JPH1032074A - 熱開閉器 - Google Patents

熱開閉器

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JPH1032074A
JPH1032074A JP18362896A JP18362896A JPH1032074A JP H1032074 A JPH1032074 A JP H1032074A JP 18362896 A JP18362896 A JP 18362896A JP 18362896 A JP18362896 A JP 18362896A JP H1032074 A JPH1032074 A JP H1032074A
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昌純 浦野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開放動作を確実に行い、信頼性が高く、小型
化が容易な熱開閉器を提供する。 【解決手段】 高電圧サージが比較的長時間にわたって
印加された場合、可動部材65,75の嵌合孔65d,
75d、作動軸63,73、低溶融体61,71、バリ
スタ53,54、ガスアレスタ51,52、及びアース
端子55を通して過電流が流れ、バリスタ53,54及
びガスアレスタ51,52が過熱される。すると、低溶
融体61,71が溶融し、弾性体64,74によって作
動軸63,73がバリスタ側へ押圧されて嵌合孔65
d,75dから引き抜かれ、弾性体67,77によって
可動部材65,75が上方向に移動する。これにより、
バリスタ53,54側が電気回路から切り離され、さら
なる過熱が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過電流によって異
常過熱した電気部品(例えば、雷サージ等から電気機器
を保護するガス入り放電管やバリスタ等のサージ防護素
子)を電気回路から切り離すための熱開閉器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】過大電流の流入頻度の多い電気部品は、
劣化する進行も早い。この劣化の進行によって熱破壊又
は熱破壊のおそれがある電気部品は、安全性の点から、
できるだけ早く電気回路から切り離すことが望ましい。
このような電気部品(例えば、雷サージ等から電気機器
を保護するためのサージ防護素子)を電気回路から切り
離すための熱開閉器に関する技術としては、例えば次の
ような文献に記載されるものがある。 文献1:実開昭63−7937号公報 文献2:実開平3−130186号公報 図2は、前記文献1に記載された従来のサージ保護装置
の概略の回路図である。
【0003】このサージ保護装置は、電気回路を構成す
る電線路1,2に接続された電気機器である被保護機器
3を、サージ防護素子10によって高電圧サージ等から
保護する装置である。サージ防護素子10の構成は、3
極のガス入り放電管(以下、ガスアレスタという)11
を中心にして両側にバリスタ12,13が直列に接続さ
れ、これら全体に絶縁被覆が施されている。ガスアレス
タ11からアース端子11aが引き出され、更にバリス
タ12,13から電極部12a,13aが突設されてい
る。このサージ防護素子10の過電流による熱破壊を防
止するため、電極部12a,13aと電線路1,2との
間に、熱開閉器20,30がそれぞれ接続されている。
【0004】図3(a),(b)は、図2の要部である
サージ防護素子10及び熱開閉器20,30の構造図で
あり、同図(a)は縦断面図、及び同図(b)は分解斜
視図である。絶縁被覆されたサージ防護素子10は、内
部のガスアレスタ11から板状のアース端子11aが引
き出され、更に内部のバリスタ12,13から丸棒状の
電極部12a,13aが突設されている。このサージ防
護素子10を電線路1,2から切り離すための熱開閉器
20,30は、ばね性を有する板状の導電金属片21,
31で構成されている。導電金属片21,31は、ケー
ス等に取付けられて電線路1,2に接続される端子部2
1a,31aと、該端子部21a,31aから延設され
上方向に付勢された作動ばね部21b,31bと、該作
動ばね部21b,31bの先端に形成された円弧状の先
端部21c,31cとで、構成されている。
【0005】導電金属片21,31の先端部21c,3
1cは、下の電極部12a,13a方向へ押圧され、半
田32を用いたマニアル的な半田付け作業によって該電
極部12a,13aに接合されている。導電金属片2
1,31の先端部21c,31c上には、該先端部21
c,31cの上方向のばね力によって上方向に移動する
絶縁性の表示片23,33が設けられている。この表示
片23,33は、導電金属片21,31の先端部21
c,31cと電極部12a,13aとの接合状態が解除
