JPH10327007A - 電動アンテナ用クラッチ - Google Patents

電動アンテナ用クラッチ

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Publication number
JPH10327007A
JPH10327007A JP9133577A JP13357797A JPH10327007A JP H10327007 A JPH10327007 A JP H10327007A JP 9133577 A JP9133577 A JP 9133577A JP 13357797 A JP13357797 A JP 13357797A JP H10327007 A JPH10327007 A JP H10327007A
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JP
Japan
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base
driven
clutch
antenna element
driving
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Application number
JP9133577A
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English (en)
Inventor
Masami Shinkawa
正己 新川
Shinichi Saito
伸一 斉藤
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Harada Industry Co Ltd
Original Assignee
Harada Industry Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/08Means for collapsing antennas or parts thereof
    • H01Q1/10Telescopic elements
    • H01Q1/103Latching means; ensuring extension or retraction thereof

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  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】アンテナ素子の伸縮動作中における係合突部の
陥凹部への落込みが防止され、上記落込みに起因する衝
撃音発生のない電動アンテナ用クラッチを提供。 【解決手段】駆動モータ2により回転駆動される主動側
基体10と、この基体10から受けた回転力をアンテナ
素子5側へ伝える従動側基体20と、基体10の回転力
を基体20へ摩擦伝達するクラッチ要素30とを具備
し、クラッチ要素30は、基体10,20の対向する二
側面のうち一方の面における回転軌跡T上に形成された
陥凹部31,32と、この陥凹部31,32に対し係合
可能な如く、対向する二側面のうち他方の面における回
転軌跡上に形成された係合突部41,42と、この係合
突部41,42の先端接触部に生じる摺動摩擦力がアン
テナ素子5の伸縮動作時におけるアンテナ素子5側の負
荷の最大値を上回るように陥凹部31,32の近傍に設
けられたスリップ止め51,52とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用電
動アンテナ等に適用されるクラッチであって、回転する
二つの回転基体の圧接面上に設けられた陥凹部と係合突
部との係合離脱動作によってクラッチ力を得るようにし
た電動アンテナ用クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電動アンテナ用クラッチ
は、電源を投入するとモータが正回転または逆回転し、
モータ側の主動クラッチ板が回転する。このため主動ク
ラッチ板に圧接している従動クラッチ板も回転する。従
動クラッチ板が回転すると、その回転力が例えばラック
付きロープを介してアンテナ素子に伝わり、アンテナ素
子の伸長動作または縮小動作が行なわれる。
【0003】ところで主動クラッチ板の回転軌跡に沿っ
て所定間隔で形成されている陥凹部と、従動クラッチ板
の回転軌跡に沿って所定間隔で設けた係合突部(例えば
係合用ボールを弾性的に保持したもの)とは、初期状態
においては回転角度位置が不一致状態になっているのが
普通である。このためアンテナ素子の伸長動作または縮
