JPH10330399A - 神経伝達ポリペプチド - Google Patents

神経伝達ポリペプチド

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JPH10330399A
JPH10330399A JP9140615A JP14061597A JPH10330399A JP H10330399 A JPH10330399 A JP H10330399A JP 9140615 A JP9140615 A JP 9140615A JP 14061597 A JP14061597 A JP 14061597A JP H10330399 A JPH10330399 A JP H10330399A
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JP
Japan
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residue
group
salt
polypeptide
gly
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Application number
JP9140615A
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English (en)
Inventor
Jun Sasaki
潤 佐々木
Yasushi Matsumura
靖 松村
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】種々の神経疾患の治療薬や予防薬として、また
は鎮痛剤として有用な新規なポリペプチドを提供する。 【解決手段】一般式(1)で表されるポリペプチドまた
はその塩(R1 は水素原子、R2 は水酸基、X1 、X2
はアラニン残基、Y1 、Y2 はD−アルギン残基または
ロイシン残基、Z1 、Z2 はロイシン残基またはリジン
残基、などを表す。)。 【化1】 R1-Phe-Gly-Gly-Phe-Thr-Gly-X1-Y1-Z1-Ser-X2-Y2-Z2-Leu-Ala-Asn-Gln-R2 ・・・(1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れた薬理作用を有
する新規な神経伝達ポリペプチドおよびその塩に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】オピ
オイド様レセプターのリガンドとして最近ノシセプチン
(または別名、オルファニンFQ)が発見された(Neur
oscience Letter, 223(1997)113-116 )。ノシセプチン
は、アミノ酸残基17個からなるポリペプチドで、痛み
の伝達に関与していると考えられ、その作用としてはモ
ルヒネとは異なる鎮痛作用があるとされている。
【0003】しかし、ノシセプチンは生体内で酵素分解
を受け、その分解物は神経細胞を刺激して痛みの伝達物
質であるサブスタンスPを遊離し、疼痛作用を示す。特
に、低濃度のノシセプチンでは酵素分解の効果が顕著に
現れ、疼痛作用を示す。従って、鎮痛作用に着目した場
合、生体内での酵素分解を受けにくく低濃度でも鎮痛活
性を示す化合物が望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、生体内での酵
素分解を受けにくく、分解物が生じにくいことより、ノ
シセプチンの分解物が示すような疼痛作用を低減し、低
濃度でノシセプチン様の鎮痛作用を示す下記一般式
(1)で表されるポリペプチドおよびその塩を提供す
る。この本発明の化合物は、鎮痛薬、または、種々の神
経疾患の予防薬または治療薬となると考えられる。
【0005】
【化2】 R1-Phe-Gly-Gly-Phe-Thr-Gly-X1-Y1-Z1-Ser-X2-Y2-Z2-Leu-Ala-Asn-Gln-R2 ・・・(1)
【0006】[ただし、一般式(1)中、R1 、R2
1 、X2 、Y1 、Y2 、Z1 およびZ2 は下記のもの
を示す。 R1 :水素原子、1価のアミノ酸残基、1価のペプチド
残基、ハロゲン原子、低級アルキル基、アシル基。 R2 :水素原子、水酸基、または低級アルコキシ基。 X1 、X2 、Y1 、Y2 、Z1 、Z2 :それぞれ独立に
アミノ酸残基。 (ただし、同時に、R1 が水素原子、R2 が水酸基、X
1 およびX2 がいずれもアラニン残基、Y1 およびY2
がいずれもアルギニン残基、Z1 およびZ2 がいずれも
リジン残基である場合を除く。)]
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の以上の説明および以下の
説明において、「アミノ酸」とは、天然に存在するアミ
ノ酸、および天然は存在しない合成アミノ酸の両者を意
味する。また、α−アミノ酸はもちろん、β−アミノ
酸、その他のアミノ酸も意味する。α−アミノ酸の場
合、L型アミノ酸はもちろんD型アミノ酸も意味する。
本発明ポリペプチドを構成するアミノ酸残基は、特に言
及しない限りL型のα−アミノ酸をの残基をいう。一部
のアミノ酸残基は言及するようにD型のα−アミノ酸が
好ましい場合がある。しかし、本発明でいうアミノ酸
(残基)は、これら好ましいアミノ酸(残基)に限られ
るものではない。
【0008】また、「ハロゲン原子」とは、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。有機
基が「低級」とは炭素原子の数が1〜6個を意味する。
「低級アルキル基」は直鎖状または分岐状のいずれでも
よく、その適当な例としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などがあげられ
る。「低級アルコキシ基」としては、直鎖状または分岐
状のいずれでもよく、その適当な例としては、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブ
トキシ基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基などがあげ
られる。「アシル基」としては、直鎖状または分岐状の
いずれでもよく、その適当な例としては、ホルミル基、
アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリ
ル基などがあげられる。好ましいアシル基は保護基賭し
て有用なアシル基である。
【0009】一般式(1)で表されるポリペプチドの塩
としては、このポリペプチドと無機酸または有機酸から
誘導される酸付加塩がある。このような塩としては、例
えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、メタ
ンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、シュウ酸
塩、酒石酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸
塩、コハク酸塩、乳酸塩、グルタル酸塩、酢酸塩、トリ
フルオロ酸塩、種々のアミノ酸塩などがある。
【0010】また、一般式(1)で表されるポリペプチ
ドの塩としては、このポリペプチドと塩基とから形成さ
れる塩がある。このような塩としては、例えば、アルカ
リ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土
類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム)、アンモ
ニウムおよび置換アンモニウム(例えば、ジメチルアン
モニウム、トリエチルアンモニウム)などから形成され
る塩がある。
【0011】本発明ポリペプチドにおいてR1 としては
水素原子、1価のアミノ酸残基、1価のペプチド残基、
およびアシル基が好ましい。1価のペプチド残基として
は、アミノ酸残基数2〜8、好ましくは2〜4の1価の
ペプチド残基が好ましい。アシル基としては、t−ブチ
ルオキシカルボニル基、9−フルオレニルオキシカルボ
ニル基などの保護基として有用なアシル基が好ましい。
特に好ましいR1 は水素原子である。また、R2 として
は特に水酸基が好ましい。
【0012】X1 、X2 としては、少なくとも一方がア
ラニン残基であることが好ましく、特にいずれもアラニ
ン残基であることが好ましい。Y1 、Y2 としては、少
なくとも一方がD−アルギニン残基またはロイシン残基
であることが好ましい。さらに一方がD−アルギニン残
基である場合、他方はD−アルギニン残基、アルギニン
残基およびロイシン残基のいずれかであること、およ
び、一方がロイシン残基である場合、他方はアルギニン
残基およびロイシン残基のいずれかであること、が好ま
しい。特に好ましくは、いずれもD−アルギニン残基で
あるかまたはいずれもロイシン残基である。Z1 、Z2
としては、少なくとも一方がロイシン残基またはリジン
残基であることが好ましく、特にいずれもロイシン残
基、いずれもリジン残基、および一方がロイシン残基で
他方がリジン残基であることが好ましい。
【0013】特に好ましいポリペプチドは、いずれもR
1 が水素原子かつR2 が水酸基であって、−X1 −Y1
−Z1 −および−X2 −Y2 −Z2 −の組み合わせが下
記の表1の組み合わせであるポリペプチド(以下、P−
1〜P−7と呼ぶ)である。たとえば、上記P−1〜P
−3の配列全体を表すと下記のようになる。
【0014】
【表1】
【0015】
【化3】P−1:Phe-Gly-Gly-Phe-Thr-Gly-Ala-D-Arg-
Leu-Ser-Ala-D-Arg-Leu-Leu-Ala-Asn-Gln 。 P−2:Phe-Gly-Gly-Phe-Thr-Gly-Ala-Leu-Leu-Ser-Al
