JPH10319161A - チャンネルファスナ - Google Patents

チャンネルファスナ

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JPH10319161A
JPH10319161A JP9124489A JP12448997A JPH10319161A JP H10319161 A JPH10319161 A JP H10319161A JP 9124489 A JP9124489 A JP 9124489A JP 12448997 A JP12448997 A JP 12448997A JP H10319161 A JPH10319161 A JP H10319161A
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照久 横島
Koji Fujii
幸二 藤井
Akira Tanabe
朗 田辺
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料集合体の炉心での倒れを確実に抑えるとと
もに、燃料集合体の炉心への装荷を容易にする。 【解決手段】D格子炉心における上部格子板の格子内で
燃料集合体の4体を上部格子板方向へ相対的に押し付け
る板スプリング3を有するチャンネルファスナ1におい
て、前記上部格子板の格子内に装荷するときの板スプリ
ング3による押付け力を5kgを超え25kg以下に設
定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料集合体の上端
部に設けられ、燃料体にチャンネルボックスを結合する
チャンネルファスナに係り、特に、地震などの振動によ
り発生する燃料集合体の傾きを抑制し、D格子炉心で発
生する中性子束上昇によるスクラム対策を講じたチャン
ネルファスナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のチャンネルファスナは、
図12(A),(B)に示すようなものがある。図12
(A),(B)において、チャンネルファスナ1は、一
般にガード2、板スプリング3、ロックワッシャ4、お
よびキャップスクリュー5から構成されている。ガード
2は、ほぼ三角形状に形成された平上板6と、この平上
板6とで断面L字形をなして下方に延びる脚体7とが鋳
物または鋼板により一体に形成されている。板スプリン
グ3は、その上板部8からガード2の脚体7の隅角部を
間に挟んで2分される2枚のスプリング脚9を有し、こ
れらのスプリング脚9は、脚体7の外側面下方に沿って
外側に折れ曲がり且つ下方部では脚体7とのギャップを
確保しつつ、先端では内側に折れ曲がって脚体7に接し
ている。
【0003】チャンネルファスナ1は、図13に示すよ
うに燃料集合体10に取り付けられ、この燃料集合体1
0は上部格子板の格子を通して原子炉の炉心内に装荷さ
れ、炉心下方に設置された受台としての燃料支持金具
(図示せず)上で自立する一方、その上部は上部格子板
により側方の倒れが拘束されることにより、鉛直方向に
平行状態で整列する。
【0004】また、図14に示すように、上部格子板1
1の1つの格子内には4体の燃料集合体10が挿入さ
れ、隣り合う燃料集合体10は、チャンネルファスナ1
の板スプリング3のスプリング脚9が互いに押し合うよ
うに、脚体7からの高さが設定されているため、残りの
側面は上部格子板11の格子壁面に圧接されている。
【0005】このように構成されたチャンネルファスナ
1において、スプリング脚9に水平方向の外力が加わる
と、スプリング脚9は図12(B)に示すように初期曲
げ高さH1からその先端が脚体7上を接触したまま下方
に移動し、脚体7の下方および側方に設けられているガ
ード高さH2と同じになるまで撓むことができる。
【0006】ところで、4体の燃料集合体10を1組と
して多数の燃料集合体が装荷されている炉心は、各燃料
集合体10の設置間隔が均一なC格子炉心と、設置間隔
が不均一なD格子炉心とに大別される。このD格子炉心
は、図14に示すように4体1組の燃料集合体10間の
間隔が広い部分(ワイドギャップ)と、上部格子板11
側の間隔が狭い部分(ナローギャップ)とで構成されて
いる。なお、図14において、制御棒12は十字形に形
成され、4体の燃料集合体10間に挿入したりまたは引
き抜かれる。
【0007】また、C格子の炉心に用いられるチャンネ
