JPH10333003A - 架空光ケーブルの製造装置 - Google Patents

架空光ケーブルの製造装置

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JPH10333003A
JPH10333003A JP9146899A JP14689997A JPH10333003A JP H10333003 A JPH10333003 A JP H10333003A JP 9146899 A JP9146899 A JP 9146899A JP 14689997 A JP14689997 A JP 14689997A JP H10333003 A JPH10333003 A JP H10333003A
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JP
Japan
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optical cable
cooling device
intermediate product
support wire
cooling water
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Withdrawn
Application number
JP9146899A
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English (en)
Inventor
Yoshiyasu Sato
吉保 佐藤
Naoki Okada
直樹 岡田
Masayoshi Yamanaka
正義 山中
Hiroto Watanabe
裕人 渡邉
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ケーブルと支持線とこれらを一体化する連
結部とからなり、光ケーブルに適度のたるみ(余長)が
形成された自己支持型の架空光ケーブルの製造装置にお
いて、製造条件の変化に係わりなく安定した品質の架空
光ケーブルを得ることのできる架空光ケーブルの製造装
置を提供すること。 【解決手段】 一次冷却装置および二次冷却装置に、そ
れぞれ、中間製品Nの走行方向の長さを変更することが
できるような機構を設ける。また、余長付与装置に、一
次冷却装置からの距離を変更することができるような機
構を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、支持線と光ケー
ブルとが連結部で連結、一体化され、かつ光ケーブルに
たるみ(余長)を持たせた、自己支持型の架空光ケーブ
ルの製造装置に関し、製造条件の変化に係わりなく安定
した品質の製品を得ることのできる架空光ケーブルの製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に架空光ケーブルとその
製法について、特願平8−10436号を提案してい
る。図4は、この先行発明において提案された、架空光
ケーブルの一例を示すものである。この架空光ケーブル
は支持線11と連結部12と光ケーブル13とから概略
構成されている。支持線11は、亜鉛メッキ鋼撚線など
からなる支持線本体14と、この支持線本体14を被覆
するポリエチレンなどの合成樹脂からなる被覆体15と
から構成されている。
【0003】連結部12は、支持線11と光ケーブル1
3とを連結、一体化し、これにより光ケーブル13を支
持線11で吊持するためのもので、支持線11の底部か
ら垂下し光ケーブル13の頂部に延びる、連続した厚み
が1〜4mm程度の壁状のものであり、ポリエチレンな
どの合成樹脂から構成されている。また、光ケーブル1
3は、多数本の光ファイバ心線が収容された光ケーブル
コア16とこの光ケーブルコア16を被覆するポリエチ
レンなどの合成樹脂からなるシース17とからなってい
る。
【0004】そして、上記連結部12には、支持線11
に沿って断続的に切り開かれた多数の分離部18、18
…が形成されている。この分離部18の長さは例えば5
0cm程度とされ、相隣接する分離部18、18間の間
隔は例えば5cm程度となっている。この分離部18の
長さ、間隔は任意に変更できる。
【0005】さらに、この連結部12の分離部18、1
8…の形成位置において光ケーブル13にはたるみが持
たされており、かつこのたるみは支持線11の側方にほ
ぼ交互に方向を変えて形成されている。換言すれば、光
ケーブル13は直線状の支持線11に対して左右方向に
蛇行した状態となっており、この光ケーブル13の蛇行
により支持線11に対して光ケーブル13が約0.1〜
0.7%程度の余長(たるみ)を持つこととなる。そし
て、この構造により、この架空光ケーブルは光ケーブル
13に引張力やこれによる歪が加わることがないか、あ
るいは低減するものとなっている。
【0006】次に、このような架空ケーブルの製造装置
について説明する。図5は、本発明の架空光ケーブルの
製造装置の一例を示すもので、図中符号21は、押出機
に取り付けられた押出被覆用のクロスヘッドダイスであ
る。このクロスヘッドダイス21にはそのマンドレルの
入口孔から、光ケーブルコア16と支持線本体14とが
同時に送り込まれ、かつ図示しない押出機からポリエチ
レンなどの溶融樹脂が供給され、クロスヘッドダイス2
1内で光ケーブルコア16と支持線本体14との周囲に
樹脂が被覆され、かつ連結部12が形成された中間製品
Nが得られる。
【0007】この中間製品Nは図6に示すように、支持
線11が下方に位置し、光ケーブル13が上方に位置す
るようにしてクロスヘッドダイス21の出口孔から連続
的に導き出される。このように重量が重くなる支持線1
1を下方に配することにより、その重量により連結部1
2が真っすぐな状態となって成形される。
【0008】また、上記クロスヘッドダイスの出口孔側
には、分離部形成装置22が設けられている。この分離
部形成装置22は、鋭利な刃物(図示せず)を有し、こ
の刃物を中間製品Nに向けて断続的に前進あるいは後退
させて、クロスヘッドダイス21から出てきた中間製品
Nの連結部12を構成する樹脂がいまだ半溶融状態にあ
るうちにこれに直線状の切り込みを入れ、断続的に分離
部18、18…を形成するものである。この分離部形成
装置22によって、図7に示すように連結部12のほぼ
中央に断続的に直線状の分離部18、18…が形成され
た中間製品Nは、次いで一次冷却水槽23に送られ、こ
こで冷却され、その表面部分の樹脂が半固化したような
状態となって、余長形成プーリ24に送られる。
【0009】余長形成プーリ24は、直径30cm〜2
00cm程度の円環状のものであって、図中矢印方向に
回転するようになっている。この余長形成プーリ24に
は中間製品Nが一周にわたって巻き付けられて矢印方向
に走行するようになっている。この巻き付けの際、巻き
取りによる張力により図8に示すように余長形成プーリ
24の外周面に支持線11と光ケーブル13とが接する
ことになる。
【0010】光ケーブル13と支持線11とはそれ自体
の直径が異なり、光ケーブル13の直径の方が大きいた
め、余長形成プーリ24に巻き付けられた中間製品Nの
うち、光ケーブル13の巻付直径が支持線11の巻付直
径よりも大きくなる。そして、余長形成プーリ24は所
要速度で回転するので、光ケーブル13の周速度、すな
わち走行速度が支持線11の走行速度よりも速くなるこ
とになる。これにより、中間製品Nを余長形成プーリ2
4に巻き付けることで光ケーブル13の走行速度が支持
線11の走行速度よりも速くなる。
【0011】この両者の走行速度差は、中間製品Nが余
長形成プーリ24から離れて行く際に、光ケーブル13
が分離部18、18…において支持線11から部分的に
切り離されているため、この分離部18、18…におい
てたるみ(余長)となって表れる。このため、余長形成
プーリ24から離れて行く中間製品Nは、その光ケーブ
ル13が分離部18、18…の位置においてたるんだ状
態となり、図4に示すような蛇行状態を呈することにな
る。
【0012】蛇行状態を呈している中間製品Nはただち
に二次冷却水槽25に送られ、ここで完全に冷却され、
樹脂が固化される。かくして、図4に示す外観を有する
架空光ケーブルが連続的に得られ、引き取り装置により
引き取られた後、適宜巻き取りドラムなどに巻き取られ
て製品とされる。
【0013】このような製法によれば、一基の製造ライ
ンで光ケーブルコア16および支持線本体14への樹脂
被覆、連結部12の形成ならびに光ケーブル13へのた
るみの付与を一工程で一挙に行うことができ、極めて効
率よく目的とする架空光ケーブルを製造することができ
る。
【0014】ところで、実際に架空光ケーブルを製造す
る場合、製造装置内を走行する中間製品Nの線速は、製
造開始直後と、製造が順調に行われている時とでは、大
きく異なっている。すなわち、製造開始直後は、得られ
た最終製品が良品であるかのチェックや、得られた最終
製品をドラムなどに巻き取っていくための作業などが行
われるため、中間製品Nの線速は遅くならざるを得な
い。ひとたび得られた最終製品が良品であることが確認
されれば、可能な限り中間製品Nの線速を上げていくこ
とが生産性向上のためには重要である。
【0015】ところが、単に中間製品Nの線速を上げた
場合、最終製品の品質に悪影響を及ぼす可能性がある。
すなわち、中間製品Nの線速が上がることで、一次冷却
装置によって中間製品Nが冷却を受ける時間が減少する
ことにより、一次冷却装置出口での中間製品Nの温度が
上昇する。これにより、一次冷却の前段階で連結部12
に形成された分離部18、18…が、冷却不十分のため
再接着してしまう可能性がある。また、余長形成プーリ
24においては、中間製品Nの温度が高くなっているた
め、連結部12、12…が必要以上に変形しやすくな
り、光ケーブル13のたるみ具合にばらつきが生じたり
する可能性がある。
【0016】また、架空光ケーブルの被覆に使用する樹
脂の種類によっても、その性質の違いから、最終製品の
品質に影響を与える可能性がある。すなわち、使用する
樹脂によって、軟化点、比熱などの基本的性質が異なる
ため、一次冷却装置によって中間製品Nが冷却を受ける
時、被冷却条件は同一でも、一次冷却装置出口での中間
製品Nの温度や、樹脂の硬度に変化が生じる恐れがあ
る。これにより、次の余長付与以降の工程に悪影響を及
ぼす可能性がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、余長を持つ架空光ケーブルを製造する装置に
おいて、製造条件の変化に係わりなく安定した品質の製
品を得ることのできる架空光ケーブルの製造装置を提供
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、一次冷却
装置および二次冷却装置に、それぞれの装置の出口から
排出される光ケーブルおよび支持線の温度を制御する機
構が設けられている架空光ケーブルの製造装置により解
決される。また、かかる課題は、余長付与装置に、一次
冷却装置と二次冷却装置の間において、その位置を変更
する移動機構が設けられている架空光ケーブルの製造装
置により解決される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明について
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態例を示す
ものであり、図中符号1は一次冷却水槽、符号2は余長
形成プーリ、符号3は二次冷却水槽である。中間製品N
は、一次冷却水槽1内を走行することで冷却され、余長
形成プーリ2の外周面に支持線11と光ケーブル13が
接触しつつ走行することで、光ケーブル13に余長が生
じ、二次冷却水槽3内を走行することで、完全に冷却さ
れる。
【0020】この一次冷却水槽1は、ほぼ直方体状のも
のであり、その内部には、冷却水が満たされている。一
次冷却水槽1の一つの側面1aには、中間製品Nが挿通
するための入り口1bが、側面1aに対向する側面1c
には、中間製品Nの出口1dが設けられている。一次冷
却水槽1には、中間製品Nが十分浸る深さまで冷却水が
入れられており、そのため、入り口1bおよび出口1d
には、挿通している中間製品Nが走行しても冷却水が漏
れないよう、漏水防止処理が施されていることが好まし
い。例えば、合成ゴム製のパッキングなどを、中間製品
Nと入り口1bおよび出口1dの端面との隙間を塞ぐよ
うに設ける、などの方法を挙げることができる。
【0021】一次冷却水槽1の冷却水の温度は、一次冷
却水槽1内を走行した後の中間製品Nの温度に影響を与
えるので、可能な範囲において一定温度を保つことが好
ましい。例えば、所要温度の冷却水を一次冷却水槽1に
連続して導入し、水槽内の冷却水を水槽上部からオーバ
ーフローさせる、循環ポンプと水温調節器などを用いて
冷却水の温度をコントロールする、などの方法を挙げる
ことができる。あるいは、一次冷却水槽の容積をできる
限り大きくして、冷却水の絶対量を増やすことで、冷却
水の温度上昇を抑えることもできる。
【0022】一次冷却水槽1から排出された直後の中間
製品Nの温度は、次の余長形成工程に大きな影響を与え
る。中間製品Nの温度が高すぎる、すなわち、一次冷却
が不十分であると、一次冷却工程の前工程にあたる分離
部形成工程において、連結部12に形成された分離部1
8、18…が、部分的、あるいは全体的に再度接着して
しまい、余長形成工程において光ケーブル13に余長を
付与することができなくなる、あるいは、光ケーブル1
3の余長にムラを生じる恐れがある。逆に、中間製品N
の温度が低すぎる、すなわち、一次冷却が過剰に行われ
ると、中間製品Nは、固化し過ぎてしまい、余長形成工
程において余長の形成が難しくなる可能性がある。も
し、中間製品Nが余長形成前に完全に固化したならば、
もはや余長の形成は不可能となる。
【0023】本実施例においては、一次冷却水槽1の側
面1aと側面1cの距離を変更することで、一次冷却水
槽1内にある中間製品Nの長さを変化させ、一次冷却水
槽1から排出された直後の中間製品Nの温度を制御する
ようにした。すなわち、一次冷却水槽1には、側面1a
と側面1c間の距離を自在に設定できるような機構が設
けられており、これにより、一次冷却水槽1内部で冷却
される中間製品Nの走行方向の長さを自由に変更するこ
とができる。換言すれば、一次冷却水槽1の側面1aと
側面1cの距離を変動させ、中間製品Nの、一次冷却水
槽1内の滞留時間を調節することで、一次冷却水槽1の
出口1dから排出された中間製品Nの温度を制御するこ
とができる。
【0024】一次冷却水槽1の側面1aと側面1cの距
離を短くすればするほど、中間製品Nが一次冷却水槽1
内に留まる時間をより短くすることができる。すなわ
ち、中間製品Nの、一次冷却水槽1の出口1dから排出
される時の温度はだんだん高くなる。逆に、一次冷却水
槽1の側面1aと側面1cの距離を長くすればするほ
ど、中間製品Nの、一次冷却水槽1の出口から排出され
る時の温度は低くなっていく。
【0025】このような機構を持つ水槽として、図2に
示すような水槽を例示することができる。図2(a)
は、壁面移動式水槽の一例を示す断面図である。水槽4
において、側面4a以外の四面は固定されており、側面
4aは、側面4bと対向した状態のまま平行移動できる
ようになっている。すなわち、側面4aを移動させるこ
とで、側面4bとの距離を変えることができる。図2
(b)は、壁面伸縮式水槽の一例を示す断面図である。
水槽5において、側面5a、5b以外の三面は、大小二
種類のU字状部材5cおよび5dを複数個ずつ、互い違
いに二層に重ね合わせることで構成されている。二種類
のU字状部材5c、5c、…および5d、5d、…が完
全に重なっているときは、側面5a、5b間の距離はも
っとも短い。二種類のU字状部材5c、5c、…および
5d、5d、…の重なりをそれぞれ、徐々にずらしてい
くことで、側面5a、5b間の距離を長くしていくこと
ができる。
【0026】中間製品Nの線速を上げる時には、線速の
上昇に応じて一次冷却水槽1の側面1aと側面1cの距
離を長くしていくことによって、一次冷却水槽1内で冷
却される中間製品Nの走行方向の長さを延ばしていく。
これにより、中間製品Nが一次冷却水槽1の出口1dか
ら排出される時の温度の上昇を抑え、一次冷却の前工程
で連結部12に形成された分離部18、18…の再接着
を防ぐことができると同時に、後工程での光ケーブル1
3への余長付与を好適な条件で行うことができる。
【0027】一次冷却装置1において、適度に冷却され
た中間製品Nは、余長形成プーリ2に送られる。この余
長形成プーリ2は、図5に示されている余長形成プーリ
24と同様の構成を有するものである。すなわち、この
余長形成プーリ2は、直径30cm〜200cm程度の
円環状のものであって、図中矢印方向に回転するように
なっている。余長形成プーリ2の外周面には、支持線1
1と光ケーブル13が接するように巻き付けられてお
り、直径の大きい光ケーブル13は、直径の小さい支持
線11より走行速度が速くなる。この両者の走行速度差
は、中間製品Nが余長形成プーリ2から離れて行く際
に、光ケーブル13が分離部18、18…において支持
線11から部分的に切り離されているため、この分離部
18、18…においてたるみ(余長)となって表れる。
このため、余長形成プーリ2から離れて行く中間製品N
は、その光ケーブル13が分離部18、18…の位置に
おいてたるんだ状態となり、図4に示すような蛇行状態
を呈することになる。
【0028】上述の通り、余長形成プーリ2において余
長を付与する際には、中間製品Nの温度が重要である。
これは、一次冷却水槽1において、一次冷却水槽1の中
間製品Nの走行方向の長さを変化させることで調節する
ことができるが、一次冷却水槽1と余長形成プーリ2の
距離を変えることによる調節も可能である。すなわち、
一次冷却水槽1と余長形成プーリ2の距離を近づけた場
合、中間製品Nは、ほぼ一次冷却水槽1から排出された
時の温度で余長形成プーリ2に巻き付いていくが、一次
冷却水槽1と余長形成プーリ2の距離を離した場合、中
間製品Nは、一次冷却水槽1から排出されてから余長形
成プーリ2に到達するまでに、周囲の空気により空冷さ
れ、さらに温度が下がる。この挙動は、中間製品Nの線
速が遅いほど顕著に現れる。
【0029】本実施例においては、中間製品Nは、余長
形成プーリ2の前後において、余長形成プーリ2の端面
方向から見て、ほぼ一直線に走行するようになってお
り、余長形成プーリ2は、外周面がその直線にほぼ接す
る位置に設けられている。従って、余長形成プーリ2
は、その外周面が、中間製品Nの走行線にほぼ接した状
態を満たす軌道上であって、かつ一次冷却水槽1と二次
冷却水槽3の間において移動できるようになっていれば
よい。
【0030】図3は、上述の余長形成プーリ2の移動機
構の一例を示すものである。図中符号2はプーリ、符号
6は台座、符号7はレールである。このプーリ2は、回
転軸8を介して、台座6に回転自在に取り付けられ、台
座6内に設けられた回転駆動手段によって回転駆動され
るようになっている。台座6は、レール7を跨ぐように
設けられており、レール7上を図中矢印方向に移動する
ことができるようになっている。すなわち、プーリ2の
外周面が、中間製品Nの走行線にほぼ接した状態を維持
できる軌道上を移動できるような位置に、レール7をあ
らかじめ敷設しておくことで、レール7上を台座6とと
もに移動するプーリ2の外周面は、中間製品Nの走行線
にほぼ接した状態に保たれる。
【0031】従って、高線速時には余長形成プーリ2と
一次冷却水槽1の距離を長くすることで、余長形成プー
リ2において余長を付与される前に、中間製品Nの温度
を下げることができる。もちろん、一次冷却水槽1の、
中間製品Nの走行方向の長さを延長する手法と併用する
ことは、さらに効果的である。
【0032】余長形成プーリ2において光ケーブル13
に余長を付与された中間製品Nは、最後に、二次冷却水
槽3において冷却され、最終製品となる。この二次冷却
水槽3は、ほぼ直方体状のものであり、その内部には、
冷却水が満たされている。二次冷却水槽3の一つの側面
3aには、中間製品Nが挿通するための入り口3bが、
側面3aに対向する側面3cには、中間製品Nの出口3
dが設けられている。二次冷却水槽3には、中間製品N
が十分浸る深さまで冷却水が入れられており、そのた
め、入り口3bおよび出口3dには、挿通している中間
製品Nが走行しても冷却水が漏れないよう、漏水防止処
理が施されていることが好ましい。例えば、合成ゴム製
のパッキングなどを、中間製品Nと入り口3bおよび出
口3dの端面との隙間を塞ぐように設ける、などの方法
を挙げることができる。
【0033】中間製品Nは、二次冷却水槽3から排出さ
れることで、全ての工程を終了し、最終製品となる。最
終製品は、二次冷却水槽3により十分冷却され、樹脂が
完全に固化していなければならない。最終製品の樹脂が
完全に固化していない場合、最終製品をドラムに巻き取
るときなど、最終製品に何らかの負荷がかかった場合、
連結部12が変形するなどの問題が発生する恐れがあ
る。
【0034】本実施例においては、二次冷却水槽3の側
面3aと側面3cの距離を変更することで、二次冷却水
槽3内にある中間製品Nの長さを変化させ、二次冷却水
槽3において、中間製品Nを十分冷却できるようにし
た。すなわち、二次冷却水槽3には、側面3aと側面3
c間の距離を自在に設定できるような機構が設けられて
おり、これにより、二次冷却水槽3内部で冷却される中
間製品Nの走行方向の長さを自由に変更することができ
る。換言すれば、二次冷却水槽3の側面3aと側面3c
の距離を変動させ、中間製品Nの、二次冷却水槽3内の
滞留時間を調節することで、二次冷却水槽3において中
間製品Nを十分に冷却することができる。このような機
構を持つ水槽として、図2に示すような水槽を例示する
ことができる。
【0035】中間製品Nの線速を上げる時には、線速の
上昇に応じて中間製品Nが二次冷却水槽3において十分
冷却されるよう、二次冷却水槽3の側面3aと側面3c
の距離を長くすることによって中間製品Nが冷却を受け
る時間を延ばしていく。これにより、二次冷却水槽3に
おいて十分冷却され、完全に固化された最終製品を得る
ことができる。
【0036】上述の操作、すなわち一次冷却水槽1およ
び二次冷却水槽3の、中間製品Nの走行方向への長さ延
長や、余長形成プーリ2の位置変更は、一次冷却水槽1
から排出された直後の中間製品Nの温度や、二次冷却水
槽3から排出された直後の最終製品の温度、余長率など
を常時測定し、このデータをもとにして行うことが好ま
しい。これにより、他の被覆樹脂を使用する場合におい
ても、データ測定により容易にその性質を把握すること
ができ、移行に必要な時間の短縮など生産性の向上につ
ながる。さらに、コンピューターなどを用いて、データ
の測定、結果の解析および結果のフィードバックによる
上述の操作の全て、あるいは一部を自動的に行わせるこ
とはさらに好ましい。これにより、得られる架空光ケー
ブルの品質をいっそう安定させることができ、さらに生
産性が向上する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
支持線と光ケーブルとが連結部で連結、一体化され、か
つ光ケーブルにたるみ(余長)を持たせた、自己支持型
の架空光ケーブルの製造装置において、製造条件の変化
に係わりなく安定した品質の架空光ケーブルを得ること
ができる。本発明の架空光ケーブル製造装置は、一次冷
却装置、二次冷却装置の架空光ケーブル走行方向の長さ
を調整する機構を有している。特に、中間製品における
温度管理を行うことで、製造する架空光ケーブルの被覆
樹脂の種類や、架空光ケーブル製造装置での線速の変化
などに係わりなく、品質の優れた架空光ケーブルを安定
して生産することができる。また、本発明の架空光ケー
ブル製造装置は、余長付与装置の位置を移動する機構を
有している。これにより、品質の優れた架空光ケーブル
を安定して生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の架空光ケーブルの製造装置の一例を
示す概略構成図。
【図2】 本発明の架空光ケーブルの製造装置の冷却装
置の例を示す概略構成図。
【図3】 本発明の架空光ケーブルの製造装置の余長形
成装置の一例を示す概略構成図。
【図4】 先行発明の架空光ケーブルの一例を示す斜視
図。
【図5】 先行発明の架空光ケーブルの製造装置の一例
を示す構成図。
【図6】 先行発明の製法例における中間製品を示す斜
視図。
【図7】 先行発明の製法例における中間製品を示す斜
視図。
【図8】 図4の要部を拡大して示す構成図。
【符号の説明】
1…一次冷却水槽、2…余長形成プーリ、3…二次冷却
水槽、11…支持線、12…連結部、13…光ケーブ
ル、14…支持線本体、16…ケーブルコア、18…分
離部、22…分離部形成装置、23…一次冷却水槽、2
4…余長形成プーリ、25…二次冷却水槽
フロントページの続き (72)発明者 渡邉 裕人 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持線本体と光ケーブルコアとを一括押
    出被覆して、支持線と光ケーブルとを連結部で一体化す
    る押出機と、この押出機から押し出された支持線と光ケ
    ーブルとの連結部の樹脂を、未固化のうちに長手方向に
    断続的に分離する分離装置と、この分離装置により連結
    部が断続的に分離された光ケーブルおよび支持線を冷却
    する一次冷却装置と、この一次冷却装置により冷却され
    た光ケーブルの走行速度を支持線の走行速度よりも速め
    て、光ケーブルにたるみを生じさせる余長付与装置と、
    この余長付与装置により支持線に対してたるみを生じて
    いる光ケーブルを支持線とともに再度冷却する二次冷却
    装置と、この二次冷却装置により冷却固化した架空光ケ
    ーブルを引き取る引き取り装置からなる架空光ケーブル
    の製造装置であって、 上記の一次冷却装置および二次冷却装置には、それぞれ
    の装置の出口から排出される光ケーブルおよび支持線の
    温度を制御する機構が設けられていることを特徴とする
    架空光ケーブルの製造装置。
  2. 【請求項2】 支持線本体と光ケーブルコアとを一括押
    出被覆して、支持線と光ケーブルとを連結部で一体化す
    る押出機と、この押出機から押し出された支持線と光ケ
    ーブルとの連結部の樹脂を、未固化のうちに長手方向に
    断続的に分離する分離装置と、この分離装置により連結
    部が断続的に分離された光ケーブルおよび支持線を冷却
    する一次冷却装置と、この一次冷却装置により冷却され
    た光ケーブルの走行速度を支持線の走行速度よりも速め
    て、光ケーブルにたるみを生じさせる余長付与装置と、
    この余長付与装置により支持線に対してたるみを生じて
    いる光ケーブルを支持線とともに再度冷却する二次冷却
    装置と、この二次冷却装置により冷却固化した架空光ケ
    ーブルを引き取る引き取り装置からなる架空光ケーブル
    の製造装置であって、 該余長付与装置には、一次冷却装置と二次冷却装置の間
    において、その位置を変更する移動機構が設けられてい
    ることを特徴とする架空光ケーブルの製造装置。
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