JPH10330468A - ポリブチレンテレフタレートの製造法 - Google Patents

ポリブチレンテレフタレートの製造法

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JPH10330468A
JPH10330468A JP3520298A JP3520298A JPH10330468A JP H10330468 A JPH10330468 A JP H10330468A JP 3520298 A JP3520298 A JP 3520298A JP 3520298 A JP3520298 A JP 3520298A JP H10330468 A JPH10330468 A JP H10330468A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副反応を抑制しつつ品質に優れたポリブチレ
ンテレフタレートを連続直接エステル化による方法で製
造する。 【解決手段】 テレフタル酸を主成分とするジカルボン
酸と1,4−ブタンジオールを主成分とするジオールと
を連続的にエステル化反応し、次いで重縮合反応するこ
とによりポリブチレンテレフタレートを製造するに際
し、エステル化反応を、有機スズ化合物の存在下かつ有
機チタン化合物の実質的な不存在下でエステル化反応率
が80%以上になるまで、第1段階のエステル化反応を
行ない、次いで、有機チタン化合物を添加して第2段階
のエステル化反応を行ない、次いで重縮合反応を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、副反応を抑制しつ
つ品質に優れたポリブチレンテレフタレートを、連続直
接エステル化し重縮合することにより製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリブチレンテレフタレート(以下PB
Tと称する)は優れた成形性や耐熱性、機械的性質、耐
薬品性などを有しているため、電気部品や自動車部品な
どの成形材料として、またソフト性やストレッチ性を生
かして繊維用としても広く用いられている。
【0003】このようなPBTの製造法の1つとして、
テレフタル酸と1,4−ブタンジオールからPBTオリ
ゴマーを製造するエステル化工程と、生成したPBTオ
リゴマーを高重合度化する重縮合工程からなる直接重合
法がある。かかるPBTの直接重合法におけるエステル
化工程には触媒の存在が不可欠であり、その触媒として
は有機チタン化合物が最も一般的に用いられている。
【0004】しかし、有機チタン化合物(例えばチタン
酸エステル)は、エステル化反応触媒として優れた触媒
活性を示す一方、その反応や1,4−ブタンジオールの
分解(脱水環化)で副生する水によつて加水分解を受
け、不溶性異物の生成や、触媒としての活性低下を起こ
し易い。
【0005】かかる有機チタン化合物の不溶化・失活問
題に対して、有機チタン化合物をエステル化反応率50
%を境に前半、後半の各々に添加する、添加方法の改善
(例えば特開昭49−57092号公報)、多価アルコ
ール系化合物とアルカリ金属化合物とを併用する手段
(例えば特開昭62−225524号公報)、アルカノ
ールアミンチタン酸エステル化合物を触媒として用いる
方法(例えば特開昭62−141022号公報)、有機
チタン化合物とアルカノールアミン化合物とを併用する
方法(例えば特開昭62−199617号公報)、ヒン
ダードフェノール系化合物のエステル化段階で添加する
方法(例えば特開平1−282215号公報)等が提案
され、これらの手段によって触媒活性がある程度改良さ
れる。
【0006】しかしながら、上記の改善策はPBTオリ
ゴマーを回分法で製造する際には有効であるが、連続法
で製造する際にはあまり効果がなく、不溶性の異物が多
量に生成する。これは、連続法でPBTオリゴマーを製
造する場合には、有機チタン化合物は水と反応するだけ
でなく、系中のテレフタル酸と反応し、金属塩を生成し
不溶化、失活するためと考えられる。
【0007】このようなエステル化段階での不溶性異物
の生成や触媒活性の低下の問題は、当然ながら反応時間
の短縮化にとっての阻害因子となるばかりか、反応生成
物の透明性を著しく低下させ、ひいては重合反応性の低
下のため所望の重合度が得られず、更にポリマーの成形
過程では不溶性異物に由来する成形性の低下や成形品の
品質低下などの問題が起こることになる。
【0008】一方、有機チタン化合物以外の有効な触媒