ルファスナの形状は、図12(A),(B)および図1
3に示され、さらにS格子の炉心に用いられるチャンネ
ルファスナの形状は、図15(A),(B)および図1
6に示されている。なお、図15(A),(B)および
図16では、C格子の炉心に用いられるチャンネルファ
スナと同一または対応する部分に同一の符号を用いてそ
の説明を省略する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のチャン
ネルファスナ1においては、地震などの振動により水平
方向に加速度が加わると、炉心格子内で4体の燃料集合
体10が揺動され、一方向への加振により片側列の燃料
集合体10が対向する燃料集合体10に向かって押圧さ
れ、その結果チャンネルファスナ1のスプリング脚9が
圧潰されて脚体7とのギャップがなくなり、燃料集合体
10が傾き、燃料集合体の10の間隔が変化することに
なる。
【0009】また、沸騰水型原子炉(BWR)にD格子
炉心を採用した場合には、地震などの振動により炉心全
体に亙り燃料集合体10の設置間隔が均一化する方向、
すなわち上部格子板11の間隔が拡大し、制御棒12側
の間隔が縮小する方向に変位する。このとき、燃料集合
体10間の間隔がわずかに変化しても、D格子炉心では
炉心の中性子束密度が上昇し、正の反応度が印加される
特性を有するため、反応度スクラムが発生する場合があ
る。
【0010】一方、全炉心に亙り燃料集合体10の間隔
が均一なC格子炉心では、配置が最も反応度が高い安定
状態のため、地震などの振動により燃料集合体10の間
隔がわずかに変化しても、反応度が低下するのみでスク
ラムすることはない。
【0011】したがって、中性子束上昇による反応度印
加スクラムは、燃料集合体10の間隔をC格子のように
等間隔に配置する以外に抜本的な対策はないが、上述し
たような炉心の改造は、運転プラントを長期に亙り停止
させなければ達成することはできず、経済的損失が大き
い。
【0012】そこで、本発明は上述した事情を考慮して
なされたもので、構造が簡単で、且つ燃料集合体の炉心
での倒れを確実に抑える効果が得られるとともに、燃料
集合体の炉心への装荷を容易にしたチャンネルファスナ
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、D格子炉心に装荷される
燃料集合体の上端部に設けられ、燃料体とチャンネルボ
ックスとを一体的に結合するとともに、前記燃料集合体
の4体を上部格子板の格子内で上部格子板方向へ相対的
に押し付ける板スプリングを有するチャンネルファスナ
において、前記上部格子板の格子内に装荷するときの前
記板スプリングによる押付け力を5kgを超え25kg
以下に設定したことを特徴とする。
【0014】請求項2は、D格子炉心に装荷される燃料
集合体の上端部に設けられ、燃料体とチャンネルボック
スとを一体的に結合するとともに、前記燃料集合体の4
体を上部格子板の格子内で上部格子板方向へ相対的に押
し付ける板スプリングを有するチャンネルファスナにお
いて、前記板スプリングの厚さを1.4〜1.7mmの
範囲に設定したことを特徴とする。
【0015】請求項3は、D格子炉心に装荷される燃料
集合体の上端部に設けられ、燃料体とチャンネルボック
スとを一体的に結合するとともに、前記燃料集合体の4
体を上部格子板の格子内で上部格子板方向へ相対的に押
し付ける板スプリングを有するチャンネルファスナにお
いて、前記炉心への装荷前の前記板スプリングの曲げ高
さを5.9〜7.5mmの範囲に設定したことを特徴と
する。
【0016】請求項4は、D格子炉心に装荷される燃料
集合体の上端部に設けられ、燃料体とチャンネルボック
スとを一体的に結合するとともに、前記燃料集合体の4
体を上部格子板の格子内で上部格子板方向へ相対的に押
し付ける板スプリングを有するチャンネルファスナにお
いて、前記板スプリングの変形を拘束する変形拘束部材
を設けたことを特徴とする。
【0017】請求項5は、請求項4記載のチャンネルフ
ァスナにおいて、板スプリングを保持するガードを有
し、変形拘束部材は、前記板スプリングのスプリング脚
の先端近傍における前記ガードの脚体に固着され斜面を
有するブロックであることを特徴とする。
【0018】請求項6は、請求項4記載のチャンネルフ
ァスナにおいて、変形拘束部材は、板スプリングの長手
方向中央部に形成されたスプリング突起であることを特
徴とする。