小動作中において、振動による両クラッチ板間の摺動摩
擦力の変動やアンテナ素子の摺動摩擦抵抗変化等による
負荷変動が生じると、主動クラッチ板の内面と接触して
いる従動クラッチ板の係合突部はスリップ動作し、その
接触位置が移動する。この移動により従動クラッチ板の
係合突部が主動クラッチ板の陥凹部に落ち込むと、両者
は係合状態となり、そのとき比較的大きな衝撃音が発生
する。
【0004】アンテナ素子の伸長動作または縮小動作が
終了すると、アンテナ素子に結合されている従動クラッ
チ板は回転を停止するが、主動クラッチ板はそのまま回
転を継続しようとする。このためクラッチが外れた状態
を呈し、陥凹部と係合突部との係合離脱動作が繰り返さ
れる。かくしてアンテナ素子の完全伸長が図られると共
に駆動モータのロッキングによる弊害等が回避される。
この間、上記係合離脱動作による衝撃音が連続して発生
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の電
動アンテナ用クラッチにおいては、アンテナ素子の伸長
動作または縮小動作中において、主動クラッチ板の陥凹
部に対して従動クラッチ板の係合突部が落ち込んで衝撃
音が発生する。この衝撃音はアンテナ素子の伸長動作ま
たは縮小動作が終了した際に連続して発生する衝撃音に
比べれば、騒音としては比較的小さいが、衝撃音の発生
のタイミングが不規則であるため、かなり耳障りである
上、何らかのトラブルが発生したのではないかとの疑念
が生じる。
【0006】本発明の目的は、アンテナ素子の伸縮動作
中における係合突部の陥凹部への落込みが防止され、上
記落込みに起因する衝撃音発生のない電動アンテナ用ク
ラッチを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明は以下に示す如く構成されてい
る。 (1)本発明の電動アンテナ用クラッチは、駆動モータ
から回転力を与えられて回転する円盤形の主動側基体
と、この主動側基体の一側面に対して一側面が対向する
如く配置され、前記主動側基体から受けた回転力をアン
テナ素子側へ伝える円盤形の従動側基体と、前記主動側
基体と前記従動側基体とが対向する二側面の間に介在
し、前記主動側基体の回転力を前記従動側基体へ摩擦伝
達するように設けられたクラッチ要素と、を具備し、前
記クラッチ要素は、前記対向する二側面のうち、一方の
面(第1実施形態では基体10の一側面)における回転
軌跡上に形成された陥凹部と、この陥凹部に対し前記主
動側基体と従動側基体とが相対的に回転する際に係合可
能な如く、前記対向する二側面のうち、他方の面(第1
実施形態では基体20の一側面)における回転軌跡上に
形成された係合突部と、この係合突部の先端接触部に生
じる摺動摩擦力が、前記アンテナ素子の伸長時または縮
小時における前記従動側基体を含むアンテナ素子側負荷
の最大値を上回るように前記陥凹部の近傍に設けられた
突条からなるスリップ止めと、を有することを特徴とし
ている。 (2)本発明の電動アンテナ用クラッチは、上記(1)
に記載の電動アンテナ用クラッチであって、隣接する二
つの陥凹部間を結ぶ回転軌跡上に、設定された距離を隔
てて一対のスリップ止めが対設されていることを特徴と
している。 (3)実施形態に示された電動アンテナ用クラッチは、
上記(2)に記載の電動アンテナ用クラッチであって、
スリップ止めは、陥凹部の縁部から、係合突部の先端接
触部が当接静止可能な距離以下の距離をおいて設けられ
ていることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係る電
動アンテナ用クラッチを装着された自動車用電動アンテ
ナ装置の構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は要
部の側面図である。図1において、1は駆動機構収容ケ
ース、2は駆動モータ、3はウォームギヤ、4はラック
付きロープ、5は径の異なる複数本の導電性パイプを互
いに摺動自在に接続してなる伸縮形アンテナ素子、6は
アンテナ素子収納筒、7は給電部、8は電源コード、9
は車体壁Fへ取付けるための取付け機構である。
【0009】また10は円盤形の主動側基体、20は円
盤形の従動側基体、30はクラッチ要素である。この自
動車用電動アンテナ装置は、駆動モータ2を正回転また
は逆回転させることにより、伸縮形アンテナ素子5を自
動的に伸長動作または縮小動作させ得るものとなってい
る。
【0010】すなわち、ケース1内に収納されている駆
動モータ2を正回転させると、この駆動モータ2の回転
力はウォームギヤ3を介して円盤形の主動側基体10に
