JPH10326725A - 電気二重層コンデンサ及びそのための電解液 - Google Patents
電気二重層コンデンサ及びそのための電解液Info
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Abstract
内部抵抗が小さい電気二重層コンデンサを提供する。 【解決手段】電解液が、プロピレンカーボネートと一般
式R1 OC(=O)OR2 (ただし、R1 とR2 は互い
に異なる1価の有機基)で表される鎖状炭酸エステルと
を含む有機系混合溶媒と第4級オニウム塩からなる溶質
とからなることを特徴とする電気二重層コンデンサ。
Description
サ及びそのための電解液に関する。
ては、集電体上に形成した活性炭を主体とする一対の分
極性電極の間にセパレータを挟んだ素子を、電解液とと
もに金属ケースに収容し、ガスケットを介して金属蓋に
よって密封したコイン型、又は一対のシート状分極性電
極の間にセパレータを介して巻回してなる素子を電解液
とともに金属ケース中に収容し、ケースの開口部から電
解液が蒸発しないように封口した巻回型のものがある。
ート状分極性電極を、間にセパレータを介して積層して
なる素子が組み込まれた積層型の電気二重層コンデンサ
も提案されている(特開平4−154106、特開平3
−203311、特開平4−286108)。すなわ
ち、矩形に成形されたシート状分極性電極を正極及び負
極とし、間にセパレータを介して交互に積層して素子と
し、正極及び負極それぞれの端部に正極リード部材及び
負極リード部材をかしめにより接続した状態でケース中
に収容し、素子に電解液を含浸して蓋で密閉している。
は、硫酸等の鉱酸、アルカリ金属塩又はアルカリを含む
水系電解液の他、各種非水系電解液が用いられている。
非水系電解液の溶媒には、プロピレンカーボネート、γ
−ブチロラクトン、アセトニトリル、ジメチルホルムア
ミド(特開昭49−68254)や、スルホラン誘導体
等(特開昭62−237715)が知られている。
に対し、非水系電解液は2.5〜3.3Vであり、コン
デンサの静電エネルギーは耐電圧の2乗に比例するの
で、静電エネルギーの点では非水系電解液の方が有利で
ある。しかし、上述の非水系電解液は水系電解液に比
べ、特に低温領域での電気伝導度の低下が著しいため、
低温にて充電すると充電に長い時間がかかり、また大電
流で放電する際には内部抵抗による出力電圧の低下が大
きいという問題があった。
環状カーボネートと凝固点温度が低くかつ低粘性を有す
る溶媒である鎖状カーボネートとの混合溶媒を用いた電
気二重層コンデンサを提案している(特開平8−371
33)。しかし、小さい電流で放電するメモリバックア
ップ用途等においては低温特性改善の効果が確認されて
いるが、大電流で放電する用途には充分ではなかった。
技術の前記課題を解決し、低温において大電流放電でも
出力電圧の低下が小さく、信頼性に優れる電気二重層コ
ンデンサの提供にある。
成分とする電極と、該電極との界面に電気二重層を形成
する電解液と、を有する電気二重層コンデンサにおい
て、該電解液が、プロピレンカーボネートと一般式R1
OC(=O)OR2 (ただし、R1 とR2 は互いに異な
る1価の有機基)で表される非対称鎖状炭酸エステルと
を含む有機系混合溶媒と第4級オニウム塩からなる溶質
とからなることを特徴とする電気二重層コンデンサを提
供する。
使用されるプロピレンカーボネートは、誘電率が高くて
溶質を高い濃度で溶解できる非水溶媒のなかでは電解液
として使用したときの低温特性が比較的良好で、かつ電
気化学的にも安定な溶媒である。
て低温においても粘度の上昇が少なく、電気化学的に安
定な溶媒である。特に本発明で使用する一般式R1 OC
(=O)OR2 (R1 とR2 は互いに異なる1価の有機
基)で表される非対称構造の鎖状炭酸エステルは、前記
の特性に加え、電解液中の溶質の濃度を高くできるの
で、低温における電解液の電気伝導度が特に良好とな
る。
テルは、その一般式R1 OC(=O)OR2 において、
R1 とR2 がアルキル基、アリール基等の1価の有機基
から適宜選択される。この1価の有機基はハロゲン置換
された有機基であってもよい。非対称鎖状炭酸エステル
とプロピレンカーボネートとの混合溶媒の融点、粘度及
び誘電率を考慮すると、有機基R1 とR2 はそれぞれ炭
素数が1〜4であることが好ましく、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、n−プロピル基、及び2,2,2
−トリフルオロエチル基からなる群から選ばれる有機基
であることが好ましい。
体的に例示すると、メチルエチルカーボネート、メチル
イソプロピルカーボネート、エチルイソプロピルカーボ
ネート、2,2,2−トリフルオロエチルメチルカーボ
ネート等が挙げられる。特にメチルエチルカーボネート
を用いると電解液の粘度が低く、良好である。
ては、プロピレンカーボネートを60〜95体積%、非
対称鎖状炭酸エステルを5〜40体積%含むことが好ま
しい。プロピレンカーボネートが60体積%未満である
と、混合溶媒の誘電率が低くなり、溶質を高濃度で溶解
できないので好ましくない。また、非対称鎖状炭酸エス
テルが5体積%未満であると低温特性が充分に改善され
ないので好ましくない。より好ましくは、プロピレンカ
ーボネートが80〜90体積%で、非対称鎖状炭酸エス
テルが10〜20体積%である。
解液に使用される溶質は、第4級オニウム塩である。第
4級オニウム塩のカチオンは、R3 R4 R5 R6 N+ 又
はR3 R4 R5 R6 P+ で表せる。ここで、R3 、R
4 、R5 及びR6 はそれぞれ独立に1価の有機基である
が、本発明ではそれぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル
基であることが好ましい。また、R3 、R4 、R5 及び
R6 はすべて同じであってもよいが、2種以上のアルキ
ル基からなることが好ましい。
ルキル基からなるカチオンを有する第4級オニウム塩
は、R3 、R4 、R5 及びR6 がすべて同じであるカチ
オンを有する第4級オニウム塩に比べて、本発明に使用
する溶媒に対する溶解度が大きく、電解液中の溶質の濃
度を高濃度にできる。溶質を高濃度化することによって
電解液の電気伝導度が高くなるので好ましい。
れCH3 、C2 H5 、C3 H7 、又はC4 H9 であるこ
とが好ましい。具体的に本発明において好ましい第4級
オニウム塩のカチオンを例示すれば、(C2 H5 )3
(CH3 )N+ 、(C2 H5 )2 (CH3 )2 N+ 、
(C2 H5 )(CH3 )3 N+ 、(C3 H7 )3 (CH
3)N+ 、(C3 H7 )2 (CH3 )2 N+ 、(C3 H7
)(CH3 )3 N+ 、(C3 H7 )3 (C2 H5 )N+
、(C3 H7 )2 (C2 H5 )2 N+ 、(C3 H7 )
(C2 H5 )3 N+ 、(C2 H5 )3 (CH3 )P+ 、
(C2 H5 )2 (CH3 )2 P+ 、(C2 H5 )(CH
3 )3 P+ 等が挙げられる。
でもイソプロピル基でもよく、C4H9 は独立にn−ブ
チル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基のいずれであってもよい。また、(n−C3 H
7 )3 (i−C3 H7 )N+等も使用できる。さらに、
例えば(C3 H7 )3 (CH3 )N+ は(n−C3 H
7 )3 (CH3 )N+ でも(n−C3 H7 )2 (i−C
3 H7 )(CH3 )N+でも(n−C3 H7 )(i−C3
H7 )2 (CH3 )N+ でも(i−C3 H7 ) 3 (C
H3 )N+ でもよく、他のブチル基又はプロピル基を2
以上有するカチオンについても同様とする。
のうちのいずれか2種が異なる第4級オニウムカチオン
と、BF4 -、PF6 -、Cl- 、CF3 SO3 -、As
F6 -、N(SO2 CF3 )2 -、NO3 -、ClO4 -、Br
- 、SO4 2- 等のアニオンとからなる塩であるのが好ま
しい。特に、溶媒に対する溶解度、溶液の電気伝導度及
び電気化学的安定性等の点で(C2 H5 )3 (CH3 )
NBF4 が最も好ましい。
5mol/l付近までは濃度に比例して増加するが、
1.5mol/l以上では一定値に近づいてくる。その
ため、溶質の濃度は1.0〜2.0mol/lとするの
が好ましく、1.2〜1.8mol/lとするとさらに
好ましい。
る電極は、炭素材料を主成分とする。該炭素材料として
は比表面積が500〜3000m2 /g、さらには70
0〜2000m2 /gであることが好ましく、具体的に
は活性炭、カーボンブラック、ポリアセン等が挙げられ
る。特に、高導電性のカーボンブラックを導電材として
用い、活性炭と混合して用いることが好ましい。この場
合、導電材としてのカーボンブラックは電極中に5〜2
0重量%含まれることが好ましい。5重量%未満では電
極の抵抗の低減効果が少なく、また、通常高導電性カー
ボンブラックは活性炭ほど電気二重層コンデンサの容量
を大きくできないので、含有量を20重量%以下とする
ことが好ましい。
極は、電極自体の形状、強度を保つため、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等のバインダを
含んでなることが好ましい。バインダが多すぎると電気
二重層コンデンサの容量が低下し、またバインダが少な
すぎると強度が弱くて電極の形状保持が困難であるた
め、バインダの量は電極中に5〜20重量%含まれるこ
とが好ましい。
ポリテトラフルオロエチレンとの混合物を混練した後シ
ート状に成形して得られる。このようにして得られた電
極シートは、金属集電体に導電性接着剤を介して接合す
ることが好ましい。ここで金属集電体としてはアルミニ
ウム、ステンレス鋼等の金属の箔が好ましい。2枚の電
極をセパレータを介して対向させ電解液を含浸させてコ
イン型のケースに収容する場合は、ケース及び蓋を金属
製として集電体の機能を持たせてもよい。
を溶媒に溶解又は分散させた液に炭素材料を分散させて
スラリーとなし、該スラリーを金属集電体に塗工するこ
とによっても電極を形成できる。
て電気二重層コンデンサを構成するが、正極又は負極の
一方のみを上記電極とし、他方を充放電可能な二次電池
用活物質材料を含む非分極性電極としても電気二重層コ
ンデンサを構成できる。
負極との間にセパレータを挟んだ素子を電解液とともに
金属ケースに収容し、ガスケットを介して金属蓋によっ
て密封したコイン型、正極と負極との間にセパレータを
介して巻回してなる素子を電解液とともに金属ケース中
に収容して封口した巻回型、多数のシート状の正極及び
負極を、間にセパレータを介して交互に積層してなる素
子が組み込まれた積層型等いずれの型でも使用できる。
例(例6〜9)によって詳しく説明するが、本発明はこ
れらの実施例によって限定されない。
0m2 /gのやしがら活性炭80重量%、ポリテトラフ
ルオロエチレン10重量%及びカーボンブラック10重
量%からなる混合物にエタノールを加えて混練し、シー
ト状に成形後厚さ0.6mmにロール圧延し、得られた
シートを直径12mmの円盤に打ち抜き、正極及び負極
とした。この円盤状の正極及び負極を、コイン型セルの
集電体兼ハウジング部材とするステンレス鋼製ケースの
正極側及び負極側の内側に、それぞれ黒鉛系導電性接着
剤を用いて接着した。次にこのステンレス鋼製ケースご
と減圧下で加熱処理して水分等を除いた。
体樹脂、プロピレンカーボネートとメチルエチルカーボ
ネートとの体積比で80:20の混合溶媒に、1.5m
ol/lの濃度で(C2 H5 )3 (CH3 )NBF4 を
溶解させた電解液を、正極と負極に含浸させた。正極と
負極との間にポリプロピレン繊維不織布製のセパレータ
シートを挟んであわせ、ステンレス鋼製ケースを絶縁体
であるガスケットを介してかしめ封口し、直径18.4
mm、厚さ2.0mmのコイン型電気二重層コンデンサ
を得た。
ネートとエチルプロピルカーボネートとの体積比で7
5:25の混合溶媒に、濃度1.5mol/lの(C2
H5 )2 (CH3 )2 NBF4 を溶解させた溶液を用い
た他は、例1と同様にしてコイン型の電気二重層コンデ
ンサを得た。
ネートとメチルエチルカーボネートとの体積比で70:
30の混合溶媒に、濃度1.5mol/lの(C2 H
5 )3 (n−C3 H7 )NBF4 を溶解した溶液を用い
た他は、例1と同様にしてコイン型の電気二重層コンデ
ンサを得た。
ネートとメチルエチルカーボネートとの体積比で80:
20の混合溶媒溶媒に、濃度1.0mol/lの(C2
H5 )4 NBF4 を溶解した溶液を用いた他は例1と同
様にしてコイン型の電気二重層コンデンサを得た。
のかわりに、レゾール樹脂を窒素雰囲気中650℃で焼
成し、溶融KOHで賦活処理した比表面積2000m2
/gの炭素材料を用いて正極及び負極を作製し、電解液
の溶媒としてプロピレンカーボネートとメチルエチルカ
ーボネートとの体積比で90:10の混合溶媒を用いた
他は例1と同様にしてコイン型電気二重層コンデンサを
得た。
ーボネートのみを用いた他は例1と同様にしてコイン型
の電気二重層コンデンサを得た。
ーボネートのみを用いた他は例2と同様にしてコイン型
の電気二重層コンデンサを得た。
ーボネートとジエチルカーボネートとの体積比で80:
20の混合溶媒を用いた他は例1と同様にしてコイン型
の電気二重層コンデンサを得た。
ーボネートのみを用いた他は例4と同様にしてコイン型
の電気二重層コンデンサを得た。
サについて、25℃と−25℃における放電容量と内部
抵抗を測定した。なお、内部抵抗は各放電電流における
電圧降下より算出した。放電条件は2.5Vから1.0
Vまで、0.5mA及び5.0mAで行った。0.5m
Aの結果を表1に、5.0mAの結果を表2に示す。
よる電気二重層コンデンサは−25℃で大電流放電する
ときの容量低下と内部抵抗の増加が少なく、低温におけ
るコンデンサ特性に優れている。
における電圧降下が少なく、低温での使用に際しての容
量低下と内部抵抗の増加が少ないという優れた特性を有
する。本発明の電気二重層コンデンサは、低温でも大電
流放電が可能である。
Claims (7)
- 【請求項1】炭素材料を主成分とする電極と、該電極と
の界面に電気二重層を形成する電解液と、を有する電気
二重層コンデンサにおいて、該電解液が、プロピレンカ
ーボネートと一般式R1 OC(=O)OR2 (ただし、
R1 とR2 は互いに異なる1価の有機基)で表される非
対称鎖状炭酸エステルとを含む有機系混合溶媒と第4級
オニウム塩からなる溶質とからなることを特徴とする電
気二重層コンデンサ。 - 【請求項2】R1 とR2 がそれぞれ、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、n−プロピル基、及び2,2,2
−トリフルオロエチル基からなる群から選ばれる有機基
である請求項1記載の電気二重層コンデンサ。 - 【請求項3】電解液の溶媒が、プロピレンカーボネート
を60〜95体積%、非対称鎖状炭酸エステルを5〜4
0体積%含む請求項1又は2記載の電気二重層コンデン
サ。 - 【請求項4】非対称鎖状炭酸エステルが、メチルエチル
カーボネートである請求項1、2又は3記載の電気二重
層コンデンサ。 - 【請求項5】第4級オニウム塩が、R3 R4 R5 R6 N
+ 又はR3 R4 R5 R6 P+ (ただし、R3 、R4 、R
5 及びR6 は、それぞれ独立して炭素数1〜4のアルキ
ル基であり、いずれか2つは互いに異なる)で表される
カチオンを有する塩である請求項1、2、3又は4記載
の電気二重層コンデンサ。 - 【請求項6】第4級オニウム塩が、(C2 H5 )3 (C
H3 )NBF4 である請求項1、2、3又は4記載の電
気二重層コンデンサ。 - 【請求項7】プロピレンカーボネートと一般式R1 OC
(=O)OR2 (ただし、R1 とR 2 は互いに異なる1
価の有機基)で表される非対称鎖状炭酸エステルとを含
む有機系混合溶媒と第4級オニウム塩からなる溶質とか
らなることを特徴とする電気二重層コンデンサ用電解
液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02750398A JP3791171B2 (ja) | 1997-03-24 | 1998-02-09 | 電気二重層コンデンサ及びそのための電解液 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-88825 | 1997-03-24 | ||
| JP8882597 | 1997-03-24 | ||
| JP02750398A JP3791171B2 (ja) | 1997-03-24 | 1998-02-09 | 電気二重層コンデンサ及びそのための電解液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10326725A true JPH10326725A (ja) | 1998-12-08 |
| JP3791171B2 JP3791171B2 (ja) | 2006-06-28 |
Family
ID=26365431
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02750398A Expired - Lifetime JP3791171B2 (ja) | 1997-03-24 | 1998-02-09 | 電気二重層コンデンサ及びそのための電解液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3791171B2 (ja) |
-
1998
- 1998-02-09 JP JP02750398A patent/JP3791171B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3791171B2 (ja) | 2006-06-28 |
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