JPH10322408A - 受信装置及び信号受信方法 - Google Patents

受信装置及び信号受信方法

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JPH10322408A
JPH10322408A JP9144289A JP14428997A JPH10322408A JP H10322408 A JPH10322408 A JP H10322408A JP 9144289 A JP9144289 A JP 9144289A JP 14428997 A JP14428997 A JP 14428997A JP H10322408 A JPH10322408 A JP H10322408A
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signal
slot
component
circuit
power
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Kazuyuki Sakota
和之 迫田
Mitsuhiro Suzuki
三博 鈴木
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は受信装置に関し、高精度に最尤系列推
定を行つて送信されたデータを一段と精度良く復元し得
るようにする。 【解決手段】送信信号を受信して受信信号(S27)を
出力する受信手段(31、32)と、受信手段から出力
された受信信号に基づいて、当該受信信号が送られてき
たスロツトの信頼性を示す重み係数を算出し、当該重み
係数を受信信号に乗算して出力する重み付け手段(3
5)と、重み付け手段から出力される受信信号(S2
9)を復号化して送信されたデータを復元する復号化手
段(16)とを設けるようにしたことにより、復号化手
段ではスロツトの信頼性を加味した上で最尤系列推定を
行うことができ、かくしてスロツトによつて通信品質が
異なるような場合でも、高精度に最尤系列推定を行つて
送信されたデータを一段と精度良く復元し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図30〜図32) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)第1の実施の形態(図1〜図9) (2)第2の実施の形態(図10) (3)第3の実施の形態(図11及び図12) (4)第4の実施の形態(図13〜図16) (5)第5の実施の形態(図17) (6)第6の実施の形態(図18及び図19) (7)第7の実施の形態(図20〜図23) (8)第8の実施の形態(図24及び図25) (9)他の実施の形態(図26〜図29) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は受信装置及び信号受
信方法に関し、例えば携帯電話システムのような無線通
信システムに適用して好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、この種の無線通信システムにおい
ては、通信サービスを提供するエリアを所望の大きさの
セルに分割して当該セル内にそれぞれ固定無線局として
の基地局を設置し、移動無線局としての携帯電話機は自
分が存在するセル内の基地局と無線通信するようになさ
れている。その際、携帯電話機と基地局との間の通信方
式としては種々の方式が提案されているが、代表的なも
のとしてTDMA方式(Time Division Multiple Acces
s )と呼ばれる時分割多元接続方式がある。
【0005】このTDMA方式は、例えば図30に示す
ように、所定の周波数チヤンネルを所定時間幅のフレー
ムF0、F1、……によつて時間的に区分けすると共
に、そのフレームをそれぞれ所定時間幅のタイムスロツ
トTS0〜TS3に分割し、自局に割り当てられたタイ
ムスロツトTS0のタイミングのときにその周波数チヤ
ンネルを使用して送信信号を送信するような方式であ
り、同一周波数チヤンネルで複数の通信(いわゆる多重
通信)を実現して周波数を効率的に利用するようになさ
れた方式である。なお、以降の説明では、送信用に割り
当てられたタイムスロツトTS0を送信スロツトTXと
呼び、1つの送信スロツトTXで送られるデータブロツ
クをスロツトと呼ぶ。
【0006】ここでこのTDMA方式を用いてデイジタ
ル信号を送受信する無線通信システムの送信装置及び受
信装置を図31及び図32を用いて説明する。因みに、
この図31及び図32に示す送信装置及び受信装置は、
例えば携帯電話システムの携帯電話機や基地局に搭載さ
れ、携帯電話機から基地局への通信や基地局から携帯電
話機への通信に使用される。
【0007】図31(A)に示すように、送信装置1は
大きく分けて畳み込み符号化回路2、インターリーブバ
ツフア3、スロツト化処理回路4、DQPSK(Differ
ential Quadrature Phase Shift Keying:差動4相位相
変調)変調回路5、送信回路6及びアンテナ7によつて
構成されており、送信対象のデータである送信データS
1をまず畳み込み符号化回路2に入力するようになされ
ている。
【0008】畳み込み符号化回路2は所定段数のシフト
レジスタとエクスクルーシブオア回路からなり、入力さ
れる送信データS1に畳み込み符号化を施し、その結果
得られる送信シンボルS2をインターリーブバツフア3
に出力する。インターリーブバツフア3は送信シンボル
S2を順番に内部の記憶領域に格納し、当該記憶領域全
体に送信シンボルS2が格納されると(すなわち送信シ
ンボルS2が所望量蓄積されると)、送信シンボルS2
の順番をランダムに並び換え(以下、この順番を並び換
えることをインターリーブと呼ぶ)、その結果得られる
送信シンボルS3をスロツト化処理回路4に出力する。
因みに、インターリーブバツフア3の記憶容量として
は、多数の送信スロツトTXに送信シンボルが分散され
るようにするため、複数スロツト分の記憶容量を有して
いる。
【0009】スロツト化処理回路4は、送信シンボルS
3を送信スロツトTXに割り当てるために、当該送信シ
ンボルS3をスロツト単位で区分けし、そのスロツト化
された送信シンボルS4をスロツト単位で順にDQPS
K変調回路5に出力する。DQPSK変調回路5は、ス
ロツト単位で供給される送信シンボルS4にDQPSK
変調処理を施すことによりシンボル情報が位相値によつ
て示される送信信号S5を生成し、これを送信回路6に
出力する。
【0010】送信回路6は、スロツト単位で供給される
送信信号S5にフイルタリング処理を施した後、当該送
信信号S5をアナログ信号化し、そしてそのアナログ化
された送信信号に周波数変換を施すことによつて所定周
波数チヤンネルの送信信号S6を生成し、これを所定電
力に増幅した後、アンテナ7を介して送信する。かくし
て送信装置1からは送信スロツトTXのタイミングに同
期して、スロツト単位に区分けされた送信信号S6が送
信される。因みに、参考までに、ここまで説明してきた
送信装置1の各回路において行われる信号処理の概略を
図31(B)に示す。
【0011】一方、図32(A)に示すように、受信装
置10は大きく分けてアンテナ11、受信回路12、D
QPSK復調回路13、スロツト連結処理回路14、デ
インターリーブバツフア15及びビタビ復号化回路16
によつて構成されており、送信装置1から送信された送
信信号S6をアンテナ11によつて受け、これを受信信
号S11として受信回路12に入力するようになされて
いる。受信回路12は入力される受信信号S11を増幅
した後、当該受信信号S11に周波数変換を施すことに
よつてベースバンド信号を取り出し、そのベースバンド
信号にフイルタリング処理を施した後、当該ベースバン
ド信号をデイジタル信号化することによつてDQPSK
変調されている状態の受信信号S12を取り出し、これ
をDQPSK復調回路13に出力する。
【0012】DQPSK復調回路13は受信信号S12
にDQPSK復調処理を施すことによりシンボル情報を
取り出し、これを受信シンボルS13としてスロツト連
結処理回路14に出力する。因みに、この受信シンボル
S13は値が「0」又は「1」の2値信号ではなく、伝
送路上でノイズ成分が加算されたことにより多値信号と
なつている。スロツト連結処理回路14は、スロツト単
位で断片的に得られる受信シンボルS13を連続信号と
なるように連結する回路であり、後段のデインターリー
ブバツフア15の記憶容量分だけ受信シンボルS13が
蓄積したら当該受信シンボルS13を連結し、その連結
された受信シンボルS14をデインターリーブバツフア
15に出力する。
【0013】デインターリーブバツフア15は複数スロ
ツト分の記憶容量を有しており、供給される受信シンボ
ルS14を順次内部の記憶領域に格納した後、送信装置
1のインターリーブバツフア3で行つた並び換えと逆の
手順で当該受信シンボルS14の順番を並び換えること
により元の並び順に戻し、その結果得られる受信シンボ
ルS15をビタビ復号化回路16に出力する(以下、こ
の元の並びに戻すことをデインターリーブと呼ぶ)。ビ
タビ復号化回路16は軟判定ビタビ復号化回路からな
り、入力される受信シンボルS15に基づいて畳み込み
符号のトレリスを考え、データとして取り得る全ての状
態遷移の中から最も確からしい状態を推定(いわゆる最
尤系列推定)することにより、送信されたデータを示す
受信データS16を復元し、これを出力する。因みに、
ここまで説明してきた受信装置10の各回路において行
われる信号処理の概略を図32(B)に示す。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる受信装
置10においては、ビタビ復号化回路16によつて最尤
系列推定を行うことにより受信データS16を復元して
いるが、一段と正確に受信データS16を復元する上で
は、最尤系列推定の精度をより高精度化することが望ま
しい。
【0015】この点について以下に具体的に説明する。
上述したようにDQPSK復調回路13から出力される
受信シンボルS13は多値信号になつている。この多値
信号の値は、大まかに受信シンボルの信頼性を示してい
る。このような多値信号を復号化するビタビ復号化回路
は一般に軟判定ビタビ復号化回路と呼ばれており、通
常、各シンボルの信頼性を加味した上で最尤系列推定を
行うことによりデータを復元する。これに対して値が
「−1」又は「+1」の2値信号を復号化するビタビ復
号化回路は一般に硬判定ビタビ復号化回路と呼ばれてい
る。この硬判定ビタビ復号化回路と軟判定ビタビ復号化
回路とを比べた場合、一般には軟判定ビタビ復号化回路
の方がより精度の高い最尤系列推定を行うと言われてい
る。この原因は、軟判定ビタビ復号化回路の場合には、
信頼性が反映された多値信号が入力されているため、信
頼性を反映した推定を行うからである。従つて最尤系列
推定を高精度化する場合には、ビタビ復号化回路に入力
する信号にシンボルの信頼性を反映させた方が良いと考
えられる。
【0016】ところでTDMA方式の場合には、受信し
た受信シンボルはそれぞれスロツト単位に区切られて送
られてきており、スロツト単位で通信品質が異なるおそ
れがある。従つてこのような場合には、スロツトの通信
品質を示す信頼性をそのスロツトによつて送られてきた
シンボルの値に反映した方が、ビタビ復号化回路の最尤
系列推定をより高精度化し得ると思われる。特に多スロ
ツトに渡つてインターリーブを行つた場合には、スロツ
トによつて極端に信頼性が異なることがあるので、信頼
性を反映させないと誤つた推定をするおそれがある。
【0017】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、高精度に最尤系列推定を行つて送信されたデータを
一段と精度良く復元し得る受信装置及び信号受信方法を
提案しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、スロツト単位に区分けされて送信
された送信信号を受信する受信装置において、送信信号
を受信して受信信号を出力する受信手段と、受信手段か
ら出力された受信信号に基づいて、当該受信信号が送ら
れてきたスロツトの信頼性を示す重み係数を算出し、当
該重み係数を受信信号に乗算して出力する重み付け手段
と、重み付け手段から出力される受信信号を復号化して
送信されたデータを復元する復号化手段とを設けるよう
にした。
【0019】このようにしてスロツトの信頼性を示す重
み係数を算出し、当該重み係数を乗算した受信信号を復
号化するようにしたことにより、復号化手段ではスロツ
トの信頼性を加味した上で最尤系列推定を行うことがで
き、かくしてスロツトによつて通信品質が異なるような
場合でも、高精度に最尤系列推定を行つて送信されたデ
ータを一段と精度良く復元し得る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0021】(1)第1の実施の形態 まず図1及び図2を用いて本発明を適用した無線通信シ
ステムの全体構成を説明する。図31との対応部分に同
一符号を付して示す図1において、20は全体として例
えば携帯電話システムのような無線通信システムの送信
装置を示し、ランダムフエーズシフト回路21が新たに
追加されたことを除いて図31に示した送信装置1とほ
ぼ同様の構成を有している。この送信装置20では、ス
ロツト化処理回路4から出力された送信シンボルS4は
DQPSK変調回路5に入力される。DQPSK変調回
