JPH1031955A - 熱拡散補給型電子源の製造方法およびその電子源を用いた電子線応用装置 - Google Patents
熱拡散補給型電子源の製造方法およびその電子源を用いた電子線応用装置Info
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- JPH1031955A JPH1031955A JP18720896A JP18720896A JPH1031955A JP H1031955 A JPH1031955 A JP H1031955A JP 18720896 A JP18720896 A JP 18720896A JP 18720896 A JP18720896 A JP 18720896A JP H1031955 A JPH1031955 A JP H1031955A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2237/00—Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
- H01J2237/06—Sources
- H01J2237/063—Electron sources
- H01J2237/06308—Thermionic sources
- H01J2237/06316—Schottky emission
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- Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
- Electron Sources, Ion Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱拡散補給型電子源で放出電子エネルギーの
単色性の高い電子源の製造方法およびその電子源を用い
た電子線応用装置を提案する。 【解決手段】 熱拡散補給型電子源において,熱拡散補
給源に酸化スカンジウムもしくはスカンジウムもしくは
それら両方の混合体を用い,該補給源にスカンジウムを
用いたときには雰囲気中の酸素ガスと反応させ,該電子
源の動作温度をスカンジウムおよび酸素が針状電極先端
に供給されるための温度範囲であるとし,針状電極に
W,Ta,NbおよびMoとして(100),(11
1),(110)もしくは(310)の,Hf,Re,
Os, TcおよびRuとして(1100)もしくは
(0001)の,Irとして(100),(110)も
しくは(111)の結晶面が先端となるような単結晶を
用いる。 【効果】 電子放出面の仕事関数を減少させ,かつ動作
温度を低くすることができるため放出電子エネルギーの
単色化がはかれる。
単色性の高い電子源の製造方法およびその電子源を用い
た電子線応用装置を提案する。 【解決手段】 熱拡散補給型電子源において,熱拡散補
給源に酸化スカンジウムもしくはスカンジウムもしくは
それら両方の混合体を用い,該補給源にスカンジウムを
用いたときには雰囲気中の酸素ガスと反応させ,該電子
源の動作温度をスカンジウムおよび酸素が針状電極先端
に供給されるための温度範囲であるとし,針状電極に
W,Ta,NbおよびMoとして(100),(11
1),(110)もしくは(310)の,Hf,Re,
Os, TcおよびRuとして(1100)もしくは
(0001)の,Irとして(100),(110)も
しくは(111)の結晶面が先端となるような単結晶を
用いる。 【効果】 電子放出面の仕事関数を減少させ,かつ動作
温度を低くすることができるため放出電子エネルギーの
単色化がはかれる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子顕微鏡や電子線
描画装置等の電子線応用装置において用いられる電子源
製造方法に関し,特に長期安定でかつエネルギーの揃っ
た電子放出,すなわちエネルギー分布の半値幅(FWH
M:Full Width at Half Maxi
mum)の狭い電子放出を得るための電子源材料および
電子源動作温度の条件,ならびにその電子源を用いたこ
れら電子線応用装置に関する。
描画装置等の電子線応用装置において用いられる電子源
製造方法に関し,特に長期安定でかつエネルギーの揃っ
た電子放出,すなわちエネルギー分布の半値幅(FWH
M:Full Width at Half Maxi
mum)の狭い電子放出を得るための電子源材料および
電子源動作温度の条件,ならびにその電子源を用いたこ
れら電子線応用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】長期安定でかつエネルギーの揃った電子
放出が得られる電子源として,これまで熱拡散補給型電
子源が用いられていた。この電子源は1000K以上に
加熱して使用するので残留ガスの吸着が少なく,安定性
に優れている。例えば,図2のようにW製の加熱用V字
型発熱体21と先端を尖らせたW<100>針状電極2
2と針状電極22の根元に補給源として酸化ジルコニウ
ム粉末23を焼結させたもの(以下Zr/O/Wと略
す)が使用されていた(特開昭59−49065)。こ
の電子源は,該補給源のZrおよびOを〜1800Kの
加熱により拡散させ,針状電極先端へ安定に供給し,針
状電極先端にZrおよびOを吸着させ,電子放出面であ
る(100)面の仕事関数を特に減少させている。 こ
のとき針状電極先端に電場を印加することによって放出
電子を得る。Zr/O/Wでは,放出電子のFWHMは
最小値でも〜0.4eVであった。
放出が得られる電子源として,これまで熱拡散補給型電
