JPH10328152A - 電磁血流計 - Google Patents
電磁血流計Info
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- JPH10328152A JPH10328152A JP9141493A JP14149397A JPH10328152A JP H10328152 A JPH10328152 A JP H10328152A JP 9141493 A JP9141493 A JP 9141493A JP 14149397 A JP14149397 A JP 14149397A JP H10328152 A JPH10328152 A JP H10328152A
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- Japan
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- blood flow
- measurement
- sample
- magnetic flux
- flow meter
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Abstract
(57)【要約】
【課題】検体に対して大きな負担を強いることなく、容
易でしかも正確な血流速の測定を可能にする。 【解決手段】測定部本体2を検体αの体表面に押圧配置
し、測定部本体2の検体当接面2aに設けた測定溝6内
に、検体体表面付近の測定対象血管βを入り込ませる。
そして、血流検出部3から測定溝6の内面の略垂線方向
に沿って測定用磁束Cを発生させ、測定溝6内を流れる
血流に起因して生じる測定用磁束Cの変動を検知するこ
とで、血流速を検出する。
易でしかも正確な血流速の測定を可能にする。 【解決手段】測定部本体2を検体αの体表面に押圧配置
し、測定部本体2の検体当接面2aに設けた測定溝6内
に、検体体表面付近の測定対象血管βを入り込ませる。
そして、血流検出部3から測定溝6の内面の略垂線方向
に沿って測定用磁束Cを発生させ、測定溝6内を流れる
血流に起因して生じる測定用磁束Cの変動を検知するこ
とで、血流速を検出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療現場等におい
て、検体の血流を測定するのに用いられる電磁血流計に
関する。
て、検体の血流を測定するのに用いられる電磁血流計に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、血流を定量的に測定すること
が可能な血流計として、電磁血流計がある。電磁血流計
は測定対象血管を貫通する測定用磁束を発生させ、血流
によって生じる測定用磁束の変動を検出することで血流
を測定するようになっており、血流の流速変化に起因し
て起こる微妙な磁束の変動を測定することで血流を正確
に定量測定することが可能となっている。
が可能な血流計として、電磁血流計がある。電磁血流計
は測定対象血管を貫通する測定用磁束を発生させ、血流
によって生じる測定用磁束の変動を検出することで血流
を測定するようになっており、血流の流速変化に起因し
て起こる微妙な磁束の変動を測定することで血流を正確
に定量測定することが可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電磁血流計では、検体(患者)の体表面を切開して測定
対象血管を検体から取り出したうえで血流を測定しなけ
ればならず、測定時に検体(患者)に苦痛を伴う操作が
必要となり、検体に対する負担が大きく、むやみに測定
することができないという問題があった。これは、次の
ような理由によっている。
電磁血流計では、検体(患者)の体表面を切開して測定
対象血管を検体から取り出したうえで血流を測定しなけ
ればならず、測定時に検体(患者)に苦痛を伴う操作が
必要となり、検体に対する負担が大きく、むやみに測定
することができないという問題があった。これは、次の
ような理由によっている。
【0004】従来の電磁血流計を構成する磁束発生コイ
ルは、磁心の周囲に鋼線等を手巻きにより巻回すること
で形成されており、構造的に小型化が困難であった。そ
のため、このような構成の磁束発生コイルを備えた電磁
血流計では、測定者が簡単に持ち運びすることができ
ず、据え置きに近い状態でしか測定することができなか
った。
ルは、磁心の周囲に鋼線等を手巻きにより巻回すること
で形成されており、構造的に小型化が困難であった。そ
のため、このような構成の磁束発生コイルを備えた電磁
血流計では、測定者が簡単に持ち運びすることができ
ず、据え置きに近い状態でしか測定することができなか
った。
【0005】測定時にこのような制限のある電磁血流計
で血流を測定しようとすれば、電磁血流計に測定対象血
管を搬入する必要があり、そのためには、検体(患者)
の体表面を切開して測定対象血管を検体から取り出さね
ばならなかった。
で血流を測定しようとすれば、電磁血流計に測定対象血
管を搬入する必要があり、そのためには、検体(患者)
の体表面を切開して測定対象血管を検体から取り出さね
ばならなかった。
【0006】本発明は、このような問題に鑑み、検体
(患者)の体表面を切開して測定対象血管を検体から取
り出すといった検体に対して大きな負担を強いることな
く、容易に測定できるようにすることを課題としてい
る。
(患者)の体表面を切開して測定対象血管を検体から取
り出すといった検体に対して大きな負担を強いることな
く、容易に測定できるようにすることを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願出願人は、このよう
な電磁血流計の血流検出部を構成するのに適した薄膜フ
ラックスゲート磁気センサを特開平8−201061号
等により先に提案している。本発明は、このような薄膜
フラックスゲート磁気センサを用いたうえで、さらに改
良を加えて電磁血流計を構成することで、上記課題を解
決している。
な電磁血流計の血流検出部を構成するのに適した薄膜フ
ラックスゲート磁気センサを特開平8−201061号
等により先に提案している。本発明は、このような薄膜
フラックスゲート磁気センサを用いたうえで、さらに改
良を加えて電磁血流計を構成することで、上記課題を解
決している。
【0008】すなわち、本発明は、検体の体表面に押圧
配置され、その検体当接面には、検体に対する押圧によ
り検体体表面付近の測定対象血管が入り込む測定溝を有
する測定部本体と、前記測定溝の内面の略垂線方向に沿
って測定用磁束を発生させ、測定溝内を流れる血流によ
って生じる測定用磁束の変動を検知する血流検出部とを
有して電磁血流計を構成して、上述した課題を解決して
いる。
配置され、その検体当接面には、検体に対する押圧によ
り検体体表面付近の測定対象血管が入り込む測定溝を有
する測定部本体と、前記測定溝の内面の略垂線方向に沿
って測定用磁束を発生させ、測定溝内を流れる血流によ
って生じる測定用磁束の変動を検知する血流検出部とを
有して電磁血流計を構成して、上述した課題を解決して
いる。
【0009】なお、前記血流検出部は、互いに逆巻きに
パターン形成されて測定溝の内面の略垂線方向に沿って
測定用磁束を発生させる第1,第2の励振コイルパター
ンと、測定用磁束の変動により誘起電圧信号を発生させ
る受信コイルパターンと、これらコイルパターンの磁心
となる高透磁率薄膜パターンとを、基板上にパターン形
成したものであるのが好ましい。
パターン形成されて測定溝の内面の略垂線方向に沿って
測定用磁束を発生させる第1,第2の励振コイルパター
ンと、測定用磁束の変動により誘起電圧信号を発生させ
る受信コイルパターンと、これらコイルパターンの磁心
となる高透磁率薄膜パターンとを、基板上にパターン形
成したものであるのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の
形態の電磁血流計1を検体αに装着した状態を示す側面
図であり、図2は電磁血流計1を構成する血流検出部3
の構成を示す平面図であり、図3は電磁血流計1の回路
構成を示すブロック図である。
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の
形態の電磁血流計1を検体αに装着した状態を示す側面
図であり、図2は電磁血流計1を構成する血流検出部3
の構成を示す平面図であり、図3は電磁血流計1の回路
構成を示すブロック図である。
【0011】この電磁血流計1は、検体αの体表面に押
圧配置される測定部本体2と、測定部本体2に設けられ
た血流検出部3と、血流検出部3を駆動して得られる出
力を信号処理する信号処理部4と、測定部本体2を検体
αの体表面に締結する締結帯5とを有している。
圧配置される測定部本体2と、測定部本体2に設けられ
た血流検出部3と、血流検出部3を駆動して得られる出
力を信号処理する信号処理部4と、測定部本体2を検体
αの体表面に締結する締結帯5とを有している。
【0012】測定部本体2は検体αの検出部位(腕等)
に装着可能な大きさを備えた略直方体形状の箱体からな
っている。測定部本体2の検体当接面2aの幅方向中央
には測定溝6が形成されている。測定溝6の検体当接面
2aの両端にわたって形成されており、溝両端は開放さ
れている。また、測定溝6の内幅は、検体αの体表面近
くにある測定対象血管βの直径より若干広くなってい
る。検体当接面2aと測定溝6とが接する角部7は、外
側に多少突出しており、突出した角部7の先端には、検
体αに対する当たり(物理的衝撃)を緩和するアールが
付けられている。
に装着可能な大きさを備えた略直方体形状の箱体からな
っている。測定部本体2の検体当接面2aの幅方向中央
には測定溝6が形成されている。測定溝6の検体当接面
2aの両端にわたって形成されており、溝両端は開放さ
れている。また、測定溝6の内幅は、検体αの体表面近
くにある測定対象血管βの直径より若干広くなってい
る。検体当接面2aと測定溝6とが接する角部7は、外
側に多少突出しており、突出した角部7の先端には、検
体αに対する当たり(物理的衝撃)を緩和するアールが
付けられている。
【0013】血流検出部3は薄板フラックスゲート磁気
センサからなっており、測定溝6の互いに対向する内面
のうちの一方の内面に貼着されている。血流検出部3は
図2に示すように、ガラス基板等の基板8を備えてい
る。基板8上には、矩形パターンからなり、それぞれコ
イルパターンの磁心(コア)となる一対の高透磁率材料
薄膜パターン9A,9Bが互いに若干の間隔を開けて形
成されている。高透磁率材料薄膜パターン9A,9Bを
構成する材料としては、例えばパ―マコイを使用するこ
とができる。
センサからなっており、測定溝6の互いに対向する内面
のうちの一方の内面に貼着されている。血流検出部3は
図2に示すように、ガラス基板等の基板8を備えてい
る。基板8上には、矩形パターンからなり、それぞれコ
イルパターンの磁心(コア)となる一対の高透磁率材料
薄膜パターン9A,9Bが互いに若干の間隔を開けて形
成されている。高透磁率材料薄膜パターン9A,9Bを
構成する材料としては、例えばパ―マコイを使用するこ
とができる。
【0014】基板8上には、各高透磁率林料薄膜パター
ン9A,9Bを囲んで、互いに逆巻きのスパイラルパタ
ーンを有する励振コイルパターン10A,10Bが形成
されている。励振コイルパターン10A,10Bは、銅
(Cu)等の低抵抗材料からなっている。
ン9A,9Bを囲んで、互いに逆巻きのスパイラルパタ
ーンを有する励振コイルパターン10A,10Bが形成
されている。励振コイルパターン10A,10Bは、銅
(Cu)等の低抵抗材料からなっている。
【0015】基板8上には、各励振コイルパターン10
A,10Bを取り囲むように、銅(CU)等の低抵抗材
料薄膜配線からなる受信コイルパターン11が形成され
ている。
A,10Bを取り囲むように、銅(CU)等の低抵抗材
料薄膜配線からなる受信コイルパターン11が形成され
ている。
【0016】これらの各コイルパターン9A,9B,1
1のうち、受信コイルパターン11の両端は、基板8に
設けられたパッド(図示省略)に導かれ、また、各励振
コイルパターン10A,10Bは互いに連続したパター
ンによって形成されており、その両端についても同様に
基板8に互いに個別に設けられたパッド(図示省略)に
導かれている。
1のうち、受信コイルパターン11の両端は、基板8に
設けられたパッド(図示省略)に導かれ、また、各励振
コイルパターン10A,10Bは互いに連続したパター
ンによって形成されており、その両端についても同様に
基板8に互いに個別に設けられたパッド(図示省略)に
導かれている。
【0017】ここで、各コイルパターン10A,10
B,11の引き出し線を含めたパターンにおいて、平面
図上で交差しているパターン領域は、各コイルパターン
10A,10B,11の間にSiO2等の絶縁膜を介在
させて互いに絶縁分離している。
B,11の引き出し線を含めたパターンにおいて、平面
図上で交差しているパターン領域は、各コイルパターン
10A,10B,11の間にSiO2等の絶縁膜を介在
させて互いに絶縁分離している。
【0018】このように構成された血流検出部3は、次
のようにして血流を測定する。すなわち、励振コイルパ
ターン10A,10Bに交流電流を流すことにより、基
板8の厚み方向に沿って互いに逆向きの磁界が作用し、
さらには、高透磁率薄膜パターン9A,9Bの内部には
その厚み方向に沿って互いに逆向きの測定用磁束が発生
する。そして、このようにして発生する互いに逆向きの
測定用磁束により受信コイルパターン11には起電力が
発生する。
のようにして血流を測定する。すなわち、励振コイルパ
ターン10A,10Bに交流電流を流すことにより、基
板8の厚み方向に沿って互いに逆向きの磁界が作用し、
さらには、高透磁率薄膜パターン9A,9Bの内部には
その厚み方向に沿って互いに逆向きの測定用磁束が発生
する。そして、このようにして発生する互いに逆向きの
測定用磁束により受信コイルパターン11には起電力が
発生する。
【0019】ここで、励振コイルパターン10A,10
Bに流す交流電流量を高透磁率薄膜パターン9A,9B
が磁気的に飽和するのに十分な量としでおけば、起電力
は、高透磁率薄膜パターン9A,9Bの膜厚方向、つま
り、基板8に直交する方向の外部磁界に比例した値とな
る。そこで、基板8の平面方向と平行な方向(互いに逆
向きに形成された測定用磁束に対して直交する方向)に
血流がくるように測定対象血管βを配置すると、血流に
よって測定用磁束が変動し、それによって受信コイルパ
ターン11に生じる起電力も変化する。そのため、起電
力の変化を調べることで、血流の流速を精度よく検出す
ることができる。具体的には、検出コイルパターン11
に発生する起電力は次の式により算出することができ
る。
Bに流す交流電流量を高透磁率薄膜パターン9A,9B
が磁気的に飽和するのに十分な量としでおけば、起電力
は、高透磁率薄膜パターン9A,9Bの膜厚方向、つま
り、基板8に直交する方向の外部磁界に比例した値とな
る。そこで、基板8の平面方向と平行な方向(互いに逆
向きに形成された測定用磁束に対して直交する方向)に
血流がくるように測定対象血管βを配置すると、血流に
よって測定用磁束が変動し、それによって受信コイルパ
ターン11に生じる起電力も変化する。そのため、起電
力の変化を調べることで、血流の流速を精度よく検出す
ることができる。具体的には、検出コイルパターン11
に発生する起電力は次の式により算出することができ
る。
【0020】e=Bdv… e:起電力 B:高透磁率薄膜パターン9A,9B内に発生する測定
用磁束の磁束密度 d:測定対象血管βの直径 v:血流の平均流速 信号処理部4は、測定部本体2内に組み込まれており、
図3のブロック図に示すように、励振コイルパターン1
0A,10Bに励振用の交流電流gを供給する励振器1
2と、受信コイルパターン11で発生した起電力信号e
を増幅する信号増幅器13と、信号増幅器13で増幅さ
れた起電力信号e’から信号成分のみを取り出す同期検
波器14と、起電力信号e’から高周波ノイズ成分を除
去するローパスフィルタ15とから構成されている。
用磁束の磁束密度 d:測定対象血管βの直径 v:血流の平均流速 信号処理部4は、測定部本体2内に組み込まれており、
図3のブロック図に示すように、励振コイルパターン1
0A,10Bに励振用の交流電流gを供給する励振器1
2と、受信コイルパターン11で発生した起電力信号e
を増幅する信号増幅器13と、信号増幅器13で増幅さ
れた起電力信号e’から信号成分のみを取り出す同期検
波器14と、起電力信号e’から高周波ノイズ成分を除
去するローパスフィルタ15とから構成されている。
【0021】以下、電磁血流計1を用いた血流の測定操
作を説明する。まず、交流電流gの供給量を、高透磁率
薄膜パターン9A,9Bが磁気的に飽和するのに十分な
量となるように予め調整しておく。そして、このような
初期設定を行ったのち、まず、測定部本体2を検体(患
者)αの測定部位(腕等)に当てつける。このとき、測
定部位の体表面付近にある測定対象血管βの上方位置
に、血管βに沿って測定溝6が位置するように測定部本
体2を配置する。このようにして測定部本体2を測定部
位に配置したのち、締結帯5を検体αに締結することに
よって測定部本体2を測定部位に対してある程度押し付
けたに固定する。
作を説明する。まず、交流電流gの供給量を、高透磁率
薄膜パターン9A,9Bが磁気的に飽和するのに十分な
量となるように予め調整しておく。そして、このような
初期設定を行ったのち、まず、測定部本体2を検体(患
者)αの測定部位(腕等)に当てつける。このとき、測
定部位の体表面付近にある測定対象血管βの上方位置
に、血管βに沿って測定溝6が位置するように測定部本
体2を配置する。このようにして測定部本体2を測定部
位に配置したのち、締結帯5を検体αに締結することに
よって測定部本体2を測定部位に対してある程度押し付
けたに固定する。
【0022】すると、測定部本体2の検体当接面2aが
検体αの体表面に陥没した状態で配置され、測定部本体
2の角部7が測定対象血管βを挟んでその両側の体表面
に食い込み、測定対象血管βは測定溝6内に入り込んだ
状態になる(図1参照)。なお、このとき、角部7には
アールが付けられているので、角部7が検体体表面に食
い込んでも、検体(患者)に苦痛をほとんど感じさせな
い。
検体αの体表面に陥没した状態で配置され、測定部本体
2の角部7が測定対象血管βを挟んでその両側の体表面
に食い込み、測定対象血管βは測定溝6内に入り込んだ
状態になる(図1参照)。なお、このとき、角部7には
アールが付けられているので、角部7が検体体表面に食
い込んでも、検体(患者)に苦痛をほとんど感じさせな
い。
【0023】この状態で電磁血流計1を駆動する。すな
わち、励振器12から励振コイルパターン10A,10
Bに励振用の交流電流gを供給する。すると、基板8の
厚み方向に沿って互いに逆向きの磁界が作用し、さらに
は、高透磁率薄膜パターン9A,9Bの内部にはその厚
み方向に沿って互いに逆向きの測定用磁束Cが発生す
る。血流検出部3は測定溝6の内面に沿って配設されて
いるために、発生した測定用磁束Cは、測定溝6の内面
のほぼ垂線に沿って、測定対象血管βをその径方向に貫
通した形で形成されることになる。
わち、励振器12から励振コイルパターン10A,10
Bに励振用の交流電流gを供給する。すると、基板8の
厚み方向に沿って互いに逆向きの磁界が作用し、さらに
は、高透磁率薄膜パターン9A,9Bの内部にはその厚
み方向に沿って互いに逆向きの測定用磁束Cが発生す
る。血流検出部3は測定溝6の内面に沿って配設されて
いるために、発生した測定用磁束Cは、測定溝6の内面
のほぼ垂線に沿って、測定対象血管βをその径方向に貫
通した形で形成されることになる。
【0024】ここで、交流電流gの供給量は、高透磁率
薄膜パターン9A,9Bが磁気的に飽和するのに十分な
量となるように予め調整されている。そのため、測定用
磁束Cは、測定溝6内を流れる測定対象血管βの血流速
に比例して変動し、受信コイルパターン11には、測定
用磁束Cの変動に比例した起電力信号eが発生する。
薄膜パターン9A,9Bが磁気的に飽和するのに十分な
量となるように予め調整されている。そのため、測定用
磁束Cは、測定溝6内を流れる測定対象血管βの血流速
に比例して変動し、受信コイルパターン11には、測定
用磁束Cの変動に比例した起電力信号eが発生する。
【0025】このようにして受信コイルパターン11に
発生した起電力信号eは信号処理部4に入力される。信
号処理部4では、入力された起電力信号eを信号増幅器
12で増幅したのち、同期検波器14で同期検波を行っ
て、増幅した起電力信号e’から信号成分のみを取り出
し、さらに、ローパスフィルタ15で高周波ノイズ成分
を除去したのち、信号処理部4の外部に出力する。この
ようにして信号処理部4から出力される出力信号Eは血
流の流速に比例して変化するため、出力信号Eの信号レ
ベルを図示しない検出器で検出し、その検出値と、高透
磁率薄膜パターン9A,9B内に発生する測定用磁束C
の磁束密度Bと、測定対象血管βの直径dとを、上記
式を変形した次の式に代入することで、測定対象血管
βの血流の平均流速vを正確に測定することができる。
発生した起電力信号eは信号処理部4に入力される。信
号処理部4では、入力された起電力信号eを信号増幅器
12で増幅したのち、同期検波器14で同期検波を行っ
て、増幅した起電力信号e’から信号成分のみを取り出
し、さらに、ローパスフィルタ15で高周波ノイズ成分
を除去したのち、信号処理部4の外部に出力する。この
ようにして信号処理部4から出力される出力信号Eは血
流の流速に比例して変化するため、出力信号Eの信号レ
ベルを図示しない検出器で検出し、その検出値と、高透
磁率薄膜パターン9A,9B内に発生する測定用磁束C
の磁束密度Bと、測定対象血管βの直径dとを、上記
式を変形した次の式に代入することで、測定対象血管
βの血流の平均流速vを正確に測定することができる。
【0026】v=E/Bd… このように、電磁血流計1では、検体(患者)αの体表
面を切開して測定対象血管βを検体αから取り出すとい
った検体αに対して大きな負担を強いることなく、測定
部本体2を検体αの体表面に押圧配置するだけで、測定
対象血管βの血流速を正確に測定することができる。
面を切開して測定対象血管βを検体αから取り出すとい
った検体αに対して大きな負担を強いることなく、測定
部本体2を検体αの体表面に押圧配置するだけで、測定
対象血管βの血流速を正確に測定することができる。
【0027】ところで、上記した電磁血流計1では、血
流検出部3を、図2に示すように、互いに隣接配置した
一対の高透磁率薄膜パターン9A,9Bそれぞれを囲ん
で、励振コイルパターン10A,10Bを形成し、さら
に、励振コイルパターン10A,10Bを囲んで受信コ
イルパターン11を形成して構成していた。しかしなが
ら、本発明の血流検出部はこのような構成に限るもので
はなく、図4に示すように、リング形状の高透磁率薄膜
パターン21を備えて血流検出部20を構成してもい。
流検出部3を、図2に示すように、互いに隣接配置した
一対の高透磁率薄膜パターン9A,9Bそれぞれを囲ん
で、励振コイルパターン10A,10Bを形成し、さら
に、励振コイルパターン10A,10Bを囲んで受信コ
イルパターン11を形成して構成していた。しかしなが
ら、本発明の血流検出部はこのような構成に限るもので
はなく、図4に示すように、リング形状の高透磁率薄膜
パターン21を備えて血流検出部20を構成してもい。
【0028】この血流検出部20では、リング状の高透
磁率薄膜パターン21と、その周囲を巻回する励振コイ
ルパターン22および受信コイルパターン23A,23
Bとを基板24上にパターン形成して構成されている。
また、この血流検出部20の励振コイルパターン22は
すべて同じ向きに巻回されており、さらには、受信コイ
ルパターン23A,23Bは、差動コイル、すなわち、
高透磁率薄膜パターン21の図4中の左右半分づつに分
かれて、それぞれ互いに逆向きに巻回され、かつ互いに
直列に接続された一対のコイルパターンから構成されて
いる。
磁率薄膜パターン21と、その周囲を巻回する励振コイ
ルパターン22および受信コイルパターン23A,23
Bとを基板24上にパターン形成して構成されている。
また、この血流検出部20の励振コイルパターン22は
すべて同じ向きに巻回されており、さらには、受信コイ
ルパターン23A,23Bは、差動コイル、すなわち、
高透磁率薄膜パターン21の図4中の左右半分づつに分
かれて、それぞれ互いに逆向きに巻回され、かつ互いに
直列に接続された一対のコイルパターンから構成されて
いる。
【0029】このように構成された血流検出部20で
は、基板24の平面方向(図中左右方向)に沿って測定
用磁束C’が発生する。そのため、血流検出部20を測
定部本体2に組み込む場合には、測定溝6の内面の垂線
方向に沿って測定用磁束C’を発生させるために、基板
24が測定溝6の内面の垂線方向と平行になるように血
流検出部20を測定部本体2内に配置する必要がある。
は、基板24の平面方向(図中左右方向)に沿って測定
用磁束C’が発生する。そのため、血流検出部20を測
定部本体2に組み込む場合には、測定溝6の内面の垂線
方向に沿って測定用磁束C’を発生させるために、基板
24が測定溝6の内面の垂線方向と平行になるように血
流検出部20を測定部本体2内に配置する必要がある。
【0030】また、上述した電磁血流計1では、信号処
理部4を測定部本体2に組み込んで構成していたが、信
号処理部4は、血流検出部3に接続した状態で測定部本
体2の外部に配置してもよい。
理部4を測定部本体2に組み込んで構成していたが、信
号処理部4は、血流検出部3に接続した状態で測定部本
体2の外部に配置してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、検体(患
者)の体表面を切開して測定対象血管を検体から取り出
すといった検体に対して大きな負担を強いることなく、
測定部本体を検体の体表面に押圧配置するだけで、測定
対象血管の血流速を正確に測定することができ、従来に
比べて血流測定が簡単になる。
者)の体表面を切開して測定対象血管を検体から取り出
すといった検体に対して大きな負担を強いることなく、
測定部本体を検体の体表面に押圧配置するだけで、測定
対象血管の血流速を正確に測定することができ、従来に
比べて血流測定が簡単になる。
【図1】本発明の一実施の形態に係る電磁血流計を検体
に装着した状態を示す側面図である。
に装着した状態を示す側面図である。
【図2】実施の形態の電磁血流計を構成する血流検出部
の構成を示す平面図である。
の構成を示す平面図である。
【図3】実施の形態の電磁血流計の回路構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】血流検出部の変形例を示す平面図である。
2 測定部本体 2a 検体当接面 3 血流検出部 4 信号処理部 6 測定溝 8 基板 9A, 9B 高透磁率薄膜パターン 10A,10B 励振コイルパターン 11
受信コイルパターン 20 血流検出部 21 高透磁率
薄膜パターン 22 励振コイルパターン 23A,23B 受信コイルパターン α 検体 β 測定対象血
管 C 測定用磁束 e 起電力
受信コイルパターン 20 血流検出部 21 高透磁率
薄膜パターン 22 励振コイルパターン 23A,23B 受信コイルパターン α 検体 β 測定対象血
管 C 測定用磁束 e 起電力
Claims (2)
- 【請求項1】 検体の体表面に押圧配置され、その検体
当接面には、検体に対する押圧により検体体表面付近の
測定対象血管が入り込む測定溝を有する測定部本体と、 前記測定溝の内面の略垂線方向に沿って測定用磁束を発
生させ、測定溝内を流れる血流によって生じる測定用磁
束の変動を検知する血流検出部とを有することを特徴と
する電磁血流計。 - 【請求項2】 請求項1記載の電磁血流計であって、 前記血流検出部は、互いに逆巻きにパターン形成されて
測定溝の内面の略垂線方向に沿って測定用磁束を発生さ
せる第1,第2の励振コイルパターンと、測定用磁束の
変動により誘起電圧信号を発生させる受信コイルパター
ンと、これらコイルパターンの磁心となる高透磁率薄膜
パターンとを、基板上にパターン形成したものであるこ
とを特徴とする電磁血流計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9141493A JPH10328152A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 電磁血流計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9141493A JPH10328152A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 電磁血流計 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10328152A true JPH10328152A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15293217
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9141493A Pending JPH10328152A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 電磁血流計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10328152A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009528081A (ja) * | 2006-02-27 | 2009-08-06 | ナンヤン ポリテクニック | 脈拍数および血流の異常を非侵襲に検出するための装置および方法 |
| WO2021220911A1 (ja) | 2020-05-01 | 2021-11-04 | 国立研究開発法人理化学研究所 | 医療システム及び医療情報処理装置 |
| WO2021220910A1 (ja) | 2020-04-30 | 2021-11-04 | 国立研究開発法人理化学研究所 | 医療システム |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP9141493A patent/JPH10328152A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009528081A (ja) * | 2006-02-27 | 2009-08-06 | ナンヤン ポリテクニック | 脈拍数および血流の異常を非侵襲に検出するための装置および方法 |
| WO2021220910A1 (ja) | 2020-04-30 | 2021-11-04 | 国立研究開発法人理化学研究所 | 医療システム |
| WO2021220911A1 (ja) | 2020-05-01 | 2021-11-04 | 国立研究開発法人理化学研究所 | 医療システム及び医療情報処理装置 |
| EP4509040A2 (en) | 2020-05-01 | 2025-02-19 | Riken | Medical information processing apparatus |
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