JPH10320016A - 制御システムおよび制御方法 - Google Patents

制御システムおよび制御方法

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JPH10320016A
JPH10320016A JP13100997A JP13100997A JPH10320016A JP H10320016 A JPH10320016 A JP H10320016A JP 13100997 A JP13100997 A JP 13100997A JP 13100997 A JP13100997 A JP 13100997A JP H10320016 A JPH10320016 A JP H10320016A
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JP
Japan
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control
state
control system
current state
element control
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Application number
JP13100997A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takegami
弘 竹上
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムの変更が容易で、トラブルに強く、
システム開発に要する時間の短い制御システムを提供す
る。 【解決手段】 この制御システムは、対象物46に関す
る制御を、複数の独立した要素制御に分割して実行す
る。状態記憶手段42は、識別子48に基づいて各対象
物46の相違を判断し、各対象物46ごとに現在の状態
を取得して記憶する。制御決定実行手段44は、記憶さ
れた各対象物46に関する現在の状態と、当該状態にお
いて生じた事象との組合せにしたがって、複数の要素制
御のうちつぎに行なうべき要素制御を各対象物46ごと
に決定して、決定された要素制御を各対象物46ごとに
実質的に独立して実行する。要素制御相互間の独立性が
高いため、システムの変更、開発が容易で、トラブルに
強い。対象物を基準にして制御を行なうので、簡単なシ
ステムで複雑な制御が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、制御システムに
関し、特に、対象物に関する制御を行なう制御システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】ICなど半導体装置の製造工程のひとつ
にエッチング工程がある。エッチングを行なうに際し、
カセットに収められた半導体ウエハに対するエッチング
の条件を、装置(エッチング装置)にセットする工程が
必要となる。図19に、エッチング条件を設定する工程
を、コンピュータを用いて自動化した場合における従来
の制御システムのフローチャートを示す。
【0003】従来の制御システムにおいては、エッチン
グの条件をセットするための一連の工程(モジュール)
をひとまとめにして、エッチング条件設定装置という概
念でとらえていた。すなわち、複数のモジュール(ステ
ップS1〜ステップS6)相互の接続関係を厳格に規定
することにより、全体として、エッチング条件設定装置
を実現していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の制御システムには、つぎのような問題点が
あった。従来の制御システムは、上述のように、複数の
モジュール相互の接続関係を厳格に規定することにより
構築されている。
【0005】したがって、システムを変更する場合、た
とえば、1つのカセットの制御のみを行なうという前提
であったシステムを、複数のカセットの制御を行なうよ
う変更するとなると、図20に示すように、制御手順の
大幅な見直しが必要となる。すなわち、図19に示すス
テップS1の前にステップS7を挿入し、ステップS3
とステップS4との間にステップS8を挿入し、ステッ
プS4とステップS5との間にステップS9およびステ
ップS10を挿入するよう、変更しなければならない。
【0006】このように、システムの変更や、モジュー