子源が用いられていた。この電子源は1000K以上に
加熱して使用するので残留ガスの吸着が少なく,安定性
に優れている。例えば,図2のようにW製の加熱用V字
型発熱体21と先端を尖らせたW<100>針状電極2
2と針状電極22の根元に補給源として酸化ジルコニウ
ム粉末23を焼結させたもの(以下Zr/O/Wと略
す)が使用されていた(特開昭59−49065)。こ
の電子源は,該補給源のZrおよびOを〜1800Kの
加熱により拡散させ,針状電極先端へ安定に供給し,針
状電極先端にZrおよびOを吸着させ,電子放出面であ
る(100)面の仕事関数を特に減少させている。 こ
のとき針状電極先端に電場を印加することによって放出
電子を得る。Zr/O/Wでは,放出電子のFWHMは
最小値でも〜0.4eVであった。
【0003】一方, FWHMの狭い電子源としてはW
<310>電界放出電子源(以下W<310>と略す)
がある。この電子源は室温にて,電子源先端に電場を印
加することによってW(310)面からの電界放出電子
を得ている。このときのFWHMは〜0.3eVであ
り,Zr/O/Wよりも狭いが残留ガスの吸着による電
子放出面の仕事関数増加により,放出電流が不安定とな
るため,定期的(約8時間おき)に加熱処理が必要であ
った。
<310>電界放出電子源(以下W<310>と略す)
がある。この電子源は室温にて,電子源先端に電場を印
加することによってW(310)面からの電界放出電子
を得ている。このときのFWHMは〜0.3eVであ
り,Zr/O/Wよりも狭いが残留ガスの吸着による電
子放出面の仕事関数増加により,放出電流が不安定とな
るため,定期的(約8時間おき)に加熱処理が必要であ
った。
【0004】これら電子源は,透過型電子顕微鏡,走査
型電子顕微鏡(SEM,Scanning Elect
ron Microscope),低加速SEM,測長
SEM,電子線描画装置等の電子線応用装置に利用され
ている。
型電子顕微鏡(SEM,Scanning Elect
ron Microscope),低加速SEM,測長
SEM,電子線描画装置等の電子線応用装置に利用され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では,Zr
/O/Wは安定性は良いが,FWHMは広かった。一
方,W<310>はFWHMは狭いが安定性に弱点があ
った。本発明ではこれら問題を解決し,FWHMをW<
310>程度もしくはそれ以上に狭くし,かつ安定性を
Zr/O/W程度もしくはそれ以上に向上させるための
新材料を用いた熱拡散補給型電子源の製造方法を提案す
る。
/O/Wは安定性は良いが,FWHMは広かった。一
方,W<310>はFWHMは狭いが安定性に弱点があ
った。本発明ではこれら問題を解決し,FWHMをW<
310>程度もしくはそれ以上に狭くし,かつ安定性を
Zr/O/W程度もしくはそれ以上に向上させるための
新材料を用いた熱拡散補給型電子源の製造方法を提案す
る。
【0006】一方,電子線応用装置,例えばLSI評価
に使用される低加速SEMおよび測長SEMにおいては
メンテナンスフリーの要求を満たすために長期安定性に
優れた熱拡散補給型電子源Zr/O/Wが用いられてい
た。しかし,この電子源はFWHMが広いという欠点が
あり,そのため色収差が大きくなり分解能の低下につな
がっていた。例えば,現在主流の16〜64Mbyte
のDRAM(Dynamic Random Acce
ss Memory)の電気線幅は0.25〜0.3μ
mである。一方,このDRAMの電気線の検査には,2
%の精度が要求されている。したがって,分解能として
は6nm(0.3μm×2%)が要求される。この分解
能は従来のZr/O/W(FWHMは0.4eV)で達
成されている。しかしながら,次世代の256M〜1G
byteのDRAMの電気線幅は0.2μmであり,分
解能は4nmが必要である。分解能はFWHM /(加
速電圧)に比例するので,FWHMとしては0.2〜
0.3eVが必要となる。それゆえに,このようにFW
HMが狭く,安定性に優れた熱拡散補給型電子源の開発
が必要とされている。
に使用される低加速SEMおよび測長SEMにおいては
メンテナンスフリーの要求を満たすために長期安定性に
優れた熱拡散補給型電子源Zr/O/Wが用いられてい
た。しかし,この電子源はFWHMが広いという欠点が
あり,そのため色収差が大きくなり分解能の低下につな
がっていた。例えば,現在主流の16〜64Mbyte
のDRAM(Dynamic Random Acce
ss Memory)の電気線幅は0.25〜0.3μ
mである。一方,このDRAMの電気線の検査には,2
%の精度が要求されている。したがって,分解能として
は6nm(0.3μm×2%)が要求される。この分解
能は従来のZr/O/W(FWHMは0.4eV)で達
成されている。しかしながら,次世代の256M〜1G
byteのDRAMの電気線幅は0.2μmであり,分
解能は4nmが必要である。分解能はFWHM /(加
速電圧)に比例するので,FWHMとしては0.2〜
0.3eVが必要となる。それゆえに,このようにFW
HMが狭く,安定性に優れた熱拡散補給型電子源の開発
が必要とされている。
【0007】
【課題を解決するための手段】まず始めに熱拡散補給型
電子源の電子放出原理を説明し,どのようにすればFW
HMを狭めることができるかを説明する。図3は電子放
出の原理を示した図である。図3(a)は金属表面に電
場Fを印加することによって,金属内の電子が放出され
る様子を表している。ここでV(z)は,表面(z=
0)に電場Fを印加したときに生ずる表面近傍の電子の
