JPH103182A - フルカラートナー用ポリエステル樹脂 - Google Patents

フルカラートナー用ポリエステル樹脂

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JPH103182A
JPH103182A JP15566496A JP15566496A JPH103182A JP H103182 A JPH103182 A JP H103182A JP 15566496 A JP15566496 A JP 15566496A JP 15566496 A JP15566496 A JP 15566496A JP H103182 A JPH103182 A JP H103182A
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JP
Japan
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polyester resin
molecular weight
full
acid
less
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Application number
JP15566496A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ito
弘一 伊藤
Hitoshi Iwasaki
等 岩崎
Takayuki Tajiri
象運 田尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH103182A publication Critical patent/JPH103182A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フルカラートナーとしてのシャープメルト
性、発色性、定着性、耐ブロッキング性を損なうことな
く、トナーのブレードへの融着がなく、フィルミング性
に優れたフルカラートナー用のバインダー樹脂として優
れたポリエステル樹脂を提供する。 【解決手段】 ジカルボン酸を主成分とする酸成分と、
下記一般式(1)で示される芳香族ジオールを含むジオ
ール成分とからなるポリエステル樹脂であって、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィーにおける分子量分布
において分子量2500以下の領域に少なくとも1つの
ピークまたは肩を有し、前記ピークまたは肩のうち最大
の分子量を示すピークまたは肩のスタート点の分子量以
下の成分の含有割合が20重量%以下であり、ガラス転
移温度が55〜75℃であるフルカラートナー用ポリエ
ステル樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法や静電印刷法などにおいて静電荷像または磁気潜
像の現像に用いる乾式フルカラートナーのバインダー樹
脂として有用なポリエステル樹脂に関する。さらに詳し
くは、シャープメルト性、発色性、定着性および耐ブロ
ッキング性に優れるとともに、ブレード融着がなく優れ
たフィルミング性を有するフルカラートナー用ポリエス
テル樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】静電荷像より恒久的な顕像を得る方法に
おいては、光導電性感光体または静電記録体上に形成さ
れた静電荷像をあらかじめ摩擦により帯電させたトナー
によって現像した後、定着される。定着は、光導電性感
光体または静電記録体上に現像によって得られたトナー
像を直接定着させるか、紙やフィルム上にトナー像を転
写した後、これを転写シート上に定着させることによっ
て行われる。トナー像の定着は、溶剤蒸気との接触、加
圧及び加熱によって行われ、加熱方式には、電気オーブ
ンによる無接触加熱方式と加圧ローラーによる圧着加熱
方式がある。
【0003】一方、フルカラー画像を得るためには、上
述の現像工程において、3〜4色のトナーを転写紙に付
着させ、次いで定着工程において、各色のトナーを溶融
混合しながら発色させ、定着させなければならない。
【0004】このため、フルカラートナー用のバインダ
ー樹脂には、定着工程での混合性の良いシャープメルト
性、発色性および紙やOHPへの定着性に優れた樹脂が
要求され、通常はポリエステル樹脂が使用されている。
さらに、非磁性1成分系トナーあるいは長期の耐久性が
要求される2成分系トナーとしての使用が求められてお
り、トナーのブレードへの融着やフィルミングが生じな
い樹脂強度のあるバインダー樹脂が要求されてきてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなフルカラー
トナー用バインダー樹脂においては、シャープメルト性
や定着性を付与するためには、樹脂の分子量および軟化
温度を低下させる方法がとられているが、このようなバ
インダー樹脂は樹脂強度が損なわれるために、トナーの
融着やフィルミングが発生しやすくなるという問題点を
有していた。このようなトナーのブレード融着やフィル