【0019】請求項7は、請求項4記載のチャンネルフ
ァスナにおいて、板スプリングを保持するガードを有
し、変形拘束部材は、前記板スプリングと前記ガードと
の間に設けた突起であることを特徴とする。
【0020】請求項8は、請求項1ないし4のいずれか
に記載のチャンネルファスナにおいて、板スプリングの
スプリング脚を幅広に形成したことを特徴とする。
【0021】請求項9は、請求項1ないし4のいずれか
に記載のチャンネルファスナにおいて、板スプリングを
複数枚重ねて設けたことを特徴とする。
【0022】請求項10は、請求項1ないし4のいずれ
かに記載のチャンネルファスナにおいて、板スプリング
の下方を幅広に形成したことを特徴とする。
【0023】請求項11は、請求項1ないし4のいずれ
かに記載のチャンネルファスナにおいて、板スプリング
の肩部を幅広に形成したことを特徴とする。
【0024】請求項12は、請求項1ないし4のいずれ
かに記載のチャンネルファスナにおいて、板スプリング
の肩部の板厚を薄く形成したことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0026】図1は本発明に係るチャンネルファスナの
第1実施形態を示す側面図である。なお、従来の構成と
同一または対応する部分には、図12(A),(B)お
よび図13と同一の符号を用い、互いに重複する部分の
説明を省略する。
【0027】チャンネルファスナ1は、燃料集合体10
の上端部に設けられ、燃料棒を束ねた燃料体とチャンネ
ルボックスとを一体的に結合するように取り付けられて
いる。このチャンネルファスナ1は図1に示すように、
ガード2、板スプリング3、ロックワッシャ4、および
ロックワッシャ4を介してガード2に板スプリング3を
固定するキャップスクリュー5から構成され、ガード2
は、板スプリング3を保持し、ほぼ三角形状に形成され
た平上板6と、この平上板6とで断面L字形をなして下
方に延びる脚体7とが鋳物または鋼板により一体に形成
されている。
【0028】板スプリング3は、その上板部8からガー
ド2の脚体7の隅角部を間に挟んで2分される2枚のス
プリング脚9を有し、これらのスプリング脚9は、脚体
7の外側面下方に沿って外側に折れ曲がり且つ下方部で
は脚体7とのギャップを確保しつつ、先端では内側に折
れ曲がって脚体7に接している。
【0029】このチャンネルファスナ1が取り付けられ
た燃料集合体は、上部格子板の格子を通して原子炉のD
格子炉心内に装荷される。上部格子板の1つの格子内に
は、4体の燃料集合体が挿入され、隣り合う燃料集合体
は、チャンネルファスナ1の板スプリング3のスプリン
グ脚9が互いに押し合う一方、チャンネルファスナ1が
取り付けられていない燃料集合体の対角側のコーナー部
を含む2側面では前記上部格子板の格子壁面に圧接され
ている。
【0030】チャンネルファスナ1の板スプリング3
は、地震時などの横揺れによる燃料集合体の炉内におけ
る傾きの変化量を抑制するため、押付け力が5kgを超
え25kg以下に設定されている。また、板スプリング
3の厚さは1.4〜1.7mmの範囲に設定され、さら
に炉心への装荷前の板スプリング3の曲げ高さが従来の
4.8〜5.8mmから5.9〜7.5mmの範囲に設
定されている。
【0031】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0032】このように構成された本実施形態によるチ
ャンネルファスナ1では、表1に示すように、板スプリ
ング3の板厚と板スプリング3の初期曲げ高さH1を大
きくしてばね定数および押付け力を増大させているた
め、従来のチャンネルファスナのスプリングよりも潰れ
にくくなる。また、ガード高さH2を従来より高く設定
することにより、ガード密着時において板スプリング3
の撓み量を抑え、板スプリング3に発生する応力を低減
させている。
【0033】
【表1】
【0034】ところで、図11に示すように従来のD格
子用チャンネルファスナは、上記装荷時の押付け力が5
kgであるが、本実施形態によるチャンネルファスナ1
では上記押付け力を5kgを超えて装荷性の限界である
25kg以下に強めたことにより、燃料集合体の炉内に
おける傾きの変化を抑制することができる。
【0035】前記D格子炉心における中性子束上昇によ
るスクラムを回避するためのチャンネルファスナ1の形
状は、現行の図15(A),(B)に示すようなD格子