路5は、送信シンボルS4に対してDQPSK変調処理
を施すことによりシンボル情報が位相値によつて示され
る送信信号を生成する回路であり、この実施の形態の場
合には、π/4シフトDQPSK変調処理(前シンボル
からの位相変化をπ/4だけシフトすることにより最大
位相変化を±3π/4に抑圧したDQPSK変調)を施
す。この処理により生成された送信信号S5はランダム
フエーズシフト回路21に入力される。
【0022】ランダムフエーズシフト回路21は、入力
される送信信号S5に対してランダムに発生した位相デ
ータをシンボル毎に順次乗算して行くことにより当該送
信信号S5に対してランダムな位相変化を加える。この
場合、ランダムフエーズシフト回路21は、図3に示す
ように、ランダム位相データ発生回路21Aと乗算器2
1Bとによつて構成されている。ランダム位相データ発
生回路21Aは、通信チヤネル毎(例えば携帯電話シス
テムでは基地局毎)に異なる初期位相値を予め有してお
り、所定規則に基づいて当該初期位相値から順にランダ
ムな位相値を発生し、その位相値を示す位相データS2
2を乗算器21Bに出力する。因みに、この位相データ
S22は、ランダムな位相値を持つ振幅が「1」の複素
数列である。乗算器21Bは、入力される送信信号S5
の複素数列と位相データS22の複素数列とをシンボル
毎に順次乗算することにより当該送信信号S5にランダ
ムな位相変化を加える。このようにしてランダムな位相
変化が加えられた送信信号S20は続く送信回路6に出
力される。
【0023】なお、通信相手の受信側では、上述の初期
位相値と同じ初期位相値を持つようになされており、同
じような手順により送信側と同じ位相データを発生し、
これを受信信号に除算して復元処理を行えば、ランダム
な位相変化を加える前の信号を復元することができる。
因みに、通信相手ではない受信装置がこのランダムな位
相変化を加えた送信信号を受信したとしても、同じ初期
位相値を持つていないので、元の信号を復元することが
できない。従つて各通信チヤンネル毎に異なる初期位相
値を使用して通信すれば、各通信が互いに干渉波となる
ような場合でも、通信相手以外の信号、すなわち干渉波
は全て位相がランダムな状態のままであり、見かけ上、
干渉波を半ノイズ化することができる。
【0024】送信回路6は、この実施の形態の場合も、
スロツト単位で供給される送信信号S20にフイルタリ
ング処理を施した後、当該送信信号S20をアナログ信
号化し、そしてそのアナログ化された送信信号に周波数
変換を施すことによつて所定周波数チヤンネルの送信信
号S21を生成し、これを所定電力に増幅した後、アン
テナ7を介して送信する。
【0025】続いて図32との対応部分に同一符号を付
して示す図2において、30は全体として本発明を適用
した無線通信システムの受信装置を示し、受信回路3
1、ランダムフエーズ逆シフト回路32及び復調回路3
3を除いて図32に示した受信装置10とほぼ同様の構
成を有している。まずアンテナ11は送信装置20から
送信された送信信号S21を受け、これを受信信号S2
5として受信回路31に入力する。受信回路31は入力
される受信信号S25を所定電力に増幅した後、当該受
信信号S25に周波数変換を施すことによつてベースバ
ンド信号を取り出し、そのベースバンド信号にフイルタ
リング処理を施した後、当該ベースバンド信号をデイジ
タル信号化することによつてランダムな位相変化が加え
られた状態の受信信号S26を取り出し、これをランダ
ムフエーズ逆シフト回路32に出力する。因みに、この
受信回路31が有するアナログデイジタル変換回路は、
受信信号S26を出力するとき、各スロツトの電力が一
定になるように増幅して出力する。これはこの無線通信
システムの場合、スロツト単位で信号が送られてくるの
で、伝送路上で受けるフエージング等がスロツト毎に異
なつている可能性があり、このためスロツト毎に信号電
力が異なつている可能性があるからである。
【0026】ランダムフエーズ逆シフト回路32は、入
力される受信信号S26に対して、送信側と同じ位相値
を示す位相データをシンボル毎に順次除算処理して行く
ことにより当該受信信号S26に加えられているランダ
ムな位相変化を元に戻す。この場合、実際には、ランダ
ムフエーズ逆シフト回路32は、図4に示すように、ラ
ンダム位相データ発生回路32Aと乗算器32Bとによ
つて構成されている。ランダム位相データ発生回路32
Aは、送信側と同じ初期位相値を有しており、送信側と
同じ所定規則に基づいて当該初期位相値から順に送信側
と同じ位相値を発生し、その位相値と共役な関係にある
位相値を示す位相データS33を乗算器32Bに出力す
る(図中、「*」が共役であることを示す)。因みに、
この位相データ33は、送信側で発生した位相値と共役
な関係にある位相値を持つ振幅が「1」の複素数列であ
る。乗算器32Bは、入力される受信信号S26の複素
数列と位相データS33の複素数列とをシンボル毎に順
次乗算することにより当該受信信号S26に加えられて
いる位相変化を打ち消し、元の位相状態に戻す。このよ
うにして送信側の位相データに対して共役な関係にある
位相データS22を使用すれば、除算器の代わりに乗算
器32Bを用いて位相の逆シフトを行うことができる。
【0027】ランダムフエーズ逆シフト回路32によつ
て位相が元に戻された受信信号S27は続く復調回路3
3に入力される。復調回路33はDQPSK復調回路3
4と重み付け回路35とによつて構成されており、受信
信号S27をそれぞれDQPSK復調回路34及び重み
付け回路35に入力するようになされている。DQPS
K復調回路34は受信信号S27にDQPSK復調処理
を施すことによりシンボル情報を取り出し、これを受信
シンボルS28として重み付け回路35に出力する。重
み付け回路35は受信信号S27に基づいて当該受信信
号S27が送られてきたスロツトの信頼性をスロツト毎
に算出し、その信頼性に応じた重み係数を算出する。そ
して重み付け回路35は、スロツト毎にその重み係数を
受信シンボルS28に乗算することにより当該受信シン
ボルS28の信号レベルにスロツトの信頼性を反映さ
せ、その結果得られた受信シンボルS29をスロツト連
結処理回路14に出力する。
【0028】スロツト連結処理回路14は、スロツト単
位で断片的に得られる受信シンボル29を連続信号とな
るように連結する回路であり、後段のデインターリーブ
バツフア15の記憶容量分だけ受信シンボルS29が蓄
積したら当該受信シンボルS29を連結し、その連結さ
れた受信シンボルS30をデインターリーブバツフア1
5に出力する。デインターリーブバツフア15は複数ス
ロツト分の記憶容量を有しており、供給される受信シン
ボルS30を順次内部の記憶領域に格納した後、送信装
置20のインターリーブバツフア3で行つた並び換えと
逆の手順で当該受信シンボルS30の順番を並び換える
ことにより元の並び順に戻し、その結果得られる受信シ
ンボルS31をビタビ復号化回路16に出力する。
【0029】ビタビ復号化回路16は軟判定ビタビ復号
化回路からなり、入力される受信シンボルS31に対し
て最尤系列推定を行うことにより送信されたデータを示
す受信データS32を復元する。この場合、前段の重み
付け回路35において、受信シンボルS28が送られて
きたスロツトの信頼性を算出し、受信シンボルS28に
そのスロツトの信頼性を示す重み係数を乗算している。
従つてビタビ復号化回路16に入力される受信シンボル
S31の信号レベルはスロツトの信頼性に応じたレベル
になつており、スロツト毎に通信品質が異なる場合で
も、その通信品質が信頼性によつて信号レベルに反映さ
れている。従つてこのような受信シンボルS31をビタ
ビ復号化回路16に入力すれば、ビタビ復号化回路16
はスロツト毎の信頼性を加味した上で最尤系列推定を行
うことになり、一段と高精度に最尤系列推定を行つて受
信データを一段と精度良く復元し得る。
【0030】ここで図5を用いて復調回路33の構成を
具体的に説明する。復調回路33においては、この図5
に示すように、ランダムフエーズ逆シフト回路32から
供給された複素信号からなる受信信号S27は、DQP
SK復調回路を構成する乗算器40と遅延回路41に入
力される。乗算器40は、遅延回路41から出力される
1シンボル分遅延した受信信号S35を受け、その1シ
ンボル前の受信信号S35の共役な値と、入力された受
信信号S27とを複素乗算することにより当該受信信号
S27から受信シンボルS28を取り出す。但し、この
乗算処理によつて取り出される受信シンボルS28はQ
PSK変調された状態のシンボル情報である。この受信
シンボルS28は続くフアーストイン・フアーストアウ
ト・バツフア(以下、これをFIFOバツフアと呼ぶ)
42に入力され、ここに順次蓄積される。FIFOバツ
フア42は受信シンボルS28が1スロツト分蓄積する
まで保持し、1スロツト分蓄積したら当該受信シンボル
S28を続く乗算器43に出力する。
【0031】また乗算器40によつて取り出された受信
シンボルS28は重み係数算出部52を構成する仮判定
回路44にも入力される。この仮判定回路44は、受信
シンボルS28の位相状態がQPSKの4つの位相状態
のうちどの位相状態にあるかを仮に判定する回路であ
り、その仮判定した位相状態を示す振幅が「1」の複素
信号S36を乗算器45に出力する。乗算器45には遅
延回路41から出力される1シンボル分遅延した受信信
号S35が入力されており、当該乗算器45は仮判定回
路44からの複素信号S36と1シンボル分遅延した受
信信号S35とを乗算することにより仮判定結果に基づ
いてDQPSK変調された信号、すなわち受信信号S2
7を再現した信号を生成する。以下、この信号をオリジ
ナルの受信信号S27に対してレプリカの受信信号S3
7と呼ぶ。
【0032】この乗算器45によつて生成されたレプリ
カの受信信号S37は減算器46に入力される。減算器
46にはオリジナルの受信信号S27も入力されてお
り、当該減算器46はオリジナルの受信信号S27から
レプリカの受信信号S37を減算し、その減算結果を示
す信号成分S38を第1の2乗回路47に出力する。こ
の場合、仮判定回路44の判定結果が正しいとすれば、
この信号成分S38は仮判定をしたときの受信信号S2
7に含まれる雑音成分とその1シンボル分前の受信信号
S27に含まれる雑音成分とを合わせた信号になつてい
る。
【0033】第1の2乗回路47はシンボル毎に信号成
分S38の振幅を2乗することによりシンボル毎の雑音
成分の電力を求め、その雑音電力S39を第1の加算回
路48に出力する。第1の加算回路48は第1の2乗回
路47から出力される各シンボルの雑音電力S39を加
算することにより1スロツトを構成する全てのシンボル
の雑音電力を合計した1スロツト分の雑音電力S40を
求め、これを計算部49に出力する。
【0034】またランダムフエーズ逆シフト回路32か
ら供給された受信信号S27は第2の2乗回路50にも
入力される。第2の2乗回路50は受信信号S27の振
幅を2乗することによりシンボル毎に受信信号S27の
電力を求め、その信号電力S41を第2の加算回路51
に出力する。第2の加算回路51は第2の2乗回路50
から出力される各シンボルの信号電力S41を加算する
ことにより1スロツトを構成する全てのシンボルの信号
電力を合計した1スロツト分の信号電力S42を求め、
これを計算部49に出力する。因みに、この信号電力S
42は受信信号S27の信号電力を示しており、実際の
信号成分の電力と雑音成分の電力とを合わせた信号電力
となつている。
【0035】計算部49は入力される雑音電力S40と
受信信号S27の信号電力S42とに基づいて、スロツ
トの信頼性を示す重み係数S43を算出し、これを乗算
器43に出力する。乗算器43はFIFOバツフア42
から出力される受信シンボルS28にこの重み係数S4
3を乗算することにより当該受信シンボルS28の振幅
にスロツトの信頼性を反映させる。かくしてこのような
処理によりスロツトの信頼性が反映された受信シンボル
S29が生成される。
【0036】ここで計算部49の構成を図6に示す。計
算部49は、この図6に示すように、重み係数算出テー
ブル49Aと調整回路49Bとによつて構成されてい
る。重み係数算出テーブル49Aは重み係数の対応表が
格納されたメモリからなり、所定のパラメータを指示す
ることにより当該パラメータに対応した重み係数を読み
出し得るようになされている。この重み係数はスロツト
の信頼性すなわち通信品質を示す係数であり、例えばそ
のスロツトの信号対雑音電力比S/Nを示す係数であ
る。調整回路49Bは入力される雑音電力S40と信号
電力S42とに基づいて重み係数を読み出すためのパラ
メータSPを算出し、当該パラメータSPを重み係数算
出テーブル49Aに指示することにより当該パラメータ
SPに対応した重み係数を読み出し、これを重み係数S
43として出力する。
【0037】ここでこの調整回路49Bの構成を以下に
説明する。調整回路49Bは、例えば図7に示すよう
に、1/2回路49BAと、除算器49BBと、算出回
路49BCとによつて構成される。まず雑音電力S40
は上述したように2シンボル分の雑音電力S39を合計
したものなので実際の雑音電力の2倍となつている。こ
のため雑音電力S40は1/2回路49BAに入力さ
れ、ここで当該雑音電力S40を半分にすることにより
実際の雑音電力を求める。この雑音電力は除算器49B
Bに入力され、ここで信号電力S42と除算処理が行わ
れる。除算器49BBは入力される雑音電力を信号電力
