JPH10329286A - ポリプロピレン複合フィルム材料 - Google Patents
ポリプロピレン複合フィルム材料Info
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- JPH10329286A JPH10329286A JP23845697A JP23845697A JPH10329286A JP H10329286 A JPH10329286 A JP H10329286A JP 23845697 A JP23845697 A JP 23845697A JP 23845697 A JP23845697 A JP 23845697A JP H10329286 A JPH10329286 A JP H10329286A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ポリプロピレン複合フィルム材料の基材である
ポリプロピレンフィルムと、その上に形成される金属酸
化物蒸着膜などのガスバリア層との間の密着性をより向
上させ、しかもポリプロピレン複合フィルム材料として
のガスバリア性も向上させる。 【解決手段】ポリプロピレンフィルム基材1上に金属蒸
着膜又は金属酸化物蒸着膜からなるガスバリア層2が形
成されたポリプロピレン複合フィルム材料において、ポ
リプロピレンフィルム基材1の少なくともガスバリア層
2側表面にシンジオタクチックポリプロピレン層を存在
させ、且つガスバリア層2上に保護層3を更に形成す
る。
ポリプロピレンフィルムと、その上に形成される金属酸
化物蒸着膜などのガスバリア層との間の密着性をより向
上させ、しかもポリプロピレン複合フィルム材料として
のガスバリア性も向上させる。 【解決手段】ポリプロピレンフィルム基材1上に金属蒸
着膜又は金属酸化物蒸着膜からなるガスバリア層2が形
成されたポリプロピレン複合フィルム材料において、ポ
リプロピレンフィルム基材1の少なくともガスバリア層
2側表面にシンジオタクチックポリプロピレン層を存在
させ、且つガスバリア層2上に保護層3を更に形成す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品包装材料とし
て利用価値の高いフィルム材料であって、ポリプロピレ
ン基材上に金属や金属酸化物の蒸着膜をガスバリア層と
して設けたポリプロピレン複合フィルム材料に関する。
て利用価値の高いフィルム材料であって、ポリプロピレ
ン基材上に金属や金属酸化物の蒸着膜をガスバリア層と
して設けたポリプロピレン複合フィルム材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリプロピレンフィルムは、透明
で防湿性に優れているため食品包装材料に広く利用され
ている。さらに最近の真空薄膜形成プロセス技術の進歩
により、ポリプロピレンフィルムの片面又は両面に金属
や金属酸化物等の薄膜をガスバリア層として形成するこ
とも広く行われるようになっている。この場合、ポリプ
ロピレンフィルムとしては、アイソタクチックなミクロ
構造を有するポリプロピレンフィルムが一般的である。
で防湿性に優れているため食品包装材料に広く利用され
ている。さらに最近の真空薄膜形成プロセス技術の進歩
により、ポリプロピレンフィルムの片面又は両面に金属
や金属酸化物等の薄膜をガスバリア層として形成するこ
とも広く行われるようになっている。この場合、ポリプ
ロピレンフィルムとしては、アイソタクチックなミクロ
構造を有するポリプロピレンフィルムが一般的である。
【0003】ところで、このような金属酸化薄膜等から
なるガスバリア層が設けられたポリプロピレンフィルム
材料を食品包装材料として利用するに際しては、絵柄や
文字等の印刷を施すことや、異なる材質のフィルムやヒ
ートシール性樹脂層をポリプロピレンフィルム材料上に
更に積層することが行われている。また、このようなポ
リプロピレンフィルム材料を、特に夏期に、高温(例え
ば40℃)高湿(例えば90%RH)環境下で保存せざ
るを得ないこともある。このため、従来のポリプロピレ
ンフィルム材料は、このような積層工程や高温高湿環境
下での保存の間に、ポリプロピレンフィルムとガスバリ
ア層との間の密着力の低下や酸素や水蒸気等に対するガ
スバリア性の劣化という問題が生じている。
なるガスバリア層が設けられたポリプロピレンフィルム
材料を食品包装材料として利用するに際しては、絵柄や
文字等の印刷を施すことや、異なる材質のフィルムやヒ
ートシール性樹脂層をポリプロピレンフィルム材料上に
更に積層することが行われている。また、このようなポ
リプロピレンフィルム材料を、特に夏期に、高温(例え
ば40℃)高湿(例えば90%RH)環境下で保存せざ
るを得ないこともある。このため、従来のポリプロピレ
ンフィルム材料は、このような積層工程や高温高湿環境
下での保存の間に、ポリプロピレンフィルムとガスバリ
ア層との間の密着力の低下や酸素や水蒸気等に対するガ
スバリア性の劣化という問題が生じている。
【0004】最近、このような問題を解決するために、
金属酸化薄膜等からなるガスバリア層が設けられたポリ
プロピレン複合フィルムの基材となるポリプロピレンフ
ィルムの表面に、シンジオタクチックポリプロピレン層
を設けることが提案されている(特開平7−32923
5号公報)。このように、シンジオタクチックポリプロ
ピレン層を設けることにより、従来のポリプロピレンフ
ィルム材料に比べでガスバリア性の改善が期待できる。
金属酸化薄膜等からなるガスバリア層が設けられたポリ
プロピレン複合フィルムの基材となるポリプロピレンフ
ィルムの表面に、シンジオタクチックポリプロピレン層
を設けることが提案されている(特開平7−32923
5号公報)。このように、シンジオタクチックポリプロ
ピレン層を設けることにより、従来のポリプロピレンフ
ィルム材料に比べでガスバリア性の改善が期待できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−329235号公報に記載されているような、ポリ
プロピレンフィルムの表面にシンジオタクチックポリプ
ロピレン層を設け、その上に金属酸化薄膜等からなるガ
スバリア層を設けたポリプロピレン複合フィルムの場
合、シンジオタクチックポリプロピレン層とガスバリア
層との密着性が十分とはいえず、更に改善することが求
められている。特に、高温高湿環境下での保存の間に無
視できないガスバリア性の低下が認められ、早急に解決
することが求められている。
7−329235号公報に記載されているような、ポリ
プロピレンフィルムの表面にシンジオタクチックポリプ
ロピレン層を設け、その上に金属酸化薄膜等からなるガ
スバリア層を設けたポリプロピレン複合フィルムの場
合、シンジオタクチックポリプロピレン層とガスバリア
層との密着性が十分とはいえず、更に改善することが求
められている。特に、高温高湿環境下での保存の間に無
視できないガスバリア性の低下が認められ、早急に解決
することが求められている。
【0006】本発明は、以上の従来の技術の問題を解決
しようとするものであり、ポリプロピレン複合フィルム
材料の基材であるポリプロピレンフィルムと、その上に
形成される金属酸化物蒸着膜などのガスバリア層との間
の密着性をより向上させ、しかもポリプロピレン複合フ
ィルム材料としてのガスバリア性も向上させることを目
的とする。
しようとするものであり、ポリプロピレン複合フィルム
材料の基材であるポリプロピレンフィルムと、その上に
形成される金属酸化物蒸着膜などのガスバリア層との間
の密着性をより向上させ、しかもポリプロピレン複合フ
ィルム材料としてのガスバリア性も向上させることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ポリプロピ
レンフィルム基材の少なくともガスバリア層側表面にシ
ンジオタクチックポリプロピレン層を形成し、加えてガ
スバリア層上に保護層を設けることにより上述の目的を
達成できることを見出し、本発明を完成させるに至っ
た。
レンフィルム基材の少なくともガスバリア層側表面にシ
ンジオタクチックポリプロピレン層を形成し、加えてガ
スバリア層上に保護層を設けることにより上述の目的を
達成できることを見出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0008】即ち、本発明は、ポリプロピレンフィルム
基材上に金属蒸着膜又は金属酸化物蒸着膜からなるガス
バリア層が形成されたポリプロピレン複合フィルム材料
