JPH10321548A - 半導体基板の製造方法 - Google Patents
半導体基板の製造方法Info
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- JPH10321548A JPH10321548A JP12550697A JP12550697A JPH10321548A JP H10321548 A JPH10321548 A JP H10321548A JP 12550697 A JP12550697 A JP 12550697A JP 12550697 A JP12550697 A JP 12550697A JP H10321548 A JPH10321548 A JP H10321548A
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Abstract
合であっても、簡単な工程で且つ安価に済ませ、しかも
不純物汚染等も少なく抑える。 【解決手段】 表面に酸化膜を有するベース基板(単結
晶シリコン基板)に対する水素ガスのイオン注入によ
り、所定深さ位置(表面から1μm程度)に、表層部に
ごく薄い単結晶薄膜層を確保した状態で剥離用の欠陥層
が形成される(P1)。欠陥層形成後、酸化膜が除去さ
れる(P2)。次いで、低温でのエピタキシャル成長法
により、ベース基板の単結晶薄膜層上に所定厚み(十数
μm)のエピタキシャル層が形成される(P3)。次
に、絶縁膜を有する支持体(シリコン基板)に対して、
ベース基板がエピタキシャル層にて貼合わされ(P
4)、引続き欠陥層にて剥離される(P5)。これに
て、支持体上に絶縁膜を介して厚膜の半導体層(エピタ
キシャル層及び薄膜層)を有した半導体基板が得られ
る。この後、高温アニール(P6)及び剥離面の表面研
磨(P7)が行われる。
Description
成用の半導体層をその支持体との絶縁状態に設けてなる
半導体基板を製造するための半導体基板の製造方法に関
する。
して、例えばシリコン基板上に絶縁膜を介してシリコン
単結晶層を設けて構成されるSOI(Silicon On Insul
ator)基板がある。このSOI基板を製造するための方
法として、例えば特開平5−211128号公報に示さ
れるような、貼合わせを用いたいわゆるスマートカット
法が提案されている。
段階(工程)を経てSOI基板が製造される。即ち、第
1段階では、図5(a)に示すように、シリコン単結晶
基板からなるベース基板1に対し、例えば水素ガスをイ
オン化して所定の注入エネルギーで加速して注入する工
程が行われ、これにてベース基板1の所定深さ位置に欠
陥層2が形成される。この場合、ベース基板1のうち欠
陥層2の上部の層が、最終的に得たいシリコン単結晶層
に対応した薄膜層1aとなる。
に、上記ベース基板1の上面に、例えばシリコン基板か
らなる支持体3を貼合わせる工程が行われる。このと
き、前記支持体3の表面(図で下面)には予め酸化膜か
らなる絶縁膜4が形成されている。そして、第3段階で
は、図5(c)に示すように、熱処理によって、前記ベ
ース基板1から薄膜層1aを欠陥層2に沿って剥離させ
る工程が行われる。
薄膜層1aが貼合わされた形態となり、その後、図5
(d)に示すように、剥離面の研磨が行われることによ
り、シリコン単結晶層5を有するSOI基板6が得られ
るのである。かかる方法によれば、品質の高いシリコン
単結晶層5を得ることができ、また、ベース基板1を、
厚みを減少させながら再使用することができるものであ
る。
例えばパワーデバイス系や、サーフェイスマイクロマシ
ーン等に使用する場合には、シリコン単結晶層5の大き
な厚み(例えば数μm〜十数μm)が必要とされる。し
かしながら、上記従来の製造方法では、シリコン単結晶
層5の膜厚を十分に大きくしようとすると、イオン注入
の深さを十分に大きく(欠陥層2の形成位置を深く)し
て薄膜層1aの厚みを大きくしなければならない。
って大電力が必要となるために高価となると共に、高価
なイオン注入機も必要となる。この場合、例えば13.