S42によつて除算することにより雑音(N)と信号電
力(S)の比を求める。この場合、信号電力S42は雑
音成分も含んだ電力になつているので、ここで求められ
る雑音対信号電力比はN/(S+N)である。因みに、
雑音電力S40を算出する際に用いたシンボル数と、信
号電力S42を算出する際に用いたシンボル数が異なる
場合には、雑音電力S40をそのシンボル数で正規化す
ると共に、信号電力S42をそのシンボル数で正規化し
た後、雑音対信号電力比N/(S+N)を求めるように
しても良い。
【0038】重み係数算出テーブル49Aには、この場
合、算出された雑音対信号電力比N/(S+N)とそれ
に対応する信号対雑音電力比S/N(この値は実測値に
基づいた推定値である)との対応表が格納されており、
算出回路49BCは除算器49BBから供給される雑音
対信号電力比N/(S+N)をパラメータSPとして対
応する信号対雑音電力比S/Nを重み係数算出テーブル
49Aから読み出し、これを重み係数S43として出力
する。因みに、仮判定回路44が誤つた仮判定を行つた
場合には、雑音電力S40の値が実際の雑音電力よりも
下回るので、この分が補正された雑音対信号電力比N/
(S+N)と信号対雑音電力比S/Nの対応表を重み係
数算出テーブル49Aに格納するようにしても良い。
【0039】以上の構成において、この受信装置30の
場合には、復調回路33において受信シンボルS28の
仮判定を行い、その仮判定結果S36と1シンボル分前
の受信信号S27とを基に当該受信信号S27を再現し
たレプリカの受信信号S37を生成する。そしてこのレ
プリカの受信信号S37とオリジナルの受信信号S27
との差を取ることにより各シンボル毎に雑音成分S38
を求め、これを基に1スロツト分の雑音電力S40を求
める。またこれと並行して、オリジナルの受信信号S2
7の1スロツト分の信号電力S42を求める。この求め
た雑音電力S40と信号電力S42とに基づいてそのス
ロツトの信号対雑音電力比S/Nを示す重み係数S43
を求め、これを受信シンボルS28に乗算する。これを
各スロツト毎に行うことによりスロツトの信号対雑音電
力比S/Nを受信シンボルS28の振幅に反映し、これ
によつてスロツトの信頼性を反映させた受信シンボルS
29を生成する。このようなスロツトの信頼性を反映さ
せた受信シンボルS29を後段のスロツト連結処理回路
14やデインターリーブバツフア15を介してビタビ復
号化回路16に入力すれば、当該ビタビ復号化回路16
では各スロツトの信頼性を加味した上で最尤系列推定を
行うことができ、一段と精度良く受信データS32を復
元し得る。
【0040】因みに、重み係数S43を受信シンボルS
28に乗算してスロツトの信頼性を反映させた場合と、
反映させなかつた場合の受信データのビツトエラーレイ
トを図8に示す。因みに、図中示すシステムロードは、
無線通信システムにおけるチヤンネルの利用率を示して
おり、干渉波電力と比例している。この図8から分かる
ように、スロツトの信頼性を受信シンボルS28に反映
させた方が受信データを精度良く復元し得ていることが
分かる。
【0041】またこの受信装置30の場合には、重み係
数としてスロツトの信号対雑音電力比S/Nを重み係数
算出テーブル49Aに格納しておき、雑音電力S40と
信号電力S42とに基づいて、そのテーブル49Aから
信号対雑音電力比S/Nを読み出し、これを重み係数S
43としたことにより、スロツトの信頼性を正確に示す
重み係数S43を簡易な構成で容易に算出し得る。因み
に、雑音電力S40と信号電力S42とに基づいて計算
により信号対雑音電力比S/Nを求め、これを重み係数
S43として使用しても良いが、計算により求めた信号
対雑音電力比S/Nは、図9に示すように、信号対雑音
電力比S/Nが悪い状況においては実際の値に追従しな
い傾向にあり、誤差が含まれてしまう。しかしながらこ
の分を補正した実際の信号対雑音電力比S/Nに近い推
定値を重み係数算出テーブル49Aに用意しておき、こ
れを表引きするようにすれば、正確な信号対雑音電力比
S/Nが求められ、信頼性を正確に示す重み係数S43
が得られる。
【0042】以上の構成によれば、受信信号S27から
雑音電力S40を求めると共に、信号電力S42を求
め、当該雑音電力S40と信号電力S42とを基にして
スロツトの信号対雑音電力比S/Nを示す重み係数S4
3を算出し、これを受信シンボルS28に乗算するよう
にしたことにより、当該受信シンボルS28にスロツト
の信頼性を反映させることができる。かくしてスロツト
の信頼性を反映させた受信シンボルS29をビタビ復号
化回路16に入力すれば、各スロツトの信頼性を加味し
た上で最尤系列推定を行うことができ、一段と精度良く
受信データS32を復元し得る。
【0043】(2)第2の実施の形態 図5との対応部分に同一符号を付して示す図10におい
て、60は全体として第2の実施の形態による復調回路
を示し、第1の実施の形態と同様に、受信信号S27を
DQPSK復調回路を構成する乗算器40と遅延回路4
1に入力するようになされている。乗算器40は、遅延
回路41から出力される1シンボル分遅延した受信信号
S35を受け、その1シンボル分前の受信信号S35の
共役な値と、入力された受信信号S27とを複素乗算す
ることにより当該受信信号S27から受信シンボルS2
8を取り出す。但し、この乗算処理によつて取り出され
る受信シンボルS28はQPSK変調されたシンボル情
報である。この受信シンボルS28は続くFIFOバツ
フア42に入力され、ここに順次蓄積される。FIFO
バツフア42は受信シンボルS28が1スロツト分蓄積
するまで保持し、1スロツト分蓄積したら当該受信シン
ボルS28を続く乗算器43に出力する。
【0044】また乗算器40によつて取り出された受信
シンボルS28は重み係数算出部59を構成する絶対値
回路61にも入力される。この絶対値回路61は、QP
SK信号からなる受信シンボルS28のI成分及びQ成
分の絶対値を取ることによりシンボル情報を複素平面上
の第1象限に変換し、その変換された受信シンボルS5
0を減算器62及び第2の2乗回路50に出力する。
【0045】減算器62には、RMSレベル回路63か
ら出力される基準シンボル信号S51が入力されてい
る。この基準シンボル信号S51は、複素平面上におい
て位相がπ/4の位置にあり、かつ振幅がそのスロツト
におけるシンボル毎の平均電力となるような信号であ
る。減算器62は、受信シンボルS50からこの基準シ
ンボル信号S51を減算することによりその差を算出
し、その差を示す信号成分S52を第1の2乗回路47
に出力する。因みに、この信号成分S52は、受信シン
ボルS50に含まれる雑音成分を示している。
【0046】第1の2乗回路47はシンボル毎に信号成
分S52の振幅を2乗することによりシンボル毎の雑音
成分の電力を求め、その雑音電力S53を第1の加算回
路48に出力する。第1の加算回路48は第1の2乗回
路47から出力される各シンボルの雑音電力S53を加
算することにより1スロツト分の雑音電力S54を求
め、これを計算部49に出力する。
【0047】一方、第2の2乗回路50においては、絶
対値回路61から供給された受信シンボルS50の振幅
を2乗することによりシンボル毎に信号電力S55を求
め、これを第2の加算回路51に出力する。第2の加算
回路51は第2の2乗回路50から出力される各シンボ
ルの信号電力S55を加算することにより1スロツト分
の信号電力S56を求め、これを計算部49に出力す
る。因みに、この信号電力S56も、第1の実施の形態
と同様に、実際の信号成分の電力と雑音成分の電力とを
合わせた信号電力になつている。
【0048】計算部49は、入力される雑音電力S54
と信号電力S56とに基づいて、スロツトの信号対雑音
電力比S/Nを示す重み係数S43を算出し、これを乗
算器43に出力する。乗算器43はFIFOバツフア4
2から出力される受信シンボルS28にこの重み係数S
43を乗算することにより当該受信シンボルS28の振
幅にスロツトの信号対雑音電力比S/Nを反映させる。
このようにしてこの実施の形態の場合にも、スロツトの
信号対雑音電力比S/Nを受信シンボルS28に反映さ
せることにより、スロツトの信頼性が反映された受信シ
ンボルS29を生成する。因みに、計算部49は、この
実施の形態の場合にも、図6に示したように、重み係数
算出テーブル49Aと調整回路49Bからなり、入力さ
れる雑音電力S54と信号電力S56とに基づいて表引
きのパラメータSPを算出し、当該パラメータSPを重
み係数算出テーブル49Aに指示することにより所望の
重み係数を読み出し、これを重み係数S43として出力
する。
【0049】以上の構成において、この第2の実施の形
態による復調回路60では、絶対値回路61によつて受
信シンボルS28を複素平面上の第1象限に変換し、そ
の変換された受信シンボルS50と基準シンボル信号S
51との差を算出することにより雑音の信号成分S52
を算出し、これを基に1スロツト分の雑音電力S54を
算出する。またこれと並行して受信シンボルS50を基
に1スロツト分の信号電力S56を求める。そしてこの
雑音電力S54と信号電力S56とに基づいてそのスロ
ツトの信号対雑音電力比S/Nを示す重み係数S43を
求め、これを受信シンボルS28に乗算する。これを各
スロツト毎に行うことによりスロツトの信号対雑音電力
比S/Nを受信シンボルS28の振幅に反映し、これに
よつてスロツトの信頼性が反映された受信シンボルS2
9を生成する。このようなスロツトの信頼性を反映させ
た受信シンボルS29を後段のビタビ復号化回路16に
入力すれば、当該ビタビ復号化回路16では各スロツト
の信頼性を加味した上で最尤系列推定を行うことがで
き、一段と精度良く受信データS32を復元し得る。
【0050】以上の構成によれば、受信シンボルS28
を複素平面上の第1象限に変換した後、その変換された
受信シンボルS50から基準シンボル信号S51を減算
して雑音電力S54を求めると共に、当該受信シンボル
S50から信号電力S56を求め、その雑音電力S54
と信号電力S56とに基づいてスロツトの信号対雑音電
力比S/Nを示す重み係数S43を算出して受信シンボ
ルS28に乗算するようにしたことにより、当該受信シ
ンボルS28にスロツトの信頼性を反映させることがで
きる。かくしてスロツトの信頼性が反映された受信シン
ボルS29をビタビ復号化回路16に入力すれば、各ス
ロツトの信頼性を加味した上で最尤系列推定を行うこと
ができ、一段と精度良く受信データS32を復元し得
る。
【0051】(3)第3の実施の形態 図5との対応部分に同一符号して示す図11において、
70は全体として第3の実施の形態による復調回路を示
し、第1の実施の形態と同様に、受信信号S27をDQ
PSK復調回路を構成する乗算器40と遅延回路41に
入力するようになされている。乗算器40は、遅延回路
41から出力される1シンボル分遅延した受信信号S3
5を受け、その1シンボル分前の受信信号S35の共役
な値と、入力された受信信号S27とを複素乗算するこ
とにより当該受信信号S27から受信シンボルS28を
取り出す。但し、この乗算処理によつて取り出される受
信シンボルS28はQPSK変調されたシンボル情報で
ある。この受信シンボルS28は続くFIFOバツフア
42に入力され、ここに順次蓄積される。FIFOバツ
フア42は受信シンボルS28が1スロツト分蓄積する
まで保持し、1スロツト分蓄積したら当該受信シンボル
S28を続く乗算器43に出力する。
【0052】またこの乗算器40によつて取り出された
受信シンボルS28は重み係数算出部69にも入力され
る。重み係数算出部69においては、受信シンボルS2
8のうちI成分を第1の絶対値回路71と第1の2乗回
路72に入力し、受信シンボルS28のうちQ成分を第
2の絶対値回路75と第2の2乗回路76に入力するよ
うになされている。第1の絶対値回路71はI成分の絶
対値を求めることにより当該I成分の振幅をシンボル毎
に求め、このI成分の振幅を示す信号成分S60を第1
の加算回路73に出力する。第1の加算回路73はこの
I成分の振幅を示す信号成分S60を1スロツト分加算
することにより1スロツト分のI成分の振幅を合計し、
そのI成分の振幅の合計を示す信号成分S61を計算部
79に出力する。
【0053】一方、第1の2乗回路72はI成分をシン
ボル毎に2乗することによりシンボル毎のI成分の電力
を算出し、このシンボル毎のI成分の電力を示す信号成
分S62を第2の加算回路74に出力する。第2の加算
回路74は、このシンボル毎のI成分の電力を示す信号
成分S62を1スロツト分加算することにより1スロツ
ト分のI成分の電力を合計し、そのI成分の電力の合計
を示す信号成分S63を計算部79に出力する。
【0054】同様に、Q成分が入力された第2の絶対値
回路75は、Q成分の絶対値を求めることにより当該Q
成分の振幅をシンボル毎に求め、このQ成分の振幅を示
す信号成分S64を第3の加算回路77に出力する。第
3の加算回路77はこのQ成分の振幅を示す信号成分S
64を1スロツト分加算することにより1スロツト分の
Q成分の振幅を合計し、そのQ成分の振幅の合計を示す
信号成分S65を計算部79に出力する。
【0055】第2の2乗回路76はQ成分をシンボル毎
に2乗することによりシンボル毎のQ成分の電力を算出
し、このシンボル毎のQ成分の電力を示す信号成分S6
6を第4の加算回路78に出力する。第4の加算回路7
8は、このシンボル毎のQ成分の電力を示す信号成分S
66を1スロツト分加算することにより1スロツト分の
