JPH10327571A - リニアパルスモータ - Google Patents

リニアパルスモータ

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JPH10327571A
JPH10327571A JP9150032A JP15003297A JPH10327571A JP H10327571 A JPH10327571 A JP H10327571A JP 9150032 A JP9150032 A JP 9150032A JP 15003297 A JP15003297 A JP 15003297A JP H10327571 A JPH10327571 A JP H10327571A
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magnetic
magnetic pole
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teeth
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Keiichi Tanaka
慶一 田中
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、比較的大きな推力が要求されるFA
機器の駆動系に用いられるリニアパルスモータに関し、
歯部と対向する磁極の総面積を推力発生用に有効に利用
でき、推力むらを低減させ、十分な剛性強度を有するリ
ニアパルスモータを提供することを目的とする。 【解決手段】固定子としてP/8の間隔で並んだ複数の
励磁ユニット群20と、励磁ユニット群20に所定の空
隙で設けられ、永久磁石22と磁性体からなる歯部23
が所定のピッチで交互に並んだ可動子としての磁極ユニ
ット21とで構成される。1つの励磁ユニット20a
は、磁極ユニット21を両側から挟むように並ぶ磁極2
5+a、25−aと、磁極25+a、25−aを連結す
る磁性部材100aと、磁性部材100aに巻回された
電機子コイル24aとを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的大きな推力
が要求されるファクトリーオートメーション(FA)機
器の駆動系に用いられるリニアパルスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】制御対象を直線上もしくは平面上で移動
させたり、目標位置に位置決めさせるために、従来、回
転型モータと回転運動を直線運動に変換する変換機構を
有する装置が多用されている。これに対して近年、制御
対象を直接モータに取り付けて直線運動させるリニアモ
ータの開発が進んでいる。リニアモータは変換機構がな
く構成部品も少ないため、信頼性や精度の面で優れた特
徴を有している。中でもリニアパルスモータは他の駆動
方式に比べて力密度(力/体積・質量)が格段に大きい
ため、高推進力を要求されるFA用途の精密機器に適し
ている。また、パルスモータはパルス駆動であるので駆
動回路が比較的簡単でしかも制御性に優れているという
特徴も有している。パルスモータの欠点であるとされる
推力特性の直線性も構造最適化により改善されてきてお
り、磁気的抵抗力や推力むらの少ないリニアパルスモー
タの実現が期待されている。
【0003】リニアパルスモータは、電機子コイルに供
給されるパルス電流により可動子を固定子に対してステ
ップ状に歩進動作させるものであり、その磁気回路構成
を図13に示す。図13において、板状の磁性体によっ
て固定子1が構成されている。固定子1の上面には、凹
凸状の歯部1aが長手方向(図中左右方向)に沿って等
間隔に形成されている。この固定子1の上面に所定の空
隙を介して、可動子1’が図示せぬ支持機構によって固
定子1の長手方向へ移動自在に支持された状態で載置さ
れている。可動子1’は、コ字状のA相鉄心2及びB相
鉄心4と、A相鉄心2の+A相磁極2a及び−A相磁極
2bに各々巻かれた電機子コイル5と、B相鉄芯4の+
B相磁極4a及び−B相磁極4bに各々巻かれた電機子
コイル6と、A相鉄心2とB相鉄心4との間に取り付け
られた永久磁石3とから構成されている。
【0004】そして磁極2aの下面には、固定子1の歯
部1aのピッチPと同一ピッチの極歯12aが2個形成
されており、磁極2b、4a、4bの各下面にも同様に
極歯12b、14a、14bが各々形成されている。ま
た、これらの極歯12b、14a、14bは極歯12a
に対して極歯14a、12b、14bの順にP/4ずつ
ずらされて配置されており、極歯12a、12b、14
a、14bの各下面と歯部1aの上面との間には、所定
の空隙Gが各々形成されている。そして、電機子コイル
5、6に所定のパルス電流を順次供給することにより、
電機子コイル5、6が発生する磁束と永久磁石3が発生
する磁束とが、各磁極2a、2b、4a、4bにおいて
順次加減され、固定子1に対する可動子1’の磁気的安
定位置を順次移動させることにより、可動子1’が固定
子1上を長手方向に移動する。
【0005】ここで、電機子コイル5、6に常時電流を
供給する2相励磁パイポーラ駆動方式によって可動子
1’が固定子1上を移動する動作を図14を用いて説明
する。図14(a)〜(d)は、図13に示したリニア
パルスモータと同一の構造であり、電機子コイル5、6
に流す電流を制御することにより可動子1’が図中右方
向に移動する様子を示している。
【0006】図14(a)は、可動子1’が固定子1に
対して図13に示した状態で電機子コイル5の端子5a
から端子5bに向かって所定の電流を流すと共に、電機
子コイル6の端子6bから端子6aに向かって所定の電
流を流した場合の可動子1’の動きを示している。前述
のように電機子コイル5に電流を流すことにより、電機
子コイル5が発生する磁束と永久磁石3が発生する磁束
とが+A相磁極2aでは互いに打ち消し合い、−A相磁
極2bでは互いに重ね合わされる。一方、電機子コイル
6に前述のように電流を流すことにより、電機子コイル
6が発生する磁束と永久磁石3が発生する磁束とが+B
相磁極4aでは互いに打ち消し合い、−B相磁極4bで
は互いに重ね合わされる。その結果、図14(a)中の
実線φ1で示すような主磁束が発生し、−A相磁極2b
の極歯12bと固定子1の歯部1aの間、および−B相
磁極4bの極歯14bと固定子1の歯部1aの間に磁気
的吸引力が発生し、−B相磁極4bの極歯14bと固定
子1の歯部1aとが等しく対向する位置、つまり図13
の状態から図中右方向にP/4だけ可動子1’が移動し
て磁気的安定位置となる。
【0007】次に、図14(a)の状態から電機子コイ
ル5の端子5aから端子5bに向かって所定の電流を流
すと共に、電機子コイル6の端子6aから端子6bに向
かって所定の電流を流すことにより、電機子コイル5が
発生する磁束と永久磁石3が発生する磁束とが+A相磁
極2aでは互いに打ち消し合い、−A相磁極2bでは互
いに重ね合わされる。一方、電機子コイル6が発生する
磁束と永久磁石3が発生する磁束とが+B相磁極4aで
は互いに重なり合い、−B相磁極4bでは互いに打ち消
し合う。その結果、図14(b)中の実線φ2で示すよ
うな主磁束が発生し、−A相磁極2bの極歯12bと固
定子1の歯部1aの間、および+B相磁極4aの極歯1
4aと固定子1の歯部1aの間に磁気的吸引力が発生
し、−A相磁極2bの極歯12bと固定子1の歯部1a
とが等しく対向する位置、つまり図14(a)の状態か
ら図中右方向にP/4だけ可動子1’が移動して図14
(b)のような磁気的安定位置となる。
【0008】次に、図14(b)の状態から電機子コイ
ル5の端子5bから端子5aに向かって所定の電流を流
すと共に、電機子コイル6の端子6aから端子6bに向
かって所定の電流を流すことにより、電機子コイル5が
発生する磁束と永久磁石3が発生する磁束とが−A相磁
極2bを通過して+A相磁極2aで重なり合い、電機子
コイル6が発生する磁束と永久磁石3が発生する磁束と
