JPH10324421A - 施設内搬送装置 - Google Patents

施設内搬送装置

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Publication number
JPH10324421A
JPH10324421A JP13562897A JP13562897A JPH10324421A JP H10324421 A JPH10324421 A JP H10324421A JP 13562897 A JP13562897 A JP 13562897A JP 13562897 A JP13562897 A JP 13562897A JP H10324421 A JPH10324421 A JP H10324421A
Authority
JP
Japan
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self
facility
propelled
trolley
power supply
Prior art date
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Pending
Application number
JP13562897A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Sato
一 佐藤
Hideaki Maruki
英明 丸木
Takashi Ogawara
孝 大河原
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Engineering Corp, Toshiba Corp filed Critical Toshiba Engineering Corp
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Publication of JPH10324421A publication Critical patent/JPH10324421A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】密封施設内のレール手段に沿って自力走行する
自走台車を、外部から走行制御あるいは作動制御し、高
い放射線や化学物質の影響下で適用可能な施設内搬送装
置を提供する。 【解決手段】施設内搬送装置は、外界と区切られた密封
施設(グローブボックス)11内にレール手段14を付
設する。このレール手段14に沿って自走台車10を走
行自在に設ける。自走台車10にはテーブル駆動装置5
5により駆動されるテーブル上に対象物質を収容する収
容皿を着脱自在に設ける。自走台車10の走行や作動制
御は密封施設11外に設置された制御盤20の操作によ
り行なわれ、制御盤20は自走台車10への給電と信号
のやりとりを給電・信号伝送系統18を介して行なわれ
る。レール手段14および給電・信号伝送系統18は、
所要の区間毎に分割され、自走台車10の走行が区間制
御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力プラント、
化学プラントまたはバイオプラントに適用される施設内
搬送装置に係り、特に密閉あるいは密封された施設内で
化学物質や放射性物質等の対象物質を搬送する施設内搬
送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力プラントや化学プラント、バイオ
プラントには密閉あるいは密封された施設内の化学物質
や放射性物質の対象物質を取扱い、搬送する施設内搬送
装置が用いられている。この種の施設内搬送装置は、密
封(密閉)施設内の化学物質や放射性物質などの粉体あ
るいは固体の対象物質を収容皿に載せて搬送する搬送装
置である。
【0003】この種の施設内搬送装置には、チェーン方
式およびパレット方式がある。チェーン方式はチェーン
に台車を永久連結し、チェーン駆動により台車を移動さ
せて搬送する搬送装置であり、パレット方式はベルト上
にパレット台車を載せ、ベルト駆動によりパレット台車
を移動させ搬送する搬送装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】チェーン方式の搬送装
置は、台車がチェーンに永久連結されているため、運転
に柔軟性がなく、また、チェーンの軌条を分岐させる軌
条分岐機能が得られず、運転の自由度が低かったり、さ
らにチェーンの伸びによるステックやチェーン油に起因
して粉体付着による不適合や保守性の悪化という問題が
あった。
【0005】また、パレット方式の搬送装置は、ベルト
の伸びや破損・粉体付着による走行不能を招いたり、さ
らにコーナ部毎にパレット台車を方向転換させるリフト
付きの方向転換装置が必要となり、コスト増を招く要因
となっていた。さらに、パレット方式においてもベルト
の走行軌条を分岐させる軌条分岐機能を持たせることが
できず、運転の自由度が低く、柔軟性が無い等の問題が
あった。
【0006】一方、原子力プラントで採用される自走搬
送システムでは、酸性ガスや放射性物質(粉体)が存在
することから、一般産業に用いられる自走台車を採用で
きない。酸性ガスや放射性粉体の存在により、自走台車
に回路基板や光学式位置検出器を設置できない。自走台
車に回路基板や光学式位置検出器を搭載すると、回路基
板の機能喪失や、光学式位置検出器の作動不良が多くな
ったり、またトロリー線やレールへの粉体付着、酸性ガ
スによるトロリー線酸化を招き、自走台車を安定的に信
頼性を保って作動させることが困難であった。
【0007】また、化学プラントやバイオプラントにお
いても、サンプルや試料の対象物質を搭載して密封施設
であるグローブボックス内で搬送させる必要がある。こ
のことから、化学プラントやバイオプラントに適用され
る搬送装置では、グローブボックス内の環境に対応し、
遠隔操作による自動搬送ができ、かつグローブを介して
保守、メインテナンスができる搬送システムの導入が強
く望まれている。
【0008】また一方、搬送システムの保守作業は、グ
ローブボックス内でグローブを介して行なわれるため、
搬送システムには簡単に着脱可能な本体および部品構造
が要求される。しかし、従来の搬送システムはグローブ
ボックス内での交換保守が困難な構造であり、連続運転
や稼動率の向上が困難であった。
【0009】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたもので、密封施設内のレール手段に沿って自力走行
する自走台車を、外部から走行制御あるいは作動制御
し、高い放射線や化学物質の影響下で適用可能な施設内
搬送装置を提供することを目的とする。
【0010】本発明の他の目的は、密封施設内に敷設さ
れるレール手段や給電・信号伝送系統を脱着自在に構成
して、密封施設内設備の保守交換や清掃が容易で、連続
運転や稼動率の向上が図れる施設内搬送装置を提供する
にある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、レール手段や
給電・信号伝送系統を各区間毎に分割し、自走台車の走
行区間制御を行なうことができる施設内搬送装置を提供
するにある。
【0012】本発明の別の目的は、レール手段を各区間
毎に分割する一方、レール手段の少なくとも1区間にレ
ール分岐手段を設け、密封施設内に搬送ルートのルート
構成の自由度を向上させたり、他の搬送ルートと結合可
能な施設内搬送装置を提供するにある。
【0013】本発明のさらに別の目的は、給電・信号伝
送系統の給電ラインや信号伝送ラインを覆うトロリー線
ダクトカバー内にゴミや異物が侵入するのを有効的に防
止する一方、放射線や酸性ガスによる劣化や腐蝕の進展
を効果的に防止できる施設内搬送装置を提供するにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る施設内搬送
装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記
載したように、外界と区切られた密封施設内に敷設され
たレール手段と、このレール手段に沿って走行可能な自
走台車と、この自走台車に脱着自在に搭載され、施設側
機器と受渡し可能な対象物収容手段と、前記自走台車へ
の給電と信号のやりとりを行なう給電・信号伝送系統
と、この給電・信号伝送系統を介して密封施設の外部か
ら自走台車の走行制御および作動制御を行なう制御盤と
を有するものである。
【0015】上述した課題を解決するために、本発明に
係る施設内搬送装置は、請求項2に記載したように、レ
ール手段および給電・信号伝送系統は複数の区間に分割
され、各区間の少なくとも1つに分岐手段を設けたもの
である。
【0016】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る施設内搬送装置は、請求項3に記載したよう
に、自走台車はテーブルに昇降動作あるいは昇降および
旋回動作を付与するテーブル駆動装置を備える一方、前
記対象収容手段は、テーブル上に着脱自在に載置される
収容皿で構成したものであったり、さらに、請求項4に
記載したように、テーブルは中央部に開口を形成し、こ
のテーブルの開口部に対応する自走台車の下方が開放さ
れ、自走台車の開放部およびテーブルの開口部を施設側
機器が挿通可能に昇降駆動され、テーブル上に載置され
た収容皿と施設側機器を取合い可能に構成したものであ
る。
【0017】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、本発明に係る施設内搬送装置は、請求項5に記載し
たように、レール手段および給電・信号伝送系統は、所
要の区間毎に分割可能に構成される一方、各区間毎のレ
ール手段および給電・信号伝送系統を、固定ガイドある
いはガイド枠に案内させ、クランプ装置あるいは着脱装
置により密封施設内のベース上に脱着可能に固設したも
のである。
【0018】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る施設内搬送装置は、請求項6に記載したよう
に、給電・信号伝送系統は、給電あるいは信号伝送ライ
ンを覆うトロリー線ダクトあるいは保護カバーを有し、
このトロリー線ダクトあるいは保護カバーの開口部に、
給電あるいは信号伝送ラインに摺接して移送自在の給電
ユニットを自走台車に設け、前記トロリー線ダクトある
いは保護カバーの開口部を弾性変形可能な密封手段で密
封する一方、トロリー線ダクトあるいは保護カバーは着
脱自在の分割構造に構成されたものである。
【0019】またさらに、上述した課題を解決するため
に、本発明に係る施設内搬送装置は、請求項7に記載し
たように、給電・信号伝送系統は信号伝送ラインを覆う
トロリー線ダクトを備え、このトロリー線ダクトは所要
の区間毎に分割され、隣接するトロリー線ダクト同士の
接続部にコネクタ端子箱を設け、このコネクタ端子箱に
収容される接続口がトロリー線に電気的に接続されるリ
ード線ジャック部と着脱自在に連結されたものであった
り、請求項8に記載したように、トロリー線ダクトは、
ダクトカバー内に流体配管が長手方向に沿って付設さ
れ、この流体配管に穿設されたノズル穴から空気、窒素
ガスあるいは不活性ガスが吹き出されるように設定した
ものである。
【0020】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る施設内搬送装置は、請求項9に記載したよ
うに、給電・信号伝送系統は、所要の区間毎に分割され
たトロリー線を備え、このトロリー線に自走台車からの
電流の有無を検知する制御盤を密封施設外に設け、この
制御盤により、自走台車の走行区間制御を行なうもので
ある。
【0021】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、本発明に係る施設内搬送装置は、請求項10に記載
したように、自走台車は、金属、樹脂あるいは磁石製の
標識を搭載し、密封施設側に上記標識を検出する検出器
を設けたものである。
【0022】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る施設内搬送装置は、請求項11に記載したよ
うに、自走台車は、走行駆動モータを備えた走行駆動装
置を有し、上記走行駆動装置からの動力伝達ラインに走
行駆動モータの駆動力を解放させる切換レバー手段を設
ける一方、上記自走台車に手動操作用ハンドルを脱着自
在に取り付け、手動走行機構を構成したものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る施設内搬送装置の実
施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0024】図1は本発明に係る施設内搬送装置の第1
実施形態を示すシステム構成図である。この施設内搬送
装置は原子力プラントや化学プラント、バイオプラント
などの密閉あるいは密封された施設内で自走台車10を
走行させ、放射性物質や化学物質などの対象物質を搬送
させるものである。
【0025】密閉あるいは密封された施設の例としてグ
ローブボックス11がある。グローブボックス11内は
密閉あるいは密封空間12が形成されており、ペネトレ
ーション13を介してグローブボックス11の外部(外
界)と連絡できるようになっている。グローブボックス
11内にはレール手段14が敷設されている。このレー
ル手段14は図2に示すように、自走台車10を走行さ
せる走行レール15と自走台車10の走行を案内するガ
イドレール16とから構成され、ベース17上に着脱可
能に設けられる。
【0026】レール手段14には自走台車10に給電を
行なったり、自走台車10の各構成機器との間で制御指
令信号や検出信号のやりとりを行なう給電・信号伝送系
統18が付設されている。自走台車10にはグローブボ
ックス11の外部に設置された制御盤20とペネトレー
ション13を貫通する給電・信号伝送系統18を介して
電気的に接続され、自走台車10の走行制御や作動制御
が制御盤20により行なわれるようになっている。
【0027】制御盤20は、盤内各部や自走台車10の
作動制御や走行制御を行なう制御装置21と、プラント
側電源部22から電力を受けて制御盤内各部や自走台車
10へ電力を供給する制御盤電源23と、制御装置21
と自走台車10との間の制御指令や信号のやりとりを行
なう信号伝送装置24と、制御盤内各部や自走台車10
の操作と自走台車10の動作や位置などの表示を行なう
操作・表示手段25とから構成される。
【0028】制御盤電源23からの電力は給電・信号処
理系統18を介して自走台車10の電源部27へ給電さ
れる。具体的には、制御盤電源23はケーブル28、コ
ネクタ端子箱29、トロリー線30、渡り線31、給電
ユニット32を経て自走台車10の電源部27に電気的
に接続される。
【0029】また、制御盤20の信号伝送装置24は給
電・信号伝送系統18であるケーブル34、コネクタ端
子箱35、トロリー線36、渡り線37および給電ユニ
ット38を介して自走台車10の信号伝送部39に電気
的に接続され、自走台車10との間で制御指令信号や検
出処理信号の信号やりとりが行なわれる。
【0030】一方、レール手段14は図1および図2に
示すように、区間仕切により多数の区間n1 ,n2 ,n
3 ,…nx に区画されており、各区間n1 ,n2 ,…n
x を閉ループに接続して自走台車10走行用の閉ループ
ルート40を形成したり、この閉ループルート40から
分岐手段としてのテーブル旋回型分岐装置41により他
の走行ルートに接続可能な分岐ルート42を図2に示す
ように形成したり、また、閉ループルート40からポイ
ント型分岐装置43を介して保守エリア44に自走台車
10を引き込ませる引込みルート45を形成している。
閉ループルート40からの分岐には、用途および機能に
応じてテーブル旋回型あるいはポイント型分岐装置が分
岐手段として適宜選択される。
【0031】グローブボックス11内に敷設されるレー
ル手段14を区間仕切で多数の区間n1 ,n2 …に区画
し、各区間n1 ,n2 …を接続して図2に示すように、
閉ループルート40を構成したり、閉ループルート40
から分岐される分岐ルート42や引込みルート45を形
成することにより、自走台車10の走行ルート構成の自
由度が向上する。分岐ルート42を他の閉ループルート
に接続したり、閉ループルート40に分岐ルート42を
複数設け、各分岐ルート42を各々別のエリアの走行ル
ートに接続してもよく、レール手段14にレール分岐手
段を設けることにより、多様なルート構成が可能とな
る。図2は閉ループルート40上に5台の自走台車10
が配置された一例を示している。
【0032】レール手段14を各区間n1 ,n2 …毎に
区画することに応じて、給電・信号伝送系統18を構成
するトロリー線30,36も各区間毎に独立させ、渡り
線31,37やコネクタ端子箱29,35で電気的に接
続する。トロリー線30,36を渡り線31,37等で
接続する代りに、図1に示すように、各区間n1 ,n2
…毎にトロリー線47を独立させ、各区間n1 ,n2 …
からのケーブル48をマルチプレクサ49に接続する。
このマルチプレクサ49を制御盤20の制御装置21に
ケーブル50で接続させることにより、自走台車10側
からの電流の有無により、区間毎に独立して自走台車1
0の存在および位置を検出することができる。この検出
により、レール手段14の走行レール15上を走行する
自走台車10の位置を検出でき、自走台車10の走行区
間制御を行なうことができる。この区間制御により自走
台車10同士の衝突を回避させることが可能となり、1
つの区間内に自走台車を2台以上入れないように制御盤
20の制御装置23で制御することができる。
【0033】一方、自走台車10はガイドレール16に
案内されて走行レール15上を自走するようになってお
り、ガイドレール16は自走台車10が走行レール15
から逸脱し、暴走するのを防止している。自走台車10
は給電・信号伝送系統18の各トロリー線30,36,
47に給電ユニット32,38,51を介して電気的に
接続される。
【0034】自走台車10は制御盤電源23から電力の
供給を受ける電源部27と、制御盤20の信号伝送装置
24から制御指令信号を受ける信号伝送部39と、上記
電源部27から駆動電力が供給される走行モータ等の走
行駆動装置54およびテーブル駆動装置55と、上記走
行駆動装置54およびテーブル駆動装置55の作動制御
を行なう制御部56と、この制御部56に検出信号を入
力させる負荷センサ57およびバンパセンサ58とを備
えている。制御部56は信号伝送部39からの制御指令
あるいは内在の制御情報に基づいて走行駆動装置54や
テーブル駆動装置55を作動制御する一方、バンパセン
サ58および負荷センサ57からの検知結果を制御盤2
0側の制御装置21に給電・信号伝送系統18を介して
伝送している。制御装置21はバンパセンサ58や負荷
センサ57からの検知情報を操作表示手段25に表示す
るようになっている。
【0035】また、自走台車10は、電気的制御や機械
的動作を必要としないバーコード60が搭載されてい
る。
【0036】バーコード60は地上局(密封施設)側に
設置された標識検出器61に読み取られ、この標識検出
器61により自走台車10の号機や走行位置、通過の有
無が検出され、検出結果はケーブル62を介して制御盤
20の制御装置21に送られ、この制御装置21でグロ
ーブボックス11のレール手段14を走行する各自走台
車10を全体的に把握している。自走台車10に搭載さ
れる標識には、バーコード60に代えて金属あるいは樹
脂製の標識を用いても、また磁石の標識を用いてもよ
い。
【0037】また、自走台車10はテーブル駆動装置5
5により昇降あるいは昇降と旋回駆動されるテーブル6
4上に放射性物質や化学物質等の対象物質を収容する収
容皿65が後述するように、着脱可能に設置される。収
容皿65に収容された対象物質の重量は秤量機66で計
測される。この秤量機66やワーク機器67は図1に示
すように地上の密封施設側に設置される。ワーク機器6
7は収容皿65に収容された対象物質を加熱乾燥させた
り、種々の加工を施すようになっている。
【0038】秤量機66やワーク機器67はワーク側制
御装置68により作動制御される一方、ワーク側制御装
置68は制御盤20側の制御装置21と電気的に接続さ
れ、この制御装置21により作動制御される自走台車1
0とタイミングをとって秤量機66やワーク機器67の
作動制御を行なっている。
【0039】また、自走台車10はグローブボックス1
1内のレール手段14上を自力走行するが、このレール
手段14の搬送ループの閉ループルート40から分岐手
段により分岐ルート42が分岐されている。レール分岐
部に配置されるテーブル旋回型分岐装置41は、図2お
よび図3に示すように構成される。
【0040】テール旋回型分岐装置41は、鉄道のター
ンテーブル機構に近似しており、レール旋回機構70上
に設置されたディスク状のターンテーブル71を有す
る。このターンテーブル71上にレール手段を構成する
走行レール15とガイドレール16が設置され、走行レ
ール15およびガイドレール16はクランプ装置として
のレールクランプ(後述する)により着脱自在にワンタ
ッチで固定される。
【0041】一方、レール旋回機構70は旋回モータ7
2からのモータ出力によりミッションギヤ機構73等の
動力伝達手段を回転駆動させるようになっており、この
ターンテーブル71の回転駆動により、走行レール15
およびガイドレール16の向きを例えば分岐方向に旋回
させて分岐走行レールと位置合せを行なうようになって
いる。
【0042】しかして、テーブル旋回型分岐装置41
は、レール旋回機構70によりターンテーブル71上の
走行レール15およびガイドレール16を分岐ルート4
2側に位置合せする位置と、閉ループルート40の入口
側に位置合せさせる位置との間を回転してレール切換を
行なうようになっており、この分岐切換時にも給電・信
号伝送系統18からの給電や信号伝送が確保されるよう
になっている。
【0043】また、図2に示された閉ループルート40
のレール手段14には、ポイント型分岐装置43も備え
られている。このポイント型分岐装置43は、閉ループ
ルート40のレール手段14のコーナ部に設置される。
【0044】ポイント型分岐装置43は、図4に示すよ
うに閉ループルート40のレール手段14のコーナ部に
設置され、閉ループルートのレール手段14を保守エリ
ア44の引込みルート45に接続させるようになってい
る。自走台車10がレール手段14の閉ループルート4
0上を走行するときには、走行レール15やガイドレー
ル16および給電・信号伝送系統18を構成するトロリ
ー線ダクト75は図4に実線で示すように閉ループルー
ト40の搬送ループを構成している。
【0045】このとき、トロリー線切換ダクト76は、
操作ハンドル77により閉ループ構成側にセットされて
おり、トロリー線引込みダクト78はガイドローラ列7
9により後退位置に納められている。また、引込み線側
走行レール15aとガイドレール16とが交差する部分
は、自走台車10の走行に支障がないように、図5
(A)に示すように引込み線側走行レール15aの可動
ガイド81がピニオンラック機構82により下降した状
態にセットされる。さらに、閉ループルート40側のガ
イドレール16と引込み線側ガイドレール16aが交差
する部分も、自走台車10の走行に支障がないように、
閉ループ側ガイドレール16の可動ガイド83は持ち上
げられ、引込み線側ガイドレール16aの可動ガイド8
4が下降せしめられる。
【0046】次に、レール手段14が閉ループルート4
0から引込み線側に切り換えられる場合には、操作ハン
ドル77を操作してトロリー線ダクト75を図4の破線
側に切り換える一方、引込み線側トロリー線ダクト78
と交差する走行レール15やガイドレール16の可動ガ
イド85,86を下降させ、引込み線側トロリー線ダク
ト78をガイドローラ79に案内させて引き出し、ガイ
ドレール16や走行レール15を横切ってその先端をト
ロリー線切換ダクト76に突き合せるようにスライドさ
せる。
【0047】一方、閉ループルート構成時に後退してい
た引込み線側走行レール15aの可動ガイド81を図5
(B)に示すように上昇させる一方、引込み線側ガイド
レール16aの可動ガイド84も上昇される。このとき
には、閉ループ用ガイドレール16の可動ガイド83を
下降させる。
【0048】各可動ガイド81〜84の昇降やトロリー
線切換ダクト76は操作ハンドル77,78を回動操作
させることにより、スクリュシャフトや図5(A)およ
び(B)示すピニオンラック機構を介して手動にて行な
われる。操作ハンドル77,88により手動操作させる
代りに、モータなどのアクチュエータを駆動させ、遠隔
地から駆動制御できるようにしてもよい。
【0049】また、グローブボックス11内のレール手
段14に沿って走行する自走台車10は図6ないし図1
0に示すように構成されている。
【0050】自走台車10は車体90にレール手段14
の走行レール15上を転動する左右の車輪91を前後に
2輪ずつ備える一方、自走台車10の走行を案内するガ
イド機構92が備えられる。このガイド機構92はガイ
ドレール16を両側から挟持するように、ガイドローラ
により転動あるいはガイドシューによりスライドガイド
している。自走台車10は図6および図7に示すように
前後にバンパセンサ58を有し、このバンパセンサ58
は車体90より前後方に車体幅全体に亘って突出してバ
ンパ作用をする一方、接触の有無を検出している。
【0051】自走台車10はテーブル駆動装置55を内
蔵している。テーブル駆動装置55はテーブル64を設
置した昇降台93を昇降させるテーブル昇降装置94
と、昇降台93に設置されたテーブル64を旋回させる
テーブル旋回装置95とを備える。テーブル昇降装置9
4は昇降モータ96のモータ駆動により昇降ギヤラック
機構97を作動させ、昇降台93ひいてはテーブル64
をボールガイド98に案内させて昇降させるようになっ
ている。テーブル旋回装置95はモータ駆動で作動さ
れ、テーブル64の外周部にローラにて摩擦係合した
り、またギヤにて噛合し、テーブル64を旋回させるよ
うになっている。なお、昇降台を円筒形状に構成するこ
とで、テーブル64と一体成形してもよい。
【0052】テーブル64は皿状をなし、外周フランジ
64aで補強される一方、中央部が凹設されて皿受部1
00を形成し、この皿受部100に収容皿65が脱着自
在に載置される。収容皿64はテーブル65の皿受部1
00に形成される内周フランジ65bにサポートされ
る。テーブル65の中央部には図6に示すように直径d
の開口101が形成され、この開口101を通して秤量
機66が昇降可能な構成となっている。収容皿65は施
設側機器との受渡しが容易に行なわれるように外周フラ
ンジとしての鍔フランジ65aを有し、この鍔フランジ
65aを利用して収容皿65の受渡しが行なわれる。
【0053】また、自走台車10には、図6に示すよう
に切換レバー103が設けられ、この切換レバー103
の操作により、図9に示すクラッチ104の断続操作が
行なわれる。切換レバー103は図6に示す方向Aに押
圧したり、引抜き操作することにより、走行駆動装置5
4の走行モータ105(電動モータ)と動力伝達ギヤ1
06の機械的結合を、断続させ得るようになっている。
【0054】一方、走行駆動装置54は、走行モータ1
05からの駆動力が図9に示すように、クラッチ10
4、動力伝達ギヤ106およびディファレンシャルギヤ
107の動力伝達ラインを介して車軸先端に取り付けら
れた車輪91に伝達され、この車輪91を回転させて走
行レール15上を走行させるようになっている。
【0055】走行モータ105の故障あるいは何らかの
原因により、自走台車10を手動にて走行させる場合に
は、手動ハンドル109を図9に示すように手動走行機
構110に差し込んで連結し、手動走行機構110を押
圧操作させることにより、手動走行機構110が押され
て動力伝達キヤ106に接続し、ディファレンシャルギ
ヤ107を介して車輪91に動力が伝達され、小さな押
圧操作力で走行させることができるようになっている。
【0056】また、レール手段14を構成する走行レー
ル15およびガイドレール16は、トロリー線ダクト7
5とともに自走台車10の区間制御のために、区間n1
,n2 ,n3 ,…nx 毎に区切られ、図8,図9およ
び図11に示すようにベース17に着脱自在に設置され
る。各区間の走行レール15やガイドレール16、トロ
リー線ダクト75はワンタッチで取り外し、交換可能に
設けられている。
【0057】走行レール15は図11に示すように、ガ
イト枠としてのレール枠112上に載置し、レール枠1
12の立上げリブ(取付リブ)113に設けられた締結
ボルト等の締結手段114で締着し、走行レール15と
レール枠112とを一体化させる。レール枠112はベ
ース17上に設置され、片側をベース17に固定された
固定ガイド115の係止フランジあるいは係止爪116
に係合させて固定する一方、固定ガイド115と反対側
をクランプ装置としてのレールクランプ117で固定さ
せる。固定ガイド115とレールクランプ117で固定
させることにより、走行レール15をワンタッチでベー
ス17上に着脱させることができる。走行レール15は
レール枠112を別体構造とすることなく、一体成形に
より構成してもよい。
【0058】また、ガイドレール16は図9に示すよう
に、ベース17上に設置され、ベース設置部両側に側方
フランジ119が形成される。この側方フランジ119
の一方が固定ガイド115の係止フランジあるいは係止
爪に係合して係止される一方、側方フランジ119の他
方はクランプ装置としてのレールクランプ117により
ワンタッチでクランプされ、固定される。ガイドレール
16も走行レール15と同様、レールクランプ117に
よりワンタッチでベース17上に着脱自在に取り付けら
れる。
【0059】さらに、トロリー線ダクト75は、図11
に示すように、トロリー枠120を備え、このトロリー
枠120がベース17上に設置される。トロリー枠12
0は下部両側に側方フランジ121を備え、一方の側方
フランジ121が固定ガイド115の係止フランジある
いは係止爪116に係合して係止される一方、他方の側
方フランジ121が着脱装置であるクランプ122によ
りワンタッチで着脱自在に固定される。このクランプ1
22はレールクランプ117と同一形状・構造に形成さ
れ、同じクランプ機能を奏するようになっている。
【0060】トロリー線ダクト75のトロリー枠120
には、トロリー線30を収容する複数の収容溝123が
長手方向に形成され、各収容溝123にトロリー線3
0,36がそれぞれ収容される。また、トロリー枠12
0には流体配管124が設置される。トロリー枠120
に設けられたトロリー線30および流体配管124はダ
クトカバー125で覆われ、外界からの粉体やガスの侵
入を防止している。ダクトカバー125は上部ダクトカ
バー126と下部ダクトカバー127の2分割構造とさ
れ、上部ダクトカバー126はカバークランプ128に
よりトロリー枠120に脱着自在に取り付けられ、下部
ダクトカバー127はトロリー枠120に固定される。
【0061】ダクトカバー125は両ダクトカバー12
6,127間が開口してトロリー線30と接触摺動する
給電ユニットのトロリーシュー130が案内される一
方、開口部には弾性密封手段であるベローズ131が装
着され、ダクトカバー125内を外部から密封してい
る。ダクトカバー125の開口部に設けれらたベローズ
131の弾性変形により、トロリーシュー130の長手
方向の走行が案内される一方、トロリーシュー130の
通過前後領域の密封性をベローズ131により保持して
いる。上部ダクトカバー126は保守点検のためにカバ
ークランプ128によりワンタッチで分割着脱可能に構
成される。
【0062】また、トロリー線ダクト75や流体配管1
24は自走台車10の走行区間制御や保守に適した長さ
に分割される。流体配管124の継手部は凹凸嵌合され
るように、凸部側がテレスコピックに伸縮自在の構造と
され、凸部側を伸長させて嵌合させることにより機械的
接合部の気密性が保たれる。流体配管124には、図1
2に示すように、ノズル穴123が長手方向に沿って形
成され、各ノズル穴133から空気あるいは窒素ガス、
不活性ガス等が常時吹き出されるようになっている。ま
た、トロリー線30はスプリング機能と接点機能を有す
る接続口を設け、渡り線31,37と結合して電気的に
接続される給電・信号伝送系統18を構成している。
【0063】さらに、トロリー線ダクト75のトロリー
線30が摺接して給電や信号伝送のやりとりが行なわれ
るトロリーシュー130は、図9および図11に示すよ
うに、自走台車10の車体90側に取り付けられて給電
ユニット32を構成している。この給電ユニット32は
自走台車10の車体90側に給電ユニットクランプ13
4によりワンタッチで着脱自在に取り付けられる。
【0064】次に、施設内搬送装置の作用を説明する。
【0065】原子力プラントや化学プラント、バイオプ
ラントの密封施設であるグローブボックス11内にレー
ル手段14や給電・信号伝送系統18を敷設し、グロー
ブボックス11の密閉あるいは密封空間12内にレール
手段14により搬送ループの閉ループルート40や分岐
ルート42、引込みルート45を形成し、レール手段1
4を構成する走行レール15およびガイドレール16上
に自走台車10を設置する。自走台車10はレール手段
14の各区間n1 ,n2 ,…nx 内に2台以上が入らな
いように制御盤20の制御装置21により区間制御され
る。制御盤20はグローブボックス11の外部(外界)
に設置され、グローブボックス11内に放射線に弱い電
子機器や電子回路がセットされないように配慮する。
【0066】また、グローブボックス11内の施設側に
設置される施設側機器としての秤量機66やワーク機器
67の作動制御もグローブボックス11外に設置された
ワーク側制御装置68により行なわれる。
【0067】しかして、自走台車10への給電は、制御
盤電源23から給電・信号伝送系統18を介して行なわ
れる。制御盤電源23からの電力は、ケーブル28、コ
ネクタ端子箱29、トロリー線30、渡り線31および
給電ユニット32を経て自走台車10の電源部27に給
電され、続いてこの電源部27から制御部56の作動制
御により走行駆動装置54に送られる。走行駆動装置5
4では走行モータ105を駆動して、車輪91を走行駆
動せしめる。走行駆動装置54により車輪91を走行駆
動させることにより、自走台車10は走行レール15上
を転動し、走行せしめられる。自走台車10の走行はガ
イド機構92によりガイドレール16に沿って案内され
る。
【0068】なお、給電ユニット32は、トローリー線
30,36と2点以上でそれぞれ接触するトロリーシュ
ー103を備え、トロリー線30,36とトロリーシュ
ー130が2点以上で接触することにより、区間渡り部
やレール分岐部をスムーズに走行させることができる。
区間渡り部やレール分岐部を走行する自走台車10に途
切れることなく、スムーズに給電される。
【0069】自走台車10への信号伝送は、給電・信号
伝送系統18を介してグローブボックス11の外部に設
置された制御盤20により行なわれる。具体的には、制
御盤20の制御装置21から制御指令が信号伝送装置2
4に送られ、この信号伝送装置24からケーブル34、
コネクタ端子箱35、トロリー線36、渡り線37およ
び給電ユニット38を経て自走台車10の信号伝送部3
9に送られ、この信号伝送部39から制御部56に伝送
されて、自走台車10の各部の作動制御が行なわれる。
自走台車10の作動情報および検出情報は、給電・信号
伝送系統18を逆に流れて制御盤20の制御装置21に
送られ、操作表示手段25により自走台車10の作動情
報および検出情報が表示される。
【0070】この給電・信号伝送系統18は、給電ライ
ンと信号伝送ラインを独立した別系統で構成している
が、給電ラインに信号を載せて1つの給電・信号伝送ラ
インで給電と信号伝送の双方を行なうようにしてもよ
い。この場合には、自走台車10側で給電と信号伝送を
分離させる構成とすればよい。また、信号伝送ラインに
トロリー方式を採用せず、近接無線方式あるいは静電容
量方式を採用してもよい。また、信号伝送路としてアン
テナ線を敷設し、絶縁材を挟んだシューで受信する構成
としてもよい。
【0071】レール手段14の走行レール15上を走行
する自走台車10はグローブボックス11外に設置され
た制御盤20の制御装置21により区間制御され、走行
レール15の各区間n1 ,n2 ,…nx 内に2台以上の
自走台車10が同時に入ることがないように制御され
る。
【0072】自走台車10の位置検出は、自走台車10
に取り付けられた標識としてのバーコード60を地上側
(密封施設側)の標識検出器61で読み取ることにより
行なわれる。各自走台車10には号機毎に異なるバーコ
ード60が付され、このバーコード60を地上側の標識
検出器61で読み出され、この読出し信号は制御盤20
の制御装置21に送られる。制御装置21は自走台車1
0の台車番号、位置検出、位置誤差を補正する機能と、
走行レール15のどの区間のどの位置かを推定する位置
推定検知機能を有する。
【0073】自走台車10の位置検出は、標識検出器6
1を通過する通過位置と制御速度から位置を割り出すこ
とにより行なわれ、自走台車10の位置推定検知機能
は、自走台車10からの電流あるいは信号をトロリー線
47からケーブル48,50およびマルチプレクサ49
を経て制御盤20側の制御装置21で検出することによ
り行なわれる。制御装置21は自走台車10からの電流
あるいは信号の強弱により、トロリー線47の抵抗デー
タを考慮して、どの区間のどの位置に自走台車10が存
在するか、推定することができる。
【0074】制御装置21による位置推定検知機能は、
予め定めた走行レール15の基準区間に複数の検出器6
1を設置し、各検出器61からの検出情報との組合せを
行なうことにより、対象物質である粉体の付着や酸化に
よるトロリー線47の抵抗変化に対応させることがで
き、この抵抗変化に対応させて抵抗データの補正を行な
い、位置推定検知精度の劣化を防止することができる。
【0075】自走台車10はレール手段14の走行レー
ル15上を走行駆動装置54により自力走行せしめら
れ、自走台車10の走行は、制御盤20の制御装置21
により区間制御される。レール手段14を構成する走行
レール15やガイドレール16は、搬送ルートの保守お
よびワーク機器67の配置に基づく制御要求などから区
間仕切により各区間n1 ,n2 ,…nx に区画され、自
走台車10同士の衝突防止やワーク機器67との取合い
による速度制御を図っている。自走台車10の区間制御
においては、レール分岐手段である分岐装置41,43
も1区間として取扱っている。
【0076】自走台車10の区間制御は、搬送ルート
(閉ループルート40、分岐ルート42、引込みルート
45)の区間長さおよびルート構成配置と、自走台車1
0の速度制御運転パターン等のパターンデータと、制御
装置21の位置検出情報およびワーク側制御機器68の
検出情報とを基に、制御盤20の制御装置21が演算、
制御し、この制御装置21および操作表示手段25を操
作することにより行なわれる。
【0077】また、自走台車10の走行は、自動制御プ
ログラムに従って行なわれる。自走台車10の自動制御
プログラムは、予め設置されたワーク機器67との取合
い位置、取合い時間、走行速度、分岐時期、号機毎の運
用パターンに基づいて作成される。レール手段14の走
行レール15上を走行する自走台車10の号機と位置は
標識検出器61により検知されて制御盤20の制御装置
21に検知情報が入力される。制御装置21では、現在
の動作状況を把握しつつ、前述した位置誤差の補正を行
ない、自走台車10が最適な動作となるように制御され
る。
【0078】自走台車10は標識検出器61からの位置
情報に基づく自走台車10間の距離管理、バンパセンサ
58の検知や負荷センサ57における各モータからの過
剰負荷の検知などのソフトインターロック制御が行なわ
れ、自走台車10同士の衝突防止や、自走台車10の移
動時間が監視され、移動管理が図られる。
【0079】この施設内搬送装置は、手動操作時にも、
標識検出器61からの位置情報に基づく自走台車10間
の距離管理や、バンパセンサ58による検知や、負荷セ
ンサ57によるモータ過剰負荷検知によるソフトインタ
ーロック機能が働くようになっている。
【0080】ところで、走行レール15上をレール手段
14に沿って走行する自走台車10は、グローブボック
ス11の外部に設置された制御盤20により作動制御な
らびに走行制御が行なわれる。自走台車10はテーブル
駆動装置55と走行駆動装置54とを備え、テーブル駆
動装置55によりテーブル64に昇降動作と旋回動作と
が選択的に付与されるようになっている。
【0081】テーブル駆動装置55は、制御部56から
の作動制御により駆動される。制御部56は信号伝送部
39からの制御指令あるいは内在の制御情報に基づいて
テーブル駆動装置55や走行駆動装置54の駆動を制御
している。テーブル駆動装置55は図6ないし図9に示
すように、テーブル昇降装置94とテーブル旋回装置9
5とを備え、テーブル64に昇降動作あるいは昇降と旋
回動作を付与するようになっている。テーブル64の昇
降は、昇降台93がボールガイド98に案内されて昇降
することにより行なわれ、テーブル64の旋回はテーブ
ル旋回装置95でテーブル64を垂直な中心軸廻りに旋
回させることにより行なわれる。
【0082】テーブル64上には放射性物質に化学物質
等の対象物質を収容する収容皿65が脱着自在に載置さ
れる。対象物質の秤量は秤量機66により行なわれる。
この秤量動作には、秤量機66側を昇降させる方法と、
収容皿65を昇降動作させる方法がある。前者の方法は
自走台車10の車体90の下方からテーブル64の開口
101を貫いて秤量機66を昇降させ、収容皿65を持
ち上げることにより秤量することができる。テーブル6
4の開口に対応する自走台車10内下部は解放されてお
り、自走台車10の下方から秤量機66等の施設側機器
が収容皿65にアクセスできるようになっている。
【0083】また、テーブル64の昇降と旋回装置は、
粉体や放射線に対する耐環境性に優れた磁気式エンコー
ダやリミットスイッチ(共に図示せず)で検出される。
エンコーダやリミットスイッチは、テーブル昇降装置9
4の昇降モータ96やテーブル旋回装置95のモータに
取り付けられ、エンコーダやリミットスイッチが検出し
たテーブル64の昇降位置あるいは旋回位置情報に基づ
いて、自走台車10の制御部56がテーブル昇降装置9
4およびテーブル旋回装置95を作動制御するようにな
っている。
【0084】走行レール15上をレール手段14に沿っ
て走行する自走台車10は、搬送ループの閉ループルー
ト40から分岐手段により分岐ルート42や引込みルー
ト45に分岐されるようになっている。自走台車10を
閉ループルート40から分岐させる分岐手段には、閉ル
ープルート40外のワーク機器へ分岐させるテーブル旋
回型分岐装置41と、保守点検時に保守エリア44に分
岐させるポイント型分岐装置43との2タイプがある。
【0085】テーブル旋回型分岐装置41は、鉄道のタ
ーンテーブル機構と類似しており、図3に示すように、
旋回モータ72がレール旋回機構70を旋回させ、ター
ンテーブル71上の走行レール15やガイドレール16
を分岐方向に旋回させ、分岐用走行レールと位置合せを
行なって分岐させる。このテーブル旋回型分岐装置41
は、自走台車10に後戻り動作させる必要がなく、ルー
トコーナ部にも設置できるので、閉ループルート40か
ら外のワーク機器へ分岐させるのに適している。
【0086】一方、ポイント型分岐装置43は、図4お
よび図5(A),(B)に示すように構成され、操作ハ
ンドル77,88を回動操作させて、トロリー線切換ダ
クト76を切り換える一方、可動ガイド81,83〜8
6を昇降させることにより、分岐される。このポイント
型分岐装置43による分岐動作は、通常運転時には必要
ないために、保守エリア44への引込みルート45への
分岐に適している。このポイント型分岐装置43では、
操作ハンドル77,88を手動操作してレール切換を行
なう制御例を示したが、操作ハンドルに代えてアクチュ
エータ駆動とし、遠隔地から作動制御できるようにして
もよい。
【0087】また、グローブボックス11内でレール手
段14の走行レール15上を走行する自走台車10が何
らかの原因で走行不能になった場合、自走台車10は保
守エリア44に手押しで搬送せしめられる。
【0088】その際には、切換レバー103をレバー操
作してクラッチ104を断ち、走行モータ105から動
力伝達ギヤ106を解放させる。クラッチ104を切っ
た後、手動ハンドル109を差し込んで手動走行機構1
10に連結し、この手動走行機構110を動力伝達ギヤ
106と連結させる。この連結により、手動ハンドル1
09のハンドル操作の僅かな力で自走台車10を走行さ
せることができる。
【0089】また一方、この施設内搬送装置において
は、グローブボックス11内に敷設されるレール手段1
4の走行レール15およびガイドレール16と給電・信
号伝送手段18のトロリー線ダクト75は保守管理し易
い長さに区切られ、図9および図11に示すように、ベ
ース17に固設されて固定ガイドあるいはガイド枠11
5に沿って敷設される。
【0090】具体的には、レール手段14の走行レール
15やガイドレール16は、固定ガイド115に沿って
敷設され、クランプ装置としてのレールクランプ117
にてワンタッチで着脱自在に固定される。また、給電・
信号伝送系統18を構成するトロリー線ダクト75は、
ガイド枠としてのトロリー枠120が固定ガイド115
とクランプ122によりワンタッチで着脱自在に固定さ
れる。このため、レール手段14の走行レール15やガ
イドレール16および給電・信号伝送系統18のトロリ
ー線ダクト75は、各区間n1 ,n2 ,…nx 毎に容易
に脱着させて取り外すことができ、保守管理が容易にな
る。
【0091】一方、トロリー線ダクト75は、図11に
示すように、トロリー線30,36をトロリー受け12
3で支持し、このトロリー受け123を介してトロリー
枠12に取り付ける一方、トロリーダクトカバーあるい
は保護カバー125を設けてトロリー線ダクト75内に
外界から粉体やガスが侵入するのを有効的に防止してい
る。また、トロリーダクトカバー125の開口部には弾
性密封手段としてベローズ131が設けられ、トロリー
ダクトカバー125内の気密性を保っている。トロリー
ダクトカバー125は、保守点検を容易にするために、
上部ダクトカバー126がカバークランプ128により
分割着脱可能な構造となっている。
【0092】また、トロリー線ダクト75には、トロリ
ー受け123に流体配管124が支持されており、この
流体配管124はトロリー線30,36とほぼ平行に設
けられ、長手方向にノズル穴133が穿設されている。
このノズル穴133から空気、窒素ガス、あるいは不活
性ガスが拭き出され、トロリー線30,36へ空気等の
気体を常に吹き付けている。さらに、密封施設側では、
グローブボックス11内の空気を吸引してやったり、ま
た、グローブボックス11内圧力をトロリー線ダクト7
5内よりやや低圧力に保持することで、トロリー線ダク
ト75内に粉体や酸化ガスが侵入するのを防止し、放射
線や酸化腐食に弱いトロリー線30,36を保護し、長
期間信頼性を保つことができる。
【0093】この実施形態に示された施設内搬送装置に
おいては、レール手段14の走行レール15上を自走台
車10が自力走行するようになっており、チェーン駆動
やベルト駆動を不用としたので、チェーンやベルトの伸
びがなく、また粉体付着による走行不能が生じることが
ない。
【0094】また、レール手段14の走行レール15や
ガイドレール16はレール分岐手段により分岐させるこ
とができ、レール構成の自由度が向上する一方、レール
手段14を適当な長さの区間に仕切ることにより、自走
台車10の区間制御運転を行なうことができ、自走台車
10同士の衝突防止を図ることができる。この施設内搬
送装置では、レール手段14に分岐機能を持たせたり、
自走台車10を区間制御することにより、より柔軟で効
率的な運用を図ることができる。
【0095】さらに、レール手段14の走行レール15
やガイドレール16、ならびに給電・信号伝送系統18
のトロリー線30,31,47を各区間毎に区画し、容
易に脱着可能な構成としたので、グローブボックス11
内への搬出入を考慮した自走台車10やレール分岐手段
により、保守が容易な施設内搬送装置を提供することが
できる。
【0096】次に、本発明に係る施設内搬送装置の第2
実施形態を、図13および図14を参照して説明する。
【0097】第2実施形態に示された施設内搬送装置は
モノレール走行方式を採用した搬送装置であり、このモ
ノレール式搬送装置はモノレール140上を跨ぐように
自力走行する自走台車141を有する。自走台車141
はモノレール140上を走行する走行車輪143と、ガ
イドレール140に側方から挟持させる駆動車輪144
およびガイド車輪145とを備える。駆動車輪144は
走行駆動装置146の走行モータ147により動力伝達
ギヤ148を介して回転駆動され、この回転駆動によ
り、自走台車141がモノレール140に沿って走行駆
動される。
【0098】一方、モノレール140はベース17上に
固設されたサポート台150上に据え付けられる。モノ
レール140下部の基部フランジ151には転動ローラ
152を支持した支持ガイド枠153が固定ピン154
等の固定手段で固定され、モノレール140の搬出入を
補助する支持座台車155が構成される。モノレール1
40は図18に示される支持ジャッキ204や固設ピン
203を操作し、取り外すことにより、サポート台15
0上を容易に移送させ、搬出入走行自在に構成すること
ができる。
【0099】モノレール140の側面には、給電・信号
処理系統158が取り付けられ、装着される。給電・信
号処理系統158のトロリー線159はトロリー受け1
60によりモノレール140の側面に保持され、このト
ロリー線159に給電ユニット161のトロリーシュー
162が摺接している。給電ユニット161は自走台車
141の車体163にユニットクランプ164により脱
着自在に固定される。符号165はトロリー線ダクトカ
バーである。
【0100】また、自走台車141には、図15に示す
ようにテーブル駆動装置167が設けられている。この
テーブル駆動装置167はテーブル168を昇降させる
テーブル昇降装置170とテーブル168を旋回させる
テーブル旋回装置171とにより構成される。テーブル
昇降装置170は昇降モータ172からのモータ駆動に
より、動力伝達手段としてのピニオンラック機構173
を介してテーブル168が昇降せしめられるようになっ
ている。昇降ラック174の昇降は車体163に固定さ
れたガイドピン175により案内される。
【0101】一方、テーブル旋回装置171は旋回モー
タ177の出力ギヤ178がテーブル168の外周部に
刻設された外周ギヤ179と噛合し、テーブル168を
旋回させるようになっている。
【0102】テーブル168はディスク状をなし、収容
皿180を脱着自在に収容している。テーブル168の
中央凹部にはプッシュ機構182が収容される。プッシ
ュ機構182はテーブル168の中央開口部183を介
して下方に突出し、図13および図14に示すように秤
量機66と係合可能に対向するようになっている。
【0103】プッシュ機構182は図16に示すよう
に、収容皿180と係合してこの収容皿180を押し上
げる上面押上げ座184と、秤量機66との取合いが行
なわれる下面座185とをプッシュロッド186で一体
に連結する一方、上面押上げ座184の外周面はテーブ
ル168の中央開口部183とテーパ嵌合し、プッシュ
機構183の自重によりテーブル168の中央開口部1
83に接している。プッシュ機構182は収容皿180
とは非接触状態に保たれる。収容皿180には放射性物
質や化学物質等の対象物質が収容される。
【0104】収容皿180に収容された対象物質の重量
は、テーブル昇降装置170でテーブル168を下降さ
せ、プッシュ機構182を秤量機66へ押し当てること
により、プッシュ機構182がテーブル168から離れ
て収容皿180を押し上げる。この収容皿180の押上
げにより、収容皿180の荷重を秤量機66に伝達し、
対象物質の重量を測定することができる。
【0105】また、対象物質の重量測定は、テーブル1
68を下降させる代りに、秤量機66を昇降駆動させて
上昇させ、プッシュ機構182を押し上げて収容皿18
0をテーブル168から離すことにより、測定すること
もできる。
【0106】なお、プッシュ機構182のテーパ状嵌合
部には逃がし溝187が形成され、この逃がし溝187
で粉体等によりプッシュ機構182がテーブル168に
固着されるのを防止している。
【0107】図17は給電・信号伝送系統158を構成
するトロリー線ダクトの変形例を示すものである。
【0108】このトロリー線ダクト190はモノレール
140の側面に形成される取付穴191に取付具192
で着脱自在に取り付けられる。取付具192は、取付ピ
ン193の先端に係止部材194を支持しており、係止
部材194は長孔195を有し、この長孔195に取付
ピン193先端に装着された固定ピン196が挿通され
る。
【0109】係止部材194は図17(A)に示す状態
でモノレール140の取付穴191に取付ピン193を
挿通し、この挿通後に図17(B)に示すように、係止
部材194を折曲させ(折曲方向B)、その後、長孔1
95を利用して長手方向Cにスライドさせることによ
り、簡単にトロリー線ダクト190をモノレール140
に固定させることができる。図17(C)はトロリー線
ダクト190をモノレール140に固定した状態を示
す。
【0110】図17(D)は、トロリー線ダクト190
を接続するコネクタ端子箱29を示すものである。コネ
クタ端子箱29は、トロリー線ダクト190のトロリー
線197に接触して接合されるリード線ジャック198
を備え、このリード線ジャック198がモノレール14
0の通し孔を通してトロリー線ダクト190とは反対側
に延設される。リード線ジャック198は接続口199
を介してケーブル200に着脱自在に接続される。
【0111】接続口199はスプリング機能と接点機能
をそれぞれ有し、トロリー線197のリード線部にリー
ド線ジャック198の先端を着脱可能に接続できる構成
となっており、各給電・信号伝送系統毎に簡易に着脱で
きる。
【0112】また、トロリー線ダクト190はダクトカ
バー201により覆われる。ダクトカバー201は弾性
変形可能な材料が選択され、図示しないトロリーシュー
通過時に弾性変形して開き、トロリーシューの通過を容
易にしている。トロリーシューの通過前あるいは通過後
には、ダクトカバー201は弾性変形で元の形状に復帰
して密封手段を構成し、粉体や酸性ガスの侵入を防止す
る密封構造を構成している。
【0113】レール手段139を構成するモノレール1
40は保守・点検時に分解搬出入される。
【0114】モノレール140の搬出入は、図18に示
すように、モノレール140の下部に支持座台車155
を取り付け、この支持座台車155を介してサポート台
150上を走行自在とすることで容易に搬出入させるこ
とができる。
【0115】支持座台車155は固定ピン154を抜く
ことにより、支持ガイド枠153をモノレール140に
対して回動させることが容易となり、この支持ガイド枠
153の回動操作により、図19(A)および(B)に
示すように、湾曲形状のモノレール140Aであって
も、サポート台(サポートベース)150上を容易に走
行させることができ、さらに、サポート台150がT字
状路を形成する場合にも、モノレール140Aを容易に
搬送させ、搬出入することができる。
【0116】このように、モノレール140(140
A)をサポート台(サポートベース)150上で支持座
台車155を用いて移動させることにより、容易に搬出
入させることができる。モノレール140のサポート台
150上への設置は、モノレール140端部に形成され
る凹凸係合部202を隣接するモノレール140の対向
する凹凸係合部と係合させて位置合せし、固設ピン20
3を用いてサポート台150の設置位置に固定させる。
【0117】そして、支持ジャッキ204を用いて、レ
ベル計205をウォッチしながらレベル合せをし、転動
ローラ152をサポートベース150から浮かすことに
より、モノレール140をサポートベース150上に固
定することができる。
【0118】モノレール140をサポートベース150
上に固設する作業の逆の操作を行なうことにより、サポ
ートベース150からモノレール140を容易に取り外
すことができる。
【0119】図20は本発明に係る施設内搬送装置の第
3実施形態を示すシステム構成図である。
【0120】図20に示された施設内搬送装置は、自走
台車10の位置を検出するトロリー線47やマルチプレ
クサ49の設置を不要にした内容を除いて図1に示され
た施設内搬送装置と実質的に異ならないので、同一符号
を付して説明を省略する。
【0121】図20に示される施設内搬送装置は、自走
台車10は図2に示すように走行レール15上を自力走
行するものであっても、図13および図14に示すよう
に、モノレール140上を跨いで自力走行するものであ
ってもよい。
【0122】この施設内搬送装置は、自走台車10の区
間制御のためのトロリー線とマルチプレクサを除いて構
成したものであり、自走台車10の区間制御を除いた作
用効果は、図1ないし図11に示したものと異ならない
ので、説明を省略する。
【0123】なお、本発明に係る施設内搬送装置の第1
実施形態においては、レール手段を走行レールとガイド
レールとから別体構造に構成した例を示したが、走行レ
ールにガイドフランジ等のガイド手段を付設したり、一
体成形することにより、レール手段を走行レールで構成
してもよい。この場合には、走行レールから独立したガ
イドレールが不要となる一方、走行レールには給電・信
号伝送系統が付設される。
【0124】さらに、トロリー線ダクトをダクトカバー
で覆い、ダクトカバーの開口部に密封手段として弾性変
形可能なベローズを介装した例を示したが、このベロー
ズをブラシやすだれ形状に構成してトロリー線ダクト内
に粉体や酸性ガスの流入を制限させるようにした構成で
もよい。
【0125】また、施設内搬送装置に備えられる自走台
車は、ディファレンシャル機構を有さず、左右独立した
走行モータにより左右の車輪を独立的に走行制御させる
構成であってもよい。その際、自走台車にバッテリを搭
載し、走行モータをこのバッテリ駆動としてもよい。自
走台車がバッテリを搭載した場合には、給電系統は必ず
しも必要でなくなる。
【0126】さらに、走行レール上を自力走行する自走
台車の車輪をテーパ形状に形成し、レール手段である走
行レールとの組合せにより走行時に方向安定性をもたせ
てもよい。また、自走台車の車輪にガイドフランジ(外
周フランジ)を形成し、フランジ付車輪を走行レール上
に走行させることで、ガイドレールを不用としてもよ
い。
【0127】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る施設
内搬送装置は、原子力プラント、化学プラントの建屋内
搬送、あるいはバイオプラントのサンプリングや搬送に
適用でき、搬送作業の省力化、遠隔自動化、効率化およ
び信頼性の向上が図れ、保守・点検作業の簡素化、省力
化に寄与することができる。
【0128】請求項1に係る発明では、密封施設内のレ
ール手段に沿って自力走行する自走台車の走行制御や作
動制御を密封施設外から制御することができ、高い放射
線下や化学物質の影響化でも適用可能な施設内搬送装置
を提供することができる。
【0129】請求項2に係る発明では、レール手段およ
び給電・信号伝送系統は複数の区間に分割され、各区間
の少なくとも1つに分岐手段を設けたので、密封施設内
に形成される搬送ルートのルート構成の自由度が向上
し、他の搬送ルートへのアクセスも容易となり、柔軟な
ルート配置と運用が可能となる。
【0130】請求項3および4に係る発明では、自走台
車はテーブルにテーブル駆動装置で昇降動作あるいは昇
降および旋回動作を付与させたので、施設側機器と取合
いの自由度を向上させることができる。テーブルの中央
部に開口を形成したり、この開口部の下方の自走台車を
開放させることにより、テーブル上に載置される収容皿
に施設側機器を下方から容易にアクセスさせることがで
き、取合いをスムーズに行なうことができる。
【0131】請求項5に係る発明においては、レール手
段や給電・信号伝送系統を所要区間毎に分割構造とし、
分割されたレール手段や給電・信号伝送系統を固定ガイ
ド(ガイド枠)およびクランプ装置により着脱自在とし
たので、密封施設内設備の保守交換や清掃が容易とな
り、連続運転や稼動率の向上を図ることができる。
【0132】また、レール手段や給電・信号伝送系統を
各区間毎に分割し、自走台車の走行区間制御を行なうこ
とができるので、複数台の自走台車の走行制御と、衝突
防止制御を行なうことができ、運転の安全性、信頼性を
向上させることができる。
【0133】請求項6に係る発明においては、給電ある
いは信号伝送ラインを覆うトロリー線ダクトあるいは保
護カバーを設け、このトロリー線ダクトあるいは保護カ
バーの開口部に弾性変形可能な密封手段で覆う一方、ト
ロリー線ダクトあるいは保護カバーは着脱自在の分割構
造とされたので、密封施設内でグローブを使用すること
により、保守のための着脱作業を簡単に行ない得るとと
もに、密封手段によりトロリー線ダクトあるいは保護カ
バー内にゴミ等の異物が侵入するを有効的に防止でき
る。
【0134】請求項7および8に係る発明では、コネク
タ端子箱に収容される接続口をトロリー線に電気的に接
続したリード線ジャック部と着脱自在としたので、給電
・信号伝送系統やコネクタ端子箱を保守のために簡単に
脱着させることができる。その際、ダクトカバー内を流
体配管から空気等の気体を吹き出し、この気体で給電・
信号伝送ラインをカバーすることにより、給電・信号伝
送ラインの酸化による腐蝕を未然にかつ有効的に防止で
きる。
【0135】請求項9に係る発明では、制御盤により密
封施設内のレール手段に沿って走行する自走台車の走行
区間制御を行なうことができ、この区間制御により自走
台車同士の衝突防止を有効的に図ることができる。
【0136】請求項10に係る発明では、自走台車に搭
載される標識を金属・樹脂あるいは磁石製とし、密封施
設側に設けた検出器で標識を読み取るようにしたので、
自走台車の走行位置検出に、放射線に弱い電子回路を搭
載することなく、自走台車の走行位置や号機を確実に検
出することができる。
【0137】請求項11に係る発明では、自走台車が何
らかの原因で故障したり、トラブルが発生しても、切換
レバー手段で走行駆動モータからの駆動力を解放でき、
手動走行機構で自走台車を簡単かつ小さな押圧力で移送
させることができ、保守、メインテナンス性を改善し、
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る施設内搬送装置の第1実施形態を
示すシステム構成図。
【図2】本発明に係る施設内搬送装置に用いられるグロ
ーブボックス内のパケット搬送システムの構成図。
【図3】図2の III−III 線に沿う断面図。
【図4】本発明に係る施設内搬送装置に用いられる保守
エリア部分のレール分岐構造を示す平面図。
【図5】(A)は施設内搬送装置が自動運転されている
ときの図4のV−V線に沿う断面図、(B)は手動引込
み時の図4のV−V線に沿う断面図。
【図6】本発明に係る施設内搬送装置に用いられるパケ
ット式の自走台車の平面図。
【図7】図6に示された自走台車の側面図。
【図8】図6に示された自走台車の右側面図。
【図9】図6のIX−IX線に沿う断面図。
【図10】図6のX−X線に沿う断面図。
【図11】本発明に係る施設内搬送装置に用いられるト
ロリー線ダクトの構造図。
【図12】トロリー線ダクト内に付設される流体配管を
示す斜視図。
【図13】本発明に係る施設内搬送装置の第2実施形態
を示すもので、モノレール式搬送装置を示す図。
【図14】モノレール式搬送装置において、収容皿に収
容された対象物質の重量測定状態を示す図。
【図15】モノレール式搬送装置に備えられる自走台車
のテーブル駆動装置を示す斜視図。
【図16】上記テーブル駆動装置の縦断面を示す図。
【図17】(A)はモノレール式搬送装置に付設される
トロリー線ダクトを示す斜視図、(B)はトロリー線ダ
クトを取り付ける取付具の作用を示す図、(C)はトロ
リー線ダクトをモノレールに取り付けた状態を示す断面
図、(D)はモノレールにトロリー線ダクトとコネクタ
端子箱を取り付けた状態を示す断面図。
【図18】モノレール式搬送装置のレール手段であるモ
ノレールの搬出入作業を示す図。
【図19】(A)および(B)は湾曲形状のモノレール
を搬出入する作業を示す図。
【図20】本発明に係る施設内搬送装置の第3実施形態
を示すシステム構成図。
【符号の説明】
10 自走台車 11 グローブボックス(密封施設) 12 密閉あるいは密封空間 13 ペネトレーション 14 レール手段 15 走行レール 16 ガイドレール 17 ベース 18 給電・信号伝送系統 20 制御盤 21 制御装置 22 プラント側電源部 23 制御盤電源 24 信号伝送装置 25 操作表示手段 27 電源部 28 ケーブル 29 コネクタ端子箱 30 トロリー線 31 渡り線 32 給電ユニット 34 ケーブル 35 コネクタ端子箱 36 トロリー線 37 渡り線 38 給電ユニット 39 信号伝送部 40 閉ループルート 41 テーブル旋回型分岐装置 42 分岐ルート 43 ポイント型分岐装置 44 保守エリア 45 引込みルート 47 トロリー線 48,50 ケーブル 49 マルチプレクサ 51 給電ユニット 54 走行駆動装置 55 テーブル駆動装置 56 制御部 57 負荷センサ 58 バンパセンサ 60 バーコード(標識) 61 標識検出器 62 ケーブル 64 テーブル 65 収容皿 66 秤量機 67 ワーク機器 70 レール旋回機構 71 ターンテーブル 72 旋回モータ 73 ミッションギヤ機構(動力伝送手段) 75 トロリー線ダクト 76 トロリー線切換ダクト 77 操作ハンドル 78 トロリー線引込みダクト 79 ガイドローラ 81 可動ガイド 82 ピニオンラック機構 83,84,85,86 可動ガイド 88 操作ハンドル 90 車体 91 車輪 92 ガイド機構 93 昇降台 94 テーブル昇降装置 95 テーブル旋回装置 96 昇降モータ 97 昇降ギヤラック機構 98 ボールガイド 100 皿受部 101 開口 103 切換レバー 104 クラッチ 105 走行モータ 106 動力伝達ギヤ 107 ディファレンシャルギヤ 109 手動ハンドル 110 手動走行機構 112 レール枠(ガイド枠) 113 立上げリブ(取付リブ) 114 締結手段(締結ボルト) 115 固定ガイド(ガイド枠) 116 係止フランジ(係止爪) 117 レールクランプ(クランプ装置) 119 側方フランジ 120 トロリー枠(ガイド枠) 121 側方フランジ 122 クランプ(クランプ装置、着脱装置) 123 収容溝 124 流体配管 125 ダクトカバー 126 上部ダクトカバー 127 下部ダクトカバー 128 カバークランプ 130 トロリーシュー 131 ベローズ(弾性密封手段) 133 ノズル穴 134 給電ユニットクランプ 139 レール手段 140 モノレール 141 自走台車 143 走行車輪 144 駆動車輪 145 ガイド車輪 146 走行駆動装置 147 走行モータ 148 動力伝達ギヤ 150 サポート台 151 基部フランジ 152 転動ローラ 153 支持ガイド枠 154 固定ピン(固定手段) 155 支持座台車 158 給電・信号伝送系統 159 トロリー線 160 トロリー受け 161 給電ユニット 162 トロリーシュー 163 車体 164 ユニットクランプ 165 トロリー線ダクトカバー 167 テーブル駆動装置 168 テーブル 170 テーブル昇降装置 171 テーブル旋回装置 172 昇降モータ 173 ピニオンラック機構 174 昇降ラック 175 ガイドピン 177 旋回モータ 178 出力ギヤ 179 外周ギヤ 180 収容皿 182 プッシュ機構 183 中央開口部 184 上面押上げ座 185 下面座 186 プッシュロッド 187 逃がし溝 190 トロリー線ダクト 191 取付穴 192 取付具 193 取付ピン 194 係止部材 195 長孔 196 固定ピン 197 トロリー線 198 リード線ジャック 199 接続口 200 ケーブル線 202 凹凸係合部 203 固設ピン 204 支持ジャッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大河原 孝 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外界と区切られた密封施設内に敷設され
    たレール手段と、このレール手段に沿って走行可能な自
    走台車と、この自走台車に脱着自在に搭載され、施設側
    機器と受渡し可能な対象物収容手段と、前記自走台車へ
    の給電と信号のやりとりを行なう給電・信号伝送系統
    と、この給電・信号伝送系統を介して密封施設の外部か
    ら自走台車の走行制御および作動制御を行なう制御盤と
    を有することを特徴とする施設内搬送装置。
  2. 【請求項2】 レール手段および給電・信号伝送系統は
    複数の区間に分割され、各区間の少なくとも1つに分岐
    手段を設けた請求項1記載の施設内搬送装置。
  3. 【請求項3】 自走台車はテーブルに昇降動作あるいは
    昇降および旋回動作を付与するテーブル駆動装置を備え
    る一方、前記対象収容手段は、テーブル上に着脱自在に
    載置される収容皿で構成した請求項1記載の施設内搬送
    装置。
  4. 【請求項4】 テーブルは中央部に開口を形成し、この
    テーブルの開口部に対応する自走台車の下方が開放さ
    れ、自走台車の開放部およびテーブルの開口部を施設側
    機器が挿通可能に昇降駆動され、テーブル上に載置され
    た収容皿と施設側機器を取合い可能に構成した請求項3
    記載の施設内搬送装置。
  5. 【請求項5】 レール手段および給電・信号伝送系統
    は、所要の区間毎に分割可能に構成される一方、各区間
    毎のレール手段および給電・信号伝送系統を、固定ガイ
    ドあるいはガイド枠に案内させ、クランプ装置あるいは
    着脱装置により密封施設内のベース上に脱着可能に固設
    した請求項1記載の施設内搬送装置。
  6. 【請求項6】 給電・信号伝送系統は、給電あるいは信
    号伝送ラインを覆うトロリー線ダクトあるいは保護カバ
    ーを有し、このトロリー線ダクトあるいは保護カバーの
    開口部に、給電あるいは信号伝送ラインに摺接して移送
    自在の給電ユニットを自走台車に設け、前記トロリー線
    ダクトあるいは保護カバーの開口部を弾性変形可能な密
    封手段で密封する一方、トロリー線ダクトあるいは保護
    カバーは着脱自在の分割構造に構成された請求項1記載
    の施設内搬送装置。
  7. 【請求項7】 給電・信号伝送系統は信号伝送ラインを
    覆うトロリー線ダクトを備え、このトロリー線ダクトは
    所要の区間毎に分割され、隣接するトロリー線ダクト同
    士の接続部にコネクタ端子箱を設け、このコネクタ端子
    箱に収容される接続口がトロリー線に電気的に接続され
    るリード線ジャック部と着脱自在に連結された請求項1
    記載の施設内搬送装置。
  8. 【請求項8】 トロリー線ダクトは、ダクトカバー内に
    流体配管が長手方向に沿って付設され、この流体配管に
    穿設されたノズル穴から空気、窒素ガスあるいは不活性
    ガスが吹き出されるように設定した請求項6または7記
    載の施設内搬送装置。
  9. 【請求項9】 給電・信号伝送系統は、所要の区間毎に
    分割されたトロリー線を備え、このトロリー線に自走台
    車からの電流の有無を検知する制御盤を密封施設外に設
    け、この制御盤により、自走台車の走行区間制御を行な
    うようにした請求項1記載の施設内搬送装置。
  10. 【請求項10】 自走台車は、金属、樹脂あるいは磁石
    製の標識を搭載し、密封施設側に上記標識を検出する検
    出器を設けた請求項1記載の施設内搬送装置。
  11. 【請求項11】 自走台車は、走行駆動モータを備えた
    走行駆動装置を有し、上記走行駆動装置からの動力伝達
    ラインに走行駆動モータの駆動力を解放させる切換レバ
    ー手段を設ける一方、上記自走台車に手動操作用ハンド
    ルを脱着自在に取り付け、手動走行機構を構成した請求
    項1記載の施設内搬送装置。
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