Q成分の電力を合計し、そのQ成分の電力の合計を示す
信号成分S67を計算部79に出力する。
【0056】因みに、ここでは構成を簡易化するために
第1〜第4の加算回路によつてI及びQ成分の振幅と電
力の合計を求めているが、これをシンボル数で割つて振
幅と電力の平均値を求めるようにしても良い。
【0057】計算部79は入力されるI成分の振幅の合
計(S61)と、I成分の電力の合計(S63)と、Q
成分の振幅の合計(S65)と、Q成分の電力の合計
(S67)とに基づいて、スロツトの信号対雑音電力比
S/Nを示す重み係数S43を算出し、これを乗算器4
3に出力する。乗算器43はFIFOバツフア42から
出力される受信シンボルS28にこの重み係数S43を
乗算することにより当該受信シンボルS28の振幅にス
ロツトの信号対雑音電力比S/Nを反映させる。このよ
うにしてこの実施の形態の場合にも、スロツトの信号対
雑音電力比S/Nを受信シンボルS28に反映させるこ
とにより、スロツトの信頼性が反映された受信シンボル
S29を生成する。
【0058】ここで計算部79の構成を図12に示す。
この図12に示すように、計算部79においては、I成
分の振幅を示す信号成分S61を第3の2乗回路80に
入力してI成分の振幅の2乗を求めると共に、Q成分の
振幅を示す信号成分S65を第4の2乗回路83に入力
してQ成分の振幅の2乗を求めるようになされている。
この求められたI及びQ成分の振幅の2乗値はそれぞれ
加算回路81に入力されて加算され、その結果得られた
振幅の2乗値を示す信号成分S68は算出回路85に入
力される。
【0059】一方、I成分の電力を示す信号成分S63
とQ成分の電力を示す信号成分S67は共に加算回路8
2に入力されて加算された後、N倍回路84に入力さ
れ、ここでシンボル数倍される。この処理により得られ
る信号成分S69は同じく算出回路85に入力される。
算出回路85はシンボル数倍された電力(S69)から
振幅の2乗値(S68)を減算することによりI及びQ
成分の分散値を求め、これを表引きのパラメータSPと
して重み係数算出テーブル86に指示する。重み係数算
出テーブル86には、I及びQ成分の分散値とそれに対
応する重み係数(すなわちスロツトの信号対雑音電力比
S/Nを示す係数であつて、実測に基づいた値の係数)
の対応表が格納されており、指示された分散値に対応す
る重み係数を読み出して出力するようになされている。
算出回路85は、このようにして重み係数算出テーブル
86から読み出した重み係数を、重み係数S43として
乗算器43に出力する。これにより乗算器43において
受信シンボルS28にスロツトの信号対雑音電力比S/
Nが反映される。
【0060】以上の構成において、この第3の実施の形
態による復調回路70では、乗算器40によつて取り出
した受信シンボルS28をI成分とQ成分に分離し、受
信シンボルS28のI成分から1スロツト分のI成分の
振幅(S61)及び電力(S63)を算出すると共に、
受信シンボルS28のQ成分から1スロツト分のQ成分
の振幅(S65)及び電力(S67)を算出する。そし
て算出された1スロツト分のI成分の振幅及び電力とQ
成分の振幅及び電力を基にI及びQ成分の分散値を算出
し、当該I及びQ成分の分散値に基づいてそのスロツト
の信号対雑音電力比S/Nを示す重み係数S43を求
め、これを受信シンボルS28に乗算する。これを各ス
ロツト毎に行うことによりスロツトの信号対雑音電力比
S/Nを受信シンボルS28の振幅に反映し、これによ
つてスロツトの信頼性を反映させた受信シンボルS29
を生成する。このようなスロツトの信頼性を反映させた
受信シンボルS29を後段のビタビ復号化回路16に入
力すれば、当該ビタビ復号化回路16では各スロツトの
信頼性を加味した上で最尤系列推定を行うことができ、
一段と精度良く受信データS32を復元し得る。
【0061】以上の構成によれば、受信シンボルS28
のI成分及びQ成分から当該I成分の振幅S61及び電
力S63とQ成分の振幅S65及び電力S67を求めて
これを基にI及びQ成分の分散値を求め、その分散値を
基にスロツトの信号対雑音電力比S/Nを示す重み係数
S43を算出して受信シンボルS28に乗算するように
したことにより、当該受信シンボルS28にスロツトの
信頼性を反映させることができる。かくしてスロツトの
信頼性が反映された受信シンボルS29をビタビ復号化
回路16に入力すれば、各スロツトの信頼性を加味した
上で最尤系列推定を行うことができ、一段と精度良く受
信データS32を復元し得る。
【0062】(4)第4の実施の形態 図5との対応部分に同一符号を付して示す図13におい
て、90は全体として第4の実施の形態による復調回路
を示し、この実施の形態の場合には、スロツトが受けた
干渉波の影響に応じて重み係数を決定するようにする。
まずこの復調回路90においても、受信信号S27をD
QPSK復調回路を構成する乗算器40と遅延回路41
に入力するようになされている。乗算器40は、遅延回
路41から出力される1シンボル分遅延した受信信号S
35を受け、その1シンボル分前の受信信号S35の共
役な値と、入力された受信信号S27とを複素乗算する
ことにより当該受信信号S27から受信シンボルS28
を取り出す。但し、この乗算処理によつて取り出される
受信シンボルS28はQPSK変調されたシンボル情報
である。この受信シンボルS28は続くFIFOバツフ
ア42に入力され、ここに順次蓄積される。FIFOバ
ツフア42は受信シンボルS28が1スロツト分蓄積す
るまで保持し、1スロツト分蓄積したら当該受信シンボ
ルS28を続く乗算器43に出力する。
【0063】また乗算器40によつて取り出された受信
シンボルS28は重み係数算出部89を構成する絶対値
回路91にも入力される。この絶対値回路91は、QP
SK信号からなる受信シンボルS28のI成分及びQ成
分の絶対値を取ることによりシンボル情報を複素平面上
の第1象限に変換し、その変換された受信シンボルS7
0を乗算器92に出力する。乗算器92にはπ/4シフ
ト回路88から出力される位相データS71が入力され
ている。この位相データS71は+π/4の位相値を有
する振幅が「1」の複素位相データである。乗算器92
はこの位相データS71と受信シンボルS70とを複素
乗算することにより受信シンボルS70の位相を+π/
4だけシフトした受信シンボルS72を生成する。
【0064】このとき受信シンボルS70が干渉波の影
響を受けていないとすれば、受信シンボルS72の各シ
ンボルは、図14に示すように、複素平面上の位相がπ
/2の位置に移動し、Q軸上に存在することになる。こ
のため干渉波の影響を受けていなければ、各シンボルの
I成分は「0」となり、Q成分は一定の値になつてい
る。これに対して受信シンボルS70が干渉波の影響を
受けていると、受信シンボルS72の各シンボルは、図
15に示すように、複素平面上において必ずしも位相が
π/2の位置に存在せず、π/2を中心として前後π/
4の範囲内にランダムに散らばつて存在する。これは干
渉波のように通信相手ではない他の送信装置から送信さ
れた電波を受信すると、ランダムフエーズ逆シフト回路
32によつて位相シフト処理を行つても、位相は元の状
態に戻らず、ランダムな状態のままになつているからで
ある。従つてこの受信シンボルS72が示す位相値の散
らばり具合、すなわち分散を調べれば、干渉波の影響を
受けているか否かが分かる。
【0065】そのため乗算器92によつて得られた受信
シンボルS72は分散を調べるためにI成分とQ成分に
分離された後、I成分は第2の絶対値回路93及び第1
の2乗回路94に入力され、Q成分は第3の絶対値回路
95及び第2の2乗回路96に入力される。第2の絶対
値回路93はI成分の絶対値を求めることにより当該I
成分の振幅をシンボル毎に求め、このI成分の振幅を示
す信号成分S73を第1の加算回路97に出力する。第
1の加算回路97はこのI成分の振幅を示す信号成分S
73を1スロツト分加算することにより1スロツト分の
I成分の振幅を合計し、そのI成分の振幅の合計を示す
信号成分S74を計算部98に出力する。
【0066】第1の2乗回路94は入力されるI成分を
シンボル毎に2乗することによりシンボル毎のI成分の
電力を算出し、このシンボル毎のI成分の電力を示す信
号成分S75を第2の加算回路99に出力する。第2の
加算回路99は、このシンボル毎のI成分の電力を示す
信号成分S75を1スロツト分加算することにより1ス
ロツト分のI成分の電力を合計し、そのI成分の電力の
合計を示す信号成分S76を計算部98に出力する。
【0067】同様に、Q成分が入力された第3の絶対値
回路95は、Q成分の絶対値を求めることにより当該Q
成分の振幅をシンボル毎に求め、このQ成分の振幅を示
す信号成分S77を第3の加算回路100に出力する。
第3の加算回路100はこのQ成分の振幅を示す信号成
分S77を1スロツト分加算することにより1スロツト
分のQ成分の振幅を合計し、そのQ成分の振幅の合計を
示す信号成分S78を計算部98に出力する。
【0068】第2の2乗回路96はQ成分をシンボル毎
に2乗することによりシンボル毎のQ成分の電力を算出
し、このシンボル毎のQ成分の電力を示す信号成分S7
9を第4の加算回路101に出力する。第4の加算回路
101は、このシンボル毎のQ成分の電力を示す信号成
分S79を1スロツト分加算することにより1スロツト
分のQ成分の電力を合計し、そのQ成分の電力の合計を
示す信号成分S80を計算部98に出力する。
【0069】計算部98は入力されるI成分の振幅の合
計(S74)とI成分の電力の合計(S76)とに基づ
いてI成分の分散値を求めると共に、入力されるQ成分
の振幅の合計(S78)とQ成分の電力の合計(S8
0)とに基づいてQ成分の分散値を求め、このI成分の
分散値及びQ成分の分散値に基づいて、スロツトが干渉
波の影響を受けている度合い(すなわち信号対干渉波電
力比S/I)を示す重み係数S81を算出し、これを乗
算器43に出力する。因みに、分散値が大きければ干渉
波の影響が大きいので、重み係数S81としては小さな
値が選定される。乗算器43はFIFOバツフア42か
ら出力される受信シンボルS28にこの重み係数S81
を乗算することにより当該受信シンボルS28の振幅に
スロツトの信号対干渉波電力比S/Iを反映させる。こ
れによりこの実施の形態の場合には、干渉波の影響を基
準にして受信シンボルS28の振幅にスロツトの信頼性
を反映する。
【0070】ここで計算部98の構成を図16に示す。
この図16に示すように、計算部98においては、I成
分の振幅を示す信号成分S74を第3の2乗回路102
に入力してI成分の振幅の2乗を求めると共に、I成分
の電力を示す信号成分S76をN倍回路103に入力し
てI成分の電力をシンボル数倍するようになされてい
る。このI成分の振幅の2乗結果とシンボル数倍された
I成分の電力はそれぞれ減算器104に入力され、ここ
でシンボル数倍されたI成分の電力から振幅の2乗結果
が減算されてI成分の分散値が算出される。このI成分
の分散値を示す信号成分S83は続く算出回路105に
出力される。
【0071】また計算部98においては、Q成分の振幅
を示す信号成分S78を第4の2乗回路106に入力し
てQ成分の振幅の2乗を求めると共に、Q成分の電力を
示す信号成分S80をN倍回路107に入力してQ成分
の電力をシンボル数倍するようにもなされている。この
Q成分の振幅の2乗結果とシンボル数倍されたQ成分の
電力はそれぞれ減算器108に入力され、ここでシンボ
ル数倍されたQ成分の電力から振幅の2乗結果が減算さ
れてQ成分の分散値が算出される。このQ成分の分散値
を示す信号成分S84は、同様に、続く算出回路105
に出力される。
【0072】算出回路105は入力されたI成分の分散
値とQ成分の分散値を表引きのパラメータSPとして重
み係数算出テーブル109に指示する。重み係数算出テ
ーブル109には、I成分の分散値及びQ成分の分散値
とそれに対応する重み係数(すなわちスロツトの信号対
干渉波電力比S/Iを示す係数であつて、実測に基づい
た値の係数である)の対応表が格納されており、指示さ
れたI成分の分散値及びQ成分の分散値に対応する重み
係数を読み出して出力するようになされている。算出回
路105は、このようにして重み係数算出テーブル10
9から読み出した重み係数を、重み係数S81として乗
算器43に出力する。これにより乗算器43において受
信シンボルS28の振幅にスロツトの信号対干渉波電力
比S/Iが反映され、スロツトの信頼性が反映される。
【0073】以上の構成において、この第4の実施の形
態による復調回路90では、絶対値回路91によつて受
信シンボルS28を複素平面上の第1象限に変換し、さ
らにその変換された受信シンボルS70の位相を乗算器
92によつてπ/4シフトする。そしてこの位相変換し
た受信シンボルS72のI成分とQ成分を分離した後、
1スロツト分のI成分の振幅の合計(S74)と1スロ
ツト分のI成分の電力の合計(S76)とを求めると共
に、1スロツト分のQ成分の振幅の合計(S78)と1
スロツト分のQ成分の電力の合計(S80)とを求め
る。そしてこれらの算出結果(S74、S76、S78
及びS80)に基づいてI成分の分散値とQ成分の分散
値を求め、これを基にスロツトの信号対干渉波電力比S
/Iを示す重み係数S81を算出し、これを受信シンボ
ルS28に乗算する。これを各スロツト毎に行うことに
より信号対干渉波電力比S/Iを受信シンボルS28の
振幅に反映し、スロツトの信頼性を反映した受信シンボ
ルS29を生成する。このようなスロツトの信頼性を反