されたことを外部に表示するためのものである。次に、
図2及び図3の動作を説明する。熱開閉器20,30を
構成する導電金属片21,31の先端部21c,31c
は、常時、半田32によってサージ防護素子10の電極
部12a,13aに接合されている。そのため、サージ
防護素子10は、電極部12a,13a及び熱開閉器2
0,30を介して電線路1,2に接続されている。この
状態で、例えば、雷等の高電圧サージが比較的短時間だ
け電線路1,2に侵入した時には、熱開閉器20,30
を介してサージ防護素子10が動作し、侵入した高電圧
サージによる過電流がアース端子11aを通して大地に
逃がされる。これにより、電線路1,2に接続された被
保護機器3が高電圧サージから保護される。
【0006】このように高電圧サージが比較的短時間だ
け侵入する場合には、サージ防護素子10が動作して被
保護機器3が保護される。しかも、短時間の高電圧サー
ジの侵入の場合、サージ防護素子10が過熱されず、安
全に高電圧サージを処理することができる。しかし、比
較的長時間、高電圧サージが侵入し続けると、サージ防
護素子10が電流容量的に過負荷状態となり、さらに進
行すると、サージ防護素子10等の熱破壊を生じる。そ
こで、これを防止するため、熱開閉器20,30が設け
られている。高電圧サージの侵入が比較的長時間にわた
る場合、この高電圧サージの過電流によってサージ防護
素子10が発熱する。この熱は、サージ防護素子10か
ら突出する電極部12a,13aへ導かれ、半田32が
溶融する。半田32が溶融すると、導電金属片21,3
1の先端部21c,31cが、図3(a)の破線で示す
ように、ばね力で電極部12a,13aから上方向に開
放されてこの熱開閉器20,30がオフ状態となり、サ
ージ防護素子10が電線路1,2から切り離される。こ
れにより、サージ防護素子10の異常過熱や燃損等を防
止することができる。
【0007】ところが、このサージ保護装置では、電極
部12a,13aと導電金属片21,31の先端部21
c,31cとを、マニアル的な半田付け作業によって接
合しているので、半田付け作業に手数を要する等の不具
合がある。そこで、前記文献2のような技術が提案され
ている。図4(a),(b)は、前記文献2に記載され
た従来の他のサージ保護装置における要部(サージ防護
素子及び熱開閉器)の構造図であり、同図(a)は縦断
面図、及び同図(b)は分解斜視図であり、図2及び図
3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されてい
る。なお、図4(a)中の破線部分は、動作状態を示し
ている。
【0008】図3のサージ保護装置では、導電金属片2
1,31の先端部21c,31cと電極部12a,13
aとを、半田32によってマニアル的に接合している。
これに対し、この図4のサージ保護装置では、板状の導
電金属片21,31の先端部に取付け孔21d,31d
を形成し、この取付け孔21d,31dに、予め所定の
形状に形成した半田成形部材24,34を挿着するよう
になっている。即ち、半田形成部材24,34には、嵌
合孔24a,34aが形成され、この嵌合孔24a,3
4aに丸棒状の電極部12a,13aを嵌入することに
より、導電金属片21,31の先端部と電極部12a,
13aとを接合するようになっている。このように、半
田成形部材24,34を用いて導電金属片21,31の
先端部と電極部12a,13aとを接合する構造にすれ
ば、図3のようなマニアル的な半田付け作業を省略で
き、該導電金属片21,31の先端部と電極部12a,
13aとの接合作業が簡単になるという効果がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図3及び図4の熱開閉器では、次の(1),(2)のよ
うな問題があり、これを解決することが困難であった。 (1) 図3の熱開閉器20,30では、開閉機構とし
て重要な導電金属片21,31の先端部21c,31c
と電極部12a,13aとの開閉部分が、半田32を用
いたマニアル的な半田付けのため、この半田32の付け
具合や量にばらつきが生じ、品質的に信頼性に欠け、開
放動作におけるスムーズな開放や安定性に不都合が生じ
る。しかも、作動ばね部21b,31bを有する導電金
属片21,31に所定のばね力を持たせようとすると、
該導電金属片21,31を長くしなければならず、これ
によって熱開閉器全体が大型化するという欠点もある。
【0010】(2) 図4の熱開閉器では、図3のマニ
アル的な半田付け処理に代えて、半田成形部材24,3
4を用いて成形部品化しているので、図3のような半田
付け作業に伴う半田量のばらつきや作業の質のばらつき
がなくなる。しかし、半田成形部材24,34の嵌合孔
24a,34aに電極部12a,13aを嵌入し、該半
田成形部材24,34を導電金属片21,31の先端部