として、特公昭53−9796号公報に有機スズ化合物
が開示されている。しかし有機スズ化合物を触媒に用い
て連続法でエステル化反応を行った場合、反応が遅くそ
のため副生物の生成が多くなり、一方反応を速くするた
めに多くの触媒量を添加すると、重合後のPBTの色調
の悪化や耐熱性の悪化などの問題が新たに生じる。
【0009】また、特開昭62−195017号公報に
は、1,4−ブタンジオール/テレフタル酸のモル比が
2以上で、チタン触媒又はスズ触媒のいずれか一方を用
いた連続直接重合法が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高モル
比での連続エステル化ではエーテル結合の分子鎖への導
入が起こり易いという問題があるのでそのモル比はでき
るだけ小さいほうが望ましいが、上記した従来の連続直
接エステル化法ではモル比を小さくすることは困難であ
った。
【0011】そこで、本発明は、副反応を抑制しつつ品
質に優れたPBTを、連続直接エステル化し、重縮合す
ることにより製造する方法の提供を主な目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
達成するために鋭意検討した結果、本発明に到達したも
のであり、本発明のPBT製造方法は、テレフタル酸を
主成分とするジカルボン酸と1,4−ブタンジオールを
主成分とするジオールとを連続的にエステル化反応し、
次いで重縮合反応することによりPBTを製造するに際
し、エステル化反応を、有機スズ化合物の存在下かつ有
機チタン化合物の実質的な不存在下でエステル化反応率
が80%以上になるまで、第1段階のエステル化反応を
行ない、次いで有機チタン化合物を添加して第2段階の
エステル化反応を行ない、次いで重縮合反応を行なうこ
とを特徴とする。
【0013】有機スズ化合物がモノアルキルスズ化合物
及び/又はアルキルスタンノン酸であることが好まし
く、ジカルボン酸に対するジオールのモル比(P)が
1.1〜1.6であることが好ましい。
【0014】第1段階のエステル化反応は、反応温度1
80〜240℃、圧力760mmHg以下で行ない、か
つ、第2段階のエステル化反応を、反応温度190〜2
50℃、圧力760mmHg以下で行なうことが好まし
く、特に、第1段階のエステル化反応を、反応温度20
0〜230℃、圧力100〜600mmHgで行ない、
かつ、第2段階のエステル化反応を、反応温度200〜
240℃、圧力100〜550mmHgで行なうことが
好ましい。
【0015】また、有機スズ化合物の添加量は、生成す
るPBT100重量部に対して0.02〜0.15重量
部であることが好ましく、第2段階のエステル化反応で
添加する有機チタン化合物の添加量は、生成するPBT
100重量部に対して0.005〜0.3重量部である
ことが好ましい。
【0016】
【発明の実施の態様】以下本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明でいうポリブチレンテレフタレート
(PBT)とは、主たるジカルボン酸成分としてテレフ
タル酸を用い、主たるグリコール成分として1,4−ブ
タンジオールを用いた、主鎖にエステル結合を有する高
分子量の熱可塑性ポリエステルを指すが、その他に酸成
分として、イソフタル酸、オルトフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸、シュウ酸、アジピン酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸などを、また、その他のグリコー
ル成分として、エチレングリコール、プロピレングリコ
−ル、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノ−ル、ビスフェノ−ルA、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコールなどを共重合成分として用いることもで
きる。これらの共重合成分はそれぞれ、テレフタル酸ま
たは1,4−ブタンジオールに対して40モル%以下で
あることが好ましい。
【0018】また、酸成分とグリコール成分の比は特に
限定するものではないが、1,4−ブタンジオールが環
化して生じるテトラヒドロフラン(以下THFと称す
る)の副生抑制の観点からグリコール成分の酸成分に対
するモル比が1.1〜1.6であることが好ましい。
