JPH10332027A - 電磁駆動弁 - Google Patents
電磁駆動弁Info
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- JPH10332027A JPH10332027A JP9146670A JP14667097A JPH10332027A JP H10332027 A JPH10332027 A JP H10332027A JP 9146670 A JP9146670 A JP 9146670A JP 14667097 A JP14667097 A JP 14667097A JP H10332027 A JPH10332027 A JP H10332027A
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- Japan
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- core
- plunger
- sleeve
- armature
- valve
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、積層構造を有するコアを備える電
磁駆動弁に関し、コアの耐久性を向上することを目的と
する。 【解決手段】 コア50は、インボリュート形状に形成
された磁性を有する複数の板を周方向に渦巻き状に積層
して構成されている。コア50は電磁コイル54を収容
している。コア50の内周部にはスリーブ62が圧入さ
れている。スリーブ62の端部はコア50の端面から突
出している。このため、アーマチャ46がコア50に吸
引された際、スリーブ62とプランジャ36とが当接
し、コア50とプランジャ36との間には所定のギャッ
プGが形成される。
磁駆動弁に関し、コアの耐久性を向上することを目的と
する。 【解決手段】 コア50は、インボリュート形状に形成
された磁性を有する複数の板を周方向に渦巻き状に積層
して構成されている。コア50は電磁コイル54を収容
している。コア50の内周部にはスリーブ62が圧入さ
れている。スリーブ62の端部はコア50の端面から突
出している。このため、アーマチャ46がコア50に吸
引された際、スリーブ62とプランジャ36とが当接
し、コア50とプランジャ36との間には所定のギャッ
プGが形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁駆動弁に係
り、特に、積層構造を有する磁性コアを備える電磁駆動
弁に関する。
り、特に、積層構造を有する磁性コアを備える電磁駆動
弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電磁駆動弁は、弁体を駆動する
プランジャと、プランジャを吸引する電磁石とより構成
される。電磁石が励磁されると、その電磁力によりプラ
ンジャが電磁石へ向けて吸引される。そして、プランジ
ャの変位に応じて弁体が駆動されることで、電磁駆動弁
が開閉される。電磁石は、磁性材料よりなるコアと、コ
アの内部に収容されたコイルとにより構成される。電磁
石の励磁状態が変化すると、コアに渦電流が発生する。
コアに生じた渦電流は、電磁石の発する電磁力を打ち消
すように作用する。従って、電磁駆動弁の性能を確保す
るために、コアに生ずる渦電流を抑制することが要求さ
れる。
プランジャと、プランジャを吸引する電磁石とより構成
される。電磁石が励磁されると、その電磁力によりプラ
ンジャが電磁石へ向けて吸引される。そして、プランジ
ャの変位に応じて弁体が駆動されることで、電磁駆動弁
が開閉される。電磁石は、磁性材料よりなるコアと、コ
アの内部に収容されたコイルとにより構成される。電磁
石の励磁状態が変化すると、コアに渦電流が発生する。
コアに生じた渦電流は、電磁石の発する電磁力を打ち消
すように作用する。従って、電磁駆動弁の性能を確保す
るために、コアに生ずる渦電流を抑制することが要求さ
れる。
【0003】コアに生ずる渦電流を低減することが可能
な構成として、従来より、例えば特開平6−17692
1号に開示されるコアが知られている。上記従来のコア
は、磁性を有する複数の板を周方向に渦巻き状に積層し
て構成されている。かかる構成によれば、コアに生ずる
渦電流の方向、すなわち、コアの周方向に複数の磁性板
が積層されることで、渦電流に対する抵抗が増大し、そ
の結果、コアに生ずる渦電流が抑制される。従って、上
記従来のコアの構成を、電磁駆動弁の電磁石に適用する
ことで、コアの渦電流に起因する電磁駆動弁の性能の低
下を防止することができる。
な構成として、従来より、例えば特開平6−17692
1号に開示されるコアが知られている。上記従来のコア
は、磁性を有する複数の板を周方向に渦巻き状に積層し
て構成されている。かかる構成によれば、コアに生ずる
渦電流の方向、すなわち、コアの周方向に複数の磁性板
が積層されることで、渦電流に対する抵抗が増大し、そ
の結果、コアに生ずる渦電流が抑制される。従って、上
記従来のコアの構成を、電磁駆動弁の電磁石に適用する
ことで、コアの渦電流に起因する電磁駆動弁の性能の低
下を防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコアの如
く、コアを渦巻き状の積層構造とした場合、その強度が
低下し、コアに変形が生じ易くなる。一方、電磁駆動弁
において、電磁石に通電されると、プランジャは電磁石
のコアに当接するまで変位する。従って、上記従来のコ
アの構成を電磁駆動弁の電磁石に適用した場合、プラン
ジャとコアとの当接に伴って、コアに衝撃力が繰り返し
作用すると、コアには次第に変形が生ずるようになる。
コアに変形が生ずると、コアとプランジャとのギャップ
が変化すること等によって、電磁駆動弁の所期の特性が
得られなくなる。このように、上記従来のコアの構成を
電磁駆動弁にそのまま適用したのでは、コアの耐久性が
低下してしまう。
く、コアを渦巻き状の積層構造とした場合、その強度が
低下し、コアに変形が生じ易くなる。一方、電磁駆動弁
において、電磁石に通電されると、プランジャは電磁石
のコアに当接するまで変位する。従って、上記従来のコ
アの構成を電磁駆動弁の電磁石に適用した場合、プラン
ジャとコアとの当接に伴って、コアに衝撃力が繰り返し
作用すると、コアには次第に変形が生ずるようになる。
コアに変形が生ずると、コアとプランジャとのギャップ
が変化すること等によって、電磁駆動弁の所期の特性が
得られなくなる。このように、上記従来のコアの構成を
電磁駆動弁にそのまま適用したのでは、コアの耐久性が
低下してしまう。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、積層構造を有する磁性コアを備える電磁駆動弁
において、コアの耐久性を向上させることを目的とす
る。
であり、積層構造を有する磁性コアを備える電磁駆動弁
において、コアの耐久性を向上させることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、磁性を有する複数の板を積層してなる
コアを有する電磁石と、前記電磁石が発生する電磁力に
より吸引されるプランジャと、前記プランジャの変位に
応じて開閉動作を行なう弁体と、前記電磁石に設けら
れ、前記プランジャが前記電磁石に吸引された状態で、
前記プランジャと当接し、前記プランジャと前記コアと
の間に所定の隙間を形成させる当接部材と、を備える電