で上方向に付勢しているので、該半田成形部材24,3
4の嵌合孔24a,34a付近にばね圧が集中する。そ
のため、種々のストレスにより、嵌合孔24a,34a
付近が伸び、最後にはその箇所が切断して電極部12
a,13aから開放してしまうという欠点がある。さら
に、図3と同様に、導電金属片21,31のばね力で該
導電金属片21,31を電極部12a,13aから開放
するようにしているので、充分なばね力を持たせようと
すると、該導電金属片21,31が長くなり、これによ
って熱開閉器全体が大型化するという欠点がある。本発
明は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、開放動
作が確実に行え、信頼性が高く、小型化が容易な熱開閉
器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの請求項1の発明は、過電流を受けて
許容過熱温度以上に過熱された電気部品を、電気回路か
ら切り離す熱開閉器において、前記電気回路に接続され
た嵌合孔を有し、互いに直交する第1の方向と第2の方
向のうち第1の方向に沿って移動自在に支持された導電
性の可動部材と、一端及び他端を有し、前記第2の方向
に沿って移動自在に支持され、該一端が挿脱自在に前記
嵌合孔に嵌入された導電性の作動軸と、前記第1の方向
に沿って前記可動部材の嵌合孔が前記作動軸の一端から
遠ざかる方向に該可動部材を付勢する第1の弾性体と、
前記第2の方向に沿って前記作動軸の一端が前記嵌合孔
から離脱する方向に該作動軸を付勢する第2の弾性体
と、導電性の低溶融体とを、備えている。前記導電性の
低溶融体は、前記作動軸の一端が前記嵌合孔から離脱す
る際に必要な距離に応じた前記第2の方向の所定の厚み
を有し、前記電気部品と前記作動軸の他端との間に介在
し、該作動軸の他端で押圧されて該電気部品に面接触
し、該電気部品からの伝導熱を吸収して前記許容過熱温
度に応じた温度で溶融するものである。
【0012】請求項2の発明では、請求項1の熱開閉器
において、外側面に案内部かつ側壁に軸受け部を有する
絶縁性のケース内に、前記電気部品、前記低溶融体、前
記作動軸及び前記第2の弾性体が収容されている。更
に、前記可動部材は、前記ケースの案内部で摺動自在に
支持され、前記作動軸は、前記ケースの軸受け部で移動
自在に支持され、前記第1の弾性体は、ばねで構成され
て前記ケースの外側面と前記可動部材との間に設けられ
ている。前記第2の弾性体は、前記第1の弾性体のばね
圧力以上のばね圧力を有するばねで構成されて、前記ケ
ースの内側面と前記低溶融体との間に設けられ、前記低
溶融体は、低溶融金属、形状記憶金属又は導電性の形状
記憶樹脂のいずれか一つで構成されている。請求項3の
発明では、請求項1又は2の熱開閉器において、前記可
動部材の嵌合孔と前記作動軸の一端との接触部分に、接
触抵抗値を小さくする導電層が形成されている。
【0013】請求項4の発明では、請求項1、2又は3
の熱開閉器において、前記電気部品が、サージ防護素子
で構成されている。本発明によれば、以上のように熱開
閉器を構成したので、例えば、雷等の高電圧サージが比
較的長時間にわたり印加され、該高電圧サージの過大電
流でサージ防護素子等の電気部品が電流容量を越える
と、過熱する。電気部品が過熱すると、この電気部品に
面接触している低溶融体へ熱が効率よく吸収されて該低
溶融体が溶融する。低溶融体が溶融すると、第2の弾性
体で押圧された作動軸が第2の方向に沿って電気部品方
向へ移動する。作動軸が電気部品方向へ移動すると、該
作動軸の一端が可動部材の嵌合孔から引き抜かれる。す
ると、第1の弾性体によって可動部材が第1の方向に沿
って作動軸の一端から離れる方向に移動する。このよう
に、作動軸が可動部材の嵌合孔から離脱することによ
り、この作動軸の他端で押圧された電気部品が電気回路
から切り離され、該電気部品におけるさらなる過熱が防
止される。
【0014】
【発明の実施の形態】図5は、本発明の実施形態を示す
もので、熱開閉器を有するサージ保護装置の概略の回路
図である。このサージ保護装置は、電気回路を構成する
電線路41,42に接続された電気機器である被保護機
器43を、電気部品であるサージ防護素子50によって
雷等の高電圧サージから保護する装置である。サージ防
護素子50の両端には、該サージ防護素子50が過電流
によって過熱した時に電線路41,42から切り離すた
めの熱開閉器60,70がそれぞれ接続されている。サ
ージ防護素子50は、2つの2極ガスアレスタ51,5
2、及び2つのバリスタ53,54を有し、これらが直
列に接続されている。2つのガスアレスタ51,52間
には、アース端子55が接続されている。2つの熱開閉
器60,70のうちの一方の熱開閉器60は、バリスタ
53と電線路41との間に接続されて予め設定された許