用の形状ではなく、図12(A),(B)に示すような
C格子用の形状をベースとする。これはD格子用のチャ
ンネルファスナは、運転時の熱膨張差や炉内機器の寸法
公差によるばらつきの影響を受け易く、押付け力の強化
が困難であるためである。この押付け力Wは、板スプリ
ング3のばね定数をk、板スプリング3の撓み量をδと
すれば、
【数1】W=k・δ の関係が成立するため、前記のように押付け力Wを強め
るためには、板スプリング3の板厚を厚くしてばね定数
kを大きくするか、または板スプリング3の撓み量δを
大きくする。つまり、表1に示すように板スプリング3
の初期曲げ高さH1を大きくするか、あるいはその両方
を採用する方法があり、ばね定数kおよび撓み量δは、
押付け力Wが5kgを超え25kg以下の範囲で数1を
満足するように変化することができる。ここで、押付け
力Wが25kgを超えると、炉心への燃料集合体の装荷
性の限界を超えることになる。
【0036】板スプリング3のばね定数kを板スプリン
グ3の板厚増加により増大させるとき、従来のC格子用
チャンネルファスナの板厚は、公称値で1.3mmであ
るが、本実施形態によるチャンネルファスナ1では板厚
を1.4mmからばね定数kが約2倍となる1.7mm
の範囲としている。そして、板厚が1.7mmを超える
と、炉心への燃料集合体の装荷性の限界を超えることに
なる。
【0037】また、ばね定数kを2倍としたのみでは、
W=10kgとなるので、押付け力Wが最大で25kg
となるように、撓み量δも増大させる必要がある。した
がって、数1よりδ=5/k=δminとおけば、
【数2】δmin<δ<2.5δmin となるように、装荷前の板スプリング3の曲げ高さを高
くする必要がある。
【0038】一方、押付け力Wが増大するに伴い、板ス
プリング3に発生する応力は大きくなり、健全性の観点
から問題となる。チャンネルファスナ1の板スプリング
3は、対向するガード2が密着するまで撓み、それ以上
は変形することができない。
【0039】そこで、本実施形態によるチャンネルファ
スナ1は、チャンネルファスナ1のガード高さH2を従
来の4.8〜5.8mmから5.9〜7.5mmの範囲
に高く設定することにより、ガード2への密着時におい
て板スプリング3の撓み量を抑え、板スプリング3に発
生する応力を低減させている。ここで、ガード高さH2
が7.5mmを超えると、炉心への燃料集合体の装荷性
の限界を超えることになる。
【0040】このように本実施形態によれば、地震時な
どで水平方向に外力が加わった場合でも、上記した構成
のチャンネルファスナ1においては、スプリング脚9の
撓みが抑制されるため、燃料集合体の傾きが緩和され、
燃料集合体間隔もほぼ維持されることになり、D格子炉
心の中性子束上昇による核反応度スクラムが発生するの
を回避することが可能となる。
【0041】図2は本発明に係るチャンネルファスナの
第2実施形態を示す側面図である。なお、前記第1実施
形態と同一の部分には同一の符号を付して説明する。以
下の各実施形態も同様である。
【0042】第2実施形態のチャンネルファスナ1で
は、スプリング脚9の先端近傍におけるガード2の脚体
7の下方に斜面13aを有する変形拘束部材としてのブ
ロック13が固定されている。このブロック13の斜面
13aは、外側に勾配が設けられ、つまりスプリング脚
9の先端が下方に移動するにつれて燃料集合体から徐々
に離れる向きに形成されている。
【0043】上記のように構成されたチャンネルファス
ナ1において、地震時に振動が加わると、上部格子板の
格子内で対向するチャンネルファスナ1のスプリング脚
9には水平方向に反力が発生し、このスプリング脚9の
先端は、ガード2の脚体7上を接触したまま下方に移動
するものの、本実施形態によるチャンネルファスナ1で
は、ガード2の脚体7の下方に斜面13aを有するブロ
ック13が固定されているため、従来のチャンネルファ
スナのスプリングよりも潰れにくくなる。
【0044】すなわち、ブロック13の斜面13aは、
ガード2の脚体7上にスプリング脚9の先端が下方に移
動するにつれて燃料集合体から徐々に離れる向きに取り
付けられているため、燃料集合体間で反力が発生した場
合、スプリング脚9の先端は反力とは反対の向きに移動
せざるを得ず、結果として従来のチャンネルファスナの
スプリングよりも潰れにくくなる。これにより、中性子
束が上昇し核反応度スクラムの原因である燃料集合体の
炉内における傾きの変化量を抑制することが可能とな
る。その他の構成および作用は前記第1実施形態と同様
であるのでその説明を省略する。
【0045】図3は本発明に係るチャンネルファスナの
第3実施形態を、図4は本発明に係るチャンネルファス
ナの第4実施形態を、図5は本発明に係るチャンネルフ
ァスナの第5実施形態を、図6(A),(B)は本発明
に係るチャンネルファスナの第6実施形態を、図7は本
発明に係るチャンネルファスナの第7実施形態をそれぞ
れ示している。これらの実施形態は、チャンネルファス
ナ1の板スプリング3の潰れを抑制する他の実施形態を
示したものである。
【0046】図3に示す第3実施形態は、スプリング脚
9の長手方向中央部にスプリング自身に変形拘束部材と
してのスプリング突起14を一体に形成したものであ
り、図4に示す第4実施形態はスプリング脚9とガード
2との間にガード2自体に変形拘束部材としてのガード
突起15を設けたものである。したがって、第3実施形
態および第4実施形態によれば、それぞれスプリング突
起14、ガード突起15を設けたことにより、板スプリ
ング3の潰れを拘束し、板スプリング3の潰れを抑制す
ることができる。
【0047】また、図5に示す第5実施形態では、スプ
リング脚9の内面側に、スプリング脚9より小さくΩ字
状に形成された変形拘束部材としてのばね脚16が固着
されている。図6(A),(B)に示す第6実施形態で
は、2枚のスプリング脚9が幅広に形成されている。図
7に示す第7実施形態では、板スプリング3が2枚重ね
て設けられている。したがって、第5実施形態では、ス
プリング脚9の内面側にばね脚16を固着し、第6実施
形態では、2枚のスプリング脚9が幅広に形成し、第7
実施形態では、板スプリング3を2枚重ねて設けたこと
により、ばね力が増加することとなり、板スプリング3
の潰れを抑制することができる。なお、第5実施形態に
おいては、ばね脚16は1つ固着したが、複数固着する
ようにしてもよく、また第7実施形態においては、板ス
プリング3を2枚重ねたが、それ以上重ねて設けるよう
にしてもよい。
【0048】さらに、図8は本発明に係るチャンネルフ
ァスナの第8実施形態を、図9は本発明に係るチャンネ
ルファスナの第9実施形態を、図10は本発明に係るチ
ャンネルファスナの第10実施形態をそれぞれ示してい
る。
【0049】図8に示す第8実施形態は、板スプリング
3の下方の幅を広げたものであり、図9に示す第9実施
形態は、板スプリング3の肩部の幅を広げたものであ
り、図10に示す第10実施形態は、板スプリング3の
肩部の板厚を薄くしたものであり、これにより板スプリ
ング3に発生する局部的な最大応力を低減することがで
き、上記第1〜第7実施形態のように板スプリング3の
潰れを拘束するものと組み合わせることにより、燃料集
合体の傾きを抑制することができる。
【0050】以上のように、第1〜第10実施形態によ
れば、チャンネルファスナ1の板スプリング3の撓みを
従来のものより減少させることにより、振動による炉内
での燃料集合体の傾きを抑制することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、D格子炉心に装荷される燃料集合体の上端部
に設けられ、燃料体とチャンネルボックスとを一体的に
結合するとともに、燃料集合体の4体を上部格子板の格
子内で上部格子板方向へ相対的に押し付ける板スプリン
グを有するチャンネルファスナにおいて、上部格子板の
格子内に装荷するときの板スプリングによる押付け力を
5kgを超え25kg以下に設定したことにより、地震
時にチャンネルファスナの板スプリングに水平方向に反
力が働いた場合でも、簡単な構造で、板スプリングの潰
れを抑制することができ、燃料集合体の炉内における傾
きの変化量を抑制することができる結果、核反応度スク
ラムの可能性を低減でき、原子炉の経済性が向上し、電
力を安定供給することができる。また、燃料集合体の炉
心への装荷を容易に行うことができる。
【0052】請求項2によれば、板スプリングの厚さを
1.4〜1.7mmの範囲に設定したことにより、請求
項1と同様の効果が得られる。
【0053】請求項3によれば、炉心への装荷前の板ス
プリングの曲げ高さを5.9〜7.5mmの範囲に設定
したことにより、請求項1と同様の効果が得られる。
【0054】請求項4によれば、板スプリングの変形を
