品を容易に作成でき、生産性を高める
ことができ、請求項5の発明によれば、前側と後側の紐
のスラット支持ピッチをそれぞれ一定に設定しているの
で、更に生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の概略構成を示す側面図で
ある。
【図2】 本発明の実施形態のブラインドの要部拡大側
面図である。
【図3】 本発明の実施形態のブラインドにおける入射
光と反射光の関係を示す図である。
【図4】 本発明の実施形態のブラインドの各スラット
における入射光と反射光の関係を示す図である。
【図5】 本発明の効果の実証のためのモデルを示す図
で、(a)〜(c)は比較例を示し、(d)は本発明の
ブラインドを付けた例を示す。
【図6】 本発明の効果の実証のための実験に用いた照
度計の向きを示す図である。
【図7】 同実験の結果を示すグラフ図である。
【図8】 同実験の結果を示すグラフ図である。
【図9】 同実験の結果を示すグラフ図である。
【図10】 本発明の他の実施形態の効果を示すグラフ
図である。
【図11】 従来の採光の方式を示す図である。
【符号の説明】
1…室内、2…窓面、5…天井、10…ブラインド、1
1…スラット、12…ラダー、12A…前側のラダーテ
ープ(前側の紐)、12B…後側のラダーテープ(後側
の紐)、A…窓際、B…室奥、β…スラット角、H…太
陽光、PA…前側の紐のスラット支持ピッチ、PB,P
Bk…後側の紐のスラット支持ピッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋元 孝之 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 多井 慶史 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に延びるスラットを鉛直方向に
    間隔を持って多数配列し、太陽光の射し込む窓面に取り
    付けることで、室内への採光を調節するブラインドにお
    いて、 前記スラットに反射した太陽光が、上部のスラットほど
    室奥の天井に向かい、下部のスラットほど窓際の天井に
    向かうように、前記スラットの傾斜角度を、上部のスラ
    ットから下部のスラットにかけて順次変化させたことを
    特徴とするブラインド。
  2. 【請求項2】 前記スラットの上下間隔を保持するため
    のラダーの調整により、前記スラットの傾斜角度を設定
    したことを特徴とする請求項1記載のブラインド。
  3. 【請求項3】 前記ラダーのスラット幅方向前側及び後
    側の紐のうち、一方の紐のスラット支持ピッチを一定と
    し、他方の紐のスラット支持ピッチを順次変化させるこ
    とで、前記スラットの傾斜角度を設定したことを特徴と
    する請求項2記載のブラインド。
  4. 【請求項4】 前記ラダーのスラット幅方向前側及び後
    側の紐のうち、一方の紐のスラット支持ピッチを一定と
    し、該一方の紐のスラット支持位置を基準として該基準
    に対する偏差を順次与えることで他方の紐のスラット支
    持位置を決定し、両方の紐のスラット支持位置にて各ス
    ラットを支持することで前記スラットの傾斜角度を設定
    したことを特徴とする請求項2記載のブラインド。
  5. 【請求項5】 前記ラダーのスラット幅方向前側及び後
    側の紐のスラット支持ピッチをそれぞれ一定とし、且
    つ、前側の紐のスラット支持ピッチよりも後側の紐のス
    ラット支持ピッチを小さい値に設定することで、前記ス
    ラットの傾斜角度を設定したことを特徴とする請求項2
    記載のブラインド。
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