5μmのシリコン単結晶層5を形成するためには、1M
eVの注入エネルギーが必要となる。さらには、加速エ
ネルギーが大きくなることに伴い、副次的に発生する薄
膜層1a(シリコン単結晶層5)内への重金属ノックオ
ンにより、薄膜層1aひいてはシリコン単結晶層5にお
ける重金属等の不純物汚染やダメージが大きくなる問題
もあった。また、ベース基板1の繰返し使用回数も少な
いものとなってしまう。
で、その目的は、支持体上に半導体層を有してなる半導
体基板を製造する方法にあって、簡単な工程で且つ安価
に膜厚の大きい半導体層を得ることができ、しかも半導
体層の不純物汚染等を極力抑えることができる半導体基
板の製造方法を提供するにある。
板の製造方法は、単結晶半導体からなるベース基板の表
面部の所定深さにイオン注入を行うことにより該ベース
基板の表層部に単結晶薄膜層を確保した状態に剥離用の
欠陥層を形成する欠陥層形成工程と、ベース基板の表面
の単結晶薄膜層上に所定厚みの単結晶半導体膜を形成す
る半導体膜形成工程と、支持体に対し単結晶半導体膜が
形成されたベース基板をその単結晶半導体膜の表面にて
貼合わせる貼合せ工程と、支持体に貼合わされたベース
基板を欠陥層にて切離す剥離工程とを含むところに特徴
を有する(請求項1の発明)。
ベース基板の表層部に欠陥層により仕切られた形態の単
結晶薄膜層が形成され、半導体膜形成工程において、そ
の単結晶薄膜層上に、所定厚みの単結晶半導体膜が堆積
状態に形成される。そして、貼合せ工程において、支持
体に対してベース基板がその単結晶半導体膜の表面にて
貼合わされ、剥離工程において、ベース基板から欠陥層
にて単結晶半導体膜及び単結晶薄膜層が切離されるよう
になり、もって、支持体上に単結晶半導体膜を主体とし
た半導体層を設けてなる半導体基板が得られる。
成工程における単結晶半導体膜の形成厚みによって調整
できるから、欠陥層形成工程においてベース基板の表層
部に形成する単結晶薄膜層をごく薄く済ませながらも、
半導体層の膜厚の大きくすることができる。従って、欠
陥層形成工程におけるイオン注入のエネルギーを低く済
ませることができ、単結晶薄膜層の重金属等による汚染
も抑えることができる。また、全体としても簡単な工程
の組合わせで済ませることができる。
の製造方法によれば、支持体上に膜厚の大きい半導体層
を設ける場合であっても、簡単な工程で且つ安価に済ま
せることができ、しかも不純物汚染等も少なく抑えるこ
とができるという優れた実用的効果を奏するものであ
る。
単結晶半導体からなるベース基板の表面部の所定深さに
イオン注入を行うことにより該ベース基板の表層部に単
結晶薄膜層を確保した状態に剥離用の欠陥層を形成する
欠陥層形成工程と、支持体に対しベース基板をその単結
晶薄膜層の表面にて貼合わせる貼合せ工程と、支持体に
貼合わされたベース基板を欠陥層にて切離す剥離工程
と、支持体の表面の単結晶薄膜層上に所定厚みの単結晶
半導体膜を形成する半導体膜形成工程とを含むところに
特徴を有する(請求項2の発明)。
ベース基板の表層部に欠陥層により仕切られた形態の単
結晶薄膜層が形成され、貼合せ工程において、支持体に
対してベース基板がその単結晶半導体膜の表面にて貼合
わされる。そして、剥離工程において、ベース基板から
欠陥層にて単結晶薄膜層が切離されるようになり、半導
体膜形成工程において、その単結晶薄膜層上に、所定厚
みの単結晶半導体膜が堆積状態に形成され、もって、支
持体上に単結晶半導体膜を主体とした半導体層を設けて
なる半導体基板が得られる。
形成工程における単結晶半導体膜の形成厚みによって調
整できるから、欠陥層形成工程においてベース基板の表
層部に形成する単結晶薄膜層をごく薄く済ませながら
も、半導体層の膜厚の大きくすることができる。従っ
て、欠陥層形成工程におけるイオン注入のエネルギーを
