JPH10319621A - 多色画像形成方法 - Google Patents

多色画像形成方法

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JPH10319621A
JPH10319621A JP12907397A JP12907397A JPH10319621A JP H10319621 A JPH10319621 A JP H10319621A JP 12907397 A JP12907397 A JP 12907397A JP 12907397 A JP12907397 A JP 12907397A JP H10319621 A JPH10319621 A JP H10319621A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーを用いて、均一な光沢度を有する銀塩
写真で作製した印画紙写真に近い高画質な画像であっ
て、筆記具による記入や付箋紙の貼り付けが容易に行え
る画像を形成する画像形成方法を提供する。 【解決課題】 多色画像形成方法は、画像情報により変
調された光を用いて潜像保持体上に潜像を形成する工
程、該潜像保持体上に、少なくともシアン、マゼンタ、
イエローの粉体トナーを用いてトナー像を形成する工
程、そのトナー像を転写体上に転写する工程、転写体上
のトナー像を定着する工程、および形成された画像表面
に透明層を設ける工程を有する。そして形成される透明
層が、少なくとも屈折率が1.40ないし1.60であ
る無機酸化物微粒子と水溶性樹脂からなり、かつ粉体ト
ナーを作製する結着樹脂の屈折率nと上記無機酸化物微
粒子の屈折率Nおよび透明層の平均厚みT(μm)との
関係が下記式を満たす。 −1.3≦(n−N)×T≦1.3

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法のような、粉体トナーを利用して多色画像を形成
する多色画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式によって多色画像を
形成する場合には、例えば、次のような処理が行われ
る。まず、原稿からの反射光をカラーCCDにより色分
解して、画像処理装置で画像処理および色補正を施して
複数色の画像信号を得る。その信号を色別に、例えば半
導体レーザーを用いて変調されたレーザー光線として、
Se、アモルファスシリコン等の無機感光体、またはフ
タロシアニン顔料、ビスアゾ顔料等を電荷発生層に用い
た有機感光体に対して、一色ずつ複数回照射することに
より複数個の静電潜像を形成する。これらの静電潜像
を、例えば、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シ
アン)、K(黒)の4色のカラートナーによって順番に
現像し、現像されたトナー像を感光体表面から用紙等の
転写体上に転写する。その後、転写された未定着トナー
像を熱定着ロール等によって加熱定着し、画像を形成す
る。
【0003】前記カラートナーは、例えばポリエステル
樹脂、スチレン−アクリル共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体等の結着樹脂に、着色剤としての顔料を分
散含有させた粒径1〜15μmの粒子に、例えば、酸化
けい素、酸化チタン、酸化アルミニウム等の粒径5〜1
00nmの無機微粒子、またはポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)、ポリビニリデンフロリド(PVDF)
等の樹脂微粒子を付着させることにより得ることができ
る。
【0004】前記着色顔料としては、例えば、 Y着色剤:ベンジジンイエロー、キノリンイエロー、ハ
ンザイエロー M着色剤:ローダミンB、ローズベンガル、ピグメント
レッド C着色剤:フタロシアニンブルー、アニリンブルー、ピ
グメントブルー K着色剤:カーボンブラック、アニリンブラック、カラ
ー顔料のブレンド 等が用いられる。
【0005】また、特開平4−242752号公報に
は、高画質カラー画像を得るための手段として、前記着
色剤として可視光線の波長と同程度の一次粒子径をもつ
高分散顔料を樹脂中に凝集が起こらないように溶融分散
したものを用いる方法が開示されており、それによって
色調再現性が向上することが報告されている。
【0006】ところで、前記のような方法等により転写
体上に形成されたカラー画像には、定着されたトナー粒
子の形状が残るとともに、結着樹脂や着色剤の転写体
(例えば、紙)へのしみこみにより、転写体自身の起伏
形状も残っており、銀塩写真方式で得られる印画紙画像
と比較して、不規則に荒れた表面形状となっている。そ
の結果、画像表面での光の乱反射が起こり、画像表面の
光沢が画像部と非画像部で不均一になることが知られて
いる。
【0007】前記のトナー粒子の形状、および結着樹脂
のしみ込みによる転写体自身の起伏形状は、画像の濃度
によって大きく異なっており、背景部、低濃度部、高濃
度部等、画像の種類によって光沢や粒状性が変わり、銀
塩写真方式で得られた印画紙画像と比較して滑らかさの
ない不自然な画像となる。また、前記のトナー粒子の形
状および転写体の起伏形状は、転写体の種類によって大
