JPH10323742A - 軟磁性非晶質金属薄帯 - Google Patents
軟磁性非晶質金属薄帯Info
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- JPH10323742A JPH10323742A JP9138748A JP13874897A JPH10323742A JP H10323742 A JPH10323742 A JP H10323742A JP 9138748 A JP9138748 A JP 9138748A JP 13874897 A JP13874897 A JP 13874897A JP H10323742 A JPH10323742 A JP H10323742A
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- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、ボロン含有量が通常より少なくて
も、表面性状に優れ、且つ広幅で鉄損W13/50 が0.1
w/kgの軟磁性非晶質金属合金薄帯を提供することを
目的としている。 【解決手段】高速回転する冷却ロール上にスリット状開
口を有するノズルから溶融金属を射出して該冷却ロール
上に湯溜りを形成し、該湯溜りを広げて急冷凝固させた
非晶質金属薄帯であって、組成が、Fea Bb Sic C
d の化学式で75≦a≦81、7≦b≦11.5、8≦
c≦15、0.5≦d≦1.5及びa+b+c+d=1
00であり、且つ鉄損W13/50 が0.1w/kg以下で
ある。
も、表面性状に優れ、且つ広幅で鉄損W13/50 が0.1
w/kgの軟磁性非晶質金属合金薄帯を提供することを
目的としている。 【解決手段】高速回転する冷却ロール上にスリット状開
口を有するノズルから溶融金属を射出して該冷却ロール
上に湯溜りを形成し、該湯溜りを広げて急冷凝固させた
非晶質金属薄帯であって、組成が、Fea Bb Sic C
d の化学式で75≦a≦81、7≦b≦11.5、8≦
c≦15、0.5≦d≦1.5及びa+b+c+d=1
00であり、且つ鉄損W13/50 が0.1w/kg以下で
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非晶質金属薄帯
(合金も含む)に関し、特に、単ロール法等により液体
を急冷して鋳造され、磁化特性に優れた所謂軟磁性の非
晶質金属薄帯に係わる。
(合金も含む)に関し、特に、単ロール法等により液体
を急冷して鋳造され、磁化特性に優れた所謂軟磁性の非
晶質金属薄帯に係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、単ロール法や双ロール法を用いて
溶融金属(液体)を急冷し、非晶質金属薄帯(以下、単
に薄帯という)が製造されるようになった。このような
溶融金属から直接的に薄帯を製造する技術では、いかに
板厚や表面性状を均一にするかが重要になる。特に、ト
ランス材料として用いられる薄帯は、積層して用いられ
るので、その一枚一枚の表面性状の優劣がトランス全体
の特性を左右する。つまり、薄帯品質の劣化は、一定容
積のトランス内で占める薄帯の重量(占積率)を減ら
し、品質良好なものを使用したトランスと同一性能を発
揮させるには、使用枚数が増えるので、トランスの大型
化が必要になる。現在入手が可能で、磁化特性に優れた
トランス用の非晶質金属薄帯は、Fe−B−Siの3つ
の元素からなり、代表的にはFe78B13Si9 という組
成である。
溶融金属(液体)を急冷し、非晶質金属薄帯(以下、単
に薄帯という)が製造されるようになった。このような
溶融金属から直接的に薄帯を製造する技術では、いかに
板厚や表面性状を均一にするかが重要になる。特に、ト
ランス材料として用いられる薄帯は、積層して用いられ
るので、その一枚一枚の表面性状の優劣がトランス全体
の特性を左右する。つまり、薄帯品質の劣化は、一定容
積のトランス内で占める薄帯の重量(占積率)を減ら
し、品質良好なものを使用したトランスと同一性能を発
揮させるには、使用枚数が増えるので、トランスの大型
化が必要になる。現在入手が可能で、磁化特性に優れた
トランス用の非晶質金属薄帯は、Fe−B−Siの3つ
の元素からなり、代表的にはFe78B13Si9 という組
成である。
【0003】しかしながら、上記組成の薄帯は、磁化特
性に優れてはいるが、含有させるボロン(B)量が多
く、高価で且つ少ない資源を多量に使用する点で好まし
くない。そのため、もっと少ないボロン量で前記組成の
薄帯より、磁化特性に優れ、安価な薄帯の入手が熱望さ
れる。ところが、ボロン量を11.5%以下に減らす
と、磁化特性が低下し、特に鉄損W13/50 (ワット)が
0.1W/kg以下を満足するものを、単ロール法や双
ロール法で製造した例はない。鉄損W13/50 が0.1W
/kg以下(1.3T、50Hz励磁での鉄損)を目標
としたのは、0.1W/kgを超えるような大きな鉄損
では、トランスにした時にエネルギーが無駄になり、従
来よりある薄帯や電磁鋼板等の材料と同等になってしま
うからである。
性に優れてはいるが、含有させるボロン(B)量が多
く、高価で且つ少ない資源を多量に使用する点で好まし
くない。そのため、もっと少ないボロン量で前記組成の
薄帯より、磁化特性に優れ、安価な薄帯の入手が熱望さ
れる。ところが、ボロン量を11.5%以下に減らす
と、磁化特性が低下し、特に鉄損W13/50 (ワット)が
0.1W/kg以下を満足するものを、単ロール法や双
ロール法で製造した例はない。鉄損W13/50 が0.1W
/kg以下(1.3T、50Hz励磁での鉄損)を目標
としたのは、0.1W/kgを超えるような大きな鉄損
では、トランスにした時にエネルギーが無駄になり、従
来よりある薄帯や電磁鋼板等の材料と同等になってしま
うからである。
【0004】また、薄帯の上記した表面性状の劣化は、
高速回転している冷却ロール(以下、単にロールとい
う)の表面に吸着する空気が、ロール上の溶融金属の湯
溜り(以下、パドルという)と該ロール表面との間(境
界)に層状で入り込み、その空気がそのままロール上で
凝固しつつある薄帯の内部に閉じ込められてしまうため
と言われている。空気層がこの境界に入り込むメカニズ
ムは、上記パドルが何らかの外力によって加振され、ロ
ール表面とパドルとが形成する濡れ角を変化させ、空気
の入込み易い空気巻込部(エア・ポケット)が前記境界
に周期的にできることである。その結果、製造された薄
帯には、この周期に一致した魚鱗状模様(フィッシュ・
スケール)が形成され、薄帯の表面性状を悪化するので
ある。特に、B(ボロン)量が、前記組成比で10以下
と少なくなると、組成的にアモルファス化が困難となる
に加え、凝固中にある薄帯の表面性状が悪い場合には、
薄帯の熱が効率良くロールに伝導せず、薄帯が急冷され
ないので、アモルファス化が一層難しくなる。そのた
め、前記したFe−B−Si合金で、鉄損W13/50 が
0.1W/kg以下で、且つ表面粗度Raが0.8μm
以下、磁束密度B8 が1.50T以上、及び/又はトラ
ンスに積層した時の占積率が88%以上を満足するもの
は、未だ得られないのが現状である。
高速回転している冷却ロール(以下、単にロールとい
う)の表面に吸着する空気が、ロール上の溶融金属の湯
溜り(以下、パドルという)と該ロール表面との間(境
界)に層状で入り込み、その空気がそのままロール上で
凝固しつつある薄帯の内部に閉じ込められてしまうため
と言われている。空気層がこの境界に入り込むメカニズ
ムは、上記パドルが何らかの外力によって加振され、ロ
ール表面とパドルとが形成する濡れ角を変化させ、空気
の入込み易い空気巻込部(エア・ポケット)が前記境界
に周期的にできることである。その結果、製造された薄
帯には、この周期に一致した魚鱗状模様(フィッシュ・
スケール)が形成され、薄帯の表面性状を悪化するので
ある。特に、B(ボロン)量が、前記組成比で10以下
と少なくなると、組成的にアモルファス化が困難となる
に加え、凝固中にある薄帯の表面性状が悪い場合には、
薄帯の熱が効率良くロールに伝導せず、薄帯が急冷され
ないので、アモルファス化が一層難しくなる。そのた
め、前記したFe−B−Si合金で、鉄損W13/50 が
0.1W/kg以下で、且つ表面粗度Raが0.8μm
以下、磁束密度B8 が1.50T以上、及び/又はトラ
ンスに積層した時の占積率が88%以上を満足するもの
は、未だ得られないのが現状である。
【0005】かかる薄帯の表面性状を悪化させるパドル
振動については、従来より多々研究が行われており、2
種類の振動形態があると報告されている。その1つは、
空気が前記パドルに衝突することによってパドルの表面
膜が振動するという運動学的原因(キャピラリー・ウェ