ミングを防止するために、バインダー樹脂に架橋剤を導
入したり、樹脂のガラス転移温度を高くする等の方法が
行われている。しかしながら、このようなバインダー樹
脂においても、十分な強度を付与することはできず、ト
ナーのブレード融着やフィルミングの発生を十分に解決
することはできなかった。
【0006】本発明は、上記のような欠点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、フ
ルカラートナーとしてのシャープメルト性、発色性、定
着性、および耐ブロッキング性を損なうことなく、ブレ
ード融着がなく優れたフィルミング性を有するフルカラ
ートナーが得られるバインダー樹脂としてのポリエステ
ル樹脂を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな従来のバインダー樹脂の問題点に鑑みて、鋭意検討
を進めた結果、特定のポリエステル樹脂がその目的を達
成できることを見い出し本発明に至ったものである。す
なわち、本発明のフルカラートナー用ポリエステル樹脂
は、ジカルボン酸を主成分とする酸成分と、下記一般式
(1)で示される芳香族ジオールを含むジオール成分と
からなるポリエステル樹脂であって、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィーにおける分子量分布において分
子量2500以下の領域に少なくとも1つのピークまた
は肩を有し、前記ピークまたは肩のうち最大の分子量を
示すピークまたは肩のスタート点の分子量以下の成分の
含有割合が20重量%以下であり、ガラス転移温度が5
5〜75℃であることを特徴とするものである。
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R1は炭素数3以下のアルキレン
基であり、mおよびnは自然数である。) このような本発明のフルカラートナー用ポリエステル樹
脂は、ポリエステル樹脂の樹脂組成によってガラス転移
温度を特定範囲内に調整し、樹脂強度を付与するととも
に、特定の低分子量成分の含有割合を低減することによ
って、トナー用バインダー樹脂として、ブレード融着が
なく優れたフィルミング性を有するフルカラートナーを
得ることができるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のポリエステル樹脂を構成
するジカルボン酸(a)としては、テレフタル酸、イソ
フタル酸等の芳香族ジカルボン酸、フタル酸、セバシン
酸、イソデシル琥珀酸、マレイン酸、フマル酸、アジピ
ン酸等の脂肪族ジカルボン酸及びそれらの低級アルキル
エステルあるいは酸無水物等が挙げられる。これらジカ
ルボン酸の低級アルキルエステルとしては、例えば、モ
ノメチルエステル、モノエチルエステル、ジメチルエス
テル、ジエチルエステル等が挙げられる。中でも、テレ
フタル酸、イソフタル酸やアジピン酸あるいはこれらの
低級アルキルエステルが好ましい。これらジカルボン酸
は、単独または2種以上を組合せて使用することができ
る。本発明において、ジカルボン酸(a)は、ポリエス
テル樹脂のガラス転移温度を調整し、トナーの耐ブロキ
ング性、融着性、フィルミング性および定着性を向上さ
せるもので、全酸成分中に70〜100モル%の範囲で
含有することが好ましく、さらに好ましくは90〜10
0モル%の範囲、より好ましくは95〜100モル%の
範囲である。
【0011】特に、テレフタル酸やイソフタル酸等の芳
香族ジカルボン酸は、ポリエステル樹脂のガラス転移温
度を上げ、樹脂強度を付与するとともに、トナーの耐ブ
ロッキング性、ブレード融着性、フィルミング性の向上
に寄与し、それの持つ疎水性のためトナーの耐湿性向上
にも効果がある。従って、芳香族ジカルボン酸は、全酸
成分に対して50モル%以上であることが必要であり、
好ましくは60モル%以上の範囲である。中でも、テレ
フタル酸系のものはバインダー樹脂のガラス転移温度を
アップさせるのに効果があり、またイソフタル酸系のも
のは反応性を高める効果があるので目的によってその使
用バランスを変えて用いることが好ましい。一方、アジ
ピン酸等の脂肪族ジカルボン酸は、トナーの定着性や耐
ブロッキング性に大きく影響を与えるので、これらの特
性を考慮して使用する必要があり、全酸成分に対して3
0モル%以下の範囲で使用することが好ましい。
【0012】また、本発明においては、ポリエステル樹
脂を構成する成分として、必要に応じて3価以上の多価
カルボン酸あるいは3価以上の多価アルコール(b)を
使用することができる。3価以上の多価カルボン酸ある
いは3価以上の多価アルコール(b)は、ポリエステル
樹脂に樹脂強度を付与するとともに、分子量や分子量分
布を調整するものであり、トナーの融着性、フィルミン
グ性を向上させることができる。3価以上の多価カルボ
ン酸としては、トリメリット酸、ピロメリット酸、1,
2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,7−
ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレント
リカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、
1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸およびこれ
らの酸無水物等が挙げられる。また、3価以上の多価ア
ルコールとしては、ソルビトール、1,2,3,6−ヘ
キサンテトラロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリ
スリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリ
スリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,
5−ペンタトリオール、グリセロール、2−メチルプロ
パントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリ
オール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等が挙
げられる。中でも、トリメリット酸およびその酸無水
物、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパンが
好ましい。これら3価以上の多価カルボン酸あるいは3
価以上の多価アルコール(b)は、単独または2種以上
を組合せて使用することができる。
【0013】本発明においては、3価以上の多価カルボ
ン酸および/または3価以上の多価アルコール(b)
は、全酸成分に対して30モル%以下の範囲で使用する
ことが好ましく、さらに好ましくは0〜10モル%の範
囲、より好ましくは0〜5モル%の範囲である。これ
は、3価以上の多価カルボン酸および/または3価以上
の多価アルコール(b)が、30モル%を超えるとポリ
エステル樹脂の溶融粘度が高くなり、トナーの定着性や
発色性が低下するためである。
【0014】なお、本発明のポリエステル樹脂において
は、このような架橋単位を構成単位として含有する場合
においては、高度な架橋構造を形成させるのではなく、
ポリエステル樹脂のゲル化をできる限り抑制して、一部
が軽度に架橋しているような構造あるいは分岐構造を形
成するものであることが好ましい。このため、ポリエス
テル樹脂は、ゲル分を含まないか、あるいはゲル分率が
5重量%以下の範囲の極めて低いようなバインダー樹脂
とすることが、シャープメルト性を低下させることなく
樹脂強度を付与させることができ、トナーの定着性、発
色性と画像安定性のバランスを良好とできる点から好ま
しい。ポリエステル樹脂のゲル分率が0.5重量%を超
えるとトナーの発色性が劣る傾向にあり、さらに好まし
くは2重量%以下の範囲、より好ましくは1重量%以下
の範囲である。
【0015】さらに、本発明のポリエステル樹脂を構成
する一般式(1)で示される芳香族ジオール(c)は、
ポリエステル樹脂のガラス転移温度を上げ樹脂強度を付
与し、ポリエステル樹脂の低分子量成分を低減させるも
のであり、トナーの耐ブロッキング性、融着性、フィル
ミング性を良好とするとともに、樹脂の反応性を制御す
るための成分である。芳香族ジオール(c)としては、
例えば、ポリオキシエチレン−(2.0)−2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエ
チレン−(2.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、ポリオキシエチレン−(2.8)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシエチレン−(3.0)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン等のエチレンキサイドを付
加したビスフェノールA誘導体、ポリオキシプロピレン
−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン−(2.3)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシプロピレン−(2.8)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン
−(3.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン等のプロピレンオキサイドを付加したビス
フェノールA誘導体等があげられ、これらは単独または
2種以上を組合せて使用することができる。
【0016】特に、ポリエステル樹脂のガラス低温度を
上げ樹脂強度を付与するためには、プロピレンオキサイ
ドを付加したビスフェノールA誘導体が好ましく、ポリ
エステル樹脂の低分子量成分を低減させるためには、エ
チレンキサイドを付加したビスフェノールA誘導体が好
ましい。中でも、2.1≦n≦2.5であるポリオキシ
プロピレン(n)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ポリエステル樹脂の2.0≦n≦3.