拘束する変形拘束部材を設けたことにより、燃料集合体
間で反力が発生した場合、板スプリングの先端は反力と
は反対の向きに移動せざるを得ず、結果として従来のチ
ャンネルファスナのスプリングよりも潰れにくくなる。
これにより、中性子束が上昇し核反応度スクラムの原因
である燃料集合体の炉内における傾きの変化量を抑制す
ることができる。
【0055】請求項5によれば、請求項4記載のチャン
ネルファスナにおいて、板スプリングを保持するガード
を有し、変形拘束部材は、板スプリングのスプリング脚
の先端近傍におけるガードの脚体に固着され斜面を有す
るブロックであることにより、板スプリングの潰れを抑
制し、請求項4と同様の効果が得られる。
【0056】請求項6によれば、請求項4記載のチャン
ネルファスナにおいて、変形拘束部材は、板スプリング
の長手方向中央部に形成されたスプリング突起であるこ
とにより、板スプリングの潰れを抑制し、請求項4と同
様の効果が得られる。
【0057】請求項7によれば、請求項4記載のチャン
ネルファスナにおいて、板スプリングを保持するガード
を有し、変形拘束部材は、板スプリングとガードとの間
に設けた突起であることにより、板スプリングによるば
ね力を増加し、板スプリングの潰れを抑制し、請求項4
と同様の効果が得られる。
【0058】請求項8によれば、請求項1ないし4のい
ずれかに記載のチャンネルファスナにおいて、板スプリ
ングのスプリング脚を幅広に形成したことにより、請求
項7と同様の効果が得られる。
【0059】請求項9によれば、請求項1ないし4のい
ずれかに記載のチャンネルファスナにおいて、板スプリ
ングを複数枚重ねて設けたことにより、請求項7と同様
の効果が得られる。
【0060】請求項10によれば、請求項1ないし4の
いずれかに記載のチャンネルファスナにおいて、板スプ
リングの下方を幅広に形成したことにより、請求項1お
よび4の効果に加え、板スプリングに発生する局部的な
最大応力を低減することができる。
【0061】請求項11によれば、請求項1ないし4の
いずれかに記載のチャンネルファスナにおいて、板スプ
リングの肩部を幅広に形成したことにより、請求項10
と同様の効果が得られる。
【0062】請求項12によれば、請求項1ないし4の
いずれかに記載のチャンネルファスナにおいて、板スプ
リングの肩部の板厚を薄く形成したことにより、請求項
10と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチャンネルファスナの第1実施形
態を示す側面図。
【図2】本発明に係るチャンネルファスナの第2実施形
態を示す側面図。
【図3】本発明に係るチャンネルファスナの第3実施形
態を示す側面図。
【図4】本発明に係るチャンネルファスナの第4実施形
態を示す側面図。
【図5】本発明に係るチャンネルファスナの第5実施形
態を示す側面図。
【図6】(A),(B)は本発明に係るチャンネルファ
スナの第6実施形態を示す平面図,側面図。
【図7】本発明に係るチャンネルファスナの第7実施形
態を示す側面図。
【図8】本発明に係るチャンネルファスナの第8実施形
態を示す側面図。
【図9】本発明に係るチャンネルファスナの第9実施形
態を示す側面図。
【図10】本発明に係るチャンネルファスナの第10実
施形態を示す側面図。
【図11】ばね力と地震時の燃料集合体の倒れとの関係
を示す図。
【図12】(A),(B)はC格子用の従来のチャンネ
ルファスナ構造の平面図,側面図。
【図13】C格子用のチャンネルファスナが燃料集合体
に取り付けられた状態を示す側面図。
【図14】図13の燃料集合体を炉心内に装荷した状態
を部分的に拡大して示す平面図。
【図15】(A),(B)はD格子用の従来のチャンネ
ルファスナ構造の平面図,側面図。
【図16】D格子用のチャンネルファスナが燃料集合体
に取り付けられた状態を示す側面図。
【符号の説明】
1 チャンネルファスナ 2 ガード 3 板スプリング 4 ロックワッシャ 5 キャップスクリュー 6 平上板 7 脚体 8 上板部 9 スプリング脚 10 燃料集合体 11 上部格子板 12 制御棒 13 ブロック(変形拘束部材) 14 スプリング突起(変形拘束部材) 15 ガード突起(変形拘束部材) 16 ばね脚(変形拘束部材)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 D格子炉心に装荷される燃料集合体の上