磁駆動弁により達成される。
に記載する如く、磁性を有する複数の板を積層してなる
コアを有する電磁石と、前記電磁石が発生する電磁力に
より吸引されるプランジャと、前記プランジャの変位に
応じて開閉動作を行なう弁体と、前記電磁石に設けら
れ、前記プランジャが前記電磁石に吸引された状態で、
前記プランジャと当接し、前記プランジャと前記コアと
の間に所定の隙間を形成させる当接部材と、を備える電
磁駆動弁により達成される。
【0007】本発明において、電磁石のコアは磁性を有
する複数の板を積層して構成されている。このため、コ
アの強度は低く、コアに変形が生じ易くなっている。電
磁石に設けられた当接部材は、プランジャが電磁石に吸
引された状態で、プランジャと当接し、プランジャとコ
アとの間に隙間を形成させる。従って、本発明によれ
ば、プランジャとコアとは当接することがないため、コ
アの変形が防止される。
する複数の板を積層して構成されている。このため、コ
アの強度は低く、コアに変形が生じ易くなっている。電
磁石に設けられた当接部材は、プランジャが電磁石に吸
引された状態で、プランジャと当接し、プランジャとコ
アとの間に隙間を形成させる。従って、本発明によれ
ば、プランジャとコアとは当接することがないため、コ
アの変形が防止される。
【0008】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、請求項1記載の電磁駆動弁において、前記当接部
材は軟磁性材料より構成されていると共にスリットを有
し、前記プランジャは、前記電磁石に吸引された状態で
前記当接部材と当接する部位において非磁性材料より構
成され、前記電磁石に吸引された状態で前記コアとの間
に前記所定の隙間が形成される部位において磁性材料よ
り構成されている電磁駆動弁によってより効果的に達成
される。
如く、請求項1記載の電磁駆動弁において、前記当接部
材は軟磁性材料より構成されていると共にスリットを有
し、前記プランジャは、前記電磁石に吸引された状態で
前記当接部材と当接する部位において非磁性材料より構
成され、前記電磁石に吸引された状態で前記コアとの間
に前記所定の隙間が形成される部位において磁性材料よ
り構成されている電磁駆動弁によってより効果的に達成
される。
【0009】本発明において、当接部材は軟磁性材料よ
り構成されている。このため、電磁駆動弁の動作に伴っ
て、当接部材に渦電流が発生する。しかしながら、当接
部材がスリットを有していることで、かかる渦電流は抑
制される。一方、プランジャは、電磁石に吸引された状
態でコアとの間に所定の隙間が形成される部位において
磁性材料より構成されている。このため、プランジャは
電磁石によって吸引され得る。また、プランジャは、電
磁石に吸引された状態で当接部材と当接する部位におい
て非磁性材料より構成されている。このため、電磁石の
励磁が遮断された際に、当接部材の残留磁気により当接
部材とプランジャとの間に吸引力が作用することが防止
される。従って、本発明によれば、電磁駆動弁の性能の
低下を招くことなく、当接部材を軟磁性材料より構成す
ることが可能となる。
り構成されている。このため、電磁駆動弁の動作に伴っ
て、当接部材に渦電流が発生する。しかしながら、当接
部材がスリットを有していることで、かかる渦電流は抑
制される。一方、プランジャは、電磁石に吸引された状
態でコアとの間に所定の隙間が形成される部位において
磁性材料より構成されている。このため、プランジャは
電磁石によって吸引され得る。また、プランジャは、電
磁石に吸引された状態で当接部材と当接する部位におい
て非磁性材料より構成されている。このため、電磁石の
励磁が遮断された際に、当接部材の残留磁気により当接
部材とプランジャとの間に吸引力が作用することが防止
される。従って、本発明によれば、電磁駆動弁の性能の
低下を招くことなく、当接部材を軟磁性材料より構成す
ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例である電
磁駆動弁の構成図である。図1において、本実施例の電
磁駆動弁は、内燃機関の吸気弁として適用されている。
図1に示す如く、電磁駆動弁は弁体12を備えている。
弁体12は内燃機関の吸気弁を構成している。弁体12
は、内燃機関の燃焼室14内に露出するようにロアヘッ
ド16に配設されている。ロアヘッド16には吸気ポー
ト18が形成されている。吸気ポート18には弁体12
に対する弁座20が形成されている。吸気ポート18
は、弁体12が弁座20から離座することにより導通状
態となり、また、弁体12が弁座20に着座することに
より遮断状態となる。ロアヘッド16の上部にはアッパ
ヘッド22が連結されている。
磁駆動弁の構成図である。図1において、本実施例の電
磁駆動弁は、内燃機関の吸気弁として適用されている。
図1に示す如く、電磁駆動弁は弁体12を備えている。
弁体12は内燃機関の吸気弁を構成している。弁体12
は、内燃機関の燃焼室14内に露出するようにロアヘッ
ド16に配設されている。ロアヘッド16には吸気ポー
ト18が形成されている。吸気ポート18には弁体12
に対する弁座20が形成されている。吸気ポート18
は、弁体12が弁座20から離座することにより導通状
態となり、また、弁体12が弁座20に着座することに
より遮断状態となる。ロアヘッド16の上部にはアッパ
ヘッド22が連結されている。
【0011】弁体12には弁軸24が固定されている。
弁軸24は、バルブガイド26により軸方向に摺動可能
に保持されている。バルブガイド26はロアヘッド16
に保持されている。ロアヘッド16の弁軸24の略上半
分を囲む部位には円筒部28が形成されている。また、
弁軸24の上端部にはロアリテーナ30が固定されてい
る。ロアリテーナ30と円筒部24の底面との間には、
両者を離間させる向きの付勢力を発生するロアスプリン
グ32が配設されている。ロアスプリング32はロアリ
テーナ30を介して弁軸24及び弁体12を上向き、即
ち、弁座20に向かう方向に付勢している。
弁軸24は、バルブガイド26により軸方向に摺動可能
に保持されている。バルブガイド26はロアヘッド16
に保持されている。ロアヘッド16の弁軸24の略上半
分を囲む部位には円筒部28が形成されている。また、
弁軸24の上端部にはロアリテーナ30が固定されてい
る。ロアリテーナ30と円筒部24の底面との間には、
両者を離間させる向きの付勢力を発生するロアスプリン
グ32が配設されている。ロアスプリング32はロアリ
テーナ30を介して弁軸24及び弁体12を上向き、即
ち、弁座20に向かう方向に付勢している。
【0012】弁軸24の上端面には、プランジャ36の
下端面が当接している。プランジャ36はロッド状に形
成された非磁性部材である。また、プランジャ36の上
端部には、アッパリテーナ38が固定されている。アッ
パリテーナ38の上部には、アッパスプリング40の下
端部が当接している。アッパスプリング40の周囲に
は、円筒状のアッパキャップ42が配設されている。ア
ッパキャップ42の上部にはアジャスタボルト44が螺
着されている。アッパスプリング40の上端部はアジャ
スタボルト44に当接している。アッパスプリング40
はアッパリテーナ38を介してプランジャ36を下向き
に付勢している。
下端面が当接している。プランジャ36はロッド状に形
成された非磁性部材である。また、プランジャ36の上
端部には、アッパリテーナ38が固定されている。アッ