0であるポリオキシエチレン−(n)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパンが好ましい。
【0017】これら芳香族ジオール(c)は、高温で熱
分解を起こしやすいため、高い反応性を必要とするジカ
ルボン酸と併用する場合には、全酸成分に対して20〜
110モル%の範囲で使用することが好ましく、さらに
好ましくは25〜105モル%の範囲である。これは、
芳香族ジオール(c)が20モル%未満では、ポリエス
テル樹脂のガラス転移温度が低下する傾向にあり、トナ
ーの耐ブロッキング性、融着性、フィルミング性が低下
する傾向にあるためである。また、芳香族ジオール
(c)が110モル%を超えると、反応性が著しく低下
し目的の重合度まで反応が進行しなくなるためである。
特に、ポリエステル樹脂のガラス転移温度と低分子量成
分の含有量とのバランスをとり、トナーの融着性および
フィルミング性を向上させるためには、エチレンオキサ
イドが付加されたビスフェノールA誘導体を全酸成分に
対して2〜80モル%の範囲、さらに好ましくは5〜7
5モル%の範囲とし、プロピレンオキサイドが付加され
たビスフェノールA誘導体を全酸成分に対して0〜70
モル%の範囲、さらに好ましくは0〜60モル%の範囲
とすることが好ましい。
【0018】本発明のポリエステル樹脂を構成する脂肪
族ジオール(d)は、樹脂の縮重合反応速度を向上させ
るものであり、例えば、エチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ポリエチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノール、水添ビスフェノールA等が挙げられ、これら
は単独または2種以上を組合せて使用することができ
る。中でも、トナーとしての定着性の点から、エチレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、ブタンジオール
が好ましい。脂肪族ジオール(d)は、全酸成分に対し
て10〜110モル%の範囲で使用することが好まし
く、さらに好ましくは15〜105モル%の範囲であ
る。これらは、脂肪族ジオール(d)が10モル%未満
では、反応性が著しく低下し目的の重合度まで反応が進
行しなくなり、110モル%を超えるとポリエステル樹
脂のガラス転移温度や樹脂強度の低下を招くため、トナ
ーの耐ブロッキング性、融着性、フィルミング性が低下
する傾向にあためである。
【0019】以上の構成からなる本発明のフルカラート
ナー用ポリエステル樹脂は、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィーによる分子量分布において、分子量25
00以下の領域に少なくとも1つのピークまたは肩を有
し、前記ピークまたは肩のうち最大の分子量を示すピー
クまたは肩のスタート点の分子量以下の成分の含有割合
が20重量%以下の範囲であり、ガラス転移温度が55
〜75℃の範囲であることが必要である。これは、ガラ
ス転移温度が55℃未満であるとトナーの耐ブロッキン
グ性、融着性、フィルミング性が低下し、逆に75℃を
超えるとトナーの定着性が低下するためであり、好まし
くは58〜70℃の範囲であり、より好ましくは60〜
68℃の範囲である。また、分子量2500以下の領域
において最大の分子量を示すピークまたは肩のスタート
点の分子量以下の成分の含有割合が20重量%を超える
と、ポリエステル樹脂のガラス転移温度を十分に上げて
樹脂強度を付与したとしても、トナーのブレード融着お
よびフィルミングの発生を十分に抑止することができな
いためであり、好ましくは18.5重量%以下の範囲で
あり、さらに好ましくは17重量%以下の範囲である。
【0020】なお、図1または2に示した通り、本発明
において、分子量分布におけるピーク(P)とは極大値
を有する上方への突出部であり、肩(S)とは極大値を
有しない左右方向への突出部である。また、ピークのス
タート点(Ps)とはピークにおける高分子量側の極小
値を示す部分であり、肩のスタート点(Ss)とはデー
タの検出感度においてベースライントデータとの傾きの
値(検出感度ΔH/リテンションタイムΔT)が0.0
5mV/分以上となる部分である。さらに、本発明にお
いて、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる
分子量分布の測定は、ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(東ソー社製HCL−8200)を用いて以下
の測定条件で行ったものである。
【0021】 カラム条件 :G4000Hx1×G2000Hx1 オーブン温度:40℃ 溶離剤 :テトラヒドロフラン 流速 :1ml/分 試料濃度 :0.4重量% 注入量 :100μl 検出器 :RI。
【0022】また、本発明のフルカラートナー用ポリエ
ステル樹脂は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ーによる分子量において、重量平均分子量が4000〜
20000、軟化温度が90〜130℃、酸価が20m
