JPH10325629A - 往復動式冷凍機用板ばね及びその製造方法並びに往復動式冷凍機 - Google Patents

往復動式冷凍機用板ばね及びその製造方法並びに往復動式冷凍機

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JPH10325629A
JPH10325629A JP13870397A JP13870397A JPH10325629A JP H10325629 A JPH10325629 A JP H10325629A JP 13870397 A JP13870397 A JP 13870397A JP 13870397 A JP13870397 A JP 13870397A JP H10325629 A JPH10325629 A JP H10325629A
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/001Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor

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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機A及び膨張機Bの各可動体22を往復
動可能にかつ該可動体22の往復動方向と垂直な方向に
移動不能に弾性支持する往復動式冷凍機用板ばね31に
おいて、その各スリット孔31aがレーザ加工により不
要部が除去された加工部によって形成されている場合
に、板ばね31の特性を計算結果と略一致させるように
して冷凍機の性能や寿命の低下を防止し、かつ板ばね3
1毎の特性のばらつきを低減させて冷凍機毎に性能の安
定化を図る。 【解決手段】 レーザ加工により不要部が除去された加
工部の不要部との境界にある熱影響部分つまり各スリッ
ト孔31aの幅方向両端部を研磨除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機又は膨張機
においてガスを圧縮又は膨張させる可動体を往復動可能
に弾性支持する往復動式冷凍機用板ばね及びその製造方
法並びに往復動式冷凍機に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の往復動式冷凍機として
は、ディスプレーサの往復動により極低温レベルの寒冷
を発生させる膨張機と、この膨張機に供給する冷媒を圧
縮する圧縮機とを備えたスターリング冷凍機等がよく知
られている。このスターリング冷凍機は、その膨張機の
シリンダ内に膨張室を区画形成するディスプレーサや圧
縮機のシリンダ内に圧縮室を区画形成するピストンがそ
の各シリンダ内で往復動するように構成されている。そ
して、この冷凍機では、ディスプレーサやピストンが往
復動する際、その振動を低減させるために、ディスプレ
ーサやピストンの往復動方向と垂直な方向のぶれを出来
る限り小さくすることが要求されている。
【0003】そこで、従来、例えば特開平5−2884
19号公報に示されているように、圧縮機においてピス
トンをその軸方向に往復動可能にかつそのピストンの往
復動方向と垂直な方向(ピストン径方向)に移動不能に
弾性支持する板ばねを使用することによって、そのピス
トンの振動を低減させるようにすることが知られてい
る。すなわち、この板ばねは、ピストン径方向の剛性が
高くてその方向には殆ど変形しないので、ピストンの径
方向のぶれを低減させてピストンを低振動化させる一
方、ピストン軸方向には大きく弾性変形するので、ピス
トンを含む可動体全体をピストン軸方向に往復動可能に
弾性支持するものである。また、膨張機においても、上
記圧縮機と同様に、板ばねを使用してディスプレーサを
弾性支持するようにしている。
【0004】そして、上記板ばねは、通常、上記機能が
得られるように中央部と外周縁部との間に亘って延びる
渦巻状等をなすスリット孔を有し、そのスリット孔は、
レーザ加工等の熱により不要部が除去された加工部によ
り形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記加工部の
不要部との境界にある部分はレーザ等の熱により高温に
さらされるため、その境界部分の材料特性が変化してし
まうという問題がある。このため、FEM解析等により
板ばねのばね定数や径方向の剛性を計算しても、その計
算には材料特性の変化は考慮されていないので、実際に
加工された板ばねの特性は計算結果と異なる。この結
果、ピストン等の可動体を所定周期で駆動させることが
できなくなり、冷凍機の性能が低下すると共に、板ばね
