JPH10318615A - 空気調和機の運転制御装置 - Google Patents

空気調和機の運転制御装置

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JPH10318615A
JPH10318615A JP9126880A JP12688097A JPH10318615A JP H10318615 A JPH10318615 A JP H10318615A JP 9126880 A JP9126880 A JP 9126880A JP 12688097 A JP12688097 A JP 12688097A JP H10318615 A JPH10318615 A JP H10318615A
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temperature
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Yasushi Sano
野 泰 史 佐
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 能力可変型の空気調和機において、低能力・
低周波数運転時の圧縮機2のケース内への液冷媒の寝込
みを防止し、低負荷運転時の圧縮機2の信頼性を向上さ
せる。 【解決手段】 圧縮機2における冷媒および潤滑油の温
度状態を表す温度として例えば圧縮機吐出管温度TDを
検出する温度センサ28を備え、この温度センサ28に
よって検出された吐出側配管の温度TDが所定値よりも
低いとき室内機コントローラから室外機コントローラ4
8に入力される周波数指令Cfに所定時間ごとに所定量
の正の補正を加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の運転
制御装置、より詳細には、能力可変型の圧縮機、室外熱
交換器、絞り機構、および室内熱交換器を有する冷凍サ
イクルと、室内温度と設定室内温度との間の偏差等の要
求する空調負荷に応じた周波数指令を発する室内機コン
トローラと、この室内機コントローラからの周波数指令
を受信し周波数指令に応じて圧縮機の運転周波数を制御
する室外機コントローラとを備えた空気調和機の運転制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】能力可変型圧縮機を備えた空気調和機に
おいては、空調対象の室内の温度とその設定温度との差
等に応じた空調負荷に応じて圧縮機の回転速度すなわち
運転周波数を制御して空調能力を調整する。このような
空気調和機においては、室内外の温度いかんによって、
圧縮機の潤滑油希釈度の上昇しそうな温度条件では、そ
の防止のため、 1.室内機コントローラからの指令に応じる周波数を常
に高めに設定する、 2.希釈度が上昇する条件の存在する周波数以下では運
転させないようにする、などの対策を講じている。
【0003】また、同様の見地から、 3.圧縮機内部で高温のガスをバイパスさせて圧縮機が
低温にならないようにする、という対策も行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
1,2,3のような対策では、以下のような不都合があ
った。すなわち、1および2の対策のもとでは、結果的
に圧縮機は空調負荷よりも常に高い負荷条件のもとで運
転されることになるが、それは省エネルギーの考え方に
逆行するとともに、必要とする空調負荷に対し過大能力
で運転する機会が増え、圧縮機が短い周期で断続運転さ
れる機会が増大する。その結果、圧縮機の耐久性が悪化
するばかりでなく、空調の快適性を損なう場合が多くな
る。さらに、運転周波数の可変幅が狭まり、空調負荷に
対する空気調和機の能力可変幅が小さくなってしまった
り、その空気調和機の使用可能温度範囲を広げられなく
なるという問題が生ずる。
【0005】3の対策では、低周波数運転時の運転効率
が悪化したり、過負荷運転時に圧縮機が過熱しやすくな
って、圧縮機の信頼性を低下させる原因となる。
【0006】したがって本発明は、低能力・低周波数運
転時の圧縮機ケース内への液冷媒の寝込みを防止し、低
