JPH10326829A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH10326829A
JPH10326829A JP9134183A JP13418397A JPH10326829A JP H10326829 A JPH10326829 A JP H10326829A JP 9134183 A JP9134183 A JP 9134183A JP 13418397 A JP13418397 A JP 13418397A JP H10326829 A JPH10326829 A JP H10326829A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多層配線構造の形成工程を含む半導体装置の製
造方法に関し、配線密度の高い領域における膜厚方向の
配線間容量を低減し且つフッ素含有酸化シリコンを有す
る層間絶縁膜の上の金属膜の剥がれを防止すること。 【解決手段】配線63を覆うフッ素含有シリコン酸化膜
64をSiO2のような絶縁膜65で覆った後に、フッ素含
有シリコン酸化膜64の一部が露出するまで絶縁膜65
を研磨して平坦化した後に、露出したフッ素含有シリコ
ン酸化膜64を覆うSiO2のような吸湿防止用の絶縁性キ
ャップ膜66を形成して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線構造を含
む半導体装置と、多層配線構造の形成工程を含む半導体
装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化、高速化の
要求から、半導体装置における多層配線層用の絶縁層材
料の見直しが行われている。二酸化シリコン(SiO2)は
従来から用いられてきた半導体装置の絶縁材料である
が、誘電率が 4.2と高いために配線間の寄生容量が大き
く、これによって配線の信号伝播遅延時間を長くしてい
る。信号伝播遅延の増大は半導体装置の動作速度を低下
させる要因である。今後、微細化が進むと配線間の距離
がますます短くなるため、寄生容量がさらに大きくなり
信号伝播遅延時間の増大が問題になる。
【0003】次に、SiO2を層間絶縁膜として用いた場合
の、多層配線構造の形成方法について簡単に説明する。
まず、図10(a) に示す様に、シリコン基板101 上でパ
ターンニングされた配線103 上にCVD(Chemical Vep
or Deposition)により第一のSiO2膜104 を例えば700
0Åの厚さに成長して配線を埋め込む。その第一のSiO2
膜104 の膜厚は、配線密度が高い領域では薄く、パッド
などを有する配線密度が低い領域では厚くなる。続い
て、第二のSiO2膜105 を例えば14000Åの厚さに形
成する。これら第一及び第二のSiO2膜104,105 を層間絶
縁膜として用いる。この場合、第一のSiO2膜104 の成長
は、横方向の配線相互間を完全に埋め込むような条件と
し、第二のSiO2膜105 の成長は凹凸があまり生じないよ
うな条件にする。
【0004】次に、図10(b) に示すように、第二のSi
O2膜105 をCMP(ChemicaI MechanicaI Polishing)に
よって研磨して平坦化する。続いて第一及び第二のSiO2
膜104,105 にビアホール106 を開口し、さらに、ビアホ
ール106 の底部にTiN グルーレイヤーを成長し、タング
ステン、アルミニウム等の導電材によりコンタクトホー
ル106 を埋め込むプラグを成長する。CMPによって研
磨したのは、第一のSiO2膜104 の成長条件では、第一の
SiO2膜104 が配線密度が高い領域では薄くなり、低い領
域では厚く成長するからである。これにより生じた凹凸
は第二のSiO2膜105 にもまた凹凸を生じさせるからであ
る。
【0005】このような工程を2度繰り返すと、図10
(c) に示すような二層構造のSiO2よりなる二層の配線層
が形成される。配線間の寄生容量を小さくするためには
層間絶縁膜材料として誘電率の小さい物質を用いること
が有効であり、これにより、信号伝播遅延時間を短くす
ることができる。例えば、フッ素(F)を二酸化シリコ
ンに添加してなる酸化フッ化シリコン(SiOF)膜は誘電
率が低く、この材料を多層配線の絶縁膜に適用すること
で、配線間の寄生容量を低減することができ、デバイス
の高速化が図れる。
【0006】これまで、SiOFは吸湿性が高く、水分を吸
収すると誘電率が高くなってしまい層間絶縁用の材料と
して有効でなくなる。その吸湿を抑制するために、SiOF
成長時の酸素(O2)の分圧を高くし、又はSiOF成膜後に
ブラズマアニールを行い、又はSiOF成長時のプラズマ密
度とエネルギーを制御することなどが報告されている。
【0007】しかし、SiOFの誘電率を3.5 以下にしよう
とすると吸湿性が高くなるので、そのような方法によっ
てもその吸湿を制御することが困難になる。また、その
吸湿性によって水がSiOF膜中に含まれるようになると、
その上に形成される金属配線の腐食されるおそれがあ
る。それらの問題はSiO2によるSiOF膜のキャッピングに
よって回避することが可能であり、そのことは既に特開
平7-74245 によって提案されている。ここで提案されて
いる多層形成方法は、従来からある平行平板型のプラズ
マCVD装置を用い、シリコン(Si)源としてテトラエ
チルオルソシリケート(TEOS)、F源にトリエトキシフル
オロシラン(TEFS)又は三フッ化窒素(NF3 )を用いた
ものである。平行平板型のプラズマCVDやこれらの反
応系は、配線間隔が広く配線のアスペクト比が低い世代
(デザインルールで言えば0.35μm以前)の半導体装置
に対しては適用が可能であるが、これ以後は他の技術が
必須となる。
【0008】HDP (High Density Plasma)−CVD
は、配線間隔が狭くてアスペクト比が高い横方向の配線
の相互間に絶縁膜を介在させるためのCVD技術であ
る。また、その絶縁膜を平坦化するために、CMPとよ
ばれる研磨法が適用される。デザインルール0.25μm以
後の多層配線形成技術としてHDP−CVDとCMPの
組み合わせが有効と考えられているが、SiOFを用いる配
線間の低容量化は十分に達成されていない。
【0009】そこで、以下に、SiOFを用いた場合の多層
層間絶縁膜の形成方法について説明する。まず、図11
(a) に示す様に、シリコン基板101 の上に配線103 をパ
ターンニングした後に、HDP−CVDによりSiOF膜11
0 を例えば7000Åの厚さに成長してその配線103 を
覆う。そのSiOF膜110 の膜厚は、配線密度の高い領域で
は薄く、パッドなどを有する配線密度の低い領域では厚
くなる。
【0010】次に、図11(b) に示すようにSiO2膜111
を例えば14000Åの厚さに形成する。そのSiO2膜11
1 の成長は平行平板型CVDおよびHDP−CVDのど
ちらでもよい。図11(b) はHDP−CVDを用いた場
合の絶縁膜の凹凸形状を示している。平行平板型CVD
では、配線上に形成される絶縁膜の凹凸がHDPよりも
幾分なだらかになる程度で大差はない。
【0011】このままの状態で、さらに複数の配線と層
間絶縁膜を重ねると、凹凸による段差が生じやすい。そ
のような段差をなくすために、CMP技術が用いられ
る。そこで、図11(c) に示すように、CMPによって
SiO2膜111 の表面を研磨して平坦化する。このとき、密
度の低い配線上のSiOF膜110 が露出しないように研磨量
を設定しなければならない。これは、SiOF膜110 が露出
すると、その後の工程で形成される金属膜がSiOF膜110
から剥がれ易くなるからである。
【0012】続いて、図12(a) に示すように、SiO2
111 及びSiOF膜110 にビアホール112 を開口し、さらに
ビアホール112 の底部にTiN グルーレイヤー113 を成長
し、タングステンプラグ114 によってビアホール112 を
埋め込む。このような工程を2度繰り返すと、図12
(b) に示すような二層の配線層が形成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12(b)
に示すような配線構造において、配線密度の高い領域で
は配線密度の低い領域に比べてSiOF膜の厚さに対するSi
O2膜の厚さの割合が大きくなるので、次のような問題が
生じる。即ち、横方向の配線相互間T1 はSiOF膜の介在
によって寄生容量が小さくなるが、膜厚方向の配線相互
間T2 は大部分がSiO2となるために、この領域での膜厚
方向の配線間の寄生容量が高くなってしまう。これによ
り、SiOF膜による配線容量の低容量化の効果が薄れてし
まう。
【0014】これに対して、SiO2膜111のかわりにSi
OF膜を用いることが考えられるが、そのSiOF膜の誘電率
が3.5以下の場合にSiOF膜上に、直接グルーレイヤー
であるTiN 膜を成長し、さらにビアホール内を充填する
タングステン(W)を成長することを考えられる。しか
し、SiOF膜とTiN 膜との界面ではそれらの密着性が弱
く、さらにタングステンの強い膜ストレスによりタング
ステン膜がSiOF膜から剥がれ易くなる。SiOF膜とTiN 膜
の密着性の低下は、SiOF膜中のF とTiN とが界面で反応
するために起こる。
【0015】また、高密度配線上でのSiO2膜の割合を少
なくするために、SiOF膜を厚くすることも考えられる
が、これではビアホールのアスペクト比が大きくなっ
て、プラグに欠陥が生じるおそれがある。本発明の目的
は、配線密度の高い領域における膜厚方向の配線間容量
を低減し且つフッ素含有酸化シリコンを有する層間絶縁
膜の上の金属膜の剥がれを防止することができる半導体
装置とその製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(手段) 上記した課題は、図3、図4に例示するように、半導体
基板61上に配線63を形成する工程と、誘電率3.5
以下のフッ素含有シリコン酸化膜64によって前記配線
63を覆う工程と、前記フッ素含有シリコン酸化膜64
上に、前記フッ素含有シリコン酸化膜64とは異なる材
料の絶縁膜65を成長する工程と、前記絶縁膜65の表
面から研磨を開始して前記絶縁膜65と前記フッ素含有
シリコン酸化膜64を研磨して平坦化する工程と、前記
絶縁膜65の面と研磨により露出した前記フッ素含有シ
リコン酸化膜64の上に、前記フッ素含有シリコン酸化
膜64とは異なり、前記フッ素含有シリコン酸化膜64
よりも吸湿性の低い材料よりなる絶縁性キャップ膜66
を成長する工程とを有することを特徴とする半導体装置
の製造方法によって解決する。この場合、前記絶縁膜6
5は酸化シリコンの成長によって形成されることを特徴
とする。また、前記絶縁性キャップ膜66は酸化シリコ
ン又は窒化シリコンの成長によって形成されることを特
徴とする。さらに、前記絶縁性キャップ膜66を形成す
る前に、前記フッ化含有シリコン酸化膜64を300℃
以上の温度でアニールすることを特徴とする。
【0017】上記した課題は、図5に例示するように、
半導体基板61上に配線63を形成する工程と、誘電率
3.5以下の第一のフッ素含有シリコン酸化膜64aに
よって前記配線63を覆う工程と、前記第一のフッ素含
有シリコン酸化膜64a上に誘電率3.6以上の第二の
フッ素含有シリコン酸化膜65aを成長する工程と、前
記第二のフッ素含有シリコン酸化膜65aの表面から研
磨を開始して少なくとも第二のフッ素含有シリコン酸化
膜65aを平坦化する工程と、研磨された少なくとも前
記第二のフッ素含有シリコン酸化膜65aの上に、前記
第一及び第二のフッ素含有シリコン酸化膜とは異なり、
前記第一及び第二のフッ素含有シリコン酸化膜よりも吸
湿性の低い材料よりなる絶縁性キャップ膜66aを成長
する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造
方法により解決する。この場合、前記絶縁性キャップ膜
66aは酸化シリコン又は窒化シリコンの成長によって
形成されることを特徴とする。また、前記絶縁性キャッ
プ膜66aを成長する前に、前記第一及び第二のフッ素
含有シリコン酸化膜64a,65aを300℃以上の温
度でアニールすることを特徴とする。
【0018】上記した課題は、図6、図7に例示するよ
うに、半導体基板81上に配線83を形成する工程と、
誘電率3.5以下のフッ素含有シリコン酸化膜84によ
って前記配線83を覆う工程と、前記フッ素含有シリコ
ン酸化膜84を研磨してその上面を平坦化する工程と、
平坦化された前記フッ素含有シリコン酸化膜84の平坦
化された面の上に、前記フッ素含有シリコン酸化膜84
とは異なり、前記フッ素含有シリコン酸化膜84よりも
低い吸湿性の材料よりなる絶縁性キャップ膜85を成長
する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造
方法により解決する。この場合、前記絶縁性キャップ膜
85は酸化シリコン又は窒化シリコンの成長によって形
成されることを特徴とする。また、前記絶縁膜85を成
長する前に、前記フッ素含有シリコン酸化膜84を30
0℃以上の温度でアニールすることを特徴とする。
【0019】上記した課題は、図4(b) に例示するよう
に、半導体基板61上の第一の配線領域63aと第二の
配線領域63bにそれぞれ形成された配線63と、前記
配線63を覆うフッ素含有シリコン酸化膜64と、前記
第一の配線領域63aで前記フッ素含有シリコン酸化膜
64を覆い且つ前記フッ素含有シリコン膜64とは材料
の異なる絶縁膜65と、前記第二の配線領域63bで前
記フッ素含有シリコン酸化膜64上に形成され、前記第
一の配線領域63aで前記絶縁膜65上に形成され、且
つ前記フッ素含有シリコン酸化膜64とは異なり、前記
フッ素含有シリコン酸化膜よりも吸湿性の低い材料より
なる絶縁性キャップ膜66を有することを特徴とする半
導体装置によって解決する。この場合、前記フッ素含有
シリコン酸化膜は誘電率3.5以下であることを特徴と
する。また、前記絶縁膜65はシリコン酸化膜であるこ
とを特徴とする。また、前記絶縁性キャップ膜66はシ
リコン酸化膜又はシリコン窒化膜であることを特徴とす
る。
【0020】上記した課題は、図5(c) に例示するよう
に、半導体基板61上の第一の配線領域63aと第二の
配線領域63bにぞれぞれ形成された配線63と、前記
第一の配線領域63aと前記第二の配線領域63bの前
記配線63を覆う第一のフッ素含有シリコン酸化膜64
aと、前記第一の配線領域63aで前記第一のフッ素含
有シリコン酸化膜64aを覆い且つ前記第一のフッ素含
有シリコン酸化膜64aよりもフッ素含有量が少ない第
二のフッ素含有シリコン酸化膜65aと、前記第一の配
線領域63aで前記第二のフッ素含有シリコン酸化膜6
5aの上に形成され、前記第一のフッ素含有シリコン酸
化膜64aの上に形成され、且つ前記第一及び第二のフ
ッ素含有シリコン酸化膜64a,65aとは異なる材料
よりなる防湿用の絶縁性キャップ膜66aとを有するこ
とを特徴とする半導体装置により解決する。この場合、
前記第一のフッ素含有シリコン酸化膜64aは誘電率
3.5以下であることを特徴とする。また、前記第二の
フッ素含有シリコン酸化膜65aは誘電率3.6以上で
あることを特徴とする。さらに、前記絶縁性キャップ膜
66aは、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜であるこ
とを特徴とする。
【0021】上記した半導体装置において、前記半導体
基板と前記配線の間には絶縁性下地膜が形成されている
ことを特徴とする。また、前記絶縁性キャップ膜の上に
はさらに別の配線が形成されることを特徴とする。次
に、本発明の作用について説明する。本発明によれば、
配線を覆うフッ素含有シリコン酸化膜(SiOF膜)をさら
に別の材料のSiO2等の絶縁膜で覆った後に、SiOF膜の一
部が露出するまでその絶縁膜を研磨して平坦化した後
に、露出したSiOF膜を覆う吸湿防止用の絶縁キャップ膜
を形成している。
【0022】したがって、SiOF膜は、絶縁膜と絶縁性キ
ャップ膜によって大気からの水分の吸収が妨げられる。
また、層間絶縁膜を構成するSiOF膜の上に直に金属膜が
形成されることは無いので、その層間絶縁膜上に形成さ
れる金属膜の剥がれが防止される。さらに、SiOF膜が露
出するまでその上の絶縁膜を研磨により薄くしているの
で、層間絶縁膜に占めるSiOF膜の膜厚の割合を大きくし
て配線間の寄生容量を効果的に低容量化できる。
【0023】さらに、層間絶縁膜を単層又は複数のSiOF
膜から形成し、少なくともその最上層を研磨することに
より平坦化するとともに、その上を吸湿防止用の絶縁性
キャップ膜によって覆うようにした。したがって、絶縁
性キャップ膜によって大気からのSiOF膜の水分吸収が妨
げられる。しかも、層間絶縁膜を構成するSiOF膜の上に
直に金属膜が形成されなくなるので、層間絶縁膜上の金
属膜の剥がれを防止できる。
【0024】さらに、SiOF膜が多層構造の場合に、最上
のSiOF膜のフッ素含有量を少なくしているので、その最
上のSiOF膜によって大気からの水分の吸収が抑制され
る。さらに、その最上のSiOF膜を研磨することによって
層間絶縁膜に占める高誘電率のSiOF膜の膜厚を薄くして
いるので、配線間の寄生容量の効果的な低容量化を可能
にする。
【0025】
【発明の実施の形態】そこで、以下に本発明の実施形態
を図面に基づいて説明する。本発明の半導体装置での多
層配線層形成を説明する前に、本発明の層間絶縁膜の成
長に使用する平行平板型プラズマCVD装置とECR(E
Iectron CyclotronResonance)−CVD装置の構成の概
略と、それらの装置による絶縁膜の威膜条件、および絶
縁膜の誘電率の一例を説明する。
【0026】平行平板型プラズマCVD装置 図1は、半導体装置の製造工程において使用される平行
平板型プラズマCVD装置の概略図である。平行平板型
プラズマCVD装置において、密閉された反応室1の内
部は真空パイプ2を経由して真空ポンプ3によって排気
される。その排気による反応室1内の到達真空度は例え
ば0.01Torrである。反応室1の内部では、半導体ウエハ
ーWを設置する第一の電極4が取付けられ、その第一の
電極4に対向した位置には、半導体基板Wに原料ガスを
噴出するシャワーヘッド5が配置されている。そのシャ
ワーヘッド5は第二の電極として機能し、そこには例え
ば13.56MHzの高周波電源6が接続されている。
【0027】また、反応室1内又は第一の電極4の下に
は、半導体基板Wを加熱するための加熱手段7、例えば
ランプが配置されている。反応室1には、原料ガス供給
配管8、第一のマスフローコントローラ9及び第一の配
管10を介してC2F6ボンベ11が接続されていて、C2F6
ガスの反応室1への流量はマスフローコントローラ9に
よって制御される。
【0028】また、反応室1には、原料ガス供給配管
8、第二のマスフローコントローラ12及び第二の配管
13を介してO2ボンベ14が接続されていて、O2ガス流
量はマスフローコントローラ12によって制御され。さ
らに、反応室1には、原料ガス供給配管8、気化器1
5、液体マスフローコントローラ16及び給液管17を
介してTEOS源18が接続されている。
【0029】TEOS源18は、TEOS液19を収容
する容器20と、ヘリウム源21から圧縮したヘリウム
(He)ガスを容器20に送り込む第三の配管22とを有
しており、容器20内のTEOS液19には給液管17
が差し込まれている。そして、TEOS液19を気化器
15に供給する場合には、ヘリウム源21から圧力0.5
〜1.0kg/cm2 でHeガスを第三の配管22に送り込み、容
器20内の圧力によって給液管17にTEOS液19が
送り込まれる。そのTEOS液19の供給量は液体マス
フローコントローラ16によって制御される。
【0030】液体マスフローコントローラ16によって
制御されたTEOS液19は、気化器15内で気化され
てTEOSガスとなる。その気化器15には、第四の配
管23及び第三のマスフローコントローラ24を介して
Heボンベ25が接続され、Heガスの導入量は第三のマス
フローコントローラ24によって制御される。気化器1
5に送られたHeガスは、気化器15内でTEOSガスと
ともに原料ガス供給配管8を介して反応室1に送り込ま
れる。そのHeガスは、TEOS用のキャリアガスの役目
をするもので、TEOSガスの供給量を安定化させるた
めに使用される。
【0031】TEOSガスが流れる原料ガス供給配管8
の周囲には、TEOSガスの液化を防止するためのヒー
ター26が巻かれており、原料ガス供給管8はヒータ2
6によって例えば100℃に加熱されている。このよう
に、バブラーを用いずに気化したガスを直に反応室1内
に供給する方法をダイレクト・インジェクションと言
う。なお、以下の説明では、TEOSガスの流量につい
ては、Heガスを含まない値を示している。
【0032】上述した平行平板型プラズマCVD装置に
よってSiOF膜を半導体基板W上に成長する場合には、T
EOSガスの供給と同時にC2F6ガス及びO2ガスを反応室
1内に供給し、高周波電源6によって第一の電極4とシ
ャワーヘッド(第二の電極)5の間に高周波電力を印加
することによって反応室1内にそれぞれのガスのプラズ
マを発生させる。
【0033】また、半導体基板W上にSiO2膜を形成する
場合には、TEOSガスの供給と同時にO2ガスを反応室
1内に供給し、高周波電源6によって第一の電極4とシ
ャワーヘッド(第二の電極)5の間に高周波電力を印加
することによって反応室1内にそれらのガスのプラズマ
を発生させる。次に、SiOF成長条件の一例を表1に示
し、またSiO2成長条件を表2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】なお、表1の条件で成長させたSiOF膜の誘
電率は3.6となり、表2の条件で成長させたSiO2膜の
誘電率は4.2となった。ECR−CVD装置 第2図は本発明に関するECR-CVD 装置の概略図である。
ECR-CVD装置はプラズマ室31と反応室32を有し、プ
ラズマ室31にはマイクロ波導波管34を介してマイク
ロ波電源33が接続されていて、マイクロ波電源33か
らマイクロ波をプラズマ室31に導入することにより、
プラズマ室31内に導入したガスが励起されて、プラズ
マが形成するようになっている。
【0037】また、反応室32の上方に配置したメイン
ソレノイドコイル(MSC)35によって反応室32内
に磁界を発生させることにより、反応室32内のプラズ
マ密度とエネルギーを増幅するようになっている。その
プラズマ密度とプラズマエネルギーは、メインソレノイ
ドコイル35に流す電流量によって変化させることがで
きる。
【0038】また、プラズマ室31内には、SiO2または
SiOFの膜成長のために第一のマスフローコントローラ3
6、第一のガス管37を介してアルゴン源38が接続さ
れ、さらに第2のマスフローコントローラ39、第2の
ガス管40を介して酸素源41が接続されている。さら
に、反応室32には、SiO2の膜成長のために第3のマス
フローコントローラ42、第3のガス管43を介してシ
リコン源のSiH4ボンベ44が接続され、さらにSiOFの膜
成長のために第4のマスフローコントローラ45、第4
のガス管46を介してフッ素源のSiF4ボンベ47が接続
されている。
【0039】なお、第1〜第4のマスフローコントロー
ラ36、39、42、45は、ガス流量を制御するもの
である。さらに、反応室32内ではプラズマ室31の下
方にプレート48が配置され、その上には、半導体基板
Wを吸着するための静電チャック49が配置されてい
る。静電チャック49には13.56MHzの高周波(RF)電源
50が接続されていて、RF電極50の印加によって半導
体ウエハWとプラズマ室31の間に電位が発生する。こ
の電位よってプラズマ室31からArイオンが加速され、
スパッタリング現象が起こる。スパッタリングと原料ガ
ス(SiF4, SiH4)の堆積が半導体基板W上で協奏的に起こ
り、後述するように、狭い半導体基板W上の配線間に絶
縁膜が埋め込まれる。静電チャック49は抵抗加熱によ
って例えば200℃まで加熱されているが、スパッタリ
ングによる成膜時の温度は250℃に到達する。
【0040】プレート48の下方にはサブソレノイドコ
イル(SSC)51が配置されていて、サブソレノイド
コイル51はプラズマ室31から発散するプラズマを磁
界によって収束させる役割をする。即ち、サブソレノイ
ドコイル51は、そこに流される電流量によってプラズ
マ形状を変化させる機能を有している。半導体ウエハW
を中心に対称形状のプラズマを形成すると、膜厚分布が
改善され、半導体装置に与えるブラズマダメージを軽減
することができる。
【0041】なお、反応室32にはターボモレキュラー
ポンブ52が接続されており、これにより反応室32内
にあるガスを排気し減圧する。そのECR−CVD装置
を用いてSiOF成長を行う条件の一例を表3に示し、SiO2
成長を行う条件の一例を表4に示す。
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】ここで、表3の条件で成長させたSiOF膜の
誘電率は3.5、表4の条件で成長させたSiO2膜の誘電
率は4.2となった。なお、ECR−CVD装置を用い
た膜の成長は、平行平板型プラズマCVD装置を用いて
膜を形成する場合に比べて高密度の配線層間を埋める能
力が高い。次に、上記した装置を用いた配線構造の形成
方法を示す。なお、以下に示す膜厚は、特に領域を特定
しない場合には、パッドのような幅の広い配線上の最も
厚い膜厚の部分を示している。 (第1実施形態)本発明における第一の実施形態を図
3、図4に示す。
【0045】まず、図3(a) に示すように、平行平板型
のプラズマCVD装置を用いてシリコン基板(半導体基
板)61上にSiO2よりなる下地絶縁膜62を5000Å
の厚さに成長する。続いて、下地絶縁膜62の上に、チ
タン(Ti)膜を300Å、窒化チタン(TiN)膜を500
Å、アルミニウム(Al)膜を6000Å、TiN 膜を50
0Å及びTi膜を300Åの厚さに順に成長する。このよ
うな5層の金属膜をパターニングして一層目の配線63
を形成する。一層目の配線63の形成領域には、配線幅
が狭く且つ配線間隔が狭い高配線密度領域63aと、そ
の逆の低配線密度領域63bがある。
【0046】次に、図3(b) に示すように、ECR−C
VD装置を用いて一層目の配線63を覆うための第一の
SiOF膜64を14000Åの厚さに成長する。ECR−
CVD装置を使用すると、高配線密度領域63aでは薄
く、低配線密度領域63bでは厚くなる。この第一のSi
OF膜64は、上記した表3に示した条件により成長した
ものであって誘電率が3.5となっている。
【0047】そのECR−CVD装置によれば、横方向
の配線同士の間でArイオンによるエッチング効果を伴っ
て膜が成長するために、横方向の配線同士の間を完全に
埋め込む。これにより、第一のSiOF膜64の配線上の膜
厚は、高配線密度領域63aで6000Åと薄く、低配
線密度領域63bでは14000Å程度と厚くなる。次
に、図3(c) に示すように、上記した平行平板型プラズ
マCVD装置を用いて表2の条件で第一のSiO2膜(絶縁
膜)65を7000Åの膜厚に形成する。その第一のSi
O2膜65は、全体にほぼ均一の厚さに成長されるが、そ
の上面にはSiOF膜64の凹凸が反映するので、低配線密
度領域63bでの第一のSiO2膜65の上面は他の領域の
第一のSiO2膜65よりも高い位置に存在することにな
る。
【0048】第二のSiO2膜65を平行平板型プラズマC
VD装置を用いて成長したのは、ECR−CVD装置を
用いる場合よりも膜の成長が速いからである。次に、第
一のSiO2膜65をCMPによって研磨して、図3(d) に
示すように、一層目の配線63の上の絶縁膜(第一のSi
OF膜64及び第一のSiO2膜65)が一層目の配線63上
面から9000Åとなるまで平坦化する。
【0049】低配線密度領域63bで第一のSiOF膜64
が露出する場合には、図4(a) に示すように、平行平板
型プラズマCVD装置によってSiO2よりなる第一の絶縁
性キャップ膜66を1000Åの厚さに成長する。次
に、図4(b) に示すように、第一のSiOF膜64及び第一
のSiO2膜65をパターニングして例えば高配線密度領域
63a内の1つの配線63の上にリソグラフィーにより
ビアホール67を開口する。続いて、ビアホール67内
壁に沿ってグルーレイヤー68として窒化チタン(TiN
)をスパッタリングによって成長し、続いてCVD法
によってプラグ69となるタングステン(W)を成長し
た。それらのグルーレイヤー68とプラグ69はエッチ
バックによりビアホール67内に残される。ビアホール
67の形成は、図のように高密度配線領域63aのみな
らず低密度配線領域63bに形成される。
【0050】この後に、図3(a) 〜(d) 、図4(a),(b)
の工程をもう1度繰り返して二層目の配線構造を形成す
る。即ち、第一の絶縁性キャップ膜66の上に二層目の
配線70を成長し、さらに二層目の配線70を覆う第二
のSiOF膜71を成長し、ついで第二のSiOF膜71を覆う
第二のSiO2膜72を成長する。その後に、第二のSiO2
72及び第二のSiOF膜71をCMPにより研磨して平坦
化する。さらに、研磨により露出した第二のSiOF膜71
を覆うためにSiO2よりなる第二の絶縁性キャップ膜73
を成長する。これにより、図4(c) に示すような断面が
得られる。
【0051】なお、そのような多層配線構造において、
SiOF膜と絶縁性キャップ膜は層間絶縁として機能する。
以上で、二層構造配線の形成が終了するが、その後にさ
らに三、四層目の配線を形成してもよい。上述した第一
及び第二の絶縁性キャップ膜66,73は、第一及び第
二のSiOF膜64,71が大気に曝されるのを防止するた
めに形成したものである。仮に、第一の絶縁性キャップ
膜66を成長せずに、第一のSiOF膜64の一部を大気に
曝した状態で、コンタクトホール67形成に続いてTiN
膜とW膜を膜成長すると、第一のSiOF膜64とTiN 膜と
の密着性の悪さに起因して、第一のSiOF膜64とTiN 膜
の界面でTiN 膜が剥がれてしまう。
【0052】しかし、本実施形態では、CMPにより露
出した第一及び第二のSiOF膜64,71の吸湿が第一及
び第二の絶縁性キャップ膜66,73により阻止され
る。なお、SiOF膜とSiO2膜との密着性は極めて高い。な
お、第一及び第二のSiO2膜(第一、第二のキャップ膜)
66,73の形成前にアニール炉(不図示)で第一及び
第二のSiOF膜64,71を300℃以上の温度で加熱す
るか、或いは、膜成長装置内で300℃以上の温度でプ
レヒートを行うと、第一及び第二のSiOF膜64,71の
吸湿による誘電率の増加が抑制される。本実施形態では
後者の方法を30秒間行った。 (第2実施形態)本発明における第2の実施形態を第5
図に示す。
【0053】まず、第1実施形態で説明したと同様な方
法により、図5(a) に示すように、シリコン基板上61
にSiO2よりなる下地絶縁膜62を成長し、その上に一層
目の配線63を形成する。この一層目の配線63は、高
密度配線領域63aと低密度配線領域63bとを有す
る。この場合の下地絶縁膜62及び一層目の配線63の
成長条件について、第1実施形態と同様にする。
【0054】その後に、一層目の配線63上にECR−
CVD装置により誘電率3.5の第一のSiOF膜64aを
14000Åの厚さに膜成長する。この場合、配線63
上の第一のSiOF膜64aは、高密度配線領域63aで6
000Åと薄く、低密度配線領域63bで14000Å
と厚く成長する。これに続いて、表1の条件で、平行平
板型プラズマCVD装置によって誘電率3.6の第二の
SiOF膜65aを7000Åの厚さに膜成長した。
【0055】次に、第一及び第二のSiOF膜64a,65
aを研磨して一層目の配線63上での膜厚が9000Å
となるまでCMPにより研磨する。その後に、平坦化さ
れた第一及び第二のSiOF膜64a,65aの上にSiO2
りなる第一の絶縁性キャップ膜66aを1000Åの厚
さに成長する。この第一の絶縁性キャップ66aの形成
目的は、第1実施形態と同様に、第一及び第二のSiOF膜
64a,65aの吸湿防止と金属膜の膜剥がれ防止のた
めである。
【0056】次に、図5(d) に示すように、第一及び第
二のSiOF膜64a,65a及び第一の絶縁性キャップ膜
66aのうち一層目の配線63の上にリソグラフィーに
よりビアホール67を開口する。続いて、ビアホール6
7内壁に沿ってグルーレイヤー68として窒化チタン
(TiN )をスパッタリングによって形成し、続いてCV
D法によってプラグ69となるタングステン(W)を成
長した。それらのグルーレイヤー68とプラグ69はエ
ッチバックによりビアホール67内に残される。
【0057】この後に、配線形成からキャップ膜形成ま
での工程をもう1度繰り返して二層目の配線構造を形成
する。即ち、第一の絶縁性キャップ膜66aの上に二層
目の配線70を成長し、さらに二層目の配線70を覆う
第三のSiOF膜71aをECR−CVD装置内で成長し、
ついで、その上に第四のSiOF膜72aを平行平板型プラ
ズマCVD装置内で成長する。その後に、第三及び第四
のSiOF膜71a,72aをCMPにより研磨して平坦化
した後に、第三及び第四のSiOF膜71a,72aを覆う
ために第二のキャップ膜として第二の絶縁性キャップ膜
73aを成長する。
【0058】以上のような多層配線構造において、SiOF
膜と絶縁性キャップ膜は層間絶縁として機能する。この
第2実施形態では、一層目と二層目の配線63,70の
間に形成される層間絶縁膜を第一及び第二のSiOF膜64
a,65aから構成したので、第1実施形態に比べて、
誘電率を低下させて配線間の寄生容量が減ることにな
る。
【0059】また、フッ素含有量を減らすことによっ
て、層間絶縁膜となる上側の第二のSiOF膜65aの誘電
率を下側の第一のSiOF膜64aの誘電率よりも高くして
いるので、層間絶縁膜の大気からの吸湿性は低下する。
なお、第一及び第二のSiOF膜64a,65a自体は、金
属との膜剥がれが生じやすい。しかし、第一及び第二の
SiOF膜64a,65aの上に絶縁性キャップ膜66aを
形成しているので、第1実施形態と同様に、その第二の
SiO2膜66aによってグルーレイヤー68の膜剥れは生
じない。 (第3の実施の形態)本発明における第3実施形態を図
6、図7に基づいて説明する。
【0060】まず、平行平板型プラズマCVD装置によ
って膜厚5000ÅのSiO2よりなる下地絶縁膜82をシ
リコン基板81の上に形成した後に、第1実施形態と同
じ多層構造を有する一層目の電極83を形成する。一層
目の配線83の形成領域には、配線幅が狭く且つ配線間
隔が狭い高配線密度領域83aと、その逆の低配線密度
領域83bがある。
【0061】続いて、一層目の電極83及び下地絶縁膜
82を覆う第一のSiOF膜84を、表3の条件で、ECR
−CVD装置によって21000Åの厚さに成長する。
その後に、第一のSiOF膜84が吸湿した水分を除去する
ために、アニール炉で300℃以上の温度で第一のSiOF
膜84を加熱するか、膜成長装置内で300℃以上の温
度でプレヒートする。本実施形態では後者を30秒間行っ
た。
【0062】次に、図6(b) に示すように、第一のSiOF
膜84をCMPにより研磨して一層目の配線83上での
厚さが9000Åとなるまで平坦化する。この後に、図
6(c) に示すように、SiO2よりなる絶縁性キャップ膜8
5を平行平板プラズマCVD装置によって表2の条件で
1000Åの厚さに成長し、これにより第一のSiOF膜8
4の大気からの吸湿を防止するとともにその後の工程で
成長される金属膜の膜剥がれを防止する。
【0063】次に、フォトリソグラフィーにより第一の
SiOF膜84及び絶縁性キャップ膜85の一部をエッチン
グして、一層目の配線に繋がるビアホール86を形成す
る。そして、図7(a) に示すように、ビアホール86内
壁に沿ってグルーレイヤー87として窒化チタン(TiN
)をスパッタリングによって成長し、続いてCVD法
によってプラグ88となるタングステン(W)を成長し
た。それらのグルーレイヤー87とプラグ88はエッチ
バックによってビアホール86内に残される。
【0064】この後に、図6(a) 〜(c) に示す工程をも
う1度繰り返して二層目の配線構造を形成する。即ち、
第一の絶縁性キャップ膜85の上に二層目の配線90を
成長し、さらに二層目の配線90を覆う第二のSiOF膜9
1を成長し、ついで、第二のSiOF膜91をCMPにより
研磨して平坦化した後に、露出した第二のSiOF膜91を
覆うためにSiO2よりなる第二の絶縁性キャップ膜92を
成長する。これにより図7(b) に示すような断面構造が
得られる。
【0065】以上で、二層構造配線の形成が終了する
が、その後にさらに三、四層目の配線を形成して多層配
線構造としてもよい。以上のような構成の多層配線構造
によれば、一層目の配線83をSiOF膜84によって覆っ
た後にそのSiOF膜84を研磨して平坦化し、さらに、そ
の平坦化された面を薄い第一の絶縁性キャップ膜85に
よって覆うようにしたので、吸湿性が低下し、しかも層
間絶縁膜の上に形成される金属の膜剥がれは防止され
る。
【0066】なお、上記した3つの実施形態において、
絶縁性キャップ膜をSiO2から形成しているが、Si3N4
ら形成してもよい。次に、上記した実施形態の配線容量
と動作速度の改善について説明する。第1〜3の実施形態と従来技術との配線容量の比較 配線容量を比較する試料は、一層目の配線と二層目の配
線の間にある層間絶縁膜の材料以外の構成を全て同じに
した。また、従来技術として図10〜図12に示した2
つの製造方法によって形成された半導体装置を用いた。
【0067】まず、図10(c) に示した、SiO2のみから
なる層間絶縁膜を有する試料について配線容量を調べ、
その容量を基準容量値C0 とした。ただし、図10(c)
の一層目のSiO2膜は表4の条件で成長され、二層目のSi
O2膜は表2の条件で成長されたものである。そして、第
1〜第3の実施形態の装置と図12 (b) に示した従来装
置の配線容量が基準容量値C0 に対してどのような値
(配線容量比)をとるか調べたところ図8(a) に示すよ
うな結果が得られた。
【0068】図8(a) では、基準容量C0 を1とした場
合の配線容量比を示しており、配線容量比の値が小さい
ほど効果的な配線容量の低下がなされている。第2実施
形態の容量比が79%と最も低い値を示した。また、第
1実施形態の容量比が低く82%であった。本来であれ
ば、一層目と二層目の配線間の層間絶縁膜の大部分が誘
電率3.5のSiOFからなっている第3実施形態の容量比
が最も低い値を示すと予想したが、実測の値は84%で
あった。この理由は、図6(c)に示すまでの工程、即ち
第一のSiOF膜84を第一の絶縁性キャップ膜85により
覆うまでの間に、上面が露出した第一のSiOF膜84が大
気中の水分を吸湿したためであり、これは第一の絶縁性
キャップ膜85の膜成長前に行ったプレヒートが十分で
はなかったからである。
【0069】水分の吸収は配線幅の狭い高密度配線の信
頼性を低下させるため、0.25μm以後のデザインルー
ルで作製される半導体装置の懸念材料となる。従って、
実施形態のように、キャップ膜を形成するまでの間も、
高密度配線領域の配線を覆うSiOF膜を、SiO2膜または誘
電率3.6以上の吸湿の小さい別のSiOF膜により覆うこ
とが好ましい。
【0070】従来法図11〜図12によって作製した場
合の配線間の容量比は88%と他に比べて高かった。こ
の理由は、従来技術の欄で述べたように、層間絶縁膜の
大部分がSiO2からなっているためである。この程度の容
量の低下では、デバイスの動作速度の改善には繋がらな
い。第1〜第3の実施の形態と2つの従来技術例の各々
の試料における一層目の配線と二層目の配線の形状の概
略は図8(b) に示すようであり、横方向の配線間の距離
は4500Åである。また、配線の一層当たりの高さは
7600Åである。一層目の配線と二層目の配線の膜厚
方向の距離、即ち、層間絶縁膜の膜厚は10000Åで
ある。
【0071】そして、一層目の配線と二層目の配線にパ
ッドを接続し、そのパッドに電圧を印加して配線間容量
を測定した。第1〜3の実施形態と従来技術との動作速度の比較 動作速度を比較するための試料は、一層目の配線と二層
目の配線の間にある層間絶縁膜の材料以外の構成を全て
同じにした。また、従来技術として、図10〜図12で
示した2つの製造方法によって形成された多層配線構造
を有する半導体装置を用いた。
【0072】まず、図10に示した、SiO2のみからなる
層間絶縁膜を有する試料について動作速度を調べ、その
動作速度を基準速度T0 とした。そして、第1〜第3の
実施形態の装置と図10(c) 、図12(b) に示した2つ
の従来装置のそれぞれの動作速度を調べたところ、図9
(a) に示すような結果が得られた。
【0073】図9(a) では、図10(c) の基準動作速度
0 に対する他の資料の割合(動作速度比)を示してお
り、動作速度比の値が小さいほど動作速度が速いことに
なる。第2の実施形態と同じ方法によって作製した半導
体装置の動作速度比が最も低く86%であった。続い
て、第一の実施形態による半導体装置の速度比が88%
であった。第3の実施形態による半導体装置の速度比は
89%と第1及び第2の実施形態に比べて高い値を示し
た。即ち、配線容量の実験結果について述べたように、
第3実施形態で形成された装置では、SiOF膜をSiO2膜で
キャッピングするまでの間に吸湿が起こり、配線容量が
十分低下していないことが理由に考えられる。図11、
図12の従来法による半導体装置の動作速度比は94%
とあまり改善されていなかった。
【0074】以上のことから、動作速度の測定結果は配
線容量の測定結果と相関がとれていることがわかった。
なお、動作速度の測定は、図9(b) に示すように、直列
に200個のトランジスタを接続した試験回路の途中に
上記した一層目と二層目の配線を接続して行われてい
る。これにより試験回路の配線容量の負荷が変わり、そ
の配線容量が大きいと動作速度が遅くなることになる。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、配線
を覆うフッ素含有シリコン酸化膜(SiOF膜)をSiO2のよ
うな絶縁膜で覆った後、SiOF膜の一部が露出するまで絶
縁膜を研磨して平坦化した後に、露出したSiOF膜を覆う
SiO2のような吸湿防止用の絶縁性キャップ膜を形成した
ので、SiOF膜は、絶縁膜によって大気からの水分の吸収
が妨げられ、しかも低誘電率の層間絶縁膜からの金属膜
の剥がれを防止でき、さらに、SiOF膜の直上の絶縁膜を
研磨することによって層間絶縁膜に占めるSiOF膜の膜厚
の割合を大きくして配線間の寄生容量を効果的に低容量
化できる。
【0076】さらに、1つの層間絶縁膜を単層又は複数
のSiOF膜から形成し、少なくともその最上層を研磨する
ことにより平坦化するとともに、その上を吸湿防止用の
絶縁性キャップ膜により覆うようにしたので、フッ素含
有シリコン酸化膜は、絶縁性キャップ膜によって大気か
らの水分の吸収が妨げられ、低誘電率の層間絶縁膜から
の金属膜の剥がれを防止でき、さらに、SiOF膜を研磨す
ることによって高密度配線領域の上の層間絶縁膜に占め
るSiOF膜の膜厚を他の領域とほぼ同じ厚さににして配線
間の寄生容量の効果的な低容量化を可能にする。
【0077】また、複数のSiOF膜のうちその最上のSiOF
膜のフッ素含有量を減らしてその誘電率を高くしたの
で、防湿用の絶縁性キャップ膜を形成する前の状態での
SiOF膜の吸湿性を抑えて、層間絶縁膜としてのSiOF膜の
誘電率の増加を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態に使用する平行平板
型プラズマCVD装置の一例を示す概要構成図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に提供するECR−
CVD装置の一例を示す概要構成図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施形態の半導体装置の
配線構造の製造工程を示す断面図(その1)である。
【図4】図4は、本発明の第1実施形態の半導体装置の
配線構造の製造工程を示す断面図(その2)である。
【図5】図5は、本発明の第2実施形態の半導体装置の
配線構造の製造工程を示す断面図である。
【図6】図6は、本発明の第3実施形態の半導体装置の
配線構造の製造工程を示す断面図(その1)である。
【図7】図7は、本発明の第3実施形態の半導体装置の
配線構造の製造工程を示す断面図(その2)である。
【図8】図8(a)は、本発明の第1〜第3実施形態の
配線構造の試料と2つの従来例の試料との配線容量の大
きさを比較するための実験結果であり、図8(b)は、
それらの試料の共通した配線構造を示す図である。
【図9】図9(a)は、本発明の第1〜第3実施形態の
配線構造の試料と2つの従来例の試料との動作速度を比
較するための実験結果であり、図9(b)は、その試験
に用いる回路図である。
【図10】第1の従来例による半導体装置の配線構造の
製造工程を示す断面図である。
【図11】第2の従来例による半導体装置の配線構造の
製造工程を示す断面図(その1)である。
【図12】第2の従来例による半導体装置の配線構造の
製造工程を示す断面図(その2)である。
【符号の説明】
61…シリコン基板(半導体基板)、62…下地絶縁
膜、63…一層目の配線、63a…高密度配線領域、6
3b…低密度配線領域、64…第一のSiOF膜、65…第
一の絶縁膜、66…第一の絶縁性キャップ膜、64a…
第一のSiOF膜、65a…第二のSiOF膜、66a…第一の
絶縁性キャップ膜、67…ビアホール、68…グルーレ
イヤー、69…プラグ、70…二層目の配線、71…第
二のSiOF膜、72…第二の絶縁膜、73…第二の絶縁性
キャップ膜、71a…第三のSiOF膜、72a…第四のSi
OF膜、73a…第二の絶縁性キャップ膜、81…シリコ
ン基板(半導体基板)、82…下地絶縁膜、83…一層
目の配線、83a…高密度配線領域、83b 低密度配
線領域、84…第一のSiOF膜、85…第一の絶縁性キャ
ップ膜、86…ビアホール、87…グルーレイヤー、8
8…プラグ、90…二層目の配線、91…第二のSiOF
膜、92…第二の絶縁性キャップ膜。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に配線を形成する工程と、 誘電率3.5以下のフッ素含有シリコン酸化膜により前
    記配線を覆う工程と、 前記フッ素含有シリコン酸化膜上に、前記フッ素含有シ
    リコン酸化膜とは異なる材料の絶縁膜を成長する工程
    と、 前記絶縁膜の表面から研磨を開始して前記絶縁膜と前記
    フッ素含有シリコン酸化膜を研磨して平坦化する工程
    と、 前記絶縁膜の面と研磨によって露出した前記フッ素含有
    シリコン酸化膜の上に、前記フッ素含有シリコン酸化膜
    とは異なり、前記フッ素含有シリコン酸化膜よりは吸湿
    性の低い材料よりなる絶縁性キャップ膜を成長する工程
    とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記絶縁膜及び絶縁性キャップ膜は酸化シ
    リコンの成長によって形成されることを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記絶縁性キャップ膜を形成する前に、前
    記フッ化含有シリコン酸化膜を300℃以上の温度でア
    ニールすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】半導体基板上に配線を形成する工程と、 誘電率3.5以下の第一のフッ素含有シリコン酸化膜に
    よって前記配線を覆う工程と、 前記第一のフッ素含有シリコン酸化膜上に、誘電率3.
    6以上の第二のフッ素含有シリコン酸化膜を成長する工
    程と、 前記第二のフッ素含有シリコン酸化膜の表面から研磨を
    開始して少なくとも前記第二のフッ素含有シリコン酸化
    膜を平坦化する工程と、 研磨された少なくとも前記第二のフッ素含有シリコン酸
    化膜の上に、前記第一及び第二のフッ素含有シリコン酸
    化膜とは異なり、前記第一及び第2のフッ素含有シリコ
    ン酸化膜よりも吸湿性の低い材料よりなる絶縁性キャッ
    プ膜を成長する工程とを有することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記絶縁性キャップ膜を成長する前に、前
    記第一及び第二のフッ素含有シリコン酸化膜を300℃
    以上の温度でアニールすることを特徴とする請求項4記
    載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】半導体基板上に配線を形成する工程と、 誘電率3.5以下のフッ素含有シリコン酸化膜によって
    前記配線を覆う工程と、 前記フッ素含有シリコン酸化膜を研磨してその上面を平
    坦化する工程と、 前記フッ素含有シリコン酸化膜の平坦化された面の上
    に、前記フッ素含有シリコン酸化膜とは異なり、前記フ
    ッ素含有シリコン酸化膜よりも吸湿性の低い材料よりな
    る絶縁性キャップ膜を成長する工程とを有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記絶縁性キャップ膜は酸化シリコン又は
    窒化シリコンの成長によって形成されることを特徴とす
    る請求項1、4又は6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記絶縁性キャップ膜を成長する前に、前
    記フッ素含有シリコン酸化膜を300℃以上の温度でア
    ニールすることを特徴とする請求項6記載の半導体装置
    の製造方法。
  9. 【請求項9】半導体基板上の第一の配線領域と第二の配
    線領域にそれぞれ形成された配線と、 前記配線を覆うフッ素含有シリコン酸化膜と、 前記第一の配線領域で前記フッ素含有シリコン酸化膜を
    覆い、且つ前記フッ素含有シリコン膜とは材料の異なる
    絶縁膜と、 前記第二の配線領域で前記フッ素含有シリコン酸化膜上
    に形成され、前記第一の配線領域で前記絶縁膜上に形成
    され、且つ前記フッ素含有シリコン酸化膜とは異なり、
    前記フッ素含有シリコン酸化膜よりも吸湿性の低い材料
    よりなる絶縁性キャップ膜とを有することを特徴とする
    半導体装置。
  10. 【請求項10】前記絶縁膜はシリコン酸化膜であること
    を特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】前記絶縁性キャップ膜はシリコン酸化膜
    又はシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項9に
    記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】半導体基板上の第一の配線領域と第二の
    配線領域にぞれぞれ形成された配線と、 前記第一の配線領域と前記第二の配線領域の前記配線を
    覆う第一のフッ素含有シリコン酸化膜と、 前記第一の配線領域で前記第一のフッ素含有シリコン酸
    化膜を覆い、且つ前記第一のフッ素含有シリコン酸化膜
    よりもフッ素含有量の少ない第二のフッ素含有シリコン
    酸化膜と、 前記第一の配線領域で前記第二のフッ素含有シリコン酸
    化膜の上に形成され、前記第二の配線領域で前記第一の
    フッ素含有シリコン酸化膜上に形成され、且つ前記第一
    及び第二のフッ素含有シリコン酸化膜とは異なり、前記
    第一及び第二のフッ素含有シリコン酸化膜よりも吸湿性
    の低い材料よりなる絶縁性キャップ膜とを有することを
    特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】前記第一のフッ素含有シリコン酸化膜は
    誘電率3.5以下であることを特徴とする請求項12に
    記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】前記第二のフッ素含有シリコン酸化膜は
    誘電率3.6以上であることを特徴とする請求項12に
    記載の半導体装置。半導体基板上に形成された配線と、
  15. 【請求項15】前記絶縁性キャップ膜は、シリコン酸化
    膜又はシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項1
    2に記載の半導体装置。
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