による振動低減効果が十分に得られなくなり、冷凍機の
寿命が短くなってしまう。
【0006】一方、実験等を繰り返して熱による材料特
性の変化を考慮することにより、所定の特性を有する板
ばねが得られる可能性はあるが、加工条件が変わった場
合には直ぐに対応することができず、冷凍機の開発に多
大な時間を必要とすると共に、板ばね毎の材料特性変化
のばらつきが大きく、冷凍機毎に安定した性能が得られ
なくなるという問題がある。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、上述の如く板ばねがレ
ーザ加工等の熱により不要部が除去された加工部を有す
る場合に、その加工部の不要部との境界部分に工夫を凝
らすことによって、板ばねの特性を計算結果と略一致さ
せるようにして冷凍機の性能や寿命の低下を防止し、し
かも、板ばね毎の特性のばらつきを低減させて冷凍機毎
に性能を安定させようとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、熱により不要部が除去された加工
部において不要部との境界にある熱影響部分を研磨除去
するようにした。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、図1及
び図2に示すように、可動体(22)と、該可動体(2
2)を往復動可能にかつ該可動体(22)の往復動方向
と垂直な方向に移動不能に弾性支持する板ばね(31)
とを備え、可動体(22)の往復動によりガスを圧縮又
は膨張させるようにした往復動式冷凍機を対象とする。
【0010】そして、上記板ばね(31)は、熱により
不要部が除去された加工部を有していて、該加工部の不
要部との境界にある熱影響部分が研磨除去されてなるも
のとする。
【0011】このことにより、熱により材料特性が変化
した部分は研磨除去されるので、この板ばね(31)の
材料特性はどの部分においても略均一となり、ばね定数
や剛性等の特性を計算結果と略一致させることができ
る。このため、可動体(22)を所定周期で駆動させる
ことができると共に、可動体(22)の振動を低減させ
ることができる。また、材料特性の不安定な部分が除去
されるので、板ばね(31)毎の特性のばらつきを確実
に小さくすることができる。よって、容易に冷凍機の性
能や寿命の低下を防止することができると共に、冷凍機
毎に性能を安定的に維持させることができる。
【0012】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、加工部は、レーザ加工により不要部が除去された
ものとする。
【0013】すなわち、レーザ加工は、板ばね(31)
を所定の形状に加工することが容易である一方、その高
熱により板ばね(31)材料の特性が変化し易いので、
板ばね(31)の特性を計算結果に一致させることが特
に困難である。よって、板ばねの加工を容易にしつつ、
請求項1の発明の有効な利用を図ることができる。
【0014】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、図1に示すように、加工部は、中央部と外周縁部
との間に亘って延びるスリット孔(31a)を形成して
いるものとする。
【0015】すなわち、スリット孔(31a)はそのス
リット幅が小さいので、レーザ加工により形成するのが
最適である一方、そのスリット孔(31a)の幅方向両
端部は板ばね(31)の特性に大きく影響する部分であ
るので、その部分の材料特性が変化すると、板ばね(3
1)の特性は計算結果と大きく異なることになる。よっ
て、スリット孔(31a)の加工を容易にしつつ、請求
項1の発明のさらなる有効利用を図ることができる。
【0016】請求項4の発明では、請求項1、2又は3
の発明において、図1に示すように、可動体(22)
は、圧縮機(A)においてシリンダ(5)内に圧縮室
(11)を区画形成するピストン(9)を有するものと
する。
【0017】このことで、圧縮機(A)のピストン
(9)の径方向のぶれは振動発生の大きな要因となり、
そのぶれを出来る限り小さくすることが要求されている
ので、この板ばね(31)は圧縮機(A)のピストン
(9)を構成する可動体(22)を弾性支持するのに最
適なものとなる。よって、請求項1、2又は3の発明の
効果的な利用を図ることができる。
【0018】請求項5の発明では、請求項1、2又は3
の発明において、図1に示すように、可動体(22)
は、膨張機(B)においてシリンダ(35)内に膨張室
(36)を区画形成するディスプレーサ(40)を有す
るものとする。このようにすることで、請求項4の発明
と同様の作用効果が得られる。