低く済ませることができ、単結晶薄膜層の重金属等によ
る汚染も抑えることができる。また、全体としても簡単
な工程の組合わせで済ませることができる。
の製造方法によれば、支持体上に膜厚の大きい半導体層
を設ける場合であっても、簡単な工程で且つ安価に済ま
せることができ、しかも不純物汚染等も少なく抑えるこ
とができるという優れた実用的効果を奏するものであ
る。
層形成工程におけるイオン注入を、ベース基板の表面に
酸化膜が形成された状態で行うと共に、欠陥層の形成後
にその酸化膜を除去するようにしても良い(請求項3の
発明)。これによれば、酸化膜により、イオン注入時の
単結晶薄膜層の重金属等の不純物による汚染を極力防止
することができる。
法においては、欠陥層形成工程から剥離工程までの間
は、ベース基板中に形成される欠陥層をそのままの状態
で維持しておく必要があるが、半導体膜形成工程におい
てベース基板に対して高温が作用すると、注入したイオ
ンがベース基板から脱離してしまい、剥離用の欠陥層と
しての機能が損なわれてしまう虞がある。そこで、上記
第1の半導体基板の製造方法における半導体膜形成工程
を、ベース基板からの注入イオンの脱離がなされない程
度の低温にて行うようにすることが望ましく(請求項4
の発明)、これにより、注入したイオンがベース基板か
ら脱離することを未然に防止することができる。
層形成工程においては、イオン注入に伴い、単結晶薄膜
層に多少なりとも不純物汚染が生ずる。この場合も、半
導体膜形成工程において、ベース基板に対して高温が作
用すると、単結晶薄膜層に含まれる不純物が、形成され
る単結晶半導体膜中に拡散して汚染してしまう虞があ
る。そこで、半導体膜形成工程を、単結晶薄膜層から単
結晶半導体膜への不純物の拡散が抑制される温度にて行
うことが望ましく(請求項5の発明)、これにより、単
結晶半導体膜への汚染の拡散を効果的に防止することが
できる。
結晶薄膜層上に単結晶半導体膜を堆積状態に形成するた
めの方法として、単結晶薄膜層の結晶軸に合せて結晶を
成長させるようにしたエピタキシャル成長法があり(請
求項6の発明)、これにより、高品質な単結晶半導体膜
を形成することが可能となる。さらに、このエピタキシ
ャル成長法を実現するための装置として、分子線エピタ
キシャル装置を用いることができ(請求項7の発明)、
これにより、比較的低温にて単結晶半導体膜の形成の工
程を行うことができる。
のシリコン単結晶層を設けたSOI(Silicon On Insul
ator)基板の製造に適用した第1の実施例(請求項1,
3,4,5,6,7に対応)について、図1及び図2を
参照しながら説明する。
導体基板(SOI基板)11は、図2(f)に示すよう
に、例えばシリコン基板からなる支持体12上に、例え
ばシリコン酸化膜からなる絶縁膜13を介して、シリコ
ン単結晶からなる素子形成用の半導体層14を有して構
成される。この半導体層14は膜厚が大きく(例えば数
μm〜十数μm程度)構成され、例えばパワーデバイス
系やサーフェイスマイクロマシーン等に使用されるよう
になっている。このとき、詳しくは後述するように、前
記半導体層14は、大部分を構成する単結晶半導体膜た
るエピタキシャル層15とその上面のごく薄い薄膜層1
6とから構成される。
いて、以下順を追って述べる。図1は、本実施例に係る
半導体基板11の製造の工程を概略的に示している。即
ち、まず、工程P1では、欠陥層形成工程が実行され
る。この工程P1では、図2(a)に示すように、単結
晶シリコン基板からなるベース基板17に対し、その表
面部に例えば水素ガスをイオン化して所定の注入エネル
ギーで加速して注入することが行われる。この場合、イ
オン注入は、比較的浅い位置に低エネルギー(例えば1
50keV)で行われるので、電流量の小さい比較的安