負荷運転時の圧縮機の信頼性を向上させ得る空気調和機
の運転制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、能力可変型の圧縮機、室外熱交換
器、絞り機構、および室内熱交換器を有する冷凍サイク
ルと、要求する空調負荷に応じた周波数指令を発する室
内機コントローラと、この室内機コントローラからの周
波数指令に応じて圧縮機の運転周波数を制御する室外機
コントローラとを備えた空気調和機の運転制御装置にお
いて、圧縮機における冷媒および潤滑油の温度状態を検
出する温度検出手段を有し、この温度検出手段による検
出温度が所定値よりも低いとき室内機コントローラから
室外機コントローラに入力される周波数指令に所定時間
ごとに所定量の正の補正を加える補正制御手段を備えた
ことを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載の空気
調和機の運転制御装置において、温度検出手段が圧縮機
の吐出側配管の温度を検出するものであることを特徴と
する。
【0009】請求項3の発明は、温度検出手段を、圧縮
機のケース温度を検出する圧縮機ケース温度検出手段と
したことを特徴とするものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1に記載の空気
調和機の運転制御装置において、温度検出手段を、圧縮
機の潤滑油の温度を検出する圧縮機潤滑油温度検出手段
としたことを特徴とするものである。
【0011】請求項5の発明は、請求項1に記載の空気
調和機の運転制御装置において、温度検出手段を、吐出
配管温度、圧縮機のケース温度、及び圧縮機の潤滑油の
温度のうちの少なくとも2つの温度を検出する少なくと
も2つの温度検出手段とし、補正制御手段は、少なくと
も2つ以上の温度検出手段の少なくとも一つの検出温度
が所定値よりも低いとき室内機コントローラから室外機
コントローラに入力される周波数指令に所定時間ごとに
所定量の正の補正を加えることを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項6の発明は、請求項1に記載の空気
調和機の運転制御装置において、温度検出手段は、吐出
配管温度、圧縮機のケース温度、及び圧縮機の潤滑油希
釈度のうちの少なくとも1つを検出する第1の検出手段
と、冷凍サイクルの冷媒過熱度またはそれに関連する温
度として圧縮機への戻り冷媒液の温度を検出する第2の
検出手段とを備え、第1の検出手段の検出結果に基づく
室内コントローラからの周波数指令に対する正の補正
を、第2の検出手段によって検出された温度が所定値よ
りも高いことを条件として実行することを特徴とするも
のである。
【0013】請求項7の発明は、請求項1ないし6のい
ずれかに記載の空気調和機の運転制御装置において、補
正制御手段は、圧縮機が室内機コントローラからの周波
数指令よりも高い周波数で運転されている状態で室内機
コントローラからの周波数指令が圧縮機の運転周波数よ
り高くなったとき、室外機コントローラから出力される
周波数指令を室内機コントローラからの周波数指令に対
応する周波数値にまで直ちに上昇させることを特徴とす
るものである。
【0014】請求項8の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかに記載の空気調和機の運転制御装置において、補
正制御手段は、圧縮機を駆動するモータの電流を検出す
る電流検出手段を備え、圧縮機が室内機コントローラか
らの周波数指令よりも高い周波数で運転されている状態
で電流検出手段による電流検出値が所定値を越えたと
き、室外機コントローラから出力され段を、吐出配管温
度、圧縮機のケース温度、及び圧縮機の潤滑油の温度の
うちの少なくとも2つの温度を検出する少なくとも2つ
の温度検出手段とし、補正制御手段は少なくとも2つ以
上の温度検出手段の少なくとも一つの検出温度が所定値
よりも低いとき室外機コントローラを介して室内機コン
トローラからの周波数指令に所定時間ごとに所定量の正
の補正を加えることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