a-Leu-Leu-Leu-Ala-Asn-Gln 。 P−3:Phe-Gly-Gly-Phe-Thr-Gly-Ala-D-Arg-Lys-Ser-
Ala-D-Arg-Lys-Leu-Ala-Asn-Gln 。
【0016】一般式(1)で表されるポリペプチドは、
例えば、「ペプチド合成の基礎と実験」(丸善株式会
社)、に記載されているような一般的なペプチド合成法
により製造することができる。すなわち、ペプチド液相
合成法またはペプチド固相合成法によりペプチドカルボ
キシル末端より順次アミノ酸を縮合することにより、一
般式(1)で表されるポリペプチドを製造することがで
きる。または、ペプチド液相合成法またはペプチド固相
合成法により目的のポリペプチドの断片を製造した後、
これらをペプチド液相合成法またはペプチド固相合成法
によりつなぎ合わせることにより一般式(1)で表され
るポリペプチドを製造することができる。用いるアミノ
酸原料としては、アミノ酸のアミノ基が、例えば、t−
ブチルオキシカルボニル基(Boc)や9−フルオレニ
ルメチルオキシカルボニル基(Fmoc)などの保護基
で保護されているものが好ましい。また、用いるアミノ
酸原料の側鎖官能基はそれぞれ好ましい保護基で保護さ
れているものが好ましい。
【0017】アミノ酸側鎖保護基としては、例えば、t
−ブチルオキシカルボニル基(Boc)、t−ブチル基
(tBu)、トリチル基(Trt)、ベンジル基(Bz
l)、2、2、5、7、8−ペンタメチルクロマンスル
フォニル基(Pmc)などがあげられる。ペプチド結合
を形成するための縮合剤としては、例えば、N,N−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル
−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド(WSC)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ
−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウム ヘキサ
フルオロホスフェート(BOP)、ベンゾトリアゾール
−1−イル−オキシ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウ
ム ヘキサフルオロホスフェート(pyBOP)、2−
(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,
3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフ
ェート(HBTU)、2−(1H−ベンゾトリアゾール
−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウ
ム テトラフルオロボレートなどがあげられる。
【0018】また、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(HOBt)と上記縮合剤を好ましい割合で混合して用
いることもできる。ペプチド結合を形成する際に用いる
塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン(DIEA)などがあげられる。ペプ
チドまたはアミノ酸のアミノ末端アミノ基の保護基であ
るBocおよびFmocは、それぞれトリフルオロ酢酸
(TFA)またはピペリジンにより除去することができ
る。ペプチドのアミノ酸残基の側鎖官能基の保護基は、
例えば、TFA、フッ化水素(HF)、トリフルオロメ
タンスルホン酸などにより除去することができる。
【0019】また、ペプチド固相合成法に於いて、ペプ
チドまたはアミノ酸残基の側鎖官能基に保護基が付いて
いるペプチドをペプチド固相合成樹脂より脱離させる方
法としては、例えば、TFAを用いることができる。ペ
プチド固相樹脂からのペプチドの脱離と、アミノ酸残基
の側鎖官能基の保護基の脱離は、それぞれ同一反応系内
で同時に行うこともできる。あるいは、それぞれ独立に
行うこともできる。ペプチド固相合成用のペプチド固相
合成樹脂としては、例えば、ポリスチレンにクロロメチ
ルポリスチレン−ジビニルベンゼンを架橋したものや、
p−ベンジルオキシベンジルアルコールを架橋したもの
(以下、p−ベンジルオキシベンジルアルコール ポリ
スチレンという)など通常市販されているものを用いる
ことができる。
【0020】目的のポリペプチドまたはその中間体は、
例えば、イオンクロマトグラフィー、ゲル濾過クロマト
グラフィー、逆相クロマトグラフィー、順相クロマトグ
ラフィー、再結晶、抽出、分別結晶化など、種々の方法
により単離、精製を行うことができる。また、こうして
得られた目的物である一般式(1)で表されるポリペプ
チドは、常法によってそれぞれの塩に変換できる。
【0021】本発明の化合物(ポリペプチドおよびその
塩)はノシセプチンと同様の神経に対する生理作用を有
する。このため、本発明の化合物は医薬品の有効成分と
して有用であり、特に神経疾患の予防または治療薬とし
て、また鎮痛剤として有用である。
【0022】医薬品として本発明の化合物を用いる場
合、本発明の化合物を活性成分とし、経口投与、非経口
投与あるいは外用に適した有機あるいは無機固体または
液体賦形剤等の医薬として許容しうる担体との混合物と
して該化合物を含有する慣用的医薬製剤の形で用いる。
医薬製剤は、錠剤、顆粒、散剤、カプセル等の固形状で
あってもよく、液剤、懸濁液、シロップ、乳剤、レモナ
ーデ剤の液状であってもよい。必要ならば、上記製剤に
補助剤、安定化剤、湿潤剤、その他の常用添加剤、例え
ば、乳糖、クエン酸、酒石酸、ステアリン酸、ステアリ
ン酸マグネシウム、白土、蔗糖、トウモロコシ澱粉、タ
ルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、落花生油、オリーブ
油、カカオ油、エチレングリコール等を配合してもよ
い。
【0023】本発明の化合物の用量は、患者の年齢、症
状、疾患または病状の種類、適用せんとする本発明の化
合物等によっても変動するが、一般的には1日あたり
0.01mg〜500mgの範囲の量を、あるいはさら
に多量を患者に投与すればよい。諸疾患の処置に当たっ
て、本発明の目的化合物の平均1回量を0.05mg、
0.1mg、0.25mg、0.5mg、1mg、20
mg、50mg、100mg等として用いればよい。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0025】[例1] ポリペプチドP−1酢酸塩の合成 (合成1) Fmoc−グルタミン(Trt)−p−ベンジルオキシ
ベンジルアルコールポリスチレンの合成 Fmoc−グルタミン(Trt)2.7g(4.4mm
ol)、DCC 454mg(0.67mmol)をジ
クロロメタン30ml中、氷温下にて15分間反応させ
た。反応終了後、ジクロロメタンを減圧留去し、残渣を
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に溶解させ
た。この溶液と4−ジメチルアミノピリジン 82mg
(0.67mmol)をp−ベンジルオキシベンジルア
ルコールポリスチレン1g(架橋率0.67mmol/
g)に加え一昼夜のあいだ混合し、DMFを除去した
後、目的のFmoc−グルタミン(Trt)−p−ベン
ジルオキシベンジルアルコール ポリスチレンを得た。
【0026】(合成2) フェニルアラニル−グリシル−グリシル−フェニルアラ
ニル−スレオニル(tBu)−グリシル−アラニル−D
−アルギニル(Pmc)−ロイシル−セリニル(tB
u)−アラニル−D−アルギニル(Pmc)−ロイシル
−ロイシル−アラニル−アスパラジニル(Trt)−グ
ルタミニル(Trt)−p−ベンジルオキシベンジルア
ルコール ポリスチレンの合成
【0027】合成1で得られた、Fmoc−グルタミン
(Trt)−p−ベンジルオキシベンジル アルコール
ポリスチレン約250mgを用い、これより順次、ア
ミノ酸の縮合を行った。Fmocの除去には、20%ピ
ペリジン/DMF溶液を用い、ペプチド結合形成反応に
は、PyBOP 133mg(0.25mmol)、H
OBt 15.3mg(0.1mmol)、DIEA
86μl(0.5mmol)を用いた。それぞれ用いる
Fmoc−アミノ酸を縮合に用いる順番に表2に示す。
【0028】最終的に、アミノ末端のFmocを20%
ピペリジン/DMFで除去した後、溶媒を除去して目的
化合物である、フェニルアラニル−グリシル−グリシル
−フェニルアラニル−スレオニル(tBu)−グリシル
−アラニル−D−アルギニル(Pmc)−ロイシル−セ
リニル(tBu)−アラニル−D−アルギニル(Pm
c)−ロイシル−ロイシル−アラニル−アスパラジニル
(Trt)−グルタミニル(Trt)−p−ベンジルオ
キシベンジルアルコール ポリスチレンを得た。
【0029】
【表2】
【0030】(合成3) P−1のTFA塩の合成 合成2で得られたものを充分に乾燥させた後、TFA:
トリイソプロピルシラン:水=94:2:4の混合液3
0mlを加え、室温下、約2時間反応させた。固体を除
去した後、残った液より液体を減圧留去し、残渣にジエ
チルエーテルを加えた。生じる白色の沈殿物を濾取し、
これを酢酸/水混合溶媒に溶解させた。これを凍結乾燥
することにより目的ポリペプチドであるP−1(フェニ
ルアラニル−グリシル−グリシル−フェニルアラニル−
スレオニル−グリシル−アラニル−D−アルギニル−ロ
イシル−セリニル−アラニル−D−アルギニル−ロイシ
ル−ロイシル−アラニル−アスパラジニル−グルタミ
ン)の粗生成物約200mgを得た。この粗生成物を
0.1%TFA/水、0.1%TFA/アセトニトリル
混合溶媒を用いたC18逆相カラムクロマトグラフィー
により精製を行い、P−1のTFA塩を70mg得た。
【0031】(合成4) P−1酢酸塩の合成 合成3で得られたP−1のTFA塩70mgを5wt%
酢酸水溶液に溶解させ、予め、20wt%酢酸水溶液で
処理した強塩基交換樹脂カラムにて酢酸塩型に置換し
た。得られた酢酸溶液を凍結乾燥することによりP−1
酢酸塩60mgを得た。
【0032】[例2] P−1酢酸塩のアミノ酸分析による同定 例1で得られたP−1酢酸塩の一部を6N HClで1
40℃、4時間加水分解した後、そのアミノ酸組成を分
析した。その結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】[例3] ポリペプチドP−3酢酸塩の合成 (合成5) フェニルアラニル−グリシル−グリシル−フェニルアラ
ニル−スレオニル(tBu)−グリシル−アラニル−D
−アルギニル(Pmc)−リジニル(Boc)−セリニ
ル(tBu)−アラニル−D−アルギニル(Pmc)−
リジニル(Boc)−ロイシル−アラニル−アスパラジ
ニル(Trt)−グルタミニル(Trt)−p−ベンジ
ルオキシベンジルアルコール ポリスチレンの合成
【0035】合成1で得られた、Fmoc−グルタミン
(Trt)−p−ベンジルオキシベンジルアルコール
ポリスチレン約250mgを用い、これより順次、アミ
ノ酸の縮合を行った。Fmocの除去には、20%ピペ
リジン/DMF溶液を用い、ペプチド結合形成反応に
は、PyBOP 133mg(0.25mmol)、H
OBt 15.3mg(0.1mmol)、DIEA
86μl(0.5mmol)を用いた。それぞれ用いる
Fmoc−アミノ酸を縮合に用いる順番に表4に示す。
【0036】最終的に、アミノ末端のFmocを20%
ピペリジン/DMFで除去した後、溶媒を除去して目的
化合物である、フェニルアラニル−グリシル−グリシル
−フェニルアラニル−スレオニル(tBu)−グリシル
−アラニル−D−アルギニル(Pmc)−リジニル(B
oc)−セリニル(tBu)−アラニル−D−アルギニ
ル(Pmc)−リジニル(Boc)−ロイシル−アラニ
ル−アスパラジニル(Trt)−グルタミニル(Tr
t)−p−ベンジルオキシベンジルアルコールポリスチ
レンを得た。
【0037】
【表4】
【0038】(合成6) P−3のTFA塩の合成 合成5で得られたものを充分に乾燥させた後、TFA:
トリイソプロピルシラン:水=94:2:4の混合液3
0mlを加え、室温下、約2時間反応させた。固体を除
去した後、残った液より液体を減圧留去し、残渣にジエ
チルエーテルを加えた。生じる白色の沈殿物を濾取し、
これを酢酸/水混合溶媒に溶解させた。これを凍結乾燥
することことにより目的ポリペプチドであるP−3(フ
ェニルアラニル−グリシル−グリシル−フェニルアラニ
ル−スレオニル−グリシル−アラニル−D−アルギニル
−リジニル−セリニル−アラニル−D−アルギニル−リ
ジニル−ロイシル−アラニル−アスパラジニル−グルタ
ミン)の粗生成物約250mgを得た。この粗生成物を
0.1%TFA/水、0.1%TFA/アセトニトリル
混合溶媒を用いたC18逆相カラムクロマトグラフィー
により精製を行い、P−3のTFA塩を95mg得た。
【0039】(合成7) P−3酢酸塩の合成 合成6で得られたP−3のTFA塩95mgを5%酢酸
水溶液に溶解させ、予め、20%酢酸水溶液で処理した
強塩基交換樹脂カラムにて酢酸塩型に置換した。得られ
た酢酸溶液を凍結乾燥することにより目的とするP−3
酢酸塩85mgを得た。
【0040】[例4] P−3酢酸塩のアミノ酸分析による同定 例3で得られたP−3酢酸塩の一部を6N HClで1
40℃、4時間加水分解した後、そのアミノ酸組成を分
析した。その結果を表5に示す。
【0041】
【表5】
【0042】[例5] ポリペプチドP−2酢酸塩の合成 (合成8) フェニルアラニル−グリシル−グリシル−フェニルアラ
ニル−スレオニル(tBu)−グリシル−アラニル−ロ
イシル−ロイシル−セリニル(tBu)−アラニル−D
−ロイシル−ロイシル−ロイシル−アラニル−アスパラ
ジニル(Trt)−グルタミニル(Trt)−p−ベン
ジルオキシベンジルアルコール ポリスチレンの合成
【0043】合成1で得られた、Fmoc−グルタミン
(Trt)−p−ベンジルオキシベンジルアルコール
ポリスチレン約250mgを用い、これより順次、アミ
ノ酸の縮合を行った。Fmocの除去には、20%ピペ
リジン/DMF溶液を用い、ペプチド結合形成反応に
は、PyBOP 133mg(0.25mmol)、H
OBt 15.3mg(0.1mmol)、DIEA
86μl(0.5mmol)を用いた。それぞれ用いる
Fmoc−アミノ酸を縮合に用いる順番に表6に示す。
【0044】最終的に、アミノ末端のFmocを20%
ピペリジン/DMFで除去した後、溶媒を除去して目的
のものである、フェニルアラニル−グリシル−グリシル
−フェニルアラニル−グリシル−スレオニル(tBu)
−グリシル−アラニル−ロイシル−ロイシル−セリニル
(tBu)−アラニル−ロイシル−ロイシル−ロイシル
−アラニル−アスパラジニル(Trt)−グルタミニル
(Trt)−p−ベンジルオキシベンジルアルコール
ポリスチレンを得た。
【0045】
【表6】
【0046】(合成9) P−2のTFA塩の合成 合成8で得られたものを充分に乾燥させた後、TFA:
トリイソプロピルシラン:水=94:2:4の混合液3
0mlを加え、室温下、約2時間反応させた。固体を除
去した後、残った液より液体を減圧留去し、残渣にジエ
チルエーテルを加えた。生じる白色の沈殿物を濾取し、
これを酢酸/水混合溶媒に溶解させた。これを凍結乾燥
することにより目的ポリペプチドであるP−2(フェニ
ルアラニル−グリシル−グリシル−フェニルアラニル−
スレオニル−グリシル−アラニル−ロイシル−ロイシル
−セリニル−アラニル−ロイシル−ロイシル−ロイシル
−アラニル−アスパラジニル−グルタミン)の粗生成物
約130mgを得た。この粗生成物を0.1%TFA/
水、0.1%TFA/アセトニトリル混合溶媒を用いた
C18逆相カラムクロマトグラフィーにより精製を行
い、目的のP−2のTFA塩を26mg得た。
【0047】[例6] P−2のTFA塩のアミノ酸分析による同定 例5で得られたP−2のTFA塩の一部を6N HCl
で140℃、4時間加水分解した後、そのアミノ酸組成
を分析した。その結果を表7に示す。
【0048】
【表7】
【0049】
【発明の効果】種々の神経疾患の治療薬や予防薬とし
て、または鎮痛剤として有用な新規なポリペプチドを合
成した。
【0050】
【配列表】 配列番号:1 配列の長さ:17 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:unusual amino acid 存在位置:8および12 他の情報:Arg=D-Arg 配列: Phe Gly Gly Phe Thr Gly Ala Arg Leu Ser Ala Arg Leu Leu Ala Asn 5 10 15 Gln
【0051】配列番号:2 配列の長さ:17 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Phe Gly Gly Phe Thr Gly Ala Leu Leu Ser Ala Leu Leu Leu Ala Asn 5 10 15 Gln
【0052】配列番号:3 配列の長さ:17 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:unusual amino acid 存在位置:8および12 他の情報:Arg=D-Arg 配列: Phe Gly Gly Phe Thr Gly Ala Arg Lys Ser Ala Arg Lys Leu Ala Asn 5 10 15 Gln

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)で表されるポリペプチドまた
    はその塩。 【化1】 R1-Phe-Gly-Gly-Phe-Thr-Gly-X1-Y1-Z1-Ser-X2-Y2-Z2-Leu-Ala-Asn-Gln-R2 ・・・(1) [ただし、一般式(1)中、R1 、R2 、X1 、X2
    1 、Y2 、Z1 およびZ2 は下記のものを示す。 R1 :水素原子、1価のアミノ酸残基、1価のペプチド
    残基、ハロゲン原子、低級アルキル基、アシル基。 R2 :水素原子、水酸基、または低級アルコキシ基。 X1 、X2 、Y1 、Y2 、Z1 、Z2 :それぞれ独立に
    アミノ酸残基。 (ただし、同時に、R1 が水素原子、R2 が水酸基、X
    1 およびX2 がいずれもアラニン残基、Y1 およびY2
    がいずれもアルギニン残基、Z1 およびZ2 がいずれも
    リジン残基である場合を除く。)]
  2. 【請求項2】X1 およびX2 の少なくとも一方がアラニ
    ン残基である請求項1記載のポリペプチドまたはその
    塩。
  3. 【請求項3】Y1 およびY2 の少なくとも一方がD−ア
    ルギン残基またはロイシン残基である請求項1または2
    記載のポリペプチドまたはその塩。
  4. 【請求項4】Z1 およびZ2 の少なくとも一方がロイシ
    ン残基またはリジン残基である請求項1、2または3記
    載のポリペプチドまたはその塩。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載のポリペプ
    チドまたはその塩を有効成分とする医薬品。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3または4記載のポリペプ
    チドまたはその塩を有効成分とする神経疾患の予防また
    は治療薬。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3または4記載のポリペプ
    チドまたはその塩を有効成分とする鎮痛剤。
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