価で汎用的なイオン注入機を用いることができる。
(例えば表面から1μmの位置)に、注入イオンによっ
て剥離用の欠陥層18が形成される。また、ベース基板
17のうち表層部には、シリコン単結晶からなるごく薄
い単結晶薄膜層17a(後に薄膜層16となる)が、前
記欠陥層18によって仕切られた形態に形成されること
になる。尚、前記ベース基板17の全体の厚さ寸法は、
初期状態(再使用される前)で例えば600μm程度と
されている。
ース基板17の表面には、イオン注入時の汚染を極力防
止するための酸化膜が形成されており、イオン注入はそ
の酸化膜を通して行われるようになっている。イオン注
入により欠陥層18が形成された後、工程P2では、ベ
ース基板17の表面に対する例えばウェットエッチング
により、前記酸化膜が除去される。
表面の単結晶薄膜層17a上に所定厚みの単結晶半導体
膜を堆積状態に形成する半導体膜形成工程が実行され
る。本実施例では、単結晶半導体膜の形成方法として、
分子線エピタキシャル成長装置(MBE装置と略称す
る)を使用したエピタキシャル成長法が用いられる。こ
れにより、図2(b)に示すように、単結晶薄膜層17
a上にその結晶軸に合せてシリコン単結晶が堆積状態に
成長し、もって単結晶半導体膜としてのエピタキシャル
層15が所定の厚み(例えば十数μm)に形成されるの
である。
成長は、比較的低温(例えば500℃以下)にて行われ
るようになっており、MBE装置を採用したことによ
り、低温で純度の高いエピタキシャル層15を形成する
ことができる。これにて、ベース基板17の欠陥層18
から注入イオン(水素イオン)が脱離することを未然に
防止することができ、欠陥層18を維持することができ
る。しかも、上記イオン注入に伴い前記単結晶薄膜層1
7aに多少の不純物汚染が生じていても、その汚染物質
がエピタキシャル層15中に拡散することを極力防止す
ることができるのである。
基板)12に対して、エピタキシャル層15が形成され
たベース基板17を貼合せる貼合せ工程が実行される。
この工程P4では、図2(c)に示すように、表面に絶
縁膜(酸化膜)13が予め形成されており且つ鏡面研磨
されている支持体12に対し、ベース基板17が図2
(b)とは上下反転された状態つまりエピタキシャル層
15の表面にて接着される。この貼合わせは、直接接着
法あるいは静電圧力等を用いて接着する周知の方法によ
り行われる。これにて、図2(d)に示すように、支持
体12上に絶縁膜13を介して、エピタキシャル層1
5、単結晶薄膜層17a、欠陥層18及びベース基板1
7のバルク部分が積層された形態に一体化される。
わされたベース基板17を前記欠陥層18にて切離す剥
離工程が実行される。この工程P5は、例えば1000
℃の高温熱処理を行うことにより、図2(e)に示すよ
うに、ベース基板17内部の欠陥層18での割れが発生
することに基づくものである。これにて、ベース基板1
7の欠陥層18上に設けられていた単結晶薄膜層17a
及びエピタキシャル層15が剥離されて支持体12の表
面側に転写された如き形態となり、支持体12上に絶縁
膜13を介して、十分に大きい膜厚の半導体層14(エ
ピタキシャル層15及び薄膜層16)を有した半導体基
板11が得られるのである。
板11に対して、例えば800℃以上の温度にて高温ア
ニール処理が実行される。これにて、剥離面の欠陥回
復、結合の強化、表面酸化物の除去、及びシリコン流動
に伴う部分平坦化等が図られるのである。さらに、工程
P7にて、剥離面の表面研磨が実行される。これにて、
剥離面の凹凸が除去され、図2(f)に示すような半導
体基板11として仕上げられるのである。
5にて単結晶薄膜層17aが剥離されたベース基板17
側は、剥離面が研磨された上で、例えば次の半導体基板
11の製造に使用される。この場合、ベース基板17
