JPH10325076A - 布帛の制電加工方法 - Google Patents
布帛の制電加工方法Info
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- JPH10325076A JPH10325076A JP13148597A JP13148597A JPH10325076A JP H10325076 A JPH10325076 A JP H10325076A JP 13148597 A JP13148597 A JP 13148597A JP 13148597 A JP13148597 A JP 13148597A JP H10325076 A JPH10325076 A JP H10325076A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 布帛と接触した物体の静電気蓄積を有効的に
防止するとともに、低湿度条件においても十分な制電性
能を発揮させ、かつ布帛に耐久性に優れた制電性能を付
与することのできる制電加工方法を提供する。 【解決手段】 特定構造を有するスルホン酸塩と、特定
構造の4級アンモニウム塩と、特定構造のイミダゾリニ
ウム塩とからなる制電組成物を含有してなる処理剤で布
帛の処理を行い、該制電組成物を布帛に付与する。前記
4級アンモニウム塩100重量部に対して、スルホン酸
塩の配合量を2〜40重量部、イミダゾリニウム塩の配
合量を20〜300重量部とするのが好ましい。
防止するとともに、低湿度条件においても十分な制電性
能を発揮させ、かつ布帛に耐久性に優れた制電性能を付
与することのできる制電加工方法を提供する。 【解決手段】 特定構造を有するスルホン酸塩と、特定
構造の4級アンモニウム塩と、特定構造のイミダゾリニ
ウム塩とからなる制電組成物を含有してなる処理剤で布
帛の処理を行い、該制電組成物を布帛に付与する。前記
4級アンモニウム塩100重量部に対して、スルホン酸
塩の配合量を2〜40重量部、イミダゾリニウム塩の配
合量を20〜300重量部とするのが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、布帛に優れた帯
電防止性を付与するとともに、布帛と接触した物体の静
電気蓄積をも有効的に防止する機能を付与し得る、布帛
の制電加工方法に関する。
電防止性を付与するとともに、布帛と接触した物体の静
電気蓄積をも有効的に防止する機能を付与し得る、布帛
の制電加工方法に関する。
【0002】なお、この明細書において、「帯電防止」
の語は布帛自体の静電気蓄積の防止を意味し、一方「制
電」の語は、布帛自体の静電気蓄積の防止と、布帛と接
触した物体の静電気蓄積の防止の両者を包含する意味で
用いる。
の語は布帛自体の静電気蓄積の防止を意味し、一方「制
電」の語は、布帛自体の静電気蓄積の防止と、布帛と接
触した物体の静電気蓄積の防止の両者を包含する意味で
用いる。
【0003】
【従来の技術】布帛に帯電防止性を与える方法として
は、従来より様々な方法が提案されている。
は、従来より様々な方法が提案されている。
【0004】代表的な方法として、布帛に後処理によ
り、帯電防止性を有する界面活性剤などの化合物を繊維
表面に付着させて布帛に帯電防止性を付与することが行
われてきているが、使用を重ねると帯電防止性能が低下
してしまい、帯電防止性能が一時的にしか発揮されな
い、即ち帯電防止性能の耐久性に劣るという問題点を有
していることから、近年このような帯電防止性能の耐久
性を向上させるために、これらの化合物を高分子化した
ものを繊維表面に付着させる方法が提案されている。例
えば、特公昭59−3588号公報には、α−オレフィ
ン硫酸エステルと、β(メタアクリルオキシエチル)−
ジエチルメチルアンモニウムメトサルフェートとの錯化
合物を用いて布帛を処理する方法が記載され、また、特
開平6−41872号公報には、ポリエステルポリエー
テルブロック共重合体と水溶性ポリウレタンと環状アミ
ノ酸(誘導体)とを含有する水溶液で布帛を処理する方
法が記載されている。
り、帯電防止性を有する界面活性剤などの化合物を繊維
表面に付着させて布帛に帯電防止性を付与することが行
われてきているが、使用を重ねると帯電防止性能が低下
してしまい、帯電防止性能が一時的にしか発揮されな
い、即ち帯電防止性能の耐久性に劣るという問題点を有
していることから、近年このような帯電防止性能の耐久
性を向上させるために、これらの化合物を高分子化した
ものを繊維表面に付着させる方法が提案されている。例
えば、特公昭59−3588号公報には、α−オレフィ
ン硫酸エステルと、β(メタアクリルオキシエチル)−
ジエチルメチルアンモニウムメトサルフェートとの錯化
合物を用いて布帛を処理する方法が記載され、また、特
開平6−41872号公報には、ポリエステルポリエー
テルブロック共重合体と水溶性ポリウレタンと環状アミ
ノ酸(誘導体)とを含有する水溶液で布帛を処理する方
法が記載されている。
【0005】また、導電性ポリマ−繊維を主体繊維に混
紡することにより布帛に帯電防止性を付与する方法や、
パイル布帛において、パイル素材としてカーボンを付加
した導電性繊維を用いるとともに、バッキング層の樹脂
に同じくカーボンを配合することにより帯電防止性を付
与する方法が提案されている。
紡することにより布帛に帯電防止性を付与する方法や、
パイル布帛において、パイル素材としてカーボンを付加
した導電性繊維を用いるとともに、バッキング層の樹脂
に同じくカーボンを配合することにより帯電防止性を付
与する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術による場合、次のような問題があった。即ち、前
者の高分子化された化合物を繊維表面に付着させる方法
では、いずれにおいても未だ十分な耐久性を具備した帯
電防止性能の付与はなされておらず、しかも処理剤の影
響により繊維本来の柔軟な風合いが損なわれて良好な風
合いが確保されていないのが現状である。
行技術による場合、次のような問題があった。即ち、前
者の高分子化された化合物を繊維表面に付着させる方法
では、いずれにおいても未だ十分な耐久性を具備した帯
電防止性能の付与はなされておらず、しかも処理剤の影
響により繊維本来の柔軟な風合いが損なわれて良好な風
合いが確保されていないのが現状である。
【0007】導電性ポリマ−繊維を主体繊維に混紡する
方法では、異種ポリマ−が繊維中にブレンドされている
ので、繊維本来の優れた特性が損なわれるという問題点
を有していた。
方法では、異種ポリマ−が繊維中にブレンドされている
ので、繊維本来の優れた特性が損なわれるという問題点
を有していた。
【0008】パイル素材及びバッキング層にカーボンを
混在させる方法では、パイル部のカーボンによる着色が
避けられないため、意匠上の制限が生じるのみならず、
樹脂にカーボンを配合するため物性が低下し、更にはカ
ーボン使用により材料コストが増大するとともに、繊維
にカーボンを付加させるために工程数が増大するので、
製造コストが高く付くという難点があった。
混在させる方法では、パイル部のカーボンによる着色が
避けられないため、意匠上の制限が生じるのみならず、
樹脂にカーボンを配合するため物性が低下し、更にはカ
ーボン使用により材料コストが増大するとともに、繊維
にカーボンを付加させるために工程数が増大するので、
製造コストが高く付くという難点があった。
【0009】また、上記従来の方法にあっては、いずれ
においても帯電防止性能が雰囲気湿度の影響を受けやす
く、殊に低湿度条件下では帯電防止性能が著しく低下す
るという問題点も有していた。
においても帯電防止性能が雰囲気湿度の影響を受けやす
く、殊に低湿度条件下では帯電防止性能が著しく低下す
るという問題点も有していた。
【0010】更に、上記従来の方法にあっては、いずれ
も布帛自体の静電気発生を抑制する効果は得られるもの
の、布帛と接触した物体の静電気蓄積を抑制することが
できるものはなかった。例えば布帛が自動車車輌の座席
シート用表皮材として使用される場合、該布帛と接触す
る搭乗者には該布帛との摩擦等により生ずる静電気が蓄
積されていくが、従来法で処理された布帛はこれと接触
する人体の静電気蓄積を抑制する効果がなかったため、
人体に多量の静電気が蓄積される結果、搭乗者がドアの
ノブ等の金属部分に触れた時には蓄積された静電気が一
度に放電され、搭乗者に不快感あるいは電撃ショックを
与え、特に低湿度となる冬期においては激しい電撃ショ
ックを与え、場合によっては搭乗者に皮膚障害等の損傷
を与えることすらあった。そこで、布帛と接触した物体
の静電気蓄積を有効的に抑制し得る方法が必要とされて
いた。
も布帛自体の静電気発生を抑制する効果は得られるもの
の、布帛と接触した物体の静電気蓄積を抑制することが
できるものはなかった。例えば布帛が自動車車輌の座席
シート用表皮材として使用される場合、該布帛と接触す
る搭乗者には該布帛との摩擦等により生ずる静電気が蓄
積されていくが、従来法で処理された布帛はこれと接触
する人体の静電気蓄積を抑制する効果がなかったため、
人体に多量の静電気が蓄積される結果、搭乗者がドアの
ノブ等の金属部分に触れた時には蓄積された静電気が一
度に放電され、搭乗者に不快感あるいは電撃ショックを
与え、特に低湿度となる冬期においては激しい電撃ショ
ックを与え、場合によっては搭乗者に皮膚障害等の損傷
を与えることすらあった。そこで、布帛と接触した物体
の静電気蓄積を有効的に抑制し得る方法が必要とされて
いた。
【0011】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、布帛と接触した物体の静電気蓄積
を有効的に防止するとともに、低湿度条件においても十
分な制電性能を発揮させ、かつ布帛に耐久性に優れた制
電性能を付与することのできる制電加工方法を提供する
ことを目的とする。
されたものであって、布帛と接触した物体の静電気蓄積
を有効的に防止するとともに、低湿度条件においても十
分な制電性能を発揮させ、かつ布帛に耐久性に優れた制
電性能を付与することのできる制電加工方法を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは鋭意研究の結果、特定構造を有するス
ルホン酸塩と、特定構造の4級アンモニウム塩と、特定
構造のイミダゾリニウム塩とを含有してなる処理剤で布
帛を処理すれば、上記所望の制電特性を布帛に付与する
ことができることを見出すに至り、本発明を完成したも
のである。
に、本発明者らは鋭意研究の結果、特定構造を有するス
ルホン酸塩と、特定構造の4級アンモニウム塩と、特定
構造のイミダゾリニウム塩とを含有してなる処理剤で布
帛を処理すれば、上記所望の制電特性を布帛に付与する
ことができることを見出すに至り、本発明を完成したも
のである。
【0013】即ち、この発明にかかる布帛の制電加工方
法は、下記一般式(I);
法は、下記一般式(I);
【化4】 (但し、式中R1 はアルキル基、アルキルアリール基ま
たはアルキルエステル基を示し、Mはアルカリ金属また
はNH4 を示す)で表されるスルホン酸塩と、下記一般
式(II);
たはアルキルエステル基を示し、Mはアルカリ金属また
はNH4 を示す)で表されるスルホン酸塩と、下記一般
式(II);
【化5】 (但し、式中R2 は水素原子またはメチル基を示し、R
3 はメチル基またはエチル基を示し、R4 はメチル基ま
たはエチル基を示し、R5 は炭素数1〜6のアルキル基
またはベンジル基を示し、Xはハロゲン原子、CH3 S
O4 またはC2 H5 SO4 を示し、nは100〜300
の範囲の整数を示す)で表される4級アンモニウム塩
と、下記一般式 (III);
3 はメチル基またはエチル基を示し、R4 はメチル基ま
たはエチル基を示し、R5 は炭素数1〜6のアルキル基
またはベンジル基を示し、Xはハロゲン原子、CH3 S
O4 またはC2 H5 SO4 を示し、nは100〜300
の範囲の整数を示す)で表される4級アンモニウム塩
と、下記一般式 (III);
【化6】 (但し、式中R6 はアルキル基またはアルケニル基を示
し、R7 はアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジ
ル基またはポリオキシエチレン基を示し、R8 はアルキ
ル基、アルケニル基またはアシロイルアミノエチル基を
示し、Zはハロゲン原子、CH3 SO4 またはC2 H5
SO4 を示す)で表されるイミダゾリニウム塩と、から
なる制電組成物を含有してなる処理剤で布帛の処理を行
い、該制電組成物を布帛に付与することを特徴とするも
のである。
し、R7 はアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジ
ル基またはポリオキシエチレン基を示し、R8 はアルキ
ル基、アルケニル基またはアシロイルアミノエチル基を
示し、Zはハロゲン原子、CH3 SO4 またはC2 H5
SO4 を示す)で表されるイミダゾリニウム塩と、から
なる制電組成物を含有してなる処理剤で布帛の処理を行
い、該制電組成物を布帛に付与することを特徴とするも
のである。
【0014】このような3成分からなる制電組成物が布
帛に付与されるから、これら3成分の相乗効果により、
制電組成物の布帛への固着性が高められるとともに、布
帛と接触した物体の静電気蓄積も防止され、かつ低湿度
条件下においても十分な制電性能が発揮される。また、
柔軟な風合いも同時に付与される。
帛に付与されるから、これら3成分の相乗効果により、
制電組成物の布帛への固着性が高められるとともに、布
帛と接触した物体の静電気蓄積も防止され、かつ低湿度
条件下においても十分な制電性能が発揮される。また、
柔軟な風合いも同時に付与される。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明において、処理剤に含有
される制電組成物としては、一般式(I)で表されるス
ルホン酸塩、一般式(II)で表される4級アンモニウム
塩、一般式 (III)で表されるイミダゾリニウム塩から構
成される必要がある。
される制電組成物としては、一般式(I)で表されるス
ルホン酸塩、一般式(II)で表される4級アンモニウム
塩、一般式 (III)で表されるイミダゾリニウム塩から構
成される必要がある。
【0016】一般式(I)で表されるスルホン酸塩の具
体例としては、例えばn−パラフィンスルホン酸ナトリ
ウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハ
ク酸ナトリウム、ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム等を挙げることができる。
体例としては、例えばn−パラフィンスルホン酸ナトリ
ウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハ
ク酸ナトリウム、ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム等を挙げることができる。
【0017】一般式(II)で表される4級アンモニウム
塩は、例えばジアルキルアミノエチルアクリレートまた
はジアルキルアミノエチルメタクリレートの単独重合体
あるいはこれらの共重合体を、4級化剤を用いて4級化
することによって得られるが、特にこの合成法に限定さ
れるものではない。
塩は、例えばジアルキルアミノエチルアクリレートまた
はジアルキルアミノエチルメタクリレートの単独重合体
あるいはこれらの共重合体を、4級化剤を用いて4級化
することによって得られるが、特にこの合成法に限定さ
れるものではない。
【0018】上記4級化剤としては、特に限定されるも
のではないが、塩化メチル、塩化エチル、塩化プロピ
ル、塩化ブチル、塩化ベンジル、ジメチル硫酸、ジエチ
ル硫酸等が用いられる。
のではないが、塩化メチル、塩化エチル、塩化プロピ
ル、塩化ブチル、塩化ベンジル、ジメチル硫酸、ジエチ
ル硫酸等が用いられる。
【0019】また、上記4級アンモニウム塩としては、
ジアルキルアミノエチルアクリレートまたはジアルキル
アミノエチルメタクリレートに、これら以外の重合性モ
ノマーを、この発明の効果を妨げない範囲で共重合成分
として共重合させたものとしても良い。上記重合性モノ
マーとしては、例えばアクリロニトリル、アクリルアミ
ド、メタアクリルアミド、ヒドロキシアクリル酸エステ
ル、ヒドロキシメタアクリル酸エステル、アクリル酸エ
ステル、メタアクリル酸エステル、酢酸ビニルエステ
ル、スチレン等が挙げられる。
ジアルキルアミノエチルアクリレートまたはジアルキル
アミノエチルメタクリレートに、これら以外の重合性モ
ノマーを、この発明の効果を妨げない範囲で共重合成分
として共重合させたものとしても良い。上記重合性モノ
マーとしては、例えばアクリロニトリル、アクリルアミ
ド、メタアクリルアミド、ヒドロキシアクリル酸エステ
ル、ヒドロキシメタアクリル酸エステル、アクリル酸エ
ステル、メタアクリル酸エステル、酢酸ビニルエステ
ル、スチレン等が挙げられる。
【0020】一般式 (III)で表されるイミダゾリニウム
塩は、例えば脂肪酸とエチレンアミンとエチレンジアミ
ン誘導体から合成することができるが、特にこのような
合成法に限定されるものではない。
塩は、例えば脂肪酸とエチレンアミンとエチレンジアミ
ン誘導体から合成することができるが、特にこのような
合成法に限定されるものではない。
【0021】一般式 (III)で表されるイミダゾリニウム
塩の具体例としては、例えば2−ヘプタデシル−1−ヒ
ドロキシエチル−1−メチルイミダゾリニウムメトサル
フェート、2−ヘプタデシル−1−ヒドロキシプロピル
−1−メチルイミダゾリニウムクロライド、2−ヘプタ
デシル−1−ベンジル−1−ステアロイルアミノエチル
イミダゾリニウムクロライド、2−ウンデシル−1−ヒ
ドロキシブチル−1−メチルイミダゾリニウムクロライ
ド等を挙げることができる。
塩の具体例としては、例えば2−ヘプタデシル−1−ヒ
ドロキシエチル−1−メチルイミダゾリニウムメトサル
フェート、2−ヘプタデシル−1−ヒドロキシプロピル
−1−メチルイミダゾリニウムクロライド、2−ヘプタ
デシル−1−ベンジル−1−ステアロイルアミノエチル
イミダゾリニウムクロライド、2−ウンデシル−1−ヒ
ドロキシブチル−1−メチルイミダゾリニウムクロライ
ド等を挙げることができる。
【0022】上記3成分の配合比率は、一般式(II)で
表される4級アンモニウム塩100重量部に対して、一
般式(I)で表されるスルホン酸塩の配合量を2〜40
重量部、一般式 (III)で表されるイミダゾリニウム塩の
配合量を20〜300重量部とするのが好ましい。スル
ホン酸塩の配合量が2重量部未満るいは40重量部を超
えると、布帛と接触した物体の静電気蓄積を防止する効
果が低下する上に、十分な耐久性を具備した制電性能が
得られなくなるので好ましくない。また、イミダゾリニ
ウム塩の配合量が20重量部未満あるいは300重量部
を超えると、布帛と接触した物体の静電気蓄積を防止す
る効果が低下する上に、十分な耐久性を具備した制電性
能が得られず、また低湿度条件下での制電性能が低下す
るので好ましくない。中でも一般式(II)で表される4
級アンモニウム塩100重量部に対して、一般式(I)
で表されるスルホン酸塩の配合量を4〜25重量部、一
般式 (III)で表されるイミダゾリニウム塩の配合量を5
0〜200重量部とするのがより好ましい。
表される4級アンモニウム塩100重量部に対して、一
般式(I)で表されるスルホン酸塩の配合量を2〜40
重量部、一般式 (III)で表されるイミダゾリニウム塩の
配合量を20〜300重量部とするのが好ましい。スル
ホン酸塩の配合量が2重量部未満るいは40重量部を超
えると、布帛と接触した物体の静電気蓄積を防止する効
果が低下する上に、十分な耐久性を具備した制電性能が
得られなくなるので好ましくない。また、イミダゾリニ
ウム塩の配合量が20重量部未満あるいは300重量部
を超えると、布帛と接触した物体の静電気蓄積を防止す
る効果が低下する上に、十分な耐久性を具備した制電性
能が得られず、また低湿度条件下での制電性能が低下す
るので好ましくない。中でも一般式(II)で表される4
級アンモニウム塩100重量部に対して、一般式(I)
で表されるスルホン酸塩の配合量を4〜25重量部、一
般式 (III)で表されるイミダゾリニウム塩の配合量を5
0〜200重量部とするのがより好ましい。
【0023】この発明の制電加工方法は、上記3成分か
らなる制電組成物を含有してなる処理剤で布帛の処理を
行い、該制電組成物を布帛に付与するものであるが、上
記3成分を処理剤の必須成分とすることに主たる特徴を
有するものであり、上記3成分の相乗効果により、布帛
の帯電を防止することはもちろん、布帛と接触した物体
の静電気蓄積を有効的に防止するとともに、布帛に耐久
性に優れた制電性能を付与し、かつ低湿度条件において
も十分な制電性能を発揮させることを可能ならしめたも
のである。特に布帛と接触した物体の静電気蓄積を防止
する効果は、従来のいずれの方法によっても成し得なか
ったものである。
らなる制電組成物を含有してなる処理剤で布帛の処理を
行い、該制電組成物を布帛に付与するものであるが、上
記3成分を処理剤の必須成分とすることに主たる特徴を
有するものであり、上記3成分の相乗効果により、布帛
の帯電を防止することはもちろん、布帛と接触した物体
の静電気蓄積を有効的に防止するとともに、布帛に耐久
性に優れた制電性能を付与し、かつ低湿度条件において
も十分な制電性能を発揮させることを可能ならしめたも
のである。特に布帛と接触した物体の静電気蓄積を防止
する効果は、従来のいずれの方法によっても成し得なか
ったものである。
【0024】上記3成分からなる制電組成物は、溶媒に
分散または溶解させて処理剤とするのが望ましい。ま
た、この処理剤中における制電組成物(純分)の濃度
は、特に限定されないが、通常2〜50重量%とするの
が好ましく、中でも5〜35重量%とするのがより好ま
しい。
分散または溶解させて処理剤とするのが望ましい。ま
た、この処理剤中における制電組成物(純分)の濃度
は、特に限定されないが、通常2〜50重量%とするの
が好ましく、中でも5〜35重量%とするのがより好ま
しい。
【0025】上記溶媒としては、特に限定されるもので
はないが、水またはアルコールが好適に使用される。
はないが、水またはアルコールが好適に使用される。
【0026】また、処理剤には、布帛の諸性質の向上を
目的として、難燃剤、はっ水剤、抗菌剤、柔軟剤、親水
化剤等の各種添加剤を、この発明の効果を妨げない範囲
で適宜配合することができる。
目的として、難燃剤、はっ水剤、抗菌剤、柔軟剤、親水
化剤等の各種添加剤を、この発明の効果を妨げない範囲
で適宜配合することができる。
【0027】しかして、上記制電組成物を布帛に付与す
る手段としては、特に限定されるものではないが、例え
ばパッド法、スプレー法、浸漬法、ドクターナイフ法、
ロールコート法、コーティング法等が挙げられる。中で
も、付与時の作業性やコストなどの観点から、パッド法
が好適に用いられる。
る手段としては、特に限定されるものではないが、例え
ばパッド法、スプレー法、浸漬法、ドクターナイフ法、
ロールコート法、コーティング法等が挙げられる。中で
も、付与時の作業性やコストなどの観点から、パッド法
が好適に用いられる。
【0028】また、上記制電組成物の布帛への付与量
は、布帛素材に対して0.1〜10重量%とするのが好
ましい。0.1重量%未満では、制電効果が十分に得ら
れなくなり、一方10重量%を超えても付与量の増加に
見合うより以上の効果が得られず、またコスト高となっ
て経済的に不利であるし、布帛の物性や風合いを低下さ
せることがあるので、好ましくない。中でも布帛素材に
対して0.3〜3重量%とするのが一層好ましい。
は、布帛素材に対して0.1〜10重量%とするのが好
ましい。0.1重量%未満では、制電効果が十分に得ら
れなくなり、一方10重量%を超えても付与量の増加に
見合うより以上の効果が得られず、またコスト高となっ
て経済的に不利であるし、布帛の物性や風合いを低下さ
せることがあるので、好ましくない。中でも布帛素材に
対して0.3〜3重量%とするのが一層好ましい。
【0029】上記のように制電組成物を布帛に付与した
後に布帛を乾燥させるが、乾燥手段は特に限定されず、
風乾により行っても良いし、あるいは加熱処理により行
っても良いが、乾燥処理の効率を考慮すると、加熱処理
により乾燥させるのが望ましい。
後に布帛を乾燥させるが、乾燥手段は特に限定されず、
風乾により行っても良いし、あるいは加熱処理により行
っても良いが、乾燥処理の効率を考慮すると、加熱処理
により乾燥させるのが望ましい。
【0030】更に、前記加熱処理の温度は、100〜1
80℃とするのが好ましい。この温度での加熱処理によ
り、制電組成物の布帛への固着性を高めて、制電性能の
耐久性を一段と向上せしめることができる。
80℃とするのが好ましい。この温度での加熱処理によ
り、制電組成物の布帛への固着性を高めて、制電性能の
耐久性を一段と向上せしめることができる。
【0031】なお、この発明において、制電加工の対象
となる布帛としては、特に限定されるものではなくどの
ようなものでも使用できる。例えば、ビロード、別珍、
コール天、カーペット、モケット、立毛メリヤス、起毛
トリコット、シンカーパイル、シングルラッセル、ダブ
ルラッセル、タフティングパイル布帛等のパイル布帛
や、トリコット、ジャージ、インレイニット、紋織物、
ドビー織物等の製編織した布地の他、ニードルパンチ、
スパンボンド不織布等の不織布などを使用できる。
となる布帛としては、特に限定されるものではなくどの
ようなものでも使用できる。例えば、ビロード、別珍、
コール天、カーペット、モケット、立毛メリヤス、起毛
トリコット、シンカーパイル、シングルラッセル、ダブ
ルラッセル、タフティングパイル布帛等のパイル布帛
や、トリコット、ジャージ、インレイニット、紋織物、
ドビー織物等の製編織した布地の他、ニードルパンチ、
スパンボンド不織布等の不織布などを使用できる。
【0032】また、制電加工の対象となる布帛の素材と
しては、特に限定されるものではないが、例えばポリエ
ステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリプロピ
レン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ビニロン繊維、ポリエ
チレン繊維、ポリウレタン繊維等からなるものを挙げる
ことができる。
しては、特に限定されるものではないが、例えばポリエ
ステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリプロピ
レン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ビニロン繊維、ポリエ
チレン繊維、ポリウレタン繊維等からなるものを挙げる
ことができる。
【0033】
【実施例】次に、この発明の実施例を比較例と対比して
具体的に説明する。
具体的に説明する。
【0034】<使用材料> (布帛) 布帛A…ポリエステル繊維65重量%とレーヨン繊維3
5重量%とが混紡された30番双糸を地糸として地組織
を形成するとともに、これと同時進行で地組織に30/2ス
パンエステルからなるパイル糸を経2重パイル織した
後、地組織の裏面に、アクリル系樹脂エマルジョンを塗
布量90g/m2 (固形成分)で塗布してバッキング層
を形成して得られるパイル布帛。
5重量%とが混紡された30番双糸を地糸として地組織
を形成するとともに、これと同時進行で地組織に30/2ス
パンエステルからなるパイル糸を経2重パイル織した
後、地組織の裏面に、アクリル系樹脂エマルジョンを塗
布量90g/m2 (固形成分)で塗布してバッキング層
を形成して得られるパイル布帛。
【0035】布帛B…ポリエステル繊維65重量%とレ
ーヨン繊維35重量%とが混紡された30番双糸を地糸
として地組織を形成するとともに、これと同時進行で地
組織にアクリル繊維の30番双糸からなるパイル糸を経
2重パイル織した後、地組織の裏面に、アクリル系樹脂
エマルジョンを塗布量100g/m2 (固形成分)で塗
布してバッキング層を形成して得られるパイル布帛。
ーヨン繊維35重量%とが混紡された30番双糸を地糸
として地組織を形成するとともに、これと同時進行で地
組織にアクリル繊維の30番双糸からなるパイル糸を経
2重パイル織した後、地組織の裏面に、アクリル系樹脂
エマルジョンを塗布量100g/m2 (固形成分)で塗
布してバッキング層を形成して得られるパイル布帛。
【0036】布帛C…ポリエステル繊維65重量%とレ
ーヨン繊維35重量%とが混紡された30番双糸を地糸
として地組織を形成するとともに、これと同時進行で地
組織にナイロン繊維の30番双糸からなるパイル糸を経
2重パイル織した後、地組織の裏面に、アクリル系樹脂
エマルジョンを塗布量90g/m2 (固形成分)で塗布
してバッキング層を形成して得られるパイル布帛。
ーヨン繊維35重量%とが混紡された30番双糸を地糸
として地組織を形成するとともに、これと同時進行で地
組織にナイロン繊維の30番双糸からなるパイル糸を経
2重パイル織した後、地組織の裏面に、アクリル系樹脂
エマルジョンを塗布量90g/m2 (固形成分)で塗布
してバッキング層を形成して得られるパイル布帛。
【0037】布帛D…縦糸に30/2スパンエステル糸を、
横糸に225/1 エステルフィラメント加工糸、100/2 エス
テルフィラメント伸縮加工糸、1500/1伸縮エステルタス
ラン糸を用いて製織し、これの裏面に、アクリル系樹脂
エマルジョンを塗布量100g/m2 (固形成分)で塗
布してバッキング層を形成して得られる布帛。
横糸に225/1 エステルフィラメント加工糸、100/2 エス
テルフィラメント伸縮加工糸、1500/1伸縮エステルタス
ラン糸を用いて製織し、これの裏面に、アクリル系樹脂
エマルジョンを塗布量100g/m2 (固形成分)で塗
布してバッキング層を形成して得られる布帛。
【0038】<実施例1>n−アルキルスルホン酸ナト
リウム(炭素数16〜24)8重量部と、β(メタアク
リルオキシエチル)ジエチルメチルアンモニウムメトサ
ルフェート(平均重合度n=200 )100重量部と、2
−ヘプタデシル−1−ヒドロキシプロピル−1−メチル
イミダゾリニウムクロライド120重量部とを水に混合
し、純分(前記3成分)濃度が20%となる水分散液
(処理剤)を調整し、この水分散液を布帛Aに対し、通
常のパッド法により、1ディップ、1ニップでピックア
ップ50%になるように付与した後、110℃にて10
分間の乾燥を行い、その後160℃にて5分間の熱処理
を行って、制電性布帛を得た。
リウム(炭素数16〜24)8重量部と、β(メタアク
リルオキシエチル)ジエチルメチルアンモニウムメトサ
ルフェート(平均重合度n=200 )100重量部と、2
−ヘプタデシル−1−ヒドロキシプロピル−1−メチル
イミダゾリニウムクロライド120重量部とを水に混合
し、純分(前記3成分)濃度が20%となる水分散液
(処理剤)を調整し、この水分散液を布帛Aに対し、通
常のパッド法により、1ディップ、1ニップでピックア
ップ50%になるように付与した後、110℃にて10
分間の乾燥を行い、その後160℃にて5分間の熱処理
を行って、制電性布帛を得た。
【0039】<実施例2〜5>n−アルキルスルホン酸
ナトリウムと、β(メタアクリルオキシエチル)ジエチ
ルメチルアンモニウムメトサルフェートと、2−ヘプタ
デシル−1−ヒドロキシプロピル−1−メチルイミダゾ
リニウムクロライドとの配合比率を表1に示す比率とし
た以外は、実施例1と同様にして制電性布帛を得た。
ナトリウムと、β(メタアクリルオキシエチル)ジエチ
ルメチルアンモニウムメトサルフェートと、2−ヘプタ
デシル−1−ヒドロキシプロピル−1−メチルイミダゾ
リニウムクロライドとの配合比率を表1に示す比率とし
た以外は、実施例1と同様にして制電性布帛を得た。
【0040】<実施例6>ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム5重量部と、β(メタアクリルオキシエチ
ル)ジエチルメチルアンモニウムクロライド(平均重合
度n=200 )100重量部と、2−ウンデシル−1−ヒ
ドロキシブチル−1−メチルイミダゾリニウムクロライ
ド180重量部とを水に混合し、純分(前記3成分)濃
度が20%となる水分散液(処理剤)を調整し、この水
分散液を布帛Bに対し、通常のパッド法により、1ディ
ップ、1ニップでピックアップ50%になるように付与
した後、110℃にて10分間の乾燥を行い、その後1
60℃にて5分間の熱処理を行って、制電性布帛を得
た。
ナトリウム5重量部と、β(メタアクリルオキシエチ
ル)ジエチルメチルアンモニウムクロライド(平均重合
度n=200 )100重量部と、2−ウンデシル−1−ヒ
ドロキシブチル−1−メチルイミダゾリニウムクロライ
ド180重量部とを水に混合し、純分(前記3成分)濃
度が20%となる水分散液(処理剤)を調整し、この水
分散液を布帛Bに対し、通常のパッド法により、1ディ
ップ、1ニップでピックアップ50%になるように付与
した後、110℃にて10分間の乾燥を行い、その後1
60℃にて5分間の熱処理を行って、制電性布帛を得
た。
【0041】<実施例7>ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム20重量部と、β(メタアクリルオキシエチ
ル)ジエチルメチルアンモニウムクロライド(平均重合
度n=200 )100重量部と、2−ウンデシル−1−ヒ
ドロキシブチル−1−メチルイミダゾリニウムクロライ
ド60重量部とを水に混合し、純分(前記3成分)濃度
が20%となる水分散液(処理剤)を調整し、この水分
散液を布帛Cに対し、通常のパッド法により、1ディッ
プ、1ニップでピックアップ50%になるように付与し
た後、110℃にて10分間の乾燥を行い、その後16
0℃にて5分間の熱処理を行って、制電性布帛を得た。
ナトリウム20重量部と、β(メタアクリルオキシエチ
ル)ジエチルメチルアンモニウムクロライド(平均重合
度n=200 )100重量部と、2−ウンデシル−1−ヒ
ドロキシブチル−1−メチルイミダゾリニウムクロライ
ド60重量部とを水に混合し、純分(前記3成分)濃度
が20%となる水分散液(処理剤)を調整し、この水分
散液を布帛Cに対し、通常のパッド法により、1ディッ
プ、1ニップでピックアップ50%になるように付与し
た後、110℃にて10分間の乾燥を行い、その後16
0℃にて5分間の熱処理を行って、制電性布帛を得た。
【0042】<実施例8>布帛Aに代えて、布帛Dを使
用した以外は実施例1と同様にして制電性布帛を得た。
用した以外は実施例1と同様にして制電性布帛を得た。
【0043】<実施例9>実施例1と同様の処理剤(水
分散液)を調整し、この処理剤9.6重量部に対し、エ
チルアルコール58重量部、水32.4重量部を加えて
均一に混合して得られる溶液65重量部に対し、更に液
化ガス(ジメチルエタン)35重量部を加えて、処理溶
液を得、この処理溶液を、塗布量が50g/m2 となる
ように、布帛Aに対してスプレーを行い、その後30分
間風乾を行った。
分散液)を調整し、この処理剤9.6重量部に対し、エ
チルアルコール58重量部、水32.4重量部を加えて
均一に混合して得られる溶液65重量部に対し、更に液
化ガス(ジメチルエタン)35重量部を加えて、処理溶
液を得、この処理溶液を、塗布量が50g/m2 となる
ように、布帛Aに対してスプレーを行い、その後30分
間風乾を行った。
【0044】<比較例1>実施例1において、処理剤組
成を、n−アルキルスルホン酸ナトリウムを全く含有し
ない組成(純分濃度20%)とした以外は、実施例1と
同様にして制電性布帛を得た。
成を、n−アルキルスルホン酸ナトリウムを全く含有し
ない組成(純分濃度20%)とした以外は、実施例1と
同様にして制電性布帛を得た。
【0045】<比較例2>実施例1において、処理剤組
成を、β(メタアクリルオキシエチル)ジエチルメチル
アンモニウムメトサルフェートを全く含有しない組成
(純分濃度20%)とした以外は、実施例1と同様にし
て制電性布帛を得た。
成を、β(メタアクリルオキシエチル)ジエチルメチル
アンモニウムメトサルフェートを全く含有しない組成
(純分濃度20%)とした以外は、実施例1と同様にし
て制電性布帛を得た。
【0046】<比較例3>実施例1において、処理剤組
成を、2−ヘプタデシル−1−ヒドロキシプロピル−1
−メチルイミダゾリニウムクロライドを全く含有しない
組成(純分濃度20%)とした以外は、実施例1と同様
にして制電性布帛を得た。
成を、2−ヘプタデシル−1−ヒドロキシプロピル−1
−メチルイミダゾリニウムクロライドを全く含有しない
組成(純分濃度20%)とした以外は、実施例1と同様
にして制電性布帛を得た。
【0047】<比較例4>処理剤として、α−オレフィ
ン硫酸エステル10重量部と、β(メタアクリルオキシ
エチル)−ジエチルメチルアンモニウムメトサルフェー
ト135重量部とを水に混合して得られる純分濃度が2
5%となる水分散液を使用した以外は、実施例1と同様
にして制電性布帛を得た。
ン硫酸エステル10重量部と、β(メタアクリルオキシ
エチル)−ジエチルメチルアンモニウムメトサルフェー
ト135重量部とを水に混合して得られる純分濃度が2
5%となる水分散液を使用した以外は、実施例1と同様
にして制電性布帛を得た。
【0048】<比較例5>処理剤として、燐酸エステル
塩系アニオン界面活性剤(三洋化成社製サンスタット2
49)の10%水溶液を使用した以外は、実施例1と同
様にして制電性布帛を得た。
塩系アニオン界面活性剤(三洋化成社製サンスタット2
49)の10%水溶液を使用した以外は、実施例1と同
様にして制電性布帛を得た。
【0049】<比較例6>ポリエステル繊維65重量%
とレーヨン繊維35重量%とが混紡された30番双糸を
地糸として構成される地組織に、カーボンブラックが混
入された導電糸5重量%と30/2スパンエステル95重量
%とが混紡されたパイル糸をタフティングした後、地組
織の裏面に、カーボン粒子を20%含有するアクリル系
樹脂エマルジョンを塗布量110g/m2 (固形成分)
で塗布してバッキング層を形成して、制電性布帛を得
た。
とレーヨン繊維35重量%とが混紡された30番双糸を
地糸として構成される地組織に、カーボンブラックが混
入された導電糸5重量%と30/2スパンエステル95重量
%とが混紡されたパイル糸をタフティングした後、地組
織の裏面に、カーボン粒子を20%含有するアクリル系
樹脂エマルジョンを塗布量110g/m2 (固形成分)
で塗布してバッキング層を形成して、制電性布帛を得
た。
【0050】
【表1】
【0051】<試験方法および評価方法>上記のように
処理が施された各布帛に対し、下記A〜Fに示す試験法
に従い、評価を行った。これらの結果を表2〜4に示
す。
処理が施された各布帛に対し、下記A〜Fに示す試験法
に従い、評価を行った。これらの結果を表2〜4に示
す。
【0052】A.人体帯電圧試験法 車輌シート上に載置された布帛の上に、ウール製衣服を
着用した人が着座後、腰を左右に動かし、シートと人体
の摩擦運動を10回繰り返した後、立上がり、立ち上が
った際の人体帯電圧を測定するとともに、人体への電撃
の有無を評価した(試験環境条件:20℃、30%R
H)。なお、試験は下記摩耗試験を行う前の布帛と下記
摩耗試験後の布帛の両方に対して実施した。そして、摩
耗前の人体帯電圧および摩耗後の人体帯電圧がともに
3.0KV以下であり、かつ摩耗前も摩耗後もともに電
撃の無いものを合格とした。
着用した人が着座後、腰を左右に動かし、シートと人体
の摩擦運動を10回繰り返した後、立上がり、立ち上が
った際の人体帯電圧を測定するとともに、人体への電撃
の有無を評価した(試験環境条件:20℃、30%R
H)。なお、試験は下記摩耗試験を行う前の布帛と下記
摩耗試験後の布帛の両方に対して実施した。そして、摩
耗前の人体帯電圧および摩耗後の人体帯電圧がともに
3.0KV以下であり、かつ摩耗前も摩耗後もともに電
撃の無いものを合格とした。
【0053】
【表2】
【0054】B.摩擦帯電圧試験法 京大式ロータリースタティックテスターを用いてJIS
L1094の5.2B法に準拠して試験を行った。摩
擦布には、JIS L0803に規定される羊毛白布1
号及びポリエステル白布10号を使用し、摩擦布張力
6.37Nにて試験片を摩擦し、摩擦開始から3分後の
帯電圧(V)を測定した(試験環境条件:20℃、30
%RH)。試験は下記摩耗試験を行う前の布帛と下記摩
耗試験後の布帛の両方に対して実施した。
L1094の5.2B法に準拠して試験を行った。摩
擦布には、JIS L0803に規定される羊毛白布1
号及びポリエステル白布10号を使用し、摩擦布張力
6.37Nにて試験片を摩擦し、摩擦開始から3分後の
帯電圧(V)を測定した(試験環境条件:20℃、30
%RH)。試験は下記摩耗試験を行う前の布帛と下記摩
耗試験後の布帛の両方に対して実施した。
【0055】C.体積固有抵抗値試験法 絶縁抵抗測定器を用いて印加電圧を500Vとした時の
体積固有抵抗値を測定した(試験環境条件:20℃、3
0%RH)。試験は下記摩耗試験を行う前の布帛と下記
摩耗試験後の布帛の両方に対して実施した。
体積固有抵抗値を測定した(試験環境条件:20℃、3
0%RH)。試験は下記摩耗試験を行う前の布帛と下記
摩耗試験後の布帛の両方に対して実施した。
【0056】(摩耗促進試験)布帛の制電特性の耐久性
(持続性)を明らかにするために、綿汎布により布帛を
下記条件下で摩擦させて布帛の摩耗を促進させ、摩耗後
の試験布帛とした。
(持続性)を明らかにするために、綿汎布により布帛を
下記条件下で摩擦させて布帛の摩耗を促進させ、摩耗後
の試験布帛とした。
【0057】綿汎布:JIS L3102に規定される
No.9綿汎布 荷重:30kgf 試験片のストローク距離:前後150mm 試験片の移動速度:前後22往復/分 摩擦子回転運動速度:左右回転 11往復/分 摩擦子回転角度:左右それぞれ60度(全角120度) 試験回数:2000回
No.9綿汎布 荷重:30kgf 試験片のストローク距離:前後150mm 試験片の移動速度:前後22往復/分 摩擦子回転運動速度:左右回転 11往復/分 摩擦子回転角度:左右それぞれ60度(全角120度) 試験回数:2000回
【0058】
【表3】
【0059】D.モジュラス試験法 定速度伸長型の引張試験機を用いて試料が5%伸長した
時の加重(kgf/50mm)を測定した。布帛から幅
50mm、長さ250mmの試験片を縦方向および横方
向に採取し、それぞれに付き、つかみ間隔:150m
m、初加重:200kgf、引張速度:200mm/分
の条件で、測定した。
時の加重(kgf/50mm)を測定した。布帛から幅
50mm、長さ250mmの試験片を縦方向および横方
向に採取し、それぞれに付き、つかみ間隔:150m
m、初加重:200kgf、引張速度:200mm/分
の条件で、測定した。
【0060】E.剛軟性試験法 JIS L1096の6.19.1のA法(45度カン
チレバー法)に準拠して剛軟度を測定した。布帛から幅
25mm、長さ200mmの試験片を縦方向および横方
向に採取し、一端が45度の斜面を持つ表面の滑らかな
水平台の上に試験片の短辺をスケール基線に合わせて載
置し、この試験片と同サイズの押え板で試験片を軽く押
えつつ、5〜15mm/秒の速度で斜面方向に滑らせて
試験片の一端の中央点が斜面と接した時、他端の位置を
スケールによって読む。剛軟度は試験片が移動した長さ
(mm)で示す。
チレバー法)に準拠して剛軟度を測定した。布帛から幅
25mm、長さ200mmの試験片を縦方向および横方
向に採取し、一端が45度の斜面を持つ表面の滑らかな
水平台の上に試験片の短辺をスケール基線に合わせて載
置し、この試験片と同サイズの押え板で試験片を軽く押
えつつ、5〜15mm/秒の速度で斜面方向に滑らせて
試験片の一端の中央点が斜面と接した時、他端の位置を
スケールによって読む。剛軟度は試験片が移動した長さ
(mm)で示す。
【0061】F.意匠性評価法 布帛の色相を、制電加工の前後で対比し、下記判定基準
に基づき評価した。
に基づき評価した。
【0062】(判定基準) 加工前後で布帛の色相が全く変わらず、優れた意匠性が
確保されている…「○」 制電加工により、布帛に処理剤由来の色相の変化が若干
認められる…「△」 制電加工により、布帛に処理剤由来の筋状の着色が生
じ、意匠性が損なわれている…「×」
確保されている…「○」 制電加工により、布帛に処理剤由来の色相の変化が若干
認められる…「△」 制電加工により、布帛に処理剤由来の筋状の着色が生
じ、意匠性が損なわれている…「×」
【0063】なお、モジュラス試験、剛軟性試験、意匠
性評価の項目については、制電加工処理による布帛特性
への影響を明らかにするために、制電加工処理を全く施
していない布帛Aの測定値及び評価結果も併せて記載し
た。
性評価の項目については、制電加工処理による布帛特性
への影響を明らかにするために、制電加工処理を全く施
していない布帛Aの測定値及び評価結果も併せて記載し
た。
【0064】
【表4】
【0065】<評価結果>表2〜4から明らかなよう
に、この発明の制電加工方法により制電加工が施された
実施例1〜9の布帛は、低湿度条件においても摩擦帯電
圧及び体積固有抵抗が小さくて優れた帯電防止性能を有
すると共に、布帛と接触した人体の静電気蓄積を有効的
に防止することができ、しかもこれらの優れた制電特性
が長期間にわたって維持されて耐久性にも優れている。
更に、この発明の制電加工方法は、その加工処理により
布帛の剛軟度、モジュラスに悪影響を及ぼすことがな
く、布帛は本来の優れた風合いが確保されている。
に、この発明の制電加工方法により制電加工が施された
実施例1〜9の布帛は、低湿度条件においても摩擦帯電
圧及び体積固有抵抗が小さくて優れた帯電防止性能を有
すると共に、布帛と接触した人体の静電気蓄積を有効的
に防止することができ、しかもこれらの優れた制電特性
が長期間にわたって維持されて耐久性にも優れている。
更に、この発明の制電加工方法は、その加工処理により
布帛の剛軟度、モジュラスに悪影響を及ぼすことがな
く、布帛は本来の優れた風合いが確保されている。
【0066】これに対し、制電組成物を構成する必須3
成分のうちのいずれか1成分を欠落する処理剤で処理さ
れた比較例1〜3の布帛は、初期の帯電防止性能が低下
し、布帛と接触した人体の静電気蓄積をほとんど防止で
きない上に、これらの制電特性の耐久性に関して問題が
ある。
成分のうちのいずれか1成分を欠落する処理剤で処理さ
れた比較例1〜3の布帛は、初期の帯電防止性能が低下
し、布帛と接触した人体の静電気蓄積をほとんど防止で
きない上に、これらの制電特性の耐久性に関して問題が
ある。
【0067】また、従来の帯電防止剤で処理された比較
例4、5の布帛は、布帛と接触した人体の静電気蓄積を
防止することができず、また制電特性の耐久性が悪い。
例4、5の布帛は、布帛と接触した人体の静電気蓄積を
防止することができず、また制電特性の耐久性が悪い。
【0068】また、布帛にカーボンを混入させた比較例
6の布帛は、布帛と接触した人体の静電気蓄積を防止す
ることができない上に、布帛が剛くて風合いが悪く、ま
た布帛の意匠性にも問題がある。
6の布帛は、布帛と接触した人体の静電気蓄積を防止す
ることができない上に、布帛が剛くて風合いが悪く、ま
た布帛の意匠性にも問題がある。
【0069】
【発明の効果】以上のように、この発明の布帛の制電加
工方法は、特定構造を有するスルホン酸塩と、特定構造
の4級アンモニウム塩と、特定構造のイミダゾリニウム
塩とからなる制電組成物を含有してなる処理剤で布帛の
処理を行い、該制電組成物を布帛に付与するものである
から、上記3成分の相乗効果により、布帛自体の帯電を
防止することはもちろん、布帛と接触した物体の静電気
蓄積を有効的に防止せしめるとともに、これらの優れた
制電特性を長期間にわたって維持せしめて布帛に優れた
制電耐久性を付与し、かつ布帛に低湿度条件においても
十分な制電性能を発揮させることができる。また、この
発明の加工方法によれば、加工処理により布帛の剛軟
度、モジュラスなどの物性や色相に悪影響を及ぼすこと
がなく、従って布帛本来の優れた風合い、特性、意匠性
を十分に確保することができる。更に、液状処理剤で処
理するだけであるから、加工効率にも優れ、低コストに
て制電加工を施すことができる。
工方法は、特定構造を有するスルホン酸塩と、特定構造
の4級アンモニウム塩と、特定構造のイミダゾリニウム
塩とからなる制電組成物を含有してなる処理剤で布帛の
処理を行い、該制電組成物を布帛に付与するものである
から、上記3成分の相乗効果により、布帛自体の帯電を
防止することはもちろん、布帛と接触した物体の静電気
蓄積を有効的に防止せしめるとともに、これらの優れた
制電特性を長期間にわたって維持せしめて布帛に優れた
制電耐久性を付与し、かつ布帛に低湿度条件においても
十分な制電性能を発揮させることができる。また、この
発明の加工方法によれば、加工処理により布帛の剛軟
度、モジュラスなどの物性や色相に悪影響を及ぼすこと
がなく、従って布帛本来の優れた風合い、特性、意匠性
を十分に確保することができる。更に、液状処理剤で処
理するだけであるから、加工効率にも優れ、低コストに
て制電加工を施すことができる。
【0070】上記において、4級アンモニウム塩100
重量部に対して、スルホン酸塩の配合量が2〜40重量
部であり、イミダゾリニウム塩の配合量が20〜300
重量部である場合には、布帛に一段と優れた帯電防止性
能を付与し、かつ布帛と接触した物体の静電気蓄積を一
層有効的に防止せしめることができる。
重量部に対して、スルホン酸塩の配合量が2〜40重量
部であり、イミダゾリニウム塩の配合量が20〜300
重量部である場合には、布帛に一段と優れた帯電防止性
能を付与し、かつ布帛と接触した物体の静電気蓄積を一
層有効的に防止せしめることができる。
【0071】また、制電組成物を布帛素材に対して0.
1〜10重量%の割合で付与する場合には、上記効果を
より確実に得ることができる。
1〜10重量%の割合で付与する場合には、上記効果を
より確実に得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式(I); 【化1】 (但し、式中R1 はアルキル基、アルキルアリール基ま
たはアルキルエステル基を示し、Mはアルカリ金属また
はNH4 を示す)で表されるスルホン酸塩と、下記一般
式(II); 【化2】 (但し、式中R2 は水素原子またはメチル基を示し、R
3 はメチル基またはエチル基を示し、R4 はメチル基ま
たはエチル基を示し、R5 は炭素数1〜6のアルキル基
またはベンジル基を示し、Xはハロゲン原子、CH3 S
O4 またはC2 H5 SO4 を示し、nは100〜300
の範囲の整数を示す)で表される4級アンモニウム塩
と、下記一般式 (III); 【化3】 (但し、式中R6 はアルキル基またはアルケニル基を示
し、R7 はアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジ
ル基またはポリオキシエチレン基を示し、R8 はアルキ
ル基、アルケニル基またはアシロイルアミノエチル基を
示し、Zはハロゲン原子、CH3 SO4 またはC2 H5
SO4 を示す)で表されるイミダゾリニウム塩と、から
なる制電組成物を含有してなる処理剤で布帛の処理を行
い、該制電組成物を布帛に付与することを特徴とする布
帛の制電加工方法。 - 【請求項2】 一般式(II)で表される4級アンモニウ
ム塩100重量部に対して、一般式(I)で表されるス
ルホン酸塩の配合量が2〜40重量部であり、一般式
(III)で表されるイミダゾリニウム塩の配合量が20〜
300重量部である請求項1に記載の布帛の制電加工方
法。 - 【請求項3】 前記制電組成物を布帛素材に対して0.
1〜10重量%の割合で付与する請求項1または2に記
載の布帛の制電加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13148597A JPH10325076A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 布帛の制電加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13148597A JPH10325076A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 布帛の制電加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10325076A true JPH10325076A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15059093
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13148597A Pending JPH10325076A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 布帛の制電加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10325076A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001329253A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-11-27 | Kao Corp | 帯電防止剤組成物 |
| JP2005113345A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Teijin Fibers Ltd | 制電性布帛及びカーシート用表皮材 |
| JP2005298560A (ja) * | 2004-04-07 | 2005-10-27 | Daiwa Kagaku Kogyo Kk | 帯電防止剤および帯電防止処理方法 |
| JP2007063691A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Teijin Fibers Ltd | 制電性布帛およびカーシート用表皮材 |
| JP2008050508A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Nicca Chemical Co Ltd | 車輌内装表皮材用人体帯電防止剤、人体帯電防止処理方法及び人体帯電防止性車輌内装表皮材 |
| JP2010047139A (ja) * | 2008-08-22 | 2010-03-04 | Suminoe Textile Co Ltd | 車両ドア用内装布帛 |
| JP2019052392A (ja) * | 2017-09-15 | 2019-04-04 | 竹本油脂株式会社 | 弾性繊維用処理剤及び弾性繊維 |
-
1997
- 1997-05-21 JP JP13148597A patent/JPH10325076A/ja active Pending
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