<冷凍サイクルおよびセンサ配置>図3は本発明を適用
する冷凍サイクルと本発明に係る種々のセンサの配置位
置を示すものである。
【0016】この冷凍サイクルは、圧縮機2、四方弁
4、室外熱交換器6、電子制御弁8、室内熱交換器1
0、およびアキュムレータ12を含んで構成されてい
る。室内熱交換器10は室内機に含まれ、それ以外の機
器は室外機に含まれる。室内熱交換器10は1台だけが
図示されているが、必要に応じて2台以上の室内熱交換
器が並列に設けられることもある。なお、ここでは冷房
運転を前提として説明を進める。冷房運転の場合、四方
弁4は実線矢印で示すように切り換えられ、圧縮機2か
ら吐き出された冷媒は、四方弁4を通り、さらに室外熱
交換器6、電子制御弁8、室内熱交換器10、四方弁4
およびアキュムレータ12を介して圧縮機2へ戻る。こ
の場合、室外熱交換器6は凝縮器として機能し、室内熱
交換器10は蒸発器として機能する。因みに暖房運転時
は、四方弁4が波線矢印で示すように切り換えられ、圧
縮機2から吐き出された冷媒は、四方弁4を通り、さら
に室内熱交換器10、電子制御弁8、室外熱交換器6、
四方弁4およびアキュムレータ12を介して圧縮機2へ
戻る。この場合、室外熱交換器6は蒸発器として機能
し、室内熱交換器10は凝縮器として機能する。この冷
凍サイクルには、付加的に、室外熱交換器6および電子
制御弁8の接続点と四方弁4およびアキュムレータ12
の接続点との間に、飽和温度検出用キャピラリ14が設
けられている。
【0017】室内熱交換器10には、室内吸込空気温度
TAを検出する室内吸込空気温度センサ20および室内
熱交換器温度TCを検出する室内熱交換器温度センサ2
2が配設されている。圧縮機2には、そのケース温度T
Kを検出する圧縮機ケース温度センサ24、および潤滑
油希釈度OQを検出する潤滑油希釈度センサ26が設け
られ、圧縮機2の吐出側管路には室外吐出管温度TDを
検出する室外吐出管温度センサ28が設けられている。
四方弁4とアキュムレータ12との間には、室外吸込管
温度TSを検出する室外吸込管温度センサ30が設けら
れている。室外熱交換器6にはその温度TEを検出する
室外熱交換器温度センサ32が設けられ、さらにアキュ
ムレータ12とキャピラリ14との間を接続する管路に
低圧飽和温度TUを検出する低圧飽和温度センサ36が
設けられている。
【0018】<実施の形態1>図1は請求項1および2
の発明に対応する実施の形態を示すものである。圧縮機
(CP)2は交流モータからなる圧縮機モータ(CM)
40によって可変速駆動されることにより能力の調整を
行う。そのため、交流モータ40は、交流系統電源42
から周波数変換器44を介して、その都度の要求空調能
力に応じた圧縮機回転速度に対応する周波数のもとで駆
動される。なお、ここでは圧縮機回転速度すなわちモー
タ回転速度を、それにほぼ対応するモータ40の入力周
波数すなわち周波数変換器44の出力周波数で表現する
ことにする。
【0019】室内熱交換器10を含む室内機には室内機
コントローラ46が備えられており、温度センサ20に
よって検出された室内吸込空気温度TAが室温を表すも
のとして取り込まれ、室温設定値TMと突き合わされ
て、その差すなわち室温偏差ΔTA(=TM−TA)を
ゼロにするのに必要な周波数変換器44の出力周波数
(=圧縮機モータ40の入力周波数)に対応する周波数
指令Cfを室外機コントローラ48に対し送出する。室
外機コントローラ48には、室外吐出管温度センサ28
によって検出された室外吐出管温度TD、室外吸込管温
度センサ30によって検出された室外吸込管温度TS、
および低圧飽和温度センサ36によって検出された低圧
飽和温度TUが導入される。
【0020】ここでは室外吸込管温度TSおよび低圧飽
和温度TUを用いて擬似的な過熱度制御を行うものとす
る。室外機コントローラ48は、基本的には室内機コン
トローラ46からの周波数指令Cfを受け、それに基づ
いて周波数変換器44に対し周波数指令Sfを送出して
その出力周波数を制御する。周波数変換器44は周波数
指令Sfに対応する周波数の電圧を出力し、それによ