映させた受信シンボルS29を後段のビタビ復号化回路
16に入力すれば、当該ビタビ復号化回路16では各ス
ロツトの信頼性を加味した上で最尤系列推定を行うこと
ができ、一段と精度良く受信データS32を復元し得
る。
【0074】以上の構成によれば、複素平面上の第1象
限に変換された受信シンボルS70の位相をπ/4シフ
トした後、その位相変換された受信シンボルS72から
I成分の分散値とQ成分の分散値を求め、そのI成分の
分散値とQ成分の分散値を基にスロツトの信号対干渉波
電力比S/Iを示す重み係数S81を算出して受信シン
ボルS28に乗算するようにしたことにより、当該受信
シンボルS28に干渉波に基づいたスロツトの信頼性を
反映させることができる。かくして干渉波に基づいたス
ロツトの信頼性が反映された受信シンボルS29をビタ
ビ復号化回路16に入力すれば、干渉波が存在するよう
な環境においても、各スロツトの信頼性を加味した上で
最尤系列推定を行うことができ、一段と精度良く受信デ
ータS32を復元し得る。
【0075】(5)第5の実施の形態 図13との対応部分に同一符号を付して示す図17にお
いて、110は全体として第5の実施の形態による復調
回路を示し、この実施の形態の場合には、乗算器92の
位相変換処理により生成された受信シンボルS72をI
成分とQ成分に展開するのではなく、受信シンボルS7
2を極座標変換することにより振幅成分rと位相成分θ
に展開し、これを基に重み係数を算出するようになされ
ている。
【0076】まず重み係数算出部121においては、乗
算器92によつて得られた位相がπ/4シフトした受信
シンボルS72を極座標変換回路111に入力するよう
になされている。極座標変換回路111は、受信シンボ
ルS72に極座標変換を施すことによりシンボル毎に受
信シンボルS72の振幅成分rと複素平面上における位
相成分θを抽出し、当該振幅成分rを第2の絶対値回路
112及び第1の2乗回路113に出力し、位相成分θ
を第3の絶対値回路114及び第2の2乗回路115に
出力する。
【0077】第2の絶対値回路112は振幅成分rの絶
対値を求め、これを第1の加算回路116に出力する。
第1の加算回路116は振幅成分rの絶対値を1スロツ
ト分加算することにより1スロツト分の振幅成分rの合
計を求め、この1スロツト分の振幅成分rの合計を示す
信号成分S90を計算部117に出力する。第1の2乗
回路113は振幅成分rをシンボル毎に2乗することに
より電力成分を算出し、これを第2の加算回路118に
出力する。第2の加算回路118は電力成分を1スロツ
ト分加算することにより1スロツト分の電力の合計を求
め、この1スロツト分の電力の合計を示す信号成分S9
1を計算部117に出力する。
【0078】一方、第3の絶対値回路114は位相成分
θの絶対値を求め、これを第3の加算回路119に出力
する。第3の加算回路119は位相成分θを1スロツト
分加算することにより1スロツト分の位相成分θの合計
を求め、この1スロツト分の位相成分θの合計を示す信
号成分S92を計算部117に出力する。第2の2乗回
路115は位相成分θをシンボル毎に2乗し、その2乗
結果を第4の加算回路120に出力する。第4の加算回
路120は位相成分θの2乗結果を1スロツト分加算
し、その1スロツト分の合計を示す信号成分S93を計
算部117に出力する。
【0079】計算部117は、振幅成分rの合計(S9
0)と振幅成分rを2乗した合計(S91)とに基づい
て振幅成分rの分散値を求めると共に、位相成分θの合
計(S92)と位相成分θを2乗した合計(S93)と
に基づいて位相成分θの分散値を求め、この振幅成分r
の分散値と位相成分θの分散値とに基づいて重み係数を
表引きし、これを重み係数S94として乗算器43に出
力する。因みに、この実施の形態の場合にも、計算部1
17は、振幅成分rの分散値及び位相成分θの分散値と
それに対応する重み係数(すなわちスロツトの信号対干
渉波電力比S/Iを示す係数)との対応表からなる重み
係数算出テーブルを有しており、振幅成分rの分散値及
び位相成分θの分散値を基に重み係数算出テーブルを表
引きすることにより所望の重み係数S94を算出するよ
うになされている。
【0080】以上の構成において、この第5の実施の形
態による復調回路110では、受信シンボルS72を極
座標変換して振幅成分rと位相成分θを抽出し、当該振
幅成分rの分散値と位相成分θの分散値を求める。そし
てこの振幅成分rの分散値と位相成分θの分散値とに基
づいて、スロツトの信号対干渉波電力比S/Iを示す重
み係数S94を算出し、これを受信シンボルS28に乗
算する。これを各スロツト毎に行うことにより信号対干
渉波電力比S/Iを受信シンボルS28の振幅に反映
し、スロツトの信頼性を反映した受信シンボルS29を
生成する。このようなスロツトの信頼性を反映させた受
信シンボルS29を後段のビタビ復号化回路16に入力
すれば、当該ビタビ復号化回路16では各スロツトの信
頼性を加味した上で最尤系列推定を行うことができ、一
段と精度良く受信データS32を復元し得る。
【0081】因みに、この実施の形態の場合には、受信
シンボルS72を極座標変換して振幅成分rと位相成分
θを抽出して分散値を求めており、第4の実施の形態の
場合に比して分散値をより正確に検出し得る。従つてこ
の実施の形態の場合の方が、干渉波の影響を受けている
度合いをより細かく検出し得、受信シンボルS28に対
してより細かく信頼性を反映し得る。
【0082】以上の構成によれば、受信シンボルS72
を極座標変換して振幅成分rと位相成分θを抽出し、当
該振幅成分rの分散値を求めると共に位相成分θの分散
値を求め、これを基にスロツトの信号対干渉波電力比S
/Iを示す重み係数S94を算出して受信シンボルS2
8に乗算するようにしたことにより、当該受信シンボル
S28に干渉波に基づいたスロツトの信頼性を反映させ
ることができる。かくして干渉波に基づいたスロツトの
信頼性が反映された受信シンボルS29をビタビ復号化
回路16に入力すれば、干渉波が存在するような環境に
おいても、各スロツトの信頼性を加味した上で最尤系列
推定を行うことができ、一段と精度良く受信データS3
2を復元し得る。
【0083】(6)第6の実施の形態 図5及び図13との対応部分に同一符号を付して示す図
18において、130は全体として第6の実施の形態に
よる復調回路を示し、この実施の形態の場合には、第
1、第2又は第3の実施の形態に示した重み係数算出部
52、59又は69のいずれかと、第4の実施の形態に
示した重み係数算出部89とを組み合わせて重み係数を
算出するようになされている。このような復調回路13
0は、ノイズと干渉波の両方が存在するような環境や、
通常は干渉波がノイズ化されているが突発的に強い単一
干渉波が発生するような環境に適用して好適である。
【0084】まずこの復調回路130においても、受信
信号S27をDQPSK復調回路を構成する乗算器40
と遅延回路41に入力するようになされている。乗算器
40は、遅延回路41から出力される1シンボル分遅延
した受信信号S35を受け、その1シンボル分前の受信
信号S35の共役な値と、入力された受信信号S27と
を複素乗算することにより当該受信信号S27から受信
シンボルS28を取り出す。但し、この乗算処理によつ
て取り出される受信シンボルS28はQPSK変調され
たシンボル情報である。この受信シンボルS28は続く
FIFOバツフア42に入力され、ここに順次蓄積され
る。FIFOバツフア42は受信シンボルS28が1ス
ロツト分蓄積するまで保持し、1スロツト分蓄積したら
当該受信シンボルS28を続く乗算器43に出力する。
【0085】また乗算器40によつて取り出された受信
シンボルS28は第1の重み係数算出部52と第2の重
み係数算出部89にも入力される。因みに、ここでは第
1の重み係数算出部として第1の実施の形態による重み
係数算出部52を使用しているが、第2又は第3の実施
の形態による重み係数算出部59又は69を使用しても
良い。また第2の重み係数算出部は第4の実施の形態に
よる重み係数算出部89である。
【0086】第1の重み係数算出部52は、第1の実施
の形態と同様に、受信シンボルS28を仮判定してレプ
リカの受信信号S37を生成し、これとオリジナルの受
信信号S27との差によつて雑音電力S40を求める。
そして第1の重み係数算出部52は、その雑音電力S4
0と受信信号S27の信号電力S42とに基づいて表引
きを行うことによりスロツトの信号対雑音電力比S/N
を示す重み係数S43を算出し、これを第3の重み係数
算出部131に出力する。
【0087】一方、第2の重み係数算出部89は、第4
の実施の形態と同様に、受信シンボルS28を複数平面
上の第1象限に変換した後、その位相をπ/4シフトす
ることにより、位相状態が複素平面上のQ軸のところに
集中した受信シンボルS72を生成する。そして第2の
重み係数算出部89は、この受信シンボルS72からI
成分とQ成分を抽出して当該I成分の分散値とQ成分の
分散値を算出し、これを基にして表引きを行うことによ
りスロツトの信号対干渉波電力比S/Iを示す重み係数
S81を算出し、これを第3の重み係数算出部131に
出力する。
【0088】第3の重み係数算出部131は、スロツト
の信号対雑音電力比S/Nを示す重み係数S43と、ス
ロツトの信号対干渉波電力比S/Iを示す重み係数S8
1とを基に、両方の要素を合わせた信号対干渉雑音電力
比S/(I+N)を示す重み係数を算出し、これを新た
な重み係数S100として乗算器43に出力する。かく
して乗算器43はこの2つの要素を含んだ重み係数S1
00を受信シンボルS28に乗算することにより信号対
干渉雑音電力比S/(I+N)を受信シンボルS28の
振幅に反映させ、これによつて両方の要素を考慮してス
ロツトの信頼性を反映させた受信シンボルS29を生成
する。
【0089】因みに、第3の重み係数算出部131にお
いては、信号対干渉雑音電力比S/(I+N)を示す重
み係数S100を算出する際、2つの重み係数S43、
S81の値を基に表引きを行い、これによつて重み係数
S100を求めるようになされている。すなわち重み係
数S43の値をL、重み係数S81の値をMとし、これ
らの値L、Mを基に表引きできるような例えば図19に
示すようなテーブルが予め用意されており、このテーブ
ルに値L、Mを入力して対応する重み係数S100を算
出する。例えば重み係数S43の値Lが「1」で重み係
数S81の値Mが「5」であれば、値がEAからなる重
み係数S100を算出する。なお、この図19に示され
ている値AA〜HHは、それぞれ実測等によつて予め求
められた信号対干渉雑音電力比S/(I+N)の推定値
である。
【0090】以上の構成によれば、第1の重み係数算出
部52によつて算出したスロツトの信号対雑音電力比S
/Nを示す重み係数S43と第2の重み係数算出部89
によつて算出したスロツトの信号対干渉波電力比S/I
を示す重み係数S81とを基に両方の要素を合わせた信
号対干渉雑音電力比S/(I+N)を示す重み係数S1
00を算出し、これを受信シンボルS28に乗算するよ
うにしたことにより、ノイズと干渉波の両方が存在する
ような環境においても、スロツトの信頼性を正確に算出
して受信シンボルS28に反映し得る。従つてビタビ復
号化回路16においても一段と精度良く受信データを復
元し得る。
【0091】(7)第7の実施の形態 図5との対応部分に同一符号を付して示す図20におい
て、140は全体として第7の実施の形態による復調回
路を示し、この実施の形態の場合にも、第6の実施の形
態と同様に、受信信号S27に含まれる雑音成分と干渉
波成分を考慮して重み係数を算出するようになされてい
る。
【0092】まずこの復調回路140においても、受信
信号S27をDQPSK復調回路を構成する乗算器40
と遅延回路41に入力するようになされている。乗算器
40は、遅延回路41から出力される1シンボル分遅延
した受信信号S35を受け、その1シンボル分前の受信
信号S35の共役な値と、入力された受信信号S27と
を複素乗算することにより当該受信信号S27から受信
シンボルS28を取り出す。但し、この乗算処理によつ
て取り出される受信シンボルS28はQPSK変調され
たシンボル情報である。この受信シンボルS28は続く
FIFOバツフア42に入力され、ここに順次蓄積され
る。FIFOバツフア42は受信シンボルS28が1ス
ロツト分蓄積するまで保持し、1スロツト分蓄積したら
当該受信シンボルS28を続く乗算器43に出力する。
【0093】また乗算器40によつて取り出された受信
シンボルS28は重み係数算出部141を構成する仮判
定回路44にも入力される。この仮判定回路44は、受
信シンボルS28の位相状態がQPSKの4つの位相状
態のうちどの位相状態にあるかを仮に判定する回路であ
り、その仮判定した位相状態を示す振幅が「1」の複素
信号S36を乗算器45と乗算器142に出力する。
【0094】乗算器45には遅延回路41から出力され
る1シンボル分遅延した受信信号S35が入力されてお
り、当該乗算器45は仮判定回路44からの複素信号S
36と1シンボル分遅延した受信信号S35とを乗算す
ることにより仮判定結果に基づいてDQPSK変調され
た信号、すなわち受信信号S27を再現したレプリカの
受信信号S37を生成し、これを減算器46に出力す
る。
【0095】減算器46にはオリジナルの受信信号S2
7も入力されており、当該減算器46はオリジナルの受
信信号S27からレプリカの受信信号S37を減算し、
その減算結果を示す信号成分S38を第1の2乗回路4
