JPH10324519A - 易焼結性高純度アルミナ粉末の製造方法 - Google Patents

易焼結性高純度アルミナ粉末の製造方法

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JPH10324519A
JPH10324519A JP9144588A JP14458897A JPH10324519A JP H10324519 A JPH10324519 A JP H10324519A JP 9144588 A JP9144588 A JP 9144588A JP 14458897 A JP14458897 A JP 14458897A JP H10324519 A JPH10324519 A JP H10324519A
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JP
Japan
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alumina powder
acid
powder
purity
slurry
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JP9144588A
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Yoshiji Nishi
芳次 西
Tatsuya Shiogai
達也 塩貝
Hideto Yoshida
秀人 吉田
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Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Chichibu Onoda Cement Corp
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の易焼結性を有する高純度のアルミナ粉
末の製造方法では、多量にまたは安価に製造することが
できないという問題があった。 【解決手段】 純度が99.99%以上のアルミナ粉末
を直径が2mm以下の鉄媒体で平均粒径が0.2ミクロ
ン以下で、比表面積が15×1032/kg以上に粉砕
した後、そのアルミナ粉末を塩酸または硝酸で洗浄し、
さらに濃度が10N以上の硫酸で洗浄することとした易
焼結性高純度アルミナ粉末の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高純度のアルミナ
粉末の製造方法に関し、特に易焼結性を有する高純度の
アルミナ粉末の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の高集積化と小型化により、半導
体の製造装置に用いる部品や部材には、耐薬品性、耐プ
ラズマ性に優れるのみならず、ポアの極めて少ないセラ
ミックスが要望されており、そのセラミックスには安価
で使い易いアルミナセラミックスに特にその要望が高ま
っている。
【0003】この要望に対応するため、従来は、高純度
のアルミナ粉末を常圧焼結した後、さらにHIP処理
(熱間静水圧処理)することにより、常圧焼結で残留し
た焼結体中のポアを押しつぶすことでその数を低減して
いた。しかし、この方法は、常圧焼結に1500℃以上
の高温を必要とするので、粒成長を生じ、HIP処理し
ても十分なポア低減の効果が発揮されず、焼結体に多く
のポアが残存するという問題があった。
【0004】また、常圧焼結に1500℃以上の高温を
必要とするためHIP処理温度も1400℃以上の温度
を必要とするので、HIP処理装置の熱源(ヒータ)や
断熱材をカーボン材で形成する必要があった。そのた
め、HIP処理装置の構造や耐久性に問題が生じ、14
00℃以上でHIP処理を行える大型のHIP装置がな
く、作製する製品の大きさが制限されるという問題もあ
った。
【0005】これを解決するため、1400℃以下の温
度で焼結可能とする高純度のアルミナ粉末を得る製造方
法として、アルミニウム・カーボネイト・ハイドロオキ
サイド・アンモニウム(NH4AlCO3(OH))を熱
分解した後、1200〜1400℃の温度で焙焼して製
造する方法が「窯協,84,255〜258(199
6)」で提案されている。この他、アルミニウムアルコ
キシドを加水分解し、得られた水和物を焼成して製造す
る方法も「化学総説,48,173〜178(198
5)」で提案されている。これらの方法は、製造された
アルミナ粉末が、高純度である上に極めて微粉であるた
め、1400℃以下の低温でも常圧焼結できる粉末を得
ることのできる製造方法となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た前者の方法では、製造工程が複雑であるため、アルミ
ナ粉末を多量に製造することができないという問題があ
った。また、後者の方法でも、使用するアルミニウムア
ルコキシドが高価であるため、製造されたアルミナ粉末
が非常に高価となり、アルミナ粉末を安価に製造するこ
とができないという問題があった。
【0007】本発明は、上述した低温で焼結可能な易焼
結性高純度アルミナ粉末の製造方法が有する課題に鑑み
なされたものであって、その目的は、安価で多量に製造
することのできる易焼結性高純度アルミナ粉末の製造方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するため鋭意研究した結果、市販の高純度アルミ
ナ粉末を比重の大きい鉄製の小径媒体で粉砕した後、媒
体から混入したFeを酸洗浄により除去すれば、易焼結
性を有する高純度のアルミナ粉末が安価で多量に得られ
るとの知見を得て本発明を完成するに至った。
【0009】即ち本発明は、純度が99.99%以上の
アルミナ粉末を直径が2mm以下の鉄媒体で平均粒径が
0.2ミクロン以下で、比表面積が15×1032/k
g以上に粉砕した後、そのアルミナ粉末を塩酸または硝
酸で洗浄し、さらに濃度が10N以上の硫酸で洗浄する
ことを特徴とする易焼結性高純度アルミナ粉末の製造方
法とすることを要旨とする。以下、さらに詳細に説明す
る。
【0010】この製造方法は、安価に購入できる市販の
高純度アルミナ粉末を微粉砕することで、易焼結性を有
する高純度のアルミナ微粉末を安価でしかも多量に得る
製造方法であって、その出発原料としては、純度が9
9.99%以上の高純度のアルミナ粉末とした。純度が
99.99%より低くなると、1400℃より低い温度
で焼結できても粒成長を生じ、ポアの少ない焼結体が得
られ難くなるので好ましくない。
【0011】その高純度のアルミナ粉末を粉砕で微細化
する。粉砕操作で原料粉末を微細化することで、粉末の
活性が向上し、易焼結性の粉末が得られることはよく知
られているが、その粉砕で媒体の摩耗は避け難く、この
摩耗によりコンタミが発生し、このコンタミにより、易
焼結性は向上するものの、逆に粒成長が生じ、ポアを低
減することが難しくなる。
【0012】そのため、用いる媒体としては、コンタミ
は発生するが、そのコンタミの除去が可能であって、し
かも微細化をより進めることのできるものとして、比重
の大きい鉄媒体とした。比重の大きいZrO2媒体も考
えられるが、それから混入するコンタミの除去が難し
く、高純度化することができない。また、コンタミの混
入には問題のない高純度のアルミナを媒体として用いる
ことも考えられるが、媒体の比重が小さいため、粉砕効
率が悪く、目的とする微細化には長時間の粉砕を要し、
現実的ではない。
【0013】用いる鉄媒体の大きさとしては、直径2m
m以下とした。2mmより大きいと微細化が難しくなる
ので好ましくない。その粉砕する細かさとしては、平均
粒径で0.2μm以下とし、比表面積で15×1032
/kg以上とした。平均粒径が0.2μmより粗いと易
焼結性が望めず、比表面積が15×1032/kgより
小さいとこれも同様易焼結性が望めない。
【0014】粉砕で摩耗して混入するFeの除去として
は、先ずアルミナ粉末を塩酸または硝酸で洗浄した後、
さらに硫酸で洗浄することとした。粉砕により数%のF
eが混入するので、その大部分を先ず塩酸または硝酸で
洗浄する。この洗浄を行った粉末中にはまだ50〜50
0ppmのFeが含まれているため、さらに洗浄力の強
い硫酸で洗浄する。その硫酸の濃度としては、10N以
上が必要であり、10Nより低いと洗浄効果が弱く、残
存するFe等(Fe、Fe23等)を十分に除去できな
い。脱鉄した粉末を最後に酸を洗い流して乾燥すること
により、易焼結性の微細で高純度のアルミナ粉末が得ら
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法をさらに詳細に
述べると、先ず純度が99.99%以上の市販されてい
る高純度アルミナ粉末を用意する。その粉末に水あるい
はアルコール等の溶媒を加え、それを粉砕機、例えばア
トリッションミル、ボールミル、アトライター、ビーズ
ミル等の粉砕機に入れ、直径が2mm以下の鉄媒体で所
望の細かさに粉砕する。粉砕時間は、それぞれの粉砕機
に合わせて決めればよい。また、アルミナのスラリー中
の濃度は、所望する平均粒径の大きさと粉砕機の種類な
どにより異なるが、平均粒径が0.2〜0.1μmを狙
いとする場合には、20〜40wt%程度でよい。
【0016】次いで、粉砕したアルミナスラリーを塩酸
または硝酸で洗浄する。この洗浄は、次式に示す理論量
の10〜50倍の酸溶液で洗浄、濾過を数回繰り返す。
なお、塩酸を使用する場合、洗浄効果をより発揮させる
ためには、希塩酸を使用するとよい。洗浄後、10N以
上の濃度の硫酸でさらに加熱洗浄した後、酸を除去する
ため、純水で洗浄、濾過する。そのスラリーをフィルタ
ープレス等で濾過し、乾燥するか、あるいはスプレード
ライヤ等で乾燥する。 2Fe+6HCl → 2FeCl3+3H2 2Fe+6HNO3 → 2Fe(NO33+3H2
【0017】以上の方法でアルミナ粉末を製造すれば、
微細で高純度の易焼結性に優れたアルミナ粉末を得るこ
とができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に具体的
に挙げ、本発明をより詳細に説明する。
【0019】(実施例1〜2) (1)アルミナ粉末の粉砕 純度が99.99%、平均粒径が0.5μmのアルミナ
粉末(昭和電工社製、KP−20)に、イオン交換水を
加えて固形分が25%のスラリーとした。このスラリー
を表1に示す媒体を用い、アトリッションミルで20分
間粉砕した。
【0020】(2)アルミナ粉末の洗浄 得られたスラリー中には、化学分析したところ、5wt
%のFeを含んでいたので、2Nの塩酸または硝酸で3
回洗浄と吸引濾過を行った。そのスラリーにさらに10
Nの硫酸をアルミナ粉末100重量部に対し2重量部加
え、60℃で加熱洗浄し、濾過した。そのアルミナ粉末
に対し3重量部の純水を加え2回洗浄、濾過を繰り返し
た後、乾燥してアルミナ粉末を得た。
【0021】(3)評価 得られた粉末の平均粒径を沈降法で測定し、比表面積を
窒素吸着法で測定した。また、得られた粉末中の不純物
を化学分析で分析した。さらに、得られた粉末を用いて
以下のように作製した常圧焼結体とHIP処理した焼結
体の密度をアルキメデス法で求めると共に、HIP処理
した焼結体を研削し、鏡面加工した表面を顕微鏡観察し
て5μm以上のポアの数を調べた。それらの結果を表1
に示す。なお、焼結体の作製は、アルミナ粉末を金型成
形した後、1400Kg/cm2の圧力でφ50×t5
0mmの成形体をCIP成形し、その成形体を大気中で
1350℃の温度で2hr常圧焼結した後、1400℃
の温度で1800Kg/cm2の圧力でHIP処理し
た。
【0022】(比較例1〜5)比較のために、比較例1
では直径が5mmのFe媒体を用いて60分間粉砕し、
比較例2ではFe媒体ではなくAl23媒体を用いて6
0分間粉砕し、比較例3ではZrO2媒体を用いた他
は、実施例1と同様にアルミナ粉末を粉砕し、洗浄し、
評価した。また、比較例4では、5Nの硫酸を用いた他
は実施例1と同様にアルミナ粉末を粉砕し、洗浄し、評
価した。さらに、比較例5では、参考のためアルミニウ
ム・カーボネイト・ハイドロオキサイド・アンモニウム
の熱分解で得られたアルミナ粉末を用いて実施例1と同
様に作製した焼結体を評価した。それらの結果を表1に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなように、実施例1、2に
おいては、アルミナ粉末の細かさが本発明の範囲内の細
かさとなっている。また、その粉末中の不純物は、10
0ppmより大幅に低くなっている。そしてこの粉末を
用いHIP処理して作製した焼結体のポア数は、4個以
下であった。このことは、得られたアルミナ粉末が、ア
ルミニウム・カーボネイト・ハイドロオキサイド・アン
モニウムの熱分解で得られたアルミナ粉末と同等の微細
で高純度の粉末であることを示し、その微細で高純度な
粉末であれば、低温度で焼結でき、しかも焼結体中のポ
アを極めて少なくすることができることを示している。
【0025】これに対して比較例1では、媒体の大きさ
が大きすぎるため、アルミナ粉末の細かさが本発明の細
かさにならず、実施例1の温度では緻密化しなかった。
また、比較例2では、媒体がアルミナであるため、不純
物は少ないものの、これも比較例1と同じく粉末の細か
さが粗く、緻密化しなかった。さらに、比較例3では、
媒体がジルコニアであるため、細かさは満足するもの
の、不純物(ZrO2)が3%も残り、焼結体中のポア
を十分に低減できず、ポア数が実施例に比べはるかに多
かった。さらにまた、比較例4では、硫酸の濃度が低す
ぎるため、不純物が除去しきれずかなり残り、これも同
様ポア数が多かった。
【0026】
【発明の効果】本発明の方法でアルミナ粉末を製造する
ことにより、市販の高純度アルミナを粉砕することで、
微細で、高純度のアルミナ粉末が得られることができる
ようになった。これにより、従来の製造方法で得られる
易焼結性で高純度のアルミナ粉末と同等のアルミナ粉末
を安価で多量に得ることのできる製造方法を提供できる
ようになった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純度が99.99%以上のアルミナ粉末
    を直径が2mm以下の鉄媒体で平均粒径が0.2ミクロ
    ン以下で、比表面積が15×1032/kg以上に粉砕
    した後、そのアルミナ粉末を塩酸または硝酸で洗浄し、
    さらに濃度が10N以上の硫酸で洗浄することを特徴と
    する易焼結性高純度アルミナ粉末の製造方法。
JP9144588A 1997-05-20 1997-05-20 易焼結性高純度アルミナ粉末の製造方法 Pending JPH10324519A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001302233A (ja) * 2000-04-27 2001-10-31 Sumitomo Chem Co Ltd アルミナ粉末の製造方法
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JP2006111508A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Fujimi Inc 酸化アルミニウム粉末の製造法
WO2007037498A1 (en) * 2005-09-30 2007-04-05 Fujifilm Corporation Method of manufacturing composite structure, impurity removal processing apparatus, film forming apparatus, composite structure and raw material powder
US8124048B2 (en) 2006-12-15 2012-02-28 Nippon Light Metal Company, Ltd. Process for producing high-purity α-alumina

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