容過熱温度に応じた温度で溶融する低溶融体61、及び
該低溶融体61の溶融によって回路を遮断する開閉部6
2等で構成されている。他方の熱開閉器70は、バリス
タ54と電線路42との間に接続されて予め設定された
許容過熱温度に応じた温度で溶融する低溶融体71、及
び該低溶融体71の溶融によって回路を遮断する開閉部
72等で構成されている。低溶融体61,71は、半田
等の低溶融金属、形状記憶金属、あるいは導電性の形状
記憶樹脂等で構成されている。
【0015】このようなサージ保護装置では、例えば、
雷等による高電圧サージが電線路41,42に侵入する
と、ガスアレスタ51,52及びバリスタ53,54で
構成されるサージ防護素子50が動作し、高電圧サージ
による過電流がアース端子55を通して大地に逃がされ
る。これにより、侵入した高電圧サージから被保護機器
43が保護される。一方、高電圧サージが比較的長時間
にわたるときには、サージ防護素子50が通過する過電
流によって過熱される。この過熱が予め設定された許容
過熱温度以上になると、バリスタ53,54に接合され
た低溶融体61,71が溶融し、この溶融によって開閉
部62,72が開放される。これにより、サージ防護素
子50が電線路41,42から切り離され、該サージ防
護素子50のさらなる過熱が防止される。以下、図1
(a),(b)及び図6を参照しつつ、サージ保護装置
の各部の構造を説明する。
【0016】図1(a),(b)は、本発明の実施形態
を示す図5のサージ保護装置の構造図であり、同図
(a)は縦断面図、及び同図(b)は側面図である。な
お、図1(a)中の左側の可動部材65及び表示部材6
6は動作状態を示し、図1(b)中の上側の破線部分は
動作状態を示している。図6は、図1のサージ保護装置
の分解斜視図である。図5の開閉部62,72は、図1
に示すように、第2の方向(例えば、水平方向)Xに沿
って移動可能な作動軸63,73と、該作動軸63,7
3を水平方向Xに付勢するコイルばねからなる第2の弾
性体64,74と、水平方向Xに対して直交する第1の
方向(例えば、垂直方向)Zに沿って摺動可能な可動部
材65,75と、熱開閉器60,70が開放状態になっ
たことを外部に表示する表示部材66,76と、該可動
部材65,75及び表示部材66,76を垂直方向Zに
付勢するコイルばねからなる第1の弾性体67,77と
で、構成されている。これらの作動軸63,73、及び
弾性体64,74は、低溶融体61,71及びサージ防
護素子50と共に、絶縁性のケース80を構成するケー
ス本体81内に収容されている。ケース本体81の上端
開口部には、ケース蓋82が着脱自在に取付けられてい
る。可動部材65,75、表示部材66,76、及び弾
性体67,77は、ケース蓋82上に取付けられてい
る。
【0017】まず、サージ防護素子50及び熱開閉器6
0,70を収容ためのケース80の構造を、図6を参照
しつつ詳細に説明する。ケース80は、上端が開口した
ケース本体81と、その開口部を閉止するケース蓋82
とで構成され、これらが合成樹脂、セラミックス等の絶
縁部材で形成されている。ケース本体81の内側のほぼ
中央には、ガスアレスタ51,52を収容するための2
組の凸状の収容部81a,81bが形成され、この2組
の収容部81a,81b間に、アース端子55を固定し
て外部に引き出すための切欠き81cが形成されてい
る。凸状の収容部81a,81bとケース本体81内の
両側面との間には、バリスタ53,54、低溶融体6
1,71、及び作動軸63,73を収容するための凹状
の収容部81d,81eが形成されている。ケース本体
81の両側壁には、作動軸63,73の一端を支持する
溝状の軸受け部81f,81gが形成され、更に該軸受
け部81f,81gの内側に、弾性体64,74の一端
を係止するための段差81h,81iが形成されてい
る。ケース本体81の上端開口部の四隅のうち、一方の
対角線上に螺子穴81j,81kが、他方の対角線上に
取付け穴81l,81mが、それぞれ形成されている。
【0018】ケース本体81の上端開口部を閉止するケ
ース蓋82の四隅には、ケース本体81側の螺子穴81
j,81kに対応する螺子穴82a,82bが形成さ
れ、さらにケース本体81側の取付け穴81l,81m
に嵌入するための突起82c,82dが下方向に突設さ
れている。ケース蓋82の両側面には、ケース本体81
側の軸受け部81f,81gの上部を閉止するための閉
止部82e,82fが、下方向に突設されている。ケー
ス蓋82の前面の両端付近と後面の両端付近とには、可
動部材65,75を垂直方向Zに沿って摺動させるため
の凹状の案内部82g,82h,82i,82jが形成
されている。ケース蓋82の上面には、弾性体67,7
7の一端を係止するための凹部82k,82lが形成さ
れている。次に、このケース80に収容される各部材の
構造を詳細に説明する。サージ防護素子50のうち、2
つのガスアレスタ51,52は、円柱状をなし、ケース
本体81の収容部81a,81b内にそれぞれ収容され
ている。2つのガスアレスタ51と52の間には、これ
らと接触する板状のアース端子55が配置され、このア
ース端子55がケース本体81の切欠き81cから外部
に引出されている。ガスアレスタ51,52の両側に位
置するバリスタ53,54は、円盤状をなし、ケース本
体81の収容部81d,81eに収容されてガスアレス
タ51,52と接触している。バリスタ53,54の両
側に位置する低溶融体61,71は、円盤状をなし、ケ
ース本体81の収容部81d,81eに収容され、バリ
スタ53,54からの熱吸収を大きくするために該バリ
スタ53,54と面接触している。
【0019】熱開閉器60,70を構成する作動軸6
3,73は、一端63a,73a側が丸棒状をなし、他
端側にフランジ部63b,73bが設けられ、導電部材
で形成されている。導電部材としては、銅等の電気抵抗
値の小さな材料を用いることが好ましい。あるいは、作
動軸63,73の表面に、銀、金、これらの合金等の導
電膜を形成することにより、電気抵抗値を小さくするよ
うにしてもよい。また、作動軸63,73の一端63
a,73aは、可動部材65,75と電気的に接触する
ので、接触抵抗値を小さくするための表面処理をするこ
とが好ましい。表面処理としては、例えば、溶融点の低
い錫、あるいは錫が60%以上含まれた半田等の金属を
用い、めっき処理、半田付け処理、あるいは金属板の貼
り合せ等の処理を行い、接触抵抗値を小さくすることは
が好ましい。めっき処理や半田付け処理の厚さは、使用
する材質に応じて適宜選定すればよい(例えば、処理す
るサージ電流によっても異なるが、5μm以上が望まし
い)。また、作動軸63,73を例えば黄銅部材で形成
した場合、これらの一端63a,73aの表面処理とし
ては、錫めっき処理、あるいは錫の含有率の高い半田付
け処理等を行うことが好ましい。
【0020】このような作動軸63,73は、ケース本
体81の収容部81d,81eに収容され、これらの一
端63a,73aが該ケース本体81の軸受け部81
f,81gに支持され、他端側のフランジ部63b,7
3bが低溶融体61,71に電気的に接触する。作動軸
63,73の外周には、このフランジ部63b,73b
とケース本体81の段差81h,81iとの間に、圧縮
状態のコイルばねからなる弾性体64,74が装着され
ている。弾性体64,74は、ばね圧力によって作動軸
63,73のフランジ部63b,73bを水平方向Xに
沿って中央のアース端子55側へ押圧することにより、
該フランジ部63b,73b、低溶融体61,71、バ
リスタ53,54、ガスアレスタ51,52、及びアー
ス端子55を、相互に圧接する機能を有している。この
弾性体64,74のばね圧力は、可動部材65,75側
の弾性体67,77のばね圧力と同等か、あるいはそれ
よりも大きい方がよい。
【0021】組立て時においては、これらのアース端子
55、ガスアレスタ51,52、バリスタ53,54、
低溶融体61,71、作動軸63,73、及び弾性体6
4,74をケース本体81に収容した後、このケース本
体81の開口部上にケース蓋82を載せ、該ケース蓋8
2の突起82c,82dをケース本体81側の取付け穴
81l,81mに嵌入すると共に、該ケース蓋82側の
螺子穴82a,82bとケース本体81側の螺子穴81
j,81kとを螺子83,84で固定するようになって
いる。ケース本体81に固定されたケース蓋82上に
は、可動部材65,75が垂直方向Zに沿って摺動可能
に取付けられている。可動部材65,75は、板状の水
平部65a,75aと、該水平部65a,75aのほぼ
中央に形成された取付け孔65b,75bと、該水平部
65a,75aの側辺から下方向に延設された垂下部6
5c,75cと、該垂下部65c,75cの下端に形成
された嵌合孔65d,75dと、該水平部65a,75
aの両端から下方向に延設された端子65e,65f,
75e,75fとを有し、導電部材で一体形成されてい
る。この導電部材としては、作動軸63,73と同様
に、銅等の電気抵抗値の小さい材料で形成するか、ある
いは銀、金、これらの合金等で表面処理することによ
り、電気抵抗値を小さくすることが好ましい。特に、嵌
合孔65d,75dの内面は、作動軸63,73の一端
63a,73aと電気的に接触するため、該作動軸6
3,73の一端63a,73aと同様に、錫等のめっき
処理や、半田付け処理、あるいは接触抵抗値を小さくす
る金属板を貼り合せる等の表面処理をすることが好まし
い。
【0022】2つの可動部材65,75のうち、一方の
可動部材65は、端子65e,65fがケース蓋82側
の凹状の案内部82g,82hに挿入され、垂直方向Z
に摺動可能に取付けられている。この可動部材65の垂