ルの変更、追加、分割などが極めて困難であった。ま
た、ひとつのモジュールにトラブルが発生すると、シス
テム全体が止ってしまうおそれがあった。
【0007】また、モジュールの分割が容易でないた
め、モジュールをさらに分割し分担してシステム開発を
進めることが困難である。また、上述のようにモジュー
ル相互の接続関係が厳格に規定されているため、モジュ
ールごとに独立して開発することが、そもそも困難であ
る。このため、分担してシステム開発を進めることが、
極めて困難であった。この結果、システム全体の開発に
長時間を費やすこととなっていた。
【0008】この発明は、このような従来の制御システ
ムの問題点を解決し、システムの変更が容易で、トラブ
ルに強く、システム開発に要する時間の短い制御システ
ムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の制御システム
は、対象物に関する制御を行なう制御システムにおい
て、対象物に関する制御を、複数の独立した要素制御に
分割して実行するよう構成するとともに、対象物に関す
る現在の状態を取得して記憶する状態記憶手段と、状態
記憶手段に記憶された対象物に関する現在の状態に基づ
いて、複数の要素制御のうちつぎに行なうべき要素制御
を決定して、決定された要素制御を実行する制御決定実
行手段と、を備えたこと、を特徴とする。
【0010】請求項2の制御システムは、請求項1の制
御システムにおいて、前記制御決定実行手段は、前記状
態記憶手段に記憶された対象物に関する現在の状態と、
当該状態において生じた事象との組合せにしたがって、
つぎに行なうべき要素制御を決定すること、を特徴とす
る。
【0011】請求項3の制御システムは、請求項1ない
し請求項2のいずれかの制御システムにおいて、対象物
が複数であり、前記状態記憶手段は、各対象物ごとに前
記状態を取得して記憶し、前記制御決定実行手段は、状
態記憶手段に記憶された各対象物に関する現在の状態に
基づいて、つぎに行なうべき要素制御を各対象物ごとに
決定して、決定された要素制御を、各対象物ごとに実質
的に独立して実行すること、を特徴とする。
【0012】請求項4の制御システムは、請求項3の処
理制御システムにおいて、前記各対象物は、それぞれ固
有の識別子を備えており、前記状態記憶手段は、当該識
別子に基づいて各対象物の相違を判断する機能を備えて
いること、を特徴とする。
【0013】請求項5の制御方法は、対象物に関する制
御を行なう制御方法であって、対象物に関する制御を、
複数の独立した要素制御に分割し、対象物に関する現在
の状態を取得して記憶し、記憶された対象物に関する現
在の状態に基づいて、複数の要素制御のうちつぎに行な
うべき要素制御を決定して、決定された要素制御を実行
すること、を特徴とする。
【0014】請求項6の電子部品の製造方法は、電子部
品の製造方法であって、請求項1ないし請求項4のいず
れかの制御システムまたは請求項5の制御方法を用い
て、対象物である電子部品の加工に関する制御を行なう
こと、を特徴とする。
【0015】請求項7の制御手順作成方法は、対象物に
関する制御の手順を作成する方法であって、対象物に関
する制御の手順を、複数の独立した要素制御手順に分割
して作成し、対象物に関する現在の状態を記載する状態
記載図表を設定し、状態記載図表に記載された対象物に
関する現在の状態と、複数の要素制御のうちつぎに行な
うべき要素制御との関係を記載した制御決定図表を作成
し、状態記載図表に記載された対象物に関する現在の状
態に基づいて、制御決定図表にしたがって複数の要素制
御のうちつぎに行なうべき要素制御を決定して、決定さ
れた要素制御を実行するよう、制御の手順を作成するこ
と、を特徴とする。
【0016】請求項8の記憶媒体は、コンピュータが実
行可能なプログラムを記憶したコンピュータ可読の記憶
媒体であって、前記プログラムは、請求項1ないし請求
項6のいずれかの装置または方法をコンピュータにより
実現するものであること、を特徴とする。
【0017】
【発明の作用および効果】請求項1の制御システムおよ
び請求項5の制御方法は、対象物に関する制御を、複数
の独立した要素制御に分割し、対象物に関する現在の状
態を取得して記憶し、記憶された対象物に関する現在の
状態に基づいて、複数の要素制御のうちつぎに行なうべ
き要素制御を決定して、決定された要素制御を実行する
ことを特徴とする。
【0018】したがって、対象物に関する制御を複数の