受けるポテンシャル障壁である。V(z)は放出した電
子の鏡像効果と電場により,V(z)=−e・e/4z
−eFz(z>0)で表される。ただし,真空準位を0
とした。ポテンシャル障壁の頂点のエネルギーEmはV
(z)の式より,Em=−√(e・e・e・F/4)と
なり,電場Fが大きいほど真空準位より低下する。次
に,図3(b)にエネルギー分布の概形を表す。エネル
ギー分布の形は電場Fの大きさによって次の三種類に分
けられる。(i)F:小の場合。ポテンシャル障壁が厚
いので障壁を透過する電子は少なく,熱励起によりポテ
ンシャル障壁を越えて放出するショットキー放出電子が
主成分となる。したがって,エネルギー分布の概形は低
エネルギー側が急峻に落ち込んだものになる。また,こ
のとき放出する電子は熱励起されたものであるので,F
WHMは温度に比例する。(ii)F:大の場合。ポテ
ンシャル障壁が薄くなり障壁を透過する電界放出電子が
主成分となる。エネルギー分布の概形は,熱励起による
広がりを無視すれば,フェルミエネルギーEFより高エ
ネルギー側が急峻に落ち込んだものになる。(iii)
F:中の場合。ショットキー放出電子と電界放出電子が
ほぼ均等に混在した熱電界放出となる。熱拡散補給型電
子源の場合,ショットキー放出電子が放出する領域で使
用するためFWHMの最小値は温度で決定される。その
ため,動作温度が低いほど放出電子の単色化に有利にな
る。
電子源の電子放出原理を説明し,どのようにすればFW
HMを狭めることができるかを説明する。図3は電子放
出の原理を示した図である。図3(a)は金属表面に電
場Fを印加することによって,金属内の電子が放出され
る様子を表している。ここでV(z)は,表面(z=
0)に電場Fを印加したときに生ずる表面近傍の電子の
受けるポテンシャル障壁である。V(z)は放出した電
子の鏡像効果と電場により,V(z)=−e・e/4z
−eFz(z>0)で表される。ただし,真空準位を0
とした。ポテンシャル障壁の頂点のエネルギーEmはV
(z)の式より,Em=−√(e・e・e・F/4)と
なり,電場Fが大きいほど真空準位より低下する。次
に,図3(b)にエネルギー分布の概形を表す。エネル
ギー分布の形は電場Fの大きさによって次の三種類に分
けられる。(i)F:小の場合。ポテンシャル障壁が厚
いので障壁を透過する電子は少なく,熱励起によりポテ
ンシャル障壁を越えて放出するショットキー放出電子が
主成分となる。したがって,エネルギー分布の概形は低
エネルギー側が急峻に落ち込んだものになる。また,こ
のとき放出する電子は熱励起されたものであるので,F
WHMは温度に比例する。(ii)F:大の場合。ポテ
ンシャル障壁が薄くなり障壁を透過する電界放出電子が
主成分となる。エネルギー分布の概形は,熱励起による
広がりを無視すれば,フェルミエネルギーEFより高エ
ネルギー側が急峻に落ち込んだものになる。(iii)
F:中の場合。ショットキー放出電子と電界放出電子が
ほぼ均等に混在した熱電界放出となる。熱拡散補給型電
子源の場合,ショットキー放出電子が放出する領域で使
用するためFWHMの最小値は温度で決定される。その
ため,動作温度が低いほど放出電子の単色化に有利にな
る。
【0008】しかし, 動作温度が低いと放出電子数が
減少してしまうし,針状電極先端まで補給源が供給され
ない可能性もある。そこで,それを補うために,動作温
度が1800Kより低くても針状電極先端に供給され,
電子放出面の仕事関数をZr/O/Wより減少させる
ことのできる補給源を用いる。
減少してしまうし,針状電極先端まで補給源が供給され
ない可能性もある。そこで,それを補うために,動作温
度が1800Kより低くても針状電極先端に供給され,
電子放出面の仕事関数をZr/O/Wより減少させる
ことのできる補給源を用いる。
【0009】この課題を解決するために,先端を針状に
し,先端の表面が(100)となるW<100>針状電
極と,補給源としてスカンジウム,酸化スカンジウムも
しくはそれらの混合体からなる物質を用いる。補給源と
して酸化スカンジウム,もしくは酸化スカンジウムとス
カンジウムの混合物を用いた場合,それらを拡散させる
ことによって 針状電極先端に酸素とスカンジウムを吸
着させる。一方,補給源としてスカンジウムを用いた場
合は,スカンジウムを拡散させ,かつ酸素ガスと反応さ
せて針状電極先端に酸素とスカンジウムを同時に吸着さ
せる。以下,この電子源をSc/O/Wと略記する。ま
た,針状電極は,W,Ta,NbおよびMoとして(1
00),(111),(110)もしくは(310)
の,Hf,Re,Os, TcおよびRuとして(11
00)もしくは(0001)の,Irとして(10
0),(110)もしくは(111)の結晶面が先端と
なるような単結晶を用いてもよい。
し,先端の表面が(100)となるW<100>針状電
極と,補給源としてスカンジウム,酸化スカンジウムも
しくはそれらの混合体からなる物質を用いる。補給源と
して酸化スカンジウム,もしくは酸化スカンジウムとス
カンジウムの混合物を用いた場合,それらを拡散させる
ことによって 針状電極先端に酸素とスカンジウムを吸
着させる。一方,補給源としてスカンジウムを用いた場
合は,スカンジウムを拡散させ,かつ酸素ガスと反応さ
せて針状電極先端に酸素とスカンジウムを同時に吸着さ
せる。以下,この電子源をSc/O/Wと略記する。ま
た,針状電極は,W,Ta,NbおよびMoとして(1
00),(111),(110)もしくは(310)
の,Hf,Re,Os, TcおよびRuとして(11
00)もしくは(0001)の,Irとして(10
0),(110)もしくは(111)の結晶面が先端と