きく異なっており、表面のあれた転写体では高い画像光
沢や粒状性を得ることが困難である。
【0008】前記の問題点を解決するために、単に、ト
ナーの現像重量を増加させるのみでは、高濃度部分では
高光沢が得られるものの、非画像部では効果が得られ
ず、さらに帯電量が低下するため非画像部にカブリが生
じるという欠点がある。
【0009】ところで、前記のような問題点を解決する
ため、例えば特開平4−278967号公報、特開平4
−204670号公報、特開平7−72696号公報、
特開平5−232840号公報に記載のように、カラー
トナーに加えて透明トナーを転写体に転写、定着する方
法、および特開昭63−92964号公報および同63
−92965号公報等に記載のように、転写体上に予め
透明樹脂をコートする方法が提案されている。しかしな
がら、これらの方法においては、画像構造、すなわち現
像された部分と白紙部分との間にトナー層の高さだけの
機械的な起伏が残ったり、結着樹脂の特性と透明トナー
層の厚みによっては、トナーが溶けすぎて転写体へのし
み込みが起こったり、トナーが充分に溶けずにトナー粒
子形状が残ったりする等、画像表面の機械的な起伏形状
を制御することができず、期待された効果が十分には得
られない。
【0010】また、画像表面に設けた透明樹脂層の表面
を平滑にするためには、加熱加圧接触方式の定着方法を
用いるが、透明樹脂層を形成する透明トナーの樹脂もカ
ラートナーと同種の樹脂を使用するために、溶融した透
明トナーの樹脂が定着部材にオフセットするという現象
が発生するという問題がある。このオフセット現象を防
止する目的で定着部材表面にオイル等の離型剤を塗布す
ることが行われるが、その場合、離型剤が定着後の画像
表面上に転写されるという問題が生じる。
【0011】近年、電子写真方式のフルカラー複写機お
よびプリンターの普及が著しくなったことに伴い、電子
写真方式で作成したフルカラー画像を印刷で作製した画
像と同様に、その画像表面に筆記具によりメモ書きした
り、ビジネス文書においては付箋紙を画像表面に貼り付
けたりすることが多くなっている。しかしながら、上述
のごとく画像表面にオイル等の離型剤が残存した状態で
は、メモ書きをするための付箋紙の張り付けが困難とな
り、また同様の理由により筆記具による記入した文字等
も明瞭ではない。
【0012】ところで透明トナーを使用しないで透明樹
脂層を画像表面に形成する方法として、特開平5−24
9724号公報には、あらかじめ透明樹脂層を形成した
フィルムを加熱圧着によって透明樹脂層のみを画像表面
に転写する方法が開示されている。この方法は、予め作
製された画像表面に後加工として透明樹脂層を設け、高
光沢な画像を得るものである。この方法では、透明樹脂
層を形成する樹脂と加熱加圧部材が直接接触しないため
にオフセット等の問題は発生しない。しかしながら、フ
ィルムと透明樹脂層のオフセット防止のために透明樹脂
層内部に、離型剤としてワックスが添加されているた
め、この方法においても、上述と同様に、筆記具による
記入および付箋紙の貼り付けが困難になるという問題が
生じる。
【0013】さらに特開平7−56409号公報、同7
−56410号公報、同7−72695号公報において
は透明なフィルムに画像を形成し、画像表面から白色シ
ートを貼り付け、透明なフィルム面が画像表面となるよ
うな画像作製方法が開示されている。この方法によれ
ば、平滑な表面を有するフィルムを使用することで高光
沢な表面を有する画像を得ることができる。しかしなが
ら、上述の方法では白色シートと画像を接着するために
熱可塑性接着剤を使用するが、加熱接着時に先に透明な
フィルム上に形成した画像が接着剤に溶解してしまい、
透明フィルム上に形成したもとの画像の画素の形状を著
しく乱してしまう。またオフセットの問題はないが、筆
記具の種類によっては記入が困難である。
【0014】すなわち、透明トナーを使用して画像表面
が平滑で高光沢な最終画像を得ようとすると、加熱加圧
接触定着方式を用いる必要がある。このためには平滑な
表面を有する加熱加圧定着部材の表面形状を画像表面に
転写する工程が必須となる。しかしながら、この工程に
おいてはトナー樹脂と定着部材が直接接触することによ
って生じるオフセットの問題を回避しなければならず、
その回避方法として定着部材表面に離型剤層を形成する
必要がある。その結果、作製された画像表面にこの離型
剤が転写されることによって、付箋紙の張り付けが困難
になり、筆記具で明瞭な文字等の記入が困難となってい
る。また透明なプラスティックフィルムを画像表面とす
る画像作製方法においてはオフセットの問題は生じない
が、画像の画素の形状が乱れたり、筆記具による記入が
困難であるという問題が残っている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける上述した実情を鑑み、その問題点を解消するため
になされたものである。すなわち、本発明の目的は、粉
体トナーを利用する多色画像形成方法において、画像全
体に均一な光沢度を有する銀塩写真で作製した印画紙写
真に近い高画質な画像を作製する方法を提供することに
ある。本発明の他の目的は、粉体トナー画像表面全体に
透明層を形成する際にオフセットの発生がなく、また表
面に筆記具による記入や付箋紙の貼り付けが容易に行え
る画像を形成する画像形成方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の目的
を達成する方法の検討を重ねた結果、粉体トナーを利用
して、転写体上に、銀塩写真方式で作製した印画紙写真
のごとく光沢度が均一な画像表面を有する高画質画像を
得るためには、画像表面全体に透明層を形成するに際し
て、透明層を粉体トナー樹脂やプラスティックフィルム
以外の物質を用いて形成することによって達成できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0017】すなわち、本発明の多色画像形成方法は、
画像情報により変調された光を用いて潜像保持体上に潜
像を形成する露光工程、該潜像保持体上に、少なくとも
シアン、マゼンタおよびイエロートナーよりなる粉体ト
ナーを用いてトナー像を形成する現像工程、該トナー像
を転写体上に転写する転写工程、転写体上の未定着トナ
ー像を定着する定着工程を有するものであって、さらに
形成された画像表面に透明層を設ける工程を有し、その
透明層が、少なくとも屈折率が1.40ないし1.60
である無機酸化物微粒子と水溶性樹脂からなり、かつ粉
体トナーに用いられた結着樹脂の屈折率nと上記無機酸
化物微粒子の屈折率Nおよび透明層の平均厚みT(μ
m)との関係が下記式(1)を満たすことを特徴とす
る。 −1.3≦(n−N)×T≦1.3 (1) 本発明の多色画像形成方法において、使用する酸化無機
微粒子はシリカ微粒子であり、そのシリカ微粒子の平均
一次粒子径が10nm以下であることが好ましい。また
本発明の多色画像形成方法において、使用する水溶性樹
脂はポリビニルアルコールであることが好ましい。さら
に本発明の多色画像形成方法において、透明層を形成す
るための酸化無機微粒子と水溶性樹脂との混合物の重量
比は1:1から10:1の範囲にあることが好ましい。
【0018】本発明において上記関係式(1)中の透明
層の平均厚みTは、以下のようにして求めることができ
る。前記多色画像形成方法において作製した画像の中で
画像部と非画像部を含む部位を切り出し、エポキシ樹脂
よりなる包埋剤中に包埋させる。包埋剤を硬化した後
に、ダイヤモンドナイフで前記画像を切断して、超薄膜
切片(厚さ0.05〜0.20μm)に切り出す。切り
出した超薄膜切片を透過型電子顕微鏡に装填して観察す
る。この観察を、作製した画像の各部位について複数回
行うことにより、定着画像の断面構造から、画像表面に
形成した透明層の平均厚みを測定することができる。
【0019】具体的には、画像断面の観察画像は、ネガ
フィルムに撮影後、透過光像をCCDカメラで撮影し、
撮影した画像をデジタル信号化してデジタルデータとし
て保存するか、透過型電子顕微鏡による観察画像を直接
CCDカメラで撮影し、撮影した画像をデジタル信号化
してデジタルデータとして保存する。そして保存した画
像のデジタルデータを周知の画像処理装置または画像処
理が実施できるソフトウエアを搭載したパーソナルコン
ピュータによって画像処理を行ない、画像構造を解析す
る。
【0020】次に透明層の平均厚みTを求める方法につ
いて述べる。まず、デジタルデータを観察画像に変換し
てディスプレイ上に表示し、包埋剤部、粉体トナー画像
部、転写体部、透明部を検出して、それぞれの境界を決
定する。次いで、観察画像の画像表面における粉体トナ
ー画像部と非画像部とが同じ幅になるように観察画像を
配置する。次いで観察画像全体から透明層の部分のみの
面積を測定し、ディスプレイ上に表示してある粉体トナ
ー画像部および非画像部を加算した幅で除して、その観
察画像における透明層の平均厚みを求める。この作業を
作製した画像の10点について行うことにより、画像全
体の透明層の平均厚みTを求めることができる。
【0021】図1はその場合を説明するのものであっ
て、11は転写体、12は粉体トナー画像部、13は透
明層、14は包埋剤であり、lはディスプレイ上に表示
した粉体トナー画像部の幅及び非画像部の幅、Lは粉体
トナー画像部と非画像部の幅を加算したものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の多色画像形成方法の実施
の形態について述べる。まず、画像情報により変調され
た光を用いて、その露光によって潜像保持体上に潜像を
形成する露光工程、該潜像保持体上に、少なくともシア
ン、マゼンタおよびイエロートナーよりなる粉体トナー
を用いてトナー像を形成する現像工程、形成されたトナ
ー像を転写体上に転写する転写工程、転写体上の未定着
トナー像を定着する定着工程を経ることによって、転写
体上に粉体トナー像よりなる画像を形成する。
【0023】潜像保持体としては、電子写真感光体、誘
電記録体等が使用され、公知の方法によって、静電潜像
が形成される。形成された静電潜像は、次いで、シア
ン、マゼンタおよびイエロートナーよりなる粉体トナー
を用いて、現像されるが、本発明に使用するイエロー、
マゼンタおよびシアントナーは、結着樹脂に顔料や染料
等の着色剤を分散含有して得られる。なお、本発明にお
いては、ブラックトナーを使用してもよい。
【0024】着色剤および結着樹脂は、いずれも従来公
知のものが利用でき、特に限定されるものではない。例
えば、着色剤としては次のものがあげられる。 イエロー着色剤:ベンジジンイエロー、キノリンイエロ
ー、ハンザイエロー マゼンタ着色剤:ローダミンB、ローズベンガル、ピグ
メントレッド シアン着色剤:フタロシアニンブルー、アニリンブル
ー、ピグメントブルー ブラック着色剤:カーボンブラック、アニリンブラッ
ク、カラー顔料のブレンド 等が用いられる。
【0025】また、結着樹脂としては、例えば、スチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチ
レン−ブタジエン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド
樹脂、エポキシ樹脂等を用いることができるが、転写体
上への粉体トナー画像の定着を考慮して、定着時におけ
る粉体トナーの粘度が102 Pa・sないし105 Pa
・sのものが好ましい。定着時における粉体トナーの粘
度が102 Pa・s未満の場合は、定着ロールで定着し
た際に定着ロールへのオフセットが生じやすくなる。ま
た、105 Pa・sを越える場合は、粉体トナーが溶融
軟化せずに、転写体への接着およびトナー粒子同士の接
着が不十分となるため、充分な定着強度が得られない。
【0026】また、より好ましい色調再現性を得るため
には、着色剤として一次粒子径が0.01〜1μmの範
囲、好ましくは0.1〜1μmの範囲であり、かつ、一
次粒径と同等の大きさにして樹脂中に溶融分散させたも
のを用いるのが好ましい。
【0027】ここでいう樹脂中に溶融分散させた着色剤
とは、樹脂を加熱により溶融、または溶剤に溶解したも
のと、色材化工程で得られる着色剤のウエットケーキと
を混練して、着色剤を樹脂中に一次粒子状態で分散さ
せ、冷却または溶剤の除去によって固化した後、粉砕し
たものをいう。
【0028】トナーを用いて現像する際には、トナー粒
子表面に、流動性を付与する微粒子として、例えば無機
粉体を付着させてもよい。無機粉体としては、当業界で
一般的に使用されているシリカ、酸化チタン、酸化ス
ズ、酸化アルミニウム等であって、粒径が0.001〜
0.1μmの範囲のものが使用できる。また、トナー粒
子表面に付着させる無機粉体は、帯電環境安定性等を付
与するために各種処理剤で処理したものであってもよ
い。
【0029】さらに、本発明に使用する粉体トナーの粒
子径は、粒状性の改善のために、粒子径1〜9μmの範
囲のものが好ましい。トナー粒子径が9μmより大きい
場合には、トナー粒子が認識されて、粒状性を著しく乱
すこととなり、本発明の効果が充分に得られなくなる。
また、トナー粒子径が1μm未満である場合には、逆極
性に帯電されたトナー粒子が増えて、背景部へのかぶり
となり、満足された画像が得られなくなる。
【0030】本発明において、潜像保持体上に形成され
た粉体トナー像を転写体上に転写する方法としては、静
電転写、粘着転写等、従来公知の方法ならば如何なるも
のでも使用することができる。
【0031】また、転写体上の未定着トナー像を定着す
る方法としては、オーブン定着、ラジアント定着、ロー
ル定着等の加熱手段を有する定着装置を用いる公知の定
着方法が使用できる。
【0032】さらに、粉体トナー像を形成する転写体の
素材としては、木材パルプ繊維の紙シート、加工紙、合
成紙、プラスティックシート、金属シート等、トナー像
の転写が可能なものであれば如何なるものであってもよ
い。
【0033】前記転写体上に形成された粉体トナー像よ
りなる画像表面には透明層が設けられるが、透明層を形
成する無機酸化物微粒子としては、例えば、シリカ微粒
子、コロイダルシリカ、珪酸カルシウム、ゼオライト、
カオリナイト、ハロサイト、白雲母、タルク、炭酸カル
シウム、硫酸カルシウム、ベーマイト、酸化亜鉛、炭酸
バリウム等をあげることができるが、透明性を低下させ
ない観点から屈折率が1.40ないし1.60の範囲に
あるものを使用することが必要である。本発明におい
て、上記無機酸化物微粒子は、平均一次粒子径が10n
m以下、特に1〜9nmであることが好ましい。
【0034】屈折率が1.60を越えると、空気との屈
折率差が大きくなり、透明層表面で照明光が散乱してし
まい、透明層を形成する前の画像と比較して色調が著し
く劣った画像となる。また屈折率が1.40未満では粉
体トナーに用いられた結着樹脂との屈折率差が大きくな
り、粉体トナー像と透明層の境界で画像表面から入射し
た照明光が散乱し、やはり透明層を形成する前の画像と
比較して著しく色調が劣ってしまう。透明性を低下させ
ない観点からは、屈折率1.40ないし1.60の範囲
にある無機酸化物微粒子であるシリカ微粒子が好まし
く、さらに平均一次粒子径が10nm以下の微粒子、特
に平均一次粒子径1〜9nmでかつ屈折率が1.45の
シリカ微粒子が好ましい。
【0035】なお、シリカ微粒子の作製方法には、湿式
法と乾式法とがある。湿式法として最もよく行われてい
る方法は、珪酸塩の酸分解により活性シリカを生成さ
せ、これを適度に重合させて凝集沈降させ、含水シリカ
を得る方法である。また、乾式法の一般的な方法は、ハ
ロゲン化珪素の高温気相加水分解により無水シリカを得
る方法、および珪砂とコークスを電気炉中で電気アーク
により加熱還元気化し、これを空気で酸化して無水シリ
カを得る方法である。
【0036】透明層に用いられる樹脂は、透明層を画像
表面に定着する際に加熱加圧する観点から、定着部材と
のオフセット問題を生じない水溶性樹脂が使用される。
水溶性樹脂の例としては、ポリビニルアルコール、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレン
グリコール、ポリビニルエーテルをあげることができ
る。その中でも透明性の観点からは無機酸化物微粒子と
してシリカ微粒子を使用する場合にはポリビニルアルコ
ールが特に好ましい。ポリビニルアルコールは構造単位
に水酸基を有するが、この水酸基がシリカ微粒子表面の
シラノール基と水素結合を形成して、シリカ微粒子の二
次粒子を鎖単位とする三次元網目構造が形成されやすく
なると考えられる。
【0037】無機酸化物微粒子と水溶性樹脂との重量比
は1:1ないし10:1の範囲が好ましい。無機酸化物
微粒子と水溶性樹脂との重量比が10を越えると、透明
層の機械的な強度が不足したり、透明層の定着工程の乾
燥時に透明層がひび割れたりする。また、1未満の場合
は、三次元網目構造間の空隙が減少するため、筆記具、
特に水溶性及び油性インキを使用した筆記具での記入が
困難となる。透明層の機械的な強度と筆記具による記入
性を考慮するならば、無機酸化物微粒子と水溶性樹脂と
の重量比は2:1〜5:1の範囲にあるのがより好まし
い。
【0038】本発明においては、粉体トナーに用いられ
た結着樹脂の屈折率nと、透明層を形成する無機酸化物
微粒子の屈折率Nと、透明層の平均厚みTとの関係が、
−1.3≦(n−N)×T≦1.3の範囲にあることが
必要であり、−1.0≦(n−N)×T≦1.0の範囲
にあることがより好ましい。上記屈折率n、屈折率Nお
よび透明層の平均厚みTが上記関係式を満たさない場合
には、画像の表面から進入する入射光が透明層によって
吸収されて、暗い画像が作製されるようになる。
【0039】粉体トナー像よりなる画像表面上に透明層
を形成する方法としては、例えば下記の方法が使用でき
る。透明層形成用の塗布液として、平均一次粒子径10
nm以下のシリカ微粒子を水中に添加して、ホモジナイ
ザー(日本精機(株)製)を用いて15000回転で3
0分間分散させた後、ポリビニルアルコール水溶液を加
えて、上記の条件でさらに分散させることによって調製
されたものを用い、粉体トナー像よりなる画像上に塗布
する。塗布液を塗布する方法としては、例えば、ブレー
ドコーター、バーコーター、リバースロールコーター等
の公知の手段を用いる方法が使用できる。
【0040】粉体トナー像よりなる画像の上に塗布され
た上記の塗布液の乾燥および定着は、カレンダーロール
で加熱加圧する方法、または平滑な金属面に圧接して乾
燥する方法を用いて行うことができる。その場合、乾燥
する際の乾燥温度は、粉体トナーに用いられた結着樹脂
の軟化点よりも低い温度であるのが好ましい。軟化点以
上の温度でカレンダリングや圧接乾燥を行うと、転写体
上に形成された粉体トナー像よりなる画像が溶融し、透
明層を形成する前の画像の画素を著しく乱し、最終画像
の色調、粒状性が著しく悪化する。
【0041】本発明においては、カレンダリングおよび
圧接乾燥時に乾燥部材表面と上述の塗布液とのオフセッ
トが発生しないため、乾燥部材表面にオイル等の離型剤
を塗布する必要はない。このため作製した最終画像表面
には離型剤が存在しないことから、付箋紙を画像表面に
容易に貼り付けることが可能である。上記のようにして
形成された透明層は、筆記具、特に水溶性または油性の
インキを使用した筆記具で容易に画像上に記入すること
ができる。
【0042】なお、粉体トナー画像上に透明層を形成す
る方法については、上記例示された方法に限定されるも
のではなく、上記以外にも種々の方法が採用可能であ
る。
【0043】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例について示
す。 実施例1 粉体トナーとしては、富士ゼロックス社製Acolor
用のシアン、マゼンタおよびイエロートナーを用いた。
なお、各トナーに用いた結着樹脂は、線状ポリエステル
樹脂(テレフタル酸/ビスフェノールAエチレンオキサ
イド付加物/シクロヘキサンジメタノールから得られた
線状ポリエステルTg=62℃、Mn=4,000、M
w=35,000、酸価=12、水酸価=25(軟化点
=110℃、屈折率1.50))であった。
【0044】○画像作成方法 本発明に使用した装置として、図2に示す構造のものを
利用した。すなわち、富士ゼロックス社製のAcolo
r630を改造した装置を利用した。この装置により、
照明21から原稿22に照射した反射光を、カラーCC
D23により読み取って、画像処理装置24でイエロ
ー、マゼンタ、シアンの3色の信号に色分解し、画像処
理を加えて各色ごとに、一色ずつ順番に、半導体レーザ
ー25から光信号として出力した。その光信号を、光学
系26を通して、予め帯電器27によって帯電された感
光体28に露光して、画像部分が低電位になる静電潜像
を作製した。上記の方法で得られた帯電した粉体トナー
を含む現像剤を現像器29〜31に仕込み、現像バイア
スを印可することにより現像を行なって、粉体トナーを
静電気力により、感光体上の静電潜像に付着させた。形
成された粉体トナー像を転写ドラム33に静電吸着され
た転写体34に一色ずつ、転写コロトロン35で与えら
れた電界により転写した。これをイエロー、マゼンタ、
シアンの順に3回繰り返し、転写体上に未定着粉体トナ
ー像を得た。これを電気オーブン37によって、加熱定
着して粉体トナー像を得た。また、現像されたトナー重
量は、各色で同一として、面積率100%画像部分で
6.5(g/m2 )とした。なお、転写体は、OKスー
パーアート紙(新王子製紙社製)を用いた。
【0045】 ○透明層形成用塗布液Aの作製 乾式シリカ微粒子 10重量部 (平均一次粒子径:7nm、屈折率1.45、 A300、日本アエロジル(株)製) ポリビニルアルコール 4重量部 (PVA217EE、クラレ(株)製) イオン交換水 146重量部 上記組成のうち、まずイオン交換水96重量部にポリビ
ニルアルコール4重量部を溶解したポリビニルアルコー
ル水溶液を作製した。次に乾式シリカ微粒子をイオン交
換水50重量部(ポリビニルアルコール水溶液を作製し
た残り)に添加して、ホモジナイザー(日本精機社製)
を用いて15000rpmの条件で30分間撹拌した
後、ポリビニルアルコール水溶液を添加した。その後上
記同条件で撹拌して透明層形成用塗布液Aを得た。
【0046】○透明層の形成 上記のように作製した透明層形成用塗布液を前記方法で
作製した粉体トナー像よりなる画像全面上にバーコータ
を用いて塗布し、炉内温度90℃の電気オーブン内で塗
布面に鉄板を圧接して10分間加熱乾燥した。これによ
り平均厚み14.5μmの透明層を得た。
【0047】実施例2 実施例1で得た未定着粉体トナー像を定着器36で加熱
加圧定着した後、エタノールを浸漬させたウエスで画像
表面上の離型剤を除去して、実施例1と同様の方法で透
明層を粉体トナー像よりなる画像表面に形成した。塗布
量を実施例1より多くして、加熱乾燥後の透明層の平均
厚み24.5μmの最終画像を作製した。
【0048】 実施例3 ○透明層形成用塗布液Bの作製 乾式シリカ微粒子 7重量部 (平均一次粒子径:7nm、屈折率1.45、 A300、日本アエロジル(株)製) ポリビニルアルコール 1重量部 (PVA217EE、クラレ(株)製) イオン交換水 92重量部 上記組成のうち、まずイオン交換水49重量部にポリビ
ニルアルコール1重量部を溶解したポリビニルアルコー
ル水溶液を作製した。次に乾式シリカ微粒子をイオン交
換水43重量部(ポリビニルアルコール水溶液を作製し
た残り)に添加して、ホモジナイザーを用いて1500
0rpmの条件で30分間撹拌した後、ポリビニルアル
コール水溶液を添加した。その後上記同条件で撹拌して
透明層形成用塗布液Bを得た。実施例1で得た未定着粉
体トナー像を電気オーブン37によって、加熱定着して
粉体トナー像よりなる画像を得た。実施例1と同様の方
法で透明層を画像表面に形成し、加熱乾燥後の透明層の
平均厚み18.5μmの最終画像を作製した。
【0049】 実施例4 ○透明層形成用塗布液Cの作製 乾式シリカ微粒子 3重量部 (平均一次粒子径:7nm、屈折率1.45、 A300、日本アエロジル(株)製) ポリビニルアルコール 4重量部 (PVA217EE、クラレ(株)製) イオン交換水 134重量部 上記組成のうち、まずイオン交換水97重量部にポリビ
ニルアルコール3重量部を溶解したポリビニルアルコー
ル水溶液を作製した。次に乾式シリカ微粒子をイオン交
換水37重量部(ポリビニルアルコール水溶液を作製し
た残り)に添加して、ホモジナイザーを用いて1500
0rpmの条件で30分間撹拌した後、ポリビニルアル
コール水溶液を添加した。その後、上記同条件で撹拌し
て透明層形成用塗布液Cを得た。実施例1で得た未定着
粉体トナー像を電気オーブン37によって、加熱定着し
て粉体トナー像よりなる画像を得た。実施例1と同様の
方法で透明層を画像表面に形成して、加熱乾燥後の透明
層の平均厚み18.5μmの最終画像を作製した。
【0050】 実施例5 ○透明層形成用塗布液Dの作製 乾式シリカ微粒子 3重量部 (平均一次粒子径:7nm、屈折率1.45、 A300、日本アエロジル(株)製) メチルセルロース(100cp、湘南和光(株)製) 4重量部 イオン交換水 37重量部 上記組成のうち、乾式シリカ微粒子をイオン交換水37
重量部に添加して、ホモジナイザーを用いて15000
rpmの条件で30分間撹拌した後、メチルセルロース
水溶液を添加した。その後、上記同条件で撹拌して透明
層形成用塗布液Dを得た。実施例1で得た未定着粉体ト
ナー像を電気オーブン37によって、加熱定着して粉体
トナー像よりなる画像を得た。実施例1と同様の方法で
透明層を画像表面に形成して、加熱乾燥後の透明層の平
均厚み22.5μmの最終画像を作製した。
【0051】 実施例6 ○透明層形成用塗布液Eの作製 乾式シリカ微粒子 6重量部 (平均一次粒子径:16nm、屈折率1.45、 A130、日本アエロジル(株)製) ポリビニルアルコール 3重量部 (PVA217EE、クラレ(株)製) イオン交換水 151重量部 上記組成のうち、まずイオン交換水97重量部にポリビ
ニルアルコール3重量部を溶解したポリビニルアルコー
ル水溶液を作製した。次に乾式シリカ微粒子をイオン交
換水54重量部(ポリビニルアルコール水溶液を作製し
た残り)に添加して、ホモジナイザーを用いて1500
0rpmの条件で30分間撹拌した後、ポリビニルアル
コール水溶液を添加した。その後、上記同条件で撹拌し
て透明層形成用塗布液Eを得た。実施例1で得た未定着
粉体トナー像を電気オーブン37によって、加熱定着し
て粉体トナー像よりなる画像を得た。実施例1と同様の
方法で透明層を画像表面に形成して、加熱乾燥後の透明
層の平均厚み20.5μmの最終画像を作製した。
【0052】比較例1 実施例6の透明層形成用塗布液の作製において、シリカ
微粒子の代わりにアルミナ微粒子(平均一次粒子径:3
0nm、屈折率1.75)を使用した以外は、実施例6
と同様の方法で粉体トナー像よりなる画像上に透明層を
形成した。透明層の平均厚みは4.5μmであった。 比較例2 透明層の平均厚み30.5μmとした以外は、実施例1
の方法と同様の方法で画像を作製した。
【0053】比較例3 ○透明トナーの製造 結着樹脂:線状ポリエステル樹脂 (テレフタル酸/ビスフェノールAエチレンオキサイド
付加物/シクロヘキサンジメタノールから得られた線状
ポリエステル;Tg=62℃、Mn=4,000、Mw
=35,000、酸価=12、水酸価=25)上記樹脂
をエクストルーダーで溶融混練し、ジェットミルで粉砕
した後、風力式分級機で分級して平均粒径7μmの粒子
を作製した後、粒子表面に、流動化剤として、疎水性シ
リカ微粉末(R972、日本アエロジル(株)製、平均
粒径0.016μm)0.76重量%を添加し、ヘンシ
ェルミキサーで混合して透明トナーを得た。
【0054】○透明トナー用現像剤の調製 上記の透明トナー組成物と、メチルメタクリレート−ス
チレン共重合体で被覆した粒径約50μmのフェライト
よりなるキャリアを用い、キャリア100重量部に対し
て上記透明トナー組成物8重量部を添加し、ターブラシ
ェイカーミキサーで混合して、透明トナーを含む2成分
現像剤を得た。実施例1の画像形成方法において、上記
透明トナーを含む現像剤を現像器32に仕込んで、転写
体上に転写した粉体トナー像の上に画像面積率100%
の透明トナー層を転写し、定着器36で加熱定着して、
表面に透明樹脂層を設けた粉体トナー像よりなる画像を
得た。透明樹脂層の平均厚みは15.0μmであった。
【0055】比較例4 実施例2の方法で作製した粉体トナー画像上に、接着剤
として厚さ8μmの熱硬化型アクリル樹脂製接着剤を表
面に形成した厚さ15μmのポリエチレンテレフタレー
トを重ね合わせて、離型剤を除去した定着器36で接着
温度100℃、送り速度30mm/sの条件で加熱接着
して最終画像を作製した。透明層の平均厚みは22.5
μmであった。
【0056】実施例7 原稿として、人物を含む写真を用いた以外は、実施例1
〜6の方法を用いて最終画像を作製した。 比較例5 原稿として、人物を含む写真を用いた以外は、比較例1
〜4の方法を用いて最終画像を作製した。
【0057】実施例1〜6および比較例1〜4で作製し
た画像の評価結果を表1に示す。なお、表中の評価方法
および評価基準は次の通りであった。
【0058】(透明層平均厚み)透明層平均厚みを求め
るための画像内部の解析方法について説明する。転写体
上に粉体トナーを用いて30×30mmの矩形で画像面
積率100%のプロセスブラックの画像を複数個作製
し、その全面に透明層を形成する。次いで、画像部と非
画像部の境界部を含むように画像の一部を切り出して、
エポキシ樹脂からなる包埋剤中に包埋し、硬化させた
後、ダイヤモンドナイフで画像の境界部に沿って10か
所について切り出して超薄膜切片を作製する。作製した
超薄膜切片を透過型電子顕微鏡に装填して透過電子像を
ネガフィルムに撮影する。撮影後のネガフィルムを磨り
ガラス上に乗せて、ネガフィルムを置いた反対の面から
蛍光灯の光を照射してネガフィルムの透過光像を得る。
次に透過光像をCCDカメラで撮影し、撮影した画像を
デジタル信号化して、デジタルデータとして保存する。
次に、保存した画像のデジタルデータを画像処理装置で
画像処理を行い、本発明の方法で作製した画像について
は、内部に着色剤を含有する画像部、転写体部、透明層
部を検出して、それぞれの境界を決定する。次いで、観
察画像の画像表面方向に粉体トナー画像部と非画像部が
同じ幅になるように配置し、観察画像部全体から透明層
の部分のみの面積を測定して、ディスプレイ上に表示し
てある粉体トナー画像部および非画像部を加算した幅で
除し、この観察画像における透明層の平均厚みを求める
ことができる。この作業を作製した画像の10点につい
て行うことによって画像全体の透明層の平均厚みを求め
ることができる。また、比較例において作製した透明ト
ナー層、または接着剤および透明プラスチックフィルム
を画像表面に透明層として形成した画像においては、透
明層部を透明トナー層または接着剤層および透明プラス
チックフィルムとし、本発明の作成方法で作製した画像
と同様の方法で透明層の平均厚みを求める。
【0059】(粒状性)粒状性の評価は、転写体上に粉
体トナーを用いて作製した30×30mmの矩形で画像
面積率30%のブルーの画像表面に透明層を形成して得
られた最終画像を用いて、目視評価により行った。20
人の評価者を対象として、1.非常にきめが粗い、2.
きめが粗い、3.普通、4.きめが細かい、5.非常に
きめが細かい、の5つに分類した評価を得、その平均値
を求めた。平均値が2未満の場合を×、2以上、4未満
の場合を○、4以上の場合を◎と評価した。
【0060】(光沢度の均一性)画像表面の光沢度の均
一性については、Gloss Meter GM−26
D(村上色彩技術研究所(株)製)を使用して画像表面
の10か所について測定して得られた値を平均化し、測
定値の最大値または最小値と平均値との差が、5以上の
ものを×、2以上、5未満までのものを○、2未満のも
のを◎と評価した。
【0061】(筆記具記入性)筆記具記入性は、20人
の評価者について、油性インキ及び水性インキを使用し
たフェルトペンをそれぞれ使用して、作製した画像表面
に文字、線を記入してもらい、書き易さ、書いた文字・
線の視認性、記入した文字・線の定着性の観点で評価を
行った。印刷で作製した画像と同等であるを○、印刷で
作製した画像より劣るを△、筆記具による記入ができな
いを×として、一番多かった結果を評価結果とした。
【0062】(付箋紙貼付性)付箋紙貼付性について
は、作製した画像を机上に固定した後、付箋紙(ポスト
イット500Y、3M社製)の接着剤塗布面を作製した
画像表面に指で押して貼り付けて、他端をデジタルフォ
ースゲージDFG−2K(シンポ工業(株)製)のチャ
ックに固定した。デジタルフォースゲージを画像表面と
垂直方向に移動させて付箋紙を剥離し、付箋紙が画像表
面から完全に剥離するまでの最大荷重を画像表面各部所
について5カ所測定し、その平均値を測定結果とした。
平均値が30gf以未満を×、30gf以上、80gf
未満を○、80gf以上を◎と評価した。
【0063】(総合画質)また、実施例および比較例で
作製した最終画像を使用して、総合画質の評価を目視評
価により行った。20人の評価者を対象として、1.非
常に粗く銀塩写真とは全く異なる、2.粗く銀塩写真と
は異なる、3.滑らかではあるが、銀塩写真とは異な
る、4.滑らかで銀塩写真に近い、5.非常に滑らかで
銀塩写真に近い深みがある、の5つに分類した評価を
得、その平均値を求めた。平均値が3未満の場合を×、
3以上、4未満の場合を○、4以上の場合を◎とした。
【0064】
【表1】 以上の結果から明らかなように、本発明の実施例では、
総合的に画質の評価が高い。
【0065】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を有するから、粉
体トナーを利用する多色画像形成方法によって、画像全
体に均一な光沢度を有する銀塩写真で作製した印画紙写
真に近い高画質な画像を作製することが可能である。ま
た、本発明の画像形成方法においては、粉体トナー画像
表面全体に透明層を形成する際にオフセットの発生がな
く、そして作成されたトナー画像はその表面に筆記具に
よる記入や付箋紙の貼り付けが容易に行えるものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 透明層の平均厚さを求める方法を説明するた
めの説明図であって、透明層を形成した最終画像の断面
における測定点を表した模式図である。
【図2】 本発明を実施する装置の一例を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
11…転写体、12…粉体トナー画像部、13…透明
層、14…包埋剤、21…照明、22…原稿、23…カ
ラーCCD、24…画像処理装置、25…半導体レーザ
ー、26…光学系、27…帯電器、28…感光体、29
〜32…現像器,33…転写ドラム、34…転写体、3
5…転写コロトロン、36…定着器、37…電気オーブ
ン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報により変調された光を用いて潜
    像保持体上に潜像を形成する露光工程、該潜像保持体上
    に、少なくともシアン、マゼンタおよびイエロートナー
    よりなる粉体トナーを用いてトナー像を形成する現像工
    程、該トナー像を転写体上に転写する転写工程、転写体
    上の未定着トナー像を定着する定着工程を有する多色画
    像形成方法において、形成された画像表面に透明層を設
    ける工程を有し、該透明層が、少なくとも屈折率が1.
    40ないし1.60である無機酸化物微粒子と水溶性樹
    脂からなり、かつ粉体トナーに用いられた結着樹脂の屈
    折率nと上記無機酸化物微粒子の屈折率Nおよび透明層
    の平均厚みT(μm)との関係が下記式を満たすことを
    特徴とする多色画像形成方法。 −1.3≦(n−N)×T≦1.3
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