パリテーナ38の上部には、アッパスプリング40の下
端部が当接している。アッパスプリング40の周囲に
は、円筒状のアッパキャップ42が配設されている。ア
ッパキャップ42の上部にはアジャスタボルト44が螺
着されている。アッパスプリング40の上端部はアジャ
スタボルト44に当接している。アッパスプリング40
はアッパリテーナ38を介してプランジャ36を下向き
に付勢している。
【0013】プランジャ36の軸方向中間部の外周に
は、径方向外向きに突起するアーマチャ保持部36aが
形成されている。アーマチャ保持部36aの周囲には、
アーマチャ46が接合されている。アーマチャ46は軟
磁性材料から構成された環状の部材である。アーマチャ
46の上方には第1コア部48が配設されている。ま
た、アーマチャ46の下方には第2コア部50が配設さ
れている。第1コア部48と第2コア部50とは同一の
構成を有しており、上下に互いに対称となるように配置
されている。以下、図2を参照して第1コア部48の構
成について代表的に説明する。
は、径方向外向きに突起するアーマチャ保持部36aが
形成されている。アーマチャ保持部36aの周囲には、
アーマチャ46が接合されている。アーマチャ46は軟
磁性材料から構成された環状の部材である。アーマチャ
46の上方には第1コア部48が配設されている。ま
た、アーマチャ46の下方には第2コア部50が配設さ
れている。第1コア部48と第2コア部50とは同一の
構成を有しており、上下に互いに対称となるように配置
されている。以下、図2を参照して第1コア部48の構
成について代表的に説明する。
【0014】図2は、第1コア部48の軸方向断面図で
ある。また、図3は、第1コア部48を図2における下
方から見た状態を示す図である。図2及び図3に示す如
く、第1コア部48はコア52を備えている。コア52
は、インボリュート形状に形成された珪素鋼板等の軟磁
性材料を、周方向に渦巻き状に積層することにより構成
された円柱状の部材である。コア52の一端面(図2に
おいては下端面)には、環状溝53が設けられている。
環状溝53の内部には、電磁コイル54が固定されてい
る。
ある。また、図3は、第1コア部48を図2における下
方から見た状態を示す図である。図2及び図3に示す如
く、第1コア部48はコア52を備えている。コア52
は、インボリュート形状に形成された珪素鋼板等の軟磁
性材料を、周方向に渦巻き状に積層することにより構成
された円柱状の部材である。コア52の一端面(図2に
おいては下端面)には、環状溝53が設けられている。
環状溝53の内部には、電磁コイル54が固定されてい
る。
【0015】電磁コイル54の通電状態が変化すると、
コア52にはその周方向に渦電流が発生する。本実施例
においては、コア52が、周方向に渦巻き状に積層され
た磁性板より構成されていることで、コア52に発生す
る渦電流が小さく抑制されている。コア52には、ま
た、その中央を軸方向に貫通する貫通穴56が設けられ
ている。コア52の他端面(図2においては上端面)側
にはコアプレート58が配設されている。コアブレート
58はコア52に比して大径に形成された円盤状の部材
である。コアプレート58には、コア52の貫通穴56
と同軸に、貫通穴60が設けられている。貫通穴60
は、コア52側に設けられた大径部60aと、コア52
とは反対側に設けられた小径部60bとを備えている。
コア52にはその周方向に渦電流が発生する。本実施例
においては、コア52が、周方向に渦巻き状に積層され
た磁性板より構成されていることで、コア52に発生す
る渦電流が小さく抑制されている。コア52には、ま
た、その中央を軸方向に貫通する貫通穴56が設けられ
ている。コア52の他端面(図2においては上端面)側
にはコアプレート58が配設されている。コアブレート
58はコア52に比して大径に形成された円盤状の部材
である。コアプレート58には、コア52の貫通穴56
と同軸に、貫通穴60が設けられている。貫通穴60
は、コア52側に設けられた大径部60aと、コア52
とは反対側に設けられた小径部60bとを備えている。
【0016】第1コア部48は、また、スリーブ62を
備えている。スリーブ62は軟磁性材料より構成された
筒状の部材である。スリーブ62は、プランジャ36の
外径に比して僅かに大きな内径を有するように構成され
ている。後述する如く、スリーブ62にはプランジャ3
6との当接に伴って衝撃力が作用する。かかる衝撃力を
受けても摩耗が生じ難いように、スリーブ62の表面に
は高硬度材料のめっき層が設けられている。
備えている。スリーブ62は軟磁性材料より構成された
筒状の部材である。スリーブ62は、プランジャ36の
外径に比して僅かに大きな内径を有するように構成され
ている。後述する如く、スリーブ62にはプランジャ3
6との当接に伴って衝撃力が作用する。かかる衝撃力を
受けても摩耗が生じ難いように、スリーブ62の表面に
は高硬度材料のめっき層が設けられている。
【0017】スリーブ62は、大径部62aと、大径部
62aの図2における上端側に設けられた小径部62b
とを備えている。図4は、スリーブ62の大径部62a
をその軸に垂直な平面で切断した際の断面図である。図
4に示す如く、スリーブ62は、スリット62aを備え
ている。スリット62aはスリーブ62の軸方向全長に
わたって延在するように構成されている。後述する如
く、スリット62aが設けられていることで、電磁駆動
弁の作動時にスリーブ62に生ずる渦電流が低減され
る。
62aの図2における上端側に設けられた小径部62b
とを備えている。図4は、スリーブ62の大径部62a
をその軸に垂直な平面で切断した際の断面図である。図
4に示す如く、スリーブ62は、スリット62aを備え
ている。スリット62aはスリーブ62の軸方向全長に
わたって延在するように構成されている。後述する如
く、スリット62aが設けられていることで、電磁駆動
弁の作動時にスリーブ62に生ずる渦電流が低減され
る。
【0018】図2に示す如く、スリーブ62は、小径部
62bがコアブレート58の貫通穴60の大径部60a
に圧入されると共に、大径部62aがコア52の貫通穴
56に圧入されることで、コア52の内側に保持されて
いる。スリーブ62はこのようにコア52の内側に保持
された状態で、その大径部62a側の端部が、コア52
の端面より所定距離Lだけ突出するように構成されてい
る。また、コア52とコアプレート58とは、例えば、
レーザ溶接、電子ビーム溶接、ろう付け、又は接着等の
接合手段により互いに固定されている。
62bがコアブレート58の貫通穴60の大径部60a
に圧入されると共に、大径部62aがコア52の貫通穴
56に圧入されることで、コア52の内側に保持されて
いる。スリーブ62はこのようにコア52の内側に保持
された状態で、その大径部62a側の端部が、コア52
の端面より所定距離Lだけ突出するように構成されてい
る。また、コア52とコアプレート58とは、例えば、
レーザ溶接、電子ビーム溶接、ろう付け、又は接着等の
接合手段により互いに固定されている。
【0019】コアプレート58の貫通穴60の小径部6
0bにはベアリング64が配設されている。ベアリング
64は、円筒状メタル部材あるいは樹脂部材からなる滑
り軸受である。図5は、アーマチャ46が第1コア部4
8に吸引された状態を示す。図5に示す如く、プランジ
ャ36はスリーブ62の内部を軸方向に貫通し、ベアリ
ング64により軸方向に摺動可能に保持されている。ま
た、上述の如く、スリーブ62がコア52の端面から突
出するように配設されていることで、プランジャ36の
第1コア部48側への変位は、アーマチャ保持部36a
とスリーブ62とが当接することにより規制されてい
る。このため、かかる状況下では、アーマチャ46とコ
ア52との間に所定のギャップG(例えば、0.03〜
0.1mm程度のギャップ)が形成されている。
0bにはベアリング64が配設されている。ベアリング
64は、円筒状メタル部材あるいは樹脂部材からなる滑
り軸受である。図5は、アーマチャ46が第1コア部4
8に吸引された状態を示す。図5に示す如く、プランジ
ャ36はスリーブ62の内部を軸方向に貫通し、ベアリ
ング64により軸方向に摺動可能に保持されている。ま
た、上述の如く、スリーブ62がコア52の端面から突
出するように配設されていることで、プランジャ36の
第1コア部48側への変位は、アーマチャ保持部36a
とスリーブ62とが当接することにより規制されてい
る。このため、かかる状況下では、アーマチャ46とコ
ア52との間に所定のギャップG(例えば、0.03〜
0.1mm程度のギャップ)が形成されている。
【0020】再び図1を参照するに、アッパヘッド22
にはその上下を貫通する円筒部22aが形成されてい
る。円筒部22aの上端部及び下端部にはそれぞれ、円
筒部22aに比して大径に形成された大径部22b及び
22cが形成されている。第1コア部48及び第2コア
部50は、それぞれ、コアプレート58がスペーサ66
及び68を介してアッパヘッド22の大径部22b及び
22cの底面に当接するまで、円筒部22aに挿入され
ている。
にはその上下を貫通する円筒部22aが形成されてい
る。円筒部22aの上端部及び下端部にはそれぞれ、円
筒部22aに比して大径に形成された大径部22b及び
22cが形成されている。第1コア部48及び第2コア
部50は、それぞれ、コアプレート58がスペーサ66
及び68を介してアッパヘッド22の大径部22b及び
22cの底面に当接するまで、円筒部22aに挿入され
ている。
【0021】第1コア部48のコアプレート58の上方
には、上記したアッパキャップ42の下端に形成された
フランジ部42aが配置されている。また、第2コア部
50のコアプレート58の下方には、ロアキャップ70
が配設されている。そして、固定ボルト72が、アッパ
キャップ42のフランジ部42a、第1コア部48のコ
アプレート58、スペーサ66、アッパヘッド22、ス
ペーサ68、第2コア部50のコアプレート58、及び
ロアキャップ70を貫通して締着されることにより、ア
ッパキャップ42がアッパヘッド22に固定されている
と共に、第1コア部48と第2コア部50とが所定の間
隔を隔ててアッパヘッド22の内部に固定されている。
なお、上記したアジャスタボルト44は、アーマチャ4
6の中立位置が第1コア部48のコア52と第2コア部
50のコア52との中間点となるように調整されてい
る。
には、上記したアッパキャップ42の下端に形成された
フランジ部42aが配置されている。また、第2コア部
50のコアプレート58の下方には、ロアキャップ70
が配設されている。そして、固定ボルト72が、アッパ
キャップ42のフランジ部42a、第1コア部48のコ
アプレート58、スペーサ66、アッパヘッド22、ス
ペーサ68、第2コア部50のコアプレート58、及び
ロアキャップ70を貫通して締着されることにより、ア
ッパキャップ42がアッパヘッド22に固定されている
と共に、第1コア部48と第2コア部50とが所定の間
隔を隔ててアッパヘッド22の内部に固定されている。
なお、上記したアジャスタボルト44は、アーマチャ4
6の中立位置が第1コア部48のコア52と第2コア部
50のコア52との中間点となるように調整されてい
る。
【0022】次に、電磁駆動弁の動作について説明す
る。第1コア48の電磁コイル54に励磁電流が供給さ
れると、電磁コイル54が発生する磁束によってアーマ
チャ46には第1コア部48へ向かう方向の電磁吸引力
が作用する。このため、アーマチャ46はアッパスプリ
ング40の付勢力に抗して第1コア部48へ向けて変位
する。この場合、上述の如く、スリーブ62がコア52
の端面から突出するように配設されていることで、アー
マチャ46の変位は、アーマチャ保持部36aがスリー
ブ62に当接することにより規制される。アーマチャ4
6が第1コア部48のスリーブ62に当接するまで変位
した状態では、弁体12が弁座20に着座することで、
電磁駆動弁へ閉弁状態となる。以下、アーマチャ46が
第1コア部48のスリーブ62に当接する位置を、アー
マチャ46、プランジャ36、又は弁体12の閉弁側変
位端と称する。
る。第1コア48の電磁コイル54に励磁電流が供給さ
れると、電磁コイル54が発生する磁束によってアーマ
チャ46には第1コア部48へ向かう方向の電磁吸引力
が作用する。このため、アーマチャ46はアッパスプリ
ング40の付勢力に抗して第1コア部48へ向けて変位
する。この場合、上述の如く、スリーブ62がコア52
の端面から突出するように配設されていることで、アー
マチャ46の変位は、アーマチャ保持部36aがスリー
ブ62に当接することにより規制される。アーマチャ4
6が第1コア部48のスリーブ62に当接するまで変位
した状態では、弁体12が弁座20に着座することで、
電磁駆動弁へ閉弁状態となる。以下、アーマチャ46が
第1コア部48のスリーブ62に当接する位置を、アー
マチャ46、プランジャ36、又は弁体12の閉弁側変
位端と称する。
【0023】このように電磁駆動弁が閉弁された状態
で、第1コア部48の電磁コイル54への励磁電流の供
給が停止されると、アーマチャ46を閉弁側変位端に保
持するのに必要な電磁吸引力は消滅する。この場合、上
述の如く、アーマチャ46が閉弁側変位端に保持された
状態で、アーマチャ46とコア52との間にギャップG
が形成されていることで、アーマチャ46の内部の残留
磁気によりアーマチャ46と第1コア50との間に吸引
力が作用することが防止されている。また、プランジャ
36が非磁性材料から構成されていることで、スリーブ
62の内部の残留磁気により、プランジャ36のアーマ
チャ保持部36aとスリーブ62との間に吸引力が作用
することも防止されている。このため、第1コア部48
の電磁コイル54への励磁電流の供給が停止されると、
プランジャ36はアッパスプリング40に付勢されるこ
とによって速やかに下方へ向けて変位を開始する。
で、第1コア部48の電磁コイル54への励磁電流の供
給が停止されると、アーマチャ46を閉弁側変位端に保
持するのに必要な電磁吸引力は消滅する。この場合、上
述の如く、アーマチャ46が閉弁側変位端に保持された
状態で、アーマチャ46とコア52との間にギャップG
が形成されていることで、アーマチャ46の内部の残留
磁気によりアーマチャ46と第1コア50との間に吸引
力が作用することが防止されている。また、プランジャ
36が非磁性材料から構成されていることで、スリーブ
62の内部の残留磁気により、プランジャ36のアーマ
チャ保持部36aとスリーブ62との間に吸引力が作用
することも防止されている。このため、第1コア部48
の電磁コイル54への励磁電流の供給が停止されると、
プランジャ36はアッパスプリング40に付勢されるこ
とによって速やかに下方へ向けて変位を開始する。
【0024】プランジャ36が閉弁側変位端から下方へ
向けて変位すると、弁体12が弁座20から離座するこ
とで電磁駆動弁は開弁状態となる。プランジャ36の下
方への変位量が所定値に達した時点で、第2コア50の
電磁コイル54に励磁電流が供給されると、アーマチャ
46を第2コア部50に向けて付勢する電磁吸引が発生
する。
向けて変位すると、弁体12が弁座20から離座するこ
とで電磁駆動弁は開弁状態となる。プランジャ36の下
方への変位量が所定値に達した時点で、第2コア50の
電磁コイル54に励磁電流が供給されると、アーマチャ
46を第2コア部50に向けて付勢する電磁吸引が発生
する。
【0025】アーマチャ46に対して上記電磁吸引力が
作用すると、プランジャ36はロアスプリング32の発
する付勢力に抗して第2コア部50に向けて変位する。
この場合、プランジャ36の変位は、アーマチャ保持部
36aが第2コア部50のスリーブ62に当接すること
で規制される。以下、アーマチャ保持部36aが第2コ
ア部50のスリーブ62に当接した位置を、アーマチャ
46、プランジャ36、又は弁体12の開弁側変位端と
称す。かかる状態で、第2コア部50の電磁コイル54
への励磁電流の供給が停止されると、アーマチャ46を
開弁側変位端に保持するのに必要な電磁吸引力が消滅す
る。この場合も、アーマチャ46とコア52との間に所
定のギャップGが形成されていると共に、プランジャ3
6が非磁性材料より構成されていることで、プランジャ
36はロアスプリング32の付勢力によって速やかに上
方へ変位を開始する。
作用すると、プランジャ36はロアスプリング32の発
する付勢力に抗して第2コア部50に向けて変位する。
この場合、プランジャ36の変位は、アーマチャ保持部
36aが第2コア部50のスリーブ62に当接すること
で規制される。以下、アーマチャ保持部36aが第2コ
ア部50のスリーブ62に当接した位置を、アーマチャ
46、プランジャ36、又は弁体12の開弁側変位端と
称す。かかる状態で、第2コア部50の電磁コイル54
への励磁電流の供給が停止されると、アーマチャ46を
開弁側変位端に保持するのに必要な電磁吸引力が消滅す
る。この場合も、アーマチャ46とコア52との間に所
定のギャップGが形成されていると共に、プランジャ3
6が非磁性材料より構成されていることで、プランジャ
36はロアスプリング32の付勢力によって速やかに上
方へ変位を開始する。
【0026】プランジャ36の上方への変位量が所定値
に達した時点で第1コア部48の電磁コイル54に励磁
電流が供給されると、電磁コイル54が発する電磁吸引
力によりアーマチャ46は第1コア部48へ向けて付勢
される。このため、弁軸12及びプランジャ36は閉弁
側変位端まで変位し、弁体12が弁座20に着座するこ
とで、電磁駆動弁は再び閉弁状態となる。
に達した時点で第1コア部48の電磁コイル54に励磁
電流が供給されると、電磁コイル54が発する電磁吸引
力によりアーマチャ46は第1コア部48へ向けて付勢
される。このため、弁軸12及びプランジャ36は閉弁
側変位端まで変位し、弁体12が弁座20に着座するこ
とで、電磁駆動弁は再び閉弁状態となる。
【0027】このように、本実施例によれば、第1コア
48の電磁コイル54と第2コア50の電磁コイル54
とに、交互に適当なタイミングで励磁電流を供給し、弁
体12を閉弁側変位端と開弁側変位端との間で繰り返し
往復運動させることで、電磁駆動弁を開閉させることが
できる。ところで、上述の如く、本実施例においては、
コア52を積層板より構成することにより、コア52に
生ずる渦電流を抑制することとしている。しかしなが
ら、コア52をかかる積層構造に構成すると、その端面
において強度が低下し、変形が生じ易くなる。本実施例
において、コア52はその端面がアーマチャ46と対向
するように配置される。このため、アーマチャ46が直
接コア52に当接するものとすると、電磁駆動弁の開閉
動作に伴ってコア52の端面に衝撃力が繰り返し作用
し、コア52には次第に変形が生ずるようになる。ま
た、コア52の端面に衝撃力が作用した場合、積層板が
軸方向にずれるように変位することによっても、コア5
2に変形が生ずるようになる。コア52にこれらの変形
が生ずると、アーマチャ46との間のギャップが変化す
ることで、電磁駆動弁の所期の特性が得られなくなって
しまう。すなわち、アーマチャ46が直接コア52に当
接するものとすると、コア52の耐久性が低下してしま
う。
48の電磁コイル54と第2コア50の電磁コイル54
とに、交互に適当なタイミングで励磁電流を供給し、弁
体12を閉弁側変位端と開弁側変位端との間で繰り返し
往復運動させることで、電磁駆動弁を開閉させることが
できる。ところで、上述の如く、本実施例においては、
コア52を積層板より構成することにより、コア52に
生ずる渦電流を抑制することとしている。しかしなが
ら、コア52をかかる積層構造に構成すると、その端面
において強度が低下し、変形が生じ易くなる。本実施例
において、コア52はその端面がアーマチャ46と対向
するように配置される。このため、アーマチャ46が直
接コア52に当接するものとすると、電磁駆動弁の開閉
動作に伴ってコア52の端面に衝撃力が繰り返し作用
し、コア52には次第に変形が生ずるようになる。ま
た、コア52の端面に衝撃力が作用した場合、積層板が
軸方向にずれるように変位することによっても、コア5
2に変形が生ずるようになる。コア52にこれらの変形
が生ずると、アーマチャ46との間のギャップが変化す
ることで、電磁駆動弁の所期の特性が得られなくなって
しまう。すなわち、アーマチャ46が直接コア52に当
接するものとすると、コア52の耐久性が低下してしま
う。
【0028】これに対して、本実施例においては、上述
の如く、電磁駆動弁が開閉される際、プランジャ36の
アーマチャ保持部36aが第1コア部48又は第2コア
部50のスリーブ62と当接することで、スリーブ62
に衝撃力が作用する。スリーブ62に作用する衝撃力
は、コアプレート58から、アッパキャップ42又はロ
アキャップ70を介してアッパヘッド22に伝達され
る。すなわち、電磁駆動弁の開閉動作に伴って、コア5
2に衝撃力が直接作用することはない。従って、本実施
例においては、電磁駆動弁の開閉動作が繰り返されて
も、コア52に変形が生ずることが防止され、その結
果、コア52の耐久性が向上されている。
の如く、電磁駆動弁が開閉される際、プランジャ36の
アーマチャ保持部36aが第1コア部48又は第2コア
部50のスリーブ62と当接することで、スリーブ62
に衝撃力が作用する。スリーブ62に作用する衝撃力
は、コアプレート58から、アッパキャップ42又はロ
アキャップ70を介してアッパヘッド22に伝達され
る。すなわち、電磁駆動弁の開閉動作に伴って、コア5
2に衝撃力が直接作用することはない。従って、本実施
例においては、電磁駆動弁の開閉動作が繰り返されて
も、コア52に変形が生ずることが防止され、その結
果、コア52の耐久性が向上されている。
【0029】また、上述の如く、本実施例においては、
アーマチャ46が閉弁側変位端又は開弁側変位端に位置
する状態で、アーマチャ46とコア52との間にギャッ
プGが形成されている。このため、電磁コイル54への
励磁電流が遮断された際に、アーマチャ46の内部の残
留磁気に起因してアーマチャ46とコア52との間に作
用する吸引力が低減される。その結果、プランジャ36
及びアーマチャ46は電磁コイル54への励磁電流のオ
ン・オフに応じて高い応答性で変位することができる。
このように、本実施例によれば、スリーブ62が、コア
52とアーマチャ46との間にギャップGを形成させる
ように構成されていることで、電磁駆動弁の応答性が向
上されるという利益を得ることもできる。
アーマチャ46が閉弁側変位端又は開弁側変位端に位置
する状態で、アーマチャ46とコア52との間にギャッ
プGが形成されている。このため、電磁コイル54への
励磁電流が遮断された際に、アーマチャ46の内部の残
留磁気に起因してアーマチャ46とコア52との間に作
用する吸引力が低減される。その結果、プランジャ36
及びアーマチャ46は電磁コイル54への励磁電流のオ
ン・オフに応じて高い応答性で変位することができる。
このように、本実施例によれば、スリーブ62が、コア
52とアーマチャ46との間にギャップGを形成させる
ように構成されていることで、電磁駆動弁の応答性が向
上されるという利益を得ることもできる。
【0030】ところで、スリーブ62はコア52の内部
に配置されているため、電磁コイル52が発する磁束
は、スリーブ62に対してその軸方向に作用する。この
ため、電磁コイル54の励磁状態が変化すると、スリー
ブ62には周方向の渦電流が発生する。スリーブ62に
発生したかかる渦電流は、電磁コイル54の発する磁束
を打ち消すように作用する。従って、電磁駆動弁の所望
の性能を確保するために、スリーブ62に生ずる渦電流
を抑制することが要求される。
に配置されているため、電磁コイル52が発する磁束
は、スリーブ62に対してその軸方向に作用する。この
ため、電磁コイル54の励磁状態が変化すると、スリー
ブ62には周方向の渦電流が発生する。スリーブ62に
発生したかかる渦電流は、電磁コイル54の発する磁束
を打ち消すように作用する。従って、電磁駆動弁の所望
の性能を確保するために、スリーブ62に生ずる渦電流
を抑制することが要求される。
【0031】これに対して、本実施例においては、上記
図4を参照して述べた如く、スリーブ62には軸方向全
長に延びるスリット62aが設けられている。かかるス
リット62aが設けられていることで、スリーブ62を
周方向に循環する渦電流の流通経路が遮断されている。
このため、渦電流の流通経路の長さが増加し、渦電流に
対する実効的な抵抗値が増大されている。従って、本実
施例においては、スリーブ62に生ずる渦電流が小さく
抑制され、これにより、スリーブ62の渦電流に起因し
て電磁駆動弁の性能が低下することが防止されている。
図4を参照して述べた如く、スリーブ62には軸方向全
長に延びるスリット62aが設けられている。かかるス
リット62aが設けられていることで、スリーブ62を
周方向に循環する渦電流の流通経路が遮断されている。
このため、渦電流の流通経路の長さが増加し、渦電流に
対する実効的な抵抗値が増大されている。従って、本実
施例においては、スリーブ62に生ずる渦電流が小さく
抑制され、これにより、スリーブ62の渦電流に起因し
て電磁駆動弁の性能が低下することが防止されている。
【0032】なお、上述の如く、スリーブ62の表面に
は高硬度材料のめっき層が設けられている。このため、
スリーブ62にプランジャ36との当接に伴う衝撃力に
起因して、スリーブ62に生ずる摩耗が抑制されてい
る。次に、図6を参照して、本発明の第2実施例である
電磁駆動弁について説明する。図6は、本実施例の電磁
駆動弁が備える第1コア部148及びプランジャ136
の構成を示す。なお、図6には、アーマチャ46が第1
コア部148に吸引された状態を示している。本実施例
の電磁駆動弁は、上記第1実施例において、第1コア部
48及び第2コア部50に代えて、図6に示す第1コア
部148、及び第1コア部148と同一の構成を有する
第2コア部(図示せず)を用いることにより実現され
る。なお、図6において図2と同様の構成部分について
は同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。
は高硬度材料のめっき層が設けられている。このため、
スリーブ62にプランジャ36との当接に伴う衝撃力に
起因して、スリーブ62に生ずる摩耗が抑制されてい
る。次に、図6を参照して、本発明の第2実施例である
電磁駆動弁について説明する。図6は、本実施例の電磁
駆動弁が備える第1コア部148及びプランジャ136
の構成を示す。なお、図6には、アーマチャ46が第1
コア部148に吸引された状態を示している。本実施例
の電磁駆動弁は、上記第1実施例において、第1コア部
48及び第2コア部50に代えて、図6に示す第1コア
部148、及び第1コア部148と同一の構成を有する
第2コア部(図示せず)を用いることにより実現され
る。なお、図6において図2と同様の構成部分について
は同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。
【0033】図6に示す如く、本実施例の電磁駆動弁
は、プランジャ136を備えている。プランジャ136
は、非磁性材料より構成されたロッド状の部材である。
プランジャ136は、コアプレート58に設けられたベ
アリング64により軸方向に摺動可能に保持されてい
る。プランジャ136は、その径方向外向きに突起する
アーマチャ保持部136aを備えている。アーマチャ保
持部136aの周囲にはアーマチャ46が接合されてい
る。アーマチャ保持部136aは、その基部の軸方向両
側に、円錐面136bを備えている。
は、プランジャ136を備えている。プランジャ136
は、非磁性材料より構成されたロッド状の部材である。
プランジャ136は、コアプレート58に設けられたベ
アリング64により軸方向に摺動可能に保持されてい
る。プランジャ136は、その径方向外向きに突起する
アーマチャ保持部136aを備えている。アーマチャ保
持部136aの周囲にはアーマチャ46が接合されてい
る。アーマチャ保持部136aは、その基部の軸方向両
側に、円錐面136bを備えている。
【0034】第1コア部148は、また、スリーブ16
2を備えている。スリーブ162は軟磁性材料より構成
された円筒状の部材である。スリーブ162には上記第
1実施例のスリーブ62と同様に、軸方向全長にわたる
スリットが設けられている。スリーブ162は、大径部
162aと、大径部162aの図6における上端側に設
けられた小径部162bとを備えている。スリーブ16
2は、小径部162bがコアプレート58の貫通穴60
の大径部60aに圧入されると共に、大径部162aが
コア52の貫通穴56に圧入されることにより、コア5
2の内側に保持されている。スリーブ162の、大径部
162b側の端面の内周部には、円錐状に形成された当
接面162cが設けられている。
2を備えている。スリーブ162は軟磁性材料より構成
された円筒状の部材である。スリーブ162には上記第
1実施例のスリーブ62と同様に、軸方向全長にわたる
スリットが設けられている。スリーブ162は、大径部
162aと、大径部162aの図6における上端側に設
けられた小径部162bとを備えている。スリーブ16
2は、小径部162bがコアプレート58の貫通穴60
の大径部60aに圧入されると共に、大径部162aが
コア52の貫通穴56に圧入されることにより、コア5
2の内側に保持されている。スリーブ162の、大径部
162b側の端面の内周部には、円錐状に形成された当
接面162cが設けられている。
【0035】本実施例において、スリーブ162に設け
られた当接面162cは、アーマチャ46が第1コア部