なるような単結晶を用いてもよい。
【0010】実験によると,1200K〜1700Kの
温度範囲で拡散源のScおよびOが針状電極先端に安定
に供給され,電子放出面(100)の仕事関数を減少さ
せ,電子放出が得られた。図4にそのときの実験結果を
示す。針状電極先端の曲率半径は1.2μm,先端に印
加した電場は0.46V/nmである。縦軸は放射角電
流密度,横軸は針状電極先端の温度である。この図から
わかるように〜1200Kで電子が放出し始め,〜17
00Kで電子の放出はなくなる。〜1700Kで電子放
出がなくなる理由は,ScおよびOの供給量より蒸発量
が大きくなるためである。安定に電子放出しているとき
の放射角電流密度は,動作温度が低いにもかかわらず,
Zr/O/Wと同程度であった。このことはZr/O/
WよりもSc/O/Wの仕事関数が小さいことを示して
いる。すなわち,Sc/O/WはZr/O/Wより動作
温度が低く,FWHMが狭くなることを示している。
温度範囲で拡散源のScおよびOが針状電極先端に安定
に供給され,電子放出面(100)の仕事関数を減少さ
せ,電子放出が得られた。図4にそのときの実験結果を
示す。針状電極先端の曲率半径は1.2μm,先端に印
加した電場は0.46V/nmである。縦軸は放射角電
流密度,横軸は針状電極先端の温度である。この図から
わかるように〜1200Kで電子が放出し始め,〜17
00Kで電子の放出はなくなる。〜1700Kで電子放
出がなくなる理由は,ScおよびOの供給量より蒸発量
が大きくなるためである。安定に電子放出しているとき
の放射角電流密度は,動作温度が低いにもかかわらず,
Zr/O/Wと同程度であった。このことはZr/O/
WよりもSc/O/Wの仕事関数が小さいことを示して
いる。すなわち,Sc/O/WはZr/O/Wより動作
温度が低く,FWHMが狭くなることを示している。
【0011】
(実施例1)図1に,本発明の第一の実施例を示す。ま
ず,V字型に成形された直径0.127mmのタングス
テン(W)製発熱体1の先端に直径0.127mmから
なるW<100>単結晶を点熔接し,その先端を濃度5
%の水酸化ナトリウム水溶液で電界研磨により鋭く尖ら
せて針状電極2を作成する(図1(a))。このときの
先端曲率半径は0.1μm程度であり,また発熱体1か
ら針状電極2先端までの長さを1mm程度になるように
する。その後,10の−6乗Torr程度の真空中で2
100K,10日間加熱することにより先端曲率半径を
1.2μmにする。次に,空気中に取り出し,補給源3
として酸化スカンジウムの粉末を純水もしくはニトロセ
ルロースを混合した有機溶媒,例えばコロジオンでスラ
リー状にし,針状電極2の根元近傍に付着させ熱拡散補
給型電子源を作製する(図1(b))。次に,この熱拡
散補給型電子源4を図1(d)のようなエネルギー分析
装置に搭載する。熱拡散補給型電子源4には,針状電極
先端以外からの電子放出を防ぐためサプレッサ電極5を
かぶせ,対向する位置にアノード6を置く。熱拡散補給
型電子源4は加熱電源8により通電加熱できるようにな
っており,針状電極の温度は光温度計10によって測定
され,温度と加熱電流の関係が記録される。また,アノ
ード6を接地し,熱拡散補給型電子源4に引出電圧9に
より負の電位を与えることができる。放出された電子は
エネルギー分析器7によりエネルギー分布が測定され
る。この装置の熱拡散補給型電子源4を含む電子放出経
路を10の−9乗Torr程度の真空にし,発熱体1を
加熱電源8を用いて電流値〜2.6Aで通電加熱して,
1800K程度にし,純水もしくはコロジオンを蒸発さ
せ,酸化スカンジウムを焼結させる。その後, 補給源
3のScおよびOを針状電極先端へ供給させるために,
光温度計10で針状電極の温度を測定しながら加熱電源
8を電流値〜2.5Aに調節し,針状電極の動作温度を
1500Kに保つ。すると,補給源3のScおよびOが
針状電極2の先端部まで拡散する。このようにして針状
電極2先端にScおよびOを供給させ,(100)表面
の仕事関数を減少させる。ここで,針状電極2先端に,
引出電源9を用いて,電場を印加して放出電子を得る。
放出電子はエネルギー分析器7に入り,エネルギー分布
が測定される。安定に電子放出しているときの放射角電
流密度Jとエネルギー分布の半値幅(FWHM)の関係
を図5に示す。Zr/O/Wよりも仕事関数および動作
温度が低くなっているため,FWHMは狭くなってい
る。ここでは,針状電極の動作温度を1500Kにした
が,1200K〜1700Kの範囲ならば補給源からS
cおよびOは安定に供給される。
ず,V字型に成形された直径0.127mmのタングス
テン(W)製発熱体1の先端に直径0.127mmから
なるW<100>単結晶を点熔接し,その先端を濃度5
%の水酸化ナトリウム水溶液で電界研磨により鋭く尖ら
せて針状電極2を作成する(図1(a))。このときの
先端曲率半径は0.1μm程度であり,また発熱体1か
ら針状電極2先端までの長さを1mm程度になるように
する。その後,10の−6乗Torr程度の真空中で2
100K,10日間加熱することにより先端曲率半径を
1.2μmにする。次に,空気中に取り出し,補給源3
として酸化スカンジウムの粉末を純水もしくはニトロセ
ルロースを混合した有機溶媒,例えばコロジオンでスラ
リー状にし,針状電極2の根元近傍に付着させ熱拡散補
給型電子源を作製する(図1(b))。次に,この熱拡
散補給型電子源4を図1(d)のようなエネルギー分析
装置に搭載する。熱拡散補給型電子源4には,針状電極
先端以外からの電子放出を防ぐためサプレッサ電極5を
かぶせ,対向する位置にアノード6を置く。熱拡散補給