【0019】請求項6の発明は、図1及び図2に示すよ
うに、往復動によりガスを圧縮又は膨張させる可動体
(22)を往復動可能にかつ該可動体(22)の往復動
方向と垂直な方向に移動不能に弾性支持する往復動式冷
凍機用板ばねの発明である。
【0020】そして、この発明では、板ばねは、熱によ
り不要部が除去された加工部を有していて、該加工部の
不要部との境界にある熱影響部分が研磨除去されてなる
ものとする。こうすることで、請求項1の発明と同様の
作用効果が得られる。
【0021】請求項7の発明は、図1及び図2に示すよ
うに、往復動によりガスを圧縮又は膨張させる可動体
(22)を往復動可能にかつ該可動体(22)の往復動
方向と垂直な方向に移動不能に弾性支持する往復動式冷
凍機用板ばねの製造方法の発明である。
【0022】そして、この発明では、板ばね材料に対し
熱により不要部を除去して加工部を形成し、該加工部の
不要部との境界にある熱影響部分を研磨除去することを
特徴とする。このことで、請求項1の発明と同様の作用
効果が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図2は、本発明の実施形態に係る往
復動式冷凍機としてのスターリング冷凍機を概略的に示
し、この冷凍機は、冷媒ガスを圧縮する圧縮機(A)
と、この圧縮機(A)から吐出された冷媒ガスを膨張さ
せる膨張機(B)とを組み合わせたものである。
【0024】上記圧縮機(A)は図で左右方向に延びる
密閉円筒状のケーシング(1)を有し、このケーシング
(1)は、円筒壁部(1a)と、この円筒壁部(1a)
の両端開口部を気密状に閉塞する円板壁部(1b),
(1b)とからなる。上記ケーシング(1)の左側の円
板壁部(1b)には、両端が開放された左右方向に延び
る円筒状のシリンダ(5)が円筒壁部(1a)と同心状
に取付固定されている。
【0025】上記シリンダ(5)内には円筒状のピスト
ン(9)が摺動可能に嵌装されており、このピストン
(9)によりシリンダ(5)内に圧縮室(11)が区画
形成されている。上記ケーシング(1)における左側の
円板壁部(1b)の略中心部には、上記圧縮室(11)
に連通する貫通孔(13)が形成され、この貫通孔(1
3)には結合配管(14)の一端部が連結されている。
【0026】上記ピストン(9)は、ケーシング(1)
の円筒壁部(1a)と同心状に左右方向に延びる支持軸
(15)を介してこのピストン(9)を左右方向に往復
駆動する駆動源としてのリニアモータ(16)に駆動連
結されている。すなわち、このリニアモータ(16)
は、上記ケーシング(1)の円筒壁部(1a)の内周面
に取付固定された純鉄からなる円筒状のヨーク(17)
を有し、このヨーク(17)の右側端面に設けたリング
状凹陥部(17a)内の外周側の側面には環状の永久磁
石(18)が固定されており、この磁石(18)により
純鉄からなるヨーク(17)を継鉄として上記凹陥部
(17a)内に所定強度の磁界を発生させるようにして
いる。
【0027】そして、上記支持軸(15)の右側端部に
は有底筒状のボビン(19)が一体に連結され、このボ
ビン(19)の円筒部(19a)は上記凹陥部(17
a)内で左右方向に往復動可能に配置されている。上記
ボビン(19)の円筒部(19a)の外周面には、上記
磁石(18)と対向した位置に電磁コイル(20)が巻
回されている。このリニアモータ(16)の電磁コイル
(20)に所定周波数の交流を通電することにより、ピ
ストン(9)を後述の板ばね(31),(31)のばね
定数等で決まる周期で往復動させて、圧縮室(11)で
所定周期のガス圧を発生させるように構成されている。
このことで、上記ピストン(9)、支持軸(15)、ボ
ビン(19)及び電磁コイル(20)は、圧縮機(A)
内において一体で左右方向に往復動する圧縮機(A)の
可動体(22)を構成していることになる。
【0028】上記支持軸(15)においてその左右両端
部つまり上記リニアモータ(16)を挟んで左右方向に
離れた2箇所には、1対の円板状の板ばね(31),
(31)が配置固定されている。この各板ばね(31)
は、その外周部において上記ケーシング(1)の円筒壁
部(1a)内周面にも固定されている。上記各板ばね
(31)は、2枚の薄板が重ね合わされたもので、図1
に示すように、中央部と外周縁部との間に亘って延びる
3つの略渦巻状のスリット孔(31a),(31a)…
が円周方向に略等間隔に形成されている。このことで、
この各板ばね(31)は、その各板ばね(31)の径方
向の剛性が高くてその方向の変形が殆どない一方、その
各板ばね(31)の中心部における中心軸方向の変形が
大きくなるようになされており、上記可動体(22)を
略水平方向に往復動可能にかつ該可動体(22)の往復
動方向と垂直な方向に移動不能に弾性支持するようにな
っている。
【0029】上記各板ばね(31)の各スリット孔(3
1a)は、レーザ加工により(レーザの熱により)不要
部が除去された加工部によって形成されている。そし
て、その加工部の不要部との境界にある熱影響部分つま
り各スリット孔(31a)の幅方向両端部(各スリット
孔(31a)の幅方向両端面から数百μm程度の範囲)
は研磨除去されてなり、このことで、レーザの熱により
材料特性が変化した部分は完全に除去されている。尚、
上記各スリット孔(31a)の長さ方向両端部は、応力
集中を緩和させるためにそれぞれ円形状とされている。
また、図1中、(31b)は、上記支持軸(15)に嵌
合させて固定するための貫通孔である。
【0030】一方、上記膨張機(B)は、円筒状シリン
ダ(35)を有し、このシリンダ(35)内には、この
シリンダ(35)内空間を膨張室(36)と作動室(3
7)とに区画形成するディスプレーサ(40)が左右方
向に往復動自在に嵌装されている。このディスプレーサ
(40)は、内部に金属製蓄冷材(再生式熱交換器)を
充填したものであり、この蓄冷材が充填された空間は、
上記膨張室(36)及び作動室(37)にそれぞれ連通
されている。そして、膨張室(36)で膨張した低温の
冷媒ガスが作動室(37)に向かうときには、該冷媒ガ
スにより上記蓄冷材を冷却してその蓄冷材に冷熱を蓄
え、逆に常温の冷媒ガスが作動室(37)から膨張室
(36)に向かうときには、その蓄冷材により冷媒ガス
を冷却するようになっている。
【0031】上記シリンダ(35)の基端部近傍には、
上記作動室(37)に連通する貫通孔(43)が形成さ
れ、この貫通孔(43)に上記結合配管(14)の他端
部が連結されている。このことで、上記作動室(37)
は、結合配管(14)を介して圧縮機(A)の圧縮室
(11)と接続され、圧縮機(A)からの冷媒ガス圧に
より上記ディスプレーサ(40)を往復動させて冷媒ガ
スを膨張室(36)で膨張させることにより、シリンダ
(35)先端のコールドヘッド(44)に寒冷を発生さ
せるようになされている。
【0032】上記シリンダ(35)の基端には、上記圧
縮機(A)のケーシング(1)と同様に、円筒壁部(5
1a)と2つの円板壁部(51b),(51b)とから
なる左右方向に延びる密閉円筒状のケーシング(51)
が取付固定されている。このケーシング(51)内に
は、上記ディスプレーサ(40)に一体に取付固定した
支持軸(55)が上記円筒壁部(51a)と同心状に左
右方向に延びるように設けられている。つまり、上記デ
ィスプレーサ(40)及び支持軸(55)は、膨張機
(B)内において一体で左右方向に往復動する膨張機
(B)の可動体(22)を構成している。この支持軸
(55)は、上記ケーシング(51)の左側の円板壁部
(51b)を貫通しており、この円板壁部(51b)の
支持軸(55)が貫通する箇所にはシール部材(57)
が設けられ、このシール部材(57)により上記作動室
(37)から冷媒がケーシング(51)内に漏れないよ
うにシールがなされている。
【0033】上記支持軸(55)においてケーシング
(51)内における左右方向に離れた2箇所には、上記
圧縮機(A)の可動体(22)と同様に、1対の板ばね
(31),(31)が配置固定され、この各板ばね(3
1)により膨張機(B)の可動体(22)が略水平方向
に往復動可能にかつ該可動体(22)の往復動方向と垂
直な方向に移動不能に弾性支持されている。
【0034】以上の構成からなるスターリング冷凍機の
作動について説明する。先ず、冷凍機の運転開始に伴
い、圧縮機(A)におけるリニアモータ(16)の電磁
コイル(20)に所定周波数の交流電源が通電される。
この通電に伴い、磁石(18)により発生する磁界との
作用により圧縮機(A)の可動体(22)が圧縮機
(A)の各板ばね(31)の中心部を左右方向に変形さ
せながら中立位置から往復動し、そのピストン(9)の
往復動により圧縮室(11)の容積が増減変化し、圧縮
室(11)内に所定周期の圧力波が生じる。この圧縮室
(11)は結合配管(14)を介して膨張機(B)に連
通しているため、圧縮室(11)の圧力が高くなったと
きには、加圧された冷媒ガスが作動室(37)に供給さ
れて該作動室(37)内の圧力が高くなる。この圧力の
上昇により作動室(37)と膨張室(36)との間に差
が生じ、この圧力差によってディスプレーサ(40)が
膨張機(B)の各板ばね(31)の中心部を左側に変形
させながらシリンダ(35)先端側に移動する。この作
動室(37)はディスプレーサ(40)内の空間を介し
て膨張室(36)に連通しているので、次の段階では作
動室(37)のガスがディスプレーサ(40)内を通っ
て蓄冷材により冷却されながら膨張室(36)に流れ、
両室(36),(37)の差圧がなくなり、ディスプレ
ーサ(40)は膨張機(B)の各板ばね(31)の復元
力によりシリンダ(35)基端側に移動して元の位置に
戻る。
【0035】この後、直ちに、圧縮機(A)のピストン
(9)が後退して圧縮室(11)の圧力が低下する。こ
のため、作動室(37)内の冷媒ガスが結合配管(1
4)を介して圧縮室(11)に戻り、作動室(37)内
の圧力が膨張室(36)よりも低下する。この作動室
(37)と膨張室(36)との圧力差によってディスプ
レーサ(40)が今度は膨張機(B)の各板ばね(3
1)の中心部を右側に変形させながらシリンダ(35)
基端側に移動し、膨張室(36)内の冷媒ガスが断熱膨
張して寒冷が発生する。次の段階では上記膨張後のガス
が膨張室(36)からディスプレーサ(40)内を蓄冷
材に冷熱を与えながら作動室(37)に流れ、両室(3
6),(37)の差圧がなくなり、ディスプレーサ(4
0)は膨張機(B)の各板ばね(31)の復元力により
シリンダ(35)先端側に移動して元の位置に戻る。以
上により1サイクルが終了し、以後、同様のサイクルを
繰り返すことで、シリンダ(35)先端のコールドヘッ
ド(44)が徐々に極低温レベルまで冷却される。
【0036】この実施形態では、圧縮機(A)及び膨張
機(B)の各可動体(22)を弾性支持する各板ばね
(31)の各スリット孔(31a)がレーザ加工により
不要部が除去された加工部によって形成されているの
で、そのスリット幅が小さくても容易に形成することが
できる。このとき、その加工部の不要部との境界にある
熱影響部分である各スリット孔(31a)の幅方向両端
部はレーザの高熱により材料特性が変化してしまう。こ
の部分は、各板ばね(31)の特性に大きく影響する部
分であるので、その部分の材料特性が変化すると、板ば
ね(31)の特性はFEM解析等による計算結果と大き
く異なることになる。
【0037】しかし、この実施形態では、その熱影響部
分が研磨除去されてなるので、材料特性が変化した部分
は除去されて、この各板ばね(31)の材料特性はどの
部分においても略均一となり、各板ばね(31)におけ
るばね定数や剛性等の特性を、予め研磨除去する量を見
込んで計算した結果と略一致させることができる。この
結果、各可動体(22)を所定周期で駆動させることが
できると共に、各可動体(22)の振動を確実に低減さ
せることができる。また、材料特性の不安定な部分が除
去されるので、各板ばね(31)毎の特性のばらつきを
確実に抑えることができる。よって、簡単な方法でこの
冷凍機の性能及び寿命の低下を防ぐことができると共
に、冷凍機毎に安定した性能を得ることができる。
【0038】尚、上記実施形態では、各板ばね(31)
の各スリット孔(31a)をレーザ加工により不要部が
除去された加工部によって形成するようにしたが、中心
部の貫通孔(31b)や外周縁部をレーザ加工により不
要部が除去された加工部によって形成してもよい。この
場合も、その加工部の不要部との境界にある熱影響部分
を研磨除去するようにすればよい。また、レーザ加工以
外に熱を利用して不要部を除去する加工であればどのよ
うなものでもよい。
【0039】さらに、上記実施形態では、各板ばね(3
1)を2枚の薄板でそれぞれ構成したが、薄板の枚数は
何枚でもよく、圧縮機(A)と膨張機(B)とで薄板の
枚数や板厚等が互いに異なっていてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、可動体を往復動可能にかつ該可動体の往復動方向と
垂直な方向に移動不能に弾性支持する板ばねを備え、可
動体の往復動によりガスを圧縮又は膨張させるようにし
た往復動式冷凍機に対して、上記板ばねは、熱により不
要部が除去された加工部を有していて、該加工部の不要
部との境界にある熱影響部分を研磨除去するようにし
た。また、請求項6の発明では、可動体を往復動可能に
かつ該可動体の往復動方向と垂直な方向に移動不能に弾
性支持する往復動式冷凍機用板ばねに対して、熱により
不要部が除去された加工部を有していて、該加工部の不
要部との境界にある熱影響部分を研磨除去するようにし
た。さらに、請求項7の発明では、往復動式冷凍機用板
ばねの製造方法として、板ばね材料に対し熱により不要
部を除去して加工部を形成し、該加工部の不要部との境
界にある熱影響部分を研磨除去するようにした。したが
って、これらの発明によると、容易に冷凍機の性能及び
寿命の低下を防止することができ、かつ冷凍機毎に性能
の安定化を図ることができる。
【0041】請求項2の発明によると、加工部はレーザ
加工により不要部が除去されたものとしたことにより、
板ばねの加工を容易にしつつ、請求項1の発明の有効な
利用を図ることができる。
【0042】請求項3の発明によると、加工部が中央部
と外周縁部との間に亘って延びるスリット孔を形成する
ようにしたことにより、スリット孔の加工を容易にしつ
つ、請求項1の発明のさらなる有効利用を図ることがで
きる。
【0043】請求項4の発明では、可動体は、圧縮機に
おいてシリンダ内に圧縮室を区画形成するピストンを有
するものとした。また、請求項5の発明では、可動体
は、膨張機においてシリンダ内に膨張室を区画形成する
ディスプレーサを有するものとした。したがって、これ
らの発明によると、請求項1、2又は3の発明の効果的
な利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】板ばねを示す平面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る往復動式冷凍機とし
てのスターリング冷凍機の全体構成を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
(A) 圧縮機 (B) 膨張機 (9) ピストン (11) 圧縮室 (22) 可動体 (31) 板ばね (31a) スリット孔 (36) 膨張室 (40) ディスプレーサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動体(22)と、該可動体(22)を
    往復動可能にかつ該可動体(22)の往復動方向と垂直
    な方向に移動不能に弾性支持する板ばね(31)とを備
    え、可動体(22)の往復動によりガスを圧縮又は膨張
    させるようにした往復動式冷凍機であって、 上記板ばね(31)は、熱により不要部が除去された加
    工部を有していて、該加工部の不要部との境界にある熱
    影響部分が研磨除去されてなることを特徴とする往復動
    式冷凍機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の往復動式冷凍機におい
    て、 加工部は、レーザ加工により不要部が除去されたもので
    あることを特徴とする往復動式冷凍機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の往復動式冷凍機におい
    て、 加工部は、中央部と外周縁部との間に亘って延びるスリ
    ット孔(31a)を形成していることを特徴とする往復
    動式冷凍機。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の往復動式冷凍
    機において、 可動体(22)は、圧縮機(A)においてシリンダ
    (5)内に圧縮室(11)を区画形成するピストン
    (9)を有することを特徴とする往復動式冷凍機。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の往復動式冷凍
    機において、 可動体(22)は、膨張機(B)においてシリンダ(3
    5)内に膨張室(36)を区画形成するディスプレーサ
    (40)を有することを特徴とする往復動式冷凍機。
  6. 【請求項6】 往復動によりガスを圧縮又は膨張させる
    可動体(22)を往復動可能にかつ該可動体(22)の
    往復動方向と垂直な方向に移動不能に弾性支持する往復
    動式冷凍機用板ばねであって、 熱により不要部が除去された加工部を有していて、該加
    工部の不要部との境界にある熱影響部分が研磨除去され
    てなることを特徴とする往復動式冷凍機用板ばね。
  7. 【請求項7】 往復動によりガスを圧縮又は膨張させる
    可動体(22)を往復動可能にかつ該可動体(22)の
    往復動方向と垂直な方向に移動不能に弾性支持する往復
    動式冷凍機用板ばねの製造方法であって、 板ばね材料に対し熱により不要部を除去して加工部を形
    成し、該加工部の不要部との境界にある熱影響部分を研
    磨除去することを特徴とする往復動式冷凍機用板ばねの
    製造方法。
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WO2004090441A1 (ja) * 2003-04-10 2004-10-21 Sharp Kabushiki Kaisha 共振周波数調整方法及びスターリング機関

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