JPH10324508A - 過酸化水素の複合体液及びそれを使用した金属洗浄液組成物 - Google Patents

過酸化水素の複合体液及びそれを使用した金属洗浄液組成物

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JPH10324508A
JPH10324508A JP15287597A JP15287597A JPH10324508A JP H10324508 A JPH10324508 A JP H10324508A JP 15287597 A JP15287597 A JP 15287597A JP 15287597 A JP15287597 A JP 15287597A JP H10324508 A JPH10324508 A JP H10324508A
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JP
Japan
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hydrogen peroxide
acid
metal
liq
composite
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JP15287597A
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Kyosuke Owa
恭介 應和
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Horiuchi KK
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Horiuchi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過酸化水素は、酸化作用は反応が急激であるた
め、取扱いが困難である。又、過酸化水素は、分解する
ときに、酸素ガスを発生し、同時に、発熱するため、可
燃物との接触は危険であり、その取扱いは、特別に熟知
した技術者等に限られている。 【解決手段】過酸化水素の水溶液と弱酸と弱酸の二水素
ナトリウム二水和物とを含む成分が反応してなる過酸化
水素の複合体液を得る。この過酸化水素の複合体液とキ
レート剤と界面活性剤とを含む、反応が穏やかで安全で
取扱いやすい、過酸化水素を主体とする金属洗浄液組成
物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過酸化水素の複合
体液及びそれを使用した金属洗浄液組成物に関するもの
である。更に詳しくは、安全で、取扱いやすい過酸化水
素の複合体液及びそれを使用した金属洗浄液組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】過酸化水素の反応を利用した技術は、各
種の産業において広い範囲で応用されている。過酸化水
素は酸化作用が強く、金属等の表面を酸化したり、有機
化合物の結合を解離することができる。又、過酸化水素
が他物体を酸化し分解するときに酸素ガスを発生する。
酸素ガスは、金属表面を酸化させると同時にその気泡に
より金属表面の汚れを離脱させることができる。そし
て、有機化合物の結合が解離するのを促進することもで
きる。過酸化水素はこのような性質を有するので、使用
方法が適正であれば、酸化剤又は過酸化物として、オゾ
ンと同じように利用することができる。
【0003】過酸化水素は医薬品のオキシドール(2.
5〜3.5w/v%水溶液)として、一般の家庭等で消
毒剤として使用されている。一方、工業用の過酸化水素
は、濃度35w/v%以上の水溶液であり、強力な酸化
剤である。過酸化水素自体は引火性はないが、分解する
と、酸素ガスを発生し、又、発熱する。そのため、過酸
化水素は、可燃物との接触をなるべく避けるように注意
しなければならない。消防法では、高濃度の過酸化水素
を危険物第6類(酸化性液体)に指定し、毒物及び劇物
取締法では、濃度6w/v%を超える過酸化水素を劇物
に指定し、その輸送、取扱い、貯蔵、販売等を規制して
いる。そして、過酸化水素の使用は特別に熟知した技術
者等に限られている。
【0004】尚、過酸化水素の技術については、現状で
は、次のようなことがいえる。無水の過酸化水素は無色
の粘稠な液体である。不純物が存在すると、極めて不安
定になり、ときには爆発的に分解する。このとき発生す
る分解熱は、次第に蓄積し、更に過酸化水素の分解を促
進する。過酸化水素の分解は、鉄・銅等の重金属やカタ
ラーゼ等の酵素によっても促進され、又、温度を上げた
り、アルカリ性にすることによっても促進される。この
ように分解しやすい過酸化水素であるが、ケイ酸ナトリ
ウムは過酸化水素の分解を抑制する力があり、その力は
マグネシウムイオンが共存していると倍加される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、過酸化
水素は酸化作用が強く、金属等の表面を酸化したり、有
機化合物の結合を解離することができる。又、過酸化水
素が他物体を酸化し分解するときに酸素ガスを発生す
る。酸素ガスは、金属表面を酸化させると同時にその気
泡により金属表面の汚れを離脱させることができる。そ
して、有機化合物の結合が解離するのを促進することも
できる。しかしながら、過酸化水素は、酸化作用は反応
が急激であるため、取扱いが困難である。又、過酸化水
素は、分解するときに、酸素ガスを発生し、同時に、発
熱するため、可燃物との接触は危険であり、その取扱い
は、特別に熟知した技術者等に限られている。
【0006】本発明は、上記課題を解決するもので、過
酸化水素の酸化作用時の反応を温和にし、安全で取扱い
やすい過酸化水素の複合体液を提供することを目的とす
る。又、上記過酸化水素の複合体液を使用して金属の表
面の洗浄を安全で容易に行うことができる金属洗浄液組
成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、過酸化水素を安全で取扱いやすいようにす
る複合体液であって、過酸化水素の水溶液と、弱酸と、
弱酸の二水素ナトリウム二水和物と、を含むことを特徴
とする、過酸化水素の複合体液である。
【0008】第2の発明にあっては、上記弱酸がホウ
酸、リン酸、尿酸から選ばれたものであることを特徴と
する、第2の発明記載の過酸化水素の複合体液である。
【0009】第3の発明にあっては、金属の表面を洗浄
する液であって、第1又は第2の発明記載の過酸化水素
の複合体液と、洗浄剤と、キレート剤と、界面活性剤
と、を含むことを特徴とする、金属洗浄液組成物であ
る。
【0010】上記過酸化水素の水溶液としては、大量に
生産され、安価な濃度35w/v%以上の工業用薬品が
使用される。オキシドールは上記工業用薬品に比べる
と、酸化作用としての反応は穏やかであるが、高価であ
り、使用しにくい。洗浄する金属は、人々が毎日手に触
れるコインが最も代表的なものである。しかしながら、
洗浄する金属は、コインに限定されるものではない。
【0011】上記弱酸としては、ホウ酸、リン酸、尿酸
などが使用される。本明細書でいう洗浄剤としては、金
属に対する腐食作用が比較的に穏やかでエッチング作用
があるスルファミン酸と、そして、スルファミン酸の緩
衝剤としての作用があるリン酸等とが使用される。本明
細書でいうキレート剤としては、金属イオンの洗浄妨害
作用に対して、金属イオンを封鎖し、洗浄能力を高める
作用があるクエン酸、EDTA(エチレン・ヂアミン・
4酢酸・2ナトリウム塩)、フコイダン等が使用され
る。又、これらは、マスキング剤としての働きもする。
界面活性剤としては、金属表面、例えばコイン表面に滑
らかさと照りを与えることができるアニオン系、非イオ
ン系、両性等の界面活性剤が使用される。上記各薬剤は
代表的なものを例示したものであり、これに限定される
ものではない。
【0012】(作 用)過酸化水素の複合体液は、過酸
化水素の水溶液と弱酸と弱酸の二水素ナトリウム二水和
物とを含む成分を混合したものである。弱酸と弱酸の二
水素ナトリウム二水和物は混合しあって、過酸化水素の
分解を抑制する調整剤の働きをする。そのため、過酸化
水素は、常温において、穏やかな酸化反応を行ない、
又、ゆっくりした反応のため発熱もせず、微小な気泡が
発生するようになる。従って、この複合体液は、安全に
取扱うことができ、又、その取扱い方も簡単である。
【0013】過酸化水素の複合体液において、弱酸がホ
ウ酸、リン酸、尿酸から選ばれたものは、過酸化水素の
分解を十分に抑制することができ、常温において、一層
穏やかな酸化反応を行ない、又、ゆっくりした反応のた
め発熱もせず、微小な気泡が発生するのみである。従っ
て、この複合体液は、一層安全で取扱いが容易である。
【0014】金属洗浄液組成物は上記過酸化水素の複合
体と洗浄剤とキレート剤と界面活性剤とを含んでいる。
過酸化水素の複合体液は穏やかに分解して金属、例えば
コイン表面で酸素ガスを発生し、酸化させると同時にそ
の酸素ガスの微小気泡により表面の汚れも離脱させる作
用がある。表面を酸化させると付着している細菌を殺す
作用及び抗菌作用もある。洗浄剤はコイン表面を腐食す
ることにより洗浄作用がでてくる。洗浄剤は緩衝作用を
も有し腐食を穏やかに行う作用がある。キレート剤は各
種のコインの金属イオンの洗浄を妨害する作用に対し
て、金属イオンを封鎖し、洗浄能力を高める作用があ
る。界面活性剤はコインの表面を滑らかにし照りを与え
る作用がある。この金属洗浄液組成物は、上記各成分の
作用が全て合わさり、しかも相乗的に作用しあって、安
全にそして容易に多種類のコイン等の金属表面を同時に
洗浄することができる。
【0015】
【実施例1】濃度35w/v%の過酸化水素100重量
部、ホウ酸粉末30重量部、リン酸二水素ナトリウム二
水和物20重量部、水1000重量部を用意する。上記
ホウ酸粉末に過酸化水素を撹拌しながら急激な反応が起
こらないように注意し徐々に注ぎ入れる。過酸化水素中
にホウ酸粉末が十分に混合した段階でリン酸二水素ナト
リウム二水和物を撹拌しながら急激な反応が起こらない
注意し徐々に注ぎ入れる。上記混合物が完全に透明にな
るのを確認して水を注ぎ入れ希釈し過酸化水素の複合体
液を得る。尚、上記各薬剤の重量部数は±5重量部の範
囲内であれば、上記各薬剤の重量部数の場合と全く同様
の効果が得られる。若し、重量部数が±5重量部の範囲
を外れた場合は、上記の場合に比べ効果が落ちる虞があ
る。
【0016】(作用)この複合体液は、濃度35w/v
%の過酸化水素が本来有する強い酸化反応を、ホウ酸と
リン酸二水素ナトリウム二水和物とにより抑制するの
で、穏やかな酸化反応を起こさせるようにする。従っ
て、濃度35w/v%の過酸化水素のように、金属表面
を急激に酸化して変質したり、酸素ガスを急激に多量爆
発的に発生したり、高熱を発生したりすることはなく、
安全にそして手軽に取り扱うことができるようになる。
【0017】
【実施例2】表1に従い、各種薬剤を用意した。表中の
数字は重量部を表わす。尚、界面活性剤Aはポリオキシ
エチレンモノステアレート、界面活性剤Bはポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、界面活性剤Cは2エチルヘ
キシアルキル硫酸エステルナトリウム塩を用いた。
【0018】
【表1】
【0019】過酸化水素の複合体液に撹拌しながら洗浄
剤、キレート剤、界面活性剤を順次加えていき均一に溶
解し、コイン用洗浄液組成物とする。尚、表1中の各薬
剤の重量部数は±5重量部の範囲内であれば、上記各薬
剤の重量部数の場合と全く同様の効果が得られる。若
し、重量部数が±5重量部の範囲を外れた場合は、上記
の場合に比べ効果が落ちる虞がある。
【0020】(作用)表1により得られたコイン用洗浄
液組成物を使用してコインを洗浄する方法と作用につい
て説明する。このコイン用洗浄液組成物を1リットル用
意し、この中に、1円、5円、10円、50円、100
円、500円の各コイン50枚、即ち合計300枚を入
れる。このコインを、コイン用洗浄液組成物中に入れた
超音波機器により30秒間浸透洗浄する。コイン用洗浄
液組成物中よりコインを取出し、洗浄液組成物を十分に
切り、水で30秒間濯ぎ洗いをする。水切り後、温風乾
燥機により1分間乾燥する。
【0021】上記のコイン用洗浄液組成物によって洗浄
された300枚のコインは全て新品同様の仕上がりであ
る。洗浄後30日目のコイン表面の錆の発生状況を目視
によって検査したところ、洗浄直後の清浄な状態をその
まま保持し、抗菌作用も持続していた。これは、洗浄さ
れた全てのコインの表面が過酸化水素により酸化され、
強力な酸化金属の被膜が生成し、化学的に不活性な即ち
安定な表面に変わったためである。
【0022】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)過酸化水素の複合体液は、過酸化水素の水溶液と
弱酸と弱酸の二水素ナトリウム二水和物とを含む成分が
混合したものである。弱酸と弱酸の二水素ナトリウム二
水和物は混合しあって、過酸化水素の分解を抑制する調
整剤の働きをする。そのため、過酸化水素は、常温にお
いて、穏やかな酸化反応を行ない、又、ゆっくりした反
応のため発熱もせず、微小な気泡が発生するようにな
る。従って、この複合体液は、安全に取扱うことがで
き、又、その取扱い方も簡単である。
【0024】(b)過酸化水素の複合体液において、弱
酸がホウ酸、リン酸、尿酸から選ばれたものは、過酸化
水素の分解を十分に抑制することができ、常温におい
て、一層穏やかな酸化反応を行ない、又、ゆっくりした
反応のため発熱もせず、微小な気泡が発生するのみであ
る。従って、この複合体液は、一層安全で取扱いが容易
である。
【0025】(c)金属洗浄液組成物は過酸化水素の複
合体と洗浄剤とキレート剤と界面活性剤とを含んでい
る。過酸化水素の複合体液は穏やかに分解して金属、例
えばコイン表面で酸素ガスを発生し、酸化させると同時
にその酸素ガスの微小気泡により表面の汚れも離脱させ
る作用がある。表面を酸化させると付着している細菌を
殺す作用及び抗菌作用もある。洗浄剤はコイン表面を腐
食することにより洗浄作用がでてくる。洗浄剤は緩衝作
用をも有し腐食を穏やかに行う作用がある。キレート剤
は各種のコインの金属イオンの洗浄を妨害する作用に対
して、金属イオンを封鎖し、洗浄能力を高める作用があ
る。界面活性剤はコインの表面を滑らかにし照りを与え
る作用がある。この金属洗浄液組成物は、上記各成分の
作用が全て合わさり、しかも相乗的に作用しあって、安
全にそして容易に多種類のコイン等の金属表面を同時に
洗浄することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過酸化水素を安全で取扱いやすいように
    する複合体液であって、 過酸化水素の水溶液と、 弱酸と、 弱酸の二水素ナトリウム二水和物と、 を含むことを特徴とする、 過酸化水素の複合体液。
  2. 【請求項2】 上記弱酸がホウ酸、リン酸、尿酸から選
    ばれたものであることを特徴とする、 請求項1記載の過酸化水素の複合体液。
  3. 【請求項3】 金属の表面を洗浄する液であって、 請求項1又2は記載の過酸化水素の複合体液と、 洗浄剤と、 キレート剤と、 界面活性剤と、 を含むことを特徴とする、 金属洗浄液組成物。
JP15287597A 1997-05-26 1997-05-26 過酸化水素の複合体液及びそれを使用した金属洗浄液組成物 Pending JPH10324508A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100983060B1 (ko) 2008-05-26 2010-09-20 (주)이그잭스 비과산화수소형 구리 또는 구리 합금 막의 에칭제
JP2013234351A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Showa Co Ltd 銅管内面の洗浄剤及び洗浄方法
US8846620B2 (en) 2011-07-19 2014-09-30 Baxter International Inc. Resorption enhancers as additives to improve the oral formulation of non-anticoagulant sulfated polysaccharides
US9417251B2 (en) 2012-08-14 2016-08-16 Baxalta GmbH Methods and systems for screening compositions comprising non-anticoagulant sulfated polysaccharides

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