独立した要素制御に分割することで、要素制御の独立性
が担保される。このため、制御システムを変更する場
合、要素制御内での変更、要素制御の削除、新たな要素
制御の追加などを行なえばよい。すなわち、制御システ
ムの変更を容易に行なうことができる。また、同様の機
能を有する要素制御を複数設定しておけば、ひとつの要
素制御にトラブルが発生しても、システム全体が止って
しまうことはない。また、要素制御を複数のコンピュー
タに自由に分配することが容易になるので、コンピュー
タの負荷の均一化を図ることができる。また、制御要素
ごとに独立して開発することができるため、分担してシ
ステム開発を進めることが容易である。このため、シス
テム全体の開発を短時間で行なうことが可能となる。
【0019】また、対象物に関する現在の状態に基づい
て、複数の要素制御のうちつぎに行なうべき要素制御を
決定することを特徴とする。すなわち、対象物を基準と
して制御を行なうよう構成したので、装置を基準として
制御を行なう場合のように要素制御相互間の接続関係を
厳格に規定する必要がない。したがって、制御内容が複
雑化した場合であっても、制御システムはそれほど複雑
にならない。このため、システム開発が容易となる。
【0020】請求項2の制御システムは、記憶された対
象物に関する現在の状態と、当該状態において生じた事
象との組合せにしたがって、つぎに行なうべき要素制御
を決定することを特徴とする。したがって、対象物に関
するある状態において生じた事象によってつぎの状態が
定まることになる。このため、状態遷移図や状態遷移表
などを用いて容易に制御システムを設計することができ
る。
【0021】請求項3の制御システムは、対象物が複数
であり、各対象物ごとに状態を取得して記憶し、記憶さ
れた各対象物に関する現在の状態に基づいて、つぎに行
なうべき要素制御を各対象物ごとに決定して、決定され
た要素制御を、各対象物ごとに実質的に独立して実行す
ることを特徴とする。
【0022】したがって、対象物が複数ある場合であっ
ても、対象物を基準として制御を行なうことで、各対象
物ごとに実質的に独立して並列制御を行なうことができ
る。このため、装置を基準として制御を行なう場合のよ
うに制御システムが複雑化することはない。
【0023】請求項4の制御システムは、各対象物がそ
れぞれ固有の識別子を備えており、システムは当該識別
子に基づいて各対象物の相違を判断する機能を備えてい
ることを特徴とする。したがって、たとえば、システム
に識別センサを設けることで各対象物の位置など対象物
の状態を、容易に取得することができる。
【0024】請求項6の電子部品の製造方法は、上述の
制御システムまたは制御方法を用いて、対象物である電
子部品の加工に関する制御を行なうことを特徴とする。
したがって、加工手順の変更などが多い電子部品の加工
を比較的容易に自動化することができる。また、複数の
部品の加工が同時に行なわれる複雑な工程を比較的容易
に自動化することができる。このため、電子部品の加工
を正確かつ安価に行なうことができる。
【0025】請求項7の制御手順作成方法は、対象物に
関する制御の手順を複数の独立した要素制御手順に分割
して作成し、状態記載図表を設定し、制御決定図表を作
成し、状態記載図表に記載された対象物に関する現在の
状態に基づいて、制御決定図表にしたがって複数の要素
制御のうちつぎに行なうべき要素制御を決定して、決定
された要素制御を実行するよう、制御の手順を作成する
ことを特徴とする。
【0026】したがって、制御の手順を複数の独立した
要素制御手順に分割して作成することにより、制御手順
の作成を多人数で分担して行なうことができる。このた
め、制御手順の作成を短期間でおこなうことができる。
また、要素制御手順相互間の独立性が高いため、制御手
順の変更が容易である。
【0027】また、状態記載図表に記載された対象物に
関する現在の状態を基準としてつぎに行なうべき要素制
御を決定するから、装置を基準として制御を行なう場合
のように要素制御相互間の接続関係を厳格に規定する必
要がない。したがって、制御内容が複雑化した場合であ
っても、制御手順はそれほど複雑にならない。
【0028】また、制御決定図表にしたがって複数の要
素制御のうちつぎに行なうべき要素制御を決定するか
ら、制御手順が直感的に分りやすく、要素制御の追加、
変更、削除が容易である。
【0029】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の一実施形態に
よる制御システムの構成を示す。この制御システムは、
対象物46に関する制御を、複数の独立した要素制御に
分割して実行するよう構成されており、状態記憶手段4
2および制御決定実行手段44を備えている。
【0030】図1においては説明の便宜のため、対象物
46をひとつだけ描いているが、この制御システムは、
複数の対象物46、46、・・・に関する制御を並行し
て行なうことができるよう構成されている。
【0031】なお、制御決定実行手段44を複数設け
て、処理を分散して行なうこともできる。対象物46が
複数の場合には複数の状態記憶手段42を用いて、当該
複数の対象物46の状態を、分散して記憶させることも
できる。ただし、この場合、同じ対象物46の状態に関
する記載が複数同時に存在してはならない。
【0032】各対象物46は、それぞれ固有の識別子4
8を備えている。状態記憶手段42は、識別子48に基
づいて各対象物46の相違を判断し、各対象物46ごと
に現在の状態を取得して記憶する。このように構成する
ことで、各対象物46の位置など、対象物46の状態
を、容易に取得することができる。
【0033】制御決定実行手段44は、状態記憶手段4
2に記憶された各対象物46に関する現在の状態と、当
該状態において生じた事象との組合せにしたがって、複
数の要素制御のうちつぎに行なうべき要素制御を各対象
物46ごとに決定して、決定された要素制御を各対象物
46ごとに実質的に独立して実行する。
【0034】つぎに、図1の制御システムを、半導体ウ
エハのエッチング条件を自動的に設定する工程に適用し
た例について説明する。ICなど電子部品の製造工程の
ひとつにウエットエッチング工程がある。ひとつのカセ
ットに収納された多数の半導体ウエハを1ロットとした
場合、このウエットエッチング工程は、複数ロットの半
導体ウエハを、連続して処理することができるものとす
る。
【0035】ロットごとにエッチング条件が異なる場合
があるため、順次搬入される各ロットのエッチング条件
をウエットエッチング装置24(図2参照)にセットす
る工程が必要となる。このような工程を自動化するため
に図1の制御システムを用いる。
【0036】図2は、上述の制御システムの各機能を、
CPUを用いて実現した場合のハードウェア構成の一例
を示す図面である。制御用コンピュータ34が、この制
御システムの中核をなす。
【0037】制御用コンピュータ34のハードディスク
2には、エッチング条件を自動的に設定するプログラム
等が記憶されている。主メモリ4には、ハードディスク
2に記憶されたプログラム等がロードされる。また、主
メモリ4には、各ロット(すなわち各対象物46)の現
在の状態等が記憶される。CPU6は、主メモリ4にロ
ードされたプログラムを実行する。
【0038】キーボード8、マウス10を介して、CP
U6に指令が送られる。CRT12には制御結果等を表
示する。また、外部機器(図示せず)との間でのプログ
ラムや各種データの授受は、FDD(フレキシブルディ
スクドライブ)14を介してフレキシブルディスク(図
示せず)により行なうことができる。
【0039】制御用コンピュータ34は、入出力インタ
ーフェース16を介して、ウエットエッチング装置24
に接続されている。この例においては、入出力インター
フェース16は専用コンピュータにより構成されてい
る。
【0040】ウエットエッチング装置24には、テンキ
ー26、表示器28、パトライト30、バーコード読取
器32、確認ボタン33などが設けられており、これら
は入出力インターフェース16を介して、制御用コンピ
ュータ34に接続されている。バーコード読取器32
は、1ロット分の半導体ウエハを収納したカセット(図
示せず)に付されているバーコード(識別子)を読み取
る。
【0041】制御用コンピュータ34は、また、中継機
22およびターミナルサーバ20を介してホストコンピ
ュータ18に接続されている。ホストコンピュータ18
には、種々のエッチング条件に関するレシピが記憶され
ている。
【0042】バーコード読取器32、入出力インターフ
ェース16および主メモリ4が、状態記憶手段に対応す
る。CPU6が、制御決定実行手段に対応する。
【0043】つぎに、上述の制御システムに用いるプロ
グラムを作成する手順について説明する。まず、制御決
定図表である状態遷移表(図3参照)を作成し、状態記
載図表である黒板モデル(図4参照)を設定し、各要素
制御である各モジュール(図5〜図9参照)の処理内容
を定める。
【0044】図3に示す状態遷移表には、半導体ウエハ
のロット(すなわち対象物)の現在の状態および当該状
態において生じたイベント(事象)と、つぎに実行すべ
きモジュール(処理1〜処理13のいずれか)との関係
を記載する。たとえば、あるロットが問い合せ応答待ち
(状態番号「2」)状態のときに問い合せ応答(イベン
ト番号「2」)があれば、そのロットに対して処理2を
行なうことになる。
【0045】このように、ロットを基準として処理を行
なうようにしているので、装置を基準として処理を行な
う場合のようにモジュール相互間の接続関係を厳格に規
定する必要がない。したがって、処理内容が複雑化した
場合であっても、制御システムはそれほど複雑にならな
い。このため、システム開発が容易となる。
【0046】図4に示す黒板モデルには、半導体ウエハ
の各ロットの現在の状態が記載される。この例では、第
1ロット〜第4ロットについて、状態番号(図中、矢印
で示す)の他、搬送キャリアの種別などが記載される。
なお、図4の時点において、第1ロットの状態番号は
「2」、第2ロットの状態番号は「4」、第3ロットの
状態番号は「4」である。
【0047】このように、黒板モデルを用いることによ
り、ロットが複数ある場合であっても、ロットを基準と
して処理を行なうことが容易となる。したがって、各ロ
ットごとに実質的に独立して並列処理を行なうシステム
を容易に構築することができる。このため、装置を基準
として処理を行なう場合のように制御システムが複雑化
することはない。
【0048】図5〜図9に各モジュール(処理1〜処理
13)の処理内容を例示する。たとえば、図7Cに示す
処理5は、まず、メッセージを消去し、処理開始要求送
信を行ない、タイマーセットを行なった後、当該ロット
の状態番号を「6」にするという一連の処理を行なう。
【0049】このように、ロットに関する処理を複数の
独立したモジュールに分割することで、モジュール相互
間の独立性が担保される。このため、制御システムを変
更する場合、モジュール内での変更、モジュールの削
除、新たなモジュールの追加などを行なえばよい。すな
わち、制御システムの変更を容易に行なうことができ
る。また、同様の機能を有するモジュールを複数設定し
ておけば、ひとつのモジュールにトラブルが発生して
も、システム全体が止ってしまうことはない。また、モ
ジュールごとに独立して開発することができるため、分
担してシステム開発を進めることが容易である。このた
め、システム全体の開発を短時間で行なうことが可能と
なる。
【0050】つぎに、このようにして作成した状態遷移
表(図3参照)、黒板モデル(図4参照)および各モジ
ュールの処理内容(図5〜図9参照)を参照することに
より、ロットの現在の状態およびイベントに基づいて次
に行なうべきモジュールを決定するとともに決定された
モジュールを実行するよう、プログラムを作成する。こ
のようにして、上述の制御システムに用いるプログラム
を作成することができる。
【0051】上述のように、処理の手順を複数の独立し
たモジュールに分割して作成することにより、プログラ
ムの作成を多人数で分担して行なうことができる。この
ため、プログラムの作成を短期間でおこなうことができ
る。また、モジュール相互間の独立性が高いため、プロ
グラムの変更が容易である。
【0052】また、黒板モデルに記載されたロットに関
する現在の状態を基準としてつぎに行なうべきモジュー
ルを決定するから、装置を基準として制御を行なう場合
のようにモジュール相互間の接続関係を厳格に規定する
必要がない。したがって、制御内容が複雑化した場合で
あっても、プログラムはそれほど複雑にならない。
【0053】また、状態遷移表にしたがって複数のモジ
ュールのうちつぎに行なうべきモジュールを決定するか
ら、プログラムが直感的に分りやすく、モジュールの追
加、変更、削除が容易である。
【0054】つぎに、このようにして作成されたプログ
ラムを用いた制御システムの動作を説明する。図10
は、このような制御システムの動作を示す状態遷移図の
一部である。図11〜図15は、制御システムの動作を
説明するための図面である。図2および図10に基づい
て、図3、図11〜図15を参照しつつ、制御システム
の動作の一部を説明する。なお、ここでは第1ロットを
例に説明する。
【0055】図10に示すように、CPU6は、まず、
第1ロットを状態1(図3参照、バーコード読取器32
からのバーコード入力待ち状態)にセットする。このと
き、図11に示すように、黒板モデルの第1ロットの状
態番号(図中、矢印で示す)が「1」にセットされる。
【0056】この状態で、イベント1(図3参照、バー
コード入力)が発生したとすると、CPU6は、処理1
を行なう。なお、状態1においてイベント11が発生し
た場合は処理7を行ない、イベント8が発生した場合は
処理9を行ない、イベント12が発生した場合は処理1
1を行なう。
【0057】図12に示すように、CPU6は処理1
(ホストコンピュータ18にロット情報を問い合せる)
を実行し、第1ロットの状態番号を「2」にセットす
る。これにより第1ロットは、問合せ応答待ちの状態に
なる(図3参照)。
【0058】つぎに、状態2において、イベント2(図
3参照、問合せ応答)が発生したとすると、CPU6
は、処理2を行なう。図13に示すように、CPU6は
処理2(ウエットエッチング装置24にレシピ変更を指
示)を実行し、第1ロットの状態番号を「4」にセット
する。これにより第1ロットは、レシピ変更応答待ちの
状態になる(図3参照)。
【0059】つぎに、状態4において、イベント4(図
3参照、レシピ変更応答)が発生したとすると、CPU
6は、処理4を行なう。図14に示すように、CPU6
は処理4(処理開始確認要求送信)を実行し、第1ロッ
トの状態番号を「5」にセットする。これにより第1ロ
ットは、処理開始確認入力待ちの状態になる(図3参
照)。
【0060】つぎに、状態5において、イベント5(図
3参照、処理開始確認ボタン33が押された)が発生し
たとすると、CPU6は、処理5(図7C参照)を行な
う。図15に示すように、CPU6は処理5(ウエット
エッチング装置24に処理開始指示)を実行し、第1ロ
ットの状態番号を「6」にセットする。これにより第1
ロットは、処理開始応答待ちの状態になる(図3参
照)。
【0061】このように、黒板モデルに記載された第1
ロットに関する現在の状態を基準としてつぎに行なうべ
きモジュールを決定し、これを実行することにより、第
1ロットの状態は、状態1から、状態2、状態4、状態
5を経て、状態6へと遷移してゆく。
【0062】このようにして、第1ロットのウエハに関
する処理が行なわれる。第2ロット〜第4ロットのウエ
ハに関する処理も、同様の手順で並行して行なわれる。
【0063】つぎに、上述の制御システムを変更する場
合の手順について説明する。たとえば、エラーが発生し
た場合に各ロットの状態をいったん記憶し、エラー回復
措置がとられたとき、各ロットをエラー発生前の状態に
復帰させるよう、システムを変更する場合を考える。
【0064】このような変更を行なうには、図16に示
すように、状態遷移表において、「エラー待機」の状態
を追加するとともに、「エラー」および「回復」のイベ
ントを追加すればよい。さらに、図16、図17に示す
ように、モジュールとして、「エラー処理」および「回
復処理」を追加すればよい。
【0065】したがって、既存のモジュールの内容を変
更することなく制御システムを変更することができる。
つまり、このような場合、必要となる状態、イベント、
モジュールを追加し、これら3者の関係を状態遷移表で
規定し、これにしたがってプログラムを変更するだけで
よい。したがって、極めて容易にシステムの変更を行な
うことができる。
【0066】このようにして変更した後のシステムの状
態遷移図を、図18に示す。なお、変更により追加され
た部分を(a)で示す。図18に基づいて、エラーが発
生した場合のシステムの動作を説明する。
【0067】いずれかの状態において、イベント13
(図16参照、エラー)が発生したとすると、CPU6
は、エラー処理(図17A参照)を行ない、状態番号を
「9」にセットする。状態9において、イベント14
(図16参照、回復措置がとられた)が発生したとする
と、CPU6は、回復処理(図17B参照)を行ない、
各ロットの状態を記憶していたエラー発生前の状態に復
帰させる。
【0068】このように、この発明にかかる制御システ
ムを用いることで、処理手順の変更が比較的多いウエッ
トエッチング工程等も容易に自動化することができる。
また、処理条件の異なる複数のロットに対する処理が同
時に行なわれる複雑な工程であっても、比較的容易に自
動化することができる。このため、エッチング処理等を
正確かつ安価に行なうことができる。
【0069】なお、上述の実施形態においては、この発
明にかかる制御システムを、電子部品のウエットエッチ
ング工程に適用する場合を例に説明したが、電子部品の
加工に関する他の工程に適用することもできる。また、
電子部品以外の物の加工に関する工程に適用することも
できる。さらに、物の加工に関する工程のみならず、物
を扱うロボットや生産プラント一般に適用することがで
きる。さらに、なんらかの対象物に関する生産管理シス
テム、在庫管理システム、受発注管理システム、交通管
理制御システム等にも適用することができる。たとえば
交通管理制御システムの場合には、通行中の自動車など
が対象物となる。
【0070】また、上述の実施形態においては、固有の
識別子としてバーコードを用いた例を説明したが、識別
子はバーコードに限定されるものではない。たとえば、
対象物の形状、色や、対象物の発する音、電磁波などを
識別子とすることができる。また、対象物にコンピュー
タを搭載し、対象物のコンピュータと通信することで対
象物を識別するよう構成することもできる。
【0071】また、上述の実施形態においては、複数の
対象物を並列的に制御する場合を例に説明したが、対象
物がひとつの場合にも、この発明を適用することができ
る。
【0072】また、上述の実施形態においては、状態記
憶手段(状態記憶図表)として黒板モデルを用いた場合
を例に説明したが、状態記憶手段は黒板モデルに限定さ
れるものではない。また、制御決定図表として状態遷移
表を用いたが、制御決定図表は、これに限定されるもの
ではない。制御決定図表として、たとえば状態遷移図を
用いてもよい。
【0073】また、上述の実施形態においては、対象物
に関する現在の状態と、当該状態において生じた事象と
の組合せにしたがって、つぎに行なうべき要素制御を決
定するよう構成したが、対象物に関する現在の状態のみ
に基づいて、つぎに行なうべき要素制御を決定するよう
構成することもできる。
【0074】また、上述の実施形態においては、CPU
6は、ハードディスク2に記憶されたプログラムにした
がい、各部を制御する。このプログラムは、FDD14
を介して、プログラムが記憶されたフレキシブルディス
クから読み出されてハードディスク2にインストールさ
れたものである。なお、フレキシブルディスク以外に、
CD−ROM、ICカード等のプログラムを記憶したコ
ンピュータ可読の記憶媒体から、ハードディスク2にイ
ンストールさせるようにしてもよい。さらに、通信回線
を用いてダウンロードするようにしてもよい。
【0075】本実施形態においては、プログラムをフレ
キシブルディスクからハードディスク2にインストール
させることにより、フレキシブルディスクに記憶させた
プログラムを間接的にコンピュータに実行させるように
している。しかし、これに限定されることなく、フレキ
シブルディスクに記憶させたプログラムをFDD14か
ら直接的に実行するようにしてもよい。なお、コンピュ
ータによって、実行可能なプログラムとしては、そのま
まのインストールするだけで直接実行可能なものはもち
ろん、一旦他の形態等に変換が必要なもの(例えば、デ
ータ圧縮されているものを、解凍する等)、さらには、
他のモジュール部分と組合わせて実行可能なものも含
む。
【0076】なお、上述の実施形態においては、CPU
6を用いて、図1に示す制御システムの各機能を実現し
た場合を例に説明したが、当該各機能の一部または全部
を、ハードウェアロジックにより実現するよう構成する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による制御システムの構
成を示す図面である。
【図2】図1に示す制御システムの各機能を、CPUを
用いて実現した場合のハードウェア構成の一例を示す図
面である。
【図3】状態遷移表の一例である。
【図4】黒板モデルの一例を示す図面である。
【図5】モジュールの処理内容を示す図面である。
【図6】モジュールの処理内容を示す図面である。
【図7】図7A、図7B、図7Cはモジュールの処理内
容を示す図面である。
【図8】図8A、図8B、図8Cはモジュールの処理内
容を示す図面である。
【図9】図9A、図9B、図9C、図9D、図9Eはモ
ジュールの処理内容を示す図面である。
【図10】制御システムの動作を示す状態遷移図の一部
である。
【図11】制御システムの動作を説明するための図面で
ある。
【図12】制御システムの動作を説明するための図面で
ある。
【図13】制御システムの動作を説明するための図面で
ある。
【図14】制御システムの動作を説明するための図面で
ある。
【図15】制御システムの動作を説明するための図面で
ある。
【図16】システム変更後の状態遷移表の一例である。
【図17】図17A、図17Bは、追加したモジュール
の処理内容を示す図面である。
【図18】変更後の制御システムの動作を示す状態遷移
図の一部である。
【図19】エッチング条件を設定する工程を、コンピュ
ータを用いて自動化した場合における従来の制御システ
ムのフローチャートを示す図面である。
【図20】図19に示す制御システムを変更した場合に
おけるフローチャートを示す図面である。
【符号の説明】
42・・・・・・状態記憶手段 44・・・・・・制御決定実行手段 46・・・・・・対象物 48・・・・・・識別子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象物に関する制御を行なう制御システム
    において、 対象物に関する制御を、複数の独立した要素制御に分割
    して実行するよう構成するとともに、 対象物に関する現在の状態を取得して記憶する状態記憶
    手段と、 状態記憶手段に記憶された対象物に関する現在の状態に
    基づいて、複数の要素制御のうちつぎに行なうべき要素
    制御を決定して、決定された要素制御を実行する制御決
    定実行手段と、 を備えたこと、 を特徴とする制御システム。
  2. 【請求項2】請求項1の制御システムにおいて、 前記制御決定実行手段は、前記状態記憶手段に記憶され
    た対象物に関する現在の状態と、当該状態において生じ
    た事象との組合せにしたがって、つぎに行なうべき要素
    制御を決定すること、 を特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項1ないし請求項2のいずれかの制御
    システムにおいて、 対象物が複数であり、 前記状態記憶手段は、各対象物ごとに前記状態を取得し
    て記憶し、 前記制御決定実行手段は、状態記憶手段に記憶された各
    対象物に関する現在の状態に基づいて、つぎに行なうべ
    き要素制御を各対象物ごとに決定して、決定された要素
    制御を、各対象物ごとに実質的に独立して実行するこ
    と、 を特徴とするもの。
  4. 【請求項4】請求項3の処理制御システムにおいて、 前記各対象物は、それぞれ固有の識別子を備えており、 前記状態記憶手段は、当該識別子に基づいて各対象物の
    相違を判断する機能を備えていること、 を特徴とするもの。
  5. 【請求項5】対象物に関する制御を行なう制御方法であ
    って、 対象物に関する制御を、複数の独立した要素制御に分割
    し、 対象物に関する現在の状態を取得して記憶し、 記憶された対象物に関する現在の状態に基づいて、複数
    の要素制御のうちつぎに行なうべき要素制御を決定し
    て、決定された要素制御を実行すること、 を特徴とする制御方法。
  6. 【請求項6】電子部品の製造方法であって、 請求項1ないし請求項4のいずれかの制御システムまた
    は請求項5の制御方法を用いて、対象物である電子部品
    の加工に関する制御を行なうこと、 を特徴とする、電子部品の製造方法。
  7. 【請求項7】対象物に関する制御の手順を作成する方法
    であって、 対象物に関する制御の手順を、複数の独立した要素制御
    手順に分割して作成し、 対象物に関する現在の状態を記載する状態記載図表を設
    定し、 状態記載図表に記載された対象物に関する現在の状態
    と、複数の要素制御のうちつぎに行なうべき要素制御と
    の関係を記載した制御決定図表を作成し、 状態記載図表に記載された対象物に関する現在の状態に
    基づいて、制御決定図表にしたがって複数の要素制御の
    うちつぎに行なうべき要素制御を決定して、決定された
    要素制御を実行するよう、制御の手順を作成すること、 を特徴とする制御手順作成方法。
  8. 【請求項8】コンピュータが実行可能なプログラムを記
    憶したコンピュータ可読の記憶媒体であって、 前記プログラムは、請求項1ないし請求項6のいずれか
    の装置または方法をコンピュータにより実現するもので
    あること、 を特徴とする記憶媒体。
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