下部65cに形成された嵌合孔65dは、作動軸63の
一端63aと嵌合している。他方の可動部材75も、端
子75e,75fがケース蓋82側の凹状の案内部82
i,82jに摺動可能に挿入され、垂下部75cに形成
された嵌合孔75dが作動軸73の一端73aに嵌合し
ている。可動部材65,75の端子65f,75fは、
図5の電線路41,42にそれぞれ接続されている。可
動部材65,75の取付け孔65b,75bには、下方
向から絶縁性の表示部材66,76が挿着されている。
表示部材66,76は、丸棒状の突起66a,76a
と、この下側に形成されたフランジ66b,76bとを
有している。突起66a,76aは、可動部材65,7
5の取付け孔65b,75bに挿入され、フランジ66
b,76bが可動部材65,75の水平部65a,75
aに係合している。フランジ66b,76bの底面に
は、凹部66c,76cが形成され、この凹部66c,
76cとケース蓋82側の凹部82k,82lとの間
に、コイルばねからなる弾性体67,77が圧縮状態で
装着されている。この弾性体67,77は、表示部材6
6,76を介して可動部材65,75を上方向に付勢す
る機能を有している。
【0023】以上のような構造の図1及び図6のサージ
保護装置の動作を、以下説明する。例えば、雷等によっ
て高電圧サージが図5の電線路41,42に侵入する
と、この高電圧サージが可動部材65,75の端子65
f,75f、嵌合孔65d,75d、作動軸63,7
3、低溶融体61,71、バリスタ53,54、ガスア
レスタ51,52、及びアース端子55を通って大地へ
流れる。すると、バリスタ53,54あるいはガスアレ
スタ51,52が動作し、これらを流れる過電流がアー
ス端子55を通して大地に逃がされる。これにより、図
5の被保護機器43が高電圧サージから保護される。一
方、高電圧サージの侵入が比較的長時間にわたるときに
は、過電流によってバリスタ53,54及びガスアレス
タ51,52の電流容量がオーバし、過熱していく。バ
リスタ53,54及びガスアレスタ51,52が予め設
定された許容過熱温度以上に過熱すると、バリスタ5
3,54に面接触している低溶融体61,71が溶融す
る。低溶融体61,71が溶融すると、弾性体64,7
4のばね力により、作動軸63,73が水平方向Xに沿
ってバリスタ53,54方向へ押圧され、該作動軸6
3,73の一端63a,73aが水平方向Xに沿ってバ
リスタ53,54方向へ移動する。
【0024】作動軸63,73の一端63a,73aが
移動すると、可動部材65,75の嵌合孔65d,75
dから引き抜かれる。嵌合孔65d,75dから作動軸
63,73の一端63a,73aが引き抜かれると、弾
性体67,77のばね力により、表示部材66,76と
共に可動部材65,75がケース蓋82の案内部82
g,82h,82i,82jに沿って上方向に移動す
る。これにより、作動軸63,73の一端63a,73
aと可動部材65,75の嵌合孔65d,75dとが離
脱し、バリスタ53,54が可動部材65,75の端子
65f,75f側から切り離され、該バリスタ53,5
4及びガスアレスタ51,52のさらなる過熱が防止さ
れる。
【0025】以上のように、この実施形態では、次の
(a)〜(f)のような効果がある。 (a) 従来の熱開閉器では、過電流によるサージ防護
素子10の発熱を、電極部12a,13aを介して半田
32あるいは半田成形部材24,34へ伝え、この半田
32あるいは半田成形部材24,34を溶融している。
これに対し、本実施形態では、バリスタ53,54に直
接、低溶融体61,71を面接触させている。そのた
め、低溶融体61,71の熱吸収性がよく、該低溶融体
61,71の溶融を確実に行える。 (b) 従来の熱開閉器では、熱検出と切り離しが一体
のため、溶解金属である半田32あるいは半田成形部材
24,34にかかるばねテンションが大きく、そのた
め、溶融金属の接合部に大きなばね力がかかり、好まし
い状態でなかった。これに対し、本実施形態では、熱検
出と切り離しを別機構としたので、低溶融体61,71
へのばねテンションを最小に抑えられる。そのため、低
溶融体61,71へ余分なばね力を加えることがなくな
ったので、従来のような不都合を解消できる。
【0026】(c) 低溶融体61,71と、作動軸6
3,73及び可動部材65,75の開放部分とを、分離
して別個に設ける構成にしたので、それぞれの動作が単
独の動作となり、確実な遮断動作が行われる。 (d) 作動軸63,73側の弾性体64,74のばね
圧力を、可動部材65,75側の弾性体67,77のば
ね圧力と同等か、あるいはそれよりも大きくした場合、
作動軸63,73の移動動作が制限されて可動部材6
5,75の嵌合孔65d,75dから抜けなくなるとい
う不都合を、的確に防止できる。 (e) 従来では、半田32あるいは半田成形部材2