伝わる。このため円盤形の主動側基体10は正回転す
る。この主動側基体10の回転力は、主動側基体10の
一側面に対して一側面が対向する如く配置された円盤形
の従動側基体20に対し、後で詳しく説明するクラッチ
要素30を介して摩擦伝達される。
【0011】従動側基体20が正回転すると、その回転
力は従動側基体20の外周面に形成されているピニオン
を介してラック付きロープ4に伝達される。このためラ
ック付きロープ4は矢印Aの方向へ送り出される。そう
するとラック付きロープ4の先端4aにジョイントJを
介して基端部が結合されているアンテナ素子5の最小径
ロッド5aは、収納筒6の外へ押し出されていく。これ
に伴いアンテナ素子5の他ロッドが順次押し出されてい
き、アンテナ素子5は伸長状態となる。
【0012】アンテナ素子5が伸長状態になると、従動
側基体20はそれ以上回転することができなくなるため
回転を停止するが、主動側基体10は駆動モータ2から
回転力を引き続き与えられるため、そのまま回転を続け
ようとする。この結果、主動側基体10と従動側基体2
0との間に介在しているクラッチ要素30がOFF状態
になり、主動側基体側は空転をすることになる。この空
転時において、ラック付きロープ4にはA方向へ送り出
す力が継続的に与えられるため、アンテナ素子5は十分
伸長した状態となる。この後、駆動モータ2の電源は遮
断される。
【0013】駆動モータ2を逆回転させると、上記の場
合とは逆の動作が行なわれ、アンテナ素子5は縮小状態
となる。アンテナ素子5が縮小状態になると、従動側基
体20は回転を停止するが、主動側基体10はそのまま
回転を続けようとするため、この場合もクラッチ要素3
0がOFF状態になる。しかる後、駆動モータ2の電源
は遮断される。
【0014】図2はクラッチ全体の構成を示す図で、
(a)は正面図、(b)は(a)のBーB矢視断面図で
ある。また、図3は主動側基体10の構成を示す図で、
(a)は平面図、(b)は(a)のBーB矢視断面図、
(c)は(a)のCーC矢視断面図である。更に図4は
スリップ止めの構成を示す図で、(a)は係合突部およ
び陥凹部との関係を示す図、(b)はスリップ止めの形
状を示す要部断面図である。
【0015】図2に示すように、本実施形態におけるク
ラッチは、主動側基体10と、従動側基体20と、両基
体の対向する二側面の間に介在し前記主動側基体10の
回転力を前記従動側基体20へ摩擦伝達するように設け
られたクラッチ要素30とからなっている。
【0016】主動側基体10は、図3にも示されている
ように、例えば合成樹脂等にて円盤形に形成されてお
り、その外周面には前記ウォームギヤ3と噛合するウォ
ームホィール11が形成されている。かくしてこの主動
側基体10は駆動モータ2から回転力を与えられて回転
駆動されるものとなっている。
【0017】従動側基体20は、同じく合成樹脂等にて
円盤形に形成されており、その外周面には前記ラック付
きロープ4のラックと噛合するピニオン21が形成され
ている。この従動側基体20は、前記主動側基体10の
一側面に対してその一側面が対向(実施形態では両側面
が接触)する如く配置されており、主動側基体10から
受けた回転力をアンテナ素子5側へ伝えるものとなって
いる。
【0018】なお本実施形態における従動側基体20
は、その中心部に軸筒部22を有しており、この軸筒部
22がクラッチ全体の軸筒としての金属製円筒状カラー
23に非回転状態に嵌め込まれている。そしてこの従動
側基体20の軸筒部22の外周に、主動側基体10の中
心部が回転自在に嵌め込まれており、かつ係止用ワッシ
ャ12にて軸筒部22から離脱しないように係止されて
いる。
【0019】両基体10および20の対向する二側面の
間に介在しているクラッチ要素30は、以下の如く構成
されている。図2,図3に示すように、主動側基体10
の一側面における一つの回転軌跡T(図示の如く浅い円
弧面からなる溝となっている)の上には、複数個(本実
施形態では2個)の凹球面状の陥凹部31,32が所定
間隔(この実施形態では180°の間隔)で形成されて
いる。これらの陥凹部31,32は、主動側基体10と
従動側基体20とが相対的に回転する際に、従動側基体
20の一側面における回転軌跡上に設けた複数個(第1
実施形態では2個)の係合突部41,42と係合可能と
なっている。係合突部41,42は、それぞれスチール
ボール41a,42aと、圧縮コイルスプリング41
b,42bと、収納筒部41c,42cとからなってい
る。
【0020】前記陥凹部31,32の近傍には、一対の
突条からなるスリップ止め51,52が設けられてい
る。これらのスリップ止め51,52は、係合突部4
1,42の先端接触部に生じる摺動摩擦力が、前記アン
テナ素子5の伸長時または縮小時における従動側基体2
0を含むアンテナ素子側負荷の最大値を上回るように、
つまり係合突部41,42が回転軌跡T上を容易に移動
しないように、所定の移動阻止力を与え得る如く設けら
れている。
【0021】図3の(a)〜(c)に示すように、上記
一対のスリップ止め51,52は、隣接する二つの陥凹
部31,32間を結ぶ回転軌跡T上に、設定された距離
Sを隔てて対設されている。そしてスリップ止め51と
陥凹部31との離間距離およびスリップ止め52と陥凹
部32との離間距離は、図4に示す如く設定されてい
る。
【0022】図4の(a)(b)はスリップ止め51と
その周辺部との寸法関係を示す図である。ただし図4で
は陥凹部31と係合突起41とスリップ止め51との関
係についてのみ図示している。図4の(a)(b)に示
すように、スリップ止め51と陥凹部31との離間距離
Lは、当該陥凹部31に係合する係合突部41のスチー
ルボール41aの半径R以下に設定されている。
【0023】なお試作実験の結果、スチールボール41
aの半径Rを3mmとしたとき、上記離間距離Lの値と
しては例えば1mm以下であることが望ましく、またス
リップ止め51を構成する突条の上辺の幅Wは約0.5
mm,高さHは約0.3mm程度であることが望ましい
ことが分かったが、必ずしもこれらに限定されるもので
はない。
【0024】このように構成された本実施形態の電動ア
ンテナ用クラッチは以下のように動作する。アンテナ素
子5を伸長動作または縮小動作させるべく、駆動モータ
2を正回転または逆回転させると、主動側基体10が正
回転または逆回転する。そうすると、この主動側基体1
0の回転力がクラッチ要素30を介して従動側基体20
に摩擦伝達され、従動側基体20も正回転または逆回転
することになる。
【0025】ところで、上記アンテナ素子5の伸長動作
または縮小動作が開始される際、係合突部41,42と
陥凹部31,32との回転角度位置は不一致状態になっ
ているのが普通である。したがってアンテナ素子5の伸
長動作中または縮小動作中において、振動による両基体
10と20との間の圧接力の変動、換言すれば係合突部
41,42の先端接触部に生じる摺動摩擦力の変動や、
従動側基体20に結合されているラック付きロープ4,
アンテナ素子5の摺動摩擦抵抗の変化などを含むアンテ
ナ素子側負荷の変動等が生じると、その影響により、主
動側基体10と受動側基体20との間にスリップが生じ
ることがある。このようなスリップが生じると、係合突
部41,42と陥凹部31,32との位置関係にずれが
生じてくる。すなわち、係合突部41,42が回転軌跡
T上を相対的に移動することになる。
【0026】しかるに本実施形態においては、回転軌跡
Tの陥凹部31,32の近傍に、一対のスリップ止め5
1,52がそれぞれ突設されている。このため、上記し
たように係合突部41,42が回転軌跡T上を相対的に
移動し、陥凹部31,32へ接近したとしても、スリッ
プ止め51,52の位置にきたところで停止され、それ
以上の移動は阻止される。かくして係合突部41,42
が陥凹部31,32へ落ち込むことが阻止され衝撃音は
発生しない。
【0027】図5の(a)(b)は、電動アンテナ用ク
ラッチの動作説明図である。図5の(a)(b)に示す
ように、アンテナ素子5が伸長動作する場合には、
(ハ)の位置にある係合突部42は、(ニ)の位置にあ
る陥凹部32に近接配置されているスリップ止め52に
よってその移動を阻止される。又アンテナ素子5が縮小
動作する場合には、同じく(ハ)の位置にある係合突部
42は、(ロ)の位置にある陥凹部31に近接配置され
ているスリップ止め51によってその移動を阻止され
る。
【0028】図5の(b)に示すように、係合突部4
1,42が主動側基体10の回転軌跡Tに沿ってその表
面上を摺動する場合に要する作動力は、平坦面上におい
て約1kg程度であり、スリップ止め51,52が設け
られている部分で約2kg程度であり、陥凹部31,3
2が設けられている部分で約3.5kg程度である。
【0029】(変形例)実施形態に示された電動アンテ
ナ用クラッチは、下記の変形例を含んでいる。 ・一つの陥凹部の回転軌跡上における前後の位置に、二
つのスリップ止めをそれぞれ1個づつ配設したもの。
【0030】・スリップ止めが、複数の点状突起を配列
した突条からなるもの。 ・先端が半球状をなす如く潤滑性を有する材料で形成し
た係合突部を備えたクラッチへ適用したもの。
【0031】(実施形態についてのまとめ) [1]実施形態に係る電動アンテナ用クラッチは、駆動