gKOH/g以下の範囲であることが好ましい。これ
は、ポリエステル樹脂の重量平均分子量が4000未満
であると樹脂強度が低下し、トナーの融着性、フィルミ
ング性が低下する傾向にあり、逆に20000を超える
とトナーのシャープメルト性、定着性が低下する傾向に
あるためであり、さらに好ましくは4500〜1970
0の範囲であり、より好ましくは5000〜18500
の範囲である。また、ポリエステル樹脂の軟化温度が9
0℃未満であると樹脂強度が低下し、トナーの融着性、
フィルミング性が低下する傾向にあり、逆に130℃を
超えるとトナーのシャープメルト性、定着性が低下する
傾向にあり、さらに好ましくは95〜128℃の範囲で
あり、より好ましくは90〜120℃のは範囲である。
さらに、ポリエステル樹脂の酸価が20mgKOH/g
を超えるとトナーの帯電量の制御が困難となり、帯電安
定性が低下する傾向にあり、さらに好ましくは18mg
KOH/g以下の範囲であり、より好ましくは15mg
KOH/g以下の範囲である。
【0023】本発明のフルカラートナー用ポリエステル
樹脂の製造は、特に限定されるものではなく、通常使用
されている方法によって製造することができる。例え
ば、上記の重合成分(a)〜(d)を反応釜に仕込み、
加熱昇温してエステル化反応またはエステル交換反応を
行う。この時、必要に応じて硫酸、チタンブトキサイ
ド、ジブチルスズオキシド、酢酸マグネシウム、酢酸マ
ンガン等の通常のエステル化反応またはエステル交換反
応で使用されるエステル化触媒またはエステル交換触媒
を使用することができる。次いで、常法に従って該反応
で生じた水またはアルコールを除去する。その後引き続
き重合反応を実施するが、このとき150mmHg以下
の真空下でジオール成分を留出除去させながら縮重合を
行う。また、重合に際しては通常公知の重合触媒、例え
ばチタンブトキサイド、ジブチルスズオキシド、酢酸ス
ズ、酢酸亜鉛、二硫化スズ、三酸化アンチモン、二酸化
ゲルマンニウム等を用いることができる。なお、重合温
度、触媒量については特に限定されるものではなく、必
要に応じて任意に設定すれば良い。
【0024】本発明のフルカラートナー用ポリエステル
樹脂をバインダー樹脂として、通常、フルカラートナー
として使用されている公知の着色剤とともに、荷電制御
剤、オレフィン系等の離型剤、シリカ等の流動改質剤等
を配合し、混練し粉砕、分級することによってフルカラ
ートナーとすることができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、実施例及び比較例におけるポリエステル樹脂
の物性は、以下の測定方法で行った。重量平均分子量
は、テトラヒドロフランを溶媒として、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(東ソー社製HCL−820
0)を用いて測定した。ガラス転移温度(℃)は、示差
走査熱量計(島津製作所社製)を用い、昇温速度5℃/
分で測定した時のガラス転移温度近傍の吸熱曲線の接線
と、ベースラインとの接点をガラス転移温度とした。酸
価は、KOH溶液による滴定法により測定した。組成分
析は、樹脂をヒドラジンで加水分解し、液体クロマトグ
ラフィーで定量した。
【0026】また、実施例及び比較例におけるトナーの
性能評価は、以下の方法に従って行った。 定着性 温度を自由に変化させることができ、ブレードを有する
フルカラー複写機を用いて、印刷速度20枚/分で印刷
した時の紙への最低定着温度を測定し、以下の基準で評
価した。 ◎:120℃以下で定着が可能。 ○:121〜135℃で定着が可能。 ×:135℃以下で定着が不可。
【0027】耐ブロッキング性 トナー5gをガラス製のサンプル瓶に入れ、温度50℃
の乾燥機に24時間放置した。その後、サンプルを室温
まで冷却し、その凝集状態を目視で観察し、以下の基準
に従って評価した。 ◎:サンプル瓶を逆さにした時にトナーが分散する。 ○:サンプル瓶を逆さにして2〜3回叩くと分散する。 ×:サンプル瓶を逆さにして2〜3回叩いても分散しな
い。
【0028】フィルミング性 温度を自由に変化させることができ、ブレードを有する
フルカラー複写機を用いて、印刷速度20枚/分で10
万枚の印刷を行った後の画像と感光体の汚染状態を目視
で観察し、以下の基準で評価した。 ◎:画像および感光体の汚れが認められない。 ○:画像あるいは感光体にやや汚れが認められる。 ×:画像あるいは感光体の汚れが顕著である。
【0029】融着性 温度を自由に変化させることができ、ブレードを有する
フルカラー複写機を用いて、印刷速度20枚/分で10
万枚の印刷を行った後のブレード上でのトナーの融着状
態を目視で観察し、以下の基準で評価した。 ◎:ブレード上で融着が認められない。 ○:ブレード上でやや融着が認められる。 ×:ブレード上での融着が顕著である。
【0030】画像安定性 温度を自由に変化させることができ、ブレードを有する
フルカラー複写機を用いて、印刷速度20枚/分で10
万枚の印刷を行った後い、得られた印刷画像の濃度変化
を以下の基準で評価した。 ◎:画像濃度の変化が殆ど認められない。 ○:画像濃度の低下がやや認められる。 ×:画像濃度の低下が顕著である。