【0019】本発明で用いられる有機スズ化合物は、下
記一般式
【化1】 (ただし、Rはアルキル基またはアリール基、X1 〜X
4 はアルキル基、アリール基、アリルオキシ基、シクロ
ヘキシル基、ヒドロキシ基、ハロゲン等を含む1価の基
を示し、同一であっても異なっていてもよい。また、X
5 は硫黄または酸素原子を示す。)で表される化合物で
代表される。
【0020】具体例としては、ジブチルスズオキサイ
ド、メチルフェニルスズオキサイド、テトラエチルス
ズ、ヘキサエチルジスズオキサイド、シクロヘキサヘキ
シルジスズオキサイド、ジドデシルスズオキサイド、ト
リエチルスズハイドロオキサイド、トリフェニルスズハ
イドロオキサイド、トリイソブチルスズアセテート、ジ
ブチルスズジアセテート、ジフェニルスズジラウレー
ト、モノブチルスズトリクロライド、ジブチルスズジク
ロライド、トリブチルスズクロライド、ジブチルスズサ
ルファイド、ブチルヒドロキシスズオキサイドなどをあ
げることができる。その中でもモノアルキルズズ化合物
が好ましい。
【0021】また、他の有機スズ化合物としては、スタ
ノキサンも用いることができ、メチルスタンノン酸、エ
チルスタンノン酸、ブチルスタンノン酸などのアルキル
スタンノン酸が好ましい。これらの有機スズ化合物は1
種でもよく2種以上併用することもできる。
【0022】本発明における有機スズ化合物の添加量は
生成するPBT100重量部に対して0.02〜0.1
5重量部が好ましく、更に0.03〜0.1重量部が好
ましい。
【0023】上記有機スズ化合物は、第1段階のエステ
ル化反応の初期段階から全量を添加することが好ましい
が、そのエステル化反応の初期段階で一部を添加し途中
で残部を添加してもよい。そして、エステル化率が80
%以上になるまで、有機チタン化合物の実質的な不存在
下でエステル化反応を続ける必要がある。本発明におい
ては、この段階を第1段階のエステル化反応と称する。
【0024】また本発明で用いる有機チタン化合物は、 (R1 O)n Ti(OR2 4-n (ただし、R1、2 は炭素数1〜l0の脂肪族、脂環族
または芳香族の炭化水素基、nは0〜4の数字(小数を
含む)である。)で表されるチタン酸エステル及び縮合
物で代表される。
【0025】具体的には、チタン酸のメチルエステル、
テトラ−n−プロピルエステル、テトラ−n−ブチルエ
ステル、テトライソプロピルエステル、テトライソブチ
ルエステル、テトラ−tert−ブチルエステル、シクロヘ
キシルエステル、フェニルエステル、ベンジルエステ
ル、トリルエステル、あるいはこれらの混合エステルな
どである。これらのうちで特にテトラ−n−プロピルエ
ステル、テトラ−n−ブチルエステル、テトライソプロ
ピルエステルなどが好ましい。これらの有機チタン化合
物は一種もしくは二種以上を併用することができる。
【0026】有機チタン化合物の添加量としては、生成
するPBT100重量部に対して0.005〜0.3重
量部、好ましくは0.01〜0.1重量部の範囲であ
る。
【0027】上記有機チタン化合物は、エステル化反応
がある程度進行した段階、すなわち、反応率が80%以
上になった段階で添加する必要がある。そうでない場合
には、ポリマー中の異物が多くなり、本発明の目的を達
成できない。そして、本発明ではこの段階を第2段階の
エステル化反応と称する。
【0028】本発明の実施に用いる連続エステル化装置
は、特に限定されるものではないが完全混合槽型エステ
ル反応器であることが好ましい。第1段階のエステル化
反応は、反応温度180〜240℃、好ましくは200
〜230℃で、圧力760mmHg以下、好ましくは1
00〜600mmHgの減圧下で反応率が80%以上に
なるよう実施されることが望ましい。(1mmHg=
1.33322×102Pa) 第2段階のエステル化
反応は、反応温度190〜250℃、好ましくは200
〜240℃で、圧力760mmHg以下、好ましくは1
00〜550mmHgの減圧下で実施されることが望ま
しい。第2段階のエステル化反応後のエステル化率は9
7%以上であることが好ましい。
【0029】連続エステル化反応で製造されたPBTオ
リゴマーは次に重縮合反応されるが、この方法は特に限
定されるものではなく、回分法でも連続法でも通常のP
BTの製造に用いられる重合条件をそのまま適用するこ
とができ、例えば反応温度としては230〜260℃が
好ましく、240〜255℃がさらに好ましい。
【0030】本発明の方法でPBTを製造するに際し、
本発明の目的を損なわない範囲で、通常の添加剤、例え
ば紫外線吸収剤、熱安定剤、滑剤、離形剤、染料および
顔料を含む着色剤などの1種または2種以上を添加する
ことができる。特に本発明において、リン酸、亜リン
酸、次亜リン酸、ピロリン酸、リン酸トリアミド、リン
酸モノアンモニウム、リン酸トリメチル、リン酸ジメチ
ル、リン酸ジフェニル、リン酸トリフェニル、亜リン酸
ジフェニル、亜リン酸トリフェニル、ホスホン酸ジメチ
ルフェニル等のリン化合物を添加すると、ポリマー色調
改善に著しい効果がある。
【0031】本製造法でPBTを製造した場合、従来の
方法で製造した場合よりも樹脂靱性に優れたPBTを得
ることができる。例えば、示差走査熱量計(DSC)で
測定した降温結晶化温度が170℃〜180℃、溶液ヘ
イズが20%以下であるPBTを得ることができる。さ
らに、射出成形により成形品とした場合、従来法で製造
したPBTを成形した場合よりも小さな平均球晶半径
(例えば4μm以下)の成形品を与えることができる。
【0032】本発明法によるPBTから得られる成形品
は靱性、特に長期熱時の靱性に優れるという特徴を有す
るので、各種の自動車部品や電気・電子部品などに有用
に用いることができる。
【0033】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0034】実施例中、得られたオリゴマーの反応率は
反応物の酸価、ケン化価から次式に従って求めた。 反応率={(ケン化価−酸価)/ケン化価}×100
(%) 酸価: 反応物をo−クレゾール/クロロホルム溶媒に
溶解し、エタノール性水酸化カリウムで滴定して得た
値。 ケン化価: 反応物をアルカリ加水分解し、酸で逆滴定
した値。 また、副生したテトラヒドロフラン(THF)の量はガ
スクロマトグラフにより定量した。
【0035】溶液ヘイズ: 試料ポリマー5.4gをフ
ェノールと四塩化エタン(60:40wt%)の混合溶
媒40mLに加熱溶解し、この溶液を30mmのセルに
いれて積分式ヘーズメーター(日本精密光学製)で測定
する。この値が大きいほど異物が多いと言える。
【0036】実施例1 連続エステル化反応は2槽の完全混合槽型の反応装置を
用いて行なった。すなわち、予め反応率90%のPBT
オリゴマーを充填した第1エステル化反応槽に、テレフ
タル酸と1,4−ブタンジオールとを、テレフタル酸に
対する1,4−ブタンジオールのモル比(P)が1.4
になるようにスラリー状にして連続的に供給した。また
同時に、ブチルヒドロキシスズオキサイドを、生成する
PBT100重量部に対して0.04重量部になるよう
に第1エステル化槽に連続的に供給した。第1エステル
化槽は反応温度220℃、圧力300mmHgになるよ
うに制御した。
【0037】第1エステル化槽のPBTオリゴマーは連
続的に取り出され、予め反応率98%のPBTオリゴマ
ーを充填した第2エステル化槽に供給した。第2エステ
ル化槽は、反応温度230℃、圧力200mmHgにな
るように制御した。第2エステル化槽には、テトラブト
キシチタネートを、生成するPBT100重量部に対し
て0.08重量部になるように添加した。第2エステル
化槽のPBTオリゴマーは連続的に取り出し、フレーク
状に粉砕した。
【0038】スラリーの供給、オリゴマーの取り出しの
速度は、第1エステル化槽の滞留時間が120分、第2
エステル化槽の滞留し間が90分になるように調整し
た。
【0039】反応開始8時間後に定常状態に達した後、
6時間にわたってPBTオリゴマーの留出液のサンプリ
ングを行ない、反応率、副生THF量の測定を行った。
その結果、第1エステル化槽での反応率は85%、第2
エステル化槽での反応率は99%、副生THF量は1k
gの生成オリゴマー当たり25gであった。
【0040】さらに、第2エステル化槽から取出したオ
リゴマーにテトラブトキシチタネートを生成ポリマーに
対して0.03wt%の量で添加し、250℃、減圧下
(1mmHg以下)で3時間回分法で重縮合反応を行な
い、PBTポリマーを得、その溶液ヘイズを測定したと
ころ6%であった。
【0041】比較例1 ブチルヒドロキシスズオキサイドの代わりにテトラブト
キシチタネートを、生成するPBTに対して0.03重
量部になるように第1エステル化槽に添加した以外は、
実施例1と同様に連続エステル化、重縮合を行なった。
その結果、第1エステル化槽の反応率は88%、第2エ
ステル化槽の反応率は97%であり、副生THF量は1
kgの生成オリゴマー当たり35g、ポリマーの溶液ヘ
イズは53%と高かった。
【0042】比較例2 第2エステル化槽に添加していたテトラブトキシチタネ
ートを、第1エステル化槽にブチルヒドロキシスズオキ
サイドと同時に添加した以外は、実施例1と同様に連続
エステル化、重縮合を行なった。その結果、第1エステ
ル化槽の反応率は79%、第2エステル化槽の反応率は
98%であり、副生THF量は1kgの生成オリゴマー
当たり33g、ポリマーの溶液ヘイズは28%と高かっ
た。
【0043】比較例3 第1エステル化槽に添加するブチルヒドロキシスズオキ
サイドの量を生成するPBTに対して0.20重量部と
し、第2エステル化槽へのテトラブトキシチタネートの
添加を行わなかった以外は、実施例1と同様に連続エス
テル化、重縮合を行った。その結果、第1エステル化槽
の反応率は85%、第2エステル化槽の反応率は96%
であり、副生THF量は1kgの生成オリゴマー当たり
32g、ポリマーの溶液ヘイズは25%であった。
【0044】比較例4 第1エステル化槽の滞留時間を90分、第2エステル化
槽の滞留時間を120分になるように調整した以外は、
実施例1と同様に連続エステル化、重縮合を行った。そ
の結果、第1エステル化槽の反応率は75%と低くな
り、第2エステル化槽の反応率は96%であり、副生T
HF量は1kgの生成オリゴマー当たり40g、ポリマ
ーの溶液ヘイズは23%と高かった。
【0045】
【発明の効果】本発明の製造方法によると副生物の生成
を抑制しつつ異物の生成を抑制できるので、異物生成が
少なく靭性の優れたPBTを連続直接エステル化法によ
る方法で製造できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタル酸を主成分とするジカルボン
    酸と1,4−ブタンジオールを主成分とするジオールと
    を連続的にエステル化反応し、次いで重縮合反応するこ
    とによりポリブチレンテレフタレートを製造するに際
    し、エステル化反応を、有機スズ化合物の存在下かつ有
    機チタン化合物の実質的な不存在下でエステル化反応率
    が80%以上になるまで、第1段階のエステル化反応を
    行ない、次いで有機チタン化合物を添加して第2段階の
    エステル化反応を行ない、次いで重縮合反応を行なうこ
    とを特徴とするポリブチレンテレフタレートの製造法。
  2. 【請求項2】 有機スズ化合物がモノアルキルスズ化合
    物及び/又はアルキルスタンノン酸であることを特徴と
    する請求項1記載のポリブチレンテレフタレートの製造
    法。
  3. 【請求項3】 ジカルボン酸に対するジオールのモル比
    (P)が1.1〜1.6であることを特徴とする請求項
    1又は2記載のポリブチレンテレフタレートの製造法。
  4. 【請求項4】 第1段階のエステル化反応を、反応温度
    180〜240℃、圧力760mmHg以下で行ない、
    かつ、第2段階のエステル化反応を、反応温度190〜
    250℃、圧力760mmHg以下で行なうことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリブチレンテ
    レフタレートの製造法。
  5. 【請求項5】 第1段階のエステル化反応を、反応温度
    200〜230℃、圧力100〜600mmHgで行な
    い、かつ、第2段階のエステル化反応を、反応温度20
    0〜240℃、圧力100〜550mmHgで行なうこ
    とを特徴とする請求項4記載のポリブチレンテレフタレ
    ートの製造法。
  6. 【請求項6】 有機スズ化合物の添加量が、生成するポ
    リブチレンテレフタレート100重量部に対して0.0
    2〜0.15重量部であることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレートの製
    造法。
  7. 【請求項7】 第2段階のエステル化反応で添加する有
    機チタン化合物の添加量が、生成するポリブチレンテレ
    フタレート100重量部に対して0.005〜0.3重
    量部であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載のポリブチレンテレフタレートの製造法。
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