型電子源4は加熱電源8により通電加熱できるようにな
っており,針状電極の温度は光温度計10によって測定
され,温度と加熱電流の関係が記録される。また,アノ
ード6を接地し,熱拡散補給型電子源4に引出電圧9に
より負の電位を与えることができる。放出された電子は
エネルギー分析器7によりエネルギー分布が測定され
る。この装置の熱拡散補給型電子源4を含む電子放出経
路を10の−9乗Torr程度の真空にし,発熱体1を
加熱電源8を用いて電流値〜2.6Aで通電加熱して,
1800K程度にし,純水もしくはコロジオンを蒸発さ
せ,酸化スカンジウムを焼結させる。その後, 補給源
3のScおよびOを針状電極先端へ供給させるために,
光温度計10で針状電極の温度を測定しながら加熱電源
8を電流値〜2.5Aに調節し,針状電極の動作温度を
1500Kに保つ。すると,補給源3のScおよびOが
針状電極2の先端部まで拡散する。このようにして針状
電極2先端にScおよびOを供給させ,(100)表面
の仕事関数を減少させる。ここで,針状電極2先端に,
引出電源9を用いて,電場を印加して放出電子を得る。
放出電子はエネルギー分析器7に入り,エネルギー分布
が測定される。安定に電子放出しているときの放射角電
流密度Jとエネルギー分布の半値幅(FWHM)の関係
を図5に示す。Zr/O/Wよりも仕事関数および動作
温度が低くなっているため,FWHMは狭くなってい
る。ここでは,針状電極の動作温度を1500Kにした
が,1200K〜1700Kの範囲ならば補給源からS
cおよびOは安定に供給される。
【0012】また,補給源3として酸化スカンジウム,
酸化スカンジウムおよびスカンジウムの混合体,もしく
はそれらを含む物質を用いて図1(b)のように針状電
極2の根元近傍に付着させても良いし,酸化スカンジウ
ム,酸化スカンジウムおよびスカンジウムの混合体,も
しくはそれらを含む物質を針状電極自身,もしくはその
近傍に図1(c)のように蒸着しても良い。それ以外に
も,補給源3としてスカンジウム,もしくはそれを含む
物質を図1(b)のように針状電極2の根元近傍に付着
させても,針状電極自身,もしくはその近傍に図1
(c)のように蒸着しても,その後酸素と反応させるこ
とによって,針状電極2先端にScおよびOを供給する
ことができる。これらの場合も針状電極の動作温度範囲
は1200K〜1700Kであった。さらに針状電極2
は,W,Ta,NbおよびMoとして(100),(1
11),(110)もしくは(310)の,Hf,R
e,Os, TcおよびRuとして(1100)もしく
は(0001)の,Irとして(100),(110)
もしくは(111)の結晶面が先端となるような単結晶
を用いても同様の効果が得られた。
酸化スカンジウムおよびスカンジウムの混合体,もしく
はそれらを含む物質を用いて図1(b)のように針状電
極2の根元近傍に付着させても良いし,酸化スカンジウ
ム,酸化スカンジウムおよびスカンジウムの混合体,も
しくはそれらを含む物質を針状電極自身,もしくはその
近傍に図1(c)のように蒸着しても良い。それ以外に
も,補給源3としてスカンジウム,もしくはそれを含む
物質を図1(b)のように針状電極2の根元近傍に付着
させても,針状電極自身,もしくはその近傍に図1
(c)のように蒸着しても,その後酸素と反応させるこ
とによって,針状電極2先端にScおよびOを供給する
ことができる。これらの場合も針状電極の動作温度範囲
は1200K〜1700Kであった。さらに針状電極2
は,W,Ta,NbおよびMoとして(100),(1
11),(110)もしくは(310)の,Hf,R
e,Os, TcおよびRuとして(1100)もしく
は(0001)の,Irとして(100),(110)
もしくは(111)の結晶面が先端となるような単結晶
を用いても同様の効果が得られた。
【0013】(実施例2)実施例1に記載の熱拡散補給
型電子源を搭載した低加速SEMの例を図6に示す。サ
プレッサ電極602を備えた熱拡散補給型電子源601
の直下にはアノード603があり,熱拡散補給型電子源
601とアノード603の間には高圧の引き出し電源6
04により電場が与えられている。また,熱拡散補給型
電子源601は加速電源605によりグランドに対して
負の電位が与えられている。熱拡散補給型電子源601
は加熱電源606により通電加熱できるようになってい
る。加熱電流とその値に対する電子源の温度の関係はあ
らかじめ測定されている。熱拡散補給型電子源601よ
り引き出された電子607はアノード603の中心に開
けられた孔を通過し,走査偏向器608により偏向され
た後,レンズ609により収束される。対物絞り610
を通過した電子はステージ612にのせた試料611上
に焦点を結ぶ。試料に当たった電子はその後反射され,
反射電子616の電流を検出器617で測定することに
より試料の像を得る。なお,引き出し電源604,加速
電源605および加熱電源606は制御計算機613に
より制御されている。走査偏向器608,レンズ60
9,対物絞り610およびステージ612は制御計算機
614により制御されている。
型電子源を搭載した低加速SEMの例を図6に示す。サ
プレッサ電極602を備えた熱拡散補給型電子源601
の直下にはアノード603があり,熱拡散補給型電子源
601とアノード603の間には高圧の引き出し電源6
04により電場が与えられている。また,熱拡散補給型
電子源601は加速電源605によりグランドに対して
負の電位が与えられている。熱拡散補給型電子源601
は加熱電源606により通電加熱できるようになってい
る。加熱電流とその値に対する電子源の温度の関係はあ