【0031】実施例1〜14 表1に示す仕込み組成に従ってモノマー混合物を蒸留塔
を備えた反応容器に投入した。さらに、三酸化アンチモ
ンを全酸成分に対して800ppm添加し、反応系内の
温度を265℃、攪拌回転数を120rpmに保ち、反
応系から水が留出しエステル化反応が開始してから約8
時間後に、水の留出がなくなった時点で反応を終了し
た。次いで、反応系内の温度を220℃に保持して、反
応容器内の真空度が1.0mmHgとなるまで約40分
間かけて減圧し、反応系からジオール成分を留出させ縮
合反応を2時間行い、所望の軟化温度となった時点で反
応容器内を常圧にもどし、ポリエステル樹脂を反応容器
から取出した。得られたポリエステル樹脂の組成分析結
果を表1に、物性の測定結果を表2に示した。また、得
られたポリエステル樹脂をバインダー樹脂とするフルカ
ラートナーを用いて、定着性、耐ブロッキング性、フィ
ルミング性、融着性、画像安定性の評価を行い、その結
果を表2に示した。
【0032】比較例1〜4 重合仕込み組成を表1のようにする以外は、実施例と同
様の操作を行い、ポリエステル樹脂を得た。得られたポ
リエステル樹脂の組成分析結果を表1に、物性の測定結
果を表2に示した。また、得られたポリエステル樹脂を
バインダー樹脂とするフルカラートナーを用いて、定着
性、耐ブロッキング性、フィルムング性、融着性、画像
安定性の評価を行い、その結果を表2に示した。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】表中の略記号は、それぞれ次の化合物を表
わす。 TPA :テレフタル酸 TMA :無水トリメリット酸 NDCA :ナフタレンジカルボン酸 EG :エチレングリコール ジオールA:ポリオキシプロピレン−(2.3)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン ジオールB:ポリオキシエチレン−(2)−2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン CHDM :1,4−シクロヘキサンジメタノール TMP :トリメチロールプロパン
【0036】
【発明の効果】本発明のフルカラートナー用ポリエステ
ル樹脂は、フルカラートナーとしてのシャープメルト
性、発色性、定着性および耐ブロッキング性を損なうこ
となく、トナーのブレード融着がなく、フィルミング性
に優れたフルカラートナーを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによ
る分子量分布の説明図である。
【図2】ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによ
る分子量分布の説明図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジカルボン酸を主成分とする酸成分と、
    下記一般式(1)で示される芳香族ジオールを含むジオ
    ール成分とからなるポリエステル樹脂であって、ゲルパ
    ーミエーションクロマトグラフィーにおける分子量分布
    において分子量2500以下の領域に少なくとも1つの
    ピークまたは肩を有し、前記ピークまたは肩のうち最大
    の分子量を示すピークまたは肩のスタート点の分子量以
    下の成分の含有割合が20重量%以下であり、ガラス転
    移温度が55〜75℃であることを特徴とするフルカラ
    ートナー用ポリエステル樹脂。 【化1】 (式中、R1は炭素数3以下のアルキレン基であり、m
    およびnは自然数である。)
  2. 【請求項2】 ポリエステル樹脂が、全酸成分に対して
    70〜100モル%以上のジカルボン酸(a)、全酸成
    分に対して0〜30モル%以下の3価以上の多価カルボ
    ン酸および/または3価以上の多価アルコール(b)、
    全酸成分に対して20〜110モル%の一般式(1)で
    示される芳香族ジオール(c)、全酸成分に対して10
    〜110モル%の脂肪族ジオール(d)から構成される
    ことを特徴とする請求項1記載のフルカラートナー用ポ
    リエステル樹脂。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で示される芳香族ジオール
    (c)が、全酸成分に対して2〜80モル%のエチレン
    オキサイドが付加されたビスフェノールA誘導体と、全
    酸成分に対して0〜70モル%のプロピレンオキサイド
    が付加されたビスフェノールA誘導体からなることを特
    徴とする請求項1または2記載のフルカラートナー用ポ
    リエステル樹脂。
  4. 【請求項4】 ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
    ーにおける分子量分布において重量平均分子量が400
    0〜20000で、軟化温度が90〜130℃で、酸価
    が20mgKOH/g以下であることを特徴とする請求
    項1記載のフルカラートナー用ポリエステル樹脂。
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