において、ポリプロピレンフィルム基材の少なくともガ
スバリア層側表面にシンジオタクチックポリプロピレン
層が存在しており、且つガスバリア層上に保護層を更に
形成したことを特徴とするポリプロピレン複合フィルム
材料を提供する。
基材上に金属蒸着膜又は金属酸化物蒸着膜からなるガス
バリア層が形成されたポリプロピレン複合フィルム材料
において、ポリプロピレンフィルム基材の少なくともガ
スバリア層側表面にシンジオタクチックポリプロピレン
層が存在しており、且つガスバリア層上に保護層を更に
形成したことを特徴とするポリプロピレン複合フィルム
材料を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明のポリプロピレン複合フィルム材料
は、図1に示すように、ポリプロピレンフィルム基材1
上に金属蒸着膜又は金属酸化物蒸着膜からなるガスバリ
ア層2が形成されている。そして、そのポリプロピレン
フィルム基材の少なくともガスバリア層側表面にシンジ
オタクチックポリプロピレン層が存在しており、且つガ
スバリア層2上に保護層3が更に形成されている。ここ
で、少なくともガスバリア層側表面にシンジオタクチッ
クポリプロピレン層が存在するポリプロピレンフィルム
基材1としては、図1のように、ポリプロピレンフィル
ム基材1全体が、シンジオタクチックポリプロピレンか
ら形成されているポリプロピレンフィルムや、図2
(a)に示すように、アイソタクチックポリプロピレン
層1iの片面にシンジオタクチックポリプロピレン層1
sが積層された構造のポリプロピレンフィルムや、図2
(b)に示すように、アイソタクチックポリプロピレン
層1iがシンジオタクチックポリプロピレン層1sで両
側から挟持された構造の積層ポリプロピレンフィルム等
を好ましく挙げることができる。
は、図1に示すように、ポリプロピレンフィルム基材1
上に金属蒸着膜又は金属酸化物蒸着膜からなるガスバリ
ア層2が形成されている。そして、そのポリプロピレン
フィルム基材の少なくともガスバリア層側表面にシンジ
オタクチックポリプロピレン層が存在しており、且つガ
スバリア層2上に保護層3が更に形成されている。ここ
で、少なくともガスバリア層側表面にシンジオタクチッ
クポリプロピレン層が存在するポリプロピレンフィルム
基材1としては、図1のように、ポリプロピレンフィル
ム基材1全体が、シンジオタクチックポリプロピレンか
ら形成されているポリプロピレンフィルムや、図2
(a)に示すように、アイソタクチックポリプロピレン
層1iの片面にシンジオタクチックポリプロピレン層1
sが積層された構造のポリプロピレンフィルムや、図2
(b)に示すように、アイソタクチックポリプロピレン
層1iがシンジオタクチックポリプロピレン層1sで両
側から挟持された構造の積層ポリプロピレンフィルム等
を好ましく挙げることができる。
【0011】このような構造の本発明で使用するポリプ
ロピレンフィルム基材1の少なくともガスバリア層2側
の面に形成したシンジオタクチックポリプロピレン層
(図1の1、図2の1s)は、従来のアイソタクティッ
クポリプロピレンに比べて光や熱による自然酸化劣化が
小さいという特性を有する。このため、本発明において
は、低分子量の分解物の生成がほとんどなく、結果とし
てシンジオタクチックポリプロピレン層とその上に形成
される金属や金属酸化物の蒸着膜からなるガスバリア層
2との間の密着性を良好な状態に長時間維持することが
でき、しかも低分子量分解物の表面移行に伴うピンホー
ルがガスバリア層2に生成せず、この点からも良好なガ
スバリア性を維持することができる。
ロピレンフィルム基材1の少なくともガスバリア層2側
の面に形成したシンジオタクチックポリプロピレン層
(図1の1、図2の1s)は、従来のアイソタクティッ
クポリプロピレンに比べて光や熱による自然酸化劣化が
小さいという特性を有する。このため、本発明において
は、低分子量の分解物の生成がほとんどなく、結果とし
てシンジオタクチックポリプロピレン層とその上に形成
される金属や金属酸化物の蒸着膜からなるガスバリア層
2との間の密着性を良好な状態に長時間維持することが
でき、しかも低分子量分解物の表面移行に伴うピンホー
ルがガスバリア層2に生成せず、この点からも良好なガ
スバリア性を維持することができる。
【0012】また、金属蒸着膜又は金属酸化物蒸着膜か
らなるガスバリア層2上に形成されている保護層3は、
ポリプロピレン複合フィルム材料に、印刷、押出しラミ
ネート、ドライラミネートといった後加工をする上でガ
スバリア層2への応力緩和層として働く。従って、ポリ
プロピレン複合フィルム材料の耐衝撃性や耐延伸性を改
良することができる。また、保護層3は、ガスバリア層
2を介して、低結晶性であるシンジオタクチックポリプ
ロピレン層(図1の1、図2の1s)上に積層されてい
るのでフィルムの収縮性に追従でき、結果的にガスバリ
ア層2のガスバリア性と密着性とを劣化させないように
することができる。更に、保護層3を、ガスバリア層2
とハイブリッド構造を形成できる材料から形成した場合
には、ポリプロピレン複合フィルム材料の耐衝撃性や耐
延伸性を更に改良することができる。
らなるガスバリア層2上に形成されている保護層3は、
ポリプロピレン複合フィルム材料に、印刷、押出しラミ
ネート、ドライラミネートといった後加工をする上でガ
スバリア層2への応力緩和層として働く。従って、ポリ
プロピレン複合フィルム材料の耐衝撃性や耐延伸性を改
良することができる。また、保護層3は、ガスバリア層
2を介して、低結晶性であるシンジオタクチックポリプ
ロピレン層(図1の1、図2の1s)上に積層されてい
るのでフィルムの収縮性に追従でき、結果的にガスバリ
ア層2のガスバリア性と密着性とを劣化させないように
することができる。更に、保護層3を、ガスバリア層2
とハイブリッド構造を形成できる材料から形成した場合
には、ポリプロピレン複合フィルム材料の耐衝撃性や耐
延伸性を更に改良することができる。
【0013】保護層に電子線または紫外線により硬化す
る樹脂層を用いると、従来の熱により反応、硬化するも
のと違うので耐熱性の十分に出ない本発明のポリプロピ
レンフィルム基材上に形成された金属または金属酸化物
薄膜上に保護層を低温で十分強固に設けることができ
る。また、ポリプロピレンフィルム基材の構造も上記の
如く特定しているので、電子線等の照射により分離、劣
化することもなく実用性の高いポリプロピレンフィルム
基材が得られる。
る樹脂層を用いると、従来の熱により反応、硬化するも
のと違うので耐熱性の十分に出ない本発明のポリプロピ
レンフィルム基材上に形成された金属または金属酸化物
薄膜上に保護層を低温で十分強固に設けることができ
る。また、ポリプロピレンフィルム基材の構造も上記の
如く特定しているので、電子線等の照射により分離、劣
化することもなく実用性の高いポリプロピレンフィルム
基材が得られる。
【0014】本発明において使用するシンジオタクチッ
クポリプロピレンは、シンジオタクチックポリプロピレ
ン構造を有するポリプロピレン単独重合体、もしくは1
5重量%以下、好ましくは10重量%以下のオレフィン
と共重合したシンジオタクチックポリプロピレン共重合
体であり、特開平2−41303号公報あるいは特開平
4−25514号公報等に記載の方法により調製するこ
とができる。
クポリプロピレンは、シンジオタクチックポリプロピレ
ン構造を有するポリプロピレン単独重合体、もしくは1
5重量%以下、好ましくは10重量%以下のオレフィン
と共重合したシンジオタクチックポリプロピレン共重合
体であり、特開平2−41303号公報あるいは特開平
4−25514号公報等に記載の方法により調製するこ
とができる。
【0015】シンジオタクチックポリプロピレン構造を
有するポリプロピレン単独重合体におけるシンジオタク
チックポリプロピレン分率は、好ましくは0.7以上、
より好ましくは0.9以上である。また、オレフィンと
の共重合におけるシンジオタクチックポリプロピレン分
率は、好ましくは0.4以上である。
有するポリプロピレン単独重合体におけるシンジオタク
チックポリプロピレン分率は、好ましくは0.7以上、
より好ましくは0.9以上である。また、オレフィンと
の共重合におけるシンジオタクチックポリプロピレン分
率は、好ましくは0.4以上である。
【0016】ポリプロピレンに共重合させるオレフィン
としては、エチレン、ブテン、ヘキセン、オクテン等を
好ましく挙げることができる。これらは、2種以上を共
重合させてもよい。
としては、エチレン、ブテン、ヘキセン、オクテン等を
好ましく挙げることができる。これらは、2種以上を共
重合させてもよい。
【0017】本発明において使用するシンジオタクチッ
クポリプロピレンの融点は、130〜165℃の範囲で
ある。
クポリプロピレンの融点は、130〜165℃の範囲で
ある。
【0018】また、本発明において使用するシンジオタ
クチックポリプロピレンとしては、アイソタクチックポ
リプロピレン構造を有するポリプロピレン単独重合体や
エチレンやブテン等との共重合体を5重量%程度まで含
有したブレンド物としてもよい。これは、アイソタクチ
ックポリプロピレン構造を有するポリプロピレンの含量
が5重量%を超えるとガスバリア層の密着性やガスバリ
ア性が低下する傾向があるためである。
クチックポリプロピレンとしては、アイソタクチックポ
リプロピレン構造を有するポリプロピレン単独重合体や
エチレンやブテン等との共重合体を5重量%程度まで含
有したブレンド物としてもよい。これは、アイソタクチ
ックポリプロピレン構造を有するポリプロピレンの含量
が5重量%を超えるとガスバリア層の密着性やガスバリ
ア性が低下する傾向があるためである。
【0019】本発明において、ガスバリア層2に接する
シンジオタクチックポリプロピレン層(図1の1、図2
の1s)の厚みは、好ましくは0.1μm以上、より好
ましくは0.5μm程度である。これは、0.1μmよ
り薄いと、製造上困難を伴うので、シンジオタクチック
ポリプロピレン層を均一に形成することができないため
である。
シンジオタクチックポリプロピレン層(図1の1、図2
の1s)の厚みは、好ましくは0.1μm以上、より好
ましくは0.5μm程度である。これは、0.1μmよ
り薄いと、製造上困難を伴うので、シンジオタクチック
ポリプロピレン層を均一に形成することができないため
である。
【0020】本発明におけるポリプロピレンフィルム基
材1は、未延伸フィルム、一軸または二軸方向に延伸し
たものであってもよいが、強度等の点から二軸延伸した
ものが好ましい。
材1は、未延伸フィルム、一軸または二軸方向に延伸し
たものであってもよいが、強度等の点から二軸延伸した
ものが好ましい。
【0021】本発明において、シンジオタクチックポリ
プロピレン層(図1の1、図2の1s)には、フェノー
ル系やリン系の酸化防止剤、ベンゾフェノン系、ベンゾ
トリアゾール系、シアノアクリレート系、ベンゾエート
系等の紫外線吸収剤(HALS(hindered a
mine light stabilizer)、耐黄
変性HALS、酸化防止剤機能を有するHALS等の光
安定剤等は添加してもよいが、添加しないことがより好
ましい。これは、ガスバリア層2形成時の熱によりそれ
らがフィルム表面に移行してウィークバンダリーレイヤ
ーが形成されることを防止するためである。
プロピレン層(図1の1、図2の1s)には、フェノー
ル系やリン系の酸化防止剤、ベンゾフェノン系、ベンゾ
トリアゾール系、シアノアクリレート系、ベンゾエート
系等の紫外線吸収剤(HALS(hindered a
mine light stabilizer)、耐黄
変性HALS、酸化防止剤機能を有するHALS等の光
安定剤等は添加してもよいが、添加しないことがより好
ましい。これは、ガスバリア層2形成時の熱によりそれ
らがフィルム表面に移行してウィークバンダリーレイヤ
ーが形成されることを防止するためである。
【0022】また、シンジオタクチックポリプロピレン
層(図1の1、図2の1s)には滑剤を含有させること
もできるが、ステアリン酸アミドのような有機系滑剤で
なく、シリカやゼオライト等の無機系滑剤を添加するこ
とが望ましい。更に、ステアリン酸カルシウム等の中和
剤も添加可能であるが、極力少ない方が好ましい。
層(図1の1、図2の1s)には滑剤を含有させること
もできるが、ステアリン酸アミドのような有機系滑剤で
なく、シリカやゼオライト等の無機系滑剤を添加するこ
とが望ましい。更に、ステアリン酸カルシウム等の中和
剤も添加可能であるが、極力少ない方が好ましい。
【0023】本発明において、ポリプロピレンフィルム
基材1がアイソタクチックポリプロピレン層(図2の1
i)を含む場合、その層には、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール(BHT)、テトラキス−(メ
チレン−3−(3′,5′−ジ−ブチル−4′−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート、トリス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニルフォスフェイト)等のフェノール系
やリン系酸化防止剤や公知のHALS、中和剤、滑剤、
ブロッキング防止剤を0.01重量%〜0.3重量%程
度添加してもよい。
基材1がアイソタクチックポリプロピレン層(図2の1
i)を含む場合、その層には、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール(BHT)、テトラキス−(メ
チレン−3−(3′,5′−ジ−ブチル−4′−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート、トリス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニルフォスフェイト)等のフェノール系
やリン系酸化防止剤や公知のHALS、中和剤、滑剤、
ブロッキング防止剤を0.01重量%〜0.3重量%程
度添加してもよい。
【0024】ポリプロピレンフィルム基材1の厚みとし
ては、好ましくは10μm〜70μm、実用上より好ま
しくは20μm〜30μmである。
ては、好ましくは10μm〜70μm、実用上より好ま
しくは20μm〜30μmである。
【0025】本発明において使用するポリプロピレンフ
ィルム基材1は、上述したような添加剤を含有するポリ
プロピレン樹脂原料を220℃〜290℃の温度で溶融
させてスリット状ダイから押出し、それを20℃〜50
℃の金属製冷却ロールに接触させて未延伸状シートを作
成し、更にこの未延伸状シートを110℃〜160℃の
温度に加熱して縦横それぞれ一軸、または二軸方向に3
〜5倍程度延伸した後、必要に応じて熱固定処理を行い
つつ製膜し、それにより目的のポリプロピレンフィルム
基材1を得ることができる。
ィルム基材1は、上述したような添加剤を含有するポリ
プロピレン樹脂原料を220℃〜290℃の温度で溶融
させてスリット状ダイから押出し、それを20℃〜50
℃の金属製冷却ロールに接触させて未延伸状シートを作
成し、更にこの未延伸状シートを110℃〜160℃の
温度に加熱して縦横それぞれ一軸、または二軸方向に3
〜5倍程度延伸した後、必要に応じて熱固定処理を行い
つつ製膜し、それにより目的のポリプロピレンフィルム
基材1を得ることができる。
【0026】なお、ポリプロピレンフィルム基材1のシ
ンジオタクチックポリプロピレン層(図1の1、図2の
1s)の表面に、ガスバリア層2形成前にコロナ放電処
理や低温プラズマ、あるいは大気圧プラズマ処理等の公
知の表面活性化処理により表面活性化を施しておくこと
が好ましい。
ンジオタクチックポリプロピレン層(図1の1、図2の
1s)の表面に、ガスバリア層2形成前にコロナ放電処
理や低温プラズマ、あるいは大気圧プラズマ処理等の公
知の表面活性化処理により表面活性化を施しておくこと
が好ましい。
【0027】また、ポリプロピレンフィルム基材を図2
示すような多層構造にする場合には、それぞれの原料を
別々のホッパーに投入し、公知の共押出し法により目的
の層構成のものを得ることができる。このようにして得
られる多層構造のポリプロピレンフィルム基材1のシン
ジオタクティックポリプロピレン層(図1の1、図2の
1s)の表面にコロナ放電処理や低温プラズマ、あるい
は大気圧プラズマ処理等の公知の表面活性化処理を行な
ってもよい。
示すような多層構造にする場合には、それぞれの原料を
別々のホッパーに投入し、公知の共押出し法により目的
の層構成のものを得ることができる。このようにして得
られる多層構造のポリプロピレンフィルム基材1のシン
ジオタクティックポリプロピレン層(図1の1、図2の
1s)の表面にコロナ放電処理や低温プラズマ、あるい
は大気圧プラズマ処理等の公知の表面活性化処理を行な
ってもよい。
【0028】次に、シンジオタクティックポリプロピレ
ン層(図1の1、図2の1s)上に形成するガスバリア
層2について説明する。
ン層(図1の1、図2の1s)上に形成するガスバリア
層2について説明する。
【0029】ガスバリア層2は、前述したように、金属
又は金属酸化物の蒸着膜である。これらの蒸着膜は、包
装材料のガスバリア層として従来用いられているもので
あり、例えば、珪素、アルミニウム、錫、亜鉛、チタ
ン、マグネシウム、ジルコニウム、ニッケル、コバル
ト、鉄、鉛、パラジウム、インジウム及びこれらの酸化
物の蒸着膜を挙げることができる。中でも、酸化珪素、
酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等の蒸着膜は、透
明性に優れ、しかも水蒸気や酸素に対するガスバリア性
に優れているので好ましく使用することができる。これ
らより透明性の点では劣っているが、添加剤の表面移行
によるガスバリア層2へのピンホールの生成防止や密着
力低下の防止の点からは、ガスバリア層2としてアルミ
ニウムの蒸着膜を利用することが好ましい。
又は金属酸化物の蒸着膜である。これらの蒸着膜は、包
装材料のガスバリア層として従来用いられているもので
あり、例えば、珪素、アルミニウム、錫、亜鉛、チタ
ン、マグネシウム、ジルコニウム、ニッケル、コバル
ト、鉄、鉛、パラジウム、インジウム及びこれらの酸化
物の蒸着膜を挙げることができる。中でも、酸化珪素、
酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等の蒸着膜は、透
明性に優れ、しかも水蒸気や酸素に対するガスバリア性
に優れているので好ましく使用することができる。これ
らより透明性の点では劣っているが、添加剤の表面移行
によるガスバリア層2へのピンホールの生成防止や密着
力低下の防止の点からは、ガスバリア層2としてアルミ
ニウムの蒸着膜を利用することが好ましい。
【0030】以上のような材料から形成されるガスバリ
ア層2は、単一材料から形成されててもよいが、二種以
上の材料からなる混合層であってもよく、場合によって
は多層構造でもよい。
ア層2は、単一材料から形成されててもよいが、二種以
上の材料からなる混合層であってもよく、場合によって
は多層構造でもよい。
【0031】ガスバリア層2の厚みとしては、薄すぎる
とポリプロピレンフィルム基材1の膨張あるいは収縮に
よりガスバリア層2にマイクロクラックが発生し、十分
なガスバリア性が得られず、逆に厚すぎるとポリプロピ
レン複合フィルム材料の折れ曲げによりクラックが生じ
てガスバリア性が低下しやすく、あるいは印刷、ラミネ
ート加工時のテンションや熱の影響でガスバリア層2が
ポリプロピレンフィルム基材1から剥落しやすいので、
好ましくは5nm〜1000nm、より好ましくは5n
m〜50nmである。
とポリプロピレンフィルム基材1の膨張あるいは収縮に
よりガスバリア層2にマイクロクラックが発生し、十分
なガスバリア性が得られず、逆に厚すぎるとポリプロピ
レン複合フィルム材料の折れ曲げによりクラックが生じ
てガスバリア性が低下しやすく、あるいは印刷、ラミネ
ート加工時のテンションや熱の影響でガスバリア層2が
ポリプロピレンフィルム基材1から剥落しやすいので、
好ましくは5nm〜1000nm、より好ましくは5n
m〜50nmである。
【0032】ガスバリア層2の形成は、真空蒸着法、ス
パッタリング法、プラズマ化学気相成長法といった公知
の真空蒸着プロセス成膜法を用いることができ、中でも
大面積で成膜が可能であり、しかもプロセスコストが比
較的低い真空蒸着法により形成することが好ましい。
パッタリング法、プラズマ化学気相成長法といった公知
の真空蒸着プロセス成膜法を用いることができ、中でも
大面積で成膜が可能であり、しかもプロセスコストが比
較的低い真空蒸着法により形成することが好ましい。
【0033】次に、本発明における保護層3について説
明する。
明する。
【0034】保護層は、ポリプロピレン複合フィルム材
料に高いガスバリア性、特に高温(例えば40℃)高湿
(例えば90%RH)環境下での長期保存性を向上させ
る働きを有する。このような保護層3としては、水溶性
高分子と、金属アルコキシド及びその加水分解並びに塩
化錫の少なくとも一種とを、水あるいは水とアルコール
(プロパノール等)との混合用溶媒に溶解した水性塗料
を塗布し、乾燥することにより成膜したものを好ましく
使用することができる。
料に高いガスバリア性、特に高温(例えば40℃)高湿
(例えば90%RH)環境下での長期保存性を向上させ
る働きを有する。このような保護層3としては、水溶性
高分子と、金属アルコキシド及びその加水分解並びに塩
化錫の少なくとも一種とを、水あるいは水とアルコール
(プロパノール等)との混合用溶媒に溶解した水性塗料
を塗布し、乾燥することにより成膜したものを好ましく
使用することができる。
【0035】保護層3に使用する水溶性高分子として
は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デ
ンプン、メチルセルロース、カルボキシルセルロース、
アルギン酸ナトリウム等の単体、あるいはこれらの二種
以上の混合物を利用することができる。中でも、ポリビ
ニルアルコールを好ましく使用することができる。ここ
で、ポリビニルアルコールには、ポリ酢酸ビニルをケン
化して得られるもので、酢酸残基が数十パーセント残存
する部分ケン化のものから、数パーセントしか残存しな
い完全ケン化度のポリビニルアルコールが含まれる。
は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デ
ンプン、メチルセルロース、カルボキシルセルロース、
アルギン酸ナトリウム等の単体、あるいはこれらの二種
以上の混合物を利用することができる。中でも、ポリビ
ニルアルコールを好ましく使用することができる。ここ
で、ポリビニルアルコールには、ポリ酢酸ビニルをケン
化して得られるもので、酢酸残基が数十パーセント残存
する部分ケン化のものから、数パーセントしか残存しな
い完全ケン化度のポリビニルアルコールが含まれる。
【0036】金属アルコキシドとしては、式(1)
【0037】
【化2】
【0038】(式中、MはSi,Ti,Al,Zr等の
金属であり、RはCH3 ,C2 H5 等低級アルキル基で
あり、nは、金属Mの原子価に対応する数である。)で
表されるものを好ましく使用することができる。中で
も、テトラエトキシシラン(Si(OC2 H5 )4 )、
トリイソプロポキシアルミニウム(Al(O−2−C3
H7 )3 )等を好ましく使用することができる。
金属であり、RはCH3 ,C2 H5 等低級アルキル基で
あり、nは、金属Mの原子価に対応する数である。)で
表されるものを好ましく使用することができる。中で
も、テトラエトキシシラン(Si(OC2 H5 )4 )、
トリイソプロポキシアルミニウム(Al(O−2−C3
H7 )3 )等を好ましく使用することができる。
【0039】塩化錫としては、塩化第一錫(Snc
l2 )、塩化第二錫(Sncl4 )あるはこれらの混合
物を使用することができ、無水物でも水和物であっても
よい。
l2 )、塩化第二錫(Sncl4 )あるはこれらの混合
物を使用することができ、無水物でも水和物であっても
よい。
【0040】保護層3を形成するための水性塗料には、
上述した成分の他に、ポリプロピレン複合フィルム材料
のガスバリア性を損なわない範囲で、イソシアネート化
合物、シランカップリング剤、分散剤、安定剤、粘度調
整剤など公知の添加剤を添加することができる。
上述した成分の他に、ポリプロピレン複合フィルム材料
のガスバリア性を損なわない範囲で、イソシアネート化
合物、シランカップリング剤、分散剤、安定剤、粘度調
整剤など公知の添加剤を添加することができる。
【0041】イソシアネート化合物としては、その分子
中に2個以上のイソシアネート基を有する、トリレンジ
イソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネー
ト、テトラメチルキシリンジイソシアネートなどのモノ
マー類とこれらの重合体や誘導体を使用することができ
る。
中に2個以上のイソシアネート基を有する、トリレンジ
イソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネー
ト、テトラメチルキシリンジイソシアネートなどのモノ
マー類とこれらの重合体や誘導体を使用することができ
る。
【0042】保護層3の厚みとしては、コーティングの
種類により異なるが、乾燥後の厚みが好ましくは約0.
01〜100μmの範囲であり、より好ましくは0.0
1〜50μmである。
種類により異なるが、乾燥後の厚みが好ましくは約0.
01〜100μmの範囲であり、より好ましくは0.0
1〜50μmである。
【0043】保護層3の形成は、保護層形成用の水性塗
料を公知のディッピング法、ロールコート法、スクリー
ン印刷法、スプレー法、エアーナイフ法、ブレード法、
グラビア法等を利用して行うことができる。
料を公知のディッピング法、ロールコート法、スクリー
ン印刷法、スプレー法、エアーナイフ法、ブレード法、
グラビア法等を利用して行うことができる。
【0044】また、保護層3に用いられる電子線硬化樹
脂としては、例えば下記に示すモノマーやオリゴマーあ
るいはこれらの混合物が用いられる。
脂としては、例えば下記に示すモノマーやオリゴマーあ
るいはこれらの混合物が用いられる。
【0045】ラジカル重合性単官能基モノマーとして、
アクリル酸、アクリル酸メチル、ヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェノキ
シエチルアクリレート、トリロキシエチルアクリレー
ト、ノニルフェノキシエチルアクリレート、テトラヒド
ロフルフリルオキシエチルアクリレート、フェノキシジ
エチレングリコールアクリレート、ベンジルアクリレー
ト、ブトキシエチルアクリレート、シクロヘキシルアク
リレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロ
ペンテニルアクリレート、グリシジルアクリレート、カ
ルビトールアクリレート、イソボニルアクリレート等が
使用できる。
アクリル酸、アクリル酸メチル、ヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェノキ
シエチルアクリレート、トリロキシエチルアクリレー
ト、ノニルフェノキシエチルアクリレート、テトラヒド
ロフルフリルオキシエチルアクリレート、フェノキシジ
エチレングリコールアクリレート、ベンジルアクリレー
ト、ブトキシエチルアクリレート、シクロヘキシルアク
リレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロ
ペンテニルアクリレート、グリシジルアクリレート、カ
ルビトールアクリレート、イソボニルアクリレート等が
使用できる。
【0046】ラジカル重合性多官能基モノマーとして、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジ
アクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレー
ト、ジシクロペンタニルジアクリレート、ブチレングリ
コールジアクリレート、ペンタリスリトールジアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、プロ
ピオンオキシド変性トリメチロールプロパントリアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジト
リメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート、カプロラクトン変性
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、テトラメ
チロールメタンテトラカクリレート等が使用できる。
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジ
アクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレー
ト、ジシクロペンタニルジアクリレート、ブチレングリ
コールジアクリレート、ペンタリスリトールジアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、プロ
ピオンオキシド変性トリメチロールプロパントリアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジト
リメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート、カプロラクトン変性
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、テトラメ
チロールメタンテトラカクリレート等が使用できる。
【0047】ラジカル重合性オリゴマーとして、ポリエ
ステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ウレ
タンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリオール
アクリレート等が使用できる。
ステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ウレ
タンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリオール
アクリレート等が使用できる。
【0048】さらに、上記の電子線硬化樹脂に公知の開
始剤を添加して、硬化のエネルギーとして紫外線を用い
たものも本発明の範疇に入る。
始剤を添加して、硬化のエネルギーとして紫外線を用い
たものも本発明の範疇に入る。
【0049】上記の樹脂は、単成分または二種以上の成
分を任意の配合に調整し、溶剤等に溶解したり、または
そのまま加熱等により粘度を100〜10,000cp
s程度、好ましくは200〜2,000cps程度に調
整して先に示した公知のコーティング方法でコートす
る。
分を任意の配合に調整し、溶剤等に溶解したり、または
そのまま加熱等により粘度を100〜10,000cp
s程度、好ましくは200〜2,000cps程度に調
整して先に示した公知のコーティング方法でコートす
る。
【0050】また、電子線硬化樹脂に紫外線硬化剤とし
て例えばサリチレート系、ベンゾフェノン系、シアノア
クリレート系、ベンゾトリアゾール系、その他ヘキサメ
チルホスホリックトリアミド、芳香族エステル化合物、
有機リン、イオウ化合物等の公知の化合物を0.1〜数
パーセントの範囲で添加して使用してもよい。
て例えばサリチレート系、ベンゾフェノン系、シアノア
クリレート系、ベンゾトリアゾール系、その他ヘキサメ
チルホスホリックトリアミド、芳香族エステル化合物、
有機リン、イオウ化合物等の公知の化合物を0.1〜数
パーセントの範囲で添加して使用してもよい。
【0051】上記の電子線硬化樹脂を上述した公知のコ
ーティング方法によりコートして、例えば加速電圧10
0〜300KVで吸収線量として1〜100KGy、好
ましくは2〜50KGyで硬化することができる。電子
線照射時における雰囲気中の酸素濃度として好ましくは
1000ppm以下、より好ましくは500ppm以下
である。酸素濃度が高いと樹脂の硬化が酸素により阻害
され硬化不良を起こし好ましくない。
ーティング方法によりコートして、例えば加速電圧10
0〜300KVで吸収線量として1〜100KGy、好
ましくは2〜50KGyで硬化することができる。電子
線照射時における雰囲気中の酸素濃度として好ましくは
1000ppm以下、より好ましくは500ppm以下
である。酸素濃度が高いと樹脂の硬化が酸素により阻害
され硬化不良を起こし好ましくない。
【0052】電子線照射に用いられる電子線加速器とし
ては、スキャンニングタイプ、ダブルスキャンニングタ
イプ、ブロードビームタイプ、カーテンビームタイプ等
公知のものが使用でき、特に限定したものではない。
ては、スキャンニングタイプ、ダブルスキャンニングタ
イプ、ブロードビームタイプ、カーテンビームタイプ等
公知のものが使用でき、特に限定したものではない。
【0053】なお、本発明の電子線で硬化する樹脂に顔
料を含有させてもよい。例えばクレー、カオリン、タル
ク、焼成カオリン、二酸化チタン、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、重炭酸カルシウム等の公知の
無機顔料や有機顔料または消泡剤、粘度調整剤等の材料
を適宜添加してもかまわない。
料を含有させてもよい。例えばクレー、カオリン、タル
ク、焼成カオリン、二酸化チタン、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、重炭酸カルシウム等の公知の
無機顔料や有機顔料または消泡剤、粘度調整剤等の材料
を適宜添加してもかまわない。
【0054】特に上記の金属アルコキシドの加水分解物
やシリカゾルや2価以上の金属塩を添加することでポリ
マー鎖との相互作用を強めることができるので耐湿性が
向上する。硬化皮膜に対し数%程度添加してもよい。
やシリカゾルや2価以上の金属塩を添加することでポリ
マー鎖との相互作用を強めることができるので耐湿性が
向上する。硬化皮膜に対し数%程度添加してもよい。
【0055】本発明のポリプロピレン複合フィルム材料
は、常法により製造することができ、例えば、ポリプロ
ピレンフィルム基材1のシンジオタクチックポリプロピ
レン層(図1の1、図2の1s)面に、真空蒸着プロセ
ス成膜法によりガスバリア層2を形成し、更にその上に
保護層形成用の水性塗料を塗布し乾燥して保護層3を成
膜することにより製造することができる。
は、常法により製造することができ、例えば、ポリプロ
ピレンフィルム基材1のシンジオタクチックポリプロピ
レン層(図1の1、図2の1s)面に、真空蒸着プロセ
ス成膜法によりガスバリア層2を形成し、更にその上に
保護層形成用の水性塗料を塗布し乾燥して保護層3を成
膜することにより製造することができる。
【0056】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0057】実施例1 シンジオタクチックポリプロピレン分率0.92のプロ
ピレン樹脂(MFI;4g/10分)を押出し機に供給
し、265°Cの温度で溶融してスリットからカーテン
状に押出し、40°Cの温度に加熱された冷却ロールに
抱かせながらシート状に成形した。
ピレン樹脂(MFI;4g/10分)を押出し機に供給
し、265°Cの温度で溶融してスリットからカーテン
状に押出し、40°Cの温度に加熱された冷却ロールに
抱かせながらシート状に成形した。
【0058】このようにして得たシートを138°Cの
温度に加熱し、X、Y方向にそれぞれ5倍、7倍延伸し
た後に160°Cの温度で8秒間熱処理し、更に95°
Cで5秒間保持した後、室温下で連続的に巻取り、19
μm厚のポリプロピレンフィルム基材を得た。
温度に加熱し、X、Y方向にそれぞれ5倍、7倍延伸し
た後に160°Cの温度で8秒間熱処理し、更に95°
Cで5秒間保持した後、室温下で連続的に巻取り、19
μm厚のポリプロピレンフィルム基材を得た。
【0059】このようにして得たポリプロピレンフィル
ム基材の片面にコロナ処理を施した。このコロナ処理面
に酸化珪素を真空蒸着法により40nmの厚みになるよ
うに成膜してガスバリア層を形成した。
ム基材の片面にコロナ処理を施した。このコロナ処理面
に酸化珪素を真空蒸着法により40nmの厚みになるよ
うに成膜してガスバリア層を形成した。
【0060】次に、このガスバリア層上に以下の保護層
形成用水性塗料(塗布液1)をグラビア法により塗布
し、100°Cの乾燥機で1分間乾燥させることにより
0.3μm厚の保護層を形成することによりポリプロピ
レン複合フィルム材料を作製した。
形成用水性塗料(塗布液1)をグラビア法により塗布
し、100°Cの乾燥機で1分間乾燥させることにより
0.3μm厚の保護層を形成することによりポリプロピ
レン複合フィルム材料を作製した。
【0061】このようにして作製したポリプロピレン複
合フィルム材料の保護層上に二液硬化型のウレタン系接
着剤(東洋モートン社製)を介して30μm厚の未延伸
ポリプロピレンフィルムをラミネートすることにより実
際の包装材料を作製した。
合フィルム材料の保護層上に二液硬化型のウレタン系接
着剤(東洋モートン社製)を介して30μm厚の未延伸
ポリプロピレンフィルムをラミネートすることにより実
際の包装材料を作製した。
【0062】(保護層形成用水性塗料)テトラエトキシ
シラン10.4gに0.1N塩酸を89.6g加え30
分間撹袢して加水分解させた固形分3重量%の(SiO
2 換算)加水分解溶液とポリビニルアルコールの3重量
%の水/イソプロピルアルコール(90/10)の溶液
を混合することにより保護層形成用水性塗料(塗布液
1)を得た。
シラン10.4gに0.1N塩酸を89.6g加え30
分間撹袢して加水分解させた固形分3重量%の(SiO
2 換算)加水分解溶液とポリビニルアルコールの3重量
%の水/イソプロピルアルコール(90/10)の溶液
を混合することにより保護層形成用水性塗料(塗布液
1)を得た。
【0063】実施例2 テトラキス−(メチレン−3−(3′,5′−ジ−ブチ
ル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.0
6重量%、トリス(2,4−ジ−第3−ブチルフェニル
フォスフェイト)0.14重量%、HALS(チヌビン
622LD)0.1重量%、ステアリン酸カルシウム
0.1重量%及びシリカ0.12重量%を配合したアイ
ソタクチック単独ポリプロピレン(MFI9.5g/1
0分間)と、実施例1で用いたシンジオタクチックポリ
プロピレンとをそれぞれ別のホッパーに供給し、実施例
1と同様に溶融させてTダイ内で樹脂を合流させて共押
し出しシートを作製し、更に実施例1と同様に延伸工程
を施すことにより、積層型のポリプロピレンフィルム基
材(アイソタクチックポリプロピレン(IP)層18μ
m厚とシンジオタクチックポリプロピレン(SP)層1
μm厚)を作製した。
ル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.0
6重量%、トリス(2,4−ジ−第3−ブチルフェニル
フォスフェイト)0.14重量%、HALS(チヌビン
622LD)0.1重量%、ステアリン酸カルシウム
0.1重量%及びシリカ0.12重量%を配合したアイ
ソタクチック単独ポリプロピレン(MFI9.5g/1
0分間)と、実施例1で用いたシンジオタクチックポリ
プロピレンとをそれぞれ別のホッパーに供給し、実施例
1と同様に溶融させてTダイ内で樹脂を合流させて共押
し出しシートを作製し、更に実施例1と同様に延伸工程
を施すことにより、積層型のポリプロピレンフィルム基
材(アイソタクチックポリプロピレン(IP)層18μ
m厚とシンジオタクチックポリプロピレン(SP)層1
μm厚)を作製した。
【0064】次に、SP層上に真空蒸着法によりガスバ
リア層として酸化アルミニウムを30nm厚で形成し、
更に実施例1と同様に保護層0.3μmを順次形成する
ことによりポリプロピレン複合フィルム材料を作製し、
更に未延伸ポリプロピレンフィルムとラミネートして包
装材料を作製した。
リア層として酸化アルミニウムを30nm厚で形成し、
更に実施例1と同様に保護層0.3μmを順次形成する
ことによりポリプロピレン複合フィルム材料を作製し、
更に未延伸ポリプロピレンフィルムとラミネートして包
装材料を作製した。
【0065】実施例3 実施例1のポリプロピレンフィルム基材を用い、ガスバ
リア層として酸化マグネシウム50nmを成膜する以外
は、実施例1と同様にポリプロピレン複合フィルム材
料、更に包装材料を作製した。
リア層として酸化マグネシウム50nmを成膜する以外
は、実施例1と同様にポリプロピレン複合フィルム材
料、更に包装材料を作製した。
【0066】実施例4 実施例1のポリプロピレンフィルム基材を用い、ガスバ
リア層としてアルミニウム60nmを成膜する以外は、
実施例1と同様してポリプロピレン複合フィルム材料、
更に包装材料を作製した。
リア層としてアルミニウム60nmを成膜する以外は、
実施例1と同様してポリプロピレン複合フィルム材料、
更に包装材料を作製した。
【0067】実施例5 アイソタクチックポリプロピレンにフェノール系及びリ
ン系の酸化防止剤を添加しないこと以外は、実施例2と
同様にしてポリプロピレン複合フィルム材料、更に包装
材料を作製した。
ン系の酸化防止剤を添加しないこと以外は、実施例2と
同様にしてポリプロピレン複合フィルム材料、更に包装
材料を作製した。
【0068】実施例6 実施例1のポリプロピレン基材を用い、ガスバリア層と
して実施例1と同様の酸化珪素40nmを成膜し、さら
にその上に、2官能ポリエステルアクリレートオリゴマ
ーを酢酸エチルに希釈して固形分が30%になるように
粘度を室温で1000cpsに調整した塗布液(塗布液
2)をロールコート法により塗布し、このコート層から
下記条件で電子線を照射して0.3μm厚の保護層を形
成することによりポリプロピレン複合フィルム材料を作
製した。
して実施例1と同様の酸化珪素40nmを成膜し、さら
にその上に、2官能ポリエステルアクリレートオリゴマ
ーを酢酸エチルに希釈して固形分が30%になるように
粘度を室温で1000cpsに調整した塗布液(塗布液
2)をロールコート法により塗布し、このコート層から
下記条件で電子線を照射して0.3μm厚の保護層を形
成することによりポリプロピレン複合フィルム材料を作
製した。
【0069】電子線照射条件 加速電圧 175KV 吸収線量 30KGy ビームタイプ カーテンビーム方式 酸素濃度 660ppm
【0070】このようにして作製したポリプロピレン複
合フィルム材料の保護層上に実施例1と同様に二液硬化
型のウレタン系接着剤(東洋モートン株式会社製)を介
して30μm厚の未延伸ポリプロピレンフィルムをラミ
ネートすることにより実際の包装材料を作製した。
合フィルム材料の保護層上に実施例1と同様に二液硬化
型のウレタン系接着剤(東洋モートン株式会社製)を介
して30μm厚の未延伸ポリプロピレンフィルムをラミ
ネートすることにより実際の包装材料を作製した。
【0071】実施例7 ガスバリア層として酸化アルミニウム30nmを成膜す
る以外は、実施例6と同様にしてポリプロピレン複合フ
ィルム材料、更に包装材料を作製した。
る以外は、実施例6と同様にしてポリプロピレン複合フ
ィルム材料、更に包装材料を作製した。
【0072】実施例8 実施例1のポリプロピレン基材を用い、ガスバリア層と
して酸化マグネシウム50nmを成膜し、さらにその上
に、2官能ポリエステルアクリレートと3官能ウレタン
アクリレートオリゴマーを重量比で1:1に混合し、固
形分が30%になるように調整した塗布液(塗布液3)
をロールコート法により塗布し、このコート層から実施
例6と同条件で電子線を照射して0.3μm厚の保護層
を形成することによりポリプロピレン複合フィルム材料
を作製し、更には実施例6と同様に包装材料を作製し
た。
して酸化マグネシウム50nmを成膜し、さらにその上
に、2官能ポリエステルアクリレートと3官能ウレタン
アクリレートオリゴマーを重量比で1:1に混合し、固
形分が30%になるように調整した塗布液(塗布液3)
をロールコート法により塗布し、このコート層から実施
例6と同条件で電子線を照射して0.3μm厚の保護層
を形成することによりポリプロピレン複合フィルム材料
を作製し、更には実施例6と同様に包装材料を作製し
た。
【0073】実施例9 ガスバリア層としてアルミニウム60nmを成膜する以
外は、実施例8と同様にしてポリプロピレン複合フィル
ム材料、更に包装材料を作製した。
外は、実施例8と同様にしてポリプロピレン複合フィル
ム材料、更に包装材料を作製した。
【0074】比較例1 保護層を形成しない以外は、実施例1と同様にしてポリ
プロピレン複合フィルム材料、更に包装材料を作製し
た。
プロピレン複合フィルム材料、更に包装材料を作製し
た。
【0075】比較例2 シンジオタクチックポリプロピレン(SP)層を設けず
に、アイソタクチックポリプロピレン(IP)層の厚み
を19μmとする以外は実施例2と同様にしてポリプロ
ピレン複合フィルム材料、更に包装材料を作製した。
に、アイソタクチックポリプロピレン(IP)層の厚み
を19μmとする以外は実施例2と同様にしてポリプロ
ピレン複合フィルム材料、更に包装材料を作製した。
【0076】比較例3 保護層を形成しない以外は、比較例2と同様にしてポリ
プロピレン複合フィルム材料、更に包装材料を作製し
た。
プロピレン複合フィルム材料、更に包装材料を作製し
た。
【0077】比較例4 テトラキス−(メチレン−3−(3′,5′−ジ−ブチ
ル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.0
6重量%、トリス(2,4−ジ−第3−ブチルフェニル
フォスフェイト)0.14重量%、HALS(チヌビン
622LD)0.1重量%、ステアリン酸カルシウム
0.1重量%及びシリカ0.12重量%をそれぞれ添加
したシンジオタクチック単独ポリプロピレン(MFI
4.0g/10分間)を用いる以外は、実施例1と同様
にしてポリプロピレン複合フィルム材料、更に包装材料
を作製した。
ル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.0
6重量%、トリス(2,4−ジ−第3−ブチルフェニル
フォスフェイト)0.14重量%、HALS(チヌビン
622LD)0.1重量%、ステアリン酸カルシウム
0.1重量%及びシリカ0.12重量%をそれぞれ添加
したシンジオタクチック単独ポリプロピレン(MFI
4.0g/10分間)を用いる以外は、実施例1と同様
にしてポリプロピレン複合フィルム材料、更に包装材料
を作製した。
【0078】(評価)以上の実施例1〜9及び比較例1
〜4のポリプロピレン複合フィルム材料について、以下
に説明するように、酸素と水蒸気に対するガスバリア性
と密着性について、それぞれ初期特性と高温(40℃)
高湿(90%RH)条件下での長期保存(2週間後)特
性とについて試験し評価した。そして、それらの結果を
踏まえて、総合評価した。得られた結果を表1に示す。
〜4のポリプロピレン複合フィルム材料について、以下
に説明するように、酸素と水蒸気に対するガスバリア性
と密着性について、それぞれ初期特性と高温(40℃)
高湿(90%RH)条件下での長期保存(2週間後)特
性とについて試験し評価した。そして、それらの結果を
踏まえて、総合評価した。得られた結果を表1に示す。
【0079】ガスバリア性 酸素透過度((O2 TR)cc/m2 /day) 測定方法 JIS K7126 B法(同圧法) 測定条件 27°C、75%RHで測定 測定装置 MoconOxtran 水蒸気透過度((WVTR)g/m2 /day) 測定方法 JIS K7129 B法(赤外センサー
法) 測定条件 40°C、90%RHで測定 測定装置 MoconPermatran
法) 測定条件 40°C、90%RHで測定 測定装置 MoconPermatran
【0080】密着性 実施例1〜9及び比較例1〜4の包装材料を15mmの
幅にカッティングして短冊とし、この短冊のラミネート
強度(g/15 mm)をJIS K6782のピール
強度試験に準拠して測定した。このとき、ガスバリア層
がポリプロピレンフィルム基材から剥離せずにどの程度
残存しているかを蛍光X線分析により調べ、その数値を
以下の評価基準に従ってランク付けした。
幅にカッティングして短冊とし、この短冊のラミネート
強度(g/15 mm)をJIS K6782のピール
強度試験に準拠して測定した。このとき、ガスバリア層
がポリプロピレンフィルム基材から剥離せずにどの程度
残存しているかを蛍光X線分析により調べ、その数値を
以下の評価基準に従ってランク付けした。
【0081】 密着性評価基準 ランク ポリプロピレンフィルム基材上のガスバリア層の残存率 5 80%以上 4 60%以上80%未満 3 40%以上60%未満 2 20%以上60%未満 1 20%未満
【0082】 総合評価 ランク 基準 ◎ 初期及び長期保存後の密着性ランクが4以上で且つO2 TR値が1未 満である場合 ○ 初期及び長期保存後の密着性ランクが4以上で且つO2 TR値が1以 上5未満である場合 × 初期及び長期保存後の密着性ランクが2以上4未満で且つO2 TR値 が5以上20未満である場合 ×× 初期及び長期保存後の密着性ランクが2未満である場合
【0083】
【表1】
【0084】表1から、実施例1〜9のポリプロピレン
複合フィルム材料の酸素透過度及び水蒸気透過度は、そ
れぞれ5(cc/m2 /day)及び4(g/m2 /d
ayを下回っており、非常に好ましいガスバリア性を示
していることがわかる。また、密着性に関し、その強度
が十分高く、しかもガスバリア層の残存率も80%を超
えており、非常に良好な密着性を有していた。更に、高
温高湿環境下での長期保存後でも酸素透過度及び水蒸気
透過度は、やはりそれぞれ5(cc/m2 /day)及
び4(g/m2 /day)を下回っており劣化が認めら
れなかった。しかも、密着性についても良好な結果が得
られていたことがわかる。
複合フィルム材料の酸素透過度及び水蒸気透過度は、そ
れぞれ5(cc/m2 /day)及び4(g/m2 /d
ayを下回っており、非常に好ましいガスバリア性を示
していることがわかる。また、密着性に関し、その強度
が十分高く、しかもガスバリア層の残存率も80%を超
えており、非常に良好な密着性を有していた。更に、高
温高湿環境下での長期保存後でも酸素透過度及び水蒸気
透過度は、やはりそれぞれ5(cc/m2 /day)及
び4(g/m2 /day)を下回っており劣化が認めら
れなかった。しかも、密着性についても良好な結果が得
られていたことがわかる。
【0085】一方、比較例1の場合、保護層が形成され
ていないので、実施例に比べてガスバリア性が劣ってお
り、密着性も劣っていた。比較例2の場合には、ポリプ
ロピレンフィルム基材にシンジオタクチックポリプロピ
レンが含まれていないために、実施例に比べてガスバリ
ア性も密着性も劣っていた。比較例3の場合には、ポリ
プロピレンフィルム基材にシンジオタクチックポリプロ
ピレンが含まれておらず、しかも保護層が設けられてい
ないので、実施例のみならず他の比較例の場合に比べ
て、ガスバリア性も密着性も大きく劣っていた。
ていないので、実施例に比べてガスバリア性が劣ってお
り、密着性も劣っていた。比較例2の場合には、ポリプ
ロピレンフィルム基材にシンジオタクチックポリプロピ
レンが含まれていないために、実施例に比べてガスバリ
ア性も密着性も劣っていた。比較例3の場合には、ポリ
プロピレンフィルム基材にシンジオタクチックポリプロ
ピレンが含まれておらず、しかも保護層が設けられてい
ないので、実施例のみならず他の比較例の場合に比べ
て、ガスバリア性も密着性も大きく劣っていた。
【0086】なお、実施例1のシンジオタクチックポリ
プロピレンからなるポリプロピレンフィルム基材にマイ
グレーションしやすい添加剤を配合した比較例4の場合
には、ガスバリア層が剥離しにくいものであるが、実施
例1に比べて密着強度が低下する傾向があった。このこ
とから、ガスバリア層に接するシンジオタクチックポリ
プロピレン層には、マイグレーションしやすい添加剤を
添加しないようにする方が好ましいことがわかる。
プロピレンからなるポリプロピレンフィルム基材にマイ
グレーションしやすい添加剤を配合した比較例4の場合
には、ガスバリア層が剥離しにくいものであるが、実施
例1に比べて密着強度が低下する傾向があった。このこ
とから、ガスバリア層に接するシンジオタクチックポリ
プロピレン層には、マイグレーションしやすい添加剤を
添加しないようにする方が好ましいことがわかる。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、従来にない優れたガス
バリア性と密着性とを有するポリプロピレン複合フィル
ム材料が提供される。このため、縦ピロー機等の充填機
により製袋される際にフィルムが屈曲してもガスバリア
性の劣化を防止することができる。
バリア性と密着性とを有するポリプロピレン複合フィル
ム材料が提供される。このため、縦ピロー機等の充填機
により製袋される際にフィルムが屈曲してもガスバリア
性の劣化を防止することができる。
【0088】更に保護層に電子線硬化型の樹脂層を用い
ると、低温度で瞬時に保護層を形成できるので、二次加
工時にもクラック、ワレ等の生じない実用性の高いポリ
プロピレン複合フィルム材料が提供できる。
ると、低温度で瞬時に保護層を形成できるので、二次加
工時にもクラック、ワレ等の生じない実用性の高いポリ
プロピレン複合フィルム材料が提供できる。
【図1】本発明のポリプロピレン複合フィルム材料の概
略断面図である。
略断面図である。
【図2】本発明のポリプロピレン複合フィルム材料の概
略断面図である。
略断面図である。
1 ‥‥ポリプロピレンフィルム基材 1i ‥アイソタクチックポリプロピレン層 1s ‥シンジオタクチックポリプロピレン層 2 ‥‥ガスバリア層 3 ‥‥保護層
Claims (14)
- 【請求項1】 ポリプロピレンフィルム基材上に金属蒸
着膜又は金属酸化物蒸着膜からなるガスバリア層が形成
されたポリプロピレン複合フィルム材料において、ポリ
プロピレンフィルム基材の少なくともガスバリア層側表
面にシンジオタクチックポリプロピレン層が存在してお
り、且つガスバリア層上に保護層を更に形成したことを
特徴とするポリプロピレン複合フィルム材料。 - 【請求項2】 ポリプロピレンフィルム基材全体が、シ
ンジオタクチックポリプロピレンから形成されている請
求項1記載のポリプロピレン複合フィルム材料。 - 【請求項3】 ポリプロピレンフィルム基材が、アイソ
タクチックポリプロピレン層の少なくともガスバリア層
側の面にシンジオタクチックポリプロピレン層が形成さ
れた積層ポリプロピレンフィルムである請求項1記載の
ポリプロピレン複合フィルム材料。 - 【請求項4】 シンジオタクチックポリプロピレンが、
0.7以上のシンジオタクチックポリプロピレン分率を
有するプロピレン単独重合体である請求項1又は2記載
のポリプロピレン複合フィルム材料。 - 【請求項5】 シンジオタクチックポリプロピレン層を
構成するシンジオタクチックポリプロピレンが、0.4
以上のシンジオタクチックポリプロピレン分率を有す
る、プロピレンと他のオレフィンとの共重合体である請
求項1〜3のいずれかに記載のポリプロピレン複合フィ
ルム材料。 - 【請求項6】 他のオレフィンが、エチレン、ブテン、
ヘキセン及びオクテンの少なくとも一種である請求項5
記載のポリプロピレン複合フィルム材料。 - 【請求項7】 シンジオタクチックポリプロピレン層の
厚みが、少なくとも0.1μmである請求項1〜6のい
ずれかに記載のポリプロピレン複合フィルム材料。 - 【請求項8】 保護層が、水溶性高分子と、金属アルコ
キシド及びその加水分解物並びに塩化錫からなる群から
選択される少なくとも一種とを含有する水性塗料を塗布
し乾燥することにより成膜されたものである請求項1〜
7のいずれかに記載のポリプロピレン複合フィルム材
料。 - 【請求項9】 水溶性高分子が、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、デンプン、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース及びアルギン酸ナトリ
ウムからなる群より選択される少なくとも一種である請
求項8記載のポリプロピレン複合フィルム材料。 - 【請求項10】 金属アルコキシドが、式(1) 【化1】 (式中、MはSi、Ti、Al又はZrであり、Rは低
級アルキル基である。nは金属Mの原子価と同じ数であ
る。)である請求項8記載のポリプロピレン複合フィル
ム材料。 - 【請求項11】 塩化錫が、塩化第一錫及び塩化第二錫
の少なくとも一種である請求項8記載のポリプロピレン
複合フィルム材料。 - 【請求項12】 保護層が、ポリビニルアルコールとテ
トラエトキシシランとの水性溶液から成膜されたもので
ある請求項8記載のポリプロピレン複合フィルム材料。 - 【請求項13】 保護層が、電子線または紫外線の照射
により硬化する樹脂層であることを特徴とする請求項1
〜7記載のポリプロピレン複合フィルム材料。 - 【請求項14】 ガスバリア層が、酸化珪素、酸化マグ
ネシウム、酸化アルミニウムから選ばれた一種あるいは
二種以上の混合物からなる蒸着層又はそれらの多層蒸着
層である金属酸化物蒸着層である請求項1〜13のいず
れかに記載のポリプロピレン複合フィルム材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23845697A JPH10329286A (ja) | 1997-03-31 | 1997-09-03 | ポリプロピレン複合フィルム材料 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8163197 | 1997-03-31 | ||
| JP9-81631 | 1997-03-31 | ||
| JP23845697A JPH10329286A (ja) | 1997-03-31 | 1997-09-03 | ポリプロピレン複合フィルム材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10329286A true JPH10329286A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=26422631
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23845697A Pending JPH10329286A (ja) | 1997-03-31 | 1997-09-03 | ポリプロピレン複合フィルム材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10329286A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001191465A (ja) * | 1999-12-03 | 2001-07-17 | Fina Technol Inc | 熱接合性フィルム |
| JP2001334600A (ja) * | 2000-03-23 | 2001-12-04 | Toppan Printing Co Ltd | ガスバリア材 |
| JP2006255561A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Yoshida Industry Co Ltd | 樹脂成形品及びその製造方法 |
| JP2008545558A (ja) * | 2005-06-02 | 2008-12-18 | ブリュックナー マシーネンバウ ゲーエムベーハー | 少なくとも1つのエチレン−ビニルアルコール−共重合体(evoh)から成るフィルム層を備え同時押出成形された多層保護フィルム、その製造方法及びその使用方法 |
| WO2009084391A1 (ja) | 2007-12-27 | 2009-07-09 | Kureha Corporation | ポリプロピレン樹脂組成物、該樹脂組成物からなる成形体、及び該成形体の製造方法 |
| JP2012171291A (ja) * | 2011-02-23 | 2012-09-10 | Gunze Ltd | ガスバリアフィルム |
| WO2014129387A1 (ja) * | 2013-02-20 | 2014-08-28 | 東洋紡株式会社 | ガスバリア性フィルム |
| JP2023089053A (ja) * | 2018-09-07 | 2023-06-27 | 大日本印刷株式会社 | 包装材料用積層体および包装材料 |
| JP2023535540A (ja) * | 2020-06-08 | 2023-08-18 | アムコア・フレキシブルズ・ノース・アメリカ・インコーポレイテッド | 耐熱性リサイクル可能レトルト包装 |
-
1997
- 1997-09-03 JP JP23845697A patent/JPH10329286A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US12397534B2 (en) | 2020-06-08 | 2025-08-26 | Amcor Flexibles North America, Inc. | Heat resistant recycle-ready retort packaging |
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