    端部に設けられ、燃料体とチャンネルボックスとを一体
    的に結合するとともに、前記燃料集合体の4体を上部格
    子板の格子内で上部格子板方向へ相対的に押し付ける板
    スプリングを有するチャンネルファスナにおいて、前記
    上部格子板の格子内に装荷するときの前記板スプリング
    による押付け力を5kgを超え25kg以下に設定した
    ことを特徴とするチャンネルファスナ。
  2. 【請求項2】 D格子炉心に装荷される燃料集合体の上
    端部に設けられ、燃料体とチャンネルボックスとを一体
    的に結合するとともに、前記燃料集合体の4体を上部格
    子板の格子内で上部格子板方向へ相対的に押し付ける板
    スプリングを有するチャンネルファスナにおいて、前記
    板スプリングの厚さを1.4〜1.7mmの範囲に設定
    したことを特徴とするチャンネルファスナ。
  3. 【請求項3】 D格子炉心に装荷される燃料集合体の上
    端部に設けられ、燃料体とチャンネルボックスとを一体
    的に結合するとともに、前記燃料集合体の4体を上部格
    子板の格子内で上部格子板方向へ相対的に押し付ける板
    スプリングを有するチャンネルファスナにおいて、前記
    炉心への装荷前の前記板スプリングの曲げ高さを5.9
    〜7.5mmの範囲に設定したことを特徴とするチャン
    ネルファスナ。
  4. 【請求項4】 D格子炉心に装荷される燃料集合体の上
    端部に設けられ、燃料体とチャンネルボックスとを一体
    的に結合するとともに、前記燃料集合体の4体を上部格
    子板の格子内で上部格子板方向へ相対的に押し付ける板
    スプリングを有するチャンネルファスナにおいて、前記
    板スプリングの変形を拘束する変形拘束部材を設けたこ
    とを特徴とするチャンネルファスナ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のチャンネルファスナにお
    いて、板スプリングを保持するガードを有し、変形拘束
    部材は、前記板スプリングのスプリング脚の先端近傍に
    おける前記ガードの脚体に固着され斜面を有するブロッ
    クであることを特徴とするチャンネルファスナ。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のチャンネルファスナにお
    いて、変形拘束部材は、板スプリングの長手方向中央部
    に形成されたスプリング突起であることを特徴とするチ
    ャンネルファスナ。
  7. 【請求項7】 請求項4記載のチャンネルファスナにお
    いて、板スプリングを保持するガードを有し、変形拘束
    部材は、前記板スプリングと前記ガードとの間に設けた
    突起であることを特徴とするチャンネルファスナ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし4のいずれかに記載のチ
    ャンネルファスナにおいて、板スプリングのスプリング
    脚を幅広に形成したことを特徴とするチャンネルファス
    ナ。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4のいずれかに記載のチ
    ャンネルファスナにおいて、板スプリングを複数枚重ね
    て設けたことを特徴とするチャンネルファスナ。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし4のいずれかに記載の
    チャンネルファスナにおいて、板スプリングの下方を幅
    広に形成したことを特徴とするチャンネルファスナ。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし4のいずれかに記載の
    チャンネルファスナにおいて、板スプリングの肩部を幅
    広に形成したことを特徴とするチャンネルファスナ。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし4のいずれかに記載の
    チャンネルファスナにおいて、板スプリングの肩部の板
    厚を薄く形成したことを特徴とするチャンネルファス
    ナ。
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