4,34を溶融した後に電極部12a,13aから導電
金属片21,31を開放させる構成にしている。これに
対し、本実施形態では、低溶融体61,71と開閉部6
2,72とを別個に構成すると共に、熱吸収を大きくす
るために該低溶融体61,71を直接バリスタ53,5
4に面接触させているので、これら両者の働きによって
作動軸63,73側の弾性体64,74のばね圧力をよ
り小さくできる。これにより、従来のようにばね圧力を
大きくするために熱開閉器全体が大型化するということ
がなくなり、熱開閉器全体をより小型化できる。
【0027】(f) 作動軸63,73と可動部材6
5,75とを、銅等の電気抵抗値の小さい部材で形成す
るか、あるいは接触抵抗値を小さくする表面処理をして
いるので、これらを高電圧サージによる溶着から的確に
防止できる。特に、作動軸63,73の一端63a,7
3aと可動部材65,75の嵌合孔65d,75dとの
接触部分において、その両方あるいは一方に、接触抵抗
値を小さくする金属のめっきや半田付け等の表面処理、
あるいは金属板等の貼り合せ処理を行った場合、高電圧
かつ大電流のサージ等が短時間流れても、それら両者間
の溶着をより的確に防止できる。なお、本発明は上記実
施形態に限定されず、種々の変形が可能である。この変
形例としては、例えば次の(i)〜(iv)のようなもの
がある。 (i) サージ防護素子50内のガスアレスタ51,5
2として、2極タイプについて説明したが、この2極タ
イプに限定することなく、例えば、3極タイプを1個用
いて構成することもできる。バリスタ53,54は、抵
抗体で構成してもよい。また、上記実施形態では、電気
部品としてサージ防護素子50を例に取り説明したが、
他の電気部品の切り離しにも、上記実施形態の熱開閉器
60,70を適用できる。
【0028】(ii) 作動軸63,73は水平方向Xに
配置したが、これはサージ防護素子50の取付け位置に
応じて他の方向に設けてもよい。この作動軸63,73
と直交する可動部材65,75も、垂直方向Z以外の方
向に、摺動可能なように取付けてもよい。また、低溶融
体61及び開閉部62の構造は、図示以外の形に変更す
ることも可能である。 (iii) 各可動部材65,75を上方に押圧する弾性体
67,77は、各水平部65a,75aのほぼ中央に1
個設けているが、各水平部65a,75aの中央から少
しずらして2個それぞれ設ければ、各可動部材65,7
5を水平状態を維持しつつよりスムーズに押し上げるこ
とが可能となる。 (iv) 弾性体64,74,67,77は、コイルばね
で構成したが、板ばね等の他の弾性部材で構成してもよ
い。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明によれば、過電流によって発熱する電気部品に低溶
融体を直接面接触させたので、従来に比べて低溶融体の
熱吸収性がよくなり、該低溶融体を速くかつ確実に溶融
させることができる。これにより、電気部品を電気回路
から速くかつ確実に切り離すことができる。しかも、可
動部材の嵌合孔と作動軸の一端とを嵌合することによっ
て電気的に接触させ、低溶融体の溶融によってこれら両
者間を切り離す構成にしたので、従来のように低溶融体
にテンションがかからず、該低溶融体の使用時における
劣化等を防止できる。さらに、低溶融体の溶融箇所と、
可動部材及び作動軸の切り離し箇所とを、分離して別個
に設けたので、これらの各動作が単独の動作となり、確
実な遮断動作が可能となる。その上、可動部材を第1の
弾性体で付勢し、作動軸を第2の弾性体で付勢するよう
にしたので、弾性体を大型化することなく適切なばね圧
力を得ることができ、熱開閉器全体の小型化が可能にな
る。
【0030】請求項2の発明によれば、電気部品、低溶
融体、作動軸及び第2の弾性体をケース内に収容する構
成にしたので、熱開閉器の製造や組立てが簡単になり、
しかもこの熱開閉器を種々の装置に組込むことが容易に
なる。さらに、第2の弾性体のばね圧力を第1の弾性体
のばね圧力以上の大きさにしたので、遮断時において作
動軸の一端が可動部材の嵌合孔から抜けなくなることを
防止できる。その上、低溶融体を電気部品に直接面接触
させることと相俟って、該低溶融体の溶融箇所と可動部
材及び作動軸の切り離し箇所とを別個独立に構成したの
で、電気部品が過熱された際によりスムーズに電気回路
から切り離すことが可能となる。これにより、第2の弾
性体のばね圧力をより小さくでき、その結果、熱開閉器
全体の小型化がより容易になる。
【0031】請求項3の発明によれば、可動部材の嵌合
孔と作動軸の一端との接触部分に、接触抵抗値を小さく
する導電層を形成したので、高電圧かつ大電流のサージ
等が短時間流れても、これらの嵌合孔と作動軸の一端と
の溶着をより的確に防止できる。請求項4の発明によれ
ば、電気部品をサージ防護素子で構成したので、過電流
によってこのサージ防護素子が過熱しても、本発明の熱
開閉器によって電気回路からより確実に切り離すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すサージ保護装置の構造
図である。
【図2】従来のサージ保護装置の回路図である。
【図3】図2の要部の構造図である。
【図4】従来の他のサージ保護装置の要部の構造図であ
る。
【図5】本発明の実施形態を示すサージ保護装置の回路
図である。
【図6】図1の分解斜視図である。
【符号の説明】
41,42 電線路 43 被保護機器 50 サージ防護素子 51,52 ガスアレスタ 53,54 バリスタ 55 アース端子 60,70 熱開閉器 61,71 低溶融体 62,72 開閉部 63,73 作動軸 64,74 第2の弾性体 65,75 可動部材 65d,75d 嵌合孔 65e,65f,75e,75f 端子 66,76 表示部材 67,77 第1の弾性体 80 ケース 81 ケース本体 81f,81g 軸受け部 82 ケース蓋 82e,82f,82g,82h 案内部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過電流を受けて許容過熱温度以上に過熱
    された電気部品を、電気回路から切り離す熱開閉器にお
    いて、 前記電気回路に接続された嵌合孔を有し、互いに直交す
    る第1の方向と第2の方向のうち第1の方向に沿って移
    動自在に支持された導電性の可動部材と、 一端及び他端を有し、前記第2の方向に沿って移動自在
    に支持され、該一端が挿脱自在に前記嵌合孔に嵌入され
    た導電性の作動軸と、 前記第1の方向に沿って前記可動部材の嵌合孔が前記作
    動軸の一端から遠ざかる方向に該可動部材を付勢する第
    1の弾性体と、 前記第2の方向に沿って前記作動軸の一端が前記嵌合孔
    から離脱する方向に該作動軸を付勢する第2の弾性体
    と、 前記作動軸の一端が前記嵌合孔から離脱する際に必要な
    距離に応じた前記第2の方向の所定の厚みを有し、前記
    電気部品と前記作動軸の他端との間に介在し、該作動軸
    の他端で押圧されて該電気部品に面接触し、該電気部品
    からの伝導熱を吸収して前記許容過熱温度に応じた温度
    で溶融する導電性の低溶融体とを、備えたことを特徴と
    する熱開閉器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱開閉器において、 外側面に案内部かつ側壁に軸受け部を有する絶縁性のケ
    ース内に、前記電気部品、前記低溶融体、前記作動軸及
    び前記第2の弾性体が収容され、 前記可動部材は、前記ケースの案内部で摺動自在に支持
    され、 前記作動軸は、前記ケースの軸受け部で移動自在に支持
    され、 前記第1の弾性体は、ばねで構成されて前記ケースの外
    側面と前記可動部材との間に設けられ、 前記第2の弾性体は、前記第1の弾性体のばね圧力以上
    のばね圧力を有するばねで構成されて、前記ケースの内
    側面と前記低溶融体との間に設けられ、 前記低溶融体は、低溶融金属、形状記憶金属又は導電性
    の形状記憶樹脂のいずれか一つで構成された熱開閉器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の熱開閉器におい
    て、 前記可動部材の嵌合孔と前記作動軸の一端との接触部分
    には、接触抵抗値を小さくする導電層が形成された熱開
    閉器。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の熱開閉器にお
    いて、 前記電気部品は、サージ防護素子である熱開閉器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003054892A3 (de) * 2001-12-20 2004-01-29 Epcos Ag Federbügel, überspannungsableiter mit dem federbügel und anordnung eines überspannungsableiters

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WO2003054892A3 (de) * 2001-12-20 2004-01-29 Epcos Ag Federbügel, überspannungsableiter mit dem federbügel und anordnung eines überspannungsableiters

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