7に出力する。この場合、仮判定回路44の判定結果が
正しいとすれば、この信号成分S38は仮判定をしたと
きの受信信号S27に含まれる雑音成分とその1シンボ
ル分前の受信信号S27に含まれる雑音成分とを合わせ
た信号になつている。
【0096】第1の2乗回路47はシンボル毎に信号成
分S38の振幅を2乗することによりシンボル毎の雑音
成分の電力を求め、その雑音電力S39を第1の加算回
路48に出力する。第1の加算回路48はその雑音電力
S39を加算することにより1スロツト分の雑音電力S
40を求め、これを1/2回路143に出力する。この
雑音電力S40は上述したように2シンボル分の雑音電
力S39を合計したものなので、1/2回路143はこ
の雑音電力S40を半分にし、その結果得られる雑音電
力S110を減算器144と除算器145に出力する。
【0097】ところで受信信号S27は第2の2乗回路
50にも入力されている。この第2の2乗回路50は受
信信号S27の振幅を2乗することによりシンボル毎に
受信信号S27の電力を求め、その信号電力S41を第
2の加算回路51に出力する。第2の加算回路51はそ
の信号電力S41を加算することにより1スロツト分の
信号電力S42を求め、これを減算器144に出力す
る。因みに、この信号電力S42は受信信号S27の信
号電力を示しており、実際の信号成分の電力と雑音成分
の電力とを合わせた信号電力となつている。
【0098】減算器144はこの信号電力S42から雑
音電力S110を減算することにより雑音電力成分を除
いた純粋な信号電力S111を求め、これを除算器14
5に出力する。かくして除算器145はこの信号電力S
111を雑音電力S110で除算することによりスロツ
トの信号対雑音電力比S/Nを算出し、これを重み係数
S112として選択スイツチ147と後述する比較器1
48に出力する。
【0099】選択スイツチ147においては、第1の入
力端子にこの重み係数S112が入力され、第2の入力
端子には値が「0」からなる重み係数S130が入力さ
れている。この選択スイツチ147は、通常、重み係数
S112を選択して乗算器43に出力し、比較器148
から制御信号S128が出力された場合には、重み係数
S112に代わつて重み係数S130を選択して出力す
るようになされている。乗算器43は選択スイツチ14
7から出力される重み係数S112又はS130をFI
FOバツフア42から出力される受信シンボルS28に
乗算する。これによりスロツトの信頼性が反映された受
信シンボルS29が生成される。
【0100】因みに、上述した第2の加算回路51によ
つて生成された信号電力S42は1/N回路146にも
入力される。この1/N回路146は信号電力S42を
1スロツトのシンボル数で除算することにより1シンボ
ル当たりの信号電力S113を算出し、これを逆数算出
回路149に出力する。逆数算出回路149はこの信号
電力S113の逆数値S114を算出し、これを乗算器
150に出力する。かくして乗算器150においてこの
逆数値S114を受信シンボルS29の各シンボルに乗
算することにより当該受信シンボルS29の各シンボル
の電力を正規化する。これにより受信回路31において
各スロツトの電力を正確に均一にできなかつた場合で
も、正規化により各スロツトの電力を完全に均一化する
ことができ、スロツト毎の電力のばらつきを無くすこと
ができる。因みに、このように各スロツトの電力を均一
化する理由は、スロツト毎に電力がばらついていると、
そのスロツトの信頼性が悪くて信号レベルが低いのか、
それとも電力が低いため信号レベルが低いのかが分から
なくなり、後段のビタビ復号化回路16において正確に
受信データ32を復元し得なくなるからである。
【0101】一方、複素信号S36が入力される上述し
た乗算器142には受信シンボルS28も入力されてい
る。この乗算器142は受信シンボルS28の位相を示
す複素信号S36の共役な値と当該受信シンボルS28
とを複素乗算することにより当該受信シンボルS28の
位相をシフトした受信シンボルS115を生成する。な
お、受信シンボルS28が干渉波の影響を受けていなけ
れば、この受信シンボルS115の各シンボルは、図2
1に示すように、Q成分が「0」、I成分が所定値とな
る複素平面上の位相が零の位置、すなわちI軸上に存在
する。これに対して受信シンボルS28が干渉波の影響
を受けていれば、図22に示すように、受信シンボルS
115の各シンボルは必ずしもI軸上に存在せず、I軸
を中心として前後π/4の範囲内にランダムに散らばつ
て存在する。従つて受信シンボルS115が示す位相値
の散らばり具合、すなわち分散を調べれば、信号対干渉
波電力比S/Iが分かる。このためこの受信シンボルS
115はI成分とQ成分に分離された後、続く信号対干
渉波電力比S/Iを算出するための回路に入力される。
【0102】まず受信シンボルS115のI成分は第3
の2乗回路151と第3の加算回路152に入力され
る。第3の2乗回路151はシンボル毎にI成分の振幅
を2乗することにより各シンボルのI成分の電力を求
め、この各シンボルのI成分の電力を示す信号成分S1
16を第4の加算回路153に出力する。第4の加算回
路153はこの信号成分S116を1スロツト分加算す
ることにより1スロツト分のI成分の電力を算出し、こ
の1スロツト分のI成分の電力を示す信号成分S117
を減算器154に出力する。
【0103】これに対して第3の加算回路152は各シ
ンボルのI成分の振幅を1スロツト分加算することによ
りI成分の振幅の加算値を求め、この加算値を示す信号
成分S118を第4の2乗回路155に出力する。第4
の2乗回路155はこの信号成分S118を2乗するこ
とによりI成分の振幅の2乗値を求め、この2乗値を示
す信号成分S119を1/N回路156に出力する。1
/N回路156はこの信号成分S119を1スロツトの
シンボル数で除算し、その除算結果を示す信号成分S1
20を減算器154に出力する。かくして減算器154
において信号成分S117から信号成分S120を減算
することによりI成分の分散値が求められる。このI成
分の分散値を示す信号成分S121は次の5倍回路15
7によつて5倍された後、比較器148に入力される。
【0104】一方、受信シンボルS115のQ成分は第
5の2乗回路158と第5の加算回路159に入力され
る。第5の2乗回路158はシンボル毎にQ成分の振幅
を2乗することにより各シンボルのQ成分の電力を求
め、この各シンボルのQ成分の電力を示す信号成分S1
22を第5の加算回路160に出力する。第5の加算回
路160はこの信号成分S122を1スロツト分加算す
ることにより1スロツト分のQ成分の電力を算出し、こ
の1スロツト分のQ成分の電力を示す信号成分S123
を減算器161に出力する。
【0105】第5の加算回路159は各シンボルのQ成
分の振幅を1スロツト分加算することによりQ成分の振
幅の加算値を求め、この加算値を示す信号成分S124
を第6の2乗回路162に出力する。第6の2乗回路1
62はこの信号成分S124を2乗することによりQ成
分の振幅の2乗値を求め、この2乗値を示す信号成分S
125を1/N回路163に出力する。1/N回路16
3はこの信号成分S125を1スロツトのシンボル数で
除算し、その除算結果を示す信号成分S126を減算器
161に出力する。かくして減算器161において信号
成分S123から信号成分S126を減算することによ
りQ成分の分散値が求められる。このQ成分の分散値を
示す信号成分S127は続く比較器148に出力され
る。
【0106】比較器148は、信号成分S121と信号
成分S127に基づいて、Q成分の分散値がI成分の分
散値の5倍を越えているか否か判定し、Q成分の分散値
の方が大きくなつてI成分を越えた場合には、スロツト
の信号対干渉波電力比S/Iが−10〔dB〕より劣化した
と判定して制御信号S128を選択スイツチ147に出
力する。これにより受信信号S27が強い干渉波を受け
ているときには、値「0」からなる重み係数S130を
乗算器43に出力して受信シンボルS28の信頼度を下
げ、強い干渉波を受けていることを受信シンボルS28
に反映し得る。
【0107】因みに、Q成分の分散値がI成分の分散値
の5倍を越えたか否かを、強い干渉波を受けているか否
かの判定基準とした根拠は実測によるものである。すな
わちQ成分の分散値をI成分の分散値で割つた値を分散
値比率RQ/I とし、この分散値比率RQ/I と信号対干渉
波電力比S/Iの関係を実験により算出すると、図23
に示すような関係になつている。この図23から分かる
ように、分散値比率RQ/I が値5を越えると、信号対干
渉波電力比S/Iが−10〔dB〕以下となり、強い干渉波
を受けていることが分かる。
【0108】なお、この比較器148には信号対雑音電
力比S/Nを示す重み係数S112が入力されており、
当該比較器148はこの重み係数S112により信号対
雑音電力比S/Nが10〔dB〕以上あることが判定された
場合には、Q成分の分散値の方が大きくなつたとして
も、制御信号S128を出力しないようになされてい
る。これにより信号対雑音電力比S/Nが10〔dB〕以上
あつて通信品質が良いにも係わらず、誤まつて値「0」
の重み係数S130が選択されて受信シンボルS28の
信頼性が低下することを防止し得る。
【0109】以上の構成において、この第7の実施の形
態による復調回路140の場合には、受信シンボルS2
8を仮判定し、その仮判定結果S36と1シンボル分前
の受信信号S27とを基に受信信号S27を再現したレ
プリカの受信信号S37を生成する。そしてこのレプリ
カの受信信号S37とオリジナルの受信信号S27との
差を取ることによりシンボル毎の雑音成分S38を求
め、これを基に1スロツト分の雑音電力S110を求め
る。また受信信号S27の1スロツト分の信号電力S4
2を求め、その信号電力S42から雑音電力S110を
減算することにより純粋な信号電力S111を求める。
そしてこの信号電力S111を雑音電力S110で除算
することによりスロツトの信号対雑音電力比S/Nを求
め、これを重み係数S112として選択スイツチ147
を介して乗算器43に出力し、当該重み係数S112を
受信シンボルS28に乗算する。これによりスロツトの
信号対雑音電力比S/Nを受信シンボルS28に反映さ
せる。
【0110】またこれと並行して、受信シンボルS28
の仮判定結果S36の共役値を当該受信シンボルS28
に乗算することによりシンボルの位相がI軸周辺にシフ
トされた受信シンボルS115を生成し、当該受信シン
ボルS115からスロツトのI成分の分散値S121と
Q成分の分散値S127を求める。そして比較器148
においてQ成分の分散値がI成分の分散値の5倍を越え
ているか否か判定し、その結果、Q成分の分散値の方が
大きくなつてI成分を越えた場合には、そのスロツトが
強い干渉波を受けていると判定して制御信号S128を
出力し、重み係数S112を値「0」からなる重み係数
S130に切り換える。これによりスロツトが強い干渉
波を受けている場合には、受信シンボルS28に値
「0」からなる重み係数S130を乗算して当該受信シ
ンボルS28の信頼度を下げ、強い干渉波を受けている
ことを受信シンボルS28に反映させる。
【0111】このようにしてこの復調回路140の場合
には、受信信号S27に含まれる雑音成分と干渉波成分
を考察し、雑音成分と干渉波成分に基づいて受信シンボ
ルS28に信頼性を反映させる。従つてこのような信頼
性を反映させた受信シンボルS29を後段のビタビ復号
化回路16に入力すれば、当該ビタビ復号化回路16で
は信頼性を加味した上で最尤系列推定を行うことができ
るので、突発的に強い干渉波を受けたとしても、誤つて
干渉波を復元することもなく、精度良く受信データS3
2を復元し得る。
【0112】以上の構成によれば、受信シンボルS28
からスロツトの信号対雑音電力比S/Nを求めてこれを
当該受信シンボルS28に反映させると共に、受信シン
ボルS28から求めたI及びQ成分の分散値を基に干渉
波の影響を受けていることが判定した場合には当該干渉
波の影響も受信シンボルS28に反映させるようにした
ことにより、雑音成分と干渉波成分の両方を考慮した信
頼性を受信シンボルS28に反映させることができる。
【0113】(8)第8の実施の形態 図20との対応部分に同一符号を付して示す図24にお
いて、170は全体として第8の実施の形態による復調
回路を示し、この実施の形態の場合には、第7の実施の
形態に示した復調回路140に対して信号対雑音電力比
S/Nを求める部分が異なつていると共に、重み係数の
算出方法が異なつている。
【0114】この復調回路170においても、減算器4
6によつて算出された雑音成分を示す信号成分S38は
第1の2乗回路47に入力される。第1の2乗回路47
はシンボル毎に信号成分S38の振幅を2乗することに
よりシンボル毎の雑音成分の電力を求め、その雑音電力
S39を第1の加算回路48に出力する。第1の加算回
路48はこの雑音電力S39を加算することにより1ス
ロツト分の雑音電力S40を求め、これを1/N回路1
78に出力する。1/N回路178は雑音電力S40を
シンボル数Nで割ることによりシンボル当たりの雑音電
力S149を求め、これを1/2回路143と減算器1
44に出力する。雑音電力S40が上述したように2シ
ンボル分の雑音電力S39を合計したものなので、1/
2回路143はこの雑音電力S149を半分にし、その
結果得られる雑音電力S110を除算器145に出力す
る。
【0115】一方、受信信号S27は絶対値回路172
に入力される。この絶対値回路172は受信信号S27
の絶対値を求めることにより当該受信信号S27の振幅
を求め、この振幅を示す信号成分S140を第7の加算
回路173に出力する。第7の加算回路173はこの信
号成分S140を1スロツト分加算することにより1ス
ロツト分の振幅の合計を算出し、この振幅の合計を示す
信号成分S141を1/N回路174に出力する。1/
N回路174はこの信号成分S141を1スロツトのシ
ンボル数で除算することにより平均振幅を算出し、この
平均振幅を示す信号成分S142を第7の2乗回路17
5に出力する。第7の2乗回路175はこの信号成分S
142を2乗することにより受信信号S27のシンボル
当たりの平均電力S143を算出し、これを減算器14
4に出力する。
【0116】減算器144は受信信号S27の平均電力
S143から雑音電力S149を減算することにより雑
音成分を除いた純粋な信号電力S144を算出し、これ
を除算器145に出力する。かくして除算器145にお
いては信号電力S144を雑音電力S110で除算する
ことによりスロツトの信号対雑音電力比S/Nを求め、
この信号対雑音電力比S/Nを示す信号成分S145を
重み係数算出テーブル176に出力する。
【0117】重み係数算出テーブル176には、信号成
分S145とそれに対応する実測に基づいた信号対雑音
電力比S/Nの対応表が格納されており、除算器145
から信号成分S145が与えられるとそれに対応する信
号対雑音電力比S/Nを読み出し、これを重み係数S1
46として出力するようになされている。この重み係数
S146は第7の実施の形態と同様に選択スイツチ14
7を介して乗算器43に供給され、受信シンボルS28
に乗算される。従つてこの実施の形態の場合にも、受信
シンボルS28に対してスロツトの信号対雑音電力比S
/Nに基づいた信頼性を反映させることができる。因み
に、重み係数算出テーブル176によつて表引きを行う
のではなく、信号成分S145の値をそのまま重み係数
S146として選択スイツチ147に出力するようにし
ても良い。
【0118】以上の構成において、この第8の実施の形
態の場合には、第7の実施の形態のように、雑音電力S
40を半分にしたものを受信信号S27の電力S42か
ら減算して純粋な信号電力を求めるのではなく、シンボ
ル当たりの雑音電力S149を受信信号S27のシンボ
ル当たりの電力S143から引いて純粋な信号電力S1
44を求める。このためこの実施の形態の場合には、雑
音電力S149が大きくなると、第7の実施の形態に比
して信号電力S144が小さくなり、その結果、除算器
145によつて求められる信号対雑音電力比S/Nも小
さくなる。このとき除算器145によつて求められる信
号対雑音電力比S/Nは、一律に小さくなるのではな
く、雑音電力S149が大きくなる程、その大きさが小
さくなる傾向にある。そのため図25に示すように、通
常の求め方であれば、計算によつて求めた信号対雑音電
力比S/Nは実線に示すように信号対雑音電力比S/N
が良い状況においては顕著な差がないが、この実施の形
態のような求め方であれば破線に示すように差が明確に
なる。これにより表引きの際のパラメータとなる計算値
が差別化できることから、表引きされた信号対雑音電力
比S/Nすなわち重み係数S146にも差がつき、その
結果、一段と正確に受信シンボルS28に信頼性を反映
し得る。
【0119】以上の構成によれば、受信信号S27の平
均電力S143から雑音電力S149を減算して雑音成
分を除く信号電力S144を算出し、この信号電力S1
44と雑音電力S149とに基づいて表引きのための信
号対雑音電力比S/Nを求めるようにしたことにより、
重み係数S146を算出するための表引きを容易に行う
ことができる。
【0120】(9)他の実施の形態 なお上述の第1の実施の形態においては、雑音対信号電
力比N/(S+N)とそれに対応する信号対雑音電力比
S/Nの対応表からなる重み係数算出テーブル49Aを
計算部49に用意しておき、雑音電力S40と信号電力
S42によつて求めた雑音対信号電力比N/(S+N)
を基に対応する信号対雑音電力比S/Nを表引きし、こ
れを重み係数S43とした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、計算部においてその他の方法によつ
て重み係数を求めるようにしても良い。例えば雑音電力
S40の値をA、信号電力S42の値をBとし、次式
【0121】
【数1】
【0122】によつて算出される値Cを信号対雑音電力
比S/Nとして使用し、A/Bの値とCの値の対応表を
重み係数算出テーブル49Aに格納しておく。そして雑
音電力S40と信号電力S42とを基にA/Bの値を算
出し、そのA/Bの値を基に対応するCの値を重み係数
算出テーブル49Aから表引きする。これにより信号対
雑音電力比S/Nを求め、これを重み係数S43として
出力するようにしても良い。因みに、ここで使用される
定数kの値は5〜10までの値で、例えば6ぐらいが最
適である。
【0123】またこれに限らず、雑音電力S40の値を
A、信号電力S42の値をBとし、B/Aの値とそれに
対応する信号対雑音電力比S/Nとを対応表として重み
係数算出テーブル49Aに格納しておく。そして雑音電
力S40と信号電力S42とを基にB/Aの値を算出
し、そのB/Aの値を基に対応する信号対雑音電力比S
/Nを重み係数算出テーブル49Aから求め、これを重
み係数S43として出力するようにしても良い。
【0124】またこれに限らず、雑音電力S40の値を
A、信号電力S42の値をBとし、A/Bの値とそれに
対応する雑音対信号電力比N/(S+N)とを対応表と
して重み係数算出テーブル49Aに格納しておく。そし
て雑音電力S40と信号電力S42とを基にA/Bの値
を算出し、そのA/Bの値を基に対応する雑音対信号電
力比N/(S+N)の値を重み係数算出テーブル49A
から求める。次にこの雑音対信号電力比N/(S+N)
の値にBの値を乗算することにより雑音成分Nの値を求
め、この雑音成分Nの値をBの値から減算することによ
り信号成分Sの値を求め、これら雑音成分Nと信号成分
Sの値から信号対雑音電力比S/Nの値を求め、これを
重み係数S43として出力するようにしても良い。
【0125】またこれに限らず、雑音電力S40の値を
A、信号電力S42の値をBとし、A/Bの値とそれに
対応する信号対雑音電力比S/Nとを対応表として重み
係数算出テーブル49Aに格納しておき、A/Bの値を
基に表引きして信号対雑音電力比S/Nの値を求め、こ
れを重み係数S43として出力するようにしても良い。
さらにこれに限らず、B−Aの値により信号成分Sの値
を求め、この信号成分Sの値をAの値で割つた値Dとそ
れに対応する信号対雑音電力比S/Nとを対応表として
重み係数算出テーブル49Aに格納しておき、当該Dの
値を基に表引きして信号対雑音電力比S/Nの値を求
め、これを重み係数S43として出力するようにしても
良い。
【0126】さらにこれに限らず、図26に示すよう
に、計算部180を減算器181と除算器182によつ
て構成し、減算器181で求めたB−Aの値により信号
成分Sの値を求め、この信号成分SをAの値で割つた値
Dをそのまま信号対雑音電力比S/Nの値とし、これを
重み係数S43として出力するようにしても良い。因み
に、このように値Dをそのまま重み係数S43として使
用した場合には、テーブルを使用した表引きに比して重
み係数の精度として多少劣化するが、構成的には計算部
49の構成を簡易にできるといつた利点がある。
【0127】また上述の第4の実施の形態においては、
I成分の分散値及びQ成分の分散値とそれに対応する信
号対干渉波電力比S/Iの対応表からなる重み係数算出
テーブル109を用意しておき、I成分の分散値及びQ
成分の分散値を基にその重み係数算出テーブル109を
表引きすることにより信号対干渉波電力比S/Iを読み
出し、これを重み係数S81とした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、所定の計算によつて重み係
数を算出するようにしても良い。例えばI成分の分散値
をA、Q成分の分散値をBとし、また受信信号S27の
振幅を2乗してそれを1スロツト分加算することにより
求めた当該受信信号S27の電力をCとして、次式、
【0128】
【数2】
【0129】に示される数式によつて値Dを求め、この
値Dを使用して、次式、
【0130】
【数3】
【0131】に示される数式によつて値aを求め、この
値aを重み係数として出力しても良い。但し、k1、k
2、k3はそれぞれ定数で、k1の値は2〜5程度の値
で特に3ぐらいが最適であり、k2の値は0.1 〜1.0 程
度の値で特に0.5 ぐらいが最適であり、k3の値は1〜
8程度の値で特に3ぐらいが最適である。また次式、
【0132】
【数4】
【0133】に示す数式によつて値bを求め、この値b
を重み係数として出力するようにしても良い。さらに受
信回路31によつてスロツト毎の電力が一定になるよう
に増幅されている場合には、値Dを、次式
【0134】
【数5】
【0135】に示す数式によつて求めるようにしても良
いし、また次式
【0136】
【数6】
【0137】に示す数式によつて求めるようにしても良
い。
【0138】またこれに限らず、例えばI成分の分散値
をA、Q成分の分散値をBとし、またQ成分の平均振幅
を求めてこの値をEとし、さらに1スロツトのシンボル
数をNとして、次式
【0139】
【数7】
【0140】に示す数式によつて値Fを算出し、この値
Fを使用して、次式
【0141】
【数8】
【0142】に示す数式によつて値dを求め、この値d
を重み係数として出力するようしても良い。但し、
(7)式において求めた値Fが0以下のときにはF=0
として(8)式を計算する。またk4、k5、k6はそ
れぞれ定数で、k4の値は3〜10程度の値で特に6ぐら
いが最適であり、k5の値は1〜3程度の値で特に2ぐ
らいが最適であり、k6の値は任意の値である。また受
信回路31によつてスロツト毎の電力が一定になるよう
に増幅されている場合には、値Fを、次式
【0143】
【数9】
【0144】に示す数式によつて求めるようにしても良
い。
【0145】また上述の第4の実施の形態においては、
複素平面上の第1象限に変換した受信シンボルS70の
位相をπ/4シフトすることにより各シンボルの位置を
複素平面上のQ軸周辺に移動した場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、第1象限に変換した受信シ
ンボルS70の位相を−π/4シフトすることにより各
シンボルの位置を複素平面上においてI軸周辺に移動す
るようにしても良い。但し、この場合には、第4の実施
の形態に対してI成分とQ成分を逆に扱う必要がある。
【0146】また上述の第6の実施の形態においては、
第1の重み係数算出部52によつて算出した重み係数S
43と第2の重み係数算出部89によつて算出した重み
係数S81とに基づいてテーブルを表引きすることによ
り両方を合わせた重み係数S100を算出した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、重み係数S43
の値と重み係数S81の値を乗算し、その乗算結果を両
方を合わせた重み係数S100とするようにしても良
い。
【0147】また上述の第7及び第8の実施の形態にお
いては、1/2回路143を設けることによつて雑音電
力S40又はS149を半分にするようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、1/2回路14
3を削除することにより雑音電力S40又はS149を
そのまま使用して信号対雑音電力比S/Nを求めるよう
にしても良い。
【0148】また上述の第7の実施の形態においては、
雑音成分と信号成分とを含む信号電力S42から雑音電
力S110を差し引くことによつて信号成分のみからな
る信号電力S111を求め、当該信号電力S111を使
用して信号対雑音電力比S/Nを求めた場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、図27に示すような構
成によつて信号対雑音電力比S/Nを求めるようにして
も良い。
【0149】すなわち図20との対応部分に同一符号を
付した図27において、190は全体として復調回路を
示し、この復調回路190の場合には、第1の加算回路
48によつて算出した1スロツト分の雑音電力S40を
1/N回路191に入力するようになされている。1/
N回路191は雑音電力S40をシンボル数Nで割るこ
とによりシンボル当たりの雑音電力S190を求め、こ
れを1/2回路192に出力する。1/2回路192は
この雑音電力S190を半分にし、その結果得られる雑
音電力S191を逆数算出回路193に出力する。逆数
算出回路193はこの雑音電力S191の逆数値S19
2を求め、これを減算器194に出力する。因みに、こ
こまでの説明から分かるように、逆数値S192は雑音
成分Nの逆数すなわち1/Nを示している。
【0150】一方、第2の加算回路51によつて算出さ
れた1スロツト分の信号電力S42は1/N回路195
に入力される。1/N回路195はこの信号電力S42
をシンボル数Nで割ることによりシンボル当たりの信号
電力S193を求め、これを逆数算出回路196に出力
する。逆数算出回路196はこの信号電力S193の逆
数値S194を求め、これを上述した減算器194に出
力する。因みに、信号電力S42が純粋な信号成分Sと
雑音成分Nからなつているので、この逆数値S194は
1/(S+N)を示している。
【0151】減算器194は逆数値S194と逆数値S
192との差を求め、その計算結果S195を信号対雑
音電力比S/Nとして選択スイツチ147に出力する。
かくして乗算器43では、この計算結果S195を重み
係数として受信シンボルS28に乗算することにより当
該受信シンボルS28にスロツトの信頼性を反映させ
る。このようにして信号電力S193の逆数値S194
と雑音電力S190の逆数値S192の差を信号対雑音
電力比S/Nとするようにしても、上述した第7の実施
の形態とほぼ同様の特性で、スロツトの信頼性を受信シ
ンボルS28に反映させることができ、同様の効果を得
ることができる。因みに、図27に示す構成において1
/N回路191、195を削除し、雑音電力S40及び
信号電力S42をそのまま使用して信号対雑音電力比S
/Nを求めるようにしても良い。またこの図27に示し
た構成においては、求めた信号対雑音電力比S/Nを第
7の実施の形態のように比較器148に出力していない
が、第7の実施の形態と同様に、信号対雑音電力比S/
Nを比較器148に出力し、当該信号対雑音電力比S/
Nの値に応じて比較器148による選択スイツチ147
の切換動作を禁止するようにしても良い。
【0152】また上述の実施の形態においては、TDM
A方式で通信する無線通信システムに本発明を適用した
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
図28及び図29に示すような無線通信システムに本発
明を適用しても上述の場合の同様の効果を得ることがで
きる。
【0153】以下に、この図28及び図29に示す無線
通信システムを説明する。まず図1との対応部分に同一
符号を付して示す図28において、200は全体として
この無線通信システムの送信装置を示し、この送信装置
200では、DQPSK変調回路5によつて生成された
送信信号S5を高速逆フーリエ変換回路(IFFT)2
01に入力するようになされている。高速逆フーリエ変
換回路201は逆フーリエ変換処理により送信信号S5
のシンボル情報を周波数が所定間隔離れた複数のキヤリ
アの位相差に重畳し、その複数のキヤリアからなる送信
信号S200をランダムフエーズシフト回路21に入力
する。ランダムフエーズシフト回路21は初期位相値を
基準に所定規則で発生したランダムな位相値を送信信号
S200を形成する複数のキヤリアの位相に加えること
により当該複数のキヤリアの位相値をランダムにし、そ
の結果得られる送信信号S201を送信回路6に供給す
る。送信回路6はこの送信信号S201に所定処理を施
した後、その送信信号S201に周波数変換処理を施す
ことによつて所定周波数チヤンネルの送信信号S202
に変換し、これをアンテナを介して送信する。因みに、
この無線通信システムの場合、送信回路6は送信信号S
202の周波数チヤンネルを所定タイミング毎にランダ
ムに変えるようになつており、いわゆる周波数ホツピン
グを行うようになされている。
【0154】これに対して図2との対応部分に同一符号
を付して示す図29において、210は全体としてこの
無線通信システムの受信装置を示し、この受信装置21
0の場合には、アンテナ11によつて受信した受信信号
S205を受信回路31に入力するようになされてい
る。受信回路31は所定周波数チヤンネルの受信信号S
205に周波数変換処理を施すことによりベースバンド
の信号S206を取り出し、これを高速フーリエ変換回
路(FFT)211に出力する。高速フーリエ変換回路
211はフーリエ変換処理により複数のキヤリアに重畳
されている位相情報からなるシンボル情報を取り出し、
これを受信信号S207としてランダムフエーズ逆シフ
ト回路32に出力する。ランダムフエーズ逆シフト回路
32は受信信号S207の位相状態を送信側と同じ位相
値を用いて元に戻し、その結果得られる受信信号S27
を復調回路33に出力する。以降は、上述した受信装置
30と同じであるのでここでは説明を省略する。このよ
うにして複数のキヤリアの位相差に送信する情報を重畳
し、さらにその複数のキヤリアを載せる周波数チヤンネ
ルを所定タイミングでランダムに変えるような無線通信
システムに本発明を適用するようにしても上述の場合と
同様の効果を得ることができる。
【0155】また上述の実施の形態においては、TDM
A方式の無線通信システムに本発明を適用した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、スロツト単位で
区分けされて送信信号が送信されるような無線通信シス
テムであれば本発明を広く適用し得る。その場合、受信
装置としては、送信信号を受信して受信信号を出力する
受信手段と、受信手段から出力された受信信号に基づい
て、当該受信信号が送られてきたスロツトの信頼性を示
す重み係数を算出し、当該重み係数を受信信号に乗算し
て出力する重み付け手段と、重み付け手段から出力され
る受信信号を復号化して送信されたデータを復元する復
号化手段とを有していれば良い。
【0156】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、スロツト
の信頼性を示す重み係数を算出し、当該重み係数を乗算
した受信信号を復号化するようにしたことにより、復号
化手段ではスロツトの信頼性を加味した上で最尤系列推
定を行うことができ、かくしてスロツトによつて通信品
質が異なるような場合でも、高精度に最尤系列推定を行
つて送信されたデータを一段と精度良く復元し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による無線通信システム
の送信装置を示すブロツク図である。
【図2】その無線通信システムの受信装置を示すブロツ
ク図である。
【図3】送信装置のランダムフエーズシフト回路を示す
ブロツク図である。
【図4】受信装置のランダムフエーズ逆シフト回路を示
すブロツク図である。
【図5】受信装置の復調回路を示すブロツク図である。
【図6】復調回路の計算部を示すブロツク図である。
【図7】計算部の調整回路を示すブロツク図である。
【図8】スロツトの信頼性を反映させた場合と反映させ
なかつた場合の比較説明に供するビツトエラーレイトの
特性曲線図である。
【図9】計算によつて算出した信号対雑音電力比S/N
と実測による信号対雑音電力比S/Nの比較説明に供す
る特性曲線図である。
【図10】第2の実施の形態による復調回路を示すブロ
ツク図である。
【図11】第3の実施の形態による復調回路を示すブロ
ツク図である。
【図12】第3の実施の形態による復調回路の計算部を
示すブロツク図である。
【図13】第4の実施の形態による復調回路を示すブロ
ツク図である。
【図14】複素平面上の第1象限に変換した受信シンボ
ルの位相をπ/4シフトしたときの説明に供する略線図
である。
【図15】干渉波を受けているときの説明に供する略線
図である。
【図16】第4の実施の形態による復調回路の計算部を
示すブロツク図である。
【図17】第5の実施の形態による復調回路を示すブロ
ツク図である。
【図18】第6の実施の形態による復調回路を示すブロ
ツク図である。
【図19】信号対干渉雑音電力比S/(I+N)を求め
るテーブルを示す図表である。
【図20】第7の実施の形態による復調回路を示すブロ
ツク図である。
【図21】受信シンボルを複素平面上のI軸上にシフト
したときの説明に供する略線図である。
【図22】干渉波を受けているときの説明に供する略線
図である。
【図23】分散値比率RQ/I と信号対干渉波電力比S/
Iの関係を示す特性曲線図である。
【図24】第8の実施の形態による復調回路を示すブロ
ツク図である。
【図25】計算によつて求めた信号対雑音電力比S/N
の説明に供する特性曲線図である。
【図26】他の実施の形態による計算部の構成を示すブ
ロツク図である。
【図27】他の実施の形態による復調回路の構成を示す
ブロツク図である。
【図28】他の実施の形態による無線通信システムの送
信装置を示すブロツク図である。
【図29】他の実施の形態による無線通信システムの受
信装置を示すブロツク図である。
【図30】TDMA方式の原理の説明に供する略線図で
ある。
【図31】従来の無線通信システムの送信装置を示すブ
ロツク図である。
【図32】従来の無線通信システムの受信装置を示すブ
ロツク図である。
【符号の説明】
1、20、200……送信装置、2……畳み込み符号化
回路、3……インターリーブバツフア、4……スロツト
化処理回路、5……DQPSK変調回路、6……送信回
路、7、11……アンテナ、10、30、210……受
信装置、12、31……受信回路、13、34……DQ
PSK復調回路、14……スロツト連結処理回路、15
……デインターリーブバツフア、16……ビタビ復号化
回路、21……ランダムフエーズシフト回路、32……
ランダムフエーズ逆シフト回路、33、60、70、9
0、110、130、140、170……復調回路、3
5……重み付け回路、201……高速逆フーリエ変換回
路、211……高速フーリエ変換回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スロツト単位に区分けされて送信された送
    信信号を受信する受信装置において、 上記送信信号を受信して受信信号を出力する受信手段
    と、 上記受信手段から出力された上記受信信号に基づいて、
    当該受信信号が送られてきたスロツトの信頼性を示す重
    み係数を算出し、当該重み係数を上記受信信号に乗算し
    て出力する重み付け手段と、 上記重み付け手段から出力される上記受信信号を復号化
    して送信されたデータを復元する復号化手段とを具える
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】上記重み付け手段は、 1スロツト分の上記受信信号の信号電力と、1スロツト
    分の上記受信信号に含まれる雑音電力とを算出し、当該
    信号電力及び雑音電力に基づいて算出したスロツトの信
    号対雑音電力比を上記重み係数とすることを特徴とする
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 【請求項3】送信データを示す位相値に通信チヤンネル
    毎にランダムな位相変化を加えることによつて上記送信
    信号が生成されている場合、 上記受信手段は、 送信側と同じランダムな位相値を上記受信信号に除算す
    ることにより上記ランダムな位相変化を元に戻した受信
    信号を出力し、 上記重み付け手段は、 上記受信手段から出力された上記受信信号が示す位相値
    の散らばり具合を基に算出したスロツトの信号対干渉波
    電力比を上記重み係数とすることを特徴とする請求項1
    に記載の受信装置。
  4. 【請求項4】上記重み付け手段は、 1スロツト分の上記受信信号の信号電力と、1スロツト
    分の上記受信信号に含まれる雑音電力とを算出し、当該
    信号電力及び雑音電力に基づいてスロツトの信号対雑音
    電力比を算出すると共に、上記受信信号が示す位相値の
    散らばり具合を基にスロツトの信号対干渉波電力比を算
    出し、上記スロツトの信号対雑音電力比と上記スロツト
    の信号対干渉波電力比とを合わせた信号対干渉雑音電力
    比を上記重み係数とすることを特徴とする請求項3に記
    載の受信装置。
  5. 【請求項5】スロツト単位に区分けされて送信された送
    信信号を受信する信号受信方法において、 上記送信信号を受信して得た受信信号に基づいて、当該
    受信信号が送られてきたスロツトの信頼性を示す重み係
    数を算出して当該重み係数を上記受信信号に乗算し、 上記重み係数が乗算された上記受信信号を復号化して送
    信されたデータを復元することを特徴とする信号受信方
    法。
  6. 【請求項6】1スロツト分の上記受信信号の信号電力
    と、1スロツト分の上記受信信号に含まれる雑音電力と
    を算出し、当該信号電力及び雑音電力に基づいて算出し
    たスロツトの信号対雑音電力比を上記重み係数とするこ
    とを特徴とする請求項5に記載の信号受信方法。
  7. 【請求項7】送信データを示す位相値に通信チヤンネル
    毎にランダムな位相変化を加えることによつて上記送信
    信号が生成されている場合、 送信側と同じランダムな位相値を上記受信信号に除算す
    ることにより上記ランダムな位相変化を元に戻し、当該
    受信信号が示す位相値の散らばり具合を基に算出したス
    ロツトの信号対干渉波電力比を上記重み係数とすること
    を特徴とする請求項5に記載の信号受信方法。
  8. 【請求項8】1スロツト分の上記受信信号の信号電力
    と、1スロツト分の上記受信信号に含まれる雑音電力と
    を算出し、当該信号電力及び雑音電力に基づいてスロツ
    トの信号対雑音電力比を算出すると共に、上記受信信号
    が示す位相値の散らばり具合を基にスロツトの信号対干
    渉波電力比を算出し、上記スロツトの信号対雑音電力比
    と上記スロツトの信号対干渉波電力比とを合わせた信号
    対干渉雑音電力比を上記重み係数とすることを特徴とす
    る請求項7に記載の信号受信方法。
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