らかじめ測定されている。熱拡散補給型電子源601よ
り引き出された電子607はアノード603の中心に開
けられた孔を通過し,走査偏向器608により偏向され
た後,レンズ609により収束される。対物絞り610
を通過した電子はステージ612にのせた試料611上
に焦点を結ぶ。試料に当たった電子はその後反射され,
反射電子616の電流を検出器617で測定することに
より試料の像を得る。なお,引き出し電源604,加速
電源605および加熱電源606は制御計算機613に
より制御されている。走査偏向器608,レンズ60
9,対物絞り610およびステージ612は制御計算機
614により制御されている。
【0014】このような構成において,まず搭載した熱
拡散補給型電子源601の先端の仕事関数,温度,加速
電圧および電流密度を制御計算機612に入力する。す
ると,必要な電流密度の得られる引き出し電圧が自由電
子モデル計算により決定され,引き出し電源604が設
定される。これにより電子放出が得られる。さらに試料
611の観測したい領域を制御計算機614に入力する
ことにより,低加速SEMが実現できる。
拡散補給型電子源601の先端の仕事関数,温度,加速
電圧および電流密度を制御計算機612に入力する。す
ると,必要な電流密度の得られる引き出し電圧が自由電
子モデル計算により決定され,引き出し電源604が設
定される。これにより電子放出が得られる。さらに試料
611の観測したい領域を制御計算機614に入力する
ことにより,低加速SEMが実現できる。
【0015】この低加速SEMのように従来型Zr/O
/Wの代わりにSc/O/Wを搭載すると,分解能の向
上が図れる。低加速SEMの場合,低放射角電流密度
(J〜10μA/sr),低加速電圧〜800Vで使用
するので,得られる分解能はほぼ放出電子のFWHMに
比例する。図3からもわかるように,J〜10μA/s
r では,Zr/O/WよりもFWHMを0.25/
0.4倍にできることから,分解能の向上に役立つ。具
体的には,Zr/O/WからSc/O/Wにすることに
よって分解能が6nmから4nmになった。このような
効果は測長SEMに関しても同様である。なお,試料6
11に電子を照射することによって発生する反射電子,
透過電子もしくは光の強度もしくはエネルギーを検出器
617で検出すれば試料の組成分析にも応用可能であ
る。
/Wの代わりにSc/O/Wを搭載すると,分解能の向
上が図れる。低加速SEMの場合,低放射角電流密度
(J〜10μA/sr),低加速電圧〜800Vで使用
するので,得られる分解能はほぼ放出電子のFWHMに
比例する。図3からもわかるように,J〜10μA/s
r では,Zr/O/WよりもFWHMを0.25/
0.4倍にできることから,分解能の向上に役立つ。具
体的には,Zr/O/WからSc/O/Wにすることに
よって分解能が6nmから4nmになった。このような
効果は測長SEMに関しても同様である。なお,試料6
11に電子を照射することによって発生する反射電子,
透過電子もしくは光の強度もしくはエネルギーを検出器
617で検出すれば試料の組成分析にも応用可能であ
る。
【0016】さらに,この熱拡散補給型電子源Sc/O
/Wを従来型Zr/O/Wの代わりに電子線描画装置に
搭載すると,FWHMが同じでも,放射角電流密度を〜
10倍にすることができスループットの向上が図れる。
具体的にはFWHM=0.5eVが必要であるとき,放
射角電流密度Jは,図5のように,Zr/O/Wを用い
た場合は200μA/srであるが,Sc/O/Wを用
いれば1000μA/srまで増加させることが可能で
ある。また,これら以外にも透過型電子顕微鏡に本発明
の熱拡散補給型電子源を利用可能である。
/Wを従来型Zr/O/Wの代わりに電子線描画装置に
搭載すると,FWHMが同じでも,放射角電流密度を〜
10倍にすることができスループットの向上が図れる。
具体的にはFWHM=0.5eVが必要であるとき,放
射角電流密度Jは,図5のように,Zr/O/Wを用い
た場合は200μA/srであるが,Sc/O/Wを用
いれば1000μA/srまで増加させることが可能で
ある。また,これら以外にも透過型電子顕微鏡に本発明
の熱拡散補給型電子源を利用可能である。
【0017】
【発明の効果】従来の電子源Zr/O/Wよりも,動作
温度を100〜600K低くすることが可能な熱拡散補
給型電子源Sc/O/Wを使用することにより,放出電
子エネルギーの単色化をはかる。
温度を100〜600K低くすることが可能な熱拡散補
給型電子源Sc/O/Wを使用することにより,放出電
子エネルギーの単色化をはかる。
【図1】本発明の熱拡散補給型電子源実施例1の形成工
程図,およびエネルギー分析装置である。
程図,およびエネルギー分析装置である。
【図2】従来型電子源Zr/O/Wの図である。
【図3】電子源からの電子放出の原理図である。
【図4】本発明の熱拡散補給型電子源Sc/O/Wから
放出される電流の温度変化を示した実験結果である。
放出される電流の温度変化を示した実験結果である。
【図5】本発明の熱拡散補給型電子源Sc/O/Wと従
来型の熱拡散補給型電子源Zr/O/Wの放射角電流密
度JとFWHMの関係の実験結果である。
来型の熱拡散補給型電子源Zr/O/Wの放射角電流密
度JとFWHMの関係の実験結果である。
【図6】実施例2に係わる,本発明の熱拡散補給型電子
源を搭載した低加速走査型電子顕微鏡である。
源を搭載した低加速走査型電子顕微鏡である。
1:発熱体 2:針状電極 3:熱拡散補給源 4:熱
拡散補給型電子源 5:サプレッサ電極 6:アノード
7:エネルギー分析器 8:加熱電源 9:引出電源