が+B相磁極4aでは互いに重なり合い、−B相磁極4
bでは互いに打ち消し合う。その結果、図14(c)中
の実線φ3で示すような主磁束が発生し、+A相磁極2
aの極歯12aと固定子1の歯部1aの間、および−B
相磁極4aの極歯14aと固定子1の歯部1aの間に磁
気的吸引力が発生し、−A相磁極2bの極歯12bと固
定子1の歯部1aとが等しく対向する位置、つまり図1
4(b)の状態から図中右方向にP/4だけ可動子1’
が移動して図14(c)のような磁気的安定位置とな
る。
【0009】次に、図14(c)の状態から電機子コイ
ル5の端子5bから端子5aに向かって所定の電流を流
すと共に、電機子コイル6の端子6bから端子6aに向
かって所定の電流を流すことにより、電機子コイル5が
発生する磁束と永久磁石3が発生する磁束とが−A相磁
極2bを通過して+A相磁極2aで重なり合い、電機子
コイル6が発生する磁束と永久磁石3が発生する磁束と
が+B相磁極4aでは互いに打ち消し合い、−B相磁極
4bでは互いに重ね合う。その結果、図14(d)中の
実線φ4で示すような主磁束が発生し、+A相磁極2a
の極歯12aと固定子1の歯部1aの間、および−B相
磁極4bの極歯14bと固定子1の歯部1aの間に磁気
的吸引力が発生し、+A相磁極2aの極歯12aと固定
子1の歯部1aとが等しく対向する位置、つまり図14
(c)の状態から図中右方向にP/4だけ可動子1’が
移動して図14(d)のような磁気的安定位置となる。
【0010】以上説明したような、図14(a)〜図1
4(d)に示す各励磁モードの順にパルス励磁を繰り返
すことによって、可動子1’は図面右方向に移動し、逆
に図14(d)〜図14(a)の各励磁モードの順にパ
ルス励磁を繰り返すことによって、可動子1’は図面左
方向に移動する。なお可動子1’側を固定して上述のパ
ルス励磁を行うことにより、固定子1を可動させるよう
にすることも可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】リニアパルスモータ
は、上述の説明における2相励磁バイポーラ駆動をパル
ス信号入力により制御して、安定位置から次の安定位置
まで移動して位置決めを行う。安定位置では、例えば図
14の場合の可動子1’を図中右方向へ移動させる推力
(正の方向推力)と可動子1’を図中左方向へ移動させ
る推力(負の方向推力)が磁気的吸引力により釣り合っ
ている。もし安定位置での負の方向推力を正の方向推力
に変えれば推力は向上できる。
【0012】ところが、上述した従来のリニアパルスモ
ータにおいては、図14(a)〜(d)に示すように、
一方の+A相磁極2aもしくは+B相磁極4aにおいて
電機子コイル5もしくは電機子コイル6が発生する磁束
と永久磁石3が発生する磁束とが重なり合い、推力が発
生しているときには、他方の−A相磁極2bもしくは−
B相磁極4bにおいて電機子コイル5もしくは電機子コ
イル6が発生する磁束と永久磁石3が発生する磁束とが
打ち消し合い、推力が発生しないように構成されてい
る。逆に−A相磁極2bもしくは−B相磁極4bにおい
て推力が発生しているときには、+A相磁極2aもしく
は+B相磁極4aにおいて推力が発生しないように構成
されている。したがって、実際に推力発生に寄与する推
力発生面積は、固定子1の歯部1aと対向する各磁極2
a、2b、4a、4bの総面積のうち1/2だけであ
り、総面積の残り1/2は、推力発生に何ら寄与してい
ないという不都合を生じている。
【0013】また、FA機器の駆動用に用いるため比較
的大きな推力を発生させるリニアパルスモータにおいて
は、推力を増大させる技術と共に、大きな推力を発生さ
せても十分な剛性強度を確保できる構造にすることも重
要な課題となっている。
【0014】本発明の目的は、歯部と対向する磁極の総
面積を推力発生用に有効に利用したリニアパルスモータ
を提供することにある。また、本発明の目的は、推力む
らを低減させたリニアパルスモータを提供することにあ
る。さらに、本発明の目的は、十分な剛性強度を有する
リニアパルスモータを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、所定の間隔
P/2で一方向に並列した磁性体からなる複数の歯部
と、一方向に磁極が並び、同極同士が対向するように複
数の歯部の各歯部間にそれぞれ挿入した複数の永久磁石
とを有する磁極ユニットと、磁極ユニットの一方向に沿
う一側面に所定の空隙を介して対向する第1の磁極と、
一側面に対向する他側面に所定の空隙を介して対向し、
第1の磁極に対して相対的に一方向にP/2だけずれて
位置する第2の磁極と、第1及び第2の磁極を連結する
第1の磁性部材と、第1の磁性部材に巻回された第1の
コイルとを有する第1の励磁ユニットと、磁極ユニット
の一側面に所定の空隙を介して対向し、第1の磁極に対
して相対的に一方向にP/4だけずれて位置する第3の
磁極と、他側面に所定の空隙を介して対向し、第3の磁
極に対して相対的に一方向にP/2だけずれて位置する
第4の磁極と、第3及び第4の磁極を連結する第2の磁
性部材と、第2の磁性部材に巻回された第2のコイルと
を有する第2の励磁ユニットとを備え、第1及び第2の
励磁ユニットに対して、磁極ユニットが一方向に相対的
に移動可能に支持されていることを特徴とするリニアパ
ルスモータによって達成される。
【0016】また、上記リニアパルスモータは、第1の
励磁ユニットの第1及び第2の磁極は、無励磁状態にお
いて、磁極ユニットの複数の歯部のうちいずれか隣り合
う2つの歯部にそれぞれ対面し、隣り合う2つの歯部に
挟まれた永久磁石の磁束が、隣り合う2つの歯部の一方
から第1または第2の磁極の一方を通り、第1及び第2
の磁極を連結する第1の磁性部材を介して第1または第
2の磁極の他方に至り、さらに歯部の他方を介して永久
磁石に至る閉じた磁気回路を構成することにより安定状
態を形成することを特徴とするリニアパルスモータであ
ることを特徴としている。
【0017】またさらに、第2の励磁ユニットの第3及
び第4の磁極は、第2のコイルに所定の電流を流した励
磁状態において、磁極ユニットの複数の永久磁石のうち
いずれか隣り合う2つの永久磁石にそれぞれ対面し、第
2のコイルによる磁束が、第2の磁性部材、第3または
第4の磁極の一方を通り、隣り合う2つの永久磁石の一
方に隣接する歯部を介して当該永久磁石を通過し、隣り
合う2つの永久磁石の他方に隣接する歯部を介して第4
の磁極に至る閉じた磁気回路を構成することにより、第
3及び第4の磁極に磁極ユニットを一方向に相対的に移
動させる推力を発生させ、一方、第1の励磁ユニットに
は、第1のコイルに所定の電流を流して安定位置におけ
る永久磁石による閉じた磁束を打ち消す方向に磁束を発
生させて安定状態から不安定状態に変化させることによ
り、第1乃至第4の磁極すべてを磁極ユニットを一方向
に相対的に移動させる推力発生に用いることを特徴とす
るリニアパルスモータであることを特徴としている。
【0018】また、上述のリニアパルスモータにおい
て、第1及び第2の励磁ユニットの無励磁状態での推力
特性は、それぞれ一方向に正弦波状に変化することを特
徴とする。また、複数の歯部の一方向の各厚さは、ほぼ
等しいことを特徴とする。さらに、複数の永久磁石の一
方向の各厚さは、複数の歯部の一方向の各厚さにほぼ等
しいことを特徴とする。
【0019】また、第1乃至第4の各磁極は、一方向に
おける厚さが、複数の永久磁石の一方向の各厚さにほぼ
等しく、且つ磁極ユニットの一側面あるいは他側面にほ
ぼ平行な端面を有し、端面の一方向側両端部に所定の面
取りが施されていることを特徴とする。さらに、第1及
び第2の励磁ユニットは、一方向から見て前記磁極ユニ
ットを挟み込んだC型形状あるいはコ字型形状であるこ
とを特徴とする。また、上述のリニアパルスモータにお
いて、第1及び第2の磁性部材は、薄板鋼板積層構造で
あることを特徴とする。
【0020】このように本発明のリニアパルスモータ
は、電機子コイルを励磁ユニット側に設け、磁極ユニッ