り、圧縮機モータ40の回転数すなわち圧縮機2の回転
数を調整してその能力を制御する。
【0021】さて、室外機コントローラ48は基本的に
は擬似的な過熱度制御を行いつつ周波数変換器44の出
力周波数を温度偏差ΔTAに応じて制御するのである
が、本発明に従い、室外吐出管温度センサ28によって
検出される室外吐出管温度TDを監視し、その値に応じ
て周波数指令Cfに対し補正を加える。そのため室外機
コントローラ48は本発明にいう補正制御手段が内蔵さ
れる。いま、図2に例示するように、室外吐出管温度T
Dの設定値にヒステリシスを持たせ、温度TDが下降過
程にあるときは、ホールドゾーン上限値Db=47℃、
ホールドゾーン下限値Dd=44℃と設定し、上昇過程
ではホールドゾーン下限値Dc=45℃、ホールドゾー
ン上限値(=スローダウンゾーン下限値)Db=47
℃、スローダウンゾーン上限値Da=52℃にそれぞれ
設定するものとする。図から分かるように、Da>Db
>Dc>Ddである。
【0022】室外吐出管温度TDがホールドゾーン(温
度TDが下降過程にあるときは、Db≧TD≧Dd、温
度TDが上昇過程にあるときは、Db≧TD≧Dc)に
あるときは、補正されたものであるにしろ補正されない
ものであるにしろ、その時の周波数指令Cfに対し補正
を加えることはしない。しかし、室外吐出管温度TDが
スローアップゾーン(ホールドゾーンを下回るゾーンで
あって、下降過程時のTD<Dd、上昇過程時のTD<
Dc)で長時間運転を継続すると、圧縮機2のケース内
部で冷媒が液化して潤滑油中に寝込んでしまうおそれが
ある。このような状態では潤滑油が希釈され、潤滑不良
を起こすなどして、圧縮機の信頼性が損なわれる。そこ
で、本発明により、室外吐出管温度TDが所定値を下回
る領域をスローアップゾーンとし、周波数指令Cfが低
すぎるとみて、室外機コントローラ48は周波数指令C
fに対し、所定時間ごとに、例えば2分ごとに、所定周
波数たとえば2.5Hz分ずつ加算して行くようなスロ
ーアップの正の補正を加える。これに対し「指令通りゾ
ーン」というのは、室外吐出管温度TDが下降過程にあ
るときは、Db<TD、また同温度TDが上昇過程にあ
るときは、Da<TDであって、この場合は圧縮機2の
ケース内部で冷媒が液化し潤滑油中に寝込んでしまうと
いうおそれはないものとみて、周波数指令Cfがそのま
ま周波数指令Sfとして室外機コントローラ48から出
力される。室外吐出管温度TD値が上昇過程にあると
き、Db<TD≦Daの範囲はスローダウンゾーンであ
って、室外機コントローラ48は周波数指令Cfに対し
その上がりすぎを補正すべく1分ごとに5Hzずつのス
ローダウン補正すなわち負の補正を加えた周波数指令S
fを周波数変換器44に対し送出する。
【0023】以上のように制御することにより、圧縮機
2の内部の発熱効果により内部の冷媒を外部へと効率的
に追い出し、冷媒が圧縮機ケース内部で液化して寝込む
という事態を防止し、それにより潤滑油の希釈により潤
滑不良を起こすなどの事態を防止し、圧縮機の信頼性を
向上させることができる。
【0024】<実施の形態2>図4は請求項3の発明に
対応する実施の形態を示すものである。この実施の形態
においては、実施の形態1における室外吐出管温度セン
サ28によって検出される室外吐出管温度TDに代え
て、それと相関関係を有する圧縮機ケース温度TKを用
いる。圧縮機ケース温度TKは圧縮機ケース温度センサ
24によって検出される。ただし、圧縮機ケース温度T
Kは室外吐出管温度TDに比べてかなり低い温度状態に
あることを考慮し、圧縮機ケース温度TKの検出値に関
するゾーン分けの区分値が温度TDの場合とは異なり、
次のように修正する。すなわち、図2における室外吐出
管温度TDの設定値Da〜Ddに対応する、図5におけ
る圧縮機ケース温度TKの設定値Ka〜Kdの具体例を
示せば次の通りである。すなわち、Ka=25℃、Kb
=20℃、Kc=10℃、Kd=5℃である。
【0025】図4および図5の装置の制御の態様は、図
1および図2の装置の制御の態様に基本的には類似して
おり、前者の設定値Da,Db,Dc,Ddに代えてそ
れぞれ設定値Ka,Kb,Kc,Kdを用いることが相