ーブ)によるものであり、他の1つは、空気がパドルに
ぶつかり、溶融金属の表面を不均一に酸化させ、表面張
力が不均一になった結果として振動するという化学反応
的原因(マランゴニー・エフェクト)によるものであ
る。
振動については、従来より多々研究が行われており、2
種類の振動形態があると報告されている。その1つは、
空気が前記パドルに衝突することによってパドルの表面
膜が振動するという運動学的原因(キャピラリー・ウェ
ーブ)によるものであり、他の1つは、空気がパドルに
ぶつかり、溶融金属の表面を不均一に酸化させ、表面張
力が不均一になった結果として振動するという化学反応
的原因(マランゴニー・エフェクト)によるものであ
る。
【0006】一方、これらの原因による薄帯表面性状の
劣化防止方法も従来より研究され、パドルに衝突する空
気を希薄にするか、低密度の不活性ガス、もしくは還元
性ガスと置換する等の方法が、多数開示されている。例
えば、特開昭51−109221号公報は、改良合金フ
ィラメントを減圧室内で製造する方法を開示している。
しかしながら、この製造方法は、実験室的もしくは少量
の薄帯を製造する場合には有効であったが、大量生産に
対しては設備費及びランニング・コストが高いという問
題があった。また、特開昭59−209457号公報
は、上記特開昭51−109221号公報に記載された
方法の設備的問題を改良し、低密度かつ高温の不活性ガ
スを用いることを提案した。しかしながら、この方法に
有効な低密度のヘリウム、クリプトン、キセノン等の不
活性ガスは非常に高価で、やはりランニング・コストの
点で問題があった。さらに、特開昭60−37249号
公報は、発熱性の還元性雰囲気下で薄帯を製造するに際
して、安価な一酸化炭素を燃焼させて低密度の還元性ガ
スとし、上記ランニング・コストの高価であるという問
題を解消した。しかしながら、一酸化炭素は、爆発の危
険性と人体に中毒症を起こすガスであるため、安全上の
問題が別途生じた。これらの問題点を全て解決する方法
としては、ドイツ公開特許公報(DD 266046
A1)記載の薄帯製造装置があり、CO2 ガスをパドル
の近傍に吹き付け、薄帯の表面性状を大幅に改善する方
法が提案された。しかしながら、その方法も、100m
m以上の広幅の薄帯になると、安定して良好な表面粗さ
(JISに規定された中心線平均粗さ測定法により測
定、数値が小さいほど好ましい)が得られないという別
の問題があった。さらに加えて、その方法は、実験室規
模の数十〜数百g程度の薄帯を製造するには良いが、数
百kg〜数十tonレベルの工業規模で製造した例の報
告はない。
劣化防止方法も従来より研究され、パドルに衝突する空
気を希薄にするか、低密度の不活性ガス、もしくは還元
性ガスと置換する等の方法が、多数開示されている。例
えば、特開昭51−109221号公報は、改良合金フ
ィラメントを減圧室内で製造する方法を開示している。
しかしながら、この製造方法は、実験室的もしくは少量
の薄帯を製造する場合には有効であったが、大量生産に
対しては設備費及びランニング・コストが高いという問
題があった。また、特開昭59−209457号公報
は、上記特開昭51−109221号公報に記載された
方法の設備的問題を改良し、低密度かつ高温の不活性ガ
スを用いることを提案した。しかしながら、この方法に
有効な低密度のヘリウム、クリプトン、キセノン等の不
活性ガスは非常に高価で、やはりランニング・コストの
点で問題があった。さらに、特開昭60−37249号
公報は、発熱性の還元性雰囲気下で薄帯を製造するに際
して、安価な一酸化炭素を燃焼させて低密度の還元性ガ
スとし、上記ランニング・コストの高価であるという問
題を解消した。しかしながら、一酸化炭素は、爆発の危
険性と人体に中毒症を起こすガスであるため、安全上の
問題が別途生じた。これらの問題点を全て解決する方法
としては、ドイツ公開特許公報(DD 266046
A1)記載の薄帯製造装置があり、CO2 ガスをパドル
の近傍に吹き付け、薄帯の表面性状を大幅に改善する方
法が提案された。しかしながら、その方法も、100m
m以上の広幅の薄帯になると、安定して良好な表面粗さ
(JISに規定された中心線平均粗さ測定法により測
定、数値が小さいほど好ましい)が得られないという別
の問題があった。さらに加えて、その方法は、実験室規
模の数十〜数百g程度の薄帯を製造するには良いが、数
百kg〜数十tonレベルの工業規模で製造した例の報
告はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑み、ボロン含有量が通常より少なくても、表面性状
に優れ、且つ広幅で鉄損W13/50 が0.1W/kgの軟
磁性非晶質金属合金薄帯を提供することを目的としてい
る。
に鑑み、ボロン含有量が通常より少なくても、表面性状
に優れ、且つ広幅で鉄損W13/50 が0.1W/kgの軟
磁性非晶質金属合金薄帯を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため、Fea Bb Sic Cd なる化学式で、75
≦a≦81、7≦b≦11.5、8≦c≦15,0.5
≦d≦1.5及びa+b+c+d=100 なる溶融合
金を出発溶湯とし、上記CO2 ガスの利用技術に着眼し
た研究を鋭意行い、表面性状に優れた軟磁性非晶質金属
薄帯の製造に成功した。
成するため、Fea Bb Sic Cd なる化学式で、75
≦a≦81、7≦b≦11.5、8≦c≦15,0.5
≦d≦1.5及びa+b+c+d=100 なる溶融合
金を出発溶湯とし、上記CO2 ガスの利用技術に着眼し
た研究を鋭意行い、表面性状に優れた軟磁性非晶質金属
薄帯の製造に成功した。
【0009】すなわち、本発明は、高速回転する冷却ロ
ール上にスリット状開口を有するノズルから溶融金属を
射出して該冷却ロール上に湯溜りを形成し、該湯溜りを
広げて急冷凝固させた非晶質金属薄帯であって、組成
が、Fea Bb Sic Cd の化学式で75≦a≦81、
7≦b≦11.5、8≦c≦15、0.5≦d≦1.5
及びa+b+c+d=100であり、且つ鉄損W13/50
が0.1W/kg以下であることを特徴とする軟磁性非
晶質金属薄帯である。但し、a,b,c,dは、いずれ
も原子%である。
ール上にスリット状開口を有するノズルから溶融金属を
射出して該冷却ロール上に湯溜りを形成し、該湯溜りを
広げて急冷凝固させた非晶質金属薄帯であって、組成
が、Fea Bb Sic Cd の化学式で75≦a≦81、
7≦b≦11.5、8≦c≦15、0.5≦d≦1.5
及びa+b+c+d=100であり、且つ鉄損W13/50
が0.1W/kg以下であることを特徴とする軟磁性非
晶質金属薄帯である。但し、a,b,c,dは、いずれ
も原子%である。
【0010】また、本発明は、表面粗度Raを0.8μ
m以下、磁束密度B8 を1.50T以上、及び/又はト
ランスに積層した時の占積率を88%以上としてなるこ
とを特徴とする軟磁性非晶質金属薄帯である。さらに、
本発明は、前記湯溜り位置より前記冷却ロールの回転方
向の上流側で、該冷却ロールの表面を、超音波振動を付
加したCO2 ガスの吹きつけで洗浄してなることを特徴
とする軟磁性非晶質金属薄帯である。
m以下、磁束密度B8 を1.50T以上、及び/又はト
ランスに積層した時の占積率を88%以上としてなるこ
とを特徴とする軟磁性非晶質金属薄帯である。さらに、
本発明は、前記湯溜り位置より前記冷却ロールの回転方
向の上流側で、該冷却ロールの表面を、超音波振動を付
加したCO2 ガスの吹きつけで洗浄してなることを特徴
とする軟磁性非晶質金属薄帯である。
【0011】加えて、本発明は、前記CO2 ガスを、下
記(1)式を満たす流量(Q)としてなることを特徴と
した軟磁性非晶質金属薄帯である。 N・W0/140≦Q≦N・W0/50 …(1) ただし、 Q:CO2 ガス流量(m3 /min) W0:薄帯の幅(mm) N:スリットの数 さらに加えて、本発明は、前記CO2 ガスの吹きつけ前
に、予め、冷却ロール表面を、超音波振動を付加した乾
燥空気の吹きつけで洗浄し、汚染した該乾燥空気を吸引
除去してなることを特徴とする軟磁性非晶質金属薄帯で
ある。
記(1)式を満たす流量(Q)としてなることを特徴と
した軟磁性非晶質金属薄帯である。 N・W0/140≦Q≦N・W0/50 …(1) ただし、 Q:CO2 ガス流量(m3 /min) W0:薄帯の幅(mm) N:スリットの数 さらに加えて、本発明は、前記CO2 ガスの吹きつけ前
に、予め、冷却ロール表面を、超音波振動を付加した乾
燥空気の吹きつけで洗浄し、汚染した該乾燥空気を吸引
除去してなることを特徴とする軟磁性非晶質金属薄帯で
ある。
【0012】本発明によれば、表面性状に優れ、且つ広
幅な(特に、200mm幅以上の)組成が化学式Fea
Bb Sic Cd で、75≦a≦81、7≦b≦11.
5,8≦c≦15,0.5≦d≦1.5 及びa+b+
c+d=100であり、鉄損W13/50 ≦0.1W/k
g、表面粗度Ra≦0.8μm以下、磁束密度B8 ≧
1.50T、及び/又は占積率≧88%の軟磁性非晶質
金属薄帯を提供することができるようになる。なお、前
記本発明に係る軟磁性非晶質金属薄帯は、簡単な設備改
造、低ランニング・コストで安価に製造でき、しかも作
業環境は良好で安全作業が実施できる。
幅な(特に、200mm幅以上の)組成が化学式Fea
Bb Sic Cd で、75≦a≦81、7≦b≦11.
5,8≦c≦15,0.5≦d≦1.5 及びa+b+
c+d=100であり、鉄損W13/50 ≦0.1W/k
g、表面粗度Ra≦0.8μm以下、磁束密度B8 ≧
1.50T、及び/又は占積率≧88%の軟磁性非晶質
金属薄帯を提供することができるようになる。なお、前
記本発明に係る軟磁性非晶質金属薄帯は、簡単な設備改
造、低ランニング・コストで安価に製造でき、しかも作
業環境は良好で安全作業が実施できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。まず、本発明に係る薄帯を、化学式Fea Bb S
ic Cd で,75≦a≦81、7≦b≦11.5,8≦
c≦15,0.5≦d≦1.5及びa+b+c+d=1
00と限定した理由は、以下の通りである。
する。まず、本発明に係る薄帯を、化学式Fea Bb S
ic Cd で,75≦a≦81、7≦b≦11.5,8≦
c≦15,0.5≦d≦1.5及びa+b+c+d=1
00と限定した理由は、以下の通りである。
【0014】8≦b≦11.5 Bは、非晶質化のために特に重要な元素であり、上限を
11.5原子%としたのは、それを超える薄帯は従来か
ら存在するからである。また、その下限を7原子%とし
たのは、それ未満だと極めて結晶化しやすくなり、本発
明による表面の浄化を施しても、磁気特性が劣化するか
らである。 75≦a≦81 Feは、薄帯の磁気特性に大きな影響を与え、75原子
%未満だと、薄帯の磁束密度が低くなりすぎて実用的で
ないからである。また、上限を81原子%としたのは、
この値を超えると、薄帯の鉄損が増大し過ぎて、実用に
向かないためである。 8≦c≦15 Si量の下限を8原子%としたのは、それ未満ではキュ
リー点が低くなり、薄帯が熱的に安定した磁気特性を示
さなくなるからである。また、上限を15原子%とした
のは、それを超えると、薄帯の磁束密度が低くなり、実
用的でないためである。 0.5≦d≦1.5 C量を上記範囲にしたのは、0.5原子%未満では、薄
帯にする際のボロン歩留りが低くなるからであり、1.
5原子%を超えると、薄帯が熱的に安定した磁気特性を
示さないからである。表面粗度Raが、0.8μm以下
を好ましいとしたのは、0.8μmを超えると、良好な
磁気特性が得られなくなるのと、良好な占積率が得られ
なくなり、さらには、薄帯が鋳造中に破断し易くなり、
本発明に係る薄帯の工業的な製造が困難になるからであ
る。なお、該表面粗度は、カット・オフ値(ある長さ以
上の長さにわたる凹凸は測定しない特徴的長さ)を0.
8mmとして測定した。
11.5原子%としたのは、それを超える薄帯は従来か
ら存在するからである。また、その下限を7原子%とし
たのは、それ未満だと極めて結晶化しやすくなり、本発
明による表面の浄化を施しても、磁気特性が劣化するか
らである。 75≦a≦81 Feは、薄帯の磁気特性に大きな影響を与え、75原子
%未満だと、薄帯の磁束密度が低くなりすぎて実用的で
ないからである。また、上限を81原子%としたのは、
この値を超えると、薄帯の鉄損が増大し過ぎて、実用に
向かないためである。 8≦c≦15 Si量の下限を8原子%としたのは、それ未満ではキュ
リー点が低くなり、薄帯が熱的に安定した磁気特性を示
さなくなるからである。また、上限を15原子%とした
のは、それを超えると、薄帯の磁束密度が低くなり、実
用的でないためである。 0.5≦d≦1.5 C量を上記範囲にしたのは、0.5原子%未満では、薄
帯にする際のボロン歩留りが低くなるからであり、1.
5原子%を超えると、薄帯が熱的に安定した磁気特性を
示さないからである。表面粗度Raが、0.8μm以下
を好ましいとしたのは、0.8μmを超えると、良好な
磁気特性が得られなくなるのと、良好な占積率が得られ
なくなり、さらには、薄帯が鋳造中に破断し易くなり、
本発明に係る薄帯の工業的な製造が困難になるからであ
る。なお、該表面粗度は、カット・オフ値(ある長さ以
上の長さにわたる凹凸は測定しない特徴的長さ)を0.
8mmとして測定した。
【0015】磁束密度B8 が1.50T(800アンペ
ア/mの磁界中での材料の磁束密度)以上を好ましいと
したのは、1.50T未満だと薄帯の磁束密度が低過ぎ
て、トランスの設計や製作上で問題が生じる場合がある
からである。占積率が88%以上を好ましいとしたの
は、88%未満だとトランスに積層した時に、トランス
が相対的に大きくなってしまい、巻き線も大量に必要に
なり、銅損も増えるからである。次に、これら本発明に
係る軟磁性非晶質金属薄帯の製造方法を、発明をなすに
至った経緯をまじえて説明する。
ア/mの磁界中での材料の磁束密度)以上を好ましいと
したのは、1.50T未満だと薄帯の磁束密度が低過ぎ
て、トランスの設計や製作上で問題が生じる場合がある
からである。占積率が88%以上を好ましいとしたの
は、88%未満だとトランスに積層した時に、トランス
が相対的に大きくなってしまい、巻き線も大量に必要に
なり、銅損も増えるからである。次に、これら本発明に
係る軟磁性非晶質金属薄帯の製造方法を、発明をなすに
至った経緯をまじえて説明する。
【0016】現在、Fe−B−Si系トランス用非晶質
金属薄帯のB(ボロン)量を11.5重量%未満とする
と、鉄損等の磁気特性が劣化してしまう。また、その組
成の広幅薄帯を単ロール法で得ようとすると、該薄帯
は、破断し易く、容易に製造できなかった。これは、ボ
ロン量を少なくすると、前記組成の金属薄帯は、凝固時
に非晶質化しにくくなり、磁気特性が劣化するばかりで
なく、薄帯自体も脆化してしまうからである。そこで、
発明者は、これら磁気特性の劣化や薄帯の脆化の原因を
鋭意研究し、以下の結論を得た。
金属薄帯のB(ボロン)量を11.5重量%未満とする
と、鉄損等の磁気特性が劣化してしまう。また、その組
成の広幅薄帯を単ロール法で得ようとすると、該薄帯
は、破断し易く、容易に製造できなかった。これは、ボ
ロン量を少なくすると、前記組成の金属薄帯は、凝固時
に非晶質化しにくくなり、磁気特性が劣化するばかりで
なく、薄帯自体も脆化してしまうからである。そこで、
発明者は、これら磁気特性の劣化や薄帯の脆化の原因を
鋭意研究し、以下の結論を得た。
【0017】すなわち、薄帯の表面を観察すると、クレ
ーター状の凹みが多数存在しているが、これは、薄帯製
造時の凝固過程で、溶融金属であるパドルとロール面の
間にガスが介在し、それが断熱作用を発揮して該パドル
から冷却ロールに熱が効率的に伝わっていないものと推
察される。この凹みを飛躍的に減らすことができれば、
伝熱はスムーズに行われ、冷却速度も向上し、鉄損W
13/50 が0.1W/kgの理想的な非晶質金属薄帯が得
られるのではないかと考えた。また、発明者は、前記ド
イツ公開特許公報に記載された「パドル近傍をCO2 ガ
ス雰囲気とする」ことの意味を、次のように理解した。
CO2 が溶融金属等の外熱によって加熱されて次式のガ
ス分解反応を起こし、この分解で生成した活性の大きな
酸素でパドル表面に、下記式で示す酸化膜を均一に形成
する。
ーター状の凹みが多数存在しているが、これは、薄帯製
造時の凝固過程で、溶融金属であるパドルとロール面の
間にガスが介在し、それが断熱作用を発揮して該パドル
から冷却ロールに熱が効率的に伝わっていないものと推
察される。この凹みを飛躍的に減らすことができれば、
伝熱はスムーズに行われ、冷却速度も向上し、鉄損W
13/50 が0.1W/kgの理想的な非晶質金属薄帯が得
られるのではないかと考えた。また、発明者は、前記ド
イツ公開特許公報に記載された「パドル近傍をCO2 ガ
ス雰囲気とする」ことの意味を、次のように理解した。
CO2 が溶融金属等の外熱によって加熱されて次式のガ
ス分解反応を起こし、この分解で生成した活性の大きな
酸素でパドル表面に、下記式で示す酸化膜を均一に形成
する。
【0018】CO2 →CO+ O (O)+(Fe,Si,B)→(Fe2 SiO4 ,Si
O2 ,B2 O3 ) この均一な酸化膜の形成で該溶融金属の界面での温度が
低下し、粘性が大きくなる。その結果、パドルの上流側
で、パドルとロールとの接触角が90度に近づき、やっ
て来る空気を跳ね返してしまい、パドルへの空気の巻込
みが少なくなる。従って、薄帯の表面に通常生じていた
空気・ポケットが減少し、薄帯の表面粗度が改善され
る。
O2 ,B2 O3 ) この均一な酸化膜の形成で該溶融金属の界面での温度が
低下し、粘性が大きくなる。その結果、パドルの上流側
で、パドルとロールとの接触角が90度に近づき、やっ
て来る空気を跳ね返してしまい、パドルへの空気の巻込
みが少なくなる。従って、薄帯の表面に通常生じていた
空気・ポケットが減少し、薄帯の表面粗度が改善され
る。
【0019】発明者がさらに研究したところによると、
パドル内へ巻込まれた空気は、膨張して該空気・ポケッ
トを形成することもわかった。CO2 ガスの雰囲気を用
いると、CO2 がパドルに突入するまでに、該CO2 ガ
スが1200℃以上の高温になり、パドル内での熱膨張
が少なくなり、空気・ポケットの形成が防止できる。し
かしながら、ロールの高速回転で生じた連れ回り空気や
微粒子が該ロール表面に付着、あるいは付着して形成さ
れた空気層や微粒子塵は、強固なので、パドル近傍をC
O2 ガス雰囲気にする程度では簡単に除去できない。そ
して、これら空気層や微粒子塵がそのままパドルに進入
すると、前記CO2 ガスの吹付け効果が軽減する。
パドル内へ巻込まれた空気は、膨張して該空気・ポケッ
トを形成することもわかった。CO2 ガスの雰囲気を用
いると、CO2 がパドルに突入するまでに、該CO2 ガ
スが1200℃以上の高温になり、パドル内での熱膨張
が少なくなり、空気・ポケットの形成が防止できる。し
かしながら、ロールの高速回転で生じた連れ回り空気や
微粒子が該ロール表面に付着、あるいは付着して形成さ
れた空気層や微粒子塵は、強固なので、パドル近傍をC
O2 ガス雰囲気にする程度では簡単に除去できない。そ
して、これら空気層や微粒子塵がそのままパドルに進入
すると、前記CO2 ガスの吹付け効果が軽減する。
【0020】そこで、発明者は、まず、この空気層を、
CO2 ガスの吹付けだけでなく、それに超音波を付加
し、該超音波のもつ衝撃エネルギーにより破壊すると共
に、ロール表面の微粒子塵をも剥離する方法を考え、さ
らに、この吹き付けで、CO2ガスはロール表面に吸着
させて、本発明を完成したのである。具体的には、図1
に示す装置を用いることで実施される。
CO2 ガスの吹付けだけでなく、それに超音波を付加
し、該超音波のもつ衝撃エネルギーにより破壊すると共
に、ロール表面の微粒子塵をも剥離する方法を考え、さ
らに、この吹き付けで、CO2ガスはロール表面に吸着
させて、本発明を完成したのである。具体的には、図1
に示す装置を用いることで実施される。
【0021】それは、超音波発生器7を内臓し、CO2
ガス6を該冷却ロール2の表面上に噴射するプレッシャ
・ヘッダ5からなる簡単なものである。しかし、本発明
では、その装置をロール2の適切な位置(記号9で示す
距離だけ、パドル3よりロール2の回転方向8の上流側
にある)に配置することで大きな効果を上げることがで
きた。また、プレッシャ・ヘッダ5から供給したCO2
ガス6は、ロール2の表面上に吸着する作用も発揮し
た。なお、通常、超音波発振器には、周波数20〜50
kHzで100〜200db(800〜1500ワット
/m2 )の能力を有するものが用いられるが、30〜4
0kHzで900〜1100ワット/m2がさらに好ま
しい。強すぎると乱流になり、弱すぎると空気層を破壊
できないからである。
ガス6を該冷却ロール2の表面上に噴射するプレッシャ
・ヘッダ5からなる簡単なものである。しかし、本発明
では、その装置をロール2の適切な位置(記号9で示す
距離だけ、パドル3よりロール2の回転方向8の上流側
にある)に配置することで大きな効果を上げることがで
きた。また、プレッシャ・ヘッダ5から供給したCO2
ガス6は、ロール2の表面上に吸着する作用も発揮し
た。なお、通常、超音波発振器には、周波数20〜50
kHzで100〜200db(800〜1500ワット
/m2 )の能力を有するものが用いられるが、30〜4
0kHzで900〜1100ワット/m2がさらに好ま
しい。強すぎると乱流になり、弱すぎると空気層を破壊
できないからである。
【0022】次に、発明者は、100mm以上の広幅薄
帯4の製造では、上記CO2 ガス6のロール表面への吹
き付けが不均一になり、その吹き付け効果が低減するこ
とを知った。そこで、その対策として、CO2 ガス6が
薄帯4の両端に相当する位置まで届くような吹き付け技
術を考えた。 具体的には、図2の平面図で示すよう
に、前記プレッシャ・ヘッダ5からのCO2 ガス6の出
口に設けるスリット状開口10の長さLを、鋳造する薄
帯4の幅Wの1〜1.4倍とし、且つ該開口厚みdを
0.2〜0.7mmとした。また、その際、プレッシャ
・ヘッダ5内のCO 2 ガス6の圧力を10〜30kPa
とすると、さらに大きな吹き付け効果を挙げることがで
きた。
帯4の製造では、上記CO2 ガス6のロール表面への吹
き付けが不均一になり、その吹き付け効果が低減するこ
とを知った。そこで、その対策として、CO2 ガス6が
薄帯4の両端に相当する位置まで届くような吹き付け技
術を考えた。 具体的には、図2の平面図で示すよう
に、前記プレッシャ・ヘッダ5からのCO2 ガス6の出
口に設けるスリット状開口10の長さLを、鋳造する薄
帯4の幅Wの1〜1.4倍とし、且つ該開口厚みdを
0.2〜0.7mmとした。また、その際、プレッシャ
・ヘッダ5内のCO 2 ガス6の圧力を10〜30kPa
とすると、さらに大きな吹き付け効果を挙げることがで
きた。
【0023】さらに、発明者は、上記CO2 ガスの吹き
付け効果を一層促進させることを検討し、ガス流量を適
切に選定するようにした。すなわち、発明者は、鋳造さ
れる薄帯4の性状に影響を与える上記ヘッダ5のスリッ
ト状開口10の長さLや厚みd、スリット数、薄帯4の
幅W、ロール周速等あらゆる操業因子を鋭意検討し、下
記のCOガス流量に関する適切領域を求めたのである。
付け効果を一層促進させることを検討し、ガス流量を適
切に選定するようにした。すなわち、発明者は、鋳造さ
れる薄帯4の性状に影響を与える上記ヘッダ5のスリッ
ト状開口10の長さLや厚みd、スリット数、薄帯4の
幅W、ロール周速等あらゆる操業因子を鋭意検討し、下
記のCOガス流量に関する適切領域を求めたのである。
【0024】 N・W0/140 ≦ Q ≦ N・W0/50 但し、Q:CO2 ガスの流量(m3 /min)、W0:
薄帯の幅(mm)、N:スリット数である。なお、スリ
ット数が複数になるのは、上記ヘッダが複数の場合、薄
帯4の進行方向に直角なスリットが多数本設けられるこ
とになるからである。
薄帯の幅(mm)、N:スリット数である。なお、スリ
ット数が複数になるのは、上記ヘッダが複数の場合、薄
帯4の進行方向に直角なスリットが多数本設けられるこ
とになるからである。
【0025】上記関係式を求めた実験結果を図3に示
す。それは、幅(W0)200mm及び50mmの薄帯
4を鋳造するに際して、薄帯4と同一の開口長さLのス
リット状開口(開口厚みd=0.5mm一定)を1本あ
るいは3本設け、CO2 ガス6の流量を種々変更して、
該ガスの吹込み効果を整理したものである。なお、横軸
の数値50は、薄帯の幅50mm×スリット数1、数値
150は、薄帯の幅50mm×スリット数3、数値20
0は、薄帯の幅200mm×スリット数1、数値600
は、薄帯の幅200mm×スリット数3を意味する。図
3より、流量QがN・W0/140未満では、超音波が
発生せず、且つ吹込み後に回収したガスのCO2 濃度は
20%未満(残り空気)で、ロール2の洗浄効果は期待
できないことが明らかである。
す。それは、幅(W0)200mm及び50mmの薄帯
4を鋳造するに際して、薄帯4と同一の開口長さLのス
リット状開口(開口厚みd=0.5mm一定)を1本あ
るいは3本設け、CO2 ガス6の流量を種々変更して、
該ガスの吹込み効果を整理したものである。なお、横軸
の数値50は、薄帯の幅50mm×スリット数1、数値
150は、薄帯の幅50mm×スリット数3、数値20
0は、薄帯の幅200mm×スリット数1、数値600
は、薄帯の幅200mm×スリット数3を意味する。図
3より、流量QがN・W0/140未満では、超音波が
発生せず、且つ吹込み後に回収したガスのCO2 濃度は
20%未満(残り空気)で、ロール2の洗浄効果は期待
できないことが明らかである。
【0026】上記発明に加えて、発明者は、CO2 ガス
6を吹き付ける前に、前記空気層を除去もしくは微粒子
塵を予め軽減することを考えた。そして、本発明では、
その手段として乾燥空気11に超音波を付加し、その衝
撃エネルギーで該空気層を破壊し、かつロール表面の微
粒子塵をも剥離するようにもした。つまり、予め剥離し
たこれら空気層と微粒子塵、水蒸気等を直ちに吸引、除
去し、引続きCO2 ガス6を吹付けてロール2の表面に
均一に吸着させ、パドル3周辺の表面を洗浄することも
行うようにしたのである。その際、このCO2 ガス6に
も超音波を発生させ、残存する連れ回り空気層を破壊
し、該CO2 ガス6のロール表面への吸着を効果的にし
ている。ここで、乾燥空気を用いるのは、他のガスでは
密度や露点が適切でなく、有効な超音波が得られないか
らである。また、その後の使用済み乾燥空気の吸引は、
剥離空気の排出流れを一定にして汚染した空気を速やか
に取り除き、その後にCO2 ガスをロール2の表面に吸
着し易くするためである。
6を吹き付ける前に、前記空気層を除去もしくは微粒子
塵を予め軽減することを考えた。そして、本発明では、
その手段として乾燥空気11に超音波を付加し、その衝
撃エネルギーで該空気層を破壊し、かつロール表面の微
粒子塵をも剥離するようにもした。つまり、予め剥離し
たこれら空気層と微粒子塵、水蒸気等を直ちに吸引、除
去し、引続きCO2 ガス6を吹付けてロール2の表面に
均一に吸着させ、パドル3周辺の表面を洗浄することも
行うようにしたのである。その際、このCO2 ガス6に
も超音波を発生させ、残存する連れ回り空気層を破壊
し、該CO2 ガス6のロール表面への吸着を効果的にし
ている。ここで、乾燥空気を用いるのは、他のガスでは
密度や露点が適切でなく、有効な超音波が得られないか
らである。また、その後の使用済み乾燥空気の吸引は、
剥離空気の排出流れを一定にして汚染した空気を速やか
に取り除き、その後にCO2 ガスをロール2の表面に吸
着し易くするためである。
【0027】
(実施例1)図1に示した本発明に係る薄帯製造装置を
用いて、下記条件で溶融金属合金からなる薄帯4を鋳造
した。 溶融金属:Fe80B10Si9 C1 (原子%) 温度:1300℃ 鋳造ノズルのスリット状開口長さ(薄帯の幅W):20
0mm ロール(水冷した銅合金製):外径1m ロールの周速:25m/sec プレッシャ・ヘッダのスリット状開口長さL:150m
m プレッシャ・ヘッダのスリット状開口厚みd:0.3m
m プレッシャ・ヘッダ内のガス圧力:0.2kgf/cm
2 また、ロール表面の洗浄手段、つまり上記超音波発生器
7を内臓したCO2 ガス6のプレッシャ・ヘッダ5は、
パドル3位置よりロール2の回転方向の上流側で、周長
50mmの所に配置した。CO2 ガス6の吹き付け流量
は、0.8Nm 3 /minであり、印加する超音波は周
波数25kHzで1kW/m2 (150db)であっ
た。なお、吹き付け後、パドル位置での雰囲気ガス中の
CO2 濃度は20%(残部は空気)であった。
用いて、下記条件で溶融金属合金からなる薄帯4を鋳造
した。 溶融金属:Fe80B10Si9 C1 (原子%) 温度:1300℃ 鋳造ノズルのスリット状開口長さ(薄帯の幅W):20
0mm ロール(水冷した銅合金製):外径1m ロールの周速:25m/sec プレッシャ・ヘッダのスリット状開口長さL:150m
m プレッシャ・ヘッダのスリット状開口厚みd:0.3m
m プレッシャ・ヘッダ内のガス圧力:0.2kgf/cm
2 また、ロール表面の洗浄手段、つまり上記超音波発生器
7を内臓したCO2 ガス6のプレッシャ・ヘッダ5は、
パドル3位置よりロール2の回転方向の上流側で、周長
50mmの所に配置した。CO2 ガス6の吹き付け流量
は、0.8Nm 3 /minであり、印加する超音波は周
波数25kHzで1kW/m2 (150db)であっ
た。なお、吹き付け後、パドル位置での雰囲気ガス中の
CO2 濃度は20%(残部は空気)であった。
【0028】その結果、ロール2の表面に付着する空気
層を、CO2 ガスの所謂ナイフ効果で10μm厚み分程
度破壊し、超音波の効果として、さらに10μmを破壊
できたと推定される。得られた薄帯4の性状としては、
図6に示すように、薄帯4幅方向の表面粗さ(Ra)が
大幅に改善され、安定してRa<0.8μmが達成でき
た。
層を、CO2 ガスの所謂ナイフ効果で10μm厚み分程
度破壊し、超音波の効果として、さらに10μmを破壊
できたと推定される。得られた薄帯4の性状としては、
図6に示すように、薄帯4幅方向の表面粗さ(Ra)が
大幅に改善され、安定してRa<0.8μmが達成でき
た。
【0029】なお、図6には、比較例として、CO2 ガ
スの代わりに空気を用いた場合及びCO2 ガス雰囲気と
した場合の結果も示している。これらの結果は、本発明
によるCO2 ガス6の吹き付け効果を明白に示してい
る。 (実施例2)実施例1と下記条件だけを変更して、CO
2 ガス6の吹き付けをロール表面の一定領域に実施例1
より拡大し、溶融金属合金からなる薄帯4を鋳造した。
スの代わりに空気を用いた場合及びCO2 ガス雰囲気と
した場合の結果も示している。これらの結果は、本発明
によるCO2 ガス6の吹き付け効果を明白に示してい
る。 (実施例2)実施例1と下記条件だけを変更して、CO
2 ガス6の吹き付けをロール表面の一定領域に実施例1
より拡大し、溶融金属合金からなる薄帯4を鋳造した。
【0030】プレッシャ・ヘッダ5のスリット状開口長
さ(L):220mm プレッシャ・ヘッダのスリット状開口厚み(d):0.
5mm その結果、ロール2の表面に付着する空気層を、CO2
ガス6の所謂ナイフ効果で10μm厚み分程度破壊し、
超音波の効果として、さらに10μmを破壊できたと推
定できる。得られた薄帯4の性状としては、図7に示す
ように、幅方向の表面粗さ(Ra)が大幅に改善され、
安定してRa<0.8μmが達成できた。
さ(L):220mm プレッシャ・ヘッダのスリット状開口厚み(d):0.
5mm その結果、ロール2の表面に付着する空気層を、CO2
ガス6の所謂ナイフ効果で10μm厚み分程度破壊し、
超音波の効果として、さらに10μmを破壊できたと推
定できる。得られた薄帯4の性状としては、図7に示す
ように、幅方向の表面粗さ(Ra)が大幅に改善され、
安定してRa<0.8μmが達成できた。
【0031】なお、図7には、スリット状開口長さ
(L)が70mmのプレッシャ・ヘッダ5(ガス圧、ス
リット間隔は実施例と同じ)を用いた場合及び超音波振
動のないCO2 ガス雰囲気とした場合も比較例として示
す。さらに、吹き付けガス及びプレッシャ・ヘッダ5の
スリット状開口長さを種々変更した鋳造を行い、表1に
示す結果を得た(表1には、上記実施例2及び比較例の
結果も同時に示してある)。
(L)が70mmのプレッシャ・ヘッダ5(ガス圧、ス
リット間隔は実施例と同じ)を用いた場合及び超音波振
動のないCO2 ガス雰囲気とした場合も比較例として示
す。さらに、吹き付けガス及びプレッシャ・ヘッダ5の
スリット状開口長さを種々変更した鋳造を行い、表1に
示す結果を得た(表1には、上記実施例2及び比較例の
結果も同時に示してある)。
【0032】
【表1】
【0033】表1及び図7より、本発明に係る装置及び
方法を適用すると、得られた薄帯4の性状が他の方法や
装置を用いた場合に比べ、優れていることが明らかであ
る。なお、表1において、B8とは磁化力800アンペ
ア/mで磁化した時の磁束密度(テスラ)である。 (実施例3)実施例2と、CO2 ガス6の吹き付け流量
だけを変更し、溶融金属合金からなる薄帯4の鋳造を行
った。つまり、本発明で好ましいとしたCO2 ガス流量
(前記した関係式「N・W0 /140 ≦ Q ≦ N
・W0 /50」を満足する)を選択して、吹き付けたの
である。具体的には、1.5m3 /minである。
方法を適用すると、得られた薄帯4の性状が他の方法や
装置を用いた場合に比べ、優れていることが明らかであ
る。なお、表1において、B8とは磁化力800アンペ
ア/mで磁化した時の磁束密度(テスラ)である。 (実施例3)実施例2と、CO2 ガス6の吹き付け流量
だけを変更し、溶融金属合金からなる薄帯4の鋳造を行
った。つまり、本発明で好ましいとしたCO2 ガス流量
(前記した関係式「N・W0 /140 ≦ Q ≦ N
・W0 /50」を満足する)を選択して、吹き付けたの
である。具体的には、1.5m3 /minである。
【0034】その結果、冷却ロール2の表面に付着する
空気層を、CO2 ガス6の所謂ナイフ効果で10μm厚
み分程度破壊し、超音波の効果として、さらに10μm
を破壊できたと推定される。また、吹き付けガス及びプ
レッシャ・ヘッダ5のスリット状開口長さを種々変更し
た鋳造をも行い、その結果を表2に一括して示す(表2
には、実施例3の結果も同時に示してある)。
空気層を、CO2 ガス6の所謂ナイフ効果で10μm厚
み分程度破壊し、超音波の効果として、さらに10μm
を破壊できたと推定される。また、吹き付けガス及びプ
レッシャ・ヘッダ5のスリット状開口長さを種々変更し
た鋳造をも行い、その結果を表2に一括して示す(表2
には、実施例3の結果も同時に示してある)。
【0035】
【表2】
【0036】表2より、本発明に係るCO2 ガス6の適
正な吹き付け量を選定すれば、鋳造された薄帯4の性状
が上記実施例1及び2の結果よりさらに良くなることが
明らかである。なお、表2におけるW13/50 とは、最高
磁束密度が1.3T(テスラ)となるように、周波数5
0Hzで磁化した時の鉄損(ワット(W)/kg)であ
る。 (実施例4)CO2 ガス6の吹き付け前に乾燥空気でロ
ール2の表面を事前洗浄した後、実施例1とほぼ同じ条
件で、溶融金属合金からなる薄帯4の鋳造を行った。
正な吹き付け量を選定すれば、鋳造された薄帯4の性状
が上記実施例1及び2の結果よりさらに良くなることが
明らかである。なお、表2におけるW13/50 とは、最高
磁束密度が1.3T(テスラ)となるように、周波数5
0Hzで磁化した時の鉄損(ワット(W)/kg)であ
る。 (実施例4)CO2 ガス6の吹き付け前に乾燥空気でロ
ール2の表面を事前洗浄した後、実施例1とほぼ同じ条
件で、溶融金属合金からなる薄帯4の鋳造を行った。
【0037】実施例1と異なる点は、プレッシャ・ヘッ
ダ5内のガス圧力が0.3kgf/cm2 ,プレッシャ
・ヘッダ5がパドル3の位置よりロール2の回転方向の
上流側に約150mm離して配置した点である。また、
使用したプレッシャ・ヘッダ5は、図4に示した一体型
構造(図5に分離型も示す)で、上流側のヘッダ5のス
リット状開口10から乾燥空気11を噴射し、それを吸
引ボックス12で吸引した後、後流側のスリット状開口
10からCO2 ガス6を噴射するものである。なお、乾
燥空気11及びCO2 ガス6の流量は、それぞれ1.5
Nm3 /minである。
ダ5内のガス圧力が0.3kgf/cm2 ,プレッシャ
・ヘッダ5がパドル3の位置よりロール2の回転方向の
上流側に約150mm離して配置した点である。また、
使用したプレッシャ・ヘッダ5は、図4に示した一体型
構造(図5に分離型も示す)で、上流側のヘッダ5のス
リット状開口10から乾燥空気11を噴射し、それを吸
引ボックス12で吸引した後、後流側のスリット状開口
10からCO2 ガス6を噴射するものである。なお、乾
燥空気11及びCO2 ガス6の流量は、それぞれ1.5
Nm3 /minである。
【0038】この鋳造結果を表3に示す。表3には、上
記実施例4以外にも、従来の方法及び装置を用いた鋳造
結果を比較例として多数示してある。
記実施例4以外にも、従来の方法及び装置を用いた鋳造
結果を比較例として多数示してある。
【0039】
【表3】
【0040】表3より、本発明に係る方法で鋳造した薄
帯4は、粗度、鉄損、磁束密度及び占積率のいずれにお
いても、比較例より優れている。その状況を図8〜10
に示す。図8は、薄帯4をトランスに用いた時に発揮す
る磁束密度を比較したもので、薄帯4としては、本発明
法の実施例4(超音波+CO2 ガスの吹き付け)、従来
法1(CO2 ガスのみの吹き付け)及び従来法2(単に
大気中で鋳造)の3つの方法で得たものである。図8よ
り、本発明の適用で得た薄帯4の磁束密度は、従来法で
得たものより大幅に増加していることが明らかである。
また、図9は、鉄損について同様の比較をしたが、鉄損
も大幅に増加しており、本発明によって薄帯4の磁性が
改善されたことがわかる。さらに、図10は、薄帯4の
表面粗度(Ra,単位μm)をL方向(図10(a))
及びC方向(図10(b))で示す。図10より明らか
なように、薄帯4の表面粗度も本発明の適用で大幅に改
善された。
帯4は、粗度、鉄損、磁束密度及び占積率のいずれにお
いても、比較例より優れている。その状況を図8〜10
に示す。図8は、薄帯4をトランスに用いた時に発揮す
る磁束密度を比較したもので、薄帯4としては、本発明
法の実施例4(超音波+CO2 ガスの吹き付け)、従来
法1(CO2 ガスのみの吹き付け)及び従来法2(単に
大気中で鋳造)の3つの方法で得たものである。図8よ
り、本発明の適用で得た薄帯4の磁束密度は、従来法で
得たものより大幅に増加していることが明らかである。
また、図9は、鉄損について同様の比較をしたが、鉄損
も大幅に増加しており、本発明によって薄帯4の磁性が
改善されたことがわかる。さらに、図10は、薄帯4の
表面粗度(Ra,単位μm)をL方向(図10(a))
及びC方向(図10(b))で示す。図10より明らか
なように、薄帯4の表面粗度も本発明の適用で大幅に改
善された。
【0041】以上はすべて、Fe80B9 Si9 C1 (原
子%)で実施したものである。以下、組成に関する実施
例を示す。 (実施例5)実施例1と同様な条件にて、様々な組成で
薄帯を製造した。得られた薄帯を320℃〜420℃の
温度で不活性ガス中、20(0e)の磁場を長手方向に
印加しながら焼鈍し、磁気特性と表面粗度を測定した。
子%)で実施したものである。以下、組成に関する実施
例を示す。 (実施例5)実施例1と同様な条件にて、様々な組成で
薄帯を製造した。得られた薄帯を320℃〜420℃の
温度で不活性ガス中、20(0e)の磁場を長手方向に
印加しながら焼鈍し、磁気特性と表面粗度を測定した。
【0042】結果を表4に示す。なお、表4には比較の
ため、No.12から15に大気雰囲気で鋳造し、同様
な処理を施した材料についての例を示した。表4では、
組成がFea Bb Sic Cd の化学式で75≦a≦8
1、7≦b≦11.5、8≦c≦15、0.5≦d≦
1.5及びa+b+c+d=100であり、超音波+C
O2 吹付けをして鋳造した薄帯は、粗度Raが0.3〜
0.5μmで鉄損W13/50 が0.10W/kg以下、磁
束密度B8 が1.538T以上と良好な磁気特性を示し
ている。それに対し、組成範囲を外れたもの、CO2 を
用いず鋳造したものは、いずれも粗度Raが1.3〜
1.5μmと悪くなっているか、粗度が悪くなくとも鉄
損W13/50 が0.10W/kg以上か、磁束密度B8も
1.5T以下となっていることがわかる。
ため、No.12から15に大気雰囲気で鋳造し、同様
な処理を施した材料についての例を示した。表4では、
組成がFea Bb Sic Cd の化学式で75≦a≦8
1、7≦b≦11.5、8≦c≦15、0.5≦d≦
1.5及びa+b+c+d=100であり、超音波+C
O2 吹付けをして鋳造した薄帯は、粗度Raが0.3〜
0.5μmで鉄損W13/50 が0.10W/kg以下、磁
束密度B8 が1.538T以上と良好な磁気特性を示し
ている。それに対し、組成範囲を外れたもの、CO2 を
用いず鋳造したものは、いずれも粗度Raが1.3〜
1.5μmと悪くなっているか、粗度が悪くなくとも鉄
損W13/50 が0.10W/kg以上か、磁束密度B8も
1.5T以下となっていることがわかる。
【0043】
【表4】
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、組成
が化学式Fea Bb Sic Cd で、75≦a≦81、7
≦b≦11.5,8≦c≦15,0.5≦d≦1.5及
びa+b+c+d=100であり、鉄損W13/50 ≦0.
1W/kg、表面粗度Ra≦0.8μm以下、磁束密度
B8 ≧1.50T、及び/又は占積率≧88重量%を有
する軟磁性非晶質金属薄帯を提供できた。また、この薄
帯は、200mm以上の広幅にもなり、特に、トランス
用として有効である。
が化学式Fea Bb Sic Cd で、75≦a≦81、7
≦b≦11.5,8≦c≦15,0.5≦d≦1.5及
びa+b+c+d=100であり、鉄損W13/50 ≦0.
1W/kg、表面粗度Ra≦0.8μm以下、磁束密度
B8 ≧1.50T、及び/又は占積率≧88重量%を有
する軟磁性非晶質金属薄帯を提供できた。また、この薄
帯は、200mm以上の広幅にもなり、特に、トランス
用として有効である。
【図1】本発明に係る非晶質金属薄帯の製造装置とパド
ル周辺の状況を示す側面図である。
ル周辺の状況を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】CO2 ガスの適正な流量を決定した実験結果を
示す図である。
示す図である。
【図4】本発明に係る非晶質金属薄帯の製造装置の別態
様(一体型)を示す側面図である。
様(一体型)を示す側面図である。
【図5】本発明に係る非晶質金属薄帯の製造装置の別態
様(分離型)を示す側面図である。
様(分離型)を示す側面図である。
【図6】非晶質合金薄帯の幅方向における表面粗度分布
(実施例と比較例)を示す図である。
(実施例と比較例)を示す図である。
【図7】非晶質合金薄帯の幅方向における表面粗度分布
(実施例と比較例)を示す図である。
(実施例と比較例)を示す図である。
【図8】非晶質合金薄帯をトランスに用いた場合に呈す
る磁束密度(実施例と比較例)を示す図である。
る磁束密度(実施例と比較例)を示す図である。
【図9】非晶質合金薄帯をトランスに用いた場合に呈す
る鉄損(実施例と比較例)を示す図である。
る鉄損(実施例と比較例)を示す図である。
【図10】非晶質合金薄帯の表面粗度を示す図で、
(a)は薄帯のL方向、(b)はC方向に対応する。
(a)は薄帯のL方向、(b)はC方向に対応する。
1 ノズル(鋳造用ノズル) 2 冷却ロール(ロール) 3 パドル(湯溜り) 4 薄帯(非晶質金属薄帯) 5 プレッシャー・ヘッダ(ヘッダ) 6 CO2 ガス 7 超音波発振器 8 ロールの回転方向 9 ロールの周長距離 10 スリット状開口 11 乾燥空気 12 吸引ボックス 13 ガスの吸引方向 14 エア・ヘッダ 15 吸引ブロア 16 送風ブロア 17 タンディッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松木 謙典 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社技術研究所内 (72)発明者 行本 正雄 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 高速回転する冷却ロール上にスリット状
開口を有するノズルから溶融金属を射出して該冷却ロー
ル上に湯溜りを形成し、該湯溜りを広げて急冷凝固させ
た非晶質金属薄帯であって、 組成が、Fea Bb Sic Cd の化学式で75≦a≦8
1、7≦b≦11.5、8≦c≦15、0.5≦d≦
1.5及びa+b+c+d=100であり、且つ鉄損W
13/50 が0.1W/kg以下であることを特徴とする軟
磁性非晶質金属薄帯。但し、a,b,c,dは原子%で
ある。 - 【請求項2】 さらに、表面粗度Raを0.8μm以下
としてなることを特徴とする請求項1記載の軟磁性非晶
質金属薄帯。 - 【請求項3】 さらに、磁束密度B8 を1.50T以上
としてなることを特徴とする請求項1又は2いずれかに
記載の軟磁性非晶質金属薄帯。 - 【請求項4】 さらに、トランスに積層した時の占積率
を88%以上としてなることを特徴とする請求項1〜3
いずれかに記載の軟磁性非晶質金属薄帯。 - 【請求項5】 前記湯溜り位置より前記冷却ロールの回
転方向の上流側で、該冷却ロールの表面を、超音波振動
を付加したCO2 ガスの吹きつけで洗浄してなることを
特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の軟磁性非晶質
金属薄帯。 - 【請求項6】 前記CO2 ガスを、下記(1)式を満た
す流量(Q)としてなることを特徴とした請求項5記載
の軟磁性非晶質金属薄帯。 N・W0 /140≦Q≦N・W0/50 …(1) ただし、 Q:CO2 ガス流量(m3 /min) W0:薄帯の幅(mm) N:スリットの数 - 【請求項7】 前記CO2 ガスの吹きつけ前に、予め、
冷却ロール表面を、超音波振動を付加した乾燥空気の吹
きつけで洗浄し、汚染した該乾燥空気を吸引除去してな
ることを特徴とする請求項5又は6記載の軟磁性非晶質
金属薄帯。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9138748A JPH10323742A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 軟磁性非晶質金属薄帯 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9138748A JPH10323742A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 軟磁性非晶質金属薄帯 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10323742A true JPH10323742A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15229266
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9138748A Pending JPH10323742A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 軟磁性非晶質金属薄帯 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10323742A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006045662A (ja) * | 2004-07-05 | 2006-02-16 | Hitachi Metals Ltd | 非晶質合金薄帯 |
| WO2006104148A1 (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-05 | Hitachi Metals, Ltd. | 磁心ならびにそれを用いた応用品 |
| WO2007094502A1 (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-23 | Nippon Steel Corporation | 磁気特性および占積率に優れた非晶質合金薄帯 |
| WO2007099931A1 (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-07 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | 配電用アモルファス変圧器 |
| WO2013137118A1 (ja) * | 2012-03-15 | 2013-09-19 | 日立金属株式会社 | アモルファス合金薄帯 |
| EP2612334A4 (en) * | 2010-08-31 | 2018-01-10 | Metglas, Inc. | Ferromagnetic amorphous alloy ribbon and fabrication thereof |
| EP2612335A4 (en) * | 2010-08-31 | 2018-01-10 | Metglas, Inc. | Ferromagnetic amorphous alloy ribbon with reduced surface defects and application thereof |
| WO2019138730A1 (ja) * | 2018-01-12 | 2019-07-18 | Tdk株式会社 | 軟磁性合金薄帯および磁性部品 |
-
1997
- 1997-05-28 JP JP9138748A patent/JPH10323742A/ja active Pending
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006045662A (ja) * | 2004-07-05 | 2006-02-16 | Hitachi Metals Ltd | 非晶質合金薄帯 |
| WO2006104148A1 (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-05 | Hitachi Metals, Ltd. | 磁心ならびにそれを用いた応用品 |
| JP2006310787A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-11-09 | Hitachi Metals Ltd | 磁心ならびにそれを用いた応用品 |
| US8021498B2 (en) | 2005-03-29 | 2011-09-20 | Hitachi Metals, Ltd. | Magnetic core and applied product making use of the same |
| JP2007217757A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-30 | Nippon Steel Corp | 磁気特性および占積率に優れた非晶質合金薄帯 |
| US7988798B2 (en) | 2006-02-17 | 2011-08-02 | Nippon Steel Corporation | Amorphous alloy ribbon superior in magnetic characteristics and lamination factor |
| WO2007094502A1 (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-23 | Nippon Steel Corporation | 磁気特性および占積率に優れた非晶質合金薄帯 |
| WO2007099931A1 (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-07 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | 配電用アモルファス変圧器 |
| JP2007234714A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 配電用アモルファス変圧器 |
| KR101079422B1 (ko) | 2006-02-28 | 2011-11-02 | 가부시키가이샤 히다치 산키시스템 | 배전용 아몰퍼스 변압기 |
| US9177706B2 (en) | 2006-02-28 | 2015-11-03 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Method of producing an amorphous transformer for electric power supply |
| EP2612334A4 (en) * | 2010-08-31 | 2018-01-10 | Metglas, Inc. | Ferromagnetic amorphous alloy ribbon and fabrication thereof |
| EP2612335A4 (en) * | 2010-08-31 | 2018-01-10 | Metglas, Inc. | Ferromagnetic amorphous alloy ribbon with reduced surface defects and application thereof |
| WO2013137118A1 (ja) * | 2012-03-15 | 2013-09-19 | 日立金属株式会社 | アモルファス合金薄帯 |
| US20150050510A1 (en) * | 2012-03-15 | 2015-02-19 | Hitachi Metals, Ltd. | Amorphous alloy ribbon |
| JPWO2013137118A1 (ja) * | 2012-03-15 | 2015-08-03 | 日立金属株式会社 | アモルファス合金薄帯 |
| WO2019138730A1 (ja) * | 2018-01-12 | 2019-07-18 | Tdk株式会社 | 軟磁性合金薄帯および磁性部品 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021203 |