JPH10330918A - 蒸着方法および蒸着装置 - Google Patents
蒸着方法および蒸着装置Info
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- JPH10330918A JPH10330918A JP9148337A JP14833797A JPH10330918A JP H10330918 A JPH10330918 A JP H10330918A JP 9148337 A JP9148337 A JP 9148337A JP 14833797 A JP14833797 A JP 14833797A JP H10330918 A JPH10330918 A JP H10330918A
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- organic material
- holding
- fiber
- vapor deposition
- fibers
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スプラッシュの発生が無く、且つ生産性に優
れた有機材料の蒸着方法および蒸着装置を提供する。 【解決手段】 真空中において、有機材料を表面に保持
した繊維を加熱部に連続的に供給する工程と、該有機材
料を保持した繊維を加熱し、該有機材料を気化する工程
と、該気化された該有機材料を基体の表面に堆積させる
工程と、を包含する、蒸着方法。
れた有機材料の蒸着方法および蒸着装置を提供する。 【解決手段】 真空中において、有機材料を表面に保持
した繊維を加熱部に連続的に供給する工程と、該有機材
料を保持した繊維を加熱し、該有機材料を気化する工程
と、該気化された該有機材料を基体の表面に堆積させる
工程と、を包含する、蒸着方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸着方法および蒸
着装置、特に、有機材料の蒸着方法および蒸着装置に関
する。
着装置、特に、有機材料の蒸着方法および蒸着装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体、カラーフィルタ、マイクロ
レンズ、および薄膜EL(エレクトロルミネッセンス)
などは、機能性材料からなる薄膜を用いて形成されてい
る。機能性材料としては、酸化物材料、金属材料、硫化
物材料や機能性材料が用いられている。薄膜の形成方法
としては、真空蒸着や塗布方法が用いられている。
レンズ、および薄膜EL(エレクトロルミネッセンス)
などは、機能性材料からなる薄膜を用いて形成されてい
る。機能性材料としては、酸化物材料、金属材料、硫化
物材料や機能性材料が用いられている。薄膜の形成方法
としては、真空蒸着や塗布方法が用いられている。
【0003】特に、有機材料からなる薄膜を形成する方
法として、塗布方法が広く利用されている。しかしなが
ら、塗布方法には、下記〜の問題があった。
法として、塗布方法が広く利用されている。しかしなが
ら、塗布方法には、下記〜の問題があった。
【0004】 1μm以下の膜厚の薄膜を作製するこ
とが困難である。
とが困難である。
【0005】 100nm程度の膜厚の制御が困難で
ある。
ある。
【0006】 溶剤を必要とするので、材料の選択の
幅が狭く(不溶な材料を用いられない)、環境汚染の問
題がある。
幅が狭く(不溶な材料を用いられない)、環境汚染の問
題がある。
【0007】上記の問題を解決する方法として、特開昭
59-177365号公報には、有機材料を真空蒸着する方法が
開示されている。この公報は、エンドレスベルトの一方
の面に液状または気化した有機材料を供給し、エンドレ
スベルトの他方の面を加熱することによって、有機材料
を蒸発させる真空蒸着方法を開示している。エンドレス
ベルトの面に有機材料を供給する方法としては、有機材
料の融点に応じて、液状の有機材料を塗布する方法と、
気相で蒸着する方法が開示されている。
59-177365号公報には、有機材料を真空蒸着する方法が
開示されている。この公報は、エンドレスベルトの一方
の面に液状または気化した有機材料を供給し、エンドレ
スベルトの他方の面を加熱することによって、有機材料
を蒸発させる真空蒸着方法を開示している。エンドレス
ベルトの面に有機材料を供給する方法としては、有機材
料の融点に応じて、液状の有機材料を塗布する方法と、
気相で蒸着する方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示されている真空蒸着方法には、以下の問題があった。
まず、塗布法は、加熱により溶解し液状になる有機材料
に限られる。また、有機材料はエンドレスベルトの表面
に膜状に供給されるので、十分な量の有機材料を供給す
ることが困難である。特に、蒸着法を用いると、この問
題はさらに顕著となる。
示されている真空蒸着方法には、以下の問題があった。
まず、塗布法は、加熱により溶解し液状になる有機材料
に限られる。また、有機材料はエンドレスベルトの表面
に膜状に供給されるので、十分な量の有機材料を供給す
ることが困難である。特に、蒸着法を用いると、この問
題はさらに顕著となる。
【0009】また、エンドレスベルトの表面に膜状に堆
積された有機材料を加熱すると、有機材料が不均一に加
熱されて、突沸のような現象が起こり、得られた膜にス
プラッシュが生じる問題があった。エンドレスベルトの
表面に蒸着法を用いて有機材料を供給し、非常に薄い膜
状にすると、スプラッシュの発生を抑制できるが、十分
な堆積速度を確保することが困難であった。
積された有機材料を加熱すると、有機材料が不均一に加
熱されて、突沸のような現象が起こり、得られた膜にス
プラッシュが生じる問題があった。エンドレスベルトの
表面に蒸着法を用いて有機材料を供給し、非常に薄い膜
状にすると、スプラッシュの発生を抑制できるが、十分
な堆積速度を確保することが困難であった。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、スプラッシュの発生が無く、且つ生産
性に優れた有機材料の蒸着方法および蒸着装置を提供す
ることを目的とする。
れたものであり、スプラッシュの発生が無く、且つ生産
性に優れた有機材料の蒸着方法および蒸着装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による蒸着方法
は、有機材料を表面に保持した繊維を加熱部に連続的に
供給する工程と、該有機材料を保持した繊維を加熱し、
該有機材料を気化する工程と、該気化された該有機材料
を基体の表面に堆積させる工程と、を包含し、該供給工
程と、該気化工程と、該堆積工程とは真空中で行われ、
そのことによって、上記目的が達成される。
は、有機材料を表面に保持した繊維を加熱部に連続的に
供給する工程と、該有機材料を保持した繊維を加熱し、
該有機材料を気化する工程と、該気化された該有機材料
を基体の表面に堆積させる工程と、を包含し、該供給工
程と、該気化工程と、該堆積工程とは真空中で行われ、
そのことによって、上記目的が達成される。
【0012】前記有機材料を表面に保持した繊維を調製
する工程を更に包含し、該繊維調製工程は、該有機材料
を溶解した溶液に繊維を浸漬する工程を包含してもよ
い。
する工程を更に包含し、該繊維調製工程は、該有機材料
を溶解した溶液に繊維を浸漬する工程を包含してもよ
い。
【0013】前記有機材料を表面に保持した繊維を調製
する工程は、真空中で行われてもよい。
する工程は、真空中で行われてもよい。
【0014】前記繊維は、ガラス繊維であることが好ま
しい。また、前記繊維は、布状に加工されていることが
好ましい。
しい。また、前記繊維は、布状に加工されていることが
好ましい。
【0015】本発明の蒸着装置は、有機材料を表面に保
持した繊維を連続的に搬送する手段と、該有機材料を保
持した繊維を加熱し、該有機材料を気化する手段と、該
気化された該有機材料を基体の表面に堆積させるよう
に、該基体を保持する手段と、を真空槽内に有し、その
ことによって上記目的が達成される。
持した繊維を連続的に搬送する手段と、該有機材料を保
持した繊維を加熱し、該有機材料を気化する手段と、該
気化された該有機材料を基体の表面に堆積させるよう
に、該基体を保持する手段と、を真空槽内に有し、その
ことによって上記目的が達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。以下の実施形態では、追記型光ディスクの
有機色素層の製造に好適に用いられる蒸着装置および蒸
着方法について説明するが、本発明は、以下の実施形態
に限られない。
に説明する。以下の実施形態では、追記型光ディスクの
有機色素層の製造に好適に用いられる蒸着装置および蒸
着方法について説明するが、本発明は、以下の実施形態
に限られない。
【0017】(実施形態1)図1に本発明の実施形態1
による蒸着装置100を示す。蒸着装置100は、真空
ポンプ20で排気される真空槽10内に、有機材料をそ
の表面に保持した繊維30を連続的に搬送する機構と、
繊維30を加熱し有機材料を気化させる加熱装置34
と、気化された有機材料をその蒸着面に堆積させるよう
に基体(基板またはフィルム)60を保持する保持装置
50とを有している。真空槽10内の圧力は、典型的に
は、約10-5torrである。
による蒸着装置100を示す。蒸着装置100は、真空
ポンプ20で排気される真空槽10内に、有機材料をそ
の表面に保持した繊維30を連続的に搬送する機構と、
繊維30を加熱し有機材料を気化させる加熱装置34
と、気化された有機材料をその蒸着面に堆積させるよう
に基体(基板またはフィルム)60を保持する保持装置
50とを有している。真空槽10内の圧力は、典型的に
は、約10-5torrである。
【0018】有機材料を保持した繊維は予め調製され
る。例えば、有機材料を適当な溶剤に溶解した溶液に、
繊維を浸漬することによって、繊維の表面に有機材料を
保持することができる。繊維の表面に保持される有機材
料の量は、溶液の濃度や浸漬時間等を制御することによ
って、調整することができる。一般に、繊維は広い表面
積を有するので、有機材料は分散して保持される。従っ
て、繊維を加熱しても有機材料の突沸現象は起こらず、
均一に気化するので、スプラッシュを発生させることが
ない。特に、有機材料の量が少ないと、繊維の表面に有
機材料が分子状に保持されるので、スプラッシュは全く
発生しない。繊維の表面に保持される有機材料の量は、
生産性と膜の品質とを考慮して、適宜設定すればよい。
る。例えば、有機材料を適当な溶剤に溶解した溶液に、
繊維を浸漬することによって、繊維の表面に有機材料を
保持することができる。繊維の表面に保持される有機材
料の量は、溶液の濃度や浸漬時間等を制御することによ
って、調整することができる。一般に、繊維は広い表面
積を有するので、有機材料は分散して保持される。従っ
て、繊維を加熱しても有機材料の突沸現象は起こらず、
均一に気化するので、スプラッシュを発生させることが
ない。特に、有機材料の量が少ないと、繊維の表面に有
機材料が分子状に保持されるので、スプラッシュは全く
発生しない。繊維の表面に保持される有機材料の量は、
生産性と膜の品質とを考慮して、適宜設定すればよい。
【0019】有機材料を保持した繊維30は、布状に加
工したもの(不織布など)の形態で用いることが好まし
い。繊維の材料としては、耐熱性に優れた材料が好まし
く、有機材料を気化させる際の加熱によって、不純物を
発生したり、劣化しない材料が好ましい。具体的には、
ガラス繊維を挙げることができる。ガラス繊維の太さ
は、約100〜500デニール(20デニール=1g/
450m)で、引張強度が20kg以上のものが好まし
い。本明細書において、繊維とは、糸や布の最小単位を
指す。
工したもの(不織布など)の形態で用いることが好まし
い。繊維の材料としては、耐熱性に優れた材料が好まし
く、有機材料を気化させる際の加熱によって、不純物を
発生したり、劣化しない材料が好ましい。具体的には、
ガラス繊維を挙げることができる。ガラス繊維の太さ
は、約100〜500デニール(20デニール=1g/
450m)で、引張強度が20kg以上のものが好まし
い。本明細書において、繊維とは、糸や布の最小単位を
指す。
【0020】また、ガラス布としては、例えば、上記の
ガラス繊維2本をよって1本の糸として用い、長手方向
30mm当たり、横糸が約30〜50本、幅方向10m
m当たり、縦糸が約10〜30本有するものを用いるこ
とができる。なお、長手方向は、図1中の矢印1aで示
される搬送方向に平行な方向であり、幅方向は長手方向
に垂直な方向である。また、ガラス布の厚さは、約0.
05mm〜約0.5mmの範囲にあることが好ましい。
厚すぎると、加熱の効率が低下し、薄すぎると十分な量
の有機材料を保持できないなどの問題がある。
ガラス繊維2本をよって1本の糸として用い、長手方向
30mm当たり、横糸が約30〜50本、幅方向10m
m当たり、縦糸が約10〜30本有するものを用いるこ
とができる。なお、長手方向は、図1中の矢印1aで示
される搬送方向に平行な方向であり、幅方向は長手方向
に垂直な方向である。また、ガラス布の厚さは、約0.
05mm〜約0.5mmの範囲にあることが好ましい。
厚すぎると、加熱の効率が低下し、薄すぎると十分な量
の有機材料を保持できないなどの問題がある。
【0021】ガラス布(ガラス繊維)30は、巻き出し
ローラ32aから搬送ローラ33a及び33bを経て、
巻き取りローラ32bに巻き取られる。この搬送過程に
おいて、ガラス布30は加熱装置34によって加熱さ
れ、ガラス繊維の表面に保持されている有機材料が気化
される。
ローラ32aから搬送ローラ33a及び33bを経て、
巻き取りローラ32bに巻き取られる。この搬送過程に
おいて、ガラス布30は加熱装置34によって加熱さ
れ、ガラス繊維の表面に保持されている有機材料が気化
される。
【0022】気化された有機材料70は、保持装置50
によって保持された基体60(基板やフィルム)の蒸着
面に堆積される。有機材料の気化速度は、ガラス布30
の送り速度と加熱パワーで制御することができる。堆積
速度(蒸着速度)は、気化速度と基体60の送り速度を
調整することによって、制御することができる。なお、
保持装置50は、基板60を例えば矢印4aの方向に回
転させながら、矢印3aの方向に移動する。基板60を
回転させることによって、堆積される膜の均一性を向上
することができる。
によって保持された基体60(基板やフィルム)の蒸着
面に堆積される。有機材料の気化速度は、ガラス布30
の送り速度と加熱パワーで制御することができる。堆積
速度(蒸着速度)は、気化速度と基体60の送り速度を
調整することによって、制御することができる。なお、
保持装置50は、基板60を例えば矢印4aの方向に回
転させながら、矢印3aの方向に移動する。基板60を
回転させることによって、堆積される膜の均一性を向上
することができる。
【0023】ガラス繊維は広い表面積を有するので、有
機材料は分散して保持されている。従って、ガラス繊維
を加熱しても有機材料の突沸現象は起こらず、均一に気
化するので、スプラッシュを発生させることがない。ま
た、有機材料を保持したガラス布30を十分に供給する
ことによって、複数の基板60に有機薄膜を連続的に蒸
着することができる。なお、一度使用したガラス布30
に再度有機材料を保持させることによって、再利用する
ことができる。
機材料は分散して保持されている。従って、ガラス繊維
を加熱しても有機材料の突沸現象は起こらず、均一に気
化するので、スプラッシュを発生させることがない。ま
た、有機材料を保持したガラス布30を十分に供給する
ことによって、複数の基板60に有機薄膜を連続的に蒸
着することができる。なお、一度使用したガラス布30
に再度有機材料を保持させることによって、再利用する
ことができる。
【0024】以下に、具体例について、説明する。
【0025】150デニールのガラス繊維からなるガラ
ス布(幅20mmで縦糸:約40本、長手方向30mm
当たり横糸:約35本、厚さ:約0.1mm、ガラス繊
維の引張強度:約60kg)をメロシアニン色素を溶解
したアセトン溶液(濃度:約2wt%)に浸漬し、ガラ
ス繊維の表面にメロシアニン色素を保持(染色)させ
た。
ス布(幅20mmで縦糸:約40本、長手方向30mm
当たり横糸:約35本、厚さ:約0.1mm、ガラス繊
維の引張強度:約60kg)をメロシアニン色素を溶解
したアセトン溶液(濃度:約2wt%)に浸漬し、ガラ
ス繊維の表面にメロシアニン色素を保持(染色)させ
た。
【0026】得られたガラス布(例えば、約600m)
を用いて、蒸着装置100によって、基体60の蒸着面
に色素薄膜を形成した。加熱装置34の加熱パワーを1
50Wとして、ガラス布30を搬送速度約400mm/
minで、約300℃の加熱源に接触させて搬送したと
き、約4.0〜4.5nm/secの堆積速度が得られ
た。形成されたメロシアニン色素の薄膜には、スプラッ
シュが全く見られず、非常に均一性の高い膜が得られ
た。
を用いて、蒸着装置100によって、基体60の蒸着面
に色素薄膜を形成した。加熱装置34の加熱パワーを1
50Wとして、ガラス布30を搬送速度約400mm/
minで、約300℃の加熱源に接触させて搬送したと
き、約4.0〜4.5nm/secの堆積速度が得られ
た。形成されたメロシアニン色素の薄膜には、スプラッ
シュが全く見られず、非常に均一性の高い膜が得られ
た。
【0027】なお、有機材料としては、フタロシアニン
系、ナフタロシアニン系、スクアリリウム系、コロコニ
ウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノ
ン系、キサンテン系、トリフェニルメタン系、アズレン
系、テトラヒドロコリン系、フェナナスレン系、トリフ
ェノチアゾン系、ポリメチン系の色素材料等を用いるこ
とができる。
系、ナフタロシアニン系、スクアリリウム系、コロコニ
ウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノ
ン系、キサンテン系、トリフェニルメタン系、アズレン
系、テトラヒドロコリン系、フェナナスレン系、トリフ
ェノチアゾン系、ポリメチン系の色素材料等を用いるこ
とができる。
【0028】(実施形態2)図2に本発明の実施形態2
による蒸着装置200を示す。蒸着装置200は、ガラ
ス布130の表面に有機材料を保持させる工程と、有機
材料を保持したガラス布を加熱し、有機材料を気化する
工程とを、連続して行うことができる。図2に示した例
は、上記の2つの工程が差圧構造を有する真空槽110
内で実施される例を示したが、本実施例はこれに限られ
ない。ガラス繊維布の表面に有機材料を保持させる工程
は、大気圧中で行ってもよく、使用する有機溶剤の蒸気
圧が高い場合には、大気中で行うことが好ましい。
による蒸着装置200を示す。蒸着装置200は、ガラ
ス布130の表面に有機材料を保持させる工程と、有機
材料を保持したガラス布を加熱し、有機材料を気化する
工程とを、連続して行うことができる。図2に示した例
は、上記の2つの工程が差圧構造を有する真空槽110
内で実施される例を示したが、本実施例はこれに限られ
ない。ガラス繊維布の表面に有機材料を保持させる工程
は、大気圧中で行ってもよく、使用する有機溶剤の蒸気
圧が高い場合には、大気中で行うことが好ましい。
【0029】蒸着装置200は、真空ポンプ120で排
気される真空槽110内に、有機材料をガラス布130
の表面に保持させる機構と、ガラス布130を連続的に
搬送する機構と、ガラス布130を加熱し有機材料を気
化させる加熱装置134と、気化された有機材料をその
蒸着面に堆積させるように基体60を保持する保持装置
150とを有している。なお、保持装置150は、基板
60を例えば矢印14aの方向に回転させながら、矢印
13aの方向に移動する。基板60を回転させることに
よって、堆積される膜の均一性を向上することができ
る。
気される真空槽110内に、有機材料をガラス布130
の表面に保持させる機構と、ガラス布130を連続的に
搬送する機構と、ガラス布130を加熱し有機材料を気
化させる加熱装置134と、気化された有機材料をその
蒸着面に堆積させるように基体60を保持する保持装置
150とを有している。なお、保持装置150は、基板
60を例えば矢印14aの方向に回転させながら、矢印
13aの方向に移動する。基板60を回転させることに
よって、堆積される膜の均一性を向上することができ
る。
【0030】真空槽110内は、差圧壁112とニップ
114a及び114bによって、差圧構造となってお
り、ガラス布130に有機材料を保持させる側(図2中
の差圧壁112の下側)と、有機材料を気化し基体60
に有機材料を蒸着する側(図2中の差圧壁112の上
側)とが分離されている。ガラス布130は、例えば一
対のローラからなるニップ114a及び114bを介し
て、差圧壁112で区切られる領域の間を移動する。ガ
ラス布130は、一対のローラによって挟持されてお
り、効率よく差圧を維持できる構成となっている。差圧
の程度によって、他の構成を用いることもできる。な
お、差圧壁112によって分離されるそれぞれの領域に
別々に、真空ポンプを設けても良いし、ガラス布130
に有機材料を保持させる側(図2中の差圧壁112の下
側)を大気圧としてもよい。
114a及び114bによって、差圧構造となってお
り、ガラス布130に有機材料を保持させる側(図2中
の差圧壁112の下側)と、有機材料を気化し基体60
に有機材料を蒸着する側(図2中の差圧壁112の上
側)とが分離されている。ガラス布130は、例えば一
対のローラからなるニップ114a及び114bを介し
て、差圧壁112で区切られる領域の間を移動する。ガ
ラス布130は、一対のローラによって挟持されてお
り、効率よく差圧を維持できる構成となっている。差圧
の程度によって、他の構成を用いることもできる。な
お、差圧壁112によって分離されるそれぞれの領域に
別々に、真空ポンプを設けても良いし、ガラス布130
に有機材料を保持させる側(図2中の差圧壁112の下
側)を大気圧としてもよい。
【0031】ガラス布130は、閉曲面を形成する(エ
ンドレスとなる)ように構成されており、矢印12aの
方向に回転する駆動ローラ32と、搬送ローラ133a
及び133b、冷却ローラ138a及び138bによっ
て、矢印11aの方向に周回運動している。
ンドレスとなる)ように構成されており、矢印12aの
方向に回転する駆動ローラ32と、搬送ローラ133a
及び133b、冷却ローラ138a及び138bによっ
て、矢印11aの方向に周回運動している。
【0032】ガラス布130は、加熱容器150内に蓄
えられた有機材料を含む溶液(原料溶液)140中に浸
漬される。有機材料を含む溶液に浸漬することによっ
て、ガラス布30の表面に有機材料が保持される。な
お、使用する有機材料の種類及び溶剤の種類(溶解性や
蒸気圧等)に応じて、加熱容器150内の温度を制御す
る。
えられた有機材料を含む溶液(原料溶液)140中に浸
漬される。有機材料を含む溶液に浸漬することによっ
て、ガラス布30の表面に有機材料が保持される。な
お、使用する有機材料の種類及び溶剤の種類(溶解性や
蒸気圧等)に応じて、加熱容器150内の温度を制御す
る。
【0033】その後、ガラス布130は加熱装置134
で加熱され、ガラス布130の表面に保持された有機材
料は気化され飛散する。有機材料は、ガラス布130の
広い表面に分散して保持されているので、突沸現象が起
こらない。従って、形成される蒸着膜にスプラッシュが
発生することがない。また、加熱容器150内の原料溶
液が十分にあれば、複数の基板60に有機薄膜を連続的
に蒸着することができる。
で加熱され、ガラス布130の表面に保持された有機材
料は気化され飛散する。有機材料は、ガラス布130の
広い表面に分散して保持されているので、突沸現象が起
こらない。従って、形成される蒸着膜にスプラッシュが
発生することがない。また、加熱容器150内の原料溶
液が十分にあれば、複数の基板60に有機薄膜を連続的
に蒸着することができる。
【0034】以下に、具体例について、説明する。
【0035】150デニールのガラス繊維からなるガラ
ス布(幅40mmで縦糸:約80本、長手方向30mm
当たり横糸:約35本、厚さ:約0.1mm、ガラス繊
維の引張強度:約100kg)をローダミン色素を沸点
の高い有機溶剤(例えば、エチレングリコール)に溶解
した原料溶液(濃度:約2wt%)に浸漬し、ガラス繊
維の表面にローダミン色素を保持(染色)させながら、
基体60の蒸着面に色素薄膜を形成した。このとき、ガ
ラス布に有機材料を保持させる側(図2中の差圧壁11
2の下側)は大気圧とし、加熱容器150内の温度は室
温とした。
ス布(幅40mmで縦糸:約80本、長手方向30mm
当たり横糸:約35本、厚さ:約0.1mm、ガラス繊
維の引張強度:約100kg)をローダミン色素を沸点
の高い有機溶剤(例えば、エチレングリコール)に溶解
した原料溶液(濃度:約2wt%)に浸漬し、ガラス繊
維の表面にローダミン色素を保持(染色)させながら、
基体60の蒸着面に色素薄膜を形成した。このとき、ガ
ラス布に有機材料を保持させる側(図2中の差圧壁11
2の下側)は大気圧とし、加熱容器150内の温度は室
温とした。
【0036】加熱装置134の加熱パワーを150Wと
し、ガラス布30を搬送速度約400mm/minで、
約300℃の加熱源に接触させて搬送したとき、約8.
0〜9.0nm/secの堆積速度が得られた。形成さ
れたローダミン色素の薄膜には、スプラッシュが全く見
られず、非常に均一性の高い膜が得られた。
し、ガラス布30を搬送速度約400mm/minで、
約300℃の加熱源に接触させて搬送したとき、約8.
0〜9.0nm/secの堆積速度が得られた。形成さ
れたローダミン色素の薄膜には、スプラッシュが全く見
られず、非常に均一性の高い膜が得られた。
【0037】
【発明の効果】上述したように、本発明によると、従来
の塗布法が有していた問題を解決するとともに、スプラ
ッシュの発生が無く、生産性に優れた蒸着方法および蒸
着装置を提供することができる。本発明による蒸着方法
および蒸着装置は、追記型光ディスクの色素層など、1
μm以下の厚さの薄膜を高精度で製造することができ
る。
の塗布法が有していた問題を解決するとともに、スプラ
ッシュの発生が無く、生産性に優れた蒸着方法および蒸
着装置を提供することができる。本発明による蒸着方法
および蒸着装置は、追記型光ディスクの色素層など、1
μm以下の厚さの薄膜を高精度で製造することができ
る。
【図1】実施形態1による蒸着装置100を示す模式図
である。
である。
【図2】実施形態2による蒸着装置200を示す模式図
である。
である。
10、110 真空槽 20、120 真空ポンプ 30、130 繊維布 32 駆動ローラ 32a 巻き出しローラ 32b 巻き取りローラ 33a、33b、133a、133b 搬送ローラ 34、134 加熱装置 50、150 基体保持装置 60 基体 70 気化した有機材料 100、200 蒸着装置 112 差圧壁 114a、114b ニップ 138a、138b 冷却ローラ 140 有機材料を含む溶液(原料溶液) 150 加熱容器
Claims (6)
- 【請求項1】 有機材料を表面に保持した繊維を加熱部
に連続的に供給する工程と、 該有機材料を保持した繊維を加熱し、該有機材料を気化
する工程と、 該気化された該有機材料を基体の表面に堆積させる工程
と、を包含し、 該供給工程と、該気化工程と、該堆積工程とは真空中で
行われる蒸着方法。 - 【請求項2】 前記有機材料を表面に保持した繊維を調
製する工程を更に包含し、 該繊維調製工程は、該有機材料を溶解した溶液に繊維を
浸漬する工程を包含する請求項1に記載の蒸着方法。 - 【請求項3】 前記有機材料を表面に保持した繊維を調
製する工程は、真空中で行われる請求項2に記載の蒸着
方法。 - 【請求項4】 前記繊維は、ガラス繊維である請求項1
から3のいずれかに記載の蒸着方法。 - 【請求項5】 前記繊維は、布状に加工されている請求
項1から4のいずれかに記載の蒸着方法。 - 【請求項6】 有機材料を表面に保持した繊維を連続的
に搬送する手段と、 該有機材料を保持した繊維を加熱し、該有機材料を気化
する手段と、 該気化された該有機材料を基体の表面に堆積させるよう
に、該基体を保持する手段と、 を真空槽内に有する蒸着装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9148337A JPH10330918A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 蒸着方法および蒸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9148337A JPH10330918A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 蒸着方法および蒸着装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10330918A true JPH10330918A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15450520
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9148337A Withdrawn JPH10330918A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 蒸着方法および蒸着装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10330918A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2009028389A1 (ja) * | 2007-08-28 | 2010-12-02 | Hoya株式会社 | 蒸発源、光学部材の製造方法及び光学部材 |
| WO2012121237A1 (ja) * | 2011-03-09 | 2012-09-13 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 蒸着装置及び薄膜形成方法 |
| KR102439501B1 (ko) * | 2022-07-04 | 2022-09-02 | 주식회사 세미안 | 카본 코팅 장치용 카본 파이버 자동공급 장치 |
-
1997
- 1997-06-05 JP JP9148337A patent/JPH10330918A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2009028389A1 (ja) * | 2007-08-28 | 2010-12-02 | Hoya株式会社 | 蒸発源、光学部材の製造方法及び光学部材 |
| EP2184378A4 (en) * | 2007-08-28 | 2011-11-23 | Hoya Corp | EVAPORATION SOURCE, PROCESS FOR PREPARING AN OPTICAL ELEMENT AND OPTICAL ELEMENT |
| WO2012121237A1 (ja) * | 2011-03-09 | 2012-09-13 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 蒸着装置及び薄膜形成方法 |
| KR102439501B1 (ko) * | 2022-07-04 | 2022-09-02 | 주식회사 세미안 | 카본 코팅 장치용 카본 파이버 자동공급 장치 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |