JPH10329436A - 熱転写受像シート及びその使用方法 - Google Patents

熱転写受像シート及びその使用方法

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JPH10329436A
JPH10329436A JP9154334A JP15433497A JPH10329436A JP H10329436 A JPH10329436 A JP H10329436A JP 9154334 A JP9154334 A JP 9154334A JP 15433497 A JP15433497 A JP 15433497A JP H10329436 A JPH10329436 A JP H10329436A
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JP
Japan
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thermal transfer
sheet
receiving sheet
transfer image
cut
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Application number
JP9154334A
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English (en)
Inventor
Kenji Tsuda
健次 津田
Wataru Oyama
渉 大山
Minoru Furuse
実 古瀬
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも受容層、基材及び粘着剤層からな
るシール部と、そのシール部の粘着剤層面に剥離可能に
貼合された離型シートからなる構成の熱転写受像シート
において、シール部にハーフカットが施され、熱転写プ
リンターに供給する際の搬送方向の間違いを防止するこ
とができる熱転写受像シート及びその使用方法を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 少なくとも受容層、基材、粘着剤層がこ
の順に積層されたシール部と、離型シートからなり、該
離型シートの離型面とシール部の粘着剤層が剥離可能に
貼合された熱転写受像シートにおいて、任意の大きさに
切り取られた枚葉であり、該シール部に剥がすためのハ
ーフカット2が施され、かつ、搬送方向を示す検知マー
ク10が形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写により画像が
形成される、少なくとも受容層、基材及び粘着剤層から
なるシール部と、そのシール部の粘着剤層面に剥離可能
に貼合された離型シートからなる構成の熱転写受像シー
トにおいて、シール部にハーフカットが施され、熱転写
プリンターに供給する際の間違いを防止できる熱転写受
像シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が知られている
が、この方法は、基材シート上に着色転写層を形成した
熱転写シートにおいて、その背面からサーマルヘッドな
どにより、画像状に加熱して、上記の着色転写層を熱転
写受像シートの表面に熱転写して、画像形成するもので
ある。この熱転写方法は、その着色転写層の構成によっ
て、昇華転写型と熱溶融転写型の二方式に大別される。
両方式ともに、フルカラー画像の形成が可能であり、例
えば、イエロー、マゼンタ、シアンさらに必要に応じ
て、ブラックの三色ないし四色の熱転写シートを用意
し、同一の熱転写受像シートの表面に各色の画像を重ね
て熱転写して、フルカラー画像を形成するものである。
マルチメディアに関連した様々なハードおよびソフトの
発達により、この熱転写方法は、コンピューターグラフ
ィックス、衛星通信による静止画像そしてCDROMそ
の他に代表されるデジタル画像およびビデオ等のアナロ
グ画像のフルカラーハードコピーシステムとして、その
市場を拡大している。
【0003】この熱転写方法による熱転写受像シートの
具体的な用途は、多岐にわたっている。代表的なものと
しては、印刷の校正刷り、画像の出力、CAD/CAM
などの設計およびデザインなどの出力、CTスキャンや
内視鏡カメラなどの各種医療用分析機器、測定機器の出
力用途そしてインスタント写真の代替として、また身分
証明書やIDカード、クレジットカード、その他カード
類への顔写真などの出力、さらに遊園地、ゲームセンタ
ー、博物館、水族館などのアミューズメント施設におけ
る合成写真、記念写真としての用途などをあげることが
できる。さらに、上記のような用途の多様化に伴い、任
意の対象物に貼り付けられるもので、例えば、画像が形
成される受容層と基材が、粘着剤層を介して、離型シー
トと剥離可能な構成の熱転写受像シートが使用されてい
る。いわゆる、ラベルやシールタイプと言われているも
のである。この熱転写受像シートは、受容層に所望の画
像を形成後、該受容層を有する基材を剥離して任意の対
象物に貼着する用途のものである。
【0004】図7及び図8は、上記の用途に使用されて
いる従来技術の熱転写受像シートの1例を示すもので、
図8は図7のY−Y拡大断面図である。図7に示す熱転
写受像シート1は、枚葉であり、図示していない熱転写
シートがその表面に重ねられ、該熱転写シートをその背
面からサーマルヘッド等により画像状に加熱して、熱転
写シートの着色転写層を熱転写受像シートの受容層に転
写させ、熱転写受像シートの表面に任意の画像11を形
成するものである。上記の熱転写受像シートは、図7に
示すように任意の形状に多数個の領域にハーフカット2
が形成されており、その断面の詳細を拡大して図8に示
す。その多数個の領域には、例えば、各領域に対応して
画像11が形成され、1枚の受像シートに複数の画像1
1が配置される。
【0005】尚、ハーフカット2の形成方法はカッター
刃を取り付けた上型と台座の間に、熱転写受像シート1
を挿入して、上型を上下動させる方法や、シリンダータ
イプのロータリーカッター方法でもよい。ハーフカット
2によって区画された領域に形成された画像11、例え
ば、顔写真画像は、図8に示すようにハーフカット2に
沿って、その粘着剤層6とともに離型シート5から剥離
され、剥離されたシール部9は、図9に示すように任意
の物品12、例えば、ノート、手帳、鞄、その他の物品
に貼着される。以上の如く、従来のハーフカット入り熱
転写受像シートは、受容層8、基材7及び粘着剤層6が
積層されたシール部9と、離型シート5が、その離型シ
ート5の離型面と粘着剤層が接して重ね合わされた構成
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の如き熱
転写受像シートを用いて画像形成する場合には、まず受
像シートを熱転写プリンター内に搬送させ、熱転写プリ
ンター内の検知センサーにて受像シートの端を検知す
る。プリンターにはハーフカット位置があらかじめ記憶
されているので、受像シートのハーフカット処理部がサ
ーマルヘッドの下の位置になるように、受像シートを移
動させて、画像形成を行っている。しかし、図7に示す
通り、受像シートの端からハーフカットまでの長さが、
aとbとでは異なっているため、受像シートの搬送方向
を間違えると、画像の位置とハーフカットの位置が合わ
ずに、ずれたものとなるという問題がある。また、図7
に示すように、受像シートの端からハーフカットまでの
長さが、cとdとでは異なっているため、受像シートの
搬送方向を間違えると、その搬送方向と直角方向で、画
像の位置とハーフカットの位置が合わずに、ずれたもの
となるという問題がある。
【0007】さらに、図1(a)に示すように、シール
部に設けてある剥がすためのハーフカット2が左右非対
称である場合、受像シートの搬送方向を間違えると、例
えば左側の楕円の中に形成されるべき画像が、四角形の
ほうに形成され、画像の位置とハーフカットの位置が合
わずに、ずれたものとなるという問題がある。また、搬
送方向を示すマークを見やすくするために、受容層側に
マークを形成しようとしたが、ハーフカットで囲まれた
領域より外側にマークを印刷等により形成することは、
大変な手間と時間がかかり、さらに不良品も多く発生す
るという問題がある。それは、受容層の上に、印刷イン
キが転移しにくく、また定着しにくいことが主な原因で
ある。
【0008】したがって、上記の問題を解決するため、
本発明は、少なくとも受容層、基材及び粘着剤層からな
るシール部と、そのシール部の粘着剤層面に剥離可能に
貼合された離型シートからなる構成の熱転写受像シート
において、シール部にハーフカットが施され、熱転写プ
リンターに供給する際の搬送方向の間違いを防止するこ
とができる熱転写受像シート及びその使用方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも受容層、基材、粘着剤層がこ
の順に積層されたシール部と、離型シートからなり、該
離型シートの離型面とシール部の粘着剤層が剥離可能に
貼合された熱転写受像シートにおいて、任意の大きさに
切り取られた枚葉であり、該シール部に剥がすためのハ
ーフカットが施され、かつ、搬送方向を示す検知マーク
が形成されていることを特徴とする。また、前記の検知
マークが、熱転写受像シートの裏面である離型シートに
形成されていることが好ましい。前記のハーフカット
が、左右非対称又は上下非対称であることが好ましい。
【0010】また、少なくとも受容層、基材、粘着剤層
がこの順に積層されたシール部と、離型シートからな
り、該離型シートの離型面と粘着剤層が剥離可能に貼合
され、任意の大きさに切り取られた枚葉であり、該シー
ル部に剥がすためのハーフカットが施され、かつ、搬送
方向を示す検知マークが形成されている熱転写受像シー
トの使用方法において、該検知マークを目視にて判別し
て、該熱転写受像シートの搬送方向を合わせて、熱転写
受像シートを給紙トレーに設置することを特徴とする。
また、少なくとも受容層、基材、粘着剤層がこの順に積
層されたシール部と、離型シートからなり、該離型シー
トの離型面と粘着剤層が剥離可能に貼合され、任意の大
きさに切り取られた枚葉であり、該シール部に剥がすた
めのハーフカットが施され、かつ、搬送方向を示す検知
マークが形成されている熱転写受像シートの使用方法に
おいて、該検知マークを熱転写プリンターに設置された
検知センサーで読み取り、熱転写受像シートを搬送させ
ることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の熱転写受像シートは、少なくとも受容
層、基材、粘着剤層がこの順に積層されたシール部と、
離型シートからなり、該離型シートの離型面と粘着剤層
が剥離可能に貼合された構成で、任意の大きさに切り取
られた枚葉であり、該シール部に剥がすためのハーフカ
ットが施され、かつ、搬送方向を示す検知マークが形成
されている。その搬送方向を示すマークは、目視にて搬
送方向を判別できるもの、検知センサーで読み取れるも
ののいずれかである。
【0012】検知マークを目視にて判別して、該熱転写
受像シートの搬送方向を合わせて、熱転写受像シートを
給紙トレーに設置する。または、検知マークを検知セン
サーで読み取り、熱転写受像シートを搬送させる。この
ような熱転写受像シートの使用方法により、熱転写プリ
ンターに熱転写受像シートを供給する際の搬送方向の間
違いを防止することができる。したがって、熱転写画像
の位置とハーフカットの位置が合わずに、ずれるような
ことがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、好ましい実施の形態を挙
げて、本発明を更に詳しく説明する。図1は、本発明の
熱転写受像シートの一つの実施形態を示す平面図であ
り、図1(a)は熱転写受像シートの表面の平面図であ
り、搬送方向と直角方向で、ハーフカットの形状が異な
る、すなわち左右非対称である四角形と楕円のハーフカ
ット2が形成されている。図1(b)は熱転写受像シー
トの裏面の平面図であり、熱転写受像シートの熱転写プ
リンターで搬送する方向を示した検知マーク10が印刷