トの歯と歯の間に磁極の方向が互いに対向するように永
久磁石を積層させ、磁極ユニットが、例えばC型形状の
励磁ユニットと共に磁気回路の一部を構成するよう当該
C型形状の空隙部に配し、その磁極ユニットの磁極側面
の平行2面に対向する2つの歯の位相がP/2ずれた磁
極をもち、電機子コイルをC型形状の励磁ユニットの一
部に巻いた励磁ユニット群から構成されていることを特
徴としている。
【0021】従って、上記構成によれば、電機子コイル
に電流を流すとC型形状の励磁ユニットの一方の磁極か
ら磁極ユニットの例えばS極側の歯部に流入した磁束が
永久磁石を介して隣り合うN極側の歯部に流入する主磁
束ループが形成されるので、励磁ユニットと磁極ユニッ
トの対向する各磁極の総面積を推力発生に有効に利用す
ることができ、高推力を得ることができる。
【0022】また、第1乃至第4の各磁極の一方向にお
ける厚さを、複数の永久磁石の一方向の各厚さにほぼ等
しくし、且つ第1乃至第4の各磁極が、磁極ユニットの
一側面あるいは他側面にほぼ平行な端面を有し、端面の
一方向側両端部に所定の面取りが施されているようにす
ることにより、第1及び第2の励磁ユニットの無励磁状
態での推力特性を、それぞれ一方向に正弦波状に変化さ
せることができるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態によるリニ
アパルスモータを図1乃至図12を用いて説明する。図
1は、本実施の形態によるリニアパルスモータの構造を
示しており、図1(a)は、本実施の形態によるリニア
パルスモータの平面図、図1(b)は同側面図、図1
(c)は本実施の形態によるリニアパルスモータの一構
成要素である励磁ユニットの側面図、図1(d)は図1
(a)の切断領域Xの拡大図である。また、図2は、本
実施の形態によるリニアパルスモータの斜視図である。
【0024】まず、本実施の形態によるリニアパルスモ
ータの概略の構成を図1及び図2を用いて説明する。本
実施の形態によるリニアパルスモータは、固定子として
機能する複数の励磁ユニット20a、20b、・・・、
からなる励磁ユニット群20と、励磁ユニット群20に
所定の空隙で設けられた可動子として機能する磁極ユニ
ット21とで構成されている。
【0025】磁極ユニット21は、所定の間隔P/2で
一方向(移動方向)に並列した磁性体からなる複数の歯
部23と、移動方向に磁極が並び(すなわち、移動方向
に磁軸を有し)、同極同士が対向するように複数の歯部
23の各歯部間にそれぞれ挿入された複数の永久磁石2
2とを有している。本実施の形態においては、磁極ユニ
ット21の移動方向における磁性体23の厚さ(幅)と
永久磁石22の厚さ(幅)は等しくしている。また、本
実施の形態においては、図1(d)に示したように所定
の間隔(ピッチ)Pは、永久磁石22のS(又はN)極
に挟まれた歯部23から次の永久磁石22のS(又は
N)極に挟まれた歯部23までの距離、あるいは、磁極
の向きが同方向となる直近の2つの永久磁石22間の距
離をいうものとする。
【0026】磁極ユニット21は、図示しない支持機構
によって励磁ユニット群20の長手方向(図1(a)に
示す矢印M方向)へ移動自在に支持されている。複数の
励磁ユニット20a、20b、・・・の各々は全て同一
の形状及び構成であり、隣り合う2つの励磁ユニット2
0a、20b、励磁ユニット20aa、20bb、・・
・、でそれぞれ1組をなしている。
【0027】ここで1個の励磁ユニットの構成について
説明すると、例えば、励磁ユニット20aは、磁極ユニ
ット21の移動方向に沿う一側面に所定の空隙Gを介し
て対向する第1の磁極としての+A相磁極25+aと、
磁極ユニット21の移動方向に沿う一側面に対向する他
側面に所定の空隙Gを介して対向し、+A相磁極25+
aに対して相対的に移動方向にP/2だけずれて位置す
る第2の磁極としての−A相磁極25−aとを有してい
る。
【0028】+A相磁極25+a、−A相磁極25−a
は、1ピッチ(1P)ずれた2つの歯部をそれぞれ有し
ている。各磁極25+a、25−aの各歯部の磁極ユニ
ット21の移動方向における厚さは、磁極ユニット21
の複数の永久磁石22の移動方向の各厚さにほぼ等しく
なるように形成されている。また図1(d)に示すよう
に各磁極25の各歯部の先端部は、対向する磁極ユニッ
ト21の側面にほぼ平行な端面40を有し、端面40の
磁極ユニット21の移動方向側両端部に所定の面取り4
2、44が施されている。磁極ユニット21の移動方向
における端面40、面取り42、44の長さの比は、約
2:1:1に設定されている。また、面取り42、44
における磁極ユニット21の移動方向の長さと、当該移
動方向に垂直方向の長さの比は、約2:1に設定されて
いる。
【0029】さらに励磁ユニット20aは、図1
(b)、及び図1(c)に示すように磁極ユニット21
の移動方向からみて、+A相磁極25+aと−A相磁極
25−aを一体的に連結するC型(あるいはコ字型)形
状の磁性部材100a(図1(b)では、代表的に符号
100で示している(以下同じ))を有している。ま
た、磁性部材100aには+A相磁極25+aと−A相
磁極25−aとの間に電機子コイル24a(図1(b)
では、代表的に符号24で示している(以下同じ))が
巻回されている。
【0030】また、励磁ユニット20aの隣に位置し励
磁ユニット20aと組をなす励磁ユニット20bは、磁
極ユニット21の移動方向に所定の空隙Gを介して対向
し、第1の磁極である+A相磁極25+aに対して相対
的に移動方向ににP/4だけずれて位置する第3の磁極
としての+B相磁極25+bと、他側面に所定の空隙G
を介して対向し、+B相磁極25+bに対して相対的に
移動方向にP/2だけずれて位置する第4の磁極として
の−B相磁極25−bとを有している。これら+B相磁
極25+b、−B相磁極25−bは、1Pずれた2つの
歯部をそれぞれ有している。さらに励磁ユニット20b
も、励磁ユニット20aと同様に、図1(b)に示すよ
うに磁極ユニット21の移動方向からみて、+B相磁極
25+bと−B相磁極25−bを一体的に連結するC型
(あるいはコ字型)形状の磁性部材100bを有し、+
B相磁極25+bと−B相磁極25−bとの間に電機子
コイル24bが巻回されている。
【0031】本実施の形態においては、以上のような構
成の励磁ユニットを8個用いて4相励磁駆動させるもの
とし、これ以降各励磁ユニットを図1(a)中左から順
に、A相励磁ユニット20a、B相励磁ユニット20
b、A’相励磁ユニット20aa、B’相励磁ユニット
20bb、C相励磁ユニット20c、D相励磁ユニット
20d、C’相励磁ユニット20cc、D’相励磁ユニ
ット20ddと呼ぶことにする。
【0032】また、上述および図1(a)に示すよう
に、A相励磁ユニット20aは、+A相磁極25+aと
−A相磁極25−aを有し、以下同様にA’相励磁ユニ
ット20aaは+A相磁極25+aaと−A相磁極25
−aa、B相励磁ユニット20bは+B相磁極25+b
と−B相磁極25−b、B’相励磁ユニット20bbは
+B相磁極25+bbと−B相磁極25−bb、C相励
磁ユニット20cは+C相磁極25+cと−C相磁極2
5−c、C’相励磁ユニット20ccは+C相磁極25
+ccと−C相磁極25−cc、D相励磁ユニット20
dは+D相磁極25+dと−D相磁極25−d、D’相
励磁ユニット20ddは+D相磁極25+ddと−D相
磁極25−ddを有している。
【0033】各磁極25+a、25−a、25+aa、
25−aa、25+b、25−b、25+bb、25−
bb、25+c、25−c、25+cc、25−cc、
25+d、25−d、25+dd、25−ddの相対位
置関係は次の通りである。各磁極25+aと磁極25−
a、磁極25+aと磁極25+aa、磁極25+bと磁
極25−b、磁極25+bと磁極25+bb、磁極25
+cと磁極25−c、磁極25+cと磁極25+cc、
磁極25+dと磁極25−d、磁極25+dと磁極25
+ddは、それぞれP/2隔てて位置している。また、