148に吸引された状態で、プランジャ136のアーマ
チャ保持部136bの円錐面136bと当接し、コア5
2とアーマチャ46との間に所定のギャップGを形成さ
せるように構成されている。従って、本実施例において
も、上記第1実施例と同様に、電磁駆動弁の開閉動作に
伴ってコア52にアーマチャ46が当接することが防止
されており、これにより、コア52の耐久性が向上され
ている。
られた当接面162cは、アーマチャ46が第1コア部
148に吸引された状態で、プランジャ136のアーマ
チャ保持部136bの円錐面136bと当接し、コア5
2とアーマチャ46との間に所定のギャップGを形成さ
せるように構成されている。従って、本実施例において
も、上記第1実施例と同様に、電磁駆動弁の開閉動作に
伴ってコア52にアーマチャ46が当接することが防止
されており、これにより、コア52の耐久性が向上され
ている。
【0036】また、アーマチャ46が第1コア部148
に吸引された状態で、コア52とアーマチャ46との間
に所定のギャップが形成されることで、プランジャ46
の残留磁気によりコア52とプランジャ46との間に吸
引力が作用することが防止されている。従って、本実施
例においても、上記第1実施例と同様に、応答性に優れ
た電磁駆動弁が実現されている。
に吸引された状態で、コア52とアーマチャ46との間
に所定のギャップが形成されることで、プランジャ46
の残留磁気によりコア52とプランジャ46との間に吸
引力が作用することが防止されている。従って、本実施
例においても、上記第1実施例と同様に、応答性に優れ
た電磁駆動弁が実現されている。
【0037】なお、上記第1及び第2実施例において
は、スリーブ62、162をコア52の内周部に配置す
ることとしたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、スリーブ62、162をコア52の外周部、あるい
は、内周と外周との間の中間部に配設してもよい。すな
わち、上記第1実施例においては、スリーブ62が、コ
ア52の端面から突出し、コア52とアーマチャ46お
よびプランジャ36との当接を防止するように構成され
ていれば、コア52の何れの位置に配置されてもよい。
また、上記第2実施例においては、スリーブ162の配
設位置に応じて、プランジャ136あるいはアーマチャ
46にコア52側へ突出する突起部を設け、この突起部
とスリーブ162とを当接させることとすればよい。
は、スリーブ62、162をコア52の内周部に配置す
ることとしたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、スリーブ62、162をコア52の外周部、あるい
は、内周と外周との間の中間部に配設してもよい。すな
わち、上記第1実施例においては、スリーブ62が、コ
ア52の端面から突出し、コア52とアーマチャ46お
よびプランジャ36との当接を防止するように構成され
ていれば、コア52の何れの位置に配置されてもよい。
また、上記第2実施例においては、スリーブ162の配
設位置に応じて、プランジャ136あるいはアーマチャ
46にコア52側へ突出する突起部を設け、この突起部
とスリーブ162とを当接させることとすればよい。
【0038】また、上記第1及び第2実施例において
は、スリーブ62、162を軟磁性材料より構成し、プ
ランジャ36、136を非磁性材料より構成すると共
に、そのアーマチャ保持部36a、136aをスリーブ
62、162と当接させることにより、スリーブ62,
162の残留磁気に起因する電磁駆動弁の応答性低下を
防止することとした。しかしながら、本発明はこれに限
定されるものではなく、スリーブ62、162を非磁性
材料より構成することとしてもよい。スリーブ62、1
62を非磁性材料より構成した場合は、スリーブ62、
162に残留磁気が生ずることがないため、プランジャ
36とアーマチャ46とを一体に軟磁性材料より構成す
ることができる。また、スリーブ62、162を非磁性
材料より構成した場合は、スリーブ62、162に渦電
流が生ずることもないため、スリーブ62、162にス
リット62aを設けることは不要である。
は、スリーブ62、162を軟磁性材料より構成し、プ
ランジャ36、136を非磁性材料より構成すると共
に、そのアーマチャ保持部36a、136aをスリーブ
62、162と当接させることにより、スリーブ62,
162の残留磁気に起因する電磁駆動弁の応答性低下を
防止することとした。しかしながら、本発明はこれに限
定されるものではなく、スリーブ62、162を非磁性
材料より構成することとしてもよい。スリーブ62、1
62を非磁性材料より構成した場合は、スリーブ62、
162に残留磁気が生ずることがないため、プランジャ
36とアーマチャ46とを一体に軟磁性材料より構成す
ることができる。また、スリーブ62、162を非磁性
材料より構成した場合は、スリーブ62、162に渦電
流が生ずることもないため、スリーブ62、162にス
リット62aを設けることは不要である。
【0039】すなわち、上記実施例において、スリーブ
62、162を非磁性材料及び軟磁性材料の何れより構
成しても、電磁駆動弁の性能を確保しつつ、コアの耐久
性を向上させることができる。従って、上記実施例によ
れば、スリーブ62、162の構成材料を、軟磁性材料
に限らず、より広い範囲の材料から選択することが可能
となっている。
62、162を非磁性材料及び軟磁性材料の何れより構
成しても、電磁駆動弁の性能を確保しつつ、コアの耐久
性を向上させることができる。従って、上記実施例によ
れば、スリーブ62、162の構成材料を、軟磁性材料
に限らず、より広い範囲の材料から選択することが可能
となっている。
【0040】また、スリーブ62、162を例えば非磁
性高硬度型用鋼(例えば日立金属製HPM75)より構
成することとすれば、コア52の焼鈍処理を行なう際の
条件(例えば700〜800°Cの真空焼鈍)で、スリ
ーブ62を同時に硬化させることができる。従って、こ
の場合には、スリーブ62の耐摩耗性を向上させるため
に、その表面にめっき処理を施すことが不要となり、電
磁駆動弁の製造工程を簡略化することができる。
性高硬度型用鋼(例えば日立金属製HPM75)より構
成することとすれば、コア52の焼鈍処理を行なう際の
条件(例えば700〜800°Cの真空焼鈍)で、スリ
ーブ62を同時に硬化させることができる。従って、こ
の場合には、スリーブ62の耐摩耗性を向上させるため
に、その表面にめっき処理を施すことが不要となり、電
磁駆動弁の製造工程を簡略化することができる。
【0041】なお、上記実施例においては、本発明が内
燃機関の吸気弁に適用された場合について説明したが、
本発明はこれに限らず、積層構造を有するコアを備える
他の任意の構成の電磁駆動弁に適用することができる。
なお、上記第1及び第2実施例においては、スリーブ6
2、162が上記した当接部材に、プランジャ36、1
36及びアーマチャ46が上記したプランジャに、コア
52及び電磁コイル54が上記した電磁石に、それぞれ
相当している。
燃機関の吸気弁に適用された場合について説明したが、
本発明はこれに限らず、積層構造を有するコアを備える
他の任意の構成の電磁駆動弁に適用することができる。
なお、上記第1及び第2実施例においては、スリーブ6
2、162が上記した当接部材に、プランジャ36、1
36及びアーマチャ46が上記したプランジャに、コア
52及び電磁コイル54が上記した電磁石に、それぞれ
相当している。
【0042】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、コアにプランジャが当接するのを防止することがで
きる。従って、本発明によれば、コアの耐久性を向上さ
せることができる。また、請求項2記載の発明によれ
ば、電磁駆動弁の特性を低下させることなく当接部材を
軟磁性材料より構成することができる。すなわち、本発
明によれば、当接部材を構成する材料の選択の幅を広げ
ることができる。
ば、コアにプランジャが当接するのを防止することがで
きる。従って、本発明によれば、コアの耐久性を向上さ
せることができる。また、請求項2記載の発明によれ
ば、電磁駆動弁の特性を低下させることなく当接部材を
軟磁性材料より構成することができる。すなわち、本発
明によれば、当接部材を構成する材料の選択の幅を広げ
ることができる。
【図1】本発明の一実施例である電磁駆動弁の構成図で
ある。
ある。
【図2】本実施例の電磁駆動弁が備える第1コア部の断
面図である。
面図である。
【図3】第1コア部を図2中下側から見た際の図であ
る。
る。
【図4】第1コア部が備えるスリーブの軸方向断面図で
ある。
ある。
【図5】第1コア部にプランジャが吸引された状態を示
す図である。
す図である。
【図6】本発明の第2実施例の電磁駆動弁が備える第1
コア部の断面図である。
コア部の断面図である。
【符号の説明】 36 プランジャ 46 アーマチャ 48 第1コア部 50 第2コア部 52 コア 62 スリーブ
フロントページの続き (72)発明者 服部 宏之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 磁性を有する複数の板を積層してなるコ
アを有する電磁石と、 前記電磁石が発生する電磁力により吸引されるプランジ
ャと、 前記プランジャの変位に応じて開閉動作を行なう弁体
と、 前記電磁石に設けられ、前記プランジャが前記電磁石に
吸引された状態で、前記プランジャと当接し、前記プラ
ンジャと前記コアとの間に所定の隙間を形成させる当接
部材と、 を備えることを特徴とする電磁駆動弁。 - 【請求項2】 請求項1記載の電磁駆動弁において、 前記当接部材は軟磁性材料より構成されていると共にス
リットを有し、 前記プランジャは、前記電磁石に吸引された状態で前記
当接部材と当接する部位において非磁性材料より構成さ
れ、前記電磁石に吸引された状態で前記コアとの間に前
記所定の隙間が形成される部位において磁性材料より構
成されていることを特徴とする電磁駆動弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14667097A JP3438532B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 電磁駆動弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14667097A JP3438532B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 電磁駆動弁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10332027A true JPH10332027A (ja) | 1998-12-15 |
| JP3438532B2 JP3438532B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=15412964
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14667097A Expired - Fee Related JP3438532B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 電磁駆動弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3438532B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6554248B2 (en) | 2000-08-15 | 2003-04-29 | Nissan Motor Co., Ltd. | Apparatus for estimating valve-clearance of an electro-magnetically operated valve and valve-operation controller for the electro-magnetically operated valve |
| FR2836755A1 (fr) * | 2002-03-01 | 2003-09-05 | Johnson Contr Automotive Elect | Actionneur electromagnetique a force d'attraction controlee |
| JP2008031853A (ja) * | 2006-07-26 | 2008-02-14 | Denso Corp | 燃料噴射弁 |
-
1997
- 1997-06-04 JP JP14667097A patent/JP3438532B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6554248B2 (en) | 2000-08-15 | 2003-04-29 | Nissan Motor Co., Ltd. | Apparatus for estimating valve-clearance of an electro-magnetically operated valve and valve-operation controller for the electro-magnetically operated valve |
| FR2836755A1 (fr) * | 2002-03-01 | 2003-09-05 | Johnson Contr Automotive Elect | Actionneur electromagnetique a force d'attraction controlee |
| WO2003075293A1 (fr) * | 2002-03-01 | 2003-09-12 | Johnson Controls Technology Company | Actionneur electromagnetique a force d'attraction controlee. |
| US7042321B2 (en) | 2002-03-01 | 2006-05-09 | Valeo Systems De Controle Moteur | Electromagnetic actuator with controlled attraction force |
| JP2008031853A (ja) * | 2006-07-26 | 2008-02-14 | Denso Corp | 燃料噴射弁 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3438532B2 (ja) | 2003-08-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |