JPH10323677A - 廃水処理装置 - Google Patents
廃水処理装置Info
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- JPH10323677A JPH10323677A JP13488497A JP13488497A JPH10323677A JP H10323677 A JPH10323677 A JP H10323677A JP 13488497 A JP13488497 A JP 13488497A JP 13488497 A JP13488497 A JP 13488497A JP H10323677 A JPH10323677 A JP H10323677A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 リンを高濃度で含有する廃水からリンをリン
酸マグネシウムアンモニウム六水和物(ストラバイト:
MAP)として効率よく、経済的に回収する。 【解決手段】 アンモニウムイオン及びリン酸イオンを
含む廃水中の固形分を分離除去する固液分離手段(沈殿
槽1)と、固液分離後の廃水にマグネシウム化合物及び
pH調整剤を添加してMAPの微細結晶を生成させる種
結晶生成槽2と、該種結晶生成槽2から導出した微細結
晶を成長させて前記アンモニウムイオン及びリン酸イオ
ンを除去する脱リン槽3とを有している。
酸マグネシウムアンモニウム六水和物(ストラバイト:
MAP)として効率よく、経済的に回収する。 【解決手段】 アンモニウムイオン及びリン酸イオンを
含む廃水中の固形分を分離除去する固液分離手段(沈殿
槽1)と、固液分離後の廃水にマグネシウム化合物及び
pH調整剤を添加してMAPの微細結晶を生成させる種
結晶生成槽2と、該種結晶生成槽2から導出した微細結
晶を成長させて前記アンモニウムイオン及びリン酸イオ
ンを除去する脱リン槽3とを有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃水処理装置に関
し、詳しくは、下排水処理における生物学的脱リン法で
発生する汚泥処理分離液のようなアンモニウムイオン及
びリン酸イオンを含む廃水にマグネシウム化合物とpH
調整剤とを加えて反応させ、結晶状態のリン酸マグネシ
ウムアンモニウム六水和物(ストラバイト又はMAP)
を生成させて回収するための廃水処理装置に関する。
し、詳しくは、下排水処理における生物学的脱リン法で
発生する汚泥処理分離液のようなアンモニウムイオン及
びリン酸イオンを含む廃水にマグネシウム化合物とpH
調整剤とを加えて反応させ、結晶状態のリン酸マグネシ
ウムアンモニウム六水和物(ストラバイト又はMAP)
を生成させて回収するための廃水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、廃水中のリン及び窒素を除去するための方法とし
て、例えば、特開平1−119392号公報や特開平8
−99091号公報に記載されているように、アンモニ
ウムイオン及びリン酸イオンを含む廃水に、マグネシウ
ム化合物を添加するとともにアルカリからなるpH調整
剤を加えてpHを8以上に調整し、通気によって廃水を
撹拌することによりこれらを反応させてリン酸マグネシ
ウムアンモニウム(MAP)の微細結晶を生成成長さ
せ、廃水中の浮遊物質と生成したリン酸マグネシウムア
ンモニウムの結晶とを分離し、アンモニウムイオン及び
リン酸イオンをリン酸マグネシウムアンモニウムの固体
粒子として除去回収する方法が記載されている。
ら、廃水中のリン及び窒素を除去するための方法とし
て、例えば、特開平1−119392号公報や特開平8
−99091号公報に記載されているように、アンモニ
ウムイオン及びリン酸イオンを含む廃水に、マグネシウ
ム化合物を添加するとともにアルカリからなるpH調整
剤を加えてpHを8以上に調整し、通気によって廃水を
撹拌することによりこれらを反応させてリン酸マグネシ
ウムアンモニウム(MAP)の微細結晶を生成成長さ
せ、廃水中の浮遊物質と生成したリン酸マグネシウムア
ンモニウムの結晶とを分離し、アンモニウムイオン及び
リン酸イオンをリン酸マグネシウムアンモニウムの固体
粒子として除去回収する方法が記載されている。
【0003】上記方法を実施するための装置(反応器)
としても、各種形式のものが提案されている。これらの
装置の中で、通気撹拌を行う装置であるドラフトチュー
ブ型の反応器は、比較的均一な粒径の結晶を連続的に得
られるという特長を有しているが、前記MAPの生成を
効率よく進めるためには、反応器内に種結晶を連続又は
間欠供給する必要があった。このため、反応器から回収
したMAPを分級して微細な結晶を取出し、あるいは粗
大粒子を破砕して微細結晶とし、これを種結晶として反
応器に戻すような工夫をしている。
としても、各種形式のものが提案されている。これらの
装置の中で、通気撹拌を行う装置であるドラフトチュー
ブ型の反応器は、比較的均一な粒径の結晶を連続的に得
られるという特長を有しているが、前記MAPの生成を
効率よく進めるためには、反応器内に種結晶を連続又は
間欠供給する必要があった。このため、反応器から回収
したMAPを分級して微細な結晶を取出し、あるいは粗
大粒子を破砕して微細結晶とし、これを種結晶として反
応器に戻すような工夫をしている。
【0004】しかし、回収したMAPを分級して微細粒
子を取出したり、粗大粒子を破砕したりする操作は、比
較的大量のMAPが回収できる大規模の処理場において
は有利であるが、小規模の処理場では経済的な面で問題
を生じることがあった。
子を取出したり、粗大粒子を破砕したりする操作は、比
較的大量のMAPが回収できる大規模の処理場において
は有利であるが、小規模の処理場では経済的な面で問題
を生じることがあった。
【0005】そこで本発明は、比較的小規模な処理場に
おいても効率よくMAPを回収することができる廃水処
理装置を提供することを目的としている。
おいても効率よくMAPを回収することができる廃水処
理装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の廃水処理装置は、アンモニウムイオン及び
リン酸イオンを含む廃水にマグネシウム化合物及びpH
調整剤を添加してリン酸マグネシウムアンモニウム六水
和物の結晶を生成させる廃水処理装置において、前記廃
水中の固形分を分離除去する固液分離手段と、固液分離
後の廃水に前記マグネシウム化合物及びpH調整剤を添
加してリン酸マグネシウムアンモニウム六水和物の微細
結晶を生成させる種結晶生成槽と、該種結晶生成槽から
導出した微細結晶を、マグネシウム化合物及びpH調整
剤を添加した廃水中で成長させて前記アンモニウムイオ
ン及びリン酸イオンを除去する脱リン槽とを備えている
ことを特徴としている。
め、本発明の廃水処理装置は、アンモニウムイオン及び
リン酸イオンを含む廃水にマグネシウム化合物及びpH
調整剤を添加してリン酸マグネシウムアンモニウム六水
和物の結晶を生成させる廃水処理装置において、前記廃
水中の固形分を分離除去する固液分離手段と、固液分離
後の廃水に前記マグネシウム化合物及びpH調整剤を添
加してリン酸マグネシウムアンモニウム六水和物の微細
結晶を生成させる種結晶生成槽と、該種結晶生成槽から
導出した微細結晶を、マグネシウム化合物及びpH調整
剤を添加した廃水中で成長させて前記アンモニウムイオ
ン及びリン酸イオンを除去する脱リン槽とを備えている
ことを特徴としている。
【0007】さらに、本発明の廃水処理装置は、前記種
結晶生成槽及び脱リン槽の処理水の出口部に、処理水を
希釈するための希釈水供給部を備えていること、また、
前記種結晶生成槽及び脱リン槽に、槽壁を洗浄するため
の洗浄水噴出部を設けたことを特徴としている。
結晶生成槽及び脱リン槽の処理水の出口部に、処理水を
希釈するための希釈水供給部を備えていること、また、
前記種結晶生成槽及び脱リン槽に、槽壁を洗浄するため
の洗浄水噴出部を設けたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の廃水処理装置の一
形態例を示す系統図である。この廃水処理装置は、固液
分離手段である沈殿槽1と、固液分離後の廃水にマグネ
シウム化合物及びpH調整剤を添加してリン酸マグネシ
ウムアンモニウム六水和物の結晶を生成させる種結晶生
成槽2及び脱リン槽3と、前記マグネシウム化合物、例
えば所定濃度の塩化マグネシウム水溶液を貯留するマグ
ネシウム化合物貯留槽4と、pH調整剤、例えば所定濃
度の水酸化ナトリウム水溶液を貯留するpH調整剤貯留
槽5と、洗浄用の酸を貯留する酸貯留槽6,6とを備え
ている。
形態例を示す系統図である。この廃水処理装置は、固液
分離手段である沈殿槽1と、固液分離後の廃水にマグネ
シウム化合物及びpH調整剤を添加してリン酸マグネシ
ウムアンモニウム六水和物の結晶を生成させる種結晶生
成槽2及び脱リン槽3と、前記マグネシウム化合物、例
えば所定濃度の塩化マグネシウム水溶液を貯留するマグ
ネシウム化合物貯留槽4と、pH調整剤、例えば所定濃
度の水酸化ナトリウム水溶液を貯留するpH調整剤貯留
槽5と、洗浄用の酸を貯留する酸貯留槽6,6とを備え
ている。
【0009】前記種結晶生成槽2及び脱リン槽3は、基
本的な構造は同一であり、底面を漏斗状に形成した有底
円筒状の反応槽11の内部に大径小径2個の円筒体1
2,13を配置するとともに、小径円筒体13の内部に
撹拌翼14を設けたものである。また、反応槽11の底
部には、生成したMAPの結晶を抜取るための結晶排出
部15が設けられ、槽上部の大径円筒体12の内周側に
は、廃水流入経路16、マグネシウム化合物供給経路1
7、pH調整剤供給経路18が設けられるとともに、大
径円筒体12の外周側には、処理水排出部19、希釈水
供給経路20が設けられている。さらに、各槽の適宜な
位置には、槽内を洗浄するための洗浄水噴出部21と酸
供給部22とが設けられており、脱リン槽3には、種結
晶生成槽2から抜取ったMAPの微細結晶を投入するた
めの種結晶供給経路23が設けられている。
本的な構造は同一であり、底面を漏斗状に形成した有底
円筒状の反応槽11の内部に大径小径2個の円筒体1
2,13を配置するとともに、小径円筒体13の内部に
撹拌翼14を設けたものである。また、反応槽11の底
部には、生成したMAPの結晶を抜取るための結晶排出
部15が設けられ、槽上部の大径円筒体12の内周側に
は、廃水流入経路16、マグネシウム化合物供給経路1
7、pH調整剤供給経路18が設けられるとともに、大
径円筒体12の外周側には、処理水排出部19、希釈水
供給経路20が設けられている。さらに、各槽の適宜な
位置には、槽内を洗浄するための洗浄水噴出部21と酸
供給部22とが設けられており、脱リン槽3には、種結
晶生成槽2から抜取ったMAPの微細結晶を投入するた
めの種結晶供給経路23が設けられている。
【0010】上記大径円筒体12は、小径円筒体13の
上部から水面上までの範囲にリング状に設けられてお
り、この大径円筒体12の内部に設置される小径円筒体
13は、処理水に循環流を形成するためのドラフトチュ
ーブとして作用するものであって、内部の撹拌翼14に
より、例えば小径円筒体13の内周側に下降流を、水面
積を大きくとれる外周側に上昇流をそれぞれ形成して循
環流とする。
上部から水面上までの範囲にリング状に設けられてお
り、この大径円筒体12の内部に設置される小径円筒体
13は、処理水に循環流を形成するためのドラフトチュ
ーブとして作用するものであって、内部の撹拌翼14に
より、例えば小径円筒体13の内周側に下降流を、水面
積を大きくとれる外周側に上昇流をそれぞれ形成して循
環流とする。
【0011】また、大径円筒体12の外周部、反応槽1
1の内周面との間は、廃水流入経路16から流入する廃
水量に略相当する水が上昇し、生成したMAPの結晶
を、その上昇過程で沈降分離させる生成物分離部として
作用する。この部分は、MAPの小結晶や衝突により発
生した小片も確実に沈降させることができるように十分
な水面積を有している。
1の内周面との間は、廃水流入経路16から流入する廃
水量に略相当する水が上昇し、生成したMAPの結晶
を、その上昇過程で沈降分離させる生成物分離部として
作用する。この部分は、MAPの小結晶や衝突により発
生した小片も確実に沈降させることができるように十分
な水面積を有している。
【0012】前記廃水流入経路16,マグネシウム化合
物供給経路17,pH調整剤供給経路18には、適宜な
流量制御手段がそれぞれ設けられており、リン等を含有
する廃水(被処理水)は、略一定の流量で反応槽11に
送られ、マグネシウム化合物は、処理するリンの量に応
じた所定流量で反応槽11に送られる。なお、マグネシ
ウム化合物含有液としては、海水を用いることもでき
る。
物供給経路17,pH調整剤供給経路18には、適宜な
流量制御手段がそれぞれ設けられており、リン等を含有
する廃水(被処理水)は、略一定の流量で反応槽11に
送られ、マグネシウム化合物は、処理するリンの量に応
じた所定流量で反応槽11に送られる。なお、マグネシ
ウム化合物含有液としては、海水を用いることもでき
る。
【0013】また、前記pH調整剤供給経路18から供
給されるpH調整剤は、反応槽11内が所定のpH、例
えばpH8.5〜8.7の範囲内になるように流量調節
されて反応槽11に送られる。
給されるpH調整剤は、反応槽11内が所定のpH、例
えばpH8.5〜8.7の範囲内になるように流量調節
されて反応槽11に送られる。
【0014】このような構成の廃水処理装置において、
沈殿槽1では、被処理水中の浮遊性固形物の内、比較的
沈降性のよいものを沈殿分離する。これにより、種結晶
生成槽2や脱リン槽3において生成したMAP結晶と共
に沈降する固形物量を少なくすることができ、回収する
MAPの純度を高めることができる。この沈殿槽1の水
面積負荷は、脱リン槽3における前記生成物分離部(大
径円筒体12の外周部)の水面積負荷よりも小さくして
おくことがより効果的である。
沈殿槽1では、被処理水中の浮遊性固形物の内、比較的
沈降性のよいものを沈殿分離する。これにより、種結晶
生成槽2や脱リン槽3において生成したMAP結晶と共
に沈降する固形物量を少なくすることができ、回収する
MAPの純度を高めることができる。この沈殿槽1の水
面積負荷は、脱リン槽3における前記生成物分離部(大
径円筒体12の外周部)の水面積負荷よりも小さくして
おくことがより効果的である。
【0015】沈殿槽1で固液分離を行った被処理水は、
種結晶生成槽2と脱リン槽3とに所定割合で振り分けら
れる。種結晶生成槽2に流入する被処理水は、マグネシ
ウム化合物供給経路17から供給されるマグネシウムイ
オン含有水と共に、pH調整剤供給経路18から供給さ
れるpH調整剤によって所定のpH値に調節されている
循環流中に流入し、小径円筒体13の内外を循環する。
これにより、被処理水中のアンモニウムイオン及びリン
酸イオンとマグネシウムイオンとが反応してMAPの結
晶が生成する。
種結晶生成槽2と脱リン槽3とに所定割合で振り分けら
れる。種結晶生成槽2に流入する被処理水は、マグネシ
ウム化合物供給経路17から供給されるマグネシウムイ
オン含有水と共に、pH調整剤供給経路18から供給さ
れるpH調整剤によって所定のpH値に調節されている
循環流中に流入し、小径円筒体13の内外を循環する。
これにより、被処理水中のアンモニウムイオン及びリン
酸イオンとマグネシウムイオンとが反応してMAPの結
晶が生成する。
【0016】生成したMAPの結晶は、大径円筒体12
の外周部における上向き流速を適当に設定することによ
り、被処理水中のSS成分や副産物であるリン酸カルシ
ウムと分離させて槽底部に沈降させることができる。す
なわち、結晶の長さが0.046〜0.074mmのM
AP結晶粒子が上昇流と共に上昇を始める上向き流速は
毎分約10cmであり、リン酸カルシウムは、毎分数c
mの上向き流速で上昇を開始するので、大径円筒体12
の外周部の生成物分離部における上向き流速を毎分10
cm以下、例えば5cm程度になるように設定すること
により、リン酸カルシウム等は処理水と共に処理水排出
部19から流出するが、MAPはほとんど流出しない状
態を作り出すことができる。
の外周部における上向き流速を適当に設定することによ
り、被処理水中のSS成分や副産物であるリン酸カルシ
ウムと分離させて槽底部に沈降させることができる。す
なわち、結晶の長さが0.046〜0.074mmのM
AP結晶粒子が上昇流と共に上昇を始める上向き流速は
毎分約10cmであり、リン酸カルシウムは、毎分数c
mの上向き流速で上昇を開始するので、大径円筒体12
の外周部の生成物分離部における上向き流速を毎分10
cm以下、例えば5cm程度になるように設定すること
により、リン酸カルシウム等は処理水と共に処理水排出
部19から流出するが、MAPはほとんど流出しない状
態を作り出すことができる。
【0017】また、小径円筒体13の外周部における上
向き流速を適当に設定することにより、種結晶として適
した所望の範囲のMAP結晶を沈降させることが可能で
あり、例えば、上向き流速を毎分50cm程度にするこ
とにより、0.1〜0.2mm程度の結晶を反応槽11
の底部に沈殿させることができる。
向き流速を適当に設定することにより、種結晶として適
した所望の範囲のMAP結晶を沈降させることが可能で
あり、例えば、上向き流速を毎分50cm程度にするこ
とにより、0.1〜0.2mm程度の結晶を反応槽11
の底部に沈殿させることができる。
【0018】一方、脱リン槽3の反応槽11内には、上
記同様に、廃水流入経路16からの固液分離後の被処理
水と、マグネシウム化合物供給経路17からのマグネシ
ウムイオン含有水と、pH調整剤供給経路18からのp
H調整剤とが供給されるとともに、種結晶供給経路23
からは、前記種結晶生成槽2の結晶排出部15から一部
の処理水と共に抜出されたMAPの微細結晶が種結晶と
して供給される。
記同様に、廃水流入経路16からの固液分離後の被処理
水と、マグネシウム化合物供給経路17からのマグネシ
ウムイオン含有水と、pH調整剤供給経路18からのp
H調整剤とが供給されるとともに、種結晶供給経路23
からは、前記種結晶生成槽2の結晶排出部15から一部
の処理水と共に抜出されたMAPの微細結晶が種結晶と
して供給される。
【0019】したがって、反応槽11内に流入した被処
理水中のアンモニウムイオン及びリン酸イオンと、マグ
ネシウムイオン含有水中のマグネシウムイオンとは、循
環流中を循環するMAPの結晶と十分に混和されながら
小径円筒体13の内外を循環し、MAPの生成反応が主
としてMAPの結晶表面で行われることにより次第に成
長して大粒の結晶粒子となる。
理水中のアンモニウムイオン及びリン酸イオンと、マグ
ネシウムイオン含有水中のマグネシウムイオンとは、循
環流中を循環するMAPの結晶と十分に混和されながら
小径円筒体13の内外を循環し、MAPの生成反応が主
としてMAPの結晶表面で行われることにより次第に成
長して大粒の結晶粒子となる。
【0020】この大粒のMAPの結晶粒子は、水との比
重差により反応槽11の底部に沈降し、廃水中のSS成
分や副産物であるリン酸カルシウムは、大径円筒体12
の外周を処理水と共に上昇して処理水排出部19から排
出される。
重差により反応槽11の底部に沈降し、廃水中のSS成
分や副産物であるリン酸カルシウムは、大径円筒体12
の外周を処理水と共に上昇して処理水排出部19から排
出される。
【0021】このように、通常の運転状態では、種結晶
生成槽2においては、廃水流入経路16,マグネシウム
化合物供給経路17及びpH調整剤供給経路18からそ
れぞれ所定量の被処理水,マグネシウム化合物及びpH
調整剤が流入することにより微細なMAPの結晶が生成
し、脱リン槽3においては、所定量の被処理水,マグネ
シウム化合物及びpH調整剤に加えて、前記種結晶生成
槽2で生成した微細なMAP結晶が種結晶として種結晶
供給経路23から流入することによりMAPの結晶成長
が行われる。所定の大きさ、例えば、0.5〜1.0m
m程度に成長して槽底部に沈殿したMAPの結晶は、結
晶排出部15から抜出されて脱水・乾燥操作が行われた
後、製品として例えば緩効性肥料として使用され、さら
に、カリウム塩を混合して造粒等の加工を施すことによ
り、植物の三大栄養素を含む肥料として有効に利用する
ことができる。
生成槽2においては、廃水流入経路16,マグネシウム
化合物供給経路17及びpH調整剤供給経路18からそ
れぞれ所定量の被処理水,マグネシウム化合物及びpH
調整剤が流入することにより微細なMAPの結晶が生成
し、脱リン槽3においては、所定量の被処理水,マグネ
シウム化合物及びpH調整剤に加えて、前記種結晶生成
槽2で生成した微細なMAP結晶が種結晶として種結晶
供給経路23から流入することによりMAPの結晶成長
が行われる。所定の大きさ、例えば、0.5〜1.0m
m程度に成長して槽底部に沈殿したMAPの結晶は、結
晶排出部15から抜出されて脱水・乾燥操作が行われた
後、製品として例えば緩効性肥料として使用され、さら
に、カリウム塩を混合して造粒等の加工を施すことによ
り、植物の三大栄養素を含む肥料として有効に利用する
ことができる。
【0022】このように種結晶生成槽2で生成した微細
結晶を種結晶として脱リン槽3に供給することにより、
脱リン槽3内の反応生成物(MAP)濃度を常に所定量
以上に確保でき、新たに結晶核を生成する反応を抑えて
結晶表面での結晶成長反応を促進することができるの
で、反応速度を高くすることができ、装置内での滞留時
間を短縮することが可能となり、装置全体の小型化を図
れる。また、0.1〜0.2mm程度の大きさの種結晶
は、毎分50cm程度の沈降速度を有しているため、脱
リン槽3の生成物分離部や前記沈殿槽1における水面積
負荷を高く設定することができるので、これによっても
設備規模のコンパクト化を図ることができる。
結晶を種結晶として脱リン槽3に供給することにより、
脱リン槽3内の反応生成物(MAP)濃度を常に所定量
以上に確保でき、新たに結晶核を生成する反応を抑えて
結晶表面での結晶成長反応を促進することができるの
で、反応速度を高くすることができ、装置内での滞留時
間を短縮することが可能となり、装置全体の小型化を図
れる。また、0.1〜0.2mm程度の大きさの種結晶
は、毎分50cm程度の沈降速度を有しているため、脱
リン槽3の生成物分離部や前記沈殿槽1における水面積
負荷を高く設定することができるので、これによっても
設備規模のコンパクト化を図ることができる。
【0023】また、上述のように、被処理水やマグネシ
ウム化合物を別々に反応槽11に供給することにより、
配管等がスケールで閉塞することがなく、スケール除去
のために装置を停止する必要がほとんど無くなり、下水
処理設備における消化槽脱離液等に含まれるリンを、肥
料として極めて有効なMAPとして連続的に回収するこ
とができる。さらに、大径小径2個の円筒体12,13
で形成したドラフトチューブ型撹拌部における撹拌翼1
4による撹拌状態を適当に設定することにより、十分か
つ均一な撹拌を行うことができ、空気撹拌に比べて結晶
同士の衝突を抑えることができるとともに、生成したM
APを十分に混和させることができるので、MAPの生
成反応をMAPの結晶表面で行わせることができ、反応
槽11及び円筒体12,13の各壁面でのスケールの発
生を抑制することができる。また、反応槽11の内面や
円筒体12,13等の接液部分にフッ素樹脂塗装を施し
ておくことにより、これらの部分へのスケールの付着を
より確実に防止することができる。
ウム化合物を別々に反応槽11に供給することにより、
配管等がスケールで閉塞することがなく、スケール除去
のために装置を停止する必要がほとんど無くなり、下水
処理設備における消化槽脱離液等に含まれるリンを、肥
料として極めて有効なMAPとして連続的に回収するこ
とができる。さらに、大径小径2個の円筒体12,13
で形成したドラフトチューブ型撹拌部における撹拌翼1
4による撹拌状態を適当に設定することにより、十分か
つ均一な撹拌を行うことができ、空気撹拌に比べて結晶
同士の衝突を抑えることができるとともに、生成したM
APを十分に混和させることができるので、MAPの生
成反応をMAPの結晶表面で行わせることができ、反応
槽11及び円筒体12,13の各壁面でのスケールの発
生を抑制することができる。また、反応槽11の内面や
円筒体12,13等の接液部分にフッ素樹脂塗装を施し
ておくことにより、これらの部分へのスケールの付着を
より確実に防止することができる。
【0024】さらに、処理水排出部19に希釈水供給経
路20を設けて排出される処理水を適宜に希釈すること
により、排水経路における反応を抑制でき、反応生成物
が排水経路の配管内等に付着することを防止してスケー
ルによる配管の閉塞を防止することができる。また、装
置の適所に洗浄水噴出部21を設け、酸洗浄に先立って
槽内のMAPを洗い流しておくことにより、酸洗浄にお
ける酸の使用量を減らすことができる。
路20を設けて排出される処理水を適宜に希釈すること
により、排水経路における反応を抑制でき、反応生成物
が排水経路の配管内等に付着することを防止してスケー
ルによる配管の閉塞を防止することができる。また、装
置の適所に洗浄水噴出部21を設け、酸洗浄に先立って
槽内のMAPを洗い流しておくことにより、酸洗浄にお
ける酸の使用量を減らすことができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の廃水処理
装置によれば、種結晶生成槽で生成した微細なMAPの
結晶を主反応器である脱リン槽へ種結晶として供給する
ので、従来のような種結晶を得るための機械的な設備が
不要となり、比較的小規模な下水処理設備における消化
槽脱離液等に含まれるリンを、肥料として有用なMAP
の結晶粒子として効率よく回収することができる。
装置によれば、種結晶生成槽で生成した微細なMAPの
結晶を主反応器である脱リン槽へ種結晶として供給する
ので、従来のような種結晶を得るための機械的な設備が
不要となり、比較的小規模な下水処理設備における消化
槽脱離液等に含まれるリンを、肥料として有用なMAP
の結晶粒子として効率よく回収することができる。
【図1】 本発明の廃水処理装置の一形態例を示す系統
図である。
図である。
1…沈殿槽、2…種結晶生成槽、3…脱リン槽、4…マ
グネシウム化合物貯留槽、5…pH調整剤貯留槽、6…
酸貯留槽、11…反応槽、12…大径円筒体、13…小
径円筒体、14…撹拌翼、15…結晶排出部、16…廃
水流入経路、17…マグネシウム化合物供給経路、18
…pH調整剤供給経路、19…処理水排出部、20…希
釈水供給経路、21…洗浄水噴出部、22…酸供給部、
23…種結晶供給経路
グネシウム化合物貯留槽、5…pH調整剤貯留槽、6…
酸貯留槽、11…反応槽、12…大径円筒体、13…小
径円筒体、14…撹拌翼、15…結晶排出部、16…廃
水流入経路、17…マグネシウム化合物供給経路、18
…pH調整剤供給経路、19…処理水排出部、20…希
釈水供給経路、21…洗浄水噴出部、22…酸供給部、
23…種結晶供給経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津野 洋 滋賀県大津市衣川2丁目8番14号 (72)発明者 矢尾 真 東京都中央区京橋1丁目3番3号 前澤工 業株式会社内 (72)発明者 吉野 正章 東京都中央区京橋1丁目3番3号 前澤工 業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 アンモニウムイオン及びリン酸イオンを
含む廃水にマグネシウム化合物及びpH調整剤を添加し
てリン酸マグネシウムアンモニウム六水和物の結晶を生
成させる廃水処理装置において、前記廃水中の固形分を
分離除去する固液分離手段と、固液分離後の廃水に前記
マグネシウム化合物及びpH調整剤を添加してリン酸マ
グネシウムアンモニウム六水和物の微細結晶を生成させ
る種結晶生成槽と、該種結晶生成槽から導出した微細結
晶を、マグネシウム化合物及びpH調整剤を添加した廃
水中で成長させて前記アンモニウムイオン及びリン酸イ
オンを除去する脱リン槽とを備えていることを特徴とす
る廃水処理装置。 - 【請求項2】 前記種結晶生成槽及び脱リン槽は、処理
水の出口部に、処理水を希釈するための希釈水供給部を
備えていることを特徴とする請求項1記載の廃水処理装
置。 - 【請求項3】 前記種結晶生成槽及び脱リン槽は、槽壁
を洗浄するための洗浄水噴出部を備えていることを特徴
とする請求項1記載の廃水処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13488497A JPH10323677A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 廃水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13488497A JPH10323677A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 廃水処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10323677A true JPH10323677A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15138767
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13488497A Pending JPH10323677A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 廃水処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10323677A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001009472A (ja) * | 1999-06-29 | 2001-01-16 | Unitika Ltd | 造粒脱リン装置 |
| JP2001047065A (ja) * | 1999-08-10 | 2001-02-20 | Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd | 晶析脱燐装置及びその晶析脱燐方法 |
| WO2003033098A1 (en) | 2001-10-12 | 2003-04-24 | Ebara Corporation | Method and apparatus for removing ion present in solution by the crystallization method |
| JP2006314863A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Maezawa Ind Inc | 脱リン装置 |
| JP2008155150A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Toshiba Corp | リン回収装置 |
| JP2008201607A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Metawater Co Ltd | リン酸肥料の製造方法 |
| CN104529115A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-04-22 | 中国环境科学研究院 | 一种利用鸡粪厌氧发酵产沼气和回收磷的工艺 |
| JP2015142881A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 昭和環境システム株式会社 | 晶析装置 |
| WO2019045130A1 (ko) * | 2017-08-28 | 2019-03-07 | 세종화학 주식회사 | 인산암모늄 폐액을 이용한 고순도 인산이수소암모늄의 제조방법 |
-
1997
- 1997-05-26 JP JP13488497A patent/JPH10323677A/ja active Pending
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| WO2019045130A1 (ko) * | 2017-08-28 | 2019-03-07 | 세종화학 주식회사 | 인산암모늄 폐액을 이용한 고순도 인산이수소암모늄의 제조방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
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| A977 | Report on retrieval |
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|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080108 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20080513 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |