JPH10330692A - 熱伝導性感圧接着剤とその接着シ―ト類 - Google Patents
熱伝導性感圧接着剤とその接着シ―ト類Info
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- JPH10330692A JPH10330692A JP14485497A JP14485497A JPH10330692A JP H10330692 A JPH10330692 A JP H10330692A JP 14485497 A JP14485497 A JP 14485497A JP 14485497 A JP14485497 A JP 14485497A JP H10330692 A JPH10330692 A JP H10330692A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱伝導性および接着性にすぐれ、とくに高温
下での接着力(耐熱剪断保持力)が大きく、しかも接着
剤の安定性にすぐれ、また汎用性の面でも満足できる熱
伝導性感圧接着シ―ト類を提供する。 【解決手段】 基材の片面または両面に、a)アルキル
基の炭素数が平均2〜14個である(メタ)アクリル酸
アルキルエステルを主成分とする主単量体70〜100
重量%と、分子内に極性基を有する共重合性単量体30
〜0重量%とからなる単量体(またはその部分重合物)
100重量部、b)光重合開始剤0.01〜5重量部、
c)熱伝導性充填剤10〜300重量部、d)分子内に
ラジカル重合性の炭素−炭素二重結合を有する反応性界
面活性剤0.001〜3重量部を含む組成物の光重合物
からなる熱伝導性感圧接着剤の層を設けて、シ―ト状や
テ―プ状などの熱伝導性感圧接着シ―ト類を構成する。
下での接着力(耐熱剪断保持力)が大きく、しかも接着
剤の安定性にすぐれ、また汎用性の面でも満足できる熱
伝導性感圧接着シ―ト類を提供する。 【解決手段】 基材の片面または両面に、a)アルキル
基の炭素数が平均2〜14個である(メタ)アクリル酸
アルキルエステルを主成分とする主単量体70〜100
重量%と、分子内に極性基を有する共重合性単量体30
〜0重量%とからなる単量体(またはその部分重合物)
100重量部、b)光重合開始剤0.01〜5重量部、
c)熱伝導性充填剤10〜300重量部、d)分子内に
ラジカル重合性の炭素−炭素二重結合を有する反応性界
面活性剤0.001〜3重量部を含む組成物の光重合物
からなる熱伝導性感圧接着剤の層を設けて、シ―ト状や
テ―プ状などの熱伝導性感圧接着シ―ト類を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品の固定、
とくに電子部品と放熱部材との固定や、その他、建材、
車輛、航空機、船舶などの各種分野での部材の固定など
の用に供される、熱伝導性および接着性にすぐれた、と
くに高温下での接着力(耐熱剪断保持力)の大きい熱伝
導性感圧接着剤と、これをシ―ト状やテ―プ状などの形
態とした接着シ―ト類とに関するものである。
とくに電子部品と放熱部材との固定や、その他、建材、
車輛、航空機、船舶などの各種分野での部材の固定など
の用に供される、熱伝導性および接着性にすぐれた、と
くに高温下での接着力(耐熱剪断保持力)の大きい熱伝
導性感圧接着剤と、これをシ―ト状やテ―プ状などの形
態とした接着シ―ト類とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ハイブリツドパツケ―ジ、マ
ルチモジユ―ル、あるいはプラスチツクや金属による密
封型集積回路などの電子部品では、IC回路の高集積化
などにともなつて発熱量が増大し、温度上昇のために電
子部品が機能障害を生じるおそれがあることから、電子
部品にヒ―トシンクなどの放熱部材を付設して、上記の
機能障害を予防する対策が講じられている。
ルチモジユ―ル、あるいはプラスチツクや金属による密
封型集積回路などの電子部品では、IC回路の高集積化
などにともなつて発熱量が増大し、温度上昇のために電
子部品が機能障害を生じるおそれがあることから、電子
部品にヒ―トシンクなどの放熱部材を付設して、上記の
機能障害を予防する対策が講じられている。
【0003】電子部品に放熱部材を付設する方法とし
て、重合性アクリル酸エステルモノマ―とフリ―ラジカ
ル開始剤を含む組成物にアルミニウム粉などを加えた接
着剤を用いる方法が知られている(米国特許第4,72
2,960号明細書)。しかし、この方法は、上記接着
剤を電子部品と放熱部材の一方または両方に塗設したの
ち、プライマ―を用いるか酸素を遮断して硬化処理する
必要があり、その接着処理に多時間、多労力を要し、ま
た硬化するまでの間、被着体を仮固定しておく必要があ
るなど、電子装置の製造効率に乏しいという問題があつ
た。
て、重合性アクリル酸エステルモノマ―とフリ―ラジカ
ル開始剤を含む組成物にアルミニウム粉などを加えた接
着剤を用いる方法が知られている(米国特許第4,72
2,960号明細書)。しかし、この方法は、上記接着
剤を電子部品と放熱部材の一方または両方に塗設したの
ち、プライマ―を用いるか酸素を遮断して硬化処理する
必要があり、その接着処理に多時間、多労力を要し、ま
た硬化するまでの間、被着体を仮固定しておく必要があ
るなど、電子装置の製造効率に乏しいという問題があつ
た。
【0004】このような問題を回避するため、たとえ
ば、接着剤層中にその層厚より大きい粒径の銀粒子を含
ませた感圧接着テ―プを用いる方法(米国特許第4,6
06,962号明細書)や、アクリル系重合体に熱伝導
性電気絶縁粒子をランダムに分散させた感圧接着テ―プ
(特開平6−88061号公報、欧州特許EP−566
093−A1)を用いる方法などが提案されている。
ば、接着剤層中にその層厚より大きい粒径の銀粒子を含
ませた感圧接着テ―プを用いる方法(米国特許第4,6
06,962号明細書)や、アクリル系重合体に熱伝導
性電気絶縁粒子をランダムに分散させた感圧接着テ―プ
(特開平6−88061号公報、欧州特許EP−566
093−A1)を用いる方法などが提案されている。
【0005】これら提案の感圧接着テ―プは、これを電
子部品と放熱部材との間に介装し、その感圧接着性を利
用して上記両者を接着固定するもので、接着処理に多時
間、多労力を要するなどの問題が本質的にない。しかし
ながら、これら提案の感圧接着テ―プでは、熱伝導性感
圧接着剤自体の安定性に劣り、接着剤の調製中または調
製後に粘度が極端に上昇して流動性を損ない、取り扱い
性とくに塗工作業性が悪くなり、テ―プ化する場合に厚
さ精度が出ないばかりか、ひどい場合にはテ―プ化でき
ないという問題があつた。
子部品と放熱部材との間に介装し、その感圧接着性を利
用して上記両者を接着固定するもので、接着処理に多時
間、多労力を要するなどの問題が本質的にない。しかし
ながら、これら提案の感圧接着テ―プでは、熱伝導性感
圧接着剤自体の安定性に劣り、接着剤の調製中または調
製後に粘度が極端に上昇して流動性を損ない、取り扱い
性とくに塗工作業性が悪くなり、テ―プ化する場合に厚
さ精度が出ないばかりか、ひどい場合にはテ―プ化でき
ないという問題があつた。
【0006】そこで、本発明者らは、極性基を持つたア
クリル系共重合体に対して、上記の極性基と同じ極性を
持つた熱伝導性充填剤を配合することにより、熱伝導性
と接着性にすぐれ、かつ接着剤の調製中または調製後に
急激な粘度上昇がみられず、取り扱い性とくに塗工作業
性が悪化することのない、安定性に非常にすぐれた熱伝
導性感圧接着剤とその接着シ―ト類が得られることを知
り、これを特願平8−323741号に係る発明とし
て、既に提案している。
クリル系共重合体に対して、上記の極性基と同じ極性を
持つた熱伝導性充填剤を配合することにより、熱伝導性
と接着性にすぐれ、かつ接着剤の調製中または調製後に
急激な粘度上昇がみられず、取り扱い性とくに塗工作業
性が悪化することのない、安定性に非常にすぐれた熱伝
導性感圧接着剤とその接着シ―ト類が得られることを知
り、これを特願平8−323741号に係る発明とし
て、既に提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の熱伝導性感圧接着剤とその接着シ―ト類では、極性
基を持つたアクリル系共重合体に対し配合できる熱伝導
性充填剤の種類が特定のものに限られてしまうため、そ
の汎用性に劣るという難点があつた。
案の熱伝導性感圧接着剤とその接着シ―ト類では、極性
基を持つたアクリル系共重合体に対し配合できる熱伝導
性充填剤の種類が特定のものに限られてしまうため、そ
の汎用性に劣るという難点があつた。
【0008】本発明は、このような事情に照らし、電子
部品と放熱部材との固定、その他、建材、車輛、航空
機、船舶などの各種分野での部材の固定などの用に供さ
れる熱伝導性感圧接着剤とその接着シ―ト類として、熱
伝導性および接着性にすぐれ、とくに高温下での接着力
(耐熱剪断保持力)が大きく、しかも接着剤の調製中や
調製後に急激な粘度上昇がみられない、安定性にもすぐ
れ、さらに汎用性の面でも満足できるものを提供するこ
とを目的としている。
部品と放熱部材との固定、その他、建材、車輛、航空
機、船舶などの各種分野での部材の固定などの用に供さ
れる熱伝導性感圧接着剤とその接着シ―ト類として、熱
伝導性および接着性にすぐれ、とくに高温下での接着力
(耐熱剪断保持力)が大きく、しかも接着剤の調製中や
調製後に急激な粘度上昇がみられない、安定性にもすぐ
れ、さらに汎用性の面でも満足できるものを提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため、鋭意検討した結果、アクリル系重合
体の合成に際し、その単量体または部分重合物に光重合
開始剤および熱伝導性充填剤とともに特定の界面活性剤
を配合し、この組成物をテ―プ基材への塗布後紫外線な
どを照射し光重合させたときに、熱伝導性と接着性にす
ぐれ、とくに高温下での接着力(耐熱剪断保持力)が大
きく、しかも上記組成物の調製中や調製後に急激な粘度
上昇がみられず、そのために、取り扱い性とくに塗工作
業性が悪化することのない、安定性にすぐれた熱伝導性
感圧接着剤とその接着シ―ト類が得られること、またこ
の場合、アクリル系重合体の単量体組成や熱伝導性充填
剤の種類にとくに限定がなく、所望のものを任意に選択
使用でき、汎用性の面で十分に満足できることを知り、
本発明を完成するに至つた。
的を達成するため、鋭意検討した結果、アクリル系重合
体の合成に際し、その単量体または部分重合物に光重合
開始剤および熱伝導性充填剤とともに特定の界面活性剤
を配合し、この組成物をテ―プ基材への塗布後紫外線な
どを照射し光重合させたときに、熱伝導性と接着性にす
ぐれ、とくに高温下での接着力(耐熱剪断保持力)が大
きく、しかも上記組成物の調製中や調製後に急激な粘度
上昇がみられず、そのために、取り扱い性とくに塗工作
業性が悪化することのない、安定性にすぐれた熱伝導性
感圧接着剤とその接着シ―ト類が得られること、またこ
の場合、アクリル系重合体の単量体組成や熱伝導性充填
剤の種類にとくに限定がなく、所望のものを任意に選択
使用でき、汎用性の面で十分に満足できることを知り、
本発明を完成するに至つた。
【0010】すなわち、本発明は、a)アルキル基の炭
素数が平均2〜14個である(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルを主成分とする主単量体70〜100重量%
と、分子内に極性基を有する共重合性単量体30〜0重
量%とからなる単量体(またはその部分重合物)100
重量部、b)光重合開始剤0.01〜5重量部、c)熱
伝導性充填剤10〜300重量部、d)分子内にラジカ
ル重合性の炭素−炭素二重結合を有する反応性界面活性
剤0.001〜3重量部を含む組成物の光重合物からな
ることを特徴とする熱伝導性感圧接着剤(請求項1,
2)と、基材の片面または両面に上記の熱伝導性感圧接
着剤の層が設けられていることを特徴とする接着シ―ト
類(請求項3)とに係るものである。
素数が平均2〜14個である(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルを主成分とする主単量体70〜100重量%
と、分子内に極性基を有する共重合性単量体30〜0重
量%とからなる単量体(またはその部分重合物)100
重量部、b)光重合開始剤0.01〜5重量部、c)熱
伝導性充填剤10〜300重量部、d)分子内にラジカ
ル重合性の炭素−炭素二重結合を有する反応性界面活性
剤0.001〜3重量部を含む組成物の光重合物からな
ることを特徴とする熱伝導性感圧接着剤(請求項1,
2)と、基材の片面または両面に上記の熱伝導性感圧接
着剤の層が設けられていることを特徴とする接着シ―ト
類(請求項3)とに係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の組成物において、a成分
の単量体(またはその部分重合物)には、主単量体とし
て、アルキル基の炭素数が平均2〜14個である(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分として使用す
る。主成分とするとは、上記エステルのほかに、主単量
体中、通常30重量%以下の割合で、スチレン、塩化ビ
ニル、酢酸ビニルなどの他の単量体を含んでいてもよい
ことを意味する。
の単量体(またはその部分重合物)には、主単量体とし
て、アルキル基の炭素数が平均2〜14個である(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分として使用す
る。主成分とするとは、上記エステルのほかに、主単量
体中、通常30重量%以下の割合で、スチレン、塩化ビ
ニル、酢酸ビニルなどの他の単量体を含んでいてもよい
ことを意味する。
【0012】上記のアルキル基の炭素数が平均2〜14
個である(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして
は、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イ
ソノニル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシルなどが挙げられる。これ
らを主成分とする主単量体は、単量体混合物中、70〜
100重量%、好ましくは90〜99重量%の割合で用
いられる。70重量%未満では、アクリル系重合体とし
ての接着性能が損なわれる。
個である(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして
は、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イ
ソノニル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシルなどが挙げられる。これ
らを主成分とする主単量体は、単量体混合物中、70〜
100重量%、好ましくは90〜99重量%の割合で用
いられる。70重量%未満では、アクリル系重合体とし
ての接着性能が損なわれる。
【0013】また、上記の主単量体とともに、分子内に
極性基を有する共重合性単量体を使用することができ
る。この共重合性単量体は、高極性の電子部品などに対
する高温下での接着力(耐熱剪断保持力)の改善に寄与
し、電子部品と放熱部材との接着固定力を高めるのに有
用であり、単量体混合物中、30〜0重量%、好ましく
は10〜1重量%の割合で用いられる。
極性基を有する共重合性単量体を使用することができ
る。この共重合性単量体は、高極性の電子部品などに対
する高温下での接着力(耐熱剪断保持力)の改善に寄与
し、電子部品と放熱部材との接着固定力を高めるのに有
用であり、単量体混合物中、30〜0重量%、好ましく
は10〜1重量%の割合で用いられる。
【0014】上記の共重合性単量体には、(メタ)アク
リル酸、マレイン酸、カプロラクタン変性の(メタ)ア
クリレ―ト、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコ
ハク酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル
酸などのカルボキシル基含有単量体、カプロラクタン変
性のヒドロキシエチル(メタ)アクリレ―ト、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレ―ト、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレ―ト、2−ヒドロキシヘキシル
(メタ)アクリレ―トなどのヒドロキシル基含有単量
体、(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、
(メタ)アクリロイルモルフオリンなどの窒素含有単量
体などがある。
リル酸、マレイン酸、カプロラクタン変性の(メタ)ア
クリレ―ト、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコ
ハク酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル
酸などのカルボキシル基含有単量体、カプロラクタン変
性のヒドロキシエチル(メタ)アクリレ―ト、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレ―ト、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレ―ト、2−ヒドロキシヘキシル
(メタ)アクリレ―トなどのヒドロキシル基含有単量
体、(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、
(メタ)アクリロイルモルフオリンなどの窒素含有単量
体などがある。
【0015】本発明の組成物において、b成分の光重合
開始剤としては、ベンゾインメチルエ―テル、ベンゾイ
ンイソプロピルエ―テルなどのベンゾインエ―テル類、
アニゾインメチルエ―テルなどの置換ベンゾインエ―テ
ル類、2,2−ジエトキシアセトフエノン、2,2−ジ
メトキシ−2−フエニルアセトフエノンなどの置換アセ
トフエノン類、2−メチル−2−ヒドロキシプロピオフ
エノンなどの置換−α−ケト―ル類、2−ナフタレンス
ルホニルクロリドなどの芳香族スルホニルクロリド類、
1−フエノン−1,1−プロパンジオン−2−(o−エ
トキシカルボニル)オキシムなどの光活性オキシム類が
挙げられる。
開始剤としては、ベンゾインメチルエ―テル、ベンゾイ
ンイソプロピルエ―テルなどのベンゾインエ―テル類、
アニゾインメチルエ―テルなどの置換ベンゾインエ―テ
ル類、2,2−ジエトキシアセトフエノン、2,2−ジ
メトキシ−2−フエニルアセトフエノンなどの置換アセ
トフエノン類、2−メチル−2−ヒドロキシプロピオフ
エノンなどの置換−α−ケト―ル類、2−ナフタレンス
ルホニルクロリドなどの芳香族スルホニルクロリド類、
1−フエノン−1,1−プロパンジオン−2−(o−エ
トキシカルボニル)オキシムなどの光活性オキシム類が
挙げられる。
【0016】これらの光重合開始剤は、a成分の単量体
(またはその部分重合物)100重量部に対して、0.
01〜5重量部、好ましくは0.05〜1重量部の割合
で用いられる。0.01重量部より少ないと、光重合物
中に単量体が多く残存し、また5重量部より多いと、光
重合物の分子量が低下して感圧接着剤の凝集力が不足
し、いずれも、接着特性に好ましい結果が得られにく
い。
(またはその部分重合物)100重量部に対して、0.
01〜5重量部、好ましくは0.05〜1重量部の割合
で用いられる。0.01重量部より少ないと、光重合物
中に単量体が多く残存し、また5重量部より多いと、光
重合物の分子量が低下して感圧接着剤の凝集力が不足
し、いずれも、接着特性に好ましい結果が得られにく
い。
【0017】本発明の組成物において、c成分の熱伝導
性充填剤には、SiO2 、TiB2、BN、Si
3 N4 、TiO2 などの酸性充填剤、MgO、NiO、
CuO、Al2 O3 、Fe2 O3 などの塩基性充填剤が
挙げられ、これらの中から、その1種を単独で用いても
よいし、2種以上を併用してもよい。本発明では、後述
するd成分の反応性界面活性剤の働きにより、上記のよ
うな種々の熱伝導性充填剤を選択使用したときでも、a
成分の単量体組成との組み合わせにより、光重合前の組
成物の粘度が急激に上昇するといつた不都合を生じるこ
とはなく、安定性にすぐれた上記組成物の調製が可能で
ある。
性充填剤には、SiO2 、TiB2、BN、Si
3 N4 、TiO2 などの酸性充填剤、MgO、NiO、
CuO、Al2 O3 、Fe2 O3 などの塩基性充填剤が
挙げられ、これらの中から、その1種を単独で用いても
よいし、2種以上を併用してもよい。本発明では、後述
するd成分の反応性界面活性剤の働きにより、上記のよ
うな種々の熱伝導性充填剤を選択使用したときでも、a
成分の単量体組成との組み合わせにより、光重合前の組
成物の粘度が急激に上昇するといつた不都合を生じるこ
とはなく、安定性にすぐれた上記組成物の調製が可能で
ある。
【0018】このc成分の熱伝導性充填剤の粒子径は、
とくに限定されないが、一般には、0.5〜250μ
m、好ましくは1〜100μm、より好ましくは5〜3
0μmの平均粒子径を有しているのがよい。粒子形状
は、球状、針状、フレ―ク状、スタ―状などのいかなる
形状でもよい。形状の選択は、a成分の単量体のレオロ
ジ―および組成物のレオロジカルな性質によつて決めら
れる。
とくに限定されないが、一般には、0.5〜250μ
m、好ましくは1〜100μm、より好ましくは5〜3
0μmの平均粒子径を有しているのがよい。粒子形状
は、球状、針状、フレ―ク状、スタ―状などのいかなる
形状でもよい。形状の選択は、a成分の単量体のレオロ
ジ―および組成物のレオロジカルな性質によつて決めら
れる。
【0019】このようなc成分の熱伝導性充填剤は、a
成分の単量体(またはその部分重合物)100重量部に
対して、10〜300重量部、好ましくは10〜120
重量部の割合で用いられる。10重量部未満となると、
熱伝導性の良好な感圧接着剤が得られにくく、また30
0重量部より多くなると、接着性が阻害され、とくに高
温下での接着力が低下しやすくなる。
成分の単量体(またはその部分重合物)100重量部に
対して、10〜300重量部、好ましくは10〜120
重量部の割合で用いられる。10重量部未満となると、
熱伝導性の良好な感圧接着剤が得られにくく、また30
0重量部より多くなると、接着性が阻害され、とくに高
温下での接着力が低下しやすくなる。
【0020】本発明の組成物において、d成分の反応性
界面活性剤は、分子内にラジカル重合性の炭素−炭素二
重結合を有する界面活性剤であり、一般の界面活性剤と
同様の乳化、可溶化分散力を有していることにより、こ
れを前記のa〜c成分を含む組成物に配合したときに、
この組成物の急激な粘度上昇を抑制して、組成物の安定
性の向上に寄与し、塗工作業性などの改善にすぐれた効
果を発揮する。また、分子内に上記二重結合を有するた
め、紫外線などの照射による光重合時にa成分の単量体
とともに重合反応に関与し、光重合物中に化学的強固に
結合するため、この光重合物の耐熱性に悪影響をおよぼ
す心配がなく、高温下での接着力(耐熱剪断保持力)に
すぐれた感圧接着剤を得ることができる。
界面活性剤は、分子内にラジカル重合性の炭素−炭素二
重結合を有する界面活性剤であり、一般の界面活性剤と
同様の乳化、可溶化分散力を有していることにより、こ
れを前記のa〜c成分を含む組成物に配合したときに、
この組成物の急激な粘度上昇を抑制して、組成物の安定
性の向上に寄与し、塗工作業性などの改善にすぐれた効
果を発揮する。また、分子内に上記二重結合を有するた
め、紫外線などの照射による光重合時にa成分の単量体
とともに重合反応に関与し、光重合物中に化学的強固に
結合するため、この光重合物の耐熱性に悪影響をおよぼ
す心配がなく、高温下での接着力(耐熱剪断保持力)に
すぐれた感圧接着剤を得ることができる。
【0021】この反応性界面活性剤には、高級アルコ―
ルスルホン酸エステルナトリウム、アルキルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸エステ
ルナトリウム、アルキル(アリル)エ―テルリン酸エス
テル、アルキル(アリル)エ―テル硫酸エステルなどの
イオン性界面活性剤や、アルキルフエニルエ―テル、ア
ルキルエ―テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンブロツク共重合体などのノニオン性界面活性剤のう
ち、その各分子内(側鎖または主鎖)にラジカル重合性
の炭素−炭素二重結合が導入されたものが挙げられる。
耐熱性と本発明の用途目的から、ノニオン性界面活性剤
がとくに好ましい。
ルスルホン酸エステルナトリウム、アルキルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸エステ
ルナトリウム、アルキル(アリル)エ―テルリン酸エス
テル、アルキル(アリル)エ―テル硫酸エステルなどの
イオン性界面活性剤や、アルキルフエニルエ―テル、ア
ルキルエ―テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンブロツク共重合体などのノニオン性界面活性剤のう
ち、その各分子内(側鎖または主鎖)にラジカル重合性
の炭素−炭素二重結合が導入されたものが挙げられる。
耐熱性と本発明の用途目的から、ノニオン性界面活性剤
がとくに好ましい。
【0022】このようなd成分の反応性界面活性剤は、
a成分の単量体(またはその部分重合物)100重量部
に対して、0.001〜3重量部、好ましくは0.00
5〜1重量部の割合で用いられる。0.001重量部未
満となると、組成物の安定性向上効果が得られず、塗工
作業性などが悪化し、また3重量部より多くなると、耐
熱性が阻害され、とくに高温下での接着力が低下しやす
くなる。
a成分の単量体(またはその部分重合物)100重量部
に対して、0.001〜3重量部、好ましくは0.00
5〜1重量部の割合で用いられる。0.001重量部未
満となると、組成物の安定性向上効果が得られず、塗工
作業性などが悪化し、また3重量部より多くなると、耐
熱性が阻害され、とくに高温下での接着力が低下しやす
くなる。
【0023】本発明の組成物の調製においては、まず、
上記したa成分の単量体とb成分の光重合開始剤とを一
緒に混合し、通常はこのプレミツクスを部分的に重合し
て、粘度が約5〜500ポイズの部分重合物からなる塗
布可能なシロツプ状にする。あるいは、上記したa成分
の単量体とb成分の光重合開始剤とのプレミツクスに対
して、ヒユ―ムドシリカのようなチキソトロ―プ剤を混
合することにより、塗布可能なシロツプ状にすることも
できる。
上記したa成分の単量体とb成分の光重合開始剤とを一
緒に混合し、通常はこのプレミツクスを部分的に重合し
て、粘度が約5〜500ポイズの部分重合物からなる塗
布可能なシロツプ状にする。あるいは、上記したa成分
の単量体とb成分の光重合開始剤とのプレミツクスに対
して、ヒユ―ムドシリカのようなチキソトロ―プ剤を混
合することにより、塗布可能なシロツプ状にすることも
できる。
【0024】つぎに、このシロツプ状物に、c成分の熱
伝導性充填剤と、d成分の反応性界面活性剤と、必要に
より追加の光重合開始剤とを混合し、光重合用の組成物
を調製する。この組成物には、さらに必要により顔料、
充填剤、老化防止剤、粘着付与剤などの公知の各種添加
剤を、紫外線などの照射による光重合を妨げない範囲内
で、添加してもよい。また、感圧接着剤としての剪断強
度を増加させるため、交叉結合剤や外部架橋剤を添加す
ることができる。
伝導性充填剤と、d成分の反応性界面活性剤と、必要に
より追加の光重合開始剤とを混合し、光重合用の組成物
を調製する。この組成物には、さらに必要により顔料、
充填剤、老化防止剤、粘着付与剤などの公知の各種添加
剤を、紫外線などの照射による光重合を妨げない範囲内
で、添加してもよい。また、感圧接着剤としての剪断強
度を増加させるため、交叉結合剤や外部架橋剤を添加す
ることができる。
【0025】交叉結合剤には、トリメチロ―ルプロパン
トリ(メタ)アクリレ―ト、ペンタエリスリト―ルテト
ラ(メタ)アクリレ―ト、1,2−エチレングリコ―ル
ジ(メタ)アクリレ―ト、1,6−ヘキサンジオ―ルジ
(メタ)アクリレ―トなどの多官能(メタ)アクリレ―
トがある。また、外部架橋剤には、トリレンジイソシア
ネ―ト、トリメチロ―ルプロパントリレンジイソシアネ
―ト、ジフエニルメタントリイソシアネ―トなどの多官
能イソシアネ―ト系架橋剤、ポリエチレングリコ―ルジ
グリシジルエ―テル、ジグリシジルエ―テル、トリメチ
ロ―ルプロパントリグリシジルエ―テルなどのエポキシ
系架橋剤、メラミン樹脂系架橋剤、アミノ樹脂系架橋
剤、過酸化物系架橋剤などが挙げられる。
トリ(メタ)アクリレ―ト、ペンタエリスリト―ルテト
ラ(メタ)アクリレ―ト、1,2−エチレングリコ―ル
ジ(メタ)アクリレ―ト、1,6−ヘキサンジオ―ルジ
(メタ)アクリレ―トなどの多官能(メタ)アクリレ―
トがある。また、外部架橋剤には、トリレンジイソシア
ネ―ト、トリメチロ―ルプロパントリレンジイソシアネ
―ト、ジフエニルメタントリイソシアネ―トなどの多官
能イソシアネ―ト系架橋剤、ポリエチレングリコ―ルジ
グリシジルエ―テル、ジグリシジルエ―テル、トリメチ
ロ―ルプロパントリグリシジルエ―テルなどのエポキシ
系架橋剤、メラミン樹脂系架橋剤、アミノ樹脂系架橋
剤、過酸化物系架橋剤などが挙げられる。
【0026】本発明においては、上記の組成物に紫外線
や放射線などを照射して、光重合物とする。紫外線の照
射は、窒素ガスなどの不活性ガスで置換した酸素のない
雰囲気中で行うか、紫外線透過性フイルムによる被覆で
空気を遮断した状態で行う。紫外線は、波長範囲が18
0〜460nmの電磁放射線であるが、これより長波長
または短波長の電磁放射線を用いてもよい。紫外線源に
は、水銀ア―ク、炭素ア―ク、低圧水銀ランプ、中・高
圧水銀ランプ、メタルハライドランプなどの通常の照射
装置が用いられる。紫外線の強度は、被照射体までの距
離や電圧の調整により適宜設定できるが、通常は、0.
1〜10mW/cm2 の光を用いるのが望ましい。また、
放射線としては、活性エネルギ―線で、α線、β線、γ
線、中性子線、加速電子線のような電離性放射線が用い
られ、照射量は1〜10Mrad程度が望ましい。な
お、紫外線と放射線を併用してもよい。
や放射線などを照射して、光重合物とする。紫外線の照
射は、窒素ガスなどの不活性ガスで置換した酸素のない
雰囲気中で行うか、紫外線透過性フイルムによる被覆で
空気を遮断した状態で行う。紫外線は、波長範囲が18
0〜460nmの電磁放射線であるが、これより長波長
または短波長の電磁放射線を用いてもよい。紫外線源に
は、水銀ア―ク、炭素ア―ク、低圧水銀ランプ、中・高
圧水銀ランプ、メタルハライドランプなどの通常の照射
装置が用いられる。紫外線の強度は、被照射体までの距
離や電圧の調整により適宜設定できるが、通常は、0.
1〜10mW/cm2 の光を用いるのが望ましい。また、
放射線としては、活性エネルギ―線で、α線、β線、γ
線、中性子線、加速電子線のような電離性放射線が用い
られ、照射量は1〜10Mrad程度が望ましい。な
お、紫外線と放射線を併用してもよい。
【0027】本発明は、このように形成される光重合物
を、常態で感圧接着性を有し、かつ耐熱性および熱伝導
性の良好なアクリル系の熱伝導性感圧接着剤としたもの
である。また、この熱伝導性感圧接着剤を基材の片面ま
たは両面に設けて、シ―ト状やテ―プ状の接着シ―ト類
としたものである。ここで、上記の基材には、耐熱性や
熱伝導性の良好な材質として、銅箔、アルミ箔、ステン
レス箔、ベリリウム銅箔などの金属箔が好ましく、その
他、熱伝導性シリコ―ンゴムなどの熱伝導性の良好なポ
リマ―のシ―ト状物や、ポリエステルフイルム、ポリイ
ミドフイルムなどのプラスチツクフイルム、難燃性のフ
イルムや不織布なども使用できる。基材の厚さは、通常
12μm〜4mmであり、またこの基材上に設けられる熱
伝導性感圧接着剤の層の厚さは、通常10〜300μm
であるが、本発明においては、これらにとくに限定する
ものではない。
を、常態で感圧接着性を有し、かつ耐熱性および熱伝導
性の良好なアクリル系の熱伝導性感圧接着剤としたもの
である。また、この熱伝導性感圧接着剤を基材の片面ま
たは両面に設けて、シ―ト状やテ―プ状の接着シ―ト類
としたものである。ここで、上記の基材には、耐熱性や
熱伝導性の良好な材質として、銅箔、アルミ箔、ステン
レス箔、ベリリウム銅箔などの金属箔が好ましく、その
他、熱伝導性シリコ―ンゴムなどの熱伝導性の良好なポ
リマ―のシ―ト状物や、ポリエステルフイルム、ポリイ
ミドフイルムなどのプラスチツクフイルム、難燃性のフ
イルムや不織布なども使用できる。基材の厚さは、通常
12μm〜4mmであり、またこの基材上に設けられる熱
伝導性感圧接着剤の層の厚さは、通常10〜300μm
であるが、本発明においては、これらにとくに限定する
ものではない。
【0028】本発明の接着シ―ト類は、剥離ライナ上に
前記の組成物を塗布し、紫外線や放射線を照射して、光
重合物からなる熱伝導性感圧接着剤の層を形成し、これ
を基材の片面または両面に転写することにより、製造で
きる。また、剥離ライナを使用せず、基材上に前記の組
成物を直接塗布し、紫外線や放射線を照射して、光重合
物からなる熱伝導性感圧接着剤の層を形成することによ
り、製造してもよい。基材の種類などに応じて適宜の手
法を採用することができる。
前記の組成物を塗布し、紫外線や放射線を照射して、光
重合物からなる熱伝導性感圧接着剤の層を形成し、これ
を基材の片面または両面に転写することにより、製造で
きる。また、剥離ライナを使用せず、基材上に前記の組
成物を直接塗布し、紫外線や放射線を照射して、光重合
物からなる熱伝導性感圧接着剤の層を形成することによ
り、製造してもよい。基材の種類などに応じて適宜の手
法を採用することができる。
【0029】本発明において、このような接着シ―ト類
を用いて、たとえば、電子部品と放熱部材とを接着固定
するには、両者間に上記の接着シ―ト類を介装し、その
感圧接着性を利用して圧着処理すればよく、これにより
両者を熱伝導性良好にしかも高温下でも良好な接着強度
で固定できる。上記の電子部品としては、たとえば、I
Cチツプ、ハイブリツドパツケ―ジ、マルチチツプモジ
ユ―ル、パワ―トランジスタ、プラスチツクや金属によ
る密封型の集積回路などが挙げられる。また、上記の放
熱部材としては、基材として例示した前記金属の板やシ
―ト状物などからなるヒ―トシンク、その他の放熱器な
どが挙げられる。放熱器は、冷却フインを有する形態な
どの適宜な構造物であつてもよい。
を用いて、たとえば、電子部品と放熱部材とを接着固定
するには、両者間に上記の接着シ―ト類を介装し、その
感圧接着性を利用して圧着処理すればよく、これにより
両者を熱伝導性良好にしかも高温下でも良好な接着強度
で固定できる。上記の電子部品としては、たとえば、I
Cチツプ、ハイブリツドパツケ―ジ、マルチチツプモジ
ユ―ル、パワ―トランジスタ、プラスチツクや金属によ
る密封型の集積回路などが挙げられる。また、上記の放
熱部材としては、基材として例示した前記金属の板やシ
―ト状物などからなるヒ―トシンク、その他の放熱器な
どが挙げられる。放熱器は、冷却フインを有する形態な
どの適宜な構造物であつてもよい。
【0030】なお、本発明の熱伝導性感圧接着剤または
その接着シ―ト類は、このような電子部品と放熱部材と
の接着固定に限られず、建材、車輛、航空機、船舶など
の各種分野での部材の固定目的などの用に供することが
でき、これらの用途目的に用いたときでも上記と同様の
効果を奏することは言うまでもない。
その接着シ―ト類は、このような電子部品と放熱部材と
の接着固定に限られず、建材、車輛、航空機、船舶など
の各種分野での部材の固定目的などの用に供することが
でき、これらの用途目的に用いたときでも上記と同様の
効果を奏することは言うまでもない。
【0031】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。なお、以下において部とあるのはすべ
て重量部を意味するものである。
体的に説明する。なお、以下において部とあるのはすべ
て重量部を意味するものである。
【0032】実施例1 アクリル酸イソオクチル75部、アクリル酸ブチル15
部、アクリル酸10部からなる単量体に、光重合開始剤
として2,2−ジメトキシ−2−フエニルアセトン0.
1部を加えたプレミツクスを、窒素雰囲気中で紫外線に
暴露して部分重合させ、粘度が約40ポイズの塗布可能
なシロツプとした。このシロツプ100部に、熱伝導性
充填剤としてAl2 O3 (平均粒子径3.7μm)10
0部、下記の式(1)で表される反応性界面活性剤0.
1部、交叉結合剤としてトリメチロ―ルプロパントリア
クリレ―ト0.2部を加えて、組成物を調製した。
部、アクリル酸10部からなる単量体に、光重合開始剤
として2,2−ジメトキシ−2−フエニルアセトン0.
1部を加えたプレミツクスを、窒素雰囲気中で紫外線に
暴露して部分重合させ、粘度が約40ポイズの塗布可能
なシロツプとした。このシロツプ100部に、熱伝導性
充填剤としてAl2 O3 (平均粒子径3.7μm)10
0部、下記の式(1)で表される反応性界面活性剤0.
1部、交叉結合剤としてトリメチロ―ルプロパントリア
クリレ―ト0.2部を加えて、組成物を調製した。
【0033】
【化1】
【0034】この組成物は、調製中または調製後に極端
な粘度上昇がみられず、安定性にすぐれていた。この組
成物を、剥離剤で表面処理したポリエステルフイルムか
らなる剥離ライナ上に塗布し、窒素ガス雰囲気下、光強
度5mW/cm2 の高圧水銀ランプで900mj/cm2 の
紫外線を照射して光重合処理し、厚さが50μmの熱伝
導性感圧接着剤の層を形成した。この層を、基材として
の厚さが30μmのアルミニウム箔の両面の転写して、
全厚が130μmの接着シ―トとした。
な粘度上昇がみられず、安定性にすぐれていた。この組
成物を、剥離剤で表面処理したポリエステルフイルムか
らなる剥離ライナ上に塗布し、窒素ガス雰囲気下、光強
度5mW/cm2 の高圧水銀ランプで900mj/cm2 の
紫外線を照射して光重合処理し、厚さが50μmの熱伝
導性感圧接着剤の層を形成した。この層を、基材として
の厚さが30μmのアルミニウム箔の両面の転写して、
全厚が130μmの接着シ―トとした。
【0035】実施例2 アクリル酸2−エチルヘキシル85部、アクリル酸5
部、カプロラクトン変性アクリレ―ト〔東亜合成化学
(株)製の「アロニツクスM−5300」〕10部から
なる単量体に、光重合開始剤として2,2−ジメトキシ
−2−フエニルアセトン0.1部を加えたプレミツクス
を、窒素雰囲気中で紫外線に暴露して部分重合させ、粘
度が約100ポイズの塗布可能なシロツプとした。この
シロツプ100部に対し、熱伝導性充填剤としてBN
(平均粒子径8μm)40部、下記の式(2)で表され
る反応性界面活性剤0.05部、交叉結合剤としてトリ
メチロ―ルプロパントリアクリレ―ト0.2部を加え
て、組成物を調製した。
部、カプロラクトン変性アクリレ―ト〔東亜合成化学
(株)製の「アロニツクスM−5300」〕10部から
なる単量体に、光重合開始剤として2,2−ジメトキシ
−2−フエニルアセトン0.1部を加えたプレミツクス
を、窒素雰囲気中で紫外線に暴露して部分重合させ、粘
度が約100ポイズの塗布可能なシロツプとした。この
シロツプ100部に対し、熱伝導性充填剤としてBN
(平均粒子径8μm)40部、下記の式(2)で表され
る反応性界面活性剤0.05部、交叉結合剤としてトリ
メチロ―ルプロパントリアクリレ―ト0.2部を加え
て、組成物を調製した。
【0036】
【化2】
【0037】この組成物は、調製中または調製後に極端
な粘度上昇がみられず、安定性にすぐれていた。この組
成物を、基材としての厚さが30μmのアルミニウム箔
の両面に塗布し、窒素ガス雰囲気下、光強度5mW/cm
2 の高圧水銀ランプで900mj/cm2 の紫外線を照射
して光重合処理し、厚さが50μmの熱伝導性感圧接着
剤の層を形成して、全厚が130μmの接着シ―トとし
た。
な粘度上昇がみられず、安定性にすぐれていた。この組
成物を、基材としての厚さが30μmのアルミニウム箔
の両面に塗布し、窒素ガス雰囲気下、光強度5mW/cm
2 の高圧水銀ランプで900mj/cm2 の紫外線を照射
して光重合処理し、厚さが50μmの熱伝導性感圧接着
剤の層を形成して、全厚が130μmの接着シ―トとし
た。
【0038】比較例1 式(1)で表される反応性界面活性剤を添加しなかつた
以外は、実施例1と同様にして、組成物を得、これを剥
離ライナ上に塗布しようとしたが、粘度上昇のために塗
布が困難となり、均一な接着シ―トを得ることができな
かつた。
以外は、実施例1と同様にして、組成物を得、これを剥
離ライナ上に塗布しようとしたが、粘度上昇のために塗
布が困難となり、均一な接着シ―トを得ることができな
かつた。
【0039】比較例2 式(1)で表される反応性界面活性剤の添加量を10部
に変更した以外は、実施例1と同様にして、接着シ―ト
を得た。
に変更した以外は、実施例1と同様にして、接着シ―ト
を得た。
【0040】比較例3 アクリル酸2−エチルヘキシル95部とアクリル酸5部
を、210部の酢酸エチル中で、2,2−アゾビスイソ
ブチロニトリル0.4部の共存下、窒素置換下に60〜
80℃で撹拌しながら溶液重合処理して、粘度が約12
0ポイズ、重合率99.2重量%、固形分30重量%の
共重合体溶液を得た。この溶液に、共重合体100部に
対して、熱伝導性充填剤としてMgO(平均粒子径8μ
m)60部、実施例2で用いた式(2)で表される反応
性界面活性剤0.1部、多官能イソシアネ―ト系架橋剤
3部を加えて、熱伝導性感圧接着剤を調製した。
を、210部の酢酸エチル中で、2,2−アゾビスイソ
ブチロニトリル0.4部の共存下、窒素置換下に60〜
80℃で撹拌しながら溶液重合処理して、粘度が約12
0ポイズ、重合率99.2重量%、固形分30重量%の
共重合体溶液を得た。この溶液に、共重合体100部に
対して、熱伝導性充填剤としてMgO(平均粒子径8μ
m)60部、実施例2で用いた式(2)で表される反応
性界面活性剤0.1部、多官能イソシアネ―ト系架橋剤
3部を加えて、熱伝導性感圧接着剤を調製した。
【0041】この熱伝導性感圧接着剤は、調製中または
調製後に極端な粘度上昇がみられず、安定性にすぐれて
いた。この感圧接着剤を、剥離剤で表面処理したポリエ
ステルフイルムからなる剥離ライナ上に塗布し、熱風乾
燥機中40℃で5分間乾燥後、さらに130℃で5分間
乾燥処理して、厚さが50μmの熱伝導性感圧接着剤の
層を形成した。この層を、基材としての厚さが30μm
の銅箔の両面に転写して、全厚が130μmの接着シ―
トを得た。
調製後に極端な粘度上昇がみられず、安定性にすぐれて
いた。この感圧接着剤を、剥離剤で表面処理したポリエ
ステルフイルムからなる剥離ライナ上に塗布し、熱風乾
燥機中40℃で5分間乾燥後、さらに130℃で5分間
乾燥処理して、厚さが50μmの熱伝導性感圧接着剤の
層を形成した。この層を、基材としての厚さが30μm
の銅箔の両面に転写して、全厚が130μmの接着シ―
トを得た。
【0042】以上の実施例1,2および比較例2,3の
各接着シ―トについて、以下の方法により、高温下での
接着力試験(耐熱剪断保持力試験)および熱抵抗試験を
行つた。これらの結果は、表1に示されるとおりであつ
た。
各接着シ―トについて、以下の方法により、高温下での
接着力試験(耐熱剪断保持力試験)および熱抵抗試験を
行つた。これらの結果は、表1に示されるとおりであつ
た。
【0043】<耐熱剪断保持力試験>アルミニウム板
(125mm×25mm×0.4mm)の長尺方向の一端に、
接着面積が20mm×10mmとなるように、接着シ―ト
(幅10mm)を貼り合わせ、80℃で30分間放置した
のち、80℃で500gの荷重をかけ、120分以上落
下せずに保持するかどうかを試験した。
(125mm×25mm×0.4mm)の長尺方向の一端に、
接着面積が20mm×10mmとなるように、接着シ―ト
(幅10mm)を貼り合わせ、80℃で30分間放置した
のち、80℃で500gの荷重をかけ、120分以上落
下せずに保持するかどうかを試験した。
【0044】<熱抵抗試験>TO−220パツケ―ジ中
のトランジスタを、接着シ―トを用いて、水に浸し一定
温度になつたヒ―トシンクに、圧着圧力2Kg/cm2 で接
着固定したのち、トランジスタに一定量の出力を供給
し、トランジスタの温度(T2)と接着シ―ト下側の表
面温度(T1)の温度差(T2−T1)を測定した。こ
の温度差より、下記の式にしたがつて、熱抵抗を算出し
た。 熱抵抗(℃・cm2 /W)=(T2−T1)×A/P A:トランジスタの面積(cm2 ) P:トランジスタの消費電力(W)
のトランジスタを、接着シ―トを用いて、水に浸し一定
温度になつたヒ―トシンクに、圧着圧力2Kg/cm2 で接
着固定したのち、トランジスタに一定量の出力を供給
し、トランジスタの温度(T2)と接着シ―ト下側の表
面温度(T1)の温度差(T2−T1)を測定した。こ
の温度差より、下記の式にしたがつて、熱抵抗を算出し
た。 熱抵抗(℃・cm2 /W)=(T2−T1)×A/P A:トランジスタの面積(cm2 ) P:トランジスタの消費電力(W)
【0045】なお、トランジスタの温度(T2)は、ト
ランジスタパツケ―ジの金属ベ―ス部分にスポツト溶接
された熱電対により測定した。また、接着シ―ト下側の
表面温度(T1)は、ヒ―トシンクに微小の穴をあけ、
熱電対を押し込むことにより測定した。その際、熱電対
を接着シ―トの接着面積に影響がでないように極力近接
して保持するようにした。
ランジスタパツケ―ジの金属ベ―ス部分にスポツト溶接
された熱電対により測定した。また、接着シ―ト下側の
表面温度(T1)は、ヒ―トシンクに微小の穴をあけ、
熱電対を押し込むことにより測定した。その際、熱電対
を接着シ―トの接着面積に影響がでないように極力近接
して保持するようにした。
【0046】
【0047】上記の結果から、実施例1,2で調製した
光重合前の組成物は、その調製中または調製後の安定性
にすぐれ、接着シ―ト作製時の塗布作業性などになんら
支障をきたさず、これを用いて作製した各接着シ―ト
は、耐熱剪断保持力を満足し、しかも熱伝導性にすぐれ
たものであることがわかる。
光重合前の組成物は、その調製中または調製後の安定性
にすぐれ、接着シ―ト作製時の塗布作業性などになんら
支障をきたさず、これを用いて作製した各接着シ―ト
は、耐熱剪断保持力を満足し、しかも熱伝導性にすぐれ
たものであることがわかる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明は、アクリル系単
量体またはその部分重合物に光重合開始剤と熱伝導性充
填剤とさらに特定の界面活性剤を配合し、この組成物を
基材への塗布後光重合させることにより、上記組成物の
安定性にすぐれて、塗工作業性などに問題がなく、熱伝
導性と接着性にすぐれ、とくに高温下での接着力(耐熱
剪断保持力)の大きい熱伝導性感圧接着剤とその接着シ
―ト類が得られ、しかもこの場合、単量体組成や熱伝導
性充填剤の種類に関し特別な制限はなく、所望のものを
任意に選択使用できるので、汎用性の面でもすぐれてお
り、電子部品の固定、中でも電子部品と放熱部材との固
定や、その他、建材、車輛、航空機、船舶などの各種分
野での部材の固定などの用途目的に幅広く利用できる。
量体またはその部分重合物に光重合開始剤と熱伝導性充
填剤とさらに特定の界面活性剤を配合し、この組成物を
基材への塗布後光重合させることにより、上記組成物の
安定性にすぐれて、塗工作業性などに問題がなく、熱伝
導性と接着性にすぐれ、とくに高温下での接着力(耐熱
剪断保持力)の大きい熱伝導性感圧接着剤とその接着シ
―ト類が得られ、しかもこの場合、単量体組成や熱伝導
性充填剤の種類に関し特別な制限はなく、所望のものを
任意に選択使用できるので、汎用性の面でもすぐれてお
り、電子部品の固定、中でも電子部品と放熱部材との固
定や、その他、建材、車輛、航空機、船舶などの各種分
野での部材の固定などの用途目的に幅広く利用できる。
フロントページの続き (72)発明者 牟田 茂樹 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 a)アルキル基の炭素数が平均2〜14
個である(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分
とする主単量体70〜100重量%と、分子内に極性基
を有する共重合性単量体30〜0重量%とからなる単量
体(またはその部分重合物)100重量部、b)光重合
開始剤0.01〜5重量部、c)熱伝導性充填剤10〜
300重量部、d)分子内にラジカル重合性の炭素−炭
素二重結合を有する反応性界面活性剤0.001〜3重
量部を含む組成物の光重合物からなることを特徴とする
熱伝導性感圧接着剤。 - 【請求項2】 d成分の反応性界面活性剤がノニオン性
界面活性剤である請求項1に記載の熱伝導性感圧接着
剤。 - 【請求項3】 基材の片面または両面に請求項1または
2に記載の熱伝導性感圧接着剤の層が設けられているこ
とを特徴とする接着シ―ト類。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14485497A JPH10330692A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 熱伝導性感圧接着剤とその接着シ―ト類 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14485497A JPH10330692A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 熱伝導性感圧接着剤とその接着シ―ト類 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10330692A true JPH10330692A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15371965
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14485497A Pending JPH10330692A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 熱伝導性感圧接着剤とその接着シ―ト類 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10330692A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004059851A (ja) * | 2002-07-31 | 2004-02-26 | Dainippon Ink & Chem Inc | 熱伝導電気絶縁感圧接着剤用組成物、およびこれを用いた粘着シート |
| JP2007023089A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | Nitto Denko Corp | 反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート |
| JP2011127131A (ja) * | 2011-02-10 | 2011-06-30 | Nitto Denko Corp | 反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート |
| JP2012046677A (ja) * | 2010-08-30 | 2012-03-08 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 粘着性アクリル系熱伝導シート |
| JP2012180507A (ja) * | 2011-02-10 | 2012-09-20 | Nitto Denko Corp | 粘接着剤 |
| JP2013040327A (ja) * | 2011-07-19 | 2013-02-28 | Nitto Denko Corp | 透明粘接着剤 |
| JP2013173866A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-05 | Dic Corp | 粘着テープ |
| JP2014025028A (ja) * | 2012-07-30 | 2014-02-06 | Nitto Denko Corp | 熱伝導性粘着シート |
| JP2015053430A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | Dic株式会社 | 熱伝導シート、物品及び電子部材 |
-
1997
- 1997-06-03 JP JP14485497A patent/JPH10330692A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004059851A (ja) * | 2002-07-31 | 2004-02-26 | Dainippon Ink & Chem Inc | 熱伝導電気絶縁感圧接着剤用組成物、およびこれを用いた粘着シート |
| JP2007023089A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | Nitto Denko Corp | 反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート |
| JP2012046677A (ja) * | 2010-08-30 | 2012-03-08 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 粘着性アクリル系熱伝導シート |
| JP2011127131A (ja) * | 2011-02-10 | 2011-06-30 | Nitto Denko Corp | 反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート |
| JP2012180507A (ja) * | 2011-02-10 | 2012-09-20 | Nitto Denko Corp | 粘接着剤 |
| JP2013040327A (ja) * | 2011-07-19 | 2013-02-28 | Nitto Denko Corp | 透明粘接着剤 |
| JP2013173866A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-05 | Dic Corp | 粘着テープ |
| JP2014025028A (ja) * | 2012-07-30 | 2014-02-06 | Nitto Denko Corp | 熱伝導性粘着シート |
| WO2014021090A1 (ja) * | 2012-07-30 | 2014-02-06 | 日東電工株式会社 | 熱伝導性粘着シート |
| JP2015053430A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | Dic株式会社 | 熱伝導シート、物品及び電子部材 |
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