で形成されたものである。
【0014】図2は、本発明の熱転写受像シートの一つ
の実施形態を示す受像シート裏面の平面図であり、検知
センサーで読み取る検知マーク10を受像シート裏面4
に形成したものである。また、図3は本発明の熱転写受
像シートの一つの実施形態を示す受像シート裏面の平面
図であり、貫通孔の検知マーク10が形成されている。
図4は、本発明の熱転写受像シートの一つの実施形態
を示す受像シート表面の平面図であり、熱転写受像シー
ト1の熱転写プリンターで搬送する方向を示した検知マ
ーク10を熱転写による印刷で、受像シートの表面3に
形成したものである。図5は、本発明の熱転写受像シー
トの一つの実施形態を示す受像シート裏面の平面図であ
り、熱転写受像シート1の熱転写プリンターで搬送する
方向を示した検知マーク10を印刷により形成したもの
である。図6は、図1(a)のX−X拡大断面図であ
り、受容層8、基材7、粘着剤層6がこの順に積層され
たシール部9に剥がすためのハーフカット2が施された
ものである。そのハーフカット2は、受容層8から粘着
剤層6まで切断している。
【0015】(離型シート)本発明において使用する離
型シート5は、従来公知のプラスチックフィルムまた
は、ポリラミ紙の表面にシリコーン等の公知の離型剤で
離型処理を施した材料であり、例えば、東レ株式会社製
のルミラーT−60(厚み50μm)や、ダイヤホイル
株式会社製のW−400(厚み38μm)として入手
し、使用することができる。これらの離型シート5は2
0μm〜100μmの厚みのものが好ましく、離型シー
ト5が薄すぎると得られる熱転写受像シートのいわゆる
コシがなくなり、熱転写プリンターで搬送できなかった
り、熱転写受像シートにシワが発生したりする。一方、
離型シート5が厚すぎると、得られる熱転写受像シート
が厚くなりすぎ、熱転写プリンターで搬送駆動させる力
が大きくなりすぎて、プリンターに故障が生じたり、正
常に搬送できなかったりする。
【0016】また、本発明において使用する離型シート
5は、表面無処理のポリオレフィン樹脂フィルム、例え
ば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムで
あり、特に延伸または無延伸のポリプロピレン樹脂フィ
ルムが好ましい。本発明者の知見によれば、特に延伸ま
たは無延伸のポリプロピレン樹脂フィルムは、その表面
に、従来技術の如き離型処理を施すことなく熱転写受像
シートを作成した場合に、粘着剤の種類を選択すること
によって、上記離型シート5と粘着剤層6とのJIS
Z0237準拠の180°による剥離強度を約100〜
1,700g、好ましくは約700〜1,400gの範
囲に容易に調節することができ、画像形成時にはハーフ
カット領域の剥離がなく、そのうえ画像形成後には、ハ
ーフカット領域が破裂することなく、容易に剥離するこ
とができる。上記の離型シート5の厚みは約20〜10
0μm、好ましくは35〜75μmの範囲である。この
ような延伸若しくは無延伸のポリプロピレン樹脂フィル
ムとして、例えば、東洋紡績株式会社製のパイレンや東
レ株式会社製のトレファン等として市場から入手するこ
とができる。
【0017】(粘着剤層)上記の本発明において使用す
る粘着剤層6は、従来公知の溶剤系及び水系のいずれの
粘着剤を用いて形成することができる。粘着剤として、
例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−
アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂や、
天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどが挙げ
られる。粘着剤層6の塗工量は、約8〜30g/m2
(固形分)が一般的であり、従来公知の方法、すなわ
ち、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロール
コート等の方法で、離型シート上に塗布し、乾燥して粘
着剤層6を形成する。また、粘着剤層6の粘着力は、離
型シート5と粘着剤層6との剥離強度で、JIS Z0
237準拠の180°による剥離方法において、100
〜1,700gの範囲、好ましくは700〜1,400
gの範囲にすることが望ましい。以上の如き粘着剤の種
類や、塗工量は、前記離型シート上に粘着剤層6を形成
する際に、その剥離強度が前記範囲になるように、選択
して使用することが好ましい。
【0018】(基材)本発明の熱転写受像シートにおけ
る基材7としては、従来公知のものでよく、例えば、東
洋紡績株式会社製のトヨパールSS P4255(厚み
35μm)、モービルプラスチックヨーロッパ製のMW
247(厚み35μm)等の基材内部にミクロボイド
(微細な空孔)を有するポリプロピレンフィルム、ダイ
ヤホイル株式会社製のW−900(50μm)、東レ株
式会社製のE−60(50μm)等の内部にミクロボイ
ドを有するポリエチレンテレフタレートフィルムが好ま
しく使用される。又、本発明の別の好ましい実施形態の
熱転写受像シートの例は、基材7が、粘着剤層6に接す
る、内部にミクロボイドを有さない樹脂フィルムと受容
層8に接する、内部にミクロボイドを有する樹脂フィル
ムとの積層体からなる。このようにすることによって、
形成される画像、特に高濃度部分の発色濃度を向上させ
て、高品質の画像を形成することができる。
【0019】上記において、有用な内部にミクロボイド
を有さない樹脂フィルムは、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン等のミクロボイドを
有さないフィルムであり、従来公知のミクロボイドを有
さない樹脂フィルムはいずれも本発明において使用で
き、その厚みとしては約10〜50μmの範囲が好まし
い。フィルム厚が薄すぎると、いわゆるコシがなく、得
られる熱転写受像シートにおいて、サーマルヘッド等に
よる画像形成時に熱収縮によるカールが発生し、一方、
厚すぎるとサーマルヘッド等による画像形成時にヒート
セットによるカールが発生し易くなる。好ましい一例と
しては、例えば、東レ株式会社製のルミラーS−10
(厚み12μm)が挙げられる。また、有用な内部にミ
クロボイドを有する樹脂フィルムとしては、ポリプロピ
レンフィルムやポリエチレンテレフタレートフィルム等
の従来公知のミクロボイドを有する樹脂フィルムが使用
でき、特にポリプロピレンフィルムがそのクッション性
と断熱性が優れており、サーマルヘッドとの圧接で、均
一に効率良く染料を受容層へ転移させるため、好まし
い。これらのフィルムの厚みは、30〜60μm程度が
好ましい。好ましいものとしては、例えば、東洋紡績株
式会社製のトヨパールP4255(厚さ35μm)やト
ヨパールP4256(厚さ60μm)等が挙げられる。
【0020】上記のミクロボイドを有さない樹脂フィル
ムと、ミクロボイドを有する樹脂フィルムとの積層方法
としては、例えば、ドライラミネーション、ノンソルベ
ント(ホットメルト)ラミネーション、ECラミネーシ
ョン方法等の公知の積層方法が使用できるが、好ましい
方法はドライラミネーション及びノンソルベントラミネ
ーション方法である。ノンソルベントラミネーション方
法に好適な接着剤としては、例えば、武田薬品工業株式
会社製のタケネートA−720Lが挙げられ、ドライラ
ミネーションに好適な接着剤としては、例えば、武田薬
品工業株式会社製のタケラックA969/タケネートA
−5(3/1)等が挙げられる。これらの接着剤の使用
量としては、固形分で約1〜8g/m2 、好ましくは2
〜6g/m2 の範囲である。
【0021】(受容層)上記の基材の上に形成される受
容層8は、基材の上に直接または、プライマー層を介し
て、形成することができる。受容層8は、熱溶融転写記
録と昇華転写記録の各記録方式の違いにより、受容層の
構成が異なる。また、熱溶融転写記録では受容層を設け
ずに、基材に直接、熱転写シートから着色転写層を熱転
写することもできる。熱溶融転写記録と昇華転写記録の
受容層は、加熱により熱転写シートから転写される色材
を受容する働きを有するもので、特に昇華性染料の場合
には、それを受容し、発色させると同時に、一旦受容し
た染料を再昇華させないことが望まれる。
【0022】受容層8は、一般に熱可塑性樹脂を主体と
して構成される。受容層を形成する材料としては、例え
ば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポ
リ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のポリエステル
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチ
レンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマー
との共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセ
テート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート系樹脂
等が挙げられ、中でも特に好ましいものはポリエステル
系樹脂及び塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体及びそれら
の混合物である。
【0023】画像形成時において、着色転写層を有する
熱転写シートと、熱転写受像シートの受容層との融着若
しくは印画感度の低下等を防ぐ目的で、昇華転写記録で
は、受容層に離型剤を混合することができる。混合して
使用する好ましい離型剤としては、シリコーンオイル、
リン酸エステル系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等が
挙げられるが、中でもシリコーンオイルが望ましい。そ
のシリコーンオイルとしては、エポキシ変性、ビニル変
性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル変性、ア
ルコール変性、フッ素変性、アルキルアラルキルポリエ
ーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリエーテ
ル変性等の変性シリコーンオイルが望ましい。
【0024】離型剤は1種若しくは2種以上のものが使
用される。また、離型剤の添加量は受容層形成用樹脂1
00重量部に対し、0.5〜30重量部が好ましい。こ
の添加量の範囲を満たさない場合は、昇華型熱転写シー
トと熱転写受像シートの受容層との融着若しくは印画感
度の低下等の問題が生じる場合がある。このような離型
剤を受容層に添加することによって、転写後の受容層の
表面に離型剤がブリードアウトして離型層が形成され
る。また、これらの離型剤は受容層に添加せず、受容層
上に別途塗工してもよい。受容層は、基材の上に上記の
如き樹脂に離型剤等の必要な添加剤を加えたものを適当
な有機溶剤に溶解したり、或いは有機溶剤や水に分散し
た分散体を適当な塗布方法で塗布及び乾燥することによ
って形成される。上記受容層の形成に際しては、受容層
の白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高める目
的で、白色顔料や蛍光増白剤等を添加することができ
る。以上のように形成される受容層は任意の厚さでよい
が、一般的には乾燥状態で1〜50μmの厚さである。
【0025】また、このような受容層は連続被覆である
のが好ましいが、樹脂エマルジョン若しくは水溶性樹脂
や樹脂分散液を使用して、不連続の被覆として形成して
もよい。更に、熱転写プリンターの搬送安定化を図るた
めに受容層の上に帯電防止剤を塗工してもよい。更に、
受容層と反対側の離型シートの表面には熱転写プリンタ
ーの給紙時のダブルフィードを防ぐために、適当なスリ
ップ層(不図示)を設けることができる。スリップ層と
しては、ブチラール樹脂、ポリアクリル酸エステル、ポ
リメタクリル酸エステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビ
ニル等公知の樹脂の単独又はブレンドしたものに、各種
の微粒子やシリコーン等の滑剤を添加したものを用いる
ことができる。
【0026】本発明の熱転写受像シートは、少なくとも
受容層、基材、粘着剤層がこの順に積層されたシール部
と、離型シートからなり、該離型シートの離型面と粘着
剤層が剥離可能に貼合された構成であり、受像シートの
受容層面もしくは裏面、または両面の最表面に帯電防止
層を設けてもよい。帯電防止層は、帯電防止剤である、
脂肪酸エステル、硫酸エステル、リン酸エステル、アミ
ド類、4級アンモニウム塩、ベタイン類、アミノ酸類、
アクリル系樹脂、エチレンオキサイド付加物等を溶剤に
溶解又は分散させたものを塗工して、形成することがで
きる。形成手段は、上記の受容層の場合と同様のものが
あげられる。帯電防止層の塗工量は、乾燥時0.001
〜0.1g/m2 が好ましい。受像シートの基材と受容
層の間に各種の樹脂からなる中間層を設けることができ
る。この中間層に様々な役割をもたせることで、受像シ
ートに優れた機能を付加させることができる。例えば、
クッション性を付与させる樹脂として、弾性変形や塑性
変形の大きな樹脂、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ビ
ニル系共重合体樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド
系樹脂などを用いて、受像シートの印字感度を向上させ
たり、画像のざらつきを防止することができる。さら
に、中間層に、帯電防止能力を付与させるために、上記
のクッション性を付与させる樹脂に、前記の帯電防止剤
を添加し、溶剤に溶解又は分散させたものを塗工して、
中間層を形成することができる。
【0027】(ハーフカット)本発明の熱転写受像シー
トは、離型シートを除く部分にハーフカット2の処理が
施されている。このハーフカットの形成方法は、カッタ
ー刃を取り付けた上型と台座の間に、熱転写受像シート
を挿入して、上型を上下動させる方法や、シリンダータ
イプのロータリーカッター方法等、ハーフカットできる
方法であれば特に制限はないが、レーザー加工手段によ
り熱処理を施すことにより、任意の形状及び深さにハー
フカット2を形成することが好ましい。尚、図6、図8
に示したハーフカット2は、深さが一定しているが、四
隅等の部分的に、ハーフカットの加工深さを浅くした
り、連続したハーフカットでなく、四隅等の部分的に、
アンカット(全くカットがない)部分を設けたりして、
熱転写プリンター搬送中等取扱で、ハーフカットの部分
が剥離するトラブルを防ぐことができる。但し、上記の
加工は、ハーフカットの部分を手で剥離しようとする時
は、剥がせる程度に行う必要がある。
【0028】本発明の熱転写受像シートはシール部に剥
がすためのハーフカットが施されていて、そのハーフカ
ットが左右非対称又は上下非対称であっても、熱転写プ
リンターに供給する際の搬送方向の間違いにより、熱転
写画像の位置とハーフカットの位置が合わずに、ずれた
ものとなることを防止することができる。ここで、ハー
フカットが、左右非対称であるとは、以下の意味のこと
である。図1(a)で示すように、熱転写受像シートの
熱転写プリンターでの搬送方向に対して、ハーフカット
の形状が左右で異なっている。すなわち、例えば、四角
形と楕円の左右非対称の形状のハーフカットが形成され
ているものである。また、図7に示すように、ハーフカ
ットの形状は左右、上下とも対称であっても、受像シー
トの端からハーフカットまでの長さが、aとb、または
cとdとで異なっている場合のことも、本発明ではハー
フカットが左右非対称又は上下非対称であることを意味
している。このように、熱転写受像シートを熱転写プリ
ンターに供給する際に搬送方向を間違えた場合、ハーフ
カットの形状が異なったり、形状は同じでもハーフカッ
トの位置が上下または左右で異なっていても、本発明の
熱転写受像シートは搬送方向を示す検知マークが形成さ
れているため、搬送方向の間違いがなく、熱転写画像の
位置とハーフカットの位置が正確に合い、ずれるような
ことがない。
【0029】レーザー加工手段によりハーフカットを形
成することについて、以下に説明する。本発明のレーザ
ー加工手段は、レーザー光として、YAGレーザー、炭
酸ガスレーザー、ルビーレーザーなどを用い、特にYA
Gレーザーは、波長が短く、微小なスポットに集光でき
るため、より微細な加工が可能であり、好ましく用いら
れる。
【0030】本発明のレーザー加工手段の例を、説明す
ると、まず、レンズによりレーザー光を集光して、熱転
写受像シートの受容層の面へ照射する。その際に、レー
ザー光の照射時間または、レーザー出力値を変化させる
ことにより、ハーフカットの深さを調整することができ
る。すなわち、レーザー光の照射時間が少なめ目の場合
に、ハーフカットの加工される深さが浅くなり、レーザ
ー光の照射時間を少し多くして、ハーフカット加工深さ
を深くすることができる。また、レーザー出力値が少な
め目の場合に、ハーフカット加工が浅くなり、レーザー
出力値を少し多くして、ハーフカット加工を深くするこ
とができる。このように、簡単に、精度が高く、再現性
良く、加工部分に非接触で、ハーフカット加工ができ
る。したがって、従来のカッター刃によるハーフカット
加工と比べ、カッター刃に粘着剤が付着して、熱転写受
像シートの表面にその粘着剤が転移付着することがな
く、さらに加工部分に応力がかからず、バリや歪みが生
じない。
【0031】このような熱転写受像シートの表面に粘着
剤が転移付着することがなく、さらに加工部分に応力が
かからず、バリや歪みが生じない点は、ハーフカット加
工だけではなく、ミシン目加工でも同様な効果を発揮す
る。本発明のレーザー加工手段は、約0.9〜11μm
の赤外線領域のレーザー光線を使用することが好まし
く、レーザー光を照射された部分は、加熱されることに
なる。レーザー光を照射された部分は、局所的に加熱さ
れ、その部分の融点を越えた状態の液相時に、その部分
を吹き飛ばすことにより切断され、ハーフカット加工が
行われる。
【0032】レーザー加工手段は、以下に説明するレー
ザー加工装置により、熱転写受像シートにハーフカット
を形成する。レーザー加工装置は、図10にその一例を
示すように、レーザーヘッド14と加工光学系(レン
ズ)15と、レーザー電源16とから構成されるレーザ
ー発振器13、被加工物である熱転写受像シート1を搭
載し、水平面内(XY平面内)に移動可能なXYテーブ
ル17、レーザーヘッド14と加工光学系(レンズ)1
5を上下方向(Z軸方向)に移動させるZテーブル1
8、XYテーブル17の水平面内の移動動作とZテーブ
ル18の上下方向の移動動作とレーザー発振器13の発
振動作とを自動または手動で制御するメインコントロー
ラ19を備える。このようなレーザー加工装置のメイン
コントローラの制御により、種々の面付けの指定された
位置にハーフカットを行うことができる。
【0033】(マーク)本発明の熱転写受像シートは、
熱転写プリンターでの搬送方向を示す検知マーク10が
形成されている。この検知マーク10は、具体的には搬
送方向を示す矢印状のパターンや、漢字、ひらがなやカ
タカナのような文字や記号等の目視で搬送方向を判別で
きるものが挙げられる。また、検知センサーで読み取れ
るもの、受像シートの全層を打ち抜いた孔等が検知マー
クとして使用できる。本発明では、検知マークが熱転写
受像シートの表面または裏面の何れに形成してもよい。
また、検知マークが貫通孔、ミシン目等の場合は熱転写
受像シートの表面と裏面の両方に検知マークが形成され
る。尚、本発明では検知マークが、熱転写プリンターに
供給する際の搬送方向を示すものであり、熱転写プリン
ターで画像形成されれば検知マークは不用のものとな
る。したがって、検知マークは、熱転写受像シートの裏
面である離型シートに形成すれば、熱転写画像領域に検
知マークが入り込まず、また、画像形成後、検知マーク
の形成された離型シートはシール部から剥がして、捨ら
れる。熱転写受像シートの表面は、画像形成される面
で、たとえ少しのキズがあっても、画像にカケ(ヌケ)
が生じて画像品質を低下させる。また、搬送方向を示す
検知マークを見やすくするために、受容層側にマークを
形成する場合、ハーフカットで囲まれた領域より外側に
マークを印刷等により形成することは、大変な手間と時
間がかかり、さらに不良品も多く発生するという問題が
ある。それは、受容層の上に、印刷インキが転移しにく
く、また定着しにくいことが主な原因である。したがっ
て、検知マークは熱転写受像シートの裏面である離型シ
ートに形成することが好ましい。
【0034】まず、目視で搬送方向を判別できる検知マ
ークとしては、具体的には図1(b)に示すような矢印
や、搬送方向を示す内容の文章、例えば図5のように
「こちら側がプリント先端部です。」等の文章をグラビ
ア印刷、オフセット印刷、活版印刷等の従来公知の方法
で印刷することができる。また、目視で搬送方向を判別
できる検知マークをホットスタンプ、サーマルヘッド等
で転写印刷することもできる。検知マークの印刷は、受
容層表面に行っても良いが、受容層表面には印刷が困難
な場合は、基材の受容層を形成する側に印刷しても良
い。隠蔽性がない受容層を用いて、基材に形成した検知
マークを読み取ることができる。特に、検知マークを熱
転写受像シートの受容層側に設ける場合は、熱転写イン
キの転移性が良好であるため、熱転写インキを熱転写し
て、検知マークを形成することが好ましい。また、熱転
写の方法は、可変情報を記録できるサーマルヘッドやレ
ーザーによる方法が好ましい。それは、熱転写プリンタ
ーに搬送方向を正しく供給して画像形成する前に、予め
熱転写により検知マークを形成するものであり、その検
知マークは後で画像形成する領域から外れた部分に形成
することが好ましい。また、目視で搬送方向を判別でき
る検知マークは、ハーフカットによる加工や、ミシン目
による加工、貫通孔により形成することができる。ま
ず、ミシン目による加工は、通常カット部(熱転写受像
シート全層を貫通した切り込み部分)と、アンカット部
(熱転写受像シートの切り込みが全くない部分)が繰り
返し、加工され、対象物の厚さや強度に応じて、さら
に、熱転写プリンターの搬送機構に応じて、適宜、その
カット部とアンカット部の寸法を選択することができ
る。
【0035】このミシン目による検知マークは、手で切
り取るためのものではなく、熱転写受像シートを見て、
その受像シートのプリンター内での搬送方向を示すもの
であり、一見して判別できるものである。したがって、
このミシン目による検知マーク4は、カット部の長さが
アンカット部の長さと同じ程度か、長目の方が好まし
い。ミシン目による検知マークは、例えばカット部の長
さが2mm〜5mm、アンカット部の長さは1mm〜4
mm程度が好ましく用いられる。カット部の長さが大き
すぎると、熱転写プリンター内の搬送機構にて、ミシン
目加工部で、熱転写受像シートが切断され、搬送トラブ
ルが発生しやすくなる。また、アンカット部の長さが大
きすぎると、マークの判別が肉眼でしづらくなる。
【0036】上記のミシン目によるマーク4は、ミシン
刃を取り付けた上型と台座の間に、熱転写受像シートを
挿入して、上型を上下動させる方法や、シリンダータイ
プのロータリーカッター方法でも、形成することがで
き、シール部に施す剥がすためのハーフカットと、同時
またはインラインで加工することができる。検知マーク
をハーフカット加工で形成する方法については、前記の
離型シートを除く部分に施した剥がすためのハーフカッ
トの場合と同様であるため、ここでは記載することは省
略する。貫通孔による検知マークとしては、例えば図1
(b)の矢印のような孔を開けて、搬送方向を示すこと
ができる。
【0037】検知センサーで読み取れる検知マークは、
その形状や色等の特性は検知センサーによって検知可能
であれば限定されるものではない。形状は、例えば図2
のようなライン状でも、その他、丸形やバーコード等の
形状が挙げられる。検知マークの色は、検知センサーで
検知可能であればよく、例えば光透過型検知器であれ
ば、隠蔽性の高い銀色、黒色等が挙げられる。また、光
反射型検知器であれば、反射性の高い金属光沢の色調等
が挙げられる。検知センサーで読み取れる検知マークの
形成方法は、グラビア印刷、オフセット印刷や活版印刷
で形成したり、蒸着フィルムの転写箔でホットスタンプ
で設けたり、裏面に粘着剤が形成された蒸着フィルムを
貼り付けてもよい。また、熱転写受像シートの表面から
裏面に貫通した孔を形成してもよく、特に限定されるも
のではない。
【0038】(使用方法)本発明の熱転写受像シートの
使用方法は、検知マークを目視にて判別して、熱転写受
像シートの搬送方向を合わせて、熱転写受像シートを給
紙トレーに設置する場合と、検知マークを検知センサー
で読み取り、熱転写受像シートを搬送させる場合とがあ
る。まず、検知マークを目視にて判別する場合は、目視
で搬送方向を示す検知マークを認識して、その搬送方向
に合わせて、給紙トレーに熱転写受像シートを設置す
る。
【0039】検知マークを検知センサーで読み取る場合
は、給紙トレーに熱転写受像シートを設置し、その受像
シートに形成された検知マークを熱転写プリンターにあ
る検知センサーにて検知し、読み取るもので、検知マー
クが正しい位置に存在していないと、検知センサーで検
知できず、受像シートがプリンター中に搬送されないこ
とになる。したがって、熱転写受像シートを正しい搬送
方向で給紙トレーに設置すれば、検知センサーで検知し
て、受像シートがプリンター中に搬送される。
【0040】上記の熱転写受像シートの使用方法は、検
知マークを目視にて判別する場合、検知マークを検知セ
ンサーで読み取る場合を自由に選択することが出来、ど
ちらかの方法で行ったり、または2通りの方法を組み合
わせて、確実に熱転写受像シートを熱転写プリンターに
供給する際に搬送方向の間違いを防止することができ
る。以上のように形成された本発明の熱転写受像シート
に画像を形成する方法は、従来公知の昇華型熱転写方式
または熱溶融型熱転写方式でよく、例えばイエロー、シ
アン及びマゼンタの3色の着色転写層を面順次に有する
熱転写シートを用いて、公知のサーマルヘッド方式の熱
転写プリンターによって所望のフルカラー画像を熱転写
受像シートの受容層に形成する。次に、その画像形成さ
れた受容層を含み、基材と粘着剤層も含有したシール部
を離型シートから剥離して、任意の物品に貼着すること
ができる。
【0041】
【実施例】以下に実施例及び比較例をあげて、本発明を
さらに具体的に説明する。尚、文中部または%とあるの
は重量基準である。 (実施例1)まず、基材である内部にミクロボイドを有
するポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名W−
900、ダイヤホイル株式会社製、厚み50μm)の一
方の表面に下記組成の受容層用塗工液を固形分で、4.
0g/m2 の割合で、塗工及び乾燥して受容層を形成し
た。
【0042】受容層用塗工液組成 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 40部 (電気化学工業株式会社製、#1000A) ポリエステル樹脂(東洋紡績株式会社製、バイロン600) 40部 塩化ビニル・スチレン・アクリル共重合体 20部 (電気化学工業株式会社製、デンカラック#400A) ビニル変性シリコーン 10部 (信越化学工業株式会社製 X−62−1212) 触媒(信越化学工業株式会社製 CAT−PLR−5) 5部 触媒(信越化学工業株式会社製 CAT−PL−50T) 6部 メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 400部
【0043】次に、上記のミクロボイドを有するポリエ
チレンテレフタレートフィルムの受容層を形成していな
い面に、下記組成の粘着剤を固形分塗工量15g/m2
の割合で塗工し、温度70℃にて1分間の加熱乾燥を行
って粘着剤層を形成した。粘着剤層用塗工液組成 アクリル共重合体 48部 (総研化学株式会社製 SKダイン1310L) エポキシ樹脂(総研化学株式会社製 硬化剤E−AX) 0.36部 酢酸エチル 51.64部
【0044】別に離型シートである表面無処理の二軸延
伸ポリプロピレンフィルム(商品名パイレンP215
6、東洋紡績株式会社製、厚み30μm)の一方の表面
に、前記の積層体の粘着剤層面を対向させてラミネート
した。そして、前記受容層面に帯電防止剤として、第4
級アンモニウム塩化合物(松本油脂製薬株式会社製、T
B−34の1/1000希釈液)を塗布し、さらに、図
1(a)に示すような配置で、シール部にカッター刃を
取り付けた上型と台座とのプレス方式により、剥がすた
めのハーフカットを形成した。次に、図1(b)に示す
ような搬送方向を示す検知マークを黒色インキで、熱転
写受像シートの裏面である離型シートにオフセット印刷
により形成して、実施例1の熱転写受像シートを作製し
た。
【0045】(実施例2)実施例1で使用した熱転写受
像シートの受容層、基材、粘着剤層、離型シート及び帯
電防止剤を同様に用いて、熱転写受像シートを用意す
る。そして、図1(a)に示すような配置で、シール部
に、YAGレーザーを用いたレーザー加工手段(レーザ
ー出力1000W、照射時間0.1〜0.2ms)によ
り、剥がすためのハーフカット処理を施した。次に、熱
転写受像シートの裏面である離型シートに、図2に示す
ような配置で銀インキで活版印刷により検知マークを形
成して、実施例2の熱転写受像シートを作製した。
【0046】(比較例1)実施例1で使用した熱転写受
像シートの受容層、基材、粘着剤層、離型シート及び帯
電防止剤を同様に用いて、熱転写受像シートを用意す
る。そして、図1(a)に示すような配置で、シール部
にカッター刃を取り付けた上型と台座とのプレス方式に
より、剥がすためのハーフカットを形成し、比較例1の
熱転写受像シートを得た。尚、搬送方向を示す検知マー
クは形成していない。
【0047】以上の実施例と比較例の熱転写受像シート
において、以下の条件にて熱転写による画像を形成し
た。イエロー、マゼンタ及びシアンの3色の着色転写層
である染料層を面順次に有する熱転写シート(大日本印
刷株式会社製)と上記の各熱転写受像シートとを、各々
の着色転写層と受容層とを対向させて重ね合わせ、熱転
写シートの裏面からヘッド印加電圧12.0V、パルス
幅16msec、印画周期33.3msec、ドット密
度6ドット/lineの条件でサーマルヘッドによる熱
転写プリンターで記録を行い、熱転写受像シートの受容
層にフルカラーの顔写真の画像を形成した。尚、1枚の
熱転写受像シートに、図1(a)の配置のハーフカット
で囲まれた領域の中に、すなわち左側の四角形の中に、
右側の楕円の中に、それぞれ顔写真の画像が収まるよう
な条件でプリントを行う。尚、実施例2の場合では、熱
転写プリンターが光反射型検知器(検知センサー)を有
するものを使用し、その他のプリンター条件は上記の通
りである。
【0048】(評価結果)実施例1の熱転写受像シート
は、熱転写プリンターの供給口の給紙トレーにセットす
る際に、搬送方向が分かりやすく、正しい方向に置くこ
とができ、熱転写画像の位置と剥がすためのハーフカッ
トの位置が正確に合い、良好に画像形成ができた。ま
た、実施例2の熱転写受像シートは、検知センサーで検
知マークを検知することにより、プリンター中に搬送さ
れ、熱転写画像の位置と剥がすためのハーフカットの位
置が正確に合い、良好に画像形成ができた。それに対
し、比較例1の熱転写受像シートは、搬送方向を示すマ
ークがなく、給紙トレーに受像シートを設置する際に、
設置方向を間違えて、画像の位置と剥がすためのハーフ
カットの位置が合わずに、ずれてしまい、不良品となっ
た。
【0049】
【発明の効果】以上の通り、本発明の熱転写受像シート
は、少なくとも受容層、基材、粘着剤層がこの順に積層
されたシール部と、離型シートからなり、該離型シート
の離型面と粘着剤層が剥離可能に貼合された熱転写受像
シートにおいて、任意の大きさに切り取られた枚葉であ
り、該シール部に剥がすためのハーフカットが施され、
かつ、搬送方向を示す検知マークが形成されているた
め、熱転写プリンターに供給する際の搬送方向の間違い
を防止できる。また、本発明の熱転写受像シートの使用
方法は、検知マークを目視にて判別して、該熱転写受像
シートの搬送方向を合わせて、熱転写受像シートを給紙
トレーに設置する、検知マークを検知センサーで読み取
り、熱転写受像シートを搬送させることにより、熱転写
プリンターに正しい搬送方向で熱転写受像シートを設置
することができ、熱転写画像の位置と剥がすためのハー
フカットの位置が正確に合い、熱転写画像の位置とハー
フカットの位置がずれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写受像シートの一つの実施形態を
示す平面図である。
【図2】本発明の熱転写受像シートの一つの実施形態を
示す裏面側の平面図である。
【図3】本発明の熱転写受像シートの一つの実施形態を
示す裏面側の平面図である。
【図4】本発明の熱転写受像シートの一つの実施形態を
示す表面側の平面図である。
【図5】本発明の熱転写受像シートの一つの実施形態を
示す裏面側の平面図である。
【図6】図1のX−X拡大断面図である。
【図7】シール部に剥がすためのハーフカットが施さ
れ、熱転写画像が形成された熱転写受像シートを説明す
る平面図である。
【図8】図7のY−Y拡大断面図である。
【図9】剥離したシール部を他物品に貼着した状態を説
明する図である。
【図10】レーザー加工装置の構成の概略図である。
【符号の説明】
1 熱転写受像シート 2 ハーフカット(剥がすための) 3 熱転写受像シートの表面 4 熱転写受像シートの裏面 5 離型シート 6 粘着剤層 7 基材 8 受容層 9 シール部 10 検知マーク 11 画像 12 物品 13 レーザー発振器 14 レーザーヘッド 15 加工光学系 16 レーザー電源 17 XYテーブル 18 Zテーブル 19 メインコントローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも受容層、基材、粘着剤層がこ
    の順に積層されたシール部と、離型シートからなり、該
    離型シートの離型面とシール部の粘着剤層が剥離可能に
    貼合された熱転写受像シートにおいて、任意の大きさに
    切り取られた枚葉であり、該シール部に剥がすためのハ
    ーフカットが施され、かつ、搬送方向を示す検知マーク
    が形成されていることを特徴とする熱転写受像シート。
  2. 【請求項2】 前記の検知マークが、熱転写受像シート
    の裏面である離型シートに形成されていることを特徴と
    する上記の請求項1に記載する熱転写受像シート。
  3. 【請求項3】 前記のハーフカットが、左右非対称又は
    上下非対称であることを特徴とする上記の請求項1に記
    載する熱転写受像シート。
  4. 【請求項4】 少なくとも受容層、基材、粘着剤層がこ
    の順に積層されたシール部と、離型シートからなり、該
    離型シートの離型面と粘着剤層が剥離可能に貼合され、
    任意の大きさに切り取られた枚葉であり、該シール部に
    剥がすためのハーフカットが施され、かつ、搬送方向を
    示す検知マークが形成されている熱転写受像シートの使
    用方法において、該検知マークを目視にて判別して、該
    熱転写受像シートの搬送方向を合わせて、熱転写受像シ
    ートを給紙トレーに設置することを特徴とする熱転写受
    像シートの使用方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも受容層、基材、粘着剤層がこ
    の順に積層されたシール部と、離型シートからなり、該
    離型シートの離型面と粘着剤層が剥離可能に貼合され、
    任意の大きさに切り取られた枚葉であり、該シール部に
    剥がすためのハーフカットが施され、かつ、搬送方向を
    示す検知マークが形成されている熱転写受像シートの使
    用方法において、該検知マークを熱転写プリンターに設
    置された検知センサーで読み取り、熱転写受像シートを
    搬送させることを特徴とする熱転写受像シートの使用方
    法。
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