は、1回の使用によって減少する厚み寸法が2μm以下
に止まり、1枚のベース基板17を多数回に渡って繰返
し使用することが可能となるのである。
上に絶縁膜13を介して半導体層14を有するものにあ
って、例えばパワーデバイス系やサーフェイスマイクロ
マシーン等に使用するに好適な、十分に大きな膜厚の半
導体層14を有する半導体基板11を得ることができ
た。このとき、厚膜の半導体層14の形成は、半導体膜
形成工程P3におけるエピタキシャル成長法によるエピ
タキシャル層15の形成により可能となったので、ベー
ス基板17から剥離する単結晶薄膜層17aを極めて薄
いものとする、つまり欠陥層形成工程P1におけるイオ
ン注入の深さ(欠陥層18の形成深さ)を、得たい半導
体層14の厚みに関係なく小さいものとすることができ
る。
の膜厚を大きくしようとするとイオン注入の深さを大き
くしなければならなかったものと異なり、膜厚の大きい
半導体層14を得るにあたっても、欠陥層形成工程P1
におけるイオン注入のエネルギーを低く済ませることが
でき、高価なイオン注入機を必要とすることもないので
ある。そして、これに伴い、単結晶薄膜層17aの重金
属等による汚染も極めて小さく抑えることができ、ま
た、エピタキシャル成長法によって、高品質のシリコン
単結晶膜からなるエピタキシャル層15を得ることがで
きる。しかも、全体としても簡単な工程の組合わせで済
ませることができる。
おいて、ベース基板17の表面に酸化膜が形成された状
態でイオン注入を行うようにしたので、酸化膜により、
イオン注入時の重金属等の不純物による汚染を抑制する
ことができ、また、半導体膜形成工程P3を、単結晶薄
膜層17aからエピタキシャル層15への不純物の拡散
が抑制される低温にて行うようにしたので、上記イオン
注入に伴い前記単結晶薄膜層17aに多少の不純物汚染
が生じていても、その汚染物質がエピタキシャル層15
中に拡散することを極力防止することができるのであ
る。
造方法によれば、簡単な工程で且つ安価に膜厚の大きい
半導体層14を得ることができ、しかもその半導体層1
4のクオリティを十分に高いものとすることができると
いう優れた実用的効果を得ることができる。さらには、
ベース基板17の繰返し使用回数も大幅に増加させるこ
とができるものである。
磨の工程(P7)において、薄膜層16(単結晶薄膜層
17a)の表面部のみを研磨するようにしたが、研磨に
より薄膜層16全体を取除くようにすることもできる。
これによれば、半導体層14がエピタキシャル層15の
みから構成されることになり、より一層クオリティの高
い半導体層14が得られるようになるのである。
て、図3及び図4を参照しながら説明する。尚、この実
施例においても、本発明をシリコン基板上に絶縁膜を介
して厚膜のシリコン単結晶層を設けたSOI基板の製造
に適用したものであり、上記第1の実施例と同一部分に
ついては、詳しい説明を省略すると共に符号も一部共通
して使用し、以下、異なる点を中心に述べることとす
る。
板(SOI基板)21は、図4(e)に示すように、例
えばシリコン基板からなる支持体12上に、例えばシリ
コン酸化膜からなる絶縁膜13を介して、シリコン単結
晶からなる素子形成用の半導体層22を有して構成され
る。この半導体層22はやはり膜厚が大きく(例えば数
μm〜十数μm程度)構成され、例えばパワーデバイス
系やサーフェイスマイクロマシーン等に使用されるよう
になっている。このとき、前記半導体層22は、ごく薄
い薄膜層23と、その上面の大部分を構成する単結晶半
導体膜たるエピタキシャル層24とから構成される。
製造の工程を概略的に示している。即ち、まず、工程Q
1では、欠陥層形成工程が実行される。この工程Q1で
は、上記第1の実施例の工程P1と同様に、表面に酸化
膜(図示せず)が形成された単結晶シリコン基板からな