磁極25+aと磁極25+bは上述のようにP/4隔て
て位置し、磁極25+aと磁極25+cはP/8隔てて
位置し、磁極25+aと磁極25+dは3P/8隔てて
位置している。これにより、各磁極25+a、25+
c、25+b、25+d、25+aa、25+cc、2
5+bb、25+ddの順に、また各磁極25−a、2
5−c、25−b、25−d、25−aa、25−c
c、25−bb、25−ddの順に、移動方向(図1
(a)中矢印Mの方向)へP/8ずつの変位を有して配
置されている。
【0034】さて、以上の構成において、本実施の形態
によるリニアパルスモータの基本的な動作を、A相励磁
ユニット20a及びB相励磁ユニット20bの2個一組
を代表例として簡略化して示した図3乃至図7を用いて
説明する。なお、励磁ユニット20a、20bのそれぞ
れの磁性部材100a、100bは、実際には図1及び
図2に示したように磁極ユニット21の移動方向にほぼ
垂直な面内に磁極ユニット21を挟むようなC型形状に
設けられているが、図3乃至図7においては、以下に説
明する磁束の流れを視覚的に容易に把握できるように、
それらを磁極ユニット21と同一の平面上に模式的に表
している。また、磁極ユニット21の各歯部23には、
極性及び配列順序の識別を容易にするため添え字S0〜S
5、N0〜N5を伏している。
【0035】まずはじめに、図3は各電機子コイル24
a、24bに電流を供給しない停止状態を示している。
この停止状態において、A相励磁ユニット20aの+A
相磁極25+aの2つの歯部は磁極ユニット21のS極
側歯部23S1、23S2にそれぞれ対面し、−A相磁極2
5−aの2つの歯部は、磁極ユニット21のN極側歯部
23N1、23N2にそれぞれ対面している。一方、B相励
磁ユニット20bの+B相磁極25+bの2つの歯部は
磁極ユニット21のS極側歯部23S3とN極側歯部23
N3に挟まれた永久磁石22と、S極側歯部23S4とN極
側歯部23N4に挟まれた永久磁石22にそれぞれ対面
し、−B相磁極25−bの2つの歯部は磁極ユニット2
1のN極側歯部23N3とS極側歯部23S4に挟まれた永
久磁石22と、N極側歯部23N4とS極側歯部23S5と
に挟まれた永久磁石22にそれぞれ対面している。
【0036】このような停止状態において、A相励磁ユ
ニット20a側では、所定の永久磁石22からの磁束は
磁極ユニット21のN極側歯部23N1、23N2からA相
励磁ユニット20aの−A相磁極25−aの歯部に流入
し、A相励磁ユニット20aの磁性部材100aを経由
して+A相磁極25+aの歯部に至り、再び磁極ユニッ
ト21上のS極側歯部23S1、23S2に戻り、所定の永
久磁石22に帰還する磁束ループφ31が形成される。
【0037】一方、B相励磁ユニット20b側では、磁
極ユニット21上の所定の永久磁石22からの磁束は、
N極側歯部23N3、23N4からB相励磁ユニット20b
の+B相磁極25+bを介して、隣り合うS極側歯部2
3S3、23S4に流入し、各永久磁石22に帰還する磁束
ループと、N極側歯部23N3、23N4からB相励磁ユニ
ット20bの−B相磁極25−bを介して、隣り合うS
極側歯部23S4、23S5に流入し、各永久磁石22に帰
還する磁束ループ(両者を併せて磁束ループφ32とい
う)が形成されている。
【0038】この状態から各電機子コイル24a、24
bの両コイルに所定の電流を供給する2相励磁バイポー
ラ電流方式により磁極ユニット21を駆動するものとす
る。まず、図3に示した停止状態から図4に示すよう
に、電機子コイル24aに対して図中の×印から・印の
方向へ所定の正電流+Iaを供給すると、電機子コイル
24aによる起磁力によりA相励磁ユニット20aの内
部で+A相磁極25+aから−A相磁極25−aに向か
う磁束が生じる。この磁束は、磁極ユニット21を構成
する永久磁石22の起磁力により生じているN極側歯部
23N1、23N2を経由した磁束と対向することにより、
隣り合うS極側歯部23S1、23S2、23S3方向に屈曲
され、永久磁石22を介して隣り合うN極側歯部23N
0、23N1、23N2に進み、A相励磁ユニット20aの
+A相磁極25+aに帰還する主磁束ループφ33を形
成する。
【0039】一方、電機子コイル24bに対して、図に
示す×印から・印の方向へ所定の負電流−Ibを供給す
ると、B相励磁ユニット20bの内部で−B相磁極25
−bから+B磁極25+bに向かって電機子コイル24
bによる起磁力で生じた磁束が、磁極ユニット21を構
成する永久磁石22の起磁力による磁束と共にB相励磁
ユニット20bの+B相磁極25+bからS極側歯部2
3S3、23S4に流入し、さらに永久磁石22を介して隣
り合うN極側歯部23N3、23N4に流入し、これらN極
側歯部23N3、23N4からB相励磁ユニット20bの−
B相磁極25−bへ流入する主磁束ループφ34を形成
する。
【0040】この結果、磁極ユニット21のS極側歯部
23S1、23S2は、対向するA相励磁ユニット20aの
+A相磁極25+aから移動方向と垂直方向に磁気的反
発力を受け、磁極ユニット21のN極側歯部23N1、2
3N2は、対向するA相励磁ユニット20aの−A相磁極
25−aから移動方向と垂直方向に磁気的反発力を受け
る。また、磁極ユニット21のS極側歯部23S3、23
S4は、対向するB相励磁ユニット20bの+B相磁極2
5+bから磁気的吸引力を受け、磁極ユニット21のN
極側歯部23N3、23N4は、対向するB相励磁ユニット
20bの−B相磁極25−bから磁気的吸引力を受け
る。つまり、磁極ユニット21は、B相励磁ユニット2
0bの磁極の全ての歯部から磁気的吸引力を与えられ
る。
【0041】このため、磁極ユニット21は、図中右方
向への推力を与えられて、B相励磁ユニット20bの+
B相磁極25+bの歯部が磁極ユニット21のS極側歯
部23S3、23S4と対向し、−B相磁極25−bの歯部
が磁極ユニット21のN極側歯部23N3、23N4と対向
する位置までP/4だけ移動し、この位置で磁気的安定
となる。この移動の際、B相励磁ユニット20bの磁極
25+b、25−bの全ての歯部による磁気的吸引力に
より磁極ユニット21が一旦移動し始めると、磁極ユニ
ット21のN極側歯部23N0、23N1はA相励磁ユニッ
ト20aの磁極25+aから磁気的吸引力を受け、S極
側歯部23S1、23S2はA相励磁ユニット20aの磁極
25−aから磁気的吸引力を受けてB相励磁ユニット2
0bで生じた推力と同方向の推力を発生させる。同時
に、磁極ユニット21のN極側歯部23N1、23N2はA
相励磁ユニット20aの磁極25−aから磁気的反発力
を受け、S極側歯部23S1、23S2はA相励磁ユニット
20aの磁極25+aから磁気的反発力を受けてB相励
磁ユニット20bで生じた推力と同方向の推力を発生さ
せる。
【0042】このように本実施の形態によるリニアパル
スモータによれば、図3、図4に示した位置から図中右
方向にP/4だけ相対的に磁極ユニット21を移動させ
る際に、励磁ユニット20の磁極の全ての歯部を所定の
移動方向への推力発生に寄与させることができる。
【0043】次に、図4に示した位置から図中右方向に
P/4だけ相対的に磁極ユニット21が移動した状態を
図5に示す。図5に示した状態から、電機子コイル24
aに対して図中の×印から・印の方向へ所定の正電流+
Iaを供給すると、A相励磁ユニット20aの内部で+
A相磁極25+aから−A磁極25−bに向かって電機
子コイル24aによる起磁力より生じた磁束が、磁極ユ
ニット21を構成する永久磁石22の起磁力による磁束
と共にA相励磁ユニット20aの−A相磁極25−aか
らS極側歯部23S1、23S2に流入し、さらに永久磁石
22を介して隣り合うN極側歯部23N0、23N1に流入
し、これらN極側歯部23N0、23N1からA相励磁ユニ
ット20aの+A相磁極25+aへ流入する主磁束ルー
プφ35を形成する。
【0044】一方、電機子コイル24bに対して図中の
×印から・印の方向へ所定の正電流+Ibを供給する
と、電機子コイル24bによる起磁力によりB相励磁ユ
ニット20bの内部で+B相磁極25+bから−B相磁
極25−bに向かう磁束が生じる。この磁束は、磁極ユ
ニット21を構成する永久磁石22の起磁力により生じ
ているN極側歯部23N3、23N4を経由した磁束と対向
することにより、隣り合うS極側歯部23S3、23S4、
23S5方向に屈曲され、永久磁石22を介して隣り合う
N極側歯部23N2、23N3、23N4に進み、B相励磁ユ
ニット20bの+B相磁極25+bに帰還する主磁束ル
ープφ36を形成する。
【0045】この結果、磁極ユニット21のS極側歯部
23S1、23S2は、対向するA相励磁ユニット20aの
−A相磁極25−aから磁気的吸引力を受け、磁極ユニ
ット21のN極側歯部23N0、23N1は、対向するA相
励磁ユニット20aの+A相磁極25+aから磁気的吸
引力を受ける。つまり、磁極ユニット21は、A相励磁
ユニット20aの磁極の全ての歯部から磁気的吸引力を
与えられる。このため、磁極ユニット21は、図中右方
向への推力を与えられて、A相励磁ユニット20aの+
A相磁極25+aの歯部が磁極ユニット21のN極側歯
部23N0、23N1と対向し、−A相磁極25−aの歯部
が磁極ユニット21のS極側歯部23S1、23S2と対向
する位置までP/4だけ移動し、この位置で磁気的安定
となる。
【0046】また、磁極ユニット21のS極側歯部23
S3、23S4は、対向するB相励磁ユニット20bの+B
相磁極25+bから移動方向と垂直方向に磁気的反発力
を受け、磁極ユニット21のN極側歯部23N3、23N4
は、対向するB相励磁ユニット20bの−B相磁極25
−bから移動方向と垂直方向に磁気的反発力を受ける。
【0047】この場合においても、A相励磁ユニット2
0aの磁極25+a、25−aの全ての歯部による磁気
的吸引力により磁極ユニット21が一旦移動し始める
と、磁極ユニット21のN極側歯部23N2、23N3はB
相励磁ユニット20bの磁極25+bから磁気的吸引力
を受け、S極側歯部23S3、23S4はB相励磁ユニット
20bの磁極25−bから磁気的吸引力を受けてA相励
磁ユニット20aで生じた推力と同方向の推力を発生さ
せる。同時に、磁極ユニット21のN極側歯部23N3、
23N4はB相励磁ユニット20bの磁極25−bから磁
気的反発力を受け、S極側歯部23S3、23S4はB相励
磁ユニット20bの磁極25+bから磁気的反発力を受
けてA相励磁ユニット20aで生じた推力と同方向の推
力を発生させる。
【0048】従って、図5に示した位置から図中右方向
にP/4だけ相対的に磁極ユニット21を移動させる際
に、励磁ユニット20の磁極の全ての歯部が所定の移動
方向への推力発生に寄与することになる。
【0049】次に、図5に示した位置から図中右方向に
P/4だけ相対的に磁極ユニット21が移動した状態を
図6に示す。図6に示した状態から、電機子コイル24
aに対して図中の×印から・印の方向へ所定の負電流−
Iaを供給すると、電機子コイル24aによる起磁力に
よりA相励磁ユニット20aの内部で−A相磁極25−
aから+A相磁極25+aに向かう磁束が生じる。この
磁束は、磁極ユニット21を構成する永久磁石22の起
磁力により生じているN極側歯部23N0、23N1を経由
した磁束と対向することにより、隣り合うS極側歯部2
3S0、23S1、23S2方向に屈曲され、永久磁石22を
介して隣り合うN極側歯部23N0、23N1、23N2に進
み、A相励磁ユニット20aの−A相磁極25−aに帰
還する主磁束ループφ37を形成する。
【0050】一方、電機子コイル24bに対して、図に
示す×印から・印の方向へ所定の正電流+Ibを供給す
ると、B相励磁ユニット20bの内部で+B相磁極25
+bから−B磁極25−bに向かって電機子コイル24
bによる起磁力により生じた磁束が、磁極ユニット21
を構成する永久磁石22の起磁力による磁束と共にB相
励磁ユニット20bの−B相磁極25−bからS極側歯
部23S3、23S4に流入し、さらに永久磁石22を介し
て隣り合うN極側歯部23N2、23N3に流入し、これら
N極側歯部23N2、23N3からB相励磁ユニット20b
の+B相磁極25+bへ流入する主磁束ループφ38を
形成する。
【0051】この結果、磁極ユニット21のS極側歯部
23S1、23S2は、対向するA相励磁ユニット20aの
−A相磁極25−aから移動方向と垂直方向に磁気的反
発力を受け、磁極ユニット21のN極側歯部23N0、2
3N1は、対向するA相励磁ユニット20aの+A相磁極
25+aから移動方向と垂直方向に磁気的反発力を受け
る。また、磁極ユニット21のS極側歯部23S3、23
S4は、対向するB相励磁ユニット20bの−B相磁極2
5−bから磁気的吸引力を受け、磁極ユニット21のN
極側歯部23N2、23N3は、対向するB相励磁ユニット
20bの+B相磁極25+bから磁気的吸引力を受け
る。つまり、磁極ユニット21は、B相励磁ユニット2
0bの磁極の全ての歯部から磁気的吸引力を与えられ
る。
【0052】このため、磁極ユニット21は、図中右方
向への推力を与えられて、B相励磁ユニット20bの+
B相磁極25+bの歯部が磁極ユニット21のN極側歯
部23N2、23N3と対向し、−B相磁極25−bの歯部
が磁極ユニット21のS極側歯部23S3、2334と対向
する位置までP/4だけ移動し、この位置で磁気的安定
となる。この移動の際、B相励磁ユニット20bの磁極
25+b、25−bの全ての歯部による磁気的吸引力に
より磁極ユニット21が一旦移動し始めると、磁極ユニ
ット21のS極側歯部23S0、23S1はA相励磁ユニッ
ト20aの磁極25+aから磁気的吸引力を受け、N極
側歯部23N0、23N1はA相励磁ユニット20aの磁極
25−aから磁気的吸引力を受けてB相励磁ユニット2
0bで生じた推力と同方向の推力を発生させる。同時
に、磁極ユニット21のN極側歯部23N0、23N1はA
相励磁ユニット20aの磁極25+aから磁気的反発力
を受け、S極側歯部23S1、23S2はA相励磁ユニット
20aの磁極25−aから磁気的反発力を受けてB相励
磁ユニット20bで生じた推力と同方向の推力を発生さ
せる。
【0053】このようにして、図6に示した位置から図
中右方向にP/4だけ相対的に磁極ユニット21を移動
させる際に、励磁ユニット20の磁極の全ての歯部を所
定の移動方向への推力発生に寄与させることができるよ
うになる。
【0054】次に、図6に示した位置から図中右方向に
P/4だけ相対的に磁極ユニット21が移動した状態を
図7に示す。図7に示した状態から、電機子コイル24
aに対して図中の×印から・印の方向へ所定の負電流−
Iaを供給すると、A相励磁ユニット20aの内部で−
A相磁極25−aから+A磁極25+bに向かって電機
子コイル24aによる起磁力により生じた磁束が、磁極
ユニット21を構成する永久磁石22の起磁力による磁
束と共にA相励磁ユニット20aの+A相磁極25+a
からS極側歯部23S0、23S1に流入し、さらに永久磁
石22を介して隣り合うN極側歯部23N0、23N1に流
入し、これらN極側歯部23N0、23N1からA相励磁ユ
ニット20aの−A相磁極25−aへ流入する主磁束ル
ープφ39を形成する。
【0055】一方、電機子コイル24bに対して図中の
×印から・印の方向へ所定の負電流−Ibを供給する
と、電機子コイル24bによる起磁力によりB相励磁ユ
ニット20bの内部で−B相磁極25−bから+B相磁
極25+bに向かう磁束が生じる。この磁束は、磁極ユ
ニット21を構成する永久磁石22の起磁力により生じ
ているN極側歯部23N2、23N3を経由した磁束と対向
することにより、隣り合うS極側歯部23S2、23S3、
23S4方向に屈曲され、永久磁石22を介して隣り合う
N極側歯部23N2、23N3、23N4に進み、B相励磁ユ
ニット20bの−B相磁極25−bに帰還する主磁束ル
ープφ40を形成する。
【0056】この結果、磁極ユニット21のS極側歯部
23S0、23S1は、対向するA相励磁ユニット20aの
+A相磁極25+aから磁気的吸引力を受け、磁極ユニ
ット21のN極側歯部23N0、23N1は、対向するA相
励磁ユニット20aの−A相磁極25−aから磁気的吸
引力を受ける。つまり、磁極ユニット21は、A相励磁
ユニット20aの磁極の全ての歯部から磁気的吸引力を
与えられる。このため、磁極ユニット21は、図中右方
向への推力を与えられて、A相励磁ユニット20aの+
A相磁極25+aの歯部が磁極ユニット21のS極側歯
部23S0、23S1と対向し、−A相磁極25−aの歯部
が磁極ユニット21のN極側歯部23N0、23N1と対向
する位置までP/4だけ移動し、この位置で磁気的安定
となる。
【0057】また、磁極ユニット21のS極側歯部23
S3、23S4は、対向するB相励磁ユニット20bの−B
相磁極25−bから移動方向と垂直方向に磁気的反発力
を受け、磁極ユニット21のN極側歯部23N2、23N3
は、対向するB相励磁ユニット20bの+B相磁極25
+bから移動方向と垂直方向に磁気的反発力を受ける。
【0058】この場合においても、A相励磁ユニット2
0aの磁極25+a、25−aの全ての歯部による磁気
的吸引力により磁極ユニット21が一旦移動し始める
と、磁極ユニット21のN極側歯部23N2、23N3はB
相励磁ユニット20bの磁極25−bから磁気的吸引力
を受け、S極側歯部23S2、23S3はB相励磁ユニット
20bの磁極25+bから磁気的吸引力を受けてA相励
磁ユニット20aで生じた推力と同方向の推力を発生さ
せる。同時に、磁極ユニット21のN極側歯部23N3、
23N4はB相励磁ユニット20bの磁極25+bから磁
気的反発力を受け、S極側歯部23S3、23S4はB相励
磁ユニット20bの磁極25−bから磁気的反発力を受
けてA相励磁ユニット20aで生じた推力と同方向の推
力を発生させる。
【0059】このようにして、図7に示した位置から図
中右方向にP/4だけ相対的に磁極ユニット21を移動
させる際に、励磁ユニット20の磁極の全ての歯部を所
定の移動方向への推力発生に寄与させることができるよ
うになる。
【0060】以上のように図3乃至図7を用いて説明し
た各励磁モードの順にパルス励磁を繰り返すことによっ
て、磁極ユニット21は図面右方向へ1ピッチ分だけ移
動し、逆の手順で各励磁モードのパルス励磁を繰り返す
ことによって、磁極ユニット21は図面左方向へ1ピッ
チ分移動することができるようになる。
【0061】また、以上の説明で用いた図3乃至図7か
ら容易に理解できるように、本実施の形態における磁極
ユニット20とC型形状(あるいはコ字型形状)の励磁
ユニット20で磁束ループを形成する際、磁極ユニット
21の移動方向に対して垂直方向の永久磁石22の断面
全体に磁束を通過させることができるようになる。従っ
て、本実施の形態によるリニアパルスモータでは、永久
磁石22の起磁力を極めて効率よく利用でき、推力向上
を図ることができる。
【0062】以上が本実施の形態によるリニアパルスモ
ータのA相及びB相励磁ユニット20a、20bを一組
とした基本的な動作である。上述では理解を容易にする
ためにA相、B相の2相4磁極に簡略化して説明を行っ
たが、本実施の形態においては、現実には4相(A相、
B相、C相、D相)8磁極に、それらと逆極性の4相
(A’相、B’相、C’相、D’相)8磁極を加えて駆
動を行うようにしている。この場合のパルス励磁による
各電機子コイル24への通電スケジュールを図8に示
す。図8における各横軸は時間を表しており、各縦軸は
各電機子コイル24に流す電流の電流値を表している。
図8(a)〜(h)は、順にA相、A’相、C相、C’
相、B相、B’相、D相、D’相の励磁ユニット20の
電機子コイル24に流れる電流を表している。また、図
8(i)は、各相励磁ユニット20の各電機子コイル2
4に流す電流を所定時間間隔で制御する駆動パルス列を
示している。
【0063】この通電スケジュールにおいて、図8
(i)に示したような駆動パルスに基づいて、A相及び
A’相、C相及びC’相、B相及びB’相、D相及び
D’相、の順に電機子コイル24に流す電流の極性を順
次反転させることにより、磁極ユニット21を所定の一
方向に移動させることができる。
【0064】例えば、先に図3乃至図7を用いて説明し
たA相、B相励磁ユニット20a、20bを例に取り、
図8(a)及び図8(e)に示す時点t1の直前におい
て、A相、B相励磁ユニット20a、20bと磁極ユニ
ット21とが図4に示した位置関係(これを原点位置と
する)にあるとする。
【0065】図8(i)に示す時点t1での駆動パルス
Aにより、A相励磁ユニット20aの電機子コイル24
aに流れる電流の極性が反転し、図8(a)、図8
(e)、及び図4の×印から・印で示した方向の電流が
電機子コイル24a、24bに流れる。その結果、磁極
ユニット21は時点t1から時点t2の間に原点位置か
ら図5に示したようにP/4だけ移動する。同様にし
て、図8(i)に示す時点t2での駆動パルスBによ
り、B相励磁ユニット20bの電機子コイル24bに流
れる電流の極性が反転し、図8(a)、図8(e)、及
び図5の×印から・印で示した方向の電流が電機子コイ
ル24a、24bに流れることにより、磁極ユニット2
1は、時点t2から時点t3の間に原点位置からP/2
だけずれた図6に示す位置に移動する。さらに、図8
(i)に示す時点t3での駆動パルスAにより、A相励
磁ユニット20aの電機子コイル24aに流れる電流の
極性が反転し、磁極ユニット21は、時点t3から時点
t4の間に図7に示すように原点位置から3P/4だけ
移動する。
【0066】駆動パルスに基づく上記の動作は、C相、
D相励磁ユニット20c、20dにも同様に適用するこ
とができるので、A相、B相励磁ユニット20a、20
bに対してC相、D相励磁ユニット20c、20dの位
置を相対的にそれぞれP/8だけずらして配置し、図8
(c)、図8(g)、及び図8(i)に示すように、通
電スケジュールの位相をずらしてやることにより、4相
励磁による駆動が可能となる。このように4相励磁駆動
させることにより、推力むら(コギング)を低減させる
ことが可能となる。
【0067】また、図1を用いて説明したように、A’
相、B’相、C’相、D’相励磁ユニット20aa、2
0bb、20cc、20dd、は、A相、B相、C相、
D相励磁ユニット20a、20b、20c、20dに対
してそれぞれ相対的にP/2ずれて配置されているの
で、図8(b)、(d)、(f)、(h)に示すように
図8(a)、(c)、(e)、(g)とは逆極性の電流
をそれぞれ流すように駆動することにより、A相、B
相、C相、D相励磁ユニット20a、20b、20c、
20dで生じさせる推力と同方向の推力を発生すること
ができるようになる。従って、このような構成にするこ
とにより高推力を得ることができるようになる。
【0068】またさらに、上述のような構成で図8に示
した通電スケジュールを採用することにより、全励磁ユ
ニット20の全磁極を用いて磁極ユニット1を一定方向
へ移動させる推力を発生するようになる。また、上述の
ような励磁ユニット群20を1セットとして複数セット
の励磁ユニット群20を配置することにより、磁極ユニ
ット21を高推力且つ低推力むらで所望の距離だけ移動
させることができるようになる。
【0069】次に、図9を用いて本実施の形態によるリ
ニアパルスモータの励磁ユニットがC型形状(あるいは
コ字型形状)であることの利点を説明する。図9
(a)、(b)は共に、例としてC型形状の励磁ユニッ
ト20aを、その磁性部材100aを磁極ユニット21
と同一面上に模式的に描いた概略図である。磁極25+
aと磁極25−aは励磁ユニット20aのC型形状の磁
性部材100aを介してC形状の開口領域端部に位置
し、当該開口領域内に可動子としての磁極ユニット21
が配置されている。つまり、所定の空隙を介して磁極ユ
ニット21を両側から磁極25+aと磁極25−aで挟