10:光温度計 21:発熱体 22:針状電極 2
3:熱拡散補給源 601:熱拡散補給型電子線源 602:サプレッサ電
極 603:アノード 604:引き出し電源 605:加速電源 606:加
熱電源 607:電子 608:走査偏向器 609:レンズ 610:対物絞
り 611:試料 612:ステージ 613:制御計
算機 614:制御計算機 616:反射電子 617:検出器。
拡散補給型電子源 5:サプレッサ電極 6:アノード
7:エネルギー分析器 8:加熱電源 9:引出電源
10:光温度計 21:発熱体 22:針状電極 2
3:熱拡散補給源 601:熱拡散補給型電子線源 602:サプレッサ電
極 603:アノード 604:引き出し電源 605:加速電源 606:加
熱電源 607:電子 608:走査偏向器 609:レンズ 610:対物絞
り 611:試料 612:ステージ 613:制御計
算機 614:制御計算機 616:反射電子 617:検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 勝広 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (14)
- 【請求項1】先端を針状にした金属の針状電極と該針状
電極を加熱する発熱体からなる電子源において,該電子
源は補給源を有し,該発熱体は電流加熱可能になってお
り,該補給源材料を該針状電極に供給させるための電子
源の温度を光温度計により測定し,該発熱体に流す電流
値を決定することを特徴とする熱拡散補給型電子源の製
造方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の熱拡散補給型電子源の製
造方法で,上記補給源は酸化スカンジウム,酸化スカン
ジウムおよびスカンジウムの混合体,もしくはそれらを
含む物質であり,該電子源の動作温度は,該補給源のス
カンジウムおよび酸素が該針状電極先端に拡散により供
給され,かつ該針状電極先端においてスカンジウムおよ
び酸素が存在しうる範囲であることを特徴とする熱拡散
補給型電子源の製造方法。 - 【請求項3】請求項1に記載の熱拡散補給型電子源の製
造方法で,上記補給源はスカンジウム,もしくはそれを
含む物質であり,該電子源の動作温度は,該補給源のス
カンジウムが該針状電極先端に拡散により供給され,か
つ雰囲気中の酸素と反応させ,該針状電極先端において
スカンジウムおよび酸素が存在しうる範囲であることを
特徴とする熱拡散補給型電子源の製造方法。 - 【請求項4】請求項2に記載の熱拡散補給型電子源の製
造方法で,上記補給源のうち酸化スカンジウム,もしく
は酸化スカンジウムおよびスカンジウムの混合体を含む
物質で,酸化スカンジウム,もしくは酸化スカンジウム
およびスカンジウムの重量パーセントが50%以上であ
ることを特徴とする熱拡散補給型電子源の製造方法。 - 【請求項5】請求項3に記載の熱拡散補給型電子源の製
造方法で,上記補給源のうちスカンジウムを含む物質
で,スカンジウムの重量パーセントが50%以上である
ことを特徴とする熱拡散補給型電子源の製造方法。 - 【請求項6】請求項2,3,4および5に記載の熱拡散
補給型電子源の製造方法で,上記のスカンジウムおよび
酸素が上記針状電極先端に供給されるための針状電極先
端の動作温度範囲が1200K〜1700Kであること
を特徴とする熱拡散補給型電子源の製造方法。 - 【請求項7】請求項2,3,4,5および6に記載の熱
拡散補給型電子源の製造方法で,上記補給源に用いる材
料を上記針状電極,上記発熱体もしくはそれら近傍に付
着させるための手段として,純水もしくは有機物で混合
して塗布することを特徴とする熱拡散補給型電子源の製
造方法。 - 【請求項8】請求項7に記載の熱拡散補給型電子源の製
造方法で,上記有機物には,ニトロセルロースを含むこ
とを特徴とする熱拡散補給型電子源の製造方法。 - 【請求項9】請求項2,3,4,5および6に記載の熱
拡散補給型電子源の製造方法で,上記補給源を上記針状
電極,上記発熱体もしくはそれら近傍に付着させるため
の手段として,蒸着によって付着させることを特徴とす
る熱拡散補給型電子源の製造方法。 - 【請求項10】請求項2,3,4,5,6,7,8およ
び9に記載の熱拡散補給型電子源の製造方法で,上記針
状電極にW,Hf,Ta,Re,Os,Ir,Nb,M
o,TcもしくはRuを用いることを特徴とする熱拡散
補給型電子源の製造方法。 - 【請求項11】請求項10に記載の熱拡散補給型電子源
の製造方法で,上記針状電極のW,Ta,NbおよびM
oとして(100),(111),(110)もしくは
(310)の,Hf,Re,Os, TcおよびRuと
して(1100)もしくは(0001)の,Irとして
(100),(110)もしくは(111)の結晶面が
先端となるような単結晶を用いることを特徴とする熱拡
散補給型電子源の製造方法。 - 【請求項12】熱拡散補給型電子源を搭載し,上記発熱
体を加熱する加熱電源と,該熱拡散補給型電子源から電
子を引き出すための電場を与える引き出し電源と,該熱
拡散補給型電子源からの放出電子を加速するための加速
電源と,該放出電子を収束させるための絞りを備えたレ
ンズと,収束させた該放出電子を試料の所定位置に照射
させるための走査偏向器およびステージからなることを
特徴とする熱拡散補給型電子源を用いた電子線装置。 - 【請求項13】請求項12に記載の電子線装置で,試料
に電子を照射することによって発生する反射電子,透過
電子もしくは光の強度もしくはエネルギーを検知する検
出器を備えたことを特徴とする熱拡散補給型電子源を用
いた電子線装置。 - 【請求項14】請求項12もしくは13に記載の電子線
装置で,上記加熱電源を制御する制御計算機を備え,該
制御計算機は,上記熱拡散補給型電子源の針状電極の温
度を所定の温度になるように設定し,さらに,上記引き
出し電源,上記加速電源,上記レンズ,上記走査偏向器
および上記ステージを制御する制御計算機を備え,該制
御計算機は所定の電流密度が得られる強度の電場を該熱
拡散補給型電子源の先端に生じさせる引き出し電圧およ
び加速電圧を設定し,かつ該試料の所定の位置に電子を
照射させるための位置合わせを行うことを特徴とする熱
拡散補給型電子源を用いた電子線装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18720896A JPH1031955A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 熱拡散補給型電子源の製造方法およびその電子源を用いた電子線応用装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18720896A JPH1031955A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 熱拡散補給型電子源の製造方法およびその電子源を用いた電子線応用装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1031955A true JPH1031955A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16201987
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18720896A Pending JPH1031955A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 熱拡散補給型電子源の製造方法およびその電子源を用いた電子線応用装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1031955A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003507872A (ja) * | 1999-08-20 | 2003-02-25 | フェイ カンパニ | 寿命が延長されたショットキーエミッター |
| JP2008004411A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 電子源 |
| JP2008047309A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Hitachi High-Technologies Corp | 電界放出型電子銃、およびその運転方法 |
| JP2009187767A (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-20 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 電子源構造体及び電子源構造体駆動装置 |
| WO2018070010A1 (ja) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 電子線装置 |
| CN114927396A (zh) * | 2022-04-24 | 2022-08-19 | 电子科技大学 | 一种实时控制NEA GaN电子源扩散长度的方法 |
-
1996
- 1996-07-17 JP JP18720896A patent/JPH1031955A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003507872A (ja) * | 1999-08-20 | 2003-02-25 | フェイ カンパニ | 寿命が延長されたショットキーエミッター |
| JP2008004411A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 電子源 |
| JP2008047309A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Hitachi High-Technologies Corp | 電界放出型電子銃、およびその運転方法 |
| JP2009187767A (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-20 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 電子源構造体及び電子源構造体駆動装置 |
| WO2018070010A1 (ja) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 電子線装置 |
| US10522319B2 (en) | 2016-10-13 | 2019-12-31 | Hitachi High-Technologies Corporation | Electron beam apparatus |
| CN114927396A (zh) * | 2022-04-24 | 2022-08-19 | 电子科技大学 | 一种实时控制NEA GaN电子源扩散长度的方法 |
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