るベース基板17に対し、水素ガスのイオン注入が行わ
れ、図4(a)に示すように、ベース基板17の所定深
さ位置(例えば表面から1μmの位置)に、剥離用の欠
陥層18が形成される。また、ベース基板17の表層部
にはシリコン単結晶からなるごく薄い単結晶薄膜層17
a(後に薄膜層23となる)が前記欠陥層18によって
仕切られた形態に形成されることになる。工程Q2で
は、ベース基板17の表面に対する例えばウェットエッ
チングにより、前記酸化膜が除去される。
ース基板17を貼合せる貼合せ工程が実行される。この
工程Q3では、図4(b)に示すように、表面に絶縁膜
13が予め形成された支持体12に対し、ベース基板1
7を上下反転状態つまり単結晶薄膜層17aの表面にて
接着される。これにて、図4(c)に示すように、支持
体12上に絶縁膜13を介して、単結晶薄膜層17a、
欠陥層18及びベース基板17のバルク部分が積層され
た形態に一体化される。
ことにより支持体12に貼合わされたベース基板17を
欠陥層18にて切離す剥離工程が実行される。これに
て、ベース基板17の欠陥層18上に設けられていた単
結晶薄膜層17aが剥離されて支持体12の表面側に転
写された如き形態となり、上面に絶縁膜13を介してシ
リコン単結晶からなる薄膜層23を有した支持体12が
得られる。次いで、工程Q5では、支持体12に対して
高温アニール処理が実行される。この高温アニール処理
は、エピタキシャル装置内にて行われる。これにて、剥
離面の欠陥回復、結合の強化、表面酸化物の除去、及び
シリコン流動に伴う部分平坦化等が図られる。
ャル装置内にて、図4(e)に示すように、エピタキシ
ャル成長法により前記支持体12の表面の薄膜層23上
に、所定厚み(例えば十数μm)の単結晶半導体膜たる
エピタキシャル層24を堆積状態に形成する半導体膜形
成工程が実行される。この場合も、エピタキシャル成長
は、比較的低温にて行われ、薄膜層23(単結晶薄膜層
17a)に多少の不純物汚染が生じていても、その汚染
物質がエピタキシャル層24中に拡散することが防止さ
れるのである。
24の表面を研磨する工程が実行され、もってエピタキ
シャル層24の表面の凹凸が除去され、半導体基板21
が完成する。尚、この表面研磨の工程Q7は、エピタキ
シャル層24の表面状態により必要に応じて実行すれば
良い。また、剥離工程Q4にて単結晶薄膜層17aが剥
離されたベース基板17は、やはり剥離面が研磨された
上で、次の半導体基板21の製造に繰返し使用されるよ
うになっている。
造方法によれば、上記第1の実施例と同様に、簡単な工
程で且つ安価に膜厚の大きい半導体層22を得ることが
でき、しかもその半導体層22のクオリティを十分に高
いものとすることができるという優れた実用的効果を得
ることができる。さらには、ベース基板17の繰返し使
用回数も大幅に増加させることができるものである。
工程Q6つまりエピタキシャル層24の形成の工程を、
比較的低温にて行うようにしたが、既に剥離工程Q4が
終了していて欠陥層18に対して悪影響を与える虞は元
々ないので、薄膜層23からの不純物の拡散が問題とな
らない程度であれば、高温でエピタキシャル層24の形
成を行っても良い。
装置としてMBEを採用したが、CVDを用いることも
でき、その場合には、高真空が得られ、また基板表面に
付着した水素をその場で除去できるようなクリーニング
機構を備える装置を用いることが望ましい。原料ガスと
しては、ジシランやジクロルシラン等を用いることがで
きる。
されるものではなく、例えば支持体の材質としてはセラ
ミック基板や石英基板などであっても良い。また、イオ
ン注入に用いる材料としては、水素ガスに限らずヘリウ
ム,ネオン等の希ガスやフッ素,塩素ガスなどを採用す
ることもできる。イオンの種類によって、適切な剥離温
度ひいては各工程における温度等が異なってくることは
勿論である。さらには、各部の厚み寸法等も一例に過ぎ
ない等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し
得るものである。
板の製造工程を概略的に示す図
は絶縁膜、14,22は半導体層、15,24はエピタ
キシャル層(単結晶半導体膜)、17はベース基板、1
7aは単結晶薄膜層、18は欠陥層を示す。
Claims (7)
- 【請求項1】 支持体(12)上に素子形成用の半導体
層(14)を該支持体(12)との絶縁状態に設けてな
る半導体基板(11)を製造するための方法であって、 単結晶半導体からなるベース基板(17)の表面部の所
定深さにイオン注入を行うことにより、該ベース基板
(17)の表層部に単結晶薄膜層(17a)を確保した
状態に剥離用の欠陥層(18)を形成する欠陥層形成工
程(P1)と、 前記ベース基板(17)の表面の単結晶薄膜層(17
a)上に、所定厚みの単結晶半導体膜(15)を形成す
る半導体膜形成工程(P3)と、 前記支持体(12)に対し、前記単結晶半導体膜(1
5)が形成されたベース基板(17)をその単結晶半導
体膜(15)の表面にて貼合わせる貼合せ工程(P4)
と、 前記支持体(12)に貼合わされたベース基板(17)
を前記欠陥層(18)にて切離す剥離工程(P5)とを
含むことを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 【請求項2】 支持体(12)上に素子形成用の半導体
層(22)を該支持体(12)との絶縁状態に設けてな
る半導体基板(21)を製造するための方法であって、 単結晶半導体からなるベース基板(17)の表面部の所
定深さにイオン注入を行うことにより、該ベース基板
(17)の表層部に単結晶薄膜層(17a)を確保した
状態に剥離用の欠陥層(18)を形成する欠陥層形成工
程(Q1)と、 前記支持体(12)に対し、前記ベース基板(17)を
その単結晶薄膜層(17a)の表面にて貼合わせる貼合
せ工程(Q3)と、 前記支持体(12)に貼合わされたベース基板(17)
を前記欠陥層(18)にて切離す剥離工程(Q4)と、 前記支持体(12)の表面の単結晶薄膜層(23)上に
所定厚みの単結晶半導体膜(24)を形成する半導体膜
形成工程(Q6)とを含むことを特徴とする半導体基板
の製造方法。 - 【請求項3】 前記欠陥層形成工程(P1,Q1)にお
けるイオン注入は、前記ベース基板(17)の表面に酸
化膜が形成された状態で行われると共に、前記欠陥層
(18)の形成後にその酸化膜が除去されることを特徴
とする請求項1または2記載の半導体基板の製造方法。 - 【請求項4】 前記半導体膜形成工程(P3)は、ベー
ス基板(17)からの注入イオンの脱離がなされない程
度の低温にて行われることを特徴とする請求項1記載の
半導体基板の製造方法。 - 【請求項5】 前記半導体膜形成工程(P3,Q6)
は、単結晶薄膜層(17a,23)から単結晶半導体膜
(15,24)への不純物の拡散が抑制される温度にて
行われることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
に記載の半導体基板の製造方法。 - 【請求項6】 前記半導体膜形成工程(P3,Q6)
は、エピタキシャル成長法により行われることを特徴と
する請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体基板の
製造方法。 - 【請求項7】 前記半導体膜形成工程(P3,Q6)
は、分子線エピタキシャル装置を用いて行われることを
特徴とする請求項6記載の半導体基板の製造方法。
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