違するのみである。ここでは、圧縮機ケース温度TKが
スローアップゾーン(下降過程時のTK<Kd、上昇過
程時のTK<Kc)にあるときは、実施の形態1の場合
と同じ理由により、周波数指令Sfが低すぎるとみてそ
れに対し、所定時間ごとに、たとえば2分ごとに、所定
周波数たとえば2.5Hz分ずつ加算して行くような修
正を加える。TK値がスローダウンゾーンにあるとき、
すなわち上昇過程にあって、Kb<TK≦Kaの範囲に
あるときは、周波数指令Sfの上がりすぎを修正すべく
1分ごとに5Hz分ずつその都度の周波数指令Sfに対
し負の修正を加える。
【0026】以上のように圧縮機ケース温度TKを用い
て周波数指令Sfに修正を加えることが実施の形態2の
特徴である。圧縮機ケース温度TKは圧縮機2内の潤滑
油温度に対しケースの熱容量により若干の時間遅れを伴
うものの、実際の潤滑油温度に近い値を検出することが
できるので、場合によっては、より実体に適合した制御
を行うことができる。この実施の形態2によっても上述
の実施の形態1と同様の作用・効果を奏することはもち
ろんである。
【0027】<実施の形態3>図6は請求項4の発明に
対応する実施の形態を示すものである。この実施の形態
においては、実施の形態1における室外吐出管温度T
D、または実施の形態2における圧縮機ケース温度TK
に代えて、圧縮機2内部の潤滑油の希釈度OQを用い
る。圧縮機潤滑油希釈度OQは圧縮機潤滑油希釈度セン
サ26によって検出される。ここで、圧縮機潤滑油希釈
度OQは潤滑油温度との間に相関関係を有するので、こ
れを周波数指令Cfの補正のために用いることができ
る。かかる相関関係を考慮して、図7に示すように、圧
縮機潤滑油希釈度OQの区分を次のように設定する。す
なわち、例えば図5における圧縮機ケース温度TKの区
分設定値Ka〜Kdに対応する、図7における圧縮機潤
滑油希釈度OQに対する設定値Qa〜Qdを、例えば次
のように設定する。すなわち、Qa=10%、Qb=1
5%、Qc=20%、Qd=25%である。
【0028】図6および図7の装置の制御の態様は、図
1〜図5を参照して説明した実施の形態1,2の制御態
様に基本的には類似しており、図1〜図2の装置におけ
る室外吐出管温度TDの区分設定値Da〜Dd、または
図4〜図5の装置における圧縮機ケース温度TKの区分
設定値Ka〜Kdに代えて、図6〜図7の装置では圧縮
機潤滑油希釈度OQの区分設定値Qa〜Qdを用いるこ
とが相違するのみである。ここでは、圧縮機潤滑油希釈
度OQがスローアップゾーン(下降過程時のOQ<Q
d、上昇過程時のOQ<Qc)にあるときは、実施の形
態1,2の場合と同じ理由により、周波数指令Cfに対
し、所定時間ごとに、たとえば2分ごとに、所定周波数
たとえば2.5Hz分ずつ加算して行くような正の補正
を加える。OQ値がスローダウンゾーンにあるとき、す
なわちOQ値が上昇過程にあって、Qb<OQ≦Qaの
範囲にあるときは、周波数指令Cfの抑制すべく1分ご
とに5Hz分ずつその都度の周波数指令Cfに対し負の
補正を加える。
【0029】以上のように圧縮機潤滑油希釈度OQを用
いて周波数指令Cfに修正を加えることが実施の形態3
の特徴である。圧縮機ケース温度TKを用いる図4,5
の装置では、圧縮機ケースの熱容量が大きすぎる場合、
サイクル変化に対する応答遅れが問題になり得る。その
ような場合、図6,7の装置によれば、圧縮機潤滑油希
釈度OQを直接に検出するので応答性を向上させること
ができる。
【0030】<実施の形態4>図8は請求項5の発明に
対応する実施の形態を示すものである。この実施の形態
は、実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせたもの
に相当する。すなわち、ここでは、すでに述べた周波数
指令Cfの補正のために室外吐出管温度TDおよび圧縮
機ケース温度TKの両方を用いる。そして、検出温度T
D,TKの少なくとも一方が所定値以下である場合(下
降過程時のTD<Ddまたは(および)TK<Kd、上
昇過程時のTD<Dcまたは(および)TK<Kc)、
すでに述べたように、周波数指令Cfに対し、所定時間
ごとに、たとえば2分ごとに、所定周波数たとえば2.
5Hz分ずつ加算して行くような正の補正を加える。同
様にTD値およびTK値の少なくとも一方がスローダウ
ンゾーンにあるとき(上昇過程時のDb<TD≦Daま
たは(および)Kb<TK≦Ka)はスローダウンゾー
ンであって、周波数指令Cfを下方修正すべく1分ごと
に5Hz分ずつその都度の周波数指令Cfに対し負の補
正を加える。この実施の形態では、検出温度TD,TK
のいずれか一方が上記のゾーンにあることを条件として
もよいし、両方が上記のゾーンにあることを条件にして
もよい。
【0031】以上のように室外吐出管温度TDおよび圧
縮機ケース温度TKを用いることにより、圧縮機2の内
部の発熱効果により内部の冷媒を外部へと追い出し、冷
媒がケース内部で液化して寝込むという事態を防止し、
それにより潤滑油の希釈により潤滑不良を起こすなどの
事態を防止し、圧縮機の信頼性を向上させることができ
る、という前述の効果を一層確実にすることができる。
なお、両温度TD,TKがスローアップゾーンにあるこ
とを条件として周波数指令Cfを補正する方式は、いず
れか一方がそのゾーンにあることを条件とする場合に比
べて、圧縮機の信頼性をさらに一層向上させるととも
に、所期の目的を達成した上で、圧縮機をできる限り低
い周波数で運転することを可能とし、一層の省エネルギ
ー効果を達成することができる。
【0032】<実施の形態5>図9は請求項6の発明に
対応する実施の形態を示すものである。この実施の形態
は、実施の形態1に過熱度による周波数制御を併用した
方式であり、図1の機器構成を流用して実施することが
できる。図1の装置において、室外吐出管温度TDの区
分設定値は図2に示すものを使用する。また、室外吸込
管温度センサ30によって検出された室外吸込管温度T
Sと、低圧飽和温度センサ36によって検出された低圧
飽和温度TUとを用い、TH=TS−TUの値を過熱度
THとし、これを室外吐出管温度TDの温度区分による
周波数指令のスローアップ制御またはスローダウン制御
の1条件とする。過熱度THに関し、例えば図9に示す
ように、3℃を境界値として、それ以上をHz(周波
数)アップ制御許可ゾーンとし、それ以下をHzアップ
制御禁止ゾーンとする。
【0033】図9の過熱度区分による制御方式とするこ
とにより、室外吐出管温度TDがスローアップゾーンに
あったとしても、それは過熱度THがHzアップ制御許
可ゾーン(TH≧3)にあることを条件として周波数指
令Cfに対するスローアップ制御が許可される。過熱度
THがHzアップ制御許可ゾーン(TH>3)になけれ
ば、すなわちTH<3のときは、たとえ室外吐出管温度
TDがスローアップゾーンにあったとしても、周波数指
令Cfに対するスローアップ補正は許可しない。
【0034】図1,2の方式の場合は、一時的な液バッ
クサイクルが発生した場合、過熱度制御で絞る前にHz
アップを行ってしまうことがあり、低周波数運転の寝込
み以外でHzアップを行ってしまうおそれがある。それ
に対し、以上述べた実施の形態5では、過熱度THが適
正であるにもかかわらず、室外吐出管温度TDが低下し
てきた場合のみHzアップ補正の対象とすることがで
き、不適切な、省エネルギーの精神に反するようなHz
アップ運転を防止することができる。
【0035】この実施の形態では、基本制御態様として
室外吐出管温度TDに代えて、圧縮機ケース温度TK、
及び圧縮機潤滑油希釈度OQを用いることができる。さ
らにまた、冷媒過熱度に代えて、それに関連する温度と
して圧縮機への戻り冷媒液の温度を用いることもでき
る。
【0036】<実施の形態6>実施の形態6は実施の形
態1に対する変形例である。実施の形態6は、図1,2
の装置において、圧縮機2が室内機コントローラ46か
らの周波数指令Cfに基づく運転周波数よりも高い周波
数で運転されていた場合、図2において室外吐出管温度
TDがホールドゾーンまたはスローアップゾーンにあっ
たとしても、それが実際の運転周波数よりも、周波数指
令Cfに基づく運転周波数が高くなったときは、Hzホ
ールドまたはHzスローアップを無視して「指令通りゾ
ーン」に移行させ、直ちに室内機コントローラ46から
の能力要求指令Cfに対応する周波数指令にまで上昇さ
せる。このように、この実施の形態によれば、室内機コ
ントローラ46からの周波数指令Cfが大きくなったこ
とに対応して速やかにその周波数指令Cfに対応させる
ことができる。
【0037】この実施の形態においても、室外吐出管温
度TDに代えて、圧縮機ケース温度TK、または圧縮機
潤滑油希釈度OQなどを用いることができる。
【0038】<実施の形態7>この実施の形態において
は、図10に示すように、モータ電流Imを検出する電
流検出器50を圧縮機モータ40の入力電流回路中に設
け、その電流検出値に従った、周波数指令Cfに対する
補正をすでに述べた補正制御に付加するものである。こ
こでは、一例として電流検出器50を周波数変換器44
の入力側に設けているが、これは周波数変換器44の出
力側に設けてもよい。すでに説明した図1〜7における
室外吐出管温度TD、圧縮機ケース温度TK、さらには
圧縮機潤滑油希釈度OQのゾーン区分による周波数指令
の補正制御、特にスローアップ制御に対し、モータ電流
Imの検出値による保護制御を付加するものである。電
流値増大方向では、図11に示すように、例えばIm=
21Aをしきい値とし、Im≦21AをHzアップゾー
ンとして5秒ごとに1Hzずつ運転周波数上昇の補正を
行うものとし、Im>21Aの範囲をHzダウンゾーン
として1秒ごとに2.5Hzずつ運転周波数下降の補正
を行うものとする。また、電流値減少方向では、2つの
しきい値Im=21AおよびIm=20Aを設定し、I
m>21AをHzダウンゾーンとして1秒ごとに2.5
Hzずつ運転周波数下降の補正を行い、21A≧Im>
20Aの範囲をホールドゾーンとしてその都度の運転周
波数をホールドし、Im≦20AをHzアップゾーンと
して5秒ごとに1Hzずつ運転周波数上昇の補正を行う
ものとする。
【0039】実施の形態7は、図1,2の装置による制
御を基本とし、それにモータ電流Imを考慮に入れよう
とするものであって、温度TDの検出値に従い、室外機
コントロラ48により室内機コントローラ46からの周
波数指令Cfに対してすでに正の補正を加えている場合
において、電流値Imがしきい値21Aを超えてHzダ
ウンゾーンに入ったら、室外吐出管温度TDによる周波
数指令補正制御に対し電流値依存制御を優先させて周波
数指令Cfを1秒ごとに2.5Hzずつ下降修正を行
う。電流減少過程でIm≦20AになったらHzアップ
ゾーンとして5秒ごとに1Hzずつ運転周波数上昇の修
正を行う。
【0040】この実施の形態は、室外吐出管温度センサ
28が室外吐出管から外れて室外吐出管温度TDの検出
が不能になってしまったような場合の保護手段として有
効なものであり、モータ電流Imが所定値を上回って故
障状態に至りそうな場合に、周波数ダウン制御を行うこ
とにより、そのような不都合な事態を回避することがで
きる。
【0041】この実施の形態においても、室外吐出管温
度TDに代えて、圧縮機ケース温度TK、または圧縮機
潤滑油希釈度OQなどを用いることができる。
【0042】
【発明の効果】能力可変型の空気調和機は、室内の空調
負荷が小さい場合に能力を下げるために低周波数運転を
行うことがその利点として知られている。
【0043】しかしながら、室内外ともに低い温度条件
のときに冷房運転を行うと、圧縮機が低周波数で運転さ
れ、そのため、冷凍サイクルの状態によっては圧縮機の
ケース内部に冷媒が液化して寝込み、圧縮機の潤滑油を
希釈してしまう場合がある。本発明によれば、そのよう
な場合に周波数を上げることによって、このような潤滑
油の冷媒による希釈度の上昇を防止し、圧縮機の潤滑不
良や液圧縮などによる故障を未然に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和機の運転制御装置の請求
項1および2に対応する実施の形態を示すブロック図。
【図2】図1における室外吐出管温度の検出値に関する
領域区分を説明する線図。
【図3】本発明を適用する冷凍サイクルと本発明に係る
種々のセンサの配置位置を示す図。
【図4】本発明による空気調和機の運転制御装置の請求
項3に対応する実施の形態を示すブロック図。
【図5】図4における圧縮機ケース温度の検出値に関す
る領域区分を説明する線図。
【図6】本発明による空気調和機の運転制御装置の請求
項4に対応する実施の形態を示すブロック図。
【図7】図6における潤滑油希釈度の検出値に関する領
域区分を説明する線図。
【図8】本発明による空気調和機の運転制御装置の請求
項5に対応する実施の形態を示すブロック図。
【図9】本発明による空気調和機の運転制御装置の請求
項6に対応する実施の形態を説明するための線図。
【図10】本発明による空気調和機の運転制御装置の請
求項8に対応する実施の形態を示すブロック図。
【図11】図10におけるモータ電流の検出値に関する
領域区分を説明する線図。
【符号の説明】
2 圧縮機 4 四方弁 6 室外熱交換器 8 絞り機構 10 室内熱交換器 12 アキュムレータ 14 キャピラリ 46 室内機コントローラ 48 室外機コントローラ 20 室内吸込空気温度センサ 22 室内熱交換器温度センサ 24 圧縮機ケース温度センサ 26 潤滑油希釈度センサ 28 室外吐出管温度センサ 30 室外吸込管温度センサ 32 室外熱交換器温度センサ 36 低圧飽和温度センサ 40 圧縮機モータ(CM) 42 交流系統電源 44 周波数変換器 46 室内 48 室外機コントローラ 50 電流検出器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】能力可変型の圧縮機、室外熱交換器、絞り
    機構、および室内熱交換器を有する冷凍サイクルと、要
    求する空調負荷に応じた周波数指令を発する室内機コン
    トローラと、この室内機コントローラからの周波数指令
    を受信し前記周波数指令に応じて前記圧縮機の運転周波
    数を制御する室外機コントローラとを備えた空気調和機
    の運転制御装置において、前記圧縮機における冷媒およ
    び潤滑油の温度状態を検出する温度検出手段を有し、こ
    の温度検出手段による検出温度が所定値よりも低いとき
    前記室内機コントローラから前記室外機コントローラに
    入力される周波数指令に所定時間ごとに所定量の正の補
    正を加える補正制御手段を備えたことを特徴とする空気
    調和機の運転制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の空気調和機の運転制御装
    置において、前記温度検出手段は前記圧縮機の吐出側配
    管の温度を検出するものであることを特徴とする空気調
    和機の運転制御装置。
  3. 【請求項3】前記温度検出手段を、前記圧縮機のケース
    温度を検出する圧縮機ケース温度検出手段としたことを
    特徴とする空気調和機の運転制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の空気調和機の運転制御装
    置において、前記温度検出手段を、前記圧縮機の潤滑油
    の温度を検出する圧縮機潤滑油温度検出手段としたこと
    を特徴とする空気調和機の運転制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の空気調和機の運転制御装
    置において、前記温度検出手段を、前記吐出配管温度、
    前記圧縮機のケース温度、及び前記圧縮機の潤滑油の温
    度のうちの少なくとも2つの温度を検出する少なくとも
    2つの温度検出手段とし、前記補正制御手段は、前記少
    なくとも2つ以上の温度検出手段の少なくとも一つの検
    出温度が所定値よりも低いとき前記室内機コントローラ
    から前記室外機コントローラに入力される周波数指令に
    所定時間ごとに所定量の正の補正を加えることを特徴と
    する空気調和機の運転制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の空気調和機の運転制御装
    置において、前記温度検出手段は、前記吐出配管温度、
    前記圧縮機のケース温度、及び前記圧縮機の潤滑油希釈
    度のうちの少なくとも1つを検出する第1の検出手段
    と、前記冷凍サイクルの冷媒過熱度またはそれに関連す
    る温度として前記圧縮機への戻り冷媒液の温度を検出す
    る第2の検出手段とを備え、前記第1の検出手段の検出
    結果に基づく前記室内コントローラからの周波数指令に
    対する正の補正を、前記第2の検出手段によって検出さ
    れた温度が所定値よりも高いことを条件として実行する
    ことを特徴とする空気調和機の運転制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれかに記載の空気
    調和機の運転制御装置において、前記補正制御手段は、
    前記圧縮機が前記室内機コントローラからの周波数指令
    よりも高い周波数で運転されている状態で前記室内機コ
    ントローラからの周波数指令が前記圧縮機の運転周波数
    より高くなったとき、前記室外機コントローラから出力
    される周波数指令を前記室内機コントローラからの周波
    数指令に対応する周波数値にまで直ちに上昇させること
    を特徴とする空気調和機の運転制御装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし5のいずれかに記載の空気
    調和機の運転制御装置において、前記補正制御手段は、
    前記圧縮機を駆動するモータの電流を検出する電流検出
    手段を備え、前記圧縮機が前記室内機コントローラから
    の周波数指令よりも高い周波数で運転されている状態で
    前記電流検出手段による電流検出値が所定値を越えたと
    き、前記室外機コントローラから出力される周波数指令
    を所定時間ごとに所定量ずつ低下させることを特徴とす
    る空気調和機の運転制御装置。
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