モータ2から回転力を与えられて回転する円盤形の主動
側基体10と、この主動側基体10の一側面に対して一
側面が対向する如く配置され、前記主動側基体10から
受けた回転力をアンテナ素子5側へ伝える円盤形の従動
側基体20と、前記主動側基体10と前記従動側基体2
0とが対向する二側面間に介在し、前記主動側基体10
の回転力を前記従動側基体20へ摩擦伝達するように設
けられたクラッチ要素30と、を具備し、前記クラッチ
要素30は、前記対向する二側面のうち、一方の面(第
1実施形態では基体10の一側面)における回転軌跡T
上に形成された陥凹部31,32と、この陥凹部31,
32に対し、前記主動側基体10と従動側基体20とが
相対的に回転する際に係合可能な如く、前記対向する二
側面のうち、他方の面(第1実施形態では基体20の一
側面)における回転軌跡上に形成された係合突部41,
42と、この係合突部41,42の先端接触部に生じる
摺動摩擦力が、前記アンテナ素子5の伸長時または縮小
時における前記従動側基体20を含むアンテナ素子5側
の負荷の最大値を上回るように、前記陥凹部31,32
の近傍に設けられた突条からなるスリップ止め51,5
2とを有することを特徴としている。
【0032】上記の電動アンテナ用クラッチにおいて
は、係合突部41,42が設けられている基体(例えば
10)の一側面上の回転軌跡T上に、スリップ止め5
1,52が突設されているので、アンテナ素子5の伸長
時または縮小時において、両基体10および20の振動
やアンテナ素子側の負荷変動等の影響により、主動側基
体10と受動側基体20との間にスリップが生じ、係合
突部41,42と陥凹部31,32との位置関係にずれ
が生じた場合でも、係合突部41,42はスリップ止め
51,52によってその移動を阻止されることになる。
【0033】かくして係合突部41,42の陥凹部3
1,32への落ち込みによる衝撃音の発生を防止でき
る。なお上記スリップ現象は係合突部41,42の先端
接触部に生じる摺動摩擦力が、従動側基体20を含むア
ンテナ素子5側の負荷の大きさを下回ることによって生
じるものであるから、その摺動摩擦力が従動側基体20
を含むアンテナ素子5側の負荷の最大値を常に上回るよ
うに、スリップ止め51,52による移動阻止力を付加
すれば上記の移動は阻止される。なおアンテナ素子5が
伸長動作または縮小動作を終了した時には、係合突部4
1,42と陥凹部31,32との係合離脱動作はスムー
ズに繰り返される必要がある。したがってスリップ止め
51,52としては、係合突部41,42の先端接触部
における摺動摩擦力が、アンテナ素子5の伸長時または
縮小時における従動側基体20を含むアンテナ素子側負
荷の最大値を僅かに上回る程度の移動阻止力を与え得る
ものであることが望ましい。 [2]実施形態に係る電動アンテナ用クラッチは、上記
[1]に記載の電動アンテナ用クラッチであって、隣接
する二つの陥凹部31,32間を結ぶ回転軌跡T上に、
設定された距離を隔てて一対のスリップ止め51,52
が対設されていることを特徴としている。
【0034】上記電動アンテナ用クラッチにおいては、
隣接する二つの陥凹部31,32の中間に位置している
係合突部41,42が、主動側基体10の回転方向にし
たがっていずれの方向へ移動する場合であっても、一対
のスリップ止め51,52のうちのいずれか一方によっ
て移動を阻止されることになる。かくして、アンテナ素
子5の伸長時および縮小時のいずれにおいても、係合突
部41,42の陥凹部31,32への落ち込みによる衝
撃音の発生を防止できる。 [3]実施形態に係る電動アンテナ用クラッチは、上記
[2]に記載の電動アンテナ用クラッチであって、スリ
ップ止め51,52は、陥凹部31,32の縁部から、
係合突部41,42の先端接触部が当接静止可能な距離
以下の距離Lをおいて設けられていることを特徴として
いる。
【0035】上記電動アンテナ用クラッチにおいては、
係合突部41,42がスリップ止め51,52と陥凹部
31,32との間に、当接しかつ静止状態を保っ如く安
定に止どまることができない。このため係合突部41,
42は、動作開始時において一対のスリップ止め51,
52の間に在るか、陥凹部31,32内に予め落ち込ん
でいるか、いずれかの状態となっている。したがってア
ンテナ素子5の伸縮動作時において係合突部41,42
が陥凹部31,32へ落ち込むことによる衝撃音の発生
を回避することができる。 [4]実施形態に係る電動アンテナ用クラッチは、上記
[2]に記載の電動アンテナ用クラッチであって、突条
からなるスリップ止め51,52と凹球面状をなす陥凹
部31,32の縁部との離間距離は、当該陥凹部31,
32に係合する凸球面状の係合突部41,42の半径を
Rとしたとき、R以下に設定されていることを特徴とし
ている。
【0036】上記電動アンテナ用クラッチにおいては、
前記[3]と同様の作用効果を奏する。 [5]実施形態に係る電動アンテナ用クラッチは、上記
[1]〜[4]を適宜組み合わせたもの、更にこれらに
前記「変形例」等を加味したもの、なとであることを特
徴としている。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、主動側基体と従動側基
体との対向面の一方に設けられた陥凹部の近傍に、アン
テナ素子の伸長動作または縮小動作中に、係合突部が上
記陥凹部へ落ち込むのを阻止するためのスリップ止めが
設けられているので、アンテナ素子の伸縮動作中におけ
る係合突部の陥凹部への落込みが防止され、上記落込み
に起因する衝撃音発生のない電動アンテナ用クラッチを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電動アンテナ用ク
ラッチを装着された自動車用電動アンテナ装置の構成を
示す図で、(a)は正面図、(b)は要部の側面図。
【図2】本発明の第1実施形態に係るクラッチ全体の構
成を示す図で(a)は正面図、(b)は(a)のBーB
矢視断面図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る電動アンテナ用ク
ラッチにおける主動側基体の構成を示す図で、(a)は
平面図、(b)は(a)のBーB矢視断面図、(c)は
(a)のCーC矢視断面図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る電動アンテナ用ク
ラッチにおけるスリップ止めの構成を示す図で、(a)
は係合突部および陥凹部との関係を示す図、(b)はス
リップ止めの形状を示す要部断面図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る電動アンテナ用ク
ラッチにおける動作説明図で、(a)は主動側基体の平
面図、(b)は主動側基体の円周方向への展開図および
これに対応する作動力の変化特性を示す図。
【符号の説明】
1…駆動機構収容ケース 2…駆動モータ 3…ウォームギヤ 4…ラック付きロープ 5…伸縮形アンテナ素子 6…アンテナ素子収納筒 7…給電部 8…電源コード 9…取付け機構 10…円盤形の主動側基体 11…ウォームホィール 21…ピニオン 22…軸筒部 23…金属製円筒状カラー 30…クラッチ要素 31,32…陥凹部 41,42…係合突部 51,52…スリップ止め

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動モータから回転力を与えられて回転す
    る円盤形の主動側基体と、 この主動側基体の一側面に対して一側面が対向する如く
    配置され、前記主動側基体から受けた回転力をアンテナ
    素子側へ伝える円盤形の従動側基体と、 前記主動側基体と前記従動側基体とが対向する二側面の
    間に介在し、前記主動側基体の回転力を前記従動側基体
    へ摩擦伝達するように設けられたクラッチ要素と、 を具備し、前記クラッチ要素は、 前記対向する二側面のうち、一方の面における回転軌跡
    上に形成された陥凹部と、 この陥凹部に対し前記主動側基体と従動側基体とが相対
    的に回転する際に係合可能な如く、前記対向する二側面
    のうち、他方の面における回転軌跡上に形成された係合
    突部と、 この係合突部の先端接触部に生じる摺動摩擦力が、前記
    アンテナ素子の伸長時または縮小時における前記従動側
    基体を含むアンテナ素子側負荷の最大値を上回るように
    前記陥凹部の近傍に設けられた突条からなるスリップ止
    めと、 を有することを特徴とする電動アンテナ用クラッチ。
  2. 【請求項2】隣接する二つの陥凹部間を結ぶ回転軌跡上
    に、設定された距離を隔てて一対のスリップ止めが対設
    されていることを特徴とする請求項1に記載の電動アン
    テナ用クラッチ。
  3. 【請求項3】スリップ止めは、陥凹部の縁部から、係合
    突部の先端接触部が当接静止可能な距離以下の距離をお
    いて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の
    電動アンテナ用クラッチ。
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