むようにしている。そして、既に説明したが磁極25+
aと磁極25−aとは、磁極ユニット21の移動方向に
1/2ピッチずれて配置されているので、例えば磁極2
5+aが磁極ユニット21のN極側歯部と対向している
ときには、磁極25−aは磁極ユニット21のS極側歯
部と対向する。
【0070】この状態で、図9(a)のように電機子コ
イル24aに所定の電流を流して励磁状態にすると、磁
極ユニット21は、その両側面で対向する磁極25+a
と磁極25−aからほぼ均等の磁気的反発力を受ける
し、図9(b)のように図9(a)の場合と逆極性の電
流を電機子コイル24aに流して励磁状態にすると、磁
極ユニット21は、その両側面で対向する磁極25+a
と磁極25−aからほぼ均等の磁気的吸引力を受ける。
また、無励磁状態においては、磁極ユニット21の永久
磁石22により磁極25+aと磁極25−aはほぼ同一
の磁気的吸引力を受ける。このように、いずれの状態に
おいても磁極ユニット21は、磁極25+aと磁極25
−aから同時に向きが反対のほぼ同一の力を受けて励磁
ユニット20aに拘束される。この拘束力を利用するこ
とにより、磁極ユニット21の支持機構に掛かる負荷を
低減させることができるようになる。
【0071】従って、一般に高推力のパルスリニアモー
タでは、可動子を支持する支持機構は高推力による負荷
に耐えられるように剛性を高くする必要があり、支持機
構が大型で重いものにならざるを得ないが、本実施の形
態によるリニアパルスモータによれば、高推力化を実現
しても磁極ユニット21の支持機構の大型化、大重量化
を避けることが可能である。また、励磁ユニット20を
C型形状とすることにより励磁ユニット20自体の剛性
も十分得られるのはもちろんである。
【0072】次に、図10を用いて本実施の形態による
リニアパルスモータの励磁ユニットの変形例を説明す
る。図10は励磁ユニットの変形例の斜視図である。図
10ににおいて、上述の励磁ユニット20aと同一の構
成要素には同一の符号を伏している。図10に示す励磁
ユニットは、磁極25+a、25−aを連結する磁性部
材100aが、薄板鋼板積層構造である点に特徴を有し
ている。磁性部材100aを薄板鋼板積層構造とするこ
とにより、磁性部材100aを貫通する磁束により生じ
る渦電流に基づくジュール熱の発生を低減することがで
きるようになる。
【0073】さて次に、既に図1(d)を用いて説明し
た本実施の形態によるリニアパルスモータの特徴的構成
の一つである励磁ユニット20の各磁極25の各歯部に
ついて、当該歯部を用いることにより得られる作用及び
効果を図11及び図12を用いて説明する。図11は、
本実施の形態における各磁極25の歯部を図中右側に示
し、比較例としての従来の歯部を左側に示している。図
中上段から下段に向かって、本実施の形態の歯部と比較
例の歯部とが磁極ユニット21に対して相対的に移動す
る際の、無励磁状態における磁気的吸引力の作用の相違
を示す。
【0074】まず、図11(a)において、本実施の形
態および比較例のいずれの歯部も、磁極ユニット21の
N極側歯部23の幅とほぼ等しい幅を有し、N極側歯部
23に対向しているものとする。本実施の形態の歯部の
先端部の形状は、既に図1(d)を用いて説明した通り
端面40と面取り42、44で構成され、比較例の歯部
の先端部は、本実施の形態の歯部に設けられた面取り4
2、44がなく、端面40’だけの形状である。いずれ
の歯部の端面40、40’も磁極ユニット21側面から
所定の空隙Gを隔てて位置している。
【0075】このとき本実施の形態の歯部と磁極ユニッ
ト21のN極側歯部23との間に作用する磁気的吸引力
をFt、磁気的吸引力Ftが働く方向に垂直な断面積の
大きさをAtとする。一方、比較例の歯部に作用する磁
気的吸引力をFf、磁気的吸引力Ffが働く方向に垂直
な断面積の大きさをAfとする。
【0076】一般に、磁気的吸引力Fの大きさは、2つ
の磁性体間の距離の2乗に反比例し、対向する磁性体の
表面積に比例するので、面取り42、44が設けられて
いる分だけ力の作用する距離が長くなる領域を有する本
実施の形態の歯部の磁気的吸引力Ftは、比較例の歯部
の磁気的吸引力Ffより小さいものとなっている。
【0077】以上の状態から、図11(b)から図11
(d)に示すように磁極ユニット21を図中右方向に移
動させると、磁気的吸引力Ft、Ffの移動方向の分力
として推力成分ft、ffが発生する。この移動に伴う
推力成分ft、ffの変化を図11と共に図12を用い
て説明する。図12(a)は、本実施の形態による歯部
での推力特性を示し、図12(b)は、比較例の歯部で
の推力特性を示している。両図とも横軸は移動距離を示
している。両図の縦軸は原点位置から上側にはそれぞれ
断面積At、Afを示し、下側にはそれぞれ磁気的吸引
力Ft、Ffの大きさ、及び推力ft、ffの大きさを
示している。図中横軸に示したa〜dの位置は、図11
(a)〜(d)で示した磁極ユニット21の移動量に対
応している。まず、比較例の歯部において、図11
(a)〜(d)及び図12(b)に示すように、磁極ユ
ニット21の移動に伴って、断面積Afは単調に減少す
る。そのため、磁気的吸引力Ffも、単調に減少してい
く。その結果、推力ffは、一旦急激に増加して、その
後単調に減少する。図12(b)中実線で示した推力f
fの曲線は、N極側歯部23のみを考慮した場合の推力
特性を示しており、破線で示した推力ffの曲線は、移
動に伴ってN極側歯部23の隣のS極側歯部の影響を考
慮した場合の推力特性である。このように、比較例に用
いた従来の歯部では、磁極ユニット21の移動位置にお
ける推力ffの大きさに偏りがあるため、コギングが発
生する。
【0078】一方、本実施の形態による歯部の場合、図
11(a)〜(d)及び図12(a)に示すように、面
取り42、44を備えているために、磁極ユニット21
の移動に伴って、断面積Atは単調には減少せず面積が
増加する位置が存在する。そのため、磁気的吸引力Ff
も、断面積Atの変化に応じて増加する位置が存在し、
位置a〜d間で1周期分の正弦波状に変化する。その結
果、推力ftは、半周期分の正弦波状に変化するように
なる。なお、図12(a)中実線及び破線で示した推力
ffの曲線の意味は、図12(b)における比較例と同
様である。このように本実施の形態によれば、無励磁状
態で正弦波状に変化する推力特性を得ることが得きるよ
うになるのでコギングを低減させることができるように
なる。さらに、位相をずらして配置され、且つ駆動され
る複数の励磁ユニット群20の磁極25の全歯部に対し
て面取りを設けることにより、上述の正弦波状の推力特
性を平滑化させることができるのでコギングを極めて低
減させたリニアパルスモータを実現することができるよ
うになる。
【0079】本発明は、上記実施の形態に限らず種々の
変形が可能である。例えば、上記実施の形態において
は、励磁ユニット群20を固定子として機能させ、磁極
ユニット21を可動子として機能させたが、励磁ユニッ
ト群20を可動子、磁極ユニット21を固定子として機
能させることももちろん可能である。
【0080】また、上記実施の形態においては、磁極ユ
ニット21の移動方向における磁性体23の厚さと永久
磁石22の厚さを等しくしているが、本発明はこれに限
られず、例えば磁性体23の厚さを永久磁石22の厚さ
より適宜厚くさせるようにしてもよい。またさらに、上
記実施の形態においては、4相16磁極による駆動例で
説明したが、本発明はこれに限られず、複数相、複数磁
極の駆動において容易に本発明を適用可能である。
【0081】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、磁極ユニ
ットの歯部と対向する励磁ユニットの磁極の総面積を推
力発生用に有効に利用することができるようになる。さ
らに、推力むらを低減させ、また十分な剛性強度を有す
るリニアパルスモータを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるリニアパルスモー
タの概略の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるリニアパルスモー
タの概略の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるリニアパルスモー
タの基本的動作を説明する図である。
【図4】本発明の一実施の形態によるリニアパルスモー
タの基本的動作を説明する図である。
【図5】本発明の一実施の形態によるリニアパルスモー
タの基本的動作を説明する図である。
【図6】本発明の一実施の形態によるリニアパルスモー
タの基本的動作を説明する図である。
【図7】本発明の一実施の形態によるリニアパルスモー
タの基本的動作を説明する図である。
【図8】本発明の一実施の形態によるリニアパルスモー
タを駆動するための電機子コイルへの通電スケジュール
を示す図である。
【図9】本発明の一実施の形態によるリニアパルスモー
タの励磁ユニットの構造を示す図である。
【図10】本発明の一実施の形態によるリニアパルスモ
ータの励磁ユニットの変形例を示す図である。
【図11】本発明の一実施の形態によるリニアパルスモ
ータの励磁ユニットの磁極先端の歯部について説明する
図である。
【図12】本発明の一実施の形態によるリニアパルスモ
ータの励磁ユニットの磁極先端の歯部について説明する
図である。
【図13】従来のリニアパルスモータの無励磁状態での
磁束経路を説明する図である。
【図14】従来のリニアパルスモータの2相バイポーラ
励磁状態での磁束経路を説明する図である。
【符号の説明】
20 励磁ユニット(群) 20a A相励磁ユニット 20b B相励磁ユニット 20c C相励磁ユニット 20d D相励磁ユニット 21 磁極ユニット 22 永久磁石 23 歯部 24 電機子コイル 24a A相電機子コイル 24b B相電機子コイル 25 磁極 25+a、25−a A相磁極 25+b、25−b B相磁極 25+c、25−c C相磁極 25+d、25−d D相磁極 25+aa、25−aa A’相磁極 25+bb、25−bb B’相磁極 25+cc、25−cc C’相磁極 25+dd、25−dd D’相磁極 40 端面 42、44 面取り 100 磁性部材 P ピッチ G 空隙

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の間隔P/2で一方向に並列した磁性
    体からなる複数の歯部と、前記一方向に磁極が並び、同
    極同士が対向するように前記複数の歯部の各歯部間にそ
    れぞれ挿入した複数の永久磁石とを有する磁極ユニット
    と、 前記磁極ユニットの前記一方向に沿う一側面に所定の空
    隙を介して対向する第1の磁極と、前記一側面に対向す
    る他側面に所定の空隙を介して対向し、前記第1の磁極
    に対して相対的に前記一方向にP/2だけずれて位置す
    る第2の磁極と、前記第1及び第2の磁極を連結する第
    1の磁性部材と、前記第1の磁性部材に巻回された第1
    のコイルとを有する第1の励磁ユニットと、 前記磁極ユニットの前記一側面に所定の空隙を介して対
    向し、前記第1の磁極に対して相対的に前記一方向にP
    /4だけずれて位置する第3の磁極と、前記他側面に所
    定の空隙を介して対向し、前記第3の磁極に対して相対
    的に前記一方向にP/2だけずれて位置する第4の磁極
    と、前記第3及び第4の磁極を連結する第2の磁性部材
    と、前記第2の磁性部材に巻回された第2のコイルとを
    有する第2の励磁ユニットとを備え、 前記第1及び第2の励磁ユニットに対して、前記磁極ユ
    ニットが前記一方向に相対的に移動可能に支持されてい
    ることを特徴とするリニアパルスモータ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のリニアパルスモータにおい
    て、 前記第1の励磁ユニットの前記第1及び第2の磁極は、
    無励磁状態において、前記磁極ユニットの前記複数の歯
    部のうちいずれか隣り合う2つの歯部にそれぞれ対面
    し、 前記隣り合う2つの歯部に挟まれた前記永久磁石の磁束
    が、前記隣り合う2つの歯部の一方から前記第1または
    第2の磁極の一方を通り、前記第1及び第2の磁極を連
    結する前記第1の磁性部材を介して前記第1または第2
    の磁極の他方に至り、さらに前記歯部の他方を介して前
    記永久磁石に至る閉じた磁気回路を構成することにより
    安定状態を形成することを特徴とするリニアパルスモー
    タ。
  3. 【請求項3】請求項2記載のリニアパルスモータにおい
    て、 前記第2の励磁ユニットの前記第3及び第4の磁極は、
    前記第2のコイルに所定の電流を流した励磁状態におい
    て、前記磁極ユニットの前記複数の永久磁石のうちいず
    れか隣り合う2つの永久磁石にそれぞれ対面し、 前記第2のコイルによる磁束が、前記第2の磁性部材、
    前記第3または第4の磁極の一方を通り、前記隣り合う
    2つの永久磁石の一方に隣接する歯部を介して当該永久
    磁石を通過し、前記隣り合う2つの永久磁石の他方に隣
    接する歯部を介して前記第4の磁極に至る閉じた磁気回
    路を構成することにより、前記第3及び第4の磁極に前
    記磁極ユニットを前記一方向に相対的に移動させる推力
    を発生させ、 一方、前記第1の励磁ユニットには、前記第1のコイル
    に所定の電流を流して前記安定位置における前記永久磁
    石による閉じた磁束を打ち消す方向に磁束を発生させて
    前記安定状態から不安定状態に変化させることにより、 前記第1乃至第4の磁極すべてを前記磁極ユニットを前
    記一方向に相対的に移動させる推力発生に用いることを
    特徴とするリニアパルスモータ。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載のリニア
    パルスモータにおいて、 前記第1及び第2の励磁ユニットの無励磁状態での推力
    特性は、それぞれ前記一方向に正弦波状に変化すること
    を特徴とするリニアパルスモータ。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載のリニア
    パルスモータにおいて、 前記複数の歯部の前記一方向の各厚さは、ほぼ等しいこ
    とを特徴とするリニアパルスモータ。
  6. 【請求項6】請求項5記載のリニアパルスモータにおい
    て、 前記複数の永久磁石の前記一方向の各厚さは、前記複数
    の歯部の前記一方向の各厚さにほぼ等しいことを特徴と
    するリニアパルスモータ。
  7. 【請求項7】請求項6記載のリニアパルスモータにおい
    て、 前記第1乃至第4の各磁極は、前記一方向における厚さ
    が、前記複数の永久磁石の前記一方向の各厚さにほぼ等
    しく、且つ前記磁極ユニットの前記一側面あるいは前記
    他側面にほぼ平行な端面を有し、前記端面の前記一方向
    側両端部に所定の面取りが施されていることを特徴とす
    るリニアパルスモータ。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかに記載のリニア
    パルスモータにおいて、 前記第1及び第2の励磁ユニットは、前記一方向から見
    て前記磁極ユニットを挟み込んだC型形状あるいはコ字
    型形状であることを特徴とするリニアパルスモータ。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかに記載のリニア
    パルスモータにおいて、 前記第1及び第2の磁性部材は、薄板鋼板積層構造であ
